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PutOn Mac (Freeware)
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
iPhone同士、あるいはiPadなどで写真、連絡先、テキスト、クリップボードなどを転送するアプリのMac対応版
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PutOn for iPhone (Freeware for iPhone, iPad)
iPhone同士、あるいはiPadなどで写真、連絡先、テキスト、クリップボードなどを転送するアプリ
このアプリはiPhone同士あるいはiPadなどで同じ無線LANに接続するかBluetoothで接続できる場合、お互いのデバイスをかざすだけで写真、連絡先、テキスト、クリップボードなどが転送できる。
使い方は転送したいファイルなどを選択して、スクリーンのチカチカ光るポイントを相手のカメラにかざすだけでいい。
また上記Mac対応版はこのiPhone同士の便利機能をMacでも使えるようにしたもの。
iPhoneからMacへは写真、連絡先、テキストが転送できる。
作者によると連絡先、テキストに関してはまだ未実装とのことなのでMacからiPhoneに送れるのは写真のみということになる。
そんなのはiCloudとiPhoto があればできる…とか言わないで一度やってみるといいと思う。とっても楽しい。
ガラケー同士で赤外線をかざすだけで住所が交換できる機能を、「無駄な機能」とiPhoneなんかは切り捨ててきたが、それはそれでできればやはり楽しいと思う。
iPhone版のPutOn を起動するとまず使い方の説明が出てくる
下の一番左のボタンで「写真」からの選択
左から二つ目のボタンでテキスト、住所などの転送したいものが選べる
試しにこのスクリーンショットを選択すると
左下に色とりどりにチカチカ光るポイントが現れる
次にMac側のPutOn Mac を起動する
Settingで転送したファイルをアプリで開くかFinder で表示するかを選択
いちいちプレビュー が起動するのは鬱陶しいという人はFinder で表示を選択すればいい
Transferに移るとここにもいろいとりどりに光る丸いポイントが表示される
ここを撮るようにiPhoneのカメラをMacのデスクトップにかざすだけで転送が始まる
転送が完了するとをiPhoneの写真はダウンロードフォルダの中に収まっている
いやあこれは楽しい
次にテキストを渡してみる
iPhone側のPutOn のテキストを開くとメモ帳のような画面が出るのでここに文章を打つ
そしてiPhoneをかざすとテキストファイルとしてMac側に渡される
なおMacからiPhoneに渡したい時はアプリの画面にファイルをドロップする
するとかざした時に同時にMacからiPhoneへの転送も実行される
今のところ写真だけで保存先は写真 アプリのカメラロールの中
今度は連絡先を転送
転送したい連絡先を選択してあとは同じようにかざすだけ
するとMacのダウンロードフォルダにvカードとして保存されるので連絡先 アプリで読み込める
これも別にiCloudがあれが普通にできるという話だが楽しいしアプリを持った者同士なら
初対面でも連絡先を交換できるのでこれは普及してほしいと思う
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自宅サーバのメンテナンスをちょっと簡略化してGUIへの負荷を軽くしてみた
Mac miniのG4/PowerPCを自宅鯖として使っていることはつとに取り上げているが、そのMac miniがGUIのクラッシュであえなく247日目にダウンした。
そのいきさつはこちら。
497日問題って対岸の火事と思ってたけど意外と深い問題なのかもしれない〜Mac miniサーバ連続稼働記録は247日でストップ
ただこの時もGUIはリモートから操作できなくなったが、その間もWebサーバーは正常に動いていたしWebDAVも問題なさそうだった。
VNC経由の操作だけがうまくいかないという印象だった。
ということはGUIを使わなければもっと長期間起動し続けるサーバが実現できるんじゃないか?…という悪い癖がまたムラムラとわき起こってきた。
そこでGUIでログインせずにコンソールでログインしてすべての操作をCUIでやることを考えた。
ところがこうするとTiger(OS10.4)で動いているMac miniの場合リモートを取れなくなる。
それはsshで取ればいいかと思い直したが、もうひとつWeb共有ディレクトリを常に監視するウイルス対策ソフトなどが無い。
勿論業務用のサーバセキュリティソフトを購入してインストールすればいいのだが、そういうことをしないでリアルタイムにウイルスなんかつっこまれた時にすぐ検知できるような方法は無いか…
別の検疫サーバを立ててそこからスキャンすることも考えたけど、ただでさえも非力なPowerPCのサーバをさらに常時マウント、常時スキャンの別のサーバを監視させるのはちょっと…
ということでやはりGUIではログインして従来のClamXav Sentry とSAV の組み合わせで常時監視することにした。
あまり面白みの無い結論だけど、これが一番安上がりで効果的な組み合わせということになるから。
ただそこに今までと同じようにVNCでログインして毎週メンテしてるんじゃ結局同じ負荷だから、VNCでログインは月に一回のメンテナンス以外では極力しないことにした。
そこでいままでGUIでやっていたSAV の手動アップデートは、自動アップデートが問題無く動いていることが確認できたので、自動に任せることにして確認は1〜2ヶ月に一回にした。
ClamXav の方は自動でアップデートはしてくれるがコンディションは常時見ておきたいので、これはsshでログインしてコマンドで実行することにした。
sshはMacのbashターミナルは標準でサポートしているので
ssh (ユーザ名)@(IPアドレス)
というコマンドを打てば、VNCとは関係なく遠隔で入れてコマンドで操作できる。
Mac同士だから使えるコマンドはMacのものがそのまま使える。
/usr/local/clamXav/bin/freshclam
で、clamのウイルス定義ファイルを更新する(パスが通っていればfreshclamだけでも更新できるかもしれない)
せっかくだから以下のコマンドでホームディレクトリのウイルススキャンもやっておく(これも同じくパスを通せばパス省略可)
/usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --infected
WebサーバーなのでWebに公開している領域のスキャンもやっておく。
cd /Library/WebServer
でカレントディレクトリを移動しておいて同じコマンドをEnter
/usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --infected
それとこれも月に一回程度のことだが、アクセス権の修復コマンドも実行しておく。
sudo diskutil repairPermissions /
これはGUIでいうところのディスクユーティリティ のアクセス権修復と同じことをCUIでやっている。
それとせっかくだからSAVも週に一回程度ユーザ領域、Webサーバ領域の定時スキャンを設定した。
これらの負荷がかかっている時にWebサイトの読み込みをしてみたが、特に速度に問題は起きなかった。
この程度の負荷はどうってこと無いらしい。
先日実はツイッターの影響力がある人にサーバへのリンクを貼られて、一時的に読み込みが極端に遅くなったのだが、あの時はちょっと青くなった。
Twitter - ryoko174-
ということは彼女どんだけ影響力あるんだかwww
サーバの機能にはあまり関係ないが、メンテの時についでにやっていたキャッシュクリア、LocateDB再構築などのコマンドもその内調べて試してみる。
きっとあるはず。
キャッシュクリアはスクリプトかな。
サーバのメンテナンス手順を整理した
ssh (ログイン名)@(IPアドレス)でサーバのシェルにアクセスする
認証を終えたら/usr/local/clamXav/bin/freshclam と打ってclamavのウイルス定義を更新した
アップデートが完了したらユーザ領域をスキャン
/usr/local/clamXav/bin/clamscan -r --infected
というコマンドは感染したファイルだけを表示するコマンド
次にcdコマンドでライブラリのWebサーバ領域にカレントディレクトリを移動する
コマンドはcd /Library/WebServer
ここでも同じコマンドを実行、めでたく感染無し
さてシマンテックのSAV に関しては自動アップデートにお任せすることにした
また週一でユーザ領域とWebサーバ領域をスキャンするスケジュールを組んだ
自動スキャンの問題無しの表示はこんな感じ
あとは通常のメンテナンスとしてディスクのアクセス権の修復を実行
コマンドはsudo diskutil repairPermissions / で
これはディスクユーティリティ のアクセス権修復と同じ
これも頻繁にやる必要は無いけど半年もほったらかしにしておくと
相当ストレスがたまるので月に一回程度実行かな
sshを使うことにしてひとついいことはiPhoneやiPadを使って
出先からもメンテナンスや緊急操作ができること
アプリはiPhone、iPad版リモートシェルのvSSH Lite を使う
まずVPNで自宅につないであとはsshで接続する手順は同じ
Mountain LionになってからなぜかVPN越しのVNCは
受け付けなくなっていたがsshなら安定して接続できる
clamavのウイルス定義更新のコマンドを実行
定義更新もスキャンも自由に可能
アクセス権修復のコマンドも成功、勿論緊急時は再起動のsudo reboot コマンドも実行できる
シェルを使うメリットはコマンド打つのがめんどくさいのは最初だけで2回目からは
前回のコマンドを憶えているのでいちいちコマンドを打たなくていいこと
vSSH の場合は画面の左半分を上にタップスクロールすると過去のコマンド履歴を呼び出せる
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BitTorrent Sync (Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
WindowsXP~7対応
Linux対応
いわゆるクラウドやSaaSではなく端末間で直接ファイルを共有、同期するP2Pファイル転送アプリ。
バージョンはMac版、Windows版、Linux版が用意されている。
最初にこれを起動するとデフォルトのフォルダ、
~/BTSync
を作成しここをピアトゥーピアで共有するシークレットキーを生成する。
2台目のデバイスでBitTorrent Sync を起動したら
「新規セットアップかシークレットキーを入力するか」
を聞いてくる。
この共通のシークレットキーを持った者同士だけがファイルを共有できる。
シークレットキーはフォルダごとに別のものが発行されるし、一度発行されたものをあとで変更することもできる。
あとは使い方は簡単で、同じシークレットキーを共有するデバイス同士で、フォルダにファイルを入れれば相手にも同期して転送されるし、削除あるいは更新すれば相手の方も削除・更新される。
相手側で削除、更新、追加した場合もこちらに反映される。
この共有はローカルなLANの中だけでなくインターネット越しで地球の裏側とも簡単に構築できる。
こういうファイル共有はDropboxなどが有名だし、AppleのiCloudでも実現できる。
MacにはAirDropなんていう機能もある。
また個人でFTPやWebDAVのサーバを上げるという手段もある。
このBitTorrent Sync がそれらと決定的に違うのは、その動作の原理がそのどれとも違っているということだ。
DropboxやiCloud、AirDropはDropbox社のサーバ、あるいはAppleのサーバの提供する共有サービスを利用する。
そのためルータやファイアウォールなどの煩わしい設定は必要ないのは簡単でいいのだが、そういうところに登録してアカウントを作らなくてはいけない。
またすべてのファイルを相手のサーバに預けることになる。
特にAirDropとかだとMac同士でしか使えないという機種の制約も出てくる。
FTPやWebDAVは自前でサーバを上げるので、原則機種の制約は無いしどこかにアカウント登録をしないといけないという煩わしさも無い。
サービス終了とともに涙目で機能を諦めるということもない。
ただサーバの設定、ローカルのルーティングの設定、ポートマッピングの設定、グローバルIPの設定、VPNなどのセキュリティの設定、DDNSなど初心者がやってみるにはちょっと敷居が高い。
BitTorrent Sync のファイル共有の原理はグヌーテラにルーツを発するBitTorrentとなっている。
なので共有するそれぞれの端末にピアとなるソフトを起動しセキュリティの秘密キーを設定すればいい。
その方法はキャプチャでも説明するがとても簡単だ。
サービスプロバイダに登録してアカウントを作らなくてもいいし、自宅のネットワークルーティングとかポートマッピングとかの設定も必要ない。
グヌーテラについてはこちらに詳しく書いた。
P2P :peer to peer
P2Pファイル共有に関してはWinnyのような共有ソフトにもその原理が応用されており、音楽著作権の侵害をするために開発された悪のソフトというイメージがすっかり定着しているが、その大本の開発者ジーン・カンの意図はグローバルにかつオープンにファイルを共有することであり、例えば多くの開発者がリアルタイムで開発ソースコードを共有していれば、地域の制約に関係なくソフトウエアの開発は全地球規模になるとか、サーバクライアントシステムの制約を離れてどこからも情報を発信できるとかそういうことだった。
その道具は他の多くの道具と同じように諸刃の剣として著作権の侵害にも使われ、時間や地域の制約を受けないネットでの協業の実現にも貢献した。
BitTorrentはそのグヌーテラのネットワークのひとつの変化形態として開発者などに広く利用されている。
この共有ソフトはこれを応用して、個人の端末間で利用できるようにアレンジされている。
転送されるファイルの情報はすべて暗号化されているので、そこから個人の情報が漏れることはほぼ考えにくい。
シークレットに採用されたキーも十分な強度を持っていると思う。
また自分のネットワーク内で共有するだけでなく、仕事の相手先に「読み出しのみ」で公開することもできる。
さらにワンタイムパスワードで読み書きの設定をフォルダに新設することもできる。
初対面の人に一回だけファイルを渡したいが、自分の大本の共有フォルダは公開したくないというような使い方にも煩雑な操作無く対応できる。
これは面白いと思う。
BitTorrent Sync を初めて起動すると新規ユーザか既にあるシークレットキーを使うか聞いてくる
初めて使う時は当然スタンダードセットアップを選択
BitTorrent Sync のデフォルトの共有フォルダはユーザ直下の「BTSync」 というフォルダ
あとで増設できるがとりあえずこのまま進行
次に進むとランダムな文字列のシークレットキーが発行される
これが共有を開く鍵になる
以上で設定は完了
あとは簡単な説明のスプラッシュが続く
以上で設定完了するとBitTorrent Sync が起動して設定画面が開く
特にここで何かを弄る必要はない
ポートはデフォで24874を使うことがここでは分かるが
とりあえず「そうなんだ」と言って閉じればいい
もう一台の共有したい相手にもBitTorrent Sync をインストール
初回起動時に同じ画面が現れるが今度は下の「I have a secret」 を
選択し先ほどのシークレットキーをコピペすればいい
以下はネクストボタンで進行すればいい
相手はWindowsでもLinuxでもかまわないしいずれも手順は同じ
ここで最初の端末の「BTSync」 フォルダの中に共有したいファイルをドラッグする
すると相手の端末ではもうどんどんファイルが書き込まれる
このようにGrowl にも対応しているので大量のファイルを
書き込むと相手のデスクトップが大変なことになる
この表示は好みで変更すればいい
BitTorrent Sync は起動している間はメニューバーに
常駐しているのでここからいつでも操作画面を呼び出せる
Historyで最近の同期のログが確認できるしTransferで
今何を転送しているかがリアルタイムに表示される
デフォルト以外のところに共有フォルダを作るのはこの「+」ボタンで
新規フォルダのディレクトリ、新しいシークレットが生成され設定される
ジェネレートでキーを更新できる
転送速度は当然ながら使用しているネットワークに依存する
私の場合WiMAX+WAN、ADSL+LANという経路で試したが
悪条件にも関わらず通常のファイルの転送なら十分な速度だと感じた
さすがにギガ単位の動画ファイルを転送するなら
半日とか一日というスパンになってくると思う
そういう極端に大きいものでなければMBレベルの音声ファイルとか
1万個程度のテキストとかなら実用的に使える
最初のシークレットキーをメモするのを忘れたとしても問題無い
フォルダリストの既存のフォルダをクリックすると既設定のシークレットが確認できる
またここで変更もできるしフォルダのリードオンリー、ワンタイムなどの機能を設定できる
相手に書き込みをさせたくない場合はリードオンリーで、
また一回きりのファイルの受け渡しには一度だけ有効のパスワード設定ができる
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Macs Fan Control (Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
WindowsXP~7対応
冷却ファン回転数を表示し、Macのファームウエアレベルのファンコントロールも可能なメニューバーアプリ。
これは電源管理などを担うSMC(システムマネジメントコントローラ)サービスのレベルでファンコントロールの状況を取得・表示・設定変更ができる。
通常はシステムおまかせでファンは温度が上がったら回転が上がるというように調整していて、出荷状態ではそんなに問題は無いのだがユーザ的にはいくつか気になる問題がある。
作者サイトでは
ディスクを交換した時にファンのノイズがうるさいという問題
MacBook Proでオーバーヒートが起きる問題
を挙げていてこのMacs Fan Control がそれを解決できるとしている。
ディスクを交換すると、そのディスクについてきた温度センサーがMacのSMCサービスとマッチしていなくて、常時ファンが最高回転しっぱなしという問題が起きることがある。
また夏場には逆にMacBook Proなどのモバイルが回転不足で熱暴走までいかないにしても、パームレストがチンチンに熱くなるという問題も起きる。
Macs Fan Control はメニューバーにファンの回転数か指定のセンサーの温度を表示できるだけでなく、ファンの回転をシステムデフォか回転数指定で手動で設定するか、指定の温度計のスレッショルド(閾値)を変更して、回転数を上げたり下げたりの設定変更ができる。
またWindowsとも互換性がある。
夏場のノイズ、加熱が気になる人は使ってみてもいいと思う。
類似のアプリはあるが、このMacs Fan Control の方が表示も設定も細かい。
Macs Fan Control を起動すると小さなアイコンでメニューバーに常駐する
ここからプルダウンで設定画面に入れる
左にファンのリスト、右に温度センサーのリストが表示される
キャプチャーはMacBook Proなので温度センサーは9個あるが
冷却ファンは1個しか内蔵していない
Preferenceで表示の変更ができる
上から「ログイン時に起動」「華氏表示に切り替え」「メニューバーに温度を表示」
「メニューバーに回転数を表示」「メニューバーアイコン表示」 の設定となっている
温度表示の方はリストにある温度センサーのうちどれを表示するか選択できる
普通必要なのはエンクロージャーボトムかSMART(ハードディスク)センサーだと思う
またファンの回転数も複数冷却ファンがある場合は選択が可能
最初の冷却ファンリストをダブルクリックすると
設定で冷却ファンのふるまいを変更できる
デフォルトはシステムにオマカセの設定だ
こちらは回転数指定で固定の設定にする場合
常時最高回転で冷やしたい場合などに使える
またどの温度センサーを基準にして回転数を調整するかも設定できる
何度から回転が増加するか、何度までに最高回転になるかの設定が下の数字
こうして回転数表示に変更したメニューバー
表示も細かい
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スクリーンセーバのスクショを解除されないように撮る簡単な方法
スクリーンセーバを最近はこのサイトでもあまり取り上げないのだが、以前はこだわっていた時期があってかな数取り上げていたことがあった。
その時に苦労していたのはやはりスクリーンショットを撮る方法だった。
今ではSimpleCap を使って、タイマーでスクリーンを撮影するという方法をとっていた。
これでも問題無いのだが、もっと簡単な方法がこちらで紹介されていた。
Macでスクリーンセーバ画面のスクリーンショットを撮る方法 - ライフハッカー[日本版]
概ねこの記事の通りの方法で成功するのだが、私の環境ではスクリーンショットのショートカットキーは
コマンド+shift+3
でフルスクリーン撮影になっている。
リンク先ではcontrol+shift+3となっているがどちらがデフォルトだろう?
それはともかくコマンド+shiftを押しながらシステム環境設定 のスクリーンセーバ の「プレビュー」 をクリックしてセーバを起動、コマンド+shiftを押しっぱなしで3キーを叩くとセーバのスクリーンショットが撮れる。
これは便利だ。
システム環境設定 のデスクトップとスクリーンセーバ に入る
ここのスクリーンセーバの「プレビュー」 をコマンド+shift を押したままクリック
スクリーンセーバが起動したあともコマンド+shift を押したまま
3キーを叩くとスクリーンセーバのスクリーンショットが撮れる
今まではSimpleCap を使っていたがこれは簡単だ
スクリーンセーバからの復帰が速いIlluminated Clock なんかは
割とスクショ撮りに失敗していたがこれも問題なく撮れる
こんな簡単な方法はもっと早く教えてほしかった…
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App Storeの公式有料アプリにパクリ疑惑
App Storeで審査に通って公式に販売されているアプリにパクリ疑惑が出ている。
ここでは多くを説明しない。
以下のアイコン、スクリーンショットを比較して各位判断してほしい。
問題のアプリがこれ
App Storeで450円で販売されている。
Mac App Store - Disk Space X
この問題を指摘したまとめがこちら。
【これは】パクリMacアプリ「Disk Space X」は要注意【ひどい】 - Togetter
そしてパクられたと思われる元ネタがこちら。
スクリーンショットがこちらのアプリにそっくりだ。
DaisyDisk - Analyze disk usage and free up disk space on Mac
幣サイトレビュー
DaisyDisk
アイコンがパクられたとおぼしき元ネタはこちら
メモリ解放アプリPurge Memoryを作ってみた(要Xcode) - うむらうす
幣サイトレビューがこちら
Purge Memory
「Disk Space X」のスクリーンショット1枚目(Apple App Storeより)
DaisyDisk のディスクスキャン結果画面(幣サイトスクリーンショットより)
「Disk Space X」のスクリーンショット2枚目(Apple App Storeより)
DaisyDisk のディスクスキャン結果詳細画面(幣サイトスクリーンショットより)
「Disk Space X」のスクリーンショット3枚目(Apple App Storeより)
DaisyDisk のバーグラフオーバービュー画面(幣サイトスクリーンショットより)
アイコンの比較
左が「Disk Space X」で右がPurge Memory のアイコン
そっくりそのままパクったわけではなく一応描き直したというところにむしろ問題がある
「インスパイアされた」という言い訳をするかもしれないがメモリの使用領域を
ピザになぞらえた「わかば」さんの発想をまるのままいただいているわけだし
よく見ると4つのメモリ領域のうち「Free」の文字だけ消し残っているのが分かる
インスパイアされたとかたまたま似てしまったとかじゃなく確信犯であると思われるゆえんだ
DaisyDisk
アイコン作者のwakabaさんから追加の情報をいただいた
私が比較していたPurge Memory のアイコンは古いバージョンだったようで
wakabaさんがRetina用に描き直したものが全くそっくりだと判明
つまり「Disk Space X」はこのアイコンの文字を消しただけということだ
DaisyDisk の作者さんが「安直なコンパイルだ」と嫌悪していた通りだった
「Disk Space X」はリリース日時が2013年4月18日となっている。
DaisyDisk の幣サイトレビューは2012年1月22日。
Purge Memory のうむらうすさんのエントリは2012年7月18日となっている。
なお作者のブログを見ると
iMonolingual
EasyFTP
PDF Reader
など紛らわしい名前のアプリ名が並んでいる。
作者住所はアラスカ/USAとなっている。
これをどう判断するかはご覧になっている皆さんにお任せするが、私はAppleに問い合わせるつもりでいる。
<追記>
Apple社に問い合わせました。
それぞれのリンク先を明確にお伝えして、比較していただくようお伝えしたところ
「関連の関連部署に優先的に情報共有できるように上げて対応します」
との回答でした。
著作権法どうこういう以前にこういうことが事実として横行するのはAppleのイメージと公序良俗に対してどうなのかという問いかけに関して、大いに同意いただき大変誠実で前向きな回答をいただきました。
今後の対応を注目したいと思います。
<追記2>
ツイッターで先ほどDaisyDisk の開発メンバーだというアカウントからメンションがあった。
この「Disk Space X」は正確にはDaisyDisk のコードを盗んだのではなくコードはFilelight のソースにDaisyDisk から抜き出したグラフィックを載せて安直にコンパイルしたものだとことだ。
この方もこのアプリについて
「Filelight の7年前のバグが残っている劣悪品で、この作者ならやりかねない醜悪なアプリ」
と嫌悪感を持っておられるようだ。
さらにFilelight はオープンソースなのでオープンソース規約にも違反しているとのこと。
Appleに抗議しているが対応が遅いのでじれているそうだ。
Apple日本法人が迅速に対応してくれると、各国ユーザに自慢できるのだが。
<追記3>(5月3日)
この 「Disk Space X」は現在日本のApp Storeからはリジェクトされている。
経過は要注意だが、まずはアップルジャパンの対応の早さに拍手。
ただし同アプリ作者 の開発者アカウントは、まだApp Storeに残っておりいくつかのシェアウエアはまだ販売されている。
DaisyDisk の作者さんも「こいつならやりかねない」とこの模造アプリの作者に不快感をあらわにしていたし、今後とも要注意物件ではある。
一応こういう結果となりました
<追記4>(5月18日)
このDisk Space X だが、App Storeで復活している。
アイコンとインターフェイス画面は修正されて、価格も450円から250円に改訂されている。
Appleとしても完全放逐ということではなく、問題点として指摘された部分を修正することで、再承認ということになったらしい。
アイコンはこんな黒っぽいHDDのイメージに変わった。
インターフェイスはビミョーだが前のDaisy Disk からリッピングしたイメージファイルを使うのを止めて一応新しいものを描いたらしい
後はDaisy Disk の作者さんがFilelight のGPL違反についてどれくらいAppleに食い下がるかだが、一応アイコンとグラフィックに関しては対処したという形になったらしい。
レビューのコメントに早速こういうのがついている。
I like previous icon!!
何でも不正にお金を取ろうとするとレピュテーションが付いて回るということか。
2013年5月18日
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MacのエラーコードをTerminal で確認するコマンド
Macのエラー表示のうちテクニカルエラーコードを表示するものの意味を調べるコマンドがある。
大体その内容は
「〇〇が起こりました(OSStatus エラー -40)
というような感じで素人が見ても意味が分からない。
このエラーコードがエラーの内容を示しているのだがエラーコード表がAppleのサイトで掲示されているわけではないので、これって結局サポートの技術者が見るためだけのものと思っている人は多いかもしれない。
ところがMacのTerminal に、このエラーコードの内容を表示するコマンドが用意されている。
macerror -(エラーコード)
これでEnterで表示される。
表示内容は英語で説明は至極シンプルなので、読み解くにはやはりある程度Macの知識が必要だが何も分からないよりいい。
MacのエラーコードのOSStatusコードの表示
素人が見ると何を意味するのかさっぱり分からないが
トラブルシューティングの時にこれが有ると無いとでは対応が全く変わる事もある
ちなみにこれはセキュリティの設定でブロックされたApp Store以外のアプリを
右クリックで強制起動した時に表示されるOSStatusエラー -67049
使い方は簡単でTerminal にmacerrorというコマンドとオプションで
エラーコードを入力するとエラーの内容の説明が表示される
説明は英語でとてもシンプルだがトラシューの時にはこれが大きなヒントになる
48はデュプリケート時のファイルネームのエラー、40はファイルのスタートポジションのエラーなど
ところが上のキャプチャーで出ていた67049は「不明なエラー」となっている
Macの基本設定によって出たエラーなんだから「知らない」は無いんじゃないかと思うが
このように何でも分かるわけではない
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Filtatron (Freeware for iPhone, iPad)
iPhone、iPad上でmoogのアナログシンセサイザーの基本機能が使えるアプリ。
シンセサイザーという楽器がある。
原理としてアナログとデジタルがあって、波形を関数を使って生成するデジタルに対してアナログはフィルタリングやモジュレーションで「整形していく」というのがアナログの原理。
そのためにVCOで発生させた正弦波などの波形をLFOやVCF、エンベロープなどで形を整えていく。
あの懐かしのムーグタイプのシンセサイザーの基本機能はロッテ居るわけだ。
さらにサンプリング機能があるので、デジタルサンプリングした音源を元波形として加工していくこともできる。
使い方が難しいと思ったら、プリセットで遊んでいるだけでも楽しいと思う。
いくつかiPhoneやiPadがそろったら皆でいろいろなプリセットを鳴らして即興アンサンブルというような使い方でも楽しいと思う。
今回無料になったフリー版と有料版があるがフリー版でも十分面白い。
入門はサンプラーから入った方が面白いと思う
録音、再生、保存ができる
サンプルを下のリストから選んで再生することもできる
これをフィルタリングで波形を加工することもできるようだ
構成を見るとVCF、LFO、ENVなど必要なものは一通りある
自分で波形を作ることもできる
VCOで基本の波形を作る
LFOも波形選択できる
フィードバックはここにある
メニューは下のタブで選択できる
いろいろ加工したプリセットもたくさんあるので
これを鳴らしているだけでも楽しい
Aboutのところにマニュアルがある
アナログシンセの使い方を極めたいなら
英文ではあるが結構詳しいマニュアルが見られる
各モジュールの働き、使い方などが解説されている
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497日問題って対岸の火事と思ってたけど意外と深い問題なのかもしれない〜Mac miniサーバ連続稼働記録は247日でストップ
ことの起こりはサーバとして使っているG4/PowerPCのMac miniのクラッシュ。
これをサーバとして使うことになった経緯はこちら参照。
家サーバーはMac mini G4が引き継ぐことになった〜今度こそ本当に引退の危機かiBook DualUSB
このMac miniサーバがとても調子よくて、このまま2年でも3年でも稼働し続けて連続稼働記録をどんどん更新するんじゃないかなと思っていたのだが、昨日めでたくクラッシュして再起動と相成った。
まあ247日も連続稼働したんだから満足できる数字とも言えるし、普通はここまで引っ張らないで2〜3ヶ月に一回くらいは再起動を伴うメンテナンスをやりたいところだから十分だと言えるのだが、気になったのはこの247日という数字だ。
248日問題 というのがあるらしい。
この248日問題という項目がたまたま目について、調べているとこれは一部のWebサービスだけではなくFortiGateのようなメジャーなサービスでも起こりうる
という大手ベンダーのリリースが見つかった。
どうやら結構広範な製品で起こりうる問題らしい。
実は今Windowsベースの専用機を扱う仕事をしているのだが、ここでもベンダーさんから
「タイムスタンプロールオーバー問題」
に関する警告が来ている。
これは民生機ではないので一般の人はあまり関係ないのだが、ある種のメディアサーバで2年と3ヶ月以上連続稼働しているとタイムスタンプの表示ができる数字が枯渇してタイムスタンプがゼロに戻るオーバーフローがおこって正常に動作しなくなるという問題があるとのこと。
対策としては2年3ヶ月経過する前に再起動せよということだ。
同じような問題でWindowsサーバの497日問題がある。
これもほぼ同じような話で、Microsoftから警告と対策の案内が来ていた。
32bit、unsignedでカウントアップする時計を持つ一部のWindowsが497日以上連続稼働するとクラッシュするという問題で、
WindowsVista、Windows7、Windows2008Server
が対象になる。
WindowsVista、Windows7のようなクライアントOSを400日以上も連続稼働することなんてあり得ないだろうなんてのは一般の事務機、民生機の話で業務用機、専用機にはWindows7のようなデスクトップOS上で稼働しているものもある。
ましてやWindows2008Serverなんてサーバーなんだから2〜3年は連続稼働できる、いやできないとおかしいだろとみんな思い込んでいる。
497日問題なんて結構昔に一度話題になって、「Windowsっていろんなバグがあるんだね」位の感想しか持っていなかった。
WindowsXPに関してはSP1を当てることでこの問題は解決していたし、それこそ497日も経つ前にもっと別の問題が起きるからWindowsXPに関しては関係ないよと思っていた。
ところが今回ちょっと興味がわいて、いろいろ調べてみるとこの問題はもっと根が深いことが分かった。
〇〇日問題の整理
〇〇日問題という項目をググってみた
1)497日問題
497日問題がなぜ起きるのかはここの解説が分かりやすかった。
497日 ‐ 通信用語の基礎知識
コンピュータというのは要するに多機能な時計のようなものだ。
普通の時計は目覚まし・タイマーくらいしか機能がないが、コンピュータは時計に合わせてコマンドを実行していき、いつ何をしたかをファイルのタイムスタンプや時間刻みのログにきっちり記録していく。
この時計がシステムを起動した時には
00日00時00分00秒00
から始まる。
今の世代のコンピュータはここから10ミリ秒、つまり100分の1秒刻みで記録していく。
これをコンピュータ内部的に記録する方法は32bit16進数でカウントしていくので0x0から0xffffffffまでの数字が使える。
最初の0xは16進数ですよという断りで、fは16番目の数字だから10進法に換算すると4294967295ということになるらしい(検算したわけではないのでここら受け売り)
これが時計に換算すると497日と2時間27分52秒950ということになるらしい。
この497日が経過したら何が起きるかはMicrosoftのレスポンスが参考になる。
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 で、システム起動から 497 日経過すると、TIME_WA…
直接目に見える影響としてはTCP/IPポートがセッション終了後も閉じられなくなる。
ポートにはそれぞれセッション数に限りがあるので、すぐにポートは枯渇する。
要するに外からはコントロールも出力も得られなくなる。
特にサーバの場合コントロールも出力も得られないというのは、クラッシュしてただの箱になるのと等しい。
最初の497日問題の説明 にもどると、
「これはバグというよりは最初から分かっている機能的な制約」
と書いてある。
つまり、「仕様だ」ということらしい。
WindowsXPのSP1でこの問題をクリアしたのは、根本的に解決したのではなくおそらく497日経ってオーバーフローが起こっても、そこでタイムカウンタをリセットしてそれ以前との整合性をとるような(ものすごくめんどくさそうだけどアドホック的な)追加プログラムを書いたということなんだろう。
そして今それと同じ問題がWindowsVista、Windows7、Windows Server2008で起きているということだが、さらに興味深いのはこれはWindows固有の問題ではなくLinuxでも起きること、FreeBSDでは起きないが他のUNIXは(おそらく大丈夫だが)どうか分からんみたいだ。
Linuxの転送サーバー、よく問題起こしてるもんなぁ。
その内の何分の一かの原因はこれなんだろうなぁ。
2)49.7日問題
タイムカウントが1000分の1秒になっている場合は、当然時計のカウントが10倍のスピードで進むので、49.7日問題というのが起きるそうだ。
これはOSとしてはあまり採用されていないが、アプリケーション、サービスまたは専用機のソフトで採用されることが多いから「カンケーねー」とも言い切れない。
実際Macのコンソールなんかを見ると
2013-03-11 22:58:41.903|MDCrashReportTool|37074:19402752|SocketStreamHandler.c:_SocketLogCallback| ERROR: Could not stop session with device: The session is inactive. (-402653154/30)
こんな感じで1ミリ秒刻みでログを記録しているサービスが多い。
ただアプリケーションの場合は別に32bitに従う必要も無いから必ずしも49.7日で影響が出てくるとは限らないのだが、こういうのが248日あたりで影響が出てくるんじゃないかという気がしている。
後述するが実は今回のMac miniのクラッシュもこれが該当するかもと見ている。
参考
49.7日 ‐ 通信用語の基礎知識
3)248日問題
さらに上記のMicrosoftのリリース 並びにこちらのサイトを見ていると「248.5 日経過すると、TCP Chimney オフロードが失敗する」 と書いてある。
Windows の497日問題 その後 | Operations Lab
TCP Chimney オフロードとはこういうこと。
CPUでTCPの通信を処理するのではなくNIC(ネットワークインターフェイスカード)側でそうした処理をやらせるというWindowsなんかに実装された機能で、CPUで3Dグラフィックを処理しないでグラボにそういうことをやらせてゲームなどの高速化を図るグラフィックアクセラレータと似たような機能が通信にもある。
こういうのをTCP Chimney Off roadという。
TCPの煙突バイパスというような意味かな。
この煙突バイパスの失敗がタイムカウント枯渇の期間のちょうど半分で起き始める。
これが起きるとやはり結果は497日問題と同じことになるらしい。
「システムが応答を停止します。」
と明記されている。
Windows専用機のイベントビュワを見ていると、このTCP Chimney Off road Errという警告はよく見かける。
これって
「そろそろヤヴァイぞ、再起動せんとどうなっても知らんからね」
という警告だったんだ。
さらにこれとは別の248日問題というのもある。
通信の形式の問題でsignedの符号化をしていると、おなじ32bitでも248日でやはり同様の結果になるとのことだ。
原因は上記の248日と違ってて何のことか分からんが、どのみち結果は同じことらしい。
これは一部のVoIPアダプタで起きていた問題だという解説があるが、他の機器だってあり得ないとは言えない。
参考
248日 ‐ 通信用語の基礎知識
4)830日問題
同じような話だがシステムタイマーが32bit、60Hz刻みだと828日目あたりで問題を起こす可能性があるという指摘がある。
830日問題、2038年問題
5)2038年問題
同じくこちらでは2038年問題という指摘もある。
830日問題、2038年問題
Windows、Linux系OSで問題になる497日問題は少なくともBSD系のUNIXでは起きないらしい。
Macは多分これに当たる。
よかったよかった…と思っていたらこの系統のOSカーネルに仕込まれた32bit signedの時計の場合
2038年1月19日
にタイムカウント枯渇が起きるそうだ。
このタイプの特徴はリセットされた時にタイムアカウントが
1970年1月1日0時0分0秒
になる。
まさしくMacのタイムゾーン設定が飛んだ時の症状と同じだ!
こちらの場合はおそらく再起動ではクリアできない。
そんな先のことは知ったこっちゃない…どうせその頃にはオレは引退してMacなんか弄らないで盆栽いじりしてる…とも思うが、タイムカウント枯渇問題はどのユーザにも他人事ではないということだ。
6)388日問題
全くの未確認だけど、388日問題なんてのもありうるかもね。
参考
詳解UNIXプログラミング 演習問題 1 - UNIX使いができるまで
ところで昨日起こったクラッシュは以下のような経緯
例によってSymantec AntiVirusのシグネチャー更新を確認するために
起動しようとしたところこれがコントロールできなくなった
しかも2つ起動してどちらも無反応に
強制終了しようとしたが終了コマンドも利かない
強制終了のためにアクティビティモニタ を起動したが
これ以降起動するアプリが全て無反応になり終了できない
要するにサーバ機能がどうこうではなくMacのGUIのクラッシュで操作不能になってしまった
結局こうなると強制再起動以外に取れる手段が無くなってくる
この間もWebサービスは止まっていないのでconsole起動で
CUIサーバとして使えばMac miniサーバはもっと延命できるかもしれない
VNC は使えなくなるがKVMで管理するのなら一般的なサーバと同じだ
再起同時に一通りのメンテナンスをやってみたが
fsckでちょっと引っかかったくらいで問題無し
やはりもっと根源的な問題だ
このMac miniサーバのクラッシュの仕方と247日目というUptimeを見て連想したのがタイムカウント枯渇の問題だ。
BSDの流れを汲むMacのOSは2038年までは大丈夫とのことだが、動いているのはOSだけではない。
操作不能になったアンチウイルスソフトなのか、Mac上の別のアプリ、サービスなのかそういうものがOSとはまた別の時計を持っていてそれが問題を起こす刻限が来たのかもしれない。
そう思う根拠は多くのアプリ、サービスdaemonが1000分の1秒刻みのログを吐いているのを見ているからだ。
こうした上で走っているアプリやGUIの何かが問題を起こしているなら、これをもっと延命する方法はGUIでの操作をやめて
consoleでCUI環境にログインする方法
もある。
Macとして使うのではなくUNIXのサーバーとして使うという方法だ。
その場合リモートはVNCではなくsshで取ることになる。
Tigerのconsoleモードがどの程度対応しているかは未検証だが。
ClamXav SentryやSAVの代わりは何にするかとか別の問題も出てきそうだ。
ウイルス対策はclamavコマンドがそのまま使えるが、常時監視をどうするかは工夫が必要になる。
これはそのうち試してみるけど、とりあえずサーバなんだから1000日でも10000日でも起動し続けられるでしょという幻想は捨てることだと思った。
OSだけじゃない、アプリ、サービス、ネットワーク機器もある。
そういうものが一部でも問題起こすなら結果は同じだ。
2000年問題が何事も無く通過した時に「なんてことないじゃない」と思ったのだが、実はなんてことないこともない問題も結構山積みなんだということを今回知った。
おもしろいな。
anchor
openSUSE導入記5〜動くようになったopenSUSEのフォルダビューの問題解決〜それと「つっこみ」にお答えしとく
先日、openSUSEを導入したらフォルダビューを戻せなくなったという件について、「たか」さんからメールで情報をいただいた。
Dolphinで表示したいフォルダをデスクトップにドロップして、そこで出てくるコンテクストメニューから
「フォルダビュー」
を選択すれば簡単に復元できるとのこと。
やってみると実際簡単だった。
独特のUIだけどもこれはこれで面白い。
先日のデスクトップにドロップできないのが不便という問題も、デスクトップをベースにしてよく使う項目をフォルダビューにしておけばいいので、これはこれで面白いインターフェイスだと思った。
しばらくこれで愛用してみる。
また同じく「たか」さんから情報のあったオーディオなどのマルチメディア機能は試してみたが、デフォルトではかなり機能が限定される。
やはり残った課題はリポジトリの設定に絞られたということらしい。
この結果については次回取り上げる。
いただいた情報によるフォルダビューの表示の仕方
Dolphinを開いて表示したいフォルダをデスクトップにドロップする
するとコンテクストメニューが出てくるので「フォルダビュー」 を選択
このようにデスクトップにフォルダビューが復元できた
さらにフォルダビューはデフォのようにひとつでなくてもいいし
デスクトップフォルダでなくてもいい
頻繁にファイルをドラッグする領域を常時表示しておくと便利かもしれない
デスクトップをベースにしてドキュメントやピクチャーフォルダなどを表示しておくと
先日不満に感じたデスクトップへのドロップもできていろいろ便利かもしれない
デスクトップにファイルをドラッグするとこのようにコピーか移動かを聞いてくる
「たか」さん情報ありがとうございます
さらに「このフォルダビューを透明化して下のデスクトップの様子も把握する方法が分からない」
という「たか」さんの疑問にお答えすると環境設定のConfigure Desktop から
「ワークスペースの外観」 に入ってフォルダビューやパネルのトーンを変更できる
透明のスキンはデフォルトには無いがWebからバリエーションを取得できる
ちなみに私はtranparent-oxygenというテーマをダウンロードしてきた
この情報元の「たか」さんオススメのMacのiTunes にあたるAmarokを試してみた
結論から言うとmp3やm4a等は再生できない
専用コーデック用のプラグインが必要だという表示になる
そしてそのコーデックのインストール実行ファイルのダウンロードページに誘導される
インストールの内容を見るとffmpeg、lameなどのお馴染みの名前が並んでいる
インストールは順調のように見えるが…
いくつかの依存関係が解決できないとして結局失敗に終わる
もうひとつ残ったリポジトリの問題を解決しないとこれも前に進めないということだ
この件は後日に
ただこの何も足さない状態のAmarokだが.flacなどのオーディオはちゃんと再生できる
Linuxでは.flacを標準とするというルールにすればこれでも使用には問題は無い
ビデオに関してはmp4等は再生したが一部オーディオだけで画像が再生しない
ということで現在のデスクトップのテーマはこんな感じでこの状態で画像、
テキストのオペレーション、ネット閲覧などをテストしている
さてここで余談ながらクレーム対応のコーナー
このサイトは開設した当時からどういう批判、クレームにも一応ちゃんと答える方針でやってきたので。
今から6〜7年くらい前に
『私は日本におけるLinuxの第一人者で、日本でLinuxの普及をさせたのは私だ。
お前のサイトに書いてあることを実行したら私のMacが壊れてしまった。
嘘を書くのも大概にしてほしい。』
という内容のクレームメールが来たことがある。
私のイメージではLinuxのようなオープンソースの世界は自助努力・自己責任の世界だと思っていたので「お前の書いていたことを実行したらMacが壊れた」というのは変なクレームだと思ったが、一応以下のように返事した。
『私のサイトは見てもらったら分かるように全てスクリーンショットをつけている。実際に検証したことしか書いていない。
それでもどこが問題か教えてくれれば再検証するので、何を実行してどういう問題が起きたのか説明してほしい。』
ところがその人物の返事はこうだった。
『クパチーノの幹部は私の友人だ。
その内お前に連絡がいくだろう。』
結局6〜7年経っても、未だクパチーノから連絡は来ない。
またLinux界隈で検索してもLinuxユーザに聞いても、どこからもこの人物の名前は出てこない。
第一人者なら誰か知ってそうなものなのに…世の中にはいろいろ面白い人がいるものだと実感した事件だった。
こういう経験は最初で最後だろうと思っていたら、先日またツイッターである人物から面白い「つっこみ」が入ったw。
1)
『OpenSUSEはUbuntuとほぼ同等程度にドライバの問題によく対応しているが、MacBookではワイアレスネットワークがOutOfBOXで動かない。致命的だが、イーサネット(USBのもある)で繋いでから、ドライバ入れる。出来るんかね?』
ドライバの問題は過去も経験済みで、対応済みだ。
他人を馬鹿にするなら読んでからにしてね。
2)
「ゴミ箱」というか英語ではTrashcanで出てくるが、このゴミ箱ウィジェットもデスクトップなり、タスクバーなりどこでも追加できるから。こういう新しい設計の概念とか、記事書く前にちょっと検索して勉強してから公表しようとか思わないの?
openSUSEのKDEのデフォルトのデスクトップにゴミ箱が無いと書いたら、なんで勉強してないことになるのか意味不明。
事実として無いんだから無いと書いちゃいかんのかな?
えるしってるか?
デスクトップにゴミ箱を追加できるのはLinuxだけじゃなくて、Macもだし、Windows8でさえも可能なんだぜw
3)
KDEの表示要素は「すべて」Plasmaウィジェットで、「フォルダビュー」も然り。元に戻したい?じゃあフォルダビューのウィジェットをデスクトップに追加しろよ。
解説サイトの1ページ目にはそう書いてあるからね。その通り書いたんだね。
でもフォルダビューを操作タブから閉じると、ウィジェットはアクティブなんだよ。
それで追加しても操作タブだけしか出てこない。
こういうGUIデザインに馴れていないとこういう操作は当然しそうなものだけど、そういうことも知らなかったみたいだね。
その回復法を皆さんに聞いていたんだけど、ちゃんと別のユーザの方から有用な情報をいただきました。
冒頭で書いた通り、表示したいフォルダをデスクトップにドロップすればよかったのだね。
分かって見れば簡単だけど、分からないととんちんかんなことしか書けないよね。
一度タブから閉じたフォルダビューを復元するのにウィジェットの追加をしても
操作パネルが出てくるだけで肝心のフォルダビューは見えない
この解決法は冒頭で述べた通り
4)
【ディスクイメージをマウントする時にパスワードを求められる ボリュームマウント時にいちいちパスワードを求められるのは 最近のLinuxのクオリティらしい】←「最近」じゃなくてUNIX系のROOT権限の作業は昔からだろ。なに最近のLinuxクオリティって。嘘書くなよ。
これは知らなかったなぁ。
私が使っているMacはUNIXじゃないらしい。
ディスクイメージのマウントにパスワードなんか求められないよ。
会社で使っているRedHatでもそんな動きはしない。
ちなみに今Ubuntu12でもやってみたけどパスワードなんか求められなかった。
どこのUNIXがそういう仕様になっているのか是非ご教示いただきたいものだ。
多分、ディスクイメージとネットワークドライブをごっちゃにしているんだろうけどね。
5)
【ただopenSUSEのファイルブラウザ「Dolphin」にはフォルダを 右クリックして「ここでターミナルを開く」ということができる】どのOSでも気の利いたファイラーなら大抵できるし、Dolphinについて言うならば、もっと便利にアプリケーション下部にターミナルパネルが開ける。
パネルの下にターミナルが開くとの情報ありがとうございます。
これはこれで有用な情報として記録しときます。
ただcdコマンドが利かない状況でcdどうするかという解を書いているのであって、ファイラーが気が利いているかいないかは文脈ではないのだが。
この突っ込みは
「Macでファイルの削除はゴミ箱に入れる以外にコマンド+deleteキーでもできるよ」
という話をしている時に
「ターミナルでrmコマンドを使えばできるのにそんなことも知らんのか」
っていう混ぜっ返しするのと同じだよ。
こういう人昔は結構いたけどねww
Dolphinのコントロールボタンからパネルメニューを開くとターミナルという選択肢がある
そこをチェックするとウインドウにターミナルが表示される
ターミナルとは別にここにもシェルが表示される
cdコマンドと同じことはこれでもできるので便利
というよりcdコマンドを使わなくてもGUIのディレクトリからカレントディレクトリの変更ができるということが重要だったんだけど、ひょっとしてcdコマンドの意味が分かってないのかも?
なぜcdコマンドが必要かも知らないから、モダンファイルブラウザのデザインの話でしか突っ込めないのかな?
昔は意固地なUNIXから流れてきたMacユーザとか、よくこういう混ぜっ返しする人がいたけど最近は見なくなった。
もうそういう人は7年前のあの人を最後に絶滅したのだろうと思っていたけど、そうでもないんだ。
面白いね。
ちなみにこの方もVMWareの間違いに習って
OpenSUSE
と書いているけど、正しくは
openSUSE
と書くそうだよ。これも真剣なユーザさんに教えてもらったのだけど知らなかったでしょ?
初心者は初心者同士助け合わなきゃいけないのに、他人を小馬鹿にして上級者気分を味わえてますか?ww
以上久しぶりに酔狂なことしてしまったけど、こちらも時間が惜しいのでこの方の「つっこみ」に答えるのはこれを最後にする。
anchor
openSUSE導入記4〜インストール法を換えてみたところクラッシュしなくなった〜原因はインストール失敗かリポジトリに絞り込まれる
先日openSUSEを導入したが即日起動できなくなってしまった件を書いた。
そのopenSUSEだが4回のインストール失敗にめげずまた試してみようという気になったのは、あの楽しそうなデスクトップのせいか。
それで最終的にはKDEのデスクトップに入れなくなってしまった原因を切り分けていた。
まずやはりエラー表示が気になっていたインストールの段階の方法を元に戻した。
インストールで無理に日本語化しなくても比較的簡単に日本語環境が整うことが判明した。
手順はキャプチャーで説明するがやはりオマカセで英語環境のままインストールしてYaSTのリポジトリをとりあえずインストールディスクイメージに設定して、言語環境の設定を一度英語にして日本語に戻せば自動的に追加パッケージのインストールが始まる。
日本語IMEのibusとibus-Anthyはあえて手動でインストールした(本当はもうインストールされていたのかもしれないが起動できなかった)。
これでエラー表示なくインストールできる。
今のところ何度再起動しても起動に失敗することが無いので快調だ。
あとはオンラインのリポジトリをテストして、クラッシュが起きなければインストール失敗が原因だったということで決まりになると思う。
でも先日も書いたが他のPearOSもアップデートに失敗したので、まだリポジトリがクラッシュの原因でないとは断言できない。
Virtualboxでは問題無く起動もアップデートもできているという情報も複数の方からいただいているので、VMWare Fusion 固有の問題という疑いも捨てきれない。
目的はお手軽なデスクトップOSとしてLinuxを使用するという考え方はあり得るかを検証したかったので、その意味からはあともう一歩だ。
openSUSEのインストール法を変えてみた
やっぱりオマカセでインストールしてとりあえず英語環境でインストールする
待ち時間の間また犬の散歩に行ったのは言うまでもない
そのあとYaSTを起動してリポジトリのパスを内蔵DVD(インストールディスクイメージ)に変更
そして言語環境を一度英語に設定してOK、そのあとまた日本語に戻して
セカンダリーランゲージの設定を英語(USA)にした
これで自動的に日本語の追加パッケージがインストールされる
再起動後システムやアプリの操作系の表示はすべて日本語に変わっている
Anthyは同時にインストールされたのかもしれないが
ibusフレームワークが起動できなかったので手動でもう一度インストール
そのあとメインパネルの右下IMEが表示されるあたりで右クリックしてibusの設定を呼び出す
ここで切り替えのショートカットキーを確認
こうして日本語の入力もできるようになった
つまり先日のクラッシュは日本語環境そのものが原因ではないということだ
次に公式リポジトリ、非公式リポジトリという順番で試す予定でとりあえずバックアップ
これも問題無ければやはりインストールの失敗が原因だったと切り分けられる
とりあえずインストールテストにはげんなりしたので
しばらくテストはお休みして使ってみた
Kメールは私にはちょっと使いにくい印象
リポジトリが設定できたらThunderbird を導入する予定
ということでアップデートしないで使うつもりなら、もうここまででOKだと思う。
サーバ用途ならそういう使い方もありだと思う。
ただクライアントPCはMacでもWindowsでも結構な攻撃を受けている。
その中でLinuxだから何もしなくても安全だということはあり得ないと思う。
klamなどのウイルス対策ソフトは入れたいし、セキュリティパッチはやはり最新にしておきたい。
それを考えるとここから先のテストもやらないわけにはいかないのだが…
<おまけ>
openSUSEの…というよりKDEのデフォルトの
「フォルダビュー」というのがどうしても扱いに慣れなかった
というよりデスクトップの隅にドロップして移動ってなことを
よくやるのでそこがドロップ禁止になっているとすごく使いにくい
最初のVMWare Toolsインストールでそれで結構面倒な思いをした
それで結局デフォルトフォルダの外観を使っている
Macの(きっとWindowsも)ユーザは絶対この方が使いやすいはずだが
これではKDEを使う意味が半減するともいえるかもしれない
それで表示を元に戻そうとしたら戻し方が分からない
ググっても戻す設定がどこにも書いていないので結局このままで使っている
もう少し評価したいのでどなたかご存知の方教えてください…w
KDEを使っていてもうひとつ衝撃的だったのはゴミ箱が完全に消えてしまったこと
デスクトップだけでなくパネルなど見えるところから一切消えてしまった
ゴミ箱の中身を覗きたい時はDolphinを開いて左のペインの「ごみ箱」を開く
ここにしか残っていないということだ
「ごみ箱に移動」は基本右クリックでやる癖がWindowsですっかりついてしまったので
別に不便は無いのだがこれも時代というものかもしれない
(そんな大げさなものではないかもしれないw)
anchor
openSUSE導入記3〜日本語化成功したけど今度は起動できなくなってしまった〜日本語化諦めるかVM諦めるか…
先日、
OpenSUSEを導入した2〜日本語入力ができない〜日本語ロケール・IM設定法
という記事を書いたところ、Twitterに@mforce4さんからいろいろ情報をいただいた。
まずこのOSの表記なのだがOpenSUSEではなくopenSUSEが正しいとのこと。
そういえば本家サイトにもopenSUSEというロゴや記述がある。
VMWare Fusion のデフォの仮想マシン名がOpenSUSEだからそう書いてしまったのだが、ご指摘の通りその記述が正しいようだ。
ついでに興味がわいたのでSUSEについてちょっと調べてみた。
私がSUSEについて知っている2、3の事柄を挙げるなら、このOS、昔は確かSuSEと書いたはずだ。
そのいわれもちゃんとWikipediaに書いてあった。
なぜuだけ小文字で書くのかと言うとドイツ語の社名で
S.u.S.E. Gmbh (Gesellschaft fur Software- und System- Entwicklung)
というのがこのリビジョン販売元だったからだ。
Gmbh(ゲーエムベーハー)は株式会社みたいなもんだから、「ソフトウエアとシステム開発株式会社」という社名の略称だったとのことだ。
いかにもドイツらしいお固い名前だ。
それが米ノベル社に販売権が移り、マルチ言語をサポートするLinuxとなった。
その時に小文字のuは大文字になりSUSE(スーゼ)になったらしい。
なんとなく女の子っぽい名前だからそのまま使われたのかな。
SUSE Linuxという名前で配布されていた。
このSUSE LinuxがオープンソースになるいきさつはおそらくMozillaあたりと似たようなストーリーがあるのだろうと思う。
ソースをオープンにする代わりに、そのソースをノベルはサポート付き製品として販売する権利がある、そのかわりコミュニティはオープンソース版のSUSEをフリーで使ってよろしい…というような取り決めにしたんだと思う。
こうしてopenSUSEというフリー版のリビジョンが誕生した。
ノベルは2010年に買収されているから、そのいきさつもMozillaに似ているかもしれない。
ひとつ驚きだったのは、あのSUSEのマスコットの緑のトカゲはてっきりカメレオンなのかと思ったら、「ヤモリ」らしい。
MacのベースになっているUNIXのマスコットのカモノハシにヘックスレー、Linuxのマスコットのペンギンにタックスという名前があるようにこのヤモリにも名前がある。
Geekなgecko(やもり)ということでGeeko(ギーコ)という名前だとか。
それでこのopenSUSEは数あるLinuxの中でもGUIとしての使い勝手にこだわりがあるようだ。
そういう意味では以前ここで紹介したPearOSに似たものがあるが、PearはAppleの意匠権侵害ぎりぎりのところを狙っていて、目的もMac的使い勝手のLinuxでMacユーザも違和感無く使えるというところを狙っているみたいだが、openSUSEはこれに対して何的でもないLinux的KDEとかいうことかもしれない。
ウインドウや操作系のレイアウトはあえていえばWindowsに似ているが、Lindowsのようにあえて似せているという風でもない。
最初インストールした時の印象は、そうしたUIがなかなか面白くて、Linuxの通常で慣れるにも時間がかかりそうだけど、使い込めば面白そうだなと思った。
特にサーバOSとかターミナルOSとかじゃなくてデスクトップPCとしての第三極ということがまた最近気になっていて、Linuxのそのあたりの使い勝手を知りたいと思いopenSUSEを入れてみたということがある。
皆に人気があるUbuntuは何となく馴染めないので。
それで前回いろいろ苦労して、日本語化したという話まで書いた。
その時に冒頭の@mforce4さんから
「あなたの入れている12.1は古い、もうすぐエンドオブライセンスである、最新版で試せ」
という指摘をもらった。
確かにその通りで最新版は12.3だった。
日本語ダウンロードページは以下。
software.opensuse.org- openSUSE 12.3 のダウンロード
それで最新版の12.3を入れて日本語化、リポジトリの設定をしてアップデートまでやってみた。
結論から言うとここまでやって、openSUSEは動かなくなってしまった。
正確にはカーネルは起動しているがKDEを起動することができない。
その話も以下キャプチャーで。
さて前回の12.1の仮想マシンは削除して12.3をインストール
今回は手順の全部は紹介しないで前回と違うことは何をやったかだけ書いていく
前回はオマカセでインストールしてしまったためにインストール後
英語環境になってしまったが今回は最初から日本語にするテストを実施
でもインストールに「日本語を選択」するオプションが見当たらない
結局一度「Abort」ボタンをクリックして中止してオプションに入るしか無い
これはどのみちあまり一般的なインターフェイスとはいえない
この方法だとどのみちインストールエラーが出る
これが後に起こる問題の原因になっている可能性がある
インストールエラーのタグをOKボタンでクリアするとこのようなオプション画面に入る
ここでカーソルキーで「設定」を選択する
ここに言語環境の設定がある
ここで日本語を選択、Enterキーで確定する
戻ったら「インストールを開始」を選択してEnterキー
もう一度その上の階層のオプションで「インストールかアップデート」をEnter
以下インストールは自動的に進行する
インストールが環境したら自動的にインターナルから起動する
ここでこのLinuxの起動画面から進めなくなるトラブル数回
結局強制終了しないとここから進めない
ここで既にトラブルの予兆があったのかもしれない
BIOSをインターナルに切り替えるような操作が
必要かもしれないと思ったがそういうオプションも無い
一度インストールディスクイメージのisoファイルを別のパスに移動
すると起動時こういう警告が出るが気にしない
それでもここで止まる
ここでも止まる
数回起動に失敗してやっとデスクトップに入れた
どうやらインターフェイスの日本語化には成功した
しかしやはりVMWare Toolsの問題でネットに接続できない
そこで先日紹介した手順でVMWare Toolsを削除して手動でインストールし直す
前回もこんなの要求されたか記憶に無かったがVMWare Toolsの
ディスクイメージをマウントする時にパスワードを求められる
ボリュームマウント時にいちいちパスワードを求められるのは
最近のLinuxのクオリティらしい
さて日本語化したことで問題が起きた
まだ日本語入力がインストールされていないので
日本語を入力できないがターミナルのパスで
/home/Desktop/…と打つときDesktopは大文字でも小文字でもNGだった
日本語で「デスクトップ」と入力しないとダメらしい
ただopenSUSEのファイルブラウザ「Dolphin」にはフォルダを
右クリックして「ここでターミナルを開く」ということができる
これならcdコマンドで移動しなくても最初からそこがカレントディレクトリになる
それで上のディレクトリにカレントディレクトリを
移動したい時もこの「デスクトップ」がいちいち引っかかる
上の階層に移動する時は「cd ../」 とコマンドを打ってひとつずつ移動しないといけない
できないことは無いが面倒なことだ
そういう面倒なことをしながらVMWare Toolsをインストールし直して
ネットにも接続できるようになった
日本語化した環境の操作系のイメージはこんな感じ
さて楽しいのはデスクトップのデザイン
いろいろ弄って先日のイメージに近づけてみた
今更アクアでもないがこういうイメージのアピアランスも可能だ
デスクトップエフェクトなどもネット接続が可能になってどんどんインストールできる
結局こういう透明系のアピアランスが美しいと思うのでこうしてみた
さてネットにつながったら次はリポジトリでソフトウエアを最新状態に
Linux初心者はアップデートばっかりしている…とユニクサに
馬鹿にされながらもやっぱりアップデートは気になる
ところがリポジトリの設定がされていないためにアップデートはできない
デフォルトはディスクが設定されているがディスクも
パスが通っていないのでどこからも追加ファイルをインストールできない
そこでインストールのisoディスクイメージのパスを
ディレクトリに戻してVMWareの方からマウントした
こうするとDVDを挿入した時と同じようにゲストOSのLinuxが反応する
そこでリポジトリのパスをインストールディスクイメージのパスに書き換える
これでインストール時の追加ファイルはインストール可能になる
あとパッケージリポジトリ のサイトで最新リポジトリも
取れるのでこのURLを登録することもできる
これでYaSTは最新のアップデートを取り始めた
ここまでは快調だと思ったのだが…
そして最新のリポジトリを取ったopenSUSEは二度と起動しなくなった
切り分けのためにVMWare Toolsをインストールしないで
以上の手順をくり返してみたが全く同じ症状が起きた
こうして3回のインストールは失敗した
いつもこのデスクトップに入るアイコンパレードのここで止まる
こうしてopenSUSEを諦めたので思い立って
VMWare Fusion に入っているゲストを全てアップデートした
OS10.8、OS10.7、WindowsXP、7などは成功したが
PearOSはUbuntuに続いて動かなくなってしまった
Fedoraは使用していたバージョンがサポート終了みたいで
アップデートそのものに成功しない
どうやらLinuxカーネル側とVMWare Fusion の固有の問題かもしれない
ということで今のところ私のところではLinuxが全滅状態だ。
まだ検証中ではあるのだが、こうした障害からopenSUSEが起動できなくなった理由は、日本語化を優先したインストールかリポジトリかどちらかに絞り込まれたように思う。
私はリポジトリを疑っているが、最初の起動失敗が何となく引っかかっていてひょっとして無理な日本語化が原因かもしれない。
今日本語化しないでオマカセでインストールし直して、あと付けで日本語環境をインストールする方法で検証中だ。
それでもリポジトリを疑っているのは、他のLinuxも全滅したからだ。
そういえば今業務で管理しているLinuxサーバは、すべてCUI環境で駆動しているという違いはあるが基本アップデートは厳禁というルールで運用している。
Linuxは動作を確認した場合以外はたとえセキュリティパッチでも当てるのが禁止で、全て操作検証を経ないと何もしてはいけないというルールになっている。
Linuxを業務で使うということは、こういうことなのかもしれない。
ということはデスクトップOSとしてクライアントPCでは使えないということになる。
そんなこと無いんじゃないかというのがこの検証の始まりなので、なんとかこのアップデートの問題はクリアしたいと思う。
次回怒濤の解決編…となるかどうかは分からないが何となく原因は絞られてきた。
anchor
無料で、つまりWindowsのOSを購入しないでネイティブのIEの表示テストを実現
いまWebブラウザはMozilla系のGeckoエンジンとSafari などのWebkit系が勢いを増して混戦模様ではあるが、もともとはmozaicをベースにしたTridentエンジンを使用するInternet Explorer がWebブラウザのシェアを牛耳っていた時期があった。
今ではそうでもないが、やはり業務用機の世界ではサードパーティのブラウザインストール禁止なんて職場環境はある。
また今でも8割を超えるシェアを持つWindows機を購入して、プリインストールのままの何も弄らない環境で使用する個人ユーザは相変わらずInternet Explorer をメインブラウザとして使っている。
このことはWewbアプリを開発している人たち、Webサイトのデザインを職業にしている人たちの怨嗟の的になっている。
なんせInternet Explorer はW3Cのルールを守らないオレオレルールの行儀が悪いブラウザ、しかも実際に表示してみないと何が起こるか分からない癖のあるブラウザとして定評があるからだ。
最近のバージョンはそこら辺は随分改善されてきているようで、かつての無法者でもなくなってきているのだが、相変わらずこれを確認するには実際にInternet Explorer で表示してみるしかない。
かつてはMacにもInternet Explorer はバンドルされていたが、今ではMac版Internet Explorer は開発中止、バンドルも配布も中止してしまった。
あったとしてもMac版とWindows版はふるまいが全然違ったのでどのみち参考にはならない。
それくらいこのブラウザは癖があるブラウザだ。
MacやLinuxで開発・デザインをやっている人は表示の確認のためにWindows実機+Internet Explorer を持っておく必要がある。
しかし表示確認のためにいちいちプラットフォームまで乗り換えるのは、面倒だしコストもかかる。
Mac、Linuxで開発をしている人たちが画面の切り替えだけでWindowsのInternet Explorer の表示を確認できれば便利だし、そのために仮想マシンソフト+WindowsOSなど数万円の設備投資をしなくても無料でそれが実現できればどれだけすばらしいことか…
ということでVineなんてプロジェクトも存在する。
しかしMicrosoftもこうした事情はよく理解していて、実はWindowsネイティブのInternet Explorer を実行する環境を無料で配布してくれているのをこちらの記事で知った。
無料でMacでIEの表示テストをする方法 │ Design Spice
このダウンロードはこちらから
Cross-browser testing simplified | Testing made easier in Internet Explorer | modern.IE
私はVMWare Fusion ユーザなので今回はそこで試したが、これから完全にロハでやろうと思うならVirtualBox の無料ダウンロードで環境を作ってこれと組み合わせて実現できる。
Oracle VM VirtualBox
仮想マシンソフトを既に使っている人にとっては特に難しい関門もない。
Internet Explorer に悩まされているコーダー、Webデザイナーの人たちにはお勧めしたい方法だ。
上記Microsoftのページに行くとMetro調のデザインでプラットフォーム、
仮想環境を選択してダウンロードページに進む
私は左でMacを選択、右でVMWare Fusion を選択した
そしてInternet Explorer の6から最新の10までを
WindowsXPからWindows8までの環境で選択できる
このファイルは最初から仮想マシンソフトとして配布される
分割ファイルなのでダウンロードはちょっと慣れないかもしれない
一括ダウンロードする場合はこのポップアップのコマンドをコピーする
それをTerminal にペーストしてEnterすることで一括ダウンロードできる
ただ私の場合途中で速度が大きく落ちてしまったのでひとつずつダウンロードすることにした
分割ファイルを一体化する超カンタン法はあとで紹介
完全にロハで実現することを目指す人はオラクルのページからVirtualBox をダウロードする
もうバージョンは4まで進んでいるんですね
私はVMWare Fusion を使っているので以下はそちらの手順を紹介する
こうして.sfxファイルと.rarアーカイブがダウンロードされる
まずこの.sfxファイルのアクセス権を書き換える
その方法はサイトにも書いてあるし上記リンク先にも解説しているがもっと簡単な方法を
Terminal を起動してchmod +x□ と打つ
最後の四角はスペースのことでこのスペースは忘れないように
そしてGUIで.sfxファイルをTerminal にドロップすると自動的にパスを記述してくれる
これでEnterキーを叩くと白い書類ファイルアイコンだった.sfxがUNIX実行ファイルアイコンに変わる
Macのシェルならではの便利機能だ
さらにこの.sfxファイルを実行するのはこれをTerminal にドロップしてEnterキーを叩くだけでいい
これで自動的に.sfxファイルが解凍してrarを展開して一体化のプロセスまで実行してくれる
Terminal に拒絶反応がある人はこれを機会に覚えてみては?
分割ファイルの一体化が完了するとこういう表示になる
一体化したファイルはホームフォルダの直下に生成される
この生成された.vmwarevmファイルを仮想マシンフォルダに移動しておく
VMWare Fusion の新規仮想マシン登録のウイザードを起動する
「ディスクを使用せずに続行」 をクリックする
「ディスクまたはイメージを選択」 で例の
.vmwarevmファイルを選択するとバンドルの中が見える
この中の.vmdkファイルがディスクイメージの実体なので選択
この仮想マシンを生成したVMWare Fusion のバージョンが古いので変換するか聞いてくる
私は最初変換するで失敗したのでレコメンドの通り変換しない方がいいようだ
今回はInternet Explorer 10をWindows8でテストするので
OSの選択もこのように設定
そして起動するとこのようにWindows8スプラッシュが始まる
例によってVMWare Toolsのインストールが開始される
ユーザ設定は「IEUser」固定ということらしい
こうしてWindows8が起動するがアプリを起動しようとすると
この画面サイズでは起動できないと警告が出る
フルスクリーン表示に切り替える
Internet Explorer は癖のあるブラウザだがそれでも幣サイトのような
シンプルなhtmlのサイトの場合はそんなに表示が崩れなくなった
ただcssやjsなどをいろいろ使っているサイト、
Webサービスの場合は大きく表示が崩れる可能性がある
Internet Explorer にあわせると他のブラウザで表示できなくなる可能性がある
ここらがWeb開発者の皆さんには頭が痛いところだ
ところでWindows8のInternet Explorer はこのようにフルスクリーン表示が可能だ
タスクバーもメニューバーも何も無い画面一杯にサイトが表示される
タッチパネルの場合はパネルに触れれば操作ボタンが現れるが
従来のPCには扱いにくいかもしれない
Internet Explorer のタブ表示画面
これからのWebサイトのデザインはこうした表示も
考慮に入れたものになっていくのかもしれない
そしてこちらが通常のデスクトップ表示のInternet Explorer
いろんなステージの表示があり得るのでサイトの幅などのサイズ設定も必要かもしれない
anchor
Ubuntuが喪失した後がまLinuxとしてOpenSUSEを導入した2〜日本語入力ができない〜日本語ロケール・IM設定法
さてUbuntuの仇をOpenSUSEで討つの段、後編始まり〜
前回までのあらすじ
ウブンツ王の屈辱的な仕打ちで王国を追放された勇者ムタマクはVMの荒野で美しきスーゼ姫と出会う。
そしてリナクサの王国を取り戻す壮絶な戦いが再開された…(という内容ではありません)
さて、癖のあるVMWare Fusion のVMWare Toolsのおかげでネット接続ができなくなったという話を前回書いたが、VMWare Toolsが悪いと言いたいわけではなくやはりGUIでオマカセでインストールするのは無理があるという意味だったのであしからず。
いままでもLinuxにVMWare Toolsをインストールする時は、ディスクイメージからCUIを使ってアーカイブを作ってインストールということをやっていたわけであって、LinuxというOSはそういうOSなのだと理解すればどうってことない。
今までもやっていたことだから。
ただ今回たまたまVMWare Fusion の新規マシンウイザードを見ていたらVMWare Toolsのインストールというボタンがあったから
「自動でできるんだったら便利やん!」
と思ってつい「ポチッとな」してしまった。
そしたら若干問題が起こった。
それだけのことだ。
もうひとつインストールに当たって問題が起きている。
日本語ロケールがうまくいっていないため英語版としてインストールされていること。
正直Linuxの操作パネルやメニューは中途半端に日本語化されていると逆に訳が分からなくなるので英語でもいいのだが、日本語入力ができないのは実用上問題がある。
そこで一応日本語化の手順を試してみた。
これはキャプチャー参照だが半分うまくいった。
そこらが解決すればとても快適なクライアントOSになる可能性があるよいGUIデザインだと感じた。
弄っていて楽しいというのはMac以外ではなかなか感じることが無いので貴重だと思う。
OpenSUSEの日本語化はカントリーリージョン/ランゲージを日本語に設定するとか
コンピュータのYasTのランゲージを一度英語、セカンダリーを日本語に設定するとパッケージの
インストールが始まる…等の解説をしているところが多いがそれはうまくいかなかった
多分ネイティブでは問題無いのだろうけど仮想環境独特の問題か
これをクリアする方法は前述の通りこちらのサイト に解説があった
isoのディスクイメージからインストール開始してあとオマカセで出かけてしまったのだが
ひょっとしたらそのプロセスで言語は何語にするか聞いてきたのかもしれない
とりあえず「ソフトウエアの追加と削除」を開くがいくつか開き方があるがWindowsユーザなら
スタートメニュー(とはいわないんだろうけど)の検索が馴染みやすい
「Software」と入力、「Install/Remove Software」がかかってきたら開く
その前に例のOpenSuSEコミュニティサイトから
ダウンロードしてきたisoファイルをデスクトップに置いておく
VMWare Fusion 側のIDEの設定でDVDドライブを有効にしておく
するとこのisoがDVDとしてLinux側にマウントされている
この「Install/Remove Software」を開くと
追加インストールできるファイルのリストが表示される
ここで「bundle-lang-gnome-ja」「bundle-lang-gnome-extras-ja」
「ibus」、「ibus-anthy」 をインストールするとある
実際には「bundle-lang-gnome-extras-ja」 というのは存在しない
「bundle-lang-gnome-common-ja」 などjaとついたファイルは全部インストールする
インストールに成功したらこの黒地に白チェックに変わる
再起動をかけてみたがなぜかUIは日本語にならなかった
この件はいずれ対処するけど正直Linuxに関してはUIは英語でもかまわない
日本語入力ができないのだけは困るが「ibus」「ibus-anthy」をインストールしたことで
IMでAnthyを選択できるようになった
これはアドレスブックに連絡先を登録している様子
そしてLinux版のOffice、LivreOfficeのWrite(Wordにあたる)に入力テスト
最近のLinuxの日本語入力は本当にこなれてきたと思う
さてGUIとしてのOpenSUSEの使い勝手だがなかなかのものだと思う
例えばデスクトップを切り替えてマイドキュメントフォルダのページに行くと
画像などがマウスオーバーするだけでMacのQuicklookのようにプレビューできる
画像を見るだけでなくサイズなど基本情報も表示捨てくれるのが便利
デスクトップフォルダだけでなくウィジェットもエアロなイメージで透明
なかなか視覚的にもきれいなデザインだと思う
SATAの外付けハードディスクもマウントできる
さすがにメモリは1GBはないと心細いので増量した
キーボードプロファイルはあまり変わらないがMacプロファイルを今のところ試している
諸々カスタマイズした今のデスクトップはこんな感じ
anchor
Ubuntuが喪失した後がまLinuxとしてOpenSUSEを導入した〜ネットにつながらない問題の解決法
先日ここでもちょっと書いたけど、数あるLinuxのディストリビューションの中でも最も初心者向けといえるUbuntuがまともに動かなくなってしまった。
ログイン画面が極小表示になってしまい、初期化も効果無いので再インストールしたがやっぱり治らない。
ネットで検索しても同じような症状が出てこないので、私のところだけの問題かもしれないが最近のUbuntuの評判をみて使用を諦めた。
最近のUbuntuの評判というのはここらあたりかな。
漢(オトコ)のコンピュータ道- Ubuntu脱出計画その1 〜動機編〜
スパイウェアは言い過ぎかもしれないがやはりこういうものが見返りを期待し始めたら「大丈夫かな?」と思ってしまう。
見返り期待するならいっそ、有料ディスクトリビューションにして商売としてやってくれればいいんで、それならそれと割り切って使える。
そうじゃないのが問題だと思う。
こういうフリーウエア、オープンソースの世界はプロバイダーとユーザの信頼関係がベースだから、そこの信頼関係が崩れてるオープンソース、フリーウエアは根本的に成立しないと思う。
そこが分かっていないフリーウエア作者もいるようだけど…
それに最近のUbuntuのレイアウトはちょっと使いにくいなと思っていたので、ほかのKDEのLinuxはどうなのか試してみたくなった。
FedoraはあくまでLinuxの動作確認用として保守的な状況で確保したいので、最新のGUI環境を試すLinuxがもうひとつ欲しい。
メールで幣サイトの熱心な読者のひとりの「たか」さんからOpenSUSEをお勧めいただいた。
プロジェクトのホームページとか読んでいたら面白そうだったので、今回Ubuntuの仇をOpenSUSEで討つことにした…まだいってるよw
それで先に謝辞を書いとくと、OpenSUSEのインストールに当たって本当に参考になったのは以下の二つのサイトだった。
Linux版VMware Tools のインストール方法 (自分用メモ):Ubuntu のVMware用仮想マシンを使用
Live CDからインストールしたopenSUSE 12.1の日本語環境- kanzメモ
前者はUbuntuをVMWare Playerにインストールする時のメモ書きだけど、OpenSUSEをVMWare Fusion にインストールするにあたって同じ問題が起きたので、この対処法は本当に参考になった。
Linux版のVMWare-Toolsの仕組みもおおよそ分かった。
後者はOpenSUSEの癖のあるロケールをクリアするにあたって、日本語設定をすれば自動的にクリアできる…という通り一遍の解説をするところが多い中、仮想環境固有の問題点のIDEが必要だという点に気づかせてくれた貴重なサイトだった。
仮想環境でLinux弄る人は多いはずなのに、解説が少ないので本当に助かった。
インストーラーのダウンロードはこちらから。
software.opensuse.org- openSUSE 12.1 のダウンロード
以上の謝辞の書き方でも分かるように、最近のLinuxはとても簡単になっている…と思ってなめてかかってチャレンジしたら結構痛い目に遭いましたよ…というプロセスがあった。
もっとも昔のLinuxの複雑怪奇なインストール法に比べたら、こんなもの簡単な部類だと思うが…
上記のリンク先サイトにも注意が書いてあるように、これはあくまで私のOS10.8.3、VMWare Fusion5.0.3、OpenSUSE12.1の環境で成功した方法なので、他のディストリビューション、あるいはバージョンでは必要がないかもしれないし逆にこれをやると調子が悪くなるかもしれない。
あくまでこれも自己責任でお試しいただきたい。
OpenSUSEのプロジェクトページからインストールDVDの
ディスクイメージのisoファイルをダウンロードしてくる
潤沢にメモリを使える場合以外は32bitバージョンでいいと思う
VMWare Fusion のライブラリから新規仮想マシンのウイザードを開く
そしてそのisoファイルをインストールメディアとして選択する
次に進んでLinuxのディストリビューションを選択する
私の場合はもうここは自動的に選択されていた
UNIXに準ずるOSはインストール時に必ずrootユーザとパスワードを設定しないといけない
インストール時に決定することもできるが先に決めておけばインストールで自動的に設定してくれる
isoイメージは暫定的にデスクトップに置いておくので
ホームフォルダのアクセスを許可するチェックを入れる
仮想環境とMac間のマウスポインタ統合、コピペの共用、ファイル転送などを
実現するVMWare Toolsのインストールも自動的に進めてくれる
ダウンロードボタンをクリックすればいいのだが後述するがこれが鬼門だった
ただしやらなければよかったかどうかは不明
やっぱりコピペ共用・ファイル転送できるのは便利だし…
インストールウイザードが一通り完了したら概要が出てくる
メモリの768MBはちょっと少ない気がするがこれは
あとで変更できるのでとりあえずこのまま進める
そしてライブCDのディスクイメージのisoファイルがマウントされるのでこれを起動する
Linuxのお馴染みの光景
ハードチェック、ドライバーチェック等が進行する
あとはライブCDのインストーラが起動するので
インストールを選択してほったらかしにできる
この簡単さが昔のLinuxからは隔世の感があるよね
小2時間ほどほったらかしにして犬の散歩に行ってくる
帰ってきたらインストールは完了して自動的に再起動がかかって
内部仮想マシンのシステムが起動してログイン画面になっている
ログインするとなんとアイコンパレードのイメージの起動画面
UIのデザインはMacっぽく使い勝手やウインドウのふるまいは
Windows7かVistaあたりをターゲットにしているようだ
最初に起動するとOpenSUSEの概略の説明が出てくる
初回の起動はフルスクリーンではなくウインドウ表示でサイズ補正がかからない
この変更のしかたが分からなかったのだが…
VMWare Fusion 自体をフルスクリーン表示するとしばらくしてから
自動補正がかかってデスクトップもスクリーンサイズにぴったり合った
Linuxのスクリーンサイズの扱いはいろいろ難しい問題が多かったが最近は何でも自動らしい
ところでこれが最新のKDEのデスクトップで「デスクトップフォルダ」なるウインドウを常時表示して
デスクトップ上のアイコンが散らからないワークスペースを確保している
これ以外のノーマルなデスクトップにもコマンド+tabで切り替えられる
MacのFinder、WindowsのExplorerに当たるファイルブラウザはDolphinという
URL(URI)フォームとは別に常にパスを常時示しているのがLinux的だが
これを元にパスを打ち込むとちょっと落とし穴があるのは後述
コマンド+Qを打つとWidgetアクティベータが開く
だから仮想マシンを終了したい時はコマンド+controlで
一度マウスを統合から開放してからでないと仮想マシン終了のメニューに入れない
先にVMWare Toolsをインストールした方がいいのはこういうこともある
しかしこれが思わぬ落とし穴に…
ちなみにデスクトップのスタイルを切り替えるのはデスクトップ右クリックの設定でも可能
デフォルトデスクトップにデスクトップフォルダを表示しないこともできる
インターフェイスの整理のされ方はWindowsに近い
やはりWindowsから入ってくる人が多いからそういう人が
使いやすいレイアウトになっているのだと思う
左下のスタートボタンにあたるLinuxボタンからスタートメニューに入る
ここからコンパネに当たる「個人設定」に入るのはWindowsと一緒
さてここまでとても順調でUIのデザインもなかなか垢抜けしているな
と感心したのだがインターネットに接続ができない
Linuxなんてネット接続ができないと何もできないのでこれは困った
コンパネにネット接続の設定はあるのだが…
その設定項目を見るとWiredもWirelessも何も見えない
自動認識が前提になっているようでググって見ても
インターネット接続設定の方法なんて書いていない
と思ったらこちらのサイト に「VMWare-Toolsをインストールすると
ネットに接続できなくなる」という問題とその対処法が解説してあった
要はGUIでオマカセでインストールしてしまうと一部の
ディストリビューションのLinuxはこういう問題が起きるらしい
VMWare Fusion の「仮想マシン」メニューから「VMWare Toolsの再インストール」を選ぶ
するとデスクトップに「VMWare-Tools」という仮想CDがマウントされる
その中のVMware-Tools(現行バージョンNo.).tar.gz
というファイルをデスクトップにドロップしておく
ここで先のサイトではIDEを止めてCDのマウントを解除しておくべきと書いている
私は気がつかないでしばらく作業して途中で解除したが解除しない方がいいのかもしれない
これも後述するがともかくこのアーカイブをクリックするとアーカイバが開くので
その中からvmware-tools-distribを展開し保存先をデスクトップにして保存する
必要なのはこのvmware-tools-distribというファイルでさっきのアーカイブは必要ない
その中のlib/modules/source/vmhgfs-tarとクリックして開いていく
vmhgfs-tarを展開ボタンで開く
その保存先は先ほどのsourceフォルダの中
するとこのsourceフォルダの中にvmhgfs-onlyというフォルダが上書きされているはず
このvmhgfs-onlyフォルダ内にcompat_slab.hというファイルがあるはずとあったが
もうひとつ下のsharedという階層の中にそれはあった
このcompat_slab.hというファイルを右クリックしてプロパティを開く
デフォルトではアクセス権は全てReadOnlyになっているはずだが
それをRead & Writeに書き換える
さらにこのファイルをクリックするとテキストエディタ(LivreOfficeのWrite)が開く
#if LINUX_VERSION_CODE < KERNEL_VERSION(2, 6, 22) || defined(VMW_KMEMCR_HAS_DTOR)
とコメントアウトされている一行を探してこの「<」 に「<=」 とイコールを足して矢印にしておく
Anthy等がインストールされていない状態では手探りで探すしかないが
キーボードのどこかに「=」は割り当てられているはずだ
見つからない場合はテキストのどこかからコピペして持ってくる
完了したらこのテキストを上書き保存する
以上が完了したらここから先はターミナルでのコマンドの仕事になる
まず私は後々の面倒を考えて先に「sudo su」のコマンドでroot権限になる方法をとった
ちょっとリスクがあるので毎回確認してほしい人は
毎回sudoを打ってパスワードを入れて進行した方がいいかもしれない
ルートになるとKDEのターミナルではこのようにプロンプトが赤くなる
デフォルトのカレントディレクトリはホームフォルダなので
まずcdコマンドで先ほどのsourceフォルダに移動しないといけない
これはアーカイブを開くコマンドを実行する時に必要なのでやっておく
ここで何度もつまづいているのが分かるだろうか
恥をさらせばbashとhfsなのでパス表記では大文字小文字は区別する
ところがDolphinではHomeもDesktop大文字で始まる
最初無視して、次に見えている通りにパスを打っても
「そんなディレクトリは存在しない」とエラーが返ってくる…結局
cd //home/ログイン名/Desktop/vmware-tools-distrib/lib/modules/source
と打つのが正しかった…ルート直下にスラッシュが二つあることに注目
次にここにあるvmhgfs-onlyという先ほど作ったフォルダをまたアーカイブにする
tar cvf vmhgfs.tar vmhgfs-only とtarコマンドで圧縮
こうして先ほどのsourceフォルダにvmhgfs.tarというアーカイブが生成されるはずなのだが
元々ここに同名のファイルがあったはずなので正しく上書きされたか確認する
(コマンドにエラーが出なければ上書きは成功しているはずなのだが念のため)
方法はこのtarアイコンを右クリックしてプロパティを開きタイムスタンプを確認するというもの
原始的だがタイムスタンプはトラシューでも結構役に立つのでこの確認法は知っておくといい
先ほどコマンドを打った時間にタイムスタンプが合っていればOK
圧縮したvmhgfs-onlyという元フォルダは不要というか邪魔なのでゴミ箱に移動しておく
ここではやる気持ち抑えてもうひとつやっておかなければいけない作業がある
最初にインストールしたVMWare Toolsを削除しておかないとインストール失敗の原因になるそうだ
コマンドはrm -rf /etc/vmware*
ルートになっていない場合はsudo rm -rf /etc/vmware*
ワイルドカードを忘れずに
次に実行するのはこれ
rm -rf /usr/lib/vmware-tools
もうひとつrm -rf /lib/modules/$(uname -r)/misc/vm*
ルートになっていない場合はsudo rm -rf /usr/lib/vmware-tools
sudo rm -rf /lib/modules/$(uname -r)/misc/vm*
以上が完了したらカレントディレクトリをvmware-tools-distribフォルダの中に移動しておく
cd /home/ログイン名/Desktop/vmware-tools-distrib/
ここでインストールコマンドを実行
/vmware-install.pl…
と思ったら階層表示のカンマを忘れてたw
ルートの場合は./vmware-install.pl
ルートになっていない場合はsudo ./vmware-install.pl
あとはインストールは自動的に進む
途中で「〇〇してもいいですか?」「〇〇のディレクトリは
以下でいいか?」といろいろ聞いてくるが
全部Enterキーで抜けてかまわない
ひとつだけ滞ったのがカーネルヘッダーの上書きでここはインストールディスクが必要になる
もうCDイメージはマウント解除してしまったのでとりあえずこれだけnoで抜けた
問題が起きたらまたあとでディスクイメージをマウントしてやり直すということで
とりあえずインストールは成功してvmwareチームの「Enjoy」のメッセージが表示されたら完了
「スタートボタン」から再起動を選択してシステムを再起動する必要がある
こうして再起動後あっさりとインターネットにつながった
ネット接続をVMWare Toolsが邪魔しているなんて思いもよらなかったがこういうことがあるらしい
ということでネット接続に成功したのでソフトウェアアップデート、リポジトリからのアップデートなど次々かけたことは言うまでもない。
ここでもうひとつの問題が起きた。
日本語入力ができないことだ。
この問題は後編で解説する。
anchor
Sony Bridge for Mac (Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応
OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応
ソニーのAndroid、XperiaにiTunes 、iPhoto のライブラリの音楽、動画、写真などを転送するアプリ
インターフェイスはiTunes っぽくまとめられているので使い方で迷うことは無いと思う。
問題はXperia以外のAndroidでも使えるかどうかなのだが、うちにAndroidの実機が無いので確かめようが無い。
単純に考えればHFSからLinuxへのファイル転送の仕組みだけで構成されているなら、相手がサムスンだろうがAndroidである限り使えそうな気がするが、ソニーが何かライセンス的な制限をかけている可能性があるので試してみないと分からない。
家族のうちひとりくらいAndroidにするかなと思ったけど、全員iPhone希望だったのでうちでは試せなくなった。
ソニー製が相手なら便利なアプリになること請け合いだと思う。
ソニーのXperiaにiPhoneから乗り換える場合Xperiaの画面をロックしてUSBでつなぐ
住所録はGoogle経由で同期できるしiPhoneのライブラリ情報は直接インポートできるようだ
チェックのついたものを同期できるが実機が無いのでテストできない
音楽以外に動画、ポッドキャストなども同期できる
スマホユーザには結構重要と思われるiPhoto の写真も同期できる
「ソニーのニューデバイスを接続したら」とリードミーには書いてあったけどそういやこれmp3ウォークマンには使えるのかな?
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