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2018 年 4 月 29 日




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半分反応しなくなっていたMacBook Proのトラックパッドを修理した〜動くようになって実感したがやはりマウスは使いにくい・いかにパッドに私は依存していたか…

先日愛用のMacBook Proのトラックパッドが壊れてしまったという記事を書いた。

切り分けをした結果、ソフトウエア側の問題やバッテリーの膨らみなどの問題ではなくトラックパッドそのものの故障と判断した。
このMacBook Proは2009Midモデルなので、もうジニアスバーに持って行っても修理はしてもらえない。
ビンテージも通過してもう完全な型落ちモデルになったので部品は流通在庫も含めてどこにもない。

そこでカリフォルニアのMac関連のビンテージもの部品ばかり専門に扱っている業者から直接購入した。
Mac Apple 専門店 Vintage Computer

注文した部品が成田経由で届いたので早速組み込みを実施した。





MacBook Proの電源を落とし底板をはずしてバッテリーを撤去する
ここまでの手順は先週書いた通り
バッテリーのネジは3枚刄の専用ドライバーなのでくれぐれも
他のドライバーで代用したりしないように




トラックパッドケーブルをヘラなどでこじって外す




トラックパッドのヒンジのネジを外す準備で蓋を開けてMacBook Proを縦に置く
トラックパッドを表から抑えながらヒンジネジを外さないとネジを舐めてしまうので
これをやらないと二度とトラックパッドを嵌められなくなる




トラックパッドヒンジはシャーシに属するのでヒンジネジは左右それぞれの外側を外す
これは精密ドライバーの一番小さいもので外せるが非常に小さいネジなので紛失に注意




ネジを外したらトラックパッドをシャーシから外す




これがカリフォルニアから届いたトラックパッド
交換部品ラックに吊るす袋に入ったままで届いた




まずトラックパッドケーブルを先にシャーシのゲートに通す
奥まった経路を通るのでヘラかドライバーでプラグを通しながら基盤にこれを差す




ヒンジのネジを戻したらトラックパッドのクリック深度を調整する
このネジを六角星形ドライバーで一旦閉めて緩めながら
クリックがどこで動くようになるか確認する
クリックが動くようになるギリギリが適正ポイントとなる




こうしてトラックパッドのタッチもクリックも復活した
トラックパッドが治ってみるといかにこの操作に自分が慣れていたか実感した
キーボードとマウスは他のPCでは普通の操作系なのだがこの組み合わせがどれだけ不便なことか
もうトラックパッドがないとMacを使えないカラダになってしまった…


故障の原因だが…経年変化ということでしょうなぁ。
見たところ変形も腐食もしていないが、長年使っていればセンサー部分が化学変化を起こして反応しなくなるということのようだ。
つまりこの故障はどのMacBook Proにも、長年使用していると起こり得るということだ。











2018 年 4 月 22 日




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MacBook Proのトラックパッドが死んだ〜こういう時の対応手順…を一通りやってみたが治らなかったのでパッドの部品交換ということになった

MacBook Proのトラックパッドが壊れた。

トラックパッドを使用してマウスポインターの移動ができない。
正確にはトラックパッドの上半分はなんとか機能しているが下半分は全く反応していない。

そしてトラックパッドをクリックしてもクリックが入力できない。

こういう場合の対応手順をまとめておく。

ソフトの障害の切り分け

1)システム環境設定のトラックパッド、アクセシビリティーの設定を確認する
2)PRAMクリア(コマンド+Option+P+Rキーを押しながら再起動)
3)SMCメモリクリア(システムを落としてShift+Control+Pptionを押しながら電源ボタンを10秒以上押す:参照『Mac の SMC (システム管理コントローラ) をリセットする方法』

以上を実施するとトラックパッドの不具合は大抵治るという情報はネットにあふれているが残念ながら治らなかった。





トラックパッドの下半分を撫でても全く反応しない
マウスポインタだけでなくスクロールもスワイプも
みな途中で止まるのでシステムかハードの障害と判断した
またトラックパッドをクリックしても無反応




あとボディの変形が原因でトラックパッドが圧迫されているために
反応しなくなるというハード障害の事例もいくつか見かけた
これもチェックしてみたが底板以外特に歪みなし




ただしトラックパッドをよく見ると右側の段差がほとんどなくなっていることに気がついた




左側は0.2mmほど段差がある
確かこれが通常だった気がする
右側の突出が今回の障害と関係あるのか元々だったのかははっきり記憶がない




次に考えられるのはハード障害
考えられるのはバッテリーの膨張、トラックパッドの調整スクリューのゆるみなど
そこで電源を落として分解を開始する




トラックパッドはバッテリーの裏側にある
バッテリーを外すため左右のネジを抜くがこのネジは通常のプラスネジではなく
3枚羽根の特殊ドライバーを使用する




バッテリー左のネジも3枚羽根
バッテリーには「バッテリーを外すと修理対象外になる」と警告が書いてあるが
このバッテリー自体自分で交換したものなので気にしないで外す




バッテリーネジは右が長い
戻す時に忘れないように




チェックするポイントはバッテリーの裏とトラックパッドの裏のこの部分のネジ




実はこのバッテリーは以前書いた40分しかもたなくなったので新品に交換したもの
なんだかんだで過去最長命のバッテリーとなって
もう4年も稼働しているがキャパシティはほとんど落ちていない
このまま10年もつかと期待していたがハード障害の疑いが
濃厚になった時に「バッテリーが破裂しかけてるのか?」と頭によぎった




このバッテリーが膨らんでトラックパッドの裏側を圧迫する
という障害も結構あるのだがチェックしたところ膨らみはない
バッテリーの嫌疑は晴れた




トラックパッドの裏側のここのネジを締めることで症状が改善するという情報もあった
ここはやはり六角星形ドライバーを使用するがこれを
締めたり緩めたりいろいろ試してみたが全く改善しなかった




バッテリーを戻さずに起動しても治らないので
これはトラックパッドのハード障害だと判断した
結局トラックパッドを購入することにしたがもちろん9年前のMid2009の部品は
デッドストックしかありえないので米西海岸の専門業者のサイトに発注した




部品が来るまでの間MacBook Proの操作はワイヤレスマウスを使用することにしたが
トラックパッドを有効にしておくと勝手にポインタが動いたりクリック状態になったり
鬱陶しいのでシステム環境設定アクセシビリティ
マウスとトラックパッドに入ってトラックパッドを無効にした


切り分けの結果トラックパッドそのもののハード故障であることが判明したが、部品はアメリカからの個人輸入になるので一週間ほどかかるとのこと。
部品の到着を待って交換後の結果をまた後日追記する。

それでこの記事もマウスとキーボードで書いているのだが、マウスがとても使いにくい。
昔は当たり前の組み合わせだったのに、MacBook Proのトラックパッドに慣れてしまうとマウスは本当に不便だ。

それにしてもMacのトラブルシューティングサイトを運営しているオーナーに次々とネタを提供してくれるなぁ。
孝行息子のMacBook Pro
まあ老兵だから仕方がないのかもしれない。



2018 年 4 月 14 日




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昔のMacintoshのエミュレートされたソフトウエア、UIのライブラリがオンラインで楽しめて、ノスタリジーに耽る人もいるかもしれない

MacのSystem7、System6のOSのインターフェイスと主要ソフト、ゲームなどが実際に動くオンラインエミュレータサービスページ。
Software Library- Macintosh - Free Software - Free Download, Borrow and Streaming - Internet Archive.webloc

今までにもMacの昔のOSの雰囲気のフラッシュとかスクリプトゲーム画面などの再現サイトは色々あったが、このサイトが面白いのはROMイメージを実際に吸い出してオンラインでそれを動かしていることだ。
だからエミュレーテッド・ソフトウエアという言い方をしているんだろう。

流石にSystem6やSystem7の初期の頃は、私はまだ全くのパソコンアパシーだった時代なのであまり懐かしいという感覚はないのだが、それでも
「そういえば昔のMacはこういう操作手順だったな」
という感慨はある。

この時代にMacをいじり倒していた人たちなら、おお!と思うんじゃないかな。





ライブラリーのページ
これは人気順のソートでやはりトップにMacOS System7とSystem6が来ている
続くゲーム類は実際に動く




System7を起動したところ
エミュレータとROMイメージをダウンロードしているという表示が続く
右上の全画面ボタンでフルスクリーン表示も可能




起動したSystem7
そういえばそうだった…というインターフェイスに昔旧MacOSと格闘した日々が蘇る
Macintosh HDの中のSystem Folderの中のExtensionsやControlPanelsに入り浸っていた
つまりあまり楽しい思い出とはいえない…




そしてハイパカだ!
実際に動きそうだ
他にもサイトの説明にはMicrosoftのExcelとかMacDraw、PageMakerなどのソフトが記載されている
そういえばExcelは最初はMicrosoft社のMac向けソフトとしてスタートしていたよね




アプリの切り替えはメニューバーの一番右端のアプリアイコンで切り替える
だからアプリの終了メニューはfileメニューの中にある
これがOS Xで変更された時にはブーイングの嵐だったが今ではすっかりOS X式に慣れて
「あっ!確かに昔のMacってこうだったな」とか思うのは実に感慨深い




ゲームライブラリのインベーダーゲーム
実際に遊べる




同じくこちらはSystem7にバンドルされていたCanonFodder
装薬量と仰角を調整して相手の大砲を先に潰した方の勝ちというシンプル極まりないゲーム
でもそういう時代なんでちゃんと放物線の計算をしているんだろうな




システムの終了はFinderのSpecialメニューの中のShut Downから
これも今から見ると異様なインターフェイスだがこの当時はこれがMacユーザの常識だった




安全に電源を落とせる状態になりましたよ…という表示で電源をオフにできる
自動で電源ユニットがシャットダウンしたりはしないのだ




こちらは起動画面のWelcome to Macintoshの画面
口絵のハッピーMacのアイコンの後いきなりこのウエルカム表示が続く
システムの大きさもフロッピーに入る程度だったのでこの時代は起動も速かったんだろうなあ




フルスクリーンにするとこういう表示がMacBook Proのスクリーンを占拠して
なんだかおもろいのお




こちらは同じSystem7でも7.5.3で確かこの辺りから
日本語版は漢字Talk7とかいう名称になったと記憶している
起動画面も後のOS9あたりまで引き継がれるプログレスバー付きスプラッシュに変更された




オープンソースのお仕事なのでこちらはまだシステムフォルダぐらいしか再現されていない
コントロールパネルもサウンドのみというガワだけ状態
この辺りからOSのUIが大きく変わってこの流れがOS9まで引き継がれて
これがさらに大きく刷新されたのがOS Xの10.0.0というのが大まかな流れのようだ
もっともSystem5以前のMacのことは私もあまりよく知らないのだが…


《追記:2018/04/15》
BBSにSakiPapaさんより情報を頂いた。

2018年4月14日「昔のMacintoshのエミュレート...」懐かしいですね。クラシック環境は使いまくっていたはずなのですが、もう忘却の彼方に霞んでいます。WikiPediaなどで調べながら書きます。

「漢字Talk」の名称ですが、Macintosh PlusのSystem 3(漢字Talk1.0)からSystem 7.5.5(漢字Talk7.5)まで使われました(System 7.0を除く)。(私が使い始めたのはSystem6.0.7の漢字Talk 6)System 7.6 からは英語版と同じ名称になりました。

クラシックOSではQuickDrawなどのライブラリはシステムROM(ToolboxROM)から呼び出して使っていたので、OSのエミュレーションにはROMは必須となります。後期のOSでは、このROMの内容もOSの中に含まれるようになりましたが。ROMの内容にはAppleの知的財産権が及ぶので、SheepShaverなどのエミュレータを使うには、自分でシステムROMを用意する必要があります。

Appleもお目こぼししてるのかな?

System 7 からはカラー化されたのですが、ちゃんとモノクロ(1 bit表示)やグレイスケール表示のためのリソースも用意されていたので、このサイトのようにモノクロで処理の負荷を下げてエミュレーションできるわけです。


去る者は日々に疎し
System*時代、の記憶はどんどん曖昧になっていくということだ。



2018 年 4 月 8 日




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MacBook Proのキーボードバックライトが光らなくなった〜ハードの管理情報はNVRAMに記録されているのでこういう時はPRAMクリアで解決

口絵の通りMacBook Proは8年落ちになる私の古いモデルも暗い場所でキーボードバックライトが光る。

8年前までMacBookを使っていた私は
「こんな機能イラネ」
とか思っていたが、暗い場所でも操作する可能性があるノートの場合、意外にこの機能は便利だということを使ってみて思い知るようになった。
だからこの数日夜中に起きて仕事しないといけない場面でキーボードが光らないことに気がついた時に不便さを痛感した。

それでこのキーボードバックライトの管理情報なのだが、これはファンや電源ユニットなどのハードウエアの管理情報と同じで起動時にOSを読み込む前にファームウエアを読み込む時の設定を保存するNVRAMという不揮発性メモリに書き込まれる。

キーボードバックライトが光らないというトラブルも、要はここの設定情報が壊れているためで初期化するにはMacユーザにはおなじみのPRAMクリアでよい。





コマンド+Option+P+Rキーを押しながらMacを
起動するPRAMクリアはかつてはMacのトラシューの黄金律だった
PowerPC時代のMacではファームウエアレベルの設定メモリをPRAMといっていたが
インテルMacではnvramの名称に変わったので本当はNVRAMリセットというのが正しいらしい
電源ユニットの振る舞いだけでなくスクリーンの明かるさやrootlessというOSより
優先するセキュリティ設定を記録する部位だがここにキーボードバックライトの設定もある
なのでキーボードが光らなくなったらPRAMクリアでリセットするのが正解




ところで私はMac起動時にシェル画面になって
何を読み込んでいるのか表示するverboseモードでMacを使用している
問題が起きた時、起動が異常な時にすぐにトラシューできるからこうしているが
PRAMクリアをするとこのverboseモードも解除されて起動画面は
デフォルトの白画面でデイジーギヤがくるくる回る画面になってしまう
verboseモードを再設定するコマンドはsudo nvram boot-args="-v"




ちゃんと設定されたか確認するコマンドはnvram -p
ここのboot-args-vになっているならverboseモードがONになっている




verboseモードになると起動時はMac独自のデイジーギヤ画面ではなく
UNIXやLinuxなどの一般的な起動画面と同じクレジット画面や
システムdaemonなどの読み込みプロセスなどの状況を表示する画面になる
今ではこれが無いとMacがまともに起動できているか不安になる
PRAMクリアでこれが表示されなくなるので再設定は私には必要


2018 年 4 月 3 日




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ある日ターミナルでrsyncコマンドの転送ができなくなった〜protocol incompatibility (code 2) はいろいろな問題を示唆している

ある日自宅Webサーバーの幣サイトのミラーにファイルの同期ができなくなった。

正確にはAFPやSMBで通常通りファイルの転送上書きはできるのでサーバーの異常ではない。
rsyncコマンドを使ってのファイル同期ができなくなっただけだ。

MacBook Proからテキストエディタで作ったサイトファイルを、自宅のWebサーバーにsshのプロトコルを利用してファイル同期をするrsyncコマンドを毎回使用している。
hiiragi-no-MacBook-Pro:~ hiiragi$ rsync -avz --delete /Users/hiiragi/Sites/ hiiragi2@10.0.1.205:/Library/WebServer/Documents

この時の返りが以下のようになっている。

protocol version mismatch -- is your shell clean?
(see the rsync man page for an explanation)
rsync error: protocol incompatibility (code 2) at /SourceCache/rsync/rsync-45/rsync/compat.c(61) [sender=2.6.9]

大まかに訳すと
『プロトコルのバージョン不一致--お前のシェルは綺麗なのか?
(詳しくはmanのrsyncページを見よ) 
rsyncエラー:プロトコルの変換不適合 コード2 compact.c(61)「送信側バージョン269」
となる。

このエラーメッセージからまたシェルのバージョンの問題のように見える。 シェルのバージョンは確かに最新ではないのだが、この前までは普通に同期できていたのになぜ急にできなくなったのかを考えるとバージョンが原因ではなさそうだ。

調べてみたところ、このエラーはbashの環境変数の.bashrcが不正な出力をする行を含むとか、認証のフィンガープリントエラーとかいろいろな原因が考えられるらしい。
このうち
at /SourceCache/rsync/rsync-45/rsync/compat.c(61))
という部分に着目して調べていたらこういうページを見つけた。
rsyncで"protocol version mismatch — is your shell clean?"とエラーが出た場合の対処方法
このサイトの記述でリモート側のbashrcに問題があったという記述でハッと気がついた。

WebサーバーにしているiBook G4の内蔵ディスクがお亡くなりになって、結局再インストール・再設定する羽目になった経緯は以下に書いた。
Webサーバーとして長年働いてくれたiBook G4についにSMARTアラートが点灯〜ディスク交換が必要なのだがIDEディスク事情にビックリ

この時にsshのリモート認証も一からやり直しになったことも書いた。
これが原因かとも思ったが、これではなくこの後
「そういえばこのターミナルにセキュリティ設定をしていなかったな」
と思い立って以下のTipsで設定したbashrcの書き換えを実施した。
Terminalを自動起動して悪意あるコードを実行されるリスクを回避するコード
どうやらこのタイミングで同期ができなくなったらしい。





ある日遠隔からrsyncコマンドを使用してWebの同期ができなくなった
出先からでもWebにアップできる便利なコマンドだったのだけどこれが使えないのは痛い
「お前のシェルは綺麗なのか?」「プロトコルバージョン不適合だ」との警告が並ぶ
このコメントに惑わされるが実は原因はそういうことではなかった




Webサーバー側のiBook G4のbashrcにターミナルが起動した時に
「お前が起動したのか?Y/N」というコメントを表示する設定を追記していた
このせいで遠隔からのssh接続がブロックされていたという単純な問題だった
これをroot権限で削除する




するとファイルの転送には成功するようになった
相変わらず認証エラーは出ているがこれは前からだ






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