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2005 年 9 月 1 日





Opera
(Products)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

ブラウザにはかつては勢いがあったInternetExplorer系とNetscapeFireFoxなどのMozilla系、同じくオープンソース系のエンジンを使ったSafariShiiraなどのwebkit系などにおおまかに分けられるが、そのどれにも属さないブラウザもある。
iCabなどがそうだしこのOperaもそうだろう。

その独立系のMacで使えるブラウザのなかでは一番元気なのがこのOperaではないだろうか。
OmniWebなんて評判の良いブラウザもあったが、もう2年ちかくバージョンアップされていないようで、最新版はまだ"パンサー"に対応していない)

Operaは昔から固定的な支持者がいるブラウザで、Macの場合は少数派だがそれでも使っている人はずっと使っているという人が多い。
古株ユーザには評判のいいブラウザだ。

私の場合今まで試してみたことがなかったので、これまではユーザの評判を聞いているだけだったが、昨夜Opera本社がレジストキーの無料配布祭りをやっていたので、キーをゲットしたのをきっかけに試してみることにした。
といってもキーがなくてもこのブラウザは無料でも使える。
毎回表示領域頭に広告が出るのが目障りなだけで、それさえ我慢できればお金を払わずにキー無しで試すことはできる。


使ってみた印象をまとめると、なかなか良いブラウザじゃないだろうか。
まず何よりも気に入ったのは表示の速度がかなり速いことだ。
これは特筆するべきレベルだ。
Macで使えるブラウザでは明らかにトップクラスだろう。

それでスキンや表示など設定がかなりいじれるので自分好みのルックアンドフィールにカスタマイズできるという自由度も多分Mac系ではトップクラスだと思う。

また私の場合「JavaScriptをキャンセルする」などの頻繁にいじる設定が設定画面をわざわざ呼び出さなくてもプルダウン一発で変更できるという配慮に感服してしまった。
なかなか使えるブラウザだと思う。


なおこのレジストキー無料配布祭りだが、前もやっていたので注意してみていればこれからも何かの拍子にやるかもしれない。(Opera○○千万ダウンロード記念とかなんとか)
注意してみておくと良い。





Operaが楽しいのはスキンやツールの表示などを
自分が好きなように自由にカスタマイズできることだろう
スキンはデフォルト2種類だが、他のスキンもいろいろダウンロードできたはずだ




自由度が高いのはスキンなどの見てくれの問題だけではない
設定項目もなかなか充実している




Operaのフェイスはこんな感じ
これはブックマークをペインで表示した3ペインタイプの表示にしているが
これを片付けた2ペイン式も勿論可能だ




BookMarkはメニューからプルダウンでもアクセスできる
このどこからでもアクセスできるというのも使いやすさの理由だと思う




私が一番感心したのがこれ
頻繁に設定変更する可能性がある項目はメニューからプルダウン一発で変更できる
いちいち環境設定タブを呼び出さないで良いのがスグレ物




2005 年 9 月 2 日





Sing that iTune!
(Freeware, Widgets for Konfabulator)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

またまた『昆布』をいっぱつ。

これはiTunesで演奏中の曲の歌詞をwebから取得して表示するというwidget。
これの面白いところは取得した歌詞をキャッシュとして
"~/Documents/Sing that iTune!/"
に保存することだ。
形式は.txtファイルなので、自由にエディットすることができるし、これをそのままiPodのNoteフォルダに入れればiPodで音楽を聴きながら歌詞を見る(一緒に歌う?)なんて事もできる。

テキストファイルなので自分で歌詞カードを作って追加することも簡単だ。





Sing that iTune!は演奏中の曲の歌詞を表示する
歌詞はwebから取得する




その歌詞はテキストファイルとしてキャッシュに保存されるので
それをiPodに移して表示したり、自分で追加したりも簡単だ




2005 年 9 月 3 日




いいですねぇ、
この記事。とても正しい見解だと思いますね。

一部のアーティストもiTMSに参加しない自分達の所属レコード会社を批判していますが、コンシューマもアーティストも望んでいる解決法を、レコード会社と著作権管理団体だけが望んでいないという構図があって、しかもこのレコード会社と著作権管理団体の言い種がまた
「アーティストの権利を守るため」
という錦の御旗になるんだろうなぁ。

こういう連中にはもう付ける薬がありません。
「いっぺん地獄を見なさい」
としか言い様がないですね。





2005 年 9 月 8 日




これは面白い!

広告のコピー通りあり得ない小ささですね。
サプライズってこれのことだったのかなぁ。
とにかく小さいです。重さも42グラム(!)
ポケットに入れたままシャツを洗濯してしまう危険性が高くなっています。購入者は要注意ですね。
ホイールが小さくてちょっと操作しにくそう。指がごつい人にはきつい大きさになってきています。
これで4Gは驚きだなぁ。

こちらの集計によるとAppleは再びiPodシリーズ月内シェアトップに返り咲いて着実にシェアを伸ばしており、巻き返しに成功したかに見えたソニーを再び引き離しにかかっているそうですが、シリコンタイプの512M超のクラスだけはちょっと苦戦していたようです。
しかしこの製品の投入で、再び全エリアで他社を引き離しにかかるということになりそうです。

私はもう30GiPodを買ってしまったので要りませんが、もし何も持っていなかったら正直いってこれは欲しいです。





2005 年 9 月 9 日





Cache Out X
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

ここでも紹介しているし、OSXを運用する上で必須のアプリだと思っているCache Out Xだが、ちょっと前から気がついていたのだがバージョンアップしていたのでご紹介を。

OSXというシステムはあちこちでキャッシュを利用している。
キャッシュとは動的に流通するデータを一時的にファイルに書き留めて、同じデータが再び要求された時にいちいちそのデータのもとの在り処に取りにいかなくてもキャッシュファイルから読み出すことでシステムなどの動作を高速化しようという仕組みだ。

なじみ深いところではブラウザのキャッシュなんかがあるが、ブラウザだけでなくOSそのものもあちこちでキャッシュを利用している。

問題はブラウザなんかでよく知られることだが、このキャッシュファイルというのはちょくちょく壊れることがあるということだ。
ブラウザの場合キャッシュファイルが壊れると、ブックマークの読み込みに失敗したりもっと重症化するとブラウザの動作が止まったりクラッシュして落ちたりする。
その対策はキャッシュファイルを削除することで、それだけで元通りに戻る。

システムのキャッシュファイルも同じで、壊れてくるとアイコンが全てフォルダアイコンに変わってしまったり、アイコンが表示されなくなったり、ビーチボールが出てきて永久回転を続けるなどの不具合が起こる。

対策はブラウザと同じでシステムキャッシュを削除することだ。
このアプリはバージョンアップして、どういう領域のキャッシュをクリアするかを細かく設定できるようになった。

ブラウザのキャッシュは毎日クリアしてもやり過ぎではない。
しかしシステム領域のキャッシュはそんなに神経質にならなくても、月に一回かふた月に一回くらいの頻度で十分だ。
ただしシステムキャッシュを削除したあとは必ず再起動が必要になるという点が唯一の注意点だ。
新しいバージョンはキャッシュだけでなく、スワップファイルやログファイルも削除できるようになった。

またインストーラを使うようになったのも大きな変更点だ。





Cache Out Xはシステムのキャッシュを削除するアプリ
キャッシュだけでなくログファイルやスワップなども削除できるようになったのが新機能だ




ブラウザのキャッシュ削除も細かい設定ができるようになった




今回のバージョンからインストーラを使うようになった
あまり有り難くない仕様変更だが、スワップ削除などで
ヘルパーが必要になったための変更ということかもしれない




2005 年 9 月 10 日





Sicksaver
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはちょっと眼が回りそうな合わせ鏡のような効果のスクリーンセーバ。
気分悪くなりそう。
だからシックセーバか。




じっと見ていると気分が悪くなりそうなSicksaver




2005 年 9 月 11 日




誰か私をmixiに招待して!
なんだか楽しそうだけど、招待がないと登録ログインできないというのがくやしい。




2005 年 9 月 12 日





iTunes5.0
(Freeware, Bundle)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

先週アップデートされたiTunesはついにバージョンナンバーが5に突入した。
前回のv4.9で結構いろいろ仕様変更があって、リストデータの引き継ぎにもトラブルがあったりとごたごたしたので、v4.9はv5のβ版じゃないかと悪口を書いてしまった。
それは当たっている面もあったし違っている面もあったというのが、今回のアップデートを見ていて思うところだ。

今回のバージョンで大きく変わったところは目立ちにくいところなので表面的にはスキンの変更が一番目立っている。
このスキンだが、タイガーアプリのイメージであるプラスティック風のてかてかしたスキンに変わった。
前のブラッシュメタル風のスキンも気に入っていたのだが、しかしOS9時代からずっとああだったのでさすがにちょっと飽きがきていたところはある。
これからはいくつかスキンを選べるようにしてくれると面白いと思う。





iTunes5.0の一番目立つ変更点はスキンが変わったこと
メタルブラッシュからプラスティック風のてかてかに変わった




大きく展開した雰囲気はこうで全体的にエッジが鋭くなってシャープなイメージになった



面白いのはリストをフォルダ管理できるようになったことだ。
お気に入りの曲のリストを何種類も作ると、それを管理するのはiTunesの小さな管理窓ではやりにくい。
管理窓を別テーブルにするか、曲リストをフォルダでまとめあげてしまえれば楽になるのだが、今回のバージョンアップで後者の方法をとった。

ただしこのフォルダはこのリスト管理用のバーチャルなフォルダで、どこかのFinderで扱えるディレクトリが見えているわけではない。その実体は
"~/Music/iTunes/iTunes Music Library.xml"
に書き込まれている。





自分で作ったお気に入りの曲リストはフォルダでまとめて管理できるようになった
気分に合わせていろいろなリストを作る人には有り難い機能だ



また設定項目がいろいろ増えたのも面白い。
例えばランダムに曲を再生するシャッフル機能だが、従来から似たような選曲になってしまうとか、同じアーティストの曲が続くことがよくあるという不満があった。それを解消するためにシャッフルのランダム性を調整するスマートシャッフルという設定が追加された。
ある程度関連性がある選曲が良いという人はこれのランダム度を下げれば良いし、逆に意外性のあるバラバラなシャッフルが良いという人はこの設定を最高にすれば良い。

またポッドキャストに関しても、「有害な」(!)サイトをはねるペアレンタルガイド機能が付いたりと子供にも安心して使わせるような機能が追加された。





スマートシャッフルはどれくらいのバラバラ度で選曲をするかを設定する




またペアレンタルガイドも装備して子供にも安心して使わすことができる(?)



そのポッドキャストリストだが、ライブラリから見えるような仕様変更になってしまった。
これはちょっと賛否両論あるかもしれない。
ここで音楽ファイルもポッドキャストも一元管理できるから良いということもあるかもしれないが、一番上にくるので、何気なくスペースキーを叩いて再生させるといきなりポッドキャストからスターすることがある。
デフォルトではシャッフルがかかっている時には、キャストファイルは飛ばすように設定されているが、いきなりスペースキーでプレイすると飛ばされないのはちょっと不便だ。





そのポッドキャストファイルがライブラリリストでも見えるようになってしまった
ちょっと使いにくいかも




そのポッドキャストの設定も実に簡単になった
このシンプルさはなかなか良いかも



もう一点変更があったのはまた今回もライブラリデータがあたらしいフォームに変わったことで、また以前のライブラリデータが「Previous iTunes Libraries」というフォルダに閉じ込められて新しいライブラリデータが生成されている。

私の場合このファイルも5メガを越えているので、しょっちゅう書き換えをされるのなら古いデータは削除していきたいところだが、当座はバックアップになるかもしれない。しかしどうせ古いデータはすぐに使えなくなるのでもう削除しても良いのだが。
今回は前の曲リストを全く読めないなどのトラブルも無く、ジャガー、パンサーともに問題なくアップデートできた。
また前回のアップデートで一部の曲がiPodにアップできない状態が続いていたが、この問題も解消した。
今回のv5でいろいろバグフィックスされたということらしいので、この面ではv4.9はv5のベータ版かという当て推量は当たっていたのかもしれない。





またまたリストファイルは新しいフォームのファイルに書き換えられてしまった
古いライブラリデータがPrevious iTunes Librariesに生成されている



でも全体にはきびきび動くようになったのじゃないだろうか。
v4.9でいくつか出ていた不具合もおおむね解消されているようだし、前回のアップデートで懲りて今回はちょっと様子を見ているという人には安心してアップデートして下さいとお奨めできると思う。





2005 年 9 月 13 日




久しぶりに連続起動時間が、2週間を越えて16日目が間もなく終わろうとしている。
システムをインストールし直してからは、2週間以上連続して稼働していることが結構ざらになった。以前は3日保たなかったわけだから、再インストールしてシステムは調子良くなったといえる。
それでもUNIXは通常1か月以上、数カ月間は起動しっぱなしで使うというのが普通だ。
それに比べるとこのOSXが数週間しか保たないというのは、私の使い方がかなり過酷だということを計算に入れても、安定性ということではもうひとつだということなのかもしれない。

OS10.3やOS10.4ではもっと安定していると思う。
この不安定性はジャガー固有なのかもしれない。





ジャガーで久しぶりに連続起動が2週間を越えた
入れたばかりの頃は1か月くらいざらに連続起動していたように思う
バージョンが進んで3日ぐらいしか保たない状況がずっと続いていた
システム入れ直しでまた1か月は大丈夫になるのだろうか



ところで、2週間を越えたあたりからまたアイコンが消えはじめた。
これはシステムキャッシュの不具合あたりが原因かと思う。
また最近使ったアプリや項目をいずれも30ほど記憶する設定にしているのに、10くらいしか記憶できない。
いずれもキャッシュクリア、.DS_Storeファイルクリアなどを実行して再起動すれば解決できることは解っている。
しかしこういう再起動を伴うメンテナンスをしないで、何か月保つかということにずっとトライしていた。以前は上記のように3日しか保たなかったが今は16日保つようになった。
アイコンが消えるという以外に特に不具合がないのでもっと保つかもしれない。





さすがに2週間を越えたあたりからアイコンが消えはじめている
不便はないので別に良いが



でもUNIXのポテンシャルからいったらやっぱり3か月くらいは起動しっぱなしで使えるはずなんだけど。
使い方が荒いからなぁ....





2005 年 9 月 14 日





Goldberg 2.5
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これは良い!

フリーのピクチャービュアー、ムービーピュアーということでQuickTimeで読める形式のビジュアル、つまりjpeg、mpeg、QTmovie等の形式の画像を表示することができる。

それだけではない。
簡単にレタッチすることができるのだが、そのメニューの充実ぶりは特筆に値する。
画像の拡大、縮小、トリミング等が可能だ。
しかもそれぞれアンドゥ機能が付いているので作業に失敗しても、上書き保存をかけて確定しない限り、もとに戻せるので安心だ。
レタッチで面白いのは、画像を回転させたりの機能もあることだ。
90度回転だけでなく、任意の角度に斜めに回転させることができるのでwebの制作で凝りたい人はこれで写真を傾けてサイトにベタべた貼付けるということが簡単にできる。
こういう機能は今までシェアウエアか製品版ソフトにしかなかったはずだ。

またQTMovieにフィルム傷のような効果をつけてみたり、写真をぼかしてみたりなどいろいろな効果もつけられる。
操作も直感的で簡単だし、この高機能ビュアー/エディターがフリーウエアというのは信じられない。
画像をよく触る人にはお奨めしたいアプリだ。





Goldbergはjpeg等の静止画、QTmovieなどの動画の簡易ビュアーだ
しかし特筆に値するのはそのレタッチ機能の充実ぶりだ




例えばムービーにフィルム傷のような効果をつけたりということもできる
静止画に関しても欲しい機能は一通り付いている感じだ




感心したのはカラーシンク等との連携も考えて作られていることだ
プロユースとはいわないにしても、画像管理にかなりうるさい人でも
使い物になるんじゃないだろうか




面白いと思ったのがこの写真を回転させる機能
任意の角度で回転できるので、webにいろんな角度の写真を貼って
レイアウトに凝りたいという人は重宝するに違いない




2005 年 9 月 17 日





QT Full Screen
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これは良い!

QuickTimeはプロのライセンス登録をするといろいろな機能が使える。
それで私もQuickTimePro6のライセンスを買ったのだが、Appleはバージョンアップの度にライセンスを買い直しさせて儲ける気らしい。
QuickTimePro6キーは今度のバージョンアップのQuickTimePro7では使えない。
ライセンスキーをまた買えということだ。

しかし現実には私もQuickTimePro6の機能のうち実際に使うのはフルスクリーン再生の機能くらいだ。
トリム、コピぺなどの編集機能は最初はもの珍しいからいじっていたが、結局プロの機能で惜しいのはこれだけなのだが、その機能が惜しいために一旦はQuickTime7に上げたのをバージョンダウンインストーラでQuickTimePro6に戻して使っている。

しかしQuickTime7iTunesなどのAVアプリとの適合性のこともあるし、できるだけ推奨の最新バージョンを使っていた方が良い。

このスクリプトをインストールすると、プロキーがなくてもQuickTime7もフルスクリーン再生ができる。
これは良いんじゃないだろうか。
フルスクリーン再生だけのために、またプロキーを買い直すのはばからしいなと思っていたので、これで問題が解決できるなら何もためらうこともなくQuickTime7にバージョンアップできる。

パンサー環境ではインストール後に、QuickTimeを起動すると自動的にメニューバーにスクリプトアイコンが現れた。それをプルダウンしてShow Movie in Full Screen.scptをクリックするだけで良い。

ジャガーではメニューバーにスクリプトアイコンが現れないが
"/Applications/AppleScript/Script Menu.menu"
をクリックするだけでメニューバーにスクリプトアイコンを常駐させることはできるのでそれで代替はできる。





QT Full Screenはインストーラを使う
これでプロキー無しにQuickTimeをフル画面表示できる




QuickTimeを起動するとメニューバーに現れるスクリプトアイコンを
プルダウンしてフルスクリーン再生のメニューをクリックするだけで良い




ジャガーの場合は自動的にスクリプトアイコンがメニューに現れなかったが
その時にこのスクリプトフォルダーのなかのスクリプトメニューをクリックして常駐させることができる




2005 年 9 月 19 日





虫籠
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはスタジオ蔵さん名物の季節限定アプリの秋物だ。
つまり秋のうちにダウンロードしないと、このリンクは切れてしまう。(来年復活する可能性は高いが)

秋の夜長はやはり虫の声だ。
だからこのアプリは虫の声をジェネレイトする。
スズムシやコオロギなどの虫の声の頻度バランスを調整できる。季節物は春夏秋冬全部揃っている。今後のバリエーションにも期待したい。
早速試してみたが確かにリアルな涼しげな虫の声が部屋に充満する。

すばらしい。

すばらしいがウチは田舎なので、窓を開ければ同じ音が外から入ってくる。
意味ないじゃん(泣)。





虫籠は秋の虫の声をリアルにジェネレイトするアプリ
虫の声の頻度バランスも設定できる





MacScan
(Freeware)
OS10.3Panther対応

パソコンを扱っていく上でセキュリティ上の脅威になる物を大別すると、ウイルスなどの「スクリプトもらっちゃった」系と侵入、DoS攻撃などのクラッキング、つまり「入られちゃった、停められちゃった」系の2種類がある。

後者はファイアウォールなどの防壁を使って防御するが、前者は基本的には怪しいファイルを開かない、怪しいアクセスを許可しないなどの注意を実施し、ワクチンソフトを使うという方法しかない。
ウイルス、マクロなどの場合は市販のウイルスソフトもあるし、ようやく今ではMacOSXでもフリーウエアでもウイルスワクチン型のソフトが出始めている。
しかしトロイの木馬型に関してはこれというものがないのが現状だ。
トロイの木馬というのは、フリーウエアやアドオンのような体裁をしていてパソコンに侵入して個人の情報を抜いて特定の誰かに送ったりする「スパイウエア」という形でよく知られている。

これが問題なのは、ウイルスは明確に悪意があるスクリプトだと峻別できるが、トロイの木馬は難しいというところだ。

全てのブラウザにはクッキー受渡の機能がついている。
これはセッションの度にいちいち自分の情報を入力しなくても、2回目から特定のサイトが自分を認識してくれるという便利な機能もあって、それで個人の認識情報をwebサーバとやり取りしているわけだが、このやりとりと個人情報を洩らしているスパイウエアとの区別が付きにくい。
事実クッキーにスパイウエアを忍ばせるというケースも結構多いので、「接続したサイト以外からクッキーを受け入れない」という設定にするとか、あまりサイト管理者が信用できない怪しいサイトにはいかないようにするということも対策になるのだ。

ただあまり神経質になり過ぎて、クッキーを一切禁止するという設定にしてしまうと今度はインターネット上でのいろいろなサービスを受けられなくなってしまうのでそれは不便だ。
そこで既知のスパイウエアに関しては定義ファイル、いわゆる「ワクチンソフト」が作られているのでそれを利用した検疫ソフトを使うという方法も併用した方が良い。

シマンテックなどのアンチウイルスなどにはどういうわけか熱心な信者がいて、あれを入れていて常に定義ファイルを更新していれば一切のインターネットの脅威から守られているのだと盲信している人がいる。そういう人がウイルスメールをまき散らしていると確信しているのだが、このアンチウイルスはそれほど安全でもないし、基本的にはスパイウエアは全く防げないと考えておいて良い。
スパイウエアの駆除にはそれ専門のソフトが必要になる。


さて問題はMacだ。
Macには1999年のAutoStartの流行以来、ウイルスもトロイの木馬も流行したという情報が一切ない。つまり、OSX登場後はまだクリティカルなウイルスやトロイの木馬は見当たらないということだ。
だから安心だともいえるが、今MacユーザはWindowsのウイルス、トロイの木馬の流行ぶりを脇目で見て何となく不安になっているに違いない。
「Windowsであんなに問題が起きているんだから、Macだって絶対安全だとは言えまい。それどころか今はMacユーザの方が無防備になっているから、何か決定的なウイルスやスパイウエアを作られたらひとたまりもないに違いない。」
Macユーザは皆漠然とこう考えているんじゃないだろうか。

これはある意味当たっているのだが、しかしだからといってシマンテックMac版を入れていれば安全というものでもない。
結局最終的なアドバイスは「常にwebのセキュリティ情報に敏感であれ」ということにつきる。
つきるのだが、それではあまり素っ気ないのでいくつかセキュリティソフトもここで紹介している。

そのひとつがこのMacScanというスパイウエア駆除ソフトだ。

しかしスパイウエアの難しさは、先のクッキーの例にも挙げた通り有用なアドオンソフトとスパイウエアの区別が難しいということだ。
ウイルスはすぐに定義がハッキリするが、アドオンの中には有用な通信もしながら、そのかたわら個人のアクセス情報もスパイしているというソフトもあって、なかなか被害が発覚しにくい上に発覚するとすぐに名前を変えたり宿主のアドオンを変えたりというケースもあって、ワクチン方式では防ぎにくい

それでスパイウエア駆除ソフトは開発に苦労する上に成功してもビジネスになりにくいこともあって、MacのみならずWindowsでもあまり成果を上げているとはいえない。
それでもMac限定のスパイウエア駆除ソフトに挑戦するこのMacScanには拍手を送ってあげたいところなのだが、残念ながらこのソフトは前回のバージョンがライセンス期限切れになって動かなくなってから、およそ1年半最新バージョンもダウンロードもできなくなっていた。
「もうこの会社倒産しちゃったんだろうか?」
と思っていた矢先、BBSの常連さんの「た」様から
「最新バージョンがインストールできるようになっているよ」
という情報をいただいた。

早速ダウンロードして試してみたのだがその内容は以下のキャプションを見ていただくとして、一番気になるのがそのライセンス期限だ。
なんとあさっての21日で期限が切れて動かなくなるという。
今月のはじめに配布が開始されたのにだ。

これはもうすぐに次のバージョンが用意されているということなら良い。しかしここからまた1年半待たされるということだったら使い物にならない。セキュリティソフトは高性能であることよりも確実に動くことと、信頼性があることが最優先なのだ。

バージョンはOS10.2+と書かれているが、OS10.28では動かない。
こういうところも「きちんとテストしているのかなぁ?」と疑問に感じてしまうところなのだ。
きちんとテストして動くことを検証しないと、いくら定義ソフトを充実させても検疫ソフトとしては役に立たない。
このアプリに関しては今後の様子見なのだが、私としてはMacでのほとんど唯一のスパイウエア検疫ソフトであるにもかかわらず皆さんに手放しでこのアプリを推奨することができない。

もう少し様子を見てみましょう。
そうすれば本物か似非かの正体が分かるかもしれないから。





MacScanはスパイウエアをスキャンするアプリ
ユーザ領域以外の場所をスキャンするには、認証が必要だが
その認証画面に入ると落ちてしまうという問題があって
ユーザ領域以外は結局スキャンできない
OS10.2+と書いていながらパンサー以上でないと動かないなど
こういうところから信頼性にはかなり疑問が残る




各ブラウザのクッキーなどもスキャンできるようになった
こういう所には期待感を感じてしまうのだが、
逆にMac対応のスパイウエアがほぼ見当たらないために
この有効性を検証できないのも残念だ




2005 年 9 月 20 日





Cemetery Screensaver
(Freeware)
OS10.3Panther対応

もうすぐハロウィンです。
ハロウィンの季節物スクリーンセーバはいかが?

絵はユーモラスですが、声はちょっと恐いです。小さい子供は怖がるかも。





Cemetery Screensaverはハロウィンのスクリーンセーバ
でもなぜハロウィーンて、こういうイメージなんだろうか?
お盆の時期にお化け屋敷が流行るのと同じような理屈なのかな?





surfDude
(Freeware)
OS10.3Panther対応

面白いブラウザを見つけたので紹介したい。

ブラウザにどんな機能を期待するだろうか?
かつてのスタンダードだったNetscapeInternetExplorerは登場した時は軽快なブラウザだったが、どんどん新しい機能を追加していって見る見る肥満体の運動能力の低いブラウザに成り下がっていった。

その重さに文句を言いながらも他に選択肢がないから使っていたという人が多かったのではないだろうか?
OS9時代にこの2大ブラウザへのアンチテーゼとしてiCabというブラウザが出てきた。これは軽快さと高速表示を売りにして登場したブラウザだった。私自身一時期はこのブラウザにかなり期待してこれを愛用していた。

しかしこのiCabも最初の志と違って次々新機能を追加していって見る見る肥満体の運動能力の低いブラウザになっていった。

ここで不満を感じるのは「余計な機能はつけないで良いから最初の軽快なブラウザのままで置いておいてくれよ」ということだ。
Safariも登場時にはその軽快さと高速表示に驚かされたが、今では最高速、最軽量というタイトルは他のブラウザに譲っている。
シイラも高機能になってきているが最初の頃感じた軽快さが失われているという。


ブラウザの進化というのはこういう方向しかないのだろうか?
そこでこのsurfDudeというブラウザを見つけたわけだが、このブラウザには要するにブラウザとしての必要最小限の機能しかついていない。

googleで検索してそのサイトに飛んで、そのサイトからリンクを通じて関連サイトに飛ぶ。 要するにこれだけしか機能がないのだ。
タブブラウジングなんて勿論サポートしていないし、ブックマークすらない。
履歴も起動している間しか残らない。
つまり使い道はかつて「ネットサーフィン」といっていたような使い方しかないわけだ。(ちょっと死語)

しかしブラウザなんてそれだけの機能でたくさんだという人も結構いるはずだ。
そういう人には、つまり「余計な機能は要らないから、軽快に起動して高速で表示する」というブラウザは受けるはずだ。
これで何か目的があってwebで調べ物をする時にはSafariMozillaのような重厚な機能は必要だろうし、明確に何を探しているというわけではないのだが、ネット上に何か面白い話題がないかなと探しまわる、いわゆるサーフィンにはこういう軽快なブラウザが気軽に使えて良いかも知れない。





surfDudeはシンプルなCocoaブラウザ
web kitをエンジンに使っているようだが
必要最小限の機能しかないので軽さはNo.1だ




2005 年 9 月 21 日





SeaMonkey
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

もうひとつ面白いブラウザを見つけたので、これも紹介しておく。
これはクレジットを見ているとMozilla系のブラウザなのだが、これとNetscapeとはどういう関係なのか興味が湧いてくる。

というのはこのSeaMonkeyはルックスも使用感もNetscapeそのものだからだ。

詳しくはキャプチャを見ていただくとして何よりも大きな特徴は、オールインワンスイートになっていることだ。
最近のMozilla系はCaminoにしろFireFoxにしろブラウザとメーラ、コンポーザなどを切り離して開発されていて、メーラはでThunderbirdという名前になっていたりしているのだが、このSeaMonkeyはそれが全てオールインワンになっているところがまるでNetscapeだ。

そのボタンレイアウトからデザインからNetscapeそのものといって良い。

開発元のサイトを見てみると、このアプリは「Mozillaスイートとして知られているセットを製品版ソフトのようなグレードに高めるボランティアグループによって開発された」という説明がついてくる。
なるほど、実体はMozillaだけれど、そのイメージはNetscapeの後継アプリなのかもしれない。
Netscapeは一時期買収されたAOLによって全員が解雇されペーパーカンパニーになってしまった。
そしてAOLはあろうことかNetscapeInternetExplorerのランチャーにしようというヤケクソみたいなことを考えていたようだ。

そのスクリーンショットが漏えいして、これがNetscapeユーザに火をつけてしまい、「滅びゆくNetscapeを守れ」的署名運動にまで発展したためにさすがにIEランチャー化計画は見送られたが、AOLはこの巨額で買収したブラウザをどうしたら良いのか持て余しているようだ。
細々とバージョンアップしてみたものの、一度逃げたユーザが戻ってくるわけでなし、やたら元気なMozillaに比べるともう凋落傾向はハッキリしているので、開発もそんなに力が入っているように見えない。

それならMozillaのコミュニティがNetscapeの続きをやるということなのかもしれない。アイコンと名前以外はNetscapeそのものだからだ。

ちょっと想像は入っているが、このアプリのモチベーションはそういうことなんじゃないだろうかという気がする。





SeaMonkeyはMozillaファンデーションのプロジェクトのひとつ
そのフェイスはNetscapeそのものだ




こちらはモダンタイプのテーマ
このレイアウトやデザインは懐かしいのではないだろうか




スイートになっているということはオールインワンのセットになっているということだ
メーラやコンポーザ、アドレス帳、メッセンジャーがセットされている




これはそのメーラのセット
シンプルだけど使いやすいかもしれない




こちらはホームページ作成ソフトのコンポーザ
最近ではNvuなんていうGekkoエンジンのホームページ作成アプリもあるが
これはそのもとになったNetscapeタイプのコンポーザだ
これも使いやすそうだ




Netscapeで溜め込んだブックマークはそのまま読み込める
すぐに代替アプリとして使い物になるのがいい





Padmacolors16
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

これはスクリーンセーバだ。

長野県の伊那市にお住まいの作者さんが、「わが町伊那」へのアンソロジーを美しい写真で綴ったスクリーンセーバだ。

地方都市というのは今はどんな田舎でも同じような風景になってしまっている。
日本全国同じように平等に開発しなくてはいけないという中央官庁のコントロールに、地方の利益代表族議員が乗って日本全国どこでも駅前は再開発され、同じように住宅地として、商業地として開発されて同じように寂れている。
こういう悪平等な一律の国づくりがこの国をいかに侘びしく、悲しい国にしているかというアンソロジーを見て取れる。

作者さんは「わが町」への愛憎をこもごもにモノクロでコントラストをハッキリさせた写真で描いている。物悲しいが私たちの世代にはもう懐かしい風景でもある。
こういうのって好きだなぁ。
スクリーンセーバにだってメッセージがあっても良いじゃないか。





Padmacolors16は作者さんの「わが町伊那市」を描いたスクリーンセーバ
「駅前再開発は終了したのに商店街は夕方になると競うように店を閉める」
というアンバランスな町への愛憎が感じられる秀逸なセーバだ




2005 年 9 月 22 日





Opera
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応

このページの最上で先日紹介したOperaだが、なんとフリーウエアになったようだ。
先日ライセンスキーをゲットして得した気分だったが、もう誰でも無料でこのブラウザが使えるようになった。

どういうことなのか事情をよく読むと今まで収益の源泉だったライセンスキーで広告表示をキャンセルする仕組みにしていたが、この仕組みを止めて個人ユースに関しては無料として1年単位のメールなどのサポートオプションをつける人だけお金を払うというシステムにしたようだ。
サポートは英語だけでなく日本語にも対応する。

それでその日本語のサポート先がライブドアからOperaジャパンに変わるようだ。
段階的に移行して12月にはOperaのサポートは全面的にOperaジャパンに移るようだ。
ライブドアはSkypeの先行きも分からなくなり、Lindowsは完全にこけてしまい、今度はOperaとの提携も打ち切られるなどIT企業としての実業で次々ミソをつけている。
まぁ、もともと自分のことをIT企業だとも思っていないだろうし、完全にM&A屋になってしまうんだろうなぁ。

まぁ、そんなことはどうでも良いが、これは朗報じゃないだろうか。
Operaは上記のように使ってみた印象は、MacOSXで使えるブラウザのなかでもかなりイケテルので、それが基本的にフリーウエアとして使えるというのはめでたいことだし、Macユーザの選択肢はますます増えてきている。
選択肢がたくさんあるというのは良いことだ。

昔はInternetExplorerNetscapeもクソだと思いながらも他に選択肢がなかったわけで、選択肢がないからクソみたいなブラウザでもそのユーザが減らなかったわけだ。
それで余計に開発が停滞するという悪循環で、Netscapeなんてそれで死に体になってしまったのではないかと今でも思っている。

今ではどのブラウザを使ったら良いか目移りするような状況だし、どのブラウザもそれぞれ良さがあってお奨めできる物がいくつもあるので、開発側の競争は厳しいがそういう昔とは比べ物にならないようなユーザにとっては天国のような状況になってきた。

日本語版のダウンロード先も変わったので再度リンクを張っておく。






Disctop Lite
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはCDやDVDなどのディスクを挿入すると、デスクトップにディスクのイメージ(ディスクイメージではない)がフレームインしてきてディスクを認識したことを表示するシステム環境設定ペイン。

それが何の役に立つかというと何の役にも立たないかもしれない。
でも楽しいんじゃないだろうか。


ディスクを入れるとどこからイメージが入ってくるかなんてのも、機種に合わせて設定できるようになっている。
新型iMacなんかはモニターの右横から入れるようなっているが、その位置からディスクが現れるのでまるで今入れたディスクが透けて見えているようなイメージだ。

Lite版はフリーウエアとして使えるし、Pro版をシェアウエア登録するとAmazonなどからジャケットデザインも取得できてCD演奏中とかに表示することができる。





Disctop Liteはシステム環境設定ペイン
インストールするとペインアイコンが現れる




設定はシステム環境設定で
機種に合わせてディスクが入る位置を設定できる




デスクトップに現れたイメージはこう
数秒経つと透明度が上がってうっすらとした表示になるので
デスクトップでも邪魔にならない




感心したのがこれ
CDだとこういうマークが出るが




DVDだとこういうマークが出る
これが役に立つというわけでもないだろうが
CDRとDVDRを間違えて入れたかもしれないという時にはここを見れば良い(?)




2005 年 9 月 23 日




今この期におよんでも、相変わらず
「OS9の方がOSXよりきびきび動くのでやはりOS9の方が良い」
なんて言ってる棺桶に両足突っ込んだような超コンベンショナルな、いやここまで来るとコンサバというべきか、そういうMacユーザがまだいるという事実に驚かされる。

別にOSに何使おうがその人の勝手である。

どんなOS使って、どんなクラッシュにあって3日徹夜して作り上げたお仕事のファイルを一瞬で消されて途方に暮れようがその人の勝手である。
拡張子をつけなきゃ他のプラットフォームではまともなファイルとして認識さえしてもらえず
「やっぱりMacは文字化けするからだめだよ」
なんてわけ分かってないドザオヤジに偏見持たれるのもその人の勝手である。
ブラウザやオフィスで何か操作する度に落ちたりフリーズしたりして、舌打ちするのもその人の勝手である。
Windowsで構築された社内ネットワークに入っていくことも繋ぐこともできなくて、
「Macはお遊び用のパソコンだから仕事に持ち込むな」
なんてシステム管理者ににらまれようがそれもその人の勝手だ。

しかし
「OS9の方がきびきび動くからやはりOSXより良い」
なんていう世迷いごとだけは聞き捨てならない。
OS9の方がFinderがOSXより少しきびきび動くからといって、それがなんだというのか?
ひょっとして
「だからOS9の方が能率が上がる」
とでも言いたいのか?
OS9の方がOSXよりも能率が上がるなんて本気で思っているのか?

毎日再起動しないと毎日クラッシュするOSと60日とか90日とか連続起動で使えるポテンシャルがあって、1年間にフリーズやカーネルパニックは1回見ることがあるかないかというシステムとの差というのをすっかり忘れていないだろうか?
1年に数回クリアインストールしないといけないようなクリティカルなトラブルが続発するOSと、定時メンテナンスさえ怠らなければ一度インストールしたらハードがブッ壊れるまで使えるOSの差というものを考えに入れているだろうか?

こういうコンサバなマカたちはいつになったらこういう単純な事実を学ぶんだろうか。
「縁なき衆生は度し難し」である。






ColourUtility
(Freeware)
OS10.3Panther対応

これはweb用のカラーコード、CMYK、RGBなどのカラーステータスを簡単に割り出すアプリだ。
web制作者には役に立つに違いない。
また写真を加工したりするようなプロセスでも役に立つんじゃないかと想像する。
(私はこんなアプリが必要なほどディープな写真加工はやらないのでよく分からないが)

前にもweb用のカラーコードを割り出すアプリを紹介したことがあるが、こちらのアプリのアドバンテージはカラーテーブルがシステム標準の円形グラフのものが付属しているので、好みの色を作りやすい。
これは使えるんじゃないだろうか。





ColourUtilityはカラーテーブルで好みの色を作って
そのカラーコードを割り出すアプリ







こういう物を
買ってしまった。

BBSで
「いつまで古い環境にこだわっているんだ」
という諫言を「大黒」さんからいただいてすっかり反省したわけだが、OSを新しくするのならこの際、ハードも更新してしまえということで清水の舞台から飛び下りた。

来年にはintel換装というイベントが控えているので、今ハードを買うのはいかがなものかと思って今まで迷い続けてきたのだが、もうさすがにiBookDualUSBの500MHzという遅さには耐えきれなくなってきたので思いきってしまった。

まぁ良い。intelのことはintelになってから考えよう。

切り替え後しばらくはなんだかんだと不具合も考えられるし、どうせintel機の最初のロットには飛びつく気はないわけだから、G4ブックタイプも経験しておいてその先でどう対応するか考えることにした。お金がかかるけど仕方がない。
パソコンいじりは基本的にお金がかかるのだ。
これはMacだろうがWindowsだろうが、PPCだろうがX86だろうが同じことだ。

クロックは一気に2倍半に上がる。
一時期「じょぶず」は、
「クロックは関係ないんだ、データフローでスピードが決まるんだ」
とPPCを推進していた時は力説していたが、intel乗り換えを発表してからはそんなことはおくびも出さなくなった。
intel系のMPUはデータフローに問題あるんじゃなかったの?
なんだか結局クロックでスピードは決まるというintel、Windows陣営の皆さんの説の方が正しかったんじゃないだろうか?

それはともかくG3からG4に昇格してクロックも2倍半だ。
これまで感じていたストレスも相当解消されると思うとちょっとワクワクだ。

DualUSB君よ、
君はこの4年間常に私とともに戦ってくれた戦友だ。
ここで君と別れるにあたり胸に万感の思い迫るものがある。
といっても中古Macとして叩き売ったりしないから、もう少しがんばって動いてね・・・なんてね。

なんだか、私にもMacを擬人化するマカシンドロームが始まっているのかな?


これで晴れて私もTigerユーザである。
ともかく、これからゆるゆるとユーザデータを移していってだんだんインプレッションなど書いていくことにする。
ちなみにノーマルiBookだが、HDは最初から80GBに換装されたものにした。
DualUSBで既に換装した40GBハードディスクが一杯一杯になりつつあって、今回のニューiBook導入に当たって標準の40GBのHDでは全く足りそうになかったからだ。
4年前には40GBなんて気が遠くなるような容量だと思ったが、今では窮屈でしょうがない。

またメモリも512MBに最初から追加して1Gとした。
しかしこれでも不足かもしれないが1Gメモリを3万円も出して買うかということになると、躊躇するものがあった。
しかし、本当はこの思いきりの悪さがあとで追加換装に繋がり結局余計な出費になってしまうというのは過去の経験で思い知っているのだが....





2005 年 9 月 25 日




先日このサイトでお知らせした通り愛用のモバイルを
iBook 1.33GHzG4、メモリ1GB、内蔵ディスク80GB OS10.42
という環境に更新した。

それで皆さんもすでに予想されていることだと思うが、この2日ほどインストール三昧でこのサイトにかまっている時間がなかったのだが、書きたいこととは山ほどある。
何から手をつけていいかわからないほどだが、とりあえず整理して順番に書いていく。

まずハードについて。

前の愛機のiBookDualUSBからiBookG4に替わっていろいろ違いがあることに気がついた。
見かけはほぼ同じ形のアイスキューブ型のiBookですぐにわかる違いは、色目がアイスホワイトからオペークホワイトに変わったぐらいだが、実際に手に取って見ているとかなり違うことに気がついた。

まず大きな違いがキーボードだ。
DualUSBは名機だったと今でも思っているが、キーボードがふわふわ撓んで安っぽいという欠点があった。
このキーボードは手前2点、奥はバネ式の爪2点とネジ式で飛び出す爪1点で固定する構造は変わりないが、前はこのネジ式の1点が掛かりが浅すぎてきっちり固定できていなかった。
またキーボード下に余計なスペースがあって、叩いていると撓むのが不快だった。
(尤もこの世代のPCモバイルも似たような感触だったが、このあたりの作りのしっかり感はIBMには水をあけられていたと思う)

そのキーボードはきっちり設計通り5点で固定されるようになり、キーボード下に余計なスペースも無くなったのでほぼ撓まなくなった。
キーそのものも、ややストロークが深くなったような気がするが、かちっとしたクリック感があって、キータッチはかなり改善していると思う。

この一点だけでも買い替えた価値があった。
キーボードは毎日長時間叩き続けるものなので、愛用する3年か4年かの期間に数百万回は叩くことになる訳だから、そのタッチは重要だと思う。

重さも形も同じだが、コンボタイプのディスクドライブはROMタイプからCDR、DVD-ROMタイプに変わって、これも利用価値が高い。今までは書き出せるメディアが無かった訳で、メールに添付できない数メガ以上のファイルはLANケーブルでもつなげない限り人に渡す手段が無かった。
使えるメディアはCDRだけだが、それでも仕事で使うには助かる局面が多い。


ハードについてもう一つ触れておきたいのはその静寂性だ。

DualUSBはファンレスだったが、CPUがG4に替わってさすがに熱対策で冷却ファンを内蔵する仕様に変わった。
そこでこのファンがどれくらいの頻度でどれくらいの音で動くのかが気になっていたのだが、G4iBook出始めの時にちょっと話題になったその問題に誰も触れなくなった理由がわかった。

ファンが回っていない時にはG4はDualUSBよりも静かだ。
これは特筆に値する。
その時のノイズの原因はほとんど、ディスクアクセスのノイズなのだがこの数年でハードディスクの技術もずいぶん進歩したということなのだろう。

ファンが回っている時にはさすがにG3iBookと同じというわけにはいかないが、ずっと回りっぱなしになっているということは無い。数分回り続けたらすぐに止まるのでそんなにノイズは気にならない。

左手のパームレストの加熱はG3と同じくらいだ。
結構熱いということだが、3倍近いCPUクロックを同じスペースに閉じ込めている訳だから同じくらいの熱さで済んでいるというのは優秀ということかもしれない。

メモリを増設したが、その増設メモリスロットへのコンタクトの仕方がちょっと変わった。
前はAirMacカードの下にあったので、カードを一度外さないといけなかったが、カードのレイアウトが変わったようで、キーボード下のアルミ隔壁をねじを抜いて外すだけでスロットにコンタクトできる。
この隔壁のおかげでキーボード下のスペースはなくなった。これもキーボードのガタがなくなった理由だ。

高速無線LAN対応のAirMacカードが最初から内蔵されている。
またブルートゥースチップも最初から内蔵されている。
USBも2.0に対応した。
これでDualUSBよりも価格は1万円ほど安くなった(!)
今のiBookのなんと割安なことか。

DTPで使うとか、CG制作とかそういうプロフェッショナルな使い方でない限りiBookは今やもっともコストパフォーマンスが高い選択だと思う。

ハードについてはこれくらいにして、次の書き込みはTiger、そして関連ソフトのインストールの状況とレビューについて書く。





2005 年 9 月 26 日




さて金曜日の夜から、ニューiBookを触りまくりでここまできたがこの3日間にほぼ環境整備はできた。
(さすがに昨日日曜はちょっと家族サービス。久しぶりの3連休をMacにしがみ付いて過ごしそうだったので、かなり奥さんの視線が険しかったというトラブルが発生したため)

買ってきたときに入っていたシステムをそのまま使うということを私はしない。
新品のディスクは必ず自分で初期化して、システムはクリアインストールするということにしている。
新品に入っているシステムはディスクイメージで簡易にインストールされているという情報をだいぶん以前に聞いたことがあるからだ。
そのまま使っているとしばらくは問題ないが、1年ほどで問題を起こすということを経験的に知っているため必ず初期化することにしている。

今回も80GBあるディスクを40Gずつ2つにパーティションを切って初期化、システムをクリアインストールする。
ここでちょっと問題が起きるがそのことは後述。
2つのパーティションのうち先頭のパーをシステム領域にして2つ目をデータ領域という使い分けにした。
これでシステムを万一再インストールすることになっても、データ領域まで入れ直す必要がないからだ。

iTunesライブラリデータだけで18Gもあるので、それを入れ直ししないでいいだけでも、再インストールは楽になるはずだ。
それで出来上がったデスクトップはこの通り。





クリアインストールでレイアウトし直したデスクトップ
ほとんど前のジャガー環境の時とそのままだ
このレイアウトが手に馴染んでいるからだ



ここで発生した問題は、バンドルされていたAppleWorksが消えていたことだ。
これは追加インストールという操作をしないと入らないらしい。
アプリ一つのことなので、これに関しては旧iBookからそのままコピーした。
これくらいは問題のうちに入らないが。


そこでTiger導入にあたって一番気になっていたし、これがあるために導入をためらっていたSpotlightの調子を見てみることにした。

Spotlightに関しては、Tiger登場の時にファイル喪失の噂も聞いていたし、検索リストを作るのに40時間近くCPUがフルアップしたままになったという話もユーザのサイトで読んだことがある。
しかし結論からいうと、私の場合フルアップしている時間は3時間ほどだった。

また私の場合、今インストールしたばかりアプリをアンインストールする時に検索を使って初期設定ファイルやヘルパー、daemonなどの関連ファイルを検索して削除するという使い方を頻繁にやるので、昔のSherlock式の検索だと役に立たないという点が一番気になっていたのだが、これも結論からいうと新しいファイルが挿入されるたびにSpotlightにメタ検索のファイルが追加されるという仕組みになっているようで、入れたばかりのファイルも検索できることがわかってきた。

それならこの機能はなかなか使えるんじゃないだろうか。
インクリメント式に、つまりファイルの名前を入力している時から検索結果が表示されてそれが絞り込まれていくというこのSpotlightのスピードはかなり頼もしいと感じた。

Tiger導入で一番不安に感じていたことが一つ解消された。





Spotlightの検索はインストールしたばかりの新しいファイルも見つけ出すことができた
この問題が解決すればTiger導入の不安の半分は解消されたようなものだ




またこの検索はFinderのウインドウについている検索窓でもそのまま使える
種類別にソートされて表示される検索は扱いやすいし、何よりもこのスピードがいい



Tigerというか、Pantherあたりからネットワーク接続の方法がかなり変わってしまって、ジャガーではコマンド+Kキーで気楽にネットワークサーバを検索していたが、これが使えるのかも不安だった。 しかし結論からいえばこれもFinderから簡単に見えることがわかった。

また見えない場合でも相手のBonjour名、またはIPアドレスを入力すれば簡単に接続できる。

それに今まで旧iBookでつないできたサーバのデータも、簡単に移植できることがわかった。
"~/Library/Recent Servers/"
にある最近接続したサーバのweblocをニューiBookの同じ場所にコピーして、コマンドKで出てくる「サーバに接続」タブの時計アイコンをプルダウンするだけでいい。
これで今まで使ってきたサーバにまた接続できるし、ここでよく使う接続を管理することもできる。





Tigerのサーバへ移動メニューはRecent Serversにコピーした以前の接続を引き継ぐことができる
慣れればこちらの方が管理が簡単だし、接続は安定している



と、ここまで設定したところでユーティリティフォルダーに見慣れない新しいアプリがあることに気がついた。
この移行アシスタントはもう一台のMacをターゲットモードで再起動してFireWireでつなぐだけで、ウイザード方式でそのネットワーク設定などを引き継ぐことができるという説明がついている。

これってまんま私が該当するじゃないですか。
ちょっとこれも試してみたかったが、これに気がついたのがもう設定が半分以上済んだ段階だったのでさすがに実際にやってみるという気にはなれなかった。

うまくいけばいいけど失敗したら最初からやり直しだしね。
こういう自動化アプリというのはあまり信じない性分なので。





移行アシスタントは旧MacからTiger搭載機に機種変更する時に
ネットワーク接続などの設定をごっそり引き継ぐというアプリ
最初から気がついていれば試してみたんだけど、 自動化ウイザードというのは信用できないので
そういう機能があるという「お勉強」をしたにとどまった




とここまでは、順調に進んだ更新で気がついた良い点だが、ちょっと気になることもあった。

Terminalなどを使ってパスを記入することがよくある場合、パスには英語の表記をするというのが原則になる。
TigerのbashベースのTerminalがどの程度日本語が通るようになったのか、これから検証していこうと思っているが、いずれにしても英語表記が原則なので今までFinderの設定は
「拡張子を表示する」
という設定に変えて使っていた。

こうすると
「アプリケーション」「ユーザ」「ミュージック」
などのディレクトリ名が
「Applications」「Users」「Music」
と表示されるのでわかりやすかった。
しかしTigerではこの設定にしても、これらの表示が変わらなくなった。

この表示を英語に変える方法がわからない。
システムを英語運用に切り替えればいいのだが、そこまで気合いは入っていないのでここだけでも英語に変える設定は無いものか今リサーチしているところだ。

これは若干問題を感じたところだが、アプリケーションのバンドルにはすべて
.app
という拡張子が見えるようになったのはいいことだ。
これはセキュリティのためには必要なことだと思うからだ。


もう一つ問題を感じたのはSwapfileの増えっぷりだ。
Tigerを起動してかなりの負荷をかけている。
それで物理メモリが1GBしかないことに若干の不安を感じていたが、MenuMetersで監視していると、Swapfileが最高でも6つまでしか増えない。

これは良かった、6つなら
6×80MB
で480MBダヨネと思って油断をしていたら、なんとよく見るとSwap領域が2GBを超えていることにふと気がついた。

Ceolaで監視してみると、Swapfileは最初の2つは、UNIXのお約束通りひとつ80MBで増えているが、3つ目からはその一個の大きさは倍増していき、なんと6つ目以降では一個で1GBを超えるという仕様になったようだ。

つまり容量を考えるとSwap領域は私のようなスペックでは2GBでもかなり不安ということだ。 こういうことは初心者ユーザにはわからないことじゃないだろうか。
起動ボリュームの残り容量が1GB程度のコンディションでTigerを連続起動させて使い続けるのはかなり危険ということだ。
頻繁にクラッシュする原因になるだろう。

そういえばUNIXのお約束では「Swapfileの容量は必ず80MBの倍数で増える」ということになっているだけで、「一個80MBでなきゃいけない」という決まりになっている訳ではない。
そうかぁ、そうだったのかぁ。
ちょっと油断だったなぁ。

このSwapに関しては私が考えていた悪い予想というか、悪い予感が当たってしまった。
Tigerのような豪快にでかいシステムをSpotlightDashboardなんかも常時起動して、それでブラウザや画像加工ソフトなどのバーチャルメモリもかなり食うアプリも使いながら何日も連続起動して使えば、内蔵ディスクは相当でかいものを用意して、たっぷり余裕を見ないと危ないということだ。
たまさか起動ボリュームを余裕見て40GBもとったけど、パーティションを細かく切らなくて正解だったな。





MenuMetersで監視していると、なんとswapの領域が2GB近くなっている





さらに

Ceoleで監視するとSwapfileの最初の3つは80MBの大きさだが
6つ目は一個で1GB近い大きさになっていることが判明
つまりSwapが増えればディスクスペースが等比級数的に食われるということだ
ディスクの空き容量に余裕が無い場合はクラッシュ、フリーズは覚悟しないといけない




と問題点も感じたが、Tigerでとにかく良くなったのは、ことえりの変換精度と使い勝手じゃないだろうか。
ことえりはOS9時代にはオバカなIMの代表として、MS製のIMEを使っているWindowsユーザにすら馬鹿にされるようなシロ物だった。

OS9時代にはEGBridgeなんていう市販のIMは是非物だったし、OSXも10.1くらいまではその状況はあまり変わらなかったのではないだろうか。
しかしジャガーにバンドルされたことえりあたりから、劇的に賢くなってきた。
はっきり言ってこの時点で、WindowsにバンドルされているMS製のオバカなIMよりはかなり使える物になったと思っている。

しかしこのTigerのことえりは、もう一段進化したようだ。
変換精度もあがったし、なによりも変換の学習機能の性能が際立ってあがってきた。
頻繁に使う変換に関してはスペースキーを叩く前から、変換候補をオファーする機能がついてきた。
人によってはこの機能をうるさいと思うかもしれないが、私はこれは好ましいと思った。
長文を毎日書く人間にとっては、自分の文章の癖を覚えて変換を先回りにしてくれるこの機能は文章入力の能率を上げてくれるに違いない。





ことえりの変換候補オファー機能はかなり感心してしまった新機能だ
好き嫌いはあるだろうが私はこれは愛用させてもらっている




ニューハードに追加されたトラックパッドの使い勝手にもふれる。

この世代のiBookからPowerBookなどには既に追加されていた新しいトラックパッドが装備された。
これはTigerをインストールすると、ネイティブでスクロールに対応する。
指一本でトラックパッド上をなでるとカーソルが動くが、指二本でなでると、スクロールが動かせる。

これは便利だ。
SideTrackというアプリをこれまで愛用してきて、スクロールの操作に関してはこれでやってきた。
このSideTrackと比べていいところは、スクロールの領域が限定されていないことだ。
SideTrackはトラックパッドの右端で上下スクロール、下端で左右スクロールという風に設定してしまうとその領域をはみ出たらスクロールが中断する。

しかしこのAppleの2フィンガースクロールはトラックパッドの全領域を使って、上下左右どの方向にも自由にスクロールできる。
つまり文字通り表示領域が大きい画面の一部を指でつまんで、上下左右にずらして見ているような感覚的な操作ができる。
これは優れものだ。





2フィンガースクロールはシステム環境設定ペインで設定できる
これで直感的な画面操作が可能になる



SideTrackはシェアウエア料金を払って愛用しているアプリだ。どちらをこれから愛用するか迷うところだが、スクロールだけの機能を見ればAppleの2フィンガースクロールの方が感覚的な操作ができる分だけアドバンテージがある。

しかしSideTrackはトラックパッドで指一本で右クリック=コンテクストメニュー呼び出しができたりするところに大きなアドバンテージがある。
これは狭い場所でiBookを操作する時には大いに助かる機能なので、どちらを使うかは迷うところだ。





ちなみに新しいiBookのバッテリー容量は4588mAhでバッテリー駆動時間は4時間程度というところだ。バッテリ容量はちょっと増えたが、消費電力が大きくなったのか駆動時間はiBookG3よりも1時間近く短くなった。





バッテリー容量は増えたがバッテリー駆動時間はちょっと短くなった
省エネルギーという意味ではG3はらあらゆるプロセッサに勝るものがあった





NoMenuBar
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Tiger環境での初物のアプリを早速紹介。

私の場合メイン環境がiBookというモバイルで、しかも14インチという選択肢もあったがやはり諸般の事情で12インチを選んだ。機動性を重視したかったからだ。
(お金が無かったからだとかは言ってはいけない。)

ところが12インチのモニターというのはもうかなり表示領域が手狭になってきている。
例えばメニューバーだ。

私の場合メニューバーには21個ものメニューエクストラアイコンが並んでいて、これがアプリのメニューと重なって半分も見えない時がある。
常時コンタクトできるようにメニューエクストラに入れているのに、これが隠れて見えないのがとても不便だった。

前はDockSwitcherなんかをアクティブにして、メニューを見ていたが、これはパンサー環境からペインではなくアプリになってしまった。
何かいい方法は無いかと思っていたが、同じような発想を持っている人っているものである。

このNoMenuBarははメニューコマンドが一つもないのでアクティブにするとメニューエクストラがすべて見える。
これは便利だ。







NoMenuBarはメニューエクストラがアプリのメニューと重なって見づらいという人への福音だ
これをアクティブにするとメニューバーが隅から隅まで見える






アクティブにするには、コマンドキー+tabキーで一発で操作できる






アクティビティモニタで見ると最大でも0.5%程度しかCPUを消費しない
メモリ量も知れているので常駐させてもいいんじゃないだろうか




2005 年 9 月 27 日




Tiger導入顛末を続ける。

ジャガー環境で非常に便利に使っていたプラグインで、パンサー環境では動かなくなってしまった物にQuickAccessCMがある。
これはあらゆるファイル、フォルダ上で右クリック=コンテクストメニュー一発でどこにでも自由にそのファイルやフォルダを移動できたり、エイリアスを作れたり、コピーを作れるというコンテクストメニュープラグインだ。

Windowsの移動メニューみたいという拒絶反応もMacユーザにはあるかもしれないが、これがあるためにファイル操作の作業が際立って能率的になったし失敗も無くなって、もう手放せないプラグインになっていた。

例えばデスクトップにウインドウがいっぱい散らかっていて、そのウインドウの一つから別の場所に一度に数百個のファイルを移動したいなんて時に、ドラッグアンドドロップでやっていると、途中の思わぬウインドウに落としてしまい数百個のファイルが迷子になってしまうなんて事故が起きる。
あるいはあるフォルダ内の数百個のファイルのエイリアスを別のフォルダに作りたいなんて時に、メニューの「エイリアスを作る」で数百個つくって移動なんてことしているのは、いかにも非効率だ。

そういう時に右クリック一発でそういうことができてしまうこのコンテクストメニューは、実際に使っていると中毒性があるといっていいくらい便利だった。
しかし便利に使っていたQuickAccessCMがパンサー環境で動かなくなってしまい、これは相当なショックだった。

もうこれが無くてはMacが動かせないというくらい愛用していたが、これがなんとTigerで動くようになっている。
これはうれしかった。

どうやら作者さん的にはTigerに対応してパンサー環境を切り捨ててしまったということらしい。
でもあきらめていた物が使えるようになったので、この時点でかなりウキウキ気分になってしまった。







QuickAccessCMは右クリックでどんな場所にでも移動、
コピー作成、エイリアス作成ができるプラグイン
これが動いたのが今回のTiger導入で一番うれしかったことだ



Safariをテストしていて気がついたことは、ダウンロードのコメント機能が標準でサポートされたことだ。

OS9時代のInternetExplorerではダウンロードしたファイルの「情報をみる」タブを開くと、どこからダウンロードされたかという記録がコメント欄に残っていた。
私のように大量のファイルをダウンロードしてくる人間には、後でどこから落としてきたかわかるこういう機能は大変重宝していた。

OSXになってSafariには元々そういう機能はなかったが、InternetExplorerからもそういう機能が失われてしまい、実際ダウンロード元のサイトに2度と巡り会えないというファイルもかなりあった。

この不便を解消するためにジャガー環境では、DownloadCommentというプラグインをインストールしていた。これをインストールするとSafariでダウンロードした.sitファイルにはダウンロード元の情報が「詳細をみる」のコメント欄に残るという機能を追加することができた。

そこでこの機能をTiger環境でも使いたいと思ってインストールの準備をしていたのだが、なんとTigerではこれをインストールしなくてもSafariで落としたフィルにはすべてダウンロード元のURLの記録が残っている。
これは便利だ!







Tiger環境のSafariではネイティブでダウンロードコメントが残るようになった
「情報をみる」タブを開いて「詳細情報」を開くとファイルの「入手先」としてURLの記録が残る



またジャガー環境のSafariではできなくなっていた、Rendezvous(現行のBonjour)を通じて「サイト」フォルダーのweb公開がまたできるようになった。

サイトの下書きをしている時に、システム環境設定の「共有」で「パーソナルWeb共有」を開いていれば、SafariRendezvousを通じて開いてブラウザで出来上がりを見ることができたが、なぜかジャガーのセキュリティアップデートのどれかの段階で、これをやるとSafariが落ちるということが起こっていた。

この問題はTigerでは解決されていて、書きかけのサイトのファイルをBonjourを通じてSafariで開くことができるようになった。

自分でタグをうちながらサイトを作る人には便利な機能だ。







Safariの設定でブックマークバーにBonjourを表示するようにしておけば
自分の「サイト」フォルダが見える



そのSafariはジャガーでは時々落ちていたが、Tigerでは落ちなくなって安定してきている。
以前はこのサイトのBBSに書き込みをすると時々書き込み中になったまま永久動作に入ってしまい、クラッシュしていた。
それが解消したのも良い。
Tiger環境の人は当サイトのBBSにどんどん書き込みをしてみてほしい。Safariはジャガーでは頻繁に落ちていたので、このサイトがその安定度テストに使える。
(自慢げに書くことだろうか?)




ところでインストールしている途中で、一つ問題が起きた。
モバイルでスリープを許可するかしないかを、メニューバーからプルダウン一発で設定変更できる便利アプリのSleepLessは、Tiger環境でもちゃんと動いたので、これも引き続き愛用しようとログイン項目に入れていた。

ところがある時点から、このSleepLessが起動と同時に落ちるようになってしまった。







こういうアラートを出してSleepLessが落ちるようになってしまった
何度再起動しても起動した瞬間に落ちる



どこの設定をどう変えても変わらないし、Menu Extra Enablerをインストールしたせいかと思い、アンインストールしてみたが変化が無い。

ここで久しぶりに「コンフリクト」という言葉を思い出した。
ひょっとしてアプリがコンフリクトを起こしているんじゃないかと思い、最近インストールしたアプリやプラグインをひとつずつ外して、再起動していって調子を見ることにした。

その結果わかったのは、なんとMetallifizerSleepLessとコンフリクトを起こしていたということだ。
どうしてこういうことが起きるのかはよくわからないが、Metallifizerをインストールしてからメニューバーになんか変な陰が出るなとは思っていた。どうやらこのアプリケーションエンハンサーがメニューエクストラに何か影響をもたらしていたようだ。
なぜなのかはわからない。
しかしサイトを見ていると、このエンハンサーはTigerには対応していないということのようだ。
結構OSXの最初の頃から愛用していたエンハンサーだが、Tiger環境ではこれは切り捨てることにした。


それにしても、コンフリクトの原因を追及するために何度も再起動なんて久しぶりにやった。
OS9時代には毎日のようにやっていた気がするが、OSXでは滅多にこんなことは無い。
ちょっと懐かしいような感じだ。





とここで、「SeireiK」様はじめ何人かの方から
QuickAccessCMはパンサー環境でもちゃんと動いているよ」
というご指摘をいただいた。
そうなんですか?
私の場合、QuickAccessCMをインストールするとまずインストーラでのインストールに失敗して、それで手動でContextual Menuフォルダに本体を入れるとコンテクストメニューにQuickAccessCMは認識するんだけど、QuickAccessSetupでどういう設定をしてもQuickAccessCMの「移動先を選択」のメニューがグレイアウトして結局動かないという症状が続いている。
バージョンが合わないのかもしれないと思って、旧バージョンも試してみたけど全く同じ状況だ。

原因はわからないが、同じ環境で他の人はちゃんと動いているということは何か解決の糸口はあるはずだ。
こちらのiBookが落ち着いてきたら、そのうちトライしてみよう。





昨日は自宅に続いて、職場環境でのネットワーク接続をテストしたのだけども、結論からいうとどの接続もあっけないほど簡単につながった。
現在の職場のWindowsベースのネットワークでも、メールサーバ、WAN、ポストスクリプトプリンター、ファイルサーバともに一発でつながったし、昨年来あれほど苦労した個々のWindowsとの共有接続も一発でつながってしまい、ちゃんとWindowsのSHAREDOCKがデスクトップにマウントしている。

前の現場のMac環境のLANも無線LANもすべて一発で問題なくつながった。
これで旧iBookで使っていたお仕事環境はすべて復元した訳だ。

なんだかあっけない。

すべて整備できるのに1週間ぐらいかかる心づもりをしていたのにもう全部できちゃったというは、快適な環境だともいえるがこういうサイトを主催している立場からいえば面白くない。
何か一つくらいトラブル起きろよ.....(?)





スケジュール管理にiCalを利用している。
それで旧iBookのiCalデータの実体の
"~/Library/Calendars/"
のフォルダごとTigerにコピーした。
ここで上書きのアラートが出なかったことがチョッッと気にかかったが、iCalを起動してみるとちゃんと問題なく前のスケジュール表を引き継いだので、あまり気に留めていなかった。

ところが昨日、外付けディスクにバックアップをとろうとして驚いたのだが、なんとこの
"~/Library/Calendars/"
のフォルダの中身が空っぽになっている。







iCalのデータをコピーした「Calender」フォルダがなんと空になっていた



これは結局iCalの一回目の起動の時に
"~/Library/Application Support/iCal/Sources/"
にすべて移動されたということだ。
このiCalデータだけApplication Supportの外にあるのは不整合だなとは思っていたが、それが改善された訳だがその外にあるデータを自動的に引き継いで移動するという仕様になっている訳だ。
ちょっと感心。







iCalデータはTigerではここに移動される
バックアップの時にちょっとびっくりする




ToyViewer

OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

このサイトを作るにあたって、できるだけスクリーンキャプチャーを挿入して具体的にわかりやすく書くことを心掛けている。
それでそのスクリーンキャプチャーのjpegを撮ったら、webに載せられるようなサイズに加工したりする画像加工ソフトとしてこのアプリは実に重宝している。

最初の頃はいちいちPhotoshopなんかを起動してやっていたが、画像のサイズを変更する程度の加工にPhotoshopはちょっと大仰過ぎる。
それでこのToyViewerはほとんどロスレスに加工できるのが気に入って愛用していた。

ところがこれが、Tigerでは画像を保存するタブを呼び出す、あるいは保存するという操作をすると落ちてしまう。
これに関してはちゃんと作者サイトに書かれていた。

「Tiger環境で保存操作をするとクラッシュするバグがあったので修正した」
と書かれていて、ちゃんと対応版が作者サイトにあるのでユーザはこちらに入れ替えてもらいたい。
これで解決する。







ToyViewerで保存の操作をすると落ちるというバグがあった
作者サイトで対応版を手に入れればこの問題は解決する




2005 年 9 月 28 日





MacScan
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

先日、トロイの木馬スキャンアプリのMacScanがほぼ1年半ぶりにダウンロード再開されたという話題を取り上げたが、21日でライセンスが切れるということもふれた。
それでまた1年半待たされるんだったら使い物にならないなと思っていたが、それは無いにしてもこの会社がこのソフトをどれくらい本気になって開発しているのかがよくわからなかった。

それで21日以降もちゃんと新バージョンが出てきて、引き続きダウンロードができるようなので早速落としてみてテストした。
前の問題点はホームフォルダ以外の場所をスキャンができないこと、(ホーム以外のスキャンには認証を要求されるが認証画面に入ったとたんに落ちる)、スキャンの内容がわからないこと、OS10.2+となっているにもかかわらずジャガーでは起動できないこと、今後の開発のロードマップが一切わからないことなどがあげられる。

このうち認証画面で落ちてしまう問題は解決された。
これですべての場所をスキャンできるようになったのはなかなか良い。

しかしスキャンのスピードは格段に上がったが、スキャンの内容は全くわからない。
以前の古いバージョンでは、トロイの木馬にはどういう種類があるのかという解説のページがついていてこれが結構勉強になったし、こういうファイルをスキャンしているんだなということもわかったのだが、今はとりあえず動いているだけで何をやっているのかさっぱりわからない。

Macには目立ったスパイウエアは今のところ無いので、スキャンもとりあえず機能だけを完成させたということなのかもしれない。しかしクッキーもスキャンしてもグレーゾーンのファイルも一つも無いというのはちょっとどうかなぁ?

ジャガーで起動できないという問題は、クレジットを「OS10.3+」と書き変えることで解決してしまったようだ。
少数派かもしれないが、先週までジャガーユーザだった私から見るとちょっと納得がいかない。

サイトにも開発のロードマップは一切書かれていないので、また今後中断するかもしれないし、どういうファイルをスキャンするアプリにしていくのかも一切明らかにされていない。
相変わらず頼りになるのかならないのかよくわからないアプリだが、とりあえず快調に動くようにはなった。





MacScanはスパイウエアなどをスキャンするアプリ
スパイウエアの10個や20個は見つけてくれれば納得するんだけどなぁ






Tigerについて素朴な疑問あり...
というかジャガーとはあまりにも勝手が違うので、いろいろ驚かされることが多い。

例えば夕べ突然、CPUが100%にフルアップして全く落ちなくなった。
アプリをすべて終了しても変わらない。
直前にゴミ箱の中の大量のファイルを削除しようとして、一度失敗して再試行するという操作の直後だったのでFinderがクラッシュしたのかと思ったが、Finderを再起動しても全く変わらず。

そこでアクティビティモニタを起動して何がCPUを食っているのか確認すると
mds
LAserver
という2項目が浮上してきた。






未明の「たいがあの怪」
突然CPUが100%にフルアップして何をしてもてこでも動かなくなった





プロセスを監視してみると「mds」というプロセスが50~80%
「LAserver」というプロセスが時々30%に跳ね上がり常時100%に達するという状態





この「mds」「LAserver」の情報を見るとどちらも別にクラッシュしている訳ではない
しかも「LAserver」のユーザは「muta」、つまり私になっている
私はこんな物使った覚えないぞ?



結局この
mds
というプロセスを探した結果これはシステムコアサービスのなかのメタデータに関するフレームワークの中にあることがわかった。

つまりこれがあのSpotlightの索引作りでフルアップするというやつじゃないだろうか?
毎日これをやるんだろうか?
何時頃これをやるとか設定できないのかな。出先でこれをやられたら使えないなぁ。
ちょっと「Sherlockの悪夢」が蘇ってくるような体験だった。
時間的には15分ほどでこのプロセスは終了したので、毎晩8時間もリスト作りをしていたSherlockなんかよりは遥かにましではあるのだけど。






幽霊の正体見たり....Spotlight
要するにメタデータ関連のプロセスということなのでそういうことらしい
たいした時間ではなかったので気にすることは無いと思うが





gooDict
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Tigerに上げてもう一つうれしかったことはジャガー環境では使えなくなっていたgooDictがまた使えるようになったということだ。

これはgooの百科事典機能を活用するアプリなのだが、ちょっと言葉の意味を調べたい時などに結構重宝していた。しかしgooのサイトのフォームが変わってしまったらしく、前のバージョンは動かなくなってしまった。
作者さんはこれに対応したが、対応したバージョンはパンサー以上でないと使えない。

これがまた復活したのは助かる。
なんせ物を知らないもんで。





gooDictはgooの百科事典、英和辞典和英辞典などの機能を使えるアプリ
システムがタイガーになったことでこのアプリが復活した



Safariについてもうひとつ気がついたこと。

web上の画像を別画面に表示した時にそのタブに画像の名前だけでなく、画像のピクセルサイズを表示してくれるようになった。

この痒い所に手が届く心配りがたまらない。

webを作っていると昔の画像と同じ物を使いまわす時に、画像の名前だけでなくサイズが欲しい時がある。
例えば私のサイトではアイコン画像はすべてサイズ指定をしているからだ。

しかしそういう時にオリジナルのhtmlファイルからサイズを探さないといけないというのは結構ストレスがたまる手間だった。
ブラウザがピクセルサイズを表示してくれれば簡単なのにと思っていた。
ところがそういう私の思いが通じたのか、同じような不満を持つユーザが結構多かったのかわからないが今のSafariはこの機能を実装していたのだ。

Tigerインストール以来感動ばかりしているが、これも細かい話しながら私にとっては結構感動の出来事だった。
この機能はまだシイラも実装していないはずだ。

一時期他のブラウザーをいろいろ物色していたが、やはりSafariからは離れられなくなりそうだ。






Safariは別画面に表示した画像のピクセルサイズも表示してくれるようになった
細かいことながらこの配慮にはしびれるものがある




2005 年 9 月 29 日





Sing that iTune!
(Freeware, Widget for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

ここではお初のDashboardWidget。
iTuneで演奏中の曲のジャケットアートと歌詞をwebから自動取得して表示するWidgetだ。

DashboardWidgetはデザインとしては面白いと思うし、その動きはなかなかMac的で楽しませてくれる。
しかし実用性についてはかなり疑問を感じるということは、以前このサイトのBBSでも話題になってそういう私の考えを書かせてもらった。
実際自分のiBookでDashboardWidgetが動くようになって、それで実際に使ってみた感想はやはり事前の印象と同じで、面白いけど自分はこれを愛用するかというと「?」な部分が多いということだ。

DashboardWidgetはデスクトップに常駐しない。だから邪魔にならなくていいんだという人もいるだろうけど、それはユーザに自由に選ばせるというKonfabulatorの考え方の方が好きだし、実際その方が実用的だと思う。
Widgetの機能によっては普段は見えてない方が良いものもあるし、ある種のステータスを表示するWidgetはやっぱりデスクトップに常駐している方が実用的だと思うからだ。

それでもDashboardWidgetに利点があるとすれば、軽いし起動も素早いのである種のアプリの機能を代理させるという使い方ではメリットがあるかもしれない。
例えばこのWidgetだ。

これと同じ機能のものがKonfabulatorにもあるが、なぜかそちらでは日本語の歌詞の取得に成功しない。
このDashboardWidgetは「昆布」版よりも軽快に起動して、日本語の歌詞の取得にも成功するしそれをKonfabulator版と同じ場所にキャッシュとして保存するので、これをiPodにコピーしてiPodで歌詞を見ながら音楽を聴く、(あるいは一緒に歌う)なんていう使い方ができる。

日本語歌詞を取得できるのがかなりうれしい。
こういう両方あるWidgetはDashboard版で歌詞を取得してKonfabulator版でデスクトップに表示するなんて使い方もできる。
面白いんじゃないだろうか。





Sing that iTune!iTuneで演奏中の曲の歌詞をwebから取得する
日本語の歌詞も取得に成功するのでDashboardはiTuneとセットで使うのも面白いかもしれない




iPodで表示した時に表示曲を再生するメタタグを埋め込むこともできる
またMP3などのIDレイヤーに歌詞を埋め込むこともできる





Shiira Nightly
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Safariと同じweb kitエンジンを使ったCocoaブラウザとして、日本でスタートしたプロジェクト。

そのナイトリーバージョンが出ていたので試してみた。

まず変化はアイコンがアクアイメージのガラス玉というか、プラスティックボールをベースにしたようなアイコンに変わったこと。このブラウザはOSXネイティブの高速ブラウザとして評判が高いが、初代アイコンはあまり評判が良くなかった。
2代目のアイコンは名のあるアイコン作者さんが作った手の混んだものだったが、それでも「アイコンがダサイ」というコメントをあちこちで見かけた。
私はそうは思わないが、しかしやはり魚がリアルすぎたのかもしれない。
3代目のこのアイコンは、当面はナイトリーバージョンに使われ、やがてこちらに乗り変わるようだが、五月人形の飾りのように抽象化された魚に変わって、なかなか洗練されてきていると思う。

変化としてはキャッシュを一発でクリアできるショートカットキーが実装されたりブックマークの共有の機能が強化されたりというところだ。

このブラウザの開発のロードマップを見ると、Tigerに対応するためにPantherバージョンと二つのバージョンがftpに上がっていたが、一つのバージョンでTiger、Pantherの両方に対応してバージョンが統一されたようだ。

使い勝手がますますSafariに近くなってきたが、私としては後キーチェインとクッキーを連動したID、パスワードを自動入力してくれる機能を搭載してくれればいうことが無い。
パスワードを要求されるようなサイトで、パスワードをキーチェインに覚えさせようとするとやっぱりSafariを使わないといけないが、これが解決したらこのブラウザはもう死角が無いといえる。





Shiira NightlyはCocoaのプルタブを利用して3ペイン式の表示もできるブラウザ
SafariMozillaの両方の良さを併せ持っている






キャッシュを一発でクリアできるショートカットキーも実装
ますます使い勝手がSafariに近くなってきた




また従来はSafariと共用だったブックマークは
他のブラウザも選べるようになった






ClamXav
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Macで使えるワクチン(ウイルス定義ファイル)型ウイルススキャンアプリだ。
オープンソースのウイルススキャン用clamavエンジンをGUI化したキットだ。

といっても使い方は簡単で、市販のウイルス対策ソフトと同じだ。
初回起動の時だけ「clamavエンジンをインストールする。同意するか?」と聞いてくるが、ひたすらOKボタンをクリックすればいい。
あとは毎日ウイルス定義ファイルを更新して、ウイルスをもらいそうなフォルダを指定してスキャンすればいい。

問題点としては、相変わらずユーザフォルダ全域とかユーザ/ライブラリホルダ全域のような大きな領域のスキャンをすると途中で止まってしまうという不安定さが残っていることがあげられる。
だからメーラのメッセージフォルダを一つずつ指定して、一つずつスキャンしていくという市販の自動化アプリには無いような面倒な操作が必要になるが、そのかわりそういう点を我慢すればかなりこれは信頼できるセキュリティアプリだと感じた。

例えば私の書類フォルダの中のディレクトリに、一時期話題になった例のトロイの木馬の MP3gen
のサンプルファイルが入っていたのだが、MacScanではこれが素通しだった。
ところがこのClamXavはちゃんと「トロイの木馬を発見」とアラートしてくれた。

またアラートするだけでなく設定で指定したフォルダに感染ファイルを隔離もしてくれる。 この機能も確実に動いた。
かなり信頼できるセキュリティアプリではないかと思う。

自動スキャンやスケジュールスキャンの機能が追加されたが、そういう事情なので私の場合は自動ではなくマニュアルで一つずつ監視しながら使うと思う。
しかしそういう機能も一応実装した。





ClamXavのスキャン結果画面
これはMP3genというオーディオファイルを偽装したトロイの木馬を発見したとアラートしている
快調に動くがあまり大きな領域を指定すると止まってしまうのは愛嬌だ






そのアラートが指示するディレクトリをたどっていくと、問題の感染ファイルがある
これはMP3gen騒ぎの時に手に入れていたトロイの木馬サンプルファイルで
これ自体は無害だが、トロイの木馬スキャンアプリがきちんと動いているかテストするのに使える




またメーラのメッセージフォルダをスキャンするといくつかワームを発見した






これはWMプレイヤーのオーディオファイルを偽装した実行ファイルで
Windowsの世界ではこういうのをプレゼントするのが流行っているらしい
Macには感染しないが、そういうウイルスもちゃんと識別してくれるのがうれしい






そういう感染ファイルを指定のフォルダに隔離する機能もちゃんと動いている
こういう機能を便利に利用するためにはメールメッセージを
ひとつずつ独立したファイルにして保存するメーラ使用をお薦めする
ある種のメーラはアカウントメッセージをひとかたまりで保存するので
一つ感染ファイルが出るとそのアカウントの過去のメールが全滅する





Chicken of the VNC
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

表題のVNCここで紹介したが、これはクロスプラットフォームのオンラインリモートアプリで、相手がMacだろうがWindowsだろうがLinuxだろうがUNIXだろうが関係なしに他のコンピュータからリモートコントロールしようというもの。

これを使って、自宅ではiBookからMac miniをリモートしているし、会社ではDellのWindowsXPをリモートしている。それなりに便利に使えるし操作が半拍遅れるストレスはあるものの、VirtualPCなんかよりも遥かにストレスなく使えるし、Mac一台でこうしたいろいろなプラットフォームを使いたいという人にはお勧めできるアプリな訳だが、これをTiger環境でも使えるようにした。

それで問題なく使えるようになったわけだが、その過程で面白いことに気がついた。

Windowsの世界では「バルカンピンチ」という有名な言葉がある。
Windowsがフリーズして再起動も不可能になった時に、DOSのデザイナーは最終兵器として特殊なコマンドを用意した。
それがCtrl+Alt+Delキーで、これはソフトウエア的にフリーズしたシステムをぶち切る最終手段として用意された。この変な組み合わせは要するに間違えて絶対使わないように、短縮キー操作を設定する時にでもこの組み合わせは普通は絶対使わないという組み合わせとして考えられた。 いわばDOSデザイナーの苦心の作な訳だ。

なぜそんな組み合わせを考えたかというと、このキーを毎回システム終了の時に使ったりされたらすぐにシステムが再起不能なダメージを受けてしまうからだ。
そこで最も押しにくいキーの組み合わせが選ばれた。
それがこのCtrl+Alt+Delキーで、これを通称「バルカンピンチ」という。

これは「スタートレック」(初回放送時は「宇宙大作戦」というタイトルで放映)という昔のテレビシリーズでバルカン星人のMr.スポックが、人の心を読む時に両手の指を思い切り広げて相手の頭に触れたあの異様な仕草が語源になっている。

この「バルカンピンチ」がなんとChicken of the VNCではメニューバーに用意されていることに気がついた時には思わず一人で大笑いしてしまった。
しかし、笑ってはいけない。
リモート先のWindowsがフリーズしてしまったら、残された手段はそんなに多くないからだ。
さすがにWindows2000以降はあまりこのキーを使わなくなったが、VNCの相手がいつもそういうWindowsとは限らない。
WindowsMEとかWindows95とかまだ現役で活きているところがあるからだ。

このChicken of the VNCの作者はなかなか心得てる。





Chicken of the VNCにはWindowsの世界で最も有名なキーコマンドが用意されている
なんとMacからでもWindowsの緊急終了ができるというスグレモノになっている訳だ



<訂正>

ところで、うろ覚えの記憶でバルカンピンチのことを書いたところ 、「さきぱぱ」さんから私の記憶違いについて指摘をいただいた。
バルカンピンチはMr.スポックが相手の肩をつまんで昏倒させるというバルカン星人の得意技のことを言うのだという。指摘されて私も思い出したが両手の指を思い切り広げて相手の頭をつかむのは「精神融合」だった。
(レオナード・ニモイは手も足も顔も指も長いという特異な容貌をした人だったから、こういう唐突な設定が何となくはまっていた。このキャスティングがこのシリーズを成功させたともいえるが、この最初のシリーズのキャスティングの成功のために、後の続編のシリーズのどれもが愚作に見えてしまうというシリーズのプロデューサを大いに苦しめるもとになったのかもしれない。ちょっと余談)

それでバルカンピンチの語源の由来は指を変な角度に広げるという意味ではなくて、このキーを「つまんだ」瞬間にWindowsが昏倒するように落ちるという意味だった。
いずれにしても各自の手持ちのWindowsマシンで実験するのは2~3回にとどめておいた方がいい。
しょっちゅうやっていると本当に起動できなくなるからだ。








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