Previous Index Next

2005 年 11 月 15 日





SafariStand
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

MacOSXの環境では、もうSafariは押しも押されもせぬ主力ブラウザになっている。
OSXを使うユーザは一度はこのブラウザを試してみるに違いない。

私は結構気に入っているが、しかしMacユーザの中にはどうもこのブラウザが手に馴染まないという人も結構いる。
それはいろいろな理由があると思うが、例えばFireFoxなどのMozilla系に行ってしまう人の不満のかなり大きな部分がSafariは3ペインのブックマークや履歴の表示ができないのが不便ということだ。

確かにここいらはSafariの融通の利かないところだし、実際Safari以外のブラウザはIEMozilla系はもちろん、ShiiraのようなWebKit系のブラウザも皆こ3ペインの表示はできるようになっている。
こういう所が嫌いというのは確かに分かる気がする。

あるいはデフォルトで提示されたメニューの使いにくさということもある。

このSafariStandはこういうSafariの使い勝手の悪さを解消しようというプラグインだ。

例えばブックマークや履歴などを3ペインではないが、3ペインのようなアレンジの別ウィンドウに表示する。
また、テキストエンコーディングの変更などもプルダウンからさらにサブメニューに入らないといけないというSafariの不便さを解消してくれるのも良い。
実はこれはSafariを使っていて結構イライラするところで、最近では減ったがテキストエンコーディングの指定をちゃんとやっていないヘボなサイトを表示する時に、
SafariIEMozillaのように自動識別するという機能が弱いために、文字化けして表示されてしまうということがちょくちょくある。

こういう時は「表示」メニューのプルダウンから「テキストエンコーディング」に入って文字コードを変更してやれば良いのだが、このメニューコマンドの2段構造のためにこの操作が結構煩わしい時がある。
このプラグインを入れると「Stand」というメニューが現れてここからプルダウン一段目でテキストエンコーディングを切り替えられるので、これだけでも使う価値がある。

実際にはこの他にもかなりな多機能が盛り込まれているが詳細はキャプチャーと当該サイトの説明を参照してもらいたい。

なおインストールはタイガー環境では
"/Library/Application Support/SIMBL/Plugins/"

"SafariStand.bundle"
を入れるだけで良い。
その他のファイルは使わなくていいし、こちらのインストールのやり方の方が安定するそうだ。






SafariStandをインストールするとStandというメニューが現れる
ここからテキストエンコーディングの変更やサイドバーやブックマークの表示など操作できる





例えばブックマークをこんな感じで表示できるのが3ペインに慣れた人には価値がある
いちいちブックマークのページに入らなくてもどんどんブックマークサイトを巡回できる





そのブックマークも増えてくるとどこに整理したか分からなくなることもある
そういう時には憶えているキーワードで検索一発で呼び出すこともできる





もう一つ価値があるのはこのサイドバーだと思う
タブで10以上もページを開くとタブが小さくなってタイトルが読めなくなる
このサイドバーにはサムネイルでページが表示されるので何十ページ開いても
自由にタブ間を行き来できるのが便利じゃないだろうか




その環境設定タグを見れば多機能ぶりが分かると思う
その中で最近追加された面白い機能が「メタルを除去」だ





「メタルを除去」を設定するとブラウザのスキンが
タイガーアプリ風のグレーのつるっとしたスキンに変わる





元に戻すとこういうヘアブラッシュ風のメタルのスキンになる
どちらが好きかは好み次第だが、タイガー以降アプリのスキンは
これに移行するようなので早々と移行したいという人にはお薦めだ




昨夜、ちょっと私のうっかり操作でiBookの中のファイルが3GBほど失われてしまったために、デイジーチェーンで連結している外付けHDのバックアップからこのファイルを復元しようとしている時に、クラッシュ。

3GB近くまでコピーをしたところでFinderが凍ってしまいFinderを「再度開く」で強制終了すると今度は何をやってもFinderが起動しなくなってしまった。
Finderが起動途中で止まった状態のために、ログアウトすることもできず、結局外付けボリュームをいくつもマウントしているのに強制終了するという心臓に良くない状況になってしまった。

結局無事再起動はできて、いきなりアンマウントされた外付けボリュームも壊れることもなく内蔵HDもダメージはなかったのだが、問題はこうなった原因だ。
FireWireは不安定だといってもフォルダ一つコピーしている時にいきなりフリーズというのは初めての体験なのだが、その再起動したiBookの動作を見て納得してしまった。
結論からいえばまた犯人はSpotlightだったようだ。

このデイジーチェーンのHDは今年の最初に壊れたiMacに交換HDとして載せていた120Gで、今ではバックアップのバックアップという感じの使い方をしている。
なのでタイガー環境では初めてマウントするのだが、例のSpotlightのプライベート設定を忘れていたのでギガのコピーの最中に例のメタ検索ファイルを始めたのではないだろうか。

これは本当に困った仕様だ。

やっぱり「メタ検索ファイルを作っても良いか?」というアラートタグはぜひとも必要だと思うのだがいかがなものだろうか。






GraphicConverter
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これはjpeg、tiff、gif、pdf、pngなどの画像データをフォーマット変換したりリサイズしたりといろいろできるMacの定番中の定番アプリ。
Macユーザなら多分このアプリを知らない人はいないんじゃないだろうか。
だから今までここではこのアプリは取り上げてこなかった。
それにOS9時代にはこれを使っていたが、今はロスレスで画像をリサイズしたりフォーマット変換したりできるアプリがいろいろ出そろっているので、主にそちらを使っていたということもある。

今回このアプリをテストしてみたのはこちらの記事に刺激されてこれをやってみたからだ。

このE-WA's Blogさんの記事では地下鉄の路線図をiPodに仕込むという手順が書かれている。 これは面白い。
私は東京に転勤してきてもう3年目になるが未だに地下鉄の路線の位置関係が頭に入っていない。どうも東京の地元の人も東京の鉄道が完全に頭に入っている人は皆無に近いらしく、みんな覚えることはあきらめているようだ。
出先で予定が変わった時に、地下鉄の何線に乗り換えたら良いか今まではiBookをいちいち開いて路線図を見ていたが、さすがに駅などでこれをやっているのは不便を感じていた。
せっかくiPodPhotoを持っているんだから何とかならないのかなと思っていたら、E-WAさんのこういう記事を見つけたので早速試してみた。

要約すると
1)こちらのサイトから地下鉄路線図のjpegをダウンロードする

2)GraphicConverterを使ってこれを分割する。
E-WAさんの作例はiPod5Gが対象だから6×5分割だが、私のiPodは4GのPhotoなので5×5分割で割る

3)E-WAさんの作例はiPhotoを使っているが、私は写真の管理にiPhotoを使っていないので所定の写真のフォルダにこれを入れる

4)そしてiPodをつないでiTunesでシンクロする

以上の手順でiPodでも地下鉄路線図が見られるはずだったが、先日これをトライしたところGraphicConverterがクラッシュしてシステムを巻き込むというトラブルが発生して全く進まなかった。
Photoshopで代わりをできないか検索してみたところそういうプラグインを見つけるには見つけたが、試す時間がないままになっていた。

あきらめかけていたがBBSで「mp」さんから旧バージョンを本家サイトから落としてきて使っているがこちらはノートラブルだという情報をいただいた。(当然英語バージョンになってしまうが)

早速上記リンクからGraphicConverter5.7.1をダウンロードしてきたところ、先日のトラブルが嘘のように何の問題もなく一発で成功した。

ところが分割した画像ファイルのネーミングがアトランダムでそのまま読み込んでもバラバラになってしまう。
それであとはパズルゲームみたいなものだ。
一番左上から01.jpg、02.jpg、03.jpg・・・と並ぶようにして2段目一番左が06.jpgがくるようにする。そして以下右に向かって07.jpg・・・として3段目一番左が11.jpg、4段目が16.jpgというようにリネームして25枚のjpegを並べる。
これでiPodに読み込ませればOKだ。

手間はかかったが、iPodでさっと地下鉄路線図を確認できるのはやっぱりちょっと便利。ちょっとうれしい。

ちなみに「さきぱぱ」さんの最新情報によるとGraphicConverterのv5.7.2はバグがあったようで、昨日早速バグフィックス版のv5.7.3が出たそうだ。
この作者さんの対応の早さには感心する。
それに対応版が出たので、この記事もこんなにくだくだ書く意味もなかったのだが・・・

皆さんはGraphicConverterの最新版をダウンロードするようにしていただきたい。
(現在のところ英語版のみで日本語サイトからはバグ版のv5.7.2しか落とせない状況だ)




追記

「さきぱぱ」さんよりまたまた情報をいただいたが、日本語版もv5.7.3にバージョンが上がったそうだ。こちらも対応が早い。(ローカライズ作者さんも多少意地になっている感じですか)






GraphicConverterを使って地下鉄路線図jpegを25分割する
「Split」にチェックを入れてボタンを押すとどういう分割にするか訊いてくるので
Number of partsに5×5と入力して実行するだけで良い





そして路線図の25分割jpegができるのだが、並びがバラバラなのでリネームする





フォルダにmetroとかなにか分かりやすい名前をつけて
その上のディレクトリからiPodにシンクロするようにiTunesで設定する
これで地下鉄路線図を出先でも調べられる便利なiPodが完成だ
同じ手順でGoogleの地図を取り込むなどの使い道が考えられる
手間を惜しまないならばの話だが・・・





ElectricSheep
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

SF映画の三大傑作を挙げるとすると「2001年宇宙の旅」「惑星ソラリス」と並んでリドリー・スコットの「ブレードランナー」を挙げる人が多い。
この「ブレードランナー」はカート・ボネガット・ジュニアの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という小説の映画化だ。

原作はちょっと難解だが、そのイメージなのか「電気羊」という名前のスクリーンセーバだ。
webから画像のパターンをランダムにダウンロードしてきて表示する。なので少なくとも初回起動の時はインターネットにつながっていないといけない。

なかなかきれいなビジュアルだ。






ElectricSheepはパターンをwebから取得するスクリーンセーバ



と思ったらまたまた『さきぱぱ』さんからご指摘をいただいたが「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」の著者はカート・ボネガットではなくフィリップ・K・ディックとのこと。確かにそうでした。訂正しておきます。





2005 年 11 月 16 日





breveCreatures
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはスクリーンセーバなのだが、ここで使われているグラフィックの元の考え方が面白い。

これは以前生物の進化を扱ったスペシャル番組で見たことがあるのだが、このアルゴリズムはカール・シムズ教授のセミナーの実験用シミュレータとして生まれた。(どこの大学だったかは失念)
要するに生物の進化のプロセスを説明しようという実験で、証明しようとする命題は「生物の進化は常に無作為、全方向的に発生するが環境がこれを選択淘汰する」ということだった。
図では全くアトランダムな形の「breveCreatures」という生物が生成されるが、大抵は環境に適応できずに死滅してしまう。
しかし何千回も無作為生成をしているうちにこの環境で生き延びることができるという生物が偶然生まれる。
これもまた無作為に進化していくので進化はゆっくりとだが繰り返されていき、やがては環境に適応した複雑なシステムを持つ生物が生まれるというシミュレーションだ。

サイトの説明によると目立った進化の成果を上げるには数時間、あるいは数日かかるそうだ。
その間このセーバをずっと走らせておかなくてはいけないので、アクセサリー的なセーバとしては面白いが、本当に進化が起きるのか見たいという人は数日間Macを使うことをあきらめた方がいい。

ところで以前スペシャル番組で見たシムズ教授のシミュレーションもちょうどこれと同じようなOpenGLっぽいグラフィックを使っていたが、今にして思えば彼はMacを使っていたのだろうか?
それともUNIXだったのだろうか?






breveCreaturesは無作為に生命体を生成してその進化の過程を説明しようというスクリーンセーバ
なんだか無意味にうごめいている生物の姿を見ているだけでもユーモラスで面白い




2005 年 11 月 17 日





京香
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

「今日は何の日?」を教えてくれるDashboardWidget。
Webから情報を取ってくるので表示にはネット接続が必要だ。

例えば11月15日は七五三というのはすぐ分かるが、昆布の日とか生コンクリートの日とかは普通知らないんじゃないだろうか?
考えてみれば一年を通じて毎日必ず何かの記念日というのはある物だと感心する。
「不思議の国のアリス」に「今日は何でもない日」というのが出てくるが、何でもない日って本当にあるんだろうか?
あるとしてもすごく希少なのじゃないだろうか。






京香は今日は何の日か教えてくれるWidget





Tigerたん
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これはOS10.4のマスコットキャラ「タイガーたん」があれこれTipsやRSSなどの情報をランダムに教えてくれるという「プッシュ型」のサービスキャラ。

この「タイガーたん」という秋葉系御用達のキャラが
実に表情豊かに(?)SafariFinder、その他システムのもろもろのTipsを次々物知り顔で教えてくれる。
なんだか可笑しいキャラだが、真剣に読み出すと面白いかもしれない。
知らないTipsがいくつあっただろうか?

BBSは「タイガーたん」にしゃべらせたい台詞を皆で投稿するという趣向。なかなかいいセンスだ。






Tigerたんはシステムやアプリのまめ知識、RSSを
ランダムに教えてくれる献身的な(?)キャラ





それと季節柄こういうギミックもあったりして・・・





Gooby
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは子供用のgooリサーチを使うことを前提としたブラウザ。
キッズブラウザというからにはペアレンタルロックの機能は充実しているようで、簡単に外せないようになっている。
最近の子供は親よりもコンピュータスキルが高かったりするから、こういうことは必要なのかもしれない。
これで子供を有害なサイトから守るということがメインの機能。

試しに「女教師」というキーワードを入れて検索してみると上位のヒットはみんな表示できないサイトばかりだったが最初に開いたのが宮崎雪洲の「女教師」という明治時代の口語体文学の短編小説だった。いやぁ、勉強になるなぁ。

しかしキッズブラウザというとそういうところばかりが注目されてしまうが、本当はもっと大事なのはこのブラウザは使いやすい辞書機能が実装されているという点だ。
子供の自由な活動を制限するばかリではなく応援してあげるという機能が必要なのだ。
そういう時にこの辞書機能は役に立つだろう。

大人は当然解っているという前提で物を書いているが、このブラウザの中心想定ユーザの小学生は意外にまだ基礎的な語彙の意味を理解していない。
大人は自分もそうだったことなんか忘れているから、どうしても細かい配慮ができない。
最近小学生の息子と話していてこういうことを感じてしまうのだ。

だからこの辞書機能を実装したこのブラウザの作者さんはなかなか分かってらっしゃると拍手したい。






Goobyはキッズgooを利用する小学生仕様のブラウザ





試しに女教師とキーワードを打ってみると
上位ヒットサイトはほとんど表示できない
ちゃんとガードされてます





感心したのはこの辞書機能を実装していることだ
わからない単語を選択するだけでドロワーに言葉の意味が表示される
環境設定で辞書の難しさを設定できるようになっているのもすごい
小学生には必要な機能だ




先日世界経営者会議を見に行った時にGoogleの新サービスがいろいろあるとちょっと書いたが、そのうちの一つで当日もデモをやっていた衛星写真を使って地球上のあらゆる地域を「3D」(!)で表示するというサービスが見られる。
Google Earthというサービスだが、残念ながらビュアはWindowsXP以上を要求していてMacでは見ることができない。

それでDellのWindowsXPで見てみたが、すごく重いグラフィックで驚いてしまった。
このDellは2.4GHz Pentium4で、VRAMなどのスペックは完全にお仕事用で(つまりワープロ仕様)なのでグラフィックの性能は大したことないが、それでも2.4GHzのPentiumで見ても、デモツアーの動画がカクカクになってしまう。
キャプチャーを取って載せようと思ったが、システムがすごく動きが重くなってしまって調子が悪くなってしまったので結局再起動することに。

この重さでは一般のユーザが気楽に地図帳を調べるように利用するというにはちょっときついんじゃないのかなぁ。
Macで開発してCoreImageとか使えば良かったのに。そしたら軽く動く3D衛星写真ビュアになったかもしれないのに。でもそれじゃWindowsじゃ見れんか・・・






感動的なグラフィックなんだけどDellが落ちまくるんでキャプチャには成功せず
結局Googleさんから借りてきちゃいました




2005 年 11 月 18 日





シイラ mini
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

WebKitをレンダリングエンジンに使った和製ブラウザのシイラがDashboardWidgetになった。

シイラSafariFireFoxをしのぐ多機能高速ブラウザだ。
しかしその多機能という部分を可能な限り切り捨てて「軽快、お手軽」というところに特化した。

Dashboardに起動しっぱなしで置いておけるので「さっとWebを確認したい」という時には最適のような・・・・
でもブックマークもないしWeblocを読み込むわけでもないし、URLをコピペするしか特定のページを開く方法はない。
作者さんも書いているが、便利なのかどうかはビミョー。

この上作者さんはシイラ nanoも企画していたらしいが、これ以上小さくなると字が小さくて読めなくなるので中止したとのことだ。
でもミニチュア趣味って男の子にはあるので、実用的ではなくても実現して欲しい。
豆本を収集している人もいるくらいだし案外人気が出るかも。
虫眼鏡必携のwebブラウザ・・・なんてね。





シイラ miniのスキンはこんな感じ
これはリサイズしていない実物大だが、これでもかなり小さい
シイラ nano、期待しています





iCursor
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

自宅デスクトップにしても、常用しているiBookにしてもそれほど広いモニタを使っているわけではない。
どちらも1024×768というところだ。
それでもよくカーソルを見失うことがある。
ましてや広いモニタを使っている人だったら、カーソルがどこにあるか分からなくなるなんてしょっちゅうあるんじゃないだろうか。

その対策として、DoubleBothMouse Locatorなんかを使っている。
DoubleBothはショートカットキー一発で、クロスラインでカーソルの位置を指し示してくれるし、Mouse Locatorは数分間カーソルが動いていないと、次にカーソルを動かした時にカーソルに「笠」をかけてその位置を示してくれる。

どちらも結構実用的なソフトだが、もうちょっと楽しめるギミックも用意したというのがこのアプリの趣旨じゃないだろうか。

カーソルを動かすたびにミッキーの魔法の杖みたいにフレアをまき散らすというギミックだ。
実用性がどうこういうよりも子供は喜ぶんじゃないだろうか。
フレアは形や色などいろいろ設定できるし、虹色のフレアをランダムにふりまくなんて設定もできる。

楽しいけど結構CPUパワーは食うので大物アプリとは一緒に使わない方がいいかもしれない。





iCursorを起動しているとカーソルがフレアや星などをふりまく
きれいだし楽しいが邪魔でもあるので実用性どうこうより遊びソフトかも





ScribbleScreen
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

デスクトップにマウスを使ってフリーハンドで書き込みができるアプリ。
同様の趣旨のアプリはDesktasticDeskDoodleなどを既に紹介しているが、これはフリーウエアだし他の二つにない特徴もある。

これはリアルにデスクトップに書き込みをするのではなくその都度デスクトップをキャプチャしてこれに書き込むというスタイルを取っている。
だから、窓の大きさを決めてその領域だけ書き込むということもできるし、デスクトップを先に次の画面に進めて比較するなんていう芸当もできる。
キャプチャはリフレッシュできるので、プレゼンなどの面白い使い方ができるんじゃないだろうか。

PowerPointをつかってプレゼンをするというのが今時のビジネスマンのスタンダードになっているが、私はPowerPointの最大の欠点はリアルタイムに書き込みができないという点だと思っている。
だからPowerPointを使ったプレゼン中心の会議というのは段取り主義で、硬直化した議論が多いのだ。
これがどれだけ企業活動を阻害しているか計り知れない。
大学の講義やゼミなんかもそうだろう。

こういうアプリをPowerPointなんかと併用すればひと味違うプレゼンができるはずだ。
大切なのはPowerPointのエフェクトのすごさではなくプレゼンの中身だからだ。





ScribbleScreenはデスクトップにフリーハンドで落書きができるアプリ
日本語も通るしハイライトなどざくっとした書き込みができる




面白いのはフル画面だけでなく書き込み領域を限定できることだ
デスクトップを変えても領域内のキャプチャは残るので画像比較なんかもできる
プレゼンで利用すれば面白いかもしれない




2005 年 11 月 19 日





Cover Version
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

久々のiTunesビジュアルプラグイン。

これはジャケットアートを表示するというビジュアルでこれと同じ趣旨のプラグインでJacketJewelCaseというものも紹介しているが、このCover Versionのよさは何よりもこの軽さだ。

多分webにつながるとかそういう機能が無くて、ジャケットを表示するという単機能にこだわったからだと思う。そのかわりキュービック表示もできたりで楽しめる機能になっている。
日本語もちゃんと通るのでJポップスも安心して聴いて欲しい。





Cover Versionはジャケットデザインをタイトルとともに表示するプラグイン




こういうちょっとこった表示もできる





TunesTEXT
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これはiTunesで演奏中の曲の歌詞を自動取得するというDashboardWidget。

ほぼ同様の趣旨のSing that iTune!というDashboardWidgetも使っているがこちらとは歌詞の取得先が違うので、前者では得られなかった曲の歌詞を得られることもある。
いくつか合わせて走らせると歌詞を取得できる確率もあがるかもしれない。
取得した歌詞はキャッシュしておくこともできるし、mp3データにエンベッドすることもできる。

また歌詞をJacketで表示できるという特典もある。

ただし日本語の歌詞の取得先は「著作権保護のため」というお題目でフラッシュ表示に切り替わってしまったために取得できなくなっているはずだが、最近のアップデートでも「日本語歌詞の検索機能を改善」と書いてあるのがちょっと不思議。





TunesTEXTは歌詞を自動取得できるWidget





Jacket
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Widgetではいくつかそういう物があるがiTunesのビジュアルプラグインで演奏中の歌詞を自動表示できるような物がないか探していた。

ところが燈台もと暗しとはこのことだ。
iTunesのビジュアルプラグインでは最も早くから使っていたJacketにそういう機能があったということを最近知った。
ビジュアライザ表示中にLキーを叩けば良い。
そうすれば英語の歌詞も日本語の歌詞も表示してくれる。

ソースはSing that iTune!などを使ってmp3自体にエンベッドされた歌詞のテキストかTunesTEXTのキャッシュということになる。

やっぱり歌詞が自動表示できるというのは楽しい。
ずいぶん前からなんとかしたいなと思っていた機能が実現した。
しかも手持ちのアプリで!

(この機能はTiger対応版でしか使えないようだ。Panther以下の方はあしからず)





JacketはWidgetなどを使って既に歌詞を取得している曲については
Lキー一発でビジュアライザ画面に歌詞も自動表示できる
うれしい機能じゃないだろうか




2005 年 11 月 21 日





Dashboard KickStart
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

DashboardにいくつものWidgetを起動しっぱなしにしていると、そしてそれがシステム監視Widgetだったり、スケジュールチェックWidgetだったりネットから天気情報や様々な情報を持ってくるWidgetだったりすると、再ログイン再起動後に最初にDashboardを開いた時にこれらが真っ白になっていることに驚く。
DashboardはバックヤードでCPUやメモリを食わないように開いている時以外には活動しないように設定されているようだ。

それはありがたいのだが、再ログインした後Dashboardを開いていなかったためにちょっとスケジュールを見る時に真っ白なんて不便なことも起こる。
再ログインのたびに自動的にDashboardをスタートさせてくれれば便利だと思う。

そういうことを実現するアプリがこれ。
起動すると自らをアカウントの「ログイン項目」に登録して、ログインごとに自動的にDashboardを開くというスクリプトのような動きをする。
普通の発想だとdaemonでも使いそうだが、こういう簡単な構造でこの動きを実現したのがいい。
daemonやStartupItemはシステムに不調を起こすことがあるのでできるだけ入れたくないからだ。





Dashboard KickStartの設定画面ではログインごとにスタートするだけでなく
スリープあけごとにステータスを更新したりというようなこともできるようになっている




今の時点の私のDashboard画面はやはりステータス表示系のWidgetが多い
なのでこのアプリは役に立つ場面が多いと思う




2005 年 11 月 22 日





Namely
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

アプリケーションネームで検索して起動する一種のコマンドランチャーと言えばいいのだろうか、あのNamelyがリニューアルして帰ってきた。

スキンはタイガー標準装備のSpotlightのようなつるっとしたイメージに変わった。
検索は相変わらずインクリメンタルなテキパキッとした動きで、この素早さはSpotlightに引けを取っていない。
使えるランチャーだ。





NamelyのスキンはSpotlightのようなイメージに変わった
インクリメンタルサーチなのでアプリの名前はうろ覚えでも十分使い物になる





Light Speed RSS
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはQuartz Composerを使ったスクリーンセーバ。
イメージはスターウォーズのワープ航法に入った時の画面なのだそうだ。
それはそれだけでも雰囲気は出ている。

それにお気に入りサイトのRSSを表示できる機能もついた。設定でサイトを選べばそのサイトのRSSを表示できる。





Light Speed RSSはワープ航法のイメージスクリーンセーバ
これはお気に入りの「Mac.EGOism.jp」さんのRSSを表示したところだ





Radar In Motion
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

Dashboardの天気予報表示Widgetのバリエーション。

これは気象レーダー画像を数時間のレンジでとらえて動画として表示する。
これで何が分かるのかというと雨がどれくらい続くとか台風が近づいているとか、その台風はどれくらいの大きさとか、素人ならそんなところだろう。でも役には立つと思う。





Radar In Motionは気象レーダーの画像を動画で表示するWidget





WeatherChart
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

こちらも気象がらみのWidget。

これは衛星写真(雲のイメージを地図に重ねて表示)、気圧等高線図(いわゆる天気図)、降水、気温(棒グラフ)の4つの情報を表示できる。
これと上記レーダーと空模様のような天気マークアプリをそろえれば天気予報に関するものは一通りそろうわけだ。





WeatherChartは気象情報Widget
これは衛星写真




気圧等高線図なども表示できるので西高東低の冬型気圧配置なんてのも一目瞭然だ




降水、気温なども棒グラフで表示できる




トップページに「熟女」「女子高校生」などのキーワードを意図的に入れると「勘違いして飛んでくる奴がいるからヒット率が上がる」という情報を聞いてしばらく試していたのですが、結論からいうとそういう効果は認められませんでした。なのでもう削除しました。

理由はいくつか考えられます。

この手の内容を含んだサイトはいずれもアクセス数が私のサイトよりの一ケタとか場合によっては二ケタ多いサイトが目白押しなので、その中では私のサイトは全くの弱小サイトだから全くヒットしなかったということが一番大きな理由でしょう。
でも検索エンジン、特にGoogleなどは脈絡もなくキーワードを置いているのかを判断するようなアルゴリズムがあるのかもしれません。
私の場合この部分はフォントの等級を落としていたのでそれも関係したのかもしれません。Googleのキャッシュには残っているので、検索エンジンが見ていないはずはないのですがあまり情報として価値がないと判断されたようです。
結局勘違いして飛んできたという人は一人もいませんでした。

こうなるとこの検索エンジンの構造に俄然興味が湧いてきたなぁ。
もちろんこの検索ロボットの人工知能のノウハウにこそGoogleの成長の秘密が隠されているわけですから、そんなに簡単なものじゃないというのは予想していましたがこれほど精度が高いというのも驚きでした。
面白いです。





昨夜来火だるまになっていたSo-netのソニー製品提灯ブログが今朝閉鎖されていました。

内容的にはOLふうの女の子が
「機械音痴でMacは使えなかったけどソニーの新製品のmp3ウォークマンは簡単に使えました。
Macでは使えないことに気がついてWindowsを買いました。mp3ダウンロードソフトも簡単インストールして快適、快適。」
というような内容だったんだけど、これにコメントが400以上ついて、その大部分が
「ソニーの中の人、客をなめるのもいい加減にしろ」
ふうのコメントでまさに「祭り」状態になっていました。

これが単なるソニーファンの女の子のとんちんかんなリポートだったのか、それともソニーの企業広告だったのかその真偽は分かりませんが、凄まじいなと思ってしまいました。
(でも「誤解を招く内容になっていました」というプロバイダーのお詫びコメントとともに閉鎖されていたのが微妙です)

ソニーに対する消費者の反感がこれほど強いものだというのは驚きです。
「簡単にインストールできました」
という彼女のコメントに対して
「初心者なのにあれが簡単なら、あんたはMITに行くべきだ」
というコメントには笑ってしまいました。
ここには実際に使ってみたユーザの実感が込められています。

2ちゃんねるでも強烈なスレが立っているようです。
私は時間の無駄なのでそちらまでは見に行ってませんが、ソニーってどうしてこうなっちゃったんだろうかと嘆息しますね。
ご多分に漏れず私もソニーのカセットウォークマン使っていました。通勤の往復でしか聴かないのにほとんど1往復半で電池がなくなってしまうというのも強烈でした。1年も経たずに本体価格よりも電池代の方が高くついてしまいました。
それでもウォークマンでいつでもどこでも音楽が聴けるというのは、新鮮な感動がありました。

だから私も実は元ソニーファンだったんですよ。
98年の段階でAppleがこけていたら、今頃愛用のパソコンはきっとVAIOになっていたでしょう。
(IBMかも知れんけど)
ユーザはソニーに新鮮な感動を求めているんじゃないかと思います。
今でもAppleのiTunes、iPod攻勢に対抗できるのはソニーしかないだろうと思っています。
真似した電器のメモリカードプレイヤーはどう考えてもiPodの対抗馬ではないと思っています。
だったらソニーもつまんない提灯ブログなんか作ってないで正々堂々と製品の魅力で勝負してもらいたいと思いますね。


1年ほど前にNHKが「ブログがインターネットを変える」という趣旨で特集番組を組んでいました。その時の感想もここに書いたと思うけど、その内容もひどいものでした。
主婦グループがそれぞれ個人のブログで企業広告を請け負うという「ブログビジネス」なんてのを紹介していましたが、全員が褒めちぎると提灯ブログだとばれてしまうからグループの一人がネガティブなことを書くという相談をしているところが紹介されていて、NHKも「これが新しい広告ビジネスの形だ」なんて紹介をしていましたが、勘違いも甚だしいというところです。

そんな世論操縦をやっているということ自体、むかっ腹が立つのにそれを「これからのインターネットの形だ」なんて決めつけるNHKの見識もいかがなものかと思いました。
そういうのは結局ばれるんですよ。

それにブログは一回書いたら終わりというんじゃなくて、一つのテーマにどれだけ掘り下げられるかというのも価値なんで、そんな浅知恵で「PR入れときましたぁ」なんてやられてもそれについての突っ込みがどんどん入ったらどう対処するんだろうかと思ってしまいます。

NHKが「やらせ」を肯定してどうするんだということもあります。
新聞でもテレビでも広告の場合は「記事広告」とか「インフォマーシャル」とかを明示しないといけません。
どう見ても宣伝だと分かる場合はいいんですが、リアルにやる時には必ずお断りが必要です。
例えば通販で
「このダイエット○○を使って素敵なプロポーションをゲットしました」
なんてユーザのインタビューを入れる時には必ず
「個人によって効果には差があります」
というお断りスーパーが入るはずです。

そういうことを怠ったら火だるまになってしまうんじゃないでしょうか?
要するにユーザをなめるなということですね。





2005 年 11 月 23 日





mixi
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

名前の通りmixiのステータスを表示するWidget。

足跡、マイミク更新記録、コメント、コミュニティ最新コメントなどを表示できる・・・なんて言ってもmixiに入っていない人には何のこっちゃ分からないだろうけど。





mixiは名前の通りブラウザをいちいち開かなくてもmixiの最新の書き込みなどを表示する
それほど熱心に活動していない私には猫に小判なのだが





LotsaWater
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

以前デスクトップが水に沈むFluidというスクリーンセーバを紹介したが、これはスクリーンセーバとしてはあり得ないほどの大きなアプリだったし、描画が重すぎてゆっくりした動きしか再現できなかった。どちらかというとオイルのようなネトーッとした動きのセーバだった。

こちらは軽快に動くので水のようなサラサラ感がある。

設定で雨だれの数とか水深とかいろいろレンダリングを変更できるのが面白い。
グラフィッックのリソースはかなり食うのでマシンを選ぶだろうけど、どうせ待機の時だけに動くセーバだからマシンの動作は邪魔はしない。
面白いんじゃないだろうか。






LotsaWaterは水に沈むデスクトップを表現するスクリーンセーバ
フル画面のキャプチャーには成功しなかったがきれいなグラフィックだ
キャプチャーに成功しないのは動きが速いからだともいえる




2005 年 11 月 24 日





Bubblegym
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

先代のPowerBookからだったか、ノートパソコンに不意に新たな慣性がかかると内蔵HDのヘッドを瞬間的に鞘に納めるメカニズムが搭載された。
HDはヘッドとディスクの記録面が接触していないが、そのギャップは記録密度の向上とともに小さくなっており今では数十ミクロンだという話を聞いたことがある。だからちょっとした落下でディスクはお釈迦になってしまう。
それでこのメカニズムでノートパソコンが落下した時にHDの記録面に傷が入ってデータが壊れたりするのを防ぐようになっているわけだ。
これが今ではiBookG4にも搭載されている。
これは内蔵の慣性を検知するセンサーとシステムの機能で実現されているわけだが、このセンサーを使って面白いことができる。
iBookの傾きを検知してソフトで表示したりとかが可能になるわけだ。

このゲームはノートパソコンを傾けてボールを転がして果物に当てるという非常に単純なゲームなのだが、その操作はキーボードを使わない。パソコンを傾けることで操作する。

ゲームボーイにもこういうソフトがあったなぁ。「星のカービー」だっけ。あのゲームをMacに移植することも原理的には可能になったわけだ。

なおこういうものの性格上このゲームはiMacやPower Macでは不可能なのはいうまでもない。





BubblegymはMacを傾けて遊ぶゲーム
単純だけどもこの操作感は面白い




2005 年 11 月 25 日





EarthWeather
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

前にも現在の地球の雲の様子を取得してリアルに表示するセーバを紹介したが、こちらはさらにグラフィックの解像度が大きくなったセーバ。

もちろんこれもQuartzCompozerを使ったリアルな描画が使用されている。





EarthWeatherは地球と月の姿をリアルに表示する
雲のデータを取得するために常時接続の環境が要求される





Armagetron Advanced
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

あのArmagetronがAdvancedになってかえって来た。 ゲームそのもののルールや内容は変わりないようで、ディズリーの古いCGアニメ合成映画の「トロン」に出てきた電子バイク戦をそのままにゲームにしたものだ。

操作はzキー、xキー(左折右折)vキー(ブレーキ)などを使って相手の進路を塞ぎながら走る。

何が変わったのかというとこのゲーム画面の描画の方法のようで、ゲーム面の床への写り込みなど画像が鮮明できれいになった。ディズニーの映画よりもきれいだと思う。
前のバージョンはOpenGLを利用した、UNIX、Linux、Macなどクロスプラットフォームなクローン群だったが、これもリニューアルして広がりを見せていくということだろう。
IDを取ればネット対戦もできるようだし面白いんじゃないだろうか。





Armagetron Advancedは電子バイク戦ゲームの復刻版
グラフィックが新しくなった




2005 年 11 月 26 日





iMaCoco
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

どこの会社にも行き先の掲示板はあると思う。
誰がどこにいるとか、どこに出かけているとかを書く掲示板だ。
これをオンラインで共有できたら確かに便利だと思う。
こういうものは会社でも自宅でも利用価値があるかもしれない。

これはこのアプリの配付元のwidget.cognitom.comのサーバにこの出先情報をアップして、ネットにつながる環境ならどこでも見ることができるようにしたオンライン行き先掲示板だ。
出先でも誰がどこにいるということが確認できるというのは良いかもしれない。

誰かに用がある時に会社に電話して、掲示板を見てもらうということをしなくても良いし出先で予定が変更になった時に変更になった行き先を外から記入することもできる。
これは便利なんじゃないだろうか。

問題点があるとすれば今のところMacOSXユーザ、とりわけタイガー環境ユーザ同士でないと情報を共有できないこと。WindowsやPalm、携帯などと共有できたらこれはビジネスとしても成り立つかもしれない。
もう一つ問題点は起動する時にいちいちアカウントとパスワードを入力しないといけないということぐらいか。

後者は今後の改良ですぐ改善されるかも知れないが前者はちょっと難しいかもしれない。
でもあれば良いなという機能ではある。
パスワードを憶えていれば出先で他人のパソコンから掲示板を見ることができる。
これに伝言掲示板などもついたらかなり面白いと思う。





iMaCocoは行き先掲示板のオンライン版
会社の壁にホワイトボードで吊っとくよりはかなり便利だと思う




御礼

今気がついたんですが、このサイトをテスト的にWebに上げて昨日でちょうど2年になりました。
思えば長いようで短い2年・・・なんていうベタなボケを昨年も書いたような気がしますが、いつまでも新米のつもりが結構古株になってきているような気がします。

このサイトを始めた動機はMacのアプリの使用感や問題点まで踏み込んでレビューを書いてくれるサイトを探していたけど見つからなかったから、無いなら自分でやってしまえということでした。
2年続けてきて今になってみると結構あちこちにアプリの実際の使用感なんかをリポートしているサイトが増えてきているように思います。
でも当時の私の探し方が足りなかったのかもしれない。もっと真剣に探していたら、私よりも古くからやっているサイトはあったようです。
それはともかくそういうサイトが増えてきたのなら、これから参考サイトとしてそういうところをいくつかリンクを挙げといても良いと思います。
どちらかというと私はそういうサイトの読者というか、お客になりたかったのでこれからはちょっと楽させてもらおうかなとも思っています。

同じ時期に同じようなアプリをあちこちのサイトで取り上げているのは、無意味なのでいくつかのサイトと共闘戦略を取ってアプリがだぶらないようにという考え方ができるかもしれません。
今のところ具体的にちゃんと考えているわけでもありませんが、せっかくいくつかのサイトとはお知り合いになれているわけですから、これからはそういう考え方もあるかもしれないということをつらつら思うこのごろです。





2005 年 11 月 27 日





ちょっと暗号メール
(12/31までFreeware, 以降Shareware化)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

メールを暗号化して送るというアプリ。

メールのセキュリティをどうすれば良いかというところで主に二つの方法がある。
一つはメールクライアントに内蔵されたSSL(STARTTLS)を使う方法。
これはメールサーバから手元のパソコンまでの間を暗号化してタップなどされることを防ぐことが目的で、サーバが対応していないと使えないという問題はあるがこれでメールサーバ、メールクライアント間のセキュリティはかなり確保できる。

しかし問題はそのメールそのものがアドレスの打ち間違いとかで意図した相手とは違うところに行ってしまうとか、メールサーバそのものがクラックされたとかそういうケースにはこの方法だけではセキュリティは100%確保できない。

最近では残業を自宅でするためにメールを会社のパソコンから自宅のパソコンに転送するなんてケースもあり得るだろう。その時に送り先を間違えると、そしてそこに重要な個人情報やコンフィデンシャルな情報なんかが入っていると、今は会社の業務責任者が刑事罰を受けるような重大な問題になってしまう。
だからといって社外にはメールを打ってはいけないというような規制をしている会社を時々見かけるが、これも本末転倒というかオバカ丸出しだ。

こういうときにはメールを暗号化して送ろう。
暗号化ソフトというと扱いが難しいものが多いが、このアプリは実に簡単だ。
基本的には復号用パスワードを設定したら、本文宛先を書いてメールクライアントアプリにエクスポートすれば良い。その時点でもう本文は暗号化されているので後は普通のメールと同じように送るだけだ。
受け取った方はその本文をコピーして金庫のデザインの復号窓をクリックするだけだ。

受取手もこのソフトを入れている必要があるが、復号専用ならこれからもフリーウエアで作者サイトからダウンロードできるようだし、このアプリにはWindows版もあるのでWindowsユーザとも暗号メールのやり取りができる。
これは力作ではないだろうか。

このアプリはいくつかの暗号アルゴリズムを選択できるようになっているが、基本的にはデフォルトの「Blowfish」か「CAST128」を薦める。
この「Blowfish」というアルゴリズム作者のブルース・シュナイアーという人も取材したことがあるがこの人は暗号ソリューションについて深い造詣を持った人で、アメリカ政府公認の旧DESの弱点についても解説しておられた。
このアルゴリズムに入っている「DESX」はそのDESの脆弱性をカバーするために暗号プロセスを複雑化したものだが、コンピュータは日々進歩しているし、元々欠陥があるDESのエクステンションバージョンであることに変わりはないので、誰がどういうショートカットを発見するか知れない。
「RC5」についてはあまり知らないが「RC4」が同じように弱点を持っていたので、よく知らないが「よく知らないものには近寄らない」という鉄則に従うならどうだろうか。

それでも暗号強度についてはそれぞれそれなりのものなので、よほど重要な情報をやり取りするのでなければそんなに神経質になることは無いのかもしれない。

問題があるとしたら、このアプリが採用しているのはいずれも共通鍵暗号、または対称鍵暗号と呼ばれている暗号アルゴリズムなのでパスワードは別途渡せる相手にしか使えないということだ。
お互いに共通のパスワードを持っていれば良いが、地球の裏側の面識が無い人にパスワードを渡すことができない。

それとこのアプリでは添付ファアイルの暗号化まではできない。
あくまで本文のテキストを簡便に暗号化するだけだ。





ちょっと暗号メールはお手軽かつそれなりに強力な暗号化メールアプリだ
「ちょっと暗号メール」ボタンを押して現れるタブに本文と宛先パスワードを入れる
パスワードは宛先によって使い分けることができるようにリスト化できる




「暗号メール作成」ボタンをクリックするとデフォルトメーラに暗号化された本文が現れる




この暗号文を受け取った方は本文をクリップボードにコピー、
復号窓をクリックすると復号された本文がこの通り現れる




この暗号ソリューションのすごいところはこれだ
同じ本文を同じパスワード、同じアルゴリズムで暗号化しても毎回違う暗号文が生成される
このために暗号文からパスワードや平文の推測が非常に困難になる





safeThis
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはパスワード鍵付きのディスクイメージを生成するアプリ。
使い道はいろいろある。

Macの自分のアカウントをちょっと人に操作してもらいたい時に、そうはいってもいろいろ見られたくないものもあるかもしれない。
そういう時にフォルダごと不可視化するというアプリもあるが、そういうものはFinderでは見えなくても、Coelaのようなファイルブラウザでは見えてしまうし、terminalでも見えてしまう。
家族に見られちゃまずい「大人なファイル」を隠しておく程度の役には立つが、本気でクラックしようと思っている相手に対しては無防備に近い。

それに不可視化したフォルダは、結局どこに置いたか見失ってしまうことがあるので扱いが不便なのだ。

それでもうちょっと扱いやすい方法で、しっかりしたセキュリティを確保したいという時にはこういうディスクイメージ化してパスワードを掛けるという方法がいいと思う。
これならファイルブラウザなどで中身を覗かれることも無い。
暗号化アルゴリズムは「AES」が使われているので、通常使用ではまず破られることは無い。
しかも扱いが簡単で、クリックして開くとパスワードを要求されるのでそれを入力するだけだ。
それでフォルダと同じように扱える。

なお先ほど紹介したちょっと暗号メールのような本文のみを暗号化するようなメールアシストアプリと組み合わせて、添付ファイルを暗号化するということにも使える。
これも共通のパスワードを共有している相手なら、他の人には開くことができない添付ファイルとして扱える。
中には何十個、あるいは何百個ファイルを入れても暗号化して添付できるし、ディスクイメージ化すれば一個のファイルになってしまうのでアーカイブのように扱える。
まさにメール添付用には最適だ。

MacOSXユーザにしか開けないという問題点はあるが。





safeThisは暗号化されたディスクイメージを生成するアプリ
最初はディスクイメージの大きさや名前を設定する
ギガ単位のボリュームも作れるし、メール添付用に1メガ程度の大きさにもできる




そしてディスクイメージを開く時に必要なパスワードを要求される
このパスワードをしっかり覚えておかないと忘れてしまったら
パスワードを推測する方法は無いので2度と開かなくなる




出来上がったディスクイメージはこのように通常のファイルとして扱える
もちろんメールに添付して送ることもできる
(その場合ファイルの大きさに要注意だが)




このディスクイメージファイルを開く時には生成する時に設定したパスワードが要求される
この暗号の強さは一応米国政府のお墨付きだ





ドロップ暗号2
(Shareware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

これはちょっと暗号メールのシリーズでテキストメールだけでなく添付ファイルまで扱える暗号化ソフトだ。
手順はファイルを暗号化して、メール本文をちょっと暗号メールと同じ要領で暗号メール文にしてファイルを添付して送るということになる。

受け取った方はファイルも本文も復号にパスワードを要求されるということになる。
ファイルは添付ファイルとして見えるがやはりパスワードを要求されることになる。
safeThisを使って暗号化して添付する方法もあるが、これはディスクイメージ化するのでこれを開くにはMacユーザでないといけないが、こちらのドロップ暗号2を使えばこちらはWindows版も用意されているのでWindowsユーザともファイルのやり取りができる。
シェアウエアということを気にしないならこちらの方が使いやすいかもしれない。

ただ問題はこのドロップ暗号2は暗号化するファイル名やパスのどこかに日本語名や18文字以上の名前が使われていると暗号化ができないのが要注意だ。
これは異なるプラットフォームとファイルをやり取りする時には日常的に気をつけていないといけないことだが、ここでもそれが制約になる。
この場合に限らずそういう可能性がある人は、基本的にはファイル名やフォルダ名に日本語やロングネームを使わないことだ。





ドロップ暗号2は暗号化窓にファイルをドロップするだけでファイルを暗号化できる
ちょっと暗号メールのように直接暗号メールを書き出すこともできる




ドロップしたテキストはこのように意味不明なファイルに・・・




問題はファイルネームやパスのどこかにロングネームや日本語が使われていると動作しないこと
これは異なるプラットフォームとファイルをやり取りをする時には心得ておくのは当然なことだ
どの名前がだめなのか表示してくれるのが親切だが




2005 年 11 月 28 日





笑い男 3D
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは「笑い男」アイコンが気持ち悪く動くスクリーンセーバ。
QuartzComposerで作られているが結構重いグラフィックだ。
「攻殻機動隊」ファンなら入れざるを得ないだろう。





笑い男 3Dはご覧の笑い男アイコンのコメントが回転しながら
列が左右に微妙に気持ち悪く移動するという不思議なセーバ




2005 年 11 月 29 日





Widget Killer
(Freeware, Widgets for Konfabulator)
OS10.4Tiger対応

これは名前の通りWidgetを殺すWidget。

Konfabulatorを使い始めた時に最初に感じた不満が、メニューバーからプルダウンするKonfabulatorメニュー自体にWidgetを終了させるメニューが無いことだった。
これが無いと何が不都合かというと、もしもバージョン不適合とかでWidgetが正常に起動しない、つまり起動はしているがデスクトップに正常に表示されないなんていう時には、これを終了させる手段が無い。
現状ではWidget本体を削除してKonfabulatorを再起動する以外に方法は無い。

これはいかにも不便だ。

正常に起動していないが、Konfabulatorメニューからは見えているというWidgetを終了させるというメニューも欲しかった。
Konfabulatorがなぜこういうメニューを実装しないのか意味が分からないが、幸いにしてそういう機能を実現してくれるWidgetはこれがある。

ジャガー環境の時に一度試した時には上手く動かなかったが、今回タイガー環境で再度トライしてみるとこちらではちゃんと動いた。
これはなかなか結構なものだ。
(しかし本当はこのWidgetはジャガー環境にこそ必要だったような気はするが)





Widget Killerの待機状態のフェイスはこの小ささだ
これなら起動しっぱなしにしていても邪魔にならない




レンチマークからプルダウンで終了させたいWidgetを選ぶ
これで不完全起動なWidgetも「殺す」ことができるわけだ





LinkUp
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

イーサネットなどのアップリンクがどういう状態でつながっているか確認するとか、GUIでpingを打つとかを実行するメニューエクストラ。

アップリンクのインターフェイスとして用意されているのが
en0、en1、fw1、modem、Bluetooth-modem
で通常デフォルトではen0はLANケーブルが、en1には無線LANが割り当てられている。
fw1はFireWire、modem以下は読んで字の如しだ。

またpingを打つIPアドレスを設定すれば3回pingを打つようになっている。
それで通常ちゃんと認識できているかが確認できる。
認識しない時には断線などのネットワーク障害が考えられる。

普段は滅多に使うことが無いアプリだろうけど、ネットワーク関連のトラブルシューテングをする時には確かに便利かもしれない。いちいちterminalを起動してpingを打つよりもこの方が確かにひと手間省ける気はする。





LinkUpはネットワークリンケ-ジを確認するメニューエクストラ
これはen0(LANケーブル)がリンクしていないという状態を示している




こちらはen1(無線LAN)が接続しているということを示している
視覚的に表示してくれるのがGUI世代には理解しやすい




そのインターフェイスの選択はプルダウンメニューからタブに入ることでできる




また設定したサーバのIPアドレスがリンクしているかどうかも確認できる
サーバアドレスはping設定窓で打ち込むことができる




これはpingが通った状態




これはpingが通らなくてリンクに失敗した状態を示す
このようにアラートも出るようになっている





Broadband Tuner
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

5Mbpsを越えるプロードバンド環境(現状ではADSL以上の環境の人は大部分が該当)の場合のスループットを高速化するチューンナップ。

試したところ微妙な差ではあるが、確かに速くなっているようには思う。
Appleの純正品だし、効果がないと思ったらちゃんとアンインストーラもついているので気軽に試してみてはどうだろうか。





Broadband Tunerをインストール、Safariを使ってMenuMetersでスループットを見る
インストール前よりビミョーに速くなっているようだ




こちらはアンインストールしてもう一度同じサイトの読み込みのスループットを表示
体感差でも分かるくらいのスピードの違いはある




2005 年 11 月 30 日





VLC
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

元をたどればフランスの学生達が立ち上げたMac用の動画プレビューアプリ。

最初の頃はいろいろ挙動不審なアプリだったが、QuickTimeの代替が勤まるくらいに安定したまともなアプリになってきた。
最大のポイントはDivXなどのQuickTimeがサポートしていない動画にも対応しているということだ。

それが何の役に立つのか私にはあまり良く分からないのだが、DVDのリッピングとかをよくやる人たちには役に立つ機能なのだろう。
私的にはQuickTimeProのライセンスキーが無くてもフルスクリーン再生ができるとかどちららというとQuickTimeProの代替アプリとしてメリットを感じている。





VLCの再生画面とコントローラ
画質は必要充分にきれいだし、QTに無い機能も実装している





Diana mini
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これは月齢、月の満ち欠けをグラフィクに表示するDashboardWidget。

グラフィックは月が出ている時には明るく、沈んでいる時には暗く表示されるようになっているそうだ。
さらに自分が住んでいる地域名を設定に入れると月の出、月の入り時間もクリックで表示できるようになる。
楽しいんじゃないだろうか。





Diana miniのグラフィック
今は新月なのでこの表示は月が沈んでいることを示している




設定画面で都市名を指定すると経度緯度が自動的に入力される
これで月の出、月の入り時間なども表示できるようになる





Temperature Monitor
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

ハードウエアの温度を監視するWidget。
これは同じサイトにある同名のアプリのWidget版だ。

同アプリはデスクトップなどにハードウエアの温度を表示するが、そういうステータスをデスクトップに表示するのは邪魔だと思う人には、呼び出した時にだけ表示するWidgetが向いているかもしれない。
同サイトに温度だけでなくCPUなどのステータスも表示できるシェアウエアのWidgetもある。





Temperature Monitorはハードウエアのインドを表示するWidget
設定でどのセンサーの温度を表示するか選べる








Previous Index Next



あわせて読みたい