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2010 年 4 月 11 日




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Release Memory for Snow Leopard
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応

当サイト盟友の「うむらうす」の「ハル」さんの労作「Freemem Set」のSnowLeopard対応版。

「ハル」さんのアップルスクリプト習作から始まった「Freemem」シリーズは、Macのメモリを解放するアプリということで「ものかの」さんのLibera Memory と並んでただ二つのアプリとして広まっていると思う。

「ものかの」さんのLibera Memoryと微妙に作動原理が違うのも良いところで、併せて使えばメモリの有効活用ができる。


ことの発端はMacOSXのメモリ管理はアプリを終了してもインアクティブなメモリ領域をなかなか解放しないという仕様をなんとかしたいということから始まっている。
この仕様はSnowLeopardになってもそんなに変わらないので何か意味があるのかもしれないが、メモリに余裕がないユーザから見ればそんな隠れた意味よりもメモリがすぐ満杯になってSwapにどんどんページアウトしていく方が気になるわけで、少なくとも終了したアプリの押さえているメモリ領域はとっとと解放して欲しいということから生まれた。

しかし今メモリの占拠量がどの程度かなんていちいち監視しているわけにもいかないし、そういう監視が必要な重い作業をしている時は、大概マニュアルで監視する余裕がない時だから自動でメモリを監視して残り容量が少なくなってきたら、解放プロセスを開始するFreemem Keeperなんてアプリまで「ハル」さんが開発して、今ではそれらを同梱セットで配付しているわけだ。

これに「わかば」さんや「Edm2」さんが作ったアイコンがついて、それぞれのバージョンで配布されている。

今回はSnowLeopardのスクリプトの流儀が若干変更されたのに伴って、手を入れてSnowLeopardに対応したのと、「わかば」さんの新作アイコンがRelease Memory for Snow Leopardについたので、それらもセットされ配布された。
やや出遅れ気味なのだが、やはりSnowLeopardでも重宝しそうなのでここでも取り上げることにした。

Release Memory for Snow Leopardは一回こっきりメモリを解放する、
Freemem Monitor for Snow Leopardは常駐してメモリを監視し残りが少なくなってきたらアラートを出して、解放プロセスを促す
Freemem Keeper for Snow Leopardはメモリが残り少なくなったらアラートも出さずに自動的に解放プロセスを実行し始める、
という感じで設定されているので、目的と好みに合わせて使い分ければ良い。





Release Memory for Snow Leopardを起動してメモリを解放してみる
アプリをいろいろ終了した後なのでメモリの空き容量が1.6GB、
Swapへの書き出し領域も787MB/2GBでなかなか良いレベルまで解放されている
しかし本当はSwapができる前にかけないと一度できてしまったSwapはなかなか消えない




Release Memory for Snow Leopardのアイコンは「わかば」さんの新作
このアイコンのいきさつについては
「わかばマークのMacの備忘録」さんのこちらのページを参照のこと




そのアイコンは512pxlのサイズで作られていて非常に凝った作りになっている
インド人の計算アプリといい「わかば」さんはなかなか面白いセンスの持ち主と見た


2010 年 4 月 12 日




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SnowLeopard乗り換え以来iStat menusの失われた機能を復活させる

表題の通り。
SnowLeopardに乗り換えてAPIの大幅な変更のせいかいくつかの機能が使えなくなっていて、私的にはコンテクストメニュープラグインの大部分とFruitMenuWindowShadeXが全く使えなくなっているのが結構大打撃なのだが、後のアプリは思ったよりも動いているのでまあ良しとしようかというレベルだった。

ところがiStat menusがSnowLeopardに対応したといいながら、一番頻繁に見ていたネットワークの表示ができなくなってしまっていた。
これについては同様のことでお困りの方が何か解決策を見つけていないかググってみたが、これといって該当記事が見当たらない。
私のところだけの症状なのだろうか。
でも先に導入したMac miniでもMacBook Proでも再現した症状なので、たまたまではないと思う。

それで無しで我慢しようかと思ったが、やはりないと不便なのでiStat menus以前に使っていたMenu Metersを試してみた。
こちらはSnowLeopard対応を謳ってから完全にどのメニューも動いている。
それならいっそMenu Metersに戻しても良いのだが、iStat menusに慣れてしまったので混成で使うことにした。

こうしてゴテゴテ常駐アプリが増えてしまうのかもしれない。


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iStat menus
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

昨年にSnowLeopardに対応と発表しているが、何故か私のところではネットワークが表示できない。
「ネットワークエクストラがロードできない」
というアラートを出してオンラインマニュアルのページに誘導されるが結局解決策は見つけられない。
私の探し方が悪いのかもしれないが、ググっても同様の症状の報告がない。




iStat menusのネットワーク表示にチェックを入れようとしても
「ネットワークエクストラをロードできない」というアラートを出してこの先に進めない

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MenuMeters(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

iStat menus以前に愛用していたMenuMetersもSnowLeopard対応を謳っていて、こちらはどの機能も完全に動いている。
それでネットワークに限ってMenuMetersで表示することにした。

無しで済まそうかと思ったがやはりないと不便なので。





MenuMetersの方はネットワークも問題なく表示できる
なのでこの項目だけMenuMetersで表示させることにした




この通りiStat menusの項目の間にMenuMetersの表示が並んでいる
常駐アプリを増やしてしまうことになるがやはり必要なので...

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smcFanControl
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

ついでにいつの間にか無くなってしまったiStat menusのファン回転数の表示をこれも以前に愛用していたsmcFanControlにやらせることにした。

気になるのは夏場の暑い時期だけなのだが、ファンの音が結構しているのに回転数がどうなっているのか分からないのはちょっと不安なので。

なお、このsmcFanControlはファンの回転数を上げることもできるが、そういう機能は夏場の本当に温度がヤバい時期にしか使わないと思う。





smcFanControlを使ってファン回転数を表示させた


2010 年 4 月 13 日




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SnowLeopard乗り換え以来、頻繁に落ちていたMinimumMenuの問題は対応版が出ていた


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MinimumMenu
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

メニューバーを隅から隅まで見せてくれてスッキリ使えるMinimumMenuのSnowLeopard対応版。

MinimumMenu/ミニマムメニュー、略称「ミニュー」はメニューコマンド項目が一つもないアプリ。
メニューバーアイコンをたくさん常駐させる私としてはメニューバーを隅から隅まで使えるかどうかは重要で、このMinimumMenuはシンプルなアイデアながら効果絶大なので愛用していた。

しかし表題の通りSnowLeopardに乗り換えてからこのMinimumMenuが頻繁に落ちるようになった。
アクティブアプリがMinimumMenuから他のアプリに切り替わった時に落ちるようだ。
その時にシステムアラートが「再度開く」かどうか聞いてくるので実用上はあまり影響はないのだが、やはり常駐しているアプリが頻繁にクラッシュしているのはいい気分ではない。

ザリガニが見ていた...。」さんがSnowLeopard対応版のv.0.2b1を出してくれたので、この問題は解決した。

なおメニューバーに出るアプリの名称は
「ミニュー」
という日本語表記から
「Minu」
という英語表記に変わった。
これで一文字分くらいスペースが助かるのでこの変更は歓迎したい。

特にFruitMenuがSnowLeopard乗り換え以来機能しなくなってしまったので、この仕様変更はありがたかったりする。





MinimumMenuを起動するとメニューバーがほぼ隅から隅まで使える
おかげでたくさんのステータスアイコンや常駐ソフトのアイコンを
表示している私のようなユーザは大変助かっている
今回のv.0.2b1はSnowLeopardにに対応したのとアプリケーションネームが英語表記になった
この方が1文字分か1文字半くらいスペースが節約出来るのでこの変更は歓迎だ




ちなみに今の私にデスクトップはこんな感じ
ゴテゴテと細かいものを詰め込んでいるともいえるが
このレイアウトはもう手に馴染んでいる
他の人には使いにくいレイアウトだろうと思う




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SnowLeopard乗り換え以来、頻繁に虹色ボールを表示していたことえりの問題を解決

SnowLeopard乗り換え以来、日本語のテキストを打っていると虹色ボールがぐるぐる回り始めてそれ以上入力できなくなる不具合が続いていた。
しばらく待つと虹色ボールは消えるのだが、その時に入力しかけていた途中のままで確定されてしまうのでまたやり直しになって、作業能率が著しく落ちていた。
特に長文を一括変換していると起きやすく、「日本語」と入力しかけていた時に虹色ボールが回り始めてボールが消えたら「日本g」で確定してしまって、トホホな感じで打ち直しになる。
極端な時には一行ごとにこの繰り返しになる。

これと似た例がないか探すとこちらに記述があった。

www.ecc.u-tokyo.ac.jp [FAQ- よくある質問] iMac端末で日本語入力ができない現象について

こちらはこのバグのせいで特定の単語が入力できなくなるという不具合だが、プロセスが似ている。
それで「ことえり」の「環境設定を表示」に入って「辞書」タブを開く。
ここに
InputPrediction.dict
LearningDictionary.dict

という二つのディクショナリファイルが見えている。
もしこれが開いているなら閉じること。

また「ことえり」の「単語登録/辞書編集」に入って保存先が
LearningDictionary.dict
になっていないか確認すること。
もしなっていてここにいろいろ書き込んでいると、入力できない単語ができたりするらしい。

この二つの辞書がここに見えているのは、リンク先の東京大学によるとバグなんだそうだ。
これは見えてはいけないらしい。
東京大学もこの不具合を修正するように納入業者に要求しているそうだ。





ことえり」の「環境設定を表示」に入って「辞書」タブを開いて
InputPrediction.dict、LearningDictionary.dictという辞書が見えていたらこれを閉じる
これで虹色ボールでことえりが止まるという問題は解決した



SnowLeopardはLeopardのバグフィックス版なのかと思っていたが、こうして使ってみるとLeopardにはなかったような細かい不具合がいろいろあるような気がしている。


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KotoeriDictionaryViewer
(Freeware)
OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

ことえり辞書を開いて編集できるアプリ。

東京大学によるとSnowLeopardには
InputPrediction.dict
LearningDictionary.dict

という本来見えてはいけない辞書ファイルがことえりの辞書環境設定で見えてしまっているという不具合がある。

それでこの二つの辞書に余計な項目が登録されていると動作が遅くなる可能性がある。
私の場合ことえりはこの10年間鍛えに鍛えてきてもう他のIMでは変えられないくらい手に馴染んできたので、辞書ファイルを削除してことえりを初期化するなんて思いもよらない。
そうすれば動作が軽くなることも眼に見えているのだが。

それでことえり辞書を編集できるアプリがないか探していたところ、このKotoeriDictionaryViewerに出会った。

ところが配付元によると、Tiger/OS10.4ならば問題なく動くが、Leopard/OS10.5以降では編集ができないとか、一部の項目で削除ができない等の問題が起きるそうだ。
またLearningDictionary.dictなどは長く使っていると数千項目が登録されてファイルも大きくなっているので、そういう大きいファイルを編集して破損するということも考えられるので、必ずバックアップを取ってから編集に取りかかれということだ。

この辞書編集のAPIはAppleの非推奨のAPIになってしまっているそうなので、今のところSnowLeopard最新版でも動いているが、今後も動くとは限らない。
心細いことだが、今のところ使えるので辞書ファイルをスリム化させるのに使ってみる。





KotoeriDictionaryViewerを使ってまずユーザ辞書を開いてみる
いろいろ実用的な単語を登録したつもりだったがこうしてみると顔文字ばっかじゃないの




問題のLearningDictionary.dictを開いてみると
確かにどうでもいいような誤変換等のゴミが溜まっている
これを掃除するとかなり動作は軽くなる筈だ



<追記>
LearningDictionary.dictを開いてみると数千項目どころか、5万項目が入っていて、9割がたがゴミだった。
「鍛え上げたことえり辞書」
とか言っていないでたまには掃除しろということか...



2010 年 4 月 14 日




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ニッケーのリンクポリシーがクソなわけ〜事情を知らないで「馬鹿じゃないの?」とか言わない方がいいと思う〜さらに「ネット無料サービス」は永遠不変の原理ではない

ここのところ先月スタートした日経新聞電子版のリンクポリシーでネット界隈が盛り上がっていて、この話題には敢えて触れないでおこうかとも思ったけどなんとなく議論が拡散していきそうなので、思ったことを少し。

日経がどういうリンクポリシーを掲げているかは、新聞各社との比較でこちらが詳しい。
ASCII.jp:新聞社が「無断リンク」を禁止する3つの理由|編集者の眼

それで当サイトも個別記事へのリンクを張ってしまったので、場合によっては損害賠償の対象になりうるということなのかもしれない。
ポリシーの骨子は
「トップページへのリンクは可能だが各記事へのリンクは禁止、リンクは事前に許諾を、無断リンクは損害賠償請求等の処置もあり得る」
という内容で、ネット界隈では
「馬鹿なの?死ぬの?」
「ネット時代の先進メディアと言いながら超時代遅れ」
という反応が溢れている。

私自身のリンクに対する考え方は当サイトのトップに掲げているので参照してもらいたい。
私のこのサイトへのリンクは
「勝手にしてもらいたい」
というポリシーで、
「いちいち許諾なんかとる必要もない」
と思っているし、
「トップページ以外の各ページへのリンクもアンカーへのディープリンクも御勝手に」
と考えている。

また個別記事の無断転載もOKで、それどころかサイト全体をまるまるコピーしてどこかに転載したとしても気にしないので勝手にやってもらいたいと考えている。
勿論「著作権法違反だ」なんて言ってトッチメようという気も全くない。

そういう立場を取っている私から見て、このリンクポリシーをどう思うかと聞かれたら
「残念な内容」
ということになる。

でも個人サイトである当サイトと、ニッケーの場合ではやはり事情が違うんではないかな。

その事情について比較的客観的に分析しているサイトもいくつかあった。
企業のリンクポリシーが無茶な要求をする理由 水無月ばけらのえび日記

西田 宗千佳のPostscript 日経の真意

島田範正のIT徒然 日経電子版リンクポリシーのナゾ


正直言うとWEB界隈の人達はまだまだ浮世離れしているなというのが私の感想。
ニッケーがこのリンクポリシーを掲げている事情は、こういうことだと思う。

過去にニッケーのグループ会社にサイトに無断リンクを張って
「ニッケー◯◯でお馴染みの当社でゴールド投資を!」
という宣伝をしていた投資ブローカー会社があった。
これも一度ではなく複数あった筈で、ニッケー本体のサイトにリンクしたところもあったかもしれない。

その手の投資会社は
「ニッケーグループ推奨の金で大儲け!」
「ニッケー推奨のFXで確実に儲かる」

というような売り文句で、サイトに直リンクを張っただけでなく無断でニッケー関連のロゴを使用したり、悪質なところではグループ会社の放送に顔出ししていた女性キャスターを「投資セミナー」の司会進行に使ってみたりしていた。
(投資セミナーというのも名目で実態は客を呼び込んで金や外貨先物を売りつけるセミナー商法)

このリンクのされ方が、まるでニッケーが全面的にこの投資ブローカーをサポートしていると誤解されるような内容だったので、総務省から「注意喚起」まで出てしまったり、結構な騒ぎになったことがある。


このリンクポリシーを見ていて最初に思い出したのはこの騒ぎだった。
おそらくこれは、こうした悪質な業者を排除する根拠を残しておきたいということだと思う。
一般の人はどれくらいご存知なのかよくわからないが、投資界隈方面ではまだまだこういうゴロツキみたいな連中が大勢いて、こういう連中が大手メディアをなんとか利用してやろうと手ぐすね引いている。

だからこのニッケーのリンクポリシーはお世辞にも褒められるような内容ではないが、ある程度仕方がないという事情も理解できる。
そのために紙面上では右クリックまで禁則にするとかは過剰防衛だと思うが。
おそらく社内にもWEB に対する理解が深い人とそうでない人がいて、そういう人達がせめぎ合いをしているというのは正しい推測だと思われる。
いろいろ大人な事情があるんじゃないの?


この手の「無断リンク禁止」みたいなリンクポリシーを見ると脊椎反射のように
「馬鹿じゃネーの?
WEBがどういう世界かを全く理解してないのね」
みたいなことを言う人がいるが、この手の人はこういうゴロツキにまとわりつかれるなんて経験は当然ないだろうし、そういう現実があるということもご存じないに違いない。

私のところのような個人サイトはこうしたゴロツキに悪用されるなんてことはあまり考えられないし、もしそういうことがあれば個別に対応すればいいのだし、どうにも手に負えなくなったらたかが個人サイトなのだからサイトを閉じてしまえばいいだけのことだ。

しかしメディアとして法人でWEBの世界に入っていくのはそれとは事情が違う。
WEBは「知の共有」をするフィールドだといっても、それを個人レベルとしてやるのか、法人がビジネスでWEBで情報を発信するのかで事情は違う。
なのに個人サイトと同じ「知の共有」を強要するのはやはり浮世離れしている。
巨大メディアがWEBに一度入ったら
「手に負えなくなったら閉じてしまえばいい」
では済まない。

それよりもWEB新聞の使い勝手の実装について批判したこちらの記事は評価できる。
(山田祥平のRe-config.sys)日経新聞電子版の大いなる時代錯誤

これはやはりまだ「社会実験」の段階だし、UIや料金も含めてどういう設定がメディアとしていいのかを試行錯誤していく「叩き台」だと考えるのがふさわしいと思う。
前にもここで書いたが、経済キャスターの伊藤洋一さんの話では、
「ニッケーの電子版が成功するか失敗するかを日本中のメディアが注目している。
成功すれば自分のところでもマネしようと思っているし、失敗したら生き残り策を再検討しなくてはいけないという切羽詰まった気持ちで注視している筈だ」
ということだ。

こうした日本のメディアは、今本当に危機的な状況にあって電子の世界で生き残りができなければ本当にかつての紡績業や造船業が辿った同じ道をなぞらなくてはいけなくなるという危機感がある。
だからこの電子版が成功するかどうかはニッケーだけの問題ではなく、日本のマスメディアの今後の動向に影響があると思われる。

WEB界隈には
「電子版の料金タケーよ、ネットで無料でニュースが読める時代にあんなタケー料金設定して頭オカシーんでないの?」
というような反応も結構見受ける。

けれどもこれも脊椎反射的な反応で、こういう人達が大好きなYahoo!ニュース等の無料WEBニュースサイトは結局こういう朝毎読産日経からニュースを買っているわけで、大元の有料大手メディアが倒産してしまったらこうした良質な無料ニュースも読めなくなってしまう。

無料配信をポリシーにしている市民記者WEBメディアはここのところ立て続けに廃刊、休刊に追い込まれているし、良質なところは消えて結局質的に低めのところだけが生き残っていく「グレシャムの法則」通りのことが起き始めているのではないか。
どうも日本ではこうした無料メディアは定着しないような気がしている。

「今時カネ払って新聞なんか読むか!」
とかいっている人だってニュースは見るに違いない。
しかしそのニュースを配信する良質なメディアが絶滅したらどうだろう。
「マスゴミが消えてセイセイしたぜ」
とか言ってられるだろうか。

私の個人的な感想をいえばWEBの無料サービス文化の前途には非常に暗いものを感じていて、自分自身もそういう体験をしたし、これから皆さんが利用するサービスもますます二極化が進んで
「タダで非常に低質なもの」

「非常に高価でそこそこで我慢しなくてはいけない品質のサービス」
に分かれていくんじゃないかという気がする。
いずれにしても
「タダで高質なサービス」
というのはもう成立しないのではないか。

それどころか安価で高質なサービスも成立しないだろう。

WEBでメディアがビジネスとして成立すればいいのだが、成立しないことが判明すればニュース界隈は、このような両極の姿になっていくだろう。

必死になってニッケーを叩いている連中はそれでいいのか、考えてから持論をたれた方がいいように思う。


ということでまた例によってタイトルは釣りでした。



2010 年 4 月 15 日




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Twitter始めました

ヒジョーに出遅れた感じがあるのだが、Twitterのアカウントを作って始めてみた。
個人的にはチャット等に時間をとられたくないので、メッセンジャーサービス等は極力触らないことにしてきたのだが、いろいろな界隈でTwitterの利用され方の新しい形態について聞くにつけて、
「ウォッチャーとしては見るくらいは見ておかないと」
ということで私も参加することにした。

それで何をするかというアイデアもないのだが、皆がどう活用しているのか知りたくなった。

アカウントmutamacということでよろしく。
時々思い出したようにさえずってみよう。

今のところ、折角のmixiアカウントは幽霊アカウントになってしまっているが、Twitterは活かせるだろうか。



2010 年 4 月 16 日




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SnowLeopardのコンテクストメニューが復活した〜一部分だが・・・

このTipsはこちらの ヴェアダルさんサイト で知った。


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Shortcuts2
(Freeware)
OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応
OS10.6SnowLeopard対応

コンテクストメニューにショートカットキーを割り当てるShortcutsがSnowLeopardに対応して、SnowLeopardでは全滅状態だった32ビットのコンテクストメニューが復活する。

AppleはメニューエクストラやコンテクストメニューなどのAPIからサードパーティや、デベロッパーを締め出そうという方針を相変わらず持っているようで、今回のSnowLeopardではその姿勢がますますはっきりしてきた。
AppleはどうやらMacも最終的にはキーボードが標準装備されたiPod Touchにしたいらしい。
そんなMacを誰が欲しいかと思うが。

コンテクストメニューが全滅したことで一番イタかったのは、QuickAccessCMが使えなくなったことと、あとはAmCopyPathCMXが動かなくなったことか。

この二つは両方ともShortcutsを使ってショートカットキーを割り当てて、ショートカットキー一発でファイルを移動したり、好きな場所にエイリアスを一発で作ったり、ファイルのパスをペーストボードに貼付けたりして便利に使っていた。
ほとんどMacの基本機能のように、手に馴染んでいたのでこの二つが動かないのは本当にイタかった。

それでヴェアダルさんの記事を見て狂喜乱舞して試したところ、確かにコンテクストメニュープラグインが復活する。
ただショートカットキーの割当はQuickAccessCMについては成功したが、AmCopyPathCMXについてはうまくいかなかった。
なぜだかよくわからない。
プラグインが利用する機能によって対応できたりできなかったりするのかもしれない。

今回のShortcutsはバージョンが2に上がって64ビットに対応したということらしい。
64ビットで作られたプラグインにもショートカットキーを割り当てられるということかも。
とにかくこれでQuickAccessCMが復活したのが嬉しい。





Shortcuts2のディスクイメージにはスタンダードバージョン(64)と
32ビットバージョンが同梱されている
Leopard以前で使っていたプラグインを復活させる場合は32ビットバージョンを起動する




設定の「セットアップ」に入って「Start」をクリック
デーモンをログイン時に自動起動するには「Add」ボタンをクリック
Cocoaアプリでテキストを選択して右クリックなどを
実現したい場合は「Install」ボタンをクリック




システム環境設定の「キーボード」に入って「キーボードショートカット」タブに入る
「サービス」のこれらの機能をチェックを入れて有効にしてみよう




例えば「サービス」の中には英文和訳やmac onlineware searchなどが復活している
また「ハル」さんの力作を愛用できるようになった




ファイル操作等でコンテクストメニューを利用する時には
右クリックから「More Items(32bit)...」の項目に入る




すると新しいコンテクストメニューが現れてここに
プラグインを入れたコンテクストメニューが表示される
2段落ちになってしまったLeopardのコンテクストメニューから
さらにもう一段手間が増えてしまった
しかし一部これでも動かないものがありながらも
コンテクストメニューが使えるというのはやはり大きい




Shortcutsの本来の機能はこのコンテクストメニューにショートカットキーを割り当てることだ
割り当てられたリストは「Shortcut List」で確認できる




ショートカットキーの設定の仕方は「Asign Hot Keys」タブに入って
でプルダウンから設定したいメニューを選ぶ
ちなみに赤くなっているメニューはもう設定済みの項目だ




するとショートカットキーの組み合わせを聞かれるので
他のショートカットキーと衝突しない組み合わせを考えてタイプする




例えばこれはQuickAccessCMの「エイリアスを作る」メニューをホットキーで呼び出したところ
ショートカットキー一発でエイリアスをどこに作りたいか聞いてくるので
キー一発クリック一発でどこでも自由な場所に直接エイリアスが作れる
この操作に慣れたらまずエイリアスを作ってからドラッグで
移動する標準のやり方がカッタルくなるに違いない




ただUNIXパスをペーストボードに貼付けてくれるAmCopyPathCMX
コンテクストメニューとしてはちゃんと動くもののキー設定はうまくいかない
一応このように設定はできるのだが・・・




何故かショートカットキーからは呼び出せない
最近は専らCopyPathを愛用していたので
この機能は代用が利くのだがでもショートカットキーもあるともっと便利だった
また一部のプラグインはやはりコンテクストメニューそのものにも表示できない
これは仕方がないということか・・・




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Linuxが普及しないわけ

というお題で何か書き始めたのだが、どうも検証が不十分なので成立しない。
なので気になったリンクだけおいておく。

Windows Serverにシェアを奪われるLinux - ITmedia エンタープライズ

[ThinkIT] 第1回:データで見るエンタープライズサーバOS市場動向 (2-3)

Linux が成功するには不況の辛い時期が必要? - japan.internet.com LinuxTutorial

こういうスレも延々と立っている。
Linux使っててこりゃ普及するわけないと思った時

手許には野村総研の産業リサーチレポートの
「Linuxの成功が意味すること」
というPDF資料もある。
ロックがかかっていてコピペができないので、要約すると、
「ネットワーク加入者が増えると、ネットワークそのものの価値が増大する
多くの人に連絡が取れるようになるから
AT&Tはローカルネットワークとの相互接続を拒否して独占を維持しようとしたが「キングズベリ誓約」で司法省命令でネットワークを解放しなくてはいけなくなった
同じ方法で独占を確立したのがマイクロソフト
WindowsはPC/AT互換というオープンアーキテクチャを完成させたが、プリインストール戦略で他のソフト会社をコントロールしてInternet Explorer vs. Netscapeのような「相互接続」を武器に競合ソフトをつぶすAT&Tと同じ戦略で独占を達成した。
Windowsが普及した理由はベンチマークが優れているからではなく、Internet Explorer、Officeなどを含めて「相互接続」を拒否してきたため
しかし時代が変わりTCP/IP、DNSというようにプロトコルが統一され、ネットワークが高速化し、サービスを接続できないとローカルアプリケーションサービスだけでは成立しなくなりネットワーク接続は必要になってくる
Windowsと同等の機能を持つLinuxは相互接続問題を回避できる

その結果、未来は・・・
Linuxはシェアを増やしマイクロソフトはシェアを減らしていく
マイクロソフト製品は価格引き下げを余儀なくされる
OS の開発は停滞しアプリケーションやGUIの開発が主題になってくる
人々はOS の違いを意識しないで機器を使うようになる
ネットワーク全体の効用はより大きくなる
将来今までとは全く違ったアーキテクチャ・思想を持ったPC(?)が生まれるだろう
そこでまた相互接続問題が発生する

歴史は繰り返す」


という内容になっている。

これと似たようなことを当サイトでも書いてしまったが、このリポートはなんと1999年に書かれている。
なんという慧眼!
特に最後のところはiPhone、iPadの出現を予測しているような内容だ。
iPadがFlash締め出しでAdobeや開発者ともめている状況まで予測している。

こういうことについて考察してみようと思ったが、肝心のLinuxが「普及している」と評価していいのか「普及していない」と評価していいのかよくわからない。
勿論組み込みOSとして大きな一角を占めていることは知っているのだが、この予測はそういう狭い領域の話だけが対象ではない気がするし・・・と思っているうちに時間が経ってしまった。
誰か解説してください・・・>エラい人。



2010 年 4 月 17 日




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Firefoxはファイルブラウザとしても使えるのか

これはBBSに「tera」さんからいただいた情報。
「2chで見つけたのですがFirefoxのウインドウにVolumeやフォルダをD&Dすると、あらまぁ… 結構使えるかもしれませんね」

ということでさっそく試してみました。

考えたらWindows世界ではInternet Explorerと競合しないといけないわけだからファイルブラウザとしての機能も当然要求されるわけか。
ちなみにSafariでも同じことを試してみたが、やはりこうはなりませんでした。チャンチャン。





Firefoxのウインドウにフォルダやボリュームをドロップすると
このようにディレクトリのパスと構成をリスト表示する
だけじゃないよ・・・




リストのフォルダをクリックするとそのディレクトリに入っていけるし
ファイルをクリックすると「そのファイルを開くか?」と聞いてくる
インターネット上のファイルをダウンロードするか実行するかと聞くのと同じふるまいだ
考えたらローカルディレクトリもインターネットもTCP/IPから見れば
一意のディレクトリだから同じ振る舞いをするということなのかもしれない
Finderがクラッシュして動かなくなったらFirefoxで代用ができるというTips(なのか?)


2010 年 4 月 18 日




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Twitterつぶやきボタンを設置

スタティックなhtmlサイトである当サイトにも貼れるのかどうかテストしてみる。
つぶやきボタン設置コード生成ページ。

つぶやきボタン - ブログ1年生でも設置できる超シンプルTwitterボタン


Twitter「つぶやく」ボタン

<追記>
つぶやくボタンは簡単に設置できるが、やはりブログが前提なのでページまで。
アンカーに直接リンクはできない。
ブログ管理者には使えるボタンだが、当サイトでは1ページに一つくらいの設置がよいか。
それ以上は意味ない。



2010 年 4 月 19 日




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オペレーションシステムいろいろ〜デスクトップキャプチャーをコレクションしてみた

先日MacBook Pro導入をきっかけに、移行ファイルや外付けハードディスクの中身の総ざらえをやっていたところ懐かしい画像が出てきた。

OS10.0から一つ飛ばしでOS10.2Jaguarを導入した当時のデスクトップキャプチャーがいろいろ出てきて、今見返すとかなり頻繁にデスクトップのレイアウトやテクスチャーを変えたりしていた。
今はそういうことにはほとんど関心がなくなったが、当時はどうすれば使い勝手がよくなるか試行錯誤していたのを思い出した。

一つにはOS Xの使い勝手に戸惑いを感じていて、OS9風の使い勝手をどうやったら再現できるかという試行錯誤をやっていたからだ。
OS9からOS Xにスイッチしてきた当時というのは、ちょうど今WindowsからMacにスイッチしてきた人と同じような当惑を感じていた。
だから、今のWindowsユーザがしているのと同じような質問をしていた。
「OS9でやるあれはOS Xではどうやるんですか?」
「OS9のアプリケーションスイッチはOS Xではなくなったのですか?」

今ではOS9の使用感を再現したいとも思っていないし、そんなことを考えていたこともすっかり忘れていた。
Windowsユーザの上記のような質問に
「なんでそんなことを疑問に思うの?」
と逆に首を傾げたくなるくらい、OSXのユーザビリティがもう普通になってしまった。

でも昔のキャプチャーを見ていたら、私もかなり試行錯誤していたのを思い出した。
今では全く残っていないのだが、もっとOS9、OS8時代のスクリーンキャプチャを撮っておけばよかったと思う。
きっとオモシロい思い出話が一杯できたと思う。
Windowsと出会った当時や、WindowsXPと格闘した時期とか、その他のOSとか。

こうして見ると私ってOSフェチだったのかもしれない。
そんなフェチがあんのか?というツッコミはさておくとして。

「私が愛したOS達」をいろいろ並べてみたくなった。
ちょこっとどうでもいいOS談義等。

MacOSの歴史については、こちらの資料がとても役に立った。
こういう買えば結構なお値段の本が、web上でPDFで公開されているもすごいことだ。
A Technical History of Apple's Operating Systems- Introduction





ころは2002年の夏だった
発売されたばかりのOS10.2Jaguarを愛用のiBook DualUSBに
インストールしたばかりの頃のデスクトップのキャプチャー
ウインドウをデスクトップ下にタブとして格納できるアプリを試すためにドックは右に
OS9のような使い勝手にまだこだわっていたあの頃、君は若かった




その後ドックの使い勝手にどうしても馴染むことができなくてアプリを
スイッチタブで切り替えるOS9風のアプリを試していた頃のキャプチャー
デスクトップからゴミ箱が消えてしまったのも大きなストレスとなっていて
この時ゴミ箱アプリをいろいろ試していた




やはりOS Xはドックを使いこなさないと話にならないとようやく観念した頃
デスクトップのアイコンをいろいろ変えてみたり気象図アプリを常駐させてみたり
日常手が伸びるところの使い勝手を工夫し始めた




やがてWindowsShadeを導入してウインドウを折り畳むUIを復元したり
ゴミ箱をデスクトプに常駐させたりアプリケーションメニュー風のアプリを入れたり
結局OS9風の使い勝手にこだわっているのが分かる




この頃時計をデスクトップに表示することに凝っていた
一時期時計アプリが3つも並んでいたこともあるがやがて無用だと気づく
音楽聴く時にはiTunesを最小化してジャケットアート表示アプリを別に立ち上げていた
今はビジュアライザプラグインでiTunes上でジャケットも歌詞も表示している




ちなみにこちらが現在のOS10.6SnowLeopardのデスクトップ
いろいろ細かいところはいじっているのだが見た目を大きく変えるアピアランス系の
アプリ、プラグインはほぼ使っていない
OS9風というよりもOS X独自の使い勝手を追求してこの形になった



ということで、このキャプチャーを撮った頃はOS9からOS Xに「スイッチ」して、OS10.0Cheetahの使えなさに辟易して、OS10.2Jaguarが発売されて数日もしない間に飛びついてやっとOS Xが使える環境になり始めたという時期だった。
使えない環境の時にはどうやったらシステムが安定するかということに手をとられていたが、やっとシステムを安定させることから使い勝手を向上させることに思いが至る余裕が出てきたという時期だった。

と書くと、やや大げさに見えるかもしれないが、実際Jaguarに至るまでの数年間は、
「使えないOSをいかに使えるようにするか」
というのがテーマだった。

こんなにOS9風の使い勝手にこだわっているのは、OS9が好きだったからではなく、OS9を使えるようにすることに信じられないくらい精力を傾けたからだ。
OS Xを使い始めてもうすぐ10年になるがOS9はトータルで2年ほどしか使っていない。
しかし再インストールの回数はOS9はOS Xの10倍では利かない。
クラッシュ、爆弾の回数も比較にならない。(OS Xでは爆弾は廃止されたとかそういう話ではなく・・・)

OS9はたった2年のつきあいだったが、人生の過半の精力をつぎ込んだと言っていい。(いや、おおげさではなく)
だからOS9の操作がアタマに叩き込まれたから、OS Xでかなり変わってしまったことに戸惑った。
それでOS XのOP9風のカスタムにこだわっていたのだ。





OS9時代の数少ないキャプチャーは機能拡張フォルダの中身の様子
「古いMacユーザなら知っているかも」なテクニックだが機能拡張にラベルで色を着けておき
後からインストールされた機能拡張ファイルをすぐに識別できるようにしている
機能拡張のコンフリクトが起きた時に何がコンフリクトの原因になっているのかを
すぐに突き止められるようにこういうことを昔のベテランはよくやっていた
こういうアドホックなというか、手作りなテクニックを駆使しないと
OS9というOSはなかなか使いこなせないシステムだった




アプリケーションフォルダはバンドルとインストールしたものを
分けておくというのも一つのテクニックだった
問題が起きればごっそり削除して一つずつバックアップから戻すということもできる
今では考えられないような荒っぽい技でこのじゃじゃ馬を乗りこなしていた



そのOS9のスクリーンキャプチャが残っていないか探してみたが、撮っていたが捨ててしまったのか、元々撮っていなかった憶えていない。
当時はスクリーンキャプチャを撮ってwebで人に公開するなんて思いもよらなかった。

撮っていればいろいろ面白い話を書けたと思う。

Kaleidoscopeを使ってアピアランスを変えたり、OS X風のスキンプラグインを入れたりして劇的にカスタマイズしたりしていたし、そのKaleidoscopeのおかげでシステムクラッシュを食らって再インストールを余儀なくされていた。

MacOS9はベーシックなソフトほどトラブルの原因になっていた。
WinCDRの移植ソフトだったCDRライティングソフトのMacCDRとか、Nortonディスクユーティリティとか、MSOffice98とか、Internet Explorerとか、Outlook Expressとか、ひどいのになるとシステムにバンドルされていたFaxSTFがデフォルトの状態でコンフリクトを起こしていたり。

結構散々なOSだった。
そのデスクトップキャプチャーを一枚も撮っていなかったというのはつくづく惜しいことをした。

無いものはないので、OS9については最近クリアインストールしたiBook DualUSBのOS9の画面を撮ってみた。
殆どカスタマイズされていないが、もうOS9は10年近く触っていないので。
それでももうウチではOS9で起動できるマシンはこのiBook DualUSBだけになってしまった。

以下OS小史、OS談義も交えて





1984年の初登場の時にMacに搭載されたSystem1のデスクトップ(英文Wikipediaより)
私がMacを始めて見たのはこの3年後だったからSystem2だったかもしれない
使っていたわけではない(むしろアパシーだった)ので
System1〜6のどこがどう違うのかは知らない
これでも東大の坂村教授が絶賛する視覚的なインターフェイスだった




こちらはSystem7のデスクトップ(英文Wikipediaより)
カラー化されアイコンの描画もやや立体的になった
日本では半年遅れくらいで日本語化され「漢字Talk7」という名称で販売された
このバージョンのどこかから「MacOS7」という呼び方に変わったのを記憶している



この漢字Talk7が入ったMacを会社の健保組合が組合費積立金で購入したので、これをいじっていた。
これがMacとのつきあいのスタートだったかもしれない。
といってもこの当時Macは非常に高価だったので、自分で買おうという気は起きなかった。

使い道はハイパカのスタックゲームがメインだったか。
何らかのワープロソフトを使っていた気がするが、当時の私はシャープの「書院」の愛用者で
「ワープロの方がはるかに安定しているのに、どういう酔狂でワープロをパソコンでやらないといけないのか」
という考え方だった。

実際ワープロ専用機の方が仕事の能率が上がった。
Macは完全におもちゃだったような気がする。

ちなみに
「ハードディスクを内蔵しているので、絶対に筐体を持ち上げたりするな」
という注意を受けていたような気がする。
後にハードディスク内蔵のiPodを腰につけてバク転したりして踊るようなカルチャーが巻き起こるなんてこの頃は全く想像できなかった。

その会社機もいつの間にかシステムはOS8に上がっていた。





MacOS8になってアピアランスはだんだん今風になってくる(英文Wikipediaより)
デスクトップの色彩表現も豊かになりアイコンも塗り絵風の描画から変化した
この時代のMacを懐古する古いユーザが意外に多い
専門用語でいうところの「マカ」がこの時期に当たるかもしれない




その時代のWindowsも劇的な進歩を始めていた
これはWindows3.1のデスクトップ(英文Wikipediaより)
マイクロソフトもMS-DOSのCUI世界からMac的グラフィックに踏み出したが
ウインドウが重なって表示されるUIが「Appleの特許権を侵害している」と訴訟の原因になった
当時の「マカ」はWindows3.*をかなり馬鹿にしていたという記憶がある




このビハインドを取り戻すべくマイクロソフトが1995年に投入したのがこのOS
はっきりいってWindows3.*の延長線上のシステムなのだが
PC-DOSで初めてTCP/IPをデフォルトでサポートし
3Dグラフィックをサポートしたという2点で爆発的に売れた
こいつの「不正な操作が行われたために終了する〜保存されていないファイルは全て失われる」
というアラートのおかげでどれだけ徹夜作業が水泡に帰したか分からない
「こんなモノを使わなくてはいけないくらいだったらパソコンなんか速く絶滅してしまえ!」
と当時の私は本気で思っていた




ところがWindowsを毛嫌いしてスイッチしたMacOS9だが
残念ながら信頼性ではWindows95/98を上回っていたとは到底いえない
こいつと激闘した2年間は他のどのシステムとつきあった期間よりも濃密な2年間だった
とにかくインストールしたなりのデフォルトで既に
コンフリクトが起きているという信じられないOSだった




こちらの記事でも書いたが本当は「Copland」というコード名のシステムが
OS9になる筈だったのだがこれは開発に失敗し当時のMacユーザ間では
「BeOS」が次期MacOS として採用されるのではという観測が根強かった
結果はスティーブ・ジョブズの「NeXTSTEP」が採用されるのだが
今触ってみるとBeOSにMacユーザが期待した意味はよくわかる
MacOSの雰囲気を引き継ぎながら次世代の条件も満たしているのはこのBeOSだった
このキャプチャーはBeOS互換のHAIKU OSのデスクトップ




MacもWindowsも安定性に非常に問題があるシステムだったが
WindowsはNTカーネルを採用したあたりから一応一日は落ちないシステムが実現した
ここらから本当にMacとWindowsの差が開き始めたように思う
MacOS9は今から見れば残念ながら無意味な延命だったとしか言いようがないが
経営危機を乗り切るためには在庫資源も使い切るという意味では仕方がなかったかもしれない
これはWindowsXPの起動画面




マイクロカーネルを利用したプリエンプティブなマルチタスク、
マルチアカウントを実現するファイル管理などCoplandが目指したものは
全てWindows2000/XPに先を越されてしまった
OSXのバージョンがそれなりに進んでiPod、iPhoneとの
連携が実現するまでこのビハインドは取り戻せなかった
WindowsXPは私にはやはり細かいところでUIが整理されていない「使いにくいシステム」なのだが
「使いやすさよりも自由度」を求めるユーザには一番の選択肢かもしれない
しかしこのXPの簡便で軽いシステムが逆に今日のWindowsVista、Windows7の
普及の障害になっていることは皮肉な結果だ
ユーザはもうかつてのスペック競争には興味を失っているのかしれない




デスクトップPCの第三極として期待していたLinuxは
時々Lindowsのような変な脇道に反れながらも着実に進歩している
特にコマンドを全く打たないで一通りのことができるgnomeのGUIの進歩には目を見張るものがある
昔VineLinuxなどを試していた私の眼からすれば今のLinuxは本当に扱いやすくなった
これはRedHatのサポートなしフリーバージョンのFedoraのデスクトップ




同じくこちらもRedHatの大元のハワイ大学オープンソース版のLinuxのUbuntuのデスクトップ
Linuxは他にも緊急レスキューシステムのKnoppixとか様々なディストリビューションに分かれている
私が試した感想では初心者が一番扱いやすいのはこのUbuntuだと思う



という感じで一部英文Wikipediaの力を借りながらも結構なデスクトップOSのバリエーションを語れてしまう私はやはりOSフェチなのかも。
多分Windows95/98、MacOSの間を行ったり来たりしたあの時期の苦労が身にしみて、逆にそういう性癖になってしまったのかも。

ところで今回この書き物をするためにちょっと調べていたらこんな面白いサイトを見つけてしまった。
Windows95Flash - Windows95再現フラッシュ
Windows95の起動画面、起動音、各種アプリの起動等の画面を忠実に再現したFlashだ。

上記の記事を見て
「そうそう、Windows95って本当に困ったシステムだったよなぁ」
という共感をお持ちの方はこのページを見るときっとのけぞって当時の記憶が鮮明に浮かんでくるに違いない。
今見ると
「よくこんなシステムを仕事に使おうなんて考えたもんだ」
と感心してしまうが、当時はこれで仕事の流れの多くが変わったのも事実だ。
全く知らないということは恐ろしいことだ。

そういう感慨をもたらしてくれる秀作Flashだし、今のPCの世界はもう変わり様が無いように思っている人もこのFlashを見れば
「案外今の状況は近いうちに大きく変わるかもしれない」
と思えるかもしれない。
面白いことだ。



2010 年 4 月 20 日




anchor

Echofon
(Freeware/Shareware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応

Twitterのクライアントアプリ。

先日大変遅ればせながらTwitterを始めたところ、webのTwitterページは充分な機能を持っているが、もう少し使いやすくてコンパクトなクライアントアプリはないか物色していた。
今のところ結構多くの人が使っているのがこのEchofonということになる。

iPhoneアプリも配布されているので併せて使うと便利。

一応シェアウエアだが、レジストしなくても最上段に広告が時々表示されるだけで機能制限は無い。





Echofonを初回立ち上げると使用に関する同意が表示される
agreeをクリックすると2回目からはこの表示は出ない




当然初回はTwitterアカウントとパスワードを要求される
複数アカウントも一つのクライアントで管理できるそうなので
どれでも自分が普段使うアカウントでログインする




表示はこんな感じでツールボタンは左から「Home」、
「Mentioned」、「メッセージ」、「リスト」、「検索」
それぞれのTweetのアイコンをクリックするとそのユーザのホームをドロワーで表示できる
そこでその人の発言歴を見たりフォローしている人から面白い人を見つけたりで
拡げていくのが楽しいのじゃないかなと思う
黄色く色つけられたのがニュースサイト等のプッシュサービス、
青は自分のアカウント名を含むコメントと色付けされているのも見やすい




つぶやき窓はこちらでクリップアイコンをプルダウンすると
短縮URL、現在のSafariページのURLをペースト、現在のiTunes再生曲名をペースト、
写真を貼付、スクリーンショットを公開等が可能




Echofonの細かい機能としては最新コメントが始まる境界線や
スクロールバー上に自分についてmentionしているコメントを表示するなど便利な機能がついている




それぞれのアカウントアイコンにマウスオーバーすると
つぶやき数、フォロー・フォロアーの数が表示されたり
右クリックで返信、メッセージを送る、フォローする等の操作ができる

anchor

Echofon for iPhone
(Freeware for iTunesApp)

EchofonにはiPhoneアプリ版もあってiPhone、iPod Touchでもほぼ同等の機能が利用できる。





iPhoneアプリ版のEchofonはツールバーが下に、
メッセージフォームの入り口が上に移動した感じだ
アカウントアイコンをタップするとそれぞれのアカウントページに入れる




セッティングメニューの自分のプロフィール
ここからプロフィールを追記可能




プロフィール画面はこんな感じ



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