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2009 年 10 月 1 日




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Burn
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Macで使えるフリーウエアのCD-R、DVD-R焼き焼きソフト。

Macには昔からある老舗円盤焼きソフトでToastというような製品版アプリがある。
これは万能のディスク焼きソフトだったが、結構高価でもあった。

OSXになって、Macの弱点だったディスク焼きの機能が若干改善されて、Finderディスクユーティリティからも問題なく焼けるようになっていたのだが、先日のLinuxインストール大会でisoファイルをNTFSあるいはFATで焼かないといけないとなった時に、いろいろ困ったことになった。

なぜかディスクが認識できなくてFinderディスクユーティリティからディスク書き出しの動作に入れない。
新規ディスク作成フォルダでディスクイメージを作ると、これはHFS+のディスクになってしまいPC機から読めなくなってしまう。
PC機用のLinuxブートディスクを作りたいのにこれでは困る。
これは今原因究明中だがデフォルトの機能からPCに渡せるディスクを焼く手段がないという困った状態にはまってしまった。

そこで手軽なディスク焼きソフトを探していたら見つけたのがこのBurnだ。
フリーウエアだがToastに匹敵するような多機能を実現している。

データCD、DVD、ビデオCD、DVD、オーディオCD、DVDオーディオ、MP3ディスク作成の他にdmp、isoなどのイメージファイルから直接ディスクを焼くこともできる。
まさに今回のようにMacやPC機などのブータブルディスクを作りたいというような時にはうってつけのアプリだ。

操作画面を見ればすぐに使い方がわかるようにインターフェイスもかなり練られている。
Finderから認識できないディスクがなぜこのBurnから焼けるのかはわからないが、とにかく失敗もなくどのディスクもスムーズに焼ける。
これからはディスク作成には手放せないソフトになりそうだ。





Linuxのブータブルディスクを作る時にいろいろ困ったことが起きた
CD-Rなどのディスクを入れてもディスク作成の待機状態にならないのだ
Finderの「新規ディスク作成フォルダ」からなら焼けそうだったが
ここから焼くとディスクのフォーマットはHFS+になってしまう
これではPC機のブータブルディスクにならない




Burnはいろいろなスタイルのディスクの焼き方に対応している
データディスクの場合はウインドウに焼きたいファイルをドロップする




下のディスク容量がオーバーしていないことを確かめて
「ディスク作成」ボタンをクリックすればそのままディスク焼きに入る




例えばDOS独特のフォーマットのVCD(ビデオCD)なんかも
メニューに在ったりして一度試してみたいもんだ
日本では再生機もほとんど普及しなかったのでPCで見るしかないのだが




今回重宝したのはdmgやisoというようなディスクイメージファイル
から直接ディスクを書き出す機能だ
特にisoの扱いに困っていたのでこれはドンピシュリだった
isoのインストールディスクイメージを中央にドロップする




するとそのままの構成でCD-RやDVD-Rに書きだしてくれる
Linuxのブータブルディスクを作るというような用途にはぴったりだ




「ディスク作成」ボタンをクリックするとドライブメディアを選択する
通常ここは何もしなくていい




あとは見ているだけ




セッションを閉じる(ファイナライズ)まで連続で進んでしまうのでミスがない
このファイナライズをしていないためにディスクを
開くことができないというミスに何度泣かされたか




焼き上がったディスクは自動的にマウントされる
その中味を見るとちゃんとディスクイメージの中味を反映している




ドックやアプリ選択バーのアイコンにはプログレスバーが表示される
なのでバックグラウンドでディスクを焼いていても進行状況がわかるように配慮されている
なかなかニクい機能だ




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AnyToISO
(Freeware)
Windows2000~Vista対応
OS10.5Leopard対応

ネットに転がっている各種のディスクイメージファイルをWindowsネイティブのisoフォーマットに変換するアプリ。

サポートしているのは以下のフォーマット
BIN, MDF, UIF, PDI, CDI, NRG, B5I, IMG, DEB, DMG
これらのCD、DVDイメージをisoフォーマットに書き換える。
今回これはVMWareでLinuxを扱うことになってとても重宝した。
Macで標準にサポートしているディスクイメージファイルはdmgで、これにHFS+かマルチサポートのフォーマットで保存するというのがネイティブだが、PC互換機ではisoファイルにするのが標準だ。
Windows機のディスクバーナソフトは大抵はisoをサポートするという仕様になっている。

一段変換が伴う時に高価なディスクバーナソフトなら、そういう機能も持ち合わせているかもしれない。
でもフリーウエアでやりたいというなら、AnyToISOがシュアだと思う。

なんせMacとWindows両方のプラットフォームをサポートしている。
使い方もMac版Windows版ほぼ同じだが、Windows版のみにセットアップウイザードがつく。
Mac版はディスクにコピーしたなりいきなり開いていきなり作業にかかれる。





AnyToISOのユーザインターフェイス
上のフォームに変換元を下のフォームに変換先のディレクトリを入力する




ブラウズボタンをクリックするとダイアログがでてきてそれぞれの指定ができる
ディスクのフォーマットは実はこんなにたくさんあって大変な感じだが
大抵はデフォルトのオールサポーテッドのままいじらなくても大丈夫な筈だ
openボタンをクリックすると書き出しが始まる




Windows版の方はインストーラ方式でセットアップウイザードが付属している




でもインターフェイスそのものはMac版と基本的に同じだ


2009 年 10 月 2 日




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DMGConverter
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

あらゆるフォーマットのディスクイメージを簡単に作ったり変換したりするアプリ。

これも例のLinux騒動でディスクイメージをなんとかしなくてはいけないというプロセスの中で見つけた。

簡単に言うと中味の入ったフォルダをドロップしてお手軽にディスクイメージ化したり、そのディスクイメージをWindows向けのフォーマットやUNIX向けのフォーマットに対応させたり、既にあるディスクイメージを変換したりというようなことができる。

Windows向けのiso、jolietというようなディスクイメージをMacのユーティリティも読むことができるのだが、Macから書き出すのはFinderディスクユーティリティの細かい設定がないので、なかなか行き届かないところもある。

もっとも最近はUDFで焼いておけば大抵は大丈夫なような気がするのだが、時たままともにそういうものを読めない写真プリンタ(パソコンがなくても写真がプリントできますとか宣伝しているああいうヤツ)があるので、やはりこういうものを持っていると心強い。
ブータブルディスクを作るとかでも重宝する。

詳細はキャプチャーを見てもらいたいが、これだけ有れば大抵のシチュエーションは何とかなるだろうというくらいたくさん設定項目の選択が有る。
そのくせインターフェイスはほとんど何もしないで、変換したいフォルダをドロップすれば良い。
簡単だ。これは良いアプリの見本のようなインターフェイスだ。

Burnと組み合わせれば、あの高額のディスク焼きソフトの機能の大部分がフリーウエアで実現してしまう。





DMGConverterのインターフェイスはこんな感じでシンプルそのもの
まずフォルダからの作成かディスクイメージの変換か分割ディスクイメージの作成かを選ぶ




フォルダからの作成ならまずイメージファイルの形式を選ぶ




次にディスクの形式を選ぶ
UNIX向けのUFSまで用意されていることに注目
でも通常のMac同士、あるいはWindowsとのやり取りならUDFで充分かも




ちなみに「変換」タブを選べば変換後のフォーマットを選べる




また分割ファイルとしてイメージファイル化することもできる
分割したファイルをどうやって一本化するのかよく知らないのだが
catコマンドでくっつくのだろうか




操作の開始は簡単だ
例えば「フォルダから作成」はウインドウに作成したいフォルダをドロップするだけ




すると作成が始まる




環境設定で指定した場所(デフォルトではデスクトップ)にディスクイメージファイルができる
クリックすればマウントもできる




ディスクユーティリティでファイルやマウントしたボリュームを
見てみれば指定通りのファイルになっているか確認できる
これは.dmgのUDFフォーマットになっていることがわかる




こちらはisoファイルになった


2009 年 10 月 3 日




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ForeverSave Lite
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

作業中のファイルを自動的に保存してクラッシュの時に「しまった!」となるのを防いでくれるアプリ。

私が仕事でパソコンを使い始めた当時、OSはWindows95だったが、これが当時は恐ろしく凶暴なヤツだった。
徹夜で作業をして後少しという時に限って
「不正な操作が行われたために終了する
保存されていない作業中のファイルは失われる」
という表示を出して一切の操作を受け付けなくなって、結局徹夜の仕事が一瞬で失われてしまうということを何度か体験した。

これがトラウマになってパソコンというのは
「ワンステップごとに常にファイルを保存しながら作業しなければいけない」
というのは習い性になってしまった。
Windowsでいえばcontrol+Sキーを、Macの場合はコマンド+Sキーを叩く指の形はクセになっている。

そういう癖があっても作業につい集中していると、パソコンがクラッシュして「しまった!」となることはよくある話だった。


Windowsはかなり長期にわたって凶暴なままだったが、それでもカーネルをNTに変えて、同じく負けないくらいに凶暴だったMacもOSXになってUNIXベースになって以来、そうそうクラッシュもしなくなった。
システムが落ちるという経験はほぼなくなったが、それでもアプリが落ちるということは両者ともまだたまにある。

MS Officeの場合は作業中のファイルを暫定的に保存する機能がある。
MacでもFinalCutのような大物アプリにもそういう機能はある。
これがあるおかげで助かったという経験がある人は多いと思う。

あの機能が普通のテキストエディタや画像加工ソフトにあれば良いのにと思うことがある。
このForeverSave Liteがそれを実現する。

以前はこの作者はEverSaveForeverSaveというアプリを配布ていたが、これがForeverSave LiteForeverSaveになったようだ。
ForeverSave Liteはフリーウエアで、ファイルの自動セーブ機能に特化している。
ForeverSaveはシェアウエアで、バックアップ機能、バージョンマネージメント、クリックルックなどの機能が追加されている。
でもこのForeverSave Liteの方でも実用性は充分だ。

設定した時間が経ったら作業中のファイルを自動保存する(デフォルトでは1分)
作業中のアプリから他のアプリに乗り換えてまた元のアプリに戻った時に自動保存する
未保存の新規ファイルを保存するようダイアログを自動表示する

などの機能が実現する。
また本体アプリを終了しても、自動保存機能は常駐のメニューエクストラから実行するのでジャマにならないし、ログイン項目にしておけば忘れることもない。
普段は意識することもないが、アプリがクラッシュした時にきっとありがたみを感じる筈だ。

これは面白い。





ForeverSave Liteを初回起動すると派手なコントロールセンターが表示される
以前のようなインストーラを使わなくなったが画面が切り替わる度に
派手なエフェクトででてくるので最初はちょっと腰が引けるかもしれない




このコントロールセンターで粗粗の設定は進められる
後で変更もできるので気楽に進めよう




どのアプリにこれを適用するかをコントロールセンターで登録する
下の+ボタンをクリックすると追加できる
プルダウンで今起動中のアプリが出てくるので適用したいアプリを選んで登録する




すると個別のアプリの設定が現れる




例えばどれくらいの時間作業を中断すると自動保存されるかを決められる




特定の領域のファイルを除外することもできる
勝手に上書きされては困るようなものもあるだろうからこういう設定があるのは便利だ




未保存の新規ファイルがある場合どうするかも決められる
保存先のダイアログを自動的に表示して注意を喚起することもできる




メニューバーからこのコントロールセンターや設定ウインドウはいつでも呼び出せる




試しにSmultronを登録して新規ファイルを作ってみた




Smultronのような多くのテキストエンコードを扱えるテキストエディタの場合
最初にテキストエンコードの種類の設定をしておいた方が良い
そうでないとこのように保存されたファイルを開いてみると文字化けしているなんてことがある




そこらをクリアしていればこのとおりちゃんと正しい文字コードで保存される




新規ファイルを作って保存していない場合はこのように保存先のダイアログを
自動的に表示してまだ保存してないことを知らせてくれる




ForeverSave Liteの良い点はアプリ本体を終了しても
メニューエクストラが残って自動保存機能を継続してくれるという点だ
一度設定してしまうと後は全く意識しないで使える


2009 年 10 月 5 日




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「未来派デザイン」のマウスを買ってしまった


SCOPE NODE

自宅のMac mini用に買ったごろ寝マウスが家族の評判が散々なので、ちゃんとしたマウスを買うことにした。
オムスビ型iMacといっしょに買ったサンワサプライのマウスのクリックが壊れてきているということもある。

それで、本当はトラックボールが欲しかったのだが自宅のすぐ近くのエディオンが閉店セールをやっていることもあり、そこではトラクボールを置いていないのでノーマルなマウスを買うことにした。
ワイヤレスかケーブル式かで迷ったが、ワイヤレスは前に一度失敗しているので、ケーブル式USBの3ボタンマウスを買うことにした。

とてもノーマルな選択だ。

でもノーマルすぎるのは面白くない。
それで前々から気になっていたこのSCOPE NODEを試してみた。
デザインがかっこ良かったから・・・それしか理由がないのだが。

80年代に士郎正宗デザインの未来的マウスというのが話題になったことがある。
それとデザイン的なツボが似ていると誰かが評しているのを読んだことがある。
そうなのかどうかよくわからない。
見た目使いにくそうだが、意外に持ってみると使いやすいかもしれないと期待したが、やっぱり見た目通り使いにくい。
スクロールホイールの位置がセンターよりも右にずれているので、人差し指でスクロールホイールを回していると、どうしても人差し指の移動距離が大きくなってしまう。
それでスクロールホイールは中指で回して、薬指で右クリックをするという使い方がよさそうなのだが、薬指を使うのに慣れていないために、どうしても手首をひねって中指で右クリックしてしまう。
慣れたら使いやすくなるのだろうか?

それとも使い方が違うのかな。
やはりトラックボールに勝るものはないなぁ。



2009 年 10 月 6 日




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PCWizard
(Freeware)
Windows2000~Vista対応

WindowsPCのハードウエアのあらゆるステータス、情報を表示するウイザードアプリ。

そもそものきっかけは会社で管理しているマシンを設置している環境が、オフィスの設計ミスで蒸し風呂のように暑くこのまま放置していると3年で全部のマシンが石が焼けて起動できなくなると警告したところ、「大丈夫だろ」と相変わらずたかをくくっている人たちがいるので、そういう人達に「科学的根拠」を突きつけて、改善させたいということだった。
こういう人達はこの春に「大丈夫だろ」といってウイルス感染騒ぎを引き起こしたわけだが、その教訓から何も学んでいない。

それでMacの場合はTemperatureMonitorという常駐アプリで、CPUやメモリ、ディスクなどの温度変化をグラフィックなログで残すことができるので、これを資料として出したわけだが、Windowsでもこういうことができるアプリがないか探していた。
そのものズバリというアプリは結局見つからなかったが、今現在のステータスを詳細に表示するシステムプロファイラのようなアプリということで、このPCWizardを見つけた。

ハードウエアの情報、スペック、CPU使用率、温度などのリアルタイムな状態を表示するし、グラボなどのベンチマークも計測することができる。
目的とはちょっと違ったが、持っていても良いアプリだと思った。






PCWizardを探し始めたそもそものきっかけはこれ
会社で管理しているMacでTemperatureMonitorでログを取るとCPU温度などが
常時80度近くまで跳ね上がっているのでこのグラフでそれを警告することができた
Windowsでもこういうグラフが出せるアプリはないか探していた





そのものズバリというアプリは結局見つからなかったが
PCWizardならハードウエアやOSの情報、ステータスなど
ほとんどのリアルタイムデータなら表示できる





これはハードウエアの名称を表示している
石の名称などを表示している





この場合はVMWareで起動しているWindowsなのでそれを認識している





これはOSの名称、バージョン、ステータスなどを表示する画面
Swapなどを表示している項目に注意





今度は富士通のハードに載せてみた





温度を表示する項目はこちら
残念ながら今のリアルタイムのデータしか表示できないのだがこれでもないより良い





面白いのは演算やグラフィックなどのスピードを計測するベンチマーク機能がついてることだ
ハードはどの程度のポテンシャルを持った機械なのかこれで計測できる


2009 年 10 月 7 日




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OS10.2Jaguar+Classic環境復元計画始動!

一連のLinux騒動のきっかけになったiBook DualUSBのリストア計画がまた始動した。
Linuxをインストールしてデスクトップ機として使用するか、あるいはファイルサーバとして使用するという計画は頓挫した。
詳細は以下の記事以下数日の一連を参照あれ。
ことの起こりはiBook〜そしてFedora Core本格始動に向けて戦いは始まった・・・

かといってPowerPCのG3Macなので、Windowsをインストールするとかいうわけにもいかず、今まで放置されていたのだが、ここは初心に戻って
OS10.2+OS9.1Classic環境
というオールドタイマーな環境に復元することにした。

ところで、インストールは順調に進み、OS9のインストールも完了してClassicも起動、AirMacExpressから無線LANに繋ぐこともできた。
しかしここでファイル共有に問題があることに気がついた。
私のところではMac miniをOS10.3Pantherで、iBookG4はOS10.4Tigerで、MacBookはOS10.5Leopardで運用している。
バラバラだ。
OS10.3以上はファイル共有に関しては問題はない。
しかしMac miniはJaguarのiBook DualUSBに繋ぐことができない。
Mac miniからiBookに繋がらないしiBookからMac miniにも繋がらない。

OS10.2のiBookからOS10.5のMacBookには繋がるが、OS10.5のMacBookからOS10.2のiBook DualUSBには繋がらない。
つまりこのOS10.2をインストールしたiBookDualUSBをファイルサーバとして使える可能性はないということだ。
デスクトップOSとしてJaguarが使いにくいことはこの数日散々経験している。

ということでせっかくリストアには成功したが、結局このiBookの使い道はいまだに思いつかないということだ。

今度はTigerくらいインストールしてみようか・・・






OS10.2Jaguarのインストールを久しぶりにした
アップデートは今でもサポートされているらしく
Jaguarの最終バージョンのOS10.2.8には問題なくアップデートできた





この時代(OS10.2リリース当時)にはデフォルトブラウザはMSのInternet Explorerだった
Classic環境のインストールにも成功してOS9のInternet Explorerも起動に成功





久しぶりに使うClassic環境
しかし起動の仕方すら忘れている





Classic環境用としてはOS9.2.2の方が安定しているが
OS9で起動する場合はOS9.1の方が安定している
今回はOS9で起動するケースも考えて9.1で止めた
久しぶりに見る「アイコンパレード」





これはClassic環境で起動したK'z GomokuMerryXmas Vaccine
MerryXmas Vaccineは99年に流行したMerry XMASというMac最後のウイルスを駆除する
これはHyperCardのスタックという形で感染するウイルスだった





Macユーザに比較的普及していたのはこのEarly Birdだった
こういうコレクションが私のハードディスクにはまだ残っている





今回Classic環境を起動してみて初めて気がついたのだがこんなソフトもあった
何の役に立つのかわからないが方程式が表現するグラフを自動生成するアプリ
数学の先生には役に立つアプリなのかな





Jaguarの頃はネットワーク上のサーバに接続する方法も今のMacとはかなり違う
今のMacは最初からFinderの左ペインに接続可能なホストが見えているが
この頃はコマンド+Kでブラウジングしないと接続できない
これはJaguarからLeopardに接続した図でボリュームアイコンのデザインも今と違う





逆ルートを試してみたが失敗
つまりLeopardやTigerからJaguarの共有フォルダには接続できない
イコールJaguarで起動しているMacはこの組み合わせではファイルサーバにはできない
iBookの使い道がなくなってしまったがしばらくはClassic環境の研究に使うかも


2009 年 10 月 8 日




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コマンドを使えない人ははたしてLinuxが使えるか?

先日Linuxインストールの奮闘記のようなことを書いたところ、何人かの方から
「やっぱりLinuxは難しい」
「Linuxはやはり使えない」
というような反応をもらって、これはまずいなと思ってしまった。

確かに先日はかなりの苦戦をしたが、それはPPCのiBookにインストールしたり、VMWare Fusionにインストールしたりという特殊条件があって、それが想像以上に難しい問題だったからだ。
しかしそれは非常に特殊な条件の場合だ。
G3のPPCをLinuxで再生しようなんて、非常に少数派の考えることだろう。
ましてや仮想マシン環境でLinuxをゲストにして動かすなんて、数年前はコンピュータの専門家のシステムエンジニアの領域だった筈だ。
そういうことに私のようなコンピュータのシロウトがチャレンジできるようになったということにむしろ進歩を感じてほしい。

私の印象ではLinuxはかなり使えると思う。
それもコードを開発する技術者にとって使えるというのは勿論だが、そうじゃなくってUNIXのコマンドを理解できない普通のパソコンユーザが、一般的なパソコン用途に使う場合でも使えると思っている。


そこで今回はUNIXコマンドなんか全く理解できない人、
「ls? 何者ですかそれ??
cd? それって音楽聞けるんですか??」

みたいなレベルの人でも使えるgnomeのGUIアプリをいくつか紹介する。

正直一般的なパソコンの使い方って、webを見てメールして、jpegをカメラから取込んで、音楽聞いて、動画観て・・・くらいの使い方までじゃないだろうか。
mixiするのもググるのもブラウザ経由だから、これだけできれば日常のデスクトップ機の使い方のほとんどの部分をカバーできると思う。
その程度ならもうLinuxでも充分なのだよ。
LinuxでWinnyしたいとか、わけ分からないワガママさえ言わなければ何ら問題ないと思う。

先日インストールに関してはコマンドを一行も打たないで完了できることは書いた。
今度はコマンドを一行も打たないでできることを書いてみる。

以下のキャプチャーはFedora Core11+GNOME環境で検証。






Linuxはシステムがアプリを管理する考え方が強いように思う
システム→設定→メイン・メニューに入ると表示するアプリ、しないアプリを設定できる
あまり使うことはないがアンインストールするほどでもないアプリはここで整理することもできる





まず気になるのはインターネットを利用できるかということだが
接続の設定さえ完了すれば普通にMozillaのLinux版Firefoxが起動してwebを表示する
FirefoxFirefoxなのでMac版やWindows版と使い方は全くいっしょだ
上のメニューバー(Linuxではパネルというそうだ)の狐アイコンをクリックすると起動する
そして心なしかVMWare仮想環境の上でもMac版のネイティブよりも表示が速いような気がする





次にメールが使えるかどうかだがそれもシステム付属のEvolutionが使える
こちらのページでも取り上げたがEvolutionは単なるメーラではなく
スケジューラ、ToDo、メモ、アドレス帳として使えるMSのOutlookのようなアプリだ
仕事向けだと思うがプライベートユースに気楽に使うのもいいと思う
プレビュー画面はワンクリックで画像付きhtmlも表示できるのはMozilla系メーラと同じ





そして気になるのはWordなどのMSOfficeのファイルと互換性があるかということだ
Fedora CoreにはデフォルトでAbiWordがインストールされていたが
私はこれをアンインストールしてOpenOfficeをインストールした





これはWordに当たるOpenOfficeWriter
MSWordとの互換性も最近のバージョンではとみに高くなっている
ワープロソフトとしての能力も充分だし日本語入力メソードのAnthyの変換率も満足できる水準





これはパワポにあたるOpenOffice Impress
レイアウトもパワポを使っている人には違和感がないだろうし
パワポのファイルをほとんど問題なく開くことができる





これはExcelにあたるOpenOffice Calc
枠で表を作れるだけでなくシグマで計算式を忍ばせることができる
また生データをこのようにグラフ化できるのもExcelと同じ
ファイルの互換性も高い





デジタルカメラで写真を撮ったら再生モードにしてUSBケーブルをLinuxに挿してみよう
するとこのように自動的に認識して読み込みソフトを起動するか聞いてくる
このあたりの使い勝手はMacやWindowsと変わらない





起動したのはgThumb画像ビュア
これで愛用のNikonから画像を吸い込みカメラ内のオリジナルを削除したりもできる





インポートボタンをクリックするともう快調に取り込みが始まる
勿論コマンドなんか必要ない





取り込み先はデフォでユーザフォルダの中の「画像」フォルダ
この画像をここで取捨選択したりできる





gThumbにもスライドショーの機能はついている
フルスクリーンでの表示も可





またファイルブラウザから画像を選択してスペースキーを叩くだけで瞬間的に画像のプレビューができる
この操作性はLeopard以降のMacと同じでWindowsにも無い機能だ
Eye of GNOMEの名がついたアプリがこのQuickLookのような機能を実現している





このプレビュー機能でフルスクリーン表示もスライドショーも可能だ





画像を加工したい時にはGNU image Manipilation Programという大層な名前のソフトを起動する
そう、あのGIMPだ





GIMPはUNIXのフリーウエアでありながら製品版アプリの
Adobe Photoshopと同等の機能を持った画像加工ソフトというのが定評
これがFedoraのgnomeにはデフォルトでインストールされている





キーボードも「Apple MacBook」に対応しているらしい設定になっている
残念ながら日本語キーボードと配置が違うがかなり互換性を意識していることは間違いない


ということでここまでの操作に一切のコマンドは使っていない。
webもメールもオフィススイーツも写真も扱える。
UNIXの知識なんか何もなくったって、ここまでのことはできるのだ。
さらに近日中に音楽、動画の扱いについても報告するがLinuxイコール開発環境という固定観念を捨てて、デスクトップOSとして気楽に使ってみるのはいかがだろうか。

実際に使ってみると、WindowsやMacと比べてそんなに遜色無いことがわかる。
使えると思いますよ。



2009 年 10 月 10 日




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DRMのかかったDVDをコピーする

コピーガードがかかったDVDの一部を抜き出して、DVD-Rにコピーを取るという必要が出て、その手順がかなり難航したのでメモとして書いておく。

言わずもがななことだが、今回は権利者の承諾を得て権利者とのプロジェクトに必要なためにこうした処理をしたが、法規的にはコピーガードがかかった著作物のコピーを外すだけで刑法犯として罪に問われることになる。
現実的には個人として楽しむ目的の場合、取り締まる方法があるのかという疑問はあるがこれを販売したりネットに公開したり友だちに(無償でも)あげたりしたらこれは犯罪行為だ。
しかも刑罰からすると結構な重大犯であることを知ってからトライしよう。

いろいろトライしたが結局うまくいったのはFairMountでガードを外してDVDをボリュームマウントして、MPEG StreamclipでQuickTimeムービーに書き出して、iDVDでDVD-Rに書きだすという組み合わせだった。

それ以外のMacTheRipperでコピーガードを外すとかiMovieでムービーに書き出すとか、BurnでDVDに焼くという方法の組み合わせは、なぜか画が出なかったり、音がついてこなかったりでうまくいかなかった。

コピーガードの仕様かもしれない。

QuickTimeムービーのエンコードは今回H.264でうまくいったが、DVモードも使えるそうだ。
しかしそれ以外にかなりの数のエンコードがあるが、他のエンコードの大部分はうまくいかないようだ。
全部試したわけではない。
だから全容はわからないが、とりあえずうまくいった組み合わせだけメモっておく。

繰り返しになるが、悪用しようとかは思わないことだ。






FairMountでコピーガードを外したボリュームの中の
.vobという拡張子のファイルをMPEG Streamclipで開く
「全てのクリップを開く」で開くと「タイムコードが壊れているが修復するか」と聞いてくる
結局「修復」を選ばないとうまく表示されないので修復してMPEG StreamclipからH.264で書き出す





iDVDはMagic iDVDを使い「従来のテーマ」でプロジェクトを組んだ
素材がSDだからということもあるし新しいテーマがやたら重いからということもある
組み合わせによっては音がついてこないとかいろいろ問題があったがこの組み合わせでクリアした






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