anchor
10年ひと昔というけれど20年経ったら昔のおなじみMac系ブログはほぼ全て消え去って今では知らない人ばかり…
前々から気になっていたブラウザのブックマークのリンク切れを整理していた。
古いブックマークはもう大抵404になってしまう。
リンクが切れたブックマークを削除して整理していたところ、特にMac系の情報ソースにしていたブログがほぼ全滅というくらいに削除されてしまった。
弊サイトを開設した当時参考にしていたMacブログ、同じような頃に人気を博していたMacブログのブックマークが60〜70ぐらいはあったはずだが、どれも閉鎖されてしまったか残っていてももう数年更新されていないというところばかりになってしまった。
Mac系ブログ20年の生存率は70分の2程度だった。
そして今のMacブログ人気サイトをググってみたら、知らないサイトばかりだった。
相変わらずガジェットのレビューや新製品のニュースサイトが人気なのは20年前とさほど変わっていないが、Macのトラブルシューティング系のサイトが壊滅的に減ったのは今のMacは昔と違って調子がいいからなんでしょうね。
2007年当時の弊サイトのトップページ
Macをわざと小文字の「mac」と書くのには意味があったのだが
今ではApple自体が「macOS」と表記するのでそんなこと気にとめる人もいなくなった
かくいう弊サイトも最近ではWindowsのTIPSとテッポや映画の話ばかり書いているので、Mac系サイトとしての寿命はもう終わったということかな。
Appleの新製品にも興味はないし、Macも買い換える気はあるけど優先順位ははるかに低いのでいつのことになるかわからないし、そもそも今の最新のmacOSって私の仕事では使い物にならないので買い換えるとますますWindowsをいじっている時間が逆に増えそう。
いまだにこういう書物するときにはMacのほうが楽だけど、それ以外の用途でMacでなきゃいけない理由なんてほぼないのでもうMacそのものに関心を持てないし。
聞くところによるとmacOSはついにOS XIに進んでプラットフォームもArmに変わるんだとか…
iPhoneは5Gに対応するんだとか…ガジェット好きなら書きたいことはたくさんあるんだろうなぁ…
5Gについては3G、4Gが実用化実験の段階から立ち会って、そのスタートアップをみてきた立場から言わせて貰えば
「過度な期待はするな」
ということに尽きる。
ハイレゾな映像が瞬時にモバイルで見ることができて、ストレージも不要な世界が実現する…医療情報も瞬時に全世界に共有されて医療革命が起きる…5Gが実現すると起きると言われている「通信革命」って3Gや4Gが立ち上がるときもそれと全く一緒のこと言っていたからね。
もう断言するけど映像革命も通信革命も起きない。
ボトルネックはそこにあるんじゃないんだよ…だからいくら端末が高速化してもソフトバンクの帯域制限が厳しくなって各社の料金が値上がりするだけで今となんら変わらないから…
macOSも実は一番エキサイティングだったのはOS XというOSが出たときだったんじゃないかと今では思う。
こちらの記事で書いたQuoraの回答のMac OS Xの変遷の記事にあるが、OS Xのエキサイティングだった時期は最初のほうだった。
歴代のMacを家に喩えるとどうなる?というQAを見てmacOSの歴史に思い致す…というかOSなんてどうでもいいか?
この回答の通りMac OS 10.0は本当にどうしようもない、使い物にならないOSだった。
にもかかわらずこれが出たときに一気にMacへの流入組が増えたのは、このOS XがUNIXをベースにしていたからだと思う。
OS Xは最初期からtcshを使用できるTerminalを持っていたから、UNIXユーザからすればtcshが使えるBSD UNIXでしかもX-WindowよりもキレイなMacのインターフェイスのおまけつき…ぐらいに見えたんだと思う。
さらに時代は下ってジョブズが突然「Macのintel乗り換え」を発表したとき。
PowerPCを積んでいたMacはファイル転送処理や画像変換処理など大きなCPU負荷がかかるタスクのベンチマークで、明らかにintelに搭載されたWindowsよりも遅かった。
しかしこの当時ジョブズは
「PowerPC+Darwinは表面的にはintel+Windowsより遅く見える場合もあるかもしれないが、背後で複雑な並列処理をしているので実質はintel+Windowsよりも高速なのだ」
という謎な説明をしていた。
なんとなく意味不明な納得がいかない説明だったが、信仰心が篤いMac信者はこれを信じねばならなかった。
ところが突然「すべてのMacのラインナップを1年以内にintelのCPUに切り替える」という発表がされた。
このときのジョブズの説明は
「Mac OS XのカーネルのDarwinはもともとX86上で開発されているので、intelのほうが本来の高速が発揮できる」
というしゃあしゃあとしたものだった。
( ̄д ̄)エー、本当はPowerPCのほうが高速なんだぞ…というあのときの説明はなんだったの?…と信仰心が足りない私は思ったが信者たちは素直に喜んだようだ。
そして実際intel-MacはPowerPCの2.5倍ぐらい高速だった。
信者はますますMacへの信仰を篤くしたのかもしれないが、あのとき私のような信仰心が足りない不信心者は
「ジョブズもAppleも信用ならない」
と心に刷り込まれてしまった。
てきぢゃさんだったかなぁ
「ジョブズの作る製品は魅力的だが、ジョブズという人間は嫌い、一緒に仕事したいとは思わない
逆にゲイツの作る物は嫌いだが、一緒に仕事するなら面白いのはゲイツかもしれない。」
と言っていたの。
てきぢゃさんのサイトももう最近10年近く更新されていないなぁ…
UNIXベースのOS X登場にしてもintel換装にしても、これで新時代が来るという希望はあった。
個人的にはintel換装の最大のメリットはVMWare Fusionなどの仮想マシンシステム上でWindowsやLinuxなどのX86系OSがほぼネイティブ環境と同じくらいサクサク動くようになったことだったと思っている。
このおかげで本当の意味でMacとWindowsの垣根が消えた。
しかしそこから後のOS Xは共有などの機能を細々と増やすだけで、逆にユーザーにホームディレクトリ以外は触らせないという謎セキュリティですごく使いづらいOSになってしまった。
そしてArm換装となる。
最終的にMacはキーボードつきiPadになってしまうのかな?
Macからデスクトップが消える日は来るのだろうか。
そうなったらもう縁の切れ目だと思う。
仮想環境もParallelsは対応するらしいがVMWareはまだはっきりArm対応するとは言っていないんじゃないかな。
WindowsのVMware Playerと環境をやり取りできる便利さから言えば対応して欲しいんだけど、切り捨ての方向かもしれない。
なんやかやでmacOSもだんだん使えない方向に進んでいきそうなので、新しい物に関心を持てない。
とうことを書いているこのMacBook Proも2009年モデルでもう11年落ちのモデルだが、これでも使えているんだからもうこいつを墓場まで持っていくのかもしれない。
Macを使うメリットは何?
おしゃれなデザインの筐体?…ほぼ興味なし
iPhoneとの同期機能?…iPhoneもiPhone SEで止まったままなのでこれもほぼ興味なし
美しいデスクトップのインターフェイス?…まあWindows10もそこそこ酷くないレベルまでは来ているのでこれもさほどのメリットと感じない。今のフラットデザインならなおさら差はない
フォントの美しさ…これだけはいつまでたってもWindowsがキャッチアップしてこないのが本当に不思議。いい加減なんとかすりゃいいのに。なんならAppleに著作権料を払ってヒラギノフォントを使ってくれりゃOfficeのレイアウト崩れ問題などが何割かは解決するんじゃないかな…
トラックパッドの便利さ…これは本当にあると思う。Windowsを触っているとノートPCのタッチパッドの不便さとかなキーの操作性の悪さに辟易とするのでこれはMacにアドバンテージがある
macOS以外にVMWareでWindows、Linux、UNIXなんでも使える…これはWindowsにはないメリットなんだけどArm換装でこの先も保証されるのかどうかよくわからんしなぁ…
なんだ、Macにこだわるメリットって本当に微々たるもんだよね。
弊サイトはMacを使用する上で発生しうるトラブルをどう解決するかというノウハウを公開することで、少しでもユーザーの役に立てていただきMacを使ってみようという人が増えることを願って始めたサイトだった。
ところが最近のMacはどうもメンテナンスもトラブルシューティングも必要ないらしい。
Macにメンテナンスは必要ないとBBSに書いてきた人がいて、私は必要だと思うと書いたら「人の意見を頭から否定するな」ときたので、もう最近は必要ないらしい。
最新のMacは使い道が限定されているとしても、トラブルもなくなっているということならMac系サイトはガジェットニュースに特化するのは正しい在り方なのかもね。
Macエバンジェリストなんて、このメリット比較の微々たる差を考えたらもう死滅するしかない気がするし。
トラブルもない、メリットもない、魅力もない…ならMac系サイトと言ってもMacについて書くことがなくなって日常の仕事に必要なWindowsのTIPSや趣味の話ばかり書くようになるのも必然だよね。
おまけに最近のApp StoreやMacUpdateのような新作アプリ情報サイトの登録アプリは、中華アプリばっかりになってきて危なくてうっかりレビューも書けないんだよね…
ブラウザからブックマークが大量に消えたのを見て今の自分の状況をちょっと客観視してみた。
今の弊サイトの状況はなるべくしてなったということでした。
何か一発自虐ネタをブッコンで締めたかったけど何も思いつかないので、ここまで。
anchor
Excel電子印鑑(Freeware)
WindowsXP~10対応
テレワークの普及によりにわかに注目を集めている電子印鑑を簡単にエクセルに捺印できるプラグイン。
電子印鑑というと20年ぐらい昔にワコムに取材した時に「公開鍵暗号を応用したタイムスタンプ認証情報をメタでファイルに埋め込む電子印鑑ソリューションを開発した」という情報を聞いており、私の中では電子印鑑というとああいう法律的にもきちんと証拠能力のあるものをイメージしていた。
うちの職場でも電子印鑑を提出書類に押せという通達がきたが、うちの職場がそういうソリューションを導入したという話はついぞ聞いたことがなかったので「電子印鑑ってなんですか?」とつい間抜けな質問をしてしまった。
その回答が「印鑑をスキャナーでPDF化して貼るかExcelのプラグインを使え」というものだった。
要するに書類に「ハンコ」のようなグラフィックが乗っていればOKということだった。
杉作よ、日本のITの夜明けはまだまだ遠いぞ…
そのExcelのプラグインってどんなものがあるのかググってみたら、このExcel電子印鑑がテレワークの普及に伴い急激にダウンロード数を伸ばしているのだそうだ。
三密を避けるためにテレワーク推進を…と呼びかけがあった時に「決済のハンコがいるから自宅勤務に切り替えられない」という声が非常に多かった。
このハンコアプリがその反論への回答になる。
考えたら実際のリアルの事務現場で使用されるハンコってせいぜいシャチハタか、ミルク樹脂で作られた三文判を特注もせずそのまま店頭で買ってきたものを使っている。
店頭で売っているもんだから誰でも偽造できる。誰でも模倣できる。
事務仕事の認印なんて「ちゃんと飛ばさずに承認を取っています」というチェックシートみたいなものなので何もハンコでなくても名前とチェックボックスでも一緒じゃないかという気がするが、よく言われている通り日本はハンコ文化なのだ。
ハンコを押していないと正式な文章と認めない…というカルチャーがある。
意味なんかない。何十年も昔からそうしてきたからこれからもそうしたいというジイさま達と事務のオバさんの意向によりこの仕様が決まっている。
西洋ではサイン文化なのだ…というエピソードがこういう時必ず出てくるが、それを言うなら日本も少なくとも中世・戦国時代ぐらいまではハンコではなく花押で認証していたわけだから、日本も西洋と同じサイン文化だったはずだ。
ハンコ文化って多分明治維新以降の文化なんだろうね。
そんなウダはともかく正式な契約書に押す電子認証を埋め込んだ法律的にも証拠能力がある電子印鑑ではなく、事務仕事の三文判程度の証拠能力でいいなら、このExcel電子印鑑は使える。
ハンコの書体や大きさ、形、「決済済み」などの事務スタンプとか日付入り受付スタンプとかそういう事務上よく使う大抵のスタンプをExcel書類に押すことができるのでかなり使い道は多い。
一応個人の独自性を出すためにハンコの傾きも設定できるので、多少は証拠能力はあるかもしれない。(社内の誰かが勝手に名前の印鑑を作って押したとかそういうのを識別する?)
窓の社からバイナリをダウンロードするとこんな中身になっている
インストールする時は「アドインインストール用.xls」と書いたマクロを起動する
マクロは最初編集不可で起動するので編集できるようにしてインストールボタンをクリック
Excel上のハンコを押したいセルの上で右クリックすると
コンテクストメニューに「Excel電子印鑑」という項目ができている
ここにそれぞれの形式のハンコを押すとか設定とかのメニューがある
初回はまず印鑑設定をクリック
設定は簡単
名前を入れてフォント、色、大きさ、ハンコの傾きを設定
日本人の名前は大抵二文字だが長い名前や短い名前もある
名前を二段にする設定でフルネームも設定可能
小判形とかフォントを扁平にする、背景を塗りつぶしたセルにも
ハンコを押せる「背景を透明」にする設定も準備されている
実際に押してみたイメージ
こうした会社認印とか社外秘スタンプとか受付スタンプとかも作成できるので
事務仕事の大抵の場面は(証拠能力が必要ないなら)対応できる
この程度のテクノロジーで日本のテレワークは進捗するのだからめでたい限りである
anchor
自宅サーバーでVPNサービスをオープン…WANからも繋がることを確認してこれでネット環境移行後も鯖環境はすべて引き継がれた
先日自宅ネット環境をNTT光に変えてモデムの設定をちょっといじってWebサーバーの公開に成功しているという話を書いた。
自宅サーバーのWebサイトのURLはこちら
MacOSXの新着アプリテスト記録とトラブルシューティング
それで先日時間切れになっていたVPNサービスの開通も設定してみた。
この記事を参考に自宅VPN鯖やってみたいという方にはまず以下の手順の準備が必要になるが、これをやれば自宅に自前のVPNサーバーを立てられてWANが繋がるところならどこからでも自宅のネットワークに繋ぐことができるようになる。
以下を参照のこと
無料DDNSサービスを使って自宅WEBサーバを実現してみた
VPN Activator
もしやるんならセキュリティの安全面からL2TPのみの公開が推奨。
詳細はリンク先を。
例によってモデムにアドホック接続をしたSurface
もう最近では「なんでMacで設定できるようにしないんだ」とか文句言わない
MacでもできるかもしれないけどNTTのことだからどうせWindowsのExplorerに
最適化されているに違いないからこんなところで余計な手間をかけない
…という割り切りになっている
「http://ntt.setup:8888/t/」で接続するとこういう業者向け設定リスト画面に入る
IPv4設定に入る
ここで静的NAPT設定に入るとNAT変換リストが表示されるので
ここで公開したいポートとルートをルータの設定に合わせる
リストの数字をクリックするとルールを編集できる
NAT編集画面
前回はここにWebサイト公開の設定を入れたが今回は積み残したVPN設定を入れた
自宅のVPNサーバーはセキュリティを考えてL2TPのみの公開にしている
上からTCP/UDPのプロトコル選択、外向けポート番号、
宛先のIPとそこのポート番号を入力していく
なおVPNサーバーを立てるにはWebサーバーも同じことだがIPアドレスを
固定するDHCP予約とポートマッピングの設定をルーターにも入れないといけない
AirMacを使っているならAirMacユーティリティを、他社のルーターを使っているなら
そのマニュアル指定の方法でDHCP予約とポートマッピングの設定をする
iPhoneから自宅のVPNサーバーに接続するには設定のVPNから
接続が完了すると上の接続環境表示に「VPN」の文字が現れる
iPhoneからiTerminalを使ってSSH接続をする
繋がるとSSH環境ではTerminalで使用可能なコマンドがほとんど使える
これは「あなたのお名前なんてーの?」と聞いたところ「MacBook ProのDarwinよ」と答えたところ
Mocha VNC LiteでMacの画面共有に接続するために設定を揃える
そしてつなぎたい端末をタップ…
Macの画面共有にVNC接続した状態
Mocha VNCならタップ、スワイプでマウス・トラックパッドの
操作ができるしキーボード入力もできるので
出先でMacをiPhoneやiPadなどで操れる
Previous
Index
Next
|