Previous  Index  Next

2006 年 10 月 2 日





anchor

以前ここでSwapファイルの大きさが劇的に小さくなっていることを書いた。
それがいつの間にか元通りに戻っている。
それで調べた結果OSXでのSwapはこういう原則で運用されていることがわかった。


これまで特にタイガーになってからはSwapfileの大きさは最初の1個は64MBだったが
1個目 64MB
2個目 64MB
3個目 128MB
4個目 256MB
5個目 512MB
6個目 1GB
7個目 1GB
というように等比級数的に容量が増えていくということをあちこちに書いた。特に6個目以降は1GBずつ増えるのが、初めてタイガーを触った時にはびっくりしたのだが、なぜか先日Swapが9個に増えても256MBずつしか容量が増えないという現象が起きていた。

これが不思議だと書いたところSwap容量の規定は
1)メモリの最大容量
2)ハードディスクのSwapVolume残り最大容量の4分の1
3)1GB
のいずれかの小さい方を上限とするというルールで運用されている

という情報をいただいた。
だからメモリにアロケーションができているか、ハードディスクの残り容量が4GBを切ったからそうなったのではないかという書き込みをBBSにいただいた。
ところが私の場合はこの原則に当てはまらなくてメモリは1GB認識しているし、テストも問題なかったので認識できないアロケーションも無いようだし、ハードディスクの残り容量は11GB以上あった。
こういう原則でSwapが運用されているというのは指摘されるまで私も知らなかったのだが、そうであるにしても私の場合は当てはまらない。

ところが先日こういう記事を見つけてしまった。
これは「OSXではデフラグが必要ない」という趣旨の記事で、なぜデフラグが必要ないかと言うとフラグメンテーションができないように予防措置がとられているということを書いているのだが、そのうち以下の記述に注目した。

『ハードディスクの容量は、一般に数年前よりも遥かに大容量になっています。利用可能な空き容量が大きくなったので、ファイルシステムは「隅から隅まで」すべてを使用する必要はありません。Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) 方式では、空いたばかりの小さな領域をすぐに利用することを避けて、削除されたファイルの領域を再利用することはできる限り避けます。』

OSXのHFS+というフォーマットはこういう原則で運用されているというのだ。
実は先日Swapの容量が変化した時、その直前にビデオの整理をしてビデオファイルをディスクに読み込んで一時的に起動ボリュームがほぼいっぱいになるまで書き込みをした。
もちろんそれは一時的にそこに置いただけなのですぐに削除したのだが、OSは『削除されたファイルの領域を再利用することはできる限り避け』るという原則に基づいて、ハードディスクの残り容量が僅少であると判断したようだ。
だから実際には11GB以上の空き容量があるにもかかわらず、Swapの最大容量を256MBに制限してきたということらしい。

私は空き容量の領域に何かファイルが上書きされて、空きスペースがアロケーション化したのかと心配したのだが、それ以降の上書きしたファイルは全部消していたのにそういうことが起こるのかと、半信半疑だった。
これは結局アロケーションとかではなく、そういうHFS+の原則によるものらしい。

だから心配することはないし、、実際時間が経って私のOSのSwap容量は元に戻ってしまった。それにOSXのSwapはこういう柔軟な運用のされ方をしているのだということを知ってちょっと惚れ直したような感じだ。
こういうのは「アンコントローラブルだ」として、UNIXファンダメンタリストからは批判を受けてしまう部分かもしれないが、Macの場合大部分のユーザはUNIXのオーソリティにはならないわけだから、そういう人たちにも難しい教育をして設定をしてもらうということ無しに大抵の場合に対応できる自動機能が組み込まれているというのは良いかもしれない。

ちょっと不満なのは『Swapについてもこういう丁寧な説明をアップル自身がしてくれよ』というところか。
Swap容量をどうやって決めれば良いのか、起動ボリュームにはどれくらいの空き容量が必要かということは、初心者ユーザにとっても無関係なことではないからだ。






Swapfileの容量が最大256MBになってしまったということを先日書いたが
いつのまにか元に戻って1GBのどでかいSwapができるようになった
今日も元気にでっかいSwapを作り続けている(?)


2006 年 10 月 3 日





anchor

Carbon CapsBeeper
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

iBookのような小型のモバイルを使っていて一番気になるタイプミスのcaps lockがかかっていることを音で知らせてくれるメニューエクストラ。

モバイルを使っていて一番不満だったのはdeleteキーのすぐ上にエジェクトキーがあることだった。
このためにiBookを使い始めた初期の頃はよくタイプ中にCDのトレーが飛び出して舌打ちをすることがあった。
この欠陥はOS10.2に上がったぐらいの頃にソフトウエア的に解消されて、エジェクトキーは長押ししないと反応しないように改良された。
このおかげでタイプ中にCDトレーが飛び出す不満は解消されたが、もうひとつ不満が残ったのはcaps lockキーのレイアウトだ。
このキーがoptionキーやshiftキーなどという重要キーのすぐ横にあるので、これもよくミスタイプして押してしまったりする。

そうするとcaps lockがかかっているのも気がつかないでタイプして全部大文字になったりというチョンボが時々ある。
これはそうしょっちゅうあることではないし、正確なタイピングを心がければ防げることだし、そうなったからって何文字か戻って打ち直せば良いだけだから別に致命的ではない。

しかし致命的ではないが、興が乗ってきてタイピングのスピードが上がってくるとこういうミスが出やすくなるし、そういう時ってこんなミスでイライラしたりする。
だからこのcaps lockがかかったら「ピーッ、ピッ、ピッ」というようなビープ音で知らせてくれるというのは案外重宝しそうな気がする。
何よりもこういう小物ながらピリッと便利というアプリが私は好きなのだということが最近、自分でもわかってきた。

ひとつ要望をいうなら音だけでなく画面センターにスーパーインポーズで「caps lockがかかった」ということを表示してくれると完璧だ。
私の場合モバイルでは音を絞って使っていることが結構多いので、そういう場合にはこのアラートは役に立たないので画面表示もあると助かる。






Carbon CapsBeeperを起動するとメニューバーにCCBという文字が表示される
プルダウンしてアクティベートをクリックすれば準備完了
試しにcaps lockキーを叩いてみて欲しい



anchor

WebCaptureX
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

webサイトのキャプチャーを撮れるアプリ。

これの良いところはURLを指定するだけでjpegやPNGでキャプチャーが撮れることだ。
気になったサイトを保存する時に普通はブックマークをするが、webサイトというのは常に流動的でそのサイトに次に行ったらもう無くなってリンク切れになっていたなんてことがよくある。
私のブラウザにはそういうリンク切れのブックマークがどっさり入っている。

だからブックマークとは別にhtmlやキャプチャーをローカルで採っておきたいということがある。
Safariの「保存」メニューはhtmlのテキストだけでなくイメージなどのソースを全てひとつのアーカイブファイルで保存できるようになって便利にはなったのだが、気になるサイトを全部この形式で保存していたらディスクはすぐにいっぱいになってしまう。

それでプリントから「PDFに保存」という手もあるのだが、このPDFが嫌いという人は結構いる。重いからだろう。
この時にシステム標準のキャプチャー機能を使うと、当サイトのように縦に長大なサイトは何回もスクロールしながらキャプチャーしないといけなくなる。(スンマセン・・・)

このWebCaptureXはそういうデフォルトの機能とほぼ同じなのだが、上記のように保存するフォーマットを軽い画像ファイルにも選択できるしスクロールしないで一気にキャプチャーを撮れるのが良い。
ちょっと気になるサイトの保存というくらいならjpegで十分なのだ。

ところでサイズがデフォルトで800×600になっているが、このサイズも自動で検出できるとなお良いと思う。縦に長いサイトは縦のピクセル数がわからないからだ。
もっとも普通のサイトの幅はこれなのでその何倍ということで目安はわかるのだが。
しかし当サイトのように縦に長大なサイト(スンマセン・・・汗)では使いにくいし、無理に全部撮ろうとすると動きが止まってしまうのもちょっと気になるところだ。
その場合はあきらめてPDFを使えば良いのだが・・・






WebCaptureXを起動するとこういう画面
撮りたいサイトのURLをコピペしてサイズなどを指定する





画像の形式はこの中から選べる
用途を考えるとjpegやpngがあるのは便利だ





縦長に指定すればこの通り
ただ当サイトのように縦に長大なサイトの場合はサイズ指定が面倒だし
時間がかかってプロセスが止まってしまうこともある
当サイトの縦は非常識な長さなので他所では問題にならないと思うが



anchor

ソニーが、昨年11月に起きた米デル製パソコンの発火事故の原因が自社製充電池にあることを直後に把握していたのに、デル以外のメーカー向けの充電池やパソコンのシステムなどの十分な調査を怠っていたことが、2日わかったのだそうだ。
ここまで来るとニュースそのものの信憑性を疑ってしまう。

いくらソニーでもそこまでするだろうか?

『ソニーは充電池の製造工程を改善したが、デル以外のメーカーには事故の概要や原因、デルによる回収を連絡しただけだった。リコールの要請をしなかったことで、他社は昨年12月以降も、在庫の充電池を使って発火の恐れがあるパソコンを出荷していた可能性がある』
なんだそうだ。

どこかのIT系ニュースサイトに「各PCメーカーはソニーに責任とイメージダウンをなすり付けることに成功してしまった」なんてトンチンカンな記事が出ていたが、なすり付けたんじゃなくてソニーがわざと自分の評判を落として全部一人で背負っちゃってるんじゃないか。
ここまでやればDELLやAppleやレノボは「ソニーの責任だ」なんて言い募らなくても自然にソニーの一人負けになってしまう。

しかし、信じられないなぁ、いくらソニーでもそこまでするかなぁ。



2006 年 10 月 4 日





anchor

ClamXavが調子が悪いことに気がついた。
いつからだろう?
先日のセキュリティアップデートからだろうか?
そういえばOS10.4.8アップデートをかけてからかも。ログを見ると前回定義ファイルの更新に成功しているのは9/17。
9/23にセキュリティアップデートがかかっている。
その間インストールしたアプリで、システムのステータスを変更しそうな怪しそうなものはない。

どう調子が悪いかというと
「ウイルス定義ファイルの更新」
を実行しても
「ログファイルのアクセス権の問題があるために定義ファイルの更新ができない」
という表示が出る。

このアクセス権をいじってみたが、変化がないのでClamXavのサイトからClamavEngineRemoverをダウンロードして実行、clamavエンジンをまずアンインストールした。






ClamXavのウイルス定義ファイルを更新しようとすると
「ログファイルのアクセス権に問題があるために更新できない」という表示





このログファイルの実体は"/usr/local/clamXav/share/clamav/"にあるfreshclam.logというファイル
このアクセス権、所有権を色々いじってみたがいっこうに改善しないので
ファイルが壊れていると判断して再インストールすることにした





その方法はまずClamXavのサイトからClamavEngineRemoverをダウンロードしてくる





それをTerminalにドロップして実行する
REMOVER has now finishedの表示が出ればアンインストール成功



この状態で再度ClamXavを起動してclamavエンジンを再インストールした。

そして定義ファイルの更新をしたところ、今度は動作はしているみたいだが、なぜかCPUの負荷がほとんどかかっていない。
ログファイルのアクセスには成功したが定義ファイルの通信には失敗している。
念のためにコンソールを起動してログを見ると
「5秒したら再度トライする」という表示が3回
「データベースのアップデートをギブアップした」
という表示。
つまりウイルス定義ファイルの取得に失敗している。






再インストールしたエンジンでウイルス定義ファイルを取得しようとしたが「失敗した」という表示



ところが先ほど自宅に帰って再度トライしてみたらなんと更新に一発で成功。
会社環境のファイアウォールと相性が悪かったのか、clamavのデータベースサーバがたまたまメンテ中だったのか落ちていただけなのか?
原因はわからないが、今度はちゃんとファイルも更新してスキャンにも成功した様子。

なんだか最後の方はちょっとヨレヨレだが、一応成功したので結果よければ全てよしというコンピュータを扱う原則に従いトラブルシューティング成功ということにした。






自宅でネットに接続すると定義ファイルの更新に成功、スキャンにも成功した
前回の定義ファイル更新では69624個のウイルスが確認されていたが
今回の更新で71101個に増えている



anchor
Sound Menu(Freeware)
OS10.4Tiger対応

サウンドに関するコントロールをメニューからできるメニューエクストラ。

システムデフォルトのサウンドはシステム環境設定ペインにチェックを入れるとこで、メニューバーにスピーカーアイコンを表示してスピーカーの音量をコントロールできる。
しかしメニューバーが混み合ってきているので、これだけの単機能でメニューバーを占拠させるのはかねがねもったいないと思っていた。

このプラグインはメニューバーに常駐して、その代わりにスピーカーアイコンを表示する。
コントロールできる項目は、音量ではなくミュートで、実際にはこちらの方が実用的だ。
なぜなら音量はキーボードでコントロールできるようになっているからだ。
アイコンは「ミュートされているか、いないか」を表示してくれる方が良い。

またプルダウンで入力、出力先を選択することができる。
このコントロールをシステム環境設定ペインをいちいち呼び出さずにできるというのが実は一番便利な機能かもしれない。

もうひとつ便利な機能はシステム環境設定ペインの「サウンド」のペインを直接呼び出せること。
これがシステム標準のスピーカーアイコンについていなかったのがかねがね不満だったので、ここから一発で呼び出せるようになっているのはうれしい。

インストールはインストーラから。
アンインストールは
"?/Library/Bundles/"
というフォルダを削除して再ログインすれば良い。






Sound Menuはメニューエクストラのプラグイン
入力出力の選択切り替えがここからできる
また「Mute」にチェックを入れると・・・





スピーカーアイコンにバツが入ってスピーカーがミュートされていることが表示される
またここからシステム環境設定ペインのサウンドのページを直接呼び出せる


2006 年 10 月 5 日





anchor

FastIcns
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

アプリやファイルなどのアイコンを指定して、OSXのアイコンのフォーマットである.icnsファイルに書き出すアプリ。

これはアプリの作者さんなどには便利なアプリということになるし、また一般ユーザにとってもいろいろ楽しみ方ができるアプリだと言える。
例えばこれでアプリのアイコンデータを気軽に取り出すことができる。

またアイコンサイトは最近では.icnsでの配布が一般的になっているが、古い作品はフォルダにそういうアイコンが貼付けてあるケースが多く、Finderのプレビュー画面でざっと大量のアイコンをプレビューしながら選ぶ時に不便なことになる。
こういうフォルダーに貼付けてあるアイコンをこのアプリで.icnsファイルに変換しておけば、大量のファイルを次々送って見ながら好みのアイコンを選ぶという作業が楽になる。

単機能の小物ながら面白いアプリだ。






FastIcnsでアプリのアイコンを取り込むとこんな感じの表示になる
このキューブがくるくる回るのが意味は無いがなんとなく良い





ファイルメニューから書き出すとこんな感じの.icnsファイルに
Finderのプレビュー画面でさっとプレビューできるのが便利


2006 年 10 月 6 日





anchor

PTHPasteboard
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

E-WA'S BLOGさんで知ったマルチクリップボードを実現するシステム環境設定ペイン。

そういう趣旨のアプリは他にもいくつもあるのだが、これは今回コードを一から書き直してアプリからシステム環境設定ペインに形態も変更したという説明があって、それならシステムとの親和性も高いのではないかという予感がちょっとしたので試してみた。

WindowsユーザがMacOSXにスイッチした時に不満を感じることはいくつかあるが、そのうちで結構聞くのがクリップボードに関することだ。
Windowsのクリップボードはデフォルトでマルチクリップになっている。
これがいくつもの項目をコピペするのに便利だということで結構愛用しているWindowsユーザは多いらしい。
私自身はWindowsを使っている時にはむしろこの機能は煩わしいと思っているが、愛用している人にとっては無いと不便ということらしい。

このペインはひとつしかコピーができないMacのクリップボードを、いくつもコピーできてそのコピーボードから自由に選択してペーストできる。

ショートカットキーを自分で決めて、何番のボードをペーストするかをコントロールできるようにも設定することもできる。これなどは確かに扱い慣れたら便利な機能のなりそうだ。

また面白そうなのはカスタムボードで、ここに手紙の書き出しや結句などしょっちゅう使う決まり文句を登録しておいて、これをクリップボードに移せばかなりなショートカットになる。
始終使う申請書や、何かの申し込みの文面などはまるごとここにコピーしておけば書類を作るスピードが速くなるんじゃないだろうか。

他にもシェアウエア登録をするとpro版になっていくつか封印されている機能が使えるらしい。
日本語のローカライズはE-WAさんが鋭意準備中ということなので、期待して待つべし。






PTHPasteboardのシステム環境設定ペイン画面
このてのアプリをいくつか見たことあるが自由度の高さはこれが最も高い
アピアランスの「常時ウインドウを表示」のチェックを外した方が使いやすい





ウインドウは上下左右のデスクトップの端から飛び出すようにもできる
その場合はマウスを近づけるだけで飛び出してくる
ポインタを置いておくとこの通り全文を表示する
また検索ウインドウがついていることから数百の
ペーストファイルを溜め込むことが前提になっているらしい





また先の設定画面でメニューバーにアイコンを表示することもできる
このアイコンをクリックすることでクリップボードを呼び出すことができる





アプリからシステム環境設定ペインに移行した本体はここに
ここで色々面白い設定も可能だ





ペーストボードの何番をペーストするかをホットキーでコントロールするという設定も可能だ





またカスタムペーストボードを設定することもできる
これはペーストボードのペーストボードのようなものだ





このカスタムペーストボードに頻繁に使う決まり文句を登録しておけば
それをクリップボードに移してすぐにペーストすることができる
定型文書の作成がスピードアップされるはずだ





カスタムペーストボードは何枚も作れるしそれぞれのメニューバーアイコンを割り当てられる
それで作る文書の種類ごとに使い分けても良い





またクリップボード上でコンテクストメニューを呼び出せば
それぞれの項目のクリエータ、コピーした日付などの情報を見ることもできる
もろもろ至れり尽くせりでこの自由度、多機能ぶりには感心する



anchor

Laserlight
(Freeware)
OS10.4Tiger対応


Spotlightのメタデータ検索に不満を感じている人向けに高速、手軽に絞り込んだ検索ができるアプリ。

SpotlightはOS10.4タイガーの目玉機能のひとつで、マウントされているボリュームのファイル全てのメタデータを検索することで、そのファイル名だけでなく内容についてのキーワードでファイル検索ができる。
これはファイル管理の考え方を根底から変えるようなすごい機能なのだが、OS10.4の場合いまいちこの機能の話題が盛り上がっていない。Spotlightは大絶賛を浴びるどころか「メニューバーアイコンが邪魔だ」とか「外部ディスクをマウントするといちいちシステムがフルアップして鬱陶しい」なんていう冷たい批評も出るくらいで(私も結構そういうことを書いてしまったが)、あまりMacユーザに大歓迎されているという雰囲気がない。

それもそのはずでこのSpotlightは素晴らしいポテンシャルを持っていながらいまいち使い勝手が追求されていない。 このメタデータ検索は本当はシソーラス検索も含めて非常に広大な可能性があるのだが、そんな先の話をしなくてもとりあえず非常に一般的な名詞のキーワード、つまり「Love」「Money」などで検索をかけると何千件も検索結果が出てしまい、そこからまた絞り込むという作業が出てきてしまう。 もちろんそれでも使えるのだが、それだったら最初から絞り込んだ検索ができる方がひと手間省けていい。

検索の機能を劇的に変えるようなアプリも存在するが、このアプリはそんなことじゃなくてこの「ひと手間」を省こうという検索アプリだ。


起動に先立ってはシステム環境設定ペインのSpotlightを開いてキーボードショートカットのいずれにチェックを入れて有効にしておくということくらいが注意点だ。






Laserlightの検索画面と結果表示画面
結果画面はSpotlightで、Finderと同じようにクリックして開くことができる
要はダイレクトに複合検索のstringをSpotlightに送るという仕組みになっている





Spotlightでは頻度の高い一般名詞で検索すると数千件の検索結果が出て
ここからまたジャンルで絞るというひと手間がある





Spotlightより良いのは最初からジャンルを絞り込んだ検索ができることだ
「Love」「Money」だのという一般的なキーワードでも絞り込むことができる





起動する時にこういうアラートが出る時にはシステム環境設定ペインのSpotlightを開いて
キーボードショートカットのどちらかをチェックを入れて有効にする


2006 年 10 月 7 日





anchor

OsiriX
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応


このアプリははっきり言って私には全然使い方が理解できない。
(だったら新着アプリテスト記録としてとりあげるなよ!>オレ)

でも一応ダウンロードして起動してみるところまでは試してみた。
使い方がわからないのはDICOMだかいう独自フォーマットのファイルが手に入らないのでテストのしようがないのだが、それでも起動してあちこち開けてみた印象では面白そうなアプリだという気がした。

本来の目的は医療用の画像ビュアー、共有、変換アプリということになる。
その機能の詳しくは こちらの日本語wikiサイトに使い方も含めて何ができるのかということが書いてある。
またこの説明が専門的すぎてよくわからないという人は(私がそれに当たるのだが) こちらのAppleのサイトにも医療従事者の感想なども交えて紹介がかなりのスペースを割いて掲げられているので見てもらいたい。

こういう本格的な医療用の実用的なアプリがオンラインウエアとしてフリーで配布されているというのがまず驚きだ。
こういうアプリはもし製品として開発したら、数十万とか場合によっては数百万とか非常な高価な対価を要求されるのではないだろうか。
これもオープンソースの威力だということだろう。

以前各都道府県の自治体のITヘの取り組みを取材した時に、僻地の無医村のために移動精密検査車を派遣して、そこで撮ったレントゲンやCT、MRIなどの画像を伝送して都心の専門医にリアルタイムで診てもらうというシステムを見せてもらったが、この時もこの画像を共有するソフトの質が問題なのだということを聞いたことがある。

そういう高額なアプリを全ての病院に導入させるというのは、病院経営が困難になってきている現在では現実的ではないということだ。だから衛星アップリンクも備えた一台数十億円もするそういう精密検査車が宝の持ち腐れになって、県庁の車庫の肥やしになっているという話を聞いた。

これは素晴らしい技術だと思うのだが、そのボトルネックが都心部の専門医がいる各病院に数十万円の画像アプリを買わせることができないという馬鹿みたいな問題だというのは、大いに矛盾を感じてしまった。

このOsiriXがそういう問題の解消にどれくらい役に立っているのか私にはよくわからないのだが、医療関係者が絶賛しているんだからそうなる可能性はあると思う。
昔から病院関係はMacが強いという伝統もあるので、こういうところでは大いに役に立って欲しいものだ。
なんならAppleさんもこういう無医村問題を解決する助けになるのなら、Macbook Proの数百台くらいポンと寄付するくらいの度量があればなお最高だ。

関係ない話をクダクダまた書いてしまったが、このアプリは医療用以外にもグラフィックアプリとして大きなポテンシャルを持っているという記事をどこかで読んだ。
だからダウンロードして試してみたのだが、私にはそのポテンシャルは理解できなかった。
しかしどなたかが使いこなしてその使い方を私に教えてくれるなら大いに歓迎だ。
(また他力本願かいな・・・)






OsiriXの表示画面
全く使い方が理解できなかった私が理解できたことを書くとこれがOsiriXの強みらしい
つまりMRIやCTスキャンなどの2次元的な画像を集積して
それを『結合』してこのような3次元的なデータに組み立てて
手術などの治療方針を検討するシミュレーションの参考にするらしい
「らしい」「らしい」と伝聞情報ばかりで申し訳ないのだが・・・





こういう医療現場で役に立ってくれれば「Macは実用の役に立たないお遊びマシン」という
旧世紀のままの思い込みを引きずっている人たちの常識も書き換えられるんじゃないだろうか



anchor

どちらでもそうなのだが、当サイトのBBSへも最近スパム攻撃が急増している。
内容は出会い系のHサイトへ誘導するリンクを含んだ、個人の書き込みを装ったものが大部分だ。
大抵は決まった文面を、ロボット検索で集めたBBSのURLに自動的に書き込むスクリプトを実行して一度に数百とか数千とかに書き込んでいるようなスパマーだ。

このごろは文面が凝っていて内容を見ても普通のビジタの感想のように見えるようなものが多い。
書き込まれたリンクを見てみるとはじめてHサイトへの誘導スパムだということがわかる。中にはワンクリック詐欺のような内容もある。

こういうのが今インターネットのトラフィックの数十%を占めて大変な負荷になっているそうだ。
またこういうスパムを放置しているサイトはもうそれだけで「荒れている」という印象になってしまうので、私のようなサイト管理者には本当に迷惑なものだ。

それでその書き込みをしてくるホストを調べると最近はほとんど中国のサーバから飛んできていることがわかった。
(もしくは中国に割り当てられたグローバルIPを使っているサーバ。こういうのはかなり闇取引されているようなので中国から流出したIPアドレスを使っている国内の業者のサーバなのかもしれない。 中国人はこういうリソースの価値を理解しないで、こういう業者にホストを使わせているのか、IPアドレスを横流ししているのか、いずれにしても迷惑この上ない民族だ。)

そこでワイルドカードを使って中国のサーバの大部分をBBSにアクセス禁止にした。
中国人がこのサイトをまじめに見ているとも思えないし、中国人が見ることができなくても別に私は困らない。

ところが中国からこのサイトを見に来ているまじめな日本人、あるいは日本語をちゃんと読んでいる人たちもBBSにアクセスできないことになってしまう。
それでもしこういう不便を感じておられる方がいたら、
nmuta2003アットマークyahoo.co.jp
こちらのメールアドレスの「アットマーク」を@に入れ替えてメールをいただきたい。
善後策を考えられるものなら考えたいと思う。

またBBSに書き込みをする時にはメールアドレスを書くフォームがあるが、メールアドレスを書き込まないようにしてもらいたい。
このサイトもメールアドレスを収集するロボットのスキャン対象になっているだろうから、こういうところにメールアドレスをさらすと、どんどんスパムメールが来ることになる。
スパムメールを歓迎していないならメールアドレスを書き込まないということでお願いしたい。
メールアドレスを書く必要が出てきた時には上記のように人間にしかわからないような書き方をしてもらえればと思う。



2006 年 10 月 8 日





anchor

iTunes7にバージョンアップしてからAirfoilがなかなか調子がいい。
前はリビングとキッチンの2カ所のAirPortに音楽を飛ばしていると、曲の変わり目でタイミングを合わせるらしく毎回曲の出足でテンポが遅くなって音程が下がるという現象が起きていたが、iTunes7にバージョンアップしてからこれが起きなくなった。

これに気を良くして先日Airfoilのバージョンアップが出ていたので入れてみた。
ところがデフォルトの「全てのスピーカをシンクロさせて再生する」チェックを入れたままだと全く再生ができなくなっていることがわかった。

それでv.2.0.4が一昨日アップされていたので気を取り直して再度試したところ、今度はちゃんと動いた。
バージョンアップ履歴にはマイナーなバグフィックスと書いてあったがこのことかもしれない。

このバージョンアップでうれしいのは、起動時にどのAirPortに自動的に繋ぐかを設定できること。
AirPortに繋ぐと自動的にiTunesも呼び出して起動するので、要するにワンクリックAirfoilを起動するだけで複数の好きなポートに音楽を飛ばすことができるようになった。
もっと良いのは前述のように、複数のAirPortに飛ばしても音程がだれなくなったので、iTunesはアウトの設定はもう「コンピュータ」のままAirfoilの方で全てのポートに飛ばす設定にしたままにして、聞きたいスピーカーの電源を入れるだけで、スピーカーの選択ができるようになった。

実はこのシステムを導入した時に奥さんが馴染めなかったのはこの複数のアプリでアウトを設定しないといけないという部分だった。
やっぱりただ単に音楽を聴くだけのアプリは、トータルで単純に扱えることが条件になる。
普通の主婦がユーザならなおさらだ。
こういうものは単純に起動するだけ、電源を入れるだけで聴けないといけないのだ。

だから今回単純に電源を入れるだけで聴きたいスピーカを選択できるというふうになったことがうれしかった。






新しい設定画面は起動時に自動的に繋ぐポートにチェックを入れるようになった
これで全てのポートに繋いでiTunesも自動的に起動できるようになった
また全てのスピーカをシンクロさせる機能も問題なく機能するようになった



<後日注>
このAirfoilなんとこの記事を書いた翌日にはもうv.2.0.5がアップされていた。まるでオープンソースのナイトリーバージョンのようなスピードでバージョンアップしている。

それでこのバージョンアップの内容が「トランスミッションにあった重大なバグの修正」ということらしい。テストしたところ2カ所以上のポートに音楽を飛ばし続けると、何曲か続けるとだんだんタイミングがずれてくるという問題が起きていたが、それがタイミングの補正がされているようだ。無線LANに大きなセッションが割り込んでタイミングがずれた場合も次の曲になると修正されているので、どうやらここいらが修正点らしい。

なかなか良いんじゃないだろうか。このタイミング関係はこのアプリを使っていた時に最大の不満点だったのでそこが修正されて、非常に満足度が高いアプリになりつつある。

しかし週末からずっとこのアプリのテストを続けているような気がするなぁ。
2日おきにアップデートが出るというすごいハイペースのアップデートのおかげなのだが・・・



2006 年 10 月 9 日





anchor

OnyX
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

システムメンテナンス、デバッグ、ハッキング十徳アプリのOnyXがバージョンアップしている。

私は基本的にはメンテの手順はできるだけ手作業でやることにしているので、こういう十徳ナイフのようなアプリはかえって使いにくいのだがTerminalコマンドのようなものは使いたくないという向きには良いと思う。

ただこういう自動化されたアプリはシステムのバージョンとのマッチングには注意した方が良いと思うので、システムをバージョンアップしたら暫く封印してこういうアプリのバージョンアップを注意深く待った方が良いと思う。
でないと思わぬトラブルに遭わないとも限らないからだ。
そういうことはシマンテックではよくあることだが、このOnyXはどちらかというとUNIXコマンドをGUI化しているというメニューが多いので、最悪でも操作が無効になるだけだとは思う。
それでも慎重になりすぎて悪いことはない。

いつのバージョンからかわからないがインストーラを使うようになった。
アクセス権の回避が必要な領域にファイルを挿入するらしい。
パッケージにはアンインストーラもセットされているので、安心してインストールしてみて欲しい。






OnyXはインストーラでインストールするようになった
アンインストーラもパッケージにセットされているのでアプリとセットで保管すれば問題ない



anchor

Maintenance
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

万能十徳デバッグアプリのOnyXからメンテナンスに関するメニューだけ抜き出したアプリがこれ。

こちらもインストーラを使うようになった。これはなぜかわからない。
インストーラの中を開くとアプリケーションフォルダに本体を入れるだけのパッケージだ。






Maintenanceはインストーラを使うアプリになった
アンインストールは本体を削除するだけで良い


2006 年 10 月 10 日





anchor

Deeper
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

こちらは逆にシステムのカスタマイズ、デバッグメニューばかり集めたアプリ。

OSXにはGUI化されていない操作メニュー、いわゆる隠しメニューがかなりある。
それを利用するにはUNIXコマンドなんか知っているといろいろできるということが解っているのだけれど、UNIXコマンドはなかなか覚えられない扱いにくいものであることも事実だ。
このアプリがこれを実現する。

持っていると色々面白いことができるし、実用的かどうかよりもこれでシステムの仕組みを理解する助けにもなるので試してみる価値はあると思う。






Deeperはシステムの隠し機能、隠しコマンドを実行させるアプリ
メニューを見ていると面白い機能は色々ある
例えばスクロールアローの位置や形態を変更したり
クラッシュリポータを開発者モードにしたりが面白そうだ





システムだけでなく各アプリの環境設定やメニューにない設定項目も見える
ディスクユーティリティにデバッグメニューを表示したりTerminalにスクロールを表示したり
あれば便利な、あるいは試してみたいメニューが見える





ひとつ面白い例を紹介しよう
Dashboardをデベロッパーモードで起動するという項目がある
デフォルトではこれはUNIXコマンドでないと実行できないが
このアプリを使えばここでチェックひとつで実行できる
これができると何が可能になるかというと・・・





DashboardでWidgetをドラックしてf12キーを叩くと
Widgetをデスクトップで表示できるようになる
このモードでは非表示のDashboardも冬眠状態にならないので
CPUを結構浪費してしまうために実用的ではないのだが
Dashboardとシステムの仕組みを知るためには面白い機能だ






anchor

アクロス USBワイヤレスオプティカルマウス AMS-WS1


こういうものを買ってしまった。
そろそろブルートゥース搭載の無線マウスが普及しようかという時期に、アナログラジオフリーケンシー無線のマウスを買ってしまった。
時代に逆行すること甚だしい。

しかもメーカーカタ落ち品の流通在庫切れとともに市場から消える商品だ。
それでもこれを選んだのはいくつか理由がある。
自宅のMac miniに繋いでいたUSBマウスが何とも調子が悪くて、スクロールが思うように動かないという問題が起きていた。
でもよくよく考えたら初代iMacの時代から使っているマウスだ。
それくらいの不具合が起きても不思議ではない、と言うかむしろよく今まで生き残ったものだなと思う。

それで前々からマウスを代えたいと思っていたが、代えるならワイヤレスマウスにしたいと思っていた。
しかしMightyMouse8600円は高いなと思っていた。
良いとは思う。多分スクロールボタンの操作性が一度触ったら病み付きになるような良さがあるのだろう。

でも前に一度ワイヤレスマウスを使った反省からいうと、電池代が馬鹿にならないというのがワイヤレスの問題点だ。
初代のワイヤレスは燃費が良いボール式ということで買ったのだが、それでも電池は1週間しか保たない。しかも電池式でボール内蔵なので時代錯誤的な重さだった。

このワイヤレスマウスは壊れてはいなかったのだが棄ててしまった。
電池代が半端じゃなかったからだ。

このアクロス USBワイヤレスオプティカルマウス AMS-WS1は充電式だし、使っていない時にはマウス側の電源が完全に落ちる省エネ設計なので、9時間のチャージでおよそ27時間稼働するという。
しかもマウス本体がチャージャーを兼ねているので、充電中も普通に有線マウスとして使える。
DCピンをUSBポートアンテナから引っ張ってUSB電源で充電するという設計がなかなかしゃれていて気に入った。
しかも価格も3000円を切るところまで落ちている。

これが時代に逆行してアナログ無線マウスを買ってしまった理由だ。
チャージ中はマウスが使えないというんじゃ話にならない。かといって使い捨ての乾電池式はもう懲り々りだ。

この製品はもっと売れてもよかったんじゃないかと思うが、今回店頭で見つけるまでは知らなかった。しかももう製造中止されたらしく製造元のサイトからは消えている。
製造元のアクロスという会社は、大阪の日本橋に本社があるケーブル屋さんだ。
ケーブル屋さんとしてはなかなかの老舗なのだが、そのケーブル屋さんがワイヤレスのマウスを作っているというのが面白い。
使った感じはスクロールもきびきび動いて悪くはない感じなのだが、あまり売れなかったんだろうなぁ、このマウス。




anchor

coconutWiFi
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

WiFiというのは無線LAN向け規格のIEEE802.11a/802.11bを消費者に覚えてもらうための商品名。そのWiFiに今どんなネットワークが電波を飛ばしているか、つまり近くにどんな受信可能な無線LANネットワークがあるかを表示するメニューエクストラがこのcoconutWiFiということになる。

表示されるのはメニューバーアイコンには今接続しているネットワークの種類を表示し、デフォルトでは緑が暗号化無しのオープンネットワーク、黄色がWEPなどの暗号化がかけられているネットワーク、赤いアイコンは接続できるネットワークが見当たらないことを示している。
アイコンは設定で変更できる。

暗号化には何が使われているかも表示される。
これでホットスポットのネットワークを探して接続するのに便利かも。
暗号化、認証がかかったネットワークか、オープンなネットワークかが一目で分かるのでシステムデフォルトのWiFiメニューよりも無駄な手間が省けるかもしれない。






coconutWiFiは現在受信できる無線LANのネットワークを表示するメニューエクストラ
オープンか暗号がかかったネットワークかが一目で分かる
ちなみに以前は暗号も何もかけないで無線LANを使う人が多かったが最近では
セキュリティがいわれるようなってさすがにWEP程度の暗号はかけるようになった





そのメニューバーアイコンはモノクロタイプに変更できる
音も付けることができるようだ


2006 年 10 月 11 日





anchor

ScreenSaverViewer
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

名前の通りスクリーンセーバをプレビューするアプリ。

という機能ならシステム環境設定ペインにもあるのだが、これはデスクトップにセーバを貼付けたりできたり、半透明のセーバ画面をデスクトップに表示できたりの機能もある。残念ながらこれらはあまり安定していないが。
このアプリのよさは気軽にセーバを呼び出して、設定を変更したりできるということじゃないだろうか。
作者さんも書いておられるようにインストールしていないセーバもプレビューできる。もっともセーバは単純にセーバフォルダに入れるか出すかだけがインストール、アンインストールなので難しく考えないで気軽にインストールしてしまえば良いのだが。
昔のOS9以前の時のようにセーバをたくさん入れすぎてシステムが不安定になるなんてことは無いのだがから。

起動も表示も軽いのでそこがペインよりも良いところだと思う。

しかしこのアプリは私のようにセーバ画面のキャプチャーをよく撮る者にとって強い味方になりそうだ。
スクリーンセーバは表示中はキャプチャーを撮れないものも結構あるからだ。
その場合システム環境設定ペインのプレビュー窓はキャプチャーを撮るには小さすぎるのだが、このScreenSaverViewerなら好きな大きさにドラックして調整できるので、スクリーンキャプチャーが撮りやすい。
これからセーバの画面のキャプチャーが大きくキレイになっていたら、このアプリのおかげかもしれない。






ScreenSaverViewerはスクリーンセーバのビュアー
現在セーバのフォルダには350ものセーバが入っているのでそれを選ぶのが大変
名前と画面が一致しないのでこのビュアーでさっと開いて確認できる





Flashを使っているセーバは表示できないケースがある
Fla-verLiteで生成したこのセーバは表示できる





またそれぞれのセーバの設定項目はここでも変更できる
このアプリはこういうセーバの管理には確かに便利だ



anchor

iTunes Consolidator
(Shareware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

iTunes ConsolidatoriTunesのライブラリに過去に登録した曲のうち、リストからは削除したがゴミ箱に移動していないものをリストアップするアプリ。

それだけの単機能のアプリなのだが、これはこれであればなかなか便利だ。
iTunesのリストからは削除したがゴミ箱行きにするにはもったいないという曲を一時的に置いておいてそのまま忘れているケースもあるかもしれない。
またiTunes5からiTunes6に移行する時にいろいろ不具合があったので、この時に削除したつもりが削除されていなかったというケースもある。

実際私の場合も後者のケースだけで7曲もリストには無い正体不明のファイルが発見できた。
こういうのはディスクの無駄なスペースを取るだけなので、たまにこういうアプリを使って掃除をしよう。
これだけでも30MB程度のディスクスペースの節約になる。






iTunes Consolidatorは過去にリストから削除した
iTunesライブラリのうち ゴミ箱行きになっていないものをリストアップする
オーディオプレイヤーで曲を確認できるのも気が利いた機能だ
シェアウエア登録すると「iTunesに再登録する」と
「ゴミ箱に移動する」アイコンボタンが使えるようになる



anchor

MyNet
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはネットワークをスキャンして、サブネットにどういうホストがつながっているかを表示するアプリ。

特に無線LANなどはご近所のクラッカーがただ乗りしていたり、そういうクラッカーにサーバの中身を見られていたりというリスクがあるので、こういうものでチェックして自分が了解しているホスト以外の正体不明のホストがつながっていないかをチェックすることができる。
このアプリはファイアウォールがかかっていても見えるので、そういうチェックには有効だ。

確認の仕方はMACアドレスなども表示されるので、それを各デバイスのMACアドレスと引き合わせてみればどのハードウエアが認識されているのか確認できる。
だから未知のMACアドレスを使った未知のIPアドレスで接続しているものが侵入者だということがわかる。

ただしこれを会社のネットワークなどで使う時には、ちゃんとネットワーク管理者さんにお断りを入れよう。
このアプリはネットワークにスキャンをかけているということは管理側からも見えるので、無断でやると「すわっ、ハッカーの攻撃か!?」と大騒ぎになってしまうことも考えられる。
基本的には自宅の自分が所有しているネットワーク以外ではやらないことだ。






MyNetはサブネット内のホストを全て表示する
これは仮想IP2番を割り当てられているiBookからネットワークを見ている
ルータのAirMacが1番、Mac miniが3番、その他AirMacExpressなどが
MACアドレスとともに表示されている


2006 年 10 月 12 日





anchor

rooted
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

OSXに現在でも残る脆弱性に関するデモ。

これは上記のMyNetの作者さんのサイトで見つけた記事なのだが、昨年にシステムのURIを突いた脆弱性が問題になってその実証コードまで発表されたためにMacOSXには重大なセキュリティホールがあるということが結構騒然と話題になっていた。
この脆弱性についてはいくつか対策ソフトがでたし、アップル自体からも対応したセキュリティアップデートが出たので一応事態は収束したようなことになっている。

しかしこの作者さんのサイトの記事によるとこのセキュリティの脆弱性の問題は完全に解決したわけではなく今でも同じ問題が残っているということを書いている。
書いているだけでなく作者さん自身が作った、それを証明するための実証コードがこのrootedということになる。

これを起動してテストしてみたところ、なんと確認なしにTerminalを起動してコマンドをそこに置こうとした。
私の場合、こちらの記事で書いた安全対策を施していたので、この実証コードはTerminalを起動したところで止まってしまった。

しかしもしこの安全策が施されていなかったらどうなるかというのがこのキャプチャー。この通りのことが起こるわけだ。
このアプリはあくまでただの実証コードだから、Terminal上で起こることは無意味な数列を表示して止まるだけの話だ。
だから安心して試してもらいたい。

この実証コードは何を実証しているかというと、この方法なら未知のアプリがはじめてTerminalを呼び出してコマンドを実行することができるということだ。
このコマンドはアプリの中のリソース
rooted/Rooted.app/Contents/Resources/expscreen
に記述されてアプリの実行ボタンのクリックでTerminalで実行される。

このコマンドは無意味な数列を表示するだけだが、この実証コードの「echo?」以下がもし
sudo rm -rf ?/
とかいうコマンドになっていたらどうなるだろうか。
ユーザ領域の全てのファイルは一瞬で消えてしまうかもしれない。
あるいはもし、
sudo rm -rf /
なんてコマンドを実行されたら一瞬で起動ボリュームの中身はすべて消えてしまう。
(実はこのコマンドは一度Linuxで試したことがあるのだが、システムの動作に支障があるところでコマンドは止まってしまうので実際には全てが消えてしまうわけではない。しかしシステムとユーザ領域に重大なダメージが残ることには変わりはない)

あるいは何かもっと狡猾なコードを書いて特定の場所にディスクの中の何かを勝手にアップロードするというようなこともできるかもしれない。

いずれにしてもこういうようなコードを悪用すれば、オンラインウエアを装ってシステムを破壊するようなコマンドを実行するアプリが作れてしまうわけだ。
作者さんが「この脆弱性の危機は去ったわけではない」と書いていた意味がよく分かった。

だからこのサイトを見ている皆さんは是非こちらの記事で書いたTerminalに関する安全対策を実行しておいてもらいたい。

これをやっておけばそういう悪質な偽装アプリをつかんだとしても
「世の中には気分悪いことをする奴がいるなぁ!」
と舌打ちするだけで済む。
しかしやっていなければ舌打ちだけでは済まないかもしれない。






rootedTerminalを起動してコマンドを実行するということを実証するだけのアプリだ
しかしもしこれが「webブラウズを最適化するアプリだ」とか書いてあって
「高速化」なんてボタンが下にあって実際には中身は悪質なコードだとしたらどうだろう?





私の場合は上記の記事の通りアプリやファイルがTerminalを 呼び出して
何かのコマンドを実行しようとしてもこういう確認が出る設定を施している
また確認に無自覚にOKを出しても結局そういうコマンドは実行せずに
「このパスにあるコマンドを実行しようとしたよ」という記録を表示するだけだ
だからここに悪質なコマンドが仕込まれていても問題はない
気分が悪いだけの話だ





しかしもしその安全策が施されていなかったらこの通り
コードに含まれたコマンドを全く確認無しに実行してしまう
このrootedのコマンドは無意味で長大な数列を表示するだけだ
しかしここにシステムを破壊するような悪質なコマンドが
仕込まれていたら一体どういうことになるだろうか?



ここまでの記述を読んで
「しかしsudoで実行するプロセスはrootのパスワードを要求するはずだからこのコードは実害がないのでは?」
と思われた方も多いと思う。

その疑問は正しい。
しかしこの作者さんが問題にしている部分はまさにそこのところなのだ。

作者サイトを要約すると
「sudoで実行された認証は以下の3つの事実によりその妥協的な仕様を悪用される可能性がある
1)デフォルトではsudoは一度認証されると5分間の猶予期間は次のsudoを実行する時にパスワードを要求しない
2)sudoはグローバルに設定されていてttyに関連づけられていない。これはユーザーやシェルウインドウに縛られていないということだ
3)sudoは全てのエントリーを/var/log/system.logに書き込む。これは全ての管理者ユーザから閲覧ができてしまう

これでどういう問題が起きるかというと例えばトロイの木馬を作成する時に、バックグラウンドで潜伏しているようなものを作れば良い事になる。
sudo認証のエントリーは/var/log/system.logに書き込まれるのでここを監視していればsudoが実行されたことを知ることができる
それでユーザがsudo認証、またはそれに準ずる認証をした時に
「ピギーバッキング(便乗)」
して5分以内にTerminalを起動しsudoコマンドを実行するようなスクリプトを書けば良い。
そうすればOSX上ではいかなる権限も乗っ取ることができる」

というのだ。

Appleにはこの可能性は警告したそうだが
「ユーザはそのような不適切なスクリプトを走らせることはないだろう」
ということでこれは問題ではないと回答されたそうだ。しかし作者さんはこのAppleの見解は
「到底受け入れがたい」
と書いておられる。

私もこのこの記事を読むまではこういう可能性は知らなかったが、いわれてみれば確かに危うい感じはする。






例えばセキュリティに関するログの/var/log/secure.logはGUIのコンソールでも見ることができない
これはroot権限で保護されているので見られないような仕様になっている





しかしこのログはTerminal上なら一度sudoでパスワード認証をしてしまえば
5分以内ならパスワード無しで管理者グループのアカウントから見えてしまう
またここで示したようにsudo ls /var/db/shadow/hashというようなコマンドを使えば
パスワードの暗号化ハッシュ値もこのとおり見えてしまう
これを先ほどの実証コードと組み合わせてバックグラウンドで
自動的に動くトロイの木馬を書くことができたらどうだろうか?
全てが可能になってしまうのではないだろうか?



この対策は上記のようにTerminalに勝手にログインさせないというbashrcの追記でおそらくは防げると思う。
しかしこれでは不安だという向きには、作者サイトに掲げられた対策をお勧めする。
それは以下の内容だ。


1)トロイの木馬が監視する可能性がある/var/log/system.logへのsudoのエントリーの書き込み先を認証がないと閲覧不可能な/var/log/secure.logに変更する

/etc/sudoersを開いて"Defaults"セクションに

Defaults:ALL !syslog
Defaults:ALL logfile=/var/log/secure.log

と追記する


2)5分間のsudoの認証猶予を無効にする

/etc/sudoersを開いて"Defaults"セクションに

Defaults:ALL timestamp_timeout=0

と追記する


3)sudo認証を全てTTYに関連づけて、他のアカウントやセッションが利用できないようにする

/etc/sudoersを開いて"Defaults"セクションに

Defaults:ALL tty_tickets

と追記する

この3つの対策のうちのいずれかを実行していればこの危険性は除去できるという。
これも可能なら実行しておいた方が良い。






sudoersの編集はTerminalを起動してvisudoコマンドで実行する
visudoはルートでログインしないと使えないが
そのコマンドはUNIXのスタンダードなエディタのviと同じだ
iで編集モードに入ってラインを書き込み:wqで保存して終了だ
これを実行するとsudoコマンドを入力するたびにいちいちパスワードを
要求されるようになってしまうが上記の未知のトロイの木馬の脅威はなくなる
それにポカミスでsudoでやってはいけないコマンドを実行してしまうのを
防ぐというフールプルーフにもなるので一石二鳥ではないだろうか



anchor

このサイトのコンテンツのひとつの「なんちゃってなIT用語辞典」の目次ページのアクセス数が昨夜10000を越えた。
(なんと自分でキリ番を踏んでしまった)

やっとだ。

当サイトのトップページやアプリのテスト記録のページのアクセス数に比べたらはるかに牛歩のアクセス数だ。
アクセス数ということでいえば、UNIXコマンド入門編のページよりも不人気だ。
しかし何度か書いていることだが、実は個人的にはこのサイトの中で一番力を入れているコンテンツではある。

実はこのサイトは別々にスタートした3つのサイトを統合して最近ひとつのサイトにした。
OSXのトラブルシューティングやアプリのテスト記録を書くサイトと、音楽や映画について書くサイトと、このIT用語辞典や雑感を書く3つのサイトだ。
だから今でもそれぞれのメニューがindex.htmlページを持っているという構造になっている。

この3つのサイトはほぼ同じような時期にスタートしたのだが、当人の予想を上回るようなビジタを集め始めたOSXの運用記録のページと違い、この映画や音楽のサイトやIT用語辞典のサイトは当人の予想を下回る不人気が続いていた。
それで3つのサイトを統合してOSXのサイトに来るお客さんを少しでもこちらの不人気サイトに誘導できないかなと思ったわけだが、統合した暫くはちょっとそういう効果もあったがやっぱり今でも不人気は続いている。

サイトオープンから2年10ヶ月でやっと10000アクセス突破ということは一日の平均ヒット数は10件をきるわけだ。
一生懸命書いているんだけどなぁ。
別にこのページのビジタが増えたら何か私にとって得なことがあるわけでもないのだが。
このページにはアフィリエイトも置いていないので何も利害はないのだが、せっかく書いているなら多くの人に読まれる方が書いていて甲斐はあるというものだ。
最近でこそたまにこのページについての感想をいただくようになったが、一時期は読まれているのかどうかも全くわからない時期があった。
さすがに誰も読んでいないかもしれないというページを一生懸命書き続ける気力を維持し続けるのはつらいものがある。

皆さんにお願い。
もしこのページを読んで何か感想があったら
「オマエの話はつまらん」
と大滝秀治風でも良いので何か書き込んでくれれば、当サイト管理者はシッポふって喜んだりする。

とりあえず10000というキリを突破したので、自分で自分にご褒美という独りよがりな記事だった。






「なんちゃってIT用語辞典」はおかげさまで10000ヒットを突破した
アプリの紹介ページとは比較にならないくらいのスローペースではあるが・・・


2006 年 10 月 13 日





anchor

PTHCPUMonitor
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

先日取り上げたPTHPasteboardの作者さんのサイトを見ていたら昔愛用していたPTHClockなど配布中止になっていたアプリがまた配布が再開されているのを見つけた。
この作者さんはなかなか良いメニューエクストラをたくさん作っておられた。
このPTHClockなんてアプリは結局メニューバークロック、カレンダーアプリでは今でも一番よかったと思っているのだが、作者さんが就職した会社でYou Controlという製品版アプリに統合されてしまい、配布が中止になったのでオススメアプリの記事に入れていたのが心苦しかったのだ。

ところがこのPTHClockも配布が再開されているので、私も早速落として使い始めている。なぜか最終バージョンよりもナンバーが進んでいるような気がする。
このPTHCPUMonitorもなかなか良いアプリだから紹介しようかなと思った矢先に配布中止になってしまったので、このサイトでは取り上げずじまいになっていた。
今回配布再開ということなので急いで紹介する。
(サイトからは「契約上の問題でこのアプリの開発が続けられない」という一文がまだ削除されていない。だから、今後のこのアプリの配布や開発が続くのかどうかは全くなぞだ)


このPTHCPUMonitorはずばりCPUがどれくらい占拠されているかを見るメニューエクストラで、そういう目的ではmenumeterを愛用しているが、このアプリの良いところは起動中のアプリのリストやプロセスなどをアクティビティモニタを起動せずに見ることができるということだ。

古いタイプのメニューエクストラなので、メニューアイコンから終了はできない。
終了させたい時にはアクティビティモニタで終了させるか、一度ログアウトするしかない。


<後日註>
この終了法に関してはBBSに「E-WA」さんと「OTE」さんから情報をいただいた。
1) メニューバー上の PTHCPUMonitor のアイコン(バー)をクリック
2) コマンド+“,”を押すと環境設定ウインドウが開く(開かない場合は再度 1 へ)
3) この状態でコマンド+Q を押す
これで設定画面を呼び出せるし、この状態で終了させることができるそうだ。
またメニューアイコンをクリックしてウィンドウを表示した状態でコマンド+Qでも終了できるとのことでどちらもそういう操作が可能だということを確認した。
情報ありがとうございました。






PTHCPUMonitorはメニューエクストラの小さなバーグラフでCPU稼働率を示す
またメニューアイコンクリックでCPUやメモリの使用率の推移を示すこともできる





また起動中のアプリを示すこともできる
これの良いところはバックヤードで起動している見えないアプリも表示される点だ





そしてプロセスのリストも表示できる
これで異常にCPUやメモリを喰われている時に犯人探しができる
こういう機能はシステムデフォルトでもあるがこちらの方が起動が速い



anchor

CoolIris Previews
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000?XP対応

Googleやyahoo!、AOL、Flickr、eBayなどのサーチなどのリンクをブラウザで見ている時に、いちいちリンク先をブラウザのタブ機能で開いて見なくても吹き出しのようにポップアップウインドウで、素早くプレビューできるプラグイン、CoolIris Previewsがアップデート

このプラグインは久しぶりにグッと来るような素晴らしいできなのだが、正体不明のクラッシュを引き起こすので結局アンインストールしていた。
今回のアップデートでもまだベータが取れていないが、このCoolIris Previewsの機能に惚れ込んでいるので性懲りもなくまた試してみることにした。

見た印象は前回のバージョンと全く変わらない。
アップデートの内容はほとんどバグフィックスと、無駄なプロセスの整理ということらしい。
動かしてみた印象は前の1.2よりもきびきび動くようになった。表示の読み込みも速い印象だ。

それで前のバージョンで一番問題だったのが、一度CoolIris Previewsを使うとその後はWindow serverというプロセスが常に15?20%CPUを占拠して離さなくなり、2日目ぐらいにCPUが100%以上にフルアップしてクラッシュリポータには記録は残らないのだが、結局クラッシュのような状態になってOS全体が制御不能になって強制再起動を余儀なくされてしまうということが起こっていた。

想像だが、何かループになっているようなプロセスを含んでいたんじゃないだろうか。
今回のv.1.3を試してみた印象は今のところ、アイドリング状態の時にはCPUのプロセスは10%以下まで落ちるし、前のような不穏当な動きは出ていない。

もう数日様子を見てみないとわからないが、これまでのところなかなか良さそうだし安定しているんじゃないだろうか。






CoolIris Previewsは付属リードミーによると今回も
「安定性とパフォーマンスが向上」というアップデート内容らしい
これまでのところは問題なさそうなのだがあと数日様子を見たい



<後日註>
とりあえず使用開始から3日目突入だが、ここまで特に問題がない。前に試した時には2日目以内に問題を起こしていたので一応そういう期間はクリアした。
アイドリング状態で異常にCPUが動くということもなくなったし、どうやら問題は解決されたんじゃないだろうか。そうなら大変うれしいことだ。このプラグインはとても気に入ったので。




<さらに後日註>

結局今回も1ヶ月近く試したが、やはり長期で使っているとOS全体の動作が遅くなる、Safariがフルアップして止まらなくなるなどの問題が発生して結局アンインストールしてしまった。CoolIris Previewsが原因だと確信したわけではなかったのだが、アンインストールしてみるとそういう問題が解決したところを見るとやはりそういうことだったらしい。
このプラグインはもう暫く経過を注目して見守ることにする。



2006 年 10 月 14 日





anchor

皆さんから意見を募集したい。
当サイトのトップ並びにアプリ紹介ページ、運用記録のページに出るGeoCitiesのダサイ広告だが、「command827」様よりの情報でバナー型に変更できることを知った。
それで早速試してみたのだが、どうも旧型Mac+Safariで表示に影響が出そうなのはあまり変わらないし、どちらが良いのかちょっと迷っている。

というかどちらがよりダサくないかという究極の選択のような感じだが。
とりあえずトップの
http://www.geocities.jp/nmuta2003/
の方は暫くこのスタイルで置いてみる。
運用ページの
http://www.geocities.jp/nmuta2005/
は従来のポップアップウインドウ型のままにしてある。

当サイトのアドバイス通りSafariBlockで広告をブロックしておられる皆さんは、どちらも表示しないので関係ないと思う。
それ以外の皆さんの意見を訊きたいところだ。






こちらは従来のポップアップウインドウタイプの広告
旧型Mac+Safariにとっては凶暴なJavaScriptが使用されている





こちらが今回試してみたバナータイプ
ソースを見ているとあまり上のタイプと比べて変わりがない気はするがちょっとはマシかも
G3Macは私の管轄外になってしまったので私は比較ができないのだが
でもダサさは同じようなものだが上のタイプはビジターが自分の意志で
閉じることができる分だけちょっとマシかもという気はする



anchor

Space Joyriding
(Freeware)
Classic MacOS対応 OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

横スクロールのシンプルなシューティングゲーム。
操作はカーソルキーで上下左右に回避、スペースキーでシュート、当たったらいけないもの、当たった方がハイスコアが狙えるものは説明のページに書いてある。

ポストインベーダーゲームののどかなアーケードゲームの雰囲気だ。






Space Joyridingは横スクロールシューティングゲーム
左の宇宙船をカーソルキーで動かして右から来るインベーダーを
撃ち落とすなんてことは説明の必要もないくらい明らかな画面だ


2006 年 10 月 16 日





anchor

今日長男にせがまれてニンテンドー Wi-Fiコネクションという奴を設定してみた。
テレビで松嶋菜々子がNintendo DSで通信してポケモンを交換しているあれだ。

あのCMの意味が分からなかったというか、なぜNintendo DSが遠隔地と無線通信できるのかわからなかったのだが、説明に「Wi-Fi」と書いてあったので一気に謎が解けてしまった。
要するに無線LAN接続になっているのだ。
というかDSがWi-Fiに対応するというプレス資料は確か私も読んだ記憶がある。
実際に実現したものを見るまではピンと来ないというのが人間の性なのだろう。

それで自宅のYahooBBモデムにつないでいるAirMac Extremeに接続できるかさっそくやってみた。
設定といってもDSの側でWi-Fi接続の設定に入りネットワークの「検索」をしてネットワークネームを指定してWEPパスワードを入力するだけだ。

ところが何度入力しても接続に成功しない。

そこでNintendo DSのWEPキーはおそらくWEP40を使っているに違いないと想像して、AirMacの設定をAirMac 管理ユーティリティを使ってWEP128からWEP40に変更してみた。
しかしそれでもつながらない。おまけにAirMacExpressの接続も切れてしまい、自宅のネットワークはそのまま崩壊してしまった。
(考えたら当たり前か、ホストを変更したらそこにつながっているクライアントは全て設定変更が要求されるのは当然だ)

そこでAirMac 設定アシスタントを使って、AirMacを全て一から設定し直すことにした。
そこで調べてみたのだが、WEP128とWEP40は下位互換性があるという情報が見受けられた。
つまりホストがWEP128でクライアントがWEP40ならつながるはずなのだ。
それで全く前と同じ設定にして(変更点はホストのAirMacExtremeにネットワーク名と違う名前をつけただけだ)もう一度長男に接続させた。
すると今度は一発でつながった。

なぜなのかわからない。
AirMacExtremeにネットワーク名と同じ名前をつけていたのがコンフュージョンの原因だったのかもわからない。
がとにかくこれでつながった。
WEP40のNintendoDSでつながることに逆にちょっと不安を感じないでもない。
WEP40はセキュリティ的には弱いということをセキュリティの専門家から聞いたことがあるからだ。
でもこんな田舎だし、WEPを破れるハッカーもそうそういないだろうし、ネットワーク接続をチェックするユーティリティも最近手に入れているので時々チェックするということでよしにした。

ところで長男だが、早速北海道の人とかと接続して、もうポケモンを何匹も交換しているそうだ。
そこいらの子供の順応性の速さには驚くが、NintendoDSのこの小さな機体に無線LANカードなども内蔵しているというのにも驚かされる。
本当にほんの数年前のノートパソ上級機並みの能力があるんじゃないだろうか。

ということで今日は私はiBookで、長男はNintendoDSで無線でネットにつながっていたというお話だ。




anchor

先週末に『Google、YouTube買収で合意 - 総額16億5000万ドル (MYCOMジャーナル)』というでかいニュースが飛び込んできた。
このニュースは、あの著作権的にはグレーゾーンだったYouTubeがGoogleに買収されることによって、いよいよアメリカではビジネスストリームの中核に躍り出るのだなということを感じさせるニュースだったし、なによりも16.5億ドルという金額が「久しぶりにでかいな」と思わせる景気がいい話だった。

しかしそのでかい花火に隠れてこちらの『米グーグル、ネット上で無料ワープロ・表計算インターネット-最新ニュース-IT-PLUS』という話題には、あまり注目が集まらなかったかもしれない。
しかし私的にはこちらの方がでかい話のように思える。

どういうことかというと、これで昨年聴いたシュミット会長のプレゼンテーションの
「あらゆるサービスを全てのクライアントにオンラインで提供可能にする」
という言葉の本当の意味が明らかになってきた気がするのだ。

昨年聴いたシュミット会長のプレゼンテーションは、ここでも何度か書いているがGoogleEarthのデモで始まった。
そしてこの3Dな衛星写真ベースの地図サービスを、単なる地図検索ではなくプッシュ・プル型の情報サービスとして提供したいということだった。
このアプリのグラフィックのスムーズさには驚かされたが、その狙い自体は他のIT企業でも聞かされたような話なのであまり驚かなかった。
ところがこの時にシュミット会長は
「あらゆるサービスがオンラインで提供されることでコンピュータやインターネットの利用の仕方が変わるかもしれない」
というようなことをチラっと語った。

この言葉の意味をこの時は私は割と常識的にGoogleのサービスの先進性への賛辞と受け取ったが、どうやらシュミット会長はそんな抽象的な意味でこの言葉を使っていたわけではなさそうだと思うようになってきている。

このプレゼンテーションを聴いた直後にGoogleはMITと組んで100ドルパソコンを販売すると発表した。100ドル、つまり12000円?13000円程度の実際使えるパソコンを供給するというのだ。
「そのパソコンはワードやパワーポイントを使えるのか?」
とあるご老体に質問されて、しかし私もよくわからなかったので
「さぁ、メールをやり取りしたりネットを見たりはできるでしょうけど、あとはどうでしょうねぇ。OpenOfficeなんていうタダのワープロソフトはありますが・・・」
と言葉を濁していた。
だんだん内容がわかってくると、そのパソコンはLinuxをOSとして(多分Fedora。だから一応MacやWindowsのようにGUI化はされている)、ブラウザにMozilla(多分FireFox。でも大概のMozillaはLinuxにも対応しているので、あと付けでSeaMonkeyなども使用可なはず)だけを搭載しているというシンプルきわまりない構成になっているらしい。

つまりソフトウエアのライセンス料は限りなく無料に近いわけで、大手パソコンベンダーがWindowsやMSOfficeのライセンス料をMicrosoftに支払わなくてはいけないために、青息吐息で赤字パソコン事業を維持しているような苦しみからは解放されているわけだ。

しかしこれではやはりできることはメールとネットだけで、『メールとネットができたって開発途上国の子供たちしかユーザはいないだろうし、開発途上国では使い道がないんじゃないのか』というような見当違いな分析も出てくるわけだ。

しかしGoogleの本当の狙いは開発途上国の子供たちではなく、先進国のビジネスユーザやブロードバンドヘビーユーザではないだろうか。
だからYouTubeの買収なのだ。

Googleはオンラインでwebサービスだけでなく最終的にはオペレーションシステムやワープロ、表計算ソフト、メールもそういうスタンドアローンなパソコンがやってきたこと、あるいはビジネスユーザがやってきたことをサービスとして提供しようとしている。 Googleの株価が急成長した時に
「Google対Yahooどちらが勝つか」
というような揶揄的な記事を随分マスコミでも見た。
しかし実際にはGoogleの本当のライバルはYahooではなくMicrosoftなのだ。
いつかシュミット会長がそういうようなことを言っていたのを見た気がする。
昨年のプレゼンテーションの時だったかどうかははっきり覚えていないが。

そしてこのオフィススイートを無料でオンラインで提供するというサービスは間違いなくビジネスユーザにはインパクトがあるに違いない。
これまでMSOfficeを使い続けたビジネスユーザが、なぜオープンソースのオフィススイートに興味を示さなかったかというと、その理由は「互換性に不安がある」ということと「知名度がないものは使いたくない」という2点に尽きる。
しかし、このGoogleのオフィススイートはこの2点の問題を解消してしまう可能性があるのだ。
こうなるとMicrosoftのソフトウエア支配は本当に永遠に続くのかというテーマに立ち返りたくなる。
なぜならMS社の収益のほぼ全てはWindowsOSとMSOfficeのライセンス料収入で、それ以外の事業で、それに匹敵する利益を挙げた成功例はひとつもないからだ。

来年のWindowsVistaはかなり苦戦をするだろう。
なぜならWindowwsVistaのRCバージョンを触った印象は
「Macのようなキレイなデスクトップ」
という以外にはほとんどメリットがないからだ。
だからプリインストール以外のユーザがやはり200ドルもの現金を支払ってこのOSを買うかというとかなり難しいものがある。
Vistaでできることは全てXPでもできるからだ。
おまけにMSOfficeにはこのような足下をすくわれかねない強敵が登場しているのだ。
それは100ドルのパソコンとともに拡大するかもしれない。

Googleは世界最大のASPという立場を狙っているのではないだろうか。そしてそのターゲットにしているマーケットはYahooやExciteが持っていたそれではなくMicrosoftが押さえていたマーケットのような気がする。
なんとなくファクトをつなげてみるとそういうGoogleのシナリオが見えてくるのだ。

このニュースはなかなか面白いんじゃないかと思った。




anchor

Overflow
(Shareware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

アプリ、フォルダ、ファイルをどんどん登録してパッと表示してパッと起動するランチャー。

ところでこのランチャーというジャンルのアプリだが、これまでにも数限りなく公開されていて一体いくつあるのか私にも見当がつかないのだが、そのうちのいくつかを試してみて中には結構好きな雰囲気のものもあるのだが、結局手に馴染まないというのはランチャーという考え方が根本的に嫌いなのかもしれないと思い始めている。

まずランチャーをデスクトップに常駐させておくというのがイヤなのだ。邪魔だからだ。
そういう目的ならすでにドックというものがシステム標準で装備されている。
そこにさらにランチャーを常時表示しておくのは楼上に楼を重ねるような無駄だという気がする。

それにランチャー方式だと結局たくさんのアプリが登録できないという問題がある。
デスクトッップにアイコンを並べておく方式だと、20?30個がせいぜいだ。
切り替えができれば良いのだが、その切り替えのインターフェイスで気に入ったものがなかった。
ここいらがランチャーを常用しない理由だった。


それで今更またランチャーを取り上げるからにはそういう問題点を解消しているものでないと私が取り上げる意味がない。
このOverflowの良いところはまずアクティブになっていない時にはランチャー窓は消えているという点だ。

ランチャー窓を閉じると自動的に他のアプリがアクティブになる。
あるいは他のアプリをアクティブにするとランチャー窓は自動的に消える。(escapeキーでも可)
だから邪魔な窓がデスクトップに常時表示されないのが良い。
窓を呼び出したい時にはコマンド+tabキーでOverflowをアクティブにすれば良い。
あるいはドックアイコンをクリックでも良い。
それでデスクトップに窓が現れる。

その他コントロールで面白いのはフルキーボードアクセスに近いショートカットが用意されていて、上記のように
ランチャーの窓を閉じる=escキー
以外に
アイテムを選ぶ=tabキー、tab+shiftキー、矢印キー
ジャンルを選ぶ=コマンド+上下矢印キー
選択したアイテムを開く、起動する=スペースキー、リターンキー

などが用意されている。

またたくさんのアイコンを登録するにはジャンルを細かくわけていけば良い。
iTunesのような2ペインのフェイスになっているので使い方で迷うことはないし、意外にたくさんのアプリやファイルなどを登録できる。

ただ若干問題点が無い訳でもなくて、ひとつのジャンルにたくさんのアプリを登録しすぎると決まって2枚目以降のジャンルの登録でクラッシュして、以降の登録呼び出しに異常が出てしまい、再起動してもこれは直らず、結局は設定ファイルを全削除しないと元に戻らないということが起きる。

だから一応環境を作ったら設定関係のファイルは全てバックアップを取ることをお勧めする。
設定ファイルは、
"?/Library/Application Support/Overflow/"
"?/Library/Preferences/com.stuntsoftware.Overflow.plist"

にあるので、これをバックアップ、不具合が起きたらこれらをもとあった場所に上書きすると、元に戻るはずだ。






Overflowはシンプルかつ美しいフェイスを持ったランチャー
左のジャンルで切り替えて右のペインに登録したアイコンをクリックして起動する





登録できるアイコンの数はウインドウの大きさをドラックして変更することで増減できる
私の場合扱いたいアプリが多いのでジャンルあたり50も登録できるようにすると・・・





そのままエディットできなくなって更新も何もできなくなる
強制再起動するとこの通りクラッシュして起動できなくなる
要するにジャンルあたりの登録数を増やすと不安定になって使い物にならない





このランチャーはこのように10?15程度の大きさにしてジャンルをたくさん作った方が良い
このように日本語も設定できるので、シチュエーションに合わせてたくさんジャンルを作って
ひとつのジャンルには10程度の登録に抑えよう
そうすれば安定して使える


2006 年 10 月 17 日





anchor

当サイトのShortCutsのページに「Tips」のページを追加した。
それでページのタイトルも「ショートカットキーとtips」とした。久しぶりの新コンテンツの追加だ。

当サイトは実は「OSXのトラブルシューティング」のサイトを標榜していながら、そのトラシューなどのTipsをまとめるページが今までなかったという何とも中途半端な状態だった。
そんなにまとめるほどの数もないから今まで怠慢していたわけだが、たくさんのアプリのレビューのページに埋もれて自分でもどこに書いたか探しきれなくなってきたので、結局こういうまとめのページを作ることにした。

とりあえず今年2月以降の記事の中からTipsになりそうなものばかり集めた。
当該ページ内やアプリのページとの重複の記事もかなりある。
それでもいちいちあちこち参照しながら読まされるよりも、重複があっても一カ所でことが足りる方が便利だろうということで、ほとんどそのままコピーしている。

何よりも自分の便利のために作ったのだが、こちらのページも利用していただければと思う。
今後だんだん過去記事も載せていこうと思っている。



2006 年 10 月 20 日





anchor

先週からなぜか会社ネットワーク上でiBookG4とDELLのDimensionの共有ができなくなっていた。
iBookから共有を開こうとすると、なぜか「一部のデータを読み込めない」という反応で共有フォルダが開けない。

いつからこうなったのか思い出せないが、最近のアップデートからだったかもしれない。
この解決法だが、DELLのsmb名を今まで記述していたのだが、これをIPアドレスの記述に代えたところ今度はつながった。
なぜこういうことになるのかわからないが、Windowsのネットワークホストがなぜかこのsmb名の記述に対応できていないということらしい。

IPアドレスの記述でつながったので業務上では支障はないのだが、なんとなく理由がわからないというのは気持ちが悪い。






昨年から使っていたsmb共有のホスト名を記述する方式では共有フォルダにアクセスしようとすると・・・





この通り読み込みができなくなった
これでは共有が開けない





解決策としてはDELLに割り振られたIPアドレスを記述することでつながった
これはWindowsでルーティングしているネットワークだけの問題で
たぶん直接クロスケーブルで繋げばこういう問題は起きない


2006 年 10 月 21 日





anchor

先日も書いたがこのサイトにTipsのページを作ってそこに過去記事からTipsになりそうな記事を集め始めているのだが、必要に迫られて始めたこのページだがやりはじめるとなんだか面白くなってしまって、こちらの運用記録のページの更新がお留守になっている。

大体このサイトの元になったログは、こういうTipsを書き留めておこうというのがそもそもの始まりだった。
OS9時代には最初の一年で5回もシステムをクリーンインストールするという血みどろの苦闘をしていたからだ。だからトラブルシューティングもTipsもひとつ発見したらすぐに書き留めておかないと覚えきれないくらいたくさんあった。
あちこちのトラシュー系サイトのBBSを渡り歩いてトラシューの事例を集めたり、時には自分自身が相談者になったりしてTipsを集めていた。

しかしそういう死闘の時代は終わり、OSXになってから、特にOS10.2タイガー以降になってからあまりトラブルにも出会わなくなった。
それで新着アプリのテスト記録を書くようになって、それがこのサイトになったわけだが元々はこういうことをやっていたのだ。
今ではすっかり平和の時代になってしまい、血みどろの死闘を繰り広げていた私もすっかり平和ボケしてしまい、OSXになってあまりトラシューらしいトラシューはやっていないような気がしていたが、それでも集めてみると結構これだけの記事を書いてきたのだということに改めて自分で驚いている。

こうして集めてみると「そういえばあの事例は書いていないよな」とか思い出すこともいくつかあって、過去記事を再編集するだけじゃなくて新規の記事を書き下ろしたくなってきた。
アプリの紹介記事を書いている時よりも、トラシューやTipsを書いている時の方が活き活きしているというのも変だが、なんだかそちらの方が楽しいのだ。

ということなので当分は更新はそちらが優先になるかもしれない。
でもアプリのテストもまた再開するとは思う。
やっぱりOSXはMacOSと比べると書けるネタの絶対量が少ないからだ。


それでこれはBBSで「Sakipapa」様から教えていただいたTipsだ。

OSXはプリントアウトのダイヤグラムからPDFに書き出せるようになっている。
PDFを標準でサポートしているということはWindowsに対してひとつのアドバンテージだ。
PDFは改ざんができないので、作成日時の認証さえできれば法廷でも証拠能力を持つ。
またPDFはプラットフォームに依存しないので違うOSに渡してもレイアウト崩れを起こさない。特にポストスクリプトでフォントデータ込みで保存すれば最強だ。

だが良いことばかりでは無い。
PDFの最大の難点はファイルがでかくなること、PDFのビュアーがアドビの純正のものを含めてどれもこれも重いということだ。
だからwebで見つけた面白い資料を何でもかんでもPDFで保存しているとすぐにディスクがいっぱいになってしまうし、そういうものをメールで送りつけられたりするとなんだか舌打ちしたくなるような気分になる。

「Sakipapa」様のTipsはこのPDFの圧縮率をGUIで変更しようというものだ。
しかしその方法がなかなか奇想天外だ。

PDFの圧縮率の変更はユーテリティフォルダに入っているColorSyncユーティリティというアプリを使う。 このアプリは前から入っていることは知っていたのだが、今回はじめて起動してみた。実際「Sakipapa」さんのTipsではじめてこれの機能を理解した。
これは要するにプリントアウトのカラー補正、画像フィルターその他もろもろ画像を変質させるために使うフィルタ、プロファイルを生成するために使う。

これを起動して、「フィルタ」を選びその中の
Reduce File Size
を複製する。
複製は右端にある▼をクリックするとできる。
このモードでjpegを選び画像ファイルの圧縮率を選ぶ。
この圧縮率の設定が実は微妙なのだが、これは後述するが結局は各自が実際に試してどれくらいが適正かは自得しないといけない。






PDFの圧縮保存は実はこのユーテリティフォルダにあるColorSyncユーティリティを使う・・・
なんてことはいわれてみないと絶対に気がつかないだろう





ColorSyncユーティリティを起動してフィルタタブに入る
「Reduce File Size」というフィルタを複製するには右の▼をクリック
その複製の「イメージの圧縮」モードをjpegに設定して圧縮率は好みに



この下準備が終わったらColorSyncユーティリティは一応用済みなので閉じてPDFに書き出したいファイルをプリント出力する。
そのプリントダイヤグラムでColorSyncを選んで「Quartzフィルタ」をプルダウンすると先ほど複製した「Reduce File Sizeのコピー」というフィルタが見えている。これを選んでPDFに書き出しのボタンをクリックする、これで画像圧縮されたやや軽めのPDFが書き出されているはずだ。








PDF出力は通常のプリントダイヤグラムに入るがここで「ColorSync」に入るのがコツ
これで先ほど作ったフィルタが見えるのでそれを選んでPDFに書き出す
色々な圧縮率のフィルタを作っておくと作業が効率的かもしれない





画像をどれくらい含むかによるが例えばこのページはデフォルト2.5MBのファイルサイズ
それが圧縮率を変えたフィルタを使うと半分の1.3MBまで減らせた





しかしその画像部分を比べるとかなり鮮明さに差が出てしまった
テキスト部分は全く変わらないのだがこの設定で画像はかなり影響を受ける
圧縮率を色々変えて画像のラフさが我慢できる最小サイズを模索するしかない





ちなみにSafariの独自機能のwebアーカイブで保存するとこのサイズ
PDF圧縮と違って画像の劣化はない
となるとこのTipsの使いどころが悩ましいのだが何かの役には立ちそうな気がする・・・



このTipsはPDFの圧縮を思いもよらない方法でやるというOSXの不思議な仕様により、奇想天外というか言われないと自然には絶対気がつかないような手順になっているが、理解してしまえばそんなに難しいわけではない。
難しいのは圧縮率をどれくらいに設定するのがファイルサイズを軽くできて画像の荒れ方も気にならない範囲ですむかというところを、試行錯誤で探らないといけないという部分だけだ。

でも面白いTipsではないだろうか。
プリントダイアグラムやカラーフィルタの仕組み、役割がよく分かるという意味では試してみる価値があると思う。


情報をいただいた「Sakipapa」さんありがとうございました。




anchor

J.S.Machさんの記事で知ったソニーのBRAVIAの広告ページ。
前は数百万個のカラーボールを坂道に転がして大変美しいCFを見せてくれたが、今回もビデオ、壁紙、スクリーンセーバともに大変美しいクリエーティブだ。
しかもソニーさんはなかなか解っているというか、どれもちゃんとダウンロードボタンを用意していて、合法的にダウンロードできるようになっている。
このビデオを落としてみて欲しい。
素晴らしいできじゃないだろうか。
(それにフラッシュゲームまで今回はあって、オンラインで遊ぶことができる)

ソニーさんのクリエーティブのセンスの素晴らしさは感心するものがある。
この素晴らしいセンスがなぜ製品作りには活かされないのだろう・・・






こちらはスクリーンセーバの一画面
こういうセンスははっきりいってかなり好きだ





フラッシュのオンラインゲームもある
カラー噴水を見るだけでなく楽しんでみては?


2006 年 10 月 22 日





anchor

当サイトの大部分のページを移転します

といってもURLは一文字変わるだけですが。
前々から懸案になっていたことですが(事情は落ち着いたらそのうち書きます。たぶん。気が向いたら)、広告の表示などで皆さんにご迷惑をおかけしていると思いますのでこの際根本的に解決してしまうことにしました。

実は広告が表示されないページも使用できるのです。
ところがこれまで忙しさにかまけて移転の作業をやっていなかったのですが、結局膨大な労力が必要な段階にきて踏み切ることにしました。

といっても本当はよーいドンで一気に切り替えたかったんですが、やはり作業量の多さで1週間やそこらで作業が完了しそうにありません。
暫くはあちこちリンク切れのご不便をおかけすると思います。

新しいURLは
http://www.geocities.jp/nmuta2004/
です。
この旧サイトのインデックス以下も暫くは残る予定ですが、漸次消えていくと思います。
ただ新しいURLは暫くはリンク切れまくりで整備できるのに時間がかかりそうです。
暫くお待ちください。




<追記>
ちょっと予告が早すぎたかもしれない。
最悪でも一週間程度だろうと思っていた移転の作業だが、今日やってみた実感では本当に一ヶ月かかるかもしれない。
サイトの移転って本当に想像以上に大変です。



2006 年 10 月 26 日





anchor

RSSのテストもかねて久しぶりの更新します。
ページの移行もかなり進んできました。当初一か月以上かかるのではないかと途方に暮れていましたがここ数日突貫工事をしたおかげで、来週あけぐらいには新しいURLで平常運行までこぎ着けそうな見通しになってきました。

まだ膨大な量のリンクのテストなどもしなきゃいけないので、現状ではこのサイトはちょっとぐだぐだに見えていると思いますが、来週にはなんとか形にします。

それですでにお気づきかと思いますが、各メニューもかなり移転が進んできており、それぞれのRSSフィードも新しいURLに更新しておりますので、RSSの登録をいただいている方は、登録の変更をお願いします。
まず手始めにこのページのログからテストを始めますが、これから徐々に整備と同時進行でRSSなどのテストもやっていきます。
よろしくおねがいします。



2006 年 10 月 29 日





anchor

先日こちらのサイトでこういう記事を見つけた。
要約すれば「あるサイトを見ていたところ突然『あなたのシステムはウイルスに感染している。問題を解決するために◯◯を今すぐダウンロードしてインストールせよ』という怪しげなポップアップウインドウが出てきた」というもので、このブログで取り上げられたSystemDoctor 2006は実はつとにかなり有名なものらしい。この記事では日本語版が登場したというから、少なくとも海外では定評を築き上げているに違いない。

それでこういう経験は私も結構あちこちでしていて、なかにはWindowsのフェイスに似せたJavaScriptのウインドウで
「ウイルス感染を感知したので至急対策せよ。今ならたった50ドルでセキュリティユーティリティのライセンスを購入できる」
というようなウインドウを表示しているサイトに出会って
「せっかくの労作だが、私のマシンはMacなのでそういうものには引っかからないのだよ」
と笑ってしまうようなものも見かけている。

しかしこういうアラートが出るということは結構引っかかっている人が多いということだ。
こういうミスリーディングソフトは、トロイの木馬のようなソフトウエア的に害があるものはほとんどないのだが、インストールするとシステムに無意味な負荷をかけるだけで「いかにも仕事してる」というふうに見せかけて、結局何の役にも立たないというものらしい。
むしろこれは有害なコードというよりもネット詐欺と言うべきか。
しかし最初からクレジットカード番号を抜くことを目的とした悪質な業者もいるので、危険度はトロイの木馬よりもむしろ破壊的かもしれない。

こういうミスリーディングソフトは増えているというシマンテックのリリースもたまさか来ていたので例によって転載しておく。
皆さんも注意してもらいたい。




Press Information
報道関係資料
株式会社シマンテック 広報室
2006年10月24日
****************************************************
「シマンテック コンシューマセキュリティトピック」 
- ミスリーディングアプリケーションについて - 
****************************************************

シマンテックでは、世界中に配備したセンサーが検出するインターネット上の
脅威に関して、半年に一度その分析情報をまとめ、「インターネットセキュリ
ティ脅威レポート(以下ISTR)」として報告しています。10回目となる2006年
上半期のレポートでは、新種のセキュリティリスクの中で上位を占めた「ミス
リーディングアプリケーション」について一般ユーザーの方に分かりやすくご
理解いただくため、「シマンテック コンシューマセキュリティトピック」と
してご紹介いたします。

■「ミスリーディングアプリケーション」とは
ミスリーディングアプリケーションとは、ユーザーのコンピュータ内のセキュ
リティ状態について偽の警告や誇張した警告を発し、その発見された「脅威を
削除する」と称するセキュリティソフトの購入やアップグレードを勧めて、ユ
ーザーに送金させようとする詐欺的なものを刺します。購入に同意したユーザ
ーのクレジットカード情報を入手し、後で犯罪目的に利用します。日本でも同
様の「セキュリティソフトの押し売り」などの被害が増加しており、情報処理
推進機構(IPA)でも注意を呼びかけています。

レポートでは、2006年上半期中の「新種のセキュリティリスクの上位10種」う
ち3つが、このミスリーディングアプリケーションであり、上位10種の報告件
数の50%を占めていると報告しています。また、報告件数の多い順でも上位3
種のうちの2つがミスリーディングアプリケーションとなっています。

株式会社シマンテック セキュリティレスポンスの主任研究員の林薫は以下の
ように述べています。「このようなミスリーディングアプリケーションは、技
術的な攻撃ではなく、ユーザーの不安な心理を突くタイプのものです。最近で
は技術的な対策が進化してきたため、ユーザーの心理的な弱点を狙うリスクが
再び増加してきました。インターネットを利用する人は誰でも、詐欺的なメッ
セージを見抜く防犯意識を持たなければなりません」。

シマンテックでは、このようなミスリーディングアプリケーションの可能性を
最小限にするために次のような対策を推奨しています。

1. ウイルス対策、ファイアウォール、侵入検知、脆弱性管理などの統合セキ
ュリティソリューションを利用する

2. 覚えのない、疑わしい添付ファイルやメッセージを開いたり応答したりし
ない

3. 怖がらせたり、判断を誤らせたりするようなメッセージを冷静に分析し、
安易に警告に従わない

4. 疑わしいウェブサイトに個人情報を入力しない

5. クレジット決済や送金の手続きは、信頼できる取引相手に限定して行なう


2006 年 10 月 30 日





anchor

PDFView
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

このサイトにTipsのページを上げたところBBSに『Sakipapa』様からPDFのTipsをいただいた。それ以来PDFの話題で盛り上がっているのだが、そのやり取りで「システムバンドルのPreviewは起動も遅いし表示ももたもたする」と不満を書いたところ『テル』様より「現行のPreviewはG5環境で2秒半でファイルを開いている」というベンチマークデータをいただいた。
そういえばジャガー環境ではこういうてのベンチマークをいろいろ取っていたのだが、タイガー+G4になってからあまりこういうことを熱心にやっていないので,試してみることにした。

ここに新着のPDFビュアで名前もそのまんまのPDFViewというアプリをゲットしたので,これのテストもかねてそれぞれのアプリのベンチマーク,印象を書いてみた。

それは以下のキャプチャーを見ていただくとして、このPDFViewのよさは軽快な表示もさることながら,デフォルトで自動的にスクリーン一杯の表示をするように設定されていて、しかもファイル毎に開いた時の表示サイズを記憶させたりとか色々面白い機能が盛り込まれているということも挙げられる。
これは要するに「ビュア」としての使いやすさに特化しているということで、これの良さは「とにかく読みやすいということだ」と作者さんもサイトに書いておられる。
コマンドキーと+キー、?キーで拡大縮小ができるのは他のPDFビュアと一緒なのだが、「コマンドキーと+キーのことは忘れろ」と作者サイトのタイトルには書かれている。

最初からこういう見やすいサイズで表示してくれれば確かに、このアプリのアドバンテージはあると思う。その意味ではやはりシステムバンドルのPreviewよりも良いと思う。






PDFViewはこの通りフルスクリーンに近いサイズで自動的にPDFを拡大して表示する
ウインドウをいちいち拡大しなくて良いだけビュアとしては一歩アドバンテージがある
表示もなかなか高速で当サイトの「アプリケーション10」のページを
PDFに書き出した84ページのファイル(でっ、でかい!)を
アプリアイコンにドロップしたところ6秒半で起動して表示が完了した




PDFViewer
(Freeware)





比較のためにこれまで愛用していたPDFViewerも試してみた
条件を統一するために全てアプリが起動していない状態からはじめて
アプリアイコンにドロップして起動、表示が完了するまでの時間を計測
これも6秒半ほどでほぼPDFViewと同等のラップを叩きだした
ちなみにこのふたつのアプリの作者さんの関係はわからないが
日本語ローカライズの作者さんはどちらもE-WAさんだ




Preview
(Bundle)





システムバンドルのPreviewも同じ条件でテストしてみた
おっと!ここでいきなり大番狂わせの最速ラップ、5秒台をPreviewが叩きだしたぞ!
Previewはジャガー以前では確かにモタモタ、ノソノソしていたが
今や別人(別アプリ)と見違えるようなコーナーワークを見せるようになった
しかしページを送っていくと表示が追いつかないとか,なんとなく昔のノソノソ感が
所々に見え隠れしている気がしないでもないがとにかく生まれ変わったのは間違いない
ということで『テル』さんのご指摘の通りだ?毎度情報ありがとうございます・・・




Adobe Reader 6.0
(Freeware)





PDFといえばやはり本家のAdobe Readerもテストしないわけにはいかない
前バージョンのAdobe Reader 6.0は同じ条件で・・・やはり30秒近い時間が・・・
G3+ジャガー時代と比べれば高速化したがさすがにここまでの各アプリとは比べようもない
これはアプリの機能の多さを考えるとあまりフェアな比較ではないのだが
この遅さが「PDFは扱いにくい」という思い込みをユーザに植え付けたのではないだろうか
・・・・と思いきや?




Adobe Reader 7.0.8
(Freeware)





なんと! 最新バージョンのAdobe Reader 7.0.8は10秒を切るラップを叩きだしてきた!
現行システムへの最適化が進んだということか、アプリのでかさの割に起動も表示も軽快だ
Adobe Readerにこだわるユーザにはバージョンアップを是非お勧めしたい
つまり今ではどのアプリでもそれなりに快適に使えるということだ








ところで本題のPDFViewだが、このアプリを使うメリットは
読みやすい表示にこだわった機能の絞り込みということだろう
例えばデフォルトのサイズを自動にもマニュアルにも設定できるし
各ファイル毎に開いた時の最初のサイズを決めることもできる


2006 年 10 月 31 日





anchor

今このサイトの更新も含めて,日常の作業を昨年導入したiBookG4でやっているということをあちこちに書いた。
それ以前には5年前に購入したiBookDualUSBがメイン機だったということも書いた。
このiBookDualUSBはバッテリがへたってしまい、ついに30分程度しか起動できなくなったので,これでは仕事にも支障が出ると判断して交換用のバッテリを買った。
(そしてその交換用に買ったバッテリがソニー製であったために例の交換プログラムの対象品になってしまったのだが)

そのお蔵入りにしていたリチウムバッテリをまだ廃品処分にしていないことを思い出した。
それで「リチウム」というのは強還元物質で危険物であることを思い出して,そういうものを押し入れに入れっぱなしにしておくことにちょっと不安を感じたので最終的にデータを取ってから廃棄しようと考えた。

ところがXBatteryで見てみるとなんと残容量が3800mAhもあると出ている。
これが本当なら3時間以上は保つことになる。
「本当かなぁ?」
と半信半疑になりながら,もう一度使ってみることにした。
確かにチャージには3時間以上かかっている。

しかし結論からいうとそんなに上手い話はないので,やっぱり1時間程度で落ちてしまった。
バッテリ残量が50%程度からいきなり0%になってそこで落ちるわけだが、この世代のバッテリにはこういう欠陥があることを思い出した。
これはバッテリに組み込まれた容量管理の回路の不具合で,残量が正確に表示されないとか満充電でもないのに満充電表示になってしまうなどの問題を起こす欠陥だった。

しかし欠陥はあるとはいえ、テストの結果1時間は使えるわけだ。前は30分しか保たないということで見限ったはずだが,バッテリというのは暫く休ませると容量が回復するというのは本当だったらしい。
リチウムバッテリは過放電すると傷んで逆に容量が減ってしまうので無理に放電させて残量ゼロにするのは禁物なのだが、ゼロ近くまで放電してあとは自然放電に任せて暫く休ませるというのはありかもしれない。
このバッテリはおよそ3年半も朝晩充電していたという過酷な使い方をしていたので、こういう方法が効果があるのかもしれない。
昔のニッケル時代にはバッテリを休ませるというのは聞いたことがあるが、この原理はリチウムにも当てはまるのだ。

ちょっとした発見だ。
この旧バッテリは1時間しか保たないのでさすがにメインで使うわけにはいかないが,予備バッテリが要るかもしれないというシチュエーションでは持ち出して使えるかもしれない。
一度は死んだと思った奴が生き返ったのだから,ちょっと得した気分だ。






30分しか保たなくなったiBookDualUSBのバッテリをG4に装着してみたところ
なんと3800mAhも容量があるという表示が!
しかし結局そんな上手い話はなかったのだがそれでも1時間は保った
バッテリを休ませると容量が回復するという「迷信」はうそじゃなかった



anchor

改めてご挨拶を。
広告表示の話題から端を発して,思い立って先週の頭からサイトの引っ越しをしていたが、ようやく一段落したかのような様子だ。(<なぜ断言しない!?)

元はといえばこのサイトのトップに表示されていた広告がイヤだったということが発端だった。
もともとYahooBBユーザだったので前のURLは広告が表示されない契約だったのだが、大阪から東京にリアルな引っ越しをした時にソフトバンクBBのお粗末なサポートのおかげで契約をやり直さなくてはいけなくなり旧アカウントを失うはめになってしまった。

そのいきさつは「About」のページに詳しく書いたが,そのおかげでこのサイトには広告が表示されるようになってしまった。
最初は別に気にしていなかったが,このポップアップがかなりたちが悪いJavaScriptに変更されてG3+Safariでは表示が劇的に遅くなってしまったので、ソフトバンクにはクレームを入れたが、全く改善する気が無さそうだった。
(このいきさつもどこかに書いた)
それで全てのページにSafariBlockを使って広告をブロックしてくれというお願いを掲示していたわけだが,こういう表示もGeocitiesのポップアップ広告と同じくらいダサイと思っていた。
だからどちらも出さなくてもいいようにするために,この現在のアカウントのURLに引っ越しをしたというわけだ。
実際のところ現在のG4+Safariという環境ではそれで表示が速くなったという感じはしないのだが,それでもあのダサいポップアップ広告が表示されなくなっただけでもうれしい。

ソフトバンクのサポートの優秀さはこの週末の携帯番号のナンバーポータビリティ申し込みサーバが全面的にダウンして、社会面のトップニュースになっているという大失態を見てもわかるとおり、全く進歩していないようだ。
どなたかが
「ソフトバンクは零細ベンチャー企業ではないのだからもういい加減大人にならないといけない」
という評論をしておられたが全く同感だ。

と、そんなソフトバンクのオバカぶりはどうでも良いのだが、そういう事情でこのサイトの引っ越しがやっと完了した。
リンクを張っていただいたサイト管理者の皆様、ブックマークをしていただいたビジタの皆様、RSSに登録をしていただいた皆様にはご迷惑をおかけしたがそういうことでURLが変わったので改めて変更をお願いしたい。

それでお願いついでにもうひとつお願いなのだが、このサイトの移転に伴ってサイト内のリンクなど一応全部確認したような気がするのだが、そこは私のすることである。
ひょっとしたら見落としがあるかもしれない。(いや、きっとある)
だからそういうところに気がついたら遠慮なく、BBSなどに書き込んで欲しい。
判明し次第修正したい。
(決して他力本願のデバッグを皆さんにお願いしているわけではない。そんなマイクロソフトのようなお願いを皆さんにできるわけがない。でも気がついたら教えてくれるとうれしい。)

ということで一応引っ越しが完了したような様子なので(<相変わらず断定しない)とりあえずご挨拶ということで・・・。




anchor

Chalaut
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

このサイトではMacOSXをUNIX的な視点からも見てそういう機能も使いこなしたいということから、UNIXの特徴についてもサイトのあちこちに書いている。
そのUNIX的特徴という中で所有権やアクセス権、そして「root」というアカウントの存在は従来のコンベンショナルなMacユーザには一番異様に見えた部分だったのではないだろうか。

実際OSXがスタートした当時には、このアクセス権の「意味が分からない」とかアクセス権に邪魔されて「起動ボリュームをまるごとドロップしてバックアップができなくなった」とか、保守的なMacユーザから一番不満が出たのはこのアクセス権関係に関する不満じゃなかったろうか。

従来のMacOSではユーザはシステムの隅々まですべてを触って変更することができた。
システムファイルだってバックアップから取り出してきて上書きして,システムをリカバリできた。
これは大変便利だった。
OS9以前のシステムはスタンドアローンでパーソナルな用途に限定していえば、最も自由度が高いコントローラブルなシステムだったと思う。
しかしこれはあくまで「スタンドアローンでパーソナルな」という条件がつくならということだ。
これからのコンピュータ環境はネットワークにつながり、アプリケーションや場合によってはシステムの機能までオンラインでシェアして利用されるようになるだろう。
それはノートパソコンでも同じことだ。
これからはいつでもどこでも無線環境で常にネットワークにつながってやはり機能をシェアするという環境に進むに違いない。

すると「スタンドアローンでパーソナルな」という条件付けはこれからは成立しないと思うのだ。

速い話がMacのようなパソコンだって複数の人がログインして利用するようなことがこれからは普通になってくるだろう。
そうなると今までの OS9のようにシステムファイルまでユーザが自由に書き換えることができるなんていうシステムは非常に困ったことになる。
OS9では擬似的に複数アカウントを設定することができたが、アカウントそれぞれにアクセス権を厳密に設定できなかったのでとてもじゃないがセキュアなシステムだとはお世辞にもいいがたかった。ましてやオンラインアクセスのリモートということになると考えるのも虚しいような環境だったのではないだろうか。
せいぜい共有フォルダを開いて公開することぐらいがネットワークでできることだったのではないか。

そこらの問題に一応の解答が出たのがOSXということで、UNIXのアクセス権,所有権でユーザのグループごとにできることとできないことを厳密に定義するようになったわけだ。
コンベンショナルなMacユーザは「起動ボリュームまるごとドロップでバックアップできなくなった」なんていう些細なことでいつまでも不満をたらたら言っていたが、これはこれからの時代にMacが適応するには不可欠な大進歩だったということをそろそろ棺桶に片足突っ込んだマカも理解した方が良い。
こういうことを書くと「OSXマンセーのMacintoshメソードを理解しない輩の戯言」という反論もあったものだが、時代に適応するかしないかはAppleとユーザの勝手である。しかし適応しなければ淘汰されて,Macは大学の研究室の片隅に転がっているMSXのような珍しいOSになってしまっただけの話だ。


そんな話はどうでも良いのだが、もうひとつコンベンショナルなマカには理解しがたかったのは「管理者ユーザ」とは別に「root」というアカウントが存在するということだった。
Windowsではデフォルトで設定されるアドミニストレータというのは,文字通りシステムもいじれる絶対権限者だったはずだ。しかしMicrosoftの呼び掛けにも関わらず相変わらず皆簡単にアドミニストレータをデフォルトのアカウントにしてしまうので、そこで色々問題を起こさないためにセーフティとしてアドミニストレータにも制限をつけるようになった。
だからWindowsのアドミニストレータは絶対権限を発揮するには色々手続きを踏まないといけないという難しいことになってしまった。
これを使いこなすのは尋常ではない努力が必要だ。

しかしUNIXは最初からアドミニストレータと絶対権限者の「root」を分けるという考え方で設計されている。
UNIXをインストールするとrootのパスワードを設定しないとインストールは完了できないようになっている。そして通常はアドミニストレータでログインするようになっていて、「root」はそのパスワードを使って意図的にログインしないと入れないようになっている。
特にOSXの場合はデフォルトでは「root」でログインできないようにすらなっている。

こういう安全策で守られている「root」は全てのものを見て,全てのものを書き換えたり削除したりできるまさに『神の権限』を持っている。
だからそのような仕様で守られているのだ。
これを実行するにはTerminalを起動してそれなりのコマンドを打つしか方法がない。

その方法は「UNIXコマンド入門」のところに書いたが、Terminalを起動しなくてもGUIベースでアプリを「root」権限で実行しようというのがこのChalautということになる。

だからこれはSafariMailをこれで起動してもあまり意味がない。
やはり通常は触ることができないファイルを触るという意味ではテキストエディタなどがふさわしいだろう。

このアプリのアイコンに起動したいアプリをドロップするだけで「root」でプロセスを起動できる。
通常GUIでは一旦ログアウトしないと「root」のプロセスは実現できないが、これだとひとつのデスクトップに一般ユーザと「root」のアカウントが同居しているというエミュレータのような雰囲気になる。
もちろん起動には「root」のパスワードを要求されるのでこれはシステムの管理者にしか実行できない。

しかしGUIでシステムファイルだろうがなんだろうが触れてしまえるというのは面白いんじゃないだろうか。
UNIXコマンドでいうところのsudoのような感じで使えるだろうか。
根っからのGUIユーザには便利かもしれない。
しかし使い方は要注意だ。危険なファイルも触れてしまえるので、これを起動する時にはミスが無いように慎重に作業をした方が良いのはUNIXコマンドを扱う時と同じだ。






Chalautで起動した テキストエディタはシステム所有のファイルも開いてエディットできる
sudoersのようなrootでしか動かないvisudoコマンドでのみエディット可能なファイルも開いた
Terminalなんか絶対使いたくないというGUIユーザには便利だが
危険な香りもするので使い方には注意が必要だ





また付属のChalautCM.pluginを"?/Library/Contextual Menu Items/"にドロップすれば
アプリをコンテクストメニューからroot起動もできる



anchor

tarimporter
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

OS10.4タイガーから採用されたSpotlightが検索対象にしているメタデータは、tar、zipなどのアーカイブの中身までは抽出の対象にしていないので検索できない。
しかし滅多に使わないファイルはアーカイブでまとめておくという使い方をしているユーザもいるに違いない。

そういう人にはこの仕様は不便なので,アーカイブの中身をメタデータにインポートするという機能が欲しいという人もいるはずだ。これはそれを実現するプラグイン。

インストールは
"?/Library/Spotlight/"

"/Library/Spotlight/"
にドロップしてTerminalを起動し
mdimport -r ?/Library/Spotlight/tarimporter.mdimporter
というコマンドを実行するだけだ。
それでアーカイブを作成する時にmdsはその中身をメタデータに記録するようになる。
これもあれば便利な機能じゃないだろうか。






tarimporter"?/Library/Spotlight/"に入れることでインストールする





tarimporterをアクティブにするにはTerminalを起動して
mdimport -r ?/Library/Spotlight/tarimporter.mdimporter
というコマンドを実行するだけで良い





例えばこの4つのファイルをひとくくりで「アーカイブ.zip」というファイルを作る
そして元の4つのファイルのうちのひとつのファイル名をコピペして・・・





Spotlightに入力すれば内容ファイル名で
ちゃんと生成した「アーカイブ.zip」が検索にかかっているのがわかる
つまりアーカイブの中身で検索ができるということだ





アプリに同梱のsrc.zipも開いてみて中身のファイル名で検索してみよう
(この場合はAssertions.hというファイル名を使ってみた)
ちゃんとこれでメタデータを生成していることが確認できる
これは便利だと思う







Previous  Index  Next


あわせて読みたい