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映画に登場するプロップガン〜アサシン(暗殺者)が
使用する得物は映画にどう描かれてきたか…

Assassins never aim high

映画に登場するプロップガン〜アサシン(暗殺者)が使用する得物は映画にどう描かれてきたか…

以前テレ東の深夜ドラマだったと思うけど、カンヌ映画祭の最優秀賞(パルムドール)を狙うという企画があって、映画ドラマの作り方をその筋の専門家に聞きに行くというくだりがあった。

河瀬直美とか実際の受賞者に聞きに行って
「狙って獲れるもんちゃうよ」
といなされながら
「でも、あんた(山田孝之)才能あるから私と組んだら狙えるかもよ」
とか丸め込まれたり、河瀬監督の強かさに笑ってしまったが、脚本家に映画の本質を聞きに行くシーンも印象に残った。

その脚本家が映画学校のようなところで映画作家の育成授業をしているところに芦田愛菜を連れて聞きに行くのだがその授業内容がちょっと漏れ聞こえるだけでも面白かった。

映画というのは、とどのつまり人間の情念を描くものだから、ドラマツルギーの要素としての情念は殺人、摩擦、対立というような形で表現される。
見えない人の心はこうした形で可視化される。

その可視化の重要な要素の一つとしてセックスというような…ここで講師は中学に進学したばかりの芦田愛菜が教室にいることに気がつく…
「つまりその…男女間の交流というか…そういうものも大きな要素になってくる‥」
講師が喋りにくそうにしているのに山田孝之らが気がついて芦田愛菜を教室の外に連れ出すというシーンがおかしかった。


それは余談なんだが映画の重要なファクターとして、やはり殺人とそれを捜査・摘発する者のドラマツルギー、殺す者と殺されるのを阻止する者の対立などが大きな要素になる。

その殺す者の動機が単なる復習とか憎悪だったら、まああまり説明はいらないがその行動もあまり意外性がない。

それよりも憎悪も復讐心も持たず、何の感情も持たずに殺人を実行するいわゆる職業的な暗殺者…というのは何を考えているんだろう…
そういう話の方が意外性もあるし展開も無限に考えられる。

そしてそういう「プロフェッショナル」なアサシン(暗殺者)が使う得物を見て行くのも面白い気がした。



【ニキータ】

暗殺犯というと思想犯というか、政治まみれで後ろ暗いイメージが強かったがフランスのリュック・ベッソン監督がそのイメージを覆した記念作がこの「ニキータ」

街の不良グループと一緒になって安直に強盗事件を起こし、下手を打って捕まって守衛を何人か殺しているので普通に死刑判決を受けて「執行」された不良少女

目覚めると政府機関の建物に軟禁されており
「お国のために働くか、本当に死刑を執行されるかいい方を選びなさい」
と言われ暗殺の訓練を受ける。
(暗殺のトレーナーは「黒衣の花嫁」「鬼火」のジャンヌ・モロー…懐かしい&歳を取ってもキレイ)

「本物の暗殺者は洗練されていなければならない、そうでないと標的に近づけない」
ということを徹底的に教え込まれる。





暗殺の授業の卒業試験は実戦訓練
食事に連れ出されたニキータは「君にプレゼントだよ」と化粧箱入のデザートイーグルを手渡される
「君の後ろに座っている男を『処理』して生還したら卒業認定だよ」と突然の実戦司令
ドレスアップした細身の女の子に大男でも持て余す45マグナムオートを持たせるベッソンのセンス
暗殺者をおしゃれに描いたこの映画の落差にやられたのがもう30年も前のこと




そしてスナイピングアサシンとして洗面所に分解したAUGを
置いてそれを組み立てて暗殺を実践させられるニキータ
彼女には標的に対する憎悪も感情も何もない、ただやらないと
「自分が処理される」という恐怖のみで命令を実行する




今でこそ細身の女の子がマグナムやアサルトライフルを持ち暗殺を
実行するという世界観は普通だけど30年前には結構面食らった世界観だった
ただAUGという銃器の選択は今でも疑問が残るのだが見た目のかっこよさで選んだのだろう
ベッソン監督のチョイスには多分手本にした底本がある

薄汚れた思想犯という暗殺犯の薄暗いイメージから、「スナイパーイコールおしゃれ」というイメージに切り替わった分水嶺が多分この作品だと思う。

日本でも真似されて「私の彼はスナイパー」とかいって田中美奈子がAUGを構えているような模倣作品が作られた記憶がある。

このニキータの元になった元祖AUGスナイパーが登場する映画があって多分、ベッソンはそれを参考にしている。

【パッケージ】

時は1980年代末、ソ連共産党書記長にゴルバチョフが就任し突然のように東西冷戦が終わり核軍縮、緊張緩和が 実現し始めた。

キューバ危機以降、人類は滅亡の淵に立っていたが突然平和な世界への道のりが見えてきた…のだがこういう平和な世の中を望まない人々もいる…

彼らは結託して一人のプロのスナイパーを雇って「ゴルバチョフの暗殺」を依頼する…
というような物語。

この謎の軍産複合体の依頼を受けた暗殺者をトミー・リー・ジョーンズが怪演する(若い!)

ベルリン派遣軍の軍曹で偶然この暗殺計画を嗅ぎつけ、暗殺計画を阻止する米軍将校をジーン・ハックマンが演じる。





ボスのコーヒーを飲みながら着々と暗殺実行の準備を進めるトミー・リー・ジョーンズ
木板にコインを接着剤で固定してAUGで撃ち抜くトレーニングをする姿に当時は説得力を感じた




そしてゴルバチョフがベルリンを訪問してレーガンと会談しデタントが完成する当日
ジョーンズ演じる暗殺者はゴルバチョフの姿をAUGのスコープに捉えた…

リュック・ベッソンが参考にした…というかイメージしたのはおそらくこの作品。

暗殺犯がAUGを使うというのは、この当時はプロっぽい感じがしてカッコよかったからだと思う。

AUGにはデフォルトでスコープがついていたからこういうイメージを持たれたのかもしれないが、しかし実際にはAUGはスナイパーにも暗殺にも向いていない銃だと思う。

トリガーが重くてシアが切れるタイミングがよくわからないという実銃の性能の問題以外にも、AUGのスコープアレンジはあくまでオープンサイトの代用品で、精密射撃に向いたレイアウトじゃないという問題もある。
(トミー・リー・ジョーンズもアンヌ・パリローもすごく構えにくそうにAUGのスコープをのぞいている姿から明らか)

まあ、映画は実戦ではないので見た目がカッコよければそれでいいんだけどね…





東京マルイのAUGスタンダードにカービンバレルを取り付けた
AUGは実は腰だめにフルオートでぶっ放すのが正しい使い方
見た目がかっこいいからスナイパーが使ってもいいんだけどね



【ジャッカルの日】

ポリティカルアクション小説で大ヒットを連発したフレデリック・フォーサイスが描いた実在する「ドゴール暗殺犯」 を描いた小説を「空軍大戦略」「007シリーズ」のフレッド・ジンネマンが映画化した問題作。

ナチスドイツの圧政をはねのけ自由フランスの英雄となったドゴールも世界の趨勢に逆らえず、植民地アルジェリアの独立を認め仏印でも妥協的外交を展開したためフランスの右翼OASに命を狙われるようになった。

ところが優秀なフランス憲兵と警察機構のためにドゴール暗殺計画はことごとく失敗する。

こうなっては外部のプロに頼むしかない…トルヒーヨ暗殺に成功したプロを呼ぼう…として現れたのが小柄な金髪の英国人。

「半金をスイス銀行の口座に振り込んでくれ。振り込みを確認したら仕事を開始する。
成功したら残りの半金を口座に振り込んでもらう」

とこのプロは事務的に条件を伝える…

「君をこれからなんと呼んだらいい?」
「ジャッカルと呼んでくれ(Why not Jackal.)」

あれ?こういうやり取り何処かで読んだことがあるよね?

そう、さいとうたかをの「ゴルゴ13」はかなり「ジャッカル」の影響を受けている。





世界最高の警備体制といわれるドゴール暗殺のため着々と準備を進めるジャッカル
まず既製品の銃では狙撃は不可能なので特注の銃を発注した…それがこのカスタム




銃は分解するとこのコンパクトさ
これをスポーツカーのエクゾーストパイプに隠したり
松葉杖に隠したりして警戒厳重なパリ革命広場に持ち込む




この銃は銃身、チェンバー、引き金、ストックなど最低限必要なもの以外無駄なものが何もない
「暗殺」という目的だけに特化したプロの道具だ
木にロープを巻いて銃を固定するという手際にも感心したシーンだった




22LRという最も威力が弱い小型弾薬を使用するために
弾頭には水銀を仕込んだ「ダムダム弾」を特注した
ダムダム弾は残酷な兵器としてハーグ条約で使用が
禁止されているがそれは正規軍の話で暗殺犯には関係ない




郊外の森でスイカを木に吊ってスコープのゼロイン調整をするジャッカル
準備をする手順がいちいち「なるほど」と思わされてリアリティが半端ない
こういう人物が実際にいてこういうことをやっていたのだというフォーサイスの説明にも頷かされてしまう




ボルトは指で摘んで回転させロッキングリセスを解除する超無駄のない構造
ここに1発だけ装填してワンショットワンキルを目指す
よく見るとトリガーの前にトリガースプリングが露出しているのに気がついた
この映画のために本当に撃てるカスタムライフルを作ったんだ
驚きのリアリティだと思う…この映画リメークされたけど残念ながら
ハリウッド版のリメークにはこのリアリティのかけらもない
ハリウッド関係者は爪の垢を煎じてお腹いっぱい飲んだ方がいい



【ザ・シークレット・サービス】

「Uボート」で世界中にドイツ映画のレベルの高さを衝撃的に知らしめ、ハリウッド移籍後も快作を次々と放ったウォルフガング・ペーターセン監督(「ネバーエンディングストーリィ」「第五惑星」「プラスティックナイトメア」「アウトブレイク」)と自身も映画監督ながらペーターセンの手腕に惚れ込んだクリント・イーストウッドが久しぶりに俳優だけでクレジットされた作品。

財務省シークレットサービスに所属するフランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)とアル(ディラン・マクダーモット)は偽札の内偵に勤しむ日々だったが、ある時
「俺は大統領を暗殺する。お前は命をかけて俺を止めてみせろ。ゲームの始まりだ」
という電話を受ける。

大統領の暗殺予告は毎日入電するという(アメリカ病んでる)がこれは本気であることがやがて判明する。

元CIAの暗殺工作員だった「ブース」(ジョン・マルコビッチ)とケネディ護衛官だったフランクとの火花を散らす戦いが始まる…





この映画で出色なのはやはり何と言ってもブースが使う「暗殺カスタム拳銃」
これは実際に撮影で使用されたプロップガンでレジンで製作されたワンメイクガン




この「暗殺拳銃」は模型製作で使用されるレジンという樹脂で作られているため
金属探知機にも引っかからないし型に流し込んで作るので登録から身元が割れることもない
32ACP弾を発射できる最低限の強度もあるのでこういう銃を使って警備をくぐり抜けることができる
現在ならさしづめ3Dプリンタ銃を使う場面だろう




32ACP弾薬の金属薬莢だけは金属探知機をかいくぐれないので
銃弾はうさぎの足のお守りの中に隠して暗殺現場に持ち込む




ブースことミッチ・リアリ役のジョン・マルコビッチはレオンのゲイリー・オールドマンと同じく舞台出身の名優
この暗殺犯役があまりにもはまり役だったので普通ならイメージが固定されて潰れてしまうところだが
オールドマンと同じく自分の役のイメージを固定化しないクレバーさがある役者さんだった
沼で試射をするマルコビッチに通りがかりのハンターが「その銃を売ってくれ」というと
「この銃は大統領を殺すのに使うので売れない」と冷ややかに答える
「なぜ大統領を殺す?」と冗談だと思ったハンター達を「お前達こそなぜ鳥を殺す?」と
表情も変えずに射殺するミッチを演じたマルコビッチの印象は強烈だった




ミッチの自作銃のアウトライン
銃身の上に突き出た二本の棒はコッキングピースで後尾のつまみは銃身を固定するテイクダウンスクリュー
スナップオンのグリップとトリガーでコッキングピースをコックして32口径の弾丸のプライマーを叩いて撃発
おもちゃ臭い外観とは裏腹に実際にありそうな銃になっているのがすごい




ホテル屋上でミッチを追い詰めるアル(マクダーモット)
シークレットサービスの使用銃はSIG Sauer P228に統一されていてこの当時にはこれもリアリティがあった
このシーンではマクダーモットの使用銃の銃口の中にエアガンのインナーバレルのような構造が写っている
これはステージガン化されたSIGのブランクアダプターが写っているのだろうと思う


以前、実際に起きた要人暗殺事件で使用された凶器と暗殺の距離感について調べたことがあった。
その結果ジャッカルのようにスコープ付きライフル銃で要人暗殺に成功した事例は後にもさきにも2例しかないことが判明した。
詳しくはこちらを参照
キング牧師の暗殺事件について疑問に思ったこと 〜陰謀説・身代わり説いろいろあるけどテッポ好きはここに疑問を感じる

要人を確実に暗殺したいならプロはスコープ付きライフルなんか使わないで、短銃か刃物で至近距離から暗殺するというはっきりした傾向が見て取れた。

この作品の暗殺犯も大統領に金属探知機にも引っかからないで接近するために、レジン製のおもちゃのような銃を自作するという手段をとった。

むしろこれがリアリティになった。

プロはスコープ付きライフル銃なんか使わない。

そういうものを使いたがるのは素人。




【コラテラル】

そのプロの暗殺屋しぐさを見事に描いたのが、このトム・クルーズ主演の「コラテラル」

トム・クルーズ(ビンセント)が珍しくギャングに雇われたプロの殺し屋を演じている。

ビンセントがたまたま一晩雇うタクシーの運転手が巻き込まれ(コラテラルとは文字どおり巻き添えの意味)やがて事情により全くの素人ながらプロの殺し屋と戦うハメになるという物語。

連邦検事に訴追されているギャングが、その証人と担当検事を抹殺することを殺し屋に依頼した。

依頼を受けた暗殺屋ビンセント(クルーズ)は請求書の配達のように淡々とリストの人物を訪ねて抹殺を続ける。

ビンセントをたまたま乗せたタクシー運転手のマックス(ジェイミー・フォックス)は死体を目撃したために、ビンセントに連れ回されることになった。





韓国人のクラブでH&KのUSPを乱射して標的を抹殺する暗殺屋ビンセント(クルーズ)




この映画は韓国人クラブのシーンが話題になったが
それより印象に残ったのはこのシーン
最近ではジョン・ウイックでCARシステムという近接戦闘の
銃撃テクニックが話題だがこの映画の時代にはCARはまだ知られていなかった
しかし銃を持った強盗二人に囲まれながら一瞬で彼らを撃ち倒してしまう
クルーズのガンアクションはかなりの説得力




これらのシーンで使用されたのがH&KのUSP
これはUSPのドイツ連邦軍向けバージョンP8の実銃(上)とタナカのガスガン(下)
USPの特徴は新味がない保守的な設計だがケレン味もない分ジャムの心配もない確実性
命中精度とか連射速度とかそんなことよりも弾が出て欲しい時には確実に出るという
確実性こそプロが銃に求める必要な性能なのかもしれない
その意味では説得力のあるプロップガンの選択だった




最後の標的に迫るビンセント
手にはS&WのModel5906が握られている




S&Wのオートは米軍制式拳銃トライアルに失敗したM59以来長期低迷したが
地道な改良を重ねてサードジェネレーションではそれなりの信頼性になった
プロの暗殺屋の選択としては悪くないチョイスだと思う




WAのショーティ40ことおそらくパフォーマンスセンターのModel4004
映画のS&Wとはちょっと世代が違うがUSPといいM5906といい
やはりプロはコンベンショナルな道具を選択するというリアルさ
そしてスコープ付きライフル銃なんてケレン味たっぷりの道具ではなく
至近距離で確実に仕留められる地味&確実な道具を選択する




しかし最後の標的はタクシードライバーのマックスも知っている人物だった




そのため手練れのプロの暗殺屋を食い止めるのは警察でもFBIでもなく
素人のタクシー運転手…という奇想天外の展開になった
結末も超至近距離の銃撃戦だ…どうなる!…素人vsプロの決着!



【JFK】

プロは暗殺の時にスコープ付きライフル銃なんか使わない…それなら二件だけの例外は一体何だったんだろう?

上記のリンク先の記事で調べてみたが銃器が使用される最近150年以内の暗殺事件のうち、スコープ付きライフル銃で実行され成功したのは「キング牧師暗殺事件」と「ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件」の二件だけだった。

それ以外の暗殺事件はみんな至近距離で短銃または刃物を使って、場合によっては棍棒、爆薬などを使用して実行されている。

この不自然さに気がついた人物がいた。

しかもそれは国の事件調査組織のウォーレン委員会のメンバーでもない一地方検事という人物だった。


1963年、大統領再選に向けた地方遊説のためテキサス州ダラスを訪れた現職のケネディ大統領は、市民の衆人環視の中、白昼狙撃され暗殺された。

犯人はその日のうちにすぐ逮捕され、現場に面した「教科書ビル」に勤める作業員のオズワルドが所持していたライフルが凶器と断定された。

ところがそのオズワルドも身柄を送致される時に、群衆に紛れていたジャック・ルピーによって至近距離から射殺され真相は闇の中となった。





ケネディ大統領暗殺に使用されたとされるカルカノ・マンリッヒャーライフル
銃に興味がある人ならこの凶器の選択に「あれ?」と思うかもしれない
カルカノライフルは弾の装填・排莢に問題があり精度もあまり高いとはいえない
ところが暗殺犯は数秒のうちに3発発射し2発の銃弾を車で移動中のケネディに命中させた




ギャリソン地方検事(ケビン・コスナー)らはこの銃器選択に疑問を持った
ボルトアクション式のカルカノライフルで数秒で3発中2発の命中弾を
車上の大統領の上半身に発射することは不可能だと現場検証で確認した
さらにケネディ狙撃地点よりもその手前の大通りなら無理せずにじっくりと
狙えるのになぜわざわざ難しい場所で狙撃したのかという疑問も持った


カルカノライフルでこのような狙撃が可能かということはウォーレン委員会でも検証され、FBIの手練れのシャープシューターが何度かテストしたが非常に困難だという結論だった。

ましてや被疑者とされたオズワルドは、海兵隊の軍歴があるといっても所属は通信班で射撃は下手だったという情報があった。

であるにもかかわらずウォーレン委員会は、暗殺はオズワルドの単独犯で間違いがないという報告書をまとめてしまった。

他にもウォーレン委員会の報告書は大きな矛盾がいくつもある。

いち地方検事のこの疑惑告発の過程を描いたのがこの映画。


現職の大統領を暗殺するという射撃なら、こんな通販の安物型落ちライフルではなくもっといいライフルを普通使いたいと思わないか?

狙撃位置も「教科書ビル」から狙いやすい場所ではなく、ほとんど死角になっている場所をなぜ選んだのか?

そもそも暗殺が目的だったら車列のすぐ横で8ミリカメラを回していた市民もいたんだから、そういう人に紛れて拳銃で撃った方が確実に命中させることができないか?

だいたいそもそもなんでスコープ付きライフルなんて不確実な方法を選んだのか?


使用銃に関するだけでもこれだけ疑問が湧いてくる。

この疑問に国の調査機関だったウォーレン委員会の報告書は何も解答を出していない。

これが出来レースだったんじゃないかと言われるゆえんだ。

銃の問題以外にもこの事件は数多くの矛盾がある。


最近、面白いサイトを見つけた。

それがこちら
Category-Gun - Internet Movie Firearms Database - Guns in Movies, TV and Video Games

あらゆるジャンンルの映画、テレビシリーズ、ゲームの使用銃を銃器が登場するシーンのキャプチャーとともにデータベース化しているすごいサイト。

これが面白くて、しかも情報がすごく深い。

アメリカの有志のすごい労力と努力に感心した。

またアメリカにはフェアユースのカルチャーもしっかり根付いている。

このデータベースを利用していろいろ書いてみたくなった。

今回はそのとっかかり。


【追記】

そういえばここにあげた映画はどれもすごく面白いと思っている珠玉の映画なので、もしまだ観ていない作品があったら観てみて欲しい。

きっと「おっ」と思う映画だと思う。

【追記2】

「アサシン」という言葉の由来について書こうと思って忘れていた。

暗殺者のことを「アサシン」というが、これはイスラム教の暗殺教団から来た呼び方だという。

アサシンは麻薬のハッシッシのアラビア語読みで、暗殺教団は暗殺者を送り込む時にハッシッシを与え恐怖心や良心を麻痺させて暗殺を実行させたことからアサシン教団の異名をとり、やがては暗殺者のことも麻薬を意味するアサシンと呼ぶようになった…という話をどこで読んだか忘れたが記憶している。



2021年4月4日
















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