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2005 年 4 月 4 日





Skype
(Freewareただし固定電話への発信にはSkypeoutバランスチケット要)
OS10.3Panther対応

インターネット電話のクライアント。
このアプリをインストールするだけでいつでもどこでも誰でも無料インターネット電話が利用できる。
その仕組みが謎だったのだが、Mac mini付属のOS10.3パンサーでやっとこれが使用可能になったので試してみた。

結論からいうとなかなか面白いアプリではないだろうか。
フェイスも非常にシンプルで、AIMiChatAVなんかも呑み込んでいきそうな可能性を感じる。

設定も非常に簡単で、(基本的にはIDネームとパスワードを設定して起動するだけ)しかも接続も安定している。





Skypeのフェイス
電話として非常にシンプルなフェイスだ



ただし、アプリ自体はシンプルだがオンラインマニュアルはシンプルとも直観的ともいえない。
余計な情報がどっさり書かれていて、肝心のどうやって設定してどうやって使うのかという情報が探しにくい、マニュアルの悪い見本の典型みたいなものになっている。

まず難儀したのが、マイクが無いと接続に成功しないということがどこにも書かれていないということだ。マイクが無くても取りあえず発信だけはできるだろうと思って誰でも最初は発信テストからやりはじめるはずだ。

しかし私が使っているMac miniには当然内蔵マイクはついていない。
オーディオジャックも、入出力が一緒になったピンジャックがひとつしかついていない。
Windowsの場合は、マイクが接続されていなくても取りあえず発信の動作までは成功するそうだ。
そういう話を聞いているからMacでは送信にも成功しないのを見ると何か設定を間違えたのかと不安になる。

これはWindowsとMacのインターフェイスの考え方の違いの問題で、Macは一連の動作をする時にその入り口から出口までのデバイスが全て稼働できる状態になっていないと、動作に入れないが、Windowsの場合は取りあえず障害がないところまでは進んで、デバイスが欠けているところで動作が止まってしまうという構造になっているらしい。
どちらが親切なインターフェイスなのかは一考の余地有りだが、とにかくマイクとスピーカー(ヘッドフォン)をセットしないとこのアプリは動かない。

そこでこういうものを買ってしまった。



Plantronics dsp300は話題のUSBオーディオのヘッドセット
USB対応のオーディオは一度試してみたかったので、
この際プチ清水から飛び下りた

繰り返すがSkypeはこちらから送受信相手までマイクもヘッドフォンも完全に稼働していないと繋がらないことは知っておくべきだ。


それで接続テストに自分の電話番号なんかを入力してテストしてみると思うが、結論からいうとこれもうまくいかない。
このSkypeから既存の電話番号、つまり03-などで始まる固定電話や090-などで始まる携帯電話番号などに電話をかけるには、そういう料金支払いのためのバランスチケットを買わないとかけることができない。

そう書けば良いのに「Skypeoutがアクティブになっていない、Skypeoutをアクティブにせよ」なんて書いてあって、それでそのリンクからSkypeのサイトに飛ぶとなんと「Skypeoutをアクティブにするには10ユーロの料金を支払う必要がある」などと書かれている。

ネットテレフォニー同士をつなぐのは従来のファイル共有システムでプロトコルを交換するのと同じ要領だから、その仕組みは理解できるのだがこのアプリから普通の電話に架電できる仕組みがどうも理解できなかった。
このバランスチケット支払いページを見て、なんとなくこのSkypeの仕組みが分かったのだが、どうやらそういうネットの世界からリアルな電話網に接続するアクセスポイントみたいなスーパーノードというか、電話サーバーみたいなものがどこかにあるようだ。それの運用維持にお金がいるということだろう。
またこれがこのフリーソフトを造っている会社の利益構造ということだろう。

電話として使うならネットテレフォニー同士だけでなく普通の電話にもかけたくなるに決まっている。それが彼等の利益を見込んでいる部分というわけだ。
それだったらシンプルに「固定電話にかける機能はオンラインチケットを買え」と書けば良いのにこういうところがちょっと騙しというか、わざと分かりにくく書いているのかもしれない。

なお余談だが、Skypeから従来の電話にかける時には国際電話に準拠した番号の記述をしないといけない。
たとえ隣の家にかける時でもだ。
どういうことかというと03-1234-5678という番号にかける時には市外局番の0を外して国番号の81をつける。
00181312345678
とするか
+81312345678
と入力しないといけない。
つまりネットからリアルな世界の電話につなげる時にはどこの国のサーバに上げるのが合理的かという情報がいるということだろう。

こういう仕組みなのでリアルな電話からこのSkypeに対しては電話をかけることはできない。


それと接続に成功したかどうかのテストをする時には
echo123
というテスト用のIDに電話してみると良い。
金髪のお姉さんが出てきて(勿論録音なのだが)
「マイクのテストをしたい時にはビープ音の後10秒間メッセージをしゃべれ。その後そのボイスメッセージを再生して聞かせてやる」
という趣旨のことを一方的にしゃべってくれる。(録音だから当たり前か)

これで何かしゃべればマイクの音声がちゃんと向こうに聞こえるか確認できる。
また受信ができるかどうかを確認したい時には、付属のIM(インスタントメッセンジャー)にこういうテキストのメッセージを入力して送信する。
callme
これで今度は向こうからかけてきてくれる。

受信確認はこれでできるし、Skypeで電話をかけてくれるお友達がいない人は取りあえずこの機能で、金髪のお姉さんひとりとは電話ができる。

オンラインマニュアルには下らない能書きをくだくだ書くんじゃなくって、こういう実際に使うものの立場に立った情報を書いてほしいんだけどなぁ。



2005 年 4 月 5 日





サクラ
(Freewareただし季節限定)
OS10.3Panther対応

これはスタジオ蔵さんのお馴染みの季節限定アプリ。
夏物の風鈴や、冬物の暖炉Macなど面白いソフトをいろいろ作っておられるスタジオ蔵さんが、春物のアプリに挑戦した。

春といえばやはり日本人ならサクラである。
デスクトップにはらはらと舞い散る桜の花びらをジェネレイトしてくれるアプリだ。

ジャガーとパンサーではグラフィックの仕組みが変わったのか、このアプリをジャガーで起動すると異常にCPUを浪費してシステムがほとんど停まったようになってしまう。
以前にカーソルに灯りをともすアプリをテストした時も同じ症状が起きたが、ジャガーではこのグラフィックに対応できないということだ。





サクラはデスクトップに桜吹雪きをジェネレイトするアプリ
勿論花びらの量や、風の強さを調節できる
設定次第では春の嵐も再現できる


2005 年 4 月 6 日





MatrixJam
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

iTunesのビジュアルプラグインで、マトリクスのイメージを再現するMatrixJamがいつの間にかバージョンアップしている。

緑の文字が雨垂れのように降ってくる今までのパターン以外に金色の文字が降ってくる「マシーンワールド」や、その文字が上からしただけでなく様々な角度に展開するアクションなどいろいろ設定で変化を付けられるようになった。

またスペクトルオーディオメーターもついた。
どういう関係があるのかはよく判らないが、視覚的には楽しいかもしれない。





MatrixJamに新しい効果が追加された
これは「マシーンワールド」というマトリクスレボルーションズのイメージだ




またどういう脈略かはよく判らないがスペクトルピークメーターもついた




一緒に表示するとこんな感じだ


2005 年 4 月 11 日





Spy v1.2b1
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

Spyなどという穏やかでない名前がついているが、これは要するにデスクトップをネットワーク上に公開するアプリだ。
ほぼ同様の趣旨のアプリでScreenBoardXというアプリを使っているが、これもjpegでキャプチャーしたデスクトップをTCP/IPで公開し、クライアント側はブラウザでそれを見ることになる。
ただ先のScreenBoardXというアプリも、使っているというか持っているだけで公開する相手がいないのであまり使ってもいないが、それより若干ネットワークの設定が充実している。

アプリをスタートしたらサーバ機能も自動スタートしてポート2000番でデスクトップを公開するようになっているらしい。
「らしい」というのは公開する相手もいないので実証できないためで、自宅のLANなら実証できるだろうけど自宅で使えたって意味が無いし、ちょっとこの直感的でないインターフェイスを使いこなす意欲が湧いてこない。

しかし会社で誰かのMacにこっそりこれを仕込んでおいて、そのデスクトップを影で見て皆で笑うという使い方なら楽しいかもしれない。
あっ、だからSpyという名前のアプリなのか。





Spy v1.2b1はデスクトップをネットワークを通じて公開するアプリ
ネットワークに関する設定項目は充実している


2005 年 4 月 15 日





HAL_OSX
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

きっとあるんじゃないかなと思って探していたら、やっぱりあった。
これはスタンリー・キューブリック「2001年宇宙の旅」に登場したHAL9000型コンピュータの待機画面を再現したスクリーンセーバだ。

この親サイトはHALの公式ファンサイトで、そのサイトの作りの懲りようも注目なのだが(HALコーポレーションという架空の会社の広告バナーまであって「HALはアメリカ製品です」と誇らしげなコピーが書いてある。映画はロンドンのスタジオで撮影されたのだが)このスクリーンセーバも良くできている。

これを見ていると「なるほど、HALというコンピュータはこういうインターフェイスなんだね」と妙に納得できるような作り込みがしてある。

このHALの画面は1960年代のNASAなどのコンピュータ技術者たちが、当時の技術知識を総動員して未来予測した物で、実際のコンピュータはこの予想のようにはならなかったがあるいはもっと違う発展を遂げていたらコンピュータの画面はこうなっていたかもしれないなという説得力がある。

スクリーンセーバはMacOS、Windowsにも対応しているし最近MacOSXにも対応したということらしい。
芸の細かいところをいえば、このスクリーンセーバは時計も兼ねている。

このスクリーンセーバを入れたMacを何台か並べて部屋を暗くしたら、ボーマン船長と同じ心境になれるかもしれない。
ただしHALに抹殺されても私も作者さんも責任は取れないのでそのつもりで使用してもらいたい。





HAL_OSXはHAL9000の待機画面を忠実に再現したセーバ
起動画面に続いてあのメモリセンターのデザインが画面に浮かび上がる




問題のシーンのあの画面もちゃんと再現してある
500MHzG3のiBookではちょっと重いが、もう少し速いマシンならリアルな動きを見せる




トラシューというか、覚え書きなのだがモニターが表示できなくなった時の脱出法について。

Mac mini用に買ってきたSHARPの液晶モニターはMac非対応のためか、型が古いせいなのかシステムのディスプレイ設定のリフレッシュタイムを変更すると画面に表示ができなくなる。

70/sや75/sには対応しているが85/sに設定を変更すると液晶画面が真っ黒になってしまい、そうなるとGUIの操作は一切できなくなるので終了や再起動もできなくなる。
そういう時には実は慌ててばたばた騒がないで15秒じっと待っているか、escapeキーを叩くと自動的にディスプレイの設定がもとに戻るようにシステムは設計されているのだが、私が慌て者だったために、そこでいろいろ触ってしまって却ってこの真っ黒画面から脱出できなくなった。

そういう時にはシステムディスクか外付けのHDの予備システムから起動して、
"/Library/Preferences/com.apple.windowserver.plist"
を削除すればログイン画面までは表示できるようになる。

ログイン後に再び同じ症状が起きるようであれば
"~/Library/Preferences/"
"~/Library/Preferences/ByHost/"
の中の日付けが新しいものを外してみて再起動すれば、いくつかシステム環境設定を再設定することになるが立ち直ることができる。

"~/Library/Preferences/"
の中身については5つくらいには絞り込んだのだが、どれがディスプレイの設定に関与しているのか特定することができなかった。
なんせ画面真っ黒から再起動するには電源ボタン長押しの強制再起動しか方法が無いので、あまり繰り返し何度もやるとハードディスクを傷めてしまうのでひとつに絞り込むまでやる根気が無かった。

つい最近そうやって何度も強制再起動してハードディスクも壊れちゃったという実例を目の当たりにしているので、強制再起動はやはり極力避けたいのだ。
どなたか検証した方がおられたら情報を下さい。



2005 年 4 月 17 日




この頁の趣旨とは関係ないことだが、関連サイトの

柊梅庵主謹白

を全面リニューアルしました。

こちらはコンピュータやIT等ではなく音楽や映画などの柔らかい話を中心にしていこうと思っていますので、是非お立ち寄り下さい。

取りあえず当座は私の音楽作品をさくさくっとあげていきますので、楽しんでいって下さい。

このサイトは1年と4か月前、このMacOSXオンラインウエアテストの記録(とトラブルシューティング)の頁とほぼ同時にアップしたのですが、取りあえずテストで作ったインデックス以外はなにもコンテンツが無いという状況で、しかも1年以上全く更新していませんでした。

ここをなんとかしなきゃとずっと思っていましたんで、やっと手がつけられたという感じでス。
ということは、こっちに夢中になりはじめたらしばらくMac関連の更新はお留守になる可能性もあります。
まぁ、全く(更新を)止めてしまうということもないだろうと思いますので、気長に見てやってください。



2005 年 4 月 19 日




面白いものを発見!
これってコラなのかなぁ?
それともマジ物?

もしマジなら相変わらずこの会社ってセンス悪いというか、「それじゃ駄目じゃん!」と思わず突っ込み入れたくなるようなシロ物だし、「やっぱりMS製品ってそうなんだよね。肝心の時にはちゃんと動かないくせに、ウイルスはだだ漏れに素通しだし」というようなことになってしまうではないですか。

しかしコラにしてはすごく良くできているし。
この映像はお金も手間もかかってます。
何かと何かをくっつけたのかな?

久しぶりに感心したというかマジ物なら相変わらずのセンスの悪さに感心した作品でした。



2005 年 4 月 25 日




すごいことになっています。
こういうことを防ぎたいからウイルス対策ソフトを入れてるのにそれが原因になって、PCが使用不能になるというのはいかがなもんでしょう....
というような論旨はそこら中のブログできっと書かれているのでそちらにお任せするとして、問題はその原因がなんと

「Windows XP SP2上でのテストを、人為的ミスで全く行わなかった 」

ということだそうだ。

この方達はまだWindowsの本当の恐さを知らないのだな。
ほかのことは全て忘れてもそれだけは絶対忘れちゃイカンだろというところでミスしているわけじゃないか。

しかもその影響で共同通信社や時事通信社が一時配信不能になったり、朝日新聞も機能麻痺に陥ったり日本の企業って本当にこの欠陥OSに依存してるんだなということが今回の事件はよくわかったということだ。

トレンドマイクロを責める前にそういう綱渡りのようなシステムに企業の重要な機能を任せきっている自分達のシステム構築者を責めろよと私などは思ってしまうのだが、こういう考え方って偏っているんだろうか?

コンピュータというのはどんなシステムを組んでも必ずミスは起きるし、エラーは発生するし本来はどういうミスをしてもエラーが発生しても問題ないようにリダンダンシーを作って構築するというのが、コンピュータとの正しいつきあい方だと私などは理解していたのだが。

なぜだか知らないがこういうWindows一色で染めたシステムを構築して、しかもそれ以外の要素を排除するのが合理的なシステムだと勘違いしているおじさんが後を絶たないわけだ。
(『それ以外の要素』の中にはUNIXのサーバシステムとかLinuxのメイルサーバとかも含まれる。要するに田んぼマークがついてないやつはみんな不合理なシステムの統制を乱す異物と考えているわけだ)

その理由も「Windowsは世間ではビジネスに使える唯一のシステムとして普及している」「やっぱりWindowsは汎用性が高いので全ての機器をWindowsで統一するべき」「コスト的に見てもWindowsが有利」ということらしい。
もうばからしくていちいち反論する気も起きない。
あんたらはファシストか?

そうやってせいぜい機能麻痺でも何でもやってなさい。






Fish
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これはMacネイティブのアクアリアムアプリ。

アクアリアムということではMarine AquariumGoldfish Aquariumなどをお薦めページに揚げているが、これらは設定をすますと後はスクリーンセーバのように眺めているだけだが、このFishはえさをやったり、環境を変えてやったり、機嫌も多少コントロールしてあげたり....という要するに飼育ソフトとしての機能があるわけだ。

こういう気が長いソフトは私には向かないが、飼育ものソフトが大好きという人もいるに違いない。そういう人にはお勧めできる。

最新バージョンはジャガーでは起動できないが、ジャガー向けの旧バージョンもftpにちゃんと上げられている。v.1.0がジャガー向けでv.1.1がパンサー以上とサイトには書いてあるがAPIの不適合のせいかv.1.1はパンサーでも起動できない。
こちらにもv.1.0を使うことをおすすめする。





Fishは熱帯魚、金魚、サメなどを一つの水槽で飼育できるお得なソフト
フル画面表示もできるしなんとRendezvousを通じて魚を共有することもできる


2005 年 4 月 26 日





Carbon Emacs
(Freeware)
OS10.3Panther対応

UNIXで使える強力なソフトの代表というとGIMPとEmacsということになるのではないだろうか。
GIMPはPhotoshopに匹敵するグラフィックエディタだし、Emacsも単なるテキストエディタではなく、スクリプトエディタ、環境設定ファイルエディタ、メーラなどかなり広範囲に使える万能ソフトといえる。

このEmacsは実はMacOSXでもネイティブでインストールされている。
だから何もしないでもterminalでこれを使うことは可能なのだが、様々問題があって使いやすいとはいえない。
ひとつはシェル環境でエディタを使うというフェイスの問題で、もう一つはterminalの日本語対応の遅れの問題などだ。
前者は慣れればいいことだが、後者はやはりterminalの設定も含めて触っていく必要があって、GUI環境にも便利なテキストエディタがあるのにわざわざそちらを使うということにはなかなかならなかった。

このCarbon EmacsはそのUNIXのCUI用のエディタをCarbon化して、MacのGUIで使えるようにしてしまうという意欲的なアプリで、こういうものが出てきてこそMacがUNIXになった意味があるというものだ。

起動してみたところ何も設定しなくてもいきなり日本語表示もちゃんとできて、テキストエディタとしての実用性はかなり高いと見た。

全ての機能を試したわけではないが、CUIのEmacsと同じように使えるならこのアプリはかなり価値が高いといえる。
以前同様の趣旨のEmacsをアクア化するというアプリを使った時には、そのままでは使えない感じだったがこれはGUIネイティブで開発されたあらゆるエディタを凌駕する可能性がある。





Carbon Emacsはエディタとして万能の機能を持っている
例えばこれはhtmlのタグをいきなり打ち込むことができるメニューだ
タグを直接書く人には、これは大いに省力化に役立つはずだ





AquaMacs
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これもほぼ同趣旨のアクア化したEmacsということで、基になっているEmacsが同じなためもあってフェイスもほぼ同じというGUIのEmacsだ。

こちらは日本語設定に関してはちょっと手間をかけないといけないが、それさえクリアすれば使えるという点ではCarbon Emacsと同様だ。

なお日本語化するTIPSはここに掲載されているので参考にしてほしい。





AquaMacsの方はそのままではこういう日本語表示になってしまう
日本語のライブラリをインストールしてそれを読み込むような設定が必要になる


2005 年 4 月 27 日





Seashore
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これもなかなかすばらしいアプリだ。

UNIXのキラーアプリのGIMPをMacOSXのネイティブな環境で使えるようにするという試みだ。
GIMPはたびたび触れているがPhotoshopに匹敵するイメージエディタ、写真・イメージ加工アプリで、Photoshopは恐ろしい値段が付いているDTP、出版業界のプロユースソフトだがこのGIMPはGPLによって権利が守られたフリーウエアだ。

そういうものが無料で使えるというのがUNIXのすごさで、それをOSXに移植しようということだ。
これがうまくいけばなかなか面白いことになりそうだ。
少なくともOSXそのままの環境で、PhotoshopとGIMPという選択肢が増えるわけだ。

ちょっと不安定でもあるし、完全に機能をMacのGUIに移しきれたというわけでもなさそうだが、今後に期待できそうなプロジェクトだ。





SeashoreはGIMPをOSXネイティブ移植したアプリ
Emacsといい、こういう大物が次々とOSXに移植されてこそ
「UNIXになって良かった」ということだと思う





Sidetrash
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはOSXのデスクトップにゴミ箱を再現しようというアプリ。
こういう趣旨のアプリはいくつかあったが、iCanなんてのはなかなか使えるアプリだった。
これはゴミ箱アイコンのイメージをデスクトップに置くタイプで、ゴミが入るとちゃんとアイコンがゴミ入りのデザインに変わるという手の込んだアプリだったが、最近シェアウエアに移行した。

しかしこのアプリも欠点が無いわけではなくて、実体がないイメージなので他のファイルがゴミ箱の位置に保存されるとアイコンが重なってしまって操作しにくかった。
だからこのアイコンはデスクトップの左側に置かなくてはいけないというのがちょっとリアリティが無い。

それに対してこのSidetrashはアプリ本体そのものをデスクトップに置くので、他のファイルのアイコンが重なってしまうということも無い。

こういう実体があるタイプのゴミ箱アプリはファイルをゴミ箱に移動することはできるが、ボリュームのアンマウントには使えないというものが多かった。しかしこのSidetrashはその問題もクリアしているようだ。

不満な点はゴミを入れてもゴミ箱のアイコンが変化しないということだけで、Macのゴミ箱は何か入れるとゴミが入ったゴミ箱に変化するのがその伝統だからなんとかしてもらいたいところだ。しかし実用上問題は無いが。





Sidetrashはデスクトップにゴミ箱を再現するアプリ
最近は置いていなかったがやっぱりデスクトップにゴミ箱があると便利なんだよなぁ




本体はアプリケーションフォルダに保存しておいてエイリアスを置くという手もある
マルチユーザでSidetrashを使いたいときはこの方が便利かもしれない


2005 年 4 月 28 日





firefox
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これはWindows、Linux、MacOSXそれぞれの環境で開発が進められているMozillaブラウザのFirefoxのMacOSX版のうち、特にMacユーザグループがナイトリービルドとして公表している、firefox on OSXともいうべきバージョン。

いい感じなのはこのアクアなリンゴのアイコンで、これだけでもMacユーザは使ってみたいなと思うかもしれない。

一応G4に最適化されたFirefoxということなので、どういう違いがあるのかよく分からないが、G3iBookでテストすると若干不安定のような気がする。 しかしさすがナイトリーバージョンでかなりな頻度でバージョンが更新されているので意外とMacの標準Firefoxになるかもしれない。





firefoxはもちろん標準のFirefoxとフェイスも使い勝手も変わらない
良いのはこのブックマークウィンドウだろう
SafariよりFirefoxを選ぶ人の理由の何割かは「これが有るから」ということらしい





iScreensaver Designer
(Shareware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

このページの上の方で紹介したHAL9000の待機画面を模したスクリーンセーバのHAL_OSXがパンサーでは動かなくなっている。
見つけたとたんにこういうトラブルというのも因果だが、BBSでこういう指摘を頂いたところ私の環境でもOS10.39にあげたとたんに動かなくなっていることを確認した。

このHAL_OSXiScreensaverというMac、Windowsどちらでも使えるスクリーンセーバとして作られているが、これを作るのはこのiScreensaver Designerというアプリを使う。

今回の不具合はどうやらこのiScreensaver Designerとパンサーのバージョン不適合ということらしい。
HAL_OSXはv.3.1でビルドされているが最新バージョンはv3.3だ。

ということで作者さんがこのスクリーンセーバをアップデートしてくれるのを待つしかないのだが、このサイトの最終更新は去年の夏でなかなかゆっくりとしたペースで更新しておられるようなのでスクリーンセーバのバージョンアップもすぐに出てくることは期待しない方がいいかもしれない。

そこでこのiScreensaver Designerを使って再ビルドするということで当座をしのぐしか無いようだ。
セーバの本体からコンテクストメニューの『パッケージの内容を表示』でバンドルの中身を開いてフラッシュとスプラッシュバナーを取り出し、あとはこのアプリの指示に従ってフラッシュとスプラッシュを指定してビルドしてやるだけで良い。
直観的なフェイスを持っているので使い方で困ることは無いはずだ。

ただしこのアプリはシェアウエアなのでそのままでは「シェアウエア料金を払え」という警告が出てきて鬱陶しい。
これについては実は表示させない方法を見つけてしまったのだが、残念ながらこの方法はライセンス回避のリバースエンジニアリングになりそうなのでここで書くことはできない。

当座はこれでしのいでセーバの作者さんに新バージョンを出してくれというメールを打った方が良いかもしれない。
(それ自体は作業は数分でできるような簡単さなので作者さんにはぜひそうしてもらいたいのだが)





iScreensaver DesignerはWindows共用のスクリーンセーバを生成するアプリ
これはインストーラ画面の設定だが基本デザインは決まっているのでOKボタンだけでも
スクリーンセーバができてしまうお手軽さだ





Mouse Locator
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはマウスポインタの居場所を分かりやすく表示する環境設定ペイン。

ポインタに常時こういうデザインの傘をかけておくことができるのでお年寄りにはいいかもしれない。
お年寄りといわずとも私なんかもよくポインタを見失うので、使う価値はあると思うが常時こういう傘がポインタについていたら邪魔なので、指定したホットキーを押したときだけ表示するという設定もできる。

またこの傘もいろいろデザインをかえたものがこちらからダウンロードできるので、試してみるのもいいと思う。





Mouse Locatorは環境設定ペインなので
こういうアイコンが環境設定に現れる




これが設定画面とポインタにかかる傘で設定画面はシンプルで分かりやすい
ポインタのキャプチャに失敗したので傘だけしか映っていないのがなんだかなぁという感じだが


2005 年 4 月 29 日





JewelCase
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはiTunesのビジュアルプラグイン。
CDのジャケットをジュエルケース(市販のCDの化粧ケース)のように表示するというビジュアルだ。

表示に使うのはmp3のID3レイヤーに記録されたジャケットデザインデータなので、そういう意味ではJacketと似ているが、これは本当にジュエルケースにそのジャケットデザインが入っているようにリアルな3Dで表示する。

回転するジャケットの裏面は同じアルバムに収録された曲目が全て表示されるのがリアルだ。

残念ながら日本語が通らないので、日本語のタイトルは表示できない。
ここいら2バイト言語対応を切に望みたいところだ。

ジャガーでも動かないことは無いが、2曲目からはジャケットは回転しないし表示も極端に重い。
やはりパンサー専用と考えた方がいいかもしれない。





JewelCaseはCDジュエルケース風にジャケットデザインを表示するプラグイン
かっこいいビジュアルだ



追記

ここではJewelCaseは日本語が通らないと書いてしまったが、オプションのメニュープルダウンかオプションボタンから設定に入って表示フォントを切り替えるで、このうちEuphemiaだけは日本語表示ができる。
見たところ英数フォントが並んでいるので日本語は通らないと勘違いしてしまったが、ちゃんと日本語表示はできるので安心してJ-Popも聴いてもらいたい。








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