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OSXでよく使うアプリケーション5-17

ユーティリティ2〜ステータス表示、メンテナンス関連
/Utilities/Status indicator, Maintenance tool




Blackmagic Disk Speed Test

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応

プロ用のビデオコンバーターなどの製品メーカーのBlackmagicが提供するフリーのディスク読み書きベンチマークテストアプリ。

ビデオファイルをMacやPCで扱うことがプロの世界でも多くなった。
というより、もう今ではビデオテープレコーダーという製品は大部分がサービスエンドになってきており、映像は撮像も編集も送出もファイルベースで作業するのがもはや地上波だけでなく衛星やケーブルの現場でも一般的になってきている。

例えばMacでビデオ素材を扱う場合、一般的にはFinal Cut Proだろうし、実はAvidもJavaRuntimeで動いたりするのだが、そういうソフトでどれくらいのフォーマットのファイルまで扱えるのかというのはなかなかピンと来ない場合が多い。

そこでそういう用途のためにこのアプリは特化して、ディスクの書き込みと読み出しのベンチマークを表示してくれるUIになっている。

ビデオのフォーマットは、フレームレートやフレームサイズだけでなくIEEE1394モードとかYUVレートとかでかなりストレスに差があるので、ぞれぞれどれくらいのものを扱えるかという目安を知ることは確かにありがたい。

もう今やビデオのフォーマットの種類、定義の種類はどれだけあるかなんてプロでも分からないくらいどんどん増殖しているが、問題はそれぞれがどんな重さなのかがなかなかピンと来にくいということなのだ。
HDで1080ならOKなんていうような単純な話ではない。

そしてMacやPCに求められているスペックも、飛躍的にハードルが上がっている。
なんせもうSDの時代は終わったのだ。
それだけで単純に扱うデータのサイズは数倍になっている。

このBlackmagic Disk Speed Test、実は扱いはすごく簡単だ。
Final Cut Proが入っている愛用のMacにインストールして、スタートボタンをクリックするだけでいい。
それで扱えるフォーマット・定義のファイルのリストが下に出る。
また速度表示では毎秒扱えるフレームレートも表示されるので、エンコードの時間の目安になるかもしれない。

実際やってみて3年前のMacBook Proはもう陳腐化して、最新の非圧縮フルサイズHDを扱うにはかなり厳しい速度になってきているということを思い知った。
元々そういう目的のために導入したMacBook Proだが、このMacにも老いは忍び寄ってきているということだ。

それはともかくいかにも直感的で、素人が単純に自分のMacのディスクの速さを知りたいという目的でももちろん使えるし、プロユースにも耐えると思う。





Mac proでの使用を前提にしているのか見た目はややごっついUIがもっさりしているが
扱いは簡単でSTARTボタンでテスト開始/終了、
その上のギヤボタンで設定というシンプルな操作
下のリストにリザルトがでてくる




PAL、NTSCなどSDのフレームレート24、29.97から始まって下にいくほど、
右にいくほど負荷は大きくなるフォーマット、定義ということになる
再生が可能なフォーマットはチェックが、コマ落ちしそうなら×がつく
右のHow Fast?は一秒間に何フレーム扱えるかのサイズを示している
29.97フレーム以上ならコマ落ちしないが以下なら再生はコマ落ちするし、
エンコードはできるがその速度にも影響があると思われる
STARTボタンをクリックすると8秒ごとにWrite(左メーター)
Read(右メーター)を繰り返しその平均値が下のリザルトに反映される
テストはスタートボタンをもう一度クリックするまで繰り返される




テストはターゲットのディレクトリにテンポラリファイルを書き出して、
それを上書きしたり読み出したりの繰り返しで行われる
別に不可視ファイルではないのでテスト中は見えているが中止すると消える




そのテンポラリファイルを置くターゲットをどこにするかはギヤボタンの設定で決定する
システム領域ではない自分の読み書き可能な領域を指定すること
またテンポラリファイルのサイズについてはベンダーは5GBを推奨している
その方が正確なリザルトが出るからだそうだがデモなどで編集機の速度を
速めに見せたい時は1GBを選択すると結果は高速気味に出るそうだ
デモモードということらしい




ギヤボタンのメニューで、あるいはコマンド+Sキーでスクリーンショットも撮れる




実際やってみた結果
私のMacBook Pro(Late2009)はもうSDしか扱えない旧式機ということになるのかもしれない
SSDはビデオファイルを扱う上でまだ制約がいろいろあるようだから高速のHDDに
換装するしかないのかもしれないが私のところは今のところ容量優先なので…
それにしてもこの判定は厳しいなと思うのは現場では50Mbpsで422の1080HDは
送出できているのでそこらには対応できていると思うのだが
もうそういう時代じゃないのかも…(`;ω;´)



2012年12月11日







MacPurge

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

Macのメモリをワンクリックで解放するアプリ。

という趣旨のアプリは盟友うむらうすさんのiFreeMem等を始めいくつか紹介してきた。
このMacPurgeもGUIフロントエンドでTerminalで実行するメモリを解放するコマンドを走らせているようだ。
効果のほどはキャプチャを参照。

どういうコマンドを走らせているかなのだが、Macのは最近メモリを解放するコマンドとして
purge
というコマンドが用意された。
これをTerminal上にタイプしてEnterするだけだ。
一説によると、このメモリ解放コマンドよりも
du
という仮想領域なども含めてディスク使用量をチェックするコマンドがあるが、こちらの方がメモリを解放する効果が高いらしく私が愛用してMainMenuはこちらのコマンドを実行しているらしい。

このMacPurgeはどっちなんだろう?
動きは前者っぽいけど効果見てると後者っぽい。
何れにしてもTerminal起動するのは億劫という人は、このアプリを常用しても良いんじゃないかと思った。





MacPurgeのインターフェイスはシンプルそのもの
Purge Ramをクリックするだけだ
数秒システムの動きが止まるのでpurgeコマンドを実行しているっぽい




PhotoshopVMWare Fusionなどメモり食いまくるソフトを
一気にいろいろ立ち上げまくってメモリを拘束しまくった後で
アプリを終了させた状態のメモリ空き容量




その直後MacPurgeを実行した
メモリ空き容量はこのように変化した




さらに全ての常駐アプリを終了してキャッシュを削除した状態




もう一度MacPurgeを実行した結果
このようにそれぞれなかなかの効果を上げているのが判る




Terminalでduコマンドを実行している時の様子
MainMenuはこのコマンドを走らせているらしいがMacPurgeはどうなんだろう
どちらにしてもコマンド打つの嫌いという人にはMacPurgeの方がお勧め



2013年1月15日







MacPurge

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

物理メモり開放アプリ、あのMacPurgeが帰ってきた。

メモリ開放ユーティリティはいくつかあるが、このMacPurgeは結構深いメモリの開放を実行するので、使用中は完全に動作が止まってしまうが確かに数字は出ていた。
しかしMavericksから動かなくなっていたので、使用を中止していた。
そのMacPurgeがMavericksにも対応し機能するようになっていたのでまた使ってみることにした。

正直言うと、MavericksになってからMacのメモリ管理はかなり変わって使用していないメモリ領域は圧縮されて常にある程度のメモリの空き容量は確保する圧縮メモリなる機能が追加されたので、メモリの開放ユーティリティは必要かという問題はある。

それにメモリの管理の仕組みも結構変わってきているみたいなので、昔劇的な効果があったアプリが効果が無くなってきているという面もある。
Swapも以前のようにどんどん書き出されて気がついたら10GBに迫る…なんてこともなくなった。
今はメモリよりもMavericksの重さに耐えるデータリードライトに対応するとか、そっちの考え方の方が明らかに快適度は上がる気はする。

それでもやっぱりメモリは確保して起きたい、メモリに余裕があると細かいところでシステムの動作が速い気がする…というこだわりがある人にはお勧めできる。

試してみた所やはりこのMacPurgeもかつてのような劇的な効果は無くなってきたようだが、それでも今常用しているMain Menuよりは深い開放ができるようだ。
インターフェイスも相変わらずシンプル。





インターフェイスのデザインは今風のフラットに近くなったものの使い方はほとんど変わっていない
OSがMavericksかMavericks以前かをタブで選択してパージボタンを押す
メニューからもそれぞれ選択して実施できる




クリックすると管理者パスワードを要求される




例えばSafariGyazmalEchofon、Windows7/VMWare Fusionなどを走らせて
ページメモリ空き容量165MB、物理空き容量2195MB/8GBの状態




VMWare Fusionを終了させてページメモリ2714MB空き、物理メモリ4609MB空きになったところで…




MainMenuでメモリを開放




ページメモリ空き容量3295MB、物理メモリ4501MBという空き容量に変化




さらにMacPurgeをかけるとページメモリ3653MB空き、物理メモリ4821MB空き
というようにもう一段メモリを開放したい時に数字は小さいが効果はある
圧縮メモリのMavericksにこれが必要かという問題はあるがこの差が気になる人は使ってみるといい



2014年2月22日




MacPurge1.2

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応

Macのメモリを解放する効果があるpurgeコマンドをGUIで実行するメモリクリーンアプリ。

MacはMavericks以降メモリを圧迫しないようにメモリ圧縮機能が実装された。
これ以前からそうだったがこのおかげもあってSwapはどんなにMacを酷使しても1個、1GB以上に増えなくなった。
Swapが増加してシステムが重くなる現象を防ぐために、メモリを解放するユーティリティを色々使っていたのだが、Swapは増えなくなったので問題解決!
めでたしめでたし…

とはいかない。

残念ながらYosemiteになっても相変わらず虹色ボールはぐるぐる回っている。
動作を観察しているとSwapがどんどん増えなくなったのは結構なことなのだが、代わりに圧縮メモリがどんどん増えて結果的にこれとのやりとりでまた重くなっているようだ。

Swapよりはマシだが、それでもこれが増えるとやはりシステムが重くなる同じ傾向がある。

その対策なのだが、結局は昔ながらの方法でちまちまとメモリを解放して圧縮メモリが増えないようにするしかない。
ここでもメモリ解放アプリはいくつか紹介していて、いろいろなアプローチがあるのだがどれもそれなりに効果がある。
そこで最近試してなかなか効果があったMacPurgeが1.2にバージョンが上がってYosemiteにも対応したのでまた試してみた。

以前にもちょっと触れたがMavericksになってpurgeコマンドの効果がちょっと変わったのとセキュリティにも変更があってパスワードを求められるようになっていたが、Yosemite対応はそれとほぼ同じ。
試してみた結果はMountain Lion当時のような劇的な効果はなかったが、それでも幾つか試した中ではこれが一番はっきりメモリの空き容量が増えるようだった。

これでメモリ圧縮が減って虹色ボールも減るのかしばらく試してみたい。

余談だがアイコンもYosemite調のフラットなアイコンに変わった。





MacPurgeを試したところ初回だけpurgeコマンドプロセスが
止まらなくなってしまいMacPurge自体も「反応なし」になってしまった
purgeコマンドは結局強制再起動しないと止められなくなった
しかしそうした問題は初回だけでそれ以降は問題なくpurgeできているので
コマンドの問題というよりその時のシステムのコンディションのせいだったのかもしれない




UIは以前のままだがOS10.10が追加された
10.9/10のタブを選択して下のpurgeボタンをクリックするとパスワードを求められる
管理者のパスワードを入力してメモリ解放が始まる
purgeボタンは3回ぐらいまではメモリ解放の効果があるから
一回で終わらず複数回やってみると良いと思う




効果のほどだがMountain Lionの頃のようにギガ単位で
メモリが解放される…というほどの劇的効果はなかった
それでもメモリページの空き容量が20MB程度から800MB、全体の空き容量も
300MBから2GB程度には解放されたのでメモリ圧縮が増加するのを予防する効果はあると思う
このキャプチャでは1.6GBがメモリ圧縮されていてすでに重くなっていた



2015年2月28日







Issues

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

Macの隠しコマンド・隠し設定をGUIから操作して問題解決をするユーティリティアプリ。

Macにはデスクトップから入れる領域には設定項目、操作ウインドウがないがコマンドなどを使うとできるということがいろいろあって、そういうGUI化されていない機能を「隠しコマンド」、「隠し設定」とか言ったりするが、そういうもののうちシステムの調子を回復するのに役に立ちそうなものばかり集めたという趣旨のようだ。
詳細な機能はキャプチャーを参照していただきたい。

要求環境はOS10.8Mountain Lion以上となっているが、これは最新版で追加されたAirDropなどの機能を使うのにそれが必要というだけで、一部の機能はそれ以下のバージョンでも使える。





AirDropをサポートしていないハードでもAirDropを表示する/非表示にする設定
AirDropはサポート外のハードでも表示できるし、そこからファイルを送ることはできる
ただし受信はできないが一方向で良いのならサポート外のハードとやり取りはできる
その表示するコマンドは以前ここで紹介したがそれと同じことをGUIでできる




AirMacカードを停止、リセット、Macの再起動のメニュー
滅多にないことだがAirMacカードも要は無線LANカードなので
スタックして調子悪くなるということもあるかもしれない
その時はこのボタンを上から順にクリックしてリセットする




App Storeが何かの読み込み状態のまま止まらなくなったら
これで一度停止する、killする、再起動するなどが可能




不可視ファイルを表示する/非表示にする設定
システムファイルやUNIXの領域のファイルも見えるので
扱いは要注意だがこれもあると便利な機能




私は「ヘルプ」という機能が嫌いでこの機能は全く使わない
その理由は重いし起動に時間がかかってしかも起動したらこの通りの表示になって
さらに常に前面表示になって他のアプリを前に出せないので
邪魔になりこそすれ役に立つと思ったことがない




そこでせめて普通のアプリと同じように他のウインドウを
前に出せるようにしたら少しは使えるかもしれない
ここの設定で上のボタンでノーマルアプリと同じふるまいになる
下で元に戻る




Mountain Lionからユーザフォルダのライブラリは
安全のため(?)デフォルトで見えない設定になった
これはやはりMacを使いこなす上でとても不便なので見える設定にしたい
ライブラリを見えるようにするコマンドはここで紹介したけど
このコマンドをGUIでやるのがこちらのウインドウ
上をクリックで表示、下をクリックで非表示




ゴミ箱に消えないファイルが残った時、強制的に削除するコマンドがあるが
これもここでワンクリックでできる
上が強制的に空にする、下が強制的に「安全に」空にする
アクセス権で保護されたシステムファイルも削除できてしまうので扱いには注意



2013年1月22日






Issues

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

Macのよくある問題を解決することができる隠し設定を調整できるアプリ

主な機能として
・無線LAN
・AirDrop
・App Store
・Finder
・Help Viewer
・Libraryフォルダ
・ゴミ箱

の設定を変更できる。

またTweakingパネルという新機能も追加されてウインドウアニメーションを切ったり、Mission Controlのアニメーションを劇速にしたりアニメーション無しにしたり、ソフトウエアアップデートを重要度別に実行したりいろいろ隠れた機能が追加されている。





Issuesのシンプルな操作画面
それぞれのメニューのよく話題になる問題を可決する設定が用意されている
例えばこれはAirDropがサポートされていないハードウエアでも表示する設定




AirMacカード(Wi-Fiカード)をオフにしたりリセットするメニュー




不可視ファイル・フォルダをFinderでも表示する設定




HelpViewerが常に最前面に表示される鬱陶しい設定をオフにできるメニュー




ユーザライブラリフォルダが隠されているのを解除できる設定




他にも最近のバージョンではTweakingパネルとソフトウエアアップデートパネルが追加された




例えばQuicklookで表示中のテキストを選択できるとかの隠し機能も設定できるようになった




ウインドウやMission Controlのアニメーションをオフにする、あるいは劇速にする設定もあり
これでシステムの見かけのキビキビ感が増大するのでキモチいい




ソフトウエアアップデートをApp Storeを起動しないでかけることもできる
推奨アップデートのみかすべてのアップデートかを選択できる
ついでに10.9.2アップデートはこれでかけてみた



2014年3月1日







Sophos Anti-Virus for Mac Home Edition

(Freeware/Products)
おすすめ度★★★★
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応

以前ここでも紹介したSophosのウイルス対策ソフトのうちMac向けスタンドアローンフリーウエアバージョン。

繰り返しになるが概要を書いておくと、Sophosのアンチウイルス、セキュリティソリューションはネットワークでの、マルチプラットフォームのクライアントをセンターサーバから集中的に管理する前提のトータルなセキュリティシステムなのだが、このMac版アプリはそのクライアントの部分を、単独で動かす前提の簡易版。

そしてトータル版はどちらかというと企業・法人向けのプロユースのソフトなのだが、このSophos Anti-Virusはそのクライアント部分を切り離して単独で動くようにした、どちらかというと個人ユーザ向けらしい。
そして入門版は無料で利用することができる。

クライアント版のSophosも以前評価テストしたことがあるが、ちょっと重い印象があるソフトだった。
前回テストしたフリーウエアバージョンはこの重さが取れてなかなか実用性は高いと思った。

ただ前回テストした時は、Sophosを常駐させるとSafariがクラッシュする、初期化してしまうという問題が起きた。
それで前回は使用を断念した。
Safariが初期化してしまう〜先日のSophos Anti-Virusの使用テスト(続き)

今回その問題が解決しているようだ。
またその効果について評価してみた。





さてインストールから手順を追って紹介するが見た目のインターフェイスは
随分印象が変わったが操作の手順は全く変わっていない
バージョンを重ねても操作手順が変わらないのは好感が持てる




以前はインストールの種類で細かいバイナリの増減を設定できたが
今回のバージョンは選択は無い
インストールするかしないかだけの選択となる




インストールが完了するとメニューバーに常駐する
ここから検索画面、設定画面、隔離マネージャを開くことができる
アップデート、検索(スキャン)を直接開始することもできる




さて設定だがスキャン結果検出時に安全のために私はログを残すだけにした
評価テストだから何を捕獲するかだけを知りたいのだがクライアントなら
クリーンアップまでやらせた方がいいかもしれない
少なくとも隔離まではできるので一般のユーザはこちらがいいかも




また簡易化したテストのためアーカイブはジャンプする設定にしたが
通常はアーカイブ、圧縮ファイルのチェックは外さない方がいい
ネットワークボリュームは場合によっては大変な負荷になるので要注意だが
通常の個人使用なら入れていてもいいかもしれない




オートアップデートはデフォルトでは1時間に一度になっているが
最近のWindowsウイルスの量を考えると適切といえるけども
検出結果を見て一日一回でもいいいんじゃないかと思った
詳細は後述する




ログファイルの置き場所を見るとコンソールでもスキャンログを確認できることが分かる




あとオンアクセスの固有メッセージの設定など
フリーウエアながら細かい設定が用意されている




定義ファイルのアップデートをかけておく
メニューバーから実施




結構時間がかかるが完了したらこんな表示




検索画面の「今すぐ検索」ボタンでスキャンを開始する




ちなみにここで特定の拡張子のファイルを除外したりの設定が可能
今のところaviやmpegを偽装したウイルスは無いわけだから
そういうものを除外してスキャンを高速化するという手はある




Sophos Anti-Virusはインストールした時点でdaemonを
常駐させるソフトだから簡単に削除できるかどうかが気になるに違いない
インストール時にアンインストーラも一緒にインストールされるので心配ない




さて検索の方だが1TB、およそ80万のファイルを内合する私のMacBook Pro(mid2009)の場合
スキャン時間はおよそ2時間、初回は結構フルアップしてシステムが重くなった




ウイルスのサンプルを隔離したフォルダもスキャンさせたのだが
検出結果は「検出した脅威8」で効果はぼちぼちというところ
もろにダウンローダのようなワームもあるのだがそれは検出していない
改善された点ではSafariのクラッシュ、初期化されてしまう問題は解決したようだ




検出した8つのファイルの場所はコンソールでログを表示
その場所を確認することができる




そのファイルをハンドルするとその時点で隔離マネージャーにリストが残る
ここでクリーンアップ(検疫)してもいいし要らないファイルなら削除してもいい



2013年3月26日







iAntivirus1.1.3

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

シグネチャーをWeb側に置いているユニークで軽量高速なウイルス対策ソフト

ということで期待を込めてここでも何度か紹介しているが、かつて効果に疑問を感じて使用をやめてしまったソフトだった。
そのiAntivirusが最近知ったことなのだが、シマンテックに買収されていたようだ。

新生iAntivirusが、どの程度変わったのか再び期待を込めて試してみたのだがどうも以前とあまり変わっていない気がする。

特徴は軽量だということ。
さらにシグネチャーをWeb側に置いているので、毎日アップデートのたびに重くなったりしない。
膨大なウイルス定義ファイルを長時間かけてダウンロードするようなこともしない。
動作も軽量なので常駐させてもMacが重くならない。

「パソコンが重くなるから」というのがウイルス対策ソフトを入れない理由の上位に常に入るので、この軽くて動作がきびきびしている・他のプロセスが重くならないというのは重要だと思う。

その反面、実際に検体でテストしてみると非常に検出率が低かったりしたのだが、ここらが老舗シマンテックに買収されたことで改善されたかというところに期待してテストした。

結果はちょっと残念な…というか以前の通りだった。
今のバージョンで、以前のiAntivirusには無かった機能で一番重要なのはFacebookのニュースフィードなどのリンクの安全性の診断機能がついたことだろう。
SNSは急速に成長して、ネットのコミュニケーションの形態を変えつつあるが、いまクラッカー達に最も狙われているのは企業向け標的型攻撃に引っかかるマヌケとSNSのうっかりリンクを踏むマヌケということになる。

その自分のアカウントのリンクを診断してくれるのだが、その方法はウエブレリュテーション(ネットでの評判で有害リンクを検出する)ということだろう。

以前は箸にも棒にもかからないウイルス対策ソフトだったが、もうそっちの機能は諦めてSNS監視アプリ&スパイウェア検知アプリとして特化してくれれば生き延びる道もあるかもしれない。
そうならないと今のままではシマンテックの膨大なデータベースを使える意味が感じられない。





iAntivirusはもともとシンプルな操作性を実現したアプリだったが
シマンテックに買収されてますますシンプル軽快になった




左右カーソルキーでメニューを回転させて選択
実行はEnterキーという簡単な操作性
メニューはユーザフォルダ検索、システム全体検索、
指定のフォルダ検索、Facebook検索の4つ




試しにホームフォルダの検索をかけてみた




とっても軽快に「28000個のファイルをスキャン」
検索は30分もかからないのだがちょっと端折り過ぎのような気が…




そこで今度はそのものズバリウイルス検体を隔離しているフォルダをスキャン




中の赤い奴はみんなウイルスですわい…
中にはそのものズバリのダウンローダーなどのワーム本体もいくつか…




これを検索するとなんと先日テストしたSophosが反応した
このように他のプロセスがそのファイルを掴んだだけでSophosのdaemonが反応する
図らずもSophosの信頼性の高さが確認できた
ていうかウイルス対策ソフトのテストする時は他のソフト全部止めてからやれよ>オレ




さらに驚きだったのはこのiAntivirusがその検体を全部スルーしてしまったこと
Windowsのウイルスだから検出しないのかと思ったらそうではないことは後述する
Mac向けのウイルスの検体を持っていないので何ともいえないが
これではMac向けウイルスの場合の結果も推して知るべしだと思う
なんだか相変わらずだなぁ…




注目のSNSスキャン機能も試してみた
今のところ対応はFacebookだけだがFBと並んでスパムに
狙われているTwitterにも今後対応してほしいところ




Enterキーを叩くとデフォルトブラウザが開いてアプリの認証を求められる
以降の動作はWebアプリケーション経由なのでiAntivirus
本当に入り口のボタン類だけをローカルに置いたという感じだ
道理で軽いはずだ




ニュースフィードへのアクセス権の許可も求められる
これも許可で抜ける




そしてしばらくするとWeb上からFacebookをスキャンして
有害なリンクをくわえこんでいないかの結果を表示してくれる
私はFBはほとんど活用していないので脅威もないということだが
脅威を発見した時の表示も見てみたいと思う
右上の自動スキャンというボタンもあるのでそこをオンにすれば
ローカルアプリ関係無しに監視してくれるのかもしれない




ウイルス検体を検出できなかった理由だが
Mac向けウイルスだけを監視しているのかとかつては思っていたし今回もそう思ったが
実際には37500ものウイルス定義を使用し、その大部分はWindows向けだとのことだ
この数が多いか少ないかはともかくシマンテックのデータベースを
利用できるにもかかわらずこの検出率の低さには失望を禁じ得ない
やっぱり相変わらずだわ…今後の精進に期待する‥しかない



2013年3月31日







Magican

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

無料のMacシステム最適化ユーティリティというウリの、ディスク空き容量確保からウイルスチェックまで万能Mac管理アプリ。

Macを管理する上で無駄なディスクスペースを開放する手段は多くある。
その内で
1)キャッシュ削除
2)重複ファイル・不要な設定ファイル削除
3)不要なローカライズファイル削除
4)PowerPC互換バイナリの削除
5)システム・ユーザのログ、アーカブログの削除

を個別に、あるいは一気に実行する。

これらを個別に実施できるアプリやコマンドはこれまでにここで紹介してきているが、これを全部このアプリひとつでできるのは便利かもしれない。
少なくともいろいろ覚えないといけないことがある初心者には、こういう「ひとまとめ」というのは魅力的かもしれない。

また効果のほどは分からないがトロイの木馬などを検出するセキュリティソフトも兼ねている。
システムでファイルやリンクなどをクリックした時に起動してくるアプリ、デフォルトアプリを変更するなどシステムの細かい設定も弄ることができる。
メニューバーに常駐してメモリやCPUの状態を表示したり、特定のアプリを強制終了したりの操作も可能だ。

そのすべてが有用かどうかということよりも、システムの機能をこのアプリひとつですべて管理しようという壮大な構想が面白いと思う。

とりあえずディスクスペースを確保するアプリとしてある程度の効果は認められると思う。





Magicanは常駐プロセスを使う関係でインストーラを使う




インストールに成功すると最初の起動で簡単なチュートリアルが表示される




デフォルトの起動画面
慣れてくるとこの画面だけで一通りの作業もできるが
最初は設定を確かめながら進めるといい




操作法について最初に吹き出しが出るのが旧MacOSみたいで面白い
でも忘れるけどね…




ディスクスペースを確保するのはこの「データクリーニング」のページから




これもサクッとバッチプロセスでやってしまう場合は「クイッククリーン」
でやるがそれぞれの詳細メニューに左ペインで入ることもできる




「残り物」はアンインストールされたアプリの残していった関連ファイル、
使われていない設定ファイル、破損した設定ファイル等をスキャンして特定する




実はこれが結構なディスクスペースの節約になるが
各アプリのローカライズファイルをスキャン
デフォはすべてのアプリから不要な言語ファイルを
スキャンするが特定のアプリだけ除外することもできる




システム、ユーザのログ、過去ログ、キャッシュなどは私の場合は毎週のように削除しているが
全くそうしたメンテナンスをしないで運用していると数ヶ月で数GBという単位の大きさになる
キャッシュやアーカイブログは貯めておくとディスクスペースが無駄になるだけでなく
システムの調子も悪くなってくるのでこれも削除しておくことをお勧め




MacがIntelに移行してもうかなり経つので最近は少なくなってきているが
PowerPCとIntel互換のアプリはその両方で動くバイナリを内蔵している
PPCとIntelMacでアプリ本体のやり取りをすることなんてそう滅多に
あるわけではないのでこの両方のバイナリを持っているのは結構無駄ではある
Intelで動くMacならこのPPC用のバイナリは要らないので削除するのがこのスキャン




これらのメニューの内必要な物をスイッチオンにして下の「スキャンをスタート」でスキャン開始
それぞれのメニューでどれくらいのスペースを節約できるかの結果がこのように表示される
それで問題無いなら「すべてを削除」ボタンでこれをすべて削除できる
削除系のアプリは実行するとシステムが不調になったり結構怖い場合があるのだが
このように何をやっているのかがちゃんと分かるのでMagicanは安心感がある




削除したファイルをそのままきれいに消し去ってしまうか
一応ゴミ箱に移動するかも選択できる




こうして確保したディスク空き容量は1.4GB
これだって馬鹿にならない量だが数ヶ月もメンテナンスをしないで
使っていれば十数GB空き容量確保なんてこともできるかもしれない




例えばローカライズファイルは何語を削除するかも細かく設定できる
本当は日本語で使う人はUS英語と日本語以外のファイルは必要ないのだが
一応主要言語のファイルはデフォルトでは残すような設定になっている
逆に徹底的にやりたい人は日本語、英語以外のすべてを削除する設定にすればいい




このアプリは実はバッテリ監視とか温度監視なんかできるので
その閾値等を設定できるようにもなっている




また効果のほどは不明だがトロイの木馬などの監視もできる
定時スキャンなどもできるようなのでウイルス対策ソフトのアシスタントとして使えるかもしれない




最近の世代のOSXはApp StoreからダウンロードしたアプリはOSと同じように
ソフトウエアアップデートから更新できるがMagicanなら
それ以外のアプリもアップデートを検出して更新できる




「状態」メニューではシステム、ハードの状態を表示する
これはディスクスペースの表示




バッテリの充電状況、現在の充電量でそれぞれの作業が
どれくらいの時間可能かなどの一覧表示もある




現在のファン回転数がフル回転に対してどれくらいかも視覚的に表示される
だけでなくファンの回転を標準よりも高めにスライドで設定することもできる




システムに標準装備されているアクティビティモニタ
同じ機能のCPU、メモリの占有率を表示する機能もある




これはネットワークのINとOUTの伝送量を示すヒストリーグラフ
月単位の転送量も監視することができる




転送量、CPU・メモリ占有量、アクティビティモニターをこのように
フローティングでデスクトップに表示することもできる




ホーム画面に戻ると本日の作業で確保した空きスペースの表示
リアルタイム保護(トロイの木馬検出)などが有効になっているかが表示されている
なぜかここに天気情報を表示するかどうかの設定もある




このMagicanのもうひとつの面白い機能がこの「アンインストール」
Windowsの「ソフトウエアの追加と削除」と同じような感覚で使える
アプリ本体を削除するだけでなく関連ファイルも削除できるとのこと
これもどれくらいの精度かは未検証だが設定ファイルだけでなく
daemonやUNIX領域のバイナリまで削除してくれるならすばらしいとは思うが…




Magicanはメニューバーアプリとしても常駐し監視を続けている
また先ほどのミニフローティングウインドウをここに格納することもできる
その場合ここからプルダウンでこのようにステータスを表示することもできる




だけでなくこのように特定のアプリを強制終了することもできるのは
システム標準のアクティビティモニターよりもワンステップ便利かもしれない




メニューバーのスペースが少なくてこれらの常駐アイコンが邪魔な場合は
ここからすべてを終了させることもできる



2013年5月12日







Battery Health

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

MacBook Pro、MacBook Airなどのモバイルの内蔵バッテリの健康状態をチェックするアプリ。

私はメイン環境としてMacBook Proを使っているが、毎日のように持ち歩いているので気になるのはバッテリの健康状態だ。
新品のころはフル充電で外で3時間近く保っていた。
ところが最近どうも2時間保たない。
通勤電車で行き帰りずっと使って充電しないと帰りには途中でバッテリ切れになる。

バッテリがどれくらいの容量なのか、それは初期の頃に比べてどれくらい充電容量が失われているのか、あとどれくらい保ちそうかは大いに気になるところだ。

このBattery Healthがその問題に答えてくれる。

というかこのBattery Healthが表示している数字は「このMacについて」の「システムレポート」に表示されている数字なのだが、スペック、ステータスを数字の羅列で表示するか、分かりやすいグラフ、表で表示してくれるかの差で使い勝手も変わってくる。

ちなみに私のMacBook Proは充電回数438回と出て、結構バッテリの寿命が近いことが分かった。 まあモバイルを3年半も使っていたら、そろそろバッテリあたりの消耗品は寿命が来ることは覚悟した方がいい。

バッテリの充電回数のカウント法と、どれくらいが寿命かは後半で解説する。





Battery Healthを起動するとログイン時に起動させて常駐させるか
ニュースメールを受け取るか、作者サイトを閲覧するか聞いてくる
勿論無視してすぐにスタートしてもかまわない




Battery Healthの表示画面
そっけないシステム標準の「システムレポート」よりはおしゃれ




現在の充電状態は他に表示してくれるユーティリティが
あるのだが問題は充電容量がどれくらい失われているかだ
ふたつ目のグラフはもう38%の容量が失われていることを示している
その下はこの容量で現在の充電状態だとこの時のプロセス量で
1時間31分しかバッテリが保たないことを示している
勿論常駐アプリを止めたりディスクをスリープさせる設定とか
駆使すればおそらくまだ2時間程度には延命できると思う
しかしこの数字は実際の使用感とほぼ一致している




さらにその下に充電回数の表示と使用年数が表示される
充電回数については下に詳細を解説するが500回をリチウムイオンバッテリの
寿命とする人もいるのでこの438という数字は結構いってるということになる




システム標準の「このMacについて」から入る「システムレポート」の表示
同じ情報はここからも得られるのだが見やすい方がいい方はBattery Healthに意味が有る




それぞれの表示の意味が分からない場合は「?」マークを
クリックすれば英語だが吹き出しで説明を見ることができる




このアプリはメニューバーアプリなので起動してもドックにアイコンは表示されない
メニューバーからこの表示画面も呼び出せるがメニューバーが混んでいる人は通常アプリと
同じようにメニューバーではなくドックアイコンで起動を表示することもできる
またここからメニューバーアイコンに戻すこともできる



2013年5月19日



anchor

バッテリの充電回数のカウントの仕方と寿命の充電回数

1)バッテリの充電回数のカウント法

バッテリに関してはどれくらい保つのかというのは気になるところだと思う。

最近のリチウムイオンバッテリは充電回数500〜1000回で大体寿命が来るということになっている。
500と1000では随分開きがあるが、なんでそんなに開きがあるのかという話に入る前に、大体そもそも充電回数というのはどうカウントするかが問題だ。

バッテリでは、特に最近の電子回路で充電状況を管理するリチウムイオンバッテリでは100% の充電量を延べで「1回」の充電とみなす。

つまり50%の充電を2回繰り返したらこれで「1回」とカウントする。





50%バッテリ駆動で使って電源ケーブルを挿して100%充電、
トリクル状態でしばらく使ってまた50%バッテリで駆動、
このあと100%充電にした場合この充電回数は2回ではなく1回でカウントする
つまり出先で半分充電、自宅に帰って半分充電しても2回にならない
延べで100%充電して1回とみなすのであまりバッテリ駆動をしない人は
当然寿命は長めになる(バッテリ自体のリセットをしない場合は別だが)
つまりバッテリの寿命は100%充電を一年のうちでどれくらいやるかで決まる



バッテリ寿命といわれる充電回数は?

で、このバッテリの寿命は500〜1000回という大きな開きがあるのは、バッテリの使用状況によって差が有るというのが一番目の理由。

つまりバッテリが完全にゼロになってしまうと、バッテリの容量は何%か失われる。
これを頻繁に繰り返していると当然寿命は短くなる。
使用する温度も関係ある。
極端に暑い、または寒いところで使い続けると寿命はやはり短くなる。
一般には寒い方が悪い影響があるかもしれない。

そういうことも関係あるが二番目の理由は、容量喪失が何%で寿命とみなすかという基準の問題も有る。
モバイルユーザの場合、外でもふたを開けて画像編集ソフトなんかを動かすなんて使い方をするなら、バッテリ容量が50%失われてももう使い物にならないに違いない。

この場合は500回が寿命になる。

しかし同じモバイルユーザでも
「使う時は有線で使う、移動中はスリープ状態を維持してくれればいい」
というならバッテリ容量喪失は80%までは許容できるという基準になるかもしれない。
この場合は寿命は1000回以上になるかもしれない。


バッテリ寿命の充電回数は大体何年後に訪れるか?

少し試算してみたのだが、2日に一回100%放電するとして1年の充電回数は182回
この使用状況で3年で547回充電する。
これでバッテリ容量は50%〜40%位失われているはずだ。
新品の時にバッテリ駆動で3時間保ったとすると、1時間半の駆動時間になる。

あと500回充電すると残りの50%の容量が失われるかというとそうではない。
50%の50%が失われるので充電容量は最初の頃の20〜30%まで落ちるはずだ。
20%なら30分保つか保たないかというレベルだろう。
これは私の使用感とほぼ合っている。
(この容量損失率は利回り計算のような行列計算になるので、数式を書こうかと思ったけど結構面倒なので概算でσ(^_^;))

もし「バッテリは数時間スリープ状態を維持してくれればいい」というのであれば、1000回の充電で寿命が来るという計算になる。
これはさらに3年後ではなく充電容量も減っているので、実際にはもっと早く来るに違いない。
仮に1年半と考えるとこのケースでも4〜5年がバッテリの寿命ということになる。


途中でバッテリの交換を一回したら?

MacBook Proの交換バッテリはAmazonで見ると6〜7000円で販売されている。

その頃にはAppleCareはもう切れているだろうから、自分で交換するのもいいかもしれない。
(私は修理も自分でするという前提で最初からAppleCareに入っていないが)
バッテリを自分で交換すると保証外になるが、どうせ3〜5年過ぎたMacBook Proは正規使用していても保証外だし。
交換すればまた3時間のバッテリ駆動時間が戻るから、ここからさらに3〜5年使える。

10年後にさらにもう一度バッテリが弱ったらどうするか…
10年経ったらもう、そのMacはさすがに老朽化が進んで使い物にならなくなっているだろう。
私のところでいえば2001年に購入したiBook G3がOSはJaguarのままで、WPAの無線LANにも対応できず、ファイル転送速度も激遅で使い道が無くなっているのを考えると、もうそこらが諦め時だと思う。
2回目の交換は考慮に入れる必要はなさそうだ。


バッテリ駆動をほとんどしない「デスクトップモバイル」なら寿命は長い?

モバイルといってもデスクトップと同じように机の上で固定で使っている人も多いと思う。

この場合100%充電はほとんどしないので永久に寿命が保つかというとそうでもない。
バッテリは定期的に0%近くまで放電して満充電するリセットをしないといけない。
目安は月一回だそうだ。

最近のモデルはこのリセットをしなくても回路が正常に保たれるという解説をAppleのサイトで読んだ気がするが、これもどの程度か分からない。

デスクトップ固定で使っている人は大体バッテリのメンテナンスをしないので、結構毎日バッテリ駆動で使っている人とあまり変わらない年数で寿命が来る。


机の上に固定でデスクトップPCのような使い方をしている人がバッテリメンテナンスを怠った場合、どれくらいの容量ロスがあるのかは資料が見つからなかった。

月一回のメンテナンスが推奨されていたから、1月2〜3%のロスがあると仮定して3年でやはりバッテリ容量は半分近くなる。
つまり2日に一回100%放電するヘビーユーザと大して変わらないということになる。
実際私も7年間机の上で使い続けてバッテリ駆動時間5分というiBookを見たことが有る。
これも実際の使用感と合っているんじゃないだろうか。





私のバッテリの履歴
一番左はiBookG4から始まっていて5年前にMacBookを導入
3年前の一度グラフが上がっているところでMacBook Proを導入
どのハードも順調に右肩下がりにバッテリ容量が減り続けている
使い方次第でバッテリ寿命の延命は可能だがどういう使い方をしても
バッテリ容量は減っていつかは寿命は来ると考えた方がいいかも



2013年5月19日







SandboxInfo

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

MacアプリのSandbox情報の詳細を表示するアプリ。

Lionから導入されたSandboxという新しいセキュリティの仕組みがある。
当初はQuicklookなどアプリのプロセスを悪用されると問題が起きやすい領域だけに適用されていたが、Mountain LionからApp StoreのアプリはすべてSandbox対応を義務づけられた。

Sandboxはすごく端的に言ってしまえば、アプリそのものが権限の制限を定義した「権限付与リスト」を内蔵しており、それで定義されたふるまい以外はできないという仕組み。

アプリはこの定義リストに従い所定のふるまいを決められたセキュリティポリシーファイルを参照しそこに決められた以外のふるまいができなくなる。
例えばハードの動きを操作するユーティリティならファイルの書き出しは必要ないから書き出しができなくなるとか、逆にテキストをエディットするアプリは内蔵カメラにアクセスする必要などないから、カメラにアクセすることを禁じられるとかそういう権限でしかアプリを起動できなくなる。

これがSandbox化ということで、これに対応するかどうかは当然アプリを作成する側の自発性に任されるわけだが、少なくともApp Store経由で配布されるアプリは有料無料に関係なく2013年の3月からすべて対応が義務化された。

これはデベロッパーには問題だが、ユーザは気にする問題でもない。
特にApp Store経由のアプリにはそういう仕組みがすべて有るというくらいの理解でいい。
でもGoogle PlayなどAndroid向けのアプリとしてでマルウエアが配布されて大量にリジェクトされたというニュースなんかを見ると、こういうものは安全なのか中身を知りたいと思う人もいるかもしれない。
その場合は、このSandboxInfoが使える。





SandboxInfoのインターフェイスはとってもシンプル
アプリ選択のボタンを押すかアプリをドロップすることで情報を見ることができる




コード署名はあるがSandbox化されていない場合の表示




Sandbox化されている場合はこういう表示になる
それぞれのタブで何に対してアクセス権があるか表示される
ダウンロードとユーザが選択しているファイルに対して読み書きの権利があるという内容




デバイスタブではデバイスのアクセス権を示す
ここではインターネットへのアクセスが許可されている




Sandbox化もされていない、コード署名もないアプリはこういう表示になる
老舗のアプリでも結構ないものが有る




例えば先日紹介したBattery Healthは内蔵バッテリのステータスを
表示する単機能アプリなのでファイルへのアクセス権は必要ない
なのでこのようにファイルアクセスは許可されていない




コード署名はここのボタンを押すと確認できる




コード署名がない場合はこの表示



2013年5月20日



anchor

Sandboxとな?何だそりゃ?という人のために〜その技術から見えるMacの未来の姿は良い方向なのだろうか?

MicrosoftがWindowsにデフォルトの無料ウイルス対策ソフトを配布し始めた時に、
「Windowsは信頼性が向上した。かたやMacはどうだ?」
という雰囲気があった。
勿論Appleも足踏みしていたわけではない。

LionからMacはSandboxという技術を取り入れた。
これはなかなか平たい解説がないので、どういうものか分からない人が多いと思う。
Sandboxが何者かはすごく大まかにいえば「アクセス権を細かく設定して怪しいふるまいをするマルウエアを防ぐ」ということになる。

アクセス権ということならお馴染みじゃないか
システムのみのアクセス権の領域はユーザは触ることができないし、他のユーザが読み書き禁止を設定したファイルは開くことができない。
で、時々アクセス権がおかしくなるとシステムが調子悪くなるから、Macの定期メンテナンスでアクセス権修復というのがある…というのもお馴染み

まさにそういうもので、Sandboxはそれをもっとプロセスごとに細かく設定している。
その仕組みはアプリそのもの中に「権限付与リスト」というものを内蔵する。
この「権限付与リスト」はアプリを起動する時に、特定のセキュリティポリシーを書いたファイルを読み込むというルールが書いてある。
そのセキュリティポリシーは
/System/Library/Sandbox/Profiles
の中に格納されている。

そしてそれぞれのポリシーにはファイルにアクセスできる…あるいはネットワークにアクセスできる…あるいは内蔵カメラにアクセスできる…など何ができるかが書いてある。
そしてそこに書いてあること以外はすべて禁じられている…というルールにしておく。

アプリはそれを内蔵しているから、認められた動き以外はできないのでマルウエアは悪さができないということになる…
ちょっと待て?それおかしいぞと思ったらあなたはセキュリティにちょっと詳しい人かも知れない。


マルウエアの作者が「権限付与リスト」を内蔵するなんてそんなことに協力するだろうか?
そんなもの入れないで配布するんじゃないか…または入れておくけど、こっそりカメラにもネットにもアクセスできるリストにしておいてプライバシー侵害を狙うとか…そういうことはあり得ないのか?

このSandbox化はもともとセキュリティソフトでマルウエア検出用の振るまい検知のために、囲われた環境の中で実際に実行ファイルを起動してみる技術として利用されていた。
そういう限られた用途ならガチガチにすべて禁止された権限で、何をしようとするか観察だけしていればよかった。

ところが実際の使用環境では、「すべて禁止」では使い物にならない。
そこで目的に合わせて許可する項目を設定していかないといけない。
でもそれをユーザに任せるとどうなるか?
Linuxの画期的Sandbox化技術の粋のSELinuxなんか、ユーザが「鬱陶しい」という理由でオフにしちゃったりしてる。
マルウエア作者もSandboxをくぐり抜けるために、偽権限付与リストを入れたり入れてないのに入れているかのような偽造認証をしたりするかもしれない。
だったら役に立たないじゃないの…という疑問を感じたかもしれない。

Macのアプリも同じことで、この権限付与リストを内蔵していないアプリ…つまりSandbox化されていないアプリは結局こういう仕組みに関係なく自由に悪さができる。
今まではマルウエアはレピュテーションベースのブラックリストで作成されたウイルス対策ソフトで検出されていたから防げていた。
キーロガーで個人情報を抜くアプリとか、セキュリティソフトを装ってroot権限を盗むとかそういうアプリはあったが、そういうものはすぐに噂が立ってウイルス定義にリストアップされて、入った時点で検出されてきた。

しかし、これからはアプリの開発の敷居が低くなってどんどん新しいアプリが出てくるのでこの噂が立つ前に大量の被害者が出て二次感染まで起こるとかあり得るかもしれない。

そこでApp Storeでは、今年(2013年3月)からSandbox化して、コードのサイン認証を取ったアプリ以外は、シェアウエア/フリーウエア関係なく配布できなくなった。
アップデートの時も毎回審査が入るから、それ以前に開発されたアプリも順次このルールが適用されるということになる。

またMacではこのSandboxの振るまい制限を外すということができないから、AppleがこのApp Storeの審査をしくじらない限りこの経路からのアプリは安全ということになる。


でも、App Storeを経由しないアプリは当然この限りではない。
そこでMacもいずれiPhoneやiPadと同じようにApp Store以外からアプリをダウンロードすることができないiOSスタイルになってしまうのではないかという推測が流れているのだ。

このSandbox方式のセキュリティは完璧を期すなら、iPhoneのようにApp Storeを経由しないサードパーティのアプリは禁止するという方法にしないといけない。
しかし昔からのパソコンいじりが趣味の人は、当然
「パソコンは自由であることを旨とする」
という思いが有る。
しかし自由の代償として複雑なセキュリティのテクニックを身につけ、煩雑な使用法を覚えなければいけない。
自由を失ったiPhoneやiPadは小学生や幼稚園児でも使えているではないか…家電のように取説も攻略本も読まないで使いこなせる機械を目指すならどうあるべきか…
やはりSandbox化されないアプリ禁止のiOSスタイルしかあり得ない…

この問題は単なるセキュリティの技術論だけでなく、コンピュータはどうなっていくべきかという深い話を内含している。
私個人はMacがキーボードがくっついたiPadになってしまうんだったら、そんなもん要らん…という感想を持っているが…

参考資料としてこういうものを挙げておく。
ヒッピームーブメントとApple
あの60年末から70年代の嵐は何だったのかという総括がそろそろ出てくる時代





Sandbox化されたプロセスかどうかはSandboxInfoのような
専用アプリを使わなくても実はシステム標準のアクティビティモニタでも確認できる
メニューの「表示」から「表示項目」でサンドボックスをチェック




するとプロセスの表示項目に「サンドボックス」というカラムができる
Sandboxに対応しているプロセスは「はい」と表示される




このSandboxのセキュリティポリシーを書いたファイルは
/System/Library/Sandbox/Profilesの中に保存されている
これからデバイスやファイルの種類などルールがさらに
細分化していくならこのファイルもどんどん数が増えていくはずだ




App Sandbox Design GuideよりSandbox技術の概念図
従来型の場合アプリはシステムリソースやすべてのユーザデータに自由にアクセスできていた
Sandbox化はこのシステムリソースとユーザデータを許可されるもの・許可されないものに分類し
許可されないものをSandboxの外に、されるものを中に置くという概念
この外と内という敷居を作るためにすべてのプロセスにアクセス権を設定するが
それをユーザ任せ、開発者任せにしないというのがこの技術の肝でもっといえば
技術としては新しくないのだが「統制する」という運用法に新しいものがある
そして「統制」という考え方が「自由を重んじるユーザ」の思想と
どうマッチするかがこの技術の最大の問題だと思う



2013年5月20日







OS X SAT SMART Driver

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

外付けのハードディスクの自己診断システムSMARTを内蔵ディスクと同じように利用できるカーネルエクステンションドライバー。

S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)についてはこちらに書いた。
SMARTReporter

要はハードディスクの故障予兆をエラーレイトなどから予想する技術で、絶対的に当てになるというものではないがそれなりに結果を言い当てる根拠にはなるというくらいの技術だ。

個人的な体験からいうと現在使っているMacBook Proに元々入っていた250GBのディスクはSMARTエラーを出してマウントしなくなった。
システムがSMARTエラーを出したものは拒絶する仕組みのようで、その仕組みがない外付けにしたら普通にマウントできたので
「なんだSMARTなんて当てにならんじゃないか」
と思っていたらそのうち外付けとしてもマウントできなくなって、本格的に故障してしまった。
SMARTを侮ってはいかんということだ。

で、その便利なSMARTは内蔵ディスクしか監視しない。
USBやFirewireで外付けハードディスクをつなぐことがあって、最近のハードディスクは、少なくともこの数年の内に発売されたディスクはSMARTは標準で内蔵しているのだが、その自己診断をOSが利用することができない。

ハードウエア的にはハードディスクにSMARTの仕組みがあって、USBやFirewireはそのデータをやり取りするスペックもあって、OSにもSMARTを記録する仕組みもあるのだが、ソフトウエア的にそのやり取りをするドライバーがOS Xにはなかった。

外付けハードディスクはどうせ水物、
故障するかどうかは運を天に任せて…
というのでもいいのだがせっかく仕組みがあるのだからやはり利用しない手はない。


このOS X SAT SMART DriverはGitHubで公開されているオープンソースのカーネルエクステンションで、このデータのやり取りを可能にする。

GitHubというと自分でコンパイルして…という面倒なものを連想しがちだがこのOS X SAT SMART DriverはGUIで普通に使えるインストーラが用意されている。

インストール後OSを再起動したら機能が有効になる。
あとはUSB、FirewireなどでディスクをつないでみるとSMARTが有効になっている。
有効になっているかどうかはディスクユーティリティを起動してディスクのSMART認証を確認すればいい。

アンインストールは以下のファイルを削除して再起動するだけでいい。
(システム領域なのでroot権限の認証が必要)
/System/Library/Extensions/SATSMARTDriver.kext
/System/Library/Extensions/SATSMARTLib.plugin

で、OS X SAT SMART Driverが入ったことで何が変わるかというと、OS上は何も見た目は変わらない。
変化はトラブルが起きた時でないとわからないだろう。

GUIでSMARTを利用する方法も併せてキャプチャーで説明する。

なお作者サイトには対応OSについての記述がないが、私が動作を確認したMountain Lion以外のOSで試す時は十分注意して試用してもらいたい。
特にバージョンの低いOS Xの場合は起動に失敗するなどの不具合も起きる可能性があるので、その場合の脱出法も考えてから試すことをお勧めする。





GitHubのオープンソースというと自分でコンパイルするとか
少なくともmake installするとか敷居が高そう…と思ってしまうが
OS X SAT SMART DriverはGUIで使えるインストーラが用意されている




OS X SAT SMART Driverが有効になっているかどうかは
ディスクユーティリティを起動するとすぐわかる
導入前のUSB接続HITACHI500GBはSMART非対応と表示されていた




導入後はこの通り検証済みと表示される




上記SMARTReporterを導入しているとConsoleでSMARTのログを見ることができる
導入前は内蔵のHITACHIしか見ていないが導入後は外付けの
韓国製1TB、2TB、HITACHIも並行して監視しているのがわかる




そんなにいつもログなんか見てられないよという人はSMARTReporterの導入をお薦めする
OS X SAT SMART Driverが有効になっていると設定に接続実績のあるディスクが見える
このうちのどれかがSMARTエラーを出すとメニューバーアイコンが
赤くなるのでディスクの異常がすぐにわかる




TemperatureMonitorを入れて温度監視をデスクトップに表示しているのだが
OS X SAT SMART Driverを入れてから外付けのSMARTの温度センサーも表示するようになった
外付けHDDの温度はあまり気にしたことはなかったがモニターできるならそれにこしたことはない
ちなみにCPUで85℃、ディスクで50℃を常時超えしていると故障の確率が高くなる



2013年7月7日







MacBooster

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

Macの不要なキャッシュ、ローカライズリソースなどの掃除をしたり有害cookieを掃除したり、システムパフォーマンスを最適化したりなど、Macお手入れ総合アプリ

このアプリでできることは多いのだが、細かいことはキャプチャー参照してもらうとして、大まかな概要を説明すると
1)ワンクリックでMacをクリーンナップ
2)システムクリーンナップ
3)システム、メモリ最適化
4)パフォーマンス向上
5)セキュリティ

となっている。

この万能ぶりがどこかのゴミソフトに似ていて怪しい感じがするが、中身は概ね納得できる内容の動きをしている

使ってみた印象ではディスクスペースのクリーンナップには大きな威力があった。
私がローカライズファイルやユニバーサルバイナリの削除をサボっているせいもあるのだが、2〜3GBほどディスクスペースが空いた。

メモリの開放も効果は目に見えてあるのだが、メモリを開放してその中身をSwapにページアウトするタイプの開放をしているようで、Swapは逆に増えた。
Swapを減らしたいためにメモリの開放をしたいわけで、ここは私はあまり好きになれない。

システムパフォーマンスに関しては劇的効果はないかもしれないが、あちこちいじって全体的に動きがもっさりしてきた時にはやってみてもいいかもしれない。

反面NTPとかoffにされたり、Dockの背景透明化をリセットされたり大きなお世話というか、大してパフォーマンス向上には役に立たんやろという項目もあったりで、痛し痒しというところか。
私はこういう一気に全部やるというOnyX的ユーティリティよりも、ひとつずつカスタマイズしてやるTerminal的というかMainMenu的なユーティリティの方が好きなんだけど、そこは人によって好みが分かれると思う。

細かいことはいいんだ、ワンクリックでサクッとシステムが軽くなりゃいいんだよ…という向きにはお勧めできる。

MacBoosterAdvanced MacCareが改名したらしい
同じフリーウエアだがインストールはインストーラを使うようになった。
今のところベータ3ということでフリーウエアだが、同名のWindows版シェアウエアに続いてシェアウエア化を目指しているのかもしれない。





起動後チュートリアルが表示されるがチュートリアルといっても
スキャンボタンをクリックせよという非常に簡単なもの




Clean and Boostをクリックした結果
9つのインターネットセキュリティの問題、56MBのシステムクリーンナップ、
システム最適化の4つの項目、101MBのディスクスペースの無駄を指摘している




ウイルスの指摘はなかった
ウイルスに関してはどれくらいの精度があるのか分からなかったが
ディスク全体を見ているのではなくブラウザのキャッシュ関連だけを見ているようだ




cookieに関してはWebレピュテーションに引っかかるものが9つあった
有害と思われるような評判がよろしくないサイトのcookieとのこと




システムクリーンアップではブラウザキャッシュ、インターネット履歴、ログファイル、
破損したログイン項目やシステム環境設定ペインなどを抽出する




システム最適化の項目はこれから充実していくのかも




ディスククリーンナップでは各国語ローカライズファイルや
ユニバーサルバイナリ、システムキャッシュなどが検出されている
これも掃除をサボっていると結構なスペースになる




ユニバーサルバイナリを検出したアプリのリスト
一時期結構がんばって削除したのだがアップデートのたびに
もとに戻ってしまうのでこれも時々掃除が必要




ということで以上4項目をまとめてワンクリックで修復できる




システムパフォーマンスの向上はこの項目で




どれがどの程度効果があるのかはわからない
中にはNTPdをoffにする設定もあって「それはケースバイケースだろ」と思ってしまう
ネットから切り離されたサーバの場合は必要な設定かもしれない




メモリのクリーンナップは毎回数百MBから少なくともこれくらいの効果はある
ただしやればやるほど空き容量は増えるのだがSwapも増えてしまうのが痛し痒し
個人的にはやはりこの辺は専門アプリを使いたいところ




面白いのはここで指定した領域の重複ファイルの検出をしてくれる




それぞれ重複ファイルのパスを表示
右クリックでFinderでもそれぞれのファイルを表示できる
削除したいものにはチェックを入れFixボタンでまとめて削除
選択するとゴミ箱アイコンボタンが現れるのですぐに削除も可能




ラージファイルの検索もディスクの掃除の時に役に立つと思う
デカいファイルの順に並べるだけだがやはりデカい無駄から解消しないと
なかなか成果が現れないので作業を効率化する役には立つ




あと画期的なのかアンインストールメニューがあること
Windowsのプログラムの追加と削除とほぼ使い方が同じで
アンインストールしたいアプリを選ぶと関連ファイルを表示する
どの程度精度があるかは今検証中だがなかなかのものだと思う




MacBoosterを一度起動するとメニューバーアイコンとして常駐する
ここからプルダウンで以上のスキャンを手っ取り早くはじめることができる



2013年9月11日



anchor

<追記>予想以上にややこしいMacBoosterのアンインストールの手順

先日紹介したMacBoosterは、ワンクリックでシステムの軽量化からディスクスペースの節約、Cookieスパイウエア対策などのセキュリティまで対応できる万能超便利アプリだった。

ただアプリを削除する時に関連ファイルも一緒に削除する機能もあって、これがお気に入りのAppTrapとぶつかる上に、とてもわかりにくい操作画面でやはりAppTrapに戻したいために、このMacBoosterをアンインストールすることにした。

はい、そうです、ワタスがわがままなおじさんです。

それでやってみると、この>MacBoosterの削除がかなり面倒なことがわかったのでその手順をメモしておく。
この手の自動ユーティリティは仕方がないのかもしれないが、daemonだのcacheだのログオンアイテムだのいろいろつっこんでくるので、アンインストールは初心者にはキツいものがある。
今後の改善点としてアンインストーラを付属させてくれることを希望。





私のお気に入り常用アプリのAppTrapはアプリをゴミ箱に移動するだけで
関連ファイルを削除するか聞いてくれる優れものアプリ
MacBoosterを入れると同じ機能があるので殺されてしまう
MacBoosterの表示がわかりにくいので元に戻すことにした




といってもMacBoosterを削除するだけではだめでAMCDaemon、 AMCmenu
などのかなり強力な常駐プロセスが残っていて強制終了してもすぐに戻ってくる




そこでSuspicious Packageを入れたQuicklookで何をインストールしているのかを確認
あちこちにかなりいろいろなものをスクリプトでばら撒いている




まず/Library/Application Support/にAMCというフォルダが
できていてここにdaemonの本体が入っている




これの削除にはrootのパスワードが必要




/Library/LaunchDaemons/の中にこのdaemonの.plistファイルが入っているので削除




/Library/Caches/の中にAMCExtractByteとAMCInstallTemp.txtというファイルもある
Daemonやメニューバーアプリはここから復元しているようだ




次に~/Library/Application Support/にもAMCというフォルダができていて
ここにはメニューバーアプリの本体がインストールされている




同じく~/Library/Application Support/にMacBoosterというフォルダもあって
これは空だがログ置き場かなにかに使われているのかもしれない




~/Library/LaunceAgents/にはログインアイテムの.plistファイルがある




そして~/Library/Preference/というお馴染みの場所には
MacBooster本体の.plistファイルもある




あとはアプリケーションフォルダにある本体を削除
これだけやってもログアウト、再ログインを実施してまだdaemonが生き残っている
ひとつずつアクティビティモニターでしらみつぶしに終了するか
一度再起動するかしないと完全には止まらない



2013年9月14日







MacCleanse

(Shareware)
おすすめ度★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

Macのディスクを掃除してキャッシュ、ログ、ローカライズファイル、ユニバーサルバイナリ、ログイン項目などの不要なゴミを削除、空き容量確保動作を軽くするクレンジングアプリ

大まかに言ってできることは、オーバービューに表示されている。
キャッシュ、ログ、履歴、位置情報、ゴミ箱などのゴミを削除してディスクの空き容量を確保する。

その他のカスタマイズメニューで、例えばアプリの中に仕込まれている英語、日本語以外の使わない国のローカライズリソースファイルを一気に削除することが可能。
これも始めてやるとGB前後の単位でディスクスペースが増えたりする。

またPowerPCなどの古いMac環境でも動くようにユニバーサルバイナリで作られたアプリも、そのリソースの半分は不要なので、このカスタマイズメニューで削除できる。

他にもログイン項目の最適化、アプリのアンインストール機能などが面白い。
アプリのアンインストールはリストを表示させて、アンインストールを実施するとアプリの関連ファイルも一緒に削除してるれるのでゴミが残らないというもの。
使い方はWindowsの「プログラムの追加と削除:に似ている。

どれくらいの精度で関連ファイルを削除してくれるかはまだ未確認だが、言ってみればMacのひとつの弱点ではあるのでこれが精度が高ければ利用価値は高い。





MacCleanseを起動するとすぐにオーバービュー画面でスキャンが始まる




そしていきなりディスクスペースを200MB節約できるというご託宣
私はキャッシュなどの削除は割とこまめにやっているので200MB程度だが
Mac買ってから一度も掃除したことないという人ならGB単位の数字が出てくるかもしれない




下のメニュータブでCleanseを選ぶとさらに細かい掃除メニューが左に現れる
ここでもオーバービューのスキャンが始まる




例えばログインアイテムにリソース不明のゴミが残っていないかというスキャンも可能




アンインストーラはWindowsの「プログラムの追加と削除」と
同じ要領でアプリのアンインストールが可能
精度は未確認だが関連ファイルの同時削除ができる




上タグで「バイナリ」を選択するとまたスキャンが始まり…




今度はユニバーサルバイナリを含んだアプリのリストを表示してくれた
最初から不要な方のリソースにチェックが入っているのでトリムボタンで削除される




上のランゲージタブを開くと不要な各国語ローカライズリソースをチェックできる




各アプリのプラグイン、アドオンのチェックも可能
このリストから不要な者にチェックを入れて削除できる
こうして見ると意外な物に意外なプラグインが入っていたりする




Space Hogsは重複ファイルをチェックできる
同じ写真をたくさんもってたりするがファイルネームも
タイムスタンプも違うという場合も検出できる




コツは検索条件を変えてみること
ファイルネームやタイムスタンプを外してmd5だけで検索すると
結構気がつかなかった重複ファイルを見つけたりする
このように下タブ、左タブ、上タブとUIはややこしいが使い勝手はいいと思う



2013年10月6日







Disk Diag

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.8Mountain Lion対応

ホームフォルダの不要なキャッシュ、ログ、ダウンロードファイル、ブラウザデータ、ゴミ箱のゴミ、メール添付などを削除する掃除アプリ。

システムの動作が重いのはもうOS X、WindowsXP以降のモダンなOSのユーザなら皆知っていることだが、その動きを速く見せることで重さを感じさせない方法というのはいくつかある。

ライブラリだのレジストリだのを先読みさせておいて切り替えスピードを速くする方法、もうひとつはキャッシュという形でシステムの処理した結果をファイルとして保存して次回同じ処理が必要になった時に一からやり直さなくてもそのファイルを読み直すだけで同じ結果を呼び出せるキャッシュ、テンプファイルという方法。

MacのOS Xはどちらかというと後者の方法を多く採用してシステムを「見かけ上高速化」している。
この方法はライブラリなどを読み込んでおくメモリを確保しておかなくてもいいというメリットもあるが、弱みとしてはキャッシュなどを大量に生成する。
キャッシュのインデックスが無効になっても消えないキャッシュが大量に残る。

そこでOSを軽くする…というよりもディスク容量を確保するためにゴミを掃除するということで、こういうユーティリティがある。
キャッシュは所詮「一時倉庫」なのでキャッシュが消えても別に問題は無い。
特にユーザフォルダのキャッシュは、ユーザの処理を記録しているだけだから被害は次回の処理が高速化できないかも…ということくらいしか無い。

このDisk Diagはホームフォルダのキャッシュを中心にログ、ブラウザデータなどを削除する。
試してみたところそんなにディープな削除ではなくGUIで見えている範囲のユーザフォルダの中だけを削除している。

こういう「自動的に◯◯を削除する」というユーティリティを使う原則として
「バックアップは必ず取っておけ」
というのがあって、これで問題が起きても責任は取らないよというメッセージが出る。
これはこういうユーティリティを使う上での大原則なのだが、おそらくこのDisk Diagなら大きな問題にはならないだろう。
影響の範囲はユーザフォルダに限定されている。

<追記>
ブラウザデータを削除するとCookie、パスワードオートフォーム、自動ログインなどのデータが失われてまたパスワード手入力やり直しになるので、上記チェックを外して除外した方がいいかもしれない。





最初に起動する時にホームフォルダがどこか指定しろと言ってくる
削除する範囲はホームフォルダの中に限定されるのでそれを指定しろということらしい




毎回作者のシェアウエアの情報をメールで送るから登録しろと言ってくる
チェックを外せば表示しなくなるので気にしないでいい




起動すると起動ボリュームの空き容量の数字を表示する
これはOSのファイルシステムが把握している数字と同じ




下のScanボタンをクリックすると不要なファイルを検索し始める




ということで私のホームフォルダの不要なファイルは49MBだった
大した大きさではないのはこまめにキャッシュの掃除をしているからだと思う




例えばブラウザデータの設定ボタンをクリックすると
どのブラウザのファイルを削除するか設定できる




キャッシュの虫眼鏡アイコンボタンをクリックすると
キャッシュの在処をFinderで表示することができる




その場所は~/Library/Cacheという影響の少ない場所なので
別にGUIで手動で削除しても同じ結果だと思う
最近のMacはLibraryフォルダは非表示なので
初心者でも作業しやすいというのがこのDisk Diagを使う意味かと思う




ということで削除は一番下のDeleteボタンで開始
「完全に削除するのでバックアップを取ることを推奨」という警告が出る




削除中の表示




こうして49MBの空き容量が確保された
正直このユーティリティは安全だと思うし安全ということは効果も限定的だということだ
それでも普段使いに安全なユーティリティが欲しい人には使えると思う
何年も掃除しないとホームフォルダにだってギガ単位のキャッシュが溜まっていくからだ



2013年10月21日







EtreCheck

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応

システムのステータスを「このMacについて」の詳細情報よりも詳細に収集表示するステータスチェックアプリ。

使い方は簡単で、このEtreCheckを起動する、情報が集まるのを待つ、完了したら読む…それだけだ。

情報はすべてテキスト情報で表示される。
これをクリップボードにテキストとして保存することもできる。
表示できるのはハードのスペック、USB、Firewireなどのデバイス情報、システムのkernelエクステンション、ロンチエージェント、ログインアイテム、システム環境設定ペイン、Time-Machineの設定、CPU・メモリ・仮想メモリの状況など。

システムの状況を定期的に記録して、健康チェックに使うなんて用途にはいいと思う。
何よりもよけいなグラフィックがなくて軽いのでステータスに影響を与えないのがいい。





EtreCheckを起動するとすぐにシステムのステータスを収集し始める




完了したらすべてテキストで表示
下のボタンはクリップボードにコピーと説明Webサイトへのリンク
表示内容はハードウエアの名前、CPUの種類、メモリ搭載量、グラボ情報
オーディオプラグイン、スタートアップアイテム、
OSバージョン、パーティションなどのディスク情報…




USBデバイス…




Firewireデバイス、Thunderbolt情報、カーネルエクステンション…
アクティブになっていないものは赤文字で表示されるようだ




ロンチdaemonが何がアクティブになっているかはなかなかディレクトリを
探すだけではチェックしきれないのでこれが表示できるのはうれしい
結構余分なものが起動している気がする




同じくエージェント、ログインアイテムも表示される




システム環境設定ペインも見れば分かるというようなものだが
記録を残しておくにはこういうものもあるのはうれしい




インターネットプラグイン、不正なフォント、古い(起動できない?)アプリ…




そしてTime Machineの設定詳細はシステム環境設定でも表示されないものもある




最後にCPU、メモリ、仮想メモリの状況の記録も



2013年12月15日







xScan

(Shareware)
おすすめ度★★★★
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応

ドックのようにデスクトップの端に常駐して車のダッシュボードのようにMacのあるいは接続デバイスのステータスを表示できるアプリ。システムアラートのプッシュ機能付も。

ちょっとお高いシェアウエアだがアップデートをきっかけにたまに無料キャンペーンをやっているので、注目してもいいと思う。

システムステータスの表示アプリというと客観的データをドライにずらずら並べて表示すればいいのだ…という実用一点張りのアプリもあるが、このxScanはその対極で、こういうステータスアプリは楽しく使えれば数字を読まないとステータスが分からないアプリだと取っ付きにくいという人も使えるという考え方。
その方がMac的かもしれない。

例えば起動時に聴診器が動いて「診断中」というポーズをグラフィックに表現していて、ステータスユーティリティ的には全く無駄な動きなのだが、これを楽しいと思う層も確実にある。

取っ付きやすいから初歩的かというとそうでもなくて、結構ディープな情報も表示してくれたりする。
あらましはデスクトップの左右どちらかにドックのようにメニューが並んでいて、それをクリックするとドロワのように概略情報が表示される。
それぞれのドロワについている+ボタンをクリックするとデスクトップに「拡張表示」ウインドウが現れてより詳細なデータ、ステータスを表示する。

グラフィックが派手な割にはシステム負荷は小さいと思うが、TemperatureMonitorなどの一部のステータス表示アプリとはコンフリクトを起こす。

ちょっと感心したのはシステムアラートの項目。
現在のOSバージョンと互換性が無いバイナリ、プラグインを検出してそのあり場所をリンクしてくれる。
作者サイトにも解説があってInputManagerに何か入っていると、それをすべて「クリティカルなアラート」として表示するのはここに何か入れるのは百害あって一利なしという作者の考え方によるそうだ。

あとコンソールでは見づらいクラッシュ履歴を見やすく表示してくれるのもありがたい。
フリーズなど何か問題が起きた時にここを見て、とりあえず何が原因になったか診断することができる。





xScanを起動する時に聴診器がMacを調べているアニメが表示される
無駄と言えば無駄な動きなのだがこういう遊びも無いと
システムステータスアプリは取っ付きにくいアプリになるという考え方かも




起動後はメニューはデスクトップの左右どちらかの端にドックのように表示される
デフォルトは右なのだがMacは右からアイコンが並ぶことを
考えるとデフォルトは左であるべきだという気がする




一番上のボタンはハードウエア/システムの概要「このMacについて」のような内容




2番目はCPU使用率のタコメーター風表示
Core2Duoなので二つだがCPUユニットが増えれば当然メーターの数も増える
この左上の+ボタンをクリックすると…




ドロワ風の表示がドックから離れて拡張表示のウインドウが現れる
ここにはメターだけでなくヒストリーグラフも表示される




このボタンをクリックするとこのヒストリーデータをテキストとして保存することもできる
何かの負荷に対するCPUの反応を正確にデータとして記録したい時に役に立つ




この画面の設定はこのボタンから
この画面をxScanとは独立してログイン時に常時表示するという設定もある
スライドはヒストリーデータの期間を長くする設定、他に摂氏・華氏表示切り替えも可能
あとIntelのハイパースレッドを独立CPUとして表示するかどうかの設定もある




メモリ使用量のドロワ表示
空き容量が枯渇しているのを表示している




このドック風のメニューを左右どちらで表示するかはここの設定から全体の設定画面で変更
赤で囲んだラジオボタンで左右を切り替える
他にドック風メニューの透明度、SNMPを使ったメール発砲などの設定が可能




3番目のボタンはディスクの空き容量の表示
FusionDriveを設定しているのでそれぞれのディスクは
使用量100%表示で全体の仮想ボリュームだけに空き容量が表示される




ギヤアイコンボタンは起動しているアプリ、プロセスのCPU使用量を表示




これも拡張表示にすると設定でソートの設定が変更できる
プロセスの名前順なのか、COU使用率順なのか、
メモリ使用率順なのか、ID順かを選択できる
使用量はグラフ表示されている
ユーザ管理のプロセスについては通行禁止マークボタンでプロセスの
終了/強制終了ができるのでアクティビティモニタの基本機能は代用できる




上記ハードウエア/システム概要にも+ボタンがあって拡張するとこんな感じ
わりかし詳細にスペック表示されるのでちょっと数字を確かめたい時に便利




定番の主要フォルダの中のファイルサイズソート表示もある




ちょっと感心したのがこのCrashReporterのヒストリー表示
もちろんConsoleでも見られるのだがそちらはそれなりに知識がないと見づらいので
トラブルが起きた時間に何がクラッシュしたか大まかに探したい時にはこれは便利かもしれない




おまけ機能としてはこのハードウエアにはどんなOSがインストールできるかも表示される
ライセンス上仕方ないのだがXPがインストールできて
Tigerがインストールできないことにやや矛盾を感じる




波マークのボタンは温度計、電圧、電流量、ファンスピード、消費電力などの数字




この「注意」ボタンをクリックするとシステム上の問題箇所を表示する
赤は「クリティカル」、オレンジは「シリアス」、黄色は通常のアラートで
このアラートマークは起動アイコンにもバッジとして表示される
黄色はほとんどバイナリがOSのバージョンでは動かないというもの




私の場合一つだけ「シリアス」なアラートが出ていた
この「Show Me」ボタンで問題を起こしているファイルの
場所をFinderで表示してくれる




その場所を見てみると共用ライブラリのInputManagersの中に古いプラグインが残っていた
作者によるとAppleがサードパーティのInputManagers使用サポートを停止したので
ここに何かを入れるとシステムが不安定になるだけで百害あって一理無しとのこと
もとより使っていないプラグインだったので削除したところアラートも消えた




あとネットワーク表示は見ていて面白いだけでなく
許可していないプロセスがどこかに通信しているのを視覚的に
追跡することもできるのでスパイウエアの特定に役立つかもしれない




ディスクの空き容量は各デバイスごと、ボリュームごとに可能だがFusionDriveの場合
デバイスは全部100%使用中になってしまうのであまり意味は無いかも
EFIの領域はFAT32で記録されていることを今回初めて知った…考えたら当たり前かもしれないが…




ドック風の一番下の「−」ボタンをクリックするとこのように最小化できるので
普段から起動しっぱなしにしていても邪魔にならないということかもしれない




TemperatureMonitorを起動しているとこのようにセンサーが
反応しないという表示が出て温度表示ができなくなる
温度センサーは取り合いになってしまうのでどちらかを止めないといけない



2014年3月9日







Memory Clean

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

メモリの空き容量を劇的に増やす、またはメニューバーアイコンで空き容量を表示して一定量より下がったら自動的にメモリー空き容量を増やすメニューバーアプリ。

Macのメモリー管理についてはいろいろあって、ここでは盟友うむらうすのハルさんのRelease Memoryをはじめ、多くのアプリを取り上げてきた。

その目的は、Macはメモリが逼迫してくるとSwapへのページアウトが頻繁になってきてSwapメモリがどんどん膨らんでいきそのSwap上のメモリ領域へのアクセスも増えて、連続使用しているとどんどん動きが重くなるという癖があったため、それを防ぐということだった。
つまりあのニックキ虹色ボールを撲滅する…ということにつきる。

そのために上記のRelease Memoryをはじめ多くのメモリ開放アプリがリリースされ、duコマンドやpurgeコマンドなどTerminalを使ってメモリを開放する方法が紹介されてきた。

しかしMavericksになって少し事情が変わってきた。
まずSwapは2個、およそ1GB以上は原則増えないという仕様に変わった。
Swapが増えないのでSwapにどんどんページアウトするということは無くなった。
さらに圧縮メモリという新しい機能で、インアクティブ、あるいはワイヤードなメモリ…つまり今使っていないけど確保しているメモリ領域を圧縮して保管するという機能が追加され、メモリの空き容量は常にある程度確保されているという仕様になった。

前者のSwapに関しては確かに増えなくなったが長期間連続使用しているとディスクの空き容量が減ってくるところから、目に見えない第2Swapというようなものがどこかにあるんじゃないかと個人的には疑っているのだが、ともかくMountain Lion以前のOSほどメモリは逼迫しなくなった。

さらにメモリに関する考え方も、「こまめに開放」というMac雑誌なんかで推奨されているTipsに異論を唱える人も増えてきて
「メモリの強制的開放は百害あって一利なし」
という文章も読んだことがある。

私個人的にはやった方がいいのか、やらない方がいいのかはよくわからない。
やらないとMacがまともに動かない…というほど切迫していないので
「どっちでもいいんじゃないの?」
というのが最近の結論なのだが、どうしても気になる人で効果抜群のメモリ開放アプリが欲しい…という人にはこのMemory Cleanがお勧めできる。

実際に使ってみてインアクティブの領域を開放するだけでなく、アクティブな領域もかなり開放するので効果は数字にはっきり出る。

反面、そういうシステム使用中の領域にどんどん干渉するのって問題ないのかなと気になる部分ではあるが、今のところこれを使って調子がおかしくなったということも無いので当面私はこれメインで使ってみようと思っている。

使い方は簡単で表示の設定を決めたら、あとはウインドウを呼び出して「クリーンメモリー」ボタンをクリックするだけだ。





Memory Cleanは起動するとメニューバーアイコンと空き容量の数字をデフォルトで表示する
アイコンをクリックすると詳細ウインドウをデスクトップ上に表示する




設定はログイン項目にするかなどのお決まりの項目以外にドックアイコンを
表示するか、メニューバーの表示を%表示にするかなど細かく設定できる
ただしメニューバーアイコンも数字も表示しないという選択はできない




あとはスレッショルドを設定してそのレベルより
空き容量が下がったらメニューバーの数字を赤表示する、
自動的にメモリを開放するなどの設定も可能




その効果を試してみた
結構長時間負荷をかけてMenu Meters表示で空き容量137MBしか無い状況でテスト




Memory Cleanでは空き容量85MBという表示
ここらの数字は結構動的なのでこの程度は誤差範囲内だ
ウインドウ下の「Clean Memory」ボタンをクリックするとメモリ開放が始まる




完了すると空き容量は一気に3.1GBに…




Menu Metersでも同様の結果を表示している
比較するとアクティブな領域もかなり開放しているのがわかる




さらにMainMenuのようなduコマンドをGUI化したアプリでは
2回、3回連続実行してもほとんど効果はないが
このMemory Cleanでは2回目でさらに空き容量が増えた
何か深いメモリ開放メソードを実行しているようだ
その分リスクもありそうだが今のところ特に不具合は感じない



2014年4月26日



Memory Clean for Mac

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応

以前ここで紹介したメモリ解放する常駐型アプリがYosemiteにも対応している。

これはクリックでメモリを解放するだけでなく定期的にメモリを解放する常駐アプリとしても使える。
Yosemiteになってメモリに影響を及ぼすコマンドが色々変わったのか効果が変わっているものが多い。
例えばpurgeコマンドなんてあるバージョンまでは絶大な効果があったが、だんだん効かなくなってきている。

いろいろ試した結果、YosemiteではこのMemory Cleanがメモリの空き容量を確保するという意味では一番目に見えてこうがあるように思う。

ただし空き容量は確保できるのだが、その結果Swapにはページアウトし始めた。

これならメモリ圧縮を無効化するコマンドを実施しても同じことかもしれない。
これについてはそのうち触れるかもしれないが、今のところメモリ圧縮を無効化する方がいいというところまでは割り切れていない。

どんなものなんだろう?





Memory Cleanのバージョンが上がっていてYosemiteにも対応していた
メモリ解放アプリもいろいろ試しているがOS Xのバージョンが上がるにつれて
効果が弱くなっているものあれば効果があるものもある
Memory Cleanも試してみた




その結果は1.68GB、圧縮メモリも多少減らすことができた




常駐させることで結局見かけ4.4GB、実質3.4GBの空き容量を稼ぎ出している
ただし1GBから増えることがなかったSwapが2GBになっている
結局トレードオフということだがどちらがマシなんだろうか?
もしSwapの方がマシなら圧縮メモリを無効化すればいいと思うのだが
どちらが虹色ボールが少なくなるのか難しいところだ
しばらくはこれで使ってみようと思っているが…



2015年3月15日







HD Cleaner

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

ハードディスクの…というかユーザフォルダの不要なゴミを削除して容量を節約してくれるアプリ。

ハードディスクの中身を掃除して容量を捻出するアプリといえば「まっ○きーぱぁ」とかいうヘビーに勘違いしたアプリとかもあったりして、そういう自動ソフトにディスクの中身の自動削除をお任せしてしまうと大事なファイルが消えてしまったりシステムが起動しなくなったり、いろいろ大丈夫なのかと心配する向きもあるかと思う。

こういうディスク容量捻出の場合、ある程度リスキーな領域に入らないと劇的な効果は得られないのだが、それを自動でやるのはやはり怖い部分がある。

その点このHD Cleanerはかなり安全な部類だと思う。

実は安全であるが故にあまり劇的な効果は期待できないのだが、少なくともこのアプリを走らせたから大切なユーザファイルが消えてしまったとか、システムが起動できなくなったとかのトラブルはまずないと思う。

ディスク診断アプリのような体裁をとっているが、削除する領域は固定で、ダウンロードフォルダ、ユーザーキャッシュ、ユーザーログ、ブラウザクッキー・履歴、古いiOSバックアップなどを削除する。

多分これをかけた影響って、ブラウザでログインフォームにパスワードを自動入力してくれなくなったとか、過去の履歴が消えた…ぐらいのことで、それがいやならメニューのチェックを外せばいい。

あまり大きな効果は期待できないといっても、iPhoneのバックアップを内臓ディスクに取る設定にして何年も掃除ないでMacと同期したりしていたらおそらくギガ単位でディスクの空き容量ができると思う。

そういう手入れを何も考えないで定期的にやりたい向きにはお手軽で良いアプリだと思う。
なお作者サイトに近日中にシェアウエアに移行すると書いてある。





起動するとディスクの空き容量、使用容量を表示する
真ん中のスキャンボタンをクリックして操作開始




するとどこをスキャンするか聞いてくるような動作をするが
実際にはユーザフォルダ以外のディレクトリは選択できない
Scanボタンがグレーアウトして操作できないので実際には自分のホームフォルダ一択だ




そしてホームフォルダの中にどれくらいゴミがあるかを表示してくれる
それぞれのフォルダアイコンボタンをクリックするとFinderでその場所を確認できる
この項目もスキャン結果出てきた項目ではなく毎回固定で
その内容を見るとキャッシュとかログとか実害が無い場所ばかりだ
影響があるとしたらSafariでいつものサイトに自動ログインできなくなった…
ぐらいなものでそれもクッキーの項目のチェックを外せば問題ない
効果も大したこと無いがiPhoneのバックアップを取る設定にしていて
メンテナンスを一回もやっていなかったらGB単位の空き容量が生まれるかもしれない



2014年4月27日







coconutBattery3

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応

大幅に表示項目・UIが刷新されたバッテリーの健康状態、ステータス、履歴を表示記録するアプリ

このアプリはバージョン2でテストした時には非常に簡易なバッテリーステータスアプリだった。
ここで取り上げた記憶があるのだがなぜかアプリのページには記事が無かったので旧バージョンとの違いもわかるようにキャプチャーを取っておく。

内容的にはBattery Healthに近いと思う。

充電状態、充電容量の減り具合、充電回数、バッテリー温度、バッテリー消費電力、バッテリーのモード(充電状態/放電状態)などを表示する。

面白いのは充電容量のヒストリーグラフで、これ自体は旧バージョンにもあったがこのデータをWebにアップして他のユーザの平均と比べてどうかを比較することができる。





旧バージョンのver.2もここで取り上げた気がするのだが
なぜかアプリのページに記事が無いのでそのキャプチャも貼っとく
こんな感じだった




バージョン3になって表示項目は増えた
仕様機種名/モデル名、充電状態、充電容量の減衰量、バッテリー製造日、充電回数、
コンディション、温度、消費電力、バッテリーのモード(充放電状態)などを表示している




履歴メニューに入ると充電容量の履歴画面に入れる
この履歴は自動取得ではなく下のSaveボタンを押した時の履歴だけを記録する




Macの詳細を表示するボタンも用意された
このMacBook Proはもう製造から4年半経っているのがわかる




そしてこちらのボタンはバッテリーのシリアルなどの詳細情報
このバッテリーは交換部品なので製造後2年近く経っているが充電回数はまだ20回ほど




この表示項目の雰囲気はBattery Healthに近いのだが
Battery Healthも最近iOS風のフラットな表示に変わってしまって
若干見づらくなった気がするので好みでcoconutBatteryに乗り換えるのもありだと思う




面白いのは自分のバテリーの容量履歴をWebに
アップロードして他の人の履歴の平均と見比べることができる
アップロードはオンラインメニューコマンドで実行




するとデフォルトブラウザが開いてオンライングラフが表示される
グラフは線が平均、緑の帯が上下のレンジ、今の自分の位置は濃い点で表示される
今のところ平均並みだが交換前のバッテリーは4年で2100mAhまで容量が落ちたから
このグラフで見ると平均よりかなり消耗が激しかったことがわかる
まあ原因は私が酷使したからだが…



2014年5月10日





coconutBattery3

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応

MacおよびUSBで接続されたiOSデバイスのマシン情報・バッテリーヘルスチェック・履歴確認などができるアプリ。

これのiOSデバイス側、つまりiPhoneやiPadなどのヘルスチェックをする側がしばらく機能しなくなっていた。
前のiPhoneを機種変するかこのまま使い続けるかの判断をする時にバッテリーの状態を確認したかったのだが、ちょうどその頃iOS側が情報取得ができない状態になっていて、バージョンアップを待っていた。

結局機種変してしまったのでその後忘れていたが、今日久しぶりに起動したらアップデートがかかっていてiOSデバイスの情報が取得できるようになった。

iPhoneなどのバッテリーチェックはAppleのオンライン診断でもできるのだが、細かいパラメーターは教えてくれず「バッテリー交換が必要かy/n」の二択の答えしか教えてくれない。

交換を申し込むなら結局はこの診断をサポートで受けないといけないのだが、今の状態が交換サポートを受けられる状態かどうか自分で判断するヘルスチェックは欲しいところだ。

iTunesからはバッテリーの充電レベルの情報は取得できるが、肝心の容量がどれくらい減少してしまったか、充電何回目かなどをチェックできるアプリはやはりつとにチェックしていたこのアプリだった。

iOSデバイスに再対応したのは結構前のことなんだろうけど、久しぶりに起動したので気がつかなかった。
これがまた使えるようになったのは嬉しい。





久しぶりに起動したらアップデートがかかっていて
iOSデバイスの情報をまた取得できるようになっていた
これのいいのは現在の充電状態だけでなく設計充電容量に対して
現在の充電容量の減衰状態をワンクリックでチェックできることだ




デバイス情報をクリックするとモデル名、シリアルNo.、製造日、稼働日数などが確認できる




Mac側の表示も健在
バッテリー交換をしているのでバッテリーの製造日が
Mac自体の製造日と大きくずれている



2017年4月2日














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