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2008 年 9 月 22 日





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CrossOver Chromium
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Windows版Google ChromeをMacでも動くようにしたCrossOver版Chrome

機能その他については、先日取り上げたWindows版 Google Chromeと全く同じ。

CrossOverはWindowsのアプリをWindowsOSを使わないでOSXの上で動かそうというWineというオープンソースのクローンのひとつで、商用ソフトのプロジェクト。
これでOSXのアプリ化されたGoogle Chromeをもう使えるのが面白い。
もう少し待っていればMac版のGoogle Chromeも出てくるのだが、それまで待てないという人はこれで試してみるのも良いと思う。

ただ、なかなかの表示速度なのだがブログなどのXMLで記述されサイトはちゃんと表示できるが、当サイトやWoodenshipsさんのようなhtmlで記述されたサイトは表示できないという奇妙なバグもある。

また表示が激速といっても、エンジンがSafariと同じwebkitなので、それを超えることはない。先日紹介したPlainviewはwebkitでは最軽量、最速のブラウザだと思うが、このCrossOver Chromiumも、そして多分本家のGoogle ChromeMac版もこれを超えることはおそらくないということだ。

それやこれやの問題があったりなかったりのCrossOver Chromiumだが、これの正しい楽しみ方は
「WindowsのアプリがBootCampもParallelsも通さないで、WindowsXPなどのライセンスも買うことなくOSXで動く!」
ということに感動するというのが正しいと思う。

ちょっと前にDarwineを試した時にはマインスイーパとメモ帳、時計ぐらいしか実用ソフトは動かなかった。
それから比べたら、一部機能に不具合があるとはいえこうしたブラウザがMacで普通に動くというのは、長足の進歩だと思う。
毎回こういう締めだが、今後に期待できる気がする。






CrossOver Chromiumを最初に起動するとこういうスプラッシュが出て結構待たされる





出てくる最初の画面は勿論Windows版のGoogle Chromeと同じ履歴のページ
閉じる、最大化、しまうのボタンが右上にWindowsVistaスタイルでついているのが当然とはいえ面白い





Yahoo!トップページを表示してみた
さすがに反応はネイティブと同じというわけにはいかないがなかなかのもの
webkitらしく特に表示崩れもない





そこで当サイトを表示して見るとこの通りのエラー表示
なぜかXMLのサイトはちゃんと表示できるがhtmlは表示できないという不思議なバグがある
実用性どうこうよりも「Windowsのアプリが普通にMacで動く」ということに感動すべきアプリ
実用性を追求したい人はもうすぐGoogleから発表されるMac版Chromeを待つべし


2008 年 9 月 23 日





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アプリが終了できなくなる不具合を起こしていたPFKeyAvailerXの代替を探していたら答えは足元にあった〜前に紹介したCoolFunctionがなかなかよい





CoolFunction for X
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

f1〜f12キー(デスクトップは〜f15キー)に好みのアプリ、ファイル、フォルダ、コマンドを登録してfキー一発でランチャーのようなことができるアプリ。

このf1〜f12キーにアプリなどを割り当てるという目的には、PFKeyAvailerXを使っていたが、これが先日来、Leopardに乗り換えてから頻発している特定のアプリが繰り返し起動してきて終了できないという問題の原因になっているということをこの先日の記事でも書いた。

昨日もこのトラブルでGyazMailが繰り返し起動して操作不能になるトラブルが起きて、ここのところほぼ二日に1回はこの問題が起きている。
このPFKeyAvailerXはLeopardとの相性なのか、intelMacとの相性なのか、iBookG4でTigerで使っていたときまでは全く問題を起こしたことがなかったのに、今の環境ではどうにもならないと判断して、起動項目から外すことにした。
残念なことである。

それでfキーを使う機能はしばらく死んでいたのだが、さすがにOSXに移行してすぐぐらいから、このPFKeyAvailerXは愛用していたので、ログインしたらf7キーとかf8キーを叩いてメーラとブラウザを起動するのはもう手癖のようになっている。
これが使えないのは非常に不便なので、これと同じ機能がないか探しまわっていた。

あちこちのサイトをうろうろしていくつかのアプリを試してみたが、結局決定版のアプリはこれだった。
CoolFunction for X
なんと見つけたのは「muta's mac scribbling」というサイトだった。
自分のサイトで以前に紹介しているではないか!?
(さすがに最近では昔に試した&レビューを書いたアプリのすべてを憶えているというのが困難になってきた)

このCoolFunctionはまさしくPFKeyAvailerXの代替になる機能を充分意備えたアプリで、PFKeyAvailerXのようにバックグラウンドで動くアプリではないが、使い勝手は全く同じでこれまでのところ、特定のアプリを起動し続けて停まらなくなるというような問題は起こさない。

起動してみると前に試したときの設定ファイルが残っていて、今使っているのとあまり変わらないキー割当がいきなり出てきたので驚いた。(勝手にPFKeyAvailerXから読み込んだのかと思って一瞬スゴく感心してしまったが、そういうことではなかったらしい)

今回もう一度試してみて、感心したことがあった。
アプリやファイルを登録できるだけでなく、登録項目のところを右クリックすると、コマンドも登録できる。
「スリープ」、「再起動」、「終了」、「ログアウト」、「ゴミ箱を空に」、「ゴミ箱に入れる」、「Finderを終了」などキー一発でできれば便利そうなコマンドがいくつも用意されている。
これは今のところお気に入りになっている。

ということで幸福の青い鳥は足元にいたという話でした。
(灯台下暗しともいう)






CoolFunctionはドックにもアイコンが現れる通常アプリ
コマンド+「,」キーで設定画面を呼び出すとここでアプリやファイルを登録できる
右のF1〜F15キーをクリックしてアプリやファイルを選択する





MacBookなどのモバイルの場合fキーは画面の明るさ、Dashboardキー、Exposeキー、
ボリューム調整、ミュートなどが割り当てられていてfキーだけを叩いても反応しない
その場合、設定で「通常+fn」にチェックを入れるとfnキー+f1~f12キーが有効になる
なお上の音を鳴らす機能はアプリ同梱の「おと」というフォルダ内の音を割り当てられる
有効にすればfキーを押すのがなお楽しくなるかもしれない





どこに何を登録したか覚えられlない時にはoption+controlキーでカンニングできる機能も健在
これをクリックしても項目を呼び出せる設定にもできる





項目のところを右クリック(control+クリック)するとコマンドも選べる
F1〜F15キーでこういう沢山の操作が一発でできるのも便利だ





例えば私は「強制終了」をF6キーに割り当てた





これで特定のアプリから抜けられない、Finderをアクティブにできないなどの
トラブルの時でもF6キー一発叩けばこの強制終了ダイアログを呼び出せる
これは便利だ


2008 年 9 月 24 日





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AirRadar
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

無線LANのネットワークを検出して通信グレードをチェックするだけでなく接続までコントロールできるワイヤレススキャナーアプリ。

扱いは非常に簡単だ。
初回起動時のみライセンスに関する表示が出るがそれは最初だけで、起動して「Begin Scan」ボタンをクリックすると、その時に「受かっている」無線LANネットワークを表示する。

選択したネットワークの信号の強さ、WEP、WPAなどのセキュリティの有無、MACアドレスなどを表示できる。
選んだネットワークのヒストリーグラフを表示することもできる。

このスキャンアプリの面白いのは、ネットワークを表示するだけでなく接続することもできる。
勿論セキュリテイがかかっているネットワークに接続する時には、パスワードを要求される。
設定で一番強いネットワークに自動的に接続することもできる。

面白いし便利でもあるのだが、ちょっと注意が必要なのがこのアプリを外国で起動するときだ。
作者サイトにも注意書きがあるが、
「例えばドイツなどのようにあなたが属していないオープンネットワークを収集することは法律によって禁じられている」
という国がある。
そういうところでうかつに見知らぬネットワークに入って御用・・・ということがないようにしたい。






AirRadarを初回起動するとこのような表示が出る
別にインストーラというわけでなくライセンスのリマインドと
シェアウエア版へのアップデートの勧めが出るだけでそれも最初だけだ





右下の「Begin Scan」ボタンをクリックするとこのように
その場所から見えるネットワークが表示される





表示を拡げるとシグナルの最高や過去のスキャン履歴なども表示





ネットワークを選択してヒストリーグラフに入ると大体のネットワーククオリティも判る





Growlにも対応しているのでネットワークを受信するたびに表示することもできる
一番強いネットワークに自動的に接続するという設定も可能





WEPやWPAなどのセキュリティがかかっているネットワークの場合はパスワードを要求される
逆にいうとこのアプリから接続のコントロールもできてしまう
接続はメニューコマンドから、あるいはコマンド+Jキー、切断はコマンド+Dキー





Growlで表示する設定にしておくと新しいネットワークを感知するたびに知らせてくれる
ウォードライビングなどに悪用厳禁・・・でもホットスポットをよく利用する人には便利な機能だ


2008 年 9 月 25 日





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サイト閲覧中の人数の移り変わりを表示するWho's Amung Usのインターフェイスが変わった

webサイトに現在何人の人が来ているか、どのページを閲覧中か、過去の最高、最低人数はなどを表示してくれるASPサービスの
Who's Amung Us のインターフェイスがちょっと変わった。

といっても機能的にはそんなに変わっていないようだ。
全体的には前よりもライトな印象のグラフィックで表示するようになった。
それと「Dashboard」のページの一覧性がよくなったというか、スクロールしなくてもほとんどの情報をワングランスで見られるようになった。

地図の履歴の保存期間がちょっと短くなったか。
このサービスは面白いのだけれど、しょっちゅうサーバが落ちていたので、ちょっと負荷を減らしたということなのかもしれない。






Who's Amung Usのページの表示が変わった
全体的にライトな印象で一覧性が高くなった
これでリアルタイムで設置サイトの閲覧者が何人いるか表示できる





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QuickTimeのアップデートに失敗し起動ボリュームの最適化が不可能になってしまった

といってもこれは最近のメイン機のLeopard/MacBookの話ではなく、先代のTiger/iBookG4の話。
いつもの如くこのTiger/iBookG4のアップデートを一通りかけた。
アップデータにはQuickTimeiTunesがかかっていた。

iTunesのアップデートには成功したが、QuickTimeのアップデートは「失敗した」という表示が出て赤い三角マーク。
どうも最近は立て続けにアップデート失敗を経験している。
以前にはまずなかったことで、Appleのアップデートは精度が高いと思っていたのだが、最近はこの神話は崩れつつあるのかもしれない。

それで仕方なくAppleのサイトからQuickTimeのインストーラをダウンロードしてきて、インストール、再起動という運びになった。

その後いつもの如くシングルユーザモードに入って
fsck
のコマンドを実行すると
「I/Oエラー」
「sibling linksが正しくありません」(?)

というアラートが出てfsckに失敗したという表示。
何度繰り返しても、この表示を出してfsckは失敗。
当然Applejackなんかも最初のプロセスで失敗して、ちゃんと動かない。

そこでTキーを押しながら再起動でディスクターゲットモードに入ってMacBookのディスクユーテリティから修復ができないか、試みる。
しかし、
「ディスクのアンマウントができない」
という表示が出てこれも失敗。

さらにLeopardをインストールした外付けHDDから起動して、ディスク修復を試みるがやはり
「アンマウントができない」
という表示のまま。
どうも、PPCの起動に際して、intelMacでインストールしたディスクから起動すると、一部のファイルを内蔵ディスクのPPC用コードから読み込んで代用するのかもしれない・・・と勝手にアンマウントに失敗する原因を想像してみる。

その真偽は判らないが、そういう事情ならPPCでインストールしたTigerが入っている外付けHDDからなら修復に成功するかもしれない・・・と別の外付けHDDを持ってきてTigerからディスクユーテリティをかけてみる。

結果は・・・ディスクユーテリティからの修復には入れるし、内蔵ボリュームのアンマウントにも成功。
ところが、ボリュームの修復には失敗。
その原因はやはり
「同階層のリンクが正しくありません」
「基になるタスクが終了時に失敗したことが報告されました」

という意味不明の表示。。

この関係が正しくないためにディスクの正しい運用ができないと言っているようだ。
特にシステムやアプリがクラッシュするわけでもなく、QuickTimeiTunesもちゃんと動いているので、気にしなきゃいいと言えばいいのだが、このままでは何か問題が起きた時に修復が困難にはなる。

メイン機ではないからいいようなものだが、心細いことではある。
近日中にクリーンインストールしてしまうかもしれない。






Leopardをインストールした外付けHDDから起動してディスクユーテリティ
修復をしようとしたが「アンマウントに失敗」という表示から先に進めない
どうもintelでインストールしたボリュームからPPCでインストールしたボリュームを
修復しようとするとこういう問題が起きるようだ





そこでPPCでインストールしたTigerのボリュームで修復
アンマウントには成功したが修復はやはり「同階層のリンクが正しくありません」という表示で失敗
これ以上進めない



ここで
macosxhints.com - System
というサイトでこういう記述を発見。

「A possible fix for invalid sibling links on a hard drive」
「sibling linksが正しくないというハードドライブのエラーを直せる可能性がある」

とのこと

1 Boot off the OS X CD (reboot, hold C while booting).
(OSXブートディスクから起動。Cキーを押し続けて起動する)

2 The installer will load up, go to Utilities in the menu and run Terminal.
(インストーラが立ち上がったらメニューのユーティリティからTerminalを起動する)

3 Type df and look for the drive that has your Mac system mounted---you'll have to unmount this. On my MacBook Pro, it was /dev/disk0s2.
(「df」とタイプしてMacシステムがマウントされているドライブを探す・・・これをアンマウントする必要がある、例えば私のMacBookは/dev/disk0s2にあった)

4 Type umount /dev/disk0s2, replacing disk0s2 with whatever disk your OS lives on.
(「umount /dev/disk0s2」とタイプする、「disk0s2」というところをあなたのOSがあった場所に入れ替えてタイプする)

5 Type fsck_hfs -r /dev/disk0s2. If you umounted the wrong thing, it will complain that you can't repair a mounted drive. Go back and umount the right thing and repeat this step.
(「fsck_hfs -r /dev/disk0s2」とタイプする。正しいドライブをアンマウントしないと修復には失敗する。正しいドライブをアンマウントできるまでトライせよ)

またこういう記述もある。

you might want to run another fsck_hfs on your disk (use the -f option because your drive is probably journaled)
(あるいは別の「fsck_hfs」コマンドを走らせたくなるかも、その時は引数-fを使え、なぜならあなたのドライブは多分ジャーナリングがかかっているから)


さっそく試してみる。
まずコマンドdfの結果は
/dev/disk1s3
/dev/disk2
/dev/disk3
/dev/disk4
/dev/disk0s3
/dev/disk0s5

というドライブが見えるが、最後から2番目のヤツが
Mounted on
/Volumes/起動ボリュームの名前

となっているので多分これが起動ボリュームのデバイス名だ。

umount /dev/disk0s3
と打ってみる。
特に反応無し。(アンマウントに失敗したらResource busyという表示が出る)
この状態で-rと-frの2種類の引数を試してみる。
しかし
Catalog Btree再構築
という項目で
The Volume ◯◯(起動ボリュームの名前)Could not be repaired.
の表示であえなく撃沈。
ちなみに引数-fでボリュームチェックもしてみるがSUMのfsckと同じ結果で
Invalid sibling link
のためにボリュームチェック失敗という表示が出る。

どうやらカタログB treeというヤツが逝っているようだ。
今のところ動作に問題はないが(といっても今日スリープから復帰できないという不具合はさっそく出ているが)、近日中にディスクが死ぬというご託宣のようだから、最善の方法はバックアップとってディスクをフォーマットして再インストールということなのかもしれない。

もうしばらくソフトウエア的な手段で修復できないか、検討する。
(未確認情報ながらディスクウォーリアならInvalid sibling linkを修復できるという話も見かけた。ディスクウォーリアを買って修復したいほど深刻ではないので、それなら多分クリアインストールをするだろうけど)
ということで今回は残念。
引き続き修復の方法を探してみる。






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装飾キーの記号が「なんだっけ」と思い出せなくなった時にとっさに思い出せる便利なカンニング機能

ショートカットキーの記述でよくこういう記号が使われている。
あるいはメニューコマンドに同じ機能のショートカットキーの説明もこの記号で書かれている。
しかしこれとっさに皆さんは判るだろうか。

⌘  ⌥  ⇧  ⌃   ⎋

これはなかなか覚えられない。
覚えられないならカンペを作ろうということで、当サイトのショートカットキーのページはこのカンペから始まっているが、OSXにはもっと簡単な機能がついていた。

システム環境設定ペインの「ユニバーサルアクセス」に入って「キーボード」タブを開く。
ここの「複合キー」にチェックを入れてさらに「押されたキーを画面に表示」にもチェックを入れる。
こうするとどのキーがどの記号なのか画面に表示してくれるので、記号を忘れてもこれですぐに思い出せる。

このモードに入っている時には装飾キーが利かないが、同じタブの「shiftキーを5回押すことで複合キーを切り替える」でこのモードを簡単に解除したり再び有効にしたりできる。
いちいちシステム環境設定ペインを開かなくて良いのが簡単。
前にも書いたが、この「ユニバーサルアクセス」はもともと障害を持った人のための機能をまとめているのだが、実際には障害者にとって便利な機能は健常者にとっても便利な機能なのだ。
ユニバーサルアクセスはオモシロ機能の宝庫だ。






システム環境設定ペインの「ユニバーサルアクセス」に入って「キーボード」タブでここにチェック
さらに下の「押されたキーを画面に表示」にもチェックするとしあわせになれる
さらに「shiftキーを5回押すことで・・・」にもチェックを入れると
この画面をいちいち呼び出さなくてもこの機能をオンオフできる





装飾キーを叩くと画面意表示してくれるので記号を忘れていてもすぐにこれで思い出せる
shiftキー5回叩くとこの機能を呼び出せるのが便利


2008 年 9 月 26 日





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SeaMonkey v.1.1.12
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

Mozillaのスイートパッケージが知らない間にやけに高速化している。

最近音速の貴公子の如くかっ飛ばしておられるMac日記の日々さんで知ったのだが、MozillaスイートのSeaMonkeyがやたら高速化しているとのことなので試してみた。
その高速の度合いがFirefoxCaminoよりも速いというのだから聞き捨てならない。

実際試してみるとかつてのやや重めだったSeaMonkeyの伝統で起動には待たされるものの確かに速くなっている。
それもFirefoxCaminoよりも速いというのはあながち大げさとも言えないくらい速くなっている。
もともとFirefoxCaminoはMozillaのスイートがやや重くなってきたから、その軽量版として出てきたというように認識している。
(私の思い込みかもしれないが)
ところがその軽量化版よりも本家のスイートの方が高速化してしまうという、このMozilla組の皆さんのスピード競争はどこまでエスカレートするのだろうか。
これではどのブラウザからも目が離せないではないか・・・とユーザとしては嬉しい悲鳴をあげざるをえない。

例によってブラウザ(ナビゲータ)だけでなくメーラ、コンポーザ、アドレス帳の機能がセットされているだけでなくChatzillaもバンドルされて、フリーウエアだ。






SeaMonkeyのダウンロードサイトから日本語のプラグインもダウンロードできる
インストールの仕方は他のアドオンと同じでリンクをクリックすると
インストールするか訊いてくるのでひたすらOKする
ところで私はCrossOver Chromiumをインストールしたせいかこんな表示が出た





日本語表示は再起動するとすぐ現れる筈だが日本語にならない時には
「環境設定」の「Appearance」で日本語の指定をする
ここで等幅フォントを指定するとアスキーアートも崩れない





この通り最新バージョンもメニューは日本語
使ってみた印象は確かに表示は速い
Mozilla組でも一、二を争う表示速度だ





サーチボタンをクリックするとGoogleのページに飛べる
そのサーチページにGoogle Chromeヘのリンクがあるのがちょっと面白い
Mozillaの皆さんはこういうところはおおらかなのか





履歴の表示の仕方もちょっと独特
というかFirefoxの方がバリエーションなのかな?





ページ内検索のスタイルはこんな感じでFirefoxとはちょっと違う





メーラは見たところ大きな変更もなさそうで相変わらず使いやすそうだ
私自身は予備メーラはThunderbirdで満足しているが





こちらはコンポーザ
今となってはhtmlを直接いじってサイトを作る人なんてプロのwebデザイナーでもない限り
いないんじゃないかという気もするがhtmlを気軽にいじれるコンポーザだ





アドレスブックはアドレスブック
これも自由度が高そうなアドレスブックという感じだ
使ったことがないので断定はできないが





そしてChatzilla!
IRCに対応している


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blobby
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

MacGamesさんで知ったファンキーバレーボールゲーム。

カーソルキーやASDWキーで「ブロッブ」を動かしてボールが地面につかないように打ち返すバレーボール。
Blobbyとはぐちゃぐちゃした形がはっきりしないものという意味だが、「あほ」という意味もある。
邦訳「あほあほバレーゲーム」か
名前の通りBlobbyを左右に動かすだけのゲームだから、どちらかというと疲れた時に単純なゲームを惚けたようにやって、リフレッシュしたいという目的にかなっている。

ブロッブの色が変わったり血しぶき(?)が飛び散る設定に変えたり、背景をビーチバレー風に変更したり、コンピュータ対戦、ネットワーク対戦、2プレイヤー対戦のオプション切り替えができる。






blobbyの起動画面
ネットワークゲーム、ローカルゲーム、オプション、リプレイビデオなどのメニューが見える





ブロッブを左右に動かして上アローキー(Wキー)でジャンプさせてボールに体当たりさせて打ち返す
ただそれだけの単純なゲームだ
観客席の広告が「debian」「SourceForge」「Suse」「Ubuntu」
になっているあたりがこのアプリの出自を示している





オプションのメニュー
背景を変えたり、音量を調節したりネットワークプレイヤーを左右どちらにわ当てるかとか





背景を変えて「血しぶき」(?)が飛び散るモードにしてみた


2008 年 9 月 27 日





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JTyphoon
(Freeware, Widgets for Dashboard)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

日本近海の颱風の現在位置、予想コース、予想暴風雨圏などの情報を表示するDashboardウィジェット。

情報を取りにいくのは気象庁の颱風情報のサイト。
今年も颱風の季節になったが、颱風の数が逆に少ないことで今は話題になっている。しかしハイシーズンには実は2週間にひとつの割合で颱風が来ているそうだ。
普段はそんなに気にならないが、出張などが近づいてくると交通機関への影響から気になってくる。
現に今も沖縄に15号が接近している。

こういうウィジェットは全国に出張が多い人なら便利な筈だ。






JTyphoonの表示画面
こちらは全域図
マウスオーバーで暴風雨圏などの表示線の読み方も出る親切設計





上の「15」ボタンをクリックすると「颱風15号」の周辺図にズームする
数字は颱風の号数で複数来ている時には複数のボタンが表示されるということか





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最近インターネットが急に遅くなった〜フィッシングサイトに誘導されるトロイの木馬OSX.RSPlug.A Trojan Horseに注意(追記あり)

こちらのアップルディスカッションボードの
Very Slow Internet On OSX 10.5.5 / Works Fine on XP
という記事を見ていて気がついたのだが、OSX.RSPlug.A Trojan Horseがまだ蔓延しているようだ。

元記事は
「最近OSXのインターネット接続がやたら遅くなった。同じモデムにつないでいるWindowsxXPには全く異常がない、これはLeopardのバグか?」
というトピで、実はアップデータのバグではなくOSX.RSPlug.A Trojan Horseというトロイの木馬に感染していたのではないかという話だ。

この「OSX.RSPlug.A Trojan Horse」というトロイの木馬は1年くらい前にMacOSXを狙ったトロイの木馬として初登場し、ついにMacもネット攻撃のターゲットにされ始めたと話題になったもの。
これに感染するとDNSの偽情報をかまされて、一部のセッションをeBay、PayPal、あるいは銀行の偽サイトに誘導されフィッシングの餌食にされるというもの。
(詳細はセキュリティアラート「OSX.RSPlug.A Trojan Horse(トロイの木馬)が 悪意あるDNSセーバへ転送するためにローカルDNS設定を変更」を参照のこと)

この感染経路は、主に動画サイトなど。
そういうサイトで動画を見ようとクリックすると
Quicktime Playerはこのムービーを再生できなかった
このムービーを再生するにはこのコーデックに対応したプラグインが必要である」

という表示が出て
「このコーデックをダウンロードするか? Y/N」
というような表示が出る。

Yesをクリックすると何かをダウンロードするが、なにも起こらず結局件のムービーも見ることができない。
(大抵はエロ系のムービーだと思われるが、その辺もウラをかいてくる可能性はあるので「エロサイトには逝かないからオレは安全さww」とかいうたかのくくり方はNGだ)

この問題はSafariの「安全なファイルをダウンロードした後で開く」という例のトチ狂った設定のおかげで自動的に感染してしまうという問題も関係していたりで、この問題はもういい加減にしてもらいたい・・・というかこの機能は便利だと思ったことは一度もないので、Safariやその他のブラウザから廃止してもらいたいと真剣に思っている。

もっともこの機能オフってあっても何も考えないでダウンロードファイルをクリックするユーザがいれば同じことなのだが・・・

それやこれやでこれに感染すると、上記のようにインターネットの接続が急に遅くなったりというような症状が出るらしい。
このトロイの木馬は昨年登場以来「MacOSX初の脅威」と騒がれながらも、その後あまり話題になっていなかったので終息したのかと思っていた。
しかしこのアップルディスカッションボードの記事は最新のもので、このトロイの木馬を削除したところ症状が治ったと書き込んでいる人が何人かいるところを見ると、今でもけこう出回っているらしい。

その診断法と対処法はこちらの
Mac OS X がターゲットの新しいトロイの木馬 OSX.RSPlug.A Trojan Horse
というエントリに詳細に書かれている。
リンク切れになったときのために念のために抄録しておくので、詳細はリンク先で確認してほしい。

まず感染しているかどうかの診断法はOS10.4以下の場合は
sudo crontab -l
というコマンドをTerminalに打つ。
何も設定していなければ何も出てこないが、
* * * * * "/Library/Internet Plug-Ins/plugins.settings">/dev/null 2>&1
という文字列を表示したら要注意だ。

この場合
scutil
というコマンドを打ってみる。

>
という記号が出て続きのタスクを要求されるので
show State:/Network/Global/DNS
と打ってみよう。

それで表示される文字列は以下の通り。






ここに見慣れないIPアドレスがネームサーバとして登録され、
そのIPアドレスが怪しいものであるなら感染している確率はかなり高い



またOS10.5Leopard以降ではこの診断はGUIで可能だ。

システム環境設定ペインの「ネットワーク」に入って現在つないでいるネットワークインターフェイスを選ぶ。その「詳細」ボタンをクリックすると詳細設定に入るので「DNS」というタブを選ぶ。
ここには通常参照するDNSサーバのIPアドレスと、ドメインネームが表示されている。
ここにグレーアウトした見知らぬIPアドレスなどが表示されていたら、要注意ということになる。






「システム環境設定ペイン」/「ネットワーク」/「現在つないでいるネットワーク」/
「詳細」/「DNS」と入っていくとDNSサーバのアドレスが見える
これはAirMacがDNSサーバなので10.0.1.1が割り当てられている





ここに見慣れないグレーアウトしたIPアドレスが見えて、しかもそのアドレスが
問題あるサイトのそれだとしたらDNSに問題を抱えたかもしれない



この対処法はまず
/Library/Internet Plug-Ins/plugins.settings
を削除すること。
これは特別にコマンドを使わなくても、Finderで削除すればいい。
一応念のために
~/Library/Internet Plug-Ins/
System/Library/Internet Plug-Ins/

にもplugins.settingsというファイルがないか確認すること。

さらにこのファイルを毎分読み込みにいく設定を
sudo crontab -r
のコマンドで削除する。
(これは全削除なので他に残したい設定があるなら引数-eを使い該当行を削除)



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DNSChanger Removal Tool
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

さらに上記のトロイの木馬「OSX.RSPlug.A Trojan Horse」の感染の診断、削除までをワンクリックで実行するアプリもフリーウエアで配布されている。

詳細はキャプチャーで。

効果のほどだが、このアプリの出自を見て私はちょっと疑問に感じてしまったのだが、件のアップルディスカッションボードでは、このアプリを使って「症状が改善した」という書き込みが何人かあるので効果はあるのかもしれない。
問題のトロイの木馬を仕込んでいるサイトを知らないので、実際の効果を確認できないのだが一応持っておいてもいいと思う。






DNSChanger Removal Toolの起動画面はこの通りシンプルな操作感
ただし配付元が「MacScan」というところでちょっとイヤな予感がした
本体のMacScanアプリは私は「効果無し」と断定してアンインストールしてしまった
これはADBに何人かが「症状が改善した」と書いているので効果はあるかもしれない





異常がなければ一応このように「何も見つからない」という表示が出る



<追記>

いつもお世話になっているE-WAさんのサイトで
ClamXav を OSX.RSPlug.A Trojan Horse に対応させるComments
というエントリも発見。
この方法を使えばClamXavでもDNS Changerの防疫ができるようだ。最新のclamのデータベースがOSX.RSPlug.A Trojan Horseに対応しているかどうかは私は知らないが、私と同じようにMacScanに不安を感じていて、clamデータベースが対応しているかどうか確信が持てない人は試してみてもいいと思う。

方法は
1 シグネチャファイル(直リンク)をダウンロードする。
2 ダウンロードしたファイルの名前が"OsXHexSigs.db"であることを確認する。Safari でダウンロードした場合は末尾に".txt"がついてしまうので、削除する。
3 Finder の移動メニューから「フォルダへ移動…」を選択し、"/usr/local/clamxav/share/clamav/"と入力する。
4 /usr/local/clamxav/share/clamav/ 下へ OsXHexSigs.db をコピーする。
5 システムを再起動する(本当は clamd のみ再起動で OK だが、念のため)。


と簡単だ。




<さらに追記>

BBSに「SakiPapa」さんから情報をいただいた。
clamのデータベースはすでにDNS Changerに対応してるそうだ。
それを確認する方法も書き込んでいただいた。

BBSはやがて消えるので、こちらにも転載しておく。

Terminalを起動して
/usr/local/clamXav/bin/sigtool --list-sigs
と打ってenter。
これでclamが対応しているウイルス、マルウエアのリストが表示される。
このリストは膨大な量になりここから目的のトロイの木馬の名前を見つけるのはなかなか根気のいる作業だ。
(clamのデータベースにはMac、UNIX対象のウイルスだけでなくWindowsのみでしか感染しないウイルスも含まれるため膨大な量になる)

そこで
grep
という文字列が一致した行のみ表示するコマンドと合わせる。
コマンドは
/usr/local/clamXav/bin/sigtool --list-sigs | grep OSX.DNSChanger
と打つと
OSX.DNSChanger
という答えが返ってくる。
clamはOSX.DNSChangerに対応しているということだ。心強い話だ。
これでClamXavでもOSX.DNSChangerの駆除だけはできるということになる。
これを発見したら、駆除は所定の手順でやって、後は上記のように毎分そのファイルを読みにいく設定を解除すればいい。

「SakiPapa」様、情報ありがとうございました。






clamのデータベースは件のOSX.DNSChangerに対応している
/usr/local/clamXav/bin/sigtool --list-sigsというコマンドで
それを確認できるがスゴい量のマルウエアのリストが出てくるので探すのが大変・・・





そこで/usr/local/clamXav/bin/sigtool --list-sigs | grep OSX.DNSChanger
というコマンドでDNSChangerだけを表示させる
この通り対応済みとのこと


2008 年 9 月 30 日





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ボリュームヘッダが壊れたiBookG4は結局クリーンインストールに〜インストール失敗、移行アシスタントは封印〜Monolingualの節約スペースがなんかスゴいんですけど!!

先日の
QuickTimeのアップデートに失敗し起動ボリュームの最適化が不可能になってしまった
という記事でも取り上げたように、旧環境のiBookG4のボリュームインデックスが壊れたっぽい症状が出ていた。

シングルユーザモードに入って「fsck」コマンドを実行すると、
「I/Oエラー」
「sibling linksが正しくありません」

というような意味不明のアラートを出すし、ディスクユーテリティで診断をすると、
「同階層のリンクが正しくありません」
「基になるタスクが終了時に失敗したことが報告されました」

というアラートを出して途中で停まってしまう。

ことの始まりはソフトウエアアップデータにかかってきたQuicktime Playerのアップデートに失敗して不正終了になったことなのだが、最近のアップルのアップデータは「ハッシュ値に不正」が散見されてアップデートに失敗するので、アップデータをダウンロードしてきて手動でアップデートするのが、安全な手順らしいという話をあとになって聞いた。

さらに技術に詳しい人から、こういう「不正表示」が出たディスクを無理矢理修復しようとすると、今度はディスクに付属している基盤がやられて結局「ディスクお亡くなり」ということになるという話を聞いた。
こういう時は無理にソフトウエア的に修復しようとしないで、素直にディスクの初期化をしてクリアインストールをするのが吉ということだそうだ。
騙し騙し使っていても、結局いつかもっと重篤なことになって倍返しになるそうだ。


ということなので、ここは素直にiBookG4は再インストールということにした。

ところで今回も移行アシスタントを使ってバックアップの外付けディスクから環境をまるまるワンタッチで移行して、ラクしようと考えたのだがこれが裏目に出た。
インストール完了して、移行アシスタントを完了、最後に名前を登録するがそれ以上進まず結局登録画面を強制終了することになる。

そこから起動仕様にもログイン画面が起動に失敗しているようで、青画面のまま1回も起動に成功せず。
結局ディスクをもう一度初期化して今度は全て手動で環境を戻すことにした。

移行アシスタントにしてもソフトウエアアップデータにしても便利なテクノロジーなのだが、過信は禁物・・・というよりも現状はこれを使うのは博打みたいなもので、結局手動で全部やるのが安全確実ということなのかもしれない。
残念な話だが、これが現実なのかもしれない。

ということで前回の2倍の手間をかけてインストール中でまだ完了していないのだが、昔OS9のクラッシュに悩まされていた頃はこんな感じで2ヶ月に1回はクリアインストール祭り〜二晩徹夜ということを繰り返していたから、元々パソコンってこんなものなのかもしれない。
これがいやなら3台も4台も持たないことだという教訓を知った。


ところでこの課程でディスク空き容量が結構苦しいのでMonolingualを使ってみた。
なんと節約できたスペースが1.5GBと出た。
前回クリアインストール直後に節約できたスペースはCD1枚分だったような気がしたが、それはJaguarの時代だったかもしれない。
今回のこの効果にはちょっと驚いた。






Monolingualをインストール直後にかけてみる
システムフォルダの深いところまでいろいろ削除しているのに今回気がついた
前からこんなにディープなアプリだったっけ?





結果が出ました〜ッ
なんと1.5GBのスペースを節約できました〜〜?
ってスゴい量なんですけど大丈夫?








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