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2010 年 11 月 20 日




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Windowsのネットワークプリントの設定に日がな一日悩む

仕事で接続しないといけないネットワークプリントの設定に往生したというお話。

MacBook ProのOSX とWindowsXPの両方でプリントアウトできるように設定していたのだが、先日ここに書いたようにWindowsの方のボリュームをWincloneを使って修復してしまった。
おかげでやや軽くなったし、毎回起動するごとにディスクスキャンしたりファイルのやり取りごとにエラーを出していた問題は解決したのだが、プリンタの設定も消えてしまった。

こういうものはどこの会社でもそうだと思うがネットワーク管理者のような人がいて、その人がやってくれるから他の人は覚えなくてもいいのかもしれない。
しかし休日なので運悪くそういう人もいない。

キヤノンのLipsというドライバを使うPS複合機なのだが、これが半日すったもんだしてやっとやり方が分かったので忘れないうちに書いておく。
しかしWindowsのプリンタ設定ってどうしてこんなに難しいんだろうか?
どこにも取説がないというか、取説には簡便な方法しか載っていないくてここまで解説しているものは結局見つけられなかったので忘れないうちに書いておく。

なおキヤノンのドライバは何故か日本語版だとエラーが出るので、英語版でチャレンジしたらうまくいった。
あちこちに地雷が埋められている感じだ。





通常のネットワークなら「ネットワークを検索」で進行する




それでここにネットワークプリントが見えてくる筈だが無線LANでも
共有されているプリンタのため安全性のためにネットワークから見えなくしているようだ




そこで「手動でインストールするポートを選択」をチェックして次の画面に進む




ここでプリンタの機種にあったドライバを選択する




ここでポートを特に選択しなくても「Next」
うまくいくようにキヤノンの取説には書いてある




しかし実際には「ポートを選べ」というエラー表示でこれ以上前には進めない




「Add Port」をクリックしてポートを選択する
ここでいうポートというのはイーサネットのポートのことではなく物理的な接続口のことらしい
LANケーブルでつないだネットワークなので「TCP/IPport」を選択する




するとセットアップウイザードが起動する




このセットアップウイザードが起動して初めて
管理者に教えられたIPアドレスを入力することができる
あっさり書いているがここにたどりつくまでの道のりは遠かった




さらにポートで使用するデバイスについて聞かれる
これも大量の選択肢があってNICのことを聞かれているのか意味不明




だがキヤノンのプリンタなので「Canon Network Printer」でいいのだろうとやや当てずっぽう
キヤノン関係だけで10個くらい選択肢があるので当てずっぽうにならざるを得ない




以上の設定でいいのかの確認画面




以下やっとプリンタドライバのインストールが進行する
再起動の後にプリンターに繋がってプリントに成功した
しかし残念ながらWindowsのインターフェイスはあらゆる段階に選択肢が多すぎて
しかもどれが適切なのかさっぱり分からないし解説も書いていないので
一つずつ試すと膨大な時間がかかってしまう




因に同じネットワークプリンターにMacでプリントする手順は以下の通り
まずドライバを先にインストールしておきシステム環境設定の
「プリンタとファックス」のリスト下の+マークでドライバを追加する




LPDを選択してアドレスに管理者からもらったIPアドレスを入力する
「一般的なドライバ」を自動選択するかもしれないが
インストールしたドライバソフト選択し直す




「プリンタソフトウエアを選択」を選ぶと選択画面が
現れるので機種にあったドライバを選択する




いろいろ確認されるが「続ける」でおk




リストにプリンタドライバが現れて次からプリントアウトの時にそのドライバを選択すればいい
実に簡単で迷いようがない
この差は何なのかとワタシャ言いたくないけど言いたいよ(昭和のギャグ・・・)







2010 年 11 月 19 日




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Wincloneを使ってスノレパ環境で初めてのVMWare上のWindowsXPの修復にトライした

以下のシリーズでもたびたび書いていたが、VMWare Fusion上で動かしていたBOOTCAMPボリュームのWindowsXPが非常に重くなっていた。
VMWare Fusion上のWindowsXPが異常に重くなるのを解決した〜仮想化Winの設定

この問題はいつも起こるわけではなく、しばらく起動しっぱなしでMacを使っていた状態でSafari等を起動しっ放しの時に、VMWareからWindowsを起動すると、まるでフリーズしたように十数分以上操作を受け付けない、Windowsが毎回起動ごとにチェックディスクを始めるなどの問題が起きて、しばらく使い物にならない。

これまではCPUデュアルにしたり仮想メモリを増やしたり、VMWareToolsをインストールし直したりなどの方法を試してみたが、結局改善しないのでBOOTCAMPのボリュームそのものを修復することにした。

方法はWincloneを使ってバックアップしてあるディスクイメージからBOOTCAMPのパーティション全体を復元した。
この復元はSnowLeopard導入時に実際にできるか一度だけテストしたことはあるが、実戦で使用するのは今回が初めて。

Wincloneはアプリ紹介ページを参照してもらいたいのだが、BOOTCAMPのWindowsをインストールしたボリュームをディスクイメージとして保存できるすばらしいバックアップアプリなのだが、使用に当たってはいくつか問題がある。

まず作者サイトが閉じられ、フォーラムのダウンロードリンクも切れていること。
このいきさつも書いたが、SnowLeopardとWindows7の組み合わせで復元に問題が起きており、これが改善できないまま作者さんの個人的な事情で開発も配布も中止されている。
それでもWindowsXP等では有効だったので、フォーラムで一時ダウンロード可能だったが、現在では下記のリンク先にミラーが残っている。
これもいつ無くなるか分からないのだが。

そういう事情なのでWindows7を使っている場合はWincloneは使えないと理解して、素直にVMWare環境上にインストールして、VMWareのディスクイメージを保存した方が安全だ。
Vistaに関しては動くのかどうかは未検証。
またXPについても今回OS10.6.5の環境で動くことを確認したが、今後も動くとは限らない。
利用するとしたらまさに自己責任でということになる。

現在のWincloneがダウンロードできるサイト。
Winclone for Mac - Free software downloads and software reviews - CNET Download.com

手順は
1)ディスクユーティリティでまずBOOTCAMPボリュームを消去
2)ボリュームにFirstAidをかけておく(ここで修復失敗の表示が出てこのプロセスを数回繰り返す)
3)Wincloneで4月頃に取ったディスクイメージからボリューム全体を復元
4)VMWare FusionからWindowsXPを起動して四月以降のアップデートをかける

という感じになる。





修復を完了して大アップデート大会の真っ最中
あっさり書いているがここまでは一晩仕事


これでWindows環境は随分軽くなったような気がする。
Windowsボリュームの空き容量は倍増したので、かなりムダなものは削減できたと思うが本当に軽くなったのかどうかはしばらく使ってみないと分からない。

近日中に報告する。



2010 年 11 月 18 日




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WordExcelなどのMSOfficeテキストファイルから写真などの画像を抜き出す

あまりないことだが、Word等のもらったファイルから、写真やグラフなどの挿入画像ファイルを抜き出したい時がある。

そういう時にWebブラウザでやるように画像を選択して、デスクトップにドロップしても
「クリッピングファイル」
というちょっと特殊な振る舞いをするTiffファイルになってしまい、他で使ったりできない。

この画像をどうやって抜き出すのか、今までこれといった方法がなかった。
作成者に元データをもらうのが速いが、仕事のファイルだとなかなかそうはいかないときもある。

そういう時に使えそうなTipsをライフハッカーさんが書いておられた。
WordなどのOffice系ファイルから画像だけを抜き取る裏技 - ライフハッカー[日本版]

これはなかなか良いと思い試してみたが、MSOffice2008以降のアプリを持っていない場合、.docxに書き出す方法がない。
.docxから.docに変換する方法はいくつかあるのだが、逆はないことに気がついた。

と思ったがもっと簡単な方法を見つけた。
問題の画像を抜き出したいMSOfficeファイルを、OpenOffice.orgで開けばいいのだ。
OpenOfficeならMSOfficeと違って画像を選択してデスクトップにドロップすることで、画像ファイルを抜き出すことができる。

さらに簡単な方法も発見。
OpenOfficeで開いたファイルを
「HTMLドキュメントで保存」
すればいい。
そうすると保存先に画像ファイルは剥き出しで保存される。

変換もZip化も必要ない。
とても簡単なことだった。

このTipsはWordだけでなくExcelPower Pointに共通で使える。





MSOfficeWordに貼付けられた写真は選択して
デスクトップにドラッグするだけでは取り出すことができない
グラフだけ利用したい時には不便だ




こういう時には迷わずOpenOfficeで開けばいい




OpenOfficeで表示される画像は選択してデスクトップにドロップできる




こうしてドロップしたファイルは意味不明のクリッピングファイルなんかに
ならずに普通にjpegファイルになる




さらに画像が多い場合はファイルメニューから「名前をつけて保存」を選択




ファイル形式をHTMLドキュメントとして保存をかける




OOoはマイクロソフトの.docや.docx形式からの離脱を推進したいらしく
OpenOffice独自のファイル形式.odfを推奨される
このMSに取り込まれてしまったdocやxlsファイルフォーマットが
諸悪の根源だからその意味はよくわかるけどここはあえてhtmlに




こうして保存をかけると画像ファイルが剥き出しで保存される
docxに変換したりZip化するよりもこの方がはるかに簡単だ


2010 年 11 月 17 日




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誤消去、あるいはディスククラッシュで消えてしまったファイルをサルベージする・・・しかもフリーウエアで(←ここ大事)<追記あり>

表題の通りの話だ。

我々は日常的にパソコンで重要なファイル、例えば家族の写真とかホームビデオとか会社の資料とかを保存している。
実はパソコンを使う上で一番重要なファイルは、システムファイルでもアプリケーションでもない。
そういう家族の思い出、仕事の進行中の書類等の個人の書類こそがもっとも貴重なデータなのだ。
システムファイルはシステムを再インストールすれば復元できる。
アプリも作者サイトや頒布ディスクから入手して再インストールできる。
そういうものは復元できるが、個人が自分で造った写真、ビデオ、音楽、テキストなどのファイルは世界に一つしかないので失われてしまったら、二度と復元できない。

そしてそういうものを保存しているパソコンの内蔵ディスクはほとんど「ハードディスク」というパーツになっている。
最近SSDが出始めているが大部分はHDDで、このハードディスクは最近でこそ信頼性が上がってはいるが、元々非常に脆弱なものだ。
そういうものとつきあうコツはここに書いた。
なんちゃってなIT用語辞典1〜リダンダンシィ〜冗長性:redundancy

個人のファイルをハードウエアクラッシュから守るためにぜひともTime Machineの設定をお勧めしたい。
できればバックアップ先は一つのディスクではなく2〜3つのディスクで毎日バックアップをとるくらいであることをお薦めする。
そうすれば内蔵ディスクのクラッシュなんか全然コワくない。

外付けハードディスク+Time Machineを是非すべてのユーザにお勧めしたいのだが、聞いているとやはり初心者ユーザの大部分はTime Machineどころかバックアップもとっていない。
バックアップを取らないでパソコンを使うことは非常にコワいことだといくら言っても
「まあ大丈夫でしょ?」
と暖簾に腕押し。

そして実際にパソコンがクラッシュしてから
「数年間撮り溜めた家族の写真が消えてしまった!、なんとかしてくれ」
と泣きついてきたりする。
「そんなもんは知らん。Time Machineを設定しろとアドバイスしたのに聞かなかったお前が悪い。」
とも言えないのでサルベージの常識やいくつか知っている業者の連絡先も教えたりするのだが、ここでまた一悶着ある。

業者に頼むとディスクのサルベージ(復元、ファイルの救出)にはおよそ90万円から100万円はかかる。
この話をすると
「ええ〜っ!!、ディスクの消えたファイルを復元するだけで100万も取るんですか?ぼったくりじゃないですか!!」
とくる。
「何を言っているんだ、『家族の大事な写真が』と今しがた泣いておったのはお前ではないか、家族の大切な思い出がたった百万円で取り戻せるなら安いものではないか」
といっても
「しかしディスクをちょちょいのちょいといじるだけで百万円とは人の足元見てるなぁ・・・」
という感じで、どう転んでもこういう情報を親切に教えてやっても感謝されない。

本当は精密なディスクサルベージというのは非常な手間と時間と専門知識を必要とする。
しかもそうした技術をフル稼働してもすべてが戻ってくるわけではない。
100万円は私個人的には全然高いと思わないが、そういうのは理解されないと思う。

それでこういう人のために
「ゼロ円でディスクサルベージをやる方法があるよ」
という情報も付け加えることにした。

以下に紹介する方法を使えばMacでもクラッシュした内蔵ディスクからファイルを救出する、あるいは今しがた、誤って消してしまった大切なファイルを復元したいという対応が可能になる。

ただし、このことは肝に銘じてもらいたい、
「100万円かけてプロがつぶさに精査してもファイルは戻ってこない場合もある。
ましてや自前の作業でゼロ円でやるのだから、結果が思わしくなくても文句を言うなよ」
ということだ。
要するにイヤな言葉だが「自己責任でトライしてくれ」ということだ。
もしファイルが救出できなくても、このアプリを紹介した私も、このアプリを開発したオープンソースのフォーラムの皆さんも誰も責任を取ることはできない。
ゼロ円でうまくいったら「ラッキー!」くらいの心づもりでトライして欲しい。


まず最初の手順でディスククラッシュですべてのファイルが消えてしまった、あるいは誤消去に気がついた時は、じたばたしないでできるだけ速くシステムを終了して、もうそのMacを起動しないことを薦める。
なぜなら「誤って消去したファイル」、あるいはディスククラッシュで「消えてしまったファイル」は実は完全に消えてしまったわけではなく、そのコンピュータのファイルシステムから見えなくなっただけだからだ。

ファイルシステムとアロケーションという概念はなかなか素人には分かりにくいのだが、実はファイルシステム自体も仮想的なもので、実体のファイルは全然違うスタイルで保存されている。

ファイルシステムから消去されるというのは単にファイルシステムから見えなくなるというだけのことで、消した直後は実体のファイルデータはほぼ残っている。
実際にはディスクスペースのデータの本体はそのままで、そこに「このファイルはもう消えたことになっているので、このデータのスペースは他のことに使いまわしてもいいよ」という意味のフラッグが立つ。

だから、消えた直後にあれこれいじらないで、できるだけ速くサルベージすればそれだけ、復元できる確率も高くなる。

ここらのデータとファイルの関係については用語辞典のこちらのページに少し書いた。
なんちゃってなIT用語辞典18〜基本ソフトウエア/ユニックス:OS/UNIX

ここで悪あがきしてシステムを起動して何かの修復ツールをかけたりすると、Swapなどのシステムファイルが、その消えた領域を上書きして消してしまう可能性がある。
もしもそうなったら今度こそ本当に、取り返しがつかなくなる。
100万円払って業者に頼んでも、そうなったら復元は不可能だ。

まずシステムを止め、可能ならディスクを取り出して外から別のパソコンなどにマウントする。
不可能ならディスクターゲットモードも有効だ。

そして別のMacからこのディスクをサルベージする。
サルベージソフトはお金を出す気があるのならいくつか優秀な製品版ソフトがある。
しかし100万円の業者も信じない人に数万円のソフト購入を勧めても聞く耳を持っているものではない。

そういう場合はこういうフリーウエアがある。


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PhotoRec
(Freeware)

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TestDisk
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応
WindowsXP~7対応 Linux対応

いずれもオープンソースのフォーラムから生まれた写真などの各種データ救出ソフト、ディスクサルベージソフト。

しかもオープンソースなので無料というところがミソ。
ただし作っているのはボランティアなので、皆が使いやすいように完全にGUI化しなきゃいかんいわれはどこにもない。
Terminalを利用して駆動するコマンドという形で配布されている。

ややそういうものを使える知識を必要とする。

素人が誰でも使いこなせるというものでもないソフトだが、原理が分かればそんなに難しいソフトでもないので、以下使い方を手順を追って説明する。
まず何にしてもクラッシュしたディスクをマウントしなければ成功しない。
それをまずトライする。

そしてマウントできたら外部からこのソフトでサルベージをかける。





試しにこういうjpegを削除してみる
ファイル名はwanko.jpgを復元できるかトライ




ゴミ箱が削除するか聞いてくる
ここで「空にする」をクリックした直後に
「しまった!」となった場合どうしたらいいだろうか




フォーラムのダウンロードページから「MacOS X版」あるいは
「ダーウイン版」をダウンロードしてくる
どちらも中身はほぼ同じ
今回はjpegのサルベージなのでphotorecの方をクリック




私の場合Terminalに自動的にコマンドを実行されない安全策を施してるので
コマンド本体をドロップしないと動かないがデフォルトならこのまま動き始める筈




まずスキャンするディスクを選択しないといけないのだが「No harddisk found」とのたまう
そう、この作業はrootでログインしないと実行できないのでまずrootを有効にする




まずTerminalの新規セッションでsudo passwd rootというコマンドを打つ
そしてインストール時に決めた管理者のパスワードを入力
再度確認を要求されてrootは有効になる
これについての詳細はsudo passwd root:ルートを有効にするを参照




rootを有効にすると今度はディスクが見えた
4つ見えているが最初のdisk0が内蔵ディスクの実体
上下カーソルキーで選択する
外付けハードディスクとしてマウントしているディスクは3番目以降に見えている筈だ




左右カーソルキーで「進む」か「止める」かを決定してEnterキーで実行




パーティションテーブルタイプを選べという
intelMacのデフォルトはEFIということになる
BOOTCAMP領域ならintel/PCをそれぞれ選択
「パーティション切りをしていない時は『None』を選択するな」という注意書きが見える




どのパーティションをスキャンするか選択する
通常は見えていないが「EFISystem」というファイルシステムが使用するパーティションが見える
今回スキャンするのはその次の「MacHFS」の方




「Search」を開始する前にファイルオプションをいじっておいた方がいい
でないとあとで大変なことになる




ここでどの拡張子のファイルを復元するかを設定する
ディスククラッシュの場合はすべてかもしれないが
誤消去の場合はそのファイルフォームだけでいい




上下カーソルキーで選択しスペースキーでチェックを外していく
今回はjpegだけを復元することにした




さてメイン画面に戻ってこれでやっとリカバリー開始
「Search」を左右カーソルキーで選択してEnter




次に保存先を選択しろといわれる
「.」で上の階層に上がる「..」で下の階層に戻るということになる




私はあまり深く考えないでデスクトップを指定してしまったがあとでこれが大変なことに
専用フォルダ、あるいは別ボリュームのルートあたりを保存先にお勧めする




サーチとリカバリが始まるとこういう画面になる
最初250GBの領域で5時間という所要時間がでてくる




しかしすぐに思い直したのか37時間という所要時間の修正が
一体どっちなんだ?と思いながら見ていると
早速いくつかのファイルを見つけて復元し始めている




最近のファイルなら結構な確率で復元できるが壊れているものもある
これも時の運ということだ




デスクトップにはrecup_dir1から連番で復元ファイルを保存したフォルダが現れる
これが結構膨大な数になるので要注意だ
結局jpegだけで70近くのフォルダを生成した
全ファイルを選択すると数百という単位になるだろう
ゆめゆめデスクトップなどを保存先にしてはならないという教訓だ




結局5時間かかって救出は成功
しかしファイル名などは変わっているのですべてのファイルに目を通さないといけない
無料な分だけ手間がかかることは知っておいた方がいい
それがいやなら100万払って丸投げするか




16000のjpegを救出したがセグメントエラーで3分の2の領域はスキャンできてない
何回かトライすれば全域を救出できるかもしれないが
とてもじゃないけど仕事の合間にできる作業ではない
業者に頼むとなぜ高くつくのかその理由が分かるような結果だ


<追記>
最近の業者の価格表を久しぶりに見たところ、最近ではデータレスキューの価格は業者によるけども大体十数万円から2十数万円というところまで下がっているらしい。
文中では筆が滑って90〜100万円と書いてしまったがこれはもう数年前の古い価格らしい。
それだけデータレスキューのノウハウは蓄積されてきているということらしいし、それだけ業者間の競争も激しいということになる。

中には2万円というような業者もあったりしてデータレスキューソフトを買うより安く上がるかもしれない価格を打ち出しているところもあるが、こういうのはやはり実績のあるところに頼んだ方が診るだけ診て何も救出できなくても「料金はいただきます」とか言われたら2万円でも高くつくことになる。

余談だが調べていて面白い情報も知った。
最近流行のSSDだが、もしもハードウエアクラッシュした時にはデータの復旧はHDDよりも困難なのだそうだ。

HDDはパーティションデータが吹っ飛んでもデータの本体は残っているというのは本文にも書いたが、SSDの場合は吹っ飛ぶと一気に全域がやられるらしい。
復旧は難しいとのこと。
また専門の業者も
「S.M.A.R.T.データは当てにならない、故障はそういうことよりも熱によっておきやすくなる」
と言っているのが印象的だった。
以前こちらにもそういう記事を書いたが、やはりハードディスクの故障と熱は深い関係があるそうだ。
ハードディスクを長生きさせる方法/死亡の予兆の見分け方〜は結局都市伝説の一種だった



2010 年 11 月 14 日




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AVG Antivirus Free2011
(Freeware)
WindowsXP~7対応

Windows向けのアンチウイルスソフトのフリーバージョン2011ライセンス版。

VMWare上のWindowsXPを今日起動したらかねてから愛用していたAVGが「ライセンス切れだ、アップデートせよ、さもないと脅威にさらされる」という恐ろしげなアラート。
有料版へのアップデート推奨(警告に近いが)は毎日見ているがさらに深刻な感じだったので詳細を見るとやはりフリーウエアでもライセンスがあって、切れれば動かなくなるとのこと。

早速アップデートした。
2011年版の従来版と違うところは
1)SNS監視など、Webセキュリティが強化された
2)Identityプロテクションなどのメニューが増加
3)リソースに余裕があるときはウイルススキャンの優先度を上げ、ないときは下げるスマートスキャン

等があげられる。

このうちスマートスキャンには大いに期待していて、AVGはWindows向けのウイルス対策ソフトの中ではもっとも軽い方に属するのだが、それでも全域スキャンに入ると相当重くなって、とてもではないが毎日スケジュールを実行する気になれない。
本当はWindowsの安全性を考えるとスケジュールスキャンは毎日実行した方がいいのだが、一度動き始めると数時間かかる全域スキャンを毎晩VMWare上の環境で実行するのは億劫だった。

これならその時の負荷を見て重くなりそうな時には、スキャンのスピードを下げてくれるらしい。
これはありがたい機能だ。

テストしてみたところ、BootCamp領域全体のスキャンも30分強で完了した。
これもありがたい。
AVGも確かサンドボックス技術を利用して、パターンマチングだけでなく振る舞いが怪しいプロセスやファイルを検出する仕組みだったように記憶しているが、この方式は未知の脅威を察知できる可能性はあるもののそのためにスキャンにかなりの時間と負荷がかかるという問題点があったのだが、軽く高速になったのはありがたい。

また見た目もWindows7ライクな雰囲気のデザインに変わったのも一応メモ。





AVGがもうすぐ動かなくなるぞ」というアラートに促されて最新版にアップデートした
インストーラは途中で再起動を要求される
再起動後インストール作業を続けると2011版の呼び物機能を表示してくれる




起動後の画面
機能がこれまでのバージョンよりもいろいろ増えているようだ
すぐに「アップデート完了」の表示が出るが「アップデート」はすぐにかけた方が良い




アップデートをかけるといくつかのコンポーネントのアップデートもかかってくる
最初は結構時間がかかるかもしれない




完了の画面
ウイルス定義はほぼ毎日更新されるので自動更新はかかっているが
念のためにこまめに手動でもチェック




見た目のウインドウのデザインなどはグレー基調に変わったが
操作系のデザインは大きく変わっていないので戸惑うことはない筈だ




特筆するべきなのはこのスキャンのスピード
BootCamp領域全体のスキャンを30分強の速さで完了した
このスピードなら毎日でも実行してもかまわないかもしれない




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