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2010 年 6 月 1 日




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3D元年にちなんでモニターから飛び出す3D画像コラを作ってみたぞ

今年は3D元年なんだそうだ。

アバターの3D上映を皮切りに、いろいろな映画が3Dで上映され、フラットパネルテレビメーカーからいくつかの方式の3Dテレビも発売されている。
そうしたテレビのカタログなどで最近見かける液晶画面から飛び出す画像を作ってみた。

これは以前ここでも紹介したwebでよく見かける飛び出す写真の作り方の全くの応用編で、写真フレームの代わりに液晶テレビの写真を使うという違いだけだ。

難しさがあるとしたら、写真の場合は机に置かれた写真からオブジェが飛び出すとか、斜めに写真をレイアウトするとか結構自由なのだが、テレビが机に水平に追いてあったら変なのでかなり構図に制約ができるということだ。
液晶のスクリーンに映っているように見せて、それでいて飛び出し感も表現できる構図というのは何でもOKというわけにはいかない。

でも難しいのは最初の写真の構図の決め方だけで、そこがうまくいけば成功したも同じことで、やってみると意外に難しくない。
紹介しておきながら今まで試していなかったのだが、そんなに高度なPhotoshopテクニックが要求されるわけでもなく、時間もそんなにかからない。

チャレンジしてみると面白いと思う。

この画像を作るにあたってこちらのサイトを参考にした。

Photoshopでモニターから飛び出す3Dの画像を作る方法 - ウェブデザインライブラリー


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Adobe Photoshop
(Products)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 WindowsXP~7対応

今回はこの手の画像加工の定番アプリAdobe Photoshopでやってみる。
手順は以下の通り。





作ろうとしているのは最近カタログなどで見かけるようになったこういう感じの写真




使う画像はこんな感じフラットパネルのカタログ写真が一丁




それとこういう感じのweb上のフリー素材なんかを拾ってきて掛け合わせてみる




まず構図を整えるためにテレビの写真を左右反転させる
「イメージ」から「画像の回転」「カンバスを左右に反転」を選択する




写真に焼き込まれている余計な文字を消すためにこのベースの写真のレイヤーをコピーする
方法はここのレイヤー表示を右クリックして「レイヤーを複製」をクリック




オリジナルの写真には鍵アイコンがついていて加工ができないが
複製したレイヤーは鍵アイコンが外れているのでこれを加工していく




白地の文字は白い短冊で塗りつぶす
モニター画面の文字は下地が微妙なグラデーションなので
下地の似たような部分を選択コピーして文字の上にペーストする




このようにして写真の文字はきれいに消せる
本当はブランド名まで消したいところだがちょっと手抜き




上に重ねる写真も開いておく
最近のバージョンは写真をタブ式表示で重ねられるので作業が楽になった
画像の大きさが極端に違うので同じような大きさに大体揃えておく
「イメージ」から「画像解像度」に入って適当な大きさにしておく




先ほどの写真を貼付けるためにもう一枚レイヤーを新規で重ねておく
「レイヤー」から「新規」「レイヤー」に入る




上の写真をコマンド+Aで全選択しておいてコピー、
ベースの写真のさっき新設したレイヤーを選択してペーストする




加工しやすくするために上にペーストした写真を半透明にしておく
レイヤーツールのここで「不透明度」を下げるとだんだん透明になっていく
50%前後で見やすい濃さを探って設定する




そうするとこんな感じで写真が重なっている
この時点で大体のスクリーン位置と大きさを決めておく




コーナーをドラッグして大体適当な大きさにしたら
下地のテレビの写真に合わせて遠近法の歪みをつける
「編集」から「変形」「ゆがみ」に入る




写真を遠近法に合わせて歪ませるのだが正確な遠近法に従って
消滅点を合わせるよりも少し極端めにやった方が雰囲気が出るようだ




ペンツールで上に重ねた写真を切り抜いていく
テレビ画面の外枠に合わせて飛び出す部分も切り抜いていく
こいう時にマグネットツールを使う人もいるが初心者はそのままが使いやすいと思う




きれいに切り抜くコツは一気に長い距離をやろうと思わないで
少しずつ線をなぞってズレが無いか確認しながら進むこと
ズレてもいくつでもステップを戻ることができるので緊張しないで地道に切り抜く




切り抜きの線ができたらレイヤーツールのここに
「パス」というタブがあるので右クリック
「選択範囲を作成」をクリックする




「選択範囲を作成」タグが現れるがボカシの半径を1〜3pixelに調整して実行してみる
数字は写真の雰囲気で変えたらいいと思うが案外ラフに切り抜いてもこの効果で分からなくなる




ちゃんとパスが閉じていればこのように
選択範囲を示す線が現れてネオンのように動いている筈だ
パスが閉じていなければ開いているところをもう一度なぞって塞ぐ




パスが閉じているのを確認したら「選択範囲」から「選択範囲を逆転」に入る




こうすると今度は切り抜き線の外側が選択されている
この状態でdeleteキーを叩けば切り抜き線から外側が消える




もう一度右のレイヤーツールの「不透明度」を100%に戻す
これで完成




出来上がりはこんな雰囲気




こういう感じのフリー素材を使ってもう一枚作ってみた




出来上がりはこんな感じ
人物は構図が難しくて切り抜きの手間も多い
飛行機とかロケットなどが単純で楽なように思う


2010 年 6 月 2 日




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Inkscape
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応
WindowsXP~7対応

Windows、Macで動くベクター画像エディタ。

機能的にはAdobe PhotoshopAdobe illustratiorに匹敵するという話だが、ネーティブで動作するWindows版と比べてMacの場合はX11を必要とする。
X11はSnowLeopardはデフォルトでインストールされているが、Leopard以下はインストールする必要がある。

前々から気になっていたので、この機会に先日紹介した3D飛び出す画像の加工Inkscapeでも試してみたが、途中でクラッシュ、復帰、クラッシュの無限ループに陥ってしまい完成させることができなかった。
何かの設定値が限界を超えてしまったのか、単にアプリの安定性の問題なのかはわからない。

また機能的に匹敵するといっても実際の操作系はAdobe Photoshopとはかなり違うので、これはこれで習熟する必要がある。
それで安定していれば良いが、X11アプリの通例でUIはMac的ではないし、プロジェクトはSVGという独自フォーマットで勿論他の画像ソフトとは互換性がないし、ここいらが普及しきれない理由かもしれない。

安定さえすれば確かに機能的にはAdobe Photoshopに匹敵するというのは事実だと思う。



<追記>
BBSに「すず」さんから「SVGはInkspace独自のフォーマットではなく、W3C標準のヴェクタグラフィックフォーマットです。IE以外の殆どのブラウザで表示でき、Illustratorでも勿論取り扱えます。Wikimediaでは国旗や地図などの表記によく用いられていますよ。」
との情報をいただいた。
それで早速試してみたがSafariでは概ね表示できないようだ。
SVGに関してはいろいろ難しい問題がありそう。





Windows版はドラッグアンドドロップをサポートしているそうだが
InkscapeのMac版はファイルブラウザでしかファイルを開けない
このUIがX11移植アプリ的なというか非Mac的なデザイン




まず最初の画像左右反転はここでやる
ObjectからFlip Horizontalをクリック




このように左右反転した




次は文字を消す 右の四辺形生成ボタンで枠を書き込む
色は下のカラーベルトでワンクリックで指定できる
ここだけはAdobe Photoshopよりも便利だと感じた




とりあえず画像を重ねる
これもドラッグではなくペーストで貼る
この画像を加工するのではなくこれを素材にしてこれ自体は捨てる
というのがAdobe Photoshopと考え方が違うところ




四角形ツールでこの画像よりもわずかに大きい視角を描く




この四角形は重ねる画像をパターンとして貼るので大きさがやや難しい
何度かトライアンドエラーをやってみる




この重ねる方の画像をパターンとして読み込むためにObjectから「Object to Patternを選択




ここからが驚くべきインターフェイスデザインなのだがパターンを貼る手順はこう
移動ツールを選択して左下のスペースをクリックする
すると右のFillペインが現れるのでタイル場に貼るボタンを選択する




プルダウンからファイルを選択する
さきほどパターン化したファイル名が見えている筈




これでレクタングルにタイル状に画像が貼られている筈
加工しやすいように透明度を下げるのは下の囲みのスライドを操作
貼付けに成功したら元画像は削除して捨てる




このオブジェクトを切り抜いて加工するにはObjectから
「Object to Path」を選択してこれをパスにする




移動ツールで位置合わせ、回転、サイズ調整をする




この2番目のボタンで切り抜きを開始する




ここでこのようなアラートが出てアプリはクラッシュしてしまった




クラッシュする直前までのプロジェクトはここに保存されているので続きから作業できる
さすがなのだが切り抜きツールを操作しているとまたクラッシュして
ループにはまってしまいここから先には進めなくなってしまった
残念ながらここで終了


2010 年 6 月 3 日




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マカ・リナクサは愛されキャラなのか?

先日もここで取り上げたようにVMWare FusionにUbuntu10をインストールしている。

このUbuntuがスゴい勢いでセキュリティパッチなどのアップデートをダウンロードしている。
Ubuntu9の時は2週間おきのアップデートだったような気がしていたが、今はほぼ数日おきに某かのアップデートが出ている。
Ubuntuユーザはログインしたらこまめにアップデートマネージャーを起動することをお勧めする。





Ubuntu10に上がってからアップデートの頻度はかなり多い
アップデートマネージャーをこまめに起動すること



ところで先日Twitterでニュースよりも早く知ったこちらの情報は、今日になって一般紙などのニュースでも大きく取り上げられている。
「GoogleがWindows利用中止令」の報道、セキュリティ専門家は疑問視 - ITmedia News

これについて早速「MacがWindowsよりも安全とはチャンチャラおかしい」というような趣旨のスレも立ったり、あちこちでマカ嫌い、UNIXレイシストが釣れまくって焼き鳥になっているのだが、いろいろ見物しているうちに面白いものを見つけた。

これは巨大掲示板あたりにこういうコピペが流れているらしい。

BSD入門の心得 1.0.10p1 

・質問は霞ヶ関でも通用するような完璧な形式に。 
・過去ログは紀元前までさかのぼって完全に調べる事。 
・新機能ができても細部にこだわってできるだけリリースしない。 
・「正しい」か「誤っている」かを結論づけないと気が済まない性格になる事。 
・質問自体は無視して語句の間違いの指摘に熱中する事。 
・初心者を見たらできる限り冷酷に排除。 
・回答は1行以内で簡潔に。 例:man hoge 
・古いバージョンを使っていることがわかると最新にしろという。 
・一日三回食後必ずLinuxをあざ笑う事。 
・自分の状態に「自覚症状」を持たないこと。 
・ウインドウズはエロゲに限ってやむを得ず。 
・MacOSXは邪悪なBSD。 
・板違いの質問をしたLinuxerを徹底的に叩く事。 
・forkする時はアニメ絡みの名前をつける事。 
・気に入らない投稿が流れてきたらメールアドレスも含めて全文コピペ 
・意味もなく全角英数字を使うやつは小一時間問い詰める事。 
・実際より大きく万能である事を見せるために*BSDと表記する事。 
・FreeBSD, NetBSD, OpenBSDと正しく表記しない奴はこの世から抹殺する事。 
・探してるソフトがオープンソースでなかった場合、素直に入れるのを諦める。 
・Linux版しかないソフトは公開者に抗議し、決してLinuxエミュなど使わない。 
・*BSDが常に陰の存在であり続けるように努力する。 
・オープンソースとかいう新参のあいまいな概念は利用しない 
・公開者とかいう意味不明な概念も無視する 
・陰の存在かどうかなどは気にしない 

「Linuxあたりを触っているくらいでUNIXユーザになったような錯覚を起こさないでくれ」
みたいなUNIX選民思想にはあちこちで出くわす。
私はSIerではないので、要するに使えればどちらでも良いじゃないかと思うし、逆にいうと巨大なシステムでも使い物にならなければ、選民であろうとゴミはゴミと思っているがこういうことを言うのが癇に障る人もいる。

そういうコチコチのUNIXレイシストを見るとからかいたくなるのだが、なんせこちらに専門知識がないので適切な言葉が出てこない。
こういう面白いコピペがあるならこれからも愛用させてもらおう。

これも細かいバージョンナンバーがあるようで正式リリースのメジャーバージョンアップ前10番目のプレリリースという10.0.10P1というナイトリーバージョンらしい。
こういうところもUNIXを熟知している人がお作りになったものらしい。

それにしてもUNIXに関する初心者の質問に対し上級者が
「man install」
とたった一行で答えるのを何度も見かけた。
あれで右も左も分からない初心者に何を分かれというのかと思ったものだが、大体
「右も左も分からない初心者はUNIXに触れるべからず」
というのがUNIXの選民思想だ。

「Linuxerを徹底的に叩く事」
「FreeBSD, NetBSD, OpenBSDと正しく表記しない奴はこの世から抹殺する」
「Linux版しかないソフトは公開者に抗議し、決してLinuxエミュなど使わない」
というあたりには笑ってしまった。

私などは旧MacOSからUNIXベースのOSXに変わってUNIXも触るようになった類いだが、こちらの世界はこちらで平和で自由平等というわけでもないのだな。

もうひとつ同じ板で見つけたのがこれ。


linuxデスクトップユーザーの特徴 

01.インストールしただけで選民思想 
02.やっていることはwindowsと同じ。しかもめんどくさくなっただけ。 
03コマンド打ち込んでプロだと勘違い 
04.黙ってwindowsでも使ってろと間口を狭める 
05.素人がだのなんだのとwindowユーザーを馬鹿にする 
06.カーネルいじればいいだろと無茶を要求 
07.linux開発者とのずれを認識できていない 
08.wine を使うくせにlinuxを再現しようとする動きがあるとたたく 
09.プログラミングできないのにソース要求する 
10.何でもオープンでないと、気に食わないエセ共産主義者 
11.BSDユーザに馬鹿にされてることに気づいていない 
12.サーバ用途や組み込み用途の事例をを引っ張り出して、「linuxは普及している」と虚勢を張る 
13.三度の飯よりアップデートが大好き、コンパイルが大好き、カスタマイズ大好き 
14.OSを弄ることがゲームと化しているので、ゲームソフトが必要ない 
15.普及しないの問題点を指摘されると、「別に普及しなくていいよ」と思考停止 

そのLinuxユーザはこうやってUNIXユーザからだけでなくWindowsユーザからも小馬鹿にされているということなのか。
それにしても
「三度の飯よりもアップデートが好き」
とは言ってくれるな。
今の私がまさにそういう状態だから。

ようし次は、Linuxをアップデートするだけでなくちゃんと使ってみるぞ。

と片意地になる私。

そんな騒ぎをヨソに世はiPadで盛り上がっている。



2010 年 6 月 4 日




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MacOSXを狙ったスパイウエア付きスクリーンセーバに関する警告があのintegoから出ている

表題の通りで、Secret Land ScreenSaverというスクリーンセーバはインストール時にネットからスパイウエアを吸い込むので注意せよというセキュリティアラートがあのintegoから出ている。
現在判明しているOSX-OpinionSpyスパイウェアを インストールするアプリケーションのリスト

このスクリーンセーバはMacUpdate、VersionTrackerで配布されていたが、今のところ配布は中止されているが紹介ページ自体は削除されていない。MUもVTも判断保留で、ダウンロードだけは止めたという状況らしい。

今のところ情報ソースはintegoのサイトだけで、他のセキュリティソフトベンダー、機関から特に同様のアラートは出ていないみたいだ。
早速問題のスクリーンセーバをゲットして試してみた。

試してみた印象だと、確かにインストールの途中でなぞのプロセスを実行するアプリをダウンロードして、そのインストールの過程で管理者のパスワードを要求する。
integoはこのプロセスがバックドアを開く危険なアプリだと断定しているが、その内容が分からない。
一応付属のreadmeにもインストーラの同意書にも
「マーケティングのために情報を収集するアプリをインストールする」
というお断りは出ているし、パスワードを入力しなければこれを拒否することもできる。
どういう情報を収集しているのかが分からないので、クロともシロともいえないグレーのの感触だ。

ただこのdaemonがキーロガーのようなことをしているとしたらそれは問題だし、integoによると、きちんとした警告や同意書を表示しないアプリもリストの中にはあるそうだ。
そうなるとこれは問題だということになる。
ただいまのところ他のベンダーがどこも追随しないので何ともいえない。

こちらの英文サイトになるが、もう少し詳しい情報も出ている。
Spyware hidden in Mac software and apps, says security firm - Techworld.com

これによるとこのスクリーンセーバに仕込まれたスパイウエアは2008年頃からWindows向けに流布されているスパイウエアの亜種だということだ。

その動きはダウンロードの途中で
PremierOpinion
というアプリをダウンロードさせ、これが再起動後もバックグラウンドで常駐してポート8254を利用するバックドアを開くということだ。
これがローカルボリューム、ネットワークボリュームをスキャンしてSafariFirefoxiChatなどに不正なコードを挿入する、そうして得た情報をネット上のサーバにアップするとのことで、これが事実ならかなり悪質ということになる。

しかしこれも情報ソースはintegoだけなので本当のところは不明だ。
integoはかつてmp3genで一人大騒ぎをして、ギークから冷笑された経歴を持つセキュリティベンダーだ。

いずれにしてももう少し情報がそろうのを待って、続報があれば取り上げるが、パスワードを要求されたら何でもかんでもタイプしてしまうのではなく、その求めているタグのタイトルを読んで、何がパスワードを求めているかぐらいは確認するという心得が必要だ。

ポートを開こうとしているプロセスを確認できるLittleSnitchのようなアプリを入れておくのも有効だと思う。
そういう備えはこれから必要だ。





MacUpdateもVersiontrackerもダウンロードを止められているので
問題のサイトに行ってSecret Land screensaverをダウンロードしてきた




これをClamXavでスキャンしても特に反応しない




インストーラの中身をパッケージを開くで覗いてみても
Javaの実行ファイル本体があるだけで特に怪しいファイルは入っていない




インストールを開始すると同意書には
「市場調査のためにPremierOpinionというアプリをインストールする」
と一応お断りは明記はされている




そのまま進行するとまずスクリーンセーバがインストールされる




その過程で管理者のパスワードを要求される
これがくせ者だが逆にいうとパスワードさえうかつに入力しなければ
このてのアプリにはやられないともいえる
そういう注意力をどの程度維持できるかという人間の問題だ




そのあとは平和な楽園のスクリーンセーバをお楽しみください・・・という感じなのだが
アクティビティモニタを見るとPremierOpinionというプロセスが
盛んに動いているところを見ることができるかもしれない
悪意があればプロセスの名前は偽装できるということは以前別のマルウエアで
経験済みなので皆さんはマネしてはいけない




intego情報によるとポート8254番を利用してバックドアを開くということなので
LittleSnitchのようなアプリで監視するのも有効だと思われる
でも一番重要なのはパスワードを要求するアプリには要注意だということだ
なぜパスワードを要求するのか分かっている場合以外はタイプしないという用心深さが必要だ

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MacとWindows結局どちらが安全なんですか?なんてな感じの与太記事を書いてみる

先日のこういうFTの報道が結構波紋を呼んでいる。
「GoogleがWindows利用中止令」の報道、セキュリティ専門家は疑問視 - ITmedia News

こちらの記事ではGoogleの見解に対して明らかに不快感を示している人達のコメントが取り上げられている。

しかしこれは与太記事だなぁ。

肝心の骨子をまとめるとこういうことになる。

McAfee
「GoogleのOS切り替えの発端になったとされる攻撃では、ソフトウェアの脆弱性が利用されたのは事実だが、真の弱点は“人間”にあった」

「攻撃側が標的とする企業について、使用アプリケーションから従業員の役職に至るまで詳細に内部状況を把握していたことによる」

「たとえ被害者がLinuxやMacを使っていたとしても、ユーザーに弱点があることに変わりはなく、攻撃側が標的とする相手のことを熟知していれば、従業員がだまされて不正なリンクをクリックしてしまう確率は高くなる」


これは言い出せば何を使ったって同じことなんで、もっといえばMcAfeeをインストールしていたって、ユーザが間抜けなら安全ではないという言い換えもできる。
実際のところGoogle社員の使っていたWindowsパソコンの何割かにはMcAfeeがインストールされていたのではないか?

昨晩も取り上げたように、ユーザにパスワードを入力させてマルウエアを仕込もうとするような手口はあとを絶たないし、こういう手口は別にWindowsだけをターゲットにしているわけではない。

個別の事情で安全性を比較したらGoogleはそういう結論になったということで
「Macにしたからって安全だとか思うなよ」
とかいうのは的外れだ。
そんなに安全が良いのならネットワークにつながなければいい。電源も入れなければ良い。
電源が入っていないパソコンは絶対安全だ。
これも言い古された言い方だが。


Kaspersky Lab
「Mac OS Xなら安全でセキュアというわけではない」

「Macは現時点でWindowsに実装されているようなエクスプロイト(ソフトウェアの脆弱性を突いた攻撃)対策が欠如しているため、標的として狙われれば最も簡単に侵入されてしまう可能性がある」

「Googleのソフトウェア製品は主にWindows向けに開発されているのに、開発者がそのOSの利用を許されなければどうやって開発しろというのだろう」


「Macにはエクスプロイト対策がされていない」
というが、そのエクスプロイトはWindows固有の脆弱性を利用したエクスプロイトだから、その対策はMacやLinuxにはされていないというのは当然のことなのではないか?
実際エクスプロイトを使った模擬感染テストをやったことがあるが、Windowsの振る舞いというのは見事なもので、今のWindowsはそのエクスプロイトをブロックする機能が追加されたから、MacやLinuxよりも安全だというのは論理的に破綻している。
シロウトがこういうことをいうならともかく、「セキュリティの専門家」を自称する人物がこういうミスリードするようなことを言うのは問題なのではないか。

FUDで売り込もうとしているカスペルスキーのMac版は残念ながらそんなにできはよくありませんから。

それにWindows向けにサービスを検証する実機は使用を継続すると元記事にもちゃんと書いてあるじゃないか。
批判するなら元記事をまずよく読んでからにしなよ。

こういうコメントをする方もする方だが、それをシレッと掲載してしまうITmediaも相変わらずだなぁ。



2010 年 6 月 5 日




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XBMC
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 WindowsXP~7対応
Linux対応

XBMCはXboxのメディアセンターのユーザインターフェイスをWindows、MacOSX、Linuxに移植したオープンソースアプリ。

その目的はXboxの音楽、ビデオ再生、プログラム呼び出しなどの使用感をこれらに移植して、例えば十字キーのみあるいはIRリモートコントローラでプログラムの呼び出しやメディアの再生ができるというもの。

そういう目的ならMacにはデフォルトでFront Rowというアプリが付属しているのだが、見た印象や操作感の軽さでこのXBMCの方が良いように思う。
正直カッコいいのだ。
やるなぁ、マイクロソフト。

音楽やムービーをどんどん呼び出して観る、聞くという用途ならiTunesよりも軽快に動くしリストのスクロールが速く、途中でモタッたりしない。
正直iTiunesは良いアプリだと思うのだが、機能を盛り込み過ぎてスクロールの時にMacBook Proでさえモタッたり虹色ボールの回転で待たされたりすることがある。

それに比べると実に軽快だ。

リビングルームに据え置きのMac miniをテレビにつないだりしているなら、それでリモコンで動かしていたりするならこのXBMCを一度試してみるのも良いかもしれない。

使用上の注意点としては、これはXBMC本体を必ずアプリケーションフォルダに入れること。他の場所ではうまく動かないようだ。

また音楽のリストに間違ってアプリを登録したりすると固まるので、ディレクトリを確認するまではOKをenterしないこと。それくらいだろうか。





XBMCの起動画面
Xboxのインターフェイスは毒々しいイメージがあったが知らない間にすっかりクールになった




最初のメニューがこんな感じ
リストの「プログラム」、「ビデオ」、「ミュージッック」、「システム」、
「ピクチャー」、「スクリプト」などそれぞれのメニューに
いろいろ登録していけばそこそこのことはこのUIで実行できそうだ
見た目もクリアでカッコいい




例えば音楽ファイルの登録法はこんな感じ
カーソルキーで「MUSIC」を選びEnterキー




カーソルキーで「Add source」を選びEnter




カーソルキーで「BROWSE」を選びEnter
ディレクトリをカーソルキーで辿っていき
iTunesのLibraryフォルダなどを選択してEnter
そしてブラウザ画面からescキーで出る




すると「MUSIC」のリストに音楽のディレクトリが見えている
残念ながら日本語は通らないので日本人アーティスとの曲を再生したい場合は
アルバム名やアーティスト名、曲名を英数文字で登録するする必要がある




再生中に左カーソルキーを叩くと左にコントローラがポップアップしてくる
シャッフルしたり再生を停止したり次の曲に送ったりの
細かい操作がカーソルキーやEnterキーだけで操作できる




escキーでメニューリストに戻っても音楽の再生は続行できる
この通り曲名やCDジャケットアートを表示するし
3Dのスペクトラムアナライザーも表示しておシャレだ




音楽を再生しながら他のメニューも実行できる
このUIでもマルチタスクだということだ




ビデオの再生も実にスムーズでメニューのスクロールも非常に軽快だ
この軽快さはiPadあたりの操作性と通じるものがある
日本語が通ればいうことがないのだが


2010 年 6 月 6 日




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XBMCを日本化して日本語ファイル名も扱えるようにできた

昨日Xboxのメディアセンターについて取り上げ、「日本語のファイル名は扱えない」と書いたところBBSに「七色」さんから
「XMBCは日本語使えますよ。現に使ってますし。
ググレばちっとめんどうな方法ですが、出てきますよ。」

という書き込みをいただいた。
「ググレカス」
ということやね。

実はググって日本語化はトライしていたのだが、XBMCの日本語化に関する記事が2008年頃のものばかりでうまくいかなかったのだ。
それでいろいろトライしてみたところ、以下の方法でうまくいったので追記しておく。

基本的な考えは
1)XBMCはアプリ本体の内部に格納されているフォントを使ってUIの表示をやっている
2)かつては日本語表示そのものに対応していなかったが、どうやら最近のバージョンはいつからか基本的に2バイト言語にも対応している
3)しかし格納されているフォントはArial.ttf一種類だけ
4)そのために日本語表示は全部化け化け

ということなので

1)使用したいフォントをアプリ本体の中の
/Contents/Resources/XBMC/media/Fonts
というフォルダに入れる
2)フォントの読み出しはパス管理されているのでそのフォントの名前を
Arial.ttf
に変更する
3)メニューの
「System」/「User Interface」/「International」
に入って
Language:Japanese
Regeon:Not Available
Charactor set:Japanese(Shift-JIS)
で日本語に設定

これだけで今の世代は日本語表示が可能になる。
mp3やビデオも日本語タイトルや日本語のパスも問題なく表示できるようになる。
ただし使用するフォントが問題で、TTFフォントなら何でもうまくいくわけではない。
逆にOTFフォントであるヒラギノは成功した。
なので私はヒラギノでよしとしたが、なにがOKで何がダメなのかという基準はよくわからない。
ともかく日本語化自体は成功した。





下準備は以下のように
まずXBMCアプリ本体を右クリック
「パッケージの内容を表示」でバンドルの中身を開く




アプリの中の/Contents/Resources/XBMC/media/Fonts
というフォルダにArial.ttfというフォントが入っている
これを日本語のTTFフォントに置き換えファイルネームをArial.ttfに書き変える




最初私はipa.ttfというフリーフォントを使ってこれのファイル名をArial.ttfに書き変えて
試してみたがこれは何故かうまくいかなかった




それでMSOfficeにおまけでついてくるMS Gothic.ttfというフォントで試してみた




これでメニューから「System」に入って「User Interface」→「International」と進んでいく
ここで「Language」Japanese「Regeon」Not Available
「Charactor set」「Japanese(Shift-JIS)に変更する




デフォルトでそうなっている筈だが「Skin」に入って
「Font」Arial.ttfになっているのを確かめる
これを変更予定のFontに変えても良いがここの日本語の扱いも怪しいので
もうArial.ttf固定でFont名の方を変えることにした




IPAFontはうまくいかなかったがMS Gothicはみごとうまくいった
これで一応日本語化は成功した




この通り曲名、アーティスト名やパスも日本語で表示できるようになることはなった
しかし折角の垢抜けたスキンにMSゴシックのモッチャリしたフォントが
乗っかってなんとなくトロいイメージになってしまった




ほかのフォントを試してみたが日本語がマシなフォントは英語がこんな感じになってしまったり
どんどん残念な方向に進んでしまう




どうせダメ元でOSX標準フォントの「ヒラギノ角ゴProW6」をコピーして
「Arial.ttf」にファイル名を書き換えて突っ込んでみた




ヒラギノはOTFフォントなのでどうせダメだろうと思っていたらなんとうまくいってしまった
日本語化されスキンもファイル名もちゃんと表示している




やはりUI用にはヒラギノやメイリオあたりが一番バランスがとれていると思う




ファイル名もパスも日本語で表示できるようになったし
英語の部分の表示もそんなに崩れないで表示できるようになった
いざとなったらメイリオを持ってこようかと思ったが
ヒラギノが使えるならそれに越したことはない


2010 年 6 月 7 日




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相変わらず猛威を振るっているGumblarと亜種に狙われる脆弱性は?〜<緊急追記あり>

昨年春から猛威を振るっているGENOウイルス、改めGumblarは昨年末にまた8080系という新種の亜種を生み出して相変わらず猛威を振るっているそうだ。
その関連記事はこちらで相変わらず名だたる企業がやられている。
そしてそういう企業のサイトを閲覧している人達が感染して、自分のブログでも二次感染をまき散らしている確率が結構高い。
JR東日本・Honda・ローソン改竄などの史上最強クラスGumblar亜種「8080系」に関する情報共有(JustExploit、Eleonore Exploit Pack、Adobe PDF Zer…

その手口は
「タスクマネージャーで、プロセスの一覧をすべて表示させたところ、WebブラウザーにGoogle Chormeを用いているにも関わらず、なぜかInternet Explorerに似せた(iexploer.exe)プロセスがありました。
恐らく攻撃者が用意した不正プログラムのプロセスと思われます。」

というように名称偽装プロセスを潜ませて、FTPのパスワードを監視するという方法で、攻撃の対象はWindowsということになる。
また一時期パスワードを暗号化送信するFTPクライアントなら安全という情報も流れたが、8080系はdllを監視しているらしく、ここいらの安全性も結構怪しい。

最後のプロセスがWindows向けなので、今のところMacに対する脅威はないと言えるがMacでも標準でインストールされているJavaRuntimeを利用しているというところに注目すると、Mac向けの変種が作られる可能性だって否定できない。

また現状でも当然BootCampやVMWare FusionParallelsなどを使ってWindowsを起動しているMacユーザは攻撃対象であると考えるべきだ。

この安全対策をどうするかだが、こちらの記事にあるように利用される脆弱性は大体決まっているので、ここらの設定に注意することだ。
ニュース・リリース|アンチウイルス・アンチウイルスソフトの【 カスペルスキー 】

勿論可能なら
Adobe ReaderのJavaScript
ActiveX
JRE

を全て止めてしまうのが一番安全だが、相変わらずActiveX、JavaRuntimeを利用しているWebサービスは多く、企業のミドルウエアもこういうものを前提に動いているものが多いので、止めてしまうと仕事にならないという現実がある。

その場合どういう対策が有効かということだが、その傾向と対策をIBMのSOC(セキュリティオペレーションセンター)が発表してくれている。
その記事がこちら。
いま一番危ないぜい弱性は何だ? - 今週のSecurity Check:ITpro

これまでのところ狙われている脆弱性は
JavaRuntimeの脆弱性へのゼロデイ攻撃
Adobe Readerの脆弱性へのゼロデイ攻撃

の二つが全体の4分の3を占めており、逆にいえばこの二つに対処すればリスクは4分の1に激減すると言える。
その設定法は以下のキャプチャーで説明

またこちらの記事によると、Javaスクリプト、ActiveXなどを利用するプロセスが呼び出される時には
「このファイルでコンテンツを実行しますか?」
というアラートが出るように改善されているそうだ。(Windowsの場合)

こういうアラートを流し読みしないで、必要と思われるサイト以外を閲覧している時には、やたらOKをクリックしないこと。
指定した特定のサイト以外ではActiveXなどの活動を禁止するフリーウエアのプラグインもあるので、Windowsユーザはそういうものを利用するのも手だと思う。

Macに関しては、今のところそういう攻撃の実績がないので手も打ちようがないがAdobe ReaderのJava Scriptをオフにするくらいのことは必要かもしれない。
JREに関してはセキュリティアップデートはWindowsと違って元々逐次なので、対応は既にできてるともいえるが、もともとのMac版JREのアップデートが遅いという問題はある。
こういうのは問題が起きる前になんとかして欲しいなぁ。





推奨されるJavaRuntimeの設定変更はここから
コントロールパネルにインストールされていればJavaという項目がある




ここに入って「アップデート」タブに入る
「詳細」ボタンをクリック




アップデートのタイムスケジュールだがデフォルトは月に一回に設定されている
ゼロデイ攻撃に対してはこれでは疎漏すぎるので日に一回に変更する
可能なら日に2〜3回に設定したいところだがそういう設定はできない
必ず電源が入っていそうな時間帯を設定すること




アップデートタブに戻って「今すぐアップデート」を
クリックしてJRE が最新版になっていることを確認する




Internet Explorerの「ツール」から「インターネット オプション」に入る




ここの設定を詳細に見直す
できればJava関連は全部オフが一番安全だがそれでは不便だろうから
余計な設定を外していくということで進行




セキュリティタブに入って「インターネット」の「レベルのカスタマイズ」に入る




ActiveXも狙われる脆弱性の代表なのでできれば止めてしまいたいが
仕事で使うWindowsはそういうわけにはいかないことが多い
それでこういうアラートを出す設定などを確認しておく




Adobe Readerを起動して環境設定に入って「JavaScript」タブに入る
ここの「JavaScriptを使用」は必要ないのでチェックを外す
アップデートを重ねると勝手にチェックが戻っていることが
あるのでアップデートごとにここは確認する
これはMacも推奨でやっておいた方が良い


<緊急追記>
などという記事を書いていたらそのタイミングでこういうニュースが飛び込んできた。 AdobeのFlash Player、Reader、Acrobatに未修正の脆弱性、悪用攻撃も多発 - ITmedia エンタープライズ

これは上記で取り上げた脆弱性とはまた別種のもので、SWFファイル関連のプロセスを悪用してバッファオーバフロー、システムリモート乗っ取りという手順になるらしい。
このFlash関連の不具合はいい加減にしてもらいたいな。
ジョブズが切れてiPadからFlashを放逐したのも宜なるかなと言いたくなってしまう。

既に出ている脆弱性への攻撃コードは例によってWindows向けで、これによって直ちにMacでも大きな危険に直面しているとも思えないが、
「アラート読まないで何でもかんでも機械的にOKをクリックしてしまうユーザ」
はMacユーザにも大量にいると思われるので、「関係ない話」とも言い切れない。



2010 年 6 月 8 日




anchor

Safariが固まった・・・こういう時の対処法は?

Safariが固まって動かなくなった時の対処法を。

症状
DNSの設定をいじったところ、Safariがクラッシュ、虹色ボールが回転しっぱなしになってどういう操作も受け付けなくなった。

DNSの設定は昨年取り上げたこちらの内容。
WEBブラウジングが速くなる&比較的安全というGoogleの無料DNSサービス
DNSに
8.8.8.8
8.8.4.4

という二つのIPアドレスを追加する。
これでwebブラウジングが高速化する筈だが、Safariは何度再起動しても、再ログイン、システム再起動を試しても虹色ボールを回転させたまま何も表示せず、どういう操作も受け付けなくなった。

検証
直接的にはDNSの設定をいじったことが原因のように見えないこともないが、BwanaDikの表示を見ていると、ネット接続自体はできているようなので確認。
Safariと同じwebkitエンジン搭載のGoogle Chromeでwebを表示したところ問題なく操作できるし表示もしている。
原因は接続の問題ではなくSafari固有の問題と断定。

対応策
いずれにしてもまずSafariを操作できるようにしないと何もできないので、
~/Library/Safari
というところにSafari関連のファイルが固められているので、このフォルダをとりあえずユーザLibraryフォルダから取り出して、Safariを再起動してみた。

するとビンゴ!
Safariは何事もなかったように普通に起動して、普通に操作も受け付けて表示も問題ない。
トラブルはこのフォルダの中に限定された。

結論を急ぐ、このフォルダの中の何が原因か、ひとつずつファイルを戻したりしていたのだが、このフォルダの中で失ったら「痛い」というのは「ブックマーク」ファイルだけだということに気がついた。
ならばブックマークだけを戻して後は新品にしてしまえば良い。
ブックマークの実体はここに入っている
BookmarkCheck_Backup.plist
Bookmarks.plist

という二つのファイルだ。

これを戻したところ、なんということでしょう!
ブックマークは復活してSafariは軽快に動くようになった。

追加対策として一応Safariのリセットをやっといた。

結論
Safariが動かなくなったら
~/Library/Safari
を疑え!
後になって考えたら、ここに入っている履歴ファイルの
History.plist
HistoryIndex.sk

あたりが壊れたような気がする。
履歴を消去したらSafariは新品のように軽くなった。

最近Safariが重く遅くなっていたのだが、そういう場合の原因は殆ど履歴とファビコンに尽きるようだ。
確認しないで削除してしまったが。





DNSの設定をいじったらSafariは虹色ボールを回転させて「反応なし」になってしまった
何度Safariを再起動してもシステム再起動しても操作を全く受け付けない




DNSの設定変更が原因なのか単なるトリガーだったのかを確認するため
同じwebkitエンジンのChromeを起動してみた




Google Chromeは問題なく起動し操作に不具合もないしwebも正常に表示している
トラブルはDNSの設定の問題ではなくそのショックでSafariの何かが壊れたと断定




~/Library/SafariにあるSafariのプロフィールデータが入っているフォルダを
ごっそりユーザライブラリフォルダから取り出して出してみた
そしてSafariを起動すると当然ブックマークは全部消えているが
正常に起動できて操作も普通にできるようになった
トラブルはここに限定された




最初SafariStandあたりを疑ってここのファイルを戻したりしたが関係なかった




ふと思い直してここに入っているファイルのうち
なくなったら厳しいのはブックマークだけだと気がついた
なのでこのBookmarkCheck_Backup.plist、Bookmarks.plist
という二つのファイルだけ元に戻した




これでブックマークを元に戻してちゃんとweb表示もできるようになった
後で考えたら壊れたのは履歴ファイルだったような気がする
もう消してしまったので検証のしようがないが




ことの起こりはこれ
GoogleDNSサービスを利用するためにDNSに
8.8.8.88.8.4.4というIPアドレスを入れるというもの
誤解を避けるために言えばこれ自体は何ら問題ないし
今もこの設定のままだがSafariは問題なく動いている




Safariはどうも履歴周りでトラブルを起こすことが多いようだ
そこで時々Safariのリセットをすることをお奨めする
メニューからSafariをリセットを選ぶ




私はこういう感じの設定にしてリセットをかけている
Safariが重く遅くなる原因は大概履歴だからこういうリセットでも有効な筈だ
現に今私のところではSafariはキビキビ動いている




anchor

チラシアプリ
(Freeware via App Store)

日本最大のチラシポータル「Shufoo!」(Yahoo!のもじり?)のチラシ情報を検索・閲覧できるチラシクライアントApp

iPhone、iPod、おそらくiPadで利用できる。

さて時はWWDC開けである。
AppleユーザはiPhone3GのヘビーユーザでありながらiPadも入手し、その興奮も覚めやらないうちに今度はiPhone4のニュースで、もう買う気満々になっている。
しかしこれは重大なトラブルを招くことになる。
ヨメさんの視線が最近とみに険しくなっていることに気がついておられるだろうか?

「またiPhone買うの?この前買ったばかりじゃない!
iPadだってあるのになんでそんなに次々必要なの?
ウチの家計は今どういう状態なのかわかってる?」

まともに反論してはいけない。
分が悪い議論に持ち込まれることは必定なのだ。

「新聞の購読をやめれば良い。新聞なんて最近誰も読んでないし、ニュースはネットで見られるし。それでなんとかしようよ」

なんてうっかり言おうものなら
「あなたは主婦の大変さが解ってない!」
ということになる。

新聞の購読料は確かに高い。
これをヤメれば一年もしないうちにiPad代やiPhoneの代金ぐらい出るという計算だが、これは
「主婦が新聞の購読を打ち切れない理由のトップはチラシ」
という現実を理解していない机上の空論だ。
家計を預かる主婦は毎朝チラシを比較検討して、食費もテレビや冷蔵庫などの耐久消費財の買い替えも一円でも安いところを探している。
その時に亭主が「iPhone買いたいから新聞ヤメよう!」なんて脳天気に言い出だしたらどうなるか?
しかもこの場合、言った方はなぜ相手がそんなに怒るのか理由が分からないという結構最悪のケンカになる条件が揃っている。

そこでヨメがiPhone、iPod Touchを使っているなら、あるいはiPadを家族で共用できるならこれにこのチラシアプリをインストールすることをお勧めする。
なんと無料である。
これでGPS、あるいは郵便番号検索で自宅の位置を登録し、付近のチラシ情報を表示させる。
結構な数がヒットする筈だ。

これをヨメに利用してもらって、リアルなチラシとどちらが便利か試用してもらおう。
強要すると拒絶反応が出るので、あくまでソフトに「これ便利だよ」ともちかけて、これを愛用していることを確認してから新聞購読打ち切りを言い出してもいいと思う。
いきなり切り出さないでだ。
なぜそんなことが必要かと言うと、こういう根回しが必要なくらい、急激に新しいデバイスが出てきているということだ。

そういう使い方に充分対応できるくらいこのポータルの充実ぶりはすごいし、iPadでの表示を確認していないのだが特にiPadにこそこれは向いているアプリだと思われる。





チラシアプリの初回起動の時に現在位置を登録する
GPS機能で探すか郵便番号検索で履歴が残るので次回からこの履歴から検索に入れる




検索結果のリスト表示




そのひとつに入るとチラシの全景が表示される




勿論見たいところをタッチ操作で拡大できる




214という検索総数に注目してもらいたい
あらゆるジャンルのチラシがリストに入っている


2010 年 6 月 9 日




anchor

Open XML Converter
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

Office 2008 for MacOffice 2007 for Windowsで作成されたファイルをそれ以前のバージョンで開くことができるように変換するアプリ。

マイクロソフトのMacBU(マックビジネスユニット)はなかなか良い仕事をしているなと思うのは、こういうMacの互換性に関するプラグイン、変換アプリを結構こまめに作ってそれを無償公開しているというところだ。
これはOffice 2007以降変わってしまったWordExcelなどのファイルフォーマットをそれ以前の例えばOffice 2004とかOffice v.Xとかでも開くことができるように変換することができる。

変換といっても全てトランスレートしてくれるわけではなく変換できない部分は切り捨ててしまう。
2007以降は文中にアイコンを置けるようになったが、これは全部消えてしまう。

それでもこういうアプリがあるのはありがたいと思う。
新しいフォーマットの.docxや.xlsxはどうもリッチテキストのようなバンドルみたいな形式らしいのだが、.rtfとは互換性がない独自形式になっている。

あまり数は多くないが、それでもお取引先で2007以降のOfficeを導入しているところはやはりあるわけで、そういうところにいちいち「旧バージョンに変換保存して送り直してくれ」とお願いするわけにもいかない。
それでこちらで変換する手段が、このOpen XML Converterなのだが、なにぶん完全な翻訳ではないので、データは落ちる可能性はある。
できればPDFといっしょに送ってもらうのがいいと思うが、PDFクリエータがこれまたWindowsの世界では普及率が低い。

やや不安はあるがこういうものに頼らざるを得ない。
本来はMac版のOffice v.XOffice2004はもうサポート打ち切りの筈だから、セキュリティの面からも新しいバージョンを入れるべきなのだが、高いからなぁ〜





例えばOffice 2007で作成された.xlsx、.docx等の
拡張子を持つエクセル、ワードファイルは
Office 2004以前のバージョンでは開くことができない
ファイルから指定してもこういう表示が出るだけだ




Open XML Converterはインストーラで配布されている




インストールは特に悩むこともなくインストーラの指示通りに進行すれば良い




インストール時に同時にMicrosoft AutoUpdateというアプリもインストールされる
これでMacの最近のアプリと同じようにバージョンアップを自動チェックできる




初回起動時はこういう表示が出る
スプラッシュというほどでもない普通の概要なので次回から表示する必要はないだろう




ここに変換したいファイルをドロップするか右クリック等で
起動するアプリにOpen XML Converterを指定して開けば変換が始まる
デフォルトの設定では元ファイルと同じディレクトリに変換後のファイルも生成される




変換進行中の様子




そして大抵の場合変換が完了したらこのようにエラー表示になる
どうしても脱落する要素はいくつかあるからだ




.docx、.xlsx等のファイルをいつも変換するのなら「情報を見る」タグで
Open XML Converterを指定して「すべてを変更」ボタンをクリックすれば
次回からワンクリックで自動的に変換が始まる




anchor

Adobe ReaderなどのAdobe製品にまた脆弱性を狙った攻撃が開始されている

シマンテックのリリースによるとAdobe ReaderFlash PlayerAcrobatなどに脆弱性が発見され、これを攻撃するエクスプロイトの存在も確認されたそうだ。

どういうことかと言うと、またしても繰り返すGumblarの悪夢ということだ。 Adobe製品の脆弱性なので、対象はWindowsだけでなくMacやLinuxも含まれるということになる。 ただし今のところ言及されているエクスプロイトのペイロードになるべきコードはWindows向けのものだけだ。 以下はシマンテックのプレスリリースから。

2010年6月8日

Adobe Flash、Reader、Acrobatのゼロデイ脆弱性について

Adobe社はAdobe Flash Player、Adobe Reader、Acrobatの新しいゼロデイ 脆弱性(CVE-2010-1297)をターゲットにしたエクスプロイトが出回っている ことを警告するセキュリティアドバイザリーを発行しました。
脆弱性は、Windows、Macintosh、Solaris、LinuxやUNIXなどのプラットフォームを 含むAdobeソフトウェアに存在します。シマンテックセキュリティレスポンス では、この攻撃にはPDFファイルであるTrojan.Pidief.Jが関連しており、感染したファイルがクリックされると、侵入されたコンピュータにバック ドアを仕掛けることを確認しました。
攻撃を分析した結果、悪意のあるSWFファイル(Trojan Horseと検出)がHTMLファイル(Downloaderとして検出 )と一緒に利用され、Webから他のマルウェア(Backdoor.Trojanとして検出)をダウンロードします。

標的型攻撃から保護するためには、企業や個人ユーザーは次のような対策が有効です。

・OSとアプリケーションに常に最新のパッチが適用されているかを確認すること

・疑わしいEmailの添付ファイルや予期せぬ添付ファイルには注意し、開かないこと

・最新の脅威や不明な脅威に対して保護を実施する包括的なセキュリティソリューションを利用すること

詳細は次のURLにあるシマンテックセキュリティレスポンスブログをご参照ください。
http://www.symantec.com/connect/blogs/0-day-attack-wild-adobe-flash-reader-and-acrobat(英語)



2010 年 6 月 10 日




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AVG AntiVirus Free 9
(Freeware)
WindowsXP~7対応

WindowsのアンチウイルスソフトのAVGのバージョンが9に上がっている。

ちょっと用があってWindows環境のアンチウイルスをシマンテックアンチウイルスをアンインストールしてAVG9をインストールしてテストしてみた。

見た感じは大きく変わっていないが、改変はされているらしい。
マルウエアを見つけた時の振る舞いについては大きな変更はない。





AVG9のインストール風景




インストール中にいろいろレクチャーしてくれるが
もとよりアンチウイルスソフトのフィッシング対策は
オマケ機能程度と理解しているのでそういうところにはあまり期待していない
システムに入り込んだマルウエアさえしっかりクリーニングしてくれればこの手のソフトは充分だ




システム全域スキャンをかけてみる
このプロセス中はやはりCPUはフルアップしてシステムの動きは重くなる




およそ24万のファイルを含むシステム全域のスキャンに要した時間はほぼ1時間
ヒューリスティカルスキャンを含むならまあまあ良いところじゃないだろうか




ファイルを監視する常駐シールド(オートプロテクト)の感染ファイルを
感知する動きはシマンテックアンチウイルス等とはちょっと違う
監視している内蔵ディスクにウイルスを置いてもすぐには反応しない
そのファイルを開こうとした時にこういうアラートが出る
ウイルスがアクティブになる前にブロックしてくれれば良いわけだから
これでも問題ないとも言えるがAVGは片時もオフにしてはいけないということだ



Twitterも覗いてみて...TwitterID:@mutamac





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