2010 年 12 月 30 日









2010 年 12 月 26 日




2010 年 12 月 24 日

初めて通るハリボテのような往来

初めて通る書き割りのような往来

街のシンボルの時計台

全てが厚みがないこの街で空だけがいつも豪華

街を火事で焼き尽くすような色に染める空





そんな妄想に囚われながらイブの夕暮れも散歩

この静かな時間が永遠に続けばいいのにと思う
2010 年 12 月 19 日

この空はどこまでも繋がっている

どこまで歩いても同じ空が繋がっている

どこまで遡ってもその時代に繋がっている
2010 年 12 月 18 日

三界に呼び掛けて応えるものはない

世界の片隅で完全に孤立した寒さを噛みしめている

いるのは君だけだ

歩いてきた道が気になってふりかえってみた

その間寒そうに震えて待っている君はいつもの道草休憩と同じと思ったに違いない

すっかり熱を失った太陽が最後の光をこずえの間から投げかけている

熱を失った光で多くの形の生を最後のわずかな時間に照らしている

まだ時間はある
わずかだが
2010 年 12 月 13 日

今日君の表情は重苦しかった

今日は一日光が差さないような日だった
2010 年 12 月 12 日

思えば同じところに長くいたことがない

永遠に続くかと思うような単調な日々の繰り返し

永遠に続くかと思われた凡庸な時間の流れ

季節は同じように繰り返し人はいつもそこにある

いつもそう思っていた
時間だけが過ぎていくと・・・

でもふりかえってみれば坂道を落ちていくように過ぎ去っていくのは自分たちの方だった

一カ所に長く留まったことなど一度もないし
ずっと変わらなかったものも何一つない

川の流れに流されるように少しも留まることなく場所を変えてきたことに気がつく

確かなものも何もない

永遠に変化しない繰り返しの時間の中を驚くべき駆け足で通り過ぎていく



2010 年 12 月 8 日

冬の散歩道







2010 年 12 月 2 日

思いはいつも伝わらない

遠く離れている時には夢にまで見るほどいとおしかったのに

心の中に溢れるほど思いは満ちているのに

こんな思いを私が抱いていることすらあなたたちには伝えることができない

本当はものすごく大切に思っているのに
あなたたちはきっと私がそんな風に感じているなんて思いもしない

そういう思いをどうやって伝えたらいいのか私にはもう見当もつかない