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2006 年 11 月 1 日





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AppDelete
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

MacOSXのアプリのインストールは非常に簡単だ。
ほとんどのものがexeファイルに類するような特殊な実行ファイルに頼らない。
アプリ本体をディスク上の好きな場所に置けば良い。
アプリケーションフォルダなどというものが便宜的に置かれているが,そこに置かないと動作しないのはパスが通っていないと動かないような特殊なUNIX移植アプリで,大部分のアプリはアプリケーションフォルダに入れなくても普通に動く。
それどころか大多数のアプリは起動ボリュームにすら入れる必要がない。

またインストーラを使うものも基本的に後処理は自動化されているので、インストールされたらあとはアプリ本体を操作すれば良い。

非常に簡潔化された操作体系なのだが、アプリのアンインストールも簡単かというと残念ながらそういうわけにはいかない。

アプリは最もシンプルなものでも
"~/Library/Preferences/"
に.plistファイルなどの設定ファイルを挿入する。
またここに支援データを格納したフォルダを置くタイプもある。
さらに
"~/Library/Application Support/"
に支援ファイルを置くものもある。
"~/Library/"
の階層にフォルダでまとめるものもある。

書き出したらきりがないのだが,インストーラやアプリが起動して他にファイルやフォルダを挿入する可能性がある場所は

"~/Library/Address Book Plug-Ins"
"~/Library/Application Enhancers"
"~/Library/Contextual Menu Items"
"~/Library/Frameworks"
"~/Library/InputManagers"
"~/Library/iTunes/iTunes Plug-ins"
"~/Library/PreferencePanes"
"~/Library/Screen Savers"
"~/Library/Spotlight"
"~/Library/Widgets"
"~/Documents"
"~/Music"

"/Library/Address Book Plug-Ins"
"/Library/Application Enhancers"
"/Library/Contextual Menu Items"
"/Library/Frameworks"
"/Library/Application Support"
"/Library/InputManagers"
"/Library/Internet Plug-Ins"
"/Library/iTunes/iTunes Plug-ins"
"/Library/PreferencePanes"
"/Library/Preferences"
"/Library/Printers"
"/Library/Receipts"
"/Library/Screen Savers"
"/Library/StartupItems"

"/System/Library/Extensions"
"/System/Library/Frameworks"
"/System/Library/LaunchDaemons"
"/System/Library/StartupItems"

まだもっと他にもあったかもしれないがざっと可視領域だけでこれだけあり得る。もっとUNIX的なアプリだと不可視領域にもファイルを挿入してくる。
以前はアンインストーラがついていないアプリをアンインストールする時にはこれらの領域をいちいち覗いていたが,最近では検索一発で削除したいアプリの名前を検索窓に入れてそれで一網打尽にして削除している。
Appleのお約束ではアプリの関連ファイルはアプリ本体の名前をファイル名に入れることになっているから、大体この方法でも何とかなるし、中にはお行儀が悪いアプリがあったとしてもこれらの支援ファイルはそのまま放っておいても大部分は悪さをしないものばかりだから気にしないことにしている。

しかしそうはいっても中にはシステムのリソースをかなり喰うものも過去にはあったし,ある種のファイルは積もり積もるとやはりシステムの動作に影響が出てくる。

こういうものはやはりこまめに削除できるならそれにこしたことは無いのだ。
こういうアンインストールの機能は、できればシステムが標準でサポートしていてくれるべきだがアプリの作者さんもアンインストーラなどをアプリとセットにしてくれれば良いと思う。
しかし大部分がアマチュアであるフリーウエアの作者さんにとっては,アプリ本体の作成は楽しめる部分があるだろうが,アンインストーラを作るという作業はあまり楽しくないに違いない。
なんせ自分の作品が削除されることをサポートする実行ファイルを作るのだから。

この問題はなかなか簡単に解決しないが、結局はこういうAppDeleteのようなアンインストール用のユーティリティアプリを使うしか仕方がないと思う。
このAppDeleteはシェアウエアが多いそういう機能のアプリの中では、珍しくフリーウエアだ。

作者さんは「Macを快適にしたい」という意図で作成したとサイトに書いておられる。
本当にここが簡潔になったら随分快適になると思う。
AppDeleteはそのアイコンに削除したいアプリの本体をドロップするだけでアプリとその関連ファイルフォルダをゴミ箱に移動するドロップレットになっている。

これの良い点はUndoボタンをクリックするとゴミ箱に移動したファイルやフォルダが元に戻ってアンインストールの操作をキャンセルすることができる点だ。
やってみたけどやはり置いておきたいと思い直した時には,後戻りができる。Undoに失敗してもゴミ箱の中でもとあった階層のパスが名前になっているフォルダを生成するので手動で元に戻すこともできる。
またAppDelete本体と同じディレクトリにログを残すのも良いと思う。
これを見れば何が削除できて何が削除できていないかという記録が残るので,あとで検証したり残ったファイルを引き合わせてみることもできる。こういうものは記録が残る方があとで役に立つことが多いのだ。

問題点はアプリの関連のファイルは全てゴミ箱に移動するので,アプリの元ファイルの.dmgファイルや.zipファイルも一緒にゴミ箱に移動してしまう。私の場合は過去にインストールしたアプリの全てのこうした元ファイルは保存しているので、これを一時的でもゴミ箱に移動されてしまうのはちょっと不便だ。

それとその元ファイルの.dmgをマウントしたままアンインストールをしようとすると、そのボリュームアイコンもゴミ箱に移動してしまい、結局は不具合の原因になってしまう。
AppDeleteを使う時には元の.dmgファイルのディスクイメージボリュームはアンマウントしてからにしよう。




<後日註>
このアプリはファイル名で関連のありそうなものを全てゴミ箱に移動するというフリーケンシーになっているらしい。なので中には無関係なのに、同じ文字列を含む別のアプリの関連ファイルもゴミ箱に移動してしまうというケースがあり得る。
やはりこういう「自動的に◯◯を削除する」という種類のアプリは要注意だ。
何も考えずにこれでアプリを削除して確認もしないで消去するとあとで思わぬトラブルに巻き込まれることがあり得る。ゴミ箱に移動したファイルが削除しても良いファイルかどうか必ず確認した方が良い。






AppDeleteはドロップレットなので本体をクリックしても
「アイコンにアンインストールしたいアプリをドロップせよ」というアラートが出るだけだ





使いやすさを考えるとデスクトップにエイリアスを置くのが良いかもしれない
ここにアプリを落とせば「ゴミ箱に移動する」か訊いてくる





これがその確認のタグ
アプリ名を確認してOKボタンをクリックすれば
アプリと関連ファイル、フォルダがゴミ箱に移動する





ゴミ箱の中ではこの通り元あったディレクトリのパスが名前になったフォルダに格納されて移動される
だからもしUndoに失敗しても手動で元に戻すこともできる
ちなみにこのOnyxという名前のディスクイメージボリュームもゴミ箱に移動しているが
これをゴミ箱の外に出してアンマウントしてもFinderからアイコンが消えなくなってしまった
教訓としてはこういうものはアンマウントしてからAppDeleteを使うべきということだ





またAppDelete本体と同じディレクトリにはログファイルが生成される
ここに過去にどういうアプリのどういうファイル,フォルダを削除してきたか記録が残る



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DeDefragment
(Freeware)
Classic MacOS対応 OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

先日本棚の整理をしていたら4年前のMac雑誌が出てきて,懐かしいなと思って見ていた。
僅か4年前のことだが,雑誌で紹介されているオンラインウエアはOS9向けとOSX向けは半々という感じで,この頃はまだOSXヘの移行が進んでいなかったのだなと思わされるような内容だった。

それでOS9向けの懐かしの「オバカアプリ」なんて特集があって,懐かしくなってその作者さんのサイトを全部訪ねてみたのだが予想通りというか、ほとんどのサイトは閉鎖されているか休止状態でOS9向けに書かれたアプリは今でもOSXに対応しないままFTPにたなざらしになっているという感じのところばかりだった。
その中でこのデデフラグの作者さんだけは未だに活動しておられるようだしこの懐かしのオバカアプリもちゃんとOSXに対応していた。

このアプリは一言でいうとディスクを断片化するアプリということだ。
読み違えないで欲しい。断片化を解消するのではなく断片化するのだ。

これはかなり強力なユーティリティだし,単なるジョークアプリではなく本当にディスクが断片化してしまうという恐ろしいアプリだ。
作者サイトによると
「当たり前のように数十ギガバイトのハードディスクが搭載されているこの御時世。9割くらい空きスペースが残っている、... なんか埋め草はないものか、あるいはハードディスクが高速すぎて困っているというあなたのために」
なんだそうだ。
そういう悩みを持った方は試してみると良い。
同サイトにはOS9での使用前使用後のベンチマークも掲載されているが確かにOS9は大きく影響を受けるようだ。ただし作者さんも注意している通り
「起動ボリュームにかけると起動できなくなる可能性もある。」
のだそうだ。その覚悟がある人だけ試してみてほしい。

OSXに関してはファイルシステムがHFS+になってしまったということで、このOS9式のデデフラグは影響がどれくらいあるかはよくわからない。
OSXはフラグメンテーションの影響を受けにくいということも聞いたことがある。
どなたか実際にこのアプリを使って検証してみて欲しい。
それでその検証結果を知らせていいただけるとうれしい。
私自身は試してみる気はないのだが。

このアプリはそういう実証実験に使えるという意味では,多少実用性があるのかもしれない。単なるオバカソフトではないということだ。






DeDefragmentはディスクを『断片化する』アプリ
『断片化を解消する』ではない
徹底的にやりたい人のために「みじん切りモード」も用意されている





このアプリはディスク残容量の8割程度の「断片化誘発ファイル」を生成し
それを複製上書きを繰り返すことで断片化を人工的に作っているらしい
iPodが見事に音飛びがするようになってきた(喜んでいるのか?>オレ)



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LargeTypeCMPlugIn
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

アドレスブックには電話番号などを右クリックで「大きな文字で表示」をクリックするとスモークパネルでスクリーン一杯のサイズで電話番号を表示してくれる機能がある。
これは老眼が入り始めている私のようなユーザには本当にありがたい機能だ。
アドレスブックは文字が小さいのが当初からの不満だったのだが、この機能がついたのでアドレスブックはほおずりしたくなるくらいの愛用アプリになった。

それでこの機能は本当にうれしかったので、もっと他のアプリでも使えると便利なのになと思っていた。
同じようなことを考える人が世の中にはいるんですな。

このLargeTypeCMPlugInはアプリ上で表示されているテキストを選択してコンテクストメニューで「大きな文字で表示」をクリックするとアドレスブック同じようなスモークパネルに大きく表示してくれるし,パネルより長い文章は自動スクロールで表示してくれる。

消したい時はそのスモークパネルのどこかをクリックするだけで良い。放っておいてもやがて消えるのもアドレスブックと同じ。
私は愛用させてもらうことにした。
日本語化ローカライズはE-WAさん。






LargeTypeCMPlugInは文字が小さくて見づらいテキストを選択
右クリックで「大きな文字で表示」をクリックするだけ





アドレスブックでは使えていたこの機能が他のアプリでも使えるようになった
テキストで表示されているものならどこでも好きな場所を拡大して表示できる
スモークウインドウよりも長いテキストは自動スクロールされて表示される
だからあまり長い文章を選択すると表示に時間がかかってしまう
何事も程々が良いということだ


2006 年 11 月 2 日





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Weblock
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

OSXはシステム環境設定ペインの共有に入って、「パーソナルweb共有」のチェックを入れればいとも容易にwebサーバになる。
このシステムが元々はサーバ用途として開発されたから、こういう用途には非常に親和性が高いのだ。
試しにここにチェックを入れて、Safariなどのwebブラウザの「ブックマークバーにBonjourを表示する」という設定にチェックを入れてみよう。
そうすると自分のアカウント名がブックマークバーのBonjourから見えるのでここを開いてみて欲しい。
Apacheというwebサーバ向けフレームワークのトレードマークと一緒に
「ここはあなた専用のWebサイトです。」
という表示が見えただろうか。
このソースは
"~/Sites/"
の中にある。このMacの「サイト」(Sites)の中身がwebサイトとして表示されているのがわかる。






システム環境設定ペインの「共有」に入って「パーソナルWeb共有」にチェックを入れる
たったこれだけの操作であなたのMacOSXはwebサーバになった





試しにSafariの環境設定でブックマークバーに「Bonjourを表示」にチェックを入れてみよう
ブックマークバーにBonjourが現れあなたのアカウント名がそこに見えるはずだ





そこをクリックするとSafariはこういうページを表示する
これはwebページのテストパターンでこれが見えればweb公開は成功したということだ





そのブラウザで見えていたのはここにある「index.html」というファイルだ
このhtmlという拡張子を持ったテキストをブラウザで見せているというのが全てのネットの実体だ



これこそが全ての始まりだ。
このindex.htmlというテキストを編集していって全てのwebサイトは作られている。今はhtmlだけではなくxmlだの相互にインタラクティブに動作するCGIだの、自動生成が機能に組み込まれたphpだの色々新しいものが出てきて、サイトもhtmlサイトだけでなくブログだのなんだの複雑化しているが、全ての原点はこのindex.htmlでこれを置き換えていっているだけの話だ。

それにこれだけの操作ではローカルネットワークの中だけでwebサイトを公開しているだけだが、グローバルIPを取れば、このサイトを全世界に公開することができる。
だからwebサイトの原点はこれなのだ。

これを利用すればレンタルサーバを借りなくても自宅でサーバを上げてwebサイトを公開するということもできる。
自宅鯖の良いところは

1、「容量を気にしなくていい」
基本的にはハードディスクが一杯になるまで気兼ねなく音楽でも動画でも好きなだけ大容量ファイルがアップできる。

2、「トラフィックを気にしなくていい」
レンタル鯖を借りるとトラフィックはひと月に◯メガまでみたいな制限をつけてくるところもある。
誰も見ていないサイトなら別に良いが、それなりに人気が出てくるとこのトラフィック制限というのが足かせになってくるのだが、自宅鯖なら何ギガバイトだろうが何テラバイトだろうが好きなだけアップもダウンも帯域一杯利用できる。
誰にも文句はいわれない。

3、「ファイルの種類を気にしなくていい」
レンタルサーバだと「jpegは良いけどmpegはダメ」とか「zip、dmgなどのftp用のファイルも置いちゃダメ」とかファイルの種類に制限がかかるところが多い。
「1ギガバイトの容量が無料で使える」と謳っておきながら「htmlとjpeg以外は禁止」とかいう素ボケなレンタルサーバも存在する。音楽や動画を置くから大容量が必要なのに、そういうものは禁止して大容量をセールスポイントにしているオバカなレンタルサーバに腹を立てるくらいなら、何を置こうが自由な自宅鯖に好きなものを置いた方が良い。
自宅鯖なら何を置こうが誰からも文句は言われない。

と自宅鯖ならこんなメリットがあるのだ。
これなら単なるwebページとして利用しても良いし、メールでは送れないような大容量のファイルをアップして関係者にダウンロードしてもらうというwebファイルサーバとしても使える。

使い方は自由だ。


と例によって永遠に続くかと思われる長い前置きだったが本題のWeblockのことだ。

このApacheサーバを使えばローカルネットワーク内で自由にwebを公開できるし、グローバルIPを取ればそれを世界中に公開できることは書いた。
単純なホームページならそれで良い。
不特定多数の人に一人でも多く見てもらいたいからだ。

しかしファイルのftpサーバとして使う時には誰でも見てくれて良いというわけにはいかないこともある。またサイトを一般に公開するのではなく仲間内だけで公開したいということもあるだろう。
そういう場合にユーザに制限をかけるのがこの環境設定ペインの目的だ。

このペインの面白いところはグループやユーザに公開する範囲を変えて設定できるということだ。
また「Sites」フォルダのうち一部を全てのビジタに公開して、一部を仲間内以外は非公開とすることもできる。
これなら公開と非公開のふたつのサーバを立てる必要もない。
ひとつで用が足る。
またローカルネットワークでやり取りをする場合でも、皆に見てもらいたいページと仲間以外には見せたくないページなど使い分けができれば色々便利だろう。(何が?)

このWeblockは、そういうことをわかりやすいインターフェイスで実現した一種のセキュリティペインだと言える。






Weblockのペイン設定画面
ここでは「サイト」の中のどのページに制限をかけるか、誰に見せるかなどの設定ができる





制限がかかったページをブラウザで開く時にはパスワードを要求するようにも設定できる
これでパスワードを知っている人以外には公開しないということができる





またどういうIPアドレスの人がどのファイルにアクセスしたかログを残すこともできる
これで不正アクセスされていないか監視することもできる(・・・根気があれば)



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TerraVista
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

デスクトップにフローティングで現在の地球の姿を表示するアプリ。
という趣旨のものはこれまでもいくつか紹介してきたが、これは自由度が高い割には軽く動作も軽快だ。

設定ではデフォルトのテクスチャーとwebから取得した現在の地球の様子のテクスチャーを選べる。視点をどこに置くかとか地球の大きさ、夜の部分の明るさなどを設定できる。
webから取得したテクスチャーの場合は現在の雲の様子だけでなく、地表のテクスチャーも季節に合わせたものを取得するようだ。
冬はヒマラヤの雪が深くなるということかもしれない。






TerraVistaはデスクトップにフローティングで地球を表示する
現在の雲の様子を取得する設定にすると1分ほどこういう状態になって表示が変わる





シンプルなアプリだが意外に自由度は高い
視点は経度緯度ともに自由に変更できるし画像の鮮明度、大きさなど必要なものは全て揃う





例えば夜の明るさを明るくして拡大してみると夜間の光の状態も見える
この大きさにすると「北朝鮮の闇」がはっきり写っている
この国は外部から想像する以上に追いつめられているのかもしれない


2006 年 11 月 4 日





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Vine Server
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

UNIXを由来とするコンピュータネットワークでのGUIベースのリモートコントロールのプロジェクトVNCというものが存在する。
それはAT&Tで始まり、オープンソースのプロジェクトになりUNIXだけでなくLinuxやWindows、MacOSなどにも広がりそれらに対応した。そのVNCがOSXにも対応しているということは VNC4XChicken of the VNCOSXvncの項目で詳しく触れた。

簡潔にいえば一台のコンピュータのキーボード、マウス、モニターで他のコンピュータ(設定によっては複数の)を操るというプロジェクトで、サーバ、つまり操られる側のデスクトップがクライアント、つまり操る方のスクリーンに見えるだけでなく、マウスでそこに見えているアイコンやウインドウが操作できたり、キーボーで入力もできたりする。

しかもLinuxやWindowsに対応しているということは、MacでLinuxやWindowsマシンもGUIでリモートコントロールできてしまうということだ。
そういう趣旨ではMicrosoftからWindowsXPproをOSXでコントロールするリモートデスクトップやMacのリモート環境のTimbukutuなどというソフトもあるが、VNCはフリーウエアでしかも設定や操作が簡単だというメリットがあった。

そのVNCのプロジェクトのうちOSX向けのOSXvncがさらに「Vine」と改名したプロジェクトに発展した。
OSXvncはサーバー側のアプリだったが、Vineはサーバとクライアントがセットで開発されている。
ダウンロードのFTPもVine ServerだけのパッケージとVine ServerVine Viewerのセットになったパッケージが用意されている。

そのVine Serverを試してみたが、基本的にはOSXvncと変わらない。フェイスも変更がないし、起動するとOSXvncユーザの場合は自動的にその設定を引き継ぐ。また従来のVNCプロジェクトのアプリと互換性がある。
そこいらは以下のテストのキャプチャーを参照してもらいたい。






Vine Serverの操作パネルはほとんどOSXvncそのままだ
基本的には設定はなにもいじらずに起動ボタンをクリックするだけで良い
注意点はファイアーウォールの5901番のポートをあらかじめ開いておくことくらいだ
OSXvncを使ったことある場合は自動的に設定が引き継がれるようだが
そうでない場合もパスワードは必ず設定しよう



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Vine Viewer
(Shareware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

その「Vine」のクライアント、つまりリモートコントロールをする方の側に入れるアプリがこれ。
これは過去に比べたVNCのクライアントアプリに比べると、様々な機能が盛り込まれており、また過去のフリーウエアのクライアントは動作が重かったり、サーバの画面全体を表示できなかったり、ショートカットキーを受け付けなかったりと、それぞれ一長一短だった。

これはサーバアプリとセットで開発されることでクライアントの自由度をひろげようということらしい。ついでにシェアウエア化もされている。

クライアント側でサーバのスクリーンのキャプチャーも撮れるしデスクトップの操作のムービーも撮れるようになっている。ツールバーからスクリーンサイズのモードもワンクリックで切り替えられるようになっている。確かに色々便利になっているようだ。
スクリーンリフレッシュタイムがちょっと長いようで、今まで愛用してきたものよりも動きが鈍いのは気になるがそういうところを抑えて動作を軽くしているのかも知れない。

シェアウエアではあるが現在はトライアルキーを無料で手に入れることができる。
評価版だから、まだβ版だからということなのかもしれない。






Vine Viewerの接続方法は非常に簡単だ
起動するとブラウズ画面が出てきて現在VNC接続できるサーバを表示する
繋ぎたいものを選んでパスワードを入れるだけだ





デフォルトの設定ではサーバのデスクトップがリアルな大きさに表示される
これだとデスクトップの全景が表示できず端が切れてしまうので
スクロールしながら操作しないといけないので使いにくいのだが
この表示のメリットはグラフィック縮小のためのCPUの浪費が少ないことだ





この通りウインドウの大きさに合わせて縮小してデスクトップを表示することもできる
こちらの方が操作性を考えると便利なのだがグラフィックの縮小はCPUに負荷をかけてしまう
しかしこのVine Viewerの場合どちらの表示でもCPUの稼働率はさほど差がなかった
またツールバーを隠せばもっと大きなサイズでデスクトップ全体を表示することもできる
そんなことにこだわるならフルスクリーン表示を使えば良いじゃないかという指摘もあるかもしれない
VNCクライアントは全てフルスクリーン機能を備えているが、しかしこれを使うことはお勧めしない
接続が落ちた時などにコントロールを失ってしまうことがあるからだが
これがウインドウ表示の時のサイズにこだわる理由だ





Vine Viewerはショートカットキーにも対応しているが一部送れないショートカットキーもある
そのためにメニューバーからそういうコマンドを送るという手段も用意されている




Chicken of the VNC
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

上記シェアウエアのビュアーも「Vine」にはセットされているが従来のVNC用のクライアントも使えるかどうかテストしてみた。
結論からいえば全く問題がない。
相手がVine Serverであってもこれまでと全く同じようにつながって操作もできた。
Vine Serverは今後もフリーウエアとして配布されるようなので、この組み合わせなら全くコストをかける必要もない。

合わせてお勧めしたい。






これまでVNCのビュアーとして愛用していたChicken of the VNC
全く問題なくVine Serverのビュアーとして機能した
これは軽快で表示もスムーズだしショートカットキーのコマンドも対応しているスグレモノ
唯一の不満が表示窓に合わせてデスクトップ全体を縮小表示できないことぐらいだ






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VNCThing
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

以前にVNCを取り上げた時にはビュアーとしてChicken of the VNCVNC_Viewer をテストして紹介した。それぞれに一長一短があったが、もうひとつVNCThingというビュアーもあるというのは当時から知っていた。
知っていたが当時すでに作者サイトはリンク切れで、バイナリを見つけることができなかった。
相変わらず作者サイトは所在不明だが、バイナリのありかだけは見つけることができたので今回は試してみた。

これもなかなか良いと思う。
これは表示はフルスクリーン表示とリアルサイズ表示だけでなく、ウインドウに合わせてデスクトップ全体を縮小表示も選べる。
表示のコントロールはなかなかいいのだが、ショートカットキーが通らないとかCPUにかかる負荷が大きいとか本当に実用で使おうと思うとちょっとためらうような面もある。

接続方法はサーバをブラウズしてくれるようにはなっていないので、接続したいサーバのIPアドレスかホストネームを入力しないといけない。ホストネームを入力する方法は私の環境では成功しなかった。
IPアドレスを入力する時には
10.0.1.1:1
というようにディスプレイナンバーもアドレスの末尾に「:」と一緒に付けてやらないと接続しない。
他のビュアーはディスプレイナンバーを大体設定で決めておくようになっているが、これだけは昔ながらのIPアドレスと一緒にいちいち記述してやらないといけないというスタイルが残っている。 注意点はそれくらいだろうか。






VNCThingの接続画面
ホストをブラウズしてくれるわけでなくIPアドレスなどをて入力する方法だ
その際にディスプレイナンバーも「:」のあとに記述しないといけないのが注意点だ





接続に成功するとこんな感じの表示だ
デスクトップの縮小表示の時のウインドウはいきなり
こんな感じのフルスクリーン表示に近いサイズで
ドックを隠せば実は一番実用性が高いかもしれない
なかなか良いのだがCPUがフルアップするのがちょっといただけない



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アクロス USBワイヤレスオプティカルマウス AMS-WS1


先月の10日に買ったこのマウスだが、今日購入以来はじめてのバッテリ切れでチャージということになった。
3週間以上保ったわけだ。
前に使っていた単5電池を2本使っていたワイヤレスマウスはほぼ1週間しか電池が保たなかったわけだから、これはやっぱり優秀だ。

省エネ機能ということで、何分か操作していないと完全に電源を落としてレーザのトレーサも完全に消灯する仕組みになっているが、これが電力を大きくセーブできるらしい。
3週間以上保てばなかなか上出来だぞ。
ブルートゥースのデジタル化されたワイヤレスマウスがどれくらい電池が保つのか知らないが、これは勝っているんじゃないだろうか。

チャージはおよそ700回いけるとして(懐かしのニッケルマンガン電池のようなのでこの程度の回数か)30年以上はバッテリは保つという計算になる。
ひとつのマウスを30年も使い続けるなんてあり得そうもないので、ほぼ半永久的にバッテリ駆動で使えるということじゃないだろうか。



2006 年 11 月 6 日





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iPodのカレンダー、アドレスブックが同期できないということを前に書いた。
これはちゃんと正規の操作で同期できることが今日わかった。
というよりもiTunes5あたりからの混乱したインターフェイスのせいでその操作法を見失っていただけで、ちゃんと理解すればどうってことはなかった。

iPodはMacの場合音楽だけではなくカレンダーやアドレス帳を同期できるようになっていた。 ケータイのカレンダーなど使わない私にとってこれは出先でスケジュールを確認するに非常に重宝していた。
以前はSyncというシンプルなアプリで、操作系が一覧性が高かったので、その使い方がわからないということはなかった。
ところがSyncの同期機能はドットマックやパームなどとの同期機能に限られて、iPodとの同期は全てiTunesに移管されることになった。
iTunes4あたりからだろうか。
そしてiTunes5あたりでは何度アドレスブックや、カレンダーを同期する設定にしても反応がなかった。
なのでこの機能はもう廃止されたのかと思っていた。

しかしiTunes6になってまたiPod周りのインターフェイスが大幅に変わったので、今度はできるかもしれないと思って再度設定に挑戦してみた。
iPodを繋ぐと現れるiPodの設定画面で写真やカレンダー、アドレス帳の同期のチェックを入れてみるが、写真以外は失敗したのは前と同じだった。

しかしこの右下に「適用」と書いたボタンがさりげなくあることに気がついた。
結論からいうとこのボタンをクリックすることで、カレンダーやアドレス帳を同期することに成功した。
したのだが、このフェイスはとてもわかりにくいんじゃないだろうか。
「適用」と日本語で書かれても意味が分からない。
いっそ「OK」とでも書いてくれる方がまだわかったろう。
それに操作の流れを視覚的にわからせようと思ったら各メニューに「適用」ボタンはあるべきだ。
それがAppleの流儀だったはずなのに、最近のフェイスのわかりにくさはあまりWindowsと差が無くなってきている気がするのは私だけだろうか。

意図は分からないでもない。
今は日米ともに個人情報の流出について、厳しいプロダクトの責任が問われる時代になってきている。
勝手にiPodに同期してアドレス帳などの個人情報が紛失や盗難にあったiPodから流出したらPL法を適用されかねない。
だから、ユーザは明確にそういう個人情報がiPodのようなデバイスにコピーされることに同意していたということを証明するためには、こういう「適用」ボタンのようなディシジョンを通過しているということをメーカは証明できないといけない。
だからこういうわかりにくいフェイスになっているんだろう。

だが、「消費者保護」とかいう名目で何かこういう外圧的な要因が入ってくると大体製品のデザインというのはろくなことにならない。
それはPL法対応の「注意マーク」をベタベタ貼った家電製品や到底読む気がしない取説を見れば明らかだろう。

このボタンがそういう意図なのかどうかはわからないが、そういう意図だとしか思えないような悪いデザインの見本にしたいような配置なのだ。
とにかくこの劣悪デザインのボタンの機能に気がつけばこの問題は解決する。






このフェイスの右下の適用ボタンが全ての設定変更を
iPodに適用する「ディシジョンボタン」ということらしい
意図は分からないでもないが理解しづらいインターフェイスデザインではないだろうか



anchor

Real VNC for Windows
(Freeware)
Windows2000~XP対応

先日のOSXのVNC環境のVine ViewerReal VNC for WindowsをサーバにWindowsをコントロールできるかというテストが遅れていた。
それを今日やってみたが問題なくつながった。
ブラウジングで自動的にホストを探し出すことはできなかったので、IPアドレスを手入力で入れてやらないといけないという違いはあったが、基本的にはMacOSXの接続するのと全く違いなく接続できた。
前述の通りウインドウサイズに合わせてデスクトップの表示を縮小できるというのが、想像以上に便利でこれも手放せないアプリになりそうだ。






WindowsホストのReal VNC for Windowsに接続するにはIPアドレスの手入力が必要だ
たぶんWindowsサーバでルーティングしているネットワーク固有の仕様だと思う





接続はあっけなく成功した
ウインドウに合わせてデスクトップを縮小して表示できるので
OSXとWindowsをどんどん切り替えながら操作するような使い方の時に便利だ



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Firefox2.0
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

かなり遅ればせながらFirefox2.0を試してみた。
Firefoxのメジャーバージョンアップなので気にはなっていたのだが、手が回らなかった。
それで一番うれしかったのはRSSに対応したことだ。
リリースノートを読んでいるとRSSに対応したのは2.0からではなくその前かららしいが。正確には、RSSの処理の選択が広がったというのが2.0の改良点らしい。
(バージョンアップさぼっていたのがまるわかり)

他にもフィッシング詐欺サイト警告機能とか新しいリンクをタブで開くようになっていたりとか、スキンやアドオンなどのカスタマイズの幅が広がったようだ。
個人的に面白いなと思ったのはリジューム機能などが充実して途中だったダウンロードを再開できるとかの機能が追加されたことだ。

色々面白い機能満載なのだが、起動の時に時々しゃくり(2回起動する)が起きるのが気に入らない。なんとなく昔のNetscapeを思い出した。
これがあったからなんとなくNetscapeは愛用のブラウザにならなかったのだ。






Firefox2.0のうれしい点はRSSに対応してフィードの処理も選択の自由が広がったこと
RSSの使い勝手がもうひとつだったのがFirefoxのチョットな部分だった



<追記>
最近ぱーむらいふさんがFirefoxのスキンのレビューを怒濤の勢いで書いておられる。
残念ながら私は手が回らないが、Firefoxをちょっと愛用してみたいとお考えの皆さんは覗いてみてはどうだろうか。




anchor

EasyEnvelopes
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

封筒の宛て名書きのWidget。
日本語にも対応したので、プリントの用紙設定で縦書き封筒、横書き封筒にもプリントできる。 もちろんエアメールに使うのが一番便利かもしれないが。






EasyEnvelopesのフェイスはシンプルというか直観的そのもの
宛先など変更したい部分をクリックしてアドレス帳から選択
出来上がったら切手をクリップすればプリントタブに入れる





設定画面では左の封筒サイズをクリックすれば封筒の変更ができる
フォントも色々使えるのでペン書きフォントや筆フォントなどそろえたくなる



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PullTab
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

Macのアプリ切り替えのショートカットキーはコマンドキー+tabキーで、これについては色々不満を言う人も多いが、それでもやっぱりこのキーは重宝していて、私の場合もWitchなどのプラグインをいくつも入れて、切り替えについてはいろんな操作法を用意しているにもかかわらず、結局いつも最初に手が伸びるのはこのコマンド+tabキーだ。

便利なのだが、例えばAdobeのIllastratorのように、このキーを使うアプリもある。
この場合はその操作の度にIllastrator以外のアプリがアクティブになってしまい、イラレユーザはイライラしているという。
私はそういう不満を持つほどイラレを使いこなせていないが、他にも旧OSからの伝統でコマンド+tabを使うアプリはいくつかないでもない。

それでこのショートカットキーを外すアプリがないかBBSで質問をいただいたが、ショートカットキー全般をエディットするユーティリティは見つけられなかったが、まさにこのコマンド+tabキーを無効化するプラグインはこれが使える。
このPullTabをインストールするに先立ってApplication Enhancerをインストールしていないといけない。
このAPE managerに入って、PullTabを有効にするアプリを設定する。
デフォルトだと全てのアプリでコマンド+tabキーが無効になるので、全てのアプリを「例外」に指定してIllastratorなどコマンド+tabキーを使いたいアプリだけをこのリストから削除すれば良い。
そうすればこのショートカットキーはイラレ固有のショートカットとしても使えるし、アプリ固有のショートカットとしても使えるので便利なことこの上ないだろう。






PullTabの設定画面
ここに全てのアプリを登録しておきIllastratorなど
コマンド+tabキーを使いたいアプリだけをリストから除外しておけば
Illastratorなどだけで固有の機能としてコマンド+tabを使える



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Airlook
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

AirMacExpressのポートからどれくらいのトラフィックが飛んでいるか、AirMacExpressはどれくらいの期間アップしているかなどのデータを表示するWidget。

設定は簡単でAirMacExpressのIPアドレスとパスワードを入力するだけで良い。
これはAirMacベースステーションがサポートするSNMPのインフォデータを利用する。
それでこのWidgetが起動している間にどれくらいのアップとダウンのトラフィックがあったか、最後のリセットからの時間はどれくらいかという表示をする。
それができて何が良いことがあるかというとちょっと思いつかないのだが、今日もAirMacは元気で動いているなということはわかる。






Airlookのフェイスはシンプルそのもの
自分のトラフィックをしみじみ見てみると何か思うことがあるかもしれない
TCP reset sentはベースステーションとの間で拒絶されたRSTコマンドの数が表されている
この数字はベースステーションがファイアーウォールで囲われていないということを示す
もしDSLモデムにもファイアーウォールがかかっていればこの数字はゼロに近くなるはずだ


2006 年 11 月 7 日





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Album Art For The Rest of Us
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはiTunesライブラリに入っている音楽ファイルのID3に書き込まれたジャケットアートを表示するスクリーンセーバ。

という趣旨のスクリーンセーバはOS10.4ではデフォルトでひとつバンドルされているが、それよりも半透明表示でランダム感がなんとなく美しいセーバだ。






Album Art For The Rest of Usのランダムなセーバ画面
iTunesを自動的に起動するがそのリストとは無関係に
本当にランダムにジャケットアートを表示する



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3DWork
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

iVisualize用の素材QuartzComposerファイル。

これを表示するにはiVisualizeのインストールが必要になる。
インストールしていると生成される
"~/Library/iTunes/iVisualize/"
というフォルダに.qtzファイルを入れるだけで良い。
3Dに回転しながら展開するジャケットアートが奥に手前に立体的に配置されながら表示される美しいビジュアライザーになる。






3DWorkのジャケットアートの表示の仕方はなかなか美しいと思う
手前にも奥にも配置されたアートがダイナミックな印象



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Defense Unit
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

こちらはDashboard Widgetのゲーム。

私はよく知らないのだが洋物のアーケードゲームでこういうものがあったらしい。
ルールはとてもシンプルで中央の砲台を回転させながら射撃して、通り過ぎる戦車を撃破したり謎の飛行物体や、その撃ってくるミサイルを撃墜するというゲーム。
シンプルではあるがやりはじめると結構ハマる。
コントロールはZキーでスタートおよびシュート、JキーとLキーで砲台を左右に回転させる。






Defense Unitのシンプルきわまりないゲーム画面
だが空飛ぶ円盤の親玉が出てくるあたりから意外に盛り上がる



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iPodBunKo
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

青空文庫などのネットで利用できる無料文庫またはその他のテキストをiPodのエクストラのメモ機能で表示して読めるように変換するDashboard Widget。

そういう趣旨のアプリも紹介したことがあるが、これは使い方が簡単だ。

方法は二通り。
青空文庫のかなり大部分はxhtmlのリンクも用意されている。
「いますぐxhtml版で読む」リンクが用意されているなら、そのリンクをドラッグしてiPodBunKoの窓に落とすだけだ。そうするともうiPod用に変換されたファイルが自動的に用意される。

Widgetの裏側の設定画面に入ると「保存ディレクトリを表示」というメニューがあるので、ここをクリックするとFinder上で「note」というフォルダの中に入った変換済みのファイルを表示する。
これをiPodの「note」フォルダの中にドラッグすれば良い。
iPodは「外付けハードディスクとして使用する」という設定にチェックが入っていることが必要だ。

xhtmlリンクが用意されていない文庫、ならびにその他の例えば仕事用のレジュメなんかもこのWidgetでiPod用に変換できる。
この方法も同じで、テキストを表示して変換したい部分を選択してクリック長押しをしていると、選択した部分がドラッグできるようになる。それをiPodBunKoのウインドウにドロップする。
後の手順は全く同じだ。

これは簡単ではないだろうか。
文字ベースのテキスト、PDF、Wordファイルなどはコピペで全てこの手順で変換できる。
これで何でもiPodに取り込んで通勤時間に読書をしても良いし、今日の会議の資料に目を通しておくという使い方でも良い。
要は出先でボーッとしている時間が有ったら、こういうものを活用して時間を有効活用すれば良いということだ。

問題点は、このWidgetのせいではないのだが、iPodの文字が小さくて読みにくいということか。
老眼が入り始めている私にはiPodの標準的なテキストの文字の等級は小さすぎて読めない。






xhtmlリンクが用意されている場合はブラウザのリンクファビコンを
そのままつかんでiPodBunKoの窓に落とす





するとすぐに変換完了を示す表示が窓に現れる
そしたら右上に付いている設定画面に入るボタンをクリックしよう





設定画面の「保存ディレクトリを表示」メニューをクリックする





そうするとFinderで変換済みのファイルを表示する
これをiPodを接続してその中の「note」というフォルダに入れればiPodで読める
このファイルは実体はWidgetのバンドルの中に生成されるので
用が済んだらバンドルを開いてこの中身を削除しておけばかさばらない


2006 年 11 月 8 日





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DictJuggler Mini
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

これはこちらの開発元サイトの会社が販売する製品版アプリのDictJugglerの一部機能を切り分けたDashboard Widget版。

この基本的な機能はWeb上の各種検索エンジンをオンラインで利用して快適なWeb辞書を実現しようというもの。
Google、Excite、Yahooなどのワード検索、wiki検索、オンライン英和和英辞書、ほか中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語など各国後辞書、翻訳エンジンなどが大まかな機能。

おまかせでざっとやっても良いし、絞り込んで調べても良い。
Google検索とWiki検索、英和和英辞書などをそれぞれ今では使い分けているのでそれがひとつでできるというのは確かに便利かもしれない。
WikiとGoogleが一緒になっただけでも価値はあるかもしれない。

日本語から各国語に直接翻訳する機能が弱いのだが、何を選んでいてもキーワードの前後どちらかにJE(和英辞書)やEJ(英和辞書)などと付けていると辞書の単機能を選択できるなど便利な機能もある。






DictJuggler Miniのフェイスはシンプルそのもの
キーワードを入れて検索は基本的にこの手の検索タグと使い方が同じだ





検索メニューのプルダウンで検索サービスのエンジンを選択できる
英語から韓国語翻訳などの面白いメニューもある





「どういたしまして」の英語「You are welcome」を韓国語に翻訳してみた
ふむふむ、なるほど韓国語ではこう言うのか・・・って読めないじゃん(泣)
コピペしたら韓国人には通じるかもしれない



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iRemindU
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

私は抜群の記憶力を持っていると人からもいわれることがある。
しかし記憶力というのはまんべんなくどんなことでも憶えているものではないらしい。
むしろ忘れる能力が高いからずっと昔のディテールを覚えていられるということもある。

私の場合30年前に読んだ本のタイトルから、その下りまで諳んじることができたりする記憶力はある。いつだったかフグの毒素の名前を覚えていて人から驚かれたことがある。
(フグ毒はテトロドトキシン。有機系の毒素は~トキシンという名称のものが多いのでたまたま覚えていたわけだが、記憶力はこういう言葉の意味と結びつくと長く忘れないことが多い。そういう記憶力は強い)

ところが逆に私は短時間の記憶力が弱い。
子供と神経衰弱をやるとたいてい負ける。
ついさっきのことが覚えられないのだ。
思うに人間の記憶力の総量というのは人によってあまり差がないのだろう。
だから私のように一見博覧強記のように見える人間は昨日今日の記憶力が非常に弱い。
だから、私はちょくちょくうっかりど忘れということをよくやる。
だから、iCalのようなスケジューラは常に起動しっ放しだ。
何かあったら忘れないうちにすぐにこのスケジューラにメモしているし、iCalのアラートのリマインダ機能のおかげでうっかり約束をすっぽかすなんてこともない。もうこの機能が無いと一日も仕事にならないというくらいに頼り切っている。

物忘れを防ぐためにiBookを片時も手放せず、iCalのリマインダ機能に頼りっきりの私だが、何でもかんでもiCalに書き込んでいたらそのスケジュール帳がごちゃごちゃになって何がなんだかわからなくなってしまう。
今から2時間後に何があるか、10分後に何を思い出さないといけないかなんていちいちiCalに書き込めない。
だからこういう簡潔なリマインダは使えるんじゃないだろうか。

iRemindUは秒単位、分単位、時間単位のタイマーがついているのでラーメンの出来上がり時間を知らせるタイマーとしても使えるし、8時間後に定刻を知らせるリマインダとしても使える。リマインダはいくつも設定できる。






iRemindUのタイマーセット画面
何を表示したいかタイプして警告する時間を秒、分、時間単位を選択して下の欄で設定する
後はスタートボタンをクリックしたらこのセットのことは忘れてタブを閉じれば良い





設定した時間が来たらこのようにデスクトップにリマインダが現れる
忘れそうな目先のことをこれで表示すれば物忘れを防げる
いちいちiCalに書き込んでスケジュール帳がごちゃごちゃになることもない



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To Do Tracker
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

Dashboard Widgetで気楽に使える「やること」メモ帳。

やることをどんどんリストに書き込んで、すんだらチェックを入れるという使い方ができる。
軽いのでDashboardに常駐させても邪魔にならないし、新しいページをどんどん追加できるのでメモは見かけ以上にたくさん書き込める。






To Do Trackerのメモのフェイス
どんどん気軽に書き込んで片付いたらチェックを入れれば良い





新しいページをどんどん作ることができるので
日付で分けても良いしメモのジャンルで分けても良い



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WireTap Pro
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これはMacのオーディオ入力、出力をジャックしてそこから入ってくる音声信号をaiff、mp3などの録音するアプリ。

同様の趣旨のアプリでAudio Hijackというのがあるが、このシェアウエアから「わずかシェアウエア料金9ドルで乗り換えよう」とわざわざサイトに書いている。(新規は19ドル)この開発元との関係はどうなっているんだろうか?

使い方は非常に直観的なフェイスなおかげで難しくはないだろう。
個別のアプリやMacの内蔵オーディオ、外部入力など音声信号の入力元を選んで後はRECボタンをクリックするだけだ。テレコの感覚でデジタル録音ができる。
またradioSHARKのような外部ハードにも対応しているので、そういうものを持っているならこれと組みあわせて気軽にFMエアチェックということができる。

また他のミキシングアプリをジャックしてポッドキャストの素材をどんどん作るのにも向いている。
またiCalと連携してタイマー録音なども可能なのだそうだ。 そういう用途を考えている場合はお勧めできる。

デフォルトでmp3、aiff、mpeg4、QTmovieなどの形式に書き出せるが、シェアウエア登録していないとmp3などに書き出す時にファイルの先頭と最後に
「これはレジストされていないWireTap Proで録音された」
といううるさいナレーションが入ることになる。
試してみて使えると思ったらレジストをすれば良い。






WireTap Proの操作画面
入力元を選んで入力レベルと設定して出力先とファイル形式を選択する
イコライザなども用意されているなど全体的には整理されたフェイスだ





シェアウエアなのに試用にはインストーラを使うことになるのがちょっとイヤな感じ
でもインストールされたセットにはちゃんとアンインストーラも同梱されているので
安心して試してもらいたい


2006 年 11 月 9 日





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Skype
(Freeware、ただしSkypeOut、SkypeInは有料)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

すごく今更な話題なのだが、MacOSX版のSkypeがSkypeビデオに対応した。
もっと前に書くつもりだったが、ここんとこの移転のバタバタなど色々あってレビューを書く手が全く間に合ってない。
Skypeに関してはWindows版については随分前からWebカムを使ったテレビ電話が実現していた。
Windows版使用者同士は顔を見ながら話ができていたわけだが、Macはそれに参加できなかった。それもやっと解消したわけだ。
相変わらずWebカムを持っていない。(安いんだからいい加減買えよ>オレ)
だからこんなキャプチャーで失礼している。

ところで実際にこのSkypeを実用に使っている人っていますかね?
つながっても結局待ち受けにずっとパソコンにログインしておけないために、実用になっていないという人が多いんじゃないだろうか。
Wi-Fiに直接つながるケータイ電話型のSkypeというのも出たようだけど、通話料が無料だといっても、今だって通話料にそんなに何万円も払っているわけじゃないしなぁ。
なんだかビミョーか。






SkypeのMacOSX版もSkypeビデオに対応した
単身赴任者にはガールフレンドや家族の顔を見て
長電話ができるというメリットがあるかも



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iTerm
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

UNIXコマンドを実行する環境であるターミナルのエミュレータ。

ということならズバリTerminalというアプリがシステムにバンドルされているが、これはフォーラムのサイトの言葉を借りると
「UNIXコマンドをOSXネイティブな環境で利用できるCocoaアプリとして書かれた。その狙いはAppleのルックアンドフィールと多言語のサポートだ。」
ということらしい。

例えば良いのはこのターミナルはセッションごとに言語環境を設定できることだ。
リストを見てみれば言語エンコーディングはOSXで利用できるほとんどの主要言語セットが使える。
逆に言うとちょっと不便なのはセッションごとにいちいち言語環境を設定しないといけないということもある。
デフォルトは欧米ASCIIになっていて、例えばUTF-8などに変更しても次に開いた新しいセッションはやっぱり欧米ASCIIのままだ。これは善し悪しかもしれないがi18n manで日本語のmanを見る時にいちいちUTF-8に切り替えないといけないのがちょっと不便かも。

Cocoaアプリなので例えばRubiscoSetAlphaValueなどが使える。Cocoaアプリだからたくさん開いたセッションごとに名前をつけてドロワーでどんどん切り替えることができる。
またタブも実装してセッションをどんどん切り替えられるというのも面白いのではないか。
そのタブごとに違う言語エンコーディングを設定できるので、ターミナルなんかを使い倒してセッションも開きまくってほとんどUNIXとしてOSXを使っている人は実際便利かもしれない。






iTermの設定画面に入るとウインドウの設定画面があるのはTerminalと同じだが
セッションごとに言語エンコーディングを切り替えるタブがあるのが面白い
OSXで利用できる主要エンコーディングセットはほとんど利用できる





またこの通り複数のセッションを開いてもタブでどんどん
切り替えられるのでデスクトップが散らからない
セッションを次々開くヘビーユーザ向けか





同じことをTerminalでやるとデスクトップがどんどん散らかっていく
言語エンコーディングも1種類しかセットできない
そこに便利を感じる人はiTermは価値があるかも


2006 年 11 月 10 日





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WriteInOne
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

htmlのテキストを気楽に作ったり、それがどう表示されるかワンクリックで簡単にチェックしたり、htmlをリッチテキストやwordファイル、xmlなどに変換したりなどが簡単にできるテキストエディタというかビュアというか、お手軽な割に万能なエディタ。

どういうことができるかというと新規でhtmlを作れたり、あるいはwebからテキストをコピペして貼付けたり、それをエディットしたりできる。もちろん心得があれば一からここでタグを打ってhtmlを作ることもできる。
htmlを作りながらそれがwebブラウザ上でどう見えるかチェックしながら作業を進めることもできる。
あるいはwebからコピペした画像込みのテキストをリッチテキストやWordファイルにWYSIWYGに変換して保存したりもできる。
コピーしたソースコードや自作のhtmlも同様だ。

こうしてwebのhtmlやリッチテキストなどのテキストファイルの垣根をなくすることができる。
簡易ホームページ作成ソフトとしても使える。

面白いのはアプリを終了しても次回起動すると前回開いていたテキストはそのまま保持される。
だから作業途中のテキストをいちいち呼び出さずに続きで作業できるし、左のテーブルペインでどんどんテキストを切り替えることができるので簡易メモ帳やデータベースとしても使えるかもしれない。
結構使い方は色々工夫次第という感じだ。

結構そういう十徳ナイフ的な万能アプリなのだが、操作画面のフェイスは整理されているので使い方が難しいということもない。
なかなかの秀作アプリじゃないだろうか。






WriteInOneのテキスト保持画面
Webページをそのまま選択して必要なところをこのように貼付けることができる
テキストとして保持されてそれをエディットできるエディタとして使える
また左テーブルでどんどんファイルを切り替えて表示できるしそのテキストは削除しない限りここに残る
つまり簡易なメモアプリあるいはデータベースアプリとしても使えるということだ





またブラウザの「ソースを表示」機能を使えばwebサイトのタグが見えるのでそれをコピペできる
ツールバーの一番左ボタンで「Webドキュメント作成」をクリックすればそこにタグを貼付けて
必要なところだけhtmlとして保存できる





そのhtmlがwebでどう見えるかを「ライブプレビュー」ボタンのクリックで一発で表示確認できる
また「プレビュー」ボタンで実際にデフォルトのブラウザを呼び出してそこでも表示確認できる
だからタグを自分で作成してワンクリックで表示確認ができるWebサイト作成ソフトとしても使える





こうやって作ったhtmlやテキストをリッチテキストやワード、xmlなどに変換して保存することもできる
画像などのテクスチャーも保持されるのでこの機能も利用価値が高い



<追記>

BBSで「MSTK」様より情報。
html形式で保存しても「真っ白になるだけ」というご指摘確認した。調べてみるとなんとファイルサイズはゼロバイトに。要するにファイルが壊れてしまっているようだ。ひょっとして2バイト環境に対応していないという悪い予感がするが、まだ開発途上のバグであることを願って、当座はこれで作ったhtmlタグはこのアプリのセーブボタンを使わずに他のテキストにコピペして「.html」の拡張子を付けて保存しよう。そんなかったるいことはしてられないという人にはNvuを使うことをお勧めする。




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PEMDAS
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

技術計算とまではいかないかもしれないが、電卓として必要最小限の機能はある。
ルート、三角関数、logまでなら関数表がなくてもこの計算機で近似値が出せる。
またこんなシンプルなフェイスをしているが8進法換算、16進法換算機能も新しく追加されているのでプログラマーモードとしても使えるということじゃないだろうか。

ただいつも不思議に思うのはこういうパソコン付属の電卓はこういう関数系は強いが、例えば税率計算に便利な%というキーがない場合が多いことだ。
確かに技術屋さんはあまり使わない機能だけど、ビジネス現場では結構使うケースが多いんじゃないだろうか。
あると便利なのになといつも思う。






PEMDASのは電卓として必要になりそうな機能はほとんどある
関数ボタンも充実しているしプロセスは式も表示できる





もっと気楽に使いたい時にはこういう小さい表示もできる





計算機といえばOSにバンドルされている計算機
すでにこれらの機能を実装していてかなりのスグレモノに成長している
余談&ちょっと古いネタだがHMDTさんの9/20の記事で
この単位換算に機能を追加することができるという記述もある
MKinoさんはここで面積単位の「東京ドーム◯個分」と
重量単位の「小錦◯人分」という機能を追加してくれた





私の体重は小錦0.28人分だということが判明した
軽いと見るべきなのか結構重いと見るべきなのか
判断が難しいところだが素晴らしい機能だ
ニュース原稿を書いている連中は重宝するだろう
不動産屋の皆さんなら平米を坪に換算する機能が欲しいだろう
大工さんならメートル法と尺貫法の換算機が欲しいところだ
「たたみ◯畳分」という面積単位も良いアイデアだ
「畳(京間)」「畳(関東間)」みたいなことになるのだろうか
色々機能が広がりそうなお話だ



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最近こういうタイプのスパムメールが頻繁に来る。
いわゆる「Webサービスの登録やシェアウエアキーの登録が済んだ」というスタイルのメールだ。






最近頻繁に受け取るようになったメール
「仮登録」が済んだからログインせよという内容だ



私の場合色々なアプリのレジストキーを請求したりWebサービスを色々テストしたりということが非常に頻繁にあるので、こういうメールはしょっちゅう受け取る。
だからこれも「何か登録してたっけ?」と思ってついついクリックしてしまう。






問題のメールに書かれたリンクをクリックするとこんなサイトに・・・
なんなんだ!このビミョーに色っぽい和服のおネーサンは?
と、ここで件のメールはスパムメールだったということに気がつくのだが
いかにもスパムというメールよりもこういうのの方が「頭に来る」度は高いといえる



スパムメールというとひところは
「メールいただいたけれどアナタは誰? 私は一人暮らしのOL24才です」
というようなスタイルのヤツが多かった。
これは最初のヤツは返事をすると自動的にやり取りになるような返信を送ってくるという手の込んだスパムだったらしいが、スパムも増えていくにつれてだんだんレベルダウンしてきて、最近ではひたすらリンク先のサイトに誘導するという芸のないものが多くなってうんざりしていた。

ところがこういうレジスト通知メールを装ったメールに変貌してきたということは、今までのスパムはもう効果が無くなってきているということだろうし、これからはスパムもさらに偽装的になっていくということだ。
例えばこれもよく来る奴だが「抽選結果をお知らせします」というやつ。これもWebで懸賞応募なんかよくやっている人から見たら大迷惑じゃないだろうか。
ひところメールdaemonの「メール送信失敗のお知らせ」を装ったウイルスメールが結構流行していたが、あれのスパムメール版も来るんじゃないかという気がする。

いずれにしても、元々トラフィックに負荷をかけているとか、不要なメールを削除する手間が増えているとかで迷惑度が上昇しているスパムが、これからますます迷惑度に磨きがかかることは間違いない。
困った話だ。
皆さんにはくれぐれもこういうスパムからリンクされたサイトを利用しないことをお願いしたい。
万に一つでも成果が上がればスパム業者は、ドッと増えるに違いないからだ。
本当にゴキブリみたいな奴らだからだ。



2006 年 11 月 11 日





anchor

djay
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

このターンテーブルがふたつ並んでいるインターフェイスを見て使用目的がわかった人にはほとんど説明の必要がないんじゃないだろうか。

以前にもディスコのDJブースをデジタル化したようなDJアプリを紹介したが、これはもっとスクラッチに特化したようなアプリだ。
このターンテーブルに右下のブラウザからサウンドファイルをドロップすることでターンテーブルにレコードが置かれる。
右下のサウンドブラウザはiTunesのライブラリデータがそのまま反映されているからiTunesのプレイリストでそのままここに音源を並べることができる。
だからiTunesでざっと選曲してリストを作っておき、その曲をどんどんターンテーブルに載せて後はそのまま流したり、レコードの盤面をドラッグしてスクラッチをならしたりすれば良い。

そういう使い方も良いし、ディスクの上に目印を置いて、センター下のボタンをクリックすると、盤面をドラッグするより正確なスクラッチのタイミングが出せる。

こちらの方が確かに演奏しているという感じが出るだろう。

DynamDJというアプリを以前に紹介したが、これと組みあわせて2~3台のMacがあればディスコのDJのようなこともできるしそれでミキシングレコーディングできる設備があればポッドキャストもできてしまう。






djayは2台のターンテーブルを操ってスクラッチができる音ものアプリ
盤面をつかんて動かすだけでなくピッチコントロール、スピードコントロール、
逆回転から極端なイコライジングまで結構いろんなことができる
またアナログ機のようなインターフェイスが馴染みやすい





DynamDJ
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

いささか旧聞だがそのDynamDJもバージョンが上がって若干インターフェイスが改良されている。

各バスの色目が変わっただけでなく、その色も好みの色に変えられるようになっている。
曲の切り替えも前よりもスムーズにできるようになった。
また演奏中にパラメーターを自由に変えられるように25段階数字にキーを割り当てられるようになった。
パラメーターを選択して切り替えるのに外部MIDIキーボードを使うというのも気が利いていて面白そうだし、25という数字なので付属キーボードのアルファベットを割り当ててパラメーターをコントロールするというのも面白そうだ。
マウスでいちいちスライドをドラッグするというのは生演奏中には最適なインターフェイスとはいえない。
それより1~25をキーボードの左上から
qwertyui・・・・cvbnm
というように割り当てる方が、感覚的な操作ができるようになるだろう。

そういう自由度が出てきてますますDJ卓として使い物になるアプリになってきた。
これがフリーウエアというのはつくづく驚かされる。






DynamDJは結構大規模にインターフェイスが改良された
パッと見た印象はそんなに変わっていないようだが





設定項目を見ると目を惹くのはキーアサインのところ
25あるパラメーターの段階にキーボードのキーを割り当てることができる
キーボードの左から右に順番に割り当てれば面白いことができる





演奏中にパラメーターのアイコンをクリックするとこういうウインドウが現れる
ここでキーボードを叩くとパラメータを微妙にも大胆にも変えることができる
マウスでドラッグするよりも実際の演奏中にはるかに実用的なインターフェイスだ





さらにオーディオバッファーやピッチエフェクトのクオリティなどを設定できる
これらを最高値にすればクオリティは上がるがハードへの負担は当然大きくなる
折り合いの良いところを見つけて使い込んでみよう


2006 年 11 月 13 日





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鉄道運行情報
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応

リアルタイムな鉄道情報を表示するダッシュボードWidget。

鉄道マニアのためとか書いてあるが、これはもっと実用的な意味があるかもしれない。
最近東京の地下鉄やJRはほぼ毎日のようにどこかで止まったり、ダイヤに大幅乱れが起きたりしている。
しかもJR中央線が止まっているおかげで地下鉄東西線が止まって、そのアオリで全然関係ない私鉄東葉高速まで止まってしまうというように東京の鉄道は一つ止まるとドミノ倒しのようにあちこち止まってしまう。
これは関西に永らく住んでいた私にはちょっと理解できないくらいの脆弱さだ。

その原因はほとんど「人身事故」だ。
鉄道用語では人身事故というような言い方をするが、平たくいえば飛び込み自殺だ。
それで朝から夕方まで終日ダイヤが乱れたり、深夜に家に帰れなくなるなんてこともある。
仕方がない、今は年に3万人もの自殺者が出るのだ。交通事故の死者なんか問題にならないくらい多い。
昭和恐慌の時だってこんなに自殺者は出ていなかったろう。
とりあえず東京の鉄道の時間が読めなくなってきていることは確かだ。
だから出掛ける予定がある時にはこういうWidgetで鉄道に乱れが無いか確認しておくと良い。
それでも引っかかってしまうかもしれないが、気がつくのが早いだけ少しは対処もできるかもしれない。
このWidgetも私のiBookの常駐Widgetになりそうな予感だ。

ところで自殺する皆さんにお願いするが、くれぐれも飛び込み自殺だけは止めてもらいたい。
関係ない人が何万人も迷惑して、関係ある家族が一生かかっても払いきれない弁償金の請求を突きつけられて何も良いことがないからだ。
どうせなら誰にも迷惑がかからない富士の樹海ツアーをお勧めする。
(それ以前に自殺なんかするなとか言う気はないのか?>オレ)

このWidgetは全国の鉄道情報、新幹線の情報を集められるので出張の時にも重宝しそうだ。
また地域名をクリックして地域を絞った表示も可能だ。






鉄道運行情報は鉄道の運行状況に関する速報を表示する
よく止まる中央線をはじめ全国の情報がちゃんと入る





地域を絞る、新幹線情報を表示するなどの設定が用意されている
ニュースを取りに行く間隔も変更できる


2006 年 11 月 14 日





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Name Search Companion
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これはすばらしい!

これはメタデータ検索でディレクトリ指定、ワイルドカード検索を視覚的インターフェイスで簡単にできるというアプリ。

使い方はSpotlightFinderの窓の検索と同じだ。
まず面白いのはディレクトリを限定した検索ができるということだ。
そういうアプリは他にもここで紹介したことがある。
これも他のアプリと同じようにセレクトボタンをクリックすることでタブでディレクトリを指定することができる。
例えば「Love」「money」とかいった非常に一般的な名詞しか検索キーワードが思いつかない時にSpotlightで検索をかけると数百件もリサルトが出てしまうかもしれない。
そこからまた絞り込むという手間があって不便なのだが、最初から「このフォルダの中だけで」という条件がついていれば絞り込みも早い。

このName Search Companionが面白いのはそれだけでなくFinderのツールバーに登録しておき、そのアイコンをクリックして起動したらFinderで現在表示しているディレクトリの中だけという条件が最初から設定された状態で起動するということだ。
これは便利じゃないだろうか。
これを使いたいシチュエーションというのは何かフォルダを開いた時にファイルの数がたくさんありすぎて、そこからファイルを絞り込みたいというケースだろうから、これはすごく便利な機能になりそうだ。

それとこちらが本来のこのアプリの開発目的だと思うのだが、ワイルドカードを使った検索ができるということだ。これはファイルネームの前方一致、後方一致などの検索を単独で指定できるという条件。

ワイルドカードは「*」というUNIXコマンドなどでよく使う条件付けの記号。
UNIXではファイルを書き換える時などファイル名を大文字小文字も含めて正確にタイプしないといけない。そうしないと操作を受け付けないようになっているがそれでは「ゴミ箱の数百のファイルを削除」というコマンドの時に不便だ。
そこで「ゴミ箱の中の何かを全て削除」というコマンドを作ることができる
rm -rf ~/.Trash/*
という感じでファイル名を指定しないで削除ができる。
この時の「ゴミ箱の中の何かを全て削除」の「何か」の部分に当たるのがワイルドカードの「*」だ。
このワイルドカードを使えば「何かに続く◯◯」「何かが続く◯◯」というような条件でファイルを検索できる。






例えばファイル検索の時に条件を何もつけずに「Love」のような
非常に一般的なキーワードを入れるとこの通り
100を超すリザルトが帰ってきてこのままでは検索の意味がない





Name Search Companionは最初からディレクトリ指定をして
「このフォルダの中だけで探せ」という条件付けで答えを絞り込むことができる





またFinderウインドウのツールバーに登録してここから起動できる
このツールバーアイコンから起動すると最初から
「今表示しているディレクトリの中で」という条件がついている
これはなかなか便利じゃないだろうか





ワイルドカードを使った検索も可能だ
例えばこの「*jpg」は.jpgという拡張子がついたファイルだけ表示できる


2006 年 11 月 15 日





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Aquallegro
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これは確かJ.S.Machさんで知った音楽生のための聴音ソフト。
「聴音」と聞いてゾッとした人は音楽の訓練を受けている人だと思う。
正直私もゾッとした。昔ジャズギターを習っていた頃の悪夢をちょっと思い出してしまった。

これは音楽の学生が必ず通過しなくてはいけない読譜、記譜、聴き取りのメニューが一通り揃っている。
聴音は絶対音感、インターバル、ソルフュージュなどが揃っていて本当にあの頃の悪夢が蘇ってきた。
音楽を遊びでやっている人にはあまり関係ないソフトだが、真剣に学問でやっているとか、プロの演奏家になりたいとか、音大を受験するとかいう人は一度はくぐり抜けなくてはいけない関門がこれだ。
音大受験生は活用してもらいたい。






Aquallegroはメニューが多いので操作画面はペイン方式になっている
メニューは「ノーテーション(記譜、読譜)」「オーラススキル(聴音)」
「キーボード(鍵盤)」に分かれる





「ノートネーム」は読譜の訓練で音符の音程をABC・・・の絶対音程と1~8のオクターブで答える
これはほとんど考えずに条件反射的に答えられないといけない
私はオクターブが弱いから結構外している・・・
頭が痛くなってきた





「スケールズ」は譜面と音からスケールの名前を答える
といっても7教会旋法とメロディックマイナー、
ハーモニックマイナー、ホールトーンなど選択肢は多い
昔は完璧に答えられたのだけどもう忘れたなぁ





「インターバル」はふたつの音程が何度の関係になっているかを答える
これが音大受験生や音大生を苦しめているんじゃないだろうか
私は結構自信があったのだがやはり錆び付いているのか正答率は低い





どゅわぁあっ、そして「ソルフュージュ」だぁ
ソルフュージュとは3和音を聞いてその次に鳴る単音のドミナンスとの音程を答える
これには昔も苦しめられたなぁ
なんだかめまいがしてきた





「キーボード/ノート」はこれも読譜でこれは鍵盤をクリックすれば良い
私はこれの方がノートネームで答えるよりも楽だ・・・
のハズなのだが相変わらず正解率が低い
なんだか気が遠くなってきた・・・



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Lamp Light
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

フラットパネルの電気スタンド型iMacが出た当時に画面を真っ白にしてiMacを電気スタンド代わりに使うというiStandというお馬鹿アプリがあった。

このアプリはもう無くなってしまったのかもしれないが、Lamp Lightはそれと同じ趣旨でMacをランプ化するアプリということらしい。

ただ単に画面が白くなるiStandと違ってこのLamp Lightは明るさを調節できるのがちょっと『実用的』(?)だ。






Lamp LightはiBookなどのラップトップを電気スタンドに変えるアプリ
センター下位置のボタンをクリックするとスクリーンの白い部分の面積が変わって明るさが変化する
ただしスタンドとして使っていて液晶の寿命が縮まったとしても保証の限りではない
使用は自己責任でということにしてもらいたい



ちょっと独り言

これで溜まりたまっていた、アプリのレビューの在庫がやっとはけた。
これからは新着アプリのレビューにやっとかかれる・・・



2006 年 11 月 17 日





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OpenOffice.org 2.0.4
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

MSのOfficeスイートの互換ワープロソフトOpenOfficeがバージョンが2に上がってこれがOSXでも使えるようになっている。
これはオープンソースでしかもクロスプラットフォームで.doc、.ppt、.xlsなどのファイルを扱えるようにしようというプロジェクトだ。

MSはOfficeというワープロスイートをWindowsに無料バンドルで普及させるという手法で、一太郎などの競合相手を駆逐した。駆逐しておいてそのあとに馬鹿高い値段を付けて、企業がこのワープロセットを買わないとどうにもならなくした。
その結果MSは世界一の金持ち企業になり、その収益源のほとんど大部分はWindowsOSとMSOfficeのライセンス料で、あとのX-BoxやMSNなどの全ての事業は赤字持ち出しという状態が続いているが、それでもびくともしないような巨大な利益をMSにもたらしている。

しかしOfficeは原価の数千倍という暴利をむさぼっているという問題点以外に基本的にはWindowsとMacにしか対応しておらず、LinuxやUNIXのコミュニティの皆さんがワードファイルなどを扱えないという問題も引き起こしている。Macだって厳密にいえばちゃんと対応しているのかビミョーだ。
これがWindowsから他のプラットフォームに脱出する時の最大の障壁になっているのだ。

それでこういうプラットフォームの互換性を確保したいという有志(& MSの暴利のむさぼり方に反感を持つ人々)が長年の開発を続けて、こういうMSOfficeとの互換ソフトをブラッシュアップしてきている。

このOpenOffice2だが、MacOSXに対応しているといっても厳密にいえばネイティブに対応したわけではなく、UNIX版がX-Windowで使えるという状態だ。 だから起動に先立ってX-11をインストールしていないと動かない。

メニューバーのメニューには本体のエディットのメニューを置くことができない。 これは一種のエミュレートなので、操作系は基本的にはウインドウのツールバーに集められている。これはX-11アプリであるから仕方がない。

また日本語環境に整備するのに色々手間がかかる。
アプリバンドル内にあるフォントキャッシュを削除して、フォントフォルダの中にあるフォントのシンボリックリンクを作らないと日本語表示ができないという記述もどこかで読んだが、バージョンがV.2.0.4に上がって実際にはこれは起動するだけでフォントをインポートするようだ。特に何か環境整備をしなくてもインストール済みのフォントを使って日本語表示できることが分かった。

ところが日本語入力となるとそうはいかない。
X-11はこのままでは日本語環境に対応していないので、OpenOffice2は文書作成時には英文ワープロとしてしか使えない。
そこで『X11 for Mac OS Xでことえりを使う』という記事を参考にX-11、OpenOffice2ことえりを使える環境にすることをトライした。

手順を簡単に書くとkinput2.MacIMというサイトからkinput2を使ってことえりを有効にするパッチの

Kinput2.fix4.macim.0.2.patch.gz

を落としてくる。
それと先のサイトからkinputの本体、

ftp://ftp.sra.co.jp/pub/x11/kinput2

OS10.4向けのパッチ

kinput2-v3.1-macim-20050629.patch.gz

を落としてくる。
(パンサーユーザはOS10.3向けという方をダウンロード)

これら3つのファイルを同じディレクトリにおいておく。(デスクトップで良いかと)
それで以下のコマンドラインをひとつずつ実行していくが、注意点がふたつ。
まず最初に例の3つのファイルを置いたディレクトリにカレントディレクトリを移動しておくこと、
(デスクトップなら "cd ~/Desktop"を最初に打っておく)
それとTerminalのbashではなぜかこのコマンドは動かなかったので、このコマンドラインはX-11のターミナルで実行すること。
これを気をつければ上手くいくはず。
(途中で「ファイルが足りないだの」色々エラー表示みたいなのが出るが気にしないでとりあえず実行してしまえばうまくいく)



cd (これらのパッチを置いているディレクトリのパス)

tar xfz kinput2-v3.1.tar.gz

cd kinput2-v3.1

gzip -cd ../kinput2.fix4.macim.0.2.patch.gz | sed -n -e '143,549p' -e '581,$p' | patch -p1

gzip -cd ../kinput2-v3.1-macim-20050629.patch.gz | patch -p0

xmkmf -a

make

sudo make install

sudo make install.man


以上でコンパイルは完了となる。

ことえりが動くようにするにはOpenOffice2を起動する前にX-11ターミナルに

/usr/X11R6/bin/kinput2 &

と打てば良い。
(カーソルキーで過去のコマンド履歴を呼び出せるので2回目からはいちいち打たなくていいのはTerminalといっしょ)
またいちいちこういう操作をしなくても良い方法も先のサイトに書かれている。


なかなか手間のかかるヤツだが、これらの手順を実行することでちゃんとことえりを使った日本語入力も可能になって、日本語のワープロソフトとしては十分使い物になる水準になった。

X-11であるためにCocoaと共通のショートカットキーが使えないという不便さはあるが、コピペの時のペーストがoptionキー+クリックになるとか、いくつか勘所を押さえれば問題ない。
CocoaからOpenOffice2にコピペもできる。


それでMSOfficeで作ったファイルをどれくらい再現できるかは以下のキャプチャーを見ていただくとして、OpenOffice2をOSXのアクアネーティブ環境に移植したNeoOfficeとの兼ね合いについて書かないといけない。

結論からいうとOfficeファイルの再現性ではNeoOfficeに一歩譲るかもしれない。
しかし軽さということであればOpenOffice2の方がはるかに軽い。

それにこちらはMSのデータベースソフトのBaseのファイルも閲覧が可能なので、そういうデータベースを使っている会社でMacを使いたい時には、こちらの方が便利かもしれない。
X-11アプリであるが故にMacをGUIをかぶったUNIXとして使っている人にはむしろこちらの方が馴染みやすいかもしれない。
そこいら目的と好みで分かれるところだろう。






OpenOffice2になって色々変わったことがある
最初に登録を要求されるのもそうだ
あまり気にしないで未登録で使っても問題はないのだが





起動の度にプログレスバーの表示が出るようになったのも
ちょっと開発に余裕がでてきたということか
こういう物は絶対必要ではないがユーザの気持ちを落ち着かせる効果は多少ある





MS Wordのファイルの再現性はこの通り
ほぼ問題はないのだが等級の大きい文字原稿では
このようにレイアウトが切れてしまうという問題が起きる
どういう条件が揃うとこういう問題が起きるのかよくわからないのだが





MS Excelの再現性はかなり高い
レイアウト崩れが少ないので感激したのだがこのようにΣが消えてしまう問題がある
それが唯一の不満だが一番肝心なところという気がしないでもない





PowerPointはかなり良いんじゃないだろうか
表示にほとんど問題はない
フルスクリーン表示の時にメニューバーとドックが残ってしまう点を除けば・・・





ちなみにレイアウトが切れてしまう問題を解消できるかとバンドルのtruetypeフォルダの中に
フォントのシンボリックリンクを作って見たが改善しなかった
そういう問題ではないようだ





上記のことえりを入力に使えるようにする手順を実行する
X-11のターミナルに大量のプロセスが表示されるが終わりはこんな感じ





それで無事にことえりを使って入力できるようになった
英数との切り替えはコマンドキー+スペースキーで行う
かなキーは効いていない





ことえりを使う時にはOpenOffice2を起動する前に
X-11を起動してターミナルにこのコマンドを入力する
自動的にkinputが立ち上がる設定も可能だ



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Woodenshipsさんが2ヶ月近くの更新中断から復帰したと思ったら、今度はdpsさんとBiginer's Trouble Shootingさんのサイトが落ちているような様子。
他にも当サイトリンク先で長期にわたって更新が止まっているところがあります。
どういう事情でしょうか。



2006 年 11 月 18 日





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SymbolicLinker
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

UNIXの文法を使ったパス記述ベースの分身ファイルを作成するコンテクストメニュー。

分身ファイルということならMacには名前の通りエイリアス(分身)というのがある。
エイリアスはFinder標準でコンテクストメニューやFinderメニューで作成することができる。

しかしUNIXがベースになったOSXではシンボリックリンクも作成することができる。
シンボリックリンクはFinder由来のエイリアスと違いオリジナルのファイルの場所をパスで記述する。
どういうことかというとエイリアスの場合はエイリアス作成後オリジナルファイルの場所を変えてもリンクは残るが、シンボリックリンクはオリジナルファイルの場所を変えてしまうとリンクが切れてしまいオリジナルファイルを見失ってしまう。

それでもこれが必要なわけは、OSXではX-11のようなUNIX由来のGUI環境を使うことがあるからだ。X-11ではリンクはエイリアスでは認識できない。
UNIXの作法に従ったシンボリックリンクでないとリンクとして認識できない。

問題はOSXのGUIはX-11も含めてシンボリックリンクの作成をサポートしていないということだ。
通常はシンボリックリンクの作成はTerminalにコマンドラインを打たないとできないが、このプラグインは
"~/Library/Contextual Menu Items/"

"/Library/Contextual Menu Items/"
に入れることで右クリックでシンボリックリンクの作成が右クリック一発でGUIでできるようになる。

X-11などのUNIX由来のUIをよく使う人には必要になってくるプラグインだと思う。

注意点としては作成したシンボリックリンクを削除する時には必ずドックの中のゴミ箱に入れるという点だ。
デスクトップにゴミ箱を表示するというアプリがいくつかあるが、これらのアプリはシンボリックリンクを正しく扱えない物がある。
シンボリックリンクを削除しようとすると、複製の方を残してオリジナルを削除してしまう物があるからだ。
実は私もこれでひどい目に遭っている。
わざわざリンクを切って、アクセス権を変更してゴミ箱に棄ててからオリジナルを戻すという面倒なことをやっていたのだが、ドックの中のゴミ箱を使えば問題なく複製だけを削除できるそうだ。
という話をトラブルを経験する前に知っておきたかった。






SymbolicLinkerは右クリック一発でシンボリックリンクを作成できるプラグイン
X-11などのUNIX由来のGUIをよく使う人には必要なプラグインだ



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AdminLaunch
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

アプリをroot権限で起動できるアプリ。

ほぼそれと同趣旨のChalautというアプリを取り上げたことがあるが、違いはChalautはアプリアイコンにドロップするのに対して、こちらのAdminLaunchは一度起動してそのウインドウにアプリアイコンをドロップすることによってroot起動できる。

ワンステップある分だけ安全性はちょっと高いかもしれない。
なんせroot起動はシステムファイルだろうが不可視ファイルだろうが所有権に関係なくどんなファイルでも自由に書き換えたり削除できたりしてしまうプロセスだからだ。






AdminLaunchはこのウインドウにアプリアイコンをドロップすることでrootで起動できる
root起動したアプリはシステム所有のファイルでも自由に書き換えができるので
rootでログインしなくてもUNIX由来のシステムファイルでも自由に書き換えられる


2006 年 11 月 20 日





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先日もちょっと書いたことだが、dpsさんのサイトがずっと「アクセス禁止」という表示になっていたので、ひょっとして私はアク禁になってしまったのかなと思っていたが、どこからアクセスしても同じ表示なのでどうやらサーバが落ちているらしいと思っていたが、なんと
「一日8000~1万アクセスを越える祭り」
になってしまいレンタルサーバのロリポップから強制退去させられてしまったらしい。

海外のフォーラムに捕捉されて、一躍アクセスが増えたらしいが、しかしロリポップも乱暴なことをするなと思う。
というかどうせ退去させるにしても一応移行処置くらい取らせろよと思う。
これでは移転先を探すにしても移転先にリンクすら張ることもできないだろう。
尤もそんなリンクを置かれると、またアクセスが残ってサーバに負荷がかかるということなのかもしれないが、一日1万アクセス程度でこの仕打ちはひどい。
1万アクセスって、最も混み合っている時間帯でも6秒に1アクセス程度だろうに、その程度の負荷にも耐えられないのだろうか。

こういうことがあると、アクセス数が増えそうなサイト管理者は悩ましいところだ。
私のサイトはその10分の一程度だが、幸いGeoCitiesは管理のルーズさでは定評があるから、きっとそういうアクセスが殺到しても強制退去なんてこともないだろう。
それに、今ではGeoにはそんなお化けみたいなアクセス数を集めているサイトもそんなにいくつも無いのだが。

dpsさんの個人日記のサイトミラーサイトはまだ残っているが、まず奥さんとお子さんのクリスマスプレゼントを物色してからこれからの処置を考えるということなので、当座はじっくり移転先選びということらしい。
dpsさんは私にとって重要な情報源の一つだったので、これからは不便なことになるがあせらずじっくり移転作業をしていただければと思う。



2006 年 11 月 21 日





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翻訳しよう!
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

これはオンラインで翻訳エンジンを使う翻訳ソフト。

という意味ではこういうソフトって結構これまでもあったと思うが、これの良いのはオンラインエンジンでおまかせで翻訳しっぱなしではなく翻訳した訳文の足りない部分を辞書エンジンなどで自分で考えてきちんとした訳文に仕上げるということを、一つのペインの中でできるところが新しい。

自動翻訳ソフトというジャンルのアプリがある。
これはスタンドアローンのソフトもオンラインウエアのネットで翻訳エンジンを利用させる物もどちらも大して実力が変わらないのだが、要するに「変な翻訳」に留まることが多い。

やってみれば分かる。
要するに訳文が変なのだ。
何を言いたいのかさっぱり分からないような訳文をどんどん創出してくれる。
この結果いえることは今の人工知能による自動翻訳というのは要するに大したことないのだなということだ。
これは製品版アプリでもオンラインエンジンでも同じことなのだが、製品版アプリを数万円かけて買った人にとっては到底承服しがたい事実だ。
そこで製品版アプリを購入した人も結局はその訳文を少しずつ修正して意味が分かる合理的な訳文に書き換えて実用に供しているはずだ。

このアプリはそれをするアプリだ。

オンラインエンジンで訳文を創出するが、その内容はこれまでのオンライン訳文サービスとあまり変わらない。
このアプリのすぐれているところはオンライン辞書サービスを実装して、その辞書サービスでもっと合理的な訳文をユーザが選択してまともな訳文をユーザが作るということを一つのペインで可能にしているということだ。

なかなか素晴らしいと思う。
このアプリを使ってしかも考えることを放棄していないユーザならなかなかの訳文をワンストップで作れると思う。
考えることを放棄したユーザなら何を使っても同じことだが。

問題はどういうわけかこの作者さんがこのバイナリの配布を止めていることだ。
一応リンクを張っておくが今はこのサイトにはこのバイナリは存在しない。
しかしこの作者さんは頻繁に作品の公開を止めたり再開したりしているので、またこのアプリも公開が再開されることを信じて一応リンクを張っておく。
皆さんは気長に待って欲しい。


<追記>
BBSに「魔女」さんより情報。
本家サイトのftpは消えているがこちらのAppleドットコムのサイトではまだミラーが残っている。
興味がある方はこちらから落としてもらいたい。

<さらに追記>
BBSで情報をいただいたAppleドットコムのサイトだが、結局作者サイトにリンクが張られているだけでバイナリを落とせないのは同じことだった。リンクがあることまでは確認したが、その先まで確認していなかった私のミスだ。失礼した。なのでやはり本文の通り作者さんの気が変わるのを待たないと仕方がないようだ。






翻訳しよう!はメニューから「選択範囲を翻訳」などのコマンドで
オンラインエンジンを使って自動的に訳文を生成できる・・・だけじゃない





翻訳しよう!は4ペインで翻訳文も表示できるし
それを辞書ソフトで追加リサーチして翻訳結果をエディットもできる
こういう自分の知力も使って訳文を完成させるオールインワンの翻訳ソフトだ
これは素晴らしいんじゃないだろうか



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算盤電卓
(Freeware)
Classic MacOS対応

なぜか突然「そろばんが使いたい」と思い立って、そろばんを使えるアプリは無いか探してみた。
しかし結局あったのはこの15年前の算盤電卓だけだった。

算盤電卓は懐かしやSystem7の日本語対応の「GomTalk7」で有名な五明さんが作られたアプリだ。
15年前の作品なので、使用に当たっては当然クラシック環境が必要になる。

このそろばんアプリは動かしたい玉をクリックするとそれが今と逆のポジションに動く。
加減だけでなく乗除もできるスグレモノのそろばんだ。
一時期よくあった電卓付きそろばんと同じインターフェイスなので使い方が分からないということはないだろう。
もっとも最近の若い人たちはそろばん自体を知っているかどうかがはなはだ心もとないのだが。

しかしこの15年前の作品以外にそろばんのフェイスのアプリがないというのも寂しい。
どなたかOSXネイティブのそろばんアプリを開発していただけるとうれしい。






算盤電卓は見たままの電卓付きそろばんアプリ
OSXネイティブであれば言うこと無いのだが


2006 年 11 月 22 日





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FooBillard
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

MacGameさんで知った面白いゲーム。
要はOpenGLを使った3次元的なビリヤードゲームだ。

コンピュータと対戦する形式で、画面をつかんでドラッグすれば向きが変わるし、ほとんど水平にも俯瞰にもなる。キューを打つのはスペースキーを叩けば良い。中央の白い破線がキューの向きなのでそれでコースを合わせれば良い。

単純な操作だが結構ハマるんじゃないだろうか。
グラフィックもキレイだし。
思いっきり俯瞰で打ったらマッセができるとか色々小技ができると面白いのだが。(でも普通の街のビリヤード場は大抵のところはマッセは禁止だが)

元々はLinux向けに開発されているゲームで、だからサイトには大量のLinuxでコンパイルするためのソースなどが置いてあるが、Windows向けやOSX向けに移植されているものもある。
OSX用の一番新しいバイナリはv2.5だ。ダウンロードの時に間違えないように。
まだ開発途上ということらしく、なんとなく不安定だし微妙にいうことを聞かないが、すごい頻度でバージョンアップが出ているようだしこれから改善されるのだろう。






FooBillardは3Dのビリヤードゲーム
なんとなく未完成だが良いゲームになりそうな素質を感じる



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「あの有名サイトも過去はこんなだった」というwebアーカイブサイトがあることを知った。

WoodenShipsさん経由、大西 宏のマーケティング・エッセンス:「10年ひと昔、有名サイトもこうだった。」という記事経由で知った。

いやあ、これで見ると確かにスタートしたばかりのYahoo!やAmazon.comなんて実におとなしいというか、シンプルなすっきりしたデザインだったんだなと思う。
けど今のYahoo!だって、あんなにごちゃごちゃニュースリンクとか広告とか張りまくっているけど、結局使うのは検索フォームだけなんだからあんなごちゃごちゃの凶暴なデザインは意味がないと思う。
この当時のすっきりしたデザインの方がよっぽど好感が持てる。
それはAmazonなんかでも同じことだ。

これは面白いと色々見ていたのだが、WoodenShipsさんの過去のサイトデザインも捕捉されているというのでちょっと興味がが出てやってみた。
当サイトはチェックされているのかということだ。

するとでてきましたよ。
当サイトはこちらでhttp://www.geocities.jp/nmuta2003/で捕捉されている。
http://www.geocities.jp/nmuta2004/の移転したばかりのサイトはまだキャッチされていないようだ。
Safariだと文字化けして表示されるが、エンコードをShift-jisに切り替えればすぐにちゃんと表示される)


しかし驚くのは2004年の4月にこのサイトを補足していることだ。
その頃はまだこのサイトはトップページのカウンターも10000行ってたかどうかというくらいだっただろうか。
そんな頃から補足されていたというのはすごい。
チェックしてみるとトップページだけでなく、下の階層のページも全部残っているし、そこに置いているjpegや、そのリンク先のとっくに表示が打ち切られたニュースサイトの記事まで残っている。
これは面白い。
過去記事で、こういうリンクでニュースを引用しているところは結構リンク切れになっているのだが、このアーカイブを使えば消えたリンク先の記事も復元できる。

しかしこの調子で世界中のサイトを時系列ごとに補足していると、ものすごい量のアーカイブになるんじゃないだろうか。
ほとんど世界のインターネットの丸々の複製をいくつも作るようなことになるかもしれない。
このアーカイブは誰がどういう目的でやっているのか分からないが、資料的な価値はとんでもなく高いと思う。

そういうものがビジネスになる時代なのかもしれない。
これは久しぶりに面白いものを見せていただいたという感じだ。






このサイトの2年前のデザインはこんな感じだった
今もあまり変わらないが手作り感覚一杯のサイトという感じじゃないだろうか
それはともかくこんな弱小サイトまで補足していたらこのアーカイブのサーバには
現実のインターネット世界がいくつも入るような容量が要求されるんじゃないだろうか



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OSX-NAVIさんだが新サイトに移転ということなのか、分家ということなのか暖簾分けということなのかよくわからないが新しいサイトができている。

お気に入りアプリケーション検索というそのまんまな名前のサイトになっているようだ。
移転ということなのかもしれないので、ちょっと様子を見るがリンクも書き換えるかもしれない。


それとdpsさんが復活に向けて策動中とのことだ。数日中に何らかの変化が現れるかもしれないという力強いコメントがあり。心強いことだ。


ちょっとだけ愛Mac!さんのBBSもどれも落ちているようだ。こちらのBBSもスパム投稿の嵐で対策に苦しんでおられたようだが、またこれが大量に来たのかもしれない。
どちら様も今は受難の時なのかもしれないが、ガンバって復旧して欲しい。


それと当サイトのBBSもスパマーのスキャンの対象になっているようだ。
前にも書いたことだが、投稿される皆さんは「メール」欄にメールアドレスを書き込まないようにしてもらいたい。
スパムメールがどんどん来るようになってしまう可能性があるからだ。
どうしてもメールアドレスを書き込む必要がある場合は、本文に
「nmuta2003アットマークyahoo.co.jp
アットマークを@に差し替えてください」
という人間にしか読めないような書き方をしてもらいたい。
そうしないとスパムメールが飛んできて迷惑をおかけしてしまうかもしれないからだ。



2006 年 11 月 23 日





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Torus Trooper
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

これもMacGameさん経由で知ったゲーム。

これはこちらのサイトで紹介されているオープンソースのゲームで、とにかくスピード感を楽しめるシューティングゲームをやりたいという方には勧められる。

こちらのオリジナルはD言語で書かれているという途方もないゲームなのだが、そういうものもOSXに移植できるらしい。
リンク先のサイトではそういうD言語で書かれたオープンソースのゲームをOSXに移植したものが集められている。

カーソルキーで前後左右に移動、controlキーかZキー押しっぱなしで連射ができる。
時間切れになる前に敵キャラを撃破または追い越すことでクリア、ボスキャラ撃破で時間がプラスになるし、やられればマイナスになるというシンプルなルールだ。






Torus Trooperはパイプのようなフィールドを高速で駆け抜けながら
ひたすら敵を撃破するという条件反射系シューティングゲーム
Xキー押しっぱなしでエネルギーを溜めて徹甲弾を発射なんてトリッキーな技もある



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POING
(Shareware)
OS10.4Tiger対応

これは3Dなピンポンゲーム。
それだけのことなのだが視点が2次元的なのと3Dなのとでは全く操作性は違う。
向かってくる球が微妙に曲がっているようだし、普通の速度でやってもかなり目測を誤るから高速でやると勝てない感じだ。

キーはカーソルキーで左右。
サーブ権がある時は上キーでサーブ。
それで相手を抜いて相手の後方にボールを打ち込めば良い。
ただそれだけの単純なゲームなのだが、結構熱くなるんじゃないだろうか。
2プレイヤーモードで文字キーとカーソルキーで二人対戦もできる。
コンピュータ相手に黙々とやるのと違って人間同士は盛り上がるんじゃないかと思う。






POINGのゲーム開始
オプション画面ではプレイヤー、フィールド、ボールの種類などを選べる





あとはただひたすら左右に動いて飛んでくる球を打ち返すだけの
単純なピンポンゲームなのだが視点が3Dになるだけで異常に難しく感じる


2006 年 11 月 24 日





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ClamXav
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

UNIXベースのオープンソースclamavエンジンを利用したウイルスワクチンソフトのClamXavが装いも新たに生まれ変わった。
見た目的にはアイコンデザインが前よりちょっとだけ垢抜けしたり、ローカライザーのE-WAさんの努力の甲斐あって、日本語化もかなり進んできているところなどが目につくところだ。

また実際に使ってみたところでは、安定性は格段の進歩がある。
このアプリを最初に紹介した当時にはメールのメッセージフォルダを、ひとつずつスキャンしても途中で止まってしまうといういかにも『手作りの安定性』のおかげで、ホームフォルダの中全体をスキャンしたい時には数十回に分けてスキャンしないといけないという不便さがあった。
ところが前のバージョンあたりからほぼ停まらなくなり、今回さらに安定性が向上したようなので
"~/Library/"
を全域スキャンをかけてみたが何の問題もなく動いた。
心なしか処理速度も速くなったように思う。

この分なら週に1回とかホームフォルダ全域を指定してスキャンさせても良いかもしれない。
多分夜の間に作業を完了してくれるだろう。それくらい実用性が高くなった。

また面白い機能としては今回からコンテクストメニュープラグインが同梱されるようになった。
前回からメニューエクストラのClamXav Sentryもセットされているが、さらにコンテクストメニュー、つまり右クリックなどで指定しているファイルやフォルダをすぐにスキャンさせることがワンクリックでできるようになった。

チョットしたことだが、ブラウザの自動機能でダウンロードされた怪しいファイルが、本当に開いても大丈夫なのか確認したいという時には便利な機能になるだろう。

ただし、このプラグインを
"~/Library/Contextual Menu Items/"
に入れるだけでは再ログインしても何も変化が現れない。
PISCESさんに寄せられたE-WAさんのコメントによると、このプラグインのパッケージを開いて中身の
"~/Library/Contextual Menu Items/ScanWithClamXav.plugin/Contents/Resources/ja.lproj"
というフォルダを外に出せば問題なく認識する。
これはチョットしたローカライズファイルの不具合のようなのですぐに改善されるだろう。






ClamXavのスキャンログを見てみると最新のウイルス定義ファイルは
78531種類のウイルスを特定するという表示になっている
Mac向けのウイルスは7万個もあるわけではないから
これはWindowsなどでしか発症しないようなウイルスも対象になっているということだろう
しかし「ワーク」君の証言によると昨年のWindowsウイルスは11万種も確認されているので
全てのWindowsウイルスが対象になっているというわけでもなさそうだ。





見たところ、英語表示だったスキャン内容の表示も日本語になっているなど
かなりローカライズの作業もはかどっているようだ
またいつもテスト用に使っているmp3genなどのトロイの木馬実証コードも
ちゃんと隔離しているので動作も問題ないようだ





今回はホームライブラリフォルダ全域をスキャンさせてみた
2時間ほどかけてスキャンは無事完了した
この分ならホームフォルダ全域をスキャンさせても問題なさそうだ





今回のバージョンアップのもうひとつの目玉はコンテクストメニューからの操作が可能になったこと
しかしそのままインストールしただけではコンテクストメニューには何も現れない
プラグインのパッケージを開いてなかの「ja.lproj」というフォルダを外に出す





ファイルやフォルダを選択しながら右クリックをかけると
ClamXavでスキャンする」という項目が現れる


2006 年 11 月 25 日





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MiniBrowser
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

WebKitベースのわずか600KBという軽いブラウザ。

こういうコンセプトのブラウザは各国で色々作られている。
これはオランダ製(?)と思われる。
こういうブラウザの共通の仕様として、ジャンル別にソートできるブックマークなんか備えていない。
履歴は残るのでそういうものをたどることはできるが、一度終了すると前回の履歴は残っていない。
タブブラウジングにも対応していない。
それどころかキャッシュも利用していないようだ。

どうやらデベロッパーツールに入っているWebKitの「MiniBrowser」をそのままコンパイルしたようなシンプルなブラウザということなのかもしれない。
プリントボタンやダウンロードボタンはついているが、要はキーワードでどんどんネットを検索して、気に入ったものをどんどんプリントしたりダウンロードするだけという用途に特化したブラウザだ。
これは結局「軽いブラウザ」と銘打って次々出てくるブラウザが、どれもこれもどんどん機能を追加していって皆重いブラウザになってしまうということへのアンチテーゼなのかもしれない。






MiniBrowserの表示はこんなイメージ
WebKit系ブラウザの標準的な表示能力はある
ブックマークもタブもないが最低限必要な能力は揃っている





履歴だけはこうして残るので起動している間は前のサイトをたどることができる
しかしこれも保存はされないので次回起動したら全て消えている
史上最軽量とはいかないが表示が非常に軽いのでweb制作者が
手っ取り早く表示を確認したい時にはSafariよりも便利だろう


2006 年 11 月 27 日





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Cyberduck
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応

この週末にいくつか愛用しているアプリを一気にアップデートした。(普段いかにさぼっているかを思い知らされる)

現在メインで使っているftpアップローダのCyberduckもニューバージョンアベイラブルとなっていたのでアップデートした。
(これはサイトから新しいバイナリをダウンロードしなくてもアップデートボタンをクリックするだけで、自動的にダウンロード、展開、インストール、旧アプリ本体のゴミ箱への移動をやってくれる。システムのソフトウエアアップデートみたいに自動化されている。
最近こういうアプリが増えてきて便利になってきている)

ところで新しいバージョンはv.2.7ということになるが、ちょっと不安定になってきているところが気になる。
それにこれはftpを置いているサーバとの相性の問題だろうと思うが、アップロードするたびに
「アクセス権の変更ができませんでした」
というアラートが出て動作が止まってしまう。
これは環境設定に入って
「アップロード後にアクセス権を変更」
という設定項目のチェックを外すことでクリアできる。
どうやらこのバージョンから追加された新機能のようで、アクセス権の補正を忘れてアップロードしたサイトが、自分はちゃんと見えているがそれ以外の人からは見えないというエラーを防ぐための自動機能なのだろう。
しかしGeoCitiesのサーバは外からアクセス権を書き換えることを許可していないようでここで、全てエラーになってしまう。

これは設定のチェックを外すだけでクリアできる問題だが、それをクリアしてもアップロードのあと再ログインに失敗したりリストの取得に失敗したり、そのまま落ちてしまったりということが続いている。
このCyberduckは使い勝手では今Mac用で手に入るftpcアプリではナンバーワンだと思うし、そういう定評も定着しているので、このチョットした不具合はすぐに改善されると思うが。


<翌日註>
昨日Cyberduckの不具合について書いたら、どういうわけか今日もうアップデートがかかってきた。バージョンナンバーは同じv.2.7だ。
マイナーリペアがされたということなのだろうか。
そういえば昨日は2番目のディレクトリに入った状態からブラウザの上向き矢印キーで上の階層に戻ろうとするとほぼ100%近い確率で「認証に失敗しました」という表示が出てリストも取得できない状態が続いていたが、先ほどのアップデート以降この問題は解決したようだ。
作者さんもこの問題を認識していて改善したということなのだろうか?
それにしてはバージョンナンバーがv.2.7のままというのが不思議なのだが。






Cyberduckでアップロードをすると「アクセス権変更に失敗した」というアラートが出る
これは私のサイトを置いているサーバとの相性の問題で誰でも出るわけではないと思う
GeoCitiesのサーバはどうやらアクセス権を外から補正することを許可していないらしい
アクセス権はサーバのマスターに強制的に従わせるという設定になっているようだ
そういうサーバにアップロードするとこういうエラーが出てあとのリスト取得にも失敗する





この対策は設定項目の「アップロード後アクセス権を変更する」のチェックを外す
親切設計な自動機能なのだがちょっと私の場合はあだになったようだ


2006 年 11 月 28 日





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AbiWord
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

MSWordとの完全互換を狙ったワープロソフト。
そういう趣旨のものならOpenOffice.orgをはじめいくつかあるが、これはWindowsやLinuxなどともプラットフォームを共用しながら、OSXに一番ネイティブに馴染んでいるという意味では、なかなか注目すべきアプリだった。

これもバージョンが上がっているというので試してみた。
前に試した時には日本語対応がいまいちだったためか、入力中の変換前の文字が見えなかったり日本語で使うにはいくつか不便な部分があったがそういう細かいところも修正されている。

このバージョンから数式などを入力できるLaTexに対応した。
そういうスクリーンショットも出ているがこのLaTexがなかなか手に負えないシロ物なのではっきりいって私には使い方がよくわからない。
MSWordAppleworksのΣ等式プラグインのように分かりやすく改良してくれると良いのだが。
どなたか使い方をマスターしたら教えていただければと思う。
もっともこういう機能が必要なのは大学の論文で数式を書かなくてはいけない人か、数学か理科の教師くらいのものだろうが。

ワードファイルに関してはなかなか使えるアプリになっていると思う。
問題はこれもバージョンが上がっているといっても05年の9月が最後のバージョンアップでそれ以降アップデートされていないことだ。
(どんだけアップデートをさぼっているんだ?>オレ)
これなかなか面白いワープロソフトだったので、引き続きブラッシュアップして欲しいのだがもう終了ということなのだろうか。






AbiWordは日本語でも使いやすいように改良された
あと問題は昨年9月からバージョンアップが停まっているということくらいか





MSWordAppleWorksは同梱のEquation Editorというアプリを駆使して
このような数式、化学式、ギリシャ文字などの書体を作成することもできる





しかしそれはAbiWordでは読み込むことができない
AbiWordはLaTexをサポートしたためにルールが違うようだ
だからLaTexの使い方を覚えなくてはいけないのだが私にはちょっと理解できない
幸い理解できないと困るような職業ではないのだが・・・



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チョットした不具合情報



アクロス USBワイヤレスオプティカルマウス AMS-WS1


先月入れたこのワイヤレスマウスだが、なんとつい先ほど動かなくなってしまった。

正確にはマウスをいくら動かしてもポインタが画面の一番上のメニューバーの上に張り付いて上下に動かなくなってしまった。
左右には問題なく動いている。
モーションレーザーのレンズに傷が入ってしまったかと思って、拭いたりしたが改善せず。
ワイヤレスの通信がうまくいっていない可能性があるので、USB側とマウス側のリセットボタンをそれぞれ数回押して試してみたが、変化なし。

ここでハードウエアの故障を疑いはじめる。
「マウスなんて滅多に故障なんかしないだろう」
と箱と一緒に保証書を棄ててしまったのを思い出して少し後悔しはじめる。
それでこのワイヤレスマウスはMac miniで使っているのだが、抜いてiBookに繋いでみた。
するとこちらでも同じ症状が・・・
これはハードの故障臭い。
保証書もないしマウスなんか交換してくれないだろうから、泣き寝入りか?

ちょっと絶望的な気分になりかけたところで、ふと思い立ってマウス本体に入っている電池を一度抜いてみた。
そしてまた元のところに電池を差してもう一度テストしてみた。

するとなんと何事もなかったかのように普通に動いているではないか。
Mac miniに差してみても全く問題なく動いている。

結論を言えば、原因は分からないのだがマウスでも再起動が必要なことがあるということだ。




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ChemicalBurn
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

画面に散らばるドットから放射されるミニドットがネットワークが変化する様を表すスクリーンセーバ。
この絵ヅラを見ていて思い出したのはARPAnetの最初のノードからインターネットがどういう風にできていったかという、UCLAで見せられた概念図だった。

最初の回線はUCLAとスタンフォード大学のホストコンピュータ間でつながった。
すぐにユタ大学などを含めた4ノードの四角いネットワークが開通した。
しかしこの四角いノードが外にどんどん広がっていくにつれて不思議なことが起こった。

ネットワークが外に広がっていくと、核になるノードとそうでないノードができる。どういうことかというと枝と幹という部分ができてくる。当然幹線になるノード間のネットワーク負荷は大きくなってくる。
やがてそれが限界に近くなると、それをバイパスするようなネットワークが外側にできてくる。
すると今度はそちらが幹線になってかつての幹線はトラフィックがどんどん減っていき、やがてはネットワークの外縁になってしまう。

インターネットではもっとも初期のノードのなかにもほとんどトラフィックが無くなって回線そのものが廃止されたところもあるという話だった。

これは不思議な現象だ。人間の脳内でもニューロンがほぼこれと同じようなことをやっているそうだ。ネットワークも生き物のように変化し続けているという話をこのセーバを見ていて思い出した。

こういうのを数学では「複雑系」と呼ぶんだったっけ?
ひとつひとつの要素は非常に単純な原理で動いているのだけど、その要素がたくさん集まると予想不可能な複雑な動きをするという考え方だったと思う。アリの集団の行動のような。
なんていろいろなことを考えさせられる不思議なセーバだ。






ChemicalBurnはネットワーク模式図のようなニューロン発達模擬実験のような不思議なセーバ


2006 年 11 月 29 日





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Skip Checker
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

G4以降のiBook、PowerBook、intelのMacBook、MacBook ProなどのモバイルはSMSを搭載している。
このSMSを活用するアプリは前にも固めて紹介したことがあるが、このSMS(緊急モーションセンサー、Sudden Motion Sensor)はモバイルの落下事故の時にハードディスクを守るために内蔵されているということはMacSaberのところで書いた。

これはモバイルが落下するというモーション(加速)を機械的なメカニズムで感知してそのセンサーの信号をトリガーにして、ハードディスクの記録再生ヘッドをアームごとサヤの中に避難させてディスクの安全を守ろうというメカニズムだ。
だからこのメカニズムはモバイルにしか内蔵されていない。iMacやMac Proなどには内蔵されていないしされることもないだろう。

ところでこのSMSを使っていろいろ面白いことができる。

モーションセンサーの信号をアプリの動作のトリガーに変換するSmackBook Proを、複数のデスクトップを仮想的に切り替える VirtueDesktopsと組みあわせて、
「iBookをちょんと叩くだけで画面がくるくる回転してMacOSXとWindowsXPが切り替わる」
というYouTubeで大きなセンセーションを呼んだ使い方もできる。
これは実際に試して見たが、とてもじゃないけど仕事用のMacにインストールして実用に使えるようなシロ物じゃない。でもすごく楽しいギミックではあった。

他に先のリンクに挙げたMacSaberはこのSMSを利用してMacモバイルをライトセーバーに変えてしまおうというアプリだった。
これは楽しませてもらったが、このアプリのおかげで数千台のMacBookやiBookがリペアに出されたという噂があるとかないとか・・・。


このSkip Checkerもまあ遊びアプリに近いが多少の実用性がある。
メインの機能はiTunesと連動して、ちょんとiBookを叩くと今演奏中の曲を飛ばすという機能だ。

これは面白い。
何かしている時にバックでiTunesで音楽を聴いていたとする。ちょっと今の気分に合わない曲が流れてきた時に、いちいちアクティブアプリをiTunesに切り替えて曲をスキップするのは面倒だ。
これならiTunesをアクティブにしなくてもiBookをちょんと叩くだけで次の曲にスキップする。面白いんじゃないだろうか。
あまり叩きすぎてiBookの調子が悪くなっても~自己責任~なんていう流れはもう飽きるほど書いていまさらだが毎度のことである。

CPUのリソースは結構喰うようなので、Photoshopなどの大物アプリのバックグラウンドでiTunesを聞きながらこれでスキップというような使い方はあまり考えない方が良い。
やはりどちらかというと遊びアプリか。

他には前後左右上下のモーションを「上」とか「右」とか英語でしゃべらせる機能とか、モーションに合わせてOpenGLらしいスクリーンが変化するとかのギミックもついている。






Skip CheckerはSMS(緊急モーションセンサー)の信号を利用するアプリ
ここではモーションの方向を「下」「前」などの英語でしゃべる機能が実現されている
どれくらいの加速で知らせるかをここでスレッショルド(閾値)の設定で調整する
これでMacにどういうモーションがかかっているかをリアルタイムに知ることができる





こちらがメインの機能かもしれない
このスレッショルドを越えるモーションを感じるとiTunes演奏中の曲をスキップする
今の気分に合わない曲がかかったらちょんとMacを叩いてみよう





モーションに合わせて図形や背景がビミョーに変化する機能もバインド
あまり意味はなさそうだがそれもいろいろ設定できると面白そうだが



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これすごいな。
編集だけでここまでできてしまうなんて、まさに「神」じゃないだろうか。
演奏は素人だというが、音楽をよく知っている人だと思う。
そうでないとここまではできない。




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NanoFibre
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

iPodを愛用しているユーザの中で、特にiPod nanoのような容量の小さなものを使っている人たちはある共通の悩みを持っている。
それはiPodに入っている曲目のリストを更新するのが面倒だということだ。

私の場合はiTunesのライブラリがそのまま入ってしまうような容量のiPodを使っているので、気分を変えたい時にはスマートリストで対応しているが、iPod nanoやiPod Shuffleの場合はリストの変更は手動でドロップして曲を入れ替えてやらないといけない。
iPodを買ったばかりの新品のころはこの作業が楽しいので毎日それをいそいそとやるのだが、慣れてくるとだんだんこの作業がめんどくさくなって結局同じ曲ばかり聴いているという人も多いに違いない。

そこでこのアプリはそういうiPod nanoユーザのために自動的に曲目リストを作成して、自動的にiPodをシンクロさせようというアプリだ。
これでまず使用しているiPodの容量を設定して、あとは実行するだけで使用しているiPodの容量に合わせた曲目リストが完成する。
ただしこのプレイリストに何らかの条件付けをすることはできない。
手持ちのライブラリの中から全くアトランダムにリストを自動生成するだけだ。

それでも面白いんじゃないだろうか。
同じ曲ばかり聴いて飽き飽きしているiPod nanoユーザにはお勧めできる。
新しい曲リストを毎晩自動的に生成するdaemonもインストールできる。
これを使えば本当にiPodを繋ぐだけで毎日違う曲目を聴くことができるので、面倒な操作は一切したくないというものぐさなユーザにはぴったりだ。






NanoFibreの操作画面はシンプルそのものだ
使用しているiPodの容量を設定すれば良い
あとは「Make Playlist」で対応するリストを自動生成してくれる
また「Install Daemon」をクリックすると毎晩新しいリストを自動更新してくれる





動作が完了するとiTunesにNanoFibreというリストが登録されている
あとはiPodを繋ぐだけでこのリストの曲がiPodに上書きされる



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サイトのデザインを今の形に変えてほぼ1年くらいだと思うが、そろそろ飽きてきた。
とりあえずトップページや各メニューページが一時期非常にごちゃごちゃしていたので、簡素化する方向で整理している。

一時期ソフトバンクBBのスボケなサポートのおかげてアカウントを失ってしまい、GeoCitiesの鬱陶しい広告が出てしまっていた。
このコードが異常に重かったので改善してくれと申し入れても
「当サービスは広告収入によって成り立っています。他の環境をお試しください」
と木で鼻をくくったような対応をされて、どうにもならなかったので
Safari Blockで広告をブロックしてくれ」
というお願いを掲げていた。
しかしこれもあまりスマートなやり方ではないと思っていたので広告が表示されない新アカウントにサイトを引っ越すことでこの問題を解決した。
(結構な手間だったが、これでいつでもどこでも引っ越しはできるという確信は得られた)

あと自動翻訳のページへのリンクを各メニューにつけていたがこれも止めた。
アクセス解析を見てみると、このサイトは海外からのアクセスが予想以上に多い。
海外のブログで
「mil aplicaciones (en japo) 」
(たくさんアプリケーションがある、日本語だけど)
というような記述も見つけた。
残念ながら主に私の能力の問題でスペイン語には対応できないのだが。

それでも一時期英語対応も考えて、実際に作ってみたがとてもじゃないが更新の手間を考えると自分で英語サイトも作って運営を続けるというのは不可能だと悟った。手間は倍以上になるからだ。

それでOCNの自動翻訳サイトにリンクを張っていたのだが、それほど利用されているふうでもないし外国人の方は自分の使いやすい翻訳サイトを使って閲覧しておられるようなので、もう意味は無いと判断し削除した。
(それにこのサービスは1000ワードを越えるとそこから下は翻訳されないのであまり実用性もなかったのだが)

あとはYahoo!とGoogleの検索フォームも削除した。
これはYahooディレクトリに登録された記念とかそれぞれ意味があったのだが、Yahooディレクトリから飛んでくる人も思ったよりも少ないし、いまはGoogleのフォームはブラウザについているからどちらも意味がないと思い削除することにした。

またサイト一番下に掲載していた
「Appleはリンゴのことで米アップルコンピュータとは無関係です」
というのも削除することにした。
これも曰くを書けばAppleさんとちょっとやり取りすることがあったのだが、高圧的なAppleさんの物言いに頭に来たという理由だった。
それまでは「Made on Mac」というお決まりのバナーとAppleサイトへのリンクを張っていたのだが、Appleさんのあまりの高飛車な対応にちょっと不快感を感じて、バナーを削除して手製リンゴマークとAppleとヘルベチカで打ったテキストを貼っていた。
(リンク先はもちろん青森県農林局のリンゴ普及推進課)
もちろんこれはAppleの製品サポートが不満とかのチンケな問題ではない。
ブランディング担当と見解の一致が見られなかったということだ。
しかしこれももうどうでも良くなったので削除。


代わりに最近掲示しているのは秋山先生 著作の
「皆様へのお願い」
というMac系サイト利用の心得だ。
これはMac日記の日々さんのトップに掲げられたリンクのソースをそのままコピーさせていただいた。
この秋山先生の論旨に共感したからだ。

最近、マカがMac系サイトを叩くような書き込みを目にする。
変な正義感なのか、潔癖性なのか知らないがこういう場合のマカの粘着ぶりをみているとなんだか信じられないような不快感を感じてしまう。

そういう荒れたサイトを見ていると私などは
「マカも随分エラそうな口がきけるようになったんだね」
と思ってしまう。
ほんの数年前にはMac系の雑誌は次々と廃刊になって、しかも残ったMac雑誌も石井めぐみに
「Macは爆弾マークが出るからカワイ~」
なんて対談をやらせたり
マカファミリーにインタビューして
「小学生の子供がWindowsをいれたら『気持ち悪いからMacintoshに戻してくれ』と泣くんです」
なんて言わせてみたりMacの情報ソースってもう終わってるなという雰囲気が濃厚に漂っていた。
(小学生の子供がMacでないと気持ち悪いなんて泣いたりするか?)

Mac系サイトも店じまいが相次ぎ、このままではMacの情報はもうどこでも手に入らなくなるという危機感を感じていた。
秋山先生が例の「お願い」を書かれたのは10年以上前だが、10年前からMacの情報ソースは長期凋落傾向が続いていたと思う。

それが私がこんなサイトをボランティアだろうがなんだろうがやっていこうと思った動機だ。
個人ができることなんて知れていると思うが、それでもそういうボランタリーなサイトがたくさん出てきて有益な情報を少しずつでも提供すれば、全体としては強力な情報ソースになるに違いないということをサイトを始めた時から思っていた。
私の知名度とか、利益になるかとかそんなことはどうでも良いと思っていた。

そういう有志のサイトがどんどん出てきてくれないと、Macなんて本当にごく少数の「マニア」が自分たちだけが知っているテクニックでやっと使いこなせる泡沫プラットフォームになってしまうという危機が非常に現実的だったと思う。
ところがiPodのヒット以来、Macもシェアを回復しているとかなんとかそんなニュースが流れているせいなのかどうか、最近またマカは慢心しているのじゃないだろうか。

しかしMac系サイトたたきなんかやっている場合だろうか。
相変わらずMacに関する情報はWindowsに比べれば非常に手に入りにくいと思うのだが。
どんな形であれ、ボランタリーなサイトは応援するというような鷹揚な気分になれないもんだろうか。
(アフィリエイトを貼っただけで暴利を搾取しているなんて被害妄想もいいところだ。スポンサーでもつかない限りアフィリエイト程度ではやっぱりボランティアだという現実は変わらないと思うのだが、世の中にはそういうものを全て悪意でとらえる人が多いということに失望を感じざるをえない)

ちょっと愚痴が入ってしまったが、ずっと心に引っかかっていたことなので書かずにおこうと思ったが書かずにいられなかった。でも私がこの問題に触れるのはこれで最後にしたい。
とにかくMacユーザのサイトというのはどこでも助け合いの精神が横溢していたというのは昔の話なのかもしれないが、私はそういう気分で続けていきたいと思いこのリンクをトップに張らせてもらった。
Mac日記の日々さんには無断でリンクソースをコピーしたお詫びをさせていただきたい。が、それは、その内容に共鳴したからだということでお許しをいただければと思う。



2006 年 11 月 30 日





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Neverball
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 Windows2000~XP対応

OpenGLを利用した3Dな玉転がしゲーム。

盤を選んでカーソルキーまたはマウスの操作で盤を前後左右に傾けて、球を操りコインをゲットしながら時間内にゴールに球を転がしていく。
ただそれだけのゲームなのだが、コインを全部ゲットするというのはなかなか難しい。しかしコースをクリするにつれて難易度は上がっていくので予備の球をゲットするためにもコインはできるだけ穫っておいた方が良い。
特に赤いコイン、青いコインは優先的に穫っておかないとあとのクリアが困難になってくる。

自動的に重力方向に視点が変わるようにデフォルトでセットされているが、固定カメラなどに切り替えることもできる。

SMSで操作するバージョンもあるということで探してみたがそのソースは見つけられなかった。
でもこのゲームの主観目線でSMSで操作したら酔いそうだ。
乗り物酔いをしやすい人はカーソルキーでやっているくらいがちょうど良いと思う。


同梱のパターゴルフゲームもなかなか奥が深そう。






Neverballはシンプルな玉転がしゲーム
カーソルやマウスの操作で盤面を前後左右に傾けて球をゴールに持っていく





最初は簡単なのだがだんだんコースの難易度が上がってくると急に難しくなる



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今朝の日経朝刊一面のニュース
「知財高裁が『博多ひよこ』の立体商標権の主張を退ける判決」
これは画期的な判決だ。

2ちゃんねるあたりで「音楽著作権の寄生虫JASRACは氏ね」なんて便所の落書きのようなことを書いている連中が知財についてどの程度勉強しているのか圧倒的に疑問なのだが、この判決はこういう便所の落書き連中にちょっとは光明を与えるなんてことはこの程度の低い連中には当然理解できないだろう。

ことの発端は博多の老舗銘菓の「博多ひよこ」というまんじゅう菓子が、可愛らしいひよこの形をして博多ッ子には馴染みが深いのだが、この形を真似した菓子メーカーに対して「商標権の侵害」を訴えているということになる。
知財高裁ではこの訴えの根拠になっている「商品の形も含めた商標権登録は有効か」ということが争われている。

この「商標権の侵害」というところがこの裁判のミソで、単にデザインを盗まれたのなら意匠の盗用ということになるのだが、この原告は
「博多ひよこは単に商品名だけでなくこの商品の形も含めて商標を形成している。だからデザインを盗用されるということは商標権を侵害されていることになる」
というのが訴えの趣旨だった。
このニュースのもうひとつのミソはこの裁判が普通の裁判所ではなく、知財高裁というところで判決が出されたということだ。

知財に関する裁判は今まで時間がかかりすぎるし、それに裁判官や弁護士も知財の専門家でない場合が普通なので、証拠調べから何から手間が多すぎてしかも誤審が多いということで今まで問題になってきた。
知財の専門家といっても単に特許法や著作権法などの関連法規に詳しいだけではダメなのだ。
例えばPCソフトウエアの知財係争の場合は裁判官も弁護士もパソコンやシステム、アプリケーションのコードなどの話が理解できる人でなくてはいけない。
遺伝子工学の係争の場合はゲノムのことが分かる裁判官でないといけないし、臨床薬の特許権係争の場合は薬学や臨床医学の知識がある裁判官や弁護士が必要になるのだ。
そんなことは普通の裁判所では望むべくもない。
だからこういう知財に関する係争は普通の裁判と切り離して知財高裁というところで扱うということになった。これは昨年からの新制度だと思う。

この制度は大きな意味を持つと思う。
単に特許裁判がスムーズになるという意味だけでない。
今まで日本の裁判所や弁護士、弁理士などの日本の知財を守るシステムは充分な機能をはたしていなかった。
だからアメリカが勝手に自分たちの都合の良いように作った「グローバルスタンダード」を良いように押し付けられた。
そういうことだからウオルトディズニーの死後1000年経とうが10000年経とうがディズニーの著作権は消滅しないなんていういい加減なダブルスタンダードがいくらでも通ってしまうのだ。

ゲノムの特許権にしてもそうだし、例の青色発光ダイオードの裁判だって結局は裁判資料を公開されてしかも特許登録がまだ申請されていないアメリカが結局得をしただけの話だ。
日本は特許や著作権の独自性を失いアメリカのダブルスタンダードに良いようにやられて、肥え太るのはJASRACのような寄生虫団体だけというどうしようもない閉塞状態が続いている。

知財は守らなくてはいけない。知財を戦略的に活かしていかないと日本のような資源のない国は生き残れない。今までそういう論調が支配的だった。
そのこと自体は正論そのものだし、間違いではない。

しかし
「知財は大事だから知財の権利を主張をしているものは全て保護しないといけない、著作権も全ての隣接権者に至るまで無制限に権利保護をしないといけない」
というように極端に議論が振れるのがこの国の伝統的な悪い癖だと思う。
それに便乗されてアメリカンスタンダードに良いようにやられているのだ。


それで当該の判決なのだが、こういう知財の権利主張には「自ずと限度がある」ということを示したという意味で画期的だと思うのだ。
「ひよこのデザインは全国的に周知とはいえない」
というのが判決理由で、これは博多っ子には反論があるところかもしれないが、そんなことで「商標権」をいちいち認めていたら、
「千葉県柏市では馴染みあるデザインなのだ。だからウサギのデザインの製品は当社の商標である」
なんて主張がいくらでも通ってしまう。
そうするともうデザインなどというものは成立しなくなると思うのだ。
その一番最悪の見本が現状の音楽著作権だ。

今からは知財の保護というのは知財の権利者の権利主張をいかに通すかではなく、いかにその権利を制限するかというところに論点が移っていくと思う。
そうしないと知財の活用そのものができなくなるし、新たな産業の開発もできなくなるし、そうなると閉塞と停滞以外の結末はあり得ないのではないか。
だから知財高裁がこういう判断を下したというのは、ニュースとしては
「ひよこまんじゅうが裁判に負けたんだって」
という小ネタなのだが、画期的な判決だったと思う。




anchor

BBSのダウンから始まってサーバの管理会社が事実上の夜逃げ状態で大変なことになっているちょっとだけ愛Mac!さんが、どうやらもう「だめぽ」状態らしい。
それでもう旧鯖には見切りをつけて移転ということになったらしい。
移転先はこちららしいが、残念ながら動くはずのcgiが動かないらしく相変わらずBBSは復旧していない。

今年は「うむらうす」さんのダウンに始まって当サイトのリンク先のサイト管理者の皆さんはそろいもそろって受難の時だった。
「てきぢゃ」さんが復活すればひと区切りなのだが、暫定BBS代替ブログのコメントを見ているとかなり苦戦しておられるようだ。
がんばれ!てきぢゃ・・・さん。








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