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OSXでよく使うアプリケーション12-23

インターネットユーティリティ/Web Communicator, News Gatherer



RapidWeaver

(Products)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応

ブログなどのwebサイトをお手軽に作成するアプリ。

ということなら老舗で普及しているのはDream Weaverということになるのかもしれないが、このRapidWeaverはその簡易板、廉価版ということかもしれない。

いじってみた印象では、自由度は低いしイメージのサイズ変更の手順は直観的とは言えないけど、CSS等でスタイルを構成したサイトをお手軽に作れるのはいいと思う。
Webサイトに関する基礎知識がない人でも小一時間もあれば自分のブログが作れる。
テンプレートを自由にエディットしてというような自由度はないが、とにかくお手軽だ。

ホームページを公開できるWebサイトサーバを確保していて、書きたいことも決まっている人ならあとはこれでお手軽にスタイリッシュなサイトを作ってしまえばいい。

実際にやってみればわかるがWebサイト作成で一番大切なことは、自分が継続できるテーマを見つけることができるかに尽きると思う。
それさえクリアすれば、あとは見てくれはこういうアプリで適当に格好いいページができてしまうので何も悩む必要はない。

もっとユーザビリティとかの関係でサイトの体裁デザインを細かくいじっていきたいと思ったら、Dream Weaverのような上位ソフトに移行すればいいし、その時にスタイルシートやphp等の勉強をすればいい。
そういうのは全てあとの問題でまずはテーマ探しだと思う。

そういうWebサイトを自分で作りたいという人の入門ソフトとして、このアプリは最適だと思う。





RapidWeaverを起動したところ
ベースのサイトフォームを作る、記事を追加する、
それを指定のサイトにFTPアップロードまでできる
必要な機能は一通りそろっているということだ




下のこのボタンをクリックするとテンプレートリストが出てくる
これで使いたいスタイルを決める
勿論ある程度作ってからあとで変更することもできる




まずサイトのタイトルなどの全体の体裁はこちらから作る
サイト設定を選択




ここでサイトのタイトル、副題(スローガン)Cマーク、
メールリンク、ファビコンなども設定できるし、見た目の印象を換えたいなら
タイトルのイメージファイルを指定することもできる




個別の記事はここで追加できる
記事のタイトル、タグ、カテゴリ、本文をエディットする




文字を打つだけならもうここにどんどん入力していくだけで、
タイトル、本文などレイアウトに流し込まれる
イメージは本文にドロップするだけでいい




ドロップしたメージが大き過ぎる場合は、
イメージをクリックしてインスペクタタグを開く
ここで縮小率を指定するだけでwebにサイズ指定して
イメージをリンク表示するタグを自動生成する
簡単だ




デフォルトの編集画面は編集領域が狭くてちょっと全体が見渡しにくい
その場合ここをドラッグして拡げれば多少編集しやすくなる




サイドペインにも広告を挟んだり、プロフィールページを置いたりという編集が可能
その辺りはページインスペクタから




ということでサソく作ってみました
こんな感じ




あるいはこんな感じ




またはこんな感じ




はたまたこんな感じ
好きなスタイルをあとで変更できるのでいろいろ作ってみる
こんなサイトが小一時間もあれば誰でも作成可能




そしてそれをFTPアップロードするところまで面倒見てくれる
ブログを自分で作りたいという入門にはいいアプリかもしれない
自由度は少ないがお手軽ではある



2011年9月18日







TinyUmbrella

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応WindowsXP~7対応

iPhoneなどのiOSデバイスを古いバージョンのファームウエアで復元するための認証情報SHSHを取得保存して復元も可能にするアプリ。

古い認証のSHSHがどういうケースで必要かというと、まず第一義的には脱獄している人かな。
脱獄していると、何かの弾みにファームウエアをアップデートされてしまうと再び入獄ということになるだけでなくいろいろ不都合なことがあるらしい。
ヘタすると環境ぶっ壊れるということになりかねない。

でもどういう弾みで復元をやらないといけなくなるか分からないので、古い環境に戻すファームウエアの認証は必要ということになる。

私は主にセキュリティ的な理由から脱獄はしない主義なのだが、それでも何かの弾みでSHSHは必要になるかもしれない。
あと30分で復元しないといけないのにオンライン認証がうまくいかないとか…あまり考えられないけど最近のAppleの認証サーバーも当てにならない感じなので、脱獄しない人も念のためにSHSHを持っておくのはいいかも。

iOSのファームウエア認証は全てのデバイスに個別に振られたECIDとファームウエアバージョン情報を掛け合わせてSHSHとして生成される。
だから過去の使いたいバージョンそれぞれに全て、自分のiOSデバイス固有の認証を一個ずつ作らないといけないらしい。





TinyUmbrellaはインストーラでインストールされる




認証を済ませると起動時にライブラリを読み込んでいる様子




そして簡単な説明を表示する
OKで抜ける




さてこういうシンプルきわまりないフェイスで操作できるボタンも
いくつも無いので操作法を間違えそうも無いと思うのだが…




SHSHを読み込む準備でまずStop TSS Serverというボタンをクリックする
これはファームウエアを復元する時に偽装認証サーバになるもので
認証情報を取得する時にはジャマになるから止めておくということ




TSSサーバーが止まったらこういう表示になる
下のタブで「General」を選択するともう無線LAN越しに
iPhoneを認識しているのが分かる
「Save SHSH」ボタンでプログレスバーが進み始める




進み始めるのだがユーザフォルダ直下の不可視フォルダの中は空のまま
ログを見ると「 CYDIA DOES NOT HAVE YOUR SHSH… YOU ARE JUST TOO LATE」
という文字列が延々並んで全てのバージョンのSHSH取得に失敗していることが分かる
Cydiaからの認証は脱獄してない人には使えない?
もう少しいろいろ試してみることにした




思い当たることがあっていくつか設定を外してみた
「意味が解らない人はここを触るな」と書いてあるが
脱獄していない場合Apple純正の認証しか受け入れないのかも
しれないと思いこうしてみた




ビンゴ!最新のバージョンのみだがSHSH取得に成功



2012年4月6日







Tweetbot for Mac

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応

iOSの名物ツイッタークライアントのTweetbotがMacにも登場した

ツイッターのクライアントとして、無駄かもしれないかっこいいアクションがあるクライアント。
これにについて
「アクションを外してもっと軽くしてほしい、少なくともアクションをオフにする設定を用意してほしい」
というユーザの要望に対して
「それではTweetbotではない」
というのが、作者側の意向らしい。

ただ単にツイッターにポストができれば良いというのではなく、楽しみたいということかもしれない。

このTweetbot for Macについては、中の人のブログで使い方等解説されている。
Tweetbot for Mac 0.6の仕様について | E-WA’s Blog

このまとめの中で、ショートカットに関するページは感動。
スペースキーでスクロールとか、ブラウザ的なショートカットキーも用意されていて使い込んだら手に馴染むかもしれない。

アイコンがまだ卵形なのはα版だからということか、ベータがとれたらロボっぽいアイコンに変わるのかもしれない。





初めて起動する時にはこのようなタグが現れてツイッターアカウントの認証を求められる
ツイッター認証をクリックするとデフォルトブラウザが開いてOAuth認証という運びになる




左にメニュータブがあるというスタイル
切り替えのたびに右コンテンツがスライドインしてくる
これはプロフィールとポストのリストページ




RTメニューでは上のメニューアイコンクリックでみんなのリツイート、
自分のリツイート、リツイートされた自分のポストが表示できる




RT、QTはRTアイコンボタンをクリックして開く




RTアイコンを右クリックするとリンクのツイート、コピーのツイートがメニューに




こちら会話表示のスタイル
そして詳細を開く、会話を開く、RTを見る、Favを見るメニューはギヤアイコンクリックで入れる




左メニューの青いラインは未読ポストがあるという印




設定メニューはこんな感じ
サウンド、フォントサイズ、名前表示等細かく設定できる




で、今時のツイッタークライアントには是非もののマルチアカウントもここで設定できる
切り替えは本体の左ペインのアカウントアイコンをクリックして切り替え




Macのアプリなので当然メニューバーからも操作できるし
ここを参照すればショートカットキーも分かる
さらにCheatSheetにも対応という耳寄り情報も



2012年7月15日







WebDAV SetupPack for Mac RC14

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応

これはmod_davのアクティベートからWebDAVの公開ディレクトリの作成、ロックの設定、接続認証の設定等までをウイザードのようにお手軽に進めてくれるインストーラ、セットアップスクリプトのキット。

これはよい!
特に専門知識がなくても、これでOK、OKと進めていくだけで設定も設定ファイルのシンタックスエラーのチェックも権限チェックも、動作チェックまで進めてくれる。

手順はやはり多いが、簡単なので苦にならない。
所要時間も1時間もかからないだろう。

作者サイトでも手順は細かく解説されているが、以下キャプチャーで手順を説明する。





まずFTPは必要なくなるのでPure-FTPdをアンインストールする
Pure-FTPdのここをクリックするとアンインストーラが立ち上がる
クリーンに削除したい場合は下のオプションのチェックを全部外す




このような表示になったらアンインストール成功だ




FTPの公開ディレクトリが/Users/ftpに残っているのでこれをごっそり削除する
管理権限が必要だ




そしてWebDAV SetupPackのインストーラを起動する




この注意はもし過去にWebDAVの設定をしていると
このインストーラでその設定が壊れてしまうという内容
過去に設置したことがないなら気にすることはない




インストールはすぐに終わる
そうするセットアップスクリプトが起動する




最初にこのスクリプトの目的が説明される




ここで同意書にOKを
作者さんが「よくわかっていない入門者」というのは謙遜だと思うが
「使用は自己責任で」はオンラインウエアの原則だ




最初に設定ファイルの「httpd.conf」の編集を始めることが説明される
ここら先に紹介したWebDAV設定を開設したサイトの手順と同じなので
今何をやっているか興味がある人はリンク先のサイトを参照しながら進めると興味深いと思う




開始ボタンで編集開始




まずは管理者権限の確認をされる
設定ファイルの編集も公開ディレクトリのロックも
root権限が必要なのでまず管理者であることが確認される
管理者権限を持たないユーザはここでサヨナラとなる




ここでルートのパスワードを要求される




httpd.confが既にある程度編集されている場合、これから行う編集と
コンフリクトを起こすような内容を含んでいるかもしれない
それをチェックしてくれる




次にWebDAVに公開するディレクトリを作成する
ディレクトリは/Library/WebServerに作られ
このディレクトリがFTPで言うところのルートディレクトリになる
セキュリティの設定が正しければこのフォルダの中だけがWebに向かって公開される




このディレクトリは通常「dav」という名前で生成される
ただこれは別に好きな名前でもかまわないがWindowsなどの
異なるプラットフォームとの共有を考えると日本語や記号は使わない方が良い




このフォルダは後ほど解説するが外からも中からもアクセス権の制限で守られている
その権限設定をする




アクセス制限をかけるためにユーザ名とパスワードを設定する
これも英数が望ましいし入力例の「hogehoge」はクラッカーが
結構最初に試すのでもちろん変更した方が良い




次にパスワードを設定する
このパスワードはファイルを共有する相手に渡すことになるので
そのことも考えて設定すること




アクセス権の設定に成功したらキーチェーンに保存するか聞いてくる
私は保存していないがこれは使う側の使い勝手で決めれば良い




ここからは設定ファイルの追記とチェックに入る




いよいよMacのWebサーバー本体のApacheにWebDAV機能を追加する手順に入る




次にシステムの「パーソナルWeb共有」設定に
WebDAVが既に設定されていないかをチェック
初めてセットするならもちろん問題ない




以上のチェックが完了すると設定ファイルへの書き込みが始まる
それほど待たされない




次は設定ファイルのシンタックスエラーチェック




こうしてサーバーサイドのWeb共有を有効にする




仕上げは実際に接続ができるかテストに入る




これもテストボタンをクリックするだけ
手順が全部パッケージ化されているので何も迷うことがない




アクセスには先ほど設定したユーザネームとパスワードが必要だ
これでセキュリティの設定が意図通りになっているかを確認できる




アクセスに成功したらこのような表示になってデスクトップに仮想ドライブがマウントされる




このドライブは設定したディレクトリ名で中には
webブラウザからのアクセス禁止の表示ファイルが既に用意されている
至れり尽くせりだ




まずローカルでの接続を試すなら次の説明通りIPのURLでテストする
サーバが10.0.1.201に固定されているなら「http://10.0.1.201/dav」で テストする




以上でMacのWebDAVは設定完了
手順は多いが簡単だということはわかっていただけたと思う
作者さんは「MacOSXでサーバー稼業」というサイトを運営しておられる方だ
大変参考になるサイトなのでこちらも要チェックだ




試しにローカルネットワーク内の別のMacでSafariを起動してURLを入れてみる
パスワードを要求されるので接続できるような感じだが…




こういう禁止表示でブラウザで表示できない




クライアントのMacから接続するのは特別なソフトは要らない
Finder「サーバへ移動」メニュー、 あるいはコマンド+Kキー
サーバ選択ウインドウに入ってURLを入力する




ここでパスワードを要求する
デフォで表示されるユーザ名と設定したユーザ名が違う場合は
違うユーザ名が出てくるのでこれも入力




ローカルIPでの接続に成功したらサーバドメインでの接続をテストするために
まずルータ(この場合はAirMac Extreme)のポートマッピングを設定する
パーソナルWeb共有(ポート80番)をサーバのIPに振り分けるように設定すれば良い
私の場合はすでにWebサイトサーバとして稼働しているので特に設定は必要なかった
ちなみにFTPdはアンインストールしたのでFTPのコントロール(ポート21番)と
PASV(42000ー42010番)の設定はチェックを外して殺した
セキュリティのためには不要なポートはできるだけこまめに閉じておくのがよい




yourdomain.comというドメインを取得しているなら
「http://yourdomain.com/dav」で接続できるはずだ




ちなみにこのdavフォルダにafpで接続しようとしても
この通りロックがかかっていてアクセスできない
サーバー内部からFinderでアクセスしようとしても同じように弾かれる
さらにdavでアクセスするとその外のディレクトリにはアクセスできない




さらにクライアントアプリとしてTransmitでアクセステスト
こういう最近のアップローダーはみんなFTPだけでなくWebDAVのメニューも用意されている
上のタブでWebDAVを選択してユーザ名、パスワード、パス等を入力




あっさりつながった




逆に苦しんだのはCyberduck
上からプルダウンでWebDAVを選択するがなぜか接続できない
Cyberduck接続の件は後日対応する




Windowsへの接続を試す
ExplorerにURLを入れるというのはうまくいかなかった




IEに入れると先のSafari と同じ結果になって禁止画面が現れる




こういうのは説明をよく読めということだ
XP以上では先にマイネットワークから接続設定をしないといけない




ここに「ネットワークプレースの追加」があるのでこれを起動する




以下ウイザードに従って進む




ここで一つはまりやすいのはドメインにパスワードを
入力しない場合はURLに必ず「?」をつけることだ
つまり「http://yourdomain.com/dav?」という風になる
Windowsに馴れていない人はここは罠にはまるところだ




接続に成功したらユーザ名とパスワードを聞かれるので入力




そうするとマイネットワークにドメイン名のdavアイコンが追加されるはずだ




そのアイコンをクリックして開くとこの通り
FTPと違ってMacでアップした日本語ファイル名も文字化けしないのがよい
次回からはこのアイコンクリックだけで接続できる




アップロードのスピードはもちろん契約している回線に依存するが
感覚的にはFTPより速い気がするし何よりもほとんど転送失敗がないのがよい




日本語が文字化けしないと書いたが厳密には文字化けは少しある
上記リンク先に詳しく解説されているがMacとWindowsの
UTF-8の解釈の違いで濁点「゛」半濁点「゜」が中黒「・」に化けてしまう
我慢できる範囲ともいえるがこれはApacheをバージョンアップすることで改善できるらしい
やる気がある人はチャレンジしてみるのも良いかも



2012年7月24日







DNSCrypt

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

Webを利用する時のトラフィックを暗号化しDNSに固有の脆弱性「DNS毒入れ」に対抗するDNSCryptプロジェクトのMacOSX用のGUIプロキシクライアント・システム環境設定ペイン

「DNS毒入れ(ポイゾニングまたはイプリメンテーションの訳らしい)」および、「カミンスキーバルナラビリティ(脆弱性)」については、以前ここでも取り上げた。
"インターネット全体に存在する致命的な欠陥"と喧伝されたDNSキャッシュポイゾニングの問題を改善するセキュリティアップデート
先日も触れたDNSキャッシュポイゾニング(毒入れ)の脆弱性の詳細も明らかになってもっと詳細なチェッカーサイトも現れた

この問題は2008年の夏頃に
「インターネットのほぼ全域が対象となる致命的な脆弱性が見つかった」
というカミンスキーさんの個人ブログでの指摘から始まって一時大騒ぎになった。

その脆弱性を抱えているのがDNSという仕組みだが、これはそれまでのWindowsのセキュリティホールだの、MacのURI脆弱性だのなんて可愛いもんだと思えるくらいの大問題となった。

なんせDNSの仕組みそのものの欠陥からくる脆弱性だからだ。

DNSとはなんぞや…マトリックスのモーフィアス風に説明すると
「DNSはそこら中に存在する…
この部屋の中にも窓の外を見た時も
スマホをつけた時にも
仕事場でも教会でも
ネットバンクで税金の支払いをする時も。
目の前のネットワークの下に隠されたもの、それがDNSだ」

ということになる。

WindowsだのMacだのUNIXだのそうしたプラットフォームに関係ない。
すべてのネットワークユーザ(たとえイントラネットであろうが)がその支配下にある。

そして、そのネットワークユーザの大半がこの脆弱性の影響を受ける可能性があることが判明した。これについてはISPの方でも対応が進んでいるようだし、OSXについてもセキュリティパッチが出ている。


しかし、カミンスキーの指摘からもう4年もたっているのに、このDNSポイゾニング問題はまだ議論を呼んでいるようだ。
それでOpenDNSというようなオープンソースのような取り組みもあらわれており、これまでの乱数表的対策ではなく、根本的に中間者攻撃を不可能にする取り組みも進んでいるようだ。

で、問題はコンテンツサーバからDNSキャッシュサーバ間の中間者攻撃攻撃は対策が進んでいるが、DNSキャッシュサーバから各クライアントの間は全く現在も対策がなされていないという部分だ。

これについては議論がある。
キャッシュサーバからクライアントの間も同じようにDNSCryptでトラフィックを暗号化することで安全性が高まるか、ということだ。
勿論暗号化して安全性が高まらないというような異論はない。
しかしそこまでの(ネットワークのリソースとか各クライアントの対応とかの)コストを支払ってまでするほど、その部分はリスキーなのか、大部分の攻撃はコンテンツサーバ〜DNSキャッシュサーバ間に限られるのじゃないか?〜パソコンをようやく使えるようなユーザにDNSクライアントのプロキシ化を…なんて言ったって対策できる物なのか…
そもそもクライアントのプロキシ化は意味があるのか?

そういった異論もないわけではないが、DNS毒入れの対策自体が「より攻撃を難しくした」というだけで「完全に安全になった」わけではないことも考え合わせると、対策して悪いことはないと思う。

それにセキュリティパッチが発表された当時でも「アップルの対策は手ぬるい」という批判があったことも記憶している。

この問題はまだ、詳細な解説をしているサイトが(特に日本語では)ほとんどなく、リスクとして認識されているとは言いがたい。
しかし「じゃ気にしなくても良いのか?」というと、それもよくわからない。


このDNSCryptは、本来Terminalを使ってインストールし、アクティベートするDNSCryptをインストーラを起動するだけで簡単に利用できるようにしたGUIのクライアントだ。

システム環境設定にペインとしてインストールされ、メニューバーにもコントロールアイコンを表示する。
Macユーザにも非常になじみ深い操作法にまとめてアレンジされている。

手間もかからないし使い方も簡単なら、それでしかも、ひょっとしたら安全性が高まるかもしれないなら、入れておいてソンはないと思う。

ましてやこれのせいで、表示できなくなるページも存在しないし(あるとしたらまさにそれが毒入れで誘導されたページかもしれない)、ネットの速度が遅くなるわけでもない。

パッケージにはポルノサイト等をブロックする「ファミリーシールド」なんかも併せて利用できるようになっているので、家族で共用アカウントを作っているMacなんかの場合は、これを入れても良いんじゃないかと思う。

DNSポイゾニングに関してはまだ不明な点が多いというか、今後も経過要注意なのでこういう物も入れて対策しながら情報も集めて警戒しておくというのが一番正しい態度だと思う。





DNSCryptの導入はオリジナルは専門知識が必要なのだが
こちらはインストーラ一発で簡単に導入できる




インストールはすぐ済む
システム管理者のパスワードを求められるだけだ




Macの普通のアプリ同様に初回起動時に
「アップデートをチェックするか?」と聞いてくる
便利だ




インストールが完了するとメニューバーアイコンが表示される
ここからのプダウンで簡単に操作がができる
上からDNSCryptを有効にするか」「代替えページを表示」
「常にファミリーシールドを利用する」「常にOpenDNSを利用する」
というコマンドになる




DNSCryptを有効にするとアイコンがびっくりマークから鍵マークに変わる




システム環境設定ペインに設定画面がインストールされるが
こちらでもセキュリティがかかっているか確認できる
緑の盾マークはトラフィック暗号化がされている




DNSCryptが無効な時はこのように赤い縦のマーク




オープンソースだからフィードバックを求めている
使用感等について意見があれば(英語が望ましいが)書いて協力しよう




ネットワークがつながっていてDNSCryptが機能している時の表示はこう




ネットワークがつながってるがDNSCryptが無効な時はびっくりマーク




ネットワークが切れている時はこうで
メニューバーアイコンでステータスを確認できるのはよい




対象はWebブラウザだけでなくメール、チャットアプリ、IPテレフォニー
RSSリーダー…要するにネットワークを利用するすべてのアプリだ
いろいろ表示してみて不具合がないことを確認する
私の場合特にどこも表示できない等の不具合はなかった




DNSCryptは53, 443, 5353などのポートを使うので
最初にこれらのポート許可していいかシステムが聞いてくるはずだが
もしうまく動かない時にはセキュリティペインのファイアウォールの設定を確認する
これが許可になっていないといけない




効果が一番わかりやすいのはおそらくWebレピュテーションで
ブロック機能を実現している「ファミリーシールド」
これをチェックを入れると…




青少年に有害と認定されたサイトをブロックする
これは2ちゃんねるの外部リンクのページを表示しようとしたところ
あの外部リンクにもポルノ広告が載っているのでレピュテーションでは
子供に有害なサイトという認定になっているらしい



2012年8月19日







eMaps

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

Googleマップ、GoogleムーンなどGoogleの地図サービスを見る専用のクライアントアプリ。

もちろんWebサービスだからブラウザで見ることができるサービスなのだが、専用クライアントを使うことで、表示や動作が軽くなどブラウザでなくこちらを使うメリットはある。

また作者曰く「Macで見る交通情報アプリではこれがベスト」なのだそうだ。

確かに軽快に交通渋滞情報を表示してくれる。
出かける前のクート確認にはあると便利なアプリだと思う。

ストリートビューから抜け出したり、写真や衛星写真・地図間の切り替えなどもショートカットキーでできるので、慣れるとブラウザよりも便利だと思う。





eMapsを起動するとGoogleマップと同じ
最初はこんな表示で始まるので見たい地域を合わせてズームインしていく
ズームインはshift+-キー、ズームアウトは-キーで




地図はお馴染みのGoogleマップ




さて衛星写真との切り替えはコマンド+1、地図に戻すのはコマンド+0
写真プラス地名表示のハイブリッドはコマンド+2、
コンタード(等高線付き地形図)コマンド+3
とっとこ切り換えてみられるのが便利




この信号アイコンのボタンまたはコマンド+Tキーで交通情報も重ねて表示
赤は渋滞、黄色は混雑、緑はスムーズに流れている




中央のプダウンで写真(コマンド+Shift+1キー)、ビデオ(コマンド+Shift+2キー)
Wikipedia(コマンド+Shift+3キー)Webカメラ(コマンド+Shift+4キー)などを
地図に重ねて表示できる




ズームインして写真をブラウザで表示またはこのスクリーンで表示もできる




ストリートビューに入る時はその場所を右クリック
その場所のビューに入れる




ストリートビューは軽快な表示でブラウザとも切り離されているのでぐりぐり動かしも安心
ストリートビューから抜ける時はコマンド+Enterキー




写真はみんながアップした写真だが中にはきれいな写真もたくさんある




設定項目はこんな感じ




以上のメニューはメニューバーからも実行できるし
たくさんあるショートカットキーのカンペも
ここで確認できるから徐々に覚えていけばいい




コマンド+Shift+Aで指定した場所の住所を取得もできる



2012年10月23日







iClouDrive

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

iCloudのネットワークドライブをDropboxのように使ってネット越しのファイルの共有、やり取りを実現するアプリ。

iCloudはFinderからは見えないが、ネットワークドライブとして常にマウントされていて、例えばプレビューでファイルを保存する時に、保存先にiCloudが選択できるようになっている。
そこに保存された画像は同じiCloudアカウントで接続するユーザ全てから見える。

ならばFinderから見えるようにしてくれれば、Dropboxのように使えて便利ではないかと考えてしまう。

このiClouDriveはまさにそのアイデアを実現したアプリ。
しかも使い方も実にシンプルだ。

このiClouDriveを起動するといくつかのステップを進んでiCloudのアカウントアクセスを許可するが、基本全てOKで進むだけで良い。
完了したらホームフォルダにiClouDriveという新しいフォルダができている。
(正確にはエイリアスでオリジナルは~/Library/Mobile Documents/iClouDriveにある)

ここに渡したいファイルをドロップすると、同じようにiClouDriveを入れている別のMacのiClouDriveフォルダに同じファイルが見えている。

それをフォルダの外に移動すると、共有から消えて他のMacからも見えなくなる。
ちょうどDropboxのSharingフォルダのように使える。
全てのMacがこのフォルダを通じてつながったようになる。

iCloudは5GBの容量があるから、それくらいの大きさのファイルなら地球の裏側にも難なく渡せる。

作者サイトを見てちょっと驚いたのは、このアプリを作ったのは15歳の少年だ。
シンプルだが良くできている。
このアプリを作ったのが初々しい少年だということに驚かされたが、コロンブスの卵的だがアイデアもいいし、使いやすさも考えられている。
無駄な機能に数百円のシェアウエア料金を課金する年齢だけ重ねたアプリ作者さんにその心情を見習ってもらいたいものだ。





iClouDriveを起動するとまずライセンスへの同意を求められる
Acceptで次へ




iClouDriveがどう動くのかの説明が続く
Continueで次へ




iClouDriveを有効にしてiCloudのドライブと同期することを許可するか聞いてくる
Enableで次へ




そしてiCloudネットワークドライブとの同期が始まる
このまま使用する場合はOKで次へ




完了するとホームフォルダの中にiClouDriveという名称の
フォルダ(のエイリアス)ができている
この中に相手に渡したいファイルやフォルダをいろいろ入れてみる




これを別のところにあるやはりiClouDriveをインストールして
同じiCloudアカウントを使用するMacで見ると同じファイル、フォルダが見えている
もちろんネット越しの同期なので地球の裏側でも問題無い




このフォルダの中にあるファイルやフォルダを
向こうのMacで取り出すとコピーではなく移動になる
移動するとiClouDriveの中から消えるので「消えてもいいか?」と確認してくる




向こうのMacで取り出したファイルやフォルダは取り出した先に移動し
全てのMacのiClouDriveフォルダの中からは消える
つまり全てのMacが一つにつながって一つのフォルダを共有するイメージ




このように元のファイルをドロップしたMacのオリジナルのファイルも消える



2012年12月2日







Viscosity

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

OpenVPNのGUIクライアントアプリ。

以前ここで自宅でサーバを上げてL2TPを上げてMacクライアントから接続する方法はこちらに書いた。
WiMAX導入でVPNが便利に使えるようになった〜出先から自宅Mac/PCをリモート、ファイル操作

またPPTPのクライアントとしてMacで接続する方法も書いた。
VPN(PPTP)で会社のPCにつなぐ

PPTPとL2TPについてはMacにはデフォで組み込まれている。
いずれもクライアント側に関しては、何もインストールしないで使える。
もう一つあるOpenVPNに関してはクライアントをインストールしないと使えない。
クライアントソフトはオープンソースのフォーラムからダウンロードできる。

高速だが安全性が劣るPPTP、安全だがCPU負荷が大きいL2TPに対して、OpenVPNは高速でしかも安全だという。
ただし扱いが難しいという問題もあるようだ。

OpenVPNのサーバをいつかFedoraあたりで立てて試してみようと思っているが、なかなか容易ではないみたいだ。
でもクライアントの方はかなり容易なようだ。
Macに関してはこのViscosityが使える。

今のところプロバイダーも使っていないのでつないでみることはできないが、起動してみた感じは解りやすそうだ。





Viscosityを起動すると最初はこういうスプラッシュが出る
英文だがマニュアルをオンラインで利用できる




Viscosityが起動するとメニューバーアプリとして常駐する
そこからプルダウンで「設定」に入る




このリストにサーバを登録していく
設定の自動取得と手動で書き込む方法が選択できる




手動入力の方はOpenVPNを使っている自分のサーバのドメインを登録する
後は認証関係を登録すればよいようだ




登録がすんだらメニューバーからプルダウンで接続できるのはOS標準のVPNと同じだ




残念ながらOpenVPNで動いているサーバがないので実際に接続はできなかったが
つながると接続状況がディテイルに詳細に出るようだ
これは面白い



2013年1月22日







Plain Cloud

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

iCloudのリモートディスクに簡単にアクセスできるアプリ。

Mountain LionからAppleのバンドルのソフトのいくつかは、MacのローカルディスクだけでなくオンラインストレージのiCloudにファイルを保存できるようになった。

これのメリットは当然、自分のMacが手元になくてもiCloudのアカウントのAppleIDさえあれば世界中のどこからでも、どのMacからでも(Mountain Lion以上のMacである必要はあるが…)そのファイルにアクセスできるので、持ち歩く必要が無くなる。

でもできればiCloudに置いたファイルも慣れた方法でアクセスしたいと考えるのが人情だと思う。
「慣れた方法」とは特定アプリの「開く」メニューでiCloudのファイルブラウズタグからファイルを選ぶのではなく、普通にFinderでアクセスして、そこでタイムスタンプなど確認しながら、クリックで開くという風にしたいのだ。

「そんなことしなくても、必要な機能はiCloudにはある」と言われても、そうしたいものはそうしたいのだから仕方がない。

そのニーズを一番簡単に実現できるのがこのPlain Cloudということになる。

対応アプリは現状プレビューTextEditKeynoteメールNoteNumbersPagesShoebox
SpotlightTextinputが対応する。





Plain Cloudを起動するとそれぞれのiCLoudを利用できるアプリの
ファイルがいくつ保存されているかが表示される
見たいものをクリックして開く




そうするとFinderが開いてそのアプリのファイルのリストが見える
ファイルが5個10個程度なら良いが何百個にもなってくると
タイムスタンプで見比べたいとかQuicklookで見てから開きたいとか
あるだろうからやはり使い慣れたFinderで操作できるのはありがたい



2013年1月27日







Splashtop Streamer

(Freeware/Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応WindowsXP~7対応Linux対応

爆速のMac、PCをネットワーク内あるいはインターネット越しのiPhone、iPad、Android、Mac、PCからリモートコントロールするWebサービスのサーバアプリ。

こうした目的ではVNCやMacの画面共有(ARD)などが利用できるし、ネット越しのリモートならVPNを構築する方法や「どこでもMyMac」を使う方法なども紹介したことがある。

このSplashtopはVPN+VNCとどこでもMyMacのちょうど中間というか、両方のいいとこ取りをしたようなWebサービスで、以前紹介したTeamViewerなんかに近いサービスだと思う。

まずこのサーバ側はサーバアプリを起動してWebサービスにログインする。
この方法でネットの向こうにリモートを預ける格好になる。
この意味ではサービスの提供者を信用できるのかという問題は発生するのはTeamViewerやどこでもMyMacと同じで、業務用として使う場合は考慮の必要がある。
今はこの問題は置いておくが個人使用としては問題無いと私は判断している。

リモートを預けるわけだからVPNにはないメリットがある。
ルータやサーバ側のリモートの設定などが特に必要がない。
ファイアウォールに新規の穴をあける設定も特に必要ない。
この設定のお手軽さはTeamViewerやどこでもMyMacと同じだ。

どこでもMyMacはネット越しでもほぼ面倒な設定無しでリモートが取れる画期的なサービスだが、残念ながらApple製品にしか対応していない。
iPhoneでWindowsのPCのリモートを取ったりできないのがデメリットだが、このSplashtopはサーバがWindowsだろうがLinuxだろうが問題無い。
リモートを取る側もMac、Windows、Linux、iPhone、iPad、Androidが利用できる。
おそらく汎用性の高さではVPN+VNCの組み合わせに匹敵する。

暗号化通信にも対応してるのでセキュリティにも配慮されている。

面白いのはどこでもMyMacのようにVNCのプロトコルを流用しているのではなく、6783番のポートを使う全く新規のプロトコルを使っていること。
だからVNCと同時に使用してもコンフリクトを起こさず何ら問題無い。

使ってみた印象はとにかく簡単に設定できるようにインターフェイスがまとめられていること、 リモートの反応が軽くて速いことか。

ローカルネットワーク内のリモートは無料版で利用できるが、ネット越しの遠隔サービスは月額/年額選択のサービスを購入する必要がある。

無料のVPN+VNCと比べるとお金がかかるという問題もあるわけだがVPNの設定はあまり一般的ともいえないので、この手軽さはやはり大きなメリットになると思う。





まずサーバ側、つまりリモートコントロールされる側のセットアップ
Splashtop Streamerをダウンロードしてきてインストール
アンインストーラも同梱されているので安心してお試しできる




インストールが完了したらSplashtopサービスを
利用するためにアカウントを作らなくてはいけない




作成はブラウザに移行しなくてもこのサーバアプリのウイザードで全て可能
基本メールアドレスとパスワードを登録するだけの簡単なものだ




アカウントを作成したら先ほど決定した
アカウント名(メールアドレス)とパスワードでログインする




各種設定を確認
途中開発に役立てるために情報を提供するか
聞いてくるがとりあえずNoでもかまわない
パスワード保護は必ず有効にすること
ログイン項目に入れる設定等は任意で
面白いのは操作中のサーバの画面を
非表示素にするWindowsリモートデスクトップみたいな動きの設定もある
操作中は見られたくないという人はこの設定が使える




インターネット越しにこのリモートサービスを使う人は
もうひとつセキュリティコードを作成する
これはL2TPの共有シークレットのような安全キーだ




またインターネット越しの接続で自分のPCが見つからないという人は
ここのGoogleでもログインしておくと見つかる場合がある
下のポート設定もルータ、ファイアウォールに徹底しておくために適用しておく
ポート番号は変更することも可能




Splashtop Streamerはメニューバーアプリとして常駐する
その項目は上の設定画面を呼び出すかアップデート確認か、終了もここでできる
アプリ本体はSplashtop Streamerという名前でApplicationフォルダにインストールされている





Sandglass3

(Freeware, via App Store)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応WindowsXP~7対応Linux対応

爆速のリモートデスクトップサービスSplashtopの、Mac、Windows、Linux、iPhone、iPad、Androidで利用できるクライアント側アプリ

上記サーバ側のアプリの準備ができてログインも完了したらこのクライアントアプリを起動して同じメールアドレス、パスワードでログインする。

するとサーバリストにもう遠隔操作の準備ができているサーバがリストアップされて見えているはずだ。
VNCのようにIPアドレスで管理する場合はアドレスが固定されている必要があるが、このSplashtopは名前で解決するのでDHCPでも使えるのが特徴だ。

つまりとても簡単ということになる。

面白いのはそのコントロール系のインターフェイスで、画面をロックしたり、スクロール、アローキーなどがキーボードとは別の操作アイコンとして準備されている。
有料チケットを購入するとこれらの操作アイコンを画面にフローティングで常時表示できるようになる。

iPhoneなどで操作すると、このスクロールが使えない問題と装飾キーやファンクションキーが使えないために馴染んだショートカットの大部分が使えないという問題が起きる。
Splashtopのキーボード画面は、ちゃんとファンクションキーや装飾キーの切り替えが可能で多くのショートカットが使えるのがうれしい。

Mac版のクライアントも反応が速くローカルの「画面共有」の代わりに使っても面白いし、有料チケットを購入してVPNを構築しないネット越しのリモートコントロールを楽しむのもいいと思う。





Splashtopを起動するとログインまたはアカウント作成を促される
サーバ側で作ったメールアドレスとパスワードのアカウントにログインする




サーバ側のサービスが始まっていない場合はこういう表示になる
準備ができたら開始ボタンで




ローカルでログインするとすぐにサーバがリストに見えてくる




パスワードを要求する設定にした場合はここで遠隔を取るパスワードを要求される




チュートリアルでは1フィンガー、2フィンガー、
3フィンガーのタップとホールドの動作説明が…




またスライドすると後述の操作アイコンの
それぞれの意味が解説されている




早速接続するとデスクトップの表示がなかなかの高速で…
下の表示はこの操作アイコンとキーボードを選択できる




iPhone、iPadの標準キーボードよりもいいのは
装飾キー、ファンクションキーがあることだ
上の列は装飾キーとfキーで切り替えられる
キャプチャーはfキーを表示したところ




装飾キーに切り替えた様子
コマンドキーをホールドしてtabキーを叩くと画面に
アプリ選択表示が出てきてアクティブなアプリを簡単に切り替えられる
iPhoneなどでリモートを取るとアプリの切り替えが面倒で実用性が低いのだが
このように多くのショートカットキーが利用できることで実用性はぐんと高まった




このスクロールスライドも面白い
長大なウインドウを上下にスクロールする時にはこのスライドをドラッグする
これもiPhoneやiPadなどでスクロールする時に面倒だったので画期的




インターネット越しにリモートを取ると
サーバリストのアイコンに変化があるのに注目
たいていは接続はスムースなようだ




ネット越しのリモートにはこれらの料金がかかる
月払い/年払いを選択できる




こちらはMac版のクライアントでサーバを覗いてみたところ
操作の手順はほぼ同じ




解像度の変更は右の「書き込みボタン」で変更できる
クライアントに合わせた大きな表示も可能だが
表示が遅いなと感じたら1024×768で表示すればさくさく動く




リモート画面を表示したところ
Splashtopの特徴は画面上に折り畳み式のツールバーがあること




SplashtopはVNCのプロトコルを流用しているどこでもMyMacと違って
全く違うプロトコルを使っているようなのでこのようにMacの画面共有と同時に表示できる



2013年3月19日







GraffitiPot

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

高機能な2ちゃんえるブラウザMac版アプリ

Appleは最近、このアプリに作者に
「ポルノ画像や誹謗中傷が多い http://2ch.net を閲覧するブラウザである以上、カテゴリを制限したからといって許可できるものではない」
と通知してきたと作者のツイッターアカウントが報告している。
iPhone用2chブラウザがApp Storeから消える? - ITmedia ニュース

2ちゃんねるが品がある情報交換サイトであるかは議論する気はない。
誹謗中傷があるのは事実だし、かくいう幣サイトも2ちゃんねるとやり合った時期はあった。
しかし2ちゃんねるから有意義な情報を得たこともある。
メディアは単なるメディア(媒体)であり、全てはメディアの使い方だと思う。
もともとインターネット自体がそんなに上品なメディアではない。

ところがAppleは少なくともApp Storeの中だけは上品なメディアにしたいという意向を持っているようだ。
無制限に自由なメディアは規制するという途方も無いことを思いついたようだ。

そうした経緯でAppleはMac、iPhone、iPadなどのApp Storeから2ちゃんねるをブラウズするアプリを全てリジェクトすることにしたようだ。
過去に紹介したアプリもそうだし、このシェアウエアフィーで画像アップロードサービスなどをフリーで利用できる画期的なアプリを企図したGraffitiPotもその実現ができないことになった。

ただApp Storeを経由しないアプリとしては当然配布できるので、上記機能は省いたフリーウエアとして配布することにしたらしい。
シェアウエアとして公開することを企画しただけあって、なかなかの仕上がりのアプリだと思う。

アプリ自体は終了というわけではないので、ありがたく使わせてもらうことにした。





3ペイン方式の2チャンネルブラウザ
左ペインでジャンル・検索、中央ペインでスレを探し、スレの内容は右ペインで閲覧




このスレ表示で重要なのはこのリンクをツリー表示できる機能
リンクを踏むたびに長大なスレのあちこちに移動させられて
時系列を追うのがとても面倒になる時がある
このツリー表示ならいちいち移動しないで言及ポストを何重にも確認できるので便利だ
全てマウスオーバーで表示できる




全開閲覧時以降取得したレスを別枠で表示するのもお約束の機能




そしてMac版アプリでありながらスキーアートが崩れない表示も必須
Mac使っているとこれでいつも歯がゆい思いするので



2013年3月26日







BitTorrent Sync

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
WindowsXP~7対応Linux対応

いわゆるクラウドやSaaSではなく端末間で直接ファイルを共有、同期するP2Pファイル転送アプリ。

バージョンはMac版、Windows版、Linux版が用意されている。

最初にこれを起動するとデフォルトのフォルダ、
~/BTSync
を作成しここをピアトゥーピアで共有するシークレットキーを生成する。

2台目のデバイスでBitTorrent Syncを起動したら
「新規セットアップかシークレットキーを入力するか」
を聞いてくる。
この共通のシークレットキーを持った者同士だけがファイルを共有できる。
シークレットキーはフォルダごとに別のものが発行されるし、一度発行されたものをあとで変更することもできる。

あとは使い方は簡単で、同じシークレットキーを共有するデバイス同士で、フォルダにファイルを入れれば相手にも同期して転送されるし、削除あるいは更新すれば相手の方も削除・更新される。
相手側で削除、更新、追加した場合もこちらに反映される。

この共有はローカルなLANの中だけでなくインターネット越しで地球の裏側とも簡単に構築できる。


こういうファイル共有はDropboxなどが有名だし、AppleのiCloudでも実現できる。
MacにはAirDropなんていう機能もある。
また個人でFTPやWebDAVのサーバを上げるという手段もある。
このBitTorrent Syncがそれらと決定的に違うのは、その動作の原理がそのどれとも違っているということだ。

DropboxやiCloud、AirDropはDropbox社のサーバ、あるいはAppleのサーバの提供する共有サービスを利用する。
そのためルータやファイアウォールなどの煩わしい設定は必要ないのは簡単でいいのだが、そういうところに登録してアカウントを作らなくてはいけない。
またすべてのファイルを相手のサーバに預けることになる。
特にAirDropとかだとMac同士でしか使えないという機種の制約も出てくる。

FTPやWebDAVは自前でサーバを上げるので、原則機種の制約は無いしどこかにアカウント登録をしないといけないという煩わしさも無い。
サービス終了とともに涙目で機能を諦めるということもない。
ただサーバの設定、ローカルのルーティングの設定、ポートマッピングの設定、グローバルIPの設定、VPNなどのセキュリティの設定、DDNSなど初心者がやってみるにはちょっと敷居が高い。

BitTorrent Syncのファイル共有の原理はグヌーテラにルーツを発するBitTorrentとなっている。
なので共有するそれぞれの端末にピアとなるソフトを起動しセキュリティの秘密キーを設定すればいい。
その方法はキャプチャでも説明するがとても簡単だ。
サービスプロバイダに登録してアカウントを作らなくてもいいし、自宅のネットワークルーティングとかポートマッピングとかの設定も必要ない。

グヌーテラについてはこちらに詳しく書いた。
P2P :peer to peer

P2Pファイル共有に関してはWinnyのような共有ソフトにもその原理が応用されており、音楽著作権の侵害をするために開発された悪のソフトというイメージがすっかり定着しているが、その大本の開発者ジーン・カンの意図はグローバルにかつオープンにファイルを共有することであり、例えば多くの開発者がリアルタイムで開発ソースコードを共有していれば、地域の制約に関係なくソフトウエアの開発は全地球規模になるとか、サーバクライアントシステムの制約を離れてどこからも情報を発信できるとかそういうことだった。

その道具は他の多くの道具と同じように諸刃の剣として著作権の侵害にも使われ、時間や地域の制約を受けないネットでの協業の実現にも貢献した。

BitTorrentはそのグヌーテラのネットワークのひとつの変化形態として開発者などに広く利用されている。
この共有ソフトはこれを応用して、個人の端末間で利用できるようにアレンジされている。

転送されるファイルの情報はすべて暗号化されているので、そこから個人の情報が漏れることはほぼ考えにくい。
シークレットに採用されたキーも十分な強度を持っていると思う。

また自分のネットワーク内で共有するだけでなく、仕事の相手先に「読み出しのみ」で公開することもできる。
さらにワンタイムパスワードで読み書きの設定をフォルダに新設することもできる。
初対面の人に一回だけファイルを渡したいが、自分の大本の共有フォルダは公開したくないというような使い方にも煩雑な操作無く対応できる。

これは面白いと思う。





BitTorrent Syncを初めて起動すると新規ユーザか既にあるシークレットキーを使うか聞いてくる
初めて使う時は当然スタンダードセットアップを選択




BitTorrent Syncのデフォルトの共有フォルダはユーザ直下の「BTSync」というフォルダ
あとで増設できるがとりあえずこのまま進行




次に進むとランダムな文字列のシークレットキーが発行される
これが共有を開く鍵になる




以上で設定は完了
あとは簡単な説明のスプラッシュが続く




以上で設定完了するとBitTorrent Syncが起動して設定画面が開く
特にここで何かを弄る必要はない
ポートはデフォで24874を使うことがここでは分かるが
とりあえず「そうなんだ」と言って閉じればいい




もう一台の共有したい相手にもBitTorrent Syncをインストール
初回起動時に同じ画面が現れるが今度は下の「I have a secret」
選択し先ほどのシークレットキーをコピペすればいい




以下はネクストボタンで進行すればいい
相手はWindowsでもLinuxでもかまわないしいずれも手順は同じ




ここで最初の端末の「BTSync」フォルダの中に共有したいファイルをドラッグする




すると相手の端末ではもうどんどんファイルが書き込まれる
このようにGrowlにも対応しているので大量のファイルを
書き込むと相手のデスクトップが大変なことになる
この表示は好みで変更すればいい




BitTorrent Syncは起動している間はメニューバーに
常駐しているのでここからいつでも操作画面を呼び出せる




Historyで最近の同期のログが確認できるしTransferで
今何を転送しているかがリアルタイムに表示される




デフォルト以外のところに共有フォルダを作るのはこの「+」ボタンで
新規フォルダのディレクトリ、新しいシークレットが生成され設定される
ジェネレートでキーを更新できる




転送速度は当然ながら使用しているネットワークに依存する
私の場合WiMAX+WAN、ADSL+LANという経路で試したが
悪条件にも関わらず通常のファイルの転送なら十分な速度だと感じた
さすがにギガ単位の動画ファイルを転送するなら
半日とか一日というスパンになってくると思う
そういう極端に大きいものでなければMBレベルの音声ファイルとか
1万個程度のテキストとかなら実用的に使える




最初のシークレットキーをメモするのを忘れたとしても問題無い
フォルダリストの既存のフォルダをクリックすると既設定のシークレットが確認できる
またここで変更もできるしフォルダのリードオンリー、ワンタイムなどの機能を設定できる
相手に書き込みをさせたくない場合はリードオンリーで、
また一回きりのファイルの受け渡しには一度だけ有効のパスワード設定ができる



2013年4月28日







Feed Notifier

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

RSSフィードをデスクトップの通知センターに表示するメニューバーアプリ。

使い方は至って簡単。
普通のRSSリーダーと同じでRSSフィードのURLをサブスクライブリストの追加フォームに入力するだけで、フィードの配付元を確認して定期的にRSSフィードを取りにいく。
新規フィードを見つけたら、デスクトップの通知センターに表示する。

ポップアップを表示するかどうか、新規項目をいくつ表示するか、何番目にフィードを表示するかなどの設定はシステム側の通知センターの設定で変更できる。
通知センターのポップアップをクリックすればデフォルトブラウザで配付元の該当記事にページに飛べるのも便利で、シェアウエアながらこれは入れる価値があると感じた。

昨今Googleが突然GoogleReaderを止めるとか言い出したり、何となく先行きが怪しいRSSだが今でもその利用価値はあると思うし、これからももう大躍進はしないにしても根強いサービスとして残ると思っている。
そのRSSをどうやったら便利に受け取れるかはやはり重要だと思うので、こういうアプリはなかなかうれしかったりする。

今までRSS受信はNetNewsWireを使ってきたが、普段使いならこのFeed Notifierでも良いと思い始めている。

なおFeed Notifierは、通知センターを利用する関係から当然Mountain Lionでないと使えない。





Feed Notifierのフィード登録は一般的なRSSリーダーと同じ
左下の「+」ボタンをクリックするとURLフォームが出てくる
ここにRSSフィードのURLをペーストするだけで良い
すぐにサイト名など確認タグが出てくるのでOKを押せば登録完了




既存の例えばNetNewsWireなんかは登録済みの
フィードを右クリックするとフィードのURLをコピーできる
ペーストボードにURLが有る状態得で先ほどのFeed Notifier
「+」ボタンをクリックするともう自動的にURLが貼られていてとても便利




こうしてフィードを受信したいサイトを登録したらもう準備は完了




その他の設定項目
ログイン時に起動、見出しのみか、見出しとサマリーか、フィードとサマリー等の内容表示
重なった時のふるまい、サウンドなどの項目が有る
その他の設定は一番下のボタンでシステム環境設定の通知センターのペインに飛ぶ




こうしてRSS最新項目が通知センターに表示されるようになった




Feed Notifierはメニューバーアプリとして常駐する
ここから停止や設定画面を開くなどの操作ができる
一時的にポップアップに邪魔されたくない時はポーズもできる




ポップアップを出すか出さないか、通知センターの何番目の項目にRSSを表示するか、
RSS項目をいくつ表示するかなどの設定は通知センターの設定の方で変更できる




ポップアップと通知センターの表示の雰囲気
どちらをクリックしてもデフォルトブラウザが起動して
配付元サイトの該当記事を直接開くことができる




RSSの順位を上げて10項目にした通知センター
通知センターで何を見たいかというとやはりシステムステータス、
メール・ツイッターなどの不在時の項目、天気、そしてRSS
ということになるだろうからこれは使えると思う



2013年5月21日







Minbox

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

高速で大容量のファイルをやり取りできるオンラインストレージサービスのクライアント用メニューバーアプリ。

オンラインストレージといえば今はDropboxなんかが大勢を占めているが、このMinboxのDropboxとの違いは、配付元サイトを見ると以下の通り。

1)容量制限がない
ギガバイトでもテラバイトでもアップロードOK
2)転送速度が速い
回線速度だけの問題ではなく分割転送のようなことをやっているのだろうか?
瞬間的に転送できるというデモビデオがサイトに有る
3)メールで送ることができる
大容量ファイルをストレージに上げたら相手にメールで知らせることができる
ファイル転送サービスのような流れになる
4)軽快で分かりやすいギャラリー
写真の共有などで威力を発揮する視覚的なファイル表示ギャラリー
5)RAWデータに対応
6)スケジュール送信にも対応
7)なおファイルの保持期間は30日
有償のPro版に登録するとこの期間制限が無くなる


となっている。

申し込みをすると現時点で5日間ほど待たされる。
私はあと2日だ。
使い始めたらまた使用感を書く。





最初の起動時に連絡先へのアクセスを求めてくる
ファイル転送サービスのお知らせメールをクライアントから
直接飛ばす関係だから普通許可することになる




アクセスコードを求められるが最初の起動なのでまだアカウントを持っていない
「Request Access」に入る




GoogleでログインというボタンがあるのでGMailアカウントでログインできるのかと
ぬか喜びさせられるがこれはダメでどのみちMinboxアカウントは必要
下のsignupに入る




ここでメインで使うメールアドレスを入力して「Request Access」で結果を待つ




登録したメールにお知らせが来ておよそ5〜6日間の待ち時間のカウントダウンが始まる




このMinboxの告知DMをツイッターで飛ばせば待ち時間がいくらか短くなる
そのためにツイッターのクライアント認証もできる
でもお友達に1本飛ばしてみたがあまり親しくない人にやるとスパム認定されそうなので止めた




ということで現在あと2日の順番待ち
解禁になったらまた使用感を書く



2013年5月29日






Minbox

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

高速で大容量のファイルをwebに上げて渡したい相手にメール通知、ダウンロードしてもらうことで渡せるWebサービスのクライアントメニューバーアプリ

こういうサービスで何が一番近いかというと大阪ガスからスピンアウトした宅ファイル便なんかが思い浮かぶ。

Minboxは日本語の扱いや最初のアクティベーションにちょっとモタモタしたものを感じてしまったが、高速転送でファイルサイズ制限無し、転送量の制限もなし、30日アップしたファイルは保存されるというサービス。
大容量のファイルを頻繁にしかも色々な人とやり取りする人にはメリットがあると思う。

最初に5日間待たされるが、その後に登録したメールに送られてきたコードをアプリに入力すればすぐに使える…筈なのだが多少トラブルがあった。詳細キャプチャーにて。

使い方自体は簡単だし、転送速度は確かに噂に違わず速い。
私のところは回線速度があまり速くないので、その制約はあるが当然高速回線を使っていればそのメリットはあると思う。

もう一点気になったのは通知メールがhtmlメールでしかも文字化けというところか。
UTF-8のhtmlメールのリンクをクリックさせるというのはプライベートならともかく、ビジネスユーザにとってはどうなんだろうという疑問はちょっと感じた。
リンク付きhtmlメールというだけで「迷惑メールボックス」に隔離されてしまう会社も多いと思う。
せめてテキストメールの方にもファイルへのリンクを置いてくれればいいのにとは思った。

多少問題は感じないでもないが、容量無制限、転送量無制限で無料というのは魅力だと思う。
また有料登録すれば30日でファイルが消える制約も無くなるそうだから、Webストレージとしても使えると思う。





5日間の認証待ち期間が過ぎてメールでアクセスコードが送られてきた
早速Minboxをアクティベーションしようと思ったがこの通り真っ白になってログインできない
結局削除してApp Storeから再ダウンロードしても解決せず、本家サイトの
ダウンロードリンクから落とし直さないとアクセスコードを受け入れてくれなかった
何かが変わったのかもしれないがせめてなぜアクセスできないかぐらい表示してくれればいいのに




最初の起動時に連絡先からアドレスを読み込むか聞いてくる
これは読み込まなくても別に使えるので私はCancelにした




メニューバーアイコンをクリックすると出てくる「メール画面」
使い方はシンプルで一番上に送り先のメールアドレス、真ん中に本文
クリップボタンでファイルを添付、メールができたら紙飛行機ボタンで送信




まずクリップボタンをクリックして送信するファイルを選択
メニューバーアイコンに直接ドロップして添付もできる
手始めに12MBほどの音源ファイルを送ってみる




12MBなら1分ほどという表示が出る
その上の青いラインがプログレスバー




その間にメール本文の作成
メールアドレスはMacのAPIで文字を打ち始めると
ヌーメリックで候補が出てくる




次にメール本文をここに入力




ファイルのアップロードが完了するとクリップボタンにファイル数のバッジが表示される
1分はさすがに無かったがそれでもかなり速い
以上で準備完了、右下の紙飛行機ボタンをクリックする




メッセージ送信完了はGrowlでも知らせてくれる




送信完了確認のメールも返信してくれるがhtmlメールでしかも文字化け




UTF-8で送られていた




相手に届くメール本文はテキスト形式もちゃんと表示されるがここにはファイルへのリンクが無い




結局htmlを開いてUTF-8の文字化けを乗り越えて相手にダウンロードさせないといけない
ここらがビジネス用途としては厳しいかなと感じたが個人的に大容量ファイルを友達に渡すには問題無い



2013年6月10日







Worml

(Shareware/ただし期間限定Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

これはクラウドサーバーを使わずにP2Pでファイルを転送とWebサーバー経由のファイル公開、スクリーンショット公開ができるアプリ。

インターフェイスに特徴があってワームホールにファイルをドロップすると、登録している相手のうちチェックを入れた人に一斉にファイルを転送する。
ファイルの種類は一切問わない。

転送の仕組みはおそらくTorrentあたりを使っているのだと思うが、詳細は作者サイトにも説明が無い。

他に面白い特徴があって、この転送システムを使ってWormlのWebサーバーにファイルを公開することができる。
また同じくワンクリックでデスクトップのスクリーンショットをとってそのWebサーバーに公開することができる。
公開が完了するとクリップボードに公開用のURLがコピーされる。
それをメールなりブログなりツイッターなりで知らせたい相手に告知すれば、相手にファイルを渡したりスクリーンショットを見てもらったりすることができる。

P2Pのダイレクト転送は相手もWormlをインストールしていて相手のアカウントを登録しておかないといけないが、Web経由の公開なら、相手に必要なのはWebブラウザだけだ。

目的に応じて使い分けられる。
転送の時にワームホールにファイルが吸い込まれていくインターフェイスを見ているだけでも楽しい。
無駄な飾りかもしれないが、アプリを使いたくなるというのは実用性だけじゃなくてこうした見た目も重要かもしれない。





最初にWormlを起動するとアカウントの作成・ログインを求められる
Sign Upがアカウント作成、Loginが既存アカウントでログイン
アカウントは当然後で切り替えることができる




Wormlはメニューバーアプリとして常駐する
ここからプルダウンで登録済みの人へのワームホールを
開いたり、ファイル公開、スクショ公開を選択できる
また設定画面にもここから入れる




設定のアカウントのところでログイン済みのアカウントを確認できる
勿論ここでサインアウトして別のアカウントに切り替えることもできる
さらに重要なことはWormlはアプリを終了しても
ログインしっぱなしでセッションは維持されているらしい
次回のバージョンアップで終了メニューの隣りにログオフも新設されるそうだが
今のところここからで無いとセッションを切れない
そのために起こる負荷は測ってみたが大したことないが…




ダウンロードしたファイルはデフォルトでは自動で開く設定になっている
セキュリティ的なポリシーから私は「Finderで表示する」にしているが
遠隔からAutomatorスクリプトなどを転送して自動的に何かを
やらせるという使い方もできるかもしれない




ログインする時にP2Pのセッションを開く間メニューバーアイコンが青くなって回転する
セッションが確立したらこのギミックは止まってグレースケールのアイコンに変わる
この段階で何回か落ちるなど若干不安定さを感じた




メニューバーからプルダウンで接続
登録済みのアカウントとの転送はテストできなかった件は後ほど
ふたつ目のパブリックリンクを試して




パブリックリンクを開くとデスクトップにワームホールが開く
送り先は「パブリックリンク」とちゃんと書いてるのはいくつも開く時に備えてか




何でもここに放り込めばこれがWebサーバーにアップされて公開される




この時にペーストボードにURLがコピーされるからそれを公開すればいい
URLをブラウザのフォームにコピペすれば公開されたファイルをダウンロードすることができる
URLはメールなりツイッターなりブログなり公開する場所で相手を選別できる




試しにデカいファイルを転送してみる
12MBの音楽ファイルもさくっとアップロードされる




Webサーバにはリンクが表示されダウンロードが始まる
勿論回線速度に制約されるが転送は速い
この方法のいいところはファイルを渡す相手はWormlをインストールしていなくても
アカウントを持っていなくてもMacでなくても大容量のファイルを渡せるということだ




もうひとつパブリックスクリーンショットを試す
これを選択するとスクリーンの範囲を選択するカーソルが現れる
範囲を選択するとすぐにアップロードが始まってデスクトップを
公開しているWebサーバのURLがペーストボードにコピーされる




こうしてデスクトップが即時公開される
デスクトップの様子を見てもらって上級者に
アドバイスをもらうとかそういう使い方には最適だ




ところで一番肝心なP2Pの転送には今回成功しなかった
もう一台のピアとしてMac miniを接続しようとしたがこのような表示でログインできない
既存のアカウントでもログインできないのでハードかネットワークの問題かと思ったが
ファイアウォールを解除、MacBook Proと同じセグメントのLAN接続に変える、
VPNアクティベーションを外すなどひと通り試したがうまくいかなかった
OS10.8、64bitCPUなど動作条件は満たしている筈だがなぜか接続できない
結局P2Pはテストできずじまいで先のログイン時に落ちる問題も含めて不安定さを感じた
次期メジャーバージョンアップに向けて現在フリーウエアに
なっているとのことなので次回バージョンで改善されていることを期待したい



2013年6月11日







Swiftdrop

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

ドックアイコンまたはメニューバーアイコンにファイルをドロップするだけでDropboxやGoogle Driveにファイルをアップロードできるアプリ。

起動時にそれぞれのクラウドドライブに認証が必要。
認証が完了したらあとはドロップした時にGoogleかDropboxかどちらにアップするかだけ選択して、ファイルをアイコンにドロップすればいい。
アイコンはデフォルトがドックアイコンだが、メニューバーアイコンに切り替えることもできる。

このうちDropboxはもともとローカルドライブとクラウドドライブの同期がメインの機能だから、わざわざドックアイコンを使わなくてもローカルのDropboxフォルダにファイルを入れるだけでアップできる筈なのだけど、そのローカルのフォルダにドロップするなんてことも考えないでただひたすら大量のファイルをドロップして公開したい時に使えると思う。
Google Driveは文句無く便利だろう。

アップロード先はパブリックフォルダの中のSwiftdropフォルダの中なので、そのパスへのURLを公開すればファイルを一般にも公開できる。
これは簡単だし確実だ。





Swiftdropはデフォルトではドックアイコンとして表示される
ここでGoogle Driveを使うかDropboxを使うかを選択できる
使いたい方を「Enable」にチェックする




Dropboxのセッションが切れている時は認証を求められる




Swiftdropを認証できるとこういう表示になる




Webでクラウド側のDropboxのディレクトリを表示しておけば
アップロードされたファイルを確認できる




そしてドックアイコンにファイルをドロップ




Dropboxの場合はアップロードしたファイルはローカルのDropboxにすぐ同期される
場所はパブリックフォルダの中のSwiftdropというフォルダが生成されてその中




アップロードしたファイルは履歴で確認できる




Googleの方を選択すると…




Googleのログインを求められる




そしてアップロードするとGoogle Driveに表示される




ドックアイコンを右クリックして「System Menu instead of Dock」
をチェックするとメニューバーアイコンに早変わりする




ここにもドロップでアップロードできる




転送が何%進んでいるかが表示される
完了したらこんな表示



2013年6月12日







Pick Color

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

ショートカットキーひとつで手軽にデスクトップのあらゆる場所の色コードを取得できるカラーピッカーアプリ

カラーピッカーのお手軽なアプリが欲しかった。
webサイト用の色指定に使うカラーコードを簡単に取り出せるアプリが。

このPick Colorはマウスオーバーした場所の色をコードで取り出すことができる。
色をとりたいところにマウスオーバーしたら設定のショートカットキーを叩くことでトレイに色を記憶する。
ここまではアプリのウインドウを表示していなくてもメニューバーアイコンを見ながらでも色を確認できる。
Pick Colorをアクティブにしていなくても、このメニューバーアイコンが常駐している限りカラーをとるところまではできる。

コードはトレイに記録した色をクリックするだけ。
ペーストボードにコピーされているので後はそれをテキストにペーストすればいい。

カラーコードはWeb用のHEXだけでなくRGB、cmykなど7種類フォーマットが指定できる。
常駐できていつでもワンクリックでカラーコードを取れる、しかもPick Colorをアクティブにしなくてもいいというのが、いいところだと思う。





Pick Colorのメインウインドウ
マウスポインタの周辺は拡大鏡になっていて正確な位置を指定できる
上からカラーコード、座標等が表示されている




カラーを下のトレイに記憶しておくショートカットキーは
デフォルトではコマンド+Shift+Pキー




このショートカットキーはコマンド+「,」キーで設定を呼び出して組み合わせを変えられる
他のアプリがアクティブな時もこのショートカットキーは
生きているので他のアプリとぶつからない組み合わせに変更できる
上のプルダウンではカラーコードの種類を選択できる
デフォはWebサイトで使うHEXだがHEX2、cmrk、RGBなど7種類のコードが選択できる




このウインドウを表示していない時でも色をとりたいところに
マウスを乗せショートカットキーを叩けばカラーを記憶できる
メニューバーアイコンをクリックするとこのウインドウをすぐ呼び出せるので
5つのトレイからコードをとりたい色をクリックする
後は目的のテキストにペーストすればいい



2013年6月16日







WhatRoute

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応

UNIXの経路検索、ping、 whois、ポートスキャンなどのコマンドをシェルを使わずにGUIだけで実行で実行できるネットワークツールアプリ。

UNIXのtracerouteコマンドは自分のNICから指定したIPアドレスまたはホスト名までの経路と導通時間を表示するコマンド。
通常はTerminalを起動してCUIで使うのだが、それと同じことがアプリでできる。

WhatRoute自体はそれとpingを打つくらいの単機能アプリだった。
OS Xを使い始めた頃に私も使っていた思い出深いアプリだが、これがアイコンもインターフェイスもかなり変わって機能も増えている。

ネットワークの管理、保守などで圧倒的によく使うのはpingとtracerouteだと思うが、whoisなんかも個人的興味で使うことが多い。

pingは初心者でも知っておくと便利だと思う。
LAN接続のプリンターが反応しない時にpingを打ってみると、反応しないのはプリント機能などのソフトウエアの問題かネットワークの問題かを切り分けることができる。
トラシューの作業の9割は切り分けという気がするので、切り分けの手段をたくさん知っていると言うことはそれだけトラシューにも強くなるということだ。
持っておいて損はないアプリだと思う。





WhatRouteを初回起動する時にroot権限の認証を要求される
一部のコマンドがroot権限が必要なためでパスワードが必要




UNIXでいうところのtracerouteのコマンドはこのTraceを選択して相手のIPアドレス
またはホストネームをフォームに入力、右端の「Trace」ボタンをクリックして結果を待つ
自分のMacのNICから相手のホストまでの経路検索結果が出て経路が切れている場合は
どこが問題かも切り分けられる




こちらはpingを打った時のレスポンス
pingは一度打ったら止めない限りずっと打ち続けるUNIXコマンドタイプ
これは単純に経路がつながっているかいないかを判断するのに使う




と、ここまでなら単にTerminalを使わなくても
ネットワーク診断ができる便利なアプリというだけのことだが
WhatRouteの面白さはそれを視覚化した機能にある
例えばTraceで経路を検出する時にMapウインドウを
出しておけば検索した経路を世界地図で表示してくれる
これはWhatRoute.netさんへの経路を表示したところ
日本からアメリカ国内のいくつかのホストを経由して
オーストラリアを経由して最終的にニュージーランドに到達している




こちらはDNSのログウインドウ
メニューバーのWindowsメニューからこれらのGUIウインドウを表示できる




こちらはシステムリソースネットワークの動きに連れてCPU占有率や
スレッド素などの移り変わりをリアルタイムに表示してくれる




インターフェイスモニターはNICカードごとのデータフロー、パケットフローをリアルタイム表示




それぞれヒストリカルグラフでも表示できる




そのネットワークフローをパケット生データも表示可能…
と至れり尽くせりでネットワークに関心がある人なら
これひとつで当分遊べそうな多機能アプリになっている



2013年7月30日




WhatRoute

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

ping、tracerout、portscan whoisなどのネットワーク診断のコマンドをGUIで操作してネット接続の経路や相手位置などを調べることができるアプリ。

これもOS Xを使い始めた頃から愛用しているが、いろいろ近代化しているようなのでチェック。

最新バージョンの変更点としては、マップで右クリックするとGoogleマップで相手位置の詳細を表示するなどの機能が追加されている。

特定サイトへの経路やパケットロスレートを調べてネットワーク不具合を特定したり、怪しいサイトのサーバーの設置場所を特定したりいろいろ面白いことに使える。





WhatRouteを初回起動するとネットワーク監視の
ヘルパーをインストールすることを促される
管理者パスワードが必要




WhatRouteはフリーウエアだがMacOS7以来の年季の入ったオンラインウエアだ
気に入ったらドネーションをよろしくとのこと




例えば気になるサイト、サーバーなどの
IPアドレス・ドメイン名などを左上のフォームに入力する
その右隣のプルダウンでトレースルート、ping、whoisなど何をやりたいかを選択する
あとはその右隣の実行ボタンでスキャン開始
例えばこれはうちから弊サイトを置いているMacServerの
サーバーまでの経路とその反応速度を測っている




ウインドウメニューからマップウインドウを開くことができる
ここにルートを表示することもできる…海外サーバーならば…




このマップの使い方だが例えばモニターウインドウを開いて
自宅ネットワークの接続履歴を監視する




これをマップに表示すると世界のどこのサーバーに
接続しているかをリアルタイムに表示できる




ネットワークフローの状況はここで確認できる




設定ではTCP以外にUDPも監視対象に加えたり
タイムアウト値を変更したりの詳細な設定が可能
Restoreボタンでデフォルト設定値に戻すことができる




こちらはpingの結果表示
レスポンスタイム、パケットロスレートなどを
表示するのはシェルのpingコマンドと同じ




こちらはポートスキャンの結果表示
相手のサーバーで使用できるサービスとそのポート番号を知ることができる




先ほどのネットワークのフローをリアルタイム監視する画面で
目に付いた特定のホストを右クリックするとスキャンメニューが出てくるので
それぞれの相手にこれらのスキャンがかけられる
これは便利




さらにマップの上でグラフィック表示されているルートの上で右クリックすると
Googleマップ、Google衛星写真の上で接続の終端を表示することができる




右クリックメニューを開くとブラウザが起動して接続先の地図を表示する
例えばこの接続先はサンフランシスコ郊外の空港の近くのサーバーを指している




さらにマップの上にマウスを動かすとその地域の
ネットワークフローのサーバーの国籍をこのように表示する
これはあくまで物理的な位置の行政区ではなくネットワークの
サーバーの国籍を表示しているので必ずしも地図の国籍とは一致しない




WhatRouteのアンインストールはここから…




クリックするとアンインストールメニューが表示される
ヘルパーなどもインストールしているのでこういう心遣いはさすがだ



2016年5月29日














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