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OSXでよく使うアプリケーション9-18

ファイル操作、その他/File operation, Others



File Juicer

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

ファイルからエンベッドされた画像やムービー、オーディオファイル、テキストの要素などをバラバラに取り出すことができるアプリ。

取り出しにかけられるファイルの種類は以下の通り。

avi cab cache chm dmg doc emlx exe ithmb m4p mht mp3 pdf pps ppt raw swf xls zip 他

取り出せるファイルの種類は以下の通り。

JPEG, PNG, GIF, PDF, BMP, WMF, EMF, PICT, TIFF, Flash, ZIP, HTML, WAV, AVI, MOV, MPEG, WMV, MP3, MP4, AU, AIFF

個人的にはワードのdoc書類やPDFからjpegなどのイメージを取り出せるのが便利だと思う。
人からもらったワードやPDFをイチから作り直さなくてはいけないなんてことは、結構ままあることなので、そういうものに画像などが埋め込まれていて舌打ちすることが多いからだ。






File Juicerの使い方はシンプル
このウインドウの左のビューウインドウかアプリのアイコンに
取り出しにかけたいファイルをドロップする





するとデフォではデスクトップにこういうフォルダができてこの中に分類されて取り出される
抽出フォルダの場所は設定で変更できる





フォルダの中を開くとこのようにファイルの種類によって分類されたディレクトリができている
この場合画像はtiffとPDFで抽出されている





シェアウエアなので取り出したイメージにはこういうウォーターマークが入っている
シェアウエア登録をするとこれが解除されるということらしい





面白いのはブラウザのキャッシュから要素を取り出す機能
ファイルメニューからブラウザキャッシュでブラウザを指定する





すると最近の履歴から1000件画像、JS、htmlなどを取り出す





もうひとつ面白い機能はiTunesのアルバムアート取得機能のキャッシュから画像を取り出すというもの





このように最近取得したアルバムアートが取り出せる
何の役に立つのかはわからないが面白い





取り出すファイルの形式をある程度絞り込みたい時には設定に入ってこのチェックを外していく





その他の設定項目はこんな感じ
Spotlightコメントをつけるとか便利そうな機能がある





TrueCrypt

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応Windows2000~Vista対応Linux対応

暗号化された仮想ドライブを生成して、個人情報を守るというオープンソースのアプリ。

そういう趣旨ではExcesというアプリをここでも紹介しているが大きな違いは、
Excesはボリュームの容量が可変で中にいれるファイルがどんどん大きくなってもひとつのディスクイメージですむが、このTrueCryptはボリューム容量が固定なので足りなくなったら新しい仮想ドライブを追加していくという考え方だということ、
ExcesはMacローカルで使う専用アプリだったが、このTrueCryptはWindows、Linuxで共用できるので、仮想ドライブのイメージファイルをやり取りするなどの使い方も考えられること、
そしてシェアウエアだったExcesに対して、このTrueCryptはオープンソースであるためにフリーウエアであるということあたりだと思う。

オープンソースと言ってもこのTrueCryptもAESなど当節最も堅牢な暗号化システムを組み合わせ選択して使えるので強度は充分だと思う。
というか256bitのAESやTwofishを破れたという話は聞いたことがない。

これを使う目的はPC、Macなどの個人情報、会社から持ち帰る情報などを暗号化して保管するというようなことだと思う。
最近はコンプラがうるさい企業が増えて、基本的には会社の仕事ファイルは自宅持ち帰り禁止というところが多くなった。
しかたないのだが、個人があまりにも油断しまくりで暗号化も何もしていないファイルがむき出して入ったノートPCをそのまま持ち帰って、それを電車の中などに忘れていったりするからそういうことになってしまう。

本当はそういうことは会社が一律禁止するのではなく、個人が厳重に保管するのがあるべき姿だ。

そういう情報を持ち歩く立場にある人はこういうものを使って重要情報を暗号化しているべきだ。
物理的に紛失や盗難という目にあっても、バックアップがあれば心配はない。
しかしそういう情報がもし暗号化されていなければ
「バックアップがあるから大丈夫」
とか言っている場合ではない。

そうやって捜査の重要資料を流出させている警察官とか、生徒の成績表を流出させた教員とかがニュースになっている。
こういうのは始末書ではすまない事件なのだ。

このTrueCryptは見かけは取っ付きにくいインターフェイスをしているが、実際には暗号の種類を選んでパスワードを設定すれば、あとはアプリからマウントする、追記する、アンマウントをするというだけのシンプルな使い心地だ。
また仮想簿ボリュームの実体ファイルは拡張子もないファイルなのでそれ自体をクリックしてもTrueCryptは起動しない。
つまり事情を知らない人がいじり回しても、開け方すら見当がつかないだろうということだ。

Macのシステムの機能のFileVaultのように使えるかどうかはよくわからない。
Windows版にはシステムボリュームを暗号化するという機能もあるようだ。
しかしFileVaultにしろこれにしろ危険なので、そういう使い方はあまりお薦めはできない。

TrueCryptは一度設定すれば、その読み書きに厳重な暗号が介在しているなんて全く意識しないでよいほど軽快に動く。
それで個人のドキュメント領域を暗号化すれば良い。
それで充分だと思う。






TrueCryptはインストーラを使う
すぐに完了するシンプルなものだが





パッと見た感じは取っ付きにくいフェイスをしている
これはドライブに順番に記号をふっていくWindowsと共用のインターフェイスに
するためこういう小難しそうなフェイスをしているが実際には気になくてもいい
暗号化ボリュームを作るにはリストの直下の「Creat Volume」ボタンをクリックする





あとはウイザードにしたがって進めていく
パーティションを暗号化するか仮想ドライブを暗号化するかの選択だが
特に意味がなければデフォの仮想ドライブで良いと思う





普通にファイルを保存するか不可視ファイルとして保存するかという選択だが
これも不可視ファイルにこだわる意味はあまりない
通常は上で良いと思う





このTrueCryptの面白いところは保存ファイルに拡張子をつけないことだ
だから保存先ファイルはパスで管理するのでここで設定する
保存したファイルのパスを移動すると復号化はできなくなるので注意





ここで3種類の暗号化アルゴリズムを選択する
勿論3種類全部組み合わせれば最強の暗号になるが処理はそれだけ重くなる





仮想ドライブの容量を決定する
これは用途に応じて決めればいいがあとから大きくできないのでそこは塩梅して決めよう





パスワードを決定する
長大なパスワードを暗号化できる強力な暗号化アルゴリズムを使っているので
できるだけ推測が難しい長いパスワードを設定する
英数アルファベット大文字小文字、数字の組み合わせで
私は8けたのパスワードを設定したが「パスワードとしては弱い」と怒られてしまった





ドライブのファイルシステムはMacの拡張(HFS+)とかFAT32とかを選べる





他のプラットフォームでもマウントできるようにするか
あるいはできないようにするかという選択もある
どうやってマウントできるようにするのか興味深いところだ





以上を設定すると仮想ドライブの生成が始まる





さほど待たされることもなく暗号化されたドライブ保存ファイルは生成される





開きたいドライブファイルをリスト下のセレクトフォームで選択
一番左下の「マウント」ボタンをクリックするとドライブは開かれ上のリストに現れる
この時設定したパスワードは要求されるがこのパスワードは絶対に忘れないように注意
紛失したら開ける方法はない





ドライブがマウントされると上のリストにパスが表示されFinderからドライブの中が見える





中段の「Volume Properties」ボタンをクリックすると
ボリュームの暗号化アルゴリズムの種類、強度などの情報を見ることができる





TimeMachineEditor

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応

Leopardの目玉機能のひとつ「Time Machine」のバックアップ頻度を細かくエディットできるアプリ。

Leopard(OS10.5)のメインのバックアップ機能であるTime Machineはすでに私も多くの恩恵を受けている。

こういう自動バックアップを起動ボリュームの全域で実行するバックアップアプリというのは、別にこのTime Machineが初めてというわけではない筈だが、やはりこのTime Machineのユニークなところは、あたかもタイムマシーンで過去に戻るようにシステムもユーザ領域も過去の好みの時点に戻すことができるという自由度が、これまでの自動バックアップソフトとは全く違う使い勝手だという点だ。

全域戻すこともできるし、ユーザ領域の特定のディレクトリだけ指定して戻すこともできる。
しかも戻す時間も過去数ヶ月にわたっているし、最近1週間なら毎日残されているし、最近一両日なら毎時間残されているので、昨晩の真夜中の時点にシステムもユーザファイルも戻すことができるという驚くべき機能を持っている。

ただある種の人にとってこのTime Machineのバックアップ機能は、過剰なスペックだとも言える。
昨日までのバックアップは一日一回取ってくれれば充分だ、毎時とる必要はない、あるいは最近のバックアップなんて1週間に1回で充分だ、それ以上の細かいバックアップはディスク容量の無駄になるだけで意味がない・・・・という考えの人もいるだろう。

もっと細かいことをいえば写真などの画像処理をする趣味の日曜日は細かいバックアップを取ってくれるとアンドゥの替わりになって助かるが、平日は会社で作ったワードなどのバックアップがあれば充分なので、細かいバックアップはディスク容量の無駄・・・というような事情もあるかもしれない。

そういう個人の細かいニーズに応えるべくバックアップの更新頻度を変更したり、曜日ごと、週ごと、月ごとにバックアップを取る回数、時間を設定できるアプリがこのTimeMachineEditorということになる。

Time Machineの唯一の不満点はこれなので、こういう細かい設定ができるのならもうバックアップはTime Machineにオマカセということにしてもいいと思う。
事実私のところではそうなのだが・・・・

<後日追記>
Time Machineを継続的に使用してみて今ではこういうスケジュールエディタのようなアプリは必要ないのではないかと思っている。

1TBもバックアップディスクがあればTime Machineのデフォルト設定で容量が一杯になることはない。
ここらは多くの人が誤解しているところだが詳細はこちらに書いた。
参照してもらいたい。
WinからMacに乗り換える時の疑問8






TimeMachineEditorを展開するとこんなキレイなディレクトリに入っている
なかなかキレイだと思ったので思わずスクラップした





Time Machineのバックアップは通常1時間に1回だがそんなに頻度が要らない時がある
その場合に向けてバックアップを取るインターバルを調整できる





また曜日ごと、週ごと、月ごとにどれくらいの頻度で、
あるいは何時にバックアップを取るかも細かく設定できる
Macの使用状況に合わせて調整できるのでディスク容量を
無駄にしないで効率よくバックアップが取れそうだ





Burn

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

Macで使えるフリーウエアのCD-R、DVD-R焼き焼きソフト。

Macには昔からある老舗円盤焼きソフトでToastというような製品版アプリがある。
これは万能のディスク焼きソフトだったが、結構高価でもあった。

OSXになって、Macの弱点だったディスク焼きの機能が若干改善されて、Finderディスクユーティリティからも問題なく焼けるようになっていたのだが、先日のLinuxインストール大会でisoファイルをNTFSあるいはFATで焼かないといけないとなった時に、いろいろ困ったことになった。

なぜかディスクが認識できなくてFinderディスクユーティリティからディスク書き出しの動作に入れない。
新規ディスク作成フォルダでディスクイメージを作ると、これはHFS+のディスクになってしまいPC機から読めなくなってしまう。
PC機用のLinuxブートディスクを作りたいのにこれでは困る。
これは今原因究明中だがデフォルトの機能からPCに渡せるディスクを焼く手段がないという困った状態にはまってしまった。

そこで手軽なディスク焼きソフトを探していたら見つけたのがこのBurnだ。
フリーウエアだがToastに匹敵するような多機能を実現している。

データCD、DVD、ビデオCD、DVD、オーディオCD、DVDオーディオ、MP3ディスク作成の他にdmp、isoなどのイメージファイルから直接ディスクを焼くこともできる。
まさに今回のようにMacやPC機などのブータブルディスクを作りたいというような時にはうってつけのアプリだ。

操作画面を見ればすぐに使い方がわかるようにインターフェイスもかなり練られている。
Finderから認識できないディスクがなぜこのBurnから焼けるのかはわからないが、とにかく失敗もなくどのディスクもスムーズに焼ける。
これからはディスク作成には手放せないソフトになりそうだ。





Linuxのブータブルディスクを作る時にいろいろ困ったことが起きた
CD-Rなどのディスクを入れてもディスク作成の待機状態にならないのだ
Finderの「新規ディスク作成フォルダ」からなら焼けそうだったが
ここから焼くとディスクのフォーマットはHFS+になってしまう
これではPC機のブータブルディスクにならない




Burnはいろいろなスタイルのディスクの焼き方に対応している
データディスクの場合はウインドウに焼きたいファイルをドロップする




下のディスク容量がオーバーしていないことを確かめて
「ディスク作成」ボタンをクリックすればそのままディスク焼きに入る




例えばDOS独特のフォーマットのVCD(ビデオCD)なんかも
メニューに在ったりして一度試してみたいもんだ
日本では再生機もほとんど普及しなかったのでPCで見るしかないのだが




今回重宝したのはdmgやisoというようなディスクイメージファイル
から直接ディスクを書き出す機能だ
特にisoの扱いに困っていたのでこれはドンピシュリだった
isoのインストールディスクイメージを中央にドロップする




するとそのままの構成でCD-RやDVD-Rに書きだしてくれる
Linuxのブータブルディスクを作るというような用途にはぴったりだ




「ディスク作成」ボタンをクリックするとドライブメディアを選択する
通常ここは何もしなくていい




あとは見ているだけ




セッションを閉じる(ファイナライズ)まで連続で進んでしまうのでミスがない
このファイナライズをしていないためにディスクを
開くことができないというミスに何度泣かされたか




焼き上がったディスクは自動的にマウントされる
その中味を見るとちゃんとディスクイメージの中味を反映している




ドックやアプリ選択バーのアイコンにはプログレスバーが表示される
なのでバックグラウンドでディスクを焼いていても進行状況がわかるように配慮されている
なかなかニクい機能だ





AnyToISO

(Freeware)
おすすめ度★★★★
Windows2000~Vista対応
OS10.5Leopard対応

ネットに転がっている各種のディスクイメージファイルをWindowsネイティブのisoフォーマットに変換するアプリ。

サポートしているのは以下のフォーマット
BIN, MDF, UIF, PDI, CDI, NRG, B5I, IMG, DEB, DMG
これらのCD、DVDイメージをisoフォーマットに書き換える。
今回これはVMWareでLinuxを扱うことになってとても重宝した。
Macで標準にサポートしているディスクイメージファイルはdmgで、これにHFS+かマルチサポートのフォーマットで保存するというのがネイティブだが、PC互換機ではisoファイルにするのが標準だ。
Windows機のディスクバーナソフトは大抵はisoをサポートするという仕様になっている。

一段変換が伴う時に高価なディスクバーナソフトなら、そういう機能も持ち合わせているかもしれない。
でもフリーウエアでやりたいというなら、AnyToISOがシュアだと思う。

なんせMacとWindows両方のプラットフォームをサポートしている。
使い方もMac版Windows版ほぼ同じだが、Windows版のみにセットアップウイザードがつく。
Mac版はディスクにコピーしたなりいきなり開いていきなり作業にかかれる。





AnyToISOのユーザインターフェイス
上のフォームに変換元を下のフォームに変換先のディレクトリを入力する




ブラウズボタンをクリックするとダイアログがでてきてそれぞれの指定ができる
ディスクのフォーマットは実はこんなにたくさんあって大変な感じだが
大抵はデフォルトのオールサポーテッドのままいじらなくても大丈夫な筈だ
openボタンをクリックすると書き出しが始まる




Windows版の方はインストーラ方式でセットアップウイザードが付属している




でもインターフェイスそのものはMac版と基本的に同じだ





DMGConverter

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

あらゆるフォーマットのディスクイメージを簡単に作ったり変換したりするアプリ。

これも例のLinux騒動でディスクイメージをなんとかしなくてはいけないというプロセスの中で見つけた。

簡単に言うと中味の入ったフォルダをドロップしてお手軽にディスクイメージ化したり、そのディスクイメージをWindows向けのフォーマットやUNIX向けのフォーマットに対応させたり、既にあるディスクイメージを変換したりというようなことができる。

Windows向けのiso、jolietというようなディスクイメージをMacのユーティリティも読むことができるのだが、Macから書き出すのはFinderディスクユーティリティの細かい設定がないので、なかなか行き届かないところもある。

もっとも最近はUDFで焼いておけば大抵は大丈夫なような気がするのだが、時たままともにそういうものを読めない写真プリンタ(パソコンがなくても写真がプリントできますとか宣伝しているああいうヤツ)があるので、やはりこういうものを持っていると心強い。
ブータブルディスクを作るとかでも重宝する。

詳細はキャプチャーを見てもらいたいが、これだけ有れば大抵のシチュエーションは何とかなるだろうというくらいたくさん設定項目の選択が有る。
そのくせインターフェイスはほとんど何もしないで、変換したいフォルダをドロップすれば良い。
簡単だ。これは良いアプリの見本のようなインターフェイスだ。

Burnと組み合わせれば、あの高額のディスク焼きソフトの機能の大部分がフリーウエアで実現してしまう。





DMGConverterのインターフェイスはこんな感じでシンプルそのもの
まずフォルダからの作成かディスクイメージの変換か分割ディスクイメージの作成かを選ぶ




フォルダからの作成ならまずイメージファイルの形式を選ぶ




次にディスクの形式を選ぶ
UNIX向けのUFSまで用意されていることに注目
でも通常のMac同士、あるいはWindowsとのやり取りならUDFで充分かも




ちなみに「変換」タブを選べば変換後のフォーマットを選べる




また分割ファイルとしてイメージファイル化することもできる
分割したファイルをどうやって一本化するのかよく知らないのだが
catコマンドでくっつくのだろうか




操作の開始は簡単だ
例えば「フォルダから作成」はウインドウに作成したいフォルダをドロップするだけ




すると作成が始まる




環境設定で指定した場所(デフォルトではデスクトップ)にディスクイメージファイルができる
クリックすればマウントもできる




ディスクユーティリティでファイルやマウントしたボリュームを
見てみれば指定通りのファイルになっているか確認できる
これは.dmgのUDFフォーマットになっていることがわかる




こちらはisoファイルになった





ForeverSave Lite

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応

作業中のファイルを自動的に保存してクラッシュの時に「しまった!」となるのを防いでくれるアプリ。

私が仕事でパソコンを使い始めた当時、OSはWindows95だったが、これが当時は恐ろしく凶暴なヤツだった。
徹夜で作業をして後少しという時に限って
「不正な操作が行われたために終了する
保存されていない作業中のファイルは失われる」
という表示を出して一切の操作を受け付けなくなって、結局徹夜の仕事が一瞬で失われてしまうということを何度か体験した。

これがトラウマになってパソコンというのは
「ワンステップごとに常にファイルを保存しながら作業しなければいけない」
というのは習い性になってしまった。
Windowsでいえばcontrol+Sキーを、Macの場合はコマンド+Sキーを叩く指の形はクセになっている。

そういう癖があっても作業につい集中していると、パソコンがクラッシュして「しまった!」となることはよくある話だった。


Windowsはかなり長期にわたって凶暴なままだったが、それでもカーネルをNTに変えて、同じく負けないくらいに凶暴だったMacもOSXになってUNIXベースになって以来、そうそうクラッシュもしなくなった。
システムが落ちるという経験はほぼなくなったが、それでもアプリが落ちるということは両者ともまだたまにある。

MS Officeの場合は作業中のファイルを暫定的に保存する機能がある。
MacでもFinalCutのような大物アプリにもそういう機能はある。
これがあるおかげで助かったという経験がある人は多いと思う。

あの機能が普通のテキストエディタや画像加工ソフトにあれば良いのにと思うことがある。
このForeverSave Liteがそれを実現する。

以前はこの作者はEverSaveForeverSaveというアプリを配布ていたが、これがForeverSave LiteForeverSaveになったようだ。
ForeverSave Liteはフリーウエアで、ファイルの自動セーブ機能に特化している。
ForeverSaveはシェアウエアで、バックアップ機能、バージョンマネージメント、クリックルックなどの機能が追加されている。
でもこのForeverSave Liteの方でも実用性は充分だ。

設定した時間が経ったら作業中のファイルを自動保存する(デフォルトでは1分)
作業中のアプリから他のアプリに乗り換えてまた元のアプリに戻った時に自動保存する
未保存の新規ファイルを保存するようダイアログを自動表示する

などの機能が実現する。
また本体アプリを終了しても、自動保存機能は常駐のメニューエクストラから実行するのでジャマにならないし、ログイン項目にしておけば忘れることもない。
普段は意識することもないが、アプリがクラッシュした時にきっとありがたみを感じる筈だ。

これは面白い。





ForeverSave Liteを初回起動すると派手なコントロールセンターが表示される
以前のようなインストーラを使わなくなったが画面が切り替わる度に
派手なエフェクトででてくるので最初はちょっと腰が引けるかもしれない




このコントロールセンターで粗粗の設定は進められる
後で変更もできるので気楽に進めよう




どのアプリにこれを適用するかをコントロールセンターで登録する
下の+ボタンをクリックすると追加できる
プルダウンで今起動中のアプリが出てくるので適用したいアプリを選んで登録する




すると個別のアプリの設定が現れる




例えばどれくらいの時間作業を中断すると自動保存されるかを決められる




特定の領域のファイルを除外することもできる
勝手に上書きされては困るようなものもあるだろうからこういう設定があるのは便利だ




未保存の新規ファイルがある場合どうするかも決められる
保存先のダイアログを自動的に表示して注意を喚起することもできる




メニューバーからこのコントロールセンターや設定ウインドウはいつでも呼び出せる




試しにSmultronを登録して新規ファイルを作ってみた




Smultronのような多くのテキストエンコードを扱えるテキストエディタの場合
最初にテキストエンコードの種類の設定をしておいた方が良い
そうでないとこのように保存されたファイルを開いてみると文字化けしているなんてことがある




そこらをクリアしていればこのとおりちゃんと正しい文字コードで保存される




新規ファイルを作って保存していない場合はこのように保存先のダイアログを
自動的に表示してまだ保存してないことを知らせてくれる




ForeverSave Liteの良い点はアプリ本体を終了しても
メニューエクストラが残って自動保存機能を継続してくれるという点だ
一度設定してしまうと後は全く意識しないで使える





LiquidCD

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応

CD、データCD、DVDビデオ、データDVDなどをバックアップして焼くアプリ。

いろいろ試してみたが、単にCDやDVDをバックアップしたい場合は、このLiquidCDが一番シンプルだ。
DVDビデオをバックアップする場合はMacTheRipperと組み合わせるのが良い。

MacTheRipperでDRMを外すとDVDディスクと同じ構成のフォルダがデスクトップに生成される。

ディスク名のフォルダの中に
VIDEO_TS
AUDIO_TS

というフォルダが生成されるがDVDビデオの場合、必要なファイルは全てVIDEO_TSの中にある。
このフォルダをLiquidCDで指定してディスクに書き出すだけなのだが、AUDIO_TSというフォルダもいっしょに入れとかないと、問題が起きる気がしたのでインクルードした。
実際には要らないかもしれない。
DVDビデオの場合は音声トラックはビデオのファイルに織り込まれているからだ。

DRMが問題なく外せる場合はこのMacTheRipperLiquidCDの組み合わせが単純なリッピングのもっともシンプルな組み合わせだと思う。
ディスクの内容を完全にミラーリングしてくれる。
メニュー画面の機能や背景動画まで再現してくれる。

問題は今回使用したDVDは80分強、ファイル容量で4GB強の大きさだったから、問題なくそのままコピーできたが2層式のトラックのDVDの場合録画時間はこの倍、ファイル容量も8GB以上ある。
これをDVD-Rに起こすとなるとそのままで書き出すことはできない。

何らかの方法で圧縮する必要があると思うが、そういう機能はMPEG Streamclipなどを使って圧縮したエンコードに書き出すステップが必要になると思われる。
あるいはイン点とアウト点を打って特定の部分を切り出すか、分割するかということになるがその場合もMPEG Streamclipということになるかも。
画質の劣化は避けられないかもしれない。





DRMがかかったDVDビデオのバックアップの取り方
まずはMacTheRipperで下ごしらえをする
ディスクの選択をすると光学ドライブに入っているディスクが選択できる筈だ
あとは「G0!」ボタンをクリックするだけ




完了するとこんな表示を出しデスクトップにディスクと同じ内容のファルダを生成する
ボンバーマンは「所有していないディスクをコピーするな、犯罪だ」と言っている




LiquidCDを起動して「ビデオDVD」メニューを選ぶ




ここでVIDEO_TSフォルダからDVDを書き出せる
ボタンをクリックしてVIDEO_TSフォルダの入ったフォルダを選択する
必要かどうかは不明だが「AUDIO_TS」をインクルードしておく




右上のディスクを作成ボタンをクリックするとディスク書き込みタグが出てくる
「ディスクをニンベン」ボタンをクリックすると書き込みが始まる




あとは見ているだけディスクが焼き上がったら自動的にエジェクトされる
もう一度マウントしてビデオが再生されるかチェックする





SyncTwoFolders

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応

フォルダ単位で同期、ミラーリングなどのバックアップが簡単にできる単機能アプリ。

バックアップをどんどん定期的に取りたい・・・ということであれば、Macの場合Time Machineというような強い味方があるし、Carbon Copry Clonerというような強力なソフトがある。
しかしこれらの機能、アプリはどちらかと言うと起動ボリューム全域を丸々外付けハードディスクにバックアップするというような目的のアプリで、もっと気軽にバックアップを取る目的には荷がかちすぎる。

速い話、ドキュメント、あるいはサイトフォルダを毎日Dropboxに同期したいとか、ミラーリングしたいとかそういう簡単なバックアップの時に、これらのアプリや機能は大層過ぎる。
単にラップトップの特定のフォルダと、外付けハードディスクやwebストレージの中味がいっしょだったら便利だというだけの時にCarbon Copry Clonerというような大物アプリは大げさ過ぎる。

Windowsには以前紹介したが、BunPieceという気軽に使えるバックアプリがある。
これと同じような気軽なアプリがMacにはないかと探していた。

このSyncTwoFoldersがそうではないかと思う。
指定のフォルダを1対1でミラーリングさせたり、コピーコプリートさせたり、相互同期させたり目的によっていろいろ選べるのだが、そういう単機能に徹したのが使い勝手が良いと思う。

何よりも簡単だし、今のところすべて手動だから動作も確実だ。





SyncTwoFoldersを起動するとREALBasicのクレジットとドネーションボタンが表示される
気に入ったら協力・・・これフリーウエアの鉄則




SyncTwoFoldersのインターフェイスの大まかな仕組みはこんな感じ
上の2つのペインでバックアップ先とバックアップ元を指定する
中のペインでバックアップのモード、ミラーか同期か差分かというような設定をする
シミュレーションボタンで動作するとどうなるかを事前に見ることができるのが秀逸
シミュレーション解除はボタンの上のチェックと小振りながらなかなか多機能だ




例えば中ペインでモードを相互に反映、一方向にミラーリングと切り替えると
上のペインのモード表示もこんなふうに変わる




さらに細かく特定の文字列のファイル名をバックアップから除外したり
ファイルネームで除外項目を指定できたりできる
一方向コピーを実行してからコピー元とコピー先を入れ替えて
再度同期というような複雑な操作も簡単にできるようなボタンが用意されている




単なる差分コピーもできるしこのようにコピー元で
削除されたファイルはコピー先でも削除されるような完全同期も可能
バックアップなのか同期なのかなどの用途によって便利に使える
今までDropboxなどは見落としが無いようにすべてのファイルを上書きしていたが
この機能があれば差分だけコピーすれば良いのでバックアップの時間が大幅に短縮できる




補助的な設定もいろいろ充実している模様




こちらのボタンをクリックすることでログも表示できる
このアプリの最大の特徴はいきなり実行しないでまずシミュレーションができること
そのシミュレーションのログを何遍も見返して本当に思っている通りの動作をしているのか確認できる




このバージョンではグレーアウトしているがバッチバックアップのボタンも用意されている
この感じだと定時に自動バックアップも近いうちに実装されそうなので
実は大物バックアップアプリに負けない強力バックアップアプリになる可能性がある




例えばここで常に同名の新しいファイルで古いファイルを上書きするのか
一方向に単純にコピーするのかを決定できる




この設定ならば相互に常に新しいファイルが古いファイルを上書きする
つまりお互いに最新状態に更新できる




シミュレーションのログが期待通りならこの「シミュレーション」の
チェックを外して「シンクロナイズ」ボタンをクリックする
これでやっと本番のバックアップが始まる




作業が完了するとログが自動的に表示される
扱いに慣れない間はよく見ておいた方が良い




対象のフォルダの中味をよく見比べてみると更新したファイルは上書きされ
削除したファイルはコピー先でも削除されるという期待通りの動作をした
このおかげで今後はバックアップ、フォルダの同期の作業が格段に楽になると思う

anchor

SyncTwoFoldersのバッチシンク、自動同期などが実は可能だということがわかった

先日ここでSyncTwoFoldersというフォルダ単位のバックアップ、シンクアプリを紹介したときに、
「バッチシンクボタンがグレーアウトしていて使えない」
と書いてしまったが、これは私が使い方がわかっていなかっただけでちゃんと使えることがわかった。

この同期の組み合わせの設定に名前をつけて+ボタンでセッティングを保存する。
すると右のトレイに設定が保存される。
この調子で何種類もの設定が保存できるし、あちこちのフォルダを違う設定でどんどん保存して切り替えて使うこともできる。
さらに設定がひとつ以上保存されると、バッチボタンが有効になってチェックが入ったセッティングを実行できる。
全部チェックが入っていれば、全部一気に実行できる。

これは思った以上に便利かもしれない。

BBSに情報をいただいた「082〜」さん、ありがとうございます。





SyncTwoFoldersのフォルダシンクの設定を終えたら
プラスキーで設定を保存する




するとネームセッティングのタグが出てくるので
ここに自分が覚えやすい名前をつけて保存する




すると右側のトレイに保存した設定が並ぶ
これでいくつも設置が保存できるし、下のバッチボタンで実行できる
チェックの入ったものは一気に実行できるし下の「Run every」の
チェックを入れると指定の時間ごとにチェックが入った同期を自動的に実行する
コレは便利だ

anchor

複数のMacのiTunesのライブラリをSyncTwoFoldersで同期する

複数のMacでiTunesを利用している場合、そのライブラリを同期したいということが当然起きてくる。

例えば私の場合、新規の楽曲の取り込み登録、iTunes Storeでの購入は全てMacBookでやる。
ここで取込んだ曲を自宅で稼働しているMac miniに同期する。
Mac miniには家族全員のアカウントを作っているので、ライブラリの音源だけでなくその全てのユーザのミュージックフォルダにライブラリデータをコピーしないといけない。

私の場合最初から複数のアカウントでiTunesの音楽データを共用して聴く設定にしている。
iTunesの設定で「詳細」に入ってユーザフォルダとは別のディレクトリにiTunes Mediaの場所を設定し、そこを各アカウントが参照してiTunesで音楽等を再生する設定にしている。

この複数のMacのライブラリの同期をする場合、このiTunes Mediaの実体全体と各ユーザのミュージックフォルダのライブラリデータをそれぞれ上書きコピーしていた。

複数の曲のID3タグのデータをいじったり、ジャケットアートをいろいろ取込んだりした時に、どの曲をいじったか分からなくなるので、ライブラリ全体をごっそりコピーしていた。
しかし最近ではライブラリデータもギガを越え、iTunes Mediaの大きさは30ギガビットを越えるようになった。
この大きさはイーサネットを通じてコピーできる大きさの限界を超えている。
かといって、ちょっとしたiTunesの曲データの変更だけでいちいち繋ぎ換えてコピーもだんだん煩わしくなっていた。

こういう時こそ同期ソフト、バックアップソフトを使うべきなのだが、私は超アナログな人間なのでこれまではバックアップは手動でやるという主義だった。

さすがに最近はTime Machineは使うが、こうしたアカウント間、ハードウエア間のファイル同期は手動で確実にやるという前近代的な感覚の持ち主だった。

それでも毎回この30ギガ+1ギガのコピーを外付けハードディスクを経由してやることにさすがに限界を感じたので、SyncTwoFoldersを使って同期することにした。


手順はこうだ。

MacBookにMac miniのユーザフォルダ、iTunes Mediaフォルダのディレクトリをファイル共有でマウントする。
そのMac miniの各アカウントのミュージックフォルダに
~/Music/iTunes
から同期、iTunes MediaフォルダにはMacBookのiTunes Mediaフォルダから同期する。

これで問題なくMac miniの全てのアカウントでiTunesは変更を反映することを確認した。
考えたら当たり前だ。

30GBの音楽ファイルと1GBのライブラリデータを無線LANでコピーしているとほぼ2昼夜、外付けハードディスクに一回コピーして渡していると1時間半かかるが、SyncTwoFoldersでこれだけの大容量の領域を同期しても所要時間は20分程度だ。
しかもワンクリックでスタートしたら後は放ったらかしでもいいので、寝る前にやれば20分の所要時間も気にならない。

なんでもっと早くこれを取り入れなかったんだろうか>オレ
すごく便利だ...これ
Tipsともいえないようなすごく初歩的な話でした...以上同期ソフトデビューの話題でした。





私の場合複数アカウントでiTunesのiTunes Mediaの音楽ファイルを
ホームフォルダの外に移動して共有している
一カ所のファイルで複数アカウントが利用できるようにだ
それでiTunes LibraryとiTunes Mediaのそれぞれのフォルダを同期しないといけない




SyncTwoFoldersのバッチシンクトレイに同期の設定を保存していく
ソースを設定して+キーをクリックしてもう一度設定中の
バッチを選ばないと設定が保存されないというやや変則的なUI
保存できたら次にターゲットの設定をして他のバッチを選んでさらに保存する
慣れないと使いこなせないが仕組みが分かれば難しくない




こうしてiTunes MediaとLibraryを同期するとターゲットのMac miniでも変更は反映された
Tipsともいえない初歩的な話だが、HDDを使って1時間半、無線LAN経由で
48時間かかっていた同期が20分で完了した
カンドーです!



なお、私の場合は常に曲の変更はMacBookからMac miniに一方向で同期させるのでこういう設定で同期しているが、ターゲットのアカウントも曲に変更を加えたいこともあるだろう。
その場合は最近変更された方に両方を統一するという設定も可能だ。
複数アカウントの場合、その全員が信頼できるアカウントだという確証は必要だが。




SyncTwoFolders2.0.8

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応

指定したフォルダとフォルダを手動で、あるいは自動で同期させることができるファイルシンクアプリ。

これもずっと愛用しているアプリなんだけど、バックアップ用とかiTunesのライブラリを複数のMacで同期するとか、自宅Webサーバに置いているこのサイトのミラーにサイトのバックアップを同期するとか色々な目的に使っている。

このアプリのバージョンが上がってきて、見た目はそんなに変わらないのだがCocoaネイティブになったのか動作中に操作ウインドウを動かしてもトレイがずれないとか以前のバージョンの不具合が色々修正されている。

一番ありがたいのはネットワーク越しの同期がかなり速くなったということか。
以前はファイル転送をFinderに依存していたせいか、転送中はFinderのプログレスバーが表示されていたが、バージョンが2に上がったぐらいから表示されなくなった。
そしてWi-Fi越しの同期転送の速度がほぼ倍になった。

このインターフェイスは初見はとっつきにくい感じもするが、今ではすっかり手に馴染んで私にとっては一番使いやすいアプリになった。





このアプリは二つのあフォルダを同期する組み合わせをいくつでも登録できる
それをまとめて同期するバッチシンク機能もあるので複雑なバックアップルールも登録できる
バッチを登録する右の引き出しが前はよくずれていたが今のバージョンではその不具合の修正されている




一番嬉しいのは転送速度が上がったことだ
以前のバージョンはFinderに依存していたので転送速度も
Finderでブラウズした共有フォルダにドロップするのと同じ速度だった
Mountain Lion以降オンラインボリュームへの転送が遅くなったのでこれは問題だった




恐らくv.2台に上がったあたりからだと思うがSyncTwoFoldersの転送速度は
Terminalでコマンドを打って転送したときと同じ速度になった
比較すると旧バージョンの倍以上になっている



2015年4月1日







iPhone Explorer

(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.5Leopard対応WindowsXP~7対応

iPod TouchやiPhoneを外付けUSBストレージとして使える専用ファイルブラウザ。

iPod TouchやiPhoneは実はUSBで接続している時の構成は外付けUSBメモリと同じことなのだが、デスクトップにボリュームがマウントされるわけではないのでファイルの受け渡しに使えるわけではない。

ボリュームをマウントしないことによって、気にしないでケーブルの抜き差しができるという配慮と、iPodなどに取込んだ音楽など著作権的にクリティカリなファイルをユーザに手動で出し入れさせないということがあるのかも知れない。

でも私のように常時USBメモリなどを持ち歩いていルのはやはり少数派で、出先で何かファイルをやり取りする時にいちいちCD-Rを焼くのかということになる。
大抵の人はiPodくらいは持っているし、そのうちiPod TouchやiPhoneなどがUSBメモリの代わりに使えたら、メディアを探さなくてもよくなるかもしれない。

そういう目的にはこのiPhone Explorerは向いていると思う。
相手がWindowsユーザの場合はWindows版のiPhone ExplorerをダウンロードしてインストールしてもらえばWindowsともファイルのやり取りができる。
やり取りにはiPhone Explorerのインストールが条件になるが、フリーウエアだし問題無いと思われる。





iPhone Explorerを起動してiPod Touchを挿すと
このようにボリュームの中のディレクトリが見える




ディレクトリの使い方はWindowsのエクスプローラと似ているから困らないと思う
下のツールバーで新規フォルダを作ったり削除したりする
どうやら「同期」機能もあるようだ・・・使い方を確かめていないが




試しに第一階層に「預けもの」という日本語名のフォルダを
作ってみてそこにバイナリを入れてみた
そして取り出してみたが問題無くファイルの出し入れができる





画面共有

(Bundle)
おすすめ度★★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応OS10.10Yosemite対応

LeopardからOSに標準で実装されたVNC(バーチャルネットワーキングコンピュータ)というコンピュータをGUIでリモート操作するシステム。

このプロジェクトはVNC4XVine Serverの項目で触れたが、もともとAT&T研究プロジェクトとしてスタートし、オープンソースとして発展したコンピュータ同士をGUIのリモート操作で繋ぐというこのアプリは、今でもサーバ側、つまりリモートされる方はVine Serverというフリーウエアとして配布され、クライアントアプリ、つまりリモートする方はいくつかのフリーウエアが配布されている。

Leopardでもこれを使えるのかテストしていなかったので、久しぶりに試そうと思っていじりだしたところ、なんとLeopard以降のMacはこのVNCを既にOSに内蔵していることを知った。
何もインストールしないでLeopard以降のOSXはVNCサーバにもクライアントにもなれる。

サーバになる方法はシステム環境設定の「共有」に入って「画面共有」のところにチェックを入れる。
ここで「コンピュータ設定」に入って「VNC使用者が画面を操作することを許可」にチェックを入れてパスワードを設定する。
セキュリティに入ってファイアウォールで「画面共有」を許可する。

クライアントとして機能する場合はFinderの左ペインに現れたVNCサーバホストをクリックして「画面を共有」ボタンをクリックすることでサーバに接続できる。
当然途中で設定したパスワードを要求されるが、これで相手のコンピュータを操作できる。
これは勿論WindowsやLinuxにインストールしたVNCをリモート操作することもできる。

画面共有のアプリはシステムフォルダのCoreServiceとして格納されていて、直接触ることはない。
インターフェイスは上記の通りシステム環境設定とFinderだけだ。
簡単だし、システムと一体化していて違和感がない。





画面共有をスタートする方法
サーバ、つまりコントロールされる方になる場合はシステム環境設定の
「共有」に入って「画面共有」のチェックを入れる
「コンピュータ設定」ボタンをクリックしてパスワードを設定する
接続するクライアントを限定したい場合は下のリストでホストを制限できる




クライアントになる方はもっと簡単だ
Finderの左ペインに見えているVNCを起動しているホストをクリックして
ファイル共有と同じように接続ボタンをクリックするだけだ




設定したパスワードをこの時に要求される




この時「このセッションは暗号化されていない」旨のアラートが出る
SSHを使ってパスワードを暗号化する方法が示唆されているので
セキュリティ上必要な人はトライしてみると良い




今回はiBook DualUSBをサーバにしたので
Vine Serverを起動して先方のポートナンバー5900番を開いた
これで接続するとこのようにすんなりiBookのデスクトップをMacBook上に表示した



<追記>

大切なことを書き忘れていた。
画面共有をするにあたって、今回はiBook DualUSBの方でVine Serverを起動するだけでなく、VNCのポート5900-5902のどれかを開くことを忘れてはいけない。
私の場合は5900番を開いた。
これでMacBookの方から問題なく接続できた。





Vine Serverを起動したサーバ側(リモートされる側)の
環境設定を開いてファイアウォールにVNCという項目を追加する
方法は「新規」ボタンをクリックする




こういうタブが出てくるので上のプルダウンでVNCを選ぶ
するともうこういうプリセットが用意されている
通常自宅での使用ではこのままで大丈夫場なはずだ





DiskAid

(Shareware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応
WindowsXP~7対応

iPod Touch、iPhoneなどをUSB接続でディスクストレージとして使えるアプリ。

私の場合MacBook Proといっしょに2.5インチの外付けハードディスクを常に持ち歩いているが、そういうものを持ち歩かなくてもiPod Touch、iPhoneを兼用で外付けハードディスクにしてしまえばいい。
このDiskAidがあればiPod Touch、iPhoneはJailbreakしていなくても、その中身を見ることができるし、書き込み書き出しも可能だ。

ただしJailbreakしていないと、見えるのはユーザ領域だけでルートボリュームの中身は見ることができない。
ルートボリュームの中身を見ることができれば、iPhone、iPodのOSの構成はMacと似ているということが分かって面白いのだが、Jailbreakはやらないことをお勧めする。
JailbreakしたiPhoneを狙ったウイルスも発見されていることだし。

用途としては人に渡したいドキュメント、大容量ファイル等を手持ちのiPhone、iPod Touchで持ち出せるということだろう。
新しくWindowsバージョンが追加されたが、Windowsでも使えるというのは実用上の意味は大きいと思う。

ただWindowsとも共有すると当然AutorunなどのWindows系のウイルスを人に渡してしまう可能性も高いので、ウイルス対策については注意が必要だ。





DiskAidの中には新しくフォルダを作ったり
その中にファイルを書き込んだり、そのファイルを書き出したりできる
iPod Touch、iPhoneを使って大容量ファイルを受け渡しできるということだ
ただしそういう用途で使うとウイルスの媒介になる可能性もあるのでウイルスチェックも必要になる





BumpTop Mac

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応WindowsXP~7対応

コロンブスのタマゴ的な発想でデスクトップを3D化するBumpTopのMac版が出ているので試してみた。

これのWindows版についてはこちらのBumpTopのレビューに書いた。
BumpTop Macは、従来の未来のGUIを開拓するという3Dインターフェイスと違って、楽しさを追求することにプライオリティがあるようなデザインだ。

でもだからといって実用性がないというわけでもない。

今のところは遊び半分かもしれないが、こういうインターフェイスはスクリーンタッチで操作できてこそ価値があるのかもしれない。
そういう意味ではMacのマルチタッチパッドやWindows7のマルチタッチスクリーン等機は熟してきているのかもしれない。

今回のMac版のリリースはシェアウエア登録をしてPro版にアップグレードすればマルチタッチパッドにも対応するようだし、そうなると使い勝手も面白さも向上すると思われる。





BumpTop Macは初回起動の時、所定の場所にないとこういう表示を出す
「Move to...」の方のボタンをクリックすれば自分で所定の位置に移動する




その所定の位置というのがホームフォルダの中の
アプリケーションフォルダというのが面白い




で、起動するとデスクトップはこんな感じになる
アイコンは全てパースペクティブに表示されるが「ゴミ箱」と表示されているのは
Path Finderのウインドウが実体なのでこれだけ影響を受けていないのが面白い




いくつかのアイコンをまとめて選択すると右に操作パネルが出てくる
「Make Pile」がひとまとめにする、「Clean Up」が整列であとはアイコンサイズだ




まとめるとこんな感じで操作パネルに「Break Pile」という項目が出てくる
積み上げたアイコンをバラバラにしたい時がブレーク
Pro版にレジストするとマルチタッチパッドに対応するがこのあたりの操作を
マルチタッチでコントロールできると画期的なインターフェイスになりそうだ




こうしてすっかり片付けちゃったデスクトップ
使いにくくてもきれいに片付いている方が良いという性格の人にはぴったりだ




「使いにくくても」と書いたがそこは心配は要らない
積み上げた山をダブルクリックするとグリッド表示が現れて
その山に何が積み上げられているかリストを見ることができる
ここからファイルやフォルダを開いて操作することもできる
ダブルクリックで開くというのがMacの操作感とちょっと合わないが
また違った意味で直観的ではある




複数項目を選択する時にMacデフォのUIでは
デスクトップをドラッグしても四角い領域の選択になるが
BumpTop Macではマウスの軌跡に沿った形で選択が可能なのが面白い
操作には若干慣れが必要だがDTPとかデザイン経験者なら違和感ないかも




設定項目はメニューバーアイコンから呼び出す
BumpTop Macはメニューエクストラとして起動しているからだ
設定項目は非常に少なくシンプル
これは5面それぞれに壁紙を設定する画面




それぞれの壁をダブルクリックするとそこを正面にしたパースペクティブに表示が変わる
これは手前の壁を背景にした様子で「床」をダブルクリックすると最初の表示に戻る




さらにもう一度「床」をダブルクリックすると「床」が平面になって
アイコンだけが3Dに積み上がっているこんな表示に変わる
もう一度「床」をダブルクリックすれば最初の表示に戻る




このBumpTopの面白さはパイルをブレークしたときの動き
バラバラと床を散らかしていく快感は心の中の小学生を目覚めさせる




後片付けをしてはまたバラバラと散らかしてみる・・・
そういう無意味な遊びを延々としてみたくなる面白いインターフェイスだ
今後ウインドウ等のナビゲーションも改良されるのかどうかは分からないが
もしそうなれば目新しいインターフェイスとして実用になる可能性も秘めている
多分「マイノリティ・リポート」風のSF的インターフェイスよりも
今のユーザには感覚的に扱いやすい筈だ





XBMC

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応WindowsXP~7対応
Linux対応

XBMCはXboxのメディアセンターのユーザインターフェイスをWindows、MacOSX、Linuxに移植したオープンソースアプリ。

その目的はXboxの音楽、ビデオ再生、プログラム呼び出しなどの使用感をこれらに移植して、例えば十字キーのみあるいはIRリモートコントローラでプログラムの呼び出しやメディアの再生ができるというもの。

そういう目的ならMacにはデフォルトでFront Rowというアプリが付属しているのだが、見た印象や操作感の軽さでこのXBMCの方が良いように思う。
正直カッコいいのだ。
やるなぁ、マイクロソフト。

音楽やムービーをどんどん呼び出して観る、聞くという用途ならiTunesよりも軽快に動くしリストのスクロールが速く、途中でモタッたりしない。
正直iTiunesは良いアプリだと思うのだが、機能を盛り込み過ぎてスクロールの時にMacBook Proでさえモタッたり虹色ボールの回転で待たされたりすることがある。

それに比べると実に軽快だ。

リビングルームに据え置きのMac miniをテレビにつないだりしているなら、それでリモコンで動かしていたりするならこのXBMCを一度試してみるのも良いかもしれない。

使用上の注意点としては、これはXBMC本体を必ずアプリケーションフォルダに入れること。他の場所ではうまく動かないようだ。

また音楽のリストに間違ってアプリを登録したりすると固まるので、ディレクトリを確認するまではOKをenterしないこと。それくらいだろうか。





XBMCの起動画面
Xboxのインターフェイスは毒々しいイメージがあったが知らない間にすっかりクールになった




最初のメニューがこんな感じ
リストの「プログラム」、「ビデオ」、「ミュージッック」、「システム」、
「ピクチャー」、「スクリプト」などそれぞれのメニューに
いろいろ登録していけばそこそこのことはこのUIで実行できそうだ
見た目もクリアでカッコいい




例えば音楽ファイルの登録法はこんな感じ
カーソルキーで「MUSIC」を選びEnterキー




カーソルキーで「Add source」を選びEnter




カーソルキーで「BROWSE」を選びEnter
ディレクトリをカーソルキーで辿っていき
iTunesのLibraryフォルダなどを選択してEnter
そしてブラウザ画面からescキーで出る




すると「MUSIC」のリストに音楽のディレクトリが見えている
残念ながら日本語は通らないので日本人アーティスとの曲を再生したい場合は
アルバム名やアーティスト名、曲名を英数文字で登録するする必要がある




再生中に左カーソルキーを叩くと左にコントローラがポップアップしてくる
シャッフルしたり再生を停止したり次の曲に送ったりの
細かい操作がカーソルキーやEnterキーだけで操作できる




escキーでメニューリストに戻っても音楽の再生は続行できる
この通り曲名やCDジャケットアートを表示するし
3Dのスペクトラムアナライザーも表示しておシャレだ




音楽を再生しながら他のメニューも実行できる
このUIでもマルチタスクだということだ




ビデオの再生も実にスムーズでメニューのスクロールも非常に軽快だ
この軽快さはiPadあたりの操作性と通じるものがある
日本語が通ればいうことがないのだが



anchor

XBMCを日本化して日本語ファイル名も扱えるようにできた

昨日Xboxのメディアセンターについて取り上げ、「日本語のファイル名は扱えない」と書いたところBBSに「七色」さんから
「XMBCは日本語使えますよ。現に使ってますし。
ググレばちっとめんどうな方法ですが、出てきますよ。」

という書き込みをいただいた。
「ググレカス」
ということやね。

実はググって日本語化はトライしていたのだが、XBMCの日本語化に関する記事が2008年頃のものばかりでうまくいかなかったのだ。
それでいろいろトライしてみたところ、以下の方法でうまくいったので追記しておく。

基本的な考えは
1)XBMCはアプリ本体の内部に格納されているフォントを使ってUIの表示をやっている
2)かつては日本語表示そのものに対応していなかったが、どうやら最近のバージョンはいつからか基本的に2バイト言語にも対応している
3)しかし格納されているフォントはArial.ttf一種類だけ
4)そのために日本語表示は全部化け化け

ということなので

1)使用したいフォントをアプリ本体の中の
/Contents/Resources/XBMC/media/Fonts
というフォルダに入れる
2)フォントの読み出しはパス管理されているのでそのフォントの名前を
Arial.ttf
に変更する
3)メニューの
「System」/「User Interface」/「International」
に入って
Language:Japanese
Regeon:Not Available
Charactor set:Japanese(Shift-JIS)
で日本語に設定

これだけで今の世代は日本語表示が可能になる。
mp3やビデオも日本語タイトルや日本語のパスも問題なく表示できるようになる。
ただし使用するフォントが問題で、TTFフォントなら何でもうまくいくわけではない。
逆にOTFフォントであるヒラギノは成功した。
なので私はヒラギノでよしとしたが、なにがOKで何がダメなのかという基準はよくわからない。
ともかく日本語化自体は成功した。





下準備は以下のように
まずXBMCアプリ本体を右クリック
「パッケージの内容を表示」でバンドルの中身を開く




アプリの中の/Contents/Resources/XBMC/media/Fonts
というフォルダにArial.ttfというフォントが入っている
これを日本語のTTFフォントに置き換えファイルネームをArial.ttfに書き変える




最初私はipa.ttfというフリーフォントを使ってこれのファイル名をArial.ttfに書き変えて
試してみたがこれは何故かうまくいかなかった




それでMSOfficeにおまけでついてくるMS Gothic.ttfというフォントで試してみた




これでメニューから「System」に入って「User Interface」→「International」と進んでいく
ここで「Language」Japanese「Regeon」Not Available
「Charactor set」「Japanese(Shift-JIS)に変更する




デフォルトでそうなっている筈だが「Skin」に入って
「Font」Arial.ttfになっているのを確かめる
これを変更予定のFontに変えても良いがここの日本語の扱いも怪しいので
もうArial.ttf固定でFont名の方を変えることにした




IPAFontはうまくいかなかったがMS Gothicはみごとうまくいった
これで一応日本語化は成功した




この通り曲名、アーティスト名やパスも日本語で表示できるようになることはなった
しかし折角の垢抜けたスキンにMSゴシックのモッチャリしたフォントが
乗っかってなんとなくトロいイメージになってしまった




ほかのフォントを試してみたが日本語がマシなフォントは英語がこんな感じになってしまったり
どんどん残念な方向に進んでしまう




どうせダメ元でOSX標準フォントの「ヒラギノ角ゴProW6」をコピーして
「Arial.ttf」にファイル名を書き換えて突っ込んでみた




ヒラギノはOTFフォントなのでどうせダメだろうと思っていたらなんとうまくいってしまった
日本語化されスキンもファイル名もちゃんと表示している




やはりUI用にはヒラギノやメイリオあたりが一番バランスがとれていると思う




ファイル名もパスも日本語で表示できるようになったし
英語の部分の表示もそんなに崩れないで表示できるようになった
いざとなったらメイリオを持ってこようかと思ったが
ヒラギノが使えるならそれに越したことはない




Open XML Converter

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

Office 2008 for MacOffice 2007 for Windowsで作成されたファイルをそれ以前のバージョンで開くことができるように変換するアプリ。

マイクロソフトのMacBU(マックビジネスユニット)はなかなか良い仕事をしているなと思うのは、こういうMacの互換性に関するプラグイン、変換アプリを結構こまめに作ってそれを無償公開しているというところだ。
これはOffice 2007以降変わってしまったWordExcelなどのファイルフォーマットをそれ以前の例えばOffice 2004とかOffice v.Xとかでも開くことができるように変換することができる。

変換といっても全てトランスレートしてくれるわけではなく変換できない部分は切り捨ててしまう。
2007以降は文中にアイコンを置けるようになったが、これは全部消えてしまう。

それでもこういうアプリがあるのはありがたいと思う。
新しいフォーマットの.docxや.xlsxはどうもリッチテキストのようなバンドルみたいな形式らしいのだが、.rtfとは互換性がない独自形式になっている。

あまり数は多くないが、それでもお取引先で2007以降のOfficeを導入しているところはやはりあるわけで、そういうところにいちいち「旧バージョンに変換保存して送り直してくれ」とお願いするわけにもいかない。
それでこちらで変換する手段が、このOpen XML Converterなのだが、なにぶん完全な翻訳ではないので、データは落ちる可能性はある。
できればPDFといっしょに送ってもらうのがいいと思うが、PDFクリエータがこれまたWindowsの世界では普及率が低い。

やや不安はあるがこういうものに頼らざるを得ない。
本来はMac版のOffice v.XOffice2004はもうサポート打ち切りの筈だから、セキュリティの面からも新しいバージョンを入れるべきなのだが、高いからなぁ〜





例えばOffice 2007で作成された.xlsx、.docx等の
拡張子を持つエクセル、ワードファイルは
Office 2004以前のバージョンでは開くことができない
ファイルから指定してもこういう表示が出るだけだ




Open XML Converterはインストーラで配布されている




インストールは特に悩むこともなくインストーラの指示通りに進行すれば良い




インストール時に同時にMicrosoft AutoUpdateというアプリもインストールされる
これでMacの最近のアプリと同じようにバージョンアップを自動チェックできる




初回起動時はこういう表示が出る
スプラッシュというほどでもない普通の概要なので次回から表示する必要はないだろう




ここに変換したいファイルをドロップするか右クリック等で
起動するアプリにOpen XML Converterを指定して開けば変換が始まる
デフォルトの設定では元ファイルと同じディレクトリに変換後のファイルも生成される




変換進行中の様子




そして大抵の場合変換が完了したらこのようにエラー表示になる
どうしても脱落する要素はいくつかあるからだ




.docx、.xlsx等のファイルをいつも変換するのなら「情報を見る」タグで
Open XML Converterを指定して「すべてを変更」ボタンをクリックすれば
次回からワンクリックで自動的に変換が始まる












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