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OSXでよく使うアプリケーション8-23

ユーティリティ5〜その他/Utilities/Many other things



京ぽんアドレスユーティリティ

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応

先日、京ぽん2の電話帳にMacのアドレス帳の内容を移す方法について書いた。せっかくOSXがvCardに対応しているのでvCard書き出しを使った方法で、アドレス帳のエクスポートをトライしたわけだが、E-WAさんからBBSで情報をいただいた京ぽんアドレスユーティリティを使えば、vCardだの考えなくてもMac上で京ぽん2の電話帳をエディットできる。

方法の詳述は以下のキャプチャーを参照いただきたいが、この京ぽんアドレスユーティリティを起動する前にこれ用のUSBドライバーのKyopon USB Driverをインストールする必要がある。

これは京セラ純正のMac用USBドライバーがファイルアクセスをサポートしていないからで、Windowsではやはり純正のユーティリティを使ってアドレス帳の同期も、ブックマークのエディットもパソコンからできるのだが、この機能はMacではサポートされていない。
Macでできるのは京ぽん2をUSBモデムとして使うこととminiSDカードの中身をファイルやり取りすることだけだということが分かった時には、軽い失望感を感じた。
やっぱり京セラはWindowsガチガチの会社でMacへの対応は非常に遅い方だと、ネットワークプリンタの仕様を調べていた時に思ったのだがケータイに関してもその通りだったようだ。

と文句を言っていてもしかたがない、もう選んでしまった以上2年くらいはこの京ぽん2を使うことになる。
そこでその環境を改善する方法はないかと探していたら、ヤアッパリそこは自助努力のMacユーザでちゃんとそういうものを開発しているユーザグループがいた。
ありがたや。

前提になっているKyopon USB Driverは純正Mac版USBドライバーではサポートされていなかった「モデム&ユーティリティ」接続をサポートするためのドライバーだ。
だからこれをインストールしたら、京ぽん2の設定を
「メニュー/機能/USB設定/USBモード」
に入って接続法を「モデム&ユーティリティ」に変更する。
これでWindowsのようにユーティリティでマスストレージを介さないで直接本体のデータフォルダを触ることができる。

そしてこの京ぽんアドレスユーティリティはマスストレージを介さないで直接本体電話帳をエディットする。

使い道としてはMacのアドレス帳の内容をガバッと移す時にvCardで一気に読ませるという方法を使って、vCardでは移しきれない「よみがな」「電話、Mail、住所の種類分け」などのエディットはこの京ぽんアドレスユーティリティを使ってMac上でやってしまえばよいと思う。
パソコン主体のユーザはみんなそうだと思うが、私もご他聞に洩れずこのケータイの「親指入力」という奴がどうも苦手で、これで文字を打ち込むことに非常に疲労感を感じてしまう。

前にも書いたがvCardでアドレス帳の内容をほとんど移すことに成功したのは良いが「読みがな」が全て空欄になっていたために、移した名簿は全て「その他」グループになってしまい五十音検索が利かない状態だった。
これをひとつずつ親指入力で読みがなを入力するのは結構な手間だったので、この京ぽんアドレスユーティリティはそのエディット用途で是非用意しておくべきだ。
というより先日の作業の移行作業の時にこれを使っていれば、もっと早く電話帳移行は済んでいたはずだ。
その時に知っていたら良かったのに・・・(T-T)


ところで京セラのMac対応についてちょっと不満を書いてしまったが、それでも京ぽん2というカタ落ち寸前の機種を買ったことについては後悔していない。
今、データ通信を前提に考えればウィルコムのPHSは最善の選択だと思うし、そのウィルコムのラインナップの中ではこのWX310Kが唯一のBluetooth対応機だ。
さるインサイダーな筋から聞いた情報ではウィルコムは今後は
「データ通信はPHSのおハコだがモシモシハイハイの音声通話についてはPHSは使い物にならない」
という数年前の思い込みを払拭するために大幅に音声通話に特化したラインナップにシフトするようだ。
そのためにデータ通信重視の機種を整理するようで、だからBluetooth対応の新機種は出ないらしい。
つまり今後も京ぽん2は唯一のPHS+Bluetooth機ということになる。
もうちょっと選択肢があってもいいと思うが、ケータイの機体の開発費はシャレにならないくらい巨額化しているそうなので、そうそう贅沢もいってられない。
好調といってもウィルコムはスタートラインが低かったから、これからに期待ということだろう。

iPhoneが日本に実際に入ってくるのにはまだまだ相当の時間がかかると思うし(iTMSだって2年待たされた。日本というのはそういう国なのだ)、そういう事情なのでしばらくはこの京ぽん2を使い倒すことになると思うので、このユーティリティシリーズも活用することになると思う。






京ぽんアドレスユーティリティを使うにはまずKyopon USB Driverが必要だ
これをインストールして京ポン本体の設定「メニュー/機能/USB設定/USBモード」
に入って「モデム&ユーティリティ」に接続法を切り替える
Macのシステム環境設定「ネットワーク」を開き表示を「ネットワークの状況」に
すると「Kyopon Modem Port」「Kyopon Data Port」という二つの新たなポートが見える
とりあえず「Kyopon Modem Port」の方だけ選択して設定すれば良い





注意点としては「PPP/PPPオプション」と入っていき
「PPPエコーパケットを送信」のチェックを外しておく





後は契約しているプロバイダのUSBモデム接続の設定を入力していくだけだ





「モデム」に入ってモデムスクリプトを選択する
京ぽんデフォルトは「KYOCERA USB MODEM」を選択するが
Kyopon USB Driverを利用するには「I-O DATA USB-CFADP」を選択する
これでまずモバイルダイアルアップ接続が可能か確認しておく





続いて京ぽんアドレスユーティリティを起動する
京ポン本体の電話帳のデータを取得するには「受信」アイコンをクリックする





京ポン本体で「セキュリティ」で暗証番号を設定している時にはその入力を要求される





それでしばらく待つと京ポン本体の電話帳の内容を取得する





ここで名前や読みがななどデータをいろいろ書き換えることができる





また「インスペクタ」アイコンで第2電話やメアドなど個別名簿の詳細情報のエディットもできる
Macのキーボードでこれを編集できるというのがこのユーティリティの最大のメリットだ





エディットが終わったらあとは「送信」アイコンをクリックするだけ
これで京ポン本体の電話帳に変更点が反映される
ラクチン!





一応こういうアラートが出て「京ポン本体のデータが失われる可能性」が警告される
バックアップをマスストレージなどに取っておけば問題なし





Kyopon Bookmark Utility

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

これは京ぽんのブックマークファイルをMacから直接エディットしてしまおうというユーティリティ。

仕様に先立ってKyopon USB Driverをインストールしないといけないのは京ぽんアドレスユーティリティと同じ。

このドライバーをインストールすることでデータフォルダに直接アクセスでき、そこに置かれた内蔵ブラウザのOperaのブックマークを編集できる。

MacのWebブラウザのブックマークをこれでどんどん移すことができる。俄然iBookを開くことができないような満員電車とかそういう状況でもOperaで常駐しているサイトの更新状況をチェックできるというわけだ。
これも京ぽんを便利に使いたいなら是非入れておくべきユーティリティだ。






Kyopon Bookmark Utilityを起動して京ぽんのブックマークを取得する
読み込みボタンをクリックすると暗証番号を設定している場合はその入力を求められる





京ポン本体に入っていたブックマークを取得したところ
下の+ボタンをクリックすると新しいブックマークを追加できる





そこをクリックするとサイトのタイトル、URLなどを書き込んだりできる
これでエディットや追加ができるし上の書き出しボタンで





読み込んだブックマークはMacの側でもバックアップを取れる
保存したファイルの拡張子は.airh-bookmarksという拡張子としては最長クラスのもの





Kyopon File Utility

(Freeware)
おすすめ度★★★
OS10.4Tiger対応

京ぽん2に対応したファイル転送用のユーティリティ。

先日導入した京ぽん2(WX310K)はBluetooth対応の唯一のPHS端末ということで、カタ落ち寸前を承知で導入した。
それはいいのだが、このUSBのデータユーティリティが基本的にはWindowsのみ対応でMacでは使えないというところに大いに問題を感じた。
Macでアドレス帳やブックマーク、スケジュールを基本的にいじれない。
またファイルのやり取りもできない。
それはminiSDカードを京ぽん本体に差してマスストレージモードで接続してそこを介してやらないといけない。
これはひと手間もふた手間も増えてしまうわけだが、いくつか紹介したユーティリティでアドレス帳とブックマークは解決した。
このKyopon File UtilityはMacから京ぽん2にファイルを渡す時の問題を解決する。
マスストーレージ(miniSDカード)を使わなくても直接京ぽん本体のデータフォルダを開いてそこにファイルを渡していくことができる。

これが使える環境はKyopon USB Driverをインストールされた京ぽんにUSB接続されているケースだけで、Bluetoothを通じてのファイル転送はできないようだ。
Bluetoothは本来はファイル転送もサポートしているが、この京ぽんについてはWindowsでもこれはできない様子だ。

これで写真のjpeg、アドレス帳のvCardなどをどんどん渡していくことはできる。
着メロはmp3のままで渡しても京ぽんが音楽ファイルとして認識できない。
京ぽんがデフォルトで認識できるのはMIDIファイルだけのようなので、MIDIファイルにmp3をエンベッドする必要があるが、そういうユーティリティはWindows版でしか見つけていない。
MacではMIDIシーケンサーソフトでそういうファイルを書き出さなくてはならず、実用的ではない。
それなら京セラからmp3プレイヤーアプリを買った方が手っ取り早い。
私はそういう使い方はしないだろうから、そんなに思い詰めていないのだが。






Kyopon File Utilityを接続、パスワードを入力すると京ぽん本体のデータフォルダの中が見える
jpegなどを私のはこれで簡単にできる





Another Kyopon Bookmark Utility

(Freeware)
おすすめ度★★★★
OS10.4Tiger対応

Kyopon Bookmark Utilityというブックマークをやり取りできるユーティリティを先日紹介したが、これはそれの別バージョン。
スキンがブラシメタルからTiger風のアルミスキンに変わっているが、それ以外どういう違いがあるのかよくわからない。

これでブックマーク、アドレス帳、ファイルのデータ通信は可能になったが、相変わらずiCalのデータの渡し方が分からない。
これについては引き続きリサーチしてみる。






Another Kyopon Bookmark Utilityの画面
直接京ぽん本体に新規ブックマークを書き込むことができる





CoolFunction for X

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
Classic MacOS対応OS10.4Tiger対応

ファンクションキーにアプリケーションやファイル、フォルダを割り当ててホットキーランチャーとして使ったり、フローティングウインドウ型簡易ランチャーのベースにしたり、システム重要機能やiTunesのリモートキーをファンクションキーに割り当てたりなどができる便利この上ないアプリ。

わかばマークのMacの備忘録 - CoolFunctionという記事を見て知ったのだが、これの元々の主要機能はファンクションキーに装飾キーを割り当てて2倍3倍においしく使うということらしい。

OS9時代はf1〜f12(〜f15)キーは自由にアプリケーションなどを割り当てることができて便利に使っていた。
というより私の場合、ブラウザやメーラ、テキストエディタなどはいつもファンクションキーから起動していたので、OSXに移行してからもしばらくは無意味にファンクションキーを叩く癖が抜けなかった。
OSXではファンクションキーが自由ではなく、しかもOS10.3からはデフォルトではexposeなどの操作キーを割り当てられるセッティングになってしまった。
これはウリの機能だったからしかたがないのかもしれないが、私から見たら大きなお世話だった。
ファンクションキーはやはりユーザに自由に使わせて欲しい。

それでOSXに移行してからはPFKeyAvailerXを愛用していた。これを使えばファンクションキーに自由にアプリやファイルを割り当てることができる。
OS9のファンクションキーランチャーが再現できる。
このアプリは完全にバックグラウンドで動くので、システムの機能のように違和感なく使えるのも良い。
ただ、これが使えるのはひとつのキーにひとつの割当だった。


これが使えるのでファンクションキーに何かを割り当てるという種類のアプリには今まで興味がわかなかった。
ところがわかばマークのMacの備忘録さんの記事を見ていてこのCoolFunctionの使い道がひらめいた。
これは全ての操作に装飾キーを割り当てられるのでPFKeyAvailerXと完全に機能がぶつからないのだ。

CoolFunctionはただファンクションキーを叩く段と+shiftキーで叩く段が用意されている。
ただこの通常のファンクションキーだけの機能もコマンドやcontrolキーを叩きながらでないと反応しないように設定できる。
ということは両者は完全に共存できる。

CoolFunctionは元々自由に設定できるOS9の機能を増やすユーティリティだったようだ。OSXになってここが不自由になったので、それを解消するアプリのような性格になったが、本来の使い方ならPFKeyAvailerXと併用してOS9のようなファンクションキー命な操作感を再現できる。
面白いんじゃないだろうか。
私の愛用アプリになりそうだ。


ところでわかばマークのMacの備忘録さんの記事を見ていて初めて知ったことがひとつ。
iBookのようなモバイルの場合、ボリュームや輝度、エジェクットの機能が最初からファンクションキーに割り当てられていて、なかなかランチャーとしては使いにくいのだが、
システム環境設定/キーボードとマウス/キーボード
と設定に入って行き、「F1からF12キーをカスタム操作に使用する」にチェックを入れておくとPFKeyAvailerXなどのfキー操作をフルで使えることを知った。
勿論fnキーと一緒に叩けばできることは今まででも知っていたのだが、これはしかたがないと思っていたので、これは相当嬉しい。
ただボリュームキーやエジェクトキーも結構使うので便利かどうかは若干ビミョー。






CoolFunctionの設定画面に入るとファンクションキーに何を割り当てられるか設定できる
アプリでもファイルでもフォルダでも作業に便利なように好きなものを割り当てればいい
割当を取り消したい時にはドックのようにアイコンを枠の外にドロップすればいい





+shiftのタブはshiftキーと一緒に叩くファンクションを設定できる
こちらはグラフィック関係ばかりとか使い分けるとさらに作業がスムーズ





ところでこのアプリはフローティングウインドウのいわゆるランチャー式表示もできる
その呼び出しキーは赤線で囲んだところで設定できる





その呼び出しキーを叩くとデスクトップにこういうプレビュー画面が出る
割当た機能が全部覚えきれないうちはカンペ代わりにこれを見ながら操作してもいい
また設定の「クリックで開く」にチェックを入れておくとここをクリックもできる
いわゆるデスクトップのランチャーにもなるという多機能ぶり





さらに面白いのは「通常」段の割当にコマンドキーなどの装飾キーを割当ることもできる
これならPFKeyAvailerXなどとも共存できファンクションキーが3倍便利に使える





さらに面白いのはキーの割当設定で右クリックをするとこういう機能が割り当てられること
ログアウトやスリープ、終了、強制終了、iTunesのリモートなど
使い慣れたら病み付きになりそうな機能がいろいろ使えるのがすごい


anchor

アプリが終了できなくなる不具合を起こしていたPFKeyAvailerXの代替を探していたら答えは足元にあった〜前に紹介したCoolFunctionがなかなかよい





CoolFunction for X

(Freeware)
おすすめ度★★★★★
OS10.2Jaguar対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

f1〜f12キー(デスクトップは〜f15キー)に好みのアプリ、ファイル、フォルダ、コマンドを登録してfキー一発でランチャーのようなことができるアプリ。

このf1〜f12キーにアプリなどを割り当てるという目的には、PFKeyAvailerXを使っていたが、これが先日来、Leopardに乗り換えてから頻発している特定のアプリが繰り返し起動してきて終了できないという問題の原因になっているということをこの先日の記事でも書いた。

昨日もこのトラブルでGyazMailが繰り返し起動して操作不能になるトラブルが起きて、ここのところほぼ二日に1回はこの問題が起きている。
このPFKeyAvailerXはLeopardとの相性なのか、intelMacとの相性なのか、iBookG4でTigerで使っていたときまでは全く問題を起こしたことがなかったのに、今の環境ではどうにもならないと判断して、起動項目から外すことにした。
残念なことである。

それでfキーを使う機能はしばらく死んでいたのだが、さすがにOSXに移行してすぐぐらいから、このPFKeyAvailerXは愛用していたので、ログインしたらf7キーとかf8キーを叩いてメーラとブラウザを起動するのはもう手癖のようになっている。
これが使えないのは非常に不便なので、これと同じ機能がないか探しまわっていた。

あちこちのサイトをうろうろしていくつかのアプリを試してみたが、結局決定版のアプリはこれだった。
CoolFunction for X
なんと見つけたのは「muta's mac scribbling」というサイトだった。
自分のサイトで以前に紹介しているではないか!?
(さすがに最近では昔に試した&レビューを書いたアプリのすべてを憶えているというのが困難になってきた)

このCoolFunctionはまさしくPFKeyAvailerXの代替になる機能を充分意備えたアプリで、PFKeyAvailerXのようにバックグラウンドで動くアプリではないが、使い勝手は全く同じでこれまでのところ、特定のアプリを起動し続けて停まらなくなるというような問題は起こさない。

起動してみると前に試したときの設定ファイルが残っていて、今使っているのとあまり変わらないキー割当がいきなり出てきたので驚いた。(勝手にPFKeyAvailerXから読み込んだのかと思って一瞬スゴく感心してしまったが、そういうことではなかったらしい)

今回もう一度試してみて、感心したことがあった。
アプリやファイルを登録できるだけでなく、登録項目のところを右クリックすると、コマンドも登録できる。
「スリープ」、「再起動」、「終了」、「ログアウト」、「ゴミ箱を空に」、「ゴミ箱に入れる」、「Finderを終了」などキー一発でできれば便利そうなコマンドがいくつも用意されている。
これは今のところお気に入りになっている。

ということで幸福の青い鳥は足元にいたという話でした。
(灯台下暗しともいう)






CoolFunctionはドックにもアイコンが現れる通常アプリ
コマンド+「,」キーで設定画面を呼び出すとここでアプリやファイルを登録できる
右のF1〜F15キーをクリックしてアプリやファイルを選択する





MacBookなどのモバイルの場合fキーは画面の明るさ、Dashboardキー、Exposeキー、
ボリューム調整、ミュートなどが割り当てられていてfキーだけを叩いても反応しない
その場合、設定で「通常+fn」にチェックを入れるとfnキー+f1~f12キーが有効になる
なお上の音を鳴らす機能はアプリ同梱の「おと」というフォルダ内の音を割り当てられる
有効にすればfキーを押すのがなお楽しくなるかもしれない





どこに何を登録したか覚えられlない時にはoption+controlキーでカンニングできる機能も健在
これをクリックしても項目を呼び出せる設定にもできる





項目のところを右クリック(control+クリック)するとコマンドも選べる
F1〜F15キーでこういう沢山の操作が一発でできるのも便利だ





例えば私は「強制終了」をF6キーに割り当てた





これで特定のアプリから抜けられない、Finderをアクティブにできないなどの
トラブルの時でもF6キー一発叩けばこの強制終了ダイアログを呼び出せる
これは便利だ





AutoPull for X

(Freeware)
おすすめ度★★★★
Classic MacOS対応OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

メニューバーにマウスオーバーするだけでメニューコマンドのプルダウンが降りてくる便利なメニューUIアシスタントアプリ。

これもネタ元はわかばマークのMacの備忘録さんの記事から。

この作者さんのいわれるように正直OSXのメニューコマンドは使いにくいと思った時期が有った。 もう今では慣れたが、OS9からOSXに移行した当時には、プルダウンが出てくる時に反応に微妙にタイムラグがあるのも厭だったし、出てきたプルダウンも手を離したらすぐに消えてしまうのも苛立っていた。

そういうのはすぐに慣れるといえばそうだし、実際慣れたわけだがこの方が便利だったと今さらながら思い出させてくれれたのがこのAutoPullだった。
OSもマウスオーバーするだけでメニューは出てこなかったが、OSXのようにイラチにすぐ消えてしまうということもなかった。
だから落ち着いて操作できた気がする。その点はOSXはやや改悪だ。

ところでこのアプリを使ってメニューをすっと引き出せるのは良いのだが、意図せずカレンダーが飛び出してしまい、それを消そうとクリックすると引っ込んでまた出てくるという泥沼の無間地獄のようなメニューエクストラがあった。Calendarclockだ。

それでこのメニューエクストラだけこの設定から外そうと思って除外に指定したりやってみたが、この
「Extra Menu領域の除外」
というスライドで指定する設定を使うとうまくいくことがわかった。
これでCalendarclockの領域をちょうど指定してやるとここだけ反応しないでうまい具合だ。

これは使えると思う。

注意点としては
InstantShot!とコンフリクトしているために、このアプリが聞いているメニュー領域はキャプチャーの領域指定ができないために、キャプチャーが撮れないということくらいか。
メニューの絵を取りたい時には機能を止める必要がある。






AutoPullはメニューコマンドにマウスオーバーしただけで
必要なメニューのプルダウンを引き出せるアシスタントアプリ
クリックしてもすぐ消えてしまうやや使いにくいOSXのメニューを少し使いやすくする





設定はこんな感じ
開いたメニューをどうやって閉じるかの設定が右上のブロックにある
ホットコーナーを使う人はアップルメニューやSpotlightの領域を除外するとよい
除外アプリは通常のアクティブにできるアプリだけが対象で
このようにメニューエクストラを指定しても効果は無いようだ
メニューエクストラを除外する時には下記のような方法が有効だ





また特定のメニューエクストラだけ除外したい時にはこのスライドの設定をする
どの領域が操作が無効になるかは上のメニューバーにも赤い線で示される
私の場合カレンダーがうるさかったので除外したかったがこの機能がぴたりはまった





ところでこのExtra menu領域の除外を端から端まで拡げると
「意味ないじゃん!!」と怒られてしまった
ごもっともである





HotService

(Freeware)
おすすめ度★★★

OS10.4Tiger対応

OSXの目玉機能のひとつであるサービスメニューをメニューバーに表示して一段操作を容易にするインプットマネージャープラグイン。

サービスメニューをコンテクストメニューに表示したり、メニューバーに表示したりその他もろもろの機能を持ったICeCoffEEというプラグインについては紹介したばかりだが、そんなにたくさん機能は要らない、メニューバーにサービスメニューだけ表示してくれれば充分だという向きには、こういうものもある。

使い方は実に簡単で解凍後にできるHotServiceというフォルダごと
"~/Library/InputManagers/"
に移動すれば、それ以降に起動したCocoaアプリには全てメニューに「サービス」「Services」というメニューが見えているはずだ。

ただしLeopardはinput managerのプラグインという考え方自体が廃止になってしまったようで、おそらくこの手のプラグインはLeopard以降では使えない。
Leopard祭り真っ盛りの時に、そういうものを紹介するのもなんだが注意は必要だ。






HotServiceをインストール後起動したCocoaアプリには「サービスメニュー」が現れる
アプリケーションメニューからのプルダウンよりも一段操作が速く便利になる筈だ





iLingual

(Shareware, Freeware)
おすすめ度★★★★★

OS10.3Panther対応OS10.4Tiger対応

アプリのローカライズをMacらしい解りやすいUIで作成できるローカライズファイル作成アプリ

10月にOSを再インストールした時に、ディスクスペースの都合でデベロッパーツールをインストールしていなかった。
しかししばらく前に起動ディスクの中身を整理してやっとデベロッパーツールを追加インストールしたのが1ヶ月前。
それは実にこのアプリをテストしたいためにディスクの大掃除をしたのだが、ここしばらくOSアップデートやSafari3の不具合に加えて様々なトラブルでずっと延び延びになっていた。

やっと取りかかれたのだが、やはりインスピレーション通りこのアプリはすばらしいアプリだ。

Apple謹製にもアプリのローカライズファイルの作業のために用意されたキットはちゃんとある。
だが残念ながらApple謹製のを始め他のローカライズキットは、その操作が解りやすいとは到底言えない。
せっかく英語ができるからローカライズにお役に立ちたいと考えている人でも、この操作性でつまづいてローカライズの世界にはなかなか入ってきにくいと思う。

このiLingualは操作の仕方でつまづくことはまずないといえるくらいMac的な操作感だ。

これでローカライズに入ってくる有志がどんどん増えればますますMac世界は住みやすくなるのではないだろうか。
このアプリはシェアウアだが、作者さんは
「自作のフリーウェアのローカライズ、ボランティアでのローカライズなど、報酬の発生しない作業に利用する場合はフリーウェアとします。ご自由にお使いください。」
と書いておられる。
ボランタリなローカライザーがたくさん生まれればいいと思う。

冒頭に書いた通り動作にはデベロッパーツールのインストールが必要だ。
これの優れているのは辞書機能がついている点。
この辞書ブラウザを参照しながらローカライズの作業をやっていけば、オリジナルがアップデートするたびにファイルがデフォに戻ってしまっても過去の作業は全部憶えているので、いちいち前のバージョンのローカライズファイルを参照して引き写さなくても作業できるのが便利だ。

また同種あるいは似た種類のローカライズ済みのアプリを読み込んで、先人の優れたお仕事を取り込むこともできる。
これを使って優れたローカライザの皆さんから学ぶこともできるだろう。
「こういう時にはこの言葉はこう訳すのか」
なんて感心しながらローカライズの作業を進めていくのは楽しいかもしれない。






iLingualの直観的な操作性とはこういうことだ
ローカライズしたいアプリをまずドロワーにドロップする





すると前のバージョンのローカライズファイルの場所を聞いてくる
初めての作業ならキャンセルをクリックすればいいし前にやったものを
続けて作業する場合はその場所を指定して「開く」をクリックすればいい





どういうファイルがあってそれぞれにどういう項目があるのかも
自動的に読み取ってこの左のペインにリストアップしてくれる
訳す必要があるものを選んで下の翻訳欄に訳語を入れるだけで作業は進行





作業は辞書機能に記録が残るのでアプリのバージョンが上がった時に
「前回はどう訳したっけ?」といちいち前の日本語ファイルを参照しなくてもいい
またこの辞書ブラウズはメニューから「アプリケーションを辞書に読み込む」を実行すると
既存のアプリのローカライズファイルも読み込んでくれる





このように先人の偉大なお仕事も読み込んでくれるので
いきなり老練なローカライザのような翻訳も学べるかもしれない
みんな熟練して日本語環境がどんどん充実していけば
もっとMacの環境は良くなっていくだろう












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