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OSXのtips2-30

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
アプリ、システム操作に関するtips

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MacからWindowsに日本語ファイル名が通るzipアプリを試してみたが、いずれも帯に短し樺襷に長し…ではあるものの概ね問題なく使えることも確認した

先日YemuZipを久しぶりに見かけて、試してみたところMacからWindowsにzipでファイルを渡す時のゴミ発生問題は解決するものの日本語のファイル名・フォルダ名を使うと文字化けしてどうにもならないという話を書いた。

これだけで終わっていては救いがない。

それに以前試した幾つかのzipアプリはこの問題を一部解決していたはずだと思い直し、それぞれ最新バージョンをテストしてみた。
結果は概ね良好でDS_Storeなどのゴミファイルや__MACOSXなどのMacZip固有のゴミは両方とも問題なくクリアしているだけでなく日本語のフォルダ名・ファイル名の問題もほぼ解決している。
実は詳しく解説しだすといくらでも文字数が増えてしまうのだが、大まかにまとめると…

MacWinZipperZIPANGを試しているが、
MacWinZipperはファイルサイズ、圧縮回数など無制限に使用できて、日本語のファイル名も問題ないが問題を起こしそうな文字列もないわけではなく、それらはシェアウエア登録することで自動的にフィルタリングできる。
ZIPANGもゴミ問題、日本語ファイル名文字化け問題はクリアしているがやはり問題を起こす文字列があり、こちらは完全フリーウエアなので化けそうな文字は自分で気をつけるということになる。

また両方ともパスワードをかけたzipは、Mac同士では問題なく開けたがWindowsに渡すとファイルが壊れてしまうという問題が起きてビジネス用にはちと辛い…
実のところzipにパスワードをかけるなんてISOコンサルに振り回されて
「セキュリティに気を遣ってます」
という形式を整えているだけでメールでパスワード付きzipを送って
「パスワードは別のメールで送ります」
なんてやっているのは全く無意味で、本当にセキュリティ的にシビアに守りたいならメールでパス付きzipなんてタルイことしてないで暗号化した通信でファイルを送るなりなんなりいくらでも方法はあるはずだ。
要らないといえば要らないのだが、実際のビジネス現場ではふつうにこういうタルいセキュリティをやっているのでパスワード付きzipの需要も無くならない。

しかしいずれも記号や特殊文字、パスワードによる暗号化を使わなければ実用には問題ないことを確認した。


<追記と訂正>
暗号化zipをWindowsで開けないのはVista以降のWindowsのExplorerの仕様変更のためだという情報をBBSにSakiPapaさんから頂いた。
検証したところ確かにそうで、zipプレビューの状態でいきなりクリックしても開いていたのはWindowsXP以前の仕様で、検証に使った7では一度zipフォルダから取り出して解凍してからなら問題なくMacで暗号化したファイルも開く。
要はWindowsの仕様が変わったことを知らなかったということです。
訂正の検証は以下にキャプチャで。


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MacWinZipper
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

MacからWindowsにあるいはWindowsからMacにzipを渡す時の文字化け、ゴミファイル問題を解消するzipアーカイバーアプリ。

以前に試した時はまだベータ版だったが、製品版ソフトになってすっかり立派になった。

シェアウエア版はzipファイルを作れるだけでなくWindowsから受け取ったzipの展開もできるようになる。 またMacのゴミをWindowsに渡さないだけでなくTHUMBS.DBやDesktop.iniなどのWindowsのゴミをMacで展開しないという逆パターンのゴミ掃除もしてくれる。
文字コードも自動判別するとのこと。

MacWinZipperの特徴はアンダーバーなどファイル名、フォルダ名で使用されていると文字化けの原因になりそうな文字・記号を自動的にフィルタリングして無害なファイル名に置き換える機能が用意されている。
またYemuZipではできていた圧縮率の変更もシェアウエア登録をするとできるようになる。

それ以外はLiteもシェアウエア版も同じで使用回数やファイルサイズなどの制限もないので、プライベートユースではほぼ制約はないと思っていい。





Lite版には以前試したプレビュー版にはになかった広告表示機能がついた
フリーウエアなんだからこれくらいは甘受しよう
使い方は簡単でウインドウに圧縮したいファイル・フォルダをドロップする




圧縮ファイルの保存先が表示されるがこれは
元ファイルと同一ディレクトリで変更はできない
またパスワードの設定があるがここに
何も入力しなければ暗号化はされない




暗号化はフリーウエア版のLiteでも使えるのだが
フリーウエア版では4桁の数字のPINコードしか使えない
シェアウエア登録をすると英数文字、かな文字など
ほぼあらゆる文字が使えるようになる




気を取り直して大変オーソドックスな暗証番号を…




シェアウエア版になると文字コードの自動判別が
あるそうだがフリーウエア版では自分で選ぶ
一番無難なのはデフォルトの「英語またはその他の言語版Windows」
これはどの言語でも使えるコードしか許可しない




MacからMacなら暗号化したzipは問題なく開き中のファイルも再現できた




問題はこれをWindowsに渡した時
見た所フォルダ名称も文字化けしていない
今回事前に問題起こす可能性があると噂のあった「渡邊さん」
「ヴ」などの濁点付き文字をわざと使ってみたが文字化けはなかった




中を見たところ__MACOSXなどのゴミフォルダ、
.DS_Storeなどのゴミファイルも見当たらない




パスワード解除のポップアップはフォルダではなく
中の各ファイル一つ一つに出るのがWindows




そしてファイルは破損していた…ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!




何かの文字、文字数など日本語文字化けの問題かと思いいろいろ切り分けした結果
「渡邊さん」も「ヴ」も全く関係なく問題だったのは暗号化だった
パスワードをかけなければこのようにゴミもなく
文字化けもなく普通にファイルも開く快適なzipになった




おなじみのSakiPapaさんからBBSに情報を頂いたので追記と訂正
Macで暗号化したファイルが開かなかったのはアプリの
せいではなくWindowsの仕様変更が原因だとのこと
そこで手順に従ってzipプレビューウインドウから中に
見えているフォルダをデスクトップに取り出す
この段階で設定したパスワードを聞かれる




その中のファイルはちゃんと暗号化から復号されて開くことができるようになった




WindowsXPでzipプレビューのウインドウの中のファイルを
直接クリックするとそこでパスワードを聞かれる




そしてパスワードを入れたら直接開いた
この動きが記憶に残っていたので今回パスワードで復号できないのは
Windowsの仕様が変わったせいだと気がつかなかった
zipに偽装した実行ファイルに結構やられたからこうなったらしい
なのでMacWinZipperの暗号化は問題なく使えることが判明した

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ZIPANG
(Freeware)
OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

MacでWindowsに渡せる快適なzipを作成できるzipアーカイバーアプリ。

こちらもDS_StoreなどのゴミファイルをWindowsに渡さない、文字化けしないなどを主眼に作られたアプリ。
App Storeで無償ダウンロードできるフリーウエア版とライセンス契約で購入できるフルバージョン版がある。

シェアウエア版の機能は同名の圧縮ファイルがある時に上書き圧縮ができること、保存先を毎回聞くのではなくユーザ指定の位置に毎回保存する設定ができるようになる。

ただ多くの機能がこちらもほぼ無制限で使用できる。

ただしこちらでは日本語のファイル名でファイル破損が起きた。
こちらで問題になったのは「ヴ」だった。
他にも記号など幾つか制約があり、それはフリーウエア版だとユーザが気をつけないといけないみたいだ。

さらにパスワードをかけるとファイルの破損が起こったのはMacWinZipperと同じ。
いずれもシェアウエア登録をすると改善するのかどうかは不明。

個人的にはzipの暗号化機能などいらないと思ってるが、ビジネス現場では使うことが多いからやはり問題かなぁ…‥





ZIPANGも使い方は簡単で基本的にウインドウに圧縮したいファイルまたはフォルダをドロップする
フリーウエア版もWindowsからのzipをMac向けに展開できるがこちらは結構な頻度で落ちた




デフォルトの保存先はオリジナルと同じ場所かオリジナルがフォルダの場合はその中に作成する
フリーウエア版も保存先は変更できるが毎回場所を聞いてくる




毎回確認タグは表示され必ず元フォルダの中を指定するが手動で好きな場所に保存はできる




圧縮が完了したらこんな感じの表示




これをWindowsに渡すと見事にファイル名が消失して開かないゴミファイルになった
こちらはフォルダ名、ファイル名の「ヴ」が問題だった
他にも使ってはいけない記号や文字があるらしいが自分で気をつけろということらしい




日本語のファイル名・フォルダ名でも「常識的な」文字は問題ないことが判明した




ヴをウに変更したら問題なく開くファイルになった
逆に文字数が多いファイル名や「渡邊さん」は問題なかった
何が問題になるのか試行錯誤しないといけない




ZIPANGの方はここでMac向けのzip、Windows向け、日付名、暗号化ありなどを選択する




ZIPANGはフリーウエア版でもパスワードに制限はない




Windowsに渡してパスワードを解除すると…




この通り開かないファイルになってしまった
Windows側のアーカイバーもちゃんと選べば開くのかもしれないが一般的なWindowsユーザが
アーカイバーにそんなに気を使っているとは思えないのでこれも紛争の種になりそうだ
何度もいうが個人的にはzipに暗号化機能など必要ないと思ってはいるが…




圧縮・解凍プロファイルは順番を胃入れ替えたり
自分オリジナルのプロファイルを作成して追加できたりする




そのプロファイルで文字コードの選択も設定できるので日本語Windows向けだけでなく
いろいろなプラットフォーム向けzipプロファイルを作成できそうだ




おなじみのSakiPapaさんからBBSに情報を頂いたので追記と訂正
Macで暗号化したファイルが開かなかったのはアプリの
せいではなくWindowsの仕様変更が原因だとのこと
そこで手順に従ってzipプレビューウインドウから中に
見えているフォルダをデスクトップに取り出す
この段階で設定したパスワードを聞かれる




その中のファイルはちゃんと暗号化から復号されて開くことができるようになった




WindowsXPでzipプレビューのウインドウの中のファイルを
直接クリックするとそこでパスワードを聞かれる




そしてパスワードを入れたら直接開いた
この動きが記憶に残っていたので今回パスワードで復号できないのは
Windowsの仕様が変わったせいだと気がつかなかった
zipに偽装した実行ファイルに結構やられたからこうなったらしい
なのでMacWinZipperの暗号化は問題なく使えることが判明した



2016年8月13日









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Safariを10にアップデートしたらSafariStandとの相性が最悪でクラッシュするようになってしまったので泣く泣く外す〜タブ移動のショートカットキーについて

先日アップデートのレコメンドに従ってSafariを10にバージョンアップ。

したところSafariが頻繁に落ちるようになった。

右クリックをするとかなり高い確率で落ちるし、だいたいSafari起動時にプロシージャのロードに失敗したようなポップアップが毎回出るようになってしまった。

SafariStandのサイドバーが表示できなくなってしまったし、実は過去のバージョンでもSafariのバージョンアップの時にSafariStandを入れていると以降クラッシュするという事象があったので、今回も心当たりがあったのでSafariStandを外してみたところクラッシュが止まった。
残念ながらやはり原因はこれだった。





Safariをv.10にバージョンアップしたところ起動のたびに
SafariStandプラグインのロードに失敗したという警告タグが出るようになってしまった
それでもSafariStandは一部機能しているらしくカンマ、ピリオドキーでタブ移動は
できていたのだがサイドバーでタブを表示するのは機能しなくなってしまった
便利な機能だったので残念




さらにSafariのフォームに文字を入力して変換しようとすると落ちたり
Web画面上で右クリックすると落ちたりSafariが非常に不安定になってしまった
起動時のタグからSafariStandの問題と考えてSafariStandを外すことにした
外し方はユーザホームフォルダの中のライブラリの中のApplicationSupportの中
SIMBLの中にあるPluginsフォルダの中にあるSafariStand.bundle
(Disable)フォルダに移動してSafariを起動しなおせばいい




これでSafariのクラッシュは止まったが辛いのはやはり
ワンキーでタブを移動できていた便利機能が効かなくなったこと
それでタブキーのショートカットキーを見るとこんな見慣れない記号が書いてある
なんじゃこのキーは?という詳細は本文で…



SafariStandについては作者のhetimaさんのページを見るとYosemite対応までしかアップデートはしていないようで、最近のMacのアクセス権やら諸々の仕様変更に合わせるのがバカらしくなってきたのかメンテナンスはされていないようだ。
ということはEl Capitanより遅れてきたSafari10の対応も今後あるかどうかわからない。

便利なプラグインだったのでアップデートを希望するが、Safari9の再インストールも難しそうなので目先はSafariStandを諦めるしかない。
それで上記のようにSafariStandプラグインをSIMBLから外した。

外してSafariは確かにクラッシュしなくなったが、SafariStandの数々の機能のうち左右タブ移動をカンマキー、ピリオドキーだけでできる機能はすっかり指に馴染んでしまいこの機能が使えないのが本当に辛い。

そもそものSafariのタブ移動のショートカットキーは何だったのかちゃんと調べてみた。

コマンド+Shift+『{』or『}』キーで確かに左右のタブに移動できる。
しかしこれだと両手でキーボードを叩かないといけないので、これが嫌でSafariStandを愛用していたというのがそもそもの話だった。

Safariのタブ移動メニューのショートカットキーを見ると
^+→|キー
^+⇧+→|キー

というようなショートカットが書いてある。
「→|」ってなんじゃ?と調べてみたらこれはタブキーの記号だった。

つまりControl+tabキーで右隣のタブに移動、Control+Shift+tabキーで左隣のタブに移動ということだ。
これなら片手でタブ移動ができる。
今までのワンキーと違って縦に隣同士のキーを一度に押さないといけないのでちょっと押しにくいが、これになれるしか仕方がない。





こうしてちょっと押しにくいがSafariStandがなくても片手で隣のタブに
移動できる呪文Control+tabキーControl+Shift+tabキーを手に入れた
というかControl+tabキーは別にSafari独自のショートカットキーではなくMac全域で使える
Finderもタブに対応しているがこのタブをマウスを使わないでどんどん移動するなら
やはりControl+tabキーControl+Shift+tabキーを使うのが便利だ
ちなみに新規タブを作るときにはコマンド+Tキーで新規タブが開くのも同じ




Control+tabキーControl+Shift+tabキーなら
仮想環境上のWindowsにもそのまま同じホットキーが使える
というよりControl+tabキーControl+Shift+tabキーはWindowsとMacの共通のキーだ
Windowsの場合はControlとtabは少し離れているから別に押しにくくもないし実機環境では
普通に使っていたのに同じキーがMacでも使えることを忘れていました…というオチだった




さらに余談…タブキーをなぜ「→|」というような記号で書くのかは
Wikipediaのタブキーのページの解説で判明した
水平タブと垂直タブというのがあって元は水平タブを
写真(Wikipedia Japanより)のように左右の矢印記号で
表していたのを省略して「→|」になったらしい




そしてMacの場合特殊キーの記号がわからなくなったらIMからのプルダウンで
「キーボードビューワを表示」でこれを開けばいい
ここにもちゃんとtabキーを「→|」で表示している
そして日本語キーボードの場合Controlキーとtabキーが隣り合っているために若干押しにくい




KillerKeys VRというソフトを使ってUSキーボードの配列を確認したら
USキーボードのMacならControlキーとtabキーは離れているので押しにくいという問題はなさそうだ
これはこれで間にCapsLockが入っていて問題を起こしそうだが良し悪しというところか…
US配列でCapsLockを殺すというのが正解のような気がする
慣れりゃいいだけのことかもしれないが…



2016年10月9日









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iPhone、iPadなどで紙やホワイトボードなどをスキャンしてテキスト化して保存するアプリ…しかも無料で(ここ重要w)

RSSを何気なくチェックしていたら、某サイトでiPhoneアプリで紙の文章やホワイトボードなどをテキスト化する有償アプリ(正確にはApp内課金だが結構高額)を紹介していて、それなりに高い精度なんだろうけどちょっと違うぞ…と思ってしまった。

いや、高額なアプリはそれなりに高い精度があるのかもしれないが、どうせOCRなんて技術的限界が来ていて、タイプフォントで構成されているテキストでもテキスト化成功率は97〜98%あたりで頭打ちになっているはずだ。

98%って高い確率のように思うが、400字詰め原稿用紙でも8箇所の読み取りミスがあるということになる。
これを目視で直すのは結構うざい作業になるので、結局OCRでのテキスト化の最大の用途は
「文章内検索・メタデータ検索にかかるようにする…画像付きPDF化」
ということに尽きると思う。

ならばそんなお高いお金を払わなくても安い(フリー)アプリがあるではないかと思ってしまった。
以下の二つなんてなかなか使えると思うし、皆馴染みがあるアプリだと思う。


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Office Lens
(Freeware for iPhone, iPad)

Microsoftのスマホ向けOfficeスイートの一つで、紙やホワイトボードなどをテキスト化できるカメラスキャン、オンラインOCRアプリ。





アプリを起動するとカメラへのアクセス許可を求められる
許可するとすぐにスキャン可能になる
ファイル形式は写真、ドキュメント、ホワイトボードスキャンなどが選べる




撮影するとターゲットが選択される
このように斜めに撮っても正対に画像が補正されて保存される




次に撮った画像をどの形式で保存するかの選択になる
Wordやパワポも可能だがとりあえず今回はPDFを選択する




保存したファイルはMicrosoftにアップロードされそこでテキスト化される
なのでMicrosoftのアカウントが必要だがOfficeスイーツを
入れている時点でアカウントはあるんじゃないかと思う
タップして開くと加工されたものがダウンロードされる




ダウンロードしたファイルはiPhone上でも確認できる
これをMacに共有するには左下のボタンから




ここで共有の方法を選択できるが今回はiCloud Driveを使用する




OTAですぐにMacの共有フォルダにファイルが現れる




OCRでテキスト化されるというのはこういうことだ
PDFを選択すると写真として保存されているがテキストデータもメタ化されており
ファイル内をキーワードで検索するとその部分がハイライトされる
これなら多少変換ミスがあっても検索にかかれば充分であって
鮮明なだけ写真のほうがいいかもしれない

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Dropbox
(Freeware for iPhone, iPad)

今やたいていの人はiPhone、iPad、スマホにDropbox入れていると思うが、このDropboxにもテキスト化の機能がある。





Dropboxの写真フォルダのこの追加ボタンをタップする




ドキュメントをスキャンをタップ




このようにカメラでドキュメントをスキャンしてPDFで保存できる
「試してみる」をタップ




カメラが表示されるので撮影
選択されている範囲がテキスト化されるのでアングルを修正して調整する
これも正対していなくても良い




これでよければ次へ




まずPNG(画像)かPDF(テキスト)かのファイル形式を選択する
次に保存先を選択
選択画面から戻ったら右上の保存ボタンで保存する




選択できるのはDropboxのディレクトリだが元々共有用なので問題ない




こうしてPDF化したものを検索してみたがOCRの機能は残念ながらなさそうだ
だがDropboxは誰でも入れているだろうからホワイトボードなどをさっと撮って
みんなにPDFで共有なんてことをお手軽にできるのがメリットだと思う



2017年7月10日









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相変わらず猛威を振るっている「Macが遅いですか?」でおなじみのMacのクリーニング&セキュリティアプリMacKeeperを削除したいならFastTasks 2DetectXで決まりでしょ

相変わらず当サイトを検索してこられる人たちの検索ワードを見ていたらMacKeeper関連のワードがダントツに多い。
逆にもう弊サイトはMacKeeperを実際にレビューしている数少ないサイトとしてしか評価されていないんじゃないかというぐらい、MacKeeper目当ての人しか来ない日もある。

私個人的にはもうMacKeeperは終わった話なのだが、相変わらずMacKeeperでお困りの方々が多いようなのでMacKeeperアンインストールアプリの決定版を二つ紹介しておく。

なおMacKeeperに対する私の評価は
「有害なソフトとまでは言わないが全く無用な機能も多く、Macのパフォーマンスを低下させる機能もあるのであえてインストールする必要はない」
ということであり
「問題があるとすれば『ウイルスに感染しています!今すぐライセンス購入してウイルスをクリーニングしてください』というポップアップを出す強引な販売方法」
だということであり、この立場をもう一度強調しておく。


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FastTasks 2
(Freeware/Shareware)
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応

Macのトラブルシューティングを助ける有用な機能をたくさん持っているメニューバーアプリ。

バッテリやメモリ、ネットワークなどのステータスを確認したり、ファイルシステムに変更をかけたログを確認したり、ネットに接続しているプロセスをリストアップしたり、パフォーマンスを低下させている原因になっているファイルを特定して削除するなどの機能が便利だ。





FastTasksはビジネスユース、マルチライセンスではシェアウエアだが
個人使用はフリーでも可と作者サイトに書かれている
毎回起動時にこのライセンス購入確認が出るが購入すればこれをスキップできる




メニューバーアイコンからプルダウンで各種機能をワンクリックで利用できる
例えばバッテリーステータスをクリックすると…




電源のソース、充電状態、充電完了またはバッテリー枯渇までの時間、
バッテリーヘルス、充電回数などの基本情報が確認できる




このAnalyse機能を使って見る




ただいまのコンディションは問題ないのかユーザーキャッシュぐらいしか検索にかかってこない
infoボタンで詳細を見ることができるし不要ならDeleteボタンで削除することができる




以前にMacKeeperをインストールして検索をかけた時の検索結果
MacKeeper関連のファイルがあちこちに散らばっているのがわかる
一部不可視ファイルを挿入してくるなど相変わらず行儀が悪いがこれらを一網打尽にできる




それぞれ選択してinfoボタンを押すと一様にMacの
パフォーマンスを低下させる有害なファイルという評価




FSログを視覚化して表示できる機能もある
MacKeeperを生け捕りにできるのもこういう履歴を検索するからで
plistファイルを削除するだけの有名アプリにはここまでの機能はない




あと何ができるかというとファンステータスを確認できる




ネットワークのLAN、WANそれそれの接続先IPを表示
ネットワークトラブルシューティングには有用だと思う




インターネットに接続しているプロセスのリストも確認できる
身に覚えがないものがあったらスパイウエアなどを疑う




メモリの解放機能も…




これはpurgeコマンドをGUIで実行する内容のようだ




メモリの解放され具合を見るとまさしくpurgeコマンドだと思う




最近のMacではユーザーのライブラリはデフォでは
隠す設定になっているがこれをワンクリックで表示する機能もある
あと不可視ファイルの表示、ファイアウォールのオンオフあたりが
目立つ機能だが後者はなぜか機能しなかった




システム、ハードのリビジョン情報、トリミングの有効無効、シリアルNoなども一括で確認できる




これらの機能を利用するのはシステム環境設定セキュリティとプライバシーに入って
アクセシビリティFastTasksを許可しないといけない
下の南京錠をパスワードで開かないとグレーアウトして操作できないはずだ

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DetectX
(Shareware)
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応

スパイウエア、アドウエアに加えてMacKeeperなどあまり評判が芳しくないアプリを関連ファイルごと一網打尽にして削除できる対策アプリ。

これもMacKeeper対応を明確に謳っており、前回テストでも良好な結果を出したセキュリティアプリ。

FastTasksと同一の作者さんのアプリで、FastTasksの検索機能だけを取り出したようなアプリなので機能は同等と思われる。





前は検索したいマルウエアが選択できたが
最近のバージョンは操作もシンプル化されすべて一括で検索される
下のTrashAllボタンで検索したファイルを削除できる




以前のテストではMacKeeperがPreferenceフォルダに
挿入してくる不可視ファイル(なんのためにそんなことするのか意味がわからないが)も
検出していたのでなかなか優秀だと感じた



2017年8月6日









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Macでバックスラッシュをリモートデスクトップ・VNC越しにWindowsに入力する方法

MacでJISキーボードを使っているときに一番困るのはバックスラッシュを入力する時だ。

ことえり、IMなどの設定で半角の¥マークを入力する設定が可能だ。
Mac上でテキストに半角の¥マークや\(バックスラッシュ)を入力する設定は可能だ。

だが困るのはWindowsを遠隔からコントロールしてWindows上で半角のバックスラッシュを入力する時。

Macの設定をちょっといじっただけでは入力できるようにならない。

そこでKarabinerを使用する。
これでJISキーの¥マークキーで英数入力時に直接半角のバックスラッシュが入力できる。

Windowsではパスの記述に¥マークが入力できないと致命的で、これができないと共有を開いたり読み出しパスの変更もできなくなる。
MacでWindowsのリモートを取る時に一番困るのはこの問題だと思う。





Macの¥キーでバックスラッシュを入力したい時にはシステム環境設定キーボード
入力ソースに入って「¥キーで入力する文字」\(バックスラッシュ)を選択する
これでMac上のテキストには半角の¥マークを入力することができる




しかしこの設定だけではMacからVNCやリモートデスクトップコネクション
使ってWindowsに接続した時にWindowsにバックスラッシュを入力する方法がない
そこで以前にもここで紹介したKarabinerでJISキーボードのバインド変更設定を行う
Karabinerのキーバインド設定Change KeyFor Japaneseに入り
Change Yen(¥)KeyJIS Yen(¥)to Backslash(\)にチェックを入れる




テキストエディタで¥キーを叩いた時にシステム環境設定の入力変更だけだと
半角の¥マークが入力される(下)がKarabinerのキーバインド設定を
入れるとバックスラッシュが入力される(上)




さらに重要なのはMacでVMWare Fusionのようなバーチャル環境でWindowsを動かした時に、
あるいはRemoteDesktop Connection画面共有(VNC)でWindowsのリモートを取っている時に
直接バックスラッシュ、またはWindows上の半角¥マークを入力できる
Windowsで共有を開いたりパスの入力する時にバックスラッシュが入力できないのは
結構致命的なのでこういう作業をよくやる人には必要な設定だと思う


ここでおまけ。
Mac、Windowsのキーで使うキーボードの記号の読み方と入力の仕方。

!:エクスクラメーション:Shift+1キー
”:ダブルクオテーション:Shift+2キー
#:ハッシュマーク:Shift+3キー
$:ダラー(ドルマーク):Shift+4キー
%:パーセント:Shift+5キー
&:アンパサンド(アンドマーク):Shift+6キー
':アポストロフィ(シングルクォート):Shift+7キー
(:左かっこ(レフトパーレン):Shift+8キー
):右かっこ(ライトパーレン):Shift+9キー
=:イコール:Shift+ほキー
~:チルダ:Shift+へキー(WindowsではShift+わキー)
|:パイプ:Shift+¥キー

/:スラッシュ:めキー
?:クエスチョン:Shift+めキー
_:アンダーバー:ろキー(WindowsではShift+ろキー)
;:セミコロン:れキー
::コロン:けキー
\:バックスラッシュ:今回のテーマ(Windowsではろキー)
^:キャロット:ろキー(リモートではOption+へキー)


【追記】
以上の記事はYosemite環境で検証。
しかしSierra以上ではこのTipsは使えないそうだ。
BBSにSakiPapaさんより情報を頂いた。


『あけましておめでとうございます。

さて1月3日付「Macでバックスラッシュをリモートデスクトップ・VNC越しにWindowsに入力する方法」で紹介されている“Karabiner”(旧 KeyRemap4MacBook)ですが、Sierra 以降では動作しません。

現在は“Karabiner Elements”として、開発が続けられています。macOS の構造の変化のためいちから書き直されているので、見かけは違うし、もとの機能をすべて再現できていません。

念のため。』




2018年1月3日









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トラックパッドはいろいろ便利に使えるといういまさらな話を故障してみて動作テスト中にいろいろ気がつく…

先日MacBook Proのトラックパッドが故障した話は書いた。

幸いにもカリフォルニアから交換部品を個人輸入して部品交換した結果問題なく治った。

修理が完了したところでいろいろ動作テストしていたところ、トラックパッドにはいろいろ私が知らなかった機能があることに気がついた。
システム環境設定トラックパッドのペインを見ていてそれぞれの動作がちゃんと動く確認していたら幾つか私が知らない機能があったので
「トラックパッドってこんなこともできるんだ!」
という新鮮な驚きがあった。

古株のMacユーザーなら知っている話ばかりだろうから、そういう人は読み飛ばしてください。
私は取説読まない人なのでいまさらこの機能に感心したという話。





トラックパッドを新品に交換したMacBook Pro「ヒイラギ号」改め「フランケンシュタイン号」
バッテリーを交換し光学ドライブを撤去してSSDを追加しHDDも1TBに交換して
擬似Fusion Driveを構築し冷却ファンを交換しトラックパッドも足も交換した
生身の体はマザーボードとスクリーンとキーボードだけと義体化が進んでいる




トラックパッドの知らなかった機能といってもシステム環境設定
トラックパッドペインに全部書いてある
例えば「調べる」は3本指のタップ




テキストやWebサイトの調べたい部分を選択してタップするとディクショナリ機能の吹き出しが現れる
これは今までコンテキストメニューでやっていたが頻繁に使う人は便利かもしれない




3本指のドラッグを使えばウインドウなどを掴んで移動することができる
これは知ってた!




でもこれを使えば例えばデスクトップの広い範囲を3本指ドラッグで選択して
選択したファイルを3本指ドラッグで一気に移動なんてこともできる
これは今までクリック+トラック移動でやっていたがこのやり方のほうが便利だ




トラックパッドの右側外からトラックパッド上に
フレームインするようにスクロールすると通知センターが呼び出せる




今までメニューバーの右端の通知センターアイコンをタップして呼び出していたが
フルスクリーンアプリを使用している時はこの方がワンステップ速い




2本指でダブルタップするとスマートズーム機能が使える




例えばWebサイト上の写真が小さいので拡大して見たい時
今まではControl+上スクロールで拡大していたが…




見たい写真を2フィンガーダブルタップすると写真を中心にズームインする
もう一回2フィンガーダブルタップすると元に戻る
この技はテキストエディタ上でも文字を大きくすることができる
これは便利だ




フルスクリーンのワイプは4本指でスワイプ




これも知っていたはずだけど今までVMware FusionSafariなどと
デスクトップの切り替えはControl+左右カーソルキーでやっていた
インテルMacが登場した時に仮想環境でWindowsのデスクトップと
Macのデスクトップが一瞬で切り替わるという動画が話題になったが
あの動画はモーションセンサーを使って切り替えていた
考えたら4本指スワイプで同じことができるじゃないか…といまさら思った




3本指と親指でピンチインすると…




Launchpadが起動する
これは知らなかったな…今までドックアイコンでやっていた(^_^;)




ウインドウを片付けてデスクトップを表示するのは4本指と親指のピンチアウト




すべてのウインドウを画面隅に隠してデスクトップのアイコンなどにアクセスできる
元に戻したい時は4本指と親指のピンチインで


いや〜〜知らなかったなぁ…
ていうかミンナ知っている話なのかな?
知らなかったの俺だけ?

全部システム環境設定の中に書いてあるんだからちゃんと読んでればわかる機能ばかりだという話だよね…
失礼しました…




2018年5月3日









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VMWare FusionのゲストOSの時刻同期を完全に切る方法

VMWareを検証環境として使っている。

Windowsの場合はVMWare Workstationを、Macの場合はVMWare Fusionを使っている。

この二つの仮想環境は仮想イメージの互換性があるので、Windowsでの検証をMacで引き継ぐとか検証環境を共有して別のアプローチをするとか使い道があって愛用している。

以前Windowsに関してはXP以前の環境ではVirtualPCも使用していたが、これはWindows7以降はサポートしていないためVMWareシリーズに完全に移行した。


VirtualPCではゲストOSの時刻同期を切る設定をしていてゲストをリジュームして数日にわたって検証を続けたり、過去や未来の日付に時計を動かして自由に時刻の影響する検証もできていた。
その方法は以下に解説した。
VMWare FusionでゲストOSとホストOSの時刻同期をオフにする〜同様のことをVirtual PC 2007でもやる方法

この方法でVirtualPCVMWare FusionVMWare Workstationも時刻同期を無効にすることができる。

だがVirtualPCではできていたリジューム後も同じ時刻の流れで検証を続けるとか、再起動しても時計が元に戻らないとかがこの設定ではVMWareでできなかった。

何か方法があるはずだ…そのうち調べなきゃ…と思っていたがなかなか手が回らなかった。
やっと調べる時間ができて調べてみたらなんとその方法はVMWareのナレッジベースにちゃんと書いてあった。

時刻同期の無効化 (1189)

VMWareハイエンドソフトはvmxファイルに以下の設定項目の文字列を追加する

注: 0 は無効、1 は有効です。

tools.syncTime = "0"
time.synchronize.continue = "0"
time.synchronize.restore = "0"
time.synchronize.resume.disk = "0"
time.synchronize.shrink = "0"
time.synchronize.tools.startup = "0"
time.synchronize.tools.enable = "0"
time.synchronize.resume.host = "0"

GSX、VMware Fusion、VMware Player、および VMware Workstation では、"0" の代わりに "FALSE" を使用する

tools.syncTime = "FALSE"
time.synchronize.continue = "FALSE"
time.synchronize.restore = "FALSE"
time.synchronize.resume.disk = "FALSE"
time.synchronize.shrink = "FALSE"
time.synchronize.tools.startup = "FALSE"
time.synchronize.tools.enable = "FALSE"
time.synchronize.resume.host = "FALSE"

VMWareではVirtualPCと違って数分おきにホストOSの時刻を見に行く設定がありこれがデフォルトではオンになっているがGUIの設定でオフにできる。

しかしゲストの起動時や終了時、リジュームからリストアする時、イメージを圧縮した時、vmware toolsの変更などのたびにホストOSの時計を見に行くようにもなっていて、これはGUIの設定ではオフにできなかった。

以下の要領でこれらの自動同期をすべてオフにできる。





VMWareでは仮想環境の設定の「詳細」「時刻同期」のチェックを外せば
数分おきにホストOSの時計に時刻を合わせ込む動きを止めることができる
しかしこれでは再起動やサスペンドから復帰した時にまた親OSの時計に合わせに行ってしまう




この設定を変更するためにMacの場合は仮想環境のパッケージバンドルの中を覗く
右クリックで「パッケージの内容を表示」




この中の.vmxという拡張子がついたファイルをテキストエディタで開く




vmxファイルの中に「tools.syncTime」という文字列があるはずだが
これが「tools.syncTime = "TRUE"」となっていれば自動時刻同期は有効で
「tools.syncTime = "FALSE"」となっていると無効というのは前回も書いた




これだけでは数分おきの自動時刻同期がオフになるだけなので
追加の設定をこのように書き足してやる
設定値はすべて「FALSE」にしておけば再起動やサスペンドからの復帰
vmwareツールのオンオフ、バージョンアップ、仮想イメージの圧縮の時に時計が戻ったりしない




上記設定を追記してゲストOSを起動して時計を過去に戻して見る




この状態でサスペンド、そしてサスペンドしたら今度はサスペンドからの復帰




この通り時計はホストOSの時刻ではなく先ほどの時刻の続きから始まる
検証に中断が入りそうな長期間の運用や、何度も再起動しないといけない検証の時に便利




.vmxの設定をすべてTRUEにしてみた
すると今度は再起動などの操作のたびにホストOSの時計に合わせ込む



2018年9月8日









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VirtualPC 2007の仮想環境をVMWare Fusionに移植する手順

ここでいうVirtualPCとはWindows7以降の「クラシック環境」ともいうべきWindowsXPモードのことではない。

文字通りWindowsの上でWindowsやLinuxを起動して運用していた仮想環境のホストアプリのVirtualPC 2007のことで、このVirtualPC 2007で作った仮想環境をVMWareで動かす手順を備忘録として書き留めておく。

当方で仕様しているMacの環境の都合でキャプチャはVMWare Fusion 7で撮っているが、現在の最新環境はVMWare Fusion 10でもうYosemiteでは動かないが、インターフェイスはそんなに変わらないはずだ。
また本当の目的はVMWare Workstationに取り込む手順を模索していたのだが、これもホストがMacかWindowsかの違いだけで大して変わらないはずだから役に立つはずと思いメモした。


anchor

VMware Fusion
(Products)

お題はWindowsXP、Windows7で作り続けてきたVirtualPC 2007の載せているWindowsXPの検証環境資産をVMWare Workstationに移植したいという目的で、そのテストとしてVMWare Workstationと互換性があるVMWare Fusion 7でインポートの手順を試した。

手順そのものは簡単でVirtualPC 2007の「My Virtual Machine」フォルダのプロジェクトフォルダの中のvhdファイルをインポートするだけだ。





VMWare Fusionファイルメニューインポートで移住する環境ファイルを選択する




「既存の仮想マシンを選択」メニューの「ファイルを選択」ボタンをクリック




VirtualPCのフォルダをどこに作っているかによるが何も設定していなければ
デフォルトはマイドキュメントの中の「My Virtual Machine」の中の
それぞれのプロジェクトフォルダの中にあるはず
その中のvhdファイルを選択する




リストに仮想マシンが表示されたら「続ける」ボタンで作成を始める




仮想マシンのインポートが始まる




終了したらこういう感じの基本パラメータが表示される
ネットワーク設定などが失われる可能性があるので詳細を確認したい場合は
「設定のカスタマイズ」ボタンで起動する前に設定を確認できる




仮想マシンのリストにインポートしたWindowsXPのサムネールが見えているはず




起動時にSCSIドライバが不足しているという警告が出る
この対処法は現在研究中だがNATで使用するなら全く問題ない




こうしてWindows上のVirtualPC 2007で作成したWindowsXP環境をMac上のVMWare Fusionに移植できた




この仮想環境の初回起動時にちゃんとVMware Toolsがインストールされていることは確認している




ところが元々の検証環境で使用していた固定IPアドレスとしようとすると
存在しないPCIイーサネットカードがそのIPを占有しているという警告が出てIP設定ができない
そのIP以外の固定IPは使えるわけだから問題ないといえば問題ないのだが
使用できないIPのためにネットワーク設定を全部変更しないといけないのが不便だ
IP設定の見落としを検証したいために検証環境を使っている場合には全く無意味になる
移植は諦めて新規でXP環境を作ればいいだけの話なのだが…



2018年9月12日









anchor

VirtualPCからVMwareに取り込んだ仮想環境で固定IPが引き継げない問題をクリアした…のだがこの工数のかかり方だとハナからVMwareでXP環境作ったほうが速い気がしてきた…

先日VirtualPCで過去作ってきたWindowsXPや7の仮想検証環境をWIndows10のVMware Workstation Playerに引き継ぐ手順を確認しておおむねうまくいったのだが、2〜3点ちょっと問題が出てきたことを書いた。
VirtualPC 2007の仮想環境をVMWare Fusionに移植する手順

この手順でVirtualPCで動いていたWindowsXPの仮想環境はWindows10の上でも確かに動く。

WindowsXPなんてオワコンなんだからそんな物引き継がんでよろしい…というのは正論なのだが個人のユーザと違ってビジネスユーザの専用機上では今でもWindowsXPは大量に動いていて、おそらく東京五輪どころかその先10年くらいは完全には消えて無くならない見通しだ。

企業ユーザがWindows10対応の新しいミドルウエアや専用システムに切り替えるお金を惜しんでいるのだから仕方がない。
世の中のかなりの多くの企業は「サポート終わったから」というだけの理由で簡単に専用機を更新したりできるほど予算を潤沢に使えるわけではない。


それはいいのだが、そういう『裕福』なユーザのためにWindowsXPの検証環境も残しておかないといけないのだが、業務環境ではもうWindowsXPは使用できないしWindows7だってあと2年のうちに更新されてしまう。
だから少なくともWindows10でWindowsXPや7を動かして、今の実機環境をシミュレーションできる仮想環境を残しておかないといけない。

それでVirtualPCで作ってきたWindowsXPや7の仮想検証環境をWIndows10のVMware Workstation Playerに移行するという必要が発生するのだが先日の検証で2立つほど問題が出てきた。
1)元の環境で使用していた固定IPがなぜか引き継いだ仮想環境では設定できない
2)Windows上のVirtualPC仮想環境をVMware Workstation Playerで直接取り込めないのでMac上のVMware Fusionで一度VMWare仮想ファイルに変換するという余計なステップがあって手間が半端でない

このうち1)のほうは解決した。





実機環境は固定IPのネットワークなので仮想環境でも固定IPが振られているのだが
VirtualPCからVMware Workstation Playerに引き継いだ仮想環境でその固定IPを
設定しようとすると「このIPアドレスは(存在しない)PCIイーサネットアダプターに
すでに割り当てられており使用できない」
という警告が出て設定できない
このことからIP設定は引き継がれているようだがホストの設定からも仮想環境の
設定からも見えないのでこのIPの割り当てを解除することができない




この問題を解決すべくMacで一度VMファイルに変換してというステップを飛ばして
直接VirtualPCからVMware Workstation Playerに取り込むほう帆を試してみた
「Player」ボタンのファイルメニューの開くで仮想環境の実態を選択する
VMware Workstation直なら選択するファルはvhdファイルではなくvmcファイル
こちらのファイルが設定情報を持っているはずなので見えなくなったIP設定もこちらが持っているはず




ところがMac版のVMware Fusionと違ってVMware Workstation
「変換にはVMwareのvCenterコンバーターが必要」という警告が出る

anchor

VMWare vCenter Converter Standalone Client
(Freeware)
Windows7~10対応

VMwareのコンバーター用付属アプリ。

VMWare製品の購入登録をして「My VMware」のアカウントを作っているユーザならフリーでダウンロードできる。

VMware Workstation Playerは変換にはv.5.5が必要だと表示しているが、サイトにはv.6.0以上のバイナリしか見当たらなかったため一応バージョンが一番近い6.0をダウンロードしてきてテストした。

結果的にはうまくいかなかったので失敗した話を書くのはしんどいのだが、これも情報のうちなので。





ダウンロードしてきたファイルの中のexeを実行するとインストーラが立ち上がる




インストール自体には成功したのだがこれで仮想環境ファイルを読み込むと
「サポート外のファイル」という警告が出て取り込みに失敗する
結局VirtualPCからVMware Workstation Playerに取り込むという手順には
「Macに渡してMac上のVMware Fusionで一度VMWareファイルに変換する」
というプロセスが飛ばせない結論となった
なぜだかは現在リサーチ中




もう一つの同一の固定IPが使えない件はネットワークアダプターを複数設定して
削除すれば固定IPが解除されるのではないかという発想でアダプターを二つにしてみた
この考え方自体は間違っていたわけだがこのおかげで怪我の功名的に原因が判明した




設定はアダプター1には従来の設定のまま
アダプター2をデフォで追加す




これをMacで変換してWindows10のVMware Workstation Playerに渡した




Mac上て起動してマイネットワーク右クリックでプロパティに入る




やはり全く同じで(存在しない)ネットワークアダプターがIPを占有しているという警告が出るのだが
Macに渡した時点でネットワークアダプターが見えなくなっていることに気がついた
ここでは「ローカルエリア接続3」となっていて先ほど設定したアダプター1と2が見えていない
Macで変換するとvmcファイルが抱いている設定が引き継げないのでこうなると思われる
そしてIPアドレスだけは存在しないアダプターに振られているのでIPは使えなくなる




そこで最初のVirtualPC上でアダプター1はIPアドレスを自動にした
ここで開放しておけば後で設定できなくなることもないはず




ビンゴでVMware Workstation Playerに渡した後も実機環境の固定IPが設定できるようになった




そして仮想ネットワーク内でちゃんと割り当てたIPで接続している


ということで最終的に当初の目的のVirtualPCからVMware Workstation Playerに仮想環境を引き継ぐことはできることが判明したのだが、固定IPの設定をあらかじめ外さないといけないとか、実際の変換のプロセスをMacに渡してVMware Fusion上でやらないといけないとか、工数が多すぎて実用的でないことも判明した。

WindowsXPの環境がこれでVMware Workstation Player上で一つできたわけだから、それをコピーしてそこに一から検証環境を作っていったほうが工数も時間も少なくて済むかもしれない。

なんだかなぁ…




2018年9月15日









anchor

VirtuialPC 2007の差分ディスクを親ディスクと連結して一つのファイルとしてVMWareに渡す手順〜設定の引き継ぎなどについて

再びVirtuialPC 2007の仮想ディスクをVMWare Fusionに引き継いで過去の検証環境資産をこれからも活かしたいという試みの続き。

繰り返し強調するがここでVirtuaPCといっているのは、Windows7のWindowsXPモードのことではない。

かつてのMacの有力な仮想環境だったが、Microsoftに買収されてWindowsをWindowsの上で実行するだけの機能になってしまったエミュレータソフトのことだ。

このVirtuialPC 2007がWindows7まではなんとか動いていたが、Windows8、10では動かなくなってしまった。
それでVirtuialPC 2007で積み上げてきた数百件の仮想WindowsXP検証環境をなんとかWindows10の端末にも引越しさせようとしている。

何でそんなことしてるんだって、それはあと2年弱でWindows7のサポートが終わるからだ。


もう公式アナウンスが出ているけど2020年にはMicrosoftはWindows7のサポートを打ち切ってこれも「腐ったミルク」の仲間入りをさせる。

そうなったら仕事環境も否が応でもWindows10以上の端末に更新されるだろう。
WindowsXPの検証環境を作っているVirtuialPC 2007は動かなくなる。

この検証環境は、その環境で動いている実機のトラブルをシミュレーションするために構築しているのだが、あと二年でこの世からWindowsXPが消えてくれるか…というとそんなことは絶対に起きない。
下手をするとあと10年はWindowsXPはユーザー環境で使用されるだろう。

個人のPCではもう滅多に見ないかもしれないが、未だに事業所で使用される専用機端末はWindowsXPで動いているところがかなり多いのだ。


何でさっさと更新しないのかって…それはお金がないからだ。
世の中には想像以上にネットワークや専用機環境にかけるお金がない会社がたくさんあるということだ。
だからMicrosoftが何を言おうがWindowsXPはあと10年は駆逐されることがない。

となるとWindowsXPで何が起こっているのか、それを実際に動かしてみる環境が必要になる。

VMware上でWindowsXPが動くことはもう確認済みなので、コツコツVMwareの上で検証環境を構築すればいいのだが、せっかくこれまで作りためたものがあるのにこれをなんとかVMwareに持っていけないかというのが今回の趣旨。

それをする上で障害になることが幾つかある
すでにこれまでのエントリで幾つか解決済みのものもあるが
1)VirtuialPC上のネットワーク設定をVMwareに引き継げない
2)VirtuialPCの差分ディスクがそのままではVMwareでは読み込めない

あたりが課題として残っていた。

今回は検索しても見つからなかったVirtuialPCの差分ディスクを親ディスクと結合して、VMwareに持ってくる手順を見つけたので、それとVirtuialPC上の固定IP設定がVMware上では使用できなくなってしまう問題のコロンブスの卵的解決法も併せて。





最初にVirtuialPC上で差分ディスクと親ディスクの連結を行うが
その前に下準備としてネットワークの固定IP設定をDNS、アドレス自動取得に変越しておく




差分ディスク、親ディスクの連結はVirtuialPCのバーチャルディスクウイザードで行う




これは通常新しい仮想ディスクを作るときに使うウイザードだが
このツールで連結もできることを先日知った




ここでまず「既存のバーチャルディスクの編集」を選択する




次に差分ディスクのvhdファイルのパスを入力する
参照キーでエクスプローラーから選択できる




するとここに差分ディスクと親ディスクの連結メニューが出てくる
あとは書き出し先を指定してやるだけ
注意点は「親バーチャルディスク」を誤って選択してしまうと
親ディスクが書き換えられてしまい他の同じ親ディスクを
使用している差分環境が全部死んでしまうのでここで選択を間違わないこと




書き出しの形式は容量可変のファイルが絶対条件
ここで書き出し先のパスを設定する




これだけでウイザードは完了




完了ボタンを押すとすぐに書き出しが始まる
この差分ディスクは大量に仮想環境を作らないといけないときに
ベースのシステムは親ディスクで作っておきそれぞれの検証環境の細かい変更点だけを
差分ディスクとして保存することで総容量を大幅に節約できるメリットがある
デメリットはこのように違う環境にエクスポートするときにいちいち連結しないといけないこと




結合が完了したときに表示




書き出し先には.vhdというファイルができている




これをVMWareに持ってきてインポートする
私は特にアタッチメントが必要ないMac版のVMWare Fusionでインポートしているが
Windows版のVMWare Workstation Playerでもインポートはできるはず
ただそのインポートのコンバータークライアントがうまく動かないためMacを使っている
インポートできているという人はお知恵を頂けると助かる




先ほどの追加メニューの中のインポートメニューでvhdファイルのパスを選択する




インポートリストに見えたら「続ける」で実行




インポート中の表示




インポートが完了するとVMWare上でもう実行可能な仮想環境として
見えるので実行する前に必要な設定をする
私の場合ネットワークとは切り離したスタンドアローンの
環境にしたいので仮想ローカルネットワークだけの接続に限定する




時刻をホストコンピューターにいちいち合わせに
行かれると困るので仮想環境と、ホストの時刻同期をオフ
ここらの設定はVirtualPCでもやっているがVMWareには引き継がれない




さらに毎分だけではなく再起動しときやサスペンドからの復帰、圧縮などのたびに
時計が戻ってしまわないように先日取り上げた設定もvmxファイルに追記している




起動するとやはりSCSIデバイスが行方不明というような
意味合いの警告が出るがこれのクリアの仕方は不明
気にしなければ問題ない




VMWareに渡した初回起動でVMWare Toolsのインストールは自動的に始まる
これが入らないと画面サイズの調整やマウスの統合などができないのでこれは我慢強く待つ




固定IPは手打ちで設定
以前は手打ちで設定しても前の設定が残っておりしかもVMWare側のGUIから
その設定の解除ができないためそのまま渡すと元の固定IPが使えなくなてしまう
対策は一番最初にやった「IP自動取得」に設定して固定IPの設定をクリアにして
VMWare環境で手打ちで設定再現というなんとも泥臭い方法
これで「このIPは使用できない」という警告を外すことができた
結局ネットワークアダプターは2番になっているのでやはり見えなくなった1番の
ネットワークアダプタを削除することはできていないが実用上問題ない




そして自由に固定IPを設定することができる



2018年9月22日













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