2010 年 3 月 21 日anchor SimpleCap(Freeware) OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 スクリーンキャプチャを様々なスタイルで撮れるメニューエクストラ。 Leopard環境まではスクリーンキャプチャはシステムデフォのコマンド+shift+3あるいは4キー、またはInstantShot!を愛用していた。 ところが最近導入したSnowLeopard搭載のMac miniでこのInstantShot!が動かなくなていることに気がついた。 何かないかと思って探していたところ、このSimpleCapが希望に一番近いと思う。 名前の通り、操作はシンプルを目指しているようだが機能は少なくはない。 マウスを使ってボタンクリックでキャプチャーを撮るのが基本だが、勿論キーボード操作だけでもキャプチャーは撮れる。 今回SimpleCapを使ってみようと思ったのはInstantShot!が SnowLeopardでこのような表示を出して機能しなくなったため そもそもある時期のアップデートからSnapClipが使えなくなって InstantShot!を使い始めたのだがこの表示はものすごいデジャブだった SimpleCapはメニューエクストラとして常駐する メニューバーアイコンからプルダウンしてメニューから希望の操作を選ぶのが入門編 例えばWindows単体のキャプチャーを撮りたい時にはプルダウンから「ウインドウ」を選択 そのあと十字になったポインタで撮影したいウインドウをクリックして選択する するとこういうボタンが右肩に現れる 右から「撮影」「タイマー撮影」「クイック設定」「中止」ボタン ウインドウ選択で撮影した結果がこんな感じ 背景を隠さなくてもシャドウ付きでウインドウ全景が撮影できる 「範囲選択」をクリックするとこんな感じで撮影範囲を表す枠が現れる ドラッグして枠の大きさ、位置を調整して右肩のボタンで撮影する 設定項目はこんな感じ ホットキーでマウスを使わないでメニューバーからのプルダウンを開くことができる そこでメニューの番号キーを叩けばマウス操作なしにキャプチャーも撮れる そのホットキーはデフォではoption+コマンド+0キーが設定されているが これは使いやすい組み合わせに変更可能 また保存される画像ファイルはデフォではPNGが設定されているが jpeg、gif、クリップボードへのコピーを選択できる 保存場所は常に「SimpleCap Image」というフォルダを 新たに作ってそこに保存するように設定されている デスクトップや書類フォルダが散らからないのでこの設定は良いと思う プルダウンから「スクリーン」を選ぶとこのような表示が出て タイマー撮影のカウントダウンを開始する 「スクリーン」で出てくる表示は上がカウントダウン、 下のボタンは右から即撮影、ポーズ、クイック設定、中止、カウントダウンを戻す、 進める、10秒前にリセットするという感じで並んでいる 見た目のシンプルさとは裏腹に必要な機能はそろっている感じだ クイック設定はこんな感じで急遽フォーマットを変更したり、 マウスカーソルを含めたり、散らかったアイコンを隠したりの設定ができる マウスカーソルを含めた画像もこの通り 自身のプルダウンメニューを撮影するとこのように グレーアウトしているが他のアプリは大丈夫なので実用上問題ない <追記〜InstantShot!について> InstantShot!のファイルが保存できない問題は 設定ファイルの保存先のパスが旧環境の記述になっていたため ユーザフォルダの名称が変わると保存できなくなるという初歩的なミスだった 改めて設定し直すと問題なく保存できるようになった プルダウンが撮影できないというのは私の環境では確認できなかった 場所によるのだろうか ただマウスカーソルを含めた画像をとることができない なのでやはり普段使いはシステムデフォのキャプチャーを使い タイマー収録の時等にSimpleCapを使うという組み合わせでいくことにした 2010 年 3 月 22 日anchor ScreenSharingMenulet(Freeware) OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 Leopard以降実装されたVNCをベースにした「画面共有」によるリモート操作をメニューバーアイコンから一発接続できるメニューエクストラ。 知れば便利なオンラインリモート操作法いろいろというMac等でリモート操作をするシリーズを最近こちらで取り上げたが、Macに関してはやはりLeopard以降導入された画面共有が強力だと思う。 画面共有は本体は独立したCoreServiseのアプリなのだがFinderの一機能のように何ら意識することなく普通に接続できる。 Finderの左ペインに見えているBonjourのホストに接続するのも手間としてお手軽だとは思うが、もっとお手軽にワンプルダウン、ワンクリックで接続できればなおいいと思う。 ScreenSharingMenuletはメニューバーアイコンから画面共有を呼び出せる常駐型ソフト。 プルダウンでIPアドレスを入力するだけで接続ができるし、履歴がある相手ならプルダウンから選んでクリックするだけでいい。 これ自体が独立したリモート接続アプリではなく画面共有を呼び出すアシスタントだが使い勝手は向上するかも。 ScreenSharingMenuletはメニューバーアイコンからプルダウンで操作する 新規接続のフォームはここから呼び出し接続歴があるホストはその下のメニューから呼び出す 新規接続をする場合はこのフォームに相手のIPアドレスを入力 後は画面共有で接続する手順とお同じになる うまく接続できれば相手のデスクトップがウインドウ表示されるし失敗すればこういう表示が出る どちらにしても動作の実態はCoreServiceの画面共有だ こちらはScreenSharingMenuletの設定画面 どこでもMyMacなんかの利用者向けサービスの設定も見える 接続の履歴があるホストはここに残っているので一発で接続できる 2010 年 3 月 23 日anchor Winnyユーザ狙い撃ちの詐欺サイトがまた復活している昨年11月にこちらでも取り上げた、Winny、Shareユーザをターゲットにしたウイルス悪用したネット詐欺が逃亡したと思ったら、また復活しているようなのでご注意されたい 問題の詐欺サイトについてはこちらの記事で取り上げた。 P2PやってP3Pに引っかかった・・・「ウイルス作ったヤツは逮捕される」なんて呑気なこといっているnyユーザはやられてもしかたない で、この時に一晩で1000人以上のWinnyユーザがはめられて、 さすがに2ちゃんねるを中心にあちこちで騒ぎになり始め、この「自称著作権保護協会」別名株式会社ロマンシングは一夜で逃亡したと思っていたら、なんとシレッと復活してまた同じ活動を再開していた。 詳しくはこちらを参照のこと。 問題のサイトはこちら。 同じ手口に相変わらず引っかかっている人が多いのも感心するが、このICOを自称する株式会社ロマンシングこと「ニートでも大儲け」(旧サイト名)の性懲りのなさにも感心する。 どうも最近違法行為や倫理違反行為をする人物には、私刑でも何をしてもかまわないという風潮がネットを中心にはびこっていて、この御仁も またこの騒ぎを揶揄している2ちゃんの書き込みには しかし犯罪者が対象なら個人的に殴っても殺してもかまわないなんて理屈が当然成り立たないのと同じように、こういう「国際著作権機構」と称するサイトがやっている行為が恐喝罪を構成する可能性が高いことも間違いない。 前回はこういう手口に引っかかっている連中の思慮のなさを中心に書いたが、「やられて当然」と思っているわけでもない。 2010 年 3 月 24 日anchor あのゲイツが「これからはクリーンエネルギーだぜ」といったのは本気だったらしい昨日の朝の日経の朝刊の一面トップが日経の抜きの「ゲイツと東芝が原発で提携するかも」という見出し。 昨日は日経の電子版の発刊日なのでこちらの記事にリンクを張ってみる。 ゲイツ氏、東芝と次世代原発 私財数千億円投入も :日本経済新聞 日経の電子版は実は有料webニュースメディアとして日本では最初の試みなので、各メディアからも注目を集めているそうだ。 それはともかく「注目の」というのは、4大新聞を筆頭に凋落傾向がはっきりしているペーパーメディアが、webで有料コンテンツでビジネスモデルが成り立つのかどうかというのがどこのメディアも自信がないので日経が失敗するか成功するかを重大な関心をもって見守っているそうだ。 日経も注目されていることは分かっているし、これが成功するかどうかは結構社運がかかっているので電子版初日のトップはスクープを準備していたということか。 確かにゲイツと東芝が提携ということなら驚くような話だ。 ビル・ゲイツが前々から原発を含むクリーンエネルギーに関心を持っているという話は聞いていたが、どの程度本気なのかよくわからなかった。 「がんばれ!ゲイツ君」さんあたりだと でもこのニュースの肝は、この原発というエネルギーはそろそろ節目に来ているということをこの提携話が象徴しているかもしれないということだと思う。 その人物が注目しているのだとしたら、また日本がこの分野で後塵を拝さないために 原発はしばらくは悪の権化だった。 しかし「原子力」というのは僕らが子供時代には善の象徴だった。 どこかの時点で「原発」という言葉は悪の象徴のようになってしまった。 それは実験船の「むつ」の彷徨、高速増殖炉「もんじゅ」の迷走、繰り返される臨界事故、しかもその情報を隠蔽するわ、めどが立たない六ヶ所村再処理プラント、東海村JCO臨界事故のように原子炉だけでなく燃料処理のプロセスまで隠蔽体質が見え隠れするなど、原子力そのものがいいか悪いかというよりも原子力を運営している連中が信用できないという不信感が、原子力をダーティなイメージにしてしまっている。 なぜかいまでは原子力に反対する者も賛成する者も冷静には議論できないという状況かも。 しかしそんなことをやっているうちにビル・ゲイツだ。 原子力の技術に関しては今のところ世界一のアドバンテージを持っている日本だが、いつの間にかおハコ技術をビル・ゲイツ主導で営業されて、太陽光発電や半導体事業の二の舞なんてことはないのか。 ただ原子力についてはよくわからんことも多いが。 高速増殖炉は核反応を起こす時に放出される中性子線で、使用済みウランをプルトニウム燃料に変化させる。 しかし熱交換を液体金属であるナトリウムにやらせることは、その経路の工作技術が数十倍難しくなって、しかも事故が起きた時に危険性もはるかに大きくなる。 そういう高速増殖炉はナトリウムを使わなくてはいけない理由を、つい最近知った。 今回の提携話の話題に上がっている「高速炉TWR」も「もんじゅ」と同じように そんなにいいモノならすぐにでも実用化して、普及させればいいのにと思うが、やはり高速増殖炉と同じで、その夢の技術には乗り越えがたい隘路があるらしい。 その炉心を構成する100年の核反応に耐える材料を何で作ったらいいのかが見えていないのだそうだ。 でもそこが解決すれば、高速増殖炉よりはよほど安全な原子炉になりそうではあるが。 そうするといつまでも火力、水力と言ってられないのだから原子力はどうしても通らなくてはいけない道だということになる。 そういうことをそろそろ話してもいい時期に来ているというのが、ビル・ゲイツの顔を見ていて、最初に思い浮かんだことだ。 2010 年 3 月 25 日anchor 複数のMacのiTunesのライブラリをSyncTwoFoldersで同期する複数のMacでiTunesを利用している場合、そのライブラリを同期したいということが当然起きてくる。 例えば私の場合、新規の楽曲の取り込み登録、iTunes Storeでの購入は全てMacBookでやる。 私の場合最初から複数のアカウントでiTunesの音楽データを共用して聴く設定にしている。 この複数のMacのライブラリの同期をする場合、このiTunes Mediaの実体全体と各ユーザのミュージックフォルダのライブラリデータをそれぞれ上書きコピーしていた。 複数の曲のID3タグのデータをいじったり、ジャケットアートをいろいろ取込んだりした時に、どの曲をいじったか分からなくなるので、ライブラリ全体をごっそりコピーしていた。 こういう時こそ同期ソフト、バックアップソフトを使うべきなのだが、私は超アナログな人間なのでこれまではバックアップは手動でやるという主義だった。 さすがに最近はTime Machineは使うが、こうしたアカウント間、ハードウエア間のファイル同期は手動で確実にやるという前近代的な感覚の持ち主だった。 それでも毎回この30ギガ+1ギガのコピーを外付けハードディスクを経由してやることにさすがに限界を感じたので、SyncTwoFoldersを使って同期することにした。 手順はこうだ。 MacBookにMac miniのユーザフォルダ、iTunes Mediaフォルダのディレクトリをファイル共有でマウントする。 これで問題なくMac miniの全てのアカウントでiTunesは変更を反映することを確認した。 30GBの音楽ファイルと1GBのライブラリデータを無線LANでコピーしているとほぼ2昼夜、外付けハードディスクに一回コピーして渡していると1時間半かかるが、SyncTwoFoldersでこれだけの大容量の領域を同期しても所要時間は20分程度だ。 なんでもっと早くこれを取り入れなかったんだろうか>オレ 私の場合複数アカウントでiTunesのiTunes Mediaの音楽ファイルを ホームフォルダの外に移動して共有している 一カ所のファイルで複数アカウントが利用できるようにだ それでiTunes LibraryとiTunes Mediaのそれぞれのフォルダを同期しないといけない SyncTwoFoldersのバッチシンクトレイに同期の設定を保存していく ソースを設定して+キーをクリックしてもう一度設定中の バッチを選ばないと設定が保存されないというやや変則的なUI 保存できたら次にターゲットの設定をして他のバッチを選んでさらに保存する 慣れないと使いこなせないが仕組みが分かれば難しくない こうしてiTunes MediaとLibraryを同期するとターゲットのMac miniでも変更は反映された Tipsともいえない初歩的な話だが、HDDを使って1時間半、無線LAN経由で 48時間かかっていた同期が20分で完了した カンドーです! なお、私の場合は常に曲の変更はMacBookからMac miniに一方向で同期させるのでこういう設定で同期しているが、ターゲットのアカウントも曲に変更を加えたいこともあるだろう。 anchor トロイの木馬について訂正〜それにしてもギリシャ神話って面白い先日の記事 文中でトロイの木馬を「アキレスの木馬」と書いてしまったが、これは私の記憶違いで、それをいうならば アキレスもこのトロイア戦争に従軍して、スティックス河(三途の川)の水のおかげで不死身の勇猛ぶりを発揮したが、問題の木馬には関与していなかった。 万全なモノ、あるいは強力なモノの弱点を「◯◯のアキレス腱」という言い方をする。 このトロイア戦争の物語を記述したホメロスの「イリアス」、「オデュッセイア」その他の物語には面白い因縁話がたくさん盛り込まれている。 トロイア戦争を予言し、トロイアの滅亡を警告したこの国の王女はカサンドラという。 カサンドラはオリンポスの神のひとり、アポロンに恋されその愛を受け入れる見返りに予知能力を与えられた。 カサンドラは しかし兄王がスパルタ王妃ヘレネを略奪して結婚し、そのためにトロイア戦争が起きる。 このために予言は成就してしまいトロイアは滅亡する。 アキレスは攻め手のギリシア軍で随一の英雄と言われながら、ギリシア軍主将のアガメムノンとは折り合いが悪かった。 そのカサンドラとアガメムノンにも後日譚が続く。 しかし娘を生け贄にされたことを恨みに思った嫁は、カサンドラとアガメムノンの二人を凱旋の夜に間男と共謀して殺してしまった。 この逸話が心理学用語のエレクトラコンプレックス(ファザーコンプレックス)の語源になった。 鬼嫁に殺されたトロイの王女カサンドラに予知能力を与えたアポロン神は、このストーリィではしばしば、トロイの味方をしている。 またアフロディテやアテナのようなギリシアの女神、はてはゼウスまで時々気紛れにトロイの味方をしてみたりする。 そもそもこの戦争のことの起こりは、3人の女神の「美人コンテスト」の審判をトロイの王子にやらせて、アフロディテが選ばれてしまったというのがきっかけ。 その3人の女神の美人コンテストも、増え過ぎた人類の人口調整のために戦争を仕組んだ天帝ゼウスの差し金だった。 その神の一人アポロンはカサンドラに予知能力を与え、そのためにカサンドラはトロイアの滅亡を予言するにいたるが、アポロンの底意地の悪さでこの予言は結局何ら災いを避ける役には立たなかった。 アポロンには実は前科がある。 オイディプス王の孫もこのトロイ戦役に参加しているが、かのオイディプス王は生まれてすぐに捨てられ、拾われた養父母の王と王妃に背きアポロンの神託を受ける。 途中道を譲らなかった男を殺し、その男の治めていた国に災いをもたらしていた、スフィンクスを退治する。 彼はスフィンクスの謎掛けを退け(例の『朝は4本、昼は2本、夕方は3本の足で歩くモノは何か』という有名な謎掛けだ)、その知恵は知れ渡ったが、殺した男の跡を継いでこの国を治めることになり妃を娶り子を儲ける。 ところが何故か国は疫病で栄えず、再びアポロンから信託を受けたところ、どうやら このオイディプス王の逸話が、心理学用語の「エディプスコンプレックス」(マザーコンプレックス)の語源になっている。 木馬作戦を立案したオデッセイもそのあとの人生は多難だった。 オデッセイ(オデュッセウス、ユリシーズ)は戦後、トロイアに肩入れするアテネ、アフロディテなどの女神達の恨みを買い、故郷に帰り着けずに各地を漂浪することになる。 こうした漂流譚の末、難破して身一つでオデッセイが流れ着いた島の王女に助けられる。 宮崎駿が「風の谷のナウシカ」の連載を始めた時に、そのイメージはこのスケリア島のナウシカ王女がベースだったと書いている。 確認のために読み始めたギリシャ神話が面白くて止められない。 それにしてもギリシャ神話って、ほんっとにドロドロ、神様も人間も煩悩の固まりみたいになっていっしょにドロドロやってる。 無駄な知識かもしれないけど忘れないうちに書き留めておく。 2010 年 3 月 30 日anchor 予告通りMacBook Proを導入しましたApple MacBook Pro 2.53GHz 13.3インチ こういうモノを導入してしまいました。 今まで毎日持ち歩くことを理由にPowerBookやMacBook Proのスペックをうらやんでいながらも、iBook〜MacBookの流れをずっと愛用してきました。 理由はやはりMacBookからFireWireが無くなってしまったことでしょう。 それに最近のMacBook Proの筐体の頑丈さはMacBookに匹敵すると判断したので、MacBookにこだわる理由が無くなってきたということもあります。 何よりも大きいのはMacのラインナップの全体的な値下げのおかげということでしょう。 今環境を移行しているところなので、更新が滞っていますがおっつけ詳細ご報告します。 |