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2009 年 9 月 13 日




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LangSwitch
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

アプリ本体をドロップしてデフォルト以外の言語で起動できるアプリ。

MacOSXになってOSがマルチリンガルになると、アプリもそれぞれのリソースフォルダに各国語のローカライズを格納しておく仕組みになった。
このおかげで、ほとんどのアプリは何語版かを気にしないでもダウンロードして普通に英語運用しているOSでも日本語で運用しているOSでも使える。
システムのデフォルトを日本語にしておくと、特に設定をしなくても日本語ローカライズを含んだアプリなら日本語のメニューで立ち上がる。

これは便利なのだが、たまに英語で使ってみたいと思う場合もある。
英語のフォーラム情報を見つけたが、英語のメニューが日本語ではどれに当たるかをしばらく考えないとピンとこない場合がある。
そんな時にいちいちシステムを英語に切り替えて再ログインするというのは、ちょっとメンドクサイ。
そのアプリだけ英語になってくれれば良いのだ。

そういうシチュエーションならこのLangSwitchは便利に使えると思う。

LangSwitchを起動して、ウインドウにドロップすればプルダウンメニューで起動したい言語を聞いてくる。
言語をセットして起動するだけで良い。
元に戻したい時には「Default」に戻してもう一度起動すれば良い。
「Launch after switch」のチェックはなぜか私の環境では無効だったが、アプリ本体をドロップする時にどうせ表示しているのだから大して不便も感じない。
面白いアプリだ。






LangSwitchはシンプルなアプリだ
起動したら現れるのがこんなウインドウ





ここに言語を切り替えたいアプリをドロップする
最初は言語プルダウンは「Default」になっていてシステムの標準に準拠する
プルダウンで英語を選んだらこうなる
リソースがあれば中国語でもフィンランド語でもOKだ





Defaultではこのとおりツールバーは日本語になっているが・・・





LangSwitchで英語に切り替えるとこうなる
ドロップしたアプリだけ指定した言語に切り替わるがコンテンツまで英語になるわけではない
背景のFinderが日本語のままなのに注目


2009 年 9 月 14 日




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FStream
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

インターネットラジオを聴く、あるいは録音するお手軽なアプリ。

聴くだけならiTunesなんていうアプリが全てのMacにはもれなくフリーでついてきたりするが、これは何らかのハックをしないと録音まではできない。
それにインターネットラジオは大体聞き流しなので、重たいiTunesをいちいち起動するのもなんとなく億劫だ。
iTunesは大変優れたアプリだと思うのだが、そう思ってしまうくらい重たいアプリになってしまった。

FStreamは軽いし画面のジャマにならない。
さらに特に何か細工をしなくてもそのまま、mp3やAiff、WAVなどに書き出しができる。
聴き流しで、ちょっと気になった曲があったらサッと録音して後でまとめて曲名を調べるなんていう使い方ができるかもしれない。
これは便利だ。






FStreamはデスクトップ左下にひっそりと起動する





スタートアップはストリームマネージャあたりから始めるのが良いだろう
右の上下2分割された上のボタンをクリックするとこういうメニューが出てくる





ストリームマネージャの左下の「+」ボタンをクリックするとこういうメニューが出てくる
「iTunes追加」はiTunesに追加登録しているネットラジオをインポートする
FStreamのプリセットは「プリセット追加」から





そこで出てくるリストから追加したい局を選んで登録していく





ネットラジオはストリーミングが途切れていることも多いので
いくつか多めに登録しておくのがいいと思う





接続に成功しそうだとGrowlを通じて「接続しています」、
「バッファーを取得しています」という表示が出る





接続完了してバッファーも完了したら曲名、アーティスト名などが
スクロールで表示され演奏が始まる





曲が変わるごとに曲名、アーティスト名がGrowlで表示される
他にも各段階でGrowlに表示するか細かく設定できる





もうひとつこのFStreamのウリは直ネットラジオを録音できること
例えばメニューコマンドから録音を開始できる





録音スタートするとデスクトップにこういうフォルダができて録音が始まる





フォルダの中にmp3のファイルがどんどん書き込まれる





こういう設定も用意されている
半透明にすればますますデスクトップに常駐させてもジャマにならない





メニューバーアイコンも表示できるのでアクティブにしなくても
メニューバーアイコンからいきなりチャンネンルの切り替え、録音開始などの操作ができる





基本設定はApple Remote、透明度、メニューバーアイコンの表示、
アップデートの確認などをオンオフできる





録音ファイルはmp3の他にAAC、AIFF、WAVなどが可能
クオリティもメモ程度から高音質までいろいろ選べる


2009 年 9 月 15 日




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最強のウイルス対策ソフトはどれ?(ただしWindows版のみ)

最近にわかにセキュリティ担当のようなことをやらされて、認識を新たにしたのはウイルス対策ソフトというのは本当にたくさんあるのだなということだ。

こんなにたくさんあると、どれがいいのかわからない。
どれがいいのかわからないから、一番有名なヤツをとりあえず入れておけば問題ないだろう・・・日本のユーザの選択肢は大体こんな感じで、シマンテックアンチウイルスとかマカフィーあたりに落ち着く。

しかし以下のランキングを見てもらいたい。
これは毎年こちらのサイトで、実際に活動しているウイルス検体を集めてウイルス対策ソフトの検出率でランキングを発表しているもの(Windows版のみの比較)だが、日本で絶大な人気があるマカフィーは23位、Nortonは28位とあまり評価が高くないことに注目してほしい。

もちろん、既知の活動が確認されているウイルスの検出率の比較が、ウイルス対策ソフトの安全性の証明になるのかという批判は当然ある。
だからあくまで目安に過ぎないが、皆さんが使っているウイルス対策ソフトは何位に入っているだろうか。
気になるとこじゃないかと思う。

元記事
2009-08, 10 August-05 September | -- Virus.gr --


1. G DATA 2009 20.0.2.1 - 98,89%
2. F-Secure 2009 9.00.148 - 98,72%
3. Kaspersky 2010 9.0.0.463 - 98,67%
4. AntiVir 9.0.0.381 Premium - 98,64%
5. ZoneAlarm Antivirus 8.0.400.020 - 98,62%
6. AntiVir 9.0.0.407 Personal - 98,56%
7. Ashampoo 1.61 - 98,48%
8. MultiCore 2.001.00036 - 98,36%
9. Paretologic 6.1.1 - 98,11%
10. TrustPort 2.8.0.2255 - 98,03%
11. eScan 10.0.977.4091 - 97,82%
12. The Shield 2009 12.0.12 - 97,72%
13. BitDefender 2010 11.0.15.297 - 97,61%
14. Ikarus 1.0.97 - 97,15%
15. AVG 8.5.392 Free - 97%
16. BitDefender 2009 12.0.12.0 Free - 96,37%
17. Nod32 4.0.437.0 - 95,97%
18. Avast 4.8.1335 Free - 95,87%
19. Comodo 3.9.95478.509 - 95,57%
20. Trend Micro Antivirus 17.1.1250 - 95,36%
21. F-Prot 6.0.9.1 - 93,03%
22. McAfee Enterpise 8.7.0i - 92,35%
23. McAfee 13.11.102 - 92,32%
24. Norman Security Suite 7.10.0.1 - 90,76%
25. Blink Personal 4.3.2 - 90,17%
26. Vba32 3.12.10.9 - 89,91%
27. K7 Antivirus 7.7.0568 - 89,02%
28. Norton 16.5.0.134 - 87,37%
29. ArcaVir 2009 - 85,09%
30. Outpost 6.7.2957.446.0711 - 83,59%
31. Dr. Web 5.00.4.06300 - 82,89%
32. Rising AV 21.51 - 80,92%
33. Vipre 3.1.2775 - 79,69%
34. Kingsoft 2009.08.05.16 - 79,59%
35. V3 Internet Security 2009.08.10.02 - 79,24%
36. ViRobot Desktop 5.5 - 79,05%
37. Antiy Ghostbusters 6.1.6 - 77,14%
38. Panda 2009 9.00.00 - 70,8%
39. Twister 7.3.3.9983 - 67,14%
40. Virus Chaser 5.0a - 66,54%
41. Quick Heal 10.00 - 65,97%
42. PC Tools 6.0.0.19 - 59,77%
43. ClamWin 0.95.2 - 52,48%
44. Sophos Sweep 7.6.8 - 42,84%
45. Iolo 1.5.3 - 40,14%
46. Net Protector 2009 - 34,34%
47. The Cleaner 2010 Free 6.1.0.2007 - 34,11%
48. Digital Patrol 5.10.102 - 27,29%
49. Trojan Hunter 5.1.875 - 24%
50. Protector Plus 8.0.E02 - 21,61%
51. Solo 8.0 - 11,3%
52. Trojan Remover 6.8.1 - 11,16%
53. VirIT 6.4.71 - 9,01%
54. IOBit Security 360 beta 3.1 - 8,92%
55. PCClear 1.0.8.6 - 8,08%

こういったウイルス対策ソフトの機能比較ランキングはWindows対象の物はあちこちで発表されているが、残念ながらMacのウイルス対策ソフトについてはそういうものがない。
Macを狙ったウイルスがそのものが少ないから致し方ないともいえるし、こういうランキングは目安程度の役にしか立たないというのもそうかもしれないが、それでもあるだけやっぱりいいと思う。
誰かMacのウイルス対策ソフトの詳細な検出率比較をやってくれないかな。



2009 年 9 月 16 日




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ClockTime5
(Shareware)

ClockTime4
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

ストップウォッチ、時計、世界時計など多機能な機械時計っぽい時計アプリ。

デジタル表示のストップウォッチアプリはいくつかあるが、これは力の入ったアナログストップウォッチとしてMacのアプリの優秀デザイン賞を獲ったこともあるアプリだ。

その当時のデザインをそのまま残した4とデザインを一新してLeopardにも対応した5が今のところ手に入る。
4はフリーウエアで5はシェアウエアだ。
シェアウエア登録の仕方が面白い。
5は「テストバッテリ」が同梱されているが、これを使うと連続5分間で時計が止まってしまう。
もう一度起動すればまた使えるのだが、レジストすればそういう面倒なしにずっと使える。
レジストすると「永久バッテリ」に交換してくれるんだそうだ。
これは面白い。

4の方はかつてデスクトップに常駐時計として飾っていた当時のママのデザインで懐かしかった。
こちらはフリーウエアで使えるが、しばらく起動してくるとファンがぶんぶん回り始めるのが気になった。

いずれも夏時間表示可能な海外時計、ストップウオッチの機能が充実していて、特に5の方は100分の1秒まで計測できるオリンピックの計測時計のようなスペックになっている。






ClockTime5は1000分の1秒の計測ができるストップウオッチ
夏時間の表示ができる国際時計
周囲のボタンで操作する
詳細は付属のマニュアルを参照





ClockTime5は起動する時に黒い画面が出て
白い画面が出てEnterキーを叩くことで時計を表示できるのも昔のとおり





時計の時は上のLEDランプのような点が緑に光っている





ストップウォッチになってリセット状態だと黄色、計測中止まると赤が点滅する
文字盤をクリックするとスキンが変化するこの細やかさが好きだった



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AudioSwitcher
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

オーディオの入力と出力先をいちいちシステム環境設定ペインを開かなくてもメニューバーアイコンからプルダウン一発で切り替えられるメニューエクストラ。

作者さんによるとSnowLeopardでMacは始めてメニューエクストラのスピーカーアイコンから入力と出力の切り替えができるようになったそうだ。
このあたり私は確認していないのでよくわからないのだが、
「こんなことはAppleは大昔にやっておくべきだった」
という作者さんの意見には私も賛成だ。

そこでメニューバーにアイコンからプルダウンでインプット、アウトプット先を切り替える機能をLeopard以下でも実現したのがこのアプリだ。
ちょっとしたことだが、音楽ファイルを頻繁に扱う人にとては便利な機能だと思う。






AudioSwitcherは起動するとメニューバーアイコンとして表示される
プルダウンで今利用できる入力、出力先のリストが現れる
ここから入出力が切り替えられるという趣旨のアプリ


2009 年 9 月 17 日




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Reminder
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

タイマー兼iCalイベントリマインダー。

セットした時間にiCalヘルパーの表示を使ってセットしたタイトルを表示し、セットした音でも知らせてくれる。

タイマーとして分単位、時間単位、日単位、週単位、月単位でアラームを出すタイミングを設定できるし時刻で出すこともできる。

またiCalのイベントを入力することもできる。
iCal自体にもアラーム機能はあるからダブりなのだが、アラーム機能をこのReminderで設定して内容もiCalを開かないでセットしてしまうことができる。
慣れたら便利だ。





Reminderはタイマー兼iCalイベント入力ウィジェット
iCalヘルパーの力を借りてタイマーを実現している





上のプルダウンはiCalのスケジューラとToDoのどちらに入力するかを選ぶ
AlarmがスケジューラでTaskがToDo欄の入力になる
後はサウンドなどの設定が続く
イベントの種類はReminder専用のメニューかiCalの他のカレンダーメニューかを選べる





Reminderを入力するとiCalのカレンダーメニューにReminderという項目が増えている





ReminderをAlarmにして入力するとカレンダーにアラームを鳴らすスケジュールが入力される
Taskを選べば右のToDoメモに入力される
私は仕事関係を赤のメニューに設定しているのでリマインダーも
Reminderのメニューを「仕事」を選べば赤のリマインダーがここに入る





設定した時刻が来たらこのようにiCalイベントとしてアラームが表示される
この間全くiCalを開く必要がない





Reminderのデフォメニューのままだとスキンはこのとおり白い





私はiCal仕事以外のスケジュールに緑を使っているがそちらを選ぶと縁が緑になる
上の最初のキャプチャーの縁が赤くなっているのはiCalの「仕事」メニューを選んだから
このようにiCalを開かなくてもiCalの予定に入力もできるし
今どこに入力しているかも間違えない仕組みになっている


2009 年 9 月 18 日




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Quick Tag
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

iTunesに登録している曲にまとめてタグをつけて、例えばスマートプレイリストを作る時のキーワードにするとかに便利そうなアプリ。

スマートプレイリストという機能がiTunesに有ってジャンル別とかとは別に、曲を自動的にソートしたりできる。
勿論、そのキーワードの入力はiTunesの曲の情報入力タグからもできるのだが、複数タグとつけてそれをクラウドみたいに管理できるQuick Tagの機能を利用するならメタタグの文法で入力できるのが便利だ。

iTunesで入力したい曲を選択する。
Quick Tagのマルチタグウインドウでキーワードを打って入力する。
操作はこれだけで、複数の曲を選択して一気に入力できる。
複数キーワードは間に「,」を打つことでいくつでも打てる。
入力先は「グループ」欄がデフォで、設定で「コメント」欄にも変更できる。
またタグをたくさん打つとQuick TagのQuick Tagウインドウでキーワードをクラウド状に表示することができる。
これでスマートプレイリストを使って複数の概念で曲をソートすることができるようになる。

タグの文法ではなく剥き出しのキーワードだけ打つことも設定でできるが、Quick Tagのクラウド表示を使うなら、このタグのシンタックスでないといけない。
クラウド表示すれば逆にどんなキーワードが分類に最適かで迷わないし、クラウドの文字をクリックすることで入力フォームに入力できるのでスペルミスもない。

私の場合、洋物音楽はロックだろうがブルースだろうがエスニックだろうが、全て
「Pops/Rock」
というジャンル分けで統一しているし、日本の音楽はポップスだろうが歌謡曲だろうがニューミュージックだろうがすべて
「Jpops」
というジャンルでひとくくりにしている。
その方がiPodで聴く時にランダム再生の意外性があるからだが、もう少し厳密にジャンル分けにこだわりたい気分の時がある。
そういう時のために「ボサノバ」だの「World Music」だの「BlueGrass」だののキーワードを追加してやるというてがあると思った。
これは愛用させてもらうことにした。





Quick Tagの使い方はこんな感じ
マルチタグウインドウを呼び出すと自動的にiTunesも起動する
iTunesの方で入力したい曲を選択(複数も可)
Quick Tagはに戻って入力したいタグをタイプ
複数キーワードを入れる場合はカンマでキーワードを割る




タグボタンをクリックするとiTunesの方で見た当該曲の情報の
「グループ」欄にキーワードがタグで入力されている
htm式のタグが入力されていることに注目




Quick Tagの方で入力済みのタグを取得する
メニューコマンドから「Read Tag From iTunes」メニューで読み込める
「ライブラリの曲数によってはかなり時間がかかるかも」というアラートが出る




しかし実際にはあっという間に読み込みはすむのだが




そうするとQuick Tagウインドウに入力済みのキーワードがクラウド状に表示される
このクラウド状のキーワードをクリックするとタグのフォームに自動入力されるので
タイプミスによるソート漏れといったエラーがないのがいい




入力されたらリストのグループにも「剥き出しのタグ」で見える




設定はこんな内容
起動するとiTunesを自動的に開くとか、開いたら何かのプレイリストで演奏を始めるとか、
タグを入力する先をグループ欄かコメント欄かを切り替えるとか
あとタグをhtml式の文法を使わないで入力することもできる
iTunesのスマートプレイリストでソートできるだけでいいのなら
区切りにカンマだけ残してあとは消すというのもありかもしれない

<追記>

Quick TagiTunesのレイティングを入力することもできる。
iTunesで曲を再生しているとQuick TagのQuick Tagウインドウのプルタブで曲名アーティスト名、ジャケットアートなどとともにレイティングも表示できる。
このレイティングをワンクリックで変更できるのでこれは便利。

お気に入りの曲なんてだんだん変わってくるのに、昔のレイティングがいつまでも残っているのはこれの入力がiTunesではちょっとメンドクサイから。
Quick Tagでどんどんキーワードを追加しながらレイティングの変更もやっていけば、音楽環境も新鮮になるかも。





iTunesを再生しながらQuick Tagを開けば、キーワード、曲名、
アーティスト名、ジャケットアートとともにレイティングも表示される
だけでなくこのレイティングはワンクリックで変更できる
これは便利



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AVGがなかなかの感じなので本格運用し始めている

先日ここで紹介したAVGだが、その後実際にAVGをインストールしたWindows環境に実際にウイルスを入れて感染テストをやってみた。

試したのはいわゆるGammima/AUTORUNウイルス、Virut、Confickerなどの結構質が悪い奴らだ。
勿論隔離したWindowsXP環境で除去に失敗してもリカバーができるようにということで、BootCampのWindowsXPをWincloneで完全にバックアップをとって、要するにシステムひとつ捨ててもかまわないという体制をとって、その上でAVGのテスト後、外からボリュームごとClamXavシマンテックアンチウイルスなどの複数のソフトで全域スキャンをかけてどれくらい取りこぼしがあるものか、テストしてみた。

そうしたところAUTORUNの断片ファイルなどを除いて実害のあるマルウエアについては全て防御できた。
取りこぼしで入り込まれた物は特にない。
なかなか優秀だ。

勿論これをもって万全だという気はないが、実効性が高いという確信は持った。
これを今後業務でも使ってみることにした。





AVGの実働テスト
AUTORUN、Virut、Confickerなどの最近の極悪トリオを実際に感染可能な状態で放り込んでみた
そのあとボリュームそのものを別のプラットフォーム(つまりMac)からスキャンしてみた
なかなか良いんじゃないだろうか


2009 年 9 月 19 日




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BlueHarvest
(Shareware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Macの宿命ともいうべき.DS_Storeファイル、リソースフォーク、.fseventsdファイルなどの不可視ファイルを指定のボリュームに作らないように設定するシステム環境設定ペイン。

この問題はこちらのネットワーク上のファイルサーバに.DS_Storeを残さないTipsという記事にも書いたが、最近セキュリティ担当のようなことをやらされていてますますこのことを思う。

リンク先の記事にも書いたが、一度ウイルス感染事故を起こすと当然皆、過剰に神経質になる。
誰かが「やはり専門家のアドバイスは受けた方がいい」とかいって、わけの分からない「自称専門家」を連れてくる。
このおエラい専門家が
「このサーバはウイルスにやられている可能性がある」
と言い始めた。
「怪しいファイルがバラまかれている。
この『._.Trashes』という名称のファイルは偽装ファイルの一種かもしれない。」
というのだ。
私は「Macで覗いたからだ」と説明するのも面倒だったので
「そうかもしれないですね」
と話を合わせておいて、鄭重にお引き取り願った。
「専門家」というのは結構玉石混淆なのだなと実感した瞬間だった。

しかし笑い事ではない。
Windowsの世界で昨年から今年の上半期にかけて猛威を振るった「AUTORUN」系のウイルスの感染を見分けるために初期の頃もっとも有効だったのはファイルブラウザのツールからフォルダオプションで
「すべてのファイルとフォルダを表示する」
という設定にすることだった。
この設定にしても再起動したら元に戻ってしまい不可視ファイルを表いできないのは「AUTORUN」にやられていると断定できたからだ。(のちに感染していてもこの設定に異常が出ない亜種も現れたが)

ところがこの設定を入れると、Macから渡されたUSBメモリや外付けハードディスクの中身を覗いた時に大変なことになる。
中には訳の分からない不可視ファイルがどっさりあるからだ。
しかも本来の渡す目的だったファイルとにたような名前の
「.ファイル」「_.ファイル」「._.ファイル」
のような紛らわしい物が一杯入っていて
「ウイルスにやられているぞ!」
とパニクらない程度の冷静さがあるWindowsユーザでも相当困ったことになる。
そして冷静さがないWindowsユーザをなだめるのは大変だ。

そういうものをMacの起動ボリューム以外のところに作らないような設定には是非しておきたいものだ。

.DS_Storeファイルについては上記リンク先でコマンドで設定できる方法について書いたが、それ以外のリソースフォークやSpotlightメタデータ、ファイルシステムイベントデータなども残ってしまうので、それをいちいち削除するのは結構な手間だ。

システム環境設定のペインで設定一発でそういうものを作らないようにできるなら確かにこれは便利だ。
BlueHarvestはそれを実現したシステム環境設定ペインだ。

Windows環境に囲まれて仕事している、あるいはWindowsユーザと頻繁にファイルのやり取りをしなくてはいけない・・・そういう人はこれを入れることはかなり有用だと思われる。





BlueHarvestの簡易設定画面
ファイルサーバ、非Macディスク(大抵はFAT32でフォーマットされたメディアだろう)
にゴミを残さないという設定が用意されている




詳細設定はもう少し細かく設定できる
こうしたファイルを作ることを許可するボリュームとしないボリュームを設定できる




あるいは特定のファイルのリソースフォークを取り除くこともできる
このリソースフォークの問題はほとんどのMacユーザはあまり気にしていないが
Windowsが主流の環境では結構メンドクサイ人間関係問題を起こしてくれる




あとWindowsユーザにほぼ説明不可能なのが.fseventsdファイル、Spotlightメタデータベース、
ごみ箱、テンポラリーファイル、アイコンファイルのなど
説明する面倒さを嫌うならこういうものを作らない方が良い




逆にWindowsから画像ファイルが入ったメディアをもらうと大抵こういう物が入っている
別にジャマでもないが目視でウイルスを探さなくてはいけない状況になるとこういうゴミは少ない方が良い




参考までにVMWareで動かしているWindowsXPのデスクトップは
もしも「すべてのファイルとフォルダを表示する」設定にするとこんなざまになってしまう
Macが生成した不可視ファイルでデスクトップは埋め尽くされる




本当は初期型のAUTORUNウイルスの感染を防ぐために
この「すべてのファイルとフォルダを表示する」設定を
入れておいた方が良いのだがこの不可視ファイル問題がジャマで入れていない
ホストOSのMacと頻繁にファイルのやり取りをするからどうしてもこうなってしまう
しかしBlueHarvestを使えばこの問題は解決するかもしれない






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