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2006 年 4 月 1 日





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Cover Version
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

iTunesのビジュアルプラグイン。
アルバムのジャケットアートをフラットに表示したり、キューブ状に表示したり。
いろいろ改良されているようで、キューブの時に曲の始まりではアートは半透明状で向こうが透けているが、だんだんオペークになっていく効果が面白い。






Cover Versionはジャケットアートを表示するビジュアルプラグインだ
必要最低限の機能で軽いのが良い





曲の変わり目でキューブが半透明になる効果が面白い


2006 年 4 月 2 日





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iLearnEnglish
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

なんて言うんだろう、英語の発音お勉強ソフトなのだがワードはアトランダムに出てくるし頻度等級のかなり低い単語が出てくるので、英語発音当てクイズのようなものだと思えば良いか。

英語はかなりスペルと発音の法則性が一致している希有な言語なのだが、それでも例外的にスペルからは想像もつかないような発音をする単語もあるわけで、そういうものをいくつ知っているかというのをシステム内蔵の英語辞書をベースにランダムにクイズにするアプリ。

こういうものを使って楽しみながら英語の勉強をすると良いんじゃないだろうか。それですぐに語学力が上がるというようなものじゃないだろうけど。






iLearnEnglishは英語発音当てクイズアプリ
あなたはどれくらい正解できるだろうか



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iRepair
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはUNIX式のアクセス権の変更を行うアプリ。

システムの標準の「情報を見る」タグでも、アクセス権の変更はできるが、これではなぜか実行権までは設定できない。一種のフールプルーフなのかも知れないが、ルート権限で管理する場合もそれじゃ不便この上ない。

それにシステムの「情報を見るタグ」ではフォルダごと下の階層まで全てアクセス権を変更するというボタンがついているが、これがちゃんと機能していなくてこの操作に成功したことがない。
また大量のファイルを一度に変更するとなると信じられない時間がかかる。
Terminalを使ってコマンドでやれば一瞬で完了するのに、GUIでかかる時間はちょっと異常だ。

要するにシステムのこの機能が使いものにならないので、ここはTerminalでやるべきなのだが、コマンドラインを扱うのは面倒だという向きにはこういうアプリがある。
これはコマンドでできることは全てできるし、大量のファイルも深い階層も一気に変更できる。

コマンドラインだと何番がリードライトだったかとか覚えなくてはいけないがこれは見たままだ。
使えるんじゃないだろうか。






iRepairはファイルやフォルダのアクセス権を深い階層までスピーディに変更できる
GUIでありながらTerminalに引けを取らない操作性だ


2006 年 4 月 4 日





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Racer
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

サーキットでタイムトライアルをするレーサーカーのシミュレーションゲーム。

車をサーキット上に走らせるだけで、キーボードで操作する場合は、マウスポイントがステアリングとアクセルになり1~6キーが視点変更になる。

デフォルトではサーキットと車のデータは一種類しかついていないが、関連サイトからダウンロードしてきてそれぞれデータを増やすこともできる。
例えばミニクーペのデータも手に入れたのだが、単にデザインが変わるだけでなくステアリングの軽さが変わったり、回転半径が変わったり車体の振られ方の癖も変わるなどかなり細かいパラメータでシミュレーションはコントロールされているようだ。

これは面白い。

OSXに移行した当時からあるゲームだが、一時期私の環境では動かなくなっていた。
今回かなり作り替えてMacに対応したということらしい。
残念ながらシフトなどのキーはまだちゃんと動いていないので、Windowsと同じように楽しめるというところまではいかないが、結構良くできているんじゃないだろうか。






Racerはサーキット上でひたすらタイムトライアルをするゲーム
リアルな画面に注目だ





この通り視点変更ができる
ゲームはあとで再生ができるので自分のドライブテクニックを
チェックしてみてはどうだろうか





カーセレクションのところにはデフォルトではこの一種類しか表示されない





関連サイトからミニクーペをダウンロードしてきた
デザインだけでなく走り方も、音もミニクーペなのが面白い



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BBSで「nao」さんより情報をいただいた。
GeoCitiesが極悪ポップアップウィンドウ広告のURLを変更して、意図的なのかたまたまなのか判らないがSafariBlockを外されて、またまたこの極悪ポップアップウィンドウ広告が表示され、ページがSafariで正しく表示されなくなっている。

この解決法は簡単で、環境設定からSafariBlockに入っていただいてブロックするURLに
http://bc.geocities.yahoo.co.jp/js/*
という文字列を追加していただければ良い。
これで前と同じように悪質広告ウィンドウをブロックできる。

このGeoの広告なのだが、Safariでは表示に異常に時間がかかったり、アンカーが正常に効かなかったりと問題を起こしてくれていた。これについてコードを改善するようGeoCitiesには強力にクレームを入れたが
「このサービスは広告収入によって成り立っております。他の環境、ブラウザをお試しください」
の一点張りで、要するに全く改善する気がないばかりかだんだん激重のコードを積み始めて悪質さがいっそう増してきている。
「MacユーザでSafariでこのサイトを見ている人は、SafariBlockをご利用ください」
という注意書きを先日アクセスが多いページのほとんどに貼付けたところ、GeoがこういうURL変更ということをやってきた。
別に当サイトを狙い撃ちにしてきたわけではないだろうが、頭に来たのでこの「nao」さんの情報は早速採用させていただいて、アプリの紹介ページにも即日転載することにする。

情報をいただいた「nao」さんありがとうございました。






当サイトのGeoCities極悪広告のURLが変更になったので
SafariBlockにこの設定を追加していただきたい
これでまたページが正常に表示される


2006 年 4 月 5 日





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Cyclone
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

つむじ風のようなグラフィックを生成するスクリーンセーバ。

先日魚群をシミュレートしたような動きをするセーバを紹介したが、これはそれの台風バージョン。サイクロンというのは台風のことだが、この動きは竜巻かつむじ風のようだ。
渦を巻く流体の動きを微妙に表現していて面白い。






Cycloneはつむじ風のような渦の流体シミュレーションスクリーンセーバ



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Aqua Mist
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こちらは日本に在住の12歳の外国人の少年が作ったというスクリーンセーバ。

QuartzComposerを使って作った初めての作品だという説明がついているが、12歳でこんなことができるんだろうか。
このごろの子供はすごいともいえるし、12歳の子供にも使いこなせるこういうビルダーのインターフェイスの扱いやすさは特筆に値するんじゃないだろうか。






Aqua Mistは霧と水のイメージのスクリーンセーバ



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SurplusMeter
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

日本ではあまりないが、欧米では従量制の料金設定をしているブロードバンドプロバイダーがある。
そういう場合は今月に入ってどれくらいのダウンロード、アップロードをしたかという累積を教えてくれるアプリというのは便利だろう。
これはまさにそういう設定した日からどれほどのトラフィックを使ったかということを表示するアプリ。
設定した量を超えたら警戒色でグラフを表示してくれる設定もできる。

これはなかなか面白いが定額制が当たり前の日本のブロードバンド環境でこれがどういう役に立つのか考えてみたらどちらかというとモバイルのような従量制料金の環境で役に立つかも知れない。
また家族など複数のアカウントを管理しなくてはいけない場合全体のトラフィックをこれでチェックして誰かのトラフィックが異常に増えていないか見るとかいう使い方はあり得るかも知れない。

また個人的に月々どれくらいのトラフィックを消費しているかチェックして、
「今月は使い過ぎだ、だから寝不足なんだな」
という健康チェックに使うのも良いかも知れない。
あまり役立つ場面を想像できないがそれ自体は面白いアプリだと思う。






SurplusMeterは設定した日からのダウンロード、アップロードの総量を表示する
皆で役に立つ使い方を考えてみよう


2006 年 4 月 6 日





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MacSwear
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは何か他のプラットフォームから移植されてきたゲーム。(UNIXだったかWindowsだったかは失念)

ゲームとしては非常にシンプルで、カーソルキーを使って回転するオブジェの回転方向をコントロールしながら、虫食い穴を"ワーム"に命中させるというそれだけの放心系のゲーム。
しかしオブジェが単純な球体なら簡単だが、形が複雑になってくるとすぐに見失って、結構難しい。

長時間の仕事で疲れたらこういうゲームで頭をもみほぐすのはいいかもしれない。






MacSwearはオブジェの回転をコントロールしてキラキラ光る虫食い穴を虫に命中させるゲーム
球なら簡単だがオブジェの形が複雑になると等比級数的に難しくなる



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CoverFlow
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

美しいグラフィックでアルバムジャケットアートを見ながらiTunesの選曲ができるアプリ、CoverFlowのバージョンが上がった。

今回のバージョンアップで一番特筆するべきことはフルスクリーン表示に対応したということだろう。
これは要望が多い機能だったらしく、さすがにフルスクリーン表示になると表示の美しさが映える。フルスクリーンでどんどんアルバムを送るとさすがにグラフィック的にはかなりハードになってくるが、それでも相変わらず美しいグラフィックにも関わらずスムーズに動いている。
他にも設定の項目も細かくなってきているようだし、ここもこれから拡張していく計画のようだ。

このバージョンには「DEMO」という記述があるように、いずれはこのアプリはシェアウエアに移行する計画のようだ。これだけの美しいアプリだからそれも納得できるが。
これであとはリモコンに対応して、これが離れたところで操作できればまさにMacがオーディオサーバになってまさに家電化が始まるきっかけになりそうなアプリだ。
面白くも何ともないFrontRowなんかよりもずっと良いと思う。

iTMSから美しいジャケットアートを取得できるCorripioというアプリを紹介したが、これと組み合わせて使うとかなり楽しめると思う。






CoverFlowの読み込み動作画面
iTunesのライブラリからアルバムタイトルを取得しジャケットアートも取得する
アルバムを新規登録した時には"~/Library/Application Support/CoverFlow/"を削除して
新規取得する方が確実だ





今回のバージョンからフルスクリーン表示に対応した
メニューからもショートカットキーでも入れる





このジャケットアートの表示の美しさはどうだろうか
フルスクリーン表示でますます映える
ここから抜ける時にはメニューバーのあったところに
マウスを近づけてメニューから操作すれば良い





デフォルトでは数曲入っていないとアルバムと見なさない設定になっているが
設定で1曲だけでもアルバムタイトルの記録があればアルバムと見なすようにできる
またアルバムタイトルも無視することもできる



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NetNewsWire
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはアプリの名前からめちゃくちゃ見当がついてしまうが、RSSニュースリーダーだ。

これのすごいところは、RSSの抄訳を読んで当該サイトのリンクをクリックできるだけでなくこのアプリ自体がタブブラウザになっていて、興味が涌いた記事を次々と開いてタブを移動しながら記事を読むこととができる点だ。

前にもどこかで書いたかと思うが、ブラウザはますますRSSリーダに近づいていき、RSSリーダはますますブラウザに近づいていく。こうしてこの二つの全く性格が違うアプリにはコンバージェンスが起こってこれでますますブラウザ、RSS百花繚乱という時代が来つつあるんじゃないだろうか。
MacのブラウザというとIntenetExplorerNetscapeの二つしかなくて、どちらも激重、激遅だった貧困の時代からは想像もできないような豊穣の時代が来ているということだ。


面白いのは開いたタブは、閉じる操作をしないとずっと開きっぱなしだということだ。
NetNewsWireを終了して次回起動した時にもそのタブは残っている。
なので気になったがブックマークしておくほどでもないというニュースはここに貯めておくという使い方もできる。
何か書き物をする時に資料になりそうなニュースをちょっとの期間置いておくには便利そうだ。

またダウンロードもサポートしているところがますますブラウザとコンバージェンスしている。
設定項目はブラウザのデフォルトのダウンロード先の設定を反映しているし、ポッドキャストなんかをiTunesのライブラリに登録するとか、いろいろ面白い設定がある。 マニアックな使い方ができるんじゃないだろうか。






NetNewsWireの記事表示画面
メニューを選んで見出しを表示するまではRSSリーダだがこの通りタブでwebを表示する
完全にブラウザ機能を統合したRSSリーダだ





この通り日本語のニュースソースもデフォルトで用意されている
また自分で新たに登録することももちろん可能だ





登録したサイトの未読の記事のトータル数をドックアイコンで表示するという
ありがちな機能もちゃんと実装している





設定項目を見ていると面白そうな機能がいろいろある
ダウンロード先も設定できるし、この通りポッドキャストを
iTunesのライブラリに登録するという項目もある


2006 年 4 月 7 日





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ChargerChecker
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ラップトップコンピュータの場合、電源が刺さっていない状態になったら知らせてくれる単機能のアプリ。

そんなもの見りゃわかるじゃないかなどと言ってはいけない。
私の場合もパワーサプライが刺さっていないことに気がつかないでバッテリが上がる寸前まで行ったことがあるし、差しているつもりでもちゃんと刺さっていなくて電源が供給されていないということがあった。

注意していれば分かるような話だが、時々注意が散漫になることはある。
そういう時のフールプルーフとしては良いんじゃないだろうか。






ChargerCheckerは電源が刺さっていない時などに知らせてくれるアプリ
足を引っかけて電源が切れてしまっても気がつかないなんて事故も防げる



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Hiragana_Stroke_Order
(Freeware, Widgets for Yahoo! Widget Engine)
OS10.4Tiger対応

久しぶりの昆布はひらがなの書き順練習Widget。

もう見たまんまで、これをなぞってひらがなの書き方を覚えようという趣旨だ。
外国の方が日本語を勉強する時に大きな障害になるのが、日本語のひらがな、カタカナ、漢字という文字の種類の多さだ。これの読み書きを覚えるのが非常に負担になるわけだが、書き順を間違うとどうしてもバランスが悪くなってしまう。

英米文字のアルファベットは書き文字の場合、あまりバランスということをうるさく言わないしそこに癖がある方がサインなんかの時には個人を特定しやすくなるという文化もあるわけだが、日本語などのアジア言語は文字の書き順にうるさく、全ての文字の書き順が決まっているというが実は外国人には大変なことに見えるらしい。

それでこういう日本語入門の方にはひらがな書き順Widgetをということらしい。
ちょうどうちには今4歳の、これからひらがなの書き順を覚えなくてはいけない次男がいるので案外これは重宝するかも知れないのだが。






Hiragana_Stroke_Orderはひらがな五十音の全ての書き順を表示できる



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Katakana_Stroke_Order
(Freeware, Widgets for Yahoo! Widget Engine)
OS10.4Tiger対応

これはその昆布Widgetのカタカナ版。
この二つがあれば日本語かなの五十音の書き順はばっちりだ。






Katakana_Stroke_Orderはカタカナ書き順Widget


2006 年 4 月 8 日





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viJournal Lite
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

まさに日記帳アプリ。

デイリーの出来事を普通にテキストで書き綴ってもいい。
それにjpegやtiffなどの画像データをぺたぺた貼ることができる。

だから単純に絵日記として使えるのだが、これのすごいところはwebなんかのサイトをどんどん取り込んでメモの替わりに保存することができることだ。
ブックマークだと大量に溜まってくると、あとで内容がわからなくなってしまい開いてみるのが億劫になってしまう。これならサイトの頁ごとこれに取り込んでしまえば良い。
レイアウトは崩れるがクリッカブルなテキストとして保存されるので、リンクなどの情報はそのまま保存される。

またフリーウエアのライト版では制約があるが、シェアウエア版だとこれをリッチテキストやhtmlに自由にエクスポートしたり逆にリッチテキストやhtmlを取り込んだりもできる。

さらにシェアウエア版ではブログにアップしたりなどのアップローダとしての機能もあるようだ。

メモを階層分けできるかどうかというのも重要だが、このライト版では一日のエントリにセッション(ページ)は2つまでという制限があるが、シェアウエア版では制限はない。
またエントリの項目は無制限に増やせる。
逆にこれは私には複雑すぎて整理が難しいような気がするが、工夫次第ではないだろうか。

どちらかというとデイリーの日記ソフトという前提だと思う。

日記ソフトだから暗号化機能もついている。
これをアクティブにすると起動の度にパスワードを要求されるようになる。
当然パスワードを知らないものがこれを開こうとしても、起動できない。






viJournalは階層式に整理できる日記ソフト
この通りサイトをそのまま取り込むこともできるので覚え書きとしても役に立つはずだ



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Hanami
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

今年は途中で花冷えもあったせいか、桜の花の保ちがいいようだがさすがにこの土日が過ぎてしまうとソメイヨシノはすっかり散ってしまうだろう。
それでも何となくバタバタして花見のタイミングを失ったという人は多いだろう。
私がそうだ。

それでせめてデスクトップだけでも花見の気分にさせてくれるのがこのアプリだ。

しだれ桜のような枝振りの桜が表示されて、桜吹雪が起こったりする。
デスクトップ下やウィンドウの上には花びらが積もるわ、アイコンに花はかぶるわで仕事中に使うのはかなり邪魔なアプリだが風流心というのはそういうものではないということなのかも知れない。

ちなみにこの作者さんはニュージーランドかどこかの海外の方らしい。
花見なんていう文化や言葉が向こうの人に知られて、こういう日本調のアプリまで向こうで作られるというのには面白いものを感じる。






Hanamiはデスクトップでお花見ができるアプリ
ランダムに花吹雪が起こったり、花の量や花びらの量を設定できたりするコントローラブルな花見だ


2006 年 4 月 9 日





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Chess
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これはもう名前の通り、DashboardでチェスをしようというWidget。

それなりのチェスだが、このスキンどこかで見たことがあると思ったら「2001年宇宙の旅」で宇宙飛行士相手にHALがやっていたチェスのスキンだ。






Chessはチェスを楽しめるDashboard Widget


2006 年 4 月 10 日





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MacOSXの環境上でシームレスにWindowsXPを稼働できるParallels Workstationのベータ版が配布開始されたそうだ。

世間はintelMacにWindowsをインストールしデュアルブートにできるBoot Campの話題で沸いている。
この話題では従来からのMacユーザだけでなく、地上波のニュースや産業新聞以外の一般紙のニュースで取り上げられたりあるいはMac以外のOSをメインにしている人たちがむしろ騒いでいるような気がする。

確かにBoot CampはWindowsユーザにはインパクトがあったと思う。WindowsユーザはOSXのメリットなんてほぼ全く理解していないから
「Macでうらやましいのはすっきりした筐体のデザイン」
だけしかないと思っている。
今Boot Campで「エレガントなWindowsインターフェイス」と「すっきりしたMacの筐体デザイン」の両方を手に入れることができるのだからWindowsユーザの関心を呼んでいるのは当然だろう。
実際試用リポートを読むと、Macというハードウエアの優位性がわかってくるというか、
「半端なPCよりもテキパキWindowsが動く」
というような表現を見かける。


しかしOSのデュアルブートというのはあまり意味がないということを感じている私の主観で言わせてもらえば、これで喜ぶのはWindowsユーザだけで、Macユーザにはあまりメリットがないと思うのだ。
私はMacというハードウエアに惚れてMacを使っているわけではない。
「すっきりした筐体のデザイン」
なんてのはMacを使う動機の中の7番目か8番目くらいの話だ。

OSというのはツールではなく環境なのだ。
だから必要に応じて工具をどんどん取り替えるということはわかるが、必要に応じてどんどん作業場を変えていたら作業の能率が上がらない。
その場合一番いい環境に腰を据えて作業をしたいと考えるのが普通じゃないだろうか。
アプリケーションの膨大な資産がある作業場が良い人はWindowsを使うだろうし、最も安定していて、しかも理解しやすいGUI、ネットワークの構築にも専門知識が必要ないなど、コンピュータが持つべきユーザフレンドリーという概念を実現している作業場が良いのならOSXを選ぶだろう。
そしてアプリを使いたいからその時だけ作業場を変更するというのは結局億劫になるだけだと思う。

それよりもPPCMacが装備していたクラシック環境のようにWindowsが使えればそれこそシームレスな環境になるのにと思っていた。
BBSでそういう噂があるという情報はいただいていたが、これが実際にβ版ではあるが配布が開始されたわけだ。

クラシック環境はMacカーネル最後のOSだったOS9をDarwinカーネルで動くOSXの上で起動し、Macカーネル時代のソフト遺産の大部分が使えるという一種の純正エミュレータだった。
このParallels WorkstationはintelMacの上でOSXを起動しっぱなしでWindowsを起動できるという。
どちらかというとX11のような使用感でWindowsアプリが使えるそうだ。
いちいち再起動しなくていいというのが良い。
なぜなら再起動が必要なシステムは必ず使わなくなるし、それではファイルの受け渡しができないので結局は二つの環境を使う意味があまり無くなるからだ。

OSXの上でWindowsが動くならVirtualPCのようなものではないかという疑問もあるだろうが、intelMacオンリーというところがミソだろう。つまりVirtualPCよりももっと深いところでWindowsのカーネルが直接ファームウエアと組み合っているようだ。
リンク先のリポートを読むと
「ネイティブに近い速度でWindowsが動く」
とある。
「ネイティブに近い速度」
とはお世辞にも言いがたいVirtualPCよりもこの一点だけでも優位性があるかも知れない。

価格も$49.99ならVirtualPCよりもかなり安いんじゃないだろうか。
Boot Campの騒ぎについていけなかった私だが、このニュースでちょっと希望を見いだした。



2006 年 4 月 11 日





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Tiki Battle Ships
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

以前7th Fleet Deluxeというオンラインのレーダー戦ゲームというようなシェアウエアを紹介したことがあるが、これはそのdashboard版。

昔のボードゲームで二人で対面しながら、相手が配置した船の位置を推理していくというゲームがあった。升目を切ったレーダー盤面に一本ずつプラスチックのチップを当てずっぽうで差していって、相手に命中したかどうか申告させるというシンプルなゲームだった。

しかし回数を重ねてくるとそれぞれ船の並べ方に癖が出てくるというか、そういうものを推理しながら、また相手は自分の癖を逆手に取ったりして早く相手の船に全弾命中させた方が勝ちというゲームだったが結構盛り上がった。

これはDashboard版になった分だけ通信機能とかが省かれていて、暇つぶしゲームのような雰囲気になっている。
こういうのは本当は人間を相手にやった方が盛り上がるのだが、暇つぶしにはもってこいかも知れない。







Tiki Battle ShipsはDashboard版のレーダー戦ゲーム



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このサイトを始めた時に、サイトの冒頭に
「Macのアプリについて実際にインストールしてみて、使用感や問題点などを書いてくれるサイトが無いので自分で始めることにした」
というような趣旨のことを書いてしまった。
しかし実際には私よりも古くからアプリ紹介サイトをやっておられるところはいくつかある。
それに最近のブログ隆盛のおかげなのか、同じようにアプリのスクリーンショットを載せて詳しくアプリのレビューを書いているサイトもいくつか現れている。

それでそれらのサイトへのリンクをリンク集にあげてみた。
なぜなら紹介したいアプリは山ほどあるのに、私一人ではそういうアプリを全て紹介しきれないからだ。

Macのアプリは一時期不毛の時代があったが、今では当時から考えると驚くほど豊饒の時代になった。毎日すごい数の新作アプリが出てくる。中にはすばらしい秀作アプリも数多くある。しかし私の手の速さはあまり進歩していないために、それらのアプリの紹介がかなり洩れているということを感じている。私一人の力ではどうしようもない。それほど今Macのアプリは豊作の時代に入りつつある。
それならこういうアプリ紹介サイトのいくつかと勝手に、一方的に共闘関係を結んでしまおうというわけだ。そちらのサイトと合わせて参照していただければ、あなたのMac生活はかなり充実することは請け合える。

不思議なことにというか、それほどこの豊饒は深いのだともいえるがこれらの同じような趣旨のサイトと私のサイトはあまり内容的にはバッティングしない。
私が苦手としているゲームや動画関係のアプリに強いサイトもちゃんとある。それならそういうサイトとリンクして相互補完的にやっていけばますます充実したMacオンラインウエア情報になると考えている。
当座はリンク集を通じてのリンケージとするがもっと有機的なリンクが可能かどうかも考えているところだ。
とりあえず無断リンクだが、もし先方から好意的に受け入れてもらえるようならそういうことを押し進めて
「Macオンラインウエア情報の大コロニー」
なんてことに発展していけば面白いなというようなことを夢想している。



2006 年 4 月 12 日





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Salute
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはスクリーンセーバを立ち上げる時にホットコーナーの替わりにコマンド+control+deleteキーを使うようにするという単機能のアプリ。

それだけだが、案外便利かも知れない。
Macの前をちょっと離れる時の物理的なセキュリティとして、スクリーンセーバから抜ける時にパスワードを要求される設定にしている人は多いと思う。
これなんかありものの機能で簡単にスクリーンロックを実現しているわけだ。
私の場合ホットコーナーを設定してマウスポインタが画面右下端にきたらスクリーンセーバが起動するようにしている。
これでデスクを離れる時に一発でスクリーンロックがかけられて便利なのだが、ちょっと問題がある。

右隅下のコーナーが一番誤操作が少ないと思うからここにホットコーナーを設定した。
しかしそれでもつい右下にマウスポインタが行ってしまう時がある。
ポインタを見失っている時とかだ。
そうするとすぐにスクリーンセーバに落ちて、そこから抜けるのにいちいちパスワードを要求されるという結構間抜けなシチュエーションが結構ある。

そこでホットコーナーの使用をやめてこのアプリを起動すれば良い。
コマンド+control+deleteキーを叩くとキャプチャーのようなタブが出るが、気にしないでenterキーを叩けば良い。
それでスクリーンセーバが立ち上がる。
ホットコーナーよりもワンキー操作が増えるが、とにかく良いのが誤操作が無くなるということだ。
何しろ
コマンド+control+deleteキー
なんていうバルカンピンチのようなキー操作は他の操作と間違えるはずが無い。

このアプリ自体が非常に小さいのでメモリー領域も食わないし、常駐させてもCPUへの負担もゼロに近い。だからログイン項目に入れても良いくらいだと思うが終了したい時には、このバルカンピンチのようなホットキーで現れるタブからterminalアクティビティモニタを開けば良い。
ここからSaluteのプロセスを終了する。
terminalの場合はコマンドは
kill Salute
だけでいけるはずだ。







Saluteはホットキーでスクリンセーバを一発起動する常駐アプリ
セーバの設定でスクリーンロックをかけている人には重宝する


2006 年 4 月 13 日





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Quinn
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

落ちものゲームの定番中の定番テトリスのTigerフェイスっぽいアルミスキン版。

という以外はまんまノーマルなテトリスだ。
付属のスキンで半艶のピースやつや消しのピース、ボールドなどまた背景の升目ありなど選べる。

興味深いのは付属のreadmeで、テトリスというゲームのそもそもの起こりなど歴史的なことがかかれていることだ。1985年に30歳になるモスクワ科学アカデミー勤務のロシアの数学者が考案したゲームなのだそうだ。
すぐにこれを18歳の少年がIBM機に移植したというようなことが書かれている。
へ~っ、そうだったんだというトリビアなreadmeだ。







Quinnはスキンを選べるテトリス
2プレイヤーモードにも対応している



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先日の記事でここと同様のオンラインウエア情報を紹介しているサイトのリンクを上げて
「勝手にオンラインウエア情報サイト共闘構想」
なる夢想について書いたところいくつかのサイトから予想以上に好意的な反応をいただいた。


Woodenshipsさん、J.S.Machさん、ありがとうございました。
またBBSにリプライをいただいたMacの手書き説明書さんもありがとうございました。

しかし「Macオンラインウエア情報の大コロニー」という夢想がいつのまにか「計画」に昇格してしまっていて、ちょっと焦っている。

私自身は
「大きなことはできないけど継続は力なりで、コツコツやっていけばそのうちそれなりのライブラリになるだろう」
というくらいのあすなろの精神でやっていたが、さすがに最近テスト待ちのとりあえずダウンロードしたオンラインウエアのバイナリの数が数百を超えているのを見て、私一人の力じゃどうしようもないなと思い始めていてあんなことを書いた。

もとより全てのオンラインウエアをテストすることは不可能だとは思っていたが、かなり使える有用なアプリを見過ごしているんじゃないかという思いは常にあった。
しかしとりあえずオンラインウエア情報のサイトにリンクを張る以外に何ができるかというのは具体的には名案があるわけではない。

複数のサイトを横断するような大インデックスなんてあったらユーザは便利だろうなと思うが、それを作る手間を考えると私は尻込みしてしう。
トップページにリンクバナーを貼るくらいはすぐに対応できそうだが、それではあまり有機的なリンクとも言えない気がするし。
でも大黒さんのサイトから相互リンクを呼びかけられた時から何となくそういうことができないかなということは心の片隅にあった。

もう少し考えさせて欲しい。
またどなたか良いお知恵があれば助言いだきたい。




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fseventer
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはSpotlightのAPI(問題のmds?)を利用してファイルシステムに加えられた変更を表示するアプリ。

Spotlightは最初の頃はファイルの書き込み、削除などの操作が反映されるのにちょっと時間がかかっていたという問題を感じていたが、最近のTigerのバージョンではほとんど同時くらいに変更が記録されるように変わってきた。
だから私としては実用性は高くなったと判断して今ではSpotlightを使っているわけだが、このAPIを利用してこんな面白いことができるわけだ。

これはディレクトリに変更が加えられるたびに、ツリー表示でどこに変更が加えられたかをほぼリアルタイムで表示するアプリだ。
これは見ているだけでも面白いのじゃないだろうか。
実際には見えている部分だけではなくシステムはキャッシュや.DS_Storeファイルなどに忙しく変更を加えているのがわかる。

それでこれの使い道だが、見ていて面白いというだけではなく多少は実用的な使い方ができる。
このアプリは過去に行われたファイルシステム変更のうち最近の80イベントは記録を残す機能になっている。
なので例えば何かインストーラを使うようなアプリをインストールしたいが、ひょっとしたらすぐにアンインストールするかも知れないという時にはこれを走らせておけば良い。
インストーラが加えた変更の記録が全て残るのでこれを見ながらもとに戻すことができる。
この記録はもちろん不可視ファイルや不可視フォルダに渡るので、インストーラがどういう動作をしても見逃すことは無いだろう。

使えるんじゃないだろうか。
ツリーをポインタでたぐっていくと変更はどのアプリから加えられたかということも表示してくれるので違うものが紛れ込んでいても確認しやすい。

これは面白いだけでなく意外に使えるような気がする。







fseventerは最初に起動する時にパスワードを要求する
ファイルシステムの監視にはrootの権限が要求されるのでrootのパスワードが必要だ






最近ファイルに加えられた変更は全てこうしてツリースタイルでディレクトリとともに表示される
ディレクトリなどを変更されたものは赤字で、削除されたものはグレーアウトの表示になる






表示が一瞬で消えてみにくいという場合には環境設定で表示の消え方を設定できる
実用性を考えると表示は消えないという設定の方が良いかも知れない






さらにディレクトリツリーにマウスポインタを近づけてみると
どのアプリによって何分前に変更が加えられたかという記録も表示される
アプリのアンインストールの時などには重宝する機能ではないだろうか


2006 年 4 月 14 日





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iVisualize
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

iTunesのビジュアルプラグイン。
しかしこれ自体がビジュアルの素材というわけではなく、QuartzComposerファイルをiTunesのビジュアライザーにしてしまうプラットフォームのような動きをする。

これ自体にはデフォルトのQtzがひとつはいっているが、
"~/Library/iTunes/iVisualize/"
に別のQtzファイルを入れることで設定で画面を切り替えることが可能になる。
この効用はQuartzCompozerを使えることでiTunesのビジュアライザーの制作が簡単になることだろう。
既にいくつか作品が上げられているがこれからこれを利用したビジュアライザー素材は、今後もたくさん出てくることが予想される。







iVisualizeはQuartzComposeファイルをiTunesビジュアライザーの素材にしてしまうプラグイン



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BeComposed
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

そのiVisualizeの素材としていくつかQuartzCompozer素材がいくつか発表されている。
これはCDジュエルケースのグラフィックにジャケットアートが描画される3Dなビジュアル。
視点をどんどん変えながら曲目も表示したり、スペクトラムアナライザも表示したり実に盛りだくさんなビジュアルだ。

ちょっと動きがカクカクのような気がするが、もうちょっとスムーズならいうことが無い。







BeComposedはジャケットアートを3Dで表示するビジュアル



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Drift
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

そのiVisualizeの作品例のところにある素材。
なかなかシックビジュアルだと思う。







Driftは雲の中に漂うような地味ながらシックな素材



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FourInOne
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こちらはガラスのようなテカった床にタイトルやタイム、アーティスト名などのデータが映り込みながら飛び出してくるというシャープらイメージのビジュアル。
なかなかカッコいい







FourInOneのビジュアル画面
最近流行の映り込み感のグラフィックがカッコいい



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Flying CDs
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

ビジュアル素材をもう一発。
これはフライグソーサーならぬ空飛ぶCD。

CDのグラフィックにはちゃんとジャケットアートが反映されているのが面白い。







Flying CDsのビジュアルは幻想的な空飛ぶCD



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SoundWaveTwirl
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

まだまだ続けるビジュアライザー素材。
これはもう説明するよりかキャプチャーを見てもらった方が良いが、iTunesのそもそものビジュアライザーのイメージに近い雰囲気だ。







SoundWaveTwirlの波を巻くようないかにもiTunesっぽいビジュアル



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SpectrumCube
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

まだまだしつこく続くビジュアル素材。

これはジャケットアートがパズルみたいに割れてそれぞれがキューブ状にでこぼこ弾み始めてスペクトラムアナライザになるという手の込んだビジュアルだ。

これも見ているだけで楽しいんじゃないだろうか。
日替わりでビジュアライザを変えるというのも、飽きが来なくて良いと思う。
他にもいろいろ作例がこのサイトにはあるので、覗いてみる価値はある。







SpectrumCubeのビジュアルはユニークなスペクトラムアナライザになるジャケットアートだ


2006 年 4 月 15 日





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Hyperspace
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

SFによく出てくるハイパースペースのイメージのスクリーンセーバ。

ハイパースペースというのは、科学の世界でオーソライズされたもののように勘違いしている人が多いが実際にはそうではなく、これは純粋にSF作家の創造物だ。
例えばスタートレックやスターウォーズのようなSFで
「ワープする」
なんてことをいう。
そうすると何千光年も離れた星系に一瞬でいけるというようなシーンがよくある。
しかしこれは実際にはあり得ないことで、全ての質量を持った物質は光速以上の速度には加速できないという物理学上の法則がある。
物質は加速するとその質量と加速度に比例したエネルギーが必要になる。
その加速度に比例するエネルギーは速度が増すごとに等比級数的に増えていき、加速が光速に近づくと必要なエネルギー量は無限大になる。

無限大のエネルギーなどというものは理論上存在し得ないから、光速以上のスピードというのはあり得ないことになる。つまり1000光年離れた星系に行くには理論上必ず1000年以上の時間がかかることになる。

しかしそれではSFは成立しなくなる。
なんせ太陽系から一番近い星系でさえ10光年離れているからだ。
太陽系から離れた星系に行った主人公が帰ってくれば、理論上は20年以上の時間は絶対かかるわけだ。2往復すれば40年だ。
それではすぐに主人公は老衰で死んでしまう。
この法則を忠実に守っていたらカッコいいスペースオペラは全て成立しなくなる。
なんせ主人公はすぐにヨボヨボの老人になってしまうからだ。
それでSF作家は「ハイパースペース」なるものを発明した。
このハイパースペースをくぐっていけば、一瞬で主人公は全く違う世界に行くことができる。
これがSFのカタルシスだが、実際にはどうやったらハイパースペースに入れるのかなんてことは誰にもわからない。
これはタイムマシンと同じで現実には絶対達成できない理論だ。

SF作家はいろいろなことを考えるもので、一時期物理学のブラックホール理論を聞きかじってブラックホールに突入すれば1000光年の彼方に一瞬で行けるハイパースペースに入れるなんてことを考えたりしていた。
しかし夢を破るようで申し訳ないが、ブラックホールに突入するなんてことは実際には絶対に不可能で、ブラックホールの「事象の地平線」に届く遥か手前で、強大な潮汐力で分子単位までバラバラになってしまう。
生きたままハイパースペースに突入するどころの話ではない。

だから実際にはハイパースペースをくぐって宇宙の彼方に行くなんてことは絶対に不可能なのだが、SFの世界だからせめてそういう夢想をして現実世界のいじましさから逃れたいというのがSFの本当の醍醐味ではないだろうか。

このセーバはそういうSFチックなハイパースペースの雰囲気を忠実に再現したセーバだ。
あり得ないからこそあって欲しいと願う、そういうものとして眺めてみよう。
深い味わいがあるはずだ。







Hyperspaceはいくつもの島宇宙を通り過ぎて宇宙の彼方に行くワープのイメージ
実際には誰も見たことがないがハイパースペースというのはこんなじゃないかというSF的イメージだ


2006 年 4 月 16 日





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CD Case Insert Designer
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

CDのジュエルケースに入れるラベルを簡易に制作するアプリ。
基本的にはテキストベースなのだが、画像をインサートすることもできる。 こういうものを作るためにWordPhotoshopなんかをいちいち起動するのは億劫なので、最初からサイジングされた枠があるだけでも便利と言える。

レイアウトの自由度はあまりないのだが、それなりにカッコ良くできるんじゃないだろうか。







CD Case Insert DesignerはCDジュエルケースに差し込むラベルを
手っ取り早くレイアウトできる単機能アプリだ






プリントアウトした時のイメージはこんな感じだ
切り抜いて使おう






PNG、JPEGなどの画像を挿入することもできる
挿入したあとでリサイズできないので最初から
レイアウトにはまるサイズにリサイズしておこう


2006 年 4 月 17 日





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Hills
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

最近では六本木辺りに本社を持つ新興ベンチャー企業の経営者を揶揄して、「ヒルズ族」という。
「ヒルズ族」という言葉には、「企業は社会の公器」という発想が欠落して「稼ぐが勝ち」とか「世の中の大部分は頭の悪い金を稼ぐ仕組みを考えることができない人種で占められていて、自分たちは選りすぐられた金を稼ぐことができる選民だ」という思想に凝り固まった亡者を蔑んでいるイメージがある・・・・

なんていう話は全然関係なくて、このヒルズは青い草原が延々と続くグラフィックアプリだ。
セットには単独のアプリバージョンとスクリーンセーババージョン、それにソースコードが同梱されている。
なかなか細密で美しいグラフィックだ。

付属のreadmeにも書かれているが、スクリーンセーバの場合、バックグラウンドで何かのプロセスが動いているとワイヤーフレームが上手く表示されないというバグがある。
この上手く表示されないのも何かの規則性があるわけではなく、予想外に突然出てくる。
ここがちょっと惜しいところだが、作者さんは問題を認識しているので近日中に修正されるだろう。







Hillsはみどりの草原を延々とドリーしていくアプリだ






またスクリーンセーババージョンも同梱されている
この美しい細密なグラフィックを見て欲しい


2006 年 4 月 18 日





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LiveCalc
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

インタラクティブな計算機ソフト。

MacにもWindowsにも伝統的に電卓のようなフェイスを持ったソフトがバンドルされる決まりになっているが、実際には電卓のようなフェイスを忠実に再現するよりもこういうソフトの方が実用的だと思う。

どういうことかというと計算のプロセスがそのまま残って、計算のプロセスを後で書き換えるとその書き換えを反映して即座に答えが変化するという点が忠実な電卓フェイスなんかよりも遥かに良いということだ。
この方式だと間違いに後で気がついた時に後で修正が利くし、修正した時点で正解が出てくる。
中途半端に電卓のフェイスをしているよりも実際には、ビジネスなどで使うには実用的だと思う。

式が論理的に完結していない時には式全体を赤く表示する機能がついている。
これで答えが出ない時のまちがいに気づくのが速くなるはずだ。
そういう意味でも細かい計算の実務に使うのが向いている計算期ソフトだと感じた。







LiveCalcは計算式を組み立てながらリアルタイムに答えを出せるアプリ
リアルタイムという意味は途中で間違いに気づいたら
後から直せてそれでも正価が出せるという意味だ






また式が論理的に矛盾している時にはこのように赤文字で警告してくれる
答えが出ない理由でイライラしている時間が短縮できる


2006 年 4 月 20 日





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Path Finder
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

Macの標準装備のファイルブラウザはFinderということになっている。
これがMacの標準のフェイスで、何となくシステムと不可分になっているように思ってしまう。このFinderの使用感こそMacの使用感だからだ。

しかし実際にはMacでもファイルブラウズではFinderを使わなくてはいけないと決まっているわけではない。
実際CoelaというFinderよりも自由度が高いファイルブラウザをここでも紹介した。


このPath Finderは不可視ファイルも扱えるし、さらに自由度を高くした多機能ファイルブラウザだ。
いくつか面白いと思った機能を挙げると、
1)検索、情報を見る、コンソールを起動する、焼くなどの機能がワンボタンで用意されている
2)タブブラウジングが用意されている
3)ネットワーク状のボリュームにもワンタッチで接続できる
4)様々なスタイルのプレビューウインドウが用意されている
5)メニューから不可視ファイルも見えるように切り替えられる
6)アクセス権の変更、シンボリックリンクの作成など別のユーティリティでないとできなかった作業もこれひとつでできる
7)コマンドバーからもメニューバーからもプルダウンでファイルに到達できる
8)アプリには直接コンタクトできるメニューが用意されている
9)Terminalとも連携してファイルを開ける
10)テキストエディタとしての機能もある

などまだまだあるが、挙げだしたらきりがないくらいの高機能だ。
このうちで私が面白いと思ったのはタブブラウジングをサポートしていることだろう。
これならいくつも窓を開いていてもデスクトップがウインドウで散らかって収拾がつかないなんてことも無い。
ウインドウを探している時間も短縮されるはずだ。

ワンボタンで既存のサーバに一発アクセスできるのもかなり便利だと思う。

また同梱のアプリをFinderのメニューバーにドロップするとFinderで今開いているフォルダやファイルをPath Finderで一発で開くこともできる。起動項目にPath Finderを入れておいて常駐させ、FinderからPath Finderを開くということが可能になる。
常駐させていてもアクティブでない時にはほとんどCPUを占拠しないし、アクティブな時も負荷はFinderなみだ。
これは便利じゃないだろうか。

シェアウエアだが、21日間は無料試用できる。なので一度試してみると良い。
シェアウエア料金を払う価値があると実感できると思う。







Path Finderは多機能なファイルブラウザ
これはFinderに最も近いノーマルな表示
カラム表示のプレビュー窓が透過状態も表示できるように
チェックになっている配慮が憎い






このファイルブラウザの面白いところはタブブラウジングが可能なところだ
これならいくつもウインドウを開いてもデスクトップが散らかって
収拾がつかなくなるということも無い






お気に入りバー(とおぼしきところ)からはプルダウンでパスをたぐれる
これなら深いディレクトリにもすぐ入れて、いくつも窓を開けることも無い
フォルダの中身の項目の数を表示しているのが面白い






またネットワークの接続実績のあるサーバにはワンクリックで接続できる
この手続きもFinderよりも遥かに簡単だ






ちょっとしたオマケ機能だがこのアプリを
起動している間はデスクトップにゴミ箱を表示する
旧OSのユーザからは要望が大きかった機能だ






プレビュー機能は3ペイン式で大きく表示できる
カラム表示だけでなくリスト表示やアイコン表示の時にも使える






情報を見るボタンをクリックすると選択したファイルやフォルダの情報が現れる
アクセス権の補正なども単独のユーティリティのような詳細な機能だ






そして付属のアプリをFinderのメニューバーに落とすと
ワンボタンでPath Finderを呼び出せるようになる
これは便利じゃないだろうか


2006 年 4 月 21 日





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先日取り上げたPath Finderだが、使い込むほどにこのアプリは驚くべき機能が盛り込まれていることを発見して感動している。
なので異例だが追記を書くたくなった。

さらに書き足したくなったいくつかの機能というのは、まずこのテキストエディタ機能。
テキストエディタに関しては既にいくつも使える高機能エディタを手に入れているが、このファイルブラウザもテキストエディタの機能を持っているのが驚かされる。
ふとしたテキストの内容のプレビューやタッチアップというようなとっさの使い道だったら、十分な機能を持っている。

面白いと思ったのはスピーチを使ってテキストを読み上げるという機能がメニューに用意されていることだ。
こういう操作がショートカットされているとどういう便利なことがあるだろうか?
日本語に対応してくれれば、視覚障害者へのサービスなど応用が考えられる。

何よりも感心したのは、Path Finderのデスクトップに入れることだ。
FinderのメニューからPath Finderを一発で呼び出せるアプレットは付属しているが、とっさの時にフォルダをクリックするとFinderが開くというんじゃ、結局ファイルブラウザとしてメインの環境にはならないのじゃないかという疑問がわいた。
今までいくつかファイルブラウザを試したが、結局それらがメインにならなかったのはクリックするとFinderが立ち上がるというシステムの設定のためだ。

ところがこのPath Finderの作者さんは心得ていて、フォルダをクリックするとPath Finderが立ち上がるデスクトップ画面も用意してくれた。
またこちらをメイン環境に使う場合、Finderも立ち上げておくのはリソースの無駄なので「Finderを終了する」というメニューも用意してくれた。
まさに至れり尽くせりだ。

またメニューエクストラとしても常駐していてここからでも主要な操作ができるようになっていることもわかった。
このPath Finderはアプリというよりもまさに「環境」だといった方が良いかも知れない。
Finderという「環境」に不満を持っている人はぜひ試してみるべきだ。
これらの機能の全容がわかればこのシェアウエア料金は非常に割安だと気がつくはずだ。







Path Finderメニューには「テキストエディタで開く」という項目が用意されている
テキスト系のファイルを選択するとこのメニューコマンドが有効になる






そして開くとこの通り他のアプリに依存しないでPath Finder自体がテキストを開く
ちょっと見たい時やちょっとだけ修正したい時にはスムーズに作業ができる






もうひとつ恐れ入ったのはメニューエクストラとしても機能していることだ
ここからアプリの選択や起動ができるFinderPopのような機能も併せ持っている






そして極めつけはこれ
これをクリックするとまた別のデスクトップが現れ
この環境ではフォルダをクリックすると すべてPath Finderで開く
つまり完全にFinderの代役ができるように配慮されている






細かいことだがもうひとつ感心したのはファイル名を変更する時に
Finderではクリックすると拡張子を含めて選択してしまうが
Path Finderだとファイル名だけを選択する
拡張子まで変更したい時は滅多に無いのでこの方が遥かに実用的だ



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WoodenShipさん経由で面白いサイトを知った。
「CD売上回復!」というストーリーを作りたいレコード会社たちというエントリーなのだが、このかたの分析は「全く諸手を上げてその通りだ!」と強調しておきたいな。

レコード協会が目の敵にしているiPodベースのiTMSやファイル共有ソフトこそ音楽需要の掘り起こしに貢献しているのに、そのことには触れないで音楽配信(ソニーと着メロ限定ということ?)のおかげでCDの売り上げが増えましたとは、どの口がそういうことを言うと思う。

しかもその根拠になっているデータそのものが統計的には全く意味をなしていないというのも、各個人自分で確認することができるのでどんどん確認してみて欲しい。

しかもこのエントリー後半のトイレトークのくだりは圧巻だ。
「本当の音楽の姿はCDしかない」
なんてどんな動脈硬化を起こせばそういうことを考えられるんだろうか?
CDが登場した時から音楽は芸術から単なる消費材に変わったのだということを私のサイトでも書かせてもらった。この記事を書いたのは2年ほど前だが、今でもそんなに論点はずれていないと思う。
結局音楽業界は、今の規格のCDを採用しデジタルで安価な流通形式をとったことでやがて来るmp3の時代へのレールを自分で敷いてしまったにもかかわらず、未だに「本当のアートはCDでないと鑑賞できない」なんて本気で思っているんだったらおめでたいにもほどがある。

そのことが理解できないばかりか、未だに CCCDなんかを流通させていたりWinnyの普及がCD売り上げ減少の原因だといってみたり、本当に自分たちが対面しているマーケットのことを何もわかっていないということが、こうまで赤裸々にわかってしまうと失望を通り越して笑ってしまう。

繰り返し言うが、CD売り上げ減少の最大の原因はファイル共有ソフトではなく、ケータイの普及のせいだ。それも着メロなんていう個別の話ではなく、CDの主要購買層の10代、20代はケータイの通信料で生活費すら圧迫されているという現状こそ原因なのだ。

だから本当にCDの売り上げの回復をしたいのなら、禁止しないといけないのはファイル共有ソフトではなく携帯電話なのだ。
しかし、そんなことは法律をどう拡大解釈しても絶対に不可能だからとりあえず悪者にしやすいファイル共有ソフトをスケープゴートにしているわけだ。

しかし実際にはケータイの普及で危機に陥ったCDの売り上げをiTMSやWinnyが救おうとしているというレコ協が言っているのとは全く逆の構図があるわけで、Winnyでゲットしたファイルが共有ファイル特有のデータ劣化で音が悪くなっているのを聴いて、ユーザはそれでも欲しい音源なら仕方が無いからCDを買おうかという心理になっているわけだ。

ファイル共有ソフトのユーザが、久しぶりに音楽に目覚めてCDを10年ぶりに買ったなどという現象を聴くとますますこのことを強く感じるのだが、音楽産業の連中はiPodやあげくの果てにはPCにまで音楽著作権の調整金という名目で「税金」をかけようとしている。
そういうことをしているとますます「緩慢な自殺」に近づいているわけだが、やっぱりそういう自覚は無いんだなということがこのトイレトークのくだりでよくわかった。

音楽産業は一度完全に焼け野原にならないと変化できないようだ。
私は業界人ではないのでどうなろうが知ったこっちゃないのだが、世の中には物事の本質が見えていない人間が本当に多いのだなということがこの話の教訓だろうか。



2006 年 4 月 24 日





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Cog
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

MacOSにはOS9時代からiTunesというすばらしいジュークボックスソフトが無料バンドルされていた。
これはmp3をブラウジングして好みの選曲で鳴らし続けることができるソフトで不安定なOS9環境でも何時間もかけっぱなしにしてもフリーズもダウンもしないというすばらしいソフトだった。

しかしこのiTunesも単なるジュークボックスソフトからOSX時代に入ってiPodのプラットフォームソフトになったり、音楽ダウンロードショップのポータルソフトになったりと機能が増えていくにつれて若干問題を感じるようになってきている。

ひとつはiTunesの重さ、でかさだ。
iTunesは登場した当時は軽快なジュークボックスソフトとして特筆ものだったが、さすがに最近はいろいろな機能が盛り込まれてきてでかい重いソフトになってきている。
それでも音楽データを消失したり、スタックして曲データを読み込めなくなるなんていう競合他社のソフトに比べれば遥かに安定しているのだが、それでもこの起動時に一本煙草が吸えてしまいそうなくらい時間がかかるのを見るとやはりちょっと重すぎじゃないかと思ってしまう。

それにことえりとどうもコンフリクトを起こしているみたいで、ID3データレイヤーに日本語を書き込みをしようとするとアプリが落ちるという症状がずっと改善されていない。
万能を追求しようとするとソフトウエアというのはこういう問題を必ず起こすという見本なのかも知れない。

それにもうひとつ感じる問題は、Windowsの世界でもちょっとそういう問題は起きかけているが、Mac環境ではiTunesは完全な独占状態で、MacではiTunes以外のジュークボックスソフトは育っていないという点だ。
iTunesがコケればMac環境では音楽を聴けるソフトは無くなってしまうというのもリスキーな状態では無いだろうか。


このCogはオープンソースのフリーウエアジュークボックスソフトだ。今のところは必要最小限の機能しかついていない。
つまりiPodへの転送機能もないし、音楽ダウンロード販売の機能もついていない。
本当に音楽を聴くだけのアプリだ。

Cogのプレイリストは
"~/Library/Application Support/Cog/Default.playlist"
に作られる。
基本的にはありもののmp3などの場所をパス情報として記録するという仕組みらしい。

曲リストを登録する時には、本体にドロップしたりアプリ付属の曲リストブラウザで開いたりするが、フォルダ単位で登録できる。
iTunesのライブラリをそのままドロップすれば簡単だ。
またこのアプリはmp3やAACだけでなく、デフォルトでOggVorbis、WavPackなどのフォーマットを登録できる。
ここが排他的なiTunesよりも良いところだ。
シームレスにWMAなんかも扱えるともっと良いかも知れない。


となかなか良さげなのだが、若干問題が無い訳ではない。
私の場合iTunesのライブラリには4200曲もの音楽データが入っているが、この読み込みには数十分かかってしまう。
また次回からは前出の.playlistファイルを読みにいってくれるのだが、それでも起動に数分以上かかってしまう。
とてもお手軽にiTunesの代わりをさせるという雰囲気ではない。
安定はしているんだろうが、それでも既に一度クラッシュもしている。

Macユーザは当たり前のようにiTunesを愛用しているが、実はこのジュークボックスソフトというのは結構難しい技術なのかも知れない。
なぜならWindowsには未だに安定したジュークボックスソフトが無いことを考えると、iTunesのようなものを早くから使えていたというのはものすごくラッキーなことだったのかも知れないと思うようになってきた。

このCogの重さや安定性を見ていて何となくそんなことを思った。しかし、今はそういうことだがCogはオープンソースでどんどん改善されるだろうし、iTunesには無い良さもある。

ドロップでどんどんリストをお手軽に作れるので、どちらかというとiTunesのように全曲登録してブラウズして聴くのではなく、その日の気分で聴きたいアーティストを毎回登録して聴くという使い方が向いているかもしれない。







Cogは音楽ファイルをブラウズしてリストプレイするジュークボックスソフト
こうやってタグで登録する方法もあるし、フォルダごと本体にドロップする方法もある






残念ながら日本語タイトルは一部文字化けする
しかも法則性が解らないというか、文字化けするものとしないものの違いがよくわからない
機能的には繰り返し再生、シャッフル再生など必要最低限の機能はついている






面白いのはドロワーで曲の情報を表示できることか
これがもっと軽快になってビジュアルも進化したら
なかなか使えるソフトになるのではないかとは思う


2006 年 4 月 25 日





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Wikipedia
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

『オープンソース』な(?)巨大インターネット百科事典Wikipediaを素早く検索するWidget。

ポータルサービスがやっている辞書サービスや自動翻訳、事典サービスを検索するWidgetというのはいくつかあるが、これのありがたいのは日本版のWikipediaに特化していることだ。
日本版のWikipediaも最近は書き込みが活発になってきてかなり情報量が多くなってきた。
Wikipediaは知っての通り、オープンに誰でも書き込みができて皆で知恵を寄せ合ってボランタリズムで巨大辞書を作り上げてしまおうという試みだ。

これの良いところは多くの好事家が自分の専門分野の知識を書き込むので、一般的な百科事典サービスでは得られないような専門的な、あるいはマニアックな、あるいはキッチュな情報が得られることだ。
悪いところは、誰かが書き込みの内容を全部検証しているわけではないので時々情報に間違いがあることだ。別にここに書き込みをしたら褒められるわけでもないし、署名記事が書けるわけでもない。金銭を含めて報酬があるわけではないので知ったかぶりを書く人もあまりいないのだが、それでも人間というのは記憶違いということが往々にしてあるのでここに書かれた情報を利用する場合は、あくまでも自己責任ということになる。

それでもこの膨大な情報量を簡易なwidgetで利用できるのは魅力だ。
そういう注意点があるのだということだけ、気をつけて利用しよう。







Wikipediaは巨大ボランティアネット事典のWikipediaを検索できる
最近はかなりマニアックな用語も検索にかかるようになってきた



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Miyu
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

QTビデオにスーパーインポーズを入れるアプリ。

ビデオは画像を繋いだら次にはサブタイトル(字幕)を入れないといけない。
ホームビデオだったら別にこだわりは無いのだが、そういうものがちょっと入るだけで素人ビデオが随分見やすくなる。
これはプロからのささやかなアドバイスだ。

それで手持ちのビデオにスーパーを入れたい時にはどうしているだろうか?
DVならばそのまま取り込んでiMovieでスーパーを入れてしまえば良い。
その方がきれいだし、エフェクトもいろいろ使えて楽しいはずだ。
また業務用ならFinalCutという選択肢もあるだろう。

しかしソースがもうQTビデオしか残っていなくて簡単にスーパーを入れたい時にはこういうアプリも良いと思う。
訳スーパーのようにとりあえずテキストだけのスーパーをとっとこ入れていってしまいたいという時には、このアプリは操作が簡単な分だけ作業が速いかも知れない。

それでも一応変則だがタイムラインになっているので、失敗無くスーパーが入れられるはずだ。







Miyuに画像を読ませる時にはこの画面にQTムービーをドロップする
スクリーンの大きさもここで設定する






あとはタイムラインを設定しながら文字をどんどん打ち込んでいくだけだ
翻訳スーパーのようにレイアウトは凝らないからどんどんテキストを
入れていきたいという時には便利なアプリじゃないだろうか



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StartupSound
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

Macが起動する時のあの起動音の音量をコントロールするStartupSoundがバージョンアップしている。

このシステム環境設定ペインは、例のジャ~ンという豪華な起動音を鳴らないようにするだけでなく音を小さくしたりできるのが便利だった。
起動音は出先ででかい音で鳴らすとカッコわるいので、抑えたいが全く鳴らなくなってしまうと今度はいざというトラブルの時に困ることになる。

起動ディスクを読みにいっているが起動できないというボリュームディレクトリデータ系のエラーの時には、起動音が鳴っているかいないかが結構重要な判断材料になるのだが、ユーティリティで完全に鳴らないようにしてしまうとそこいらの異常が解りにくくなってしまうのだ。

このStartupSoundは完全に起動音を鳴らないようにするのではなくそのボリュームをコントロールしようという考え方が秀逸だ。
例の起動音はシステムの側で鳴らしているのではなく、ファームウエアで鳴らしているのその音量をコントロールできるというのがすごいと思う。
作者さんはStartUpItemやKernelExtentionsに拡張ファイルを置くことでこれを実現している。
そういう性格のものなので「セーフブートによる回避の方法」なんていう注釈もあるが、これに関してはそういうトラブルには遭ったことが無い。

ただ前のバージョンはひとつ問題があって、いったんPRAMクリアをしてしまうと、エラー表示が出てるというバグがあった。
このバージョンからそのエラー表示の問題は解決されたが、PRAMクリア以降一部の環境でこの機能が無効になってしまうという問題は残ったようだ。
これを回復するには一度完全にアンインストールして再インストールしないといけないというちょっと面倒なことになっていた。

それでいつの間にか使わなくなっていたのだが、作者さんもそのことは認識していたようで今回のバージョンでそのエラー表示問題は解消されたが、機能が無効になってしまうかどうかはやってみないと解らないようだ。

作者さんのサイトには非常に丁寧なサポートページがあるので、使用にあたってはよく読んでおくと良い。なかなか勉強になるサイトだ。



<追記>

私の環境で何度かこのStartupSoundを試してみた。
数回PRAMクリアもやってみたが特に問題なく機能している。
全ての環境で問題なく動くかどうかは解らないが、少なくともiBookG4+OS10.4.6という環境では問題ないということだ。







StartupSoundのフェイスは相変わらずシンプルだ
起動音のボリュームをコントロールするか消音かの選択しかない
またハードウエアメンテナンス後エラー表示される問題は解決された


2006 年 4 月 26 日





anchor

でじたるおれんじさん経由で知った情報。

オープンソースのRSSリーダーと思われるRSSOwlをダウンロードしたところClamXavのフォルダ監視機能が反応してしまい、このダウンロードファイルはウイルスに感染しているというアラートが出たという。

早速こちらでも検証してみたところ同じ反応を確認した。







RSSOwlをダウンロードしたところClamXavのフォルダ監視機能が
「このファイルはウイルスに感染している」というアラートを出した






さらに本体を起動して感染ファイルを特定したところ
そこには驚くべき結末が・・・・




そこでClamXavの本体を起動して、感染ファイルを特定して削除できないかトライしてみることにした。
ところがClamXavは上記のキャプチャーのように感染しているファイルは
rssowl.jar
であると指差している。
このRSSOwlというのはJavaベースのRSSリーダーで、つまりrssowl.jarというのはほぼこのアプリの本体といっても良いようなリソースな訳だ。







ClamXavが特定して隔離したのがこのファイル
アプリ本体のリソースの中からこれを抜き出してこれが「感染ファイル」だと断定した
しかしこれはRSSOwlのJava実行ファイルで、事実上アプリの本体のような部分だ



このRSSOwlというRSSリーダはオープンソースコミュニティで開発されているアプリなので100%信用できるのかは、何ともいえないのだがいろいろ情報検索してみてもこのアプリにスパイウエアのようなものが仕込まれているんじゃないかというような噂も見つけることができなかった。
なのでこれは単純にClamXavのワクチン定義ファイルの作成段階でミスがあって、それでたまたまRSSOwlが引っかかっているということも考えられる。

実際RSSOwlは広く普及しているRSSなのでこれがスパイウエアだというのはあまり考えられないのだが、一応経過要注意ということにしておいて様子を見つつもClamXavのワクチンファイルの修正を待つというのが正解じゃないかと思う。

ところででじたるおれんじさんも書いておられたが、ClamXavのフォルダ監視機能ってちゃんと動いていたんだということが確認できたのが、今回の一番の収穫か。
このアプリはフリーウエアだから、ちゃんとチェックできなくてウイルスに感染したとしても「使用は自己責任で」ということになるわけだが、ちゃんと機能が動いていることが確認できれば「自己責任」も取りやすいわけだ。



2006 年 4 月 27 日





anchor

LittleView
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはリストプレイができるムービービュアー。
というよりもムービーブラウザといった方が良いかも知れない。

これの特徴はなんといっても、ムービーファイルが大量に入ったフォルダをドロップしても軽い動作で読み込んでリストで再生できるという融通性だ。
しかもドップだけでなく、カラム表示のファイルブラウザで、ムービーが入ったフォルダを大量に指定して長大なプレイリストを作ることもできる。

またURLの入力でweb上のQTムービーをダウンロードすること無く直接再生することもできる。
まさしくブラウザというべき機能だ。

もちろんフル画面再生にも対応しているし、フルスクリーンからいちいち抜けなくても早送り、次のビデオに移動、プロセスの好きな場所への移動などが可能なコントローラがついている。
要するにQuickTimePlayerのProライセンスは要らなくなったということじゃないだろうか。







LittleViewはリストプレイが可能なビデオビュアー
フォルダごとドロップしたりブラウザでフォルダを
指定して一気にプレイリストを生成できる






フルスクリーン再生にも対応しているし、コントローラも操作しやすいレイアウトだ



anchor

先日のClamXavSentryRSSOwlが引っかかってウイルスファイルと判定されてしまう件についてBBSに「つっきー」様から情報をいただいた。
いくつかリンクの情報もいただいたが、このうちこちらの情報がまさにドンピシャという感じだ。
要するにClamXavSentryのエンジンのclamavの元々の設定でファイルサイズが大きなZipファイルは機械的にウイルスと看做すという部分が有る。
ここで問題なのは.jarという拡張子はJavaの実行ファイルの拡張子であるとともに、Zip圧縮されたファイルを自動展開する拡張子でもある。ややこしい話なのだがだからclamavは.jarファイルをZipファイルと看做して、そのファイルサイズでフィルターをかけるということだ。

この対策としてリンク先にはこのZipのオーバーサイズのフィルタを無効化する設定についても触れられている。
でもZipファイルが本当にウイルスだった場合のセーフティネットでこの設定は実行しないことにした。
原因が分かればRSSOwlを使うことにも不安が無くなってくるし。
要はよくわからないという状態が、一番不安なわけで原因が分かれば安心して使える。

情報をいただいた「つっきー」様、ありがとうございました。




anchor

MainMenu
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

OSXを使っていく上で必要なメンテナンスなどの手順をメニューバーから実行できるメニューエクストラ。

可能なメンテナンス機能は
1)ユーザ領域、システム領域、ブラウザ、フォントなどのキャッシュを選択的に削除できる
2)ディスク検証、アクセス権の修復、OS9のアクセス権の修復
3)データベースの更新
4)Spotlightインデックスの再構築
5)システムの最適化(?)
6)Preferenceファイルのバリデーションと不適正なファイルの削除
7)ログ、.DS_Storeファイルを削除

となっていて、一応日常のメンテナンスで最低限必要な手順は揃っている。

また便利な機能としてはゴミ箱に残ってしまった削除できないファイルを強制的に削除する「ゴミ箱を強制的にカラにする」とか、不可視ファイルファイル、フォルダをFinderからも見えるようにする「不可視ファイルを表示」、Finderを再起動したり、Dashboardを停止したりと、いろいろ便利な機能が詰まっている。

メンテナンスは毎日やるような性格のものじゃないので、メニューバーに常駐させておく意味が有るのかという問題は有るがこういった便利機能もいろいろ有るので使いではある。








MainMenuはメンテナンスやシステムの隠し機能を実行するメニューエクストラ
キャッシュの削除もこのての便利ユーティリティにしてはかなり細かい選択ができる






ボリュームの修復、アクセス権修復、ボリュームアンマウントなど
ディスクユーティリティのコマンドも用意されている






面白いと思ったのはこの機能だ
従来は専用アアプリを使わないとできなかった
「不可視ファイルの表示」がFinderからも可能になる






面白いのはここで用意されたメンテナンス機能は手順を自動化して実行することができる
メニューコマンドからも可能だしコマンド+Rのショートカットも用意されている
また手順が終了したら自動的に再起動するとかいたれりつくせりだ


2006 年 4 月 28 日





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WidgetGiraffe
(Freeware, Wdiget for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

こういうおもちゃがリアルでもある。
台のボタンを押すとキリンがへにゃっとしおれるように倒れて、放すとまたピンとなって立ち上がるというただそれだけの脱力系のWidgetだ。

ばかばかしいが、私のライブラリには残ることになった。動きはなかなかシャープだし。







WidgetGiraffeはキリンさんがへにゃっとへたったりピンと立ち上がったり
ただそれだけのWidget



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WidgetMonkey
(Freeware, Wdiget for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これは同じ作者さんによるWidgetのお猿さん版。
これも毎回違う動きをするのが面白い。







WidgetMonkeyはお猿さんがへにゃっとなる



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BananaWarehouse
(Freeware, Wdiget for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

さらに同じ作者さんからはゲームWidgetも。

ウエアハウスとは倉庫のことだ。
バナナの箱をフォークローダを操作して、バナナのマークがかいている場所二位どうするというただそれだけのゲームなのだが、これが結構難しい。







BananaWarehouseは制限時間内にバナナの箱を移動するゲームWidget


2006 年 4 月 29 日





anchor

viewTunes
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

つい最近Macの環境にはiTunes以外に良いジュークボックスソフトが無いというようなことを書いてしまった。
しかしこれは、なかなか素質が有るmp3再生アプリだと感じた。

最初に起動するとmp3ライブラリからジャケットアートを取得するか訊いてくる。
この取得にちょっと時間がかかるが、我慢して待つとジャケットアートを取得してアルバム単位、アーティスト名でソートして表示してくれる。
そこからそれぞれの項目を呼び出して、アプリのトップにあるリストに登録するとリストの順番に曲を再生してくれる。

アーティスト名、アルバムタイトル名で探す時には、アプリについているアルファベットキーを叩くそのアルファベットのジャケットだけブラウズできる。
ちょっと手間だが、まさしく昔音楽系の酒場に有ったようなジュークボックそのものの操作性だ。
ジャケットアートのみ小さく表示するモードも有るので、これなら邪魔にならずに今かかっている曲を確認できる。

iPod転送など大層な機能はついていないが、それなりに楽しめる。
この軽さだが、イコライザーもついているしシャッフル再生や繰り返し再生など必要最小限の機能はついている。
なおシェアウエア登録をしていないと200曲程度しか読み込めないという制約が有るが、レジストすると曲数の制限が無くなる。







viewTunesはアルバムジャケットのビジュアルで曲を選ぶ
「操作性の悪さ」(?)はまさしく昔のジュークボックスそのものだ






ジャケットアートを表示するモードにすると、表示も小さくなって他の作業をしながら
デスクトップの片隅に今かかっている曲を表示できる


2006 年 4 月 30 日





anchor

iTunesJoin
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

私のところのiTunesライブラリには4000曲以上の音楽が入っているが、このうちの4分の1程度がかつてのアナログの音源をデジタルに取り込んだものだ。
音源はLPだったりカセットだったりオープンリールだったりいろいろあるが、それをDATやCDRレコーダーでデジタル化して最終的にmp3などに落としている。

すると困ったことに昔のDATやCDRというのは曲頭の信号の打ち方がバラバラで、そのままmp3などに変換すると曲頭が欠けたりということがいくつかの音源で起こっていた。

それを修正しようにも、私のところでは現在はLPレコードをかけるターンテーブルが無いし、カセットプレイヤーもついに先日全滅してしまった。もうアナログ音源とは完全にオサラバしてしまう日が来てしまった。
だからもう一度変換し直して曲頭が欠けている音源を修正しようにも、機材が無いためにどうしようもないという状況になっている。

そういう私のような悩みを抱えている人にはこれは朗報だ。DATやCDRなどで機械的に分割されてしまった音源もひと続きのトラックに変換できるという機能のプラグインだ。
これを使って頭が欠けたトラックを全部繋いで、改めてspwaveSound Studio 3のようなアプリを使って切り直せば良い。

このアプリはAACに変換してトラック一本化するのが基本動作で、mp3も必要ならAACに一旦変換して一本化しさらにmp3にもどすという動作を一連でするとreadmeには書かれていたが、私のところでは例外なくAAC変換はされていた。(その場合一応デフォルトでは警告が出るように設定されているが)
そのAAC変換に関してはさすがにロスレスとはいかないらしく、むしろちょっと音質劣化を感じたので、mp3の一本化をやりたい場合にはAACに変換できる別のアプリで先に変換しておいてこれを使えば良いと思う。
readmeによればAACに関してはロスレスで一本化できるそうだ。

インストールすると
"~/Library/iTunes/Scripts/"

AutoJoin.scpt
iTunesJoin.app
Join with Preferences.scpt

の3つのファイルをインストールする。
いずれもiTunesを起動するとメニューバーに現れる、スクリプトメニューから操作できる。
マニュアルでトラックを選択して一本化することもできるし、AutoJoinを使うと最初にトラックを選択しておいてこのメニューをクリックするだけで自動的に一本化が始まるという、iTunesの拡張機能のようにして操作ができる。

私のようなケース以外にも、いろんなサウンドを一本化してサウンドブックを作っている人とか役に立つケースがあるんじゃないだろうか。







iTunesJoiniTunesのメニューバーのスクリプトアイコンから操作できる
選択したトラックをここから一本化するというiTunesの拡張機能のような操作性だ






マニュアルではAACを一本化するのかmp3をAACに変換して一本化するかなど
動作を細かく選択できる






iTunesのブラウザで選択したトラックを変換すると
すぐに同じ項目に一本化されたトラックがiTunesに登録された形で現れる






実際のファイルはiTunesライブラリの中にこういうサウンドファイルとして現れる
大抵のmp3は一旦AACに変換され一本化されて自動的にmp3に再変換されてここに生成される
残念ながらこの場合はロスレスとは言いがたいので、AAC変換できるアプリを
別に使った方が高音質が期待できる







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