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2006 年 1 月 2 日




あけましておめでとうございます

「何となくマイペースでのんべんだらりと続ける」をモットーに始めた当サイトも3年目に突入しました。張り切って始めていたら多分最初の2ヶ月でこのサイトも挫折していたと思います。
あまり気張らないで、しかししぶとくということで続いてここまで来ました。今年も皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。






TapDexPane
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これも前々から探していた機能を、システム環境設定ペインで実現してくれた逸品。

要はアドレスブックの検索機能なのだが、アドレスブックそのものにももちろん検索機能はついているもののこれにはなぜか電話番号などのサブ項目から人名を検索する機能がない。
前はこれができていたような気がしたが、いつからか分からないが少なくとも今のバージョンのアドレスブックではできない。

そこでこのTapDexPaneはシステム環境設定ペインとして常駐させるプラグインでホットキーで検索用のフローティングウィンドウを呼び出す。
ホットキーはデフォルトではF1になっているが、このキーにはいろいろ割り当てられているので私はまず他では使わないコマンド+Dに設定した。

検索は名前や所属組織名はもちろん、電話番号の末尾や住所の一部、メールアドレスなどでも絞り込むことができる。
インクリメンタルサーチなので、文字列が長いほど絞り込めるがand、or検索などはできない。

携帯や自宅にかかってきた電話番号を見て誰からの電話かが分からなくて不便な思いをしていた。
電話内蔵の電話帳にデータを入れれば良いのだが、何百件にもなる電話帳データを電話機が代替わりするたびに移行するのはばからしいと思っていた。
こういうところは電話機のメーカー、特に日本メーカーはもっとちゃんと考えてもらいたいところなのだがどうせ統一規格は不可能だから、次はせめてMacとデータをやり取りできる電話に切り替えようと思っている。

それまではMacで電話番号などを検索しないといけないので、このアドレスブックの機能は不便だと思っていた。
これは助かる。


なお検索結果の名前をクリックすれば該当するアドレスブックのカードを呼び出せるし、メールアドレスをクリックすればデフォルトのメーラを呼び出す。
住所や電話番号をクリックするとデスクトップに大きく表示できる。
ひょっとしてアドレスブックよりも便利かもしれない。






TapDexPaneの検索画面
インクリメントで該当候補をいくつか挙げてくれてそこから選択できる
電話番号の末尾など断片情報で検索できるのがすばらしい





システム環境設定ペインで常駐させることもできるし
検索ウィンドウを呼び出すホットキーも設定できる




2006 年 1 月 3 日





Rimpa
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは20世紀ボヤージ2の作者さんがサイトで公開しておられるQuartzComposerによる作品の数々だ。
サイトで自由に閲覧することもできるし、ダウンロードすることもできる。
.qtzファイルはスクリーンセーバ用のファイルというわけでもないがこのファイルはどれも
"~/Library/Screen Savers/"
にインストールしてスクリーンセーバとして使うことができる。
面白いんじゃないだろうか。
ここにいくつかキャプチャを載せておくが、これらはスチルとしてもなかなかきれいなのだがすべて動画として機能する。
このテクスチャーの美しさには何か新しい可能性を感じてしまう。

表題のRimpaが新作だが、これは動く蒔絵といったところ。ネーミングの由来は「淋派」らしい(金蒔絵なのに?)
皆さんも見てみて欲しい。



後日注

BBSでSuperGさんよりご指摘がアリ、Rimpaは「琳派ではないか」とのこと。ご指摘の通りです。
これはちょっと恥ずかしいまちがいです。訂正しときます。







Rimpaは動く金蒔絵といった風情の美しいスクリーンだ





FlyingFishは図形化されたトビウオが飛び交うスクリーン





Ouroborosは何となく南アジア風のデザインの龍がくねくね動くスクリーン





RainForestは雨に萌える樹木のイメージ
写真のような美しい画像だがこれが動画で動く





CNNGlobeは作者さんの作品20世紀ボヤージ2を彷彿とさせるスクリーン
世界のイメージにwebsで取得したニュースが流れる





DotFlagは空気の流れをシミュレートした旗の動きをドットで表現する





Fishはミノカサゴのような魚が泳ぐというスクリーン
動きはシンプルだがやはり図形化された魚のイメージなどきれいだ





Flowersはヤマユリのような瑞々しい花が現れては消える
それだけなのだがきれいなグラフィックだし色彩設計もセンスよくていい





WhoAreYou?はなんだか微妙なスクリーン
あなたは誰?





NumWorldは数字がキュービック上に配置されそれが立体的に動くというスクリーン
まだ他にもあるがどれもなかなかセンスがいいスクリーンだ




このサイトのトップページと各メニューの目次画面を大幅リニューアルした。

このサイトを始めた時からこのトップページとメニューページは気にはなっていた。
始めた時にやっつけで作ってしまったトップページと目次ページの作りが整理されていないためにサイトの利用者には不便をかけているように思っていた。

しかしどういう風に整理したら良いかがなかなか分からなかった。
フレームを使うのは好きではないのだけど、擬似的なフレームのようなものを作って表示を整理するしか方法はないという結論にいたった。
それでもフレームを使うのは嫌だったのでこういうスタイルで決着した。

それに伴って兄弟サイトとして独立していた柊梅庵主謹白は本サイトに吸収合併されるということになった。
これから各コンテンツのデザインも考え直す。
が、今回も一日で改修をやっつけちゃった上に、素材も結構アリものを使っているところなんか相変わらずなんだけど。
また使いうちに考え直すとしてこれでしばらくやっていこうと思う。





2006 年 1 月 5 日




Windowsにまた強度のセキュリティホールというニュースが年末に飛び込んできた。 今回はWindowsメタファイルに仕込まれたウィルスをブラウザなどで読み込むだけで感染してしまうということで、画像ファイルに簡単に仕込めるファイルでWindowsに感染する。
つまり画像付きWebサイトを閲覧しただけで感染するということだ。

これに関するセキュリティパッチもまだ出ていない。また既にこのセキュリティホールに対応するウイルスが確認されているが、これの定義ファイルもまだ出ていない。
つまりWindowsは今のところこのセキュリティホールについては全く無防備だということだ。

基本的にはWindowsではwebサイトの閲覧やメールの送受信はやらないというのが理想なのだが、仕事で使っている人にとってはそういうわけにはいかないだろう。
うちのシステム管理者によると(前にも書いたと思うが彼は前任者とは打って変わって優秀なWindowsユーザだ。)このファイル偽装ははっきり言ってそんなに上級者でなくてもできるそうだ。
つまり誰でも簡単にウイルスを仕込んだ悪意あるwebサイトが作れる。

そして彼曰く
「本当に悪意があるならエロサイトじゃなくて『ウイルス対策のフリーウエアをダウンロードできます』というようなもっともらしいサイトを作るんじゃないでしょうか。そうなると初心者なら手もなく引っかかってしまうと思う」
ということらしい。
もし自宅ないしは会社でWindowsを使っている人は注意した方がいい。
このセキュリティホールは本当にヤバい。
キーロガーでもスパイウエアでも何でも仕込み放題だからだ。


こういうことがあると私のようなサイト管理者が悩ましいのは、何でもかんでもオンラインウエアをここで紹介していて大丈夫なのかということが心配になってくるということだ。
私の場合は自分でテストして有用なソフトだとは判断したものしか基本的には紹介しないことにしているのだが、それでもここで紹介したサイトがそういうデコイサイトだったりしたら私にもウイルス感染を幇助した責任がかかってくるんじゃないかということが心配になってくる。

幸いここではMacのオンラインウエアしか紹介していないし、Macに関しては今のところそういうクリティカルな問題は起きていないから今すぐサイトをたたまなきゃいけないような問題は起きないと思うがこれからも絶対大丈夫だという保証は無い。

もし周到に準備してちゃんと使えるフリーウエアをftpにアップしながら悪意ある画像ファイルも仕込んでいるようなサイトがあるとしたら(現状ほとんど考えられないが、しかし絶対にあり得ないとも言い切れない)そういう処は私のチェックを洩れて、このサイトに紹介してしまうかもしれない。
こういうサイトを運営しているということはそういう地雷の上を歩いているのだということを、今回は自戒すべきだと思った。

いつもならここでひとくさりWindowsの悪口を書くところだが、今回ばかりは他人事だという気がしなかったのでちょっとこういうトーンの文章になってしまった。
私らしくないという批判は甘んじて受ける。






Dashboard Switch
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはDashboardを止めたり再稼働させたリを可能にするアプリ。
作者さんによると
「Dashboardは確かに可愛い。しかしユーザにDashboardを使うか使わないかという選択権は与えるべきだった。だからAutomatorでDashboardを止めるシーケンスと再稼働するシーケンスを作った」
ということらしい。

確かに最近では私もDashboardは便利に使わせていただいているので、文句は無いのだがDashboardとSpotlightに関しては使うか使わないかはユーザの選択に任せるべきだというのはよくわかる。
実際私はexposeなんかは殺しているわけで、Appleが次々と搭載してくる新機能がどれもこれも有用で気に入っているというわけではない。

Dashboardに関しても「こんなもの要らない」と思っている人がいるに違いない。
そういう人にはこのアプリは勧められる。
セットの内容はKill Dashboardは起動するとDashboardを止めることができてEnable Dashboardを起動するとDashboardを再稼働させることができる。





2006 年 1 月 6 日





NetSpeedometer
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは、ネットのスループットを実感できる「スピードメーター」だ。

最近ダイアルアップからADSLに変わった人とか、ADSLからFTTHに変わったという人はぜひこのアプリを入れてそのスピードを実感してみて欲しい。
こういう分かりやすいメーターで見ればうれしい気分になれること請け合いだ。

しかし実用性ということになると「?」がつく。
何よりも表示がでかすぎるのでデスクトップに常駐させておくのはちょっとつらい。
そういう環境が変わったばかりの人が「環境が変わってうれしい」ということを実感するためのアプリだと思った方が良いのかもしれない。






NetSpeedometerは超特大スピードメーター
そのメーターでダウンロードとアップロードのスループットを表示する




2006 年 1 月 7 日





AppZapper
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これは文字通りアプリをザッピングするアプリ。
どういうことかというとアプリのアンインストールをドラッグアンドドロップ一発できるということだ。

Macの場合アプリのインストールは基本的には簡単だ。
中にはインストーラを必要とするものもあるが、アプリケーションフォルダなどの好きな場所にドロップするだけでインストールが完了するアプリが大部分だ。
それで起動するだけで.plistファイルなどの設定に関するファイルは自動生成する。
Application SupportやDocumentなどに支援的なファイルを置くアプリもあるが大抵は自動生成するようになっていて、インストールはドロップ一発というのがMacの原則だ。

これはすばらしいが残念ながらアンインストールはインストールと同じように簡単というわけにはいかない。
アプリ本体を削除するだけではアンインストールしたことにならないわけで、上記のようにあちこちにいろいろなファイルやフォルダを自動生成するアプリが多いのでこれも削除しないといけない。
問題はアプリがどこに何を生成するかということがユーザにはわからないことだ。

私個人はOSXに移行してからもうすでに1000に近いアプリをテストしたと思うので、どういうところにアプリが付属品を生成するかというのは大体見当がつくようになってきたが、それでも今でも稀に意表をつかれることもある。
OSXはある意味場所の意味合いがはっきりしているので、慣れてくるとそういうものを探しやすいのだがOS9と比べるとやはり探さなくてはいけないディレクトリの数は多いので、慣れない人には途方に暮れる作業かもしれない。

実は関連ファイル類はアプリの名前を必ずファイル名に入れるとかの約束事があるので、サーチを使うとアンインストールの作業が早いのだが、もっと簡単にアプリ本体をドロップしたら関連ファイルも全部ゴミ箱に移動するというのがこのアプリだ。

だからユーザはアプリをとりあえず試してみて、要らないと思ったら簡単にこのアプリのウィンドウにドロップするだけでいい。それで余計なファイルが溜まっていくことも無くどんどん新しいアプリを試すことができる。
だから「アプリザッパー」というわけだ。
簡単だし良いアイデアではないだろうか。






AppZapperはアプリのアンインストールを簡単にするアプリ
このウィンドウにアプリ本体をドロップするだけで良い





削除されては困るアプリを設定で登録することもできる
もちろんデフォルトでは起動中のアプリは削除できないという設定になっている





ドロップした結果こういうファイルが該当するというリストを表示してくれる
問題なさそうならこのまま実行すればすべてゴミ箱に移動する





ゴミ箱に移動した後でやっぱり戻したくなっても大丈夫だ
ファイルの元の場所がどこだったかちゃんと記録が残っている




2006 年 1 月 9 日





Snoopy
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

スヌーピーがレッドバロンと空中戦を繰り広げる横スクロールシューティングゲーム。

操作はカーソルキーとoptionキーなのだがカーソルキーは上がスロットル、下がブレーキ、左が上で右が下というふうに上下と左右が入れ替わっており慣れないとちょっと混乱する。

のどかなシューティングゲームなのだが、スヌーピーがキャラクターだというところがミソなのか。






Snoopyは横スクロールシューティングゲーム。
二人で対戦もできる




このサイトで長らく中断していたアフィリエイトを再開しました。

前回は設置一年でなんと合計2,200円もの巨額の利益を上げて、お金よりもアフィリエイトのサーバの動作のせいでサイトが異常に重くなってしまうという、何のためにやっているのかよくわからない状態になってしまったために打ち切ってしまったわけです。
(総額が1万円を超えないために未だにお金のツラは拝んでいない)
今回サイトのレイアウトをいじったのと、しばらくテストした結果以前よりも軽快に動くようになっていると判断したため、Amazonのアフィリエイトのみ再開することにしました。

このサイトを応援しても良いと考えておられる方は、あちこちのAmazonのリンクでお買い物をして上げてください。それで私も少しは機材を増やせるかもしれません。
なおページトップに表示される「Yahoo! Geocities」のポップアップ広告は当サイトのアフィリエイトと全く無関係です。
これは無視してください。
私が設置しているのはAmazonの広告だけです。

よろしくお願いします。





2006 年 1 月 10 日





TabLauncher
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

OS9時代はアプリケーションフォルダや定型文書のフォルダなどをタブ表示してデスクトップの下にいつでも置いていた。
これが実はシステムバンドルのランチャーなんかよりも遥かに便利で、OS9時代にはいつも操作の起点はこのデスクトップ下のタブからという感じだったが、OSXになってこのウインドウをタブ表示にしてデスクトップ下にしまうという便利な機能がなくなってしまった。

代わりにドックを使えということなのかもしれないが、これには大いにがっかりした。
それでしばらくあのタブ表示を再現してくれるユーティリティは無いものかと探していたところこのTabLauncherに出会ったのはジャガーに移行したばかりのことだった。

しかし残念ながら当時のTabLauncherはお世辞にも安定しているとは言いがたく、すぐに落ちるし落ちればそれまでの設定がすべて消失してしまうという問題を起こしていたので結局アンインストールしてしまった。

これはそのTabLauncherをタイガー専用に全くリライトしたということらしい。
それで使ってみた印象から言えば、安定しているし設定が失われるということもなさそうだ。
もしそういうことがあれば各フォルダの中にある.TabLauncherという不可視ファイルを削除すれば戻るそうだ。
またそういうファイルをバックアップしておいて、設定が壊れた時に備えるということもできそうだ。

仕様が変わったのは、このバージョンからデスクトップに新しいフォルダを作るということでしかタブを生成できなくなったことだ。ただし生成したタブはデスクトップ以外にも移動はできる。
ここに要するにどんどんエイリアスを作って、タブから一発で呼び出すという使い方ができる。
ドックが下位置にある場合は邪魔なので当然左右に移動させて使うことになる。
そうすると見た目上はOS9時代のフォルダーのタブ表示が実現できるわけだ。

この操作法に慣れてしまって、これが無いと困るという人は使ってみるといいと思う。
ただ既存のフォルダをタブ化できないのが、私にとってはちょっと痛い。
仕事で使うファイルをプロジェクトごとにまとめてタブで表示し、プロジェクトが終わったらタブを解除するという使い方を私はやっていたので、この使い方には向いていない。

後日注

既存のフォルダをポップアップウィンドウにできないというのは私のまちがいで、フォルダをドックアイコンにドロップするとポップアップのタブになることが分かった。これは面白いと思って調子に乗っていくつか作っていたら突然落ちて、全部消えてしまった。
再起動しても設定がすべて失われているようだ。
つまりOSX導入当時に試した時と同じ問題をまだ引きずっているということだ。






TabLauncherはデスクトップに生成したフォルダをタブ表示できる
いくつもウィンドウを開けておいてもこれなら邪魔にならない





それぞれ好きな色づけもできるので視覚的に整理できる
中身には基本的にエイリアスを置くという使い方がお薦めだ




2006 年 1 月 11 日





Jisho
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これはスタンドアローンな(つまりwebに依存しない)辞書ソフトだ。
機能的には和英、和独、和仏、和露辞書に限られている。
つまり英和辞典の機能はない。

ソフトの仕上がりを考えると日本語を勉強している外国人のために作られたソフトという感じだ。
しかし日本語の語彙力は侮れないものがある。
例えば私がいつも語彙力の基準としているのが、キャプチャーにあげた文例の「下阪」という言葉でこの言葉が検索に通るのはかなりな語彙力だと判断できるということになる。
大阪から東京に行くのは「上京」という。この言葉は誰でも知っているが東京から大阪に行くことは「下阪」という。
仙台から大阪に行くことは「下阪」とは言わない。

この言葉の正確な意味を知っている人は実は日本人でも少数派だ。
これは実は「英辞郎」でも検索にかからない言葉だ。
これがこのJishoではちゃんとかかってくる。

なかなかなものじゃないだろうか。
しかもこれ一つで英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、ロシア語がこの語彙力で表示できるというのはなかなかすごいと思う。

検索にぴったりの表現がかかってこなかった時にはやや検索条件を広くして調べることができる。
それはプルダウンでもできるし、コマンド+option+E、B、Sなどのコマンドキーでも簡単に切り替えられる。
そういう実用性にも配慮されているのが面白い。






Jishoは和英など日本語から外国語訳を検索する単機能アプリ
しかしその語彙力はかなりのものだ





英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、ロシア語に対応している
ファイルのでかさも納得できる充実ぶりだ




巷ではMacBook ProとiMac Core Duoというような話題が盛り上がっていますね。
とうとう来ちゃいました、というところなんですが私のところではiBookもMac miniも昨年更新したところなので、今のところ関心無しというところです。
(ていうか関心あってもお金ないし、置き場所も無いし、ビンボったらしい発想で申し訳ないですが)

こうなってくるとハードよりもソフトウエア的にどういう展開になってくるかが、関心事項です。
未だに昨年iBookを更新したのが良い選択だったのかどうかよくわからないんですが、どのみち過去の例から考えて、大幅なニューモデルの第一世代はいろいろ問題を抱えるんじゃないかと思われますし、それを走りながら改善していくというのがAppleのやりようだし真剣に考えるのは来年以降の次の世代のハードウエアということになるんじゃないかと思います。

そこまでiBookDualUSBでしのぐというのはさすがに無いだろうと思いますので、選択の余地はあまり無かったろうとは思いますが。





2006 年 1 月 12 日





Google Earth
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

過日にGoogle Earthのα版がリークされているという記事をここに書いたが、それがやっとリーク版ではなく正式にβ版としてリリースされた。

内容的にはα版からバグフィックスがされたのと、いくつか動かなかった機能がアクティブになっているということ、ボタン類などのスキンがちょっと変わったということが変更点だ。
Windows版は正式版に昇格したようだが、MacOSX版はまだβ版だ。
実際試したところ、まだいくつかバグが残っているようだ。
WindowsShadeのウインドウフォールドが効かないし、ドックに収納の黄色ボタンもなぜか無反応だ。

しかしまずこのGoogle EarthのグラフィックをMacユーザにも体験してもらってこれのファンになってもらい、やがて続くプッシュプル型サービスにも入ってきてもらおうということで、半完成品ではあるが正式リリースということになったのだろう。

前に紹介したのはリーク品だったのでちょっと居心地が悪かったが、これは正式リリースなので安心して使える。
Windows版はシェアウエアのGoogle Earth Proもりリースされたが、MacOSX版に関してはまだ見送りになった。しかしこれも遅かれ早かれ続くことになる。






Google Earthの表示画面は少しスキンが変わった
これはジャパンのシンボル、マウントフジだが
夏に撮られた衛星写真がベースになっていて冠雪していない
グラフィックのきれいさは評判通りとして
これにこれからどんな機能が載ってくるかが楽しみだ




2006 年 1 月 13 日





Smultron
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはhtmlの編集などに特化したテキストエディタだ。

そういうアプリとして前にTextWranglerというアプリを紹介したが、このテキストエディタはその高機能ぶりに驚かされたものの、一つ不満点があって、フォントの等級がなぜか変更できなくて大きく表示することができない上に、アンチエイリアスが効かないので老眼が入りかけている私の視力では使いにくいという問題があった。

せっかくMacを使っているのにカクカクの文字でテキストを編集しないといけないというのはすごくストレスがあるので、高機能は分かっていたのだが結局手に馴染まなかった。
それで一時期は使っていたが、やはりサイトの編集はiTextに戻っていた。

このSmultronはどちらかというとソフトウエアの開発環境としてすべてを備えているTextWranglerよりはhtmlなどの簡易なソースのエディットに向いている、機能を絞り込んだアプリだ。

絞り込んでいるといってもキーワード検索などの機能はついていて、該当する行すべてにジャンプできるという便利な機能はちゃんと準備されている。
htmlの文法に沿ってタグの色分けをして表示するシンタックスカラーリングも、シンプルな赤青がベースになっていて分かりやすいし私の感覚には合っている。
これもテキストリストにいくつものファイルを並べてどんどん切り替えてエディットできるという機能もついているので、いくつものページを開いてどんどんお互いにリンクやアンカーを埋め込んでいくという編集でも使いやすい。

htmlのタグを直接打つ人にはこれくらいのサイズのエディタの方が使いやすいだろう。

このアプリは実はかなり前から存在は知っていたが、前の環境のジャガーでは起動すらできなかったので試すことができなかった。かなり良さそうだなと思っていたのだが今回実際に手にしてみて私には一番手に馴染む感じがしたので、このサイトの編集はこれからしばらくはこのアプリでやっていこうと思う。






Smultronの編集画面はシンプルだが分かりやすいシンタックスカラーリングも表示される
また検索機能も行単位に飛ぶことができるなどhtml編集には最適な機能だ





あみだくじ
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

我々日本人の意思決定はあみだくじである。
重要事項の選択決定の時に、しかもどれがベストか判断しかねる時には紙に何本か線を引いてその命運を天命に任せるに違いない。

これはその天命確認Widgetである。
今日の昼ご飯は何を食べに行くかなどの重要事項決定のためにチュートリアルが用意されているし、それ以外のカスタムにも書き換えることができる。

編みかけ部分をクリックすればあみだくじが再生成されるので、やり直しは何回でもきく。 これでマックが簡便天命確認マシーンになる。
便利じゃないだろうか。






あみだくじは名前の通りあみだくじを自動生成するWidget




このサイトのトップページに最新記事のアンカーへのリンクを新設した。
このサイトの特にこのデイリーのログの記事が最近膨大な量になって、日付が進むにつれて長大なスクロールをしないと最新記事にたどり着けないという不便をビジターにかけているという点が前々から気になっていた。
最近もBBSでもそのことを指摘されたし、その解決策を考えていたのだがとりあえずこういう方法で手っ取り早く解決することにした。

最新記事が一番上に来るという体裁にはやはりしたくないというこだわりのために、こういう場当たり的な方法をとったわけだが、これでしばらく運用してみてまた皆さんの意見をお聞かせ願えればと思っている。





2006 年 1 月 14 日





lbreakout2
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

昔ながらのアーケードゲームのブロック崩し。

操作はカーソルキーとスペースキーで行う。
パドルの移動はマウスでもできる。
どちらががやりやすいかはやってみて決めて欲しいが、どちらにしても結構難しいのはブロックとパドルの距離が近いためにかなりの反射神経を求められるためだ。

これは元々Linux環境で開発された、GPLのゲームらしい。
OSXに移植されて、メイクだのをしなくても単にアプリ本体をMacのディスクにドロップするだけでプレイできるようになった。






lbreakout2は昔ながらのブロック崩しゲーム
やってみると結構難しい





Moderntimes
(icons free)
OS10.4Tiger対応

これはアプリではなくアイコンのセット。

これはシステムやホームフォルダの中の各フォルダに貼付ければ楽しくなることまちがい無しのアイコン集だ。






Moderntimesはなかなかきれいなアイコン集
システム周りやホームのドキュメントにいろいろ貼付けると楽しいだけでなく
ファイルの整理にも役立つ




2006 年 1 月 15 日





Skype
(Freeware、ただしSkypeOutは有料)
OS10.4Tiger対応

P2P技術を応用したIP電話のSkypeがバージョンアップした。
Mac用のバージョンはますますOSXネイティブ対応ということでスキンやアイコンがアクアなデザインになった。

だけでなく便利な機能も追加されている。
着信があった時には、自動的にiTunesを一時停止したりというような機能だ。
またSkypeOutをアクティブにしている場合、パソコンで受けた着信を一般電話に転送したりの機能があるそうだ。
(カンファレンスコールの機能を使うということだろうか)
私はSkypeOutを買っていないのでこの機能は試すことができなかったが。
またGrowlに対応したのもいい感じじゃないだろうか。


ところで今日半日、4歳になる次男とこのアプリを使って電話ごっこをしていたわけだが、実際に使ってみると特にモバイルの方のSkypeが音声を発信はできるが着信できなかったり、逆にデスクトップ側のSkypeが突然マイクの音声を認識できなくなったりなどの問題が起きて通話が途絶えてしまうということが起きるようだ。

いずれの問題も2回目以降のコールで起きるので、一回通話が終わるごとにSkypeを再起動すれば使えないことも無い。
使えないことも無いが、ちょっとこの不安定さには疑問を感じてしまった。

OSXユーザでSkypeを日常的に実用に使っている人っているんだろうか?
私はこのアプリが登場した時からずっと注目はしているのだが、どうも注目だけで終わってしまいそうなのが若干残念。

誰かと実際に通話に使うにもSkypeネームを公表しないといけないし、といって私のリアルなお友達で自力でSkypeを設置、メンテナンスできるような人はいないので結局使うことが無く終わってしまいそうなのは残念だ。






SkypeはスキンがOSX風のアクアなスキンに変わった





便利な機能としては、着信があると自動的にiTunesを一時停止するというのもある
音楽止めながら電話を取るとかなるとバタバタするから良いんじゃないだろうか





No Gravity
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

宇宙空間を放浪しながらターゲットを撃っていく3Dシューティングゲーム。

すごいボリュームのシーンが用意されている。
方向転換はカーソルキーじゃなくてマウスでやる。






No Gravityは3Dスペースシューティングゲーム





こういうグラフィックが次々展開する力作ゲームだ




2006 年 1 月 16 日





CotEditor
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ここでSmultronを紹介したところ、BBS常連の「つっきー」様から「CotEditorもあるよ」というご指摘も受けた。
そういえばこのエディターもなかなか良さそうだなと思いつつも、ジャガー環境では起動もできなかったために、以前にはテストできていなかったことを思い出して早速試してみた。

それで実際に動かしてみた感想を書くと、これもなかなかのスグレモノと感じた。

これもアンチエイリアスに対応した表示なので、年寄りの目にもやさしい画面だと言える。
それでシンタックスカラーリングはMozillaタイプのカラーで、htmlだけでなくC、C++、JavaScript、CSS、Perlに対応している。
つまり開発環境として必要な基本機能は持っているということだ。

面白いのは行末コードにCR、CR/LFなどを選べるという機能もついていて、Windows環境などとの互換に配慮しないといけない場合にも、センシティブなエディットにも使える配慮がされている。
そういえばメニューにも「半角¥マークを入力」「バックスラッシュを入力」という両方のメニューが揃っているのもそういう配慮のような気がする。

使えるテキストエディタだと見た。






CotEditorは使えるテキストエディタだ。





Airfoil
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

AirMacExpressを使い始めてから、我が家の無線LANの使い勝手が激変した。
引っ越しをして、リビングのMacをオーディオセットをどうしても離れたところにレイアウトしなくてはいけなくなった時に、そこに線を這わすということは奥さんの強い反対にあって頓挫してしまった。

これでiTunesに溜め込んだ音楽をリビングのオーディオで聴くことができなくなってしまったわけだが、この問題はほどなく出たこのAirMacExpressが解決してくれた。リビングのMacとオーディオは今は無線LANでつながっている。
一時期はIRトランスミッタやFMトランスミッタで解決する方法も考えたが、それよりも遥かに安定したセキュアな無線オーディオラインが実現したわけだ。

そうなると次に考えるのは、音楽を聴きたい場所はリビングだけとは限らないということだ。
それで試験的にキッチンにもAirMacExpressとアクティブスピーカを増設してみた。
この試みは成功して奥さんのこういう機材に対する評価は大いに上がり、新機材の導入がしやすい空気になってきた。

すると次に奥さんから出てくる「要求仕様」が
「リビングとキッチンにいちいち切り替えなくても両方で音楽を鳴らせるようにすればもっと便利なのに」
ということになってくる。
iTunesの無線オーディオラインは相対の通信なのでそれは不可能だと説明しておいたが、しかし本当に不可能なのかということが自分でも気になっていた。

そこで知ったのがこのAirfoilというアプリだ。
これは今回一からコードを書き直したようで、新バージョンから複数のAirMacExpressに同時に無線で音楽を送信できるようになった。

つまり奥さんの「要求仕様」を満たせることが分かった時には多いに、新しい発見をしたという気分になった。
これはすばらしい。
AirMacExpressは従来の無線LANポートの2分の1、あるいは3分の1という価格だ。
このアプリと組み合わせれば面白いことがいろいろできそうだ。

このアプリの元々の機能はiTunes以外のオーディオソースも無線LANでAirMacExpressに飛ばせるということだ。
ということはQuickTimeVLCのようなビデオ音声も飛ばせることになる。
またiTunesを飛ばしている間、アラートなどのシステムの音声も飛ばせるということだ。
この場合はAudio Hijack(Shareware)などのシステムオーディオパッチングアプリと組み合わせることになる。
いろいろな使い方が工夫できそうな可能性が膨らむアプリだと思う。






Airfoilはオーディオソースを指定して送信先を指定するアプリ
これで複数のAirMacExpressに同時に音楽を飛ばしたりできる




2006 年 1 月 17 日





Flip4Mac
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

最近流れたニュースで、わりと話題になっているのがMicrosoft社のMac版Windows Media Playerの開発打ち切りのニュースだったんじゃないだろうか。
Macと圧倒的に販売力の差があって逆転される心配が無かった時にはQuickTimeは脅威ではなかったから
「MacユーザにもやさしいMicrosoft」
なんて顔をしていたが、iPod、iTMSが現実の脅威になってくるととたんに手のひらを返したかのように
「Macに協力しているようなリソースは無い」
とか言い出しているわけだ。
こういうWMV規格のような、一私企業を利する目的だけのために生まれてきたようなビデオ規格はさっさと退場願いたいものだし、私自身は別にそんなものは痛いとも思っていなかったし、Windowsが没落していく過程でそういうことは必ず起きるだろうと思っていたわけだが、世の中にはMacでWMVを見たいという人も結構多いわけだ。
(WMVの次は何が来るだろうか? いずれにしても最終的にはMac版Office開発打ち切りということはかなりあり得ると思っている)

もっとも世の中にはweb上のストリーミングなどでWMV規格なんかを使っている不見識な会社なんてたくさんあるわけで、現に私の勤務先もその不見識な企業の一つなわけだが、そういうものを見る時にいちいちWindowsを用意しないといけないというのも不便だ。

なんとMicrosoftさんはMac版Windows Media Player廃止にともなって、サードパーティのTelestreamと契約してQuickTime PlayerSafariなどのプラグインであるFlip4Macをフリーウエアにしてくれた。

何とも親切なことである。
しかし本家のプロダクツであるWindows Media Playerよりもこちらの方が良くできているというのはご愛嬌だ。

インストーラの指示に従ってインストールを完了すると、QuickTime PlayerSafariに必要なプラグインが所定の位置に格納される。

後はそれぞれのアプリを再起動するだけで良い。
本体のセットがアプリケーションフォルダにインストールされるが、その中に入っているWindows Media Playerというアプリケーションは実際にはQuickTime Playerのランチャーになっている。
QuickTime PlayerはQTムービーを開くのと全く同じ要領でWMVムービーを開くことができるようになっている。
Safariに関しても同じで、web上のQTムービーやmpegストリーミングを見るのと同じようにWMVを見ることができる。

Windows Media Playerは常にWindows版に比べるとMac版はバージョンナンバーが一つ遅れていて、Mac版Windows Media PlayerではWindows版の最新のバージョンのコーデックが見ることとができないという問題がずっと過去のバージョンからあった。
こういうところにMicrosoftの恣意的なものを感じてしまうのか、Microsoftのソフト開発能力の程度を感じてしまうのか人によって意見が分かれるところだったが、もうこの会社は本性を現しちゃったんだから今更期待するものは何も無い。

それよりもQuickTime Playerに依存するとはいえMacで初めてWindowsの最新コーデックを見ることができるようになったわけだから、ゴミみたいなアプリに今更悩まされるよりはこの方がよっぽど幸せな解決だといえる。

OS10.44のアップデートか最新アップデート版のSafariとこのプラグインは相性が悪いという情報も見かける。
なぜかSafariが落ちやすくなってしまうらしいが、アップデートはワンテンポ遅れて慎重にやるというくらいでちょうどいいのかもしれない。
すぐに対応版が出るだろうから。
一応このFlip4Macは本体と一緒にアンインストーラもセットでインストールされるので安心ではある。






Flip4MacQuickTime Playerのプラグイン
この通り最新のWMVコーデックをQuickTime Playerを使って再生できる





柴田淳が好きだと吠えたらお知り合いがこのサイトをを教えてくれた
ところがこのサイトもWindows Media Player用の高解像度画像を見ることができない
それがFlip4Macを入れることでこのようにQuickTime Playerプラグインで見ることができるようになった





少年少女オデッセイ
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これも20世紀ボヤージ2の作者さんがサイトで公開しておられるQuartzComposerによる作品。
20世紀ボヤージ2のバリエーションのようなもので1400年から現在までの歴史上の人物の主なプロフィールが次々と浮かんでは消える。
もちろんこれも
"~/Library/Screen Savers/"
に入れることでスクリーンセーバとして使える。






少年少女オデッセイは歴史の登場人物が浮かんでは消えるセーバ
これも勉強になるなぁ





ふわふわマウス
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

マウスポインタのアイコンを見失うということがよくある。
特に広い表示領域を持つモニタを使って作業をしている人はよくそういうことがあるだろう。 私などはiBookの狭いモニタでもしょっちゅう見失っているが。

そういう人のためにポインタアイコンの位置を表示してくれるユーティリティ、プラグインとして DoubleBothiCursorMouse Locatorなどを紹介してきた。

いずれも使う値打ちはある有用なアプリだが、もうちょっとシンプルにポインタの位置を示してくれればいいなと思うことがある。
ポインタにいちいち何かがついて表示されるのはちょっと煩わしいからだ。

そういうことを考える人にはこのふわふわマウスは良いんじゃないだろうか。
一定時間操作をしていないとマウスポインタが、フワフワと上下に動き始める。
画面上でジッとしていると見失うが、動くものは視覚的にとらえやすいという人間の視覚の特徴を活かしている。
シンプルだけども面白いし使えると思う。





2006 年 1 月 18 日





Speed Changer
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こういうサイトをやっていると、あるいはあちこちのアプリに関する質問を扱うBBSを徘徊しているとよく見かける質問がある。
音ものアプリで多いのは
「再生スピードを変更できるフリーウエアはありませんか?」
というのと
「再生の音程の高さを変えることができるフリーウエアはありませんか?」
という二つだ。

前者の質問には
「実はシステムバンドルのQuickTime Playerでそれは可能だ」
と答えることができた。
詳しくはキャプチャーを見ていただきたいが、QiuckTime PlayerのA/Vコントロールタブで再生のスピードを速くしたり遅くしたりという操作が可能だ。

こういう質問をする人は大抵はギターキッズで、その意図はこういう機能があれば耳コピーが楽になるということだった。私がギターをしゃかりきになってやっていた時代にこういうMacがあればどんなに便利だったことだろうか。

このQiuckTime Playerは再生スピードを変えても音程が変わらないようになっている。だからギターキッズ向きなわけだが、音程を変えたいという時もある。
この後者の質問に答えられるフリーウエアを今まで知らなかった。

先日シイラの作者のMKinoさんのサイトを巡回していたら面白いことを書いておられた。
「一青窈の歌を音程を下げると平井堅になる」というトリビアをそれ用のアプリを実際に作って実証するという記事だ。

このトリビアは知らなかったが、一青窈と平井堅は歌い方が似ているというのは感覚的に思っていた。
それは平井堅が一青窈の「もらい泣き」をカバーしているのを聴いた時に何となく思って、一青窈が平井堅の「瞳を閉じて」をカバーしているテークを聴いてもう確信したのだが、この二人は確かに歌い方が似ている。

歌う時に片手をひらひら動かす仕草も似ている。
これは平井堅によると「音程を正確にとるために"タイミング"を測っている」ということだが、私も音感的にはフラットする癖があるのでこの感覚はよくわかる。

そういう癖を直すためにグリッサンド気味に音を出して、音程を止めるタイミングを手で測っているのだ。だから手を止められてしまうと音痴になってしまうのだという。
一青窈の手の振り方も全く同じタイミングをとっている手の振り方なので、手を止められると音程の弱点が出てしまうのかもしれない。

それでそういうタイプの人は似たようなグリッサンドを多用した節回しで歌うので、一青窈を回転を遅くすると平井堅になるのかもしれない。


早速このアプリを試したところ確かにMKinoさんが書いておられるように平井堅に聞こえた。
面白いんじゃないだろうか。
また自分で実証するためにわざわざアプリまで作ってしまうMKinoさんを尊敬してしまった。

ところでこれは速度を落として音程を下げるのだが、速度を落とさずに音程を上げ下げできるアプリがあれば、「カラオケ練習アプリ」として人気が出るんじゃないだろうか。
こういうのもリクエストしてみたくなった。






Speed Changerは「開く」メニューで音源ファイルを開いて
スピードを設定して再生するだけというデザイン
いろいろ速くしたり遅くしたりして遊んでみると面白い





音程を下げずに遅くしたい場合はシステムバンドルのQiuckTime Playerを使う
これでスピードを設定したら元の音程で遅くできるので
ギターなどの楽器の練習には役に立つ





Carbon Emacs
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

UNIXのキラーアプリの一つEmacsのGUI版、Carbon Emacsがバージョンが上がっている。
これはUNIXの定番テキストエディタで、ネイティブ版はシェル上で動かす。
実はOSXにもデフォルトでEmacsがインストールされていて、それはターミナルで動かすことができるので興味のある方はそちらで体験してみて欲しいのだが、CUIの操作性にどうしても馴染むことができないという人にも使えるEmacsもこのCarbon Emacsというプロジェクトで進んでいる。

今回気がついたことで、一番目につくのはシンタックスカラーリングが導入されたことだ。
これでこそGUI化した意味があるというか、使い勝手としては標準的なテキストエディタとして遜色無いレベルになってきている。

それでいてEmacsの多機能がほとんど移植されているわけだから、持っておいて損は無いと思う。

BBSでどなたかが
「Emacsは単なるテキストエディタではなく環境なのだ」
とおっしゃっていたのが印象に残っている。
確かにCarbon Emacsは単なるテキストエディタという分類に押し込んでおくのは困難なくらいいろいろな機能が盛り込まれている。

その一つがここに紹介した「ゲーム機能」だ。
面白いから試してみたら?






Carbon Emacsはシンタックスカラーリングを表示するようになった
やはりhtmlの編集の時にはこれがあると見やすい





面白いのがこの「ゲーム機能」だ
これは五目並べだが、結構強いのでトライしてみてはどうだろうか





ChibiNinjaMail
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ここで添付ファイルも暗号化できる本格的な暗号化アプリのドロップ暗号2というシェアウエアを紹介したが、これはそのライト版ということでフリーウエアとなっている。
フリーウエアではあるが、必要な機能はすべて盛り込まれているのでこれは導入をおすすめしたい。

最初にデフォルトのパスワードを設定すると暗号化タブが現れる。
ここからメール作成画面に入ると後は普通にメールを書くのと同じように本文を書いて、添付ファイルを付けてエクスポートするだけだ。
それでデフォルトメーラに設定しているメーラに暗号化された本文が現れるのでそれを送れば良いだけだ。

パスワードは自分の決まりの物を使っても良いし、最初のメールを書き込む画面で自動生成することもできる。
後は相手にそのパスワードを知らせるだけで良い。

復号する時にはタイトルやヘッダを除く暗号文本文だけをクリップして「復号」窓をクリック、パスワードを入力するだけでいい。
それでメール本文と添付ファイルが表示される。

これは使えるんじゃないだろうか。






ChibiNinjaMailはメールの暗号化&復号アプリ
普通にメール本文を打って添付ファイルを付けてパスワードを設定しエクスポートする





それでデフォルトメーラに暗号化された本文が生成される
もちろん添付ファイルも暗号化されている





受け取った方は暗号本文をコピーして復号窓をクリック、パスワードを入力する
それでメール本文が表示される





別ウィンドウで添付ファイル(この場合はjpeg)が表示される




2006 年 1 月 19 日





Amseq
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ありそうでなかったフラクタルを応用したセーバ。

Mandelbrot Sequenceというシンプルな等式を使ったセーバなのだという説明がサイトにある。
一部の効果はiTunesのビジュアライザに似たものもあるし、設定で「開始点」の数を増やすと動きは重くなるが絵面は派手になる。






Amseqはフラクタル応用の幾何学的なセーバ





SysStat
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

システム、ハードウエアなどのステータスを表示するWidget。

シンプルできれいなスキンを持ったWidgetで、これでCPUやメモリの占拠率、ハードディスクの空き容量、ハードウエアの温度、バッテリー残、ネットワーク状況とスループット、アップタイムなど知りたい情報は一通り整理して表示される。

なかなか良いと思うのだが、全部表示すると結構CPUパワーを食うので(一表示に5%ずつくらいで全部だと30~40%というところ)これでCPU占拠率をチェックするのは何となくナンセンスな気がしないでもない。

でも必要な時にさっとワングランスでシステムやハードの状況を把握したいという役には立つと思う。






SysStatはシステム、ハードウエアのステータスを一覧表示するWidget
なかなかシンプルながら見やすい表示だ





微妙だがスキンの色も変更できる





SysStat nano
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

上記で紹介したSysStat nanoはなかなか良いステータス表示Widgetだったが、全部表示すると結構CPUパワーを食うということを書いた。
それでもどうせDashboardを開いているとき以外は休眠状態になるわけだから良いといえば良いといえたが、CPUパワーを見たい時に他の表示をいちいち閉じるというのもあまり合理的ともいえない。

それにDashbordも結構いろいろなWidgetを起動して手狭になってきたのでこういうものも切り替えがついた小さい画面の方がありがたい。

という意図で開発されたのだろうと思うがそのSysStatのミニ版が登場した。ネーミングもnanoなのだそうだ。
この小さいアプリにnanoとネーミングするのはこれから流行りそうだ。

で使ってみた感想は小さいしシンプルだけど見やすいし、表示はなかなかきれいなので良いんじゃないだろうか。






SysStat nanoはシンプルだが見やすくきれいな表示が良い
何よりも表示領域に小ささとリソースを食わないというのが良い





スキンを変えることができるし、下のメニュー切り替えで表示の内容も変えられる





スキンを赤くするとこんなイメージ




2006 年 1 月 20 日





DesInstaller
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

アプリのアンインストールをするアプリ。

これは
"/Library/Receipts/"
に生成される.pkgファイルを読み込んでインストーラであちこちにインストールされたファイルを特定してそれを削除する。
なのでここに.pkgファイルを作るインストーラを使うアプリにのみ対応している。

このインストーラを使うアプリはあちこち突拍子も無いところに関連ファイルや支援スクリプトを挿入したりする。
しかもOSXではアプリの関連ファイルはそのファイル名の一部にオリジンのアプリの名前を入れるという約束事になっているが、こういうインストーラを使って挿入されるファイルはそういう約束事に従っていないケースもママある。
なので検索でアプリの名前を入れて関連ファイルをポイということが気軽にできない場合も多い。

このアプリはそのReceiptsフォルダの中のファイルを読み込んで、挿入されたファイルのパスを表示することができる。
それを元にマニュアルで削除することもできるが、もともとインストーラを使うというのはユーザのアクセス権を越えた場所にファイルを挿入するという意味だからFinderを使ってマニュアルでは作業をしにくい場所が多い。
そこでこのアプリには表示した関連ファイルをワンクリックで削除するボタンも用意された。

ところでOSXはせっかく
"/Library/Receipts/"
にインストールファイルの記録を残しておく仕組みにしたのだから、それを利用してアンインストールもシステム標準でサポートするべきだった。
.plistファイルくらいはいくらゴミが溜まってもシステムに影響は無いが、daemonやStartupitemのような場所に不要なファイルを残しておくのはやはりシステムに余計な負荷をかけるので、それはシステムでできるようにするべきだ。
ところがなぜかAppleはそういうことに無頓着なので、こういうフリーウエアを作っていただいた作者さんには拍手を送りたい。

新着アプリを試そうと思った時に解凍したファイルが.pkgファイルでインストーラが立ち上がるのを見るといつも舌打ちしていたからだ。






DesInstallerはpkgファイルのインストーラで
インストールしてくれるアプリの自動アンインストーラ
削除するべきファイルをこのように表示する





ターゲットのファイルがいくつもある時もこのようにディレクトリ表示する




2006 年 1 月 21 日





Sound Studio 3
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これはいつもBBSに書き込みをいただく「さきぱぱ」さんから教えていただいたシェアウエア。
オーディオの録音、再生、編集アプリということで、「さきぱぱ」さん自身が日本語ローカライズに協力されているそうだ。

私はこういう用途にはSpark LEというソフトを使っていた。これはなかなか手に馴染んだが、ベータが終了すると製品版ソフトになってしまったようでオンライン配布をやめてしまったようだ。

それでこれに変わるアプリをなかなか見つけきれなかったのだが、このSound Studio 3はなかなか良い線いっていると思った。 それなりに多機能なのだが、インターフェイスが分かりやすく整理されているのが良い。 その分踏み込んだ機能を探すのはちょっと大変。

そもそもこのアプリに話が及んだのは先日紹介したSpeed Changerで音楽ファイルなどのスピードを変えて音程を下げるという機能を紹介したが、ここで
「スピードを変えないで音程だけ変えられたらカラオケ練習アプリとしてきっと人気が出るだろう」
ということを書いたらこのアプリを紹介された。
これは読み込んだファイルを、指定のピッチに書き換えるという機能で再生時に音程を変えられるわけではないがそれでも簡単に音程を変えられるのでそういう目的には使える。






Sound Studio 3は録音、再生、編集アプリ
サウンドファイル編集アプリとしてかなり多機能





そしてここで話題として取り上げたピッチシフターとしての機能も持っている
ただしいったん加工してからの再生になるのでちょっと待たされる





Audacity
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これも同じお題で「さきぱぱ」さんから紹介いただいた音もの編集アプリ。
というかOSXに移行した頃にMP3を分割したりトリムしたりというような編集アプリが欲しくていくつか試した中にこのAudacityも入っていた。
それで結局愛用していなかったということは何か私の波長に合わない問題があったのだろうけど、それが何だったのか忘れていた。

今回試してみてそれが何だったか思い出したような気がした。
「さきぱぱ」さんによるとクロスプラットフォームアプリによくある弱点で「2バイト」ファイルネームの扱いに問題が起きるのと、インターフェイスがOSXらしくないとのことだった。
確かに開かないファイルが結構あるし、メニューコマンドやツールバーのメニューが全く整理されていなくて、どの機能がどこにあるのか全く脈略がなく混乱している。

機能はOSXの音もの編集アプリの中では一番充実しているだろうし、この機能でフリーで使えるというのは価値があるともいえるが、この混乱したインターフェイスでどこにどの機能があるのか探している時間の方が長いという時間を浪費するアプリで、使っていていらいらすることも多いので使わなくなってしまったのだということを思い出した。

実際このメニューの混乱ぶりはWindowsみたいで、Windowsとのクロスプラットフォームアプリだから仕方ないのかもしれないけど、やっぱりなじめない。
しかし機能の多さは特筆できる。
例えばトラックをどんどん増やして複数の音源をミックスしたり、それでクロスフェードしてトラックをどんどんのばしていったりと、これでちょっとしたDJやラジオドラマのようなものは作れてしまいそうだ。今風の使い方をするのならPodキャスティングのようなことに使う音源はこれで十分編集できると思う。
そのメニューの混乱を我慢できるのならので使ってみても良いかもしれない。






Audacityは多機能、万能、混乱型音もの加工アプリだ
すばらしい多機能と混乱したインターフェイスが同居している




2006 年 1 月 22 日





Witch
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これも以前から知っていたが、テストする機会が無かったプラグイン。
あれば便利だなと思っていたアプリケーションのショートカットキーによる切り替えをサポートする。

だんだん記憶が曖昧になってきているのだが、MacOSの時代には「コマンドキー+tabキー」による切り替えはアプリ単位ではなくウィンドウ単位だったように思った。
だから当時はタブブラウジングなんてなかった時代だから、ブラウザのウィンドウを何個も場合によっては何十個も開いていてそれを次々切り替えて見るのに、この「コマンドキー+tabキー」による切り替えを使っていたように記憶していた。

ところがOSXはこの便利な切り替えをサポートしなくなり、ジャガーあたりからサポートし始めたと思ったらこのショートカットキーではアクティブなアプリケーションを切り替えられるだけで、前のようなウィンドウ単位の切り替えはできなくなった。

ところがたくさん窓を開いている時にマウスでウィンドウを切り替えようとすると、これが思わぬ操作ミスの原因になったりするし、
「ウィンドウをクリックして切り替えする直観的方法にこだわるから操作ミスにつながるのだ、メニューコマンドのウィンドウをプルダウンして開きたいウィンドウを選択すれば良いのだ。」
なんてことをいう人もいるかもしれないが、そんな直観的でない方法を使うんだったら、キーボードから手を離してマウスを使わなくてはいけないメニューコマンドよりも「コマンドキー+tabキー」のショートカットキーの方がよっぽど合理的だったように思うわけだ。

それでこのシステム環境設定ペインはショートカットキーを自分で設定して、開いているあらゆるウィンドウを切り替えるという機能を実現する。
ちなみに私は
コマンドキー+optionキー+右カーソルキー(順方向でウインドウを切り替える)
コマンドキー+optionキー+左カーソルキー(逆方向でウインドウを切り替える)

という設定にした。

他のアプリと衝突しない組み合わせで、すぐに手に馴染みそうな組み合わせということでこうしたわけだがもちろんこれは各人の好みで良い。
Macを仕事でも、プライベートでも使う時にはいつもウィンドウをいくつも開いている時が多いのでこの機能は本当に重宝する。
このペインはなぜもっと早くテストしておかなかったのかと自分で悔やむくらい秀作だと思う。






Witchはショートカットキーでウィンドウを次ぎ次ぎと切り替えられるシステム環境設定ペイン
指定のショートカットキーでこういう表示が出るのでカーソルでウィンドウを選択する
キーボードから手を離さないで次々ウィンドウの切り替えができるというのは重宝する
作業の効率が飛躍的に向上するのを感じられるだろう





その設定項目はシステム環境設定に現れる
その項目を見ているといろいろ面白そうな機能を満載しているようだがまだ使いこなせていない
しかしショートカットキーによるウィンドウ切り替えができるだけでも私には十分価値があるが




2006 年 1 月 23 日





Switch
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

サウンドファイルのコーデックを変換するアプリとしてここでは、 SoundConverterEasyWMAを紹介した。

前者のSoundConverterは現行使われているほとんどのコーデックを扱える万能アプリだったし、 EasyWMAはWMAをMP3やWAVなどに変換する単機能アプリだった。
どちらも使えるアプリだったが、どちらもシェアウエアになってしまったしEasyWMAに至っては、シェアウエア登録しないとトライアルダウンロードもさせないというスタイルに変わってしまった。
それは作者さんの考え方だから、好き好きだと思うがなかなかシンプルで良いアプリだっただけにちょっと残念だ。

それでフリーウエアでこういう機能を肩代わりできるアプリは無いかなと思ったらこういうものが出てきた。
これはwmaやMP3をコンバートできるアプリとしてある程度使える。
「ある程度」という微妙な書き方をしたのは、このアプリのインターフェイスに何となく疑問を感じたからだ。

シェアウエア登録をするとoggやau、m4aなども扱える「プラス版」に切り替えることができるらしい。しかし「プラス版」でなくてもこれらのファイルを扱えるかのごとくのプルダウンリストが現れる。
それで変換をやってみると容量4kの中身の無いファイルになったり、落ちたりする。
「このファイルは扱えません。シェアウエア料金を払え!」
というようなアラートが出るならまだ良いのだがこの、禁則をやると落ちるというのは何となく不快だ。

それにフリー版でも扱えるはずのmp3もなぜか読み込めるものと読み込めないものがある。
その差はファイルネームというわけでもなさそうだ。
mp3変換したプロセスの問題なのかもしれない。

何となく不安定なのが不快ではあるが、とりあえずフリーウエアでwmaファイルをmp3に変換することはできる。その単機能アプリなのだと思えば使えないことも無い。






Switchはwmaをmp3に変換するアプリ
プルダウンするとこれだけのコーデックのリストが現れるので
これだけ扱えるように勘違いしてしまうが実際には
扱えるのはWAV(wma)、mp3だけだ





Tensai
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

日本語は中国語に次いで世界で最も同音異義語が多い言語だということを聞いたことがある。
例えばこのアプリのタイトルの「てんさい」という日本語はいくつあるのかという例文がサイトに出ている。
「天才」「天災」「甜菜」「転載」「天際」などが見えるが、英語にも同音異義語が無いわけではないがこんなに数もバリエーションも多くない。
こういうところも外国人の日本語学習の障害になっているのかもしれない。

以前ここでアメリカの学生さんが作った和英辞書を紹介したが、これもデフォルトでは同じJMDictという日本語リストを使用している。
また漢字字典については「KanjiDic2」を使用している。

面白いのは検索したリストをドロワーに表示することができるという点だ。頻繁に使うリストを登録しておけば語学学習にも役に立つに違いない。
辞書ソフトビュアートしてもなかなかシンプルながら優れていると思う。






Tensaiは英和和英辞書として必要な機能は取り揃えている
これは和英辞書機能





そしてこちらが英和辞典





漢字辞書もサポートしている
これは画数検索





漢字辞書はよみがなからも検索できる
ルビはふってあるが意味が分からないという場合もこれで調べられる
これは日本人にとっても役に立つ辞書だと思う




2006 年 1 月 24 日





Image Tricks
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは言ってみれば、Adobe Photoshopのフィルタというかアクションというかその部分だけを取り出したようなコアイメージを応用した画像加工アプリ。
従ってOS10.4タイガーでないと動かないようだ。

画像加工アプリにはAdobe PhotoshopGimpのような本格的なものが用意されている。
これらは写真を加工するだけでなく一からイラストを描くような作業にまで万能に使える。

すばらしい。
すばらしいがこの本格的画像加工アプリはいずれも、気楽に使えるようなシロ物ではなく使うにあたってはねじり鉢巻を締め、ふんどしを締め直して臍下丹田に力を込めて起動しないといけない。
ちょっとした写真のタッチアップに使うにはいずれも大物過ぎてとてもじゃないが、起動しようという気になかなかならない。

ところがこういう人のためにオンラインウエアで、Adobe Photoshopのような大物加工アプリの機能の一部分だけ実現したというものが結構出てきている。
トリミングやリサイズにだけ特化したもの。ロスレス変換でローテイティングやリバース加工ができるもの。
エンボスやボカシなどができるものなど多士済々だ。

このアプリもフィルタリングなどで画像のタッチを変えたり、フレームをかけたりなどの機能に特化した写真加工アプリだ。
なかなか使えるんじゃないだろうか。
特に私はこのフレーム機能に魅力を感じてしまった。
こういう機能は今までAdobe Photoshopのような製品版アプリかシェアウエアにしかなかったからだ。

こういうものをいくつも組み合わせていくといつかAdobe Photoshopのような大物画像加工アプリは不要になるかもしれない。






Image Tricksは写真加工フィルターアプリ
大物画像加工アプリの機能の一部分だけ取り出したようなアプリだが
フィルタリングについての機能は充実している





ふい字(HuiFont)、ふい字等幅(HuiFontP)
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

これはあれば良いなと思っていた手書風フォント。

OS9には丸漢フォントとしていくつかフリーの手書フォントがあった。
「へた字」とか「へな字」とかあったはずでそういうものを自分で編集したビデオにスーパーインポーズしていたりしたが、そういうものがOSXになって使えなくなってしまった。

でもホームビデオの編集をしていたら必ず欲しくなるのがこの手書風フォントだ。
これはフリーでOSXでもWindowsでも使えるトゥルータイプフォントとしてセットを組み上げてくれた。
もちろんかなだけでなく漢字や記号にも対応している。
実用性は高いんじゃないだろうか。






上二つがふい字ふい字等幅
素朴な感じの手書文字のフォントが欲しかったのでこれはありがたい




2006 年 1 月 25 日





DashMenu
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

タイガーから実装されたDashboardを初めて触った時の不満点は、Widgetをデスクトップに常駐できないという点だった。

ある種のWidgetはその方が便利なものもある。
単語の意味や郵便番号などをさっと検索したり、スケジュールなどをさっと確認したいなどの用途にはデスクトップに常駐されるよりも、Dashboardを開いた時にさっとワングランスで確認できて便利だと思う。

しかしある種のシステムステータスを表示するようなものはいちいちDashboardを開かないと気がつかないというんじゃ使い物にならない。
例えばモバイルの時のバッテリー残量なんてのは、目の端に入っていないといきなりバッテリー切れのアラートに驚かされたりすることになる。

そういう用途にはYahoo!WidgetEngine(旧姓Konfabulator)の方が便利なのだが、この「昆布」は結構CPUを浪費してくれるのが玉にきずで、それで結局最近ではデスクトップに常駐させていない。

つまりある種の機能ではダッシュも昆布も役に立たないという場面があるということだった。

Dashboardに関してはこれをデスクトップに常駐させるユーティリテアプリのAmnestyのようなシェアウエアもあった。これを使えばパンサーでもDashboardが使えるという大物アプリだったが、もうちょっと気楽に使えるフリーウエアは無いかなと思っていた。

このDashMenuはメニューエクストラのスタイルで、起動しているDashboardWidgetを表示する。
そしてプルダウンからそれを選択するだけで、デスクトップに表示できる。
必要なくなったらプルダウンから、またチェックを外せば良いだけだ。
これはなかなか秀作じゃないだろうか。

これならすぐに操作に手が届くし、常駐させておいてもメモリもCPUもほとんどリソースを食わない。
どうせデスクトップに常駐させたいWidgetなんて一つか二つくらいしか無い訳だから、こういうお手軽アプリの方が絶対に実用的だと思う。






DashMenuはメニューエクストラからの操作で
DashboardWidgetをデスクトップに表示する





するとこの通りDashboardWidgetが普通にデスクトップに表示される




ここ数日ホリエモンのおかげで非常な過重労働を強いられていたわけだ。
いや、「強いられていた」ではなくて「現在も強いられている」ということで事態は沈静化の方向に向かうのだろうけどまだ数日はその余波は予断を許さないのかもしれない。

でも正直もうちょっと飽きちゃったけど。

前にもこのサイトのページにも書いたけど、ライブドアみたいな会社を「IT企業」なんて呼んで欲しくないと思っているわけで、あんなや楽天なんかはただのM&A屋としか思っていない。
「IT企業」というのは私が取材してきたクアルコムであったり、ノキアやエリクソンであったり、あるいはAppleやGoogleのような企業を指していっているわけで、こういう町金のような連中がどうなろうが知ったこっちゃないと思っている。

思っているが、現にこうして仕事のスケジュールが大幅に狂わされて大迷惑を被っているわけだ。

もっとも私なんか単に迷惑を被っているという程度の被害だから知れているが。
この世の中にはホリエモンの株主は22万人もいるそうだ。
ちょっとした地方都市の人口くらいの人数だ。
これらの人たちがフィジカルな被害を被っているわけだ。
まことに御愁傷様である。






しねきゃぷしょん
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

先日のログでふい字というフォントを紹介したところBBS常連の「さきぱぱ」さんから面白い情報をいただいた。
ふい字は手書風の素朴な味わいのトゥルータイプフォントだったが、この「さきぱぱ」さんから教えていただいたしねきゃぷしょんは昔の映画の字幕スーパーのような独特の字体の雰囲気があるフォントだ。

昔の映画はいうまでもなく32ミリ~64ミリのフィルムを使っていた。
洋画の場合今と違って吹き替えで上映されるということはまず無くて、僕らは小学生のうちから字幕が入った映画を見せられてきたし映画というものはそういうものだと思っていた。

そのフィルム時代の字幕だが、今のD2などを使ったデジタル上映機と違ってフィルムであるが故に光学的に字幕スーパーを焼き込んで再プリントということはできなかった。
そんなことをしていると上映日程が遅れてしまうし、コストも合わないからだ。
それで昔の映画はどうやって字幕を入れていたかというと、直接フィルムを焼いてそこに文字型の焼き跡を付けるという乱暴な方法で字幕を入れていた。

ところが日本語には「口」のように四方を囲まれてしまうスペースを持った文字がたくさんある。たくさんあるというよりもほとんどの文字がそうだ。
そうするとこの囲まれた真ん中のスペースのフィルムが脱落してここが真っ白に輝いてしまうという問題が起きる。

そこで映画会社の人は字幕スーパー用の独特のフォントを考え出した。
四方が完全に囲まれること無く4辺のどこかは必ず開いているという空気窓が開いた書体だ。
また「撃つ」というような画数が多い漢字は「缶」に似たような映画独特の略字を作ったりして、フィルムの脱落を防いでいた。

今はシネコンなんかはほとんどフィルムレスの上映方式になってしまったし、フィルムを使うところでも今のデジタル光学加工技術で普通のゴシックのようなフォントで「下位置」で字幕が焼き込まれて再プリントされたものが映写機にかかっている。

読みやすくなったともいえるがあの独特のフォントを見ると
「映画を観に来た」
という気分になれたので、あの独特な書体が映画館から消えてしまったのは何となく残念だ。

このフォントはなかなかその映画館のフォントの雰囲気には似せてあるけど
「撃つ」
という字が略字になっていないし、空気窓が開いているのが一部のひらがなだけで「何となく雰囲気を味わうフォント」というくらいのことだと思う。
でも面白い。

こういうのを自作ビデオに焼き込むとオールドファンなんかはうなってしまうんじゃないだろうか。
必ず縦書きで右隅に焼き込んでもらいたいものだ。






しねきゃぷしょんというのは一番下、こんなフォント
「あ」や「め」に「空気窓」が開いている独特のフォントだ
「撃つ」という字も本当は「缶」に似たような独特の略字なのだが
そこまでは再現されていない




2006 年 1 月 26 日





Mandelbrot on Cocoa
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはフラクタルが生成する幻想的な模様をジェネレイトするCocoaアプリ。

これはフラクタルの中でもマンデルブロ集合という等式を使っている。
フラクタルというと他にジュリア集合とかいろいろあるようだが、私などが「フラクタル」という言葉を聞くと最初に思い浮かぶのはこの図形だ。

これは基本的にはそういう図形を表示するアプリということで、使い道としてはこれでいろいろ図形を表示してそのキャプションを撮ってスクリーンセーバにするなんていう使い道が楽しそうだ。
またいくつか図形のバリエーションを体験できるチュートリアルも用意されている。






Mandelbrot on Cocoaはフラクタルとして一般に紹介されている
マンデルブロ集合の図形を描画する単機能アプリ
このように幻想的な図形を描き出してくれる



ところで「難しいことはさておいて」なんて紹介の仕方をされているけど、理屈ぐらいは分かっていないと使い方が分からないんじゃないだろうか?
マンデルブロ集合は複素数列を定義する数式から導きだされる集合で、これを平面軸に表示すると達磨型というか、ヒョウタンというかそういうような図形を形成する。
この図形は要素はシンプルな形をしているのだが、その細部は母型を何重にも複製するような反復するような図形になって、細部を観ていくと様々な複雑な形を見せている。

実は無作為な形に見えている自然の造形物、例えば植物の葉脈であるとか動物の血管のパターンなど一見でたらめに見える自然の造形はこういう数式で表現することができるのではないかというのがフラクタルの考え方だ。

だからこれは「でたらめのように見えて実は植物などの生き物の形は、最も合理的な形を選択しているのだ」という証明にもなる。
フラクタル自体はそういう新しい数学の手法なのだ。






これは典型的なマンデルブロ集合の全体図
黒い部分が集合に内包される部分でこの一部を選択して再描画する





細部を選択して再描画するとこのようなアトランダムに見える形を構成する
母体の形を反復するように複製しながら(相似ではない)さらに複雑な形を作り出す
これで色設定もすれば思わぬ幻想的な模様を作り出すことができる





Celtx
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

このアプリは作者サイトによると
「プリプロダクションで働く人々のために作られた複合的なアプリである」
ということになるらしい。

プリプロダクションの人々に必要な作業は、出そろった要素をどう効率的に盛り込みながら台本を構成するかということにつきる。
これは演劇でもそうだし、テレビやラジオなどのマスコミュニケーションでも基本的には同じことだ。

そういうものをどんどん書き出してまとめながら台本の形にまでまとめあげられるなら、それは効率的なのだが
「そんなことはWordPowerPointでもできるではないか」
というのは業界の経験が無い人のいうことだ。

断言するがPowerPointで台本を作る人の台本は間違いなくつまらない。
これはやはりプレゼン用のソフトで、台本作成用のソフトではないと言い切れる。

それで業界的には「台詞」などの音声情報とト書きなどの「映像情報」、場面転換などの演出情報、編集情報は分けて書けるべきで、それが区別がつかないと訳の分かんない構成になると思うわけだ。

このアプリは主に演劇の台本やスクリプトをスムーズに作成できるアプリとして工夫されている。
もちろんそれ以外の使い方ができるし、テレビなどの構成表の作成にも使えるだろう。
そうであるなら日本語ローカライズは縦書きに対応するべきだったと思っているが、最近はイベント台本でも横書きで書いてくる人が多いのでこれはこれで良いのかも知れない。

そういう作業に特化したという意味では、明らかにWordExcelなんかよりもいいソフトだと思うが、残念ながら最近はそういうファイルをPowerPointで欲しがるクライアントが多いので、使い勝手としてはどうだろうか?

こういう処にもWindowsの閉塞性を感じてしまう私の視点ははたして偏っているのだろうか?






Celtxは台本作成に特化したアプリ
これで演劇でもテレビ番組作成でも対応できる
問題はWindowsゴリゴリのクライアントに対応できないということだけだ




ところで昨日の日経夕刊のトップ記事を見ていたら、これも実に示唆的だと思うのだが中国の10%近い暴力的なGDP成長率のトップ見出しに次いで2番目の見出しがディズニーのピクサー買収の記事だった。
ピクサーはかつては
「ジョブズの道楽だ」
といわれていた。

本業でもろくに成果をあげられない死に体のパソコンメーカーのCEOが利益の上がらない事業に巨額の費用をつぎ込んで意味の無い支配権を行使しているといわれていた。
そして上場以来最も効率的に成果を上げて来たといわれた企業のCEOが一昨日逮捕され、この意味の無い金食い虫といわれた事業が、NYダウ工業30種指標銘柄の代表企業のディズニーに三顧の礼を持って買収を持ちかけられ、これが成立するや否や道楽王といわれたジョブズは30種指標銘柄の企業の取締役に就任して、iTMSのメニューにいきなりディズニーの動画が組み入れられたりしている。

このことは何を表しているのだろうか?
本当の効率的経営というのはどういうものを指していうべきなのか?
「稼ぐが勝ち」は本当に真実なのか?

ここ数日の新聞の見出しを拾い読みしているだけでも、ビジネスの大きな示唆をいくつも拾えるような気がしてならない。
こんな時に
「ホリエモンは本当は悪くは無いんだ」
なんていう書き込みを一生懸命やっているデイトレーダーは、一度で良いから真剣に考えてみれば良いと思ってしまうわけだ。






Launcher
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これは名前の通りランチャーのWidget。

インクリメンタルサーチでWidgetを探してくれるので、Widgetの名前がうろ覚えでも大丈夫だ。
日本語も通る。
問題は設定を観るとWidgetだけでなくアプリもサーチできるようだが、なぜか私の環境ではアプリの検索は成功しない。
Dashboardの中身がそろそろ覚えきれない数になって来たので、こういうWidgetをロンチする機能だけでも助かるとは思うが。






LauncherはインクリメンタルサーチなWidgetランチャー
Widget名うろ覚えでも十分使える





この通りもちろん日本語も通る




2006 年 1 月 27 日





シイラ
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

シイラがまたバージョンアップしている。
ユニバーサルバイナリ化したようだ。

それといくつか新しい機能がついている。
「プライベートブラウズ」は訪問履歴を残さないという設定。それをメニューからプルダウン、チェック一発で切り替えられるようにしているのは便利だ。
家族で一つのアカウントを共有しているような場合は使えるだろう。
自分がどこを観ていたか家族や、アカウントを共有している人に見られたくない場合もあるからだ。

「他のブラウザで開く」というSafariではdebugメニューに隠れている機能も標準でサポートしている。
これもいろんなブラウザで表示を確認する必要があるwebサイトの主には重宝する機能だ。

あとキーチェインにも対応したようだ。
実はこれが私にとっては一番重要な機能で、この機能がSafariなみに機能してパスワードを要求されるサイトにもオートフィルでさっと入れればもう言うこと無い訳で、そうならすぐにでもシイラに乗り換えるところだ。
ところが実際にはこの機能でさっと入れるのはごく一部の限られたサイトで、私が常用しているアクセスカウンターやYahoo!-Geocitiesのログインには成功しなかった。
もっと問題なのはYahoo!のログインページでSSLに入ろうとしたら100%落ちてしまうことだ。

やっぱりブラウザの開発というのは並大抵の難しさじゃないんだね。
せっかくのキーチェイン対応だけど、もう一息というところ。
それとも私のシステムをまだ事情あって10.44にバージョンアップしていないことが、こういう問題につながっているのだろうか?
これについては近日中にバージョンアップ予定なので、その時にもう一度再テストしてみよう。






シイラはキーチェインに対応したとのことで期待してテストしたが
Yahoo!のSSLで100%落ちてしまうしパスワードはやはりいちいち手入力しないといけない
残念ながらもう一息というところだ




もう気がついておられる方もいるかも知れないが、このサイトのトップと各インデックスページにRSSフィードを試験的に設置している。

このRSSフィードサービスは常連さんから情報をいただいたASPサービスを利用していて、厳密に言うと完全なRSSではないのだが、それぞれのページに新たに設置されたリンクを表題とともに更新情報として配信するというサービスだ。
RSSのロボットはリンクだけを探知しているので、プレインテキストの文章は何百行更新しても反映されない。

しかしこれでCGIでも何でも無いプレインなhtmlサイトでも、ほぼ自動でRSSを配信できるわけだ。利用者の便を考えると私のサイトでRSSを配信したかったがそのために編集作業が発生するのは嫌だなと思っていたので、多少擬似的ではあるがRSSらしきものは配信できるこのサービスは便利かも知れない。
しばらくテストしてみて、良いようならこのまま設置しておこうと思っている。
ただ上記の理由でそれぞれのRSSフィードはそのページのリンクしか表示できない。
このサイト上の全メニューの更新情報が欲しい人は各ページのRSSのURLをすべて登録して欲しい。

しかし逆にこの仕様は便利かも知れないが。
このサイトのメニューのうち映画の評論にしか興味が無くて、MacOSXのオンラインウエアなんかどうでも良いと思う人は、映画のメニューのRSSだけ登録しておけば良いわけだ。

各自が好みのページのRSSを選べるという意味では良いかも知れない。
ただトップページのオンラインウエアは毎月RSSの対象になる最新月のページのURLが変わるために毎月再登録し直していただかなくてはならない。
ここだけ不便をかけるが、そういうことでお願いしたい。






MacReporter
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

ということでRSSフィードも設置したことだし、これからはRSSリーダーも積極的に取り上げようと思う。
今のところSafariのRSSリーダー機能をもっぱら愛用していて、これをGrowlで表示させているので、実は機能的には十分なのだが、こういう専用アプリの使い勝手というのも気になってはいた。

これはシェアウエアなのだが、それにふさわしい機能を持ちデフォルトでもすぐに世界のニュースを読み始めることができる。
逆に言うと、ちょっと機能が多すぎて使い切れない面もあるかも知れない。

最近のRSSリーダーのトレンドなのか、テキストでRSSを表示するだけでなく3ペイン式の表示で更新されたリンク先を表示する、webブラウザーの機能も実装している。
ブラウザを起動しなくても更新部分が観られるので、これ単体で巡回しているサイトのチェックはできてしまうわけだ。






MacReporterは3ペイン方式のRSSリーダー
プレビュー画面に更新ページを表示するのでブラウザーいらずだ





RSS Menu
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こちらはメニューエクストラでRSSを見るというアプリ。
RSSはお気に入りサイトの更新情報をすぐに手に入れたいという目的で使うのだが、そのためにRSSリーダーをデスクトップに常駐させておくというのは邪魔かも知れない。
それならメニューエクストラにコンパクトに収めてしまえという発想なのだろう。

チェックしたいサイトのRSSフィードのURLを登録して使うのは他のリーダーと全く一緒だ。面白いのはSafariのRSSリーダーに登録したサイトを直接開いたりすることもできる点だ。






RSS MenuのRSSフィード登録画面
着信を知らせるアラート機能もあったり意外に高機能





メニューバーからプルダウンで更新されたサイトをチェックできる
もちろんクリックで当該ページに飛べる




2006 年 1 月 28 日





Vienna
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これも3ペイン方式のRSSリーダー。

3ペインということだがこれは3つ目のペインでブラウジング画面を表示するわけではない。
ここにはリンクを表示する窓があっていくつかのリンクを同時に表示できたりする。
面白いのはこのリーダーはタブブラウジングをサポートしていることだ。
リンクをどんどん開いて次々とチェックできる。
しかもダウンロードウィンドウもあるようで、そういうこともできる。

RSSリーダーはますますブラウザになっていき、ブラウザはますますRSSリーダーになっていく。
ここまで機能的に近くなっていくとあとは収斂していくしか無いんじゃないだろうか。
ていうよりRSSリーダーとブラウザの使い分けって何なんだろうか?

ところで表示の雰囲気を見ているとこれもWebKitなのかなと思っているのだが、実際のところどうなんだろうか。
画面をスクロールしていく時にコマンドキー+カーソルキーや順送りの時にはoptionキー+カーソルキーなどのショートカットが使えるのもWebKitっぽい。






Viennaはスリーペイン式のRSSリーダー
実用本位のアプリが多いRSSリーダーだが、これはスキンを変えたりの遊び心がある





リンク先のサイトをタブブラウジングで表示することができる
またそこでファイルをダウンロードしてくることもできる
ここまで来るとまるでブラウザじゃないだろうか





ドックアイコンには未読の項目数を表示できる
すべての項目を購読済みにするメニューもあるので
常に最新更新が何件あるかが開かなくても分かる




ジャガーを使っている時に疑問に思っていることがいくつかあった。
一つはジャガーのアップタイムの問題だった。

UNIXはサーバなどのOSとしてよく使われる。
それはノーメンテナンスで数ヶ月とかの長期間連続起動したままで稼働できるからで、こんなことができるOSはUNIXならびにUNIXクローンしかない。
特にメールサーバなどは最近は送受信は24時間になってきているし、しょっちゅうメンテナンスのために落とさないといけないようなサーバでは重要なメッセージを受信し損ねたりして、大切なビジネスチャンスを逃しかねない。
だからこういう用途には数ヶ月もアップタイムを稼げるUNIXが使われることが多い。

ところでOSXのベースになっているのは、FreeBSDというUNIXクローンだ。細かいところに差異はあるものの基本的にはUNIXなわけだ。
ならばOSXにも数ヶ月間再起動しないで連続稼働できるポテンシャルがあるはずだ。

ところがOS10.28あたりまでバージョンが進むとシステムがでかくなって前のiBookDualUSBというハードウエアでは追いつけてなかったということなのか、それともジャガーというGUIには問題があったのか前のジャガーでは連続起動は10日がせいぜいのところで、2週間も駆動し続けていると必ずどこかに不具合が出てきて再起動を余儀なくされる。
(原因はその両方だと思うが)

それでも基本的には毎日再起動しないと安心して使えないWindowsXPなんかよりは遥かに安定しているとも言えるのだが、UNIXの本当の実力はそんなものじゃないはずだと常々思っていた。

それでハードウエアを更新したら本当のところOSXは何日間連続稼働できるかということをテストしてみたいと前々から思っていたわけだ。

そして今日31日目を迎えて1ヶ月を越えたわけだ。

これは前のOS10.28+iBookDualUSBでは到達不可能な水準だったので、やっぱり新しい環境は安定しているのだなということを再認識した。
これまでのところ特に不具合は感じていない。
ゴミ箱を空にするのに異常に時間がかかったり、Finderが落ちたりなどの不規則な動作は感じているが、それ以外に特に問題は無い。

UNIXの問題というよりもGUIのMacOSの問題なのだろう。
不具合が起きる時というのは大抵はFinderの問題だ。
私の場合ほぼ毎日アプリをインストールしたり仕事でも使いまくっているしかなりのストレスをかけている。だから普通の使い方ならやはり2~3ヶ月はアップタイムを稼げるとは思う。

そういう事情なので再起動を必要とするOS10.44のシステムバージョンアップはまだ試していない。このテストが終了したら(つまり不具合が起きて再起動を余儀なくされる日が来たら)アップデートにもかかろうと思っている。






システム連続稼働日数が1ヶ月を越えた




2006 年 1 月 29 日





MPEG Exporter WMV
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

上記の記事でWMVをQuickTimePlayerで再生するプラグインセットのFlip4Macを紹介した。
これでWMVの最新コーデックのビデオファイルがQuickTimePlayerでも見ることができるし、Safariでも見ることができるようになった。

しかしこのどうしようもない規格で保存されたビデオファイルはそのままでは何の拡張性も融通も利かない。これをH.264やMPEG-4などの規格に変換するスクリプトがこれ。
動作はQuickTimePlayerに依存し、Flip4Macをインストールしていないと変換動作に入れない。

これでしかしディスクのWMVのファイルを溜め込まなくていいのは助かるし、副次的なオマケとしてWMAのオーディオファイルをm4aに変換できるというオマケが実現したのがうれしい。
(これに関しては変換後拡張子を「.m4a」と書き換えなくてはならならない)

これで変換したビデオファイルはiPodなどで扱えるようになるし、オーディオファイルはiTunesでも扱えるようになる。
このスクリプトを書いていただいた作者さんには感謝したい。






MPEG Exporter WMVFlip4MacをインストールしたQucikTimePlayerを利用する
これでWMVビデオファイルをMPEG4などのまともな規格に変換できる





フォーマットはH.264などのMac独自の規格、
MPEG4などの世界共通の規格に変換することができる




訂正
H.264はMac独自規格ではないというご指摘をいただいた。
誰が開発した規格かなんてことは私にはどうでも良くて
「Macでしか使えない規格はMac独自規格ではないか」
と思っていたのだが、よく調べてみると地上デジタルのケータイ向け放送ではH.264が採用されるようで、この方式も一応スタンダードなコーデックになりうる可能性はあるようだ。
これは私も見落としていたのでここは訂正を入れさせていただく。





2006 年 1 月 30 日





I Love Lamp
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

こういう60年代に流行ったインテリア小物というのか、サイケデリックな雰囲気グッズというかそういうものをDashboardで表示するWidget。

これをラバランプというらしい。
中身は飽和食塩水とベンゼルアルコールらしいのだが、それを下から色とりどりに変化する白熱灯で照らすとその熱で中の着色されたベンゼルアルコールが、まったりと上に上ったり、下に下がったりというもの。
ラバは溶岩のことだから、「ドロドロ灯」とでも訳すのだろうか。

これをDashboardで表示することで何が起きるかというと...
リソースを浪費するだけのことだ。
しかしこの古き良きサイケデリックの時代に思いを馳せながらまったりするというの良いんじゃないだろうか。
こういう遊びが無いとパソコンなんて息が詰まるよ。

これもどうやらQuartzを使っているようなので、そういう環境でないと動かない。
私の環境では前のバージョンはなぜか動かなかったが、今回は問題なく動いた。






I Love Lampは60年代サイケグッズの定番ラバランプを再現
こちらが新しいスキン





そしてこれが前のバージョンからあるスキンだ




2006 年 1 月 31 日





cocoro
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

グラフィックがきれいなオセロゲーム。
Macと対戦するわけだが、その強さをレベル設定できるようになっているものの、レベル1とレベル4の違いがもう一つよく分からなかった。

前にも書いたと思うが私はどちらかというとオセロに関してはうるさい方で、誰にも負けない自信があるのでついオセロゲームについての評価は厳しくなってしまう。
しかしこのオセロゲームはちょっと風変わりな定石が教え込まれているようで最初は面食らってしまった。
2~3回打ってみると、何となく癖が分かったが初戦では上級者でもしてやられるかも知れない。
そういう意味では何ともいえない微妙な強さはある。

定石にもっとバリエーションがでてくると楽しめるんじゃないだろうか。
見た目だけでなく面白いオセロだと思う。






cocoroはグラフィックがきれいなオセロゲーム
ちょっと風変わりな手筋で上級者でもしてやられるかも知れない





gomokux
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これもなかなかグラフィックがきれいな五目並べゲーム。

OS9時代にはフリーウエアでKzGomokuというかなり強い五目並べゲームがあった。
これにはずいぶん楽しませてもらったし、未だにMac版でこれに匹敵するような強い五目並べゲームにであったことが無い。

五目並べなんて子供の遊びという人もいるが、このゲームには「連珠真剣」という言葉があるように、一目で勝負を決してしまうような緊張感があるのだ。

この五目はそれなりに強いので楽しめると思うが、一度先手を取られてしまうと後は相手の手をつぶすばかりで自分の手作りをしないところがちょっと不満かも。
でもこのグラフィックでこの動きがフリーウエアというのはすごい。






gomokuxは木目も美しいミニ碁盤でやる五目並べ
三三や先手に四四の規制が無いのはちょっと?





xf
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

昔懐かしい横スクロールのシューティングゲーム。

インベーダーゲームがゲームセンターや喫茶店を席巻した後、その単調さに飽きられてしまったのか現れた時と同じように潮が引くように消えてしまった。
その後に来たのがこういうタイプの縦スクロール、横スクロールゲームのいろいろなバリエーションだった。

このタイプのものは相当な種類が作られたがどれも元祖のインベーダーゲームほどのヒットにもならず、そのうちゲームセンターは麻雀ゲームやフライトゲーム、そして格闘技ゲームへと変遷していった。
これはそういう昔の流れを語りたくなるくらいになんだか懐かしいタイプのゲームだ。

この手のゲームには相当お布施を払った。
それでお布施を払わないでゲームができるように、自宅にゲーム機があれば良いのにとあの頃は真剣に思っていた。
今はその願いが叶ってこういうゲームが自分のMacに入っているわけだが、それでもゲームはほとんどやらなくなってしまった。
人生というのはちぐはぐなものである。






xfはまだ未完成と作者さんはいうが一応動いている
昔懐かしい横スクロールシューティングゲームだ





Desktopple
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

このサイトを始めた時に、(そしてトラシューだけではもうあまり書くことが無いということが判明した時に)アプリのレビューを中心に書いていこうと思ったわけだが、テキストだけでは読みづらいし魅力も無いということに気がついていた。
私自身他のアプリ紹介サイトを見ている時に
「スクリーンキャプチャの一枚も載せてくれれば良いのに」
という不満も感じていた。

Macのアプリはマニュアルを読まなくてもフェイスを見ているだけで何となく使い方が分かってくるものが多い。
だからスクリーンキャプチャの一枚も載っていると、何となくそのアプリの使い勝手とか手に馴染むかどうかとかそういう雰囲気まで分かってくるわけだ。

それで私のサイトではキャプチャーを撮ることが可能なアプリに関しては最低でも一枚はキャプチャーを載せるというポリシーでずっと来ている。

ところがそうなると大いに問題が起こってくるのだ。
私はこのサイトの記事制作はほとんどiBookでやっているが、このiBookで私は仕事もしているし、個人の趣味というかお遊びもほとんどこのiBookでやっている。

なのでデスクトップにいろいろ個人情報にまつわるものなどが散らかるし、作業中保留なんていうファイルがいつでもデスクトップにどっさりある。
そのデスクトップでアプリのキャプチャーを撮る時にはいつもデスクトップを片付けてからでないと作業に掛かれなかった。

これは大変不便である。
最近では背景用の真っ白な空のフォルダをフルスクリーンウインドウにしてそれを背景にして撮ったりしていた。
このメニューエクストラはそういうごたごたを必要とせず、メニューエクストラからのプルダウン、あるいはショートカットキー一発でデスクトップを片付けてキャプチャ-を撮れる状態にしてくれる。

前はこれは指定のショートカットキーを叩くと、デスクトプを設定した色のスクリーンで覆ってくれるという単機能だった。今回のバージョンからデスクトップピクチャーも背景にできるようになった。
これでデスクトップのアイコンがすべて消えてアクティブなウィンドウだけが、背景に載っているという状態にできるのでキャプチャー撮りが簡単になった。
ショートカットキーをもう一度多叩けば簡単にこの状態から脱出できる。

私のようなアプリ紹介サイトを運営している方はこの2年間でずいぶん増えた。
2年前にはほとんど見当たらなかったように思ったが、今ではちょっと検索したらいくつもアプリ紹介サイトを見つけることができる。
そういう人々にはぜひお勧めしてしまいたい。
多分そういう人たちのデスクトップはこれから試そうと思っているアプリのファイルで散らかっているはずだから、そういう皆さんは私と同じ悩みを抱えているはずだ。
このメニューエクストラはそういう人にこそ役に立つ。






Desktoppleはデスクトップを隠すメニューエクストラ
操作はメニューからのプルダウンで可能





これは普段の私のデスクトップ
いろいろ保留中のファイルやこれから試したいアプリのファイルなど
散らかりまくっていてキャプチャー撮りが面倒くさい





Desktoppleを使うとワンクリックでデスクトップはこの通り
スクリーンショットがスムーズに撮れるし見た目も美しい





メニューエクストラからの操作だけでなくショートカットキーも設定できる
私はコマンドキー+returnキーに設定した
このワンアクションですぐにスクリーンショットを撮る準備ができる





Desktop Curtain
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こちらもほぼ同趣旨の、デスクトップに散らかったアイコンなどを隠してスクリーンショットを撮るための支援アプリ。
Desktoppleはメニューエクストラだったが、こちらは独立したアプリだ。

これも背景に白バックなどのカラーかデスクトップピクチャーを選ぶことができる。
違いはというとこちらは、まずこのカーテンスクリーンの階層を選べること。
だからデスクトップピクチャーを人に見られることも無くデスクトップのアイコンなんかもキャプチャーできる。

それにDesktoppleのようにメニューエクストラを常駐させたくないという人はこちらを使えばいい。
逆にこのDesktop Curtainのようにいちいちアプリを起動させないと使えないのは面倒だと思う人はDesktoppleを使えば良いと思う。

このアプリは起動してもドックアイコンもメニューバーアイコンも現れない。だからこのカーテンがかかった状態から脱出する方法が見えないが、実はデスクトップを右クリックまたは、controlキー+クリックで設定ウィンドウが呼び出せるので、そこで終了ボタンをクリックすれば終了させることができる。
これだけは起動する前に覚えておいた方が良い。
でないと終了する方法が分からなくてパニクるからだ。






Desktop Curtainはデスクトップを隠してキャプチャー撮りを楽にするアプリ
終了するときはデスクトップを右クリックこのタブを呼び出し設定を開く





この設定ウィンドウで背景も選べるし隠す階層も選べる
またアプリの終了もここでやる







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