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OSXでよく使うアプリケーション7-6

ユーティリティ4〜コンテクストメニュー編
Utilities/Contextual Menu



Shortcuts

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

これはコンテクストメニュープラグインではないが、プラグインで追加したコンテクストメニューにショートカットキーを割り当てるアプリなのでここに分類した。

コンテクストメニュープラグインを便利に使っている。
右クリックはWindowsみたいで嫌いだというアレルギーがあるMacユーザもいるかも知れないが、実際には頻繁に使う操作を短縮するためにはいちいちメニューバーやドック、デスクトップのアイコンを探しまわってマウス操作しているよりも、その場で右クリックやControlキー+クリックで必要なメニューを呼び出せた方が作業がはかどるに決まっている。

Windowsの特に95や98などの初期の頃はこの右クリックのインターフェイスが混乱していて、プロセスに必要なコマンドがあるプロセスではメニューにあったり、右クリックにあったりでどこを操作すれば良いか覚えるしかないというクソインターフェイスだったために、私自身もWindowsアレルギーになってしまった。

しかしこれがどこを開いてもメニューが揃っているし、必要なものをあとから追加できるならその方が便利に決まっている。
操作に慣れない頃にはマウスを使っていちいちメニューバーを開いて作業するが、慣れてきたらコンテクストメニューでどんどん作業を進めるという考え方が正解だと思う。
だから学習を強要したWindowsもコンテクストメニューを軽視していたMacももうひとつだったわけだが、今のOSXは右クリックを標準でサポートしているしコンテクストメニューのプラグインも随分種類が増えた。

それでいろいろプラグインを入れて便利に使っているのだが、何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとしで最近ではコンテクストメニューの数が多すぎて、これまた不便になってきた。
右クリックするとメニューが一杯でてきて、目当てのコマンドを探すのに下までずっと降りていかないといけなくなってきているのだ。
最近ではコンテクストメニュープラグインの数をちょっと整理するようにしているのだが、それでも便利そうなプラグインを見つけるとつい入れたくなってしまう。

そこでコンテクストメニューを右クリックやControl+クリックで呼び出すのではなく、もうショートカットキーで直接実行してしまおうというのがこのShortcutsの発想の面白いところだ。

これはかなり便利じゃないだろうか。

私の場合、ちょっとjpegなどの画像を見たい時にQuickImageCM を使ってプレビューしている。
この方がシステム標準のプレビューなんかよりも遥かに速いからだが、しかし残念なことにコンテクストメニューの一番下になってしまっている為に、最近では操作がちょっとやりにくくなっていた。

そこでこのアプリで未使用のoption+shift+iキーを割り当てたところ、jpeg、gif、pngなどの画像ファイルがこのショートカットキー一発でプレビューできるようになってしまった。
これは強烈にうれしい。
このサイトの作成で画像をちょっとプレビューしないといけないということは実に頻繁にあるので、このプロセスのストレスが無くなっただけでも私にとってはこのアプリは入れた価値があった。

これは愛用のアプリになりそうな予感だ。






Shortcutsを起動すると現れる設定画面でショートカットキーを割り当てたいメニューを選ぶ
そして割り当てたいショートカッットキーの組み合わせを叩く
設定の基本操作はこれだけだ





登録したショートカットキーはこのようにリストになっていて確認できる





次のメニューを割り当てる時もこのプルダウンで指定すれば良い
設定済みのメニューは赤く表示される





ショートカットキーで呼び出されるコンテクストメニューを
デスクトップに表示することもできる
何か操作ミスをした時にはこれで気がつきやすくなるかも知れない



Shortcuts2

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応

コンテクストメニューにショートカットキーを割り当てるShortcutsがSnowLeopardに対応して、SnowLeopardでは全滅状態だった32ビットのコンテクストメニューが復活する。

AppleはメニューエクストラやコンテクストメニューなどのAPIからサードパーティや、デベロッパーを締め出そうという方針を相変わらず持っているようで、今回のSnowLeopardではその姿勢がますますはっきりしてきた。
AppleはどうやらMacも最終的にはキーボードが標準装備されたiPod Touchにしたいらしい。
そんなMacを誰が欲しいかと思うが。

コンテクストメニューが全滅したことで一番イタかったのは、QuickAccessCMが使えなくなったことと、あとはAmCopyPathCMXが動かなくなったことか。

この二つは両方ともShortcutsを使ってショートカットキーを割り当てて、ショートカットキー一発でファイルを移動したり、好きな場所にエイリアスを一発で作ったり、ファイルのパスをペーストボードに貼付けたりして便利に使っていた。
ほとんどMacの基本機能のように、手に馴染んでいたのでこの二つが動かないのは本当にイタかった。

それでヴェアダルさんの記事を見て狂喜乱舞して試したところ、確かにコンテクストメニュープラグインが復活する。
ただショートカットキーの割当はQuickAccessCMについては成功したが、AmCopyPathCMXについてはうまくいかなかった。
なぜだかよくわからない。
プラグインが利用する機能によって対応できたりできなかったりするのかもしれない。

今回のShortcutsはバージョンが2に上がって64ビットに対応したということらしい。
64ビットで作られたプラグインにもショートカットキーを割り当てられるということかも。
とにかくこれでQuickAccessCMが復活したのが嬉しい。





Shortcuts2のディスクイメージにはスタンダードバージョン(64)と
32ビットバージョンが同梱されている
Leopard以前で使っていたプラグインを復活させる場合は32ビットバージョンを起動する




設定の「セットアップ」に入って「Start」をクリック
デーモンをログイン時に自動起動するには「Add」ボタンをクリック
Cocoaアプリでテキストを選択して右クリックなどを
実現したい場合は「Install」ボタンをクリック




システム環境設定の「キーボード」に入って「キーボードショートカット」タブに入る
「サービス」のこれらの機能をチェックを入れて有効にしてみよう




例えば「サービス」の中には英文和訳やmac onlineware searchなどが復活している
また「ハル」さんの力作を愛用できるようになった




ファイル操作等でコンテクストメニューを利用する時には
右クリックから「More Items(32bit)...」の項目に入る




すると新しいコンテクストメニューが現れてここに
プラグインを入れたコンテクストメニューが表示される
2段落ちになってしまったLeopardのコンテクストメニューから
さらにもう一段手間が増えてしまった
しかし一部これでも動かないものがありながらも
コンテクストメニューが使えるというのはやはり大きい




Shortcutsの本来の機能はこのコンテクストメニューにショートカットキーを割り当てることだ
割り当てられたリストは「Shortcut List」で確認できる




ショートカットキーの設定の仕方は「Asign Hot Keys」タブに入って
でプルダウンから設定したいメニューを選ぶ
ちなみに赤くなっているメニューはもう設定済みの項目だ




するとショートカットキーの組み合わせを聞かれるので
他のショートカットキーと衝突しない組み合わせを考えてタイプする




例えばこれはQuickAccessCMの「エイリアスを作る」メニューをホットキーで呼び出したところ
ショートカットキー一発でエイリアスをどこに作りたいか聞いてくるので
キー一発クリック一発でどこでも自由な場所に直接エイリアスが作れる
この操作に慣れたらまずエイリアスを作ってからドラッグで
移動する標準のやり方がカッタルくなるに違いない




ただUNIXパスをペーストボードに貼付けてくれるAmCopyPathCMX
コンテクストメニューとしてはちゃんと動くもののキー設定はうまくいかない
一応このように設定はできるのだが・・・




何故かショートカットキーからは呼び出せない
最近は専らCopyPathを愛用していたので
この機能は代用が利くのだがでもショートカットキーもあるともっと便利だった
また一部のプラグインはやはりコンテクストメニューそのものにも表示できない
これは仕方がないということか・・・







EraseCMPlugIn

(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応

リムーバブルメディアの消去を右クリック一発で実現するコンテクストメニュープラグイン。

そういう操作が必要なメディアということで、CD-RW、DVD-RW、+RWなどが想定される。
もちろんそれはこんなプラグインを入れなくてもディスクユーティリティを使えばシステムデフォルトでもできることはできる。
しかしそこにはいくつかのステップが要求される。

それでも良いと言えば良いが、消去したいメディアのボリュームアイコンを右クリックして「CD-RWを消去」メニューをクリックすれば消えるというこのEraseCMPlugInとどちらが簡単で楽だろうか。
RWメディアを頻繁に消去して使いまわしをする人ならこのプラグインは便利なはずだ。

またコンテクストメニューだからリムーバブルメディア以外のアイコンの上で右クリックしてもこのメニューは現れない。安全装置も利いているということだ。

例によってインストールは
"~/Library/Contextual Menu Items/"
"/Library/Contextual Menu Items/"
のどちらかにこのブロックアイコンの本体を入れるだけで良い。






EraseCMPlugInはCD-RWなどの消去して再録可能な
メディアの消去をワンクリックで実現するプラグイン
操作はボリュームアイコンを右クリックするだけだ






LargeTypeCMPlugIn

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

アドレスブックには電話番号などを右クリックで「大きな文字で表示」をクリックするとスモークパネルでスクリーン一杯のサイズで電話番号を表示してくれる機能がある。
これは老眼が入り始めている私のようなユーザには本当にありがたい機能だ。
アドレスブックは文字が小さいのが当初からの不満だったのだが、この機能がついたのでアドレスブックはほおずりしたくなるくらいの愛用アプリになった。

それでこの機能は本当にうれしかったので、もっと他のアプリでも使えると便利なのになと思っていた。
同じようなことを考える人が世の中にはいるんですな。

このLargeTypeCMPlugInはアプリ上で表示されているテキストを選択してコンテクストメニューで「大きな文字で表示」をクリックするとアドレスブック同じようなスモークパネルに大きく表示してくれるし,パネルより長い文章は自動スクロールで表示してくれる。

消したい時はそのスモークパネルのどこかをクリックするだけで良い。放っておいてもやがて消えるのもアドレスブックと同じ。
私は愛用させてもらうことにした。
日本語化ローカライズはE-WAさん。






LargeTypeCMPlugInは文字が小さくて見づらいテキストを選択
右クリックで「大きな文字で表示」をクリックするだけ





アドレスブックでは使えていたこの機能が他のアプリでも使えるようになった
テキストで表示されているものならどこでも好きな場所を拡大して表示できる
スモークウインドウよりも長いテキストは自動スクロールされて表示される
だからあまり長い文章を選択すると表示に時間がかかってしまう
何事も程々が良いということだ






SymbolicLinker

(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

UNIXの文法を使ったパス記述ベースの分身ファイルを作成するコンテクストメニュー。

分身ファイルということならMacには名前の通りエイリアス(分身)というのがある。
エイリアスはFinder標準でコンテクストメニューやFinderメニューで作成することができる。

しかしUNIXがベースになったOSXではシンボリックリンクも作成することができる。
シンボリックリンクはFinder由来のエイリアスと違いオリジナルのファイルの場所をパスで記述する。
どういうことかというとエイリアスの場合はエイリアス作成後オリジナルファイルの場所を変えてもリンクは残るが、シンボリックリンクはオリジナルファイルの場所を変えてしまうとリンクが切れてしまいオリジナルファイルを見失ってしまう。

それでもこれが必要なわけは、OSXではX-11のようなUNIX由来のGUI環境を使うことがあるからだ。X-11ではリンクはエイリアスでは認識できない。
UNIXの作法に従ったシンボリックリンクでないとリンクとして認識できない。

問題はOSXのGUIはX-11も含めてシンボリックリンクの作成をサポートしていないということだ。
通常はシンボリックリンクの作成はTerminalにコマンドラインを打たないとできないが、このプラグインは
"~/Library/Contextual Menu Items/"

"/Library/Contextual Menu Items/"
に入れることで右クリックでシンボリックリンクの作成が右クリック一発でGUIでできるようになる。

X-11などのUNIX由来のUIをよく使う人には必要になってくるプラグインだと思う。

注意点としては作成したシンボリックリンクを削除する時には必ずドックの中のゴミ箱に入れるという点だ。
デスクトップにゴミ箱を表示するというアプリがいくつかあるが、これらのアプリはシンボリックリンクを正しく扱えない物がある。
シンボリックリンクを削除しようとすると、複製の方を残してオリジナルを削除してしまう物があるからだ。
実は私もこれでひどい目に遭っている。
わざわざリンクを切って、アクセス権を変更してゴミ箱に棄ててからオリジナルを戻すという面倒なことをやっていたのだが、ドックの中のゴミ箱を使えば問題なく複製だけを削除できるそうだ。
という話をトラブルを経験する前に知っておきたかった。






SymbolicLinkerは右クリック一発でシンボリックリンクを作成できるプラグイン
X-11などのUNIX由来のGUIをよく使う人には必要なプラグインだ












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