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2009 年 4 月 1 日




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DoubleBoth
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

Windowsのスクロールバーに上下のアローボタンを両端に表示するというのが元の機能のシステム環境設定ペイン。

それがこの元の機能なのだが、常時愛用しているのはホットキーでカーソルラインを表示して、見失ったマウスポインタの位置を表示している機能がやはり便利なため。

そういう機能のアプリをここでもいくつか紹介しているし、そういうTipsもあった。
しかし結局そのどれも手につかなくて、結局OSXに移行した時、OS10.0の時代からずっと愛用しているこのシステム環境設定ペインを今でも愛用している。

結局何が便利なのかというと、起動項目にアプリを置かなくてもシステムに元からある機能のように動く、システム環境設定ペインであること、そのおかげか非常に軽くて入れていることが気にならないこと、変なグラフィックよりも十字線のカーソルラインを表示するという古典的な表示法が結局馴染むなどの理由でいまだにこれを使っている。

きちんとレビューをしていない気がしたので、もう一度取り上げる。
そういうことをしたくなるくらい、これはOSXをインストールしたら最初に入れておかないといけないアプリのひとつになっている。

最近はスクロールバー自体をいじることが少ないので、本来の機能のダブルアローはなくても気にならないのだが、もうひとつの機能のマウスのスピードも結局これを使っている。

Macのマウスカーソルのスピードの設定はやはり遅い。
システム環境設定の「キーボードとマウス」で最高に速い設定をしてもまだ遅い。
マウスカーソルのスピードを変えるアプリもたくさんある。
それでもこのDoubleBothがやはり手に馴染んでしまっている。
なぜだろう?
やはり簡単だからじゃないだろうか。

そのうち「インストールしていないといけない10のアプリ」をまたやるかもしれないがこれはその中に入っているひとつだと思う。






DoubleBothを愛用している理由はこの設定が入っているから
好みのホットキーの組み合わせでカーソルラインを表示することができる





カーソルラインでマウスポインタを表示した様子
最近はVMWare Fusionなどのアプリも使うためマウスポインタを見失うことが多くなった
そういう時に結局一番重宝するのがこのDoubleBothで単に場所が判るだけでなく
Windows環境に入って消えてしまったポインタを実際に再表示させることもできる
ポインタのサルベージとしては最良で古いアプリだが最新の事情でますます必要になった





あとは重宝しているのはこの機能でマウスポインタのスピード
ノートやデスクトップなどスクリーンのサイズによって当然最適な設定が違うのだが
どの環境でもMacデフォルトの設定値の範囲は遅過ぎる
この設定範囲の広さがどの環境でも必要だ





こちらが本来の機能
最近はあまり使っていないがスクロールバーをよく使う人はその両端に
上下アローボタンがある方がマウスの操作は楽になるに違いない
そういう意味では古いアプリだが今でも立派に役に立つ


2009 年 4 月 2 日




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スクリン・クロラ
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

デスクトップを動画としてキャプチャーして「もう一度生まれてきたいと思う?」とつぶやいたビデオキャプチャーアプリ。

その癖からしてどうやら前世はLilypadなのかもしれない。
作者はそのLilypadのbicoidさん。

面白いと思ったのはキャプチャーのスタートと終了を同じホットキーでできるので、ビデオの尺もデスクトップの出来事に合わせて自由に加減できる。
あらかじめ秒数を設定するよりもこちらの方が実用的だと思う。

作品は押井守のあの映画にインスパイアされたということらしい。
サイトデザインが好き心をくすぐる。






スクリン・クロラを起動すると最初にホットキーの設定画面が現れる
デフォルトではコマンド+control+Cキーだが、使いやすい組み合わせるのも可
ただ組み合わせは覚えてくれない





設定したホットキーを叩くとこのような画面になるのでキャプチャーしたい範囲、
カーソルを追っかけるかどうかを設定して「開始」ボタンをクリックする
すると間もなく動画収録が始まる





もう一度同じホットキーを叩くと動画収録が終わってプレビュー画面が出る
待っているとこのような表示になるので保存先を指定する





これはQuickTimeでweb用にダウンサイジングしているので参考程度ということで
でもそんなに大きなファイルにしなくてもなかなかきれいなキャプチャーだ


2009 年 4 月 4 日




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またぞろウイルスがどんどん新種を増やして満開のご様子

最近のセキュリティ関係のニュースでこの数ヶ月ほどまたウイルス騒ぎが盛り上がってきている。

4月1日に活動を開始するワーム「Downadup」,トレンドマイクロが警戒を呼びかけ:ITpro
こちらの記事で今話題になっているのは
「Downadup」(別名「DOWNAD」「Conficker」
という新種。

『Downadupは,2008年10月24日に緊急公開されたWindowsのセキュリティ・ホール「MS08-067」を悪用して感染を広げるワーム(関連記事:Windowsの「緊急」脆弱性を突くウイルスが続出、PCを乗っ取られる恐れ/複合型ウイルス)。2008年12月に,ネットワークログオンのパスワードを破って別のパソコンに侵入したり,USBメモリー経由で感染拡大したりする亜種が出現(関連記事:「Downadup」ワームによるWindowsアカウントの無効化)。』

というのがその概要で、4月1日に活動を開始するとかいう情報も流れたから、「エイプリルフールか」とかいう観測も出たが、これは再びネットワーク経由で、ウイルスを感染させることが可能だということを実証したウイルスのようだ。
被害は不明だが、相当数のPCが感染している模様。


これについてはセキュリティアラートも出ている。
INTEGO セキュリティ・メモ - 2009年3月31日
に出ている記述ではこんな感じだ。

『このワームは、Confickerの他に、DownadupやKidoなどとも呼ばれ、数百万のWindowsコンピュータに感染しており、2009年4月1日に活動開始すると考えられています。』

またこういうニュースもある。
「駆除したのに怪しいファイルが……」、USBウイルスが残す傷跡:ITpro

このアラートのメインは
Autorun.inf
というウイルス。

『最近では、元々はUSBメモリー経由での感染機能を持たないウイルスについても、その機能を備えた亜種が続々出現している。「Virut(ヴィルト)」と「Sality(サリティ)」もその一つ。いずれも、多数の亜種が出現して大きな被害をもたらしているウイルスだ。

 例えばSalityの亜種は、Windowsパソコンに標準で備わる「メモ帳(notepad.exe)」あるいは「マインスイーパー(winmine.exe)」に感染(図1)。そのファイルを、パソコンに接続されているUSBメモリーなどにコピーする。

 その際、ウイルスはファイルの名前をランダムに変更。拡張子は「.pif」か「.scr」に変える。マカフィーが公開している例では、ウイルスに感染したメモ帳は「cobpnp.pif」にリネームされた上で、USBメモリーにコピーされている。』

亜種がどんどん出てきて、感染時にファイル名や拡張子を変えたりするのが悪質というか、ウイルス対策ソフトを出し抜いてやろうという明確な意図を感じる。
ひところ感染するたびにファイルサイズを変更するウイルスもかつてあったが、その手口はだんだん巧妙になってきている気がする。

こういうのも出てきている。
「Windows Update」のエラー報告が急増中、原因はウイルス:ITpro.webloc

こちらは
Vundo
というウイルス。

実は我が社でも無菌室状態の新システムのPCやサーバが稼働開始する前からウイルスに感染していたことが発覚して、USBメモリを誰かが差したんじゃないかとか犯人探しが始まっているのだが、どこかの不心得者が差したUSBメモリが原因に違いないと決めつけてかかっているのが情けない。
それが原因ならホッとできるかもしれないが、もし違っていたら「日本一安全基準が厳しい」と僭称している「ご自慢のゲートウェイを連ねたセキュリティシステム」に穴があったということになって、スゴい深刻な問題じゃないかという気がする。

どうして「最悪の問題は起きないと思うことにする」というような発想がまかり通るのだろうか?
「北朝鮮のミサイルは自分の頭の上には絶対落ちてこない」というようなものだ。

いずれにしてもこういう新種、亜種が出てくるスピードがどんどん速くなっている気がする。
今のところMac向けの亜種はないが、どういう立場のユーザも「自分は安全だ」とか「感染しているのは不注意なヤツだけ」というたかのくくり方しないほうがいい。



2009 年 4 月 6 日




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なぜかDHCPサーバからIPアドレスを取得できなくなって、ネットにつながらなくなった


先日起きたトラブル。
何が弾みだったのかは結局わからずじまいだが、出先でイーサネットに繋いでもネットに接続できなくなった。
その時は再起動でクリアできたが、翌日また同じ現象が起きて今度は再起動しようが、アクセス権の補修などのメンテナンスの手順を一通りやろうが全くつながらなくなってしまった。

システム環境設定の「ネットワーク」で手動でIPアドレスを入力してもつながらない。
接続の設定が壊れたのかと思い、接続設定をイチからやり直したがやはりIPアドレスをDHCPから取得できないで、
169.254.49.184
というローカルアドレスを表示したままだった。

dolipoが悪さをしているのかと思い、dolipoを終了してプロキシの設定を解除してみるが変わらない。

有線だろうが無線だろうが関係なく接続できないので、外付けハードディスクのシステムから起動してみた。
そうすると今度は、有線、無線とも問題なく接続できる。
これでハードウエアの故障ではないことが切り分けられた。
今度はrootから起動してみた。
するとやはりIPアドレスを取得できない。
ユーザアカウントの問題ではなく、全体の設定のどこかがソフトウエア的に壊れているという可能性が強い。
そういえばこの数日、IMやファーストユーザスイッチ、iStat menus等が表示されなくなったり、Spacesの設定が勝手に初期化されたりシステム環境設定ペインがらみの不具合が続いていた。
これのひとつかと思い、
"/Library/Preferences"
をごっそりTime Machineボリュームから上書きしてみたりした。
しかし結果は全部ハズレ。
初日は解決できないまま過ぎてしまい、仕事にも支障が出ることになってしまった。

ところが二日目のしょっぱなにひらめくものがあってシステム環境設定の「セキュリティ」に入ってFirewallの設定をいじってみた。

まず「すべての受信接続を許可」にチェックを入れてみる、つまりFirewallを切る状態にしてみるとなんと一発でIPアドレスを取得して、ネットにもつながった。
これで原因はFirewallの設定だと判明。

Firewallの何が問題だったから不明だが、最近「kdb5なんとか」だとか「なんとかd」とかUNIX実行ファイルが接続許可を要求してきて、そのルールが残っていたのでそれらのよくわからないルールを削除して、再びFirewallの設定を
「特定のサービスおよびアプリケーションにアクセスを設定」
に設定を戻してみたところ、問題なく接続できるようになった。
結局何が原因なのかわからないが、IPアドレスを取得できなくなったらFirewallの設定もチェックしろというTipsだった。

こうして文章に書いてみると大したトラブルじゃないみたいだが、この二日間
「やっぱりシステム再インストールは避けられないか?」
と悩みまくった非常に重たいトラブルだった。






ある日突然ネットに全くつながらなくなった
システム環境設定の「ネットワーク」に入ってIPアドレスとを見ると
IPアドレスは169.254.49.184というローカルアドレスのまま
「DHCPリースを更新」で何度IPアドレス取得を再試行しても同じ結果だ





外付けハードディスクから起動すると接続に成功、rootからは接続に失敗という
テスト結果からハードウエアのトラブルではなく全体の設定ファイルの破損が疑わしい
そこで"/Library/Preferences"Time Machine
バックアップのトラブル以前のところからごっそり上書きした
しかしこれは改善につながらなかった





ひらめくところあってシステム環境設定の「セキュリティ」の
「ファイアウォール」に入って一旦Fire wallを外してみる





すると今度は一発でIPアドレスの取得に成功してネットにもつながるようになった
192.168.*.*というアドレスはDHCPから割り当てられる一般的なIPアドレスだ
このあとはFire wallの意味不明なルールをすべて削除することで何度接続し直しても
有線だろうが無線だろうが問題なく接続できるようになった
ネットに接続できなくなったらFirewallも疑えという教訓だ


2009 年 4 月 7 日




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SelfControl
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

あらかじめセットした特定のメールサーバ、webドメインの受信を、特定の時間ブロックして正しい時間の使い方をするように自分を強制する自己管理ソフト。

メールを受けてその対応に午前中が潰れたり、常に新着メールが気になってチェックしていたり、仕事中に特定のwebサイトを巡回して仕事の時間をかなり大部分をロスしたり・・・そういう人はいないだろうか?
何を隠そう私がそういう人だ。

こういうのを世間では「インターネット中毒」というらしい。
こういうインターネット中毒は、メールの対応で仕事をしたような気になっているが、実はそれで期日が迫った仕事に追い込まれており、仕事に関連する調べものをしている気になっているが、実際にはインターネットで見つけた面白そうな与太話を追っかけて仕事の時間をつぶしている。
ライフハッカーとかリア充とか言われるような連中は、朝一番にはメールチェックをしないとか、仕事中にはグーグルを使わないとか、そういうルールで自己管理をしている。

しかし私のような意思の力が弱い、誘惑にすぐ負ける、好奇心も強いし、メールを見ていないと不安になるような人種は、そういうルールを守れるものではない。

そこでこのSelfControlというソフトが役に立つ。

このアプリで特定のメールサーバのホスト名やwebのドメインを登録するとそのメールは、設定した一定の時間は受信できなくなり、webは見ることができなくなる。
勿論それ以外のwebは見ることができるので仕事で必要なwebサーバは設定に入れなければいい。

見ることができないといったら本当に見ることができない。

例えば途中でSelfControlを終了してもwebサーバは「表示できません」を繰り返すし、VMWare Fusion上でWindowsXPのブラウザで当該webサイトを見ようとしてもやっぱり見えない。
本当にMacを終了するか、他のパソコンを使う以外に方法がなさそうだ。

これで確かにライフハッキングができるかもしれない。
私のネット中毒も直せるかもしれない。
そうだといいな・・・きっとできるよ・・・






SelfControlのスキンはシンプルそのもの
ブラックリストにメールサーバやwebサイトを登録するのは下のボタン
スライドで時間を設定してあとはスタートするだけ





例えばこういう感じの有害サイトがあるとする・・・





リストの+ボタンをクリックしてこのサイトのファビコンをドロップすればURLが登録できる
サイト内全ページを閲覧不可にするためにできるだけ大きめのドメインを登録するのがいい





またメールソフトが登録しているサーバをインポートすることもできる
インポートしたメールもブロックすることができる





SelfControlのブロックをスタートする時にはパスワードを要求される
本当に見ることができなくなるので必要なものが入っていないかよく考える





ブロックがスタートすると残り時間のカウントダウンが始まる





かの有害サイトはこれで見られなくなってしまった
おかげで時間を有効に使える





ブラウザを変えてSafariで見てみたがやはり接続できない





さらにVMWare Fusionを起動してInternetExplorerで見てみたがやはり見ることができない
それだけでなくSelfControlを終了してもやはり見ることができない
SelfControlをもう一度起動するとカウントダウンを再開する
途中で解除することができないという厳しさだ
これでライフハック成就間違い無し、ネット中毒完治間違い無し、
リア充街道まっしぐら・・・といきたいものだ・・・

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Flux
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 Windows2000~XP対応

お休みの時もベッドサイドのMacは起動しておきたいという、重症なMacフリークのためにMacのモニタの色温度を調整して安眠をもたらすアプリ。

色温度というのは画面の色みのことだ。

室内や夜、暗いところでも目に優しいようにMacはスクリーンモニタの明るさを調整できるようになっている。またそういう目的でモニタの明るさを調整するオンラインウエアもここで紹介してきた。
それ自体はありがたいのだが、夜にスクリーンを点灯したままでいるなら、明るさを調整するだけでは不十分だ。

そこでこのFluxはスクリーンの色温度を調整する。
色温度というのは、映像の仕事をしている人ならなじみ深い言葉だと思うが、光そのものの色みを示す基準。
自然の世界で最も白い、というか白の基準になっているのが太陽の光だ。
太陽よりも温度が高い恒星は青っぽく見えるし、低い恒星は赤っぽく見える。
太陽の光を基準の白と感じて我々は自然界のあらゆるものの色を判別している。
この色みを色温度で表現する。単位はK(ケルビン)という。

特に映像の世界ではこれをホワイトバランスと呼んで、6500K(ケルビン)を自然界の白の基準にしている。
室内の特に白熱灯などは、6500Kよりもずっと色温度が低い、つまりオレンジっぽい光を発している。
我々の目は自動的に白のバランスを補正して物を見ているので、昼間の屋外でも夜中の白熱灯下でも白は白として認識する。

一般にヨーロッパ人は低い色温度を好み、我々アジア人、特に日本人は高い色温度を好むというのも有名かもしれない。日本のテレビのNTSC-Jの基準白バランスは欧米よりも高い、つまり青い。
また日本製のパソコンのスクリーンは全体的に真っ青だ。

それは余談なのだが、人間の目は夜になると色温度が高い、つまり青っぽい照明や映像は「きつい」と感じるようになる。
逆に昼間は色温度が低い、つまり赤っぽい画像は「見づらい」と感じる。

パソコンの画面もこの6500Kを基準にしているのだが、この色みは夜、特にベッドサイドで部屋を暗くして見る時にはスゴくきつく感じる。
いくら画面の輝度を下げても、ブラウザの白い画面が出ると目にはちかちかする。
そこで照明と同じように、色温度を下げてやると、「きつい」という印象が少なくなる。

Fluxの面白いところはMacの内蔵時計と連動して時刻でスクリーンの色みを調整していくということだ。
つまり一度起動したらあとは何もいじらなくていい。
照明の種類だけ選べばいい。

24時間Macといっしょに居たいというフリークには、必携のアプリじゃないだろうか。






一般的なスクリーンは6500Kを白の基準にしたカラーバランスで表示されている
この光は夜になると青っぽく強い光と感じる





Fluxはこのスクリーンのカラーバランスを赤っぽく変えて表示する
(キャプチャーが撮れなかったので画像加工ソフトでイメージを再現した)
暗い部屋でパソコンを見る時には確かにこの方が目には優しい





Fluxの設定画面はきわめてシンプル
照明の種類を設定して地域などを設定するだけ
「昼光色(の蛍光灯)」は5500Kと出た





同じくタングステン(白熱灯)は2700Kとかなり赤い





ハロゲンランプはやや赤みが弱い





蛍光灯を使っている場合はこのポジションを選ぶ
4200Kと赤いが赤みはかなり弱い





ハロゲンに設定していても昼間は6500Kという標準の色みに自動的に戻る
これは面白い





Fluxはメニューバーにのみ表示される
ここで一時的に効果を止めることもできる


2009 年 4 月 8 日




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KeyCastr
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

今何のキーを叩いたかをデスクトップにフローティングに表示してくれるアプリ。

これが何の役に立つかはよくわからない。
インストラクタービデオの制作にはいいかもしれないが操作が速いとやはりトレースしきれないのは同じことだし、これを人に見せる意味はあまりないかもしれない。
何かタイプミスをした時には自分でこれを見返して、自分のタイプミスの癖を知ることができるかもしれない。
でも一番の効能は楽しいということなのかもしれない。

これを起動して、スピードタイプなんかしてみてほしい。
うるさいことこの上ない。
でも仕事した気分にはなれるかもれない。
これがこのアプリの一番いいところかもしれない。






KeyCastrの表示は2種類選べてこのSvelte表示だと
アルファベットキーは無視してホットキーの表示だけが出てくる
実際はこちらの方が実用的かもしれない





デフォルトの表示はすべてのキーを表示する





タイプのキャプチャリングをスタートするか止めるかのホットキーが設定できる
デフォルトではoption+shift+Sキーに設定されているが変更可能





またタイプの表示が消える時間、速度、透明度などを細かく設定できる





設定を呼び出したりタイプ表示を開始したり止めたりはメニューバーアイコンからもできる





その動作の雰囲気はこんな感じ
スクリン・クロラを使用)


2009 年 4 月 9 日




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当サイトの月間のお客様が6万人になった

先日なにげに先月の月間のアクセス解析を見ていたら、先月の月間の総ページビュー(BBSを除く)がおよそ13万になっていた。
同じくユニークユーザ(これもBBS除く、っていうかBBSにアクセス解析コードを埋める方法がわからんのよ)は6万台に乗った。

多分トップページのカウンターは3万5000くらい回ったろうか。

以前にエコノミストで経済キャスターの伊藤洋一さんと話していたら、伊藤さんの個人ブログは月間のユニークユーザが20万人くらいだとおっしゃっていた記憶があるから、まだまだ全然及ばないが、足元くらいには行きついたかもしれない。

古くからやっている割には、新しいブログにどんどん追い越されている感じがするが、少しずつでも継続していればいつかは何者かになるかも・・・という思いで続けていきます。
貧者の一灯というやつですかね。
ちょっと違うか?






先月の総ページビューとユニークユーザはこんな感じ
まあ、ぼちぼちやね



anchor

LaunchAppPlugin
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

右クリックなどで、希望の言語でアプリを起動することができるコンテクストメニュープラグイン。

私は通常Macを日本語環境で使っている。
本当は英語環境で使った方がいろいろメリットが多いのだが、理由あって日本語で使っている。
英語で使った方が良いという理由は、英語環境の方がMacOSXはテキパキ動くし(「環境設定で言語モードを英語優先にするだけでシステムのスピードがとても速くなった」を参照)、すべてのディレクトリがアルファベット順で並ぶので、カラム表示でディレクトリを手繰って入っていくのが楽だということがある。
また英語環境ではFinderをヌーメリカルランチャーとして使える(「Macの便利なFinderオペレーション〜キーボードショートカットでランチャーにもなる」を参照)などメリットはたくさんあるのだ。

もっとも前者のテキパキ動くかどうかについては若干異論があるようだが、効果があったという人も多くいるので、これは結構条件によるのかもしれない。
JaguarまでAddress Bookだったのが、ある日突然アドレスブックに変わって非常に焦ったあの思いもいまだにこびりついている。
英語なら
「このアプリは英語だったっけ?カタカナだったっけ?」
とか考えずにすむ。

以前は
Finderのデイレクトリ表示が「ピクチャー」「ユーティリティ」など日本語になっているのが不便な場合、これは英語化できる〜またAddressbookがアドレスブックなどアプリ名も日本語化されたのに腹を立てている貴兄も簡単に英語化できる
で触れた便利なスクリプトを愛用していたが、最近のバージョンではこれも利かないみたいだし、あきらめていた。

「それならシステム環境設定で言語環境を英語にすればいいじゃないか」
と思われるかもしれないが、敢えて日本語で使っている。
理由あってと書いたのは、このサイトを運営しているからだ。
このサイト用にスクリーンキャプチャーを撮る時にいちいち日本語に切り替えるのが面倒で、それで結局日本語で使っているのだ。

このLaunchAppPluginを見つけた時にとっさに思ったことは、
「これでFinderを英語で起動できないか?」
ということだった。
それでさっそく試してみることにした。

結論から書こう。
これは完璧にはうまくいかない。

Finder
"/System/Library/CoreServices"
の中にある。
なのでこれを右クリックして英語で起動すれば、Finderは英語に切り替わる。
これで夢のFinderヌーメリカルランチャーは実現するし
Terminalターミナルだっけ?」
とかいちいち考えなくてもいい。
ターミナルを起動するには
コマンド+shift+U
と打ってユーティリティフォルダを開いて
T、E、R、
と打てばほぼ間違いなくTerminalが選択されている。
あとは
コマンド+O(オー)キー
を打てばTerminalが起動できる。
この間マウスを使わないで、わずか3ステップで可能だ。

しかし問題が起きた。
ゴミ箱を開くと、ここがなぜか日本語のUIのままになっていて、しかも「空にする」ボタンが利かないのだ。
メニューコマンドからゴミ箱をからにできるので、別に問題ないといえばそうなのだが、ここが日本語のままで操作不能なのは画竜点睛を欠く。

そこでアクティビティモニタで古いFinderのプロセスを終了して、英語のみのFinderだけが起動している状態にした。

今度はゴミ箱問題は解決したが、なんとSpotlightが全く機能しなくなってしまった。
メタデータ検索もできないし、mds、mdimporterも全く動いていないようで、新規ファイルを作ってもメタデータを取得していない。

残念ながら完璧には動かないので、結局元に戻してしまった。

英語環境でMacを動かしていると、ブラウザの検索ウインドウはアメリカのGoogleに検索しにいくという問題点が、前回英語環境を試した時にあったので、逆に英語環境でシステムを起動してSafariFirefoxを日本語環境で起動するという使い方の方が、合理的かもしれない。

何かしら利用価値はありそうな気がするので、このLaunchAppPluginはありがたく使わせていただくことにした。


ところでFinderを日本語環境に戻しても、メタデータは相変わらず新規取得せず、Spotlightもmdsも皆死んだままになってしまった。

これはトラブルだ。
そこでこのトラブルシューティングは次回記事に続く。
実は結構この解決には難渋した。






LaunchAppPluginのインストールはプラグインを
"~/Library/Contextual Menu Items""/Library/Contextual Menu Items"に移動するだけ





起動したいアプリを右クリックすると「この言語で◯○を起動」
という項目直下に起動できる言語が表示される
ちなみにFinder"/System/Library/CoreServices"に入っている
これを英語で起動してみた





見事に「アプリケーション」は「Application」に、
「ピクチャー」は「Pictures」に変わった





アドレスブックAddressBook
昔OSをバージョンアップしたらこれが日本語になってしまって焦ったことを思い出した





アクティビティモニタを起動したい時には
コマンド+shift+Uキーを叩いて、次にAキーを叩けばいい
ターミナルならT、E、Rキーだ
このスピード感は一度使うと病みつきになる





こちらは日本語環境のルートボリュームの様子





こちらは英語環境の様子
このように単に英語か日本語かだけの違いでなく並び順が全然違う





ここで少し問題が起きた
ゴミ箱を開くとここだけ日本語表示のUI
しかも他のFinderのウインドウの前に出てこないし「空にする」ボタンが利かない





そこでアクティビティモニタを開いて
古いFinderのプロセスを強制終了した





するとゴミ箱も見事英語になって問題解決・・・と思いきや?・・・





メタデータが死んでしまってピクチャーのサイズを表示しなくなってしまった
メタデータ検索も死んでしまうし、新規ファイルの
メタデータ読み込みをするmdsも全く動いていない
このトラブル解決編は次回記事を待て!



anchor

メタデータ検索が死んでいる(停まっているmdsを再開させる)

<前回までのあらすじ>

LaunchAppPluginという右クリックなどで、希望の言語でアプリを起動することができるコンテクストメニュープラグインを発見して喜々としてFinderだけを英語環境で起動するというやや反則技に近いTipsを試してみるも、Spotlightもメタデータ検索も死んでしまい、元に戻してもmdsが全く活動しない、メタデータ検索ができないというピンチに陥った。
さぁ、どうやってこの危機を切り抜けるつもりなのか、その活躍を刮目して見守れ!






メタデータが死んでしまった様子
ピクチャーのサイズを表示しなくなってしまった
Finderを元に戻してもmdsは再開しないでメタデータ検索は死んだまま
一体どうするつもりなんだ!


などと大仰な前振りを書いてしまったが結論を急ぐ。

以前にも同じトラブルを経験していて、その時の対処法は以下にまとめていた。
あるはずのファイルがSpotlightから発見できない(メタデータの初期化)

Spotlightがちゃんと動いていない。(mds、lsregisterが動いていない)

ここで取り上げた方法はターミナルを起動して以下のコマンドを入力するという物だった。

1)メタデータのデータベースファイルを初期化して再構築する
sudo mdutil -E /


2)mdsのクラッシュの記録がメタデータのデータベースファイルの再構築をジャマするのを排除する
sudo rm /mds-crash-state

同上、念には念をというコマンド(多分必要ない)
sudo find / -name "mds-crash-state" -delete


3)サードパーティのmdimporterのプラグインを初期化してmdimporterの活動を正常に戻す

cd /System/Library/Frameworks/ApplicationServices.framework/ Versions/A/Frameworks/LaunchServices.framework/Versions/A/Support/

を入力しておいてカレントディレクトリを移動

./lsregister -kill -r -domain system -domain local -domain user

をタイプしてmdimporterのプラグインを初期化して
sudo mdutil -E /

を入力してデータベースを初期化


そして今回はこれらの方法はすべて失敗した。


一日トライは徒労に終わり、相変わらずメタデータは動いていない。
「このままメタデータなしの生活も乙なものかもしれない。実際Pantherまではメタデータなんてなかったんだし・・・」
などとのんきなことを考えながらあきらめムードで眠りにつきかけた時に、ふと思いついた。

ターミナルを使ってダメならGUIで実力行使でやってしまえばいい!!」

上記のリンクでメタデータのデータベースの実体は各ボリュームのルートの
.Spotlight-V100
という名称のフォルダであることは分かっている。
これをリセットできないなら削除してしまえば良いのではないか?

そこでMainMenuを使ってFinderで不可視ファイルが見えるようにして、/にある.Spotlight-V100をゴミ箱に移動した。
このプロセスで管理者のパスワードを求められることはいうまでもない。
うまくいかなかった場合のためいきなり削除しないで、この状態のまま再起動した。

結果はこれがビンゴだった。

メタデータが死んでSpotlightがうまく動かない時には
.Spotlight-V100
を物理的に削除してしまう・・・
また新しいTipsが加わった。
荒療治なので皆さんは最後の手段にすることをお勧めするが。






MainMenuを使ってFinderで不可視ファイルが見えるようにする
ボリュームのルートに.Spotlight-V100というフォルダが見えるのでこれをゴミ箱に移動する
この所有者とアクセス権者はシステムになっているので作業にはルートのパスワードが要求される





するとmds、mdimporterは活動を再開しSpotlight
検索データベースを読み込み始めた





画像ファイルのプレビュー画面はちゃんと画像の大きさを
表示するようになって完全に直った


2009 年 4 月 10 日




anchor

ClamXav1.1.1
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

UNIXのアンチウイルスエンジンであるclamavをコマンドラインを使わずにMacOSX上でも使えるようにしたセキュリティソフトのGUIフロントエンド。

そのClamXavのバージョンナンバーは前と同じなのだが、エンジンのバージョンが上がったので試してみた。

なかなか良くなったのではないかという気がする。
まず第一点はスキャンがかなり高速化した。
これは過去に試したどのバージョンよりも高速化が進んでいる。

またずっと調子が悪くて停止させていたClamXav Sentryがちゃんと動くようになった。
今のところMacBookのLeopard環境だけでなく、intelのTiger環境でもちゃんと動いている。
あとでPPCのTigerでも試してみるが、Mac環境の懸案になっていたファイル監視機能の欠如がようやく解決した。
今後はこれを常駐させることになると思う。






ClamXavのいつのバージョンからできるようになったのか知らないが
スキャン対象を複数設定できるようになっている
ルートボリューム全域は広過ぎるが複数のディレクトリを一気にやってしまう時には便利だ





今回の最大の良かった点はClamXav Sentryがちゃんと動くようになっている点
前のバージョンまではClamXav Sentryがフルアップしたまま
機能しないでクラッシュしたりしていたのでずっと停めていた
特にLeopardでこの症状はひどかったが昨日から落ちないで調子良く動いている





ClamXav Sentryからウイルス定義ファイルを更新に成功した
こんなのはできて当たり前なのかもしれないがずっと調子悪かったので正直嬉しい





ClamXav Sentryがウイルスファイルを検出したところ
この2〜3ヶ月Windows世界では悪質なワームが非常にたくさんの
亜種を増やしていたのでこれがきちんと動くのはありがたい
Macには感染しないといっても媒介者にはなってしまう可能性があるからだ





またスキャンの速さも劇的に速くなった
10万5000のファイルをスキャンして30分強という速さが
今回のバージョンがたたき出した数字





過去の私がベンチマークを取った最速バージョンは
5万900のファイルをスキャンして118分という成績だ
飛躍的に高速化したのがわかる






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