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2008 年 4 月 1 日





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Windows用のインストーラディスクをバックアップする等Winで読めるディスクを作る

ちょっと必要があって、Windows用のインストーラディスクをバックアップするにはどうしたら良いか、ディスクをリップするアプリを探していた。

そうしたらそれは灯台元暗しでOSXのアプリケーションフォルダの中に最初からあった。





ディスクユーティリティ
(Bundle)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

インストーラCDなどをディスクをバックアップするには、ユーティリティフォルダにあるディスクユーティリティを使う。
Finderで焼いたディスクはWindowsに渡すと中身が見えないとかの問題を起こすことがあるが、ディスクユーティリティならファイルシステムを相手にあわせて決定できるので、そういう問題が起きない。

以下は操作の手順






ディスクユーティリティを起動してまず新規でディスクイメージを作る





ディスクイメージを作るにあたって、ディスクイメージの名前、
ボリュームの名前、大きさ等をどうするか訊いてくる
ボリュームの大きさはCDやDVDなどメディアの大きさに合わせればいいが、
気をつけるのは書き込み可能なディスクイメージを選ぶこととファイルシステムの選択
相手がWindowsなら「MS-DOS(FAT32)」、MacOS9以下なら「MacOS標準」を選択すること





この表示が出たらひたすら待つこと





生成されたディスクイメージファイルを開いてマウントする
そこに保存しておきたいファイルをコピーする
CDバックアップなら全選択、ごっそりドロップでOK





コピーが完了したら新しいCDディスクメディアを入れてディスクイメージをディスクに焼く
必ずディスクイメージファイルの方を選択してツールバーの「ディスクを作成」をクリック
このようなディスクの準備画面に入るので準備が終わるまで待つ
スタンバイできたら右下の「ディスクを作成」ボタンをクリック


2008 年 4 月 3 日





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メニューバーからクリック一発でBootCampのWindowsで再起動する便利スクリプト

BBSで「Magnum」さんからいただいた情報で、こちらのサイトを見ているとMacからWindowsに切り替えて再起動する機能を追加するには/パソコンよろずQ&Aというエントリを見つけた。
これは便利なので思わず紹介。

Boot CampでWindowsを入れた時にBootCampプラグインのおかげで、Windows画面の下のタスクバー右端のアイコンからワンクリックでWindowsからMacOSXには戻れるのに、OSXからWindowsにいく時にはわざわざシステム環境設定を開いて、「起動ディスク」の設定から切り替えなくてはいけないのが不便だなと思っていた。

使い方はこういうスクリプトをスクリプトエディタでコンパイルしてアプリ化しておいて、スクリプトフォルダに置くだけで良い。

これでメニューバーからのプルダウン一発でWindowsに切り替えられる。


tell application "Finder"
display dialog "コンピュータを再起動してもよろしいですか?" & return & return & "お使いのコンピュータは Windows を使用して起動します。" default button 2 with icon note
end tell
do shell script "sudo bless --device /dev/disk0s3 --legacy --setBoot" password "管理者パスワード" with administrator privileges
do shell script "sudo shutdown -r now" with administrator privileges


なおMacからNTSFのボリュームを読み書きできるようなntfs-3gというコードがあることをこちらで知った。
ntfs-3gでWindowsパーティションをマウントしている場合やBoot Camp アシスタント以外を使ってパーティション切りをした場合は、スクリプトに若干の変更を加える必要もあるらしい。
詳しいことを知りたい人はリンク先の詳細をご覧いただきたい。






Boot CampのWindowsにはタスクバーに「MacOSXで再起動」するメニューが用意されている
このBoot CampプラグインのおかげでワンクリックでOSXに再起動して復帰できる
OSX側はシステム環境設定を開いて起動ディスクを変更しないといけないのが不便だ
このスクリプトはこの問題を解決する





"/Applications/AppleScript/"のスクリプトエディタを開いて上記スクリプトをコピペ
「管理者パスワード」となっているところにあなたのMacのrootパスワードを上書きする
ツールバーの「コンパイル」ボタンをクリックする





シンタックス(文法)エラーがなければこのような表示になる
これを保存をかける





保存先は"/Library/Scripts/"の中
名前は好みだが私はまんまの「Windowsで再起動」にした





"/Applications/AppleScript/"のAppleScript ユーティリティを開く





メニューバーにスクリプトフォルダを表示する設定にして準備は出来上がり





メニューバーのスクリプトアイコンをプルダウンすると
「Windowsで再起動」メニューが現れている
これをクリックすると・・・





こういう確認タグが現れるのでOKボタンをクリックするかenterキーを叩くだけで
Windowsから再起動の動作をはじめる
これは便利





お手軽だがピリッと効くTipsをもうひとつ
スクリプトは文字コードの順番に表示される
なので先ほどのスクリプトの名前を「a)Windowsで再起動」と変更しておく
あるいは数字を最初に持って来てもいい





そうするとスクリプトがリストの一番上に来て操作しやすくなる
ちょっとしたことだがこういうことが操作性を向上させる


2008 年 4 月 4 日





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Leopardのキラーアプリの一つTime Machineを使ってみたぞ





Time Machine
(Bundle)
OS10.5Leopard対応

これまでにここで自動バックアップアプリはあまり紹介してこなかった。
ある意味そういうところでは私はコンサバティブなので、バックアップという最後の生命線を機械任せ、ソフトウエア任せにしたくないということがあってバックアップを取るのはこれまで全て手動でやってきた。

実際これまでに何度かバックアップのおかげで助かった経験をしているので、常に
「このディスクが飛んでもあのディスクがある」
ということを考えながらオペレーションをしてきた。

自動同期ソフトにこれまで手を出してこなかったのはそういう理由だ。
任せることができるアプリがあるかもしれないが、もしそのアプリが何らかの理由で、例えば設定間違いとか何かとコンフリクトしてとかそういう理由でちゃんと動いていないことに気がついていなかったらどうなるか・・・と考えるととてもじゃないけどそういうものに命を預ける気にならない。

だからAppleの新製品発表会で「Time Machine」なるLeopardの新機能が発表された時にも、私は慎重だった。
そういうのがあっても、それがちゃんと動くとしても、それでも手動バックアップと並列で使うことだろうなと思う。


でもこのTime Machineだけはこれまでの自動バックアップアプリとは違う何かを感じさせてくれた。
何よりも「タイムマシン」というネーミングが良い。
これまでにバージョン不適合のアプリをインストールしてシステムを飛ばしたことがあったが、あの時はさすがに
「神様、昨日のMacに戻してください」
なんて無意味な言葉を口にしていた。

変なアプリをインストールしてシステムの調子がgdgdになっても、昨日に戻れれば何の問題もないのだ。

そういう理由でLeopardの目玉アプリのTime Machineを試してみることにした。

これこそLeopardユーザは手に馴染んでいるだろうけど、まだLeopardを導入していない人にとっては
「一体どういうものなのかさっぱり解らない」
というシロ物だと思う。
事実私がそうだった。
Time Machineの、ウインドウが過去に戻っていくあのスクリーンの画像はよく見せられるのだが、あのスクリーンキャプチャだけ見ても使い勝手がどうなのかわからない。
Tiger以下のOSを使っている人で
「Leopardってどうかな?」
と思っている人達はそこが知りたいだろうと思う。

それにWindowsMeの「システム復元」機能という悪評高い前例もある。
WindowsMeは歴代のWindowsOSの中で、MS社がその存在を無かったことにしたがっているOSだ。
Meはある意味Macの世界でいうならCoplandのような存在だったと思うが、このシステム復元も画期的な新機能であったのだが、それを担保するバックヤードの技術も無いままやたらバックアップファイルをふくらませていた。
「復元機能をオンにしているMeは1年使い続けることができない」
当時のユーザからそういう評判を聞いたことがある。

LeopardのTime Machineがなぜそうならないのか、そこが知りたいところだ。
そういう意味でも興味津々ではあった。






Time Machineを使うにはまずシステム環境設定の
Time Machine」に入って左の「スイッチ」を「入」にする
するとすぐにバックアップの対象になるボリュームを
リスト表示するのでバックアアプしたいボリュームを選ぶ
バックアップ先は起動ボリューム以外のボリュームが選択できる





すると120秒以内にバックアップを取り始める
このペインに注釈が書いてあるが24時間以内は1時間おきのバックアップ、
過去一ヶ月は1日おきのバックアップ、ディスク容量が厳しい時には一杯になるまで
1週間に一度のバックアップファイルを残すというルールになっているようだ
それ以外の古いファイルはどんどん消されていくらしい
これがMeの悲劇を繰り返さない工夫ということか





ディスクの容量が足りない時にはこういう表示が出る
ところでこの表示を見ると「バックアップには90GBの容量が必要」とある
iTunesライブラリも含めて75GB強ある私の起動ディスクのバックアップは
逆に言うとわずか90GBで足りるということらしい
それも上記のようにかなり細かい頻度でバックアップを取るようだが、これはスゴい技術だと思う





要求通り90GB以上のボリュームを用意したらちゃんとバックアップを取り始めた





一晩これを走らせておいてメニューバーのアイコンから「Time Machineに入る」と・・・





あのお馴染みのTime Machineのウインドウの行列が出現した
これは幻想的な光景だ
過去のデスクトップがずっと並んでいて下の矢印をクリックして好きな時間をあわせて
右下の「復元」ボタンをクリックするとその時間にディスクの内容が戻ってしまうわけだ





そのバックアップ先のディスクの中身だが差分があるファイルだけ
保存されているのだろうという私の予想は裏切られた
全ての時間のディレクトリに全てのファイルがある
そのファイルの中で差があるところだけ記録しているということだろうか
Tigerが出た時にメタデータを記録するシステムイベントの動きを見ていて
いろいろなことができそうだと思ったことを思い出した
これもその成果の一つなのかもしれない





細かいことだがバックアップを取っている間メニューバーの時計アイコンは逆回転する
見ていると長針だけでなく短針もちゃんと時間を遡っていく
このアニメーションを実現するために相当な枚数のイメージが必要な筈だが
こういうところで手を抜かないのがAppleの面白いところかもしれない



ところでこの設定は一度すると、あとは何もいじる必要が無い。
このバックアップ先のディスクに接続する度に自動的にバックアップをバックグラウンドで取り続けてくれる。
私はFirewire経由で外付けディスクをつないでいるが、これが無線LANで自動マウントされるボリュームだったらほとんど意識しないで使うことができるだろう。
しかもそれば無線LANのベースステーションとセットになっていれば、全く気にならない筈だ。

そういえばそういう製品があった。
それがTime Capsuleかと納得がいった。
最近e-SATAやギガビットイーサしか接続ポイントがないタワー型のディスクストレージが、量販店の店頭なんかでもかなり安く売られているが、それに自動バックップ機能なんかが無線LANでついたら確かに強力だ。
何も意識しないで自宅にいるだけで勝手にバックアップを取ってくれる。

これは良いかもしれない。
それでも私はそれと並行して、別のボリュームに手動でせっせとバックアップを取っているだろうが。







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Leopardの不具合続報〜再起動に失敗する原因はやっぱり・・・・(重要な追記あり)

Leopardを運用し始めて10日目なのでまだあまり解らないところもあるのだが、Tigerから引き続き使ってきたユーティリティがどの程度使えるのかがもっぱらの関心事だったので、ここで一応のまとめを。

まず、懸案のUsanityのApplication Enhancerだが、結論からいうとまだこれは不具合が多くて現状では使えないと判断した。

以前から使っていたステイブルバージョンはLeopardでは全く機能しないのでアンインストール。
BBSで情報をいただいていたベータバージョンのape-25b1もテストしてみたが、確かにこれはちゃんと動くのだが、これを入れるとまた2回に1回くらい再起動に失敗するという症状を再現した。

アンインストールすると再起動で問題を起こさなくなる。
この因果関係がなぜ起こるのかは解らないが、今どきのOSが再起動に失敗するというのはその時点でかなり重症な異常だと思うので、いくつかシェアウエアレジストしているアプリケーションはあるので残念だが、現状では使用を諦めることにした。

今後Usanityから改善されたバージョンが出るかもしれないので、そうしたらまたテストすることにする。
これに伴いWindowShade XFruitMenuなどの大変有用なアプリも休止させることになってしまった。

またコンソールを見ているとクラッシュリポータにClamXav SentryHardware GrowlDashboard Client等がほとんど毎日のようにクラッシュしているのが解る。
どうも全般的に、前から引き継いできた環境は不調だ。






全く機能しなくなっていたFruitMenuApplication Enhancerごと
最新のベータバージョンにアップデートすることで機能した





またWindowShade Xもベータバージョンで機能が復活した
この二つは完全に手に馴染んでしまったのだがApplication Enhancerが原因と思われる
システムが再起動に失敗する不具合が解消できないため残念ながら使用を停止にした





他にもコンソールを見るとクラッシュリポータにClamXav Sentry等が
毎日のようにクラッシュしている記録が残っている
これらのレオパ対応はもう一息というところだ



<追記>
4/6付けでApplication Enhancerを復活させた。
先ほど、また再起動に失敗したからで、Application Enhancerを入れてなくてもこの症状は起きることを確認した。
つまりApplication Enhancerは少なくともその主犯ではないということだ。
では何が原因なのかは現状ではさっぱり解らない。
この不具合はいつでも恒常的に起きるわけではなく、症状が出たり出なかったりするお化け電球のような状態なのが嫌らしいところだ。それだけ検証には時間がかかるし今回のようにミスも出る。
Usanityの名誉のために繰り返し強調するがApplication Enhancerは再起動失敗の主因ではない。

それとClamXav Sentryもクラッシュしたりファイルを監視していないというのもいつも出る症状ではなく、時々出るということだ。
これも嫌らしい。
ただセキュリティソフトの性格上、週に一度はClamXav本体の方でユーザフォルダの全域スキャンとかをやった方が良いかもしれない。



2008 年 4 月 6 日





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Secrets
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

システムやアプリの隠し機能を可視にしたり設定を変更するシステム環境設定ペイン。

これはLeopard導入以前から注目していたが、残念ながらTiger以下では起動できない。
システムやアプリには普通見えているメニューや設定以外に、開発者環境専用の隠し機能や今は実装していないが将来は実装予定の機能のAPI等が隠されている。

有名どころではSafariのdebugメニュー(v.3.1からは日本語環境では「開発」というメニュー名に変わった)などがある。
Safariに関してはキャッシュの無効化等普段からの使用に手放せない機能が入っているのだが、これまではそれを見ようと思ったらSafari Standなどのプラグインを入れないとそれを見ることができなかった。

そういう隠し機能を表示するというプラグインやアプリは、いろいろあるのだが全部でどれくらい隠し機能があるのかというのはなかなか判らなかった。
いっそどこかで集中コントロールしてくれれば良いのにと思っていたら、こういうものが出てきたわけだ。
まさに私が「こういうものがあれば良いのに」と夢想していたものがこのSecretsだった。

今までの所まだ全機能を紹介できるほど私も使いこなしても理解してもいないが、システムやアプリいろいろカスタマイズして使いたいと考えている人には有用なペインだと思う。






Secretsを初めて起動すると「β版なので自己責任で使用すること」というアラートが出る
「警告いたみいる」というボタンをクリックして使用をはじめる
毎回このペインに入るたびに最新の状況を読みにいくようで少し時間がかかる





例えばドックのスキンを変更するアプリが既にいくつか出ているが
2DのTiger風のドックに変更する機能はシステムも持っている
設定変更したらペイン下部の「Quit This」でドックを再起動させる





変更するとこんな感じで2次元的な黒っぽい透明なドックになる
元に戻すのも逆の手順で簡単にできる





アドレスブックにもdebugメニューがあるとのこと
早速チェックを入れて起動してみると・・・





アドレスブックのも何やら面白げなメニューが追加されている
試しに「新規ウインドウ」なんてクリックしてみると・・・





プロジェルとの設定先を訊かれる
暫定的にデスクトップに置いてみると・・・





デスクトップにデータベースファイル、イメージフォルダ等が新設される





そしてこれまでのアドレスブックリストとは別のリストを表示する新規ウインドウが出現
これが何に使えるかまだ良くわからないが仕事用とプライベート用、
公開用と秘密用とか使い分けができないか考えてみたくなる





Safariユーザに喜ばれそうなこんな機能もある
「常にウインドウは一つ」というこのメニューをチェック、Safariを再起動すると・・・
Safariは「新規ウインドウを開くリンク」をクリックしても
常にリンク先を新規タブに表示してデスクトップにウインドウを散らかさない
同様の機能はSafariStandでも実現できるがそういうものが無くても設定可能だ





それぞれの設定の簡単な内容は英語ではあるがオンマウスで吹き出し窓が出て説明される
説明が出るまでの時間を短縮したい場合はポインタを置いてoptonキーを押すとすぐに説明が出る
名前だけでは意味が分からない時にはこういうもので内容を見ることができる


2008 年 4 月 7 日





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再起動失敗について小耳に挟んだ噂

Leopardにして、起動に失敗するという問題が発生していると初日から書いている。
これの原因を一時期はApplication Enhancerのせいではないかとほぼ決めかかっていたが、先日Application Enhancerをアンインストールしているにもかかわらず、やはり再起動失敗を再現した。
Application Enhancerはほぼ無関係だろう。

となると心当たりが無いというかあり過ぎて困るのだが、若干ググって見たところそういう症状もなきにしもあらずというような感じだ。
検索で見つけた同様な事例では、再起動をすると林檎マークが立ち上がるまで十数分待たされた事例があるそうだ。
待っていれば再起動はするらしい。
私自身はそこまで長く待ったことがないので、私のところでも待てばちゃんと再起動するのかどうかよくわからない。
ただ起動する時に普通はハードディスクの回転の立ち上がり音の
「シ〜コ」
というような微妙な音がするのだが、再起動失敗の時にはこの音が全くしないで真っ黒な画面のまま停まってしまう。
このことから考えるとどちらかというと
「再起動に失敗している」
というよりも
「システム終了に失敗している」
というのが正しい表現ではないかという気がする。
今度再起動失敗したら30分までは待って復帰するのか見てみたい。

ところでソースから考えるとちょっと根拠が薄弱なのだがDoubleCommandをインストールすると、再起動に失敗するという記述を見つけた。
本当がどうか全く判らないが、DoubleCommandをしばらく使用不能にして様子を見ることにした。

とりあえずここまで3回は再起動に成功している。






DoubleCommandは全アカウント共通の"/Library/PreferencePanes"に入っている
これを例によて「使わない」フォルダを作ってこちらに移動した(要認証)
これで再起動に失敗する症状が再現するかまたしばらく様子を見る






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jmanはLeopardで復活した(追記あり)

jman(Freeware)
OS10.5Leopard対応

ターミナルで使うコマンドにはマニュアルがシェルに含まれている。
このマニュアルを見るコマンドが
man
であり、例えばlsというコマンドの意味や使い方を知りたい時には
man ls
とすればかなり細かいインストラクションが出てくる。
出てくるのだが、そうでなくても理解しづらいUNIX語であるので、英語ネイティブでもこのインストラクションは意味が分かりにくい。
せめて日本語だったら、少しは解るかもしれない。

そこで日本語のmanページとコマンドを作成してくれたjmanというコマンドを紹介した。
これはGUIでお手軽インストールで、しかも
jman
というコマンドを打つだけでmanが日本語で見ることができるので大変助かっていた。

そのjmanが帰ってきた。

といってもどこかに行っていたわけではない。
jmanはJaguar時代のtcshでのコマンド名称で、Tiger以降のbash対応とともにこのコマンドは
i18n man
と名前を変えていた。
このコマンドは
LANG=ja_JP.UTF-8 man
と変更されていた。
これで勿論Tigerでも日本語のmanが使えていたわけだが、このコマンドは頭の悪い私には覚えられないのだなぁ。

やはり「日本語のmanだからjman」というのが私には理解しやすかった。

今回この覚えられないコマンドがLeopard対応を機に再び
jman
に戻された。

これはありがたい。

今回のことでなんとなくUNIXのコマンドがどうして
ls
とか
cd
とかになっているか理解できた気がした。
ファイルリスト(list)をショー(show)だからls
カレント(current)のディレクトリ(directory)を見せたり変更したりするからcd

というように、ほとんどルー語(ルー大柴の英語)のような感覚で覚えられるからUNIXコマンドって、こうなっているんだなぁ。

最初UNIXコマンドのリストを見た時には、
「コンピュータやっているヤツってどうしてこんなわけのわからない略語を使いたがるのか」
と思ったが、こうして違うものを見せられるとこれって解りやすかったんだなぁとつくづく思う。
何はともあれ日本語のマニュアルが
ジャパニーズ(Japanese)のmanだからjman
になったことは大変喜ばしい。






Leopard対応の日本語のmanはコマンドもjmanに戻って覚えやすくなった
インストールもGUIインストーラで実にお手軽だ



<追記>
このcdの略語についてChange Directoryの略ではないかというご指摘を「少佐」さんよりいただいた。いわれてみればそんな気がする。確かカレントディレクトリという説明を読んだ気がするのだが、今ググってみたところそういう記述も無いでもないが、Change Directoryの記述の方が多数派なのでそっちが正解のような気が・・・







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ClamXavSentryがなんとなく具合が悪い

これも先日書いたことだがLeopard導入以来、ほぼ毎日のようにClamXavSentryがクラッシュして落ちている。

完全に落ちて終了してしまうこともあれば、落ちずにメニューバーには留まっているが
「初期化中。お待ちください」
という表示を出したまま結局止まっているというケースも多い。

常駐してウイルスを監視してくれる筈のメニューエクストラが、いつから止まっていたのかさっぱり分からないとう状態なのは、セキュリティソフトの信頼性として残念なところだ。
前にも書いたようにここらの不具合が治まるまで、本体のClamXavで定期的にスキャンはした方が良いと思う。
相変わらずMac用のウイルスはほぼない状態だが、最近ではWindowsのウイルスを媒介してしまう心配もした方が良いので、やはりこういうものは必要だと思う。

E-WAさんから
「~/Library/Preferences/uk.co.markallan.clamxav.ClamXavSentry.plistの削除を」
というアドバイスもいただき、それも試してみたが、やはりこの症状は改善していないようだ。






E-WAさんより「Sentryのplistファイルを削除せよ」というアドバイスをいただき
Preferenceフォルダを覗いたところなんと同じファイル名のものが二つもあった
これがビンゴかと思ったのだが・・・





相変わらずClamXavSentryは落ちるかサボタージュを続けている
しばらくはClamXav本体をこまめに起動するのが吉






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TimeMachineScheduler
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

LeopardのTime Machineは、まだその確実性が分からないが機能的にはかなり面白いバックアップアプリだということはその紹介に書いた。

面白いのだけどバックアップボリュームをマウントしている間は1時間おきにバックアップを取りにくるのが、かなりウザッたいといえばいえる。
別にフロントのプロセスが影響を受けて止まるというわけではないので気にしなければ良いのだが、そんなに頻繁にバックアップは必要ないという人にはこういうTimeMachineSchedulerのようなアプリもある。

Time Machineの自動バックアップ機能はシステムのlaunchdというdaemonに依存して動いているが、TimeMachineSchedulerTime Machineのこの自動バックアップ機能を停止して、自前のdaemonをインストールするというもの。
アプリの体裁になっているものはdaemonのインストーラ兼設定変更の機能を負っていて、実際の動作はこのdaemonでやるのでアプリは起動しておく必要がない。

daemonをインストールするのがいやだなと思う人のために、本体にもアンインストーラボタンがついているし、本体が何らかの理由で動かなくなってしまった場合でもアンインストーラのスクリプトが同梱されているので安心だ。

試してみたところ、バックアップの頻度を変更できるというのは確かだが、なぜか取った筈のバックアップをTime Machineが認識しないという問題を感じた。
全部認識しないわけではなく、するものとしないものがある。
これも微妙だが、「既知の問題点」にもそれらしいことが書かれているので、改善されていくだろう。
大きな作業をする時には1時間おきのバックアップというのはありがたかったりするが、普段使いでは8時間に1回ぐらいのバックアップでも充分だと思う。


<後日追記>
Time Machineを継続的に使用してみて今ではこういうスケジュールエディタのようなアプリは必要ないのではないかと思っている。

1TBもバックアップディスクがあればTime Machineのデフォルト設定で容量が一杯になることはない。
ここらは多くの人が誤解しているところだが詳細はこちらに書いた。
参照してもらいたい。
WinからMacに乗り換える時の疑問8






TimeMachineSchedulerはシステム領域をいじるので
起動の度にrootのパスワードを要求される





とりあえず起動したところだがこのままではバックアップは始まらない
バックアップの間隔を設定してスケジューラをインストールする
インストールはインストールボタンで





TimeMachineSchedulerはスケジューラ(+daemon)をインストールし
Time Machineの自動バックアップ機能を停止するという説明が出る





この状態でボリュームをマウントすればバックアップは可能となる





スケジューラをインストールした段階でシステム環境設定ペインの
Time Machineのスイッチは自動的にオフになる





バックアップが始まるとTimeMachineSchedulerはこんな表示になる
アプリ本体を起動していなくても定時にバックアップは始まるそうだ


2008 年 4 月 9 日





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Airfoil3
(Shareware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

Macの内部の音源を自由に選択して、AirMac Express等を自由に選択して複数のスピーカに同時でWi-fiで音楽を飛ばすアプリ。

このAirfoilがいつの間にかバージョンが3にあがっていて、といっても結構前のことなのだろうけどLeopardに対応したということらしい。

というよりも2から3にバージョンを上げるにあたってクーポンはあるものの有料アップデートということになっている。アップデートしないとLeopardでは使えないので仕方なく・・・いやいや、喜び勇んで3に上げた。しめておよそ$10(およそ1000円)なり。

これではPantherには対応しないので、家の中でまた複数バージョンが並列することになるわけだ。
さらにバージョン3を入れると今度は
「AirMac Expressのファームウエアが対応していないのでアップデートせよ」
というアラームが出る。

そこでAppleのサポートからこういうものをダウンロードしてきた。





AirPort Express Firmware Update 6.3 for Mac OS X
(Freeware)





AirPort Express Firmwareを起動するとこういう管理画面が出る
どのAirportがアップデートされていないか表示されるので
選択してアップデートボタンをクリック





Airfoil3を起動する
2と違っている部分は「Computer」という項目が見えること
Wi-fiで音楽を飛ばしながら内蔵スピーカーやライン出力でも音楽を鳴らせる
家中音楽だらけにできる新機能だ



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Airfoil Speakers
(Shareware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

またAirfoil3にはAirfoil Speakersというアプリも同梱された。

これは一言でいえば手持ちのMacを簡単にAirMac Expressに変えてしまうというアプリだ。

Airfoilは無線で音楽を発報するだけだが、このAirfoil Speakersは受信する側の機能追加する。

Airfoilで音楽を飛ばす時に、このAirfoil Speakersを起動した別のMacがあったとしたら、そのMacもAirMac Expressとして見える。
Airfoil Speakersを起動したMacは別のMacにアクセスされると受信した音楽を内蔵スピーカーやラインに出力する。

AirMac Expressはいくつも持っていないがMacなら何台もあるという人は、これで音楽を飛ばしたり受信したりでますます家中を音楽だらけにできる。
楽しい。






Airfoil Speakersを起動すると待機画面が現れる
別のMacから接続されると音楽無線で受信し出力できる





このアプリはメニューエクストラとして常駐するのでジャマにならない
待機画面を呼び出して受信音量を調整したい時にはメニューバーからプルダウン
終了もここから



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ClamXavSentryKeeper
(Freeware)
OS10.4Tiger対応

BBSでE-WAさんから教えてもらったアプリ。
というかアイコンを見ればお分かりのようにAutomatorで組んだアプレットと言うべきか。

先日来というかLeopard導入以来ClamXav同梱の常駐ウイルス監視メニューエクストラClamXav Sentryが毎日のようにクラッシュする、起動していても「初期化中」の表示を出して停まってしまう等の問題が起きている。
Sentryに頼らずに定期的にClamXavを起動してこまめにウイルススキャンをすればいいのだが、これが便利だっただけにSentryが忘れられない。

このClamXavSentryKeeperは名前の通り、ClamXavSentryが落ちたら5秒以内に自動的にClamXavSentryを起動してくれるというもの。

面白いことを考える人がいるものだ、というべきか、これは便利だと言うべきか、それほどClamXavSentryは不安定だと言うべきか・・・
とりあえずこれが本当にLeopardで動くのか、作者さんもいまいち自信がなさそうなことを書いておられるが、しばらくログイン項目に入れることにした。
とたんにClamXavSentryがクラッシュしなくなったり・・・世の中というのはそういうものだが、効果があるかしばらく様子を見てみる。




ところでこのClamXavSentryKeeperのおかげというわけでもないだろうが、ClamXavSentryが、インストール以来初めて
「ウイルスを発見した」
というアラートを表示した。






ClamXavSentryKeeperを入れたとたん・・・というわけでもないだろうが
ClamXavSentryがアラートを初めて発した
dolipoのキャッシュの中でトロイの木馬が発見されたと言っている





ClamXavSentryアプリ側のアラートは削除を推奨するようなボタンも現れる





ClamXavでさらに全域をスキャンしてみると
某公共サイトからのキャッシュにも同じようなトロイの木馬が・・・・



最初のSentryが警告したものは
http://ac2.i2i.jp/
のアクセス管理画面からきたキャッシュで
「Trojan.Downloader.JS Agent-1」
と特定されている。

二つ目のClamXavが発見したものは、某政府系のサイトのキャッシュから来ている。
名称は
「Trojan.Downloader.JS Agent-2」
となっている。

これは
Trojan-Downloader.JS.Agent.hf
のことと思われる。
これについてこんな記述も見つけた。

Trojan-Downloaderは一般的には有害なコードをダウンロードさせ、実行させるマルウエアでこのリンク先の記述では、ブログのトラックバックスパムやコメントスパムでこのファイルのありかにリンクを張り、そのリンクに飛んだだけでこれを仕込まれてしまい、任意のコードを含んだファイルをダウンロード実行させられるというもので、Windows系のものがいくつか確認されているらしい。
最近出会い系を装ったリンク付きスパムがBBS等にも頻繁に書き込まれるが、これも出元をサーチしてみると中国の福建省だったりするのが、このブログ主さんと同じだ。

ところで例のSentryが警告したトロイの木馬があったというアクセス解析サイトは、そういう中国系の悪質スパムとは無関係に見えるサイトだった。
それでも一応知らせておこうと思って、ログ等をコピーしてサポートにメールした。

ところがそういう意図でメールしたのだがこの返事が、
dolipo自体に(ウイルスが)仕込まれているか、safariが dolipoのサーバに接続する仕組みを、ClamXavが誤検知している可能性も御座い ます。」
という見解だった。

無料サービスのサポート氏とやり合うのはもう懲り懲りなのでもうこれ以上深追いしないことにしたが、無料webサービスのサポート氏ってどうして皆こういう口調でくるんだろうか。
確かにClamXavの誤認の可能性も否定できないけどdolipoにウイルスが仕込まれているかも、なんていわれると
「自分のところは悪くないもん」
と主張する前にまずは原因特定ではないのかと嘆息してしまう。
このサポート氏はdolipoがサイトのリンク先をキャッシュするという意味が分からなかったようだし。

こちらはケンカする気はないので、こういうのはもうスルーですな。

<追記>

アップする前にもう追記が出てきたが、例のClamXavSentryKeeperは残念ながらLeopardではちゃんと動いていないようだ。
ClamXavSentryKeeperのプロセスがアクティビティモニタで見ても見えないだけでなく、ClamXavSentryがクラッシュしても全く無反応だ。
よってアンインストール。




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LeopardのFinderに追加されたCoverflow機能は面白いだけでなく実用的

Leopardの新機能について
LeopardはFinderの機能が大幅に改訂された。
特筆点はいくつかあるが、やはり面白いのはCoverflowだと思う。

これはここでも紹介したことがあるが元々はiTunesのコントローラアプリとしてAppleからは独立した作者さんが作られたオンラインウエアだった。
このCoverflowのグラフィックがジョブズさんはよほどお気に召したらしく、このオンラインウエアの権利を買収してしまった。
そして、iTunesのグラフィックとして組み込んでしまっただけでなく、今回のレオパからはこれをシステム基幹のFinderのグラフィックとして取り込んでしまった。

これまで写真やアイコン等のグラフィックを探す時にはカラムウインドウにして、そのプレビュー画面で探していたが、これは高速プレビューが可能でいい機能だと思うが、不満点はプレビュー画面が小さくて見づらいことだった。

Coverflowならやや大きな画面で探すことができる。
何よりも見た目が美しいので、探し物が楽しくなるのじゃないだろうか。
探し物というのは、コンピュータを扱う上で最も頻繁に要求される作業であるにもかかわらず最も楽しくない作業なので、これを楽しくしたCoverflowの功績は大きいと思う。






Coverflowでアイコン素材を探す
カラムで探すよりもCoverflowで探した方がプレビューが見やすいし、
.icn、フォルダ形式の素材ともにプレビューできて便利
何よりも探し物が楽しくなったという点が一番の功績だと思うが


2008 年 4 月 10 日





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Leopardのバッテリーの容量、残量管理の仕組みがちょっと変わった

これはLeopardから変わったというよりも、どれかのアップデートから変わったように思う。(未確認)

これ以前のOSXの全てのバージョンのバッテリーの容量管理は非常に大雑把だった。
1〜2ヶ月に一度残容量が15〜25%もあるのに突然バッテリーアウトで落ちて、そこから回復してみるとバッテリー容量が300mAhほど減っているということを繰り返していた。

本当はリチウムバッテリーといえども1回充電するごとにバッテリの残容量は変化している筈だ。
大体はなだらかに容量が減っていって、500回充電で半減以下、800回充電でほぼ実用的な容量は失われるという感じではないだろうか。
(ここいら当然使い方によって大きく変わるだろうから一概にいえないのだが、大まかな目安をいうとこんな感じだと思う)

しかしApple方式は数十回充電しても残容量の表示は全く変化せず、ある日突然残量が15%とか20%とかある筈なのに落ちてしまい、そこで容量が初めて変化するということを繰り返す。

でも、バッテリーを完全放電することは、リチウムバッテリーの場合は禁忌だ。
それをするたびにバッテリーが大いに傷んでいると思った方が良い。
だから常に正確なバッテリー残容量を表示してくれると良いのにと思っていた。


LeopardにインストールしたXBatteryはよく見ていると毎日違うバッテリ容量を示している。
これがまさにカレントなバッテリ容量を示しているのなら、すばらしいと思う。
1〜2ヶ月に1回バッテリが残がある筈なのに突然落ちるというようなエラーをしなければ、バッテリーはもっと長持ちさせることができると思う。

いつぞやのアップデートから、MacBookの連続バッテリ駆動時間が6時間とかいう公表スペックから4時間程度に修正されたが、これは性能が下がったのではなく多分あのときからバッテリの容量、残量管理は厳密になったのだろうと思う。
理屈から考えて今のMacBookの、実際のバッテリ駆動時間は4時間程度だと思う。
勿論これだって他社製品と比較すると立派な数字だと思うが。






バッテリの容量の表示は毎日変わるようになった
その時その時のカレントな数字が表示されるようになったらしい





これは上のキャプチャーの10日後に撮ったもの
なんとバッテリー容量が増えている!
これは増えたというよりは何回か放充電を繰り返して段々数値が正確なところに
収斂していくいわゆる「あたりが取れた」状態になっているのじゃないかと思う
長期的に見れば段々減っていくに違いない



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SafariStand
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Safariの機能を強力に拡張するSafariStandがLeopardのAPIを取り入れてますます多機能に、強力になった。

そのアトラクティブな機能をキャプチャーで紹介する。






SafariStandをdebugメニューは以前はSafariEnhancer
有効にしていたが最近はSafariStandで有効にしている
Safari3.1からdebugは「開発」という日本語のメニューに変わった





今回一番感心したのがこのCoverFlowで表示された履歴
ちらっと見たサイトがその時はどうってことなくても時間が経つとどうにも
気になってくるということがよくあって履歴をよく手繰ることがある
ところが文字ばかりの履歴一覧を見ていると疲れてきて
「ググッた方が早いかも」と最近ではすぐ考えてしまう
サイトの印象は視覚が憶えているのでプレビュー画面のように履歴が見えたら便利だ
このSafariStandのCoverFlow式履歴表示がそれを実現する
カーソルキーでどんどん手繰っていけるので探し物が見つかる確率もグッと高くなった





またwebサイトの任意の要素の範囲だけ保存しておけるweb clip機能も面白い
center要素のエリアだけとかhtmlの領域だけとか役に立ちそうだ
気になるサイトのページ上で右クリックをするとコンテクストメニューに
「Clip web Archive with Element」というメニューが出る
選択したイメージだけあるいは特定のテーブルだけという保存も可能になる





クリップした画面が現れたところ
このクリップでよければコマンド+Sキーでアーカイブとして保存できる





デフォならこのようにwebアーカイブで保存されるしhtmlで保存することもできる





アーカイブを開いてみるとこんな感じ
メモ代わりにヘッダ等を追加できる



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Mitaka Plus
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

ちょっと前の話になるがNHKの通信高校講座を観ていたら、天文学の先生がこのソフトを使って宇宙の構造を説明していた。

実は私はNHK教育テレビの熱心な視聴者だったりして、本放送の方は滅多に観ないのだが教育テレビの語学の講座や歴史、数学、物理、天文地学等が好きで、こちらの方は結構レギュラー的に視聴していたりする。

最近の教育テレビは、昔の学校の授業そのままみたいな「事情があって学校に行けない人達に教育を施す」という貧困時代の発想からすっかり抜け出し、いかにしてこういう教科書の知識をテレビ的に面白く見せるかという工夫が随所にされていて、いい加減なリサーチで作られる民放のクイズ番組なんかよりも遥かに知的好奇心を刺激してくれる。
NHKはくだらないワーキングプアのキャンペーンとかは止めて、こういう民放ではできない教養番組を増やせばいいのにと常々思うのだが、そんなことはここではどうでもいい。

この通信高校講座で先生が使っておられたソフトが問題で、グラフィカルに宇宙空間を視点移動して宇宙の姿を見せているわけだが、最初はCelestiaでも使っているのかと思ったが描画がバカに軽そうでグラフィックもきれいだったので何を使っているのか、目を凝らしてみていた。

ちらっと「Mitaka」というクレジットが見えたので、調べてみるとなんと日本製のソフトだとか、作者サイトを見ると「2007窓の社銀賞」を受賞した優秀作だとか興味深い情報がざくざく。
となると早速使ってみたいところだが、残念ながらWindows版のみ。これまで何度こういう思いをしてきたことか。
これからのオレを見ていろぉ、BootCampでWindowsXP入れちゃったんだからなぁ・・・近いうちにまとめてお返ししてやるぅ・・・今日のところはこれで勘弁してやる・・・
などと意味不明の遠吠えをして終わっていた。

しかしSeireiKさんの
Mitaka Plus - 麗しの青林檎 -Marine-
という記事でいちいちWindowsに乗り換えなくてもなんとMacOSXでこのMitakaを動かせることを知った。

詳しいインストール法はSeireiKさんのサイトを参照いただきたい。
一見難しそうだが、Windows用のアプリのリソースやdllをそのまま利用して動くアプリ本体とDATAフォルダの中に欠落したデータを入れるだけ。
あとはMitaka Plus.appをクリックするだけで普通のアプリのように起動できるので、特に難しくはない。
このアプリ本体のエイリアスを作って外に出せば普通にパッケージのアプリを使うのと同じように扱えるだろう。

動かしてみたら確かにこれは軽快だ。
最新の観測結果も反映されている。
また追加で地球や火星の地形データもダウンロードして利用することができる。(データはデカイが)
気になる名前は国立天文台がある東京の三鷹から来ているとか。
だから最初の観測点は東京・三鷹からのビューだし離陸は三鷹から出発になる。
これをスクロールやpage up、page downでぐりぐり動かしているだけでも結構楽しめる。

なおリンク先にはWindows版はv.1.3.0までの最新版があるが、OSX版のv.1.0を動かすのはWindows版v.1.0が必要で、1.3.0では起動できなかった。
バージョンナンバーをよく確認してほしい。






Mitaka Plusを起動したときの画面
この日の北の星空を写しているカーソルキーでパン、ティルトして視点を調整できる





メニューから「離陸」をクリックしてみよう
そのままpege down(モバイルはfn+カーソルダウン)で
ズームアウトしていくと地球が遠ざかっていく





操作キーの確認はコマンド+shift+Hキーで





4、3キーでそれぞれ時間を進めたり戻したりできる
時間を戻して見た北米大陸の夜景





地表にいる時にさらにズームアウトすると星座早見表でお馴染みの天体図のような構図になる
星座観測のお供としても充分実用的だと思う





メニューからターゲットを設定してズームインするとあっという間に火星に到着
アメリカの火星計画では火星まで1ヶ月近くかかるようだが
ここらのグラフィックの軽さは特筆に値する
火星の地形も最新の観測データを反映してかなり細かく再現されているが
オプションのさらに詳細な地形データもダウンロードして利用できる





となるとこれは見ておかないといけないでしょう
ガリレオが「耳がある星」と形容した特異な惑星も環の縞模様等が再現されている





もうひとつ我々の星系最大の惑星にも行ってみた
この大きな赤い目玉は巨大なハリケーンで地球が2〜3個も
入ってしまう大きさでしかも250年も続いている





ターゲットはこのようにメニューバーから選択
太陽系外にも一瞬で飛んでいける





冥王星軌道外から見た太陽系
我々が日常呼んでいる太陽系はこの大きさの天体グループだが
実際には「太陽系」という星系は遥かに大きくこれは中心のごく一部
土星軌道の内側の小惑星帯と海王星軌道の外側のカイパーベルトが見て取れる





さらにそのカイパーベルトの遥か外側に来ている
何もないように見えるがここも太陽系の影響下の世界だ





その遥か外側に彗星のタマゴのゆりかご、オールトの雲が見える
この直径1光年ほどの世界が太陽系の全景
これだけでも随分でかい





太陽から一番近い星は4光年先でその間何もない
空間があまりにも広すぎて想像の範囲外だが
さらにそのまばらな星が集まったグループの外には、もっと何もない空間が広がる
この太陽系を含むグループは銀河系のごく辺境に位置する





その銀河の全景とご近所のマゼラン雲
これは非常に接近しているケースで他の銀河はもっと遥かに遠い
この星雲のテクスチャーはなぜか認識できないでまっ白いままだったが
Mitaka PlusのフォルダをBootCampのFAT32のボリュームに置いたら認識するようになった
なぜそうなのかわからないが出自がWindowsのアプリだからパスがWindowsの
ファイルシステムでないと通らないとかそういう問題があるのかもしれない





さらにズームアウトすると宇宙の構造が見えてくる
この光の粒の一つ一つはみんな銀河(恒星の大集団)だ
それぞれはスゴく離れているが遠目で見ると膨大な数があって
しかもその分布は結構まばらで均一ではない
この分布がまるで石けんの泡のように見えることから「泡構造」というのだそうだ





さらに離れたこれが宇宙の全景
宇宙は直径が200億光年の球体でその外側は観測できないので存在しないのと同じ
完全な球体でないのは我々の銀河に隠れて観測しづらいエリアがあるからだそうだ
この距離の階層構造を見ると宇宙の信じられない広大さが少し実感できる
通信高校講座でもこれを使った先生が言いたかったことはその距離感のようだ










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