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2009 年 9 月 1 日




anchor

Illuminated Clock
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

Quartz compositionで作られた、蛍光塗料が針に塗られた時計のスクリーンセーバ

Quartz compositionで作られているのでQuartz Desktopを使えば時計付きの壁紙にもなる。
この時計は勿論システムの時計と連動しているので正確な時間を表示するので、これを入れればMacが便利な枕元の時計になる。

この時計は昼間と夜とでは光り方が違うように作り込まれている。
昼は明るく鮮明だが、夜は暗い部屋でまぶしくないように輝度を下げて針のイルミネーションだけが光って見えるようになっている。
本物の蛍光塗料を塗ったスイス時計のようだ。

環境設定のオプションでパラメータの変更ができる。
変更するパラメータの枠にタイプしたら、Enterで確定できる。

シンプルだが実用的な時計のスクリーンだと思う。






Quartz compositionなのでそのままクリックすると
QuickTime Playerが立ち上がってきて再生される
インストール法はシステム環境設定の「スクリーンセーバ」を
開いて左のサイドバーにファイルをドロップする
あるいは~/Library/Screen Savers
ドロップすることでスクリーンセーバとして使える





そのシステム環境設定にはオプションが用意されていてパラメータを変更できる
変更する場合はパラメータに数字や文字をタイプしてEnterキーを叩く
これで確定する





例えば文字盤の「Mac」の文字を変更してみる





こんな感じに変更できる
好みの文字列を打ってみてほしい





この時計の文字盤は昼間か夜かでこのように変化する
これは昼間の文字盤で見た目の良さだけでなく実用性もある


2009 年 9 月 2 日




anchor

ClamXav2.0.1Beta
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Macで使えるUNIXのウイルス対策ソフトclamavのGUIフロントエンド、ClamXavがバージョンに2に上がりつつあるがそのβ版が、もう公開されている。

これはClamXav 1.1.1の調子悪さについて書いたところ、BBSに日本語ローカライズを担当しておられるE-WAさんから情報をつとにいただいていた。

さっそく試してみたわけだが、まだちょっとナーバスというか例えば「起動時にバージョン、ウイルス定義ファイルの更新をする」という設定にしていると、ネットに繋がっていない時にクラッシュする。
クラッシュしているのをなんとか押さえて設定を元に戻さないといけないので、なかなか厳しいところだ。
定義ファイルをアップデートしたときの「Known Virus」の数もなかなか微妙だ。
(詳細はキャプチャーで)

でもClamXav Sentryは安定したようだ。
VMWareでBootCampボリュームのWindowsを起動してもメモリをバカ食いしなくなったし、異常なフルアップもなくなった。
この点だけでも随分ストレスが無くなったと思う。

また肝心のClamXav本体のスキャン速度も、かつてないほど高速化している。
これなら毎日ユーザ領域をスキャンしても、気にならないのではないか。

まだ微妙に不安定だが、今のままでもかなり使える。
会社で管理しているMacに導入するのはしばらく様子を見ることにしたが、自分の個人ユースのMacはアップデートしたものを使うことにした。
これは期待できると思う。






ClamXavのインストールは例によってTerminalを使って
clamエンジンをアンインストールするところから始める
方法は付属の「REMOVE_engine.command」というUNIXコマンド書類を
ターミナルにドロップしてEnterキーを叩くだけでいい





そのあとClamXavをアプリケーションフォルダにドロップして起動するが
最初に「保証というものは一切ないからとにかく自己責任で使えよ」という長大な注意書きが出てくる





そのあとは例によって「エンジンをインストールするか?」と聞いてくる
インストールしないと使えないのでとにかくひたすら進む





さて今回のバージョンはインストールした時点である程度のウイルス定義ファイルが
同梱されているわけでなくまっさらの状態でインストールされる
そのため起動すると「ウイルス定義ファイルを更新するか?」と聞いてくるが
この時にネットに繋がっていないとここから先に進めない





たまたまこの時ネットに繋がらない環境でテストしていたので
旧バージョンのウイルス定義ファイルを手動で入れてみて認識するか試してみた





これでしばらく読み込むような動作をし始めた





旧バージョンの環境設定ファイルを含んでいるためこのような表示になった
ちゃんとウイルス定義ファイルは引き継いでいるようだ
またこの新バージョンから旧バージョンに渡した場合も
ウイルス定義ファイル自体は機能するようだ
ただし表示の問題なのか若干不整合はある(後述)





ここではメールの扱い、ウイルスを発見したときの振る舞いなどを設定する
また匿名の環境情報を送って開発に協力することもできる





ウイルスに汚染されたファイルを隔離する先を設定する画面





除外項目の設定は複数の条件が設定できるようになった
$マークはその文字列で終わる項目を除外する
⌃マークはその文字列で始まる項目を除外する
巨大な動画ファイルなどでウイルスに汚染される可能性のない種類の
ファイルを除外することでスキャンを一層高速化できる





毎日決まった時間に定義を更新したリスケジュールスキャンの
設定画面もシンプルで使いやすくなった
スケジュールスキャンのエリアを別に設定できるのも便利そうだ





ClamXav Sentryの設定もシンプルになった
ClamXav Sentryを手動で起動するボタンは無くなってしまったので
もし落ちたら一旦ログアウトするかClamXavのパッケージを開いてSentryを直接起動するしかない
ClamXav Sentry Keeperは必需品になるかもしれない





新しいClamXavはややナーバスなところがある
頻繁にこのような表示を出して落ちた





例えばこれ
旧バージョンから引き継いだ「隔離フォルダ」のパス表現をなぜか受け付けない
この問題は隔離フォルダを設定し直すことで解決した





ウイルス定義ファイルのパターン数の表示も微妙に多い





同じ時間にClamXavでスキャンをかけてみるとウイルスパターン数が微妙に違う





また旧バージョンやLinuxでも同じ数字になったのでClamXav2.0だけが
突出してウイルスパターン数の表示が多いことになる
原因はわからないが他が同じならClamXav2.0の問題という蓋然性が高くなる





ClamXav Sentryの動作もビミョーだったりする





なぜかClamXav SentryClamXav Sentry Keeperがログイン項目の登録から消えている
ClamXavをアンインストールした時に消えたのかもしれない
再度登録することでClamXav Sentryは問題なく動いている





試しにテスト用に飼っているウイルスをデスクトップに放ってみるとちゃんと反応した





VMWare FusionでBootCampボリュームのWindowsXPを起動してみる
旧バージョンだとClamXav Sentryがフルアップして
メモリを1.6GB以上喰い始めるという不具合があった





新しいClamXav Sentryはフルアップすることもなく落ち着いている
やっぱりこれだけの差でWindowsを起動する億劫さがだいぶ軽減される





久しぶりにベンチマークを取ってみると驚きの記録が出た
ユーザ領域全域のスキャンで以前より1.5倍以上の
ファイル数をスキャンしたが時間は最短の22分
これがObjective-Cでコードを書き直したという恩恵かもしれない
WordPressのZIPファイルをウイルスと判定するというオマケつきだ


anchor

PubSubの削除後の経過を見ているが大体よろしいんじゃないだろうか

PubSubの中身を削除してディスクをスリム化、Safariを高速化するTipsを紹介した。
ハードディスクの空き容量を増やしてSafari、Firefox・・・特にSafariを高速化するTips〜只今検証中なので安全性は保証しないよ

これまで経過を見ているが、これが原因かどうかよくわからないRSSの全文配信に不具合が出たという問題も自然治癒したし、大体問題ないようだ。






PubSubの削除以降全文が表示できなくなっていたRSS配信も
「自然治癒」したしこのTipsは問題なさそうだ


2009 年 9 月 3 日




anchor

ノートンの偽ウイルス対策ソフトがあるって話だが・・・・

ITニュース系で話題になっているが、アメリカのシマンテック社の社員が運営するセキュリティブログで、
「Nortel AntiVirus」
という偽ウイルス対策ソフトに注意を喚起している。これ略して「NAV」ということになる。
オリジナル記事はこちら。

Nort “what” AV? | Symantec Connect
(「ノート・・・何AV?」という感じか)

Norton2009にホームページもアプリのUIも「そっくり」だということだが、どうだろうか。

ただノートンにそっくりかどうかはともかく、悪質な偽ソフトだということは間違いないようで、偽再起動画面や偽ブルースクリーンも用意されている。
これで有りもしない「セキュリティ上の脅威」が発見されたとアラートを出して
「完全にこの脅威を取り除きたければ有料版を購入せよ」
と迫るらしい。
一種のスケアウエアの手口だ。

このマルウエアのホームページは現在消えているが、こういう手合いのスケアウエアの常套手段として暫く経ってほとぼりが冷めたらまたビミョーに名前を変えて復活する可能性が高いと思う。
「シマンテックの無料体験版があるぞ!
儲け〜♪」

なんてお気楽なこといっているとやられる可能性があるから、注意が必要だ。






「偽」ソフトの「Nortel AntiVirus」のホームページ〜シマンテックセキュリティブログより〜
ちょっと見た所真面目なウイルス対策ソフトのホームページのように見えるのだが・・・
このURLを入手したが現在このホームページは消えているので自分で確認することはできなかった





このソフトでスキャンをかけると有りもしない「脅威」のアラートを出すという





ちゃんと偽ブルースクリーンまで用意されているが
妙に本物よりもコギレイだったりするのがご愛嬌





再起動画面も用意されているが実際にはこれはフルスクリーンビデオとして再生されるらしい
ユーザは本当に再起動していると錯覚するように作られているそうだ
実際にマルウエアなのかどうか確認はできないのだがこういうものが
用意されている時点で素性がよくないソフトだということは確かだろう
こういうものの常としてすぐに復活したりするので注意するべきだ


2009 年 9 月 4 日




anchor

体重管理ツール
(Freeware)
Windows2000~Vista対応

体重、体脂肪率をつけるとBMIの変化とともにグラフに表示してくれる体重(メタボ)管理ソフト。

最近お腹周りがかなり厳しくなってきて、定期健康診断を受けると「厚生省指導のメタボ研修だ」なんて召集令状が来たり、日程が合わないので別日にしてくれというと「別日はないので見送る」という一方的な対応で、「厚生省指導のメタボ検診」なんて形式的だなと呆れる今日このごろだ。
多分管掌の社会保険庁が年金問題でリカバリ不可能な大チョンボを起こし続けて、今もリカバリの目処が立っていないどころか、さらにずさんな処理が出てくるという国民感情の悪さを話題の「メタボ」で矛先を反らそうという小手先感見え見えな政策のような・・・

そんな政府のずさんさはともかく、「メタボ対策」は実際必要なので先日体脂肪計付き体重計を買ってきた。
エディオンでスゴく安かったからなのだが、さすがにこの体重計に乗っているだけでは励みがない。

体重が変化していく様をグラフで表現してくれるアプリはないものかと探していた。
できればMacでと思っていたのだが、Macにはなかなかそのもずばりのアプリが見当たらない。
範囲を拡げて探してWindowsのフリーソフトで見つけたのが、この体重管理ツール

やっぱりこういうものが手に入るのがWindowsのフリーウエアの豊富さということなのか、マカにはメタボの心配をしている人はほとんどいないということなのか、いずれが真実かはわからない。

経過をグラフィックに表示する、
BMIを計算してくれる、
肥満度を自動評価する、
それをCSVで出力してExcelなどで扱えるようにする・・・

などこのてのソフトに求めたい機能がほぼついている。
これは良いんじゃないかと思う。

Macにもこういう実用的なソフトが増えるといいのだが。






体重管理ツールの初回起動はアカウントを作るところから始まる
右上の「ユーザ情報設定」ボタンをクリック





入ったところで名前、パスワード(体重情報を家族にも見られたくないという人もいるだろうから)、
生年月日、性別などを入力していく
必要事項を記入したら右に並ぶボタンのうち一番上の「追加」ボタンで登録情報を確定していく





そしてログイン画面に先ほどの名前とパワードを入れてログインする
2回目のログインからは前回計測した体重が表示される
設定で表示されないようにもできる、あくまでも情報秘匿に配慮されたソフト





初回ログインの時にダイエットの目標体重、期限などを入力する画面が現れる
多分あまり非現実的な数字を入れるよりも達成可能な数字を入れる方がいいと思われる





そしてログインした画面がこんな感じ
左側に入力、操作系が集中し右側にグラフのプレビュー、評価などが固められている





操作系はこんな感じ
上のグラフボタンで体重の時系列変化グラフを表示する
中央の4つのボタンは左から「判定」「更新」「グラフ設定」「印刷」となっている





「グラフ」ボタンで体重の変化を「月足」でグラフ化することもできる
毎日のデータを見ていると無意味に上下しているようでも
月平均の数字で見ると成果が上がっているかどうかはっきりわかる





「判定」ボタンは体重だけでなく体脂肪率も入力した場合
肥満の程度、タイプなどを判定してくれる
単に身長体重比でないところが最近の肥満に関する定義を反映している
体重、体脂肪率の変化も中央のグラフで表示される





「更新」ボタンで今日の測定分を表に入力確定する
でき上がった表をグラフにして印刷できる
「印刷」ボタンをクリックするとそのグラフをプレビューできる
このプレビュー画面の右上の「印刷」ボタンでさらに実際にプリンタに出力





「グラフ設定」ボタンでグラフのビジュアル、グラフに表示するデータの種類、
線の種類、背景やマーカーの色などを変更できる





特定の回の検査項目を削除する場合は右のごみ箱をクリックする
またこれらの数字をCSVに出力してExcelなどで使えるようにするには
左の「ファイル出力」のボタンをクリックする
デフォルトではアプリ本体と同じフォルダにCSVが生成される





これはそのCSVをNumbersで開いて3Dのグラフに変換したもの
体重なんて別にこんなにショーアップしなくてもいいのだがこうしたことも励みになるかも





起動するたびに毎回メッセージを表示してくれる
起動する時間に合わせたメッセージもあって作者からメッセージをもらっているようだ
このメッセージを楽しみに開いてしまうかもしれない
単調な我慢の連続になるダイエットだが飽きさせないような工夫がいろいろされている


anchor

はてなブックマークの勢力図のようなグラフィックサービスがなんとなく面白い

TopHatenarが面白いサービスを始めている。

これははてなブックマーク、ライブドアRSSリーダなどの被ブックマークの数などでランキングを表示しているサービスなのだが、この中でこのブックマーク数で都市の一区画を与えられ、ブックマークが伸びたらそのエントリは高層ビルになるというようなサービスが、いつからか知らないがいつの間にか始まっている。

私の場合はてなにアカウントも持っていないのだが、ここからリンクされていることにはしばらく前から気がついていて見ているのだがいつの間にかできた、この「都市表示サービス」が面白くて最近結構入り浸っている。

区画ごとに「Mac」とか「Windows」とか「ガジェット」とか小テーマで固まっていて、全体は「社会」とか「ビジネス」とかの大テーマで色分けされているので、単に自分のテリトリーの大きさがわかるだけでなく自分の立ち位置やご近所にはどういうサイトがあるかがわかって面白い。

ちなみに 私の場所はここだ。

残念ながら「帝国」とか「王国」というような大きさにはほど遠くて、私の地位も「帝王」というよりは「区長」さんとか「町内会長さん」ぐらいのものだが、一応場所が与えられているのはなんとなく嬉しい。

しかし世の中には無料大数のブックマークを集めている巨大サイトというのはあるもんですな。
いろいろ見て回ると結構飽きない。
ホッテントリとはまた違った発見がある。






TopHatenarがしばらく前からこんなことを始めている
いつからあったのか記憶にないのだがここにこんな模様がついている





そこをクリックするとランキングを表示していたサイトの「都市景観」が表示される
人気エントリがひとつひとつがビルとして表示される
広さと高さの関係がもうひとつよくわからないのだが人気を表すことだけは間違いない
ちなみにこれは当サイトの区画なのだが一番大きいのは
なんと「日本のモノづくりヘの過剰な自信」について書いた雑感だった





左にあるスケールコントローラの使い方はGoogleEarthと同じだ
少し引いてみるとご近所の様子が分かる
ご近所にくらべて私の区画がいかに小所帯かもこれでバレバレだ





近所にはこんなサイトが集まっている
いくつか私のよく行っているところがあって
そういうところでどういう記事が人気を集めているかを見るのはなかなか興味深い





例えば人気記事をクリックするとそのタイトルと書き出しをスクリーン下に表示する
興味を惹いた記事はそこからサイトに飛んでじっくり読むこともできる





うんと引いてみると「TopHatenar」の全景がこんな感じ
ひと昔の島宇宙の想像図のような感じのタマゴ型だ
キーワード検索でエントリを探すこともできる



2009 年 9 月 6 日




anchor

ダイエットを通じて人類の食の未来を考察する・・・なんていう大げさな話ではなく、いろいろ思ったことがあったので

最近取り上げた 体重管理ツール の項目でも書いたが、ずっと無関心だったダイエットに挑戦することにした。
そのきっかけになった厚生省管掌の「メタボ研修」のいい加減さにはその記事で触れたが、今回思ったのはいろいろ気がついたことがあったから書いてみたくなったということだ。


今やっているのは炭水化物ダイエットで、これは非常にシンプルな考え方なのが納得がいってやってみることにした。
要するに一日3食のうち2食は肉、魚、野菜だけの食事にしてご飯、パン、麺類などの炭水化物を抜くというもの。
ただし3食とも抜くと体調管理上よろしくないので1食はちゃんと炭水化物も食べるという考え方だ。
これを「ごほうび食」という。
実際にやってみると2食炭水化物を抜くのだって結構きつい。
3食とも抜けば確かに早く結果は出るが、保たなくなって結局どこかでドカ食いしてしまう。
これがリバウンドの原因になる。
ダイエットには今まであまり関心がなかったが、関心がなくてもこの「リバウンド」という言葉は非常によく聞いていて知っていた。
ダイエットやらないよりなお悪いという太り方をしてしまうのが、このリバウンドの悲しいところだ。

ダイエットに失敗してリバウンドしてしまった人は、激しい自己嫌悪と罪悪感に苛まれ、それでもまた無茶なダイエットに挑戦してますます状況を悪くしていく・・・
ダイエットの失敗例って大体こんな感じじゃないだろうか。
そういう精神主義というか根性論でやっているから、プロセスも苦しいし結果も悪い。

炭水化物ダイエットというのは実は痩せるためのダイエットではなく、「炭水化物中毒」を治療するためのダイエットなのだということを今回初めて知った。
というよりも「炭水化物中毒」という病気があること自体初めて知った。

アルコール中毒とかニコチン中毒とか言うならわかるが「炭水化物」は必須栄養素なのに、その中毒というのもあるのかと意外に思った。
しかもテストをしてみると、結構思い当たる項目が多くて、私も炭水化物中毒予備軍ということらしい。

この炭水化物中毒は結局は肥満につながり、また代謝の異常を来して糖尿病などにも直結する。
だからこのダイエットは中毒を治療することが目的なのだが、そのプロセスで結果として痩せることになる。


その体重の推移だが、減る時には一日100gずつとゆっくりだがリバウンドする時には一日で1キロ戻ったりする。
だから体重を目標にしたダイエットは大変なのだろう。
このことはひとつのことを連想させる。

我々の体は一度胃に入ったカロリーは極力逃がさないような仕組みになっているのかもしれない。


我々人類を含む霊長類の祖先はメガネザルの仲間のような樹上に棲む猿だったと大学で習った覚えがある。
我々人類は樹上生活に適応した祖先を持っていると考えられるいくつもの特徴を持っている。
例えば眼だ。

我々人類の眼球は顔の大きさと比較すると非常に大きい。
これは嗅覚や聴覚よりも視覚に頼った生活をしていたからだ。

しかも頭の前面に2つ並んでついていて、2つの眼の視角はほとんど重なっている。
この構造は何を表すかというと、我々の眼は物や空間を立体的に捉える能力が有り遠近感を非常に重視する生活をしていたということだ。
もしも天敵に襲われることが非常に多いのであれば、眼は頭部の側面についている方が有利だ。
そうならば、片方の眼で180度近い視野を持っているので、左右の眼でほぼ360で前後左右全てに同時に目配せができる。
実際大部分の魚類、両生類、爬虫類、それに一部の鳥類などの眼球はそういう構造になっている。

しかし人類の祖先はそういう有利さを捨てて、物事を立体的に見る能力を選んだ。
これは樹上生活のような、枝から枝に飛び移る必要がある生活空間で生きていたひとつの証だ。
嗅覚や聴覚よりも鋭い視覚を養っていた理由もそれだ。


ところが何らかの理由で、我々人類の祖先は他の霊長目のサル達と別れて、樹から降りて草原で生きなければならなくなった。

その理由は500万年前に起こったアフリカの大地溝体(グレートリフトバレー)の隆起だと考える人が多い。
我々人類とチンパンジーなどの類人猿の共通の祖先であるプロコンスルは、大地溝体の隆起でアフリカの西と東に分けられた。

この突然隆起し始めた大陸の中央部は、キリマンジェロなどを含む世界有数の高峰にまで切り立った。
その結果何が起こったかというと、西から運ばれてくる湿った空気は山脈の西斜面で大量の雨を降らしここにジャングルという生物相を形成した。
ここに残ったのがチンパンジーやゴリラなどの類人猿で、密林はカロリーの高い木の実などの餌を豊富に供給する彼らにとっての楽園となった。


ところが山を越えて東の斜面に吹き下ろしてくる風はすっかり乾燥してしまい、山脈の東側は次第に大きな樹が生えなくなり、砂漠と草原の地域になった。
ここにはカロリーが高い実をならす樹木はなく、ここに生きる生き物は草や虫を食糧とする小動物とその小動物を狙う肉食獣だけという厳しい環境になってしまった。

我々人類の祖先もその例外ではなく、主食は虫と草の根、たまに動物の死骸にありつくこともできたかもしれないが、そういう場所は肉食獣が寄ってくる危険な場所なのであまり近寄ることはできなかったろう。

山の西側に残ったプロコンスルの子孫達は楽園に住んだのに対して、我々人類の祖先はまさに旧約聖書のエデンの園を追われたアダムとイブのように厳しい生活をしてきた。
2足歩行が可能になったアファール猿人は脳よりも先に足と骨盤が進化した。
これも、この厳しいサバンナで生き残るために、直立して天敵を少しでも速く発見して回避し、少しでも速く餌の草の根を発見するためだったのだろう。
しかし2足歩行を習得してからの400万年間も人類は常に飢餓に苦しんでいたに違いない。

人というよりはサルじみていたアファール猿人からホモサピエンスに進化し、旧石器時代を迎えて以降も人類の栄養事情は大して改善されなかった。
我々人類が飢餓から解放され、安定的に食糧を得られるようになったのは「農業」という文明が発生して以降だ。

農業は世界の複数の地域で同時多発的に発生した。
小麦を育てたエジプト、メソポタミア文明、米と小麦に地域で別れるインダス文明、黄河文明、アステカなどの南米古文化はとうもろこしを栽培した。
いずれも共通しているのは、カロリーが高い「炭水化物」を栽培した点だ。
人類は発生以来、常にカロリー不足に悩まされていた。
発生の地が東アフリカのサバンナだったからだ。
だから農業文明は「炭水化物を栽培生産する」ことに血道を上げた。

その成果が上がって現在我々人類は生物的に発生して以来初めて飢餓から解放されつつある。
今では望みさえすれば、必要な財力があればいくらでも炭水化物を摂取することができる。
ところがもう500万年も人類は飢餓状態を続けてきたということが問題だ。

500万年も飢餓を続けていると、体に摂取したカロリーは極力逃さないで体脂肪という形で貯め込む機能が進化してしまう。
これは親子数代で取得した体質というような物とは全く違う。
生物的な遺伝情報として人類は「太る」DNAを作り出し、継承してきた。
そうしないと飢餓の世界では生き残れないからだ。

今は人類の歴史が始まって以来初めて、望むだけ炭水化物という高カロリー食を摂取できる。
それでも取込んだカロリーを少しでも逃すまいとする体の構造は、数十年の環境の変化では頑として変わらない。
500万年かけて取得した機能だからだ。
これが肥満が人類の「宿業病」のひとつに加わった理由だろう。

人類は直立することで椎間板、腰椎、膝に弱点を持ち、高い視力を得たにもかかわらず安全な室内中心の生活を得て近眼などの視覚の弱点を持ち、高カロリーの食事をすることで歯周病などの歯の病気になりやすいという弱点を持つ。
肥満もこの宿業的な弱点のひとつだ。
解決法はサバンナ時代の飢餓に戻ればいいのだが、そんなことはできない。
だから炭水化物を減らすということなのかもしれない。

またそうした飢餓の体質があるからダイエットの時に体重を減らすのはなかなか成果が上がらないが、増やすリバウンドはあっという間に来てしまうということだろう。
カロリー量を減らせば減らすほど、我々の体は防衛機能を発揮して脂肪細胞を活性化させる。


サバンナ時代の飢餓に戻せない理由はもうひとつある。

これはかなり前に京大の食物栄養学の教授に取材した時に聞いた話だ。
栄養学というのはもう確立されて、ちゃんとして定説があるものだと我々シロウトは信じ込んでいる。
ところが実際には、この界隈も迷信に近いような話が流布している。
例えば「肉を食べると健康に悪い」というようなことだ。
これはかなり多くの人が信じているが、実際には間違いだ。

日本人は世界1、2を争う長寿の民族だということになっている。
それは日本食が長寿食だからということになっている。
しかし日本人が世界トップクラスの長寿になったのは最近数十年のことだ。

戦前の日本人の平均寿命は50歳代で、50を越えればもう老境ということだった。

さらに遡れば近代まで50歳まで生きられなかった時代もかなり長かった。
その間日本人はずっと和食を食べていたにも関わらずだ。

残念ながら日本人の長寿の秘訣は和食だけではない。
日本人は、肉を食べるようになってから長寿になったのだ。
このことは食の歴史と平均寿命の推移を重ねて見るとはっきりと相関性があるそうだ。
また宗教的な理由で肉を食べない民族はやはり短命なのだそうだ。

戦前の日本人は肉をほとんど食べないし魚類もそんなに豊富に摂取していたわけではないので、勢い食事は炭水化物と野菜中心の食事になってしまう。
これでは栄養バランスは取れない。
それで戦前までの日本人は短命だった。
ところが戦後に日本人の食事は急激に西洋化して肉を食べるようになった。
終戦直後の厚生省の日本人の栄養調査によると、日本人は「タンパク質の摂取量が足りない」と明記されている。
食物繊維や、ビタミン、ミネラルの話ではなく不足しているのはタンパク質だと、当時の厚生省も報告している。
ハンバーグのおかげなのか何なのかはわからないが、日本人は戦前と比較すると飛躍的に牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類を食べるようになっていく。
そうした食事が普及するにつれて日本人は長寿になっていき、今では世界最長寿を誇る国になった。

元々の和食は優れた点もあったが、やはりバランスがとれていなかったということだ。
そう思って観ると日本の軽食はほとんど炭水化物だ。

うどん、そば、ラーメンのような麺類、カレーライス、親子丼のような丼もの、鮨、サンドイッチ、トーストなど手軽に食べられる軽食は全て炭水化物がベースの食品で、炭水化物を摂取しないダイエットとなるとこれらのメニューは全て禁止ということになる。
これは思っていた以上にきつい。
思っていた以上に我々の食事は炭水化物に偏っていることを表している。

そもそも私はそんなにドカ食いをしないし、忙しいのでどちらかというと食事はそばだけという感じで簡単に済ませることが多い。
だからそんなに太る筈がないという思い込みもあったのだが、実際にはこうした軽食の比率が高い方が太るリスクは高い。

そういう物は止めて肉、魚、野菜中心の食生活に切り替えるというのは実際には想像以上に難しいこともやってみてわかった。

そして元々の日本食のバランスの悪さと当時の日本人の短命さからいえることは、食事はやはりバランスなのだということだ。
魚中心なら良いわけでもないし、野菜中心とか言っているとなお悪い。
肉も野菜も魚類や、ミネラルを含む食品もいろいろ食べているのが一番いい状態らしい。
そういう意味では今のナチュラルな日本の栄養事情は炭水化物に偏っている。

仕方がない、ほんの数十年前まで飢餓状態だったし数千年前までは餓死する線上を彷徨っていたのだから、急に食の願望は切り替えられないということだろう。


日本人の食事が炭水化物に偏っているのはいつからだろうと考えてみる。
それは稲作文化が伝わって、米が主食になったからだろう。

こういうことを言うと猛烈に反発する人が必ずいる。
「何を言うか主食の米は神代の昔からの日本食の文化なのだ。それが肥満の原因なんておかしいんじゃないか?」

これと同じ感情的反論を昔環境問題の取材をした時に食らったことがある。
日本の河川は汚染されている。
河川の汚染の基準値であるBODもCODも限界まで来ている。
その汚染の原因は主に家庭の流し台から出る排水であり、多くの場合は「米のとぎ汁」であるという話を取り上げようとしたところ、スタッフからも激しい反発が出た。
「それはおかしい、日本人は神代の昔から米を食べているに、なぜ河川の環境汚染が米が原因なのだ、それは絶対に間違っている」
と感情的になってガンと譲らない、聞く耳持たない人が多いことに驚いた。

それだけ日本人にとって米食というのは「神聖にして不可侵」なものなのだ。

しかし河川の環境汚染が、工場排水が主因だった1960年代とはもう事情が違う。
高度成長期の60年代には工場排水のニッケル、カドミウム、水銀、ヒ素などの重金属、化学物質が河川の汚染の原因だった。
しかし1970年代以降日本の環境技術は飛躍的に進歩して、こうした産業廃液を無処理で垂れ流している工場なんて日本では皆無になった。
そんなことがバレればすぐにテレビや新聞で報道され、工場長や経営者は「刑事犯」として取り調べを受けることになる。

1980年代以降の河川の汚染の主因は有機リン、油脂などに変わった。
これは工場から排出されるのではなく、一般家庭の台所の流し台から排出されるのだ。
しかも有機リンを使った合成洗剤なども問題になったが、実際計測してみると合成洗剤よりも米のとぎ汁の方がはるかに多量のリンを含むことも分かっている。
河川の汚染の主因は米のとぎ汁だ。

ところが反論する人はこういうことを言う。
「それなら稲作が始まった弥生時代から日本の河川は環境汚染されていたことになる筈だ。しかしそんな問題は最近の話ではないか。だから絶対に間違っている。」

しかし米を食っていた量の概念がこの反論には欠落している。
日本人はほんの100年前までは3000万人しかいなかったのだ。
この百年で急速に人口が増えて一億人を突破したのだ。
ましてや神話時代から中世までの日本人は1000万人しかいなかった筈だ。

しかもこの日本人が皆米を食っていたわけではない。
米を食っていたのは極一部分の特権階級と都市生活者で、地方の庶民は粟や稗を主食にし祝い事でもないと白い米なんか喰えないという時代はつい百年前まで続いていた筈だ。

この100年内外で突然日本人は全員白い米を食べ始めたのだ。
その日本人の総数も1億人を越えたのはここ数十年のことだ。
だから環境汚染の問題もつい最近出てきた問題だというのは全く矛盾しない。

感情的に反論しても家庭排水が河川の汚染の主因だという事実は変わらない。
それと同じように「野菜中心の食事」が体に良いわけでもないというのも、健康な食生活信者がいくら反論しても事実なのだから仕方がない。
稲作文化の定着が炭水化物中心の食生活の原点になっているという事実も同じことだ。


ダイエットしても体重は下がる時にはなかなか下がらないがリバウンドする時には一気に上がるとか、なぜ炭水化物中毒などという必須栄養素の依存症が存在するのかとかいろいろ考えているうちに、こんな連想をした。 なんとなくの雑感だ。



2009 年 9 月 7 日




anchor

AutoPairs
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

括弧(カッコ)を自動入力するシステム環境設定ペイン。

英数入力のカッコ、例えば
<    >
"    "
“   ”
(  )
[  ]
{  }

などを左のカッコを入力しただけで自動的にペアの右の入力もしてくれるという便利な物。

特にタグ打ちの時とかに重宝しそう。
タイプが一回減るだけでなく、タグを閉じるのを忘れるという初歩的なミスをいまだにやらかす私には、そういうミスを防ぐ自動機能になってくれそうだ。

残念ながら対応しているのは英数入力の時だけでことえりなどで日本語の入力をしている時にはこれは利かない。
日本語の「  」などの記号は自動入力くしてくれない。






AutoPairsのインストールはディスクイメージの本体をクリックするだけ
システム環境設定にこういう新しいペインができる
デフォの設定はこんな感じで必要な機能を選んでチェックを入れていけばいい





英数入力の時のよく使うカッコはほとんど対応している
逆に日本語入力のカッコが2行目だがこれは反応しない


2009 年 9 月 8 日




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OpenMenu X
(Shareware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

右クリック(コンテクストメニュー)にアプリケーションメニュー、最近使った項目、アップルスクリプト、ファイル・フォルダ・アプリのランチャー、URLまで登録できる超便利コンテクストメニュープラグイン。

これをインストールするとできることは、上記の通りアプリの切り替えや最近使った項目へのアクセスが可能になる。
メニューバーにアイコンを常駐させてそこからプルダウンでそういうことができるから、OS9時代のアップルメニューやアプリケーションメニューのような使い勝手が実現する。

それだけでなく簡易ランチャーになっていて、登録したファイルやアプリをここから開くことができる。
右クリックでデスクトップでもアプリのウインドウの上らかでもメニューバーアイコンからでも開くことができる自由度はすごい。
どこでもいいから右クリックすればいいなんて、こうなってくるとますます考えることをしなくなるような気がする。

「そういうのはジャマだ」という人向けにFinder以外のアプリがアクティブになっている時にコンテクストメニューを開いてもOpenMenu Xのメニューを表示しない設定もできる。
そこらはユーザの好み次第ということだ。

設定はシステム環境設定ペインとしてインストールされる。
ここでいわゆるサービスメニューをコンテクストメニューに追加することもできる。
設定によってはスゴく便利になるんじゃないだろうか。
変更した設定は再ログインすると反映されるようになる。

何よりも気に入ったのは、コンテクストメニューを小さい字で表示できる設定だ。
コンテクストメニューがどうしても長くなってしまい、画面からはみ出してスクロールしないと使えないのが不便だと思っていたから、この設定は嬉しいオマケだ。






OpenMenu Xの設定画面はシステム環境設定のペイントして表示される
ここで追加されたメニューがコンテクストメニューに表示される





デスクトップを右クリックするとこんな感じ
実行中のアプリケーション、最近使った項目、フォルダ、アプリケーション、
サービス、スクリプト、URLの項目が増えている
実行中のアプリケーションの項目でアプリの切り替えができる





最近の項目はアプリやファイル、サーバなどを呼び出すことができる
これだけでもこのプラグインは入れる価値があると思う





さらに「アプリケーション」で登録したアプリをすぐに呼び出せる簡易ランチャーとして使える





サービス項目で使える物を選んでここに表示することもできる
これはサービスが全部でないところがミソか





一般設定にはユニークな設定項目が並んでいる
OpenMenu Xの項目をFinderでだけ表示するとかメニュー項目を小さい字で表示するとか
マウス長押しでコンテクストメニュー表示とか・・・





デフォではFinder以外でもこのように項目を表示できる
この方が便利だと思うがコンテクストメニューが長くなるのが嫌いという人は表示させない設定が吉





メニューエクストラ風にメニューバーアイコンからもプルダウンで項目を表示できる
これでアプリの切り替えをすればOS9時代のアプリケーションメニューと同じ使い勝手だ





例えば「サービスメニューを挿入」というメニューをプルダウンしてサービスメニューを追加する
私はCharConvXを入れているのでこのサービスを右クリックで使えるようにする





テキストエディタで文字を選択して右クリック、
文字列をCharConvXで一括変更なんて便利この上ない
単調な文字列の書き換え作業にげんなりしていたプログラマにもお薦めだ





私が気に入ったのはこのコンテクストメニューの文字を小さくする設定
どうしてもコンテクストメニューは長くなりがちなので文字が小さくなると使い勝手が向上する





もうひとつこれは強力だと思ったのは全ての項目にショートカットキーを追加できること
これが手に馴染めばもうコンテクストメニューすら必要なくなるかもしれない
これも設定のしようでMacの使い勝手を劇的に変える


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OS10.5.8統合アップデートをソフトウエアアップデート経由でかけたが、やっぱりアクセス権がおかしくなった件

世間ではSnowLeopardのインストール祭りで盛り上がっている中、Leopardのインストールでてんてこ舞いしているという毎度のことながら、ワンテンポずれた私らしいエピソードだ。

会社で管理しているMacのG5タワーを整備して、戦列復帰させることにしたのでシステムからクリーンインストールすることにした。
システムディスクはOS10.5.6で初回はインストール成功、アクセス権などのチェックをしたが特に問題なし。

それで先日Leopardをダウンロードした統合アップデートをかけると、アクセス権に異常が発生して修復が困難になるという話をここでも紹介した。
OS10.5.8アップデートで見事に引っかかってしまった〜システム復元、再アップデートへ(追記あり)
その教訓があったので今回は、コンボアップデートをダウンロードせずにソフトウエアアップデートから直接アップデートをかけた。

ところがアップデート後、起動できなくなった。
数回トライしてもダメ。
今回はアップデート前に先にApplejackをインストールしていたので、シングルユーザモードで起動してApplejack経由でアクセス権を確認。
すると今回はソフトウエアアップデート経由であるにも係わらずやはり同じようなアクセス権の異常が起きていた。

Applejackで修復すること数回、やっと起動できるところまではこぎ着けたが、ちょっとしたことでフリーズ、落ちるを繰り返し、BBSに皆さんからいただいた情報通りOS10.5.8コンボアップデートをダウンロードして何度かかけてみたが、全く改善しない。

ハードウエアがやられている可能性もあったが、とりあえずこのシステムをあきらめてシステムをもう一度最初からインストールし直すことにした。
ところがこのシステムインストールにも数回失敗、なぜかシステムディスクの「インストーラの内容を確認していいます」というプロセスの途中で止まってしまう、フリーズするなどを数回繰り返してやっとインストールに成功した。
今度はOS10.5.7インストーラをダウンロードしてきて、先にこれをかけてからwebでアップデートをかけてOS10.5.8にアップデートした。

これでやっと動くようになった。
どうしてこういうことになったのかわからない。
どうやらOS10.5.8は10.5.6以下のバージョンから直接アップデートしてはいけないということなのかもしれない。
しかし微妙にハードの調子も悪いようなので、どちらが原因かはわからない。
参考に供するために一応こういう問題があったということだ。

しかしこの間1週間を棒に振った。






クリーンインストールしたOS10.5.6にオンラインでソフトウエアアップデートをかけたところ
またアクセス権に「should be ?--------- , they are ----------」という異常な項目がずらずら出てきた





BBSに寄せていただいた皆さんの貴重な情報にしたがって
OS10.5.8コンボアップデートをダウンロードしてきて数回かけてみた





しかし結局アクセス権の問題は全く解決せず
クリーンインストールをもう一度して次はOS10.5.7コンボアップデートで一度アップデートしてから
ソフトウエアアップデート経由でOS10.5.8にアップデートしたところやっとこの問題をクリアした


2009 年 9 月 9 日




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WindowsXPにテスト導入してみたAVGはなかなか良いんだが、定時スキャンがヘビーかも

先日から評価のためにWindowsXP環境で導入しているAVGがかなり良い評価なのだが、ちょっと問題を感じる部分もあったので。

このAVGは普段はシマンテックアンチウイルスよりも軽い。
普段はほとんど意識しないような静寂性で、ウイルスを監視してくれる。
元々これを含めていろいろウイルス対策ソフトをいろいろ評価しようと思ったのは、「ウイルス対策ソフトをインストールしないことが望ましい」とかベンダーが言っている専用機にインストールしても大丈夫なソフトを探すということが主眼だ。

その目的からいったらこのAVGはなかなか有望だったのだが、先日WMWare Fusionがフルアップしているのを見て、「ちょっと待て」となってしまった。
VMWareに割り当てたリソースをほとんどフルに使い切って、ホストのMacのCPUもほとんどフルアップしている。

この定時スキャンでは全域とマウントしているボリュームのスキャンを行うが、そのスキャンお内容はパターンマッチだけでなくヒューリスティックスキャンもやるということなんだろう。
確かAVGのヒューリスティックはサンドボックスでコードを走らせてみて、有害な振る舞いをしないかという物だったと思うから、全域スキャンの負荷はシマンテックよりもかなり大きい。しかもBootCamp領域をスキャンするだけで2時間以上かかる。

これではちょっと「ウイルス対策ソフトを入れないで無菌状態で使ってほしい」と言われている専用機にインストールして使うのは大丈夫だろうかと思ってしまう。
通常使用には全くさしさわりが無いと思う。
普通の人が自分の個人使いのパソコンにインストールして使うには有料なウイルス対策ソフトだと感じた。
しかし私の場合はちょっと特殊な事情を抱えているので、この定時スキャンの重さはややがっかりだ。
かといって定時スキャンを使わないで運用というのも、入れる意味が半分喪失するように思うし、悩ましいところだ。






Windowsのプロセスがフルアップし始めた
このぐらいでホストOSのMacのCPUプロセスは100%のフルアップ状態だ





その実体は先日から評価テストしているAVGの定時スキャン
およそ2時間半BootCamp領域をフルアップ状態のままスキャンしていた
個人のパソコンなら明け方にやらせれば良い作業だから別に支障はないのだが
「ウイルス対策ソフト厳禁」の専用機に入れて使うとなるとこれはちょっと問題になりそう


2009 年 9 月 10 日




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Zimbra Desktop
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 Windows2000~Vista対応 Linux対応

webベースで提供されるAjaxアプリをデスクトップアプリケーションのように動くソフトとして配布された、メール、アドレス帳、スケジュール、メモ、ToDo、ファイル共有クライアント。

Ajaxベースと言ってもネットワークに繋がっていない状態でも起動できて、メールを読んだり下書きしたり、スケジュールに書き込みをしたりということがこれ単体でもできる。
そういう意味では単体ユーザから見ればまさにOutlookあたりに使い勝手は似ている。

米Yahoo!社、あるいは日本では住商情報システムから販売されているZimbra Collaboration Suiteを購入すれば、これが会社規模でスケジュールや情報を共有できるグループウエアに早変わりする。
いろいろ機能を見ていると確かにこのZimbra DesktopZimbra Collaboration Suiteを導入してこそ本当の実力を発揮すると思われる。

でもZimbra Desktopで使えないわけではない。
というよりもwebメールのアカウントを複数持っていて、その管理に手間取っている人なら、グループウエアを導入しなくてもこれを導入するメリットはありそうだ。

何よりもメールの数が増えてもアプリが重くならないというのがこの最大のウリだ。
私の場合標準で使っているGyazmailで管理している5つのアカウントのメールフォルダの内容は合計で1ギガを越える。
最近整理してやっと1ギガ台に納まっているので、放置していれば2ギガ、3ギガすぐに行ってしまう。
するとGyazmailは軽快なアプリだが、それでも起動には時間がかかってくる。
これは通常のメールクライアントなら仕方がないことだが、Zimbra Desktopはその問題を解決したという。

全体的には見た目はMacっぽくないインターフェイスでAjaxで作られたという垢抜けしたイメージはなく、3年前からあまり雰囲気は変わっていない感じだが、スキンのカラーも変えられたりとちょっと使う者の嗜好にも対応したりしている。
またZimbra Collaboration Suite体験版でアカウントを作らなくても、メーラ、スケジューラとして機能するように改良されている。

プロジェクトのサイトには「Outlookに代わるソフト」と謳っているが、確かにそれぐらいのバリューはありそうだ。
そのソフトがフリーで手に入るのはスゴいことだ。

Linux版もリポジトリから取得可能ということなので、ファイル同期ソフトで簡易にスケジュール共有ができるんじゃないかという気になる。
そういう面白い使い方を考えたくなるソフトだ。






Zimbra Desktopは日本語にも対応している
USAのサイトからダウンロードしてきても日本語には対応していて
インストールの時に最初に言語を選ぶようになっている





以下インストーラも日本語化されているのでほぼ使い方で戸惑うことはない





メールやスケジュール、アドレスデータベースなどが格納されるところは
変更可能だがデフォではここになっている





ローカルアプリとして使う場合のポート設定は通常は気にすることはない
動かない場合はここを変えてみると動くようになるかもしれない





インストールが完了するとOSのファイアウォールが「接続を許可するか」と聞いてくる
勿論許可しないと使えない





以上でセットアップは完了
ステップは多いが簡単だ





最初に起動する時に設定の手順が説明される





ここでは使用するメールを設定する
webメールだけでなくPOP、IMAPも使用可能だということだ





アカウント作成が完了したら次のアカウントを作るか起動するかを選ぶ
複数のメールアドレスを管理するならひとつの
アカウントにメールアドレスを複数登録した方が楽





なおこのソフトはスポンサー様のYahoo.com様のご好意により無料で使用できます





デフォで開くメールはこんな感じ
シンプルなスリーペイン式の表示だが実は大変な高機能だったりする





受信したメールのヘッダにある送信者の
メールアドレスにマウスオーバーするとこういう表示
クリックでアドレス帳にこのメールアドレスを登録できる





アドレスをクリックでアドレス帳の登録画面に直接飛べる
Outlookを使い慣れている人ならこの便利さは歓迎されると思う





スケジュール帳はこういう見やすい表示
勿論日単位、週単位、月単位の表示も可能





さらに複数のアカウントのタイムラインを並べて管理することも可能
アカウント単位で色を変えることができるのでスケジュールの擦り合わせにも使えるかも





予定の時刻が迫るとリマインダーが表示される
リマインダーはどれくらい前に表示されるかはイベントごとに設定できる





アドレス帳の表示は「連絡先」タブで表示する
リストで表示するとこんな感じ





カードで表示するとこんな感じで名刺フォルダを整理している感じ





このグレーっぽい味気ないスキンはいろいろ変更できる
ハバネロみたいな赤テーマに変更してみた





これは空色テーマ





ラベンダーなんてのもたまには気分が変わって良いかもしれない
ちなみにこれはメモ書きなどテキストの書き物を保存しておくノートブック
後で書いたものを探す時にキーワード検索ができるので紙のメモよりも便利





こちらはToDoの画面
やらなければいけないことをここにどんどん書き留める
優先度や進捗状況なども書き込むことができるので
やらなくてはいけないことがどれだけあるか一目瞭然





他の機能としてはファイルを共有する「ブリーフケース」なんて機能もある
これは画像でも動画でも音楽でもパソコンで扱える物は何でも置ける
こういうものをプロジェクトの情報共有として使えるなら確かにZimbra Collaboration Suite
購入してZimbra Desktopをクライアントとして使うのは便利だと思う





メールには詳細検索機能もあってヘッダの送信者などのキーワードだけでなく
添付ファイルやドメイン、フォルダで絞り込んで検索したりできる
検索にかかる時間を大幅に短縮できる筈だ





面白いのはAjaxベースなのでこういうことができること
スタート画面で「ブラウザで表示」をクリックすれば
デフォルトブラウザでこの同じ画面を表示できる
これはSafariで表示したところ





メールに複数のメールアドレスを登録すればひとつのアカウントでそれらを管理できる
切り替えはここでやる





未読メールがある時にはドックアイコンなどで数を表示してくれる
また設定した時間ごとにサーバにメールを
自動的に覗きに行ってくれるなど至れり尽くせり






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