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2017 年 4 月 30 日




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Parallels Client on the Mac
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応
OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

MacからWindowsをリモートデスクトップ接続で遠隔操作する軽快なクライアントアプリ。

MacにはMicrosoftからRemote Desktop Connectionというアプリがフリーで配布されていて、通常はこれで問題なく接続も遠隔操作もできるのだが、これとは別に簡単に履歴管理も行えて軽快に動くリモートデスクトップクライアントアプリがこれ。

もともとは配付元の製品版リモートデスクトップサーバーアプリの専用クライアントとしてフリーで配布されているもの。
このサーバーはローカルだけでなくインターネット経由で接続できるリモートデスクトップ製品として販売されている。
サーバー側の機能で特定のアプリや書類のみをクライアントに許可したり、いろいろと面白い機能があるようだが、このクライアントはサーバー製品を購入しなくてもフリーのリモートデスクトップアプリとして使える。

接続も軽快だし複数のリモート先をアイコンを並べて管理できるのでとても便利だと思う。 普通のリモートデスクトップクライアントなので、別にVPNを構築しない限りWANで繋がらないのはMS製の純正アプリと同じだが。

配付元は仮想環境アプリのParallels Desktopのベンダーなのでこのサーバー製品もクライアントのOSに関係なくWindowsアプリをオンラインで使えるようにするという考え方なのかもしれない。





最初に起動すると接続履歴がないのでこういう表示になる
追加ボタンをクリックかメニューバーから「新しい接続」で接続を追加できる




追加先はこの二つから選択する
上はParallels製品のParallels Remote Application Serverの入ったサーバーに接続する
下は通常のRemote Desktop Connectionを有効にしているWindows機に接続できる




下を選んで通常のリモートデスクトップに接続する設定はとてもシンプル
IPアドレスとリストに表示される相手の名前を設定するだけ
RDC接続を使用するのでここはグレーアウトして変更できない




初回接続はログイン名とパスワードを入力していないのでこの表示になる
保存パスワードにチェックを入れれば次回からこの接続なしにすぐ接続できる




Macのスクリーンにフルスクリーン表示されたWindowsのデスクトップ
画面上にマウスポインターを飛ばせばMacのメニューが見える
ここからセッションの終了などの操作ができる




一度セッションが成立すると履歴がアイコンで表示されるので
次回からはこれをクリックするだけでいい




なおWindowsのリモートデスクトップなので遠隔からOSの再起動をかけられないのは仕様通り
再起動をかけたい場合はこちらのTipsで取り上げた通りコマンドプロンプトを使う




言わずもがなだがこのリモートデスクトップ接続をするには
接続する相手のリモートデスクトップの許可設定をしないといけない
コンパネからシステムに入ってシステム詳細設定を開いて
「リモート」タブでここにチェックを入れる




上のサーバー接続モードの中身を覗いてみた
SSLだのゲートウエイだのとWANでの使用を前提にしたような設定が見える




接続先はドメインでWAN接続をプライマリーサーバーなどの
設定でセグメント内の接続の経路を指定する仕組み




ヘルプから見ることができるオンラインマニュアルで見るとこのサーバーを使えば
仮想マシンのユニティモード(コヒーレンスモード?)のようにMacの画面上で
WindowsのInternet Explorerのウインドウを開くことができるようだ
アプリ単位でサーバーに接続ということができるようだ










2017 年 4 月 29 日




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Computix !
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

任意に動くボールに並んだ数のうち縦の列はコンピュータが取るので横の列の数字をとって最終的に合計が大きい方が勝ちという数取りゲーム。

作者サイトには「教育的ゲーム」と書いてあるが、数字が読めるようになった幼児でも遊べる簡単なゲームだと思う。

とにかく横並びで一番数字が大きい、あるいはプラスの数字がないならマイナスが少ない数字を選んでいけばいい。
相手を追い込むような余裕も戦略もないと思う。
これも頭を空っぽにして遊んだ方がいい。





ボールがある列は緑にハイライトされている
あなたは横の列の中から最も大きな数字、あるいは最もマイナスが少ない数字を選ぶ
コンピュータは縦の列から同じルールで取っていく
最終的に右の合計の多い方が勝ちというとてもシンプルなゲーム
私の環境ではなぜかフランス語になってしまうが文字が
読めなくても支障がないくらいわかりやすいインターフェイス




勝つとこういう表示になる




負けるとこういう表示になる




初心者、ノーマル、上級者、エキスパートの4段階の難易度を選択できる

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FunTrash
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応
OS10.12Sierra対応

ファイルやフォルダをゴミ箱に移動するとUFOが現れてゴミをさらっていってしまうキャトルミューティレーションアプリ。

動作にはOS10.6以上とQuartz Extremeが条件となっているが今時稼働しているMacはほぼすべて当てはまると思う。
あと動作にはシステム環境設定プライバシーアクセシビリティの許可が必要になる。

ファイルやフォルダをFinder上で選択してコマンド+Deleteキーを叩くとUFOが現れて削除したいファイルをさらっていってしまう。
他にもいろいろなエフェクトが用意されている。





最初に起動するとシステム環境設定アクセシビリティの許可をするように求められる




Open…の方をクリックするとシステム環境設定プライバシーが直接開くので
リストの中のFunTrash.appをアクセシビリティでチェックを入れる




そのエフェクトはこんな感じ




爆撃機、UFO、攻撃衛星、トラック、バルジ(画面が盛り上がって消える)
などの効果が用意されている
いずれの場合も実体ファイルはゴミ箱に移動される
頭が疲れている時はこういうオバカアプリで遊んでください


2017 年 4 月 28 日




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BwanaDik 4
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応
OS10.12Sierra対応

MacBook Proなどのモバイルのメニューバーにネットワーク接続状態をわかりやすく表示してくれるメニューバーアプリ。

このアプリはOS Xを使い始めたころ、それこそiBook DualUSB時代から愛用している。
メニューバーなどでネットワークに繋がっているかどうかを表示してくれる常駐アプリは他にも幾つかあるが、ずっとこのBwanaDikを愛用してきた。

このアプリは何がいいかというとネットワークが繋がっているか切れているかだけでなく、切れているのはローカルなのかグローバルなのか、それぞれのIPアドレスを表示することで知らせてくれることだと思う。
このおかげで接続不良の対策の初動がずいぶん速くなる。
IPアドレスを教えてくれるというのは、トラブルシューティングではとても大切なことなのだ。

だから他にももっと軽快なアプリがあるのは知っていたが、ずっとこれを愛用していた。
ところがこれが最近よく落ちるようになってきていた。
Yosemiteでバージョンアップを止めている私でもこんななんだから、Sierraなんかにあげている人たちには使いにくいアプリになっていたかもしれない。

作者サイトを覗きに行ってもバージョンは3.0.4あたりで止まったまま。
個人の作者さんが好意で配布してくれるフリーウエアは、気に入って使っていても作者さんがメンテナンスをやる気を失ってしまうと使えなくなってしまうという悲しい宿命がある。
しかし皆さん忙しい本業の傍ら、趣味で作ったものを善意で配布しているものが大部分だから、ご本業が忙しくなってメンテまで手が回らない…となると文句を言える筋合いでもない。

ところが捨てる神あれば拾う神ありで、私と同じような不満を持つユーザーさんがこのBwanaDikの開発を引き継いでくれた。
この方曰く
BwanaDikはメニューアイコンの色とIPアドレスを表示してくれる貴重なアプリだった。
このクラシックなキラーアプリが死んでいくのを見過ごせなかった。」

とのこと。
同じような感想を持った人がいるものだ。

引き継がれたBwanaDikはバージョンが4に上がり少なくともYosemiteでは落ちなくなった。
そしてYosemiteっぽいフラットなメニューアイコンとポップアップも装備した。
これがまだ使えるのはとてもうれしい。





BwanaDikの基本動作はメニューアイコンでネット接続を表示
緑ならインターネットにつながっている




赤ならインターネットにつながっていない
ここまではよくある接続状態表示アプリの動作だ




メニューバーアイコンをプルダウンするとどこで接続が切れているかがわかる
ローカルが切れているのかWANが切れているのかがわかるだけでも初動が早くなる




両方接続しているならLANとWAN両方のIPアドレスを表示する
このWANのIPまで表示してくれるというのがこのBwanaDikのポイントの高いところだ




メニューバーアイコンのデザインはいろいろ選択できる
これはクラシカルなリンゴマーク




プルダウンからBwanaDik Setting sに入るとリフレッシュタイムや
タイムアウト値の設定の他にこのアイコンのデザインの選択ができる
「アクアな地球(大小)」、「面白みのないチェック」、「リンゴマーク」、
「小さな球体」、「Yosemite風フラットアイコン」
などが用意されている




Yosemite風のアイコンに変更してみたところ
なかなか視認性は高いと思う




これは好みによりオフにできるが接続が切れた時、繋がった時、
ネットワークサーバーを見失った時にポップアップを表示できる
これはLAN、WANともにつながったという表示




これはLANは繋がっているがWANが切れた時の表示
アイコンも赤になっているのに注目




状態はプルダウンからもう少し詳しく見ることができる
これでLANは正常だがWANが切れてしまっていることがわかる




こういう表示もある
同じようにWANが問題を起こしているがこちらはアイコンの色は青




プルダウンで見るとサーバービジーになっている
接続が切れたわけではないのでしばらく待っていればパケ落ちが収まる可能性がある
このようにリアルタイムでネットワークの状態を
WAN、LANともに監視できるのでこのBwanaDikを愛用している




インターフェイスのIPアドレスが変更された時
ネットワークのセグメントが変わった時にも教えてくれる
煩わしいなら設定で止めることもできる




これはこちら側の各インターフェイスのIPアドレスを表示している
IPv4とIPv6の表示が確認できる




デフォルトではIPの更新は10分おきとなっているが
それでは反応が遅いという人はもっと短い設定も可能
またRefreshメニューで手動で今すぐ更新することもできる
逆にリフレッシュタイムを短くしてしまった場合
シビアな作業をする間だけBwanaDikを止めたいという場合もある
その時はここTurn Auto Updating Offをクリックすると一時的に止まる


2017 年 4 月 27 日




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Ukelele
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応
OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

GUIで視覚的にキーボードのレイアウトを編集できるキーボードリマッパーアプリ。

自分が使いやすいキーボードのレイアウトを自在に編集でき、さらにレイアウトファイルをUSBに入れて持ち歩き出先のMacも自分の使いやすいキーボードレイアウトで使用することができる。

キーアサインを変更するとなるとシステムのクリティカルな部分を触るような気がして、失敗したらログインパスワードが入力できなくなるとかそういうことが心配になるが、このUkeleleはユーザーの入力アシスタントのキーボードレイアウトファイルを作って追加するだけなので、そういうシステムをぶっ壊すようなリスクはない。

できることはアルファベットキーのレイアウトと他の記号のレイアウトで、装飾キーの変更は「システム環境設定を使え」と表示される。またFキーに機能を割り当てたい場合はBetter Touch Toolを使えという表示が出る。
要はそれ以外のキーの変更に向いている。

非常に自由度が高く設定項目も大量にあるので一見とっつきにくそうだが、作業の流れがわかってしまえば意外に簡単に使える。

このアプリもOS Xを使い始めた頃から名前を知っていたアプリだったが、今回初めて取り上げた。
気になる名前だが楽器のウクレレならスペルはUKULELEになるはずだが、作者さんによると
『スペルミスではない。Unicode Keyboard Layout Editorとして「You-KEY-lay-lay」(お前キーを並べろ並べろ?)だからUkelele』
なんだそうだ。
『シークレットサービス』という映画で電話番号を
「U-K-E-L-E-L-E、ウクレレと覚えればいい」
「ちょっと待て、ウクレレはUKULELEだぞ」
「それはそうだがとにかく電話番号はUKEだ」

という会話があったのを思い出した。

出力ファイルは.keylayoutという拡張子のXMLファイルか、.keylayoutファイルをまとめたbundleになる。
これ自体は数十KBのファイルなのでUSBに入れて出先の環境でも使える。
上述のようにシステムに悪影響はない。





Ukeleleを新規の真っ白状態で起動したところ
この通りキーボードは真っ白でここに好きなキーを並べることはできる




新規でキーボードレイアウトを作るときはファイルメニューからNew Keyboard Layoutを選択




キーボードレイアウトファイルに自分でわかりやすい名前をつけておく
他のデフォルトレイアウトとごっちゃにならないユニークな名前がいい
ベースキーレイアウトはデフォルトではEmptyになっているがこれだと
上のキャプチャのように真っ白なキーボードになるがQWERTYなどの
レイアウトを編集するならここで選んでおく
QWERTY、QWERTZ、AZERTY、Dovorak、Colemakなどが選択できる




QWERTYを選択しても幾つかのキーは空白のままなのでそこへの割り当てはキーをクリックする
ここで警告が出るが内容は「装飾キーを変更したい場合はシステム環境設定を使え」
「装飾キーを通常キーに入れ替えたい場合はKarabinerを使え」
「F1-F19のfキーを使いたい場合はBetter Touch Toolを使え」
となっている




空白のキーをクリックすると何を割り当てるか入力できる
ここでデフォルトキーを叩けばそのキーが入るし
Standardをクリックすればデフォルトキーの設定が入る




QWERTYのキー配列だとディレートキーの隣が空いているのでここにアスタリスクを入れてみた
¥マークなんてほぼ一生使うことはないしバックスラッシュは他のキーに割り当てられているので
それならワイルドカードのキーが組み合わせキーなしで打てたほうが便利だと思った




これをキーレイアウトにインストールするが
「先に保存しないとインストールできない」と怒られるので保存する




ディスクイメージにサンプル集の「Resource」というフォルダがあるので
これを内蔵ディスクにコピーして保存先にすると便利だ
ファイルフォーマットはKeyboard LayoutというXMLを選択する




以上が新規のキーレイアウトの作り方だが実際に使うユーザーは
まるっきり一から新しいキーを作るよりも使い慣れたキーレイアウトを
「少しだけ編集したい」という使い方の方が一般的だと思う
その場合は元になるキーレイアウトをアクティブにしておいて
「New From Current Input Source」を選択する




選択した入力アシスタントの言語ボタンをクリック




他の項目はすべてオプションになっているが一番上の「言語」だけは必ず選択となっている




これも同じように編集してわかりやすい名前をつけて保存する
これは元がBundleなのでBundleのままで良い
名前は入力アシスタントのリストに表示される名前ではなく
Finderで設定フォルダを覗いたときに見える名前なので自分でわかりやすいユニークな名前が良い




これをインストールするのはファイルメニューInstall
インストール先は現在のユーザーのみか全ユーザー対象かを選択できる
特に事情がないなら前者で良いと思う
インストーラーディスクイメージも選択できるのは持ち歩いて出先で使う前提と思われる




自分だけにインストールした場合は~/Library/Keyboard Layoutsがインストール先になる
ここを開くと作成した名前のファイルができているのがわかる
これを確認したらログオフして再ログインする




システム環境設定キーボード入力ソースに入る
私の場合システムを軽くする目的で使用する日本語、英語以外のソースは
全部削除しているがデフォルトならここに各国語の入力ソースが並んでいるはず
下の追加ボタンで作成した入力ソースを追加する




Bundleは上のリストに、.keylayoutファイルで作成したものは「その他」の中に見えているはずだ




追加するとリストに見えてくる
Bundleの方は編集する前の名前で見えるのでちょっとわかりにくい




キーボードビューワで新規作成したレイアウトを確認する
アスタリスクが打てる!打てるぞ!




ちなみにオプションキーを押した時のキーは真っ白なので
ここに自分の好きな記号をどんどん割り当てていってもいいし
ショートカットキー資源が枯渇している人はここを真っ白にして
オプションキーの組み合わせをショートカットキーに割り当てればいいかもしれない


2017 年 4 月 26 日




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Browser ChooserX
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

ハイパーリンク、テキストURLをクリックしたらどのブラウザでそれを開くか聞いて直接指定のブラウザを起動してくれるメニューバーアプリ。

メールクライアント、ツイッタークライアントの文面のハイパーリンクやWeblocアンカーファイルなどをクリックすると、現在使用できるブラウザのリストを表示してくれるこのアプリ、以前とどこが変わったかというとテキストのURLからもブラウザを選択できるようになったとか、装飾キーで乗り換えのブラウザを指定できるとか、Yosemite以降のブラウザの共有メニューが使えるようになってSafariなどのメインのブラウザで表示中のリンクからも直接ブラウザを選んで起動できるようになった。

そして何よりもアイコンがプレーンな洗練されたデザインに変わった。

いろいろ便利な機能が増えているので使い勝手はますます良くなっている。





最初の起動時にデフォルトブラウザの設定をBrowser ChooserXに変更するか聞いてくる
ここで変更しておくとBrowser ChooserXをログイン項目に
登録しておかなくてもリンクを踏んだだけで選択画面が出てくる




ツイッタークライアントやメーラーなどの文面のリンクを
クリックするとこのようにどのブラウザで開くか聞いてくる
設定で「閉じる」メニューも追加できるようになったので
ここのクリックまたはコマンド+Cキーで選択画面を閉じることができる




ブラウザリストを表示するか一時的に指定のブラウザ固定で開くかという設定は前からあったが
現在開いているブラウザで常に開くというメニューが加わったことで
一時的キャンセルがワンクリックでできるようになったのは何気に便利




最近追加された機能は装飾キーで開くブラウザを指定できる設定




例えばコマンドキーにVivaldiを指定する
するとメーラーなどのリンクをコマンドを押しながらクリックすると
常にVivaldiが起動するようになっていちいちリストから
選択しなくても他のブラウザを起動できて便利




装飾キーにブラウザが割り当てられるとここにアイコンが見えるので設定の確認ができる




今回のバージョンからYosemite以降の共有メニュー機能にも対応した
システム環境設定の機能拡張の設定で有効化すると
ブラウザで表示中のリンクから共有メニューで直接別のブラウザを
開けるはず…だったのだが私の環境ではうまく動かなかった
これができれば今まで一番不満だったSafariで表示中のリンクを
直接他のブラウザで開けない問題が解決したはずなのだが…




少し前のバージョンから実現していたがハイパーリンクだけでなく
プレーンテキストで記述されたURLから開くブラウザを選択できる機能が追加されている
システム環境設定セキュリティとプライバシーに入って
プライバシータブでアクセシビリティーを許可すると…




テキストを選択して右クリックで「URLを開く」をクリックすると
この通りブラウザのリストが表示される
セキュリティに問題があるリンクをTORブラウザで開くとかの用途で便利なはずだ


2017 年 4 月 22 日




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RansomWhere?
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応
OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

常時バックグラウンドでファイルシステムを監視し、怪しいプロセスがファイルを暗号化しようとしたらこれをブロックしてくれるランサムウエア監視アプリ。

昨年TeslaCryptというランサムウエア(ユーザーファイルを勝手に暗号化して、復元するには身代金を払えと恐喝するマルウエア)の一種が「流行している」という情報で特にツイッター界隈を中心にデマも飛び交って大パニックになった事件を覚えているだろうか?

昨年初に
「Webサイトを見ただけで何もクリックしなくても感染してしまう強力なランサムウエアが流行している、しかもこれはPCだけでなくスマートフォンもすべて感染してしまう」
というアカウントのつぶやきが瞬く間にSNS中心に広まって、これに
「大手のまとめサイトなどの幾つかがこのランサムウエアに感染していて、そこを見ると身代金を払わないと大事なファイルが返ってこなくなる」
というようなデマまで加わってパニックになった。

被害にあったという人の幾つかの症状を見ると既知のTeslaCryptであることが半日後に判明するが、それまでは
「ネットに繋ぐだけでやられる」
「スマホは事実上通話以外には使えない」

みたいなナンセンスな恐慌状態になった。

実際にはWebサイトを見るだけで感染するマルウエアでしかもランサムウエアというのは確認されていないし、OSやFSの仕組みも全く違うPCやスマホ両方に感染するマルウエアもないし、TeslaCryptのようなマルウエアは大抵被害者自身がアクティブに何かをダウンロードして、それを起動して感染しているというのが現実なのだが、知らないということは怖いことだ。

しかし
「Macには感染するランサムウエアなんか存在しない…」
「Macはシェアが少ないから狙われない…」

というような迷信はもういいかげんにしろよとは思っていたが、ついにBitTorrentクライアントのTransmissionにランサムウエアが混入していて多くのMacユーザが被害にあったという事件も昨年発生した。

こうしたランサムウエアに備えなければいけないという話は、なにもWindowsユーザー限定の話ではない。

このRansomWhere?はシステムの表には全く出てこない。
ドックアイコンもメニューバーアイコンも表示しないしデスクトップにも常駐しない。
普段は全く見えないが、怪しいプロセスがファイルの暗号化を始めたら「許可するか?」というポップアップを表示して、そこにプロセスのパスと名前、暗号化されようとしているファイルのパスなどを表示する。
もちろん許可しなければブロックする。

普段は全く見えないし、CPUに負荷がかかるのはインストール後最初の数十分だけだから入れてみる価値はあると思う。





RansomWhere?の使い方はとってもシンプル
インストーラーを起動して「Install」ボタンをクリックする




daemonを常駐させるので「システムに変更を加えようとしている」というポップアップが出てくる
管理者パスワードを入力して許可するとすぐに「インストール完了、
自動的に監視状態に移行した」
という表示に変わる
Nextボタンはドネーションのお願いサイトに続く




ドックアイコンもメニューバーアイコンも何も表示しないので見た目は変化がないが
アクティビティモニタを起動するとRansomWhereという名称のプロセスが
インストールされていてかなりCPUを食っていることがわかる




CPUを20〜50%程度食っていたRansomWhere?は数十分すると0〜1%程度に落ち着く
最初はシステムの状態を読み込んでその基準を元に怪しいプロセスを判定するのだそうだ
だから最初からランサムウエアにやられていたら効果がないかもしれない
やられていたらユーザーが気がつかないはずがないとは思うが…




手元にランサムウエアのテスト検体がないので作者サイトから借り物画像
ランサムウエアを検知するとこういう表示になるそうだ
これはTeslaCrypt感染例でTeslaCrypt特有の「Kernel_Service」というプロセスが
書類フォルダの中のユーザーファイルを暗号化していることを示している
意図した動作なら「Allow」ボタンを、身に覚えがないなら「Terminate」ボタンをクリック
後者ならこのプロセスは強制終了されるのでこのパスにある「Kernel_Service」
削除することで感染と身代金をとられることを回避できる




作者サイトからダウンロードできるテスト用の検体を使って検知テストした様子
CoinThiefというBitコインを盗むアプリのエクスプロイトの
StealthBitというアプリを起動したところRansomWhere?がブロック
これはランサムウエアというより不正インストーラーでfs239848lockというプロセスが
Safariに「Pop-up Blocker」というもっともらしい名前の
機能拡張(実態はマルウエア)をインストールしたのを検知した




private/ver/folders…以下のパスにあるfsで始まる実行ファイルとその付属品と思われるフォルダを削除
Safariにインストールされた機能拡張「Pop-up Blocker」はClamXav
すでにマルウエアとして検知して隔離フォルダに移動されていた
このようにTransmissionに感染していたマルウエアをはじめ
危険度の低いものは幾つかテスト用にGit-Hubで配布されているとのこと




RansomWhere?をアンインストールしたい時には
インストーラーを起動して「Uninstall」ボタンをクリックする
この時も起動時にパスワードを要求される




アンインストールが完了したらこんな表示になる




アクティビティモニタを起動するとRansomWhereというプロセスが消えていることを確認できる

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異音を発生したMacBook ProのCPU冷却ファンはバイク用グリースを差して一ヶ月が経過…異音の再発はなくファンの回転も正常

先月、異音を発生して回転数が異常に落ちたMacBook ProのCPU冷却ファンについてその後正規品の交換用ファンも入手したのだが、試しにやってみたバイク用のグリースをファンの回転軸に塗りたくるというTipsがその後意外に好成績でこのままでも良いのではないかと思い始めている。

ことの経緯は以下を参照。
MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

一ヶ月ずっと回転数落ちや異音の再発がないかチェックしていたが、全く正常に戻ってしまった。
どちらかというと負荷がかかった時よりもアイドル状態でスリープしたりすると異音を発生する傾向があったが、そういう条件を再現しても問題ない。

定期的にこの結果はリポートするつもりだが、半年後、一年後の報告もできるんじゃないかという気がしてきた。





ファンの回転数コマンド履歴のログも取っているが、特に異常な動きはしていない
異常発生時には明け方に叩き起こされるようなけたたましい音を立てていたファンは
今では全く静謐そのものだ
バイク用グリース最強説をうちたてたいw


2017 年 4 月 18 日




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「あなたのAppleIDが凍結されている、直ちにロック解除してください」というメールがまた来ている〜リンク先を覗いてみたがおなじみの手口だった…

英文ではあるがもっともらしいhtmlメールでAppleサポートを名乗るメールが届いた。

私の場合AppleジャパンでIDの登録をしているので、こういうサポートメールは日本語で来ないとおかしいのだが、その点を除けば差出人もapple.ssl.comともっともらしいアドレスになっている。(多分ヘッダの差出人詐称だろうけど)

このメールのリンク先がなかなか良くできていたので、もしこれが日本語に訳されたものだったら引っかかってしまう人もあるかもしれないので取り上げることにした。





本日こういうメールがきた
英文ではあるが「あなたのAppleIDが凍結されている」というメールが届いた
差出人はapple.ssl.comともっともらしいドメインになっている
ただこういう時のドメインはid.apple.comのような気がするが…




htmlメールをブロックするメーラーを使ってるのでhrmlをブラウザで表示してみた
これまた日本語でないという点を除けばもっともらしい体裁になっている
リンクをクリックしてIDのロックを解除せよという内容になっている




リンクをクリックしたところOpenDNSが
「このドメインはフィッシングサイトなのでブロックした」と表示




これはDNSCryptの機能でここで設定したCisco OpenDNSがブロックした結果
OpenDNSはなかなか素早い対応でこうしたフィッシングから守ってくれる
リンク先を覗いてみたいのであえてブロックをここの設定で解除した
よいこの皆さんはマネしないように…




リンク先のサイトは予想通りAppleのサイトそっくり作られたAppleID確認ページだった
上の「Mac、iPad、iPhone…」などのリンクをクリックしても
このページに戻ってくるのがご愛嬌だがちゃんとリンクがあるだけ
最近紹介した日本語版フィッシングサイトよりは少し作り込まれている




このページのドメインはeu1.systemuser-id0.comと明らかにおかしい
ドメインのルールを知っていればこれは偽物であることはすぐにわかる




ちなみにこちらは本物AppleのAppleISサポートページのログイン画面URL
ドメインはsecure2.store.apple.comとなっている




認証画面に恒例のデタラメの実在しないAppleIDと使ったこともないパスワードを入力してみた




本物のサイトならば凍結中のアカウントの場合も「IDまたはパスワードが違っています。
確認の上もう一度入力してください」
という表示が出るはずだが
「あなたのIDはロックされている」と表示されロック解除ページへのリンクが表示される




そしてデタラメのIDの凍結解除ページへと誘導される
そこにいきなりカード番号、セキュリティコードなどの記入フォームがある
普通はここは「秘密の質問」とかだろうし私の場合は2段階認証を導入しているので
他のデバイスで表示された一時PINコード入力フォームが表示されないとおかしい
しかしサイトの体裁自体は本物そっくりに作られているのでこれで
ちゃんとした日本語に翻訳されれば引っかかる人も出てくるのではないだろうか
ID確認のメールがきたらメールのリンクを踏まずブラウザのブックマークから
直接Appleサポートのページに入るべきだ


2017 年 4 月 16 日




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たまにはSafariのプラグインもチェックしよう〜身に覚えのないMIGとかいう戦闘機のような名前のプラグインがいつの間にか入っていたのは?

BBSにSafariの動作不具合について質問をいただいたので、久しぶりにインターネットプラグインの管理画面を開く手順を確認していたら、身に覚えのないプラグインが入っていた。

MIG content s pluginという名称でEPPEXPlugin.pluginという名称の見慣れぬプラグインが入っているようだ。
これは何だろうと思ってググったら以下のページがヒットした。

Safari プラグイン用の最高レベルのセキュリティに対応していない? | 公式 Apple サポートコミュニティ

Appleの警告でこのプラグインは「Safari プラグイン用の最高レベルのセキュリティに対応していない」んだそうだ。
要はこれはキヤノンのプリンターのドライバーに付属していたソフトのプラグインらしいが、リンク先質問者がキヤノンに問い合わせたところ、
「悪影響はないはずだがAppleから回答がないので回答があったら連絡する」
という回答で1年放置なんだそうだ。





Safariのヘルプメニューから「インストール済みプラグイン」
クリックするとこの管理画面が表示される
Flash PlayerとかReal Playerなどのおなじみのプラグイン と並んで
MIG content s pluginという名称でEPPEXPlugin.pluginというプラグインが有効になっている




インターネットプラグインをSafari上で有効・無効にする設定は
環境設定セキュリティに入ってプラグイン設定ボタンでリスト画面に入る
全部無効にしたい場合は左の「許可」のチェックを外せばいい




リスト画面に入るとインターネットプラグインのリストが左に見える
ここに上記質問者の問い合わせていた「このプラグインを使用するWebサイトでは
あなたの書類や個人データにアクセスされる危険性があります」

という警告が表示されており使用を許可するWebサイトのリストと
それ外のサイトが使用を求めたときにどういう動作をするかの設定ができる
完全に無効にしたいものは左のリストのチェックを外せばいい




ちなみにおなじみReal PlayerFlash Playerにも同文の警告が表示される
これらのサードドパーティアプリの付属プラグインのセキュリティに関する
Appleの評価はもうおしなべてこんなものなので気にしなくてもいいといえば言える
しかし「個人情報に不正アクセスされる危険がある」とか書かれると
無用なプラグインはやはり無効にしておきたいというのも心情だ




左のチェックを外すとこんな感じに表示が変わって無効になる




ところでこのプラグインは昨年導入したキヤノンの無線LANプリンターの
ドライバーに付属していたMy Image Gardenというファイルブラウザアプリのプラグインだった
私はこの手のプリンター付属のイメージブラウザの類のソフトは基本的に使わない
私と同じように使わない人はこれをアンインストールしてしまえばいい




ただこのアプリを削除するだけではApp Trapを使っていたとしてもプラグインは自動削除されない
このプラグインは/Library/Internet Plug-Ins/の中にあるEPPEX Plugin.pluginがその実体
いらないならこれを削除してしまえばいい


2017 年 4 月 15 日




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PDF Reader Pro Free
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

PDFを閲覧・加筆・パスワード追加・スタンプ、サイン追記、分割・マージなど非常に自由度の高いPDFビュワー、エディター。

フリー版ではマージできるファイル数やサインのカスタマイズ、Dropboxなどで共有できる日当たりのファイル数などの制限があるがPDFビュワとして使うならフリー版でも全く不自由がない。

MacのデフォのプレビューなどがMacユーザーの一般的なPDFビュワーだと思うが、これだとレイヤーに対応していなかったりファイルの加工も最低限の機能があるだけなので、もう少しいろいろ機能が欲しいという向きには薦められると思う。

iPad、iPhone版も用意されてるのでDropboxなどのクラウドでPDFをMacとiOSデバイスでシームレス共有なんてこともできる。





シンプルな起動画面
過去に開いたファイルの履歴が右にリスト表示されているので
もう一度アレを見たいという時には大変重宝する




シンプルなPDFならシステムバンドルのプレビューで十分なのだが
レイヤーなどで作り込まれたものを見るとかにはやはり専用ソフトが汎用性が高い




上のツールバーでツールを選んでどんどん加筆もできる
加筆した内容が右のノートに表示される




デフォルトではフルスクリーンにしないと
隠れているがツールバーの右に面白い機能がある




例えば分割機能
一続きのPDFをページごとあるいはファイル数で分割したりできる
また複数のPDFをマージしたりも有償版でないと一部機能制限があるが概ね使える




変換でワードやhtml、jpeg、pngなどに書き出すこともできる




またセキュリティがかかっていないプレインなPDFも後付けでパスワードを掛けて
閲覧制限、印刷制限などをかけることが可能




この他機能なツールバーをカスタマイズする設定はこんな感じ
機能を取捨選択して自分なりの使いやすいPDFエディターを設定できる
この自由度が面白いと思う

anchor

Macを高速化するにはMacにもデフラグが必要という幻想はなぜ繰り返し湧き上がってくるのだろうか2…デフラグじゃないけど断片化が大きいファイルを削除して登録しなおしてみた結果は…?

デフラグ無意味論者である私は、デフラグの効果がMacの場合微々たるものであることを何度も唱えてきた。

昨今「Macを高速化するためにデフラグをやりましょう」とかいう素人を騙すMacサイトがかなり減ったのは喜ばしいことだが先日の検証に加えてさらに追い打ち検証を。

実際にデフラグをやってみてベンチマークを取るのが一番早いと思うが、デフラグもどきみたいなことはすぐできる。
先日の紹介したiDefragというマックのデフラグアプリで診断結果が出た断片化上位ファイルを削除してみるという方法を試してみた。

もちろん擬似的なデフラグで空き容量を統合するなどのプロセスがこの方法では実行できないので厳密なデフラグではないが断片化ファイルを削除すれば当然断片化は減るはずという理屈。





先日紹介したiDefragで断片化上位ファイルのリストを表示する
これらを一旦削除してディスクから退避させれば断片化は減るはず…




ということで削除して戻しをやってみた結果断片化1000を
超えるファイルは一つもなくなりかなり解消されたはず




ところがしばらく運用してみると断片化数は5700ほどでほとんど変わらない
どういうことかというと普通の使い方をしていればファイル数の0.1%程度の断片化は起きるし
それは新品でも同じことだしその影響はないと言い切っていいと思う
ちなみに内臓ボリュームは1.25TBで空き容量は常時250GBほど
これぐらいスペースを開けておけば断片化の数字は増えも減りもしない




数百の断片化が解消されたにもかかわらずフラグメンテーションチャートはやっぱり真っ赤
要するにこういうものなのだということを受け入れれば何も問題ない


2017 年 4 月 12 日




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MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスのTipsは順調だがその後を常時監視するためにMacs Fan Controlを使うことにした

MacBook Proのファンが故障後交換したが、今度はこの交換したファンから異音がし始めた件を取り上げた。 その経緯はこちら参照。

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

これまでのところ3週間経って特に異音はせず、バイク用のグリスを回転軸に差すというTipsは有効なようだ。

引き続きグリスの有効性を確認中だが、目を離している時にもファンの回転異常が起きていないか確認する方法を探していた。
そういうアプリはないかと探していたが、その方法は足元にあった。
以前にもここで紹介したMacs Fan Controlがそのニーズに応えられる。


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Macs Fan Control
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

Macのファンの監視と回転数の制御を実現するメニューバーアプリ。

メニューバーに監視対象のセンサー温度とファンの回転数を表示するだけでなく、システムの制御(SMC)に任せるか自分のカスタムの回転数制御に切り替えるかも数クリックで操作可能。
そして大事なことは、カスタム制御中はファンの回転数の推移をログに記録することができる。





Macs Fan Control自体はシンプルなメニューバーエクストラで
センサー温度とファンの回転数のみを表示する
デフォではメニューバーアイコンも表示するがメニューバーの
スペースを節約するために表示しない設定にしている




カスタムのファン設定は本体ウインドウのここでできる
自動はシステムのデフォルトでカスタムの方を選択すると設定画面が表示される




センサー温度に比例してファンの回転数を制御する場合はこちらのラジオボタンにチェック
ファン温度のスレッショルドの設定もここでできる




監視対象センサーはここでプルダウンから選択できる
MacBook Proでもこれだけの数のセンサーがある




ファン回転数を固定するという設定も用意されている
あまりお勧めはできないが…




ファンの回転数履歴を監視するにはこのDiagnosticsメニューの中のログを有効のチェックを入れる
この設定変更は次回のシステム再起動後に有効になる




設定が有効になるとデスクトップにMacsFanControl.logというファイルを生成する
このファイルはConsoleで確認できる




ログの見方だがSet fan mode 0がシステムデフォルトで1が
Macs Fan Controlのカスタム制御に切り替えられたことを示す
カスタム制御の時のみファンの回転数をSetting fan speed toの後の数字で示す
単位はrpmで本当はリアルタイムではなくセットコマンドなのだが
現在の回転数からかけ離れた数字は出さないようなので
概ね異常な回転数がなかったかは確認できる


2017 年 4 月 8 日




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MacPilot
(Shareware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

通常は触れないMacの1200もの隠し設定、機能を変更したりメンテナンス、ログ確認、フォントプレビューなどアーミーナイフのようなシステムユーティリティアプリ。

最新版のver.9はSierraのみ対応でEl Capitan以下のバージョンを使用している人はver.8がサイトからダウンロードできる。





起動時に表示されるAbout画面
基本的にな操作は左ペインで操作したい項目を選んで
右で設定、さらにメニュー選択などに入る2ペイン方式




例えばドックの設定に入る
一般的なドックの位置とかアイコンジャンプアニメを止めるとかの設定項目が見える
右下のAdvanced…のボタンをクリックすると…




ポップアップしてきたさらに詳細な設定で隠し設定、GUIに
表示されないUNIXベースやデベロッパーツールなどで変更する設定項目をいじれる
左下にSavePointボタンとRestoreボタンがあるので設定のバックアップを取ることができる
動きがおかしくなったら前の状態に戻すことができるようになっている




ドックのアイコンを固定する、サイズを固定するなどの一般的な隠し設定はここにある




環境設定にはこれらのメニューのうち「隠し設定の表示」
「サポートされていない設定の表示」
など項目の深さの設定もある




私が個人的にこのアプリで嬉しいと思ったのは断片的に
公開されているAppleのエラーコード表がまとめられていることだ
これがあるだけでもトラブルシューティングが捗ると思う




Terminalのmanコマンドで表示されるコマンドマニュアルも掲載されている
コマンドを探しやすいのが使い勝手がいいかもしれない




メンテナンスメニューではメンテナンス項目を選んで即実行もできる
無効なplistファイルの検索削除もPreferenceタブでできる




もうひとつ気に入っているのがログビュワーになっていること
システム付属のConsoleよりも使い勝手がいい気がする




日本語フォントは表示できないがフォントビュワーにもなっていてFontBookも開けるようになっている


2017 年 4 月 2 日




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coconutBattery3
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

MacおよびUSBで接続されたiOSデバイスのマシン情報・バッテリーヘルスチェック・履歴確認などができるアプリ。

これのiOSデバイス側、つまりiPhoneやiPadなどのヘルスチェックをする側がしばらく機能しなくなっていた。
前のiPhoneを機種変するかこのまま使い続けるかの判断をする時にバッテリーの状態を確認したかったのだが、ちょうどその頃iOS側が情報取得ができない状態になっていて、バージョンアップを待っていた。

結局機種変してしまったのでその後忘れていたが、今日久しぶりに起動したらアップデートがかかっていてiOSデバイスの情報が取得できるようになった。

iPhoneなどのバッテリーチェックはAppleのオンライン診断でもできるのだが、細かいパラメーターは教えてくれず「バッテリー交換が必要かy/n」の二択の答えしか教えてくれない。

交換を申し込むなら結局はこの診断をサポートで受けないといけないのだが、今の状態が交換サポートを受けられる状態かどうか自分で判断するヘルスチェックは欲しいところだ。

iTunesからはバッテリーの充電レベルの情報は取得できるが、肝心の容量がどれくらい減少してしまったか、充電何回目かなどをチェックできるアプリはやはりつとにチェックしていたこのアプリだった。

iOSデバイスに再対応したのは結構前のことなんだろうけど、久しぶりに起動したので気がつかなかった。
これがまた使えるようになったのは嬉しい。





久しぶりに起動したらアップデートがかかっていて
iOSデバイスの情報をまた取得できるようになっていた
これのいいのは現在の充電状態だけでなく設計充電容量に対して
現在の充電容量の減衰状態をワンクリックでチェックできることだ




デバイス情報をクリックするとモデル名、シリアルNo.、製造日、稼働日数などが確認できる




Mac側の表示も健在
バッテリー交換をしているのでバッテリーの製造日が
Mac自体の製造日と大きくずれている

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Macを高速化するにはMacにもデフラグが必要という幻想はなぜ繰り返し湧き上がってくるのだろうか…こうなったらもう数字で検証するよ

愛用のMacを高速化する私の10のTips…とかいう類のブログ記事なんかで今でもたまに見かけるし、コメント欄に
「デフラグを忘れているよ」
とかツッコミをする人も見かける。
が、Macでデフラグは本当に必要なんだろうか?

という書き出しの調子からも分かる通り、あるいは私のサイトを読んでおられる皆さんは御察しの通り私はMacデフラグ無用論者だ。


Macにはデフラグは必要ない。
このことは昔から何度も書いているのだが、やはりWindowsからMacに移ってきた人たちを中心に
「そうはいってもデフラグはやらないとMacも調子悪くなるでしょ?」
という思いは強いようだ。

本題に入る前にそもそもデフラグとは何かを簡単に説明する。

昔教わった社会学というか建築関係の用語だったと思うが、不動産にもフラグメンテーションという言葉があるそうだ。
こういうことだ。

かつて地主や豪農が集まっていた村落がある。
こういうところは一軒あたりの土地の面積は非常に広い。

ところがこういう地方の村落も、都市の郊外化、いわゆるサバーバンスプロール現象で都市のベッドタウンに組み入れられて市街地化する。
やがて地主、豪農も世代替わりして相続税も払えなくなって土地を売ってしまう。
こういう時に非常によく見かけられるが、この大きなお屋敷の土地を分筆して、狭小戸建住宅が立ち並ぶいわゆるミニ開発が起きる。
一軒のお屋敷が7〜8軒の狭小建売住宅として分譲される。

こういう状況を不動産のフラグメンテーションというそうだ。
マンションのワンフロアを使っていたお金持ちの部屋も細かく分割されて小さな部屋になっていく。
あるいはマンションの建て替えに伴い一戸あたりの床面積はだんだん小さくなっていく。

こうしたフラグメンテーションが起きると何が始まるかというと、地域コミュニティーの崩壊が始まる。
町内会で何をするにも全員の合意を取るのが大変になっていくし、回覧一つ回すのだってやたら時間がかかるようになってくる。

なんだ不動産のフラグメンテーションってハードディスクのフラグメンテーションと似てるよね。

ようするにハードディスクの読み出し、書き込みが遅くなる理屈は町内会崩壊の原理と一緒だ。
ならば分割された狭小戸建や狭小マンションを全部統合して、赤の他人と共同生活をさせればまたコミュニケーションは速くなってコミュニティーが復活する。
現実の社会でそんなことやったらポルポトだが、ハードディスクなら問題なくできる。
これがデフラグ。


それが理屈だが、実際にはMacの場合フラグメンテーションは普通に使っていればそうそう起きない。
起きない条件は
1)ディスクをギリギリまで使って空き容量が数十GBを切るようなシビアな使い方をしていない
これだけである。
大体起動ボリュームの15%または20GB程度は何も使っていない空き容量を確保すること
これで防げる。

理屈で言うよりも数字で示したほうが確実でわかりやすいので以下の検証をした。


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iDefrag
(Shareware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

Mac OS Xでは数少ないボリュームのフラグメンテーションの検査、デフラグを実施できるファイルシステム適正化アプリ。

このアプリはシェアウエアだが、フラグメンテーションの検査だけならデモ版でも可能だ。
これを使って使用7年目、一回もデフラグなんかやったことがないMacBook Proの内蔵ボリュームを検査した。





このアプリで内蔵ボリュームを検査すると断片化したファイルは赤く表示される
チャートはこのように真っ赤になるので今すぐにでも
デフラグが必要みたいに見えるのはこのアプリの造りのおかげ




チャートの色分けの見方はこんな感じ




しかしこの断片化の数字を見ると断片化したファイルは約5800、全体の0.1%にすぎない




しかも断片化したファイルの上位を占めているのは
iTunesライブラリのサイズが大きいビデオファイルなどがほとんど
Thunderbirdの受信フォルダやスナップショットのフォルダなど
今では使っていないものも上位に来ている
昔の断片化がファイルを触っていないために残っているのかもしれない
ビデオファイルはAppleTVにしろバッファーして再生されるのでシステムの速度とは全く関係ない
要するにこの顔ぶれを見るとシステムの動作速度には全く関係ないものばかりだということだ




MacBook Proは2014年にFusionDrive化したのでこの時に断片化は一時解消されて
しまったかもしれない(Time Machineで復元したので実際には断片化も引き継がれたはずだが)
だから間違いないところを言えば3年間放ったらかしという状況だが
2010年にMacBook Pro使い始めのころの検査結果の画像もあったので比較のために
断片化ファイル総数が6400、0.5%ほどでほとんど同じような数字で推移している




この当時は断片化ファイルの上位はclamXavなどのDBファイルが上位を占めていた
要するにデフラグなんかしなくたって断片化ファイルは増えないということだ




そしてこの当時からチャートは断片化ファイルの色分けで真っ赤になっていた




2017 年 4 月 1 日




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Clipy
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応

クリップボードの履歴を自由にペーストしたり定型文を簡単なキー操作でペーストできるスニペット機能が充実したメニューバーアプリ。

クリップボード管理アプリは今までClipMenuを使っていて特に不満もなかったが、ClipMenuをベースにして機能追加をオープンソースで進めているのが面白いと思った。

例えばスニペットをフォルダ管理して用途別にフォルダで使い分けできるのはClipMenuと同じなのだが、そのフォルダにそれぞれショートカットキーを設定できるのでキーボード一発でフォルダの中のスニペットリストをフローティングで表示できたりする。
後は数字キーとEnterだけで定型文が入力できるのは何気に便利。
面白そうなのでしばらくこちらを試すことにした。

表示項目などにも色々細かい設定ができる。





Clipyはメニューバーアプリなのでメニューバーに小さなアイコンで常駐し
プルダウンでクリップボード、スニペットを表示できる
ここからスニペット編集や設定画面にも入れる




設定画面で面白いなと思ったのはこのインラインの表示項目数
デフォでは0になっているが1にするとショートカットキー一発で
今クリップボードの一番上にある項目を表示できる




文章を打っているときにその場でショートカットキーを打てば
フローティングでメニューが表示されるのはClipMenuと同じだが
例えばこんな感じで設定したクリップボードの上の項目をここに表示できる
今自分は何をペーストしようとしているのか確認できるのがいい




このクリップボードの履歴の数や並び順などはここで設定
あまりたくさん残っていても使い切れないので絞りたいという人にも対応している




クリップボードに残す履歴の種類も絞り込むことができる
PDFや画像データも含んでいるがそういうものはいらないという人もあるに違いない




フローティングメニューを呼び出すときにメニュー全体か、履歴だけか、スニペットだけを選択できる
それぞれショートカットキー割り当てられるのが便利でキーの組み合わせはここで変更できる




スニペット編集画面
スニペットをフォルダ管理してそれぞれ名前をつけられる




独自機能としてはそれぞれのフォルダにもショートカットキーを
割り当てられるのでフォルダの中のリストを直接表示できる点が挙げられる
例えばここではOption+Vキーを割り当てた




デフォのCommand+Shift+Bキーだとまずスニペットのフォルダを選択する階層に入る




しかし先ほどのOption+Vキーで指定のジャンルのスニペットリストを直接表示できて
後は数字とEnterキーを打つだけでペーストできるのでワンステップ早くなった






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