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OSXのtips1-15

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
システムメンテナンスのtips

anchor

Macが壊れた!〜その時何をする?とかノウハウものに飛びつく前にそもそものトラシューの考え方をまず理解しよう〜以下トラブルシューティング十訓(1)

Macを使っていて快調に動いているうちはいいのだが、長く使っていると必ずトラブルには遭遇する。
そういうものには遇わないのがいいのだが、これは確率というか歩留まりの問題なのでトラブルシューティングをするというのはパソコンユーザの誰にとっても他人事ではない。

かくいう弊サイト「MacOSXの新着アプリテスト記録とトラブルシューティング」は、本来そのタイトルの通りトラブルシューティングの事例紹介サイトとしてスタートしている。

残念ながら(?)OS XになってからMacはトラブルが少なくなったために、トラブルシューティングサイトという看板では頻繁な更新は困難になってきた。
それでアプリ紹介サイトのようなことをやっていた。

でも、トラブルシューティングこそ普段からの積み重ねが物言うし、トラブルが起きてから途方に暮れてもどうにもならない…そしてうまくいった時に醍醐味を感じられるのもトラブルシューティングの時なのだ。

そのトラブルシューティングだが、むやみやたらと知ってる方法を試してみるというだけではまずうまくいかない。
掲示板のMacのスレッドなどでよく見かけるやり取りだが
「Macの調子が悪くなりました。どうしたらいいでしょうか?」
「fsckをやりなさい」

というのがある。

相談する方も「調子が悪くなりました」じゃ何がおかしいのか全く伝えられないし、答える方も何もわからないのに機械的に「fsckをやりなさい」と答えて聞く努力を放棄している。
答える側は真面目に答える気がないし、質問する方はカッカしていて誰かが助けてくれるだろうとトラブルを自分で直すという発想がない。
これでは何もトラブルシューティングになっていないし、治るものも治らない。

そこでトラブルが起きた時にどういうツールを使うとか、コマンドを使うとかいうノウハウものではなく、まずどういう考え方をするべきかをまとめてみた。
この考え方を理解して、手順を踏んでいけば解決するトラブルが大部分なのだ。
考え方を理解すれば、どういうツールが必要になるかも自ずとわかってくる。

いきなり葛根湯医者のように「fsckをやりなさい」ではなく、何をするべきか、その考え方をまとめてみた。


1)頭を冷やせ

まずトラブルシューティングの時に一番大事なことは、これだと思う。

トラブルというのは大体起きてほしくない時に起きるように思えてしまう。
口をぽかんと開いてYouTubeの動画を眺めている時にはトラブルは起きない。

締め切り迫ったレポートを書き上げる直前フリーズとか、急ぎのメールを飛ばさなきゃいけない時にネットワークトラブルとか、9時間かけてエンコードしたビデオがようやくあと5分で完了という時に虹色ボールが回り始めて操作できなくなるとか…
トラブルというのは、大体そういうタイミングで起きるように感じられる。

こういう時に一番してはいけない考え方が、以下の通り。

「かああああ、なんで こんな時によりによってオレだけが問題に遇うのか?
今日はMacが機嫌悪いのか?
このMacは不良品なのか?」

「だいたい買った時から何となく調子悪いんだよな、このMac。
勝手に壊れるなんて、本当に信頼できないんだよなMacって。」

「これを買った時の電気店の店員の態度も気に食わなかったし、Appleなんてお高く止まっているけど所詮この程度の技術力じゃん。」

「ネットの質問コーナーで質問しても、回答者が「機種は何ですか?OSのバージョンは何ですか?」とかいちいち聞いてきてエラそうで、めんどくさいんだよな、あの手の連中とやり取りするのって。」

「ネットでOnyXとかお勧めされてたから、適当に全部の項目にチェック入れてかけたら治るかな?
やってみよう」

「それか、昔からの黄金律だな。
とりあえず再起動してみよう。
それで症状は治るだろう。ファイルは諦めになるが…」


何が問題か分かるだろうか?

それぞれの内容はこのあとの項目とも関連してくるのだが、まず大前提はこの項目のお題の通り
「頭冷やせ」
ということに尽きる。

順番に見ていくと
「こんな時」ってどんな時だよということだ。
パソコンは別にあなたの都合なんか見てやしないし、トラブルは時を選ばずに起きる。
のんびり休日のYouTube鑑賞の時のトラブルなんて印象にも残っていないだろう。
しかし実はトラブルが起きる確率は、よだれ流してネット動画見ている時も切羽詰まった仕事してる時も同じ。

それは切羽詰まった時に食らったトラブルがやはり印象に残るからそう思うのだ。
こういうパソコンあるあるは印象に過ぎない。
そしてそれがオオゴトになるのはまさにあなたの都合。
「こんな時」というのはまさにあなたの都合なのだ。

でもMacなどのパソコンは誰の都合も知ったこっちゃない。
ただの機械だ。
相手が機械なら、機械にふさわしい対応をすればいい。
こんな時もどんな時もないし「よりによってオレ様」も誰様も関係ないということだ。

それに「よりによってこんな時に」「よりによってオレのMacが」というのは、自分では冷静なつもりでもトラブルに会っている俺カワイソウ…という自己憐憫にとらわれている。
「俺は不幸だ。オレのMacは不良だ」
これも冷静な態度ではない。

もしあなたのMacが本当に不良品ならAppleの「交換プログラムの告知」ページに自分のMacのロットナンバーが掲載されている筈だ。
そういうことも調べないで「不良だ」とか決めつけても何も改善しない。

そしてこういうユーザは基本的にパソコンを擬人化する傾向がある。
「今日は機嫌が悪い。」
「すねてる、仕事したくないらしい」
「パソコンのくせに職場放棄とか生意気な」
繰り返すが、相手はただの機械なのだ。
ただの機械にはただの機械にふさわしい対応がある。
パソコンには機嫌なんて存在しないし、大体あなたを嫌ったりもしない。

パソコンを擬人化するユーザは大体トラブルに遭遇するとこじらすタイプが多い。

コーヒーミルが壊れたら「生意気な、コーヒーミルの分際で」とか言う人はいないと思う。
部品構成が多少コーヒーミルより複雑なだけでパソコンはコーヒーミルと同じ。
コーヒーミルに機嫌なんかない。

まずは自己憐憫とか、擬人化、八つ当たりとかはやめて冷静になること。
これがすべての始まりだと思う。


2)症状を観察せよ

また
「何となく調子が悪い」
というトラブルは存在しない。

トラブルには必ず原因があって、その原因の種類、発生部位によって特徴的な症状というものが必ずある。

ならばその症状を観察してトラブルの原因を突き止めることができる。
まずは、「何が、どんなふうに、いつから」調子悪いかを自分の中で整理してみること。
頭が整理できるなら紙に箇条書きするのも有効だ。

動作が遅いのはどういう時に、つまりファイルを保存する時に遅くなるとか、特定のアプリを起動している時に遅くなるとか、遅い時に虹色ボールは出るのかとか、マウスポインタは正常に動くのか、ボタンクリックは正常に反応するのか、その症状は何日前から始まっているのか、その時にインストールしたアプリは何か、遅くなる時に画面が乱れるなどの他の症状は併発しないのか…

という調子で「何となく動きが遅い」というだけでもざっと考えてもいくらでもチェック項目が浮かんでくる。
そしてこれらの質問は、実はそれぞれ問題のある箇所を想定した具体的な質問なのだ。
わかっただろうか?


だからあなたが「Macの調子が何となく悪いんですけど」と相談した相手が、もし「fsckを実行しなさい」とかいきなり言う類いのエスパーではなく、それなりに経験とスキルのある先輩なら
「Macの機種は何か?」「OSのバージョンは?」「電源ランプはどうなっている?」「何かのポップアップを見なかったか?」「ポインタはどうなっている?」
と次々と質問をすることになると思う。

それを「うざい」とか「エラそう」とか「詰問されてる気分になって嫌」とか思ってはいけない。

これは実際にあった話だが、昔トラシュー系のBBSで
「Macの調子が悪いんですけど誰か直せませんか?」
という質問があった。
「調子が悪い」じゃあまりにもざっくりしているので、どこがどうおかしいのか、機種は何か?バージョンは何か?と常連が質問していたら
「結局あんた達にもわからないんでしょ?
わからないならわからないと素直にいえばいいのに、エラそうに質問してごまかして。
故障なのにバージョンなんか関係ないじゃないですか。
気分悪い人たちだな」

とキレてしまった。

当然親切心で質問していた常連さん達は鼻白んで
「いや、別にバージョンなんかどうでも良いんでfsckやれば治るんじゃない?」
でスルーされてしまった。
当然、そういうトラブルではないことは私にもわかったので、この人物のトラブルは解決しなかったに違いない。

このあとカッカしてこの人物は、お店にMacを持ち込んだかもしれないけど、あの態度じゃまともに修理なんかできないだろうなぁ。
なんせ症状を正確に表現できないんだから。

そしてこういう人物が
「Macなんて大したことないじゃん、すぐ壊れるし壊れたら誰も直せないし、
修理も利かないし。
だからWindowsにするべきなんだよな」
なんて自分のせいではなくMacのせいにしたりするのかもしれない。

しかしこの調子では今度はWindowsパソコンが壊れた時に
「マイクロソフトなんて大したことないじゃん、パソコン壊れても直せないし…」
となるんだろうなあ。
こういうのは本当に損な人だと思う。

症状は冷静に観察すべし。
そしてもうひとつの教訓は

調子が悪い時には
先輩の言は素直に聞くべし

なんだよな。


3)切り分けせよ

もうひとつ、問題を解決するプロセスに進む前にやるべきことがある。
それはこの切り分けとなる。

切り分け(isotation)とは何か。


アポロ13という映画がある。

この映画は史実に基づいた、大部分が実話で実際に月着陸を目指した有人飛行で起こった事故を描いた映画だ。
この映画はスペクタクルとして観ても、史実劇として観ても面白いのだが、トラブルシューティングの実践例の教科書として観ても大変面白い映画だと思う。
少し長くなるがストーリーを紹介する。

月着陸有人飛行の3番手として打ち上げられたアポロ13号は順調に地球周回軌道を離れ、月遷移軌道に乗った。
静かに進行するミッションが月軌道まで3分の1のところに進んだ時に、アポロ司令船が信じられないデータを突然送ってきた。

「酸素タンク2番圧力喪失、1番も圧力が降下中
燃料電池1番から3番電力低下
主配電盤Bは電圧喪失、主配電盤Aも電圧低下」

と同時に飛行士達から
「爆発音と激しい振動が起きている。
計器盤には何十もの『緊急事態』を示す警報ランプが点灯している」

という無線連絡も入ってきた。

宇宙船というのは電気で動いている。
地球と通信するテレメトリーデータ通信も、軌道の計算をするコンピュータも、室内の明かりや温度管理する空調も、噴射をコントロールする自動操縦も、生命維持装置も全部電気で動いている。

そして電気を供給しているのが、液体酸素と液体水素を触媒反応させて電気を作る燃料電池だ。
燃料電池は宇宙船の生命線だからリダンダンシーを確保するために全部の系統が複数、つまり予備系統が設置されている。

酸素タンクはふたつあるし、燃料反応炉は3系統ある。
その電気を集めて船内のあらゆる装置に電気を渡す配電盤も2系統ある。
全部の段階で一系統ずつ同時に故障しても、宇宙船は安全に飛行することができるように考えられている。

ところが突然送られてきたデータを信じるなら、酸素タンク、燃料反応炉、配電盤の全部の段階の予備系を含む全部の系統で異常が起きているとなっている。
当然データを見ている技術者達は
「予備系も全部、しかも同時に故障するなんてあり得ない、計器の故障ではないだろうか?」
と報告した。

しかし飛行主任は納得しない。
「飛行士達は『爆発音がして激しい振動が起こっている』と言っているぞ。計器の故障なら爆発音や振動は起きない筈だ」
しかしいくらデータを洗っても、一向に何が起こっているのかわからない。

その混乱の中さらに飛行士から信じられない通信が舞い込んでくる。

「窓から目視で確認しているが何かが洩れているのが見える。
あれは多分酸素だ」

ここで船内環境全体をコントロールする責任者に飛行主任が問いかける
「事態を好転させる手段はないか?」
責任者はこう答えた。
「燃料反応炉の1番と3番の酸素弁を閉じよう」
「その効果は?」
「酸素タンクの酸素漏れがどこで起きているかを切り分け(isolate)ることができるよ」
「しかし、酸素弁を閉じると月着陸は諦めざるをえないが?」
「今は生死の問題だよ、月着陸を論じている時ではない」

ここで重要なのは、問題のありそうな部位を切り離すことで問題が起きている場所を特定することができるという考え方だ。
宇宙船はすでに地上から数万キロの彼方まで飛んで行ってしまっている。
誰も故障の部位を肉眼で見ることはできない。
宇宙服を積んでいるんだから飛行士に修理させたらどうかという素人考えがあるが、船外活動に回せる酸素の量は数十時間分、しかも船内の圧力を下げるたびに大量の空気を捨てることになる。
被害の状況がわからない時点で、飛行士に船外活動をさせるなんてあり得ない選択ということになる。

地上からも見えない、飛行士からも見えない、しかも計器盤は訳が分からないデータを吐き続けている…こういう状況ですべきことは、まずどこが故障しているのかを特定すること。

これはトラシューの教科書にしたいくらいの模範解答だ。

もちろんなんとかしないと飛行士の生命が危険な事態であることは、彼らもこの時点で薄々分かっているのだが、いきなり「なんとかしなきゃ!」とでたらめな対策を無意味に連発しても却って事態を悪くするだけだ。

このあとどうなったかというと、切り分け実施後も酸素タンクの圧力下降が止まらなかった。
つまり酸素漏れは燃料電池の酸素弁で起きているのではなく、タンクそのものから洩れていることが判明した。
予想した最悪の事態ということだ。

ここでこの飛行主任のジーン・クランツの有名な台詞が流れる。
「さぁ、みんな冷静になって問題を解決しよう。
当て推量で事態を却って悪くするな。」


トラシュー的にはこの映画から学ぶことができる教訓は多い。
1)冷静になれ(既述)
2)当て推量で何かやる前に切り分けをしろ

他にも
3)数値の読みがはっきりわからない時は、最悪の方を想定しろ
4)何か思いついたら実機を使って実際にやって検証しろ
5)経験則に頼り過ぎずに柔軟に考えろ

ということになるか。

6)最後に本当に施す術が無くなった時は、問題を切り捨てて祈れ
というのもあるのだが…






クルーが撮影した13号の支援船の写真(Wikipediaより)
トラブルというのは想定外のところで起きるという実例
支援船の燃料電池は酸素タンクも反応炉も配電盤も複数の系統が
用意されていてあらゆる故障に耐えるように設計されていたが
酸素タンクが爆発して支援船の片側が吹っ飛んでしまい
すべての系統が機能しなくなるほどの事故は想定されていなかった
このストーリーにはトラブルシューティングのヒントがたくさん詰まっている


問題が起きた時に何をするか…
やはり原因の特定ということになるのは酸素を消失した宇宙船も、動きがおかしいパソコンも同じだ。

切り分けをしないでいきなり再起動という手も勿論無いわけではない。
多くのパソコンと同じくMacの場合もたいていのトラブルは再起動で治る。
だから「調子が悪くなったらとりあえず再起動」というのはあながち間違ってはいない。

でも、いつもこれでやっていると問題が起きてくる。
ひとつは再起動してしまうと問題の所在がわからなくなってしまうという点。
原因が分からないので、改善されていない。
改善されていないから再発することは当然あり得る。

さらにこういう習慣をつけていると、再起動しても同じ問題が起こった時にパニックになる。
これは実際にあったケース。

「パソコンがフリーズしたようだ」
という。
どこもクリックできない。マウスポインタも動かない。
ポインタが動かない場合は、多くはOSレベルでフリーズが起こっているので、まず再起動ということになる。
ポインタが動かないので、当然電源ボタン長押しで再起動する。

そして起動したら普通は治っている筈だ。
ところがやはりフリーズしている。
普通どのOSでも起動直後はメモリもCPUもリフレッシュされているので、その時点でフリーズが起きるというのはあまり考えられない。
これはロジックボードがやられたか…と騒ぎになった。
ところがマウスを他のものにつなぎ替えたら、あっさり治った。

ここで切り分けのために問題のマウスを他のパソコンに挿してみた。
すると今度はそのパソコンがフリーズしたように操作できなくなった。
これでマウスの故障と特定できたわけだが、もう一段進めて考えるなら、再起動する前にキーボードには反応しているかどうかを確かめるべきだった。
そうすればマウスの単体の故障とまで切り分けができたのに…

切り分けせずにいきなり再起動すると問題がこじれるという一例だった。


さらにこれはひとつの経験則なのだが、
「操作できなくなった」
というトラブルの時のマウス故障、マウス抜けは意外に多いので、心に留めておいた方がよい。
「起動できなくなった」
という時の電源ケーブル抜けも同じように多い。

これも実話。
サポートには
「パソコンが起動できない」
という問い合わせは結構多い。
その時に「電源ケーブルは刺さっていますか?」というチェック項目を伝えるそうだ。

たいてい相手は「素人だと思って馬鹿にするな」という反応をする。
昨日まで動いていたんだから、電源ケーブルなわけないだろ。
すぐに修理にきてくれ…

電源ケーブルはがっちり刺さっていると思う人も多いのだが、ちょっと本体を動かしただけで緩むとか実は多いケースなのだ。
だからサポートもまず「電源ケーブルをお確かめください」というところから入らないといけない。

教訓
動かない時は
マウス故障、電源抜けは常に疑え

こういう事があるから、切り分けは大事。
マウスケーブル、電源ケーブルはチェックする…画面が動かない時はフリーズを疑うだけじゃなく、ハード故障も疑う…マウスの抜き差し、予備マウスのテストなど小さなトラブルで切り分けは大事なのだ。




これはITパスポートとかの試験によく出てくる応用問題の例
このネットワークで端末Aから端末Dまでつながらない
直接AとDをつなぐとつながった場合どういう手順で切り分けをするべきか
答えCはバイパスしているので故障原因に関与している可能性は低い
なのでBを飛ばしてACDとつないでテスト、接続を確認したら
次にABDとつないでテストでBの故障を特定できる
このように切り分けとは故障箇所を想定して
そこを切り離してテストするという手順で行われる
(自慢させてください、一応資格者なもんでw)


4)予感・予兆を軽視するな

トラブルというのは何の予兆もなしに突然起こるということは実は少ない。
「後から考えたらあの時から調子がおかしかったんだなぁ」
という予兆のようなものに気がつくことが多い。

後から考えたら気がつくというのがこの予兆の残念なところで、もし予兆についての経験則が豊富にあればトラブルが発生する前に事前に予防することができる筈だ。
いや、できる筈であってほしい…

実際には相当な熟練者でも予兆にはなかなか事前に気がつかない。
しかし予兆に気がついたら、事が発生したあとに原因の特定・切り分けの判断材料としては大いに役に立つ。

そして予兆というものは実は経験豊富な熟練者でなくても、「後から」ならば経験が浅い人でも気がつくものだ。
例えばこれも非常によくいうジョークなのだが、何かトラブルが発生した時にユーザーに事情を聞くと、
「何もしてないのに壊れた」
ということをいう。

そこでユーザーを責めても仕方が無いから直接本人には言わないが、サポート仲間で
「何もしていないなら壊れない、何かしたから壊れたんだろ?」
というジョークはほぼ共通語のように通じる。

それくらいこの言い訳は世界中のどこでも、少なくとも47都道府県の津々浦々でされている。

そして、こういう「何もしてないのに壊れた」という本人は、実は何をしたから壊れたのかよく分かっている。
分かっているから「何もしていないのに…」とこちらが聞いてもいないのに一言付け加えたくなるのだ。

本当はトラブルシューティングをスムーズに進めるためには「何もしていないのに…」とか言うんではなく何をしたのかをフランクに話してほしいという時がある。
問題が発生した直前に何をやったかを知っていれば、原因に到達する時間を短縮できる。

ところがこちらが「何をしましたか?」と聞くと
「まるで使い方が悪いと決めつけるような質問をする」
と感じる人もいるようだ。
「こちらが悪いような言い方をするが、余計な事を言っていないでさっさと直せばいいんだ」
というキレ方をする人もいるが、これも1番目の「冷静であれ」という話に通じるのだが、トラブルシューティングをしている方は、ユーザーを責めるために調査しているのではなく原因を特定するために調査しているのだ。

思い当たる節があるのならフランクに話した方が結局お互いにメリットがある筈なのに
「責められている」
という不快感から質問を拒絶する人がいる。

しかし言わせてもらえば「何もしてないのに壊れた」と言う人は 「実は私は原因を知っているかもしれない」と白状しているようなものだ。

そういう人が感じている「故障の予兆」は、実は結構当たっている。
予兆だの予感だの迷信みたいなことを言うな…というのではなく、そういうものを感じたら「後から思えば」というような予兆でもかまわないから思い返すといいと思う。
意外にそういうものが役に立つ。


5)思い込みを排除すべし

トラブルシューティングをする上で経験は大事だ。
やはり場数を踏んでいる人は強い。

過去の経験に照らして、こういう症状はここが原因になっている事が多いという知識が豊富ならばやはり原因の特定は早いし、切り分けの方針も立てやすい。

経験があれば似た事象の特定はスムーズなのだが、経験則に頼り過ぎるとツボにハマることがある。
経験は強い味方なのだが、時に思い込みになって厄介な敵になることもある。

例えばこんなことがあった。
FTPの転送に失敗するケース。
失敗の原因を調べていると
120sec time out
というFTPログが見つかった。

相手はWindowsServerでMicrosoftのIISの設定はデフォルトで120秒になっている。
IISを有効にして何も設定を触らないと、普通はタイムアウト値は120秒になる。
どういうことかというと転送中の後処理のファイルのリネームとか何かの作業が手間取ったら、120秒で
「転送失敗」
とFTPサービスが判断してしまうという設定値だ。
実際には転送に成功していても120秒を超えたらその時点で失敗とみなす。

ところが動画ファイルなどの大きめのファイルの転送の場合120秒のデフォルト設定は短すぎるのだ。
900秒の設定を推奨しているサイトも見かけた。

これは非常によくあるトラブルでFTP転送失敗の原因の半分はこれかもしれない。


ところが、これが固定観念になってFTP転送に失敗するとタイムアウト値をのばすというケースがあった。
そしてついにタイムアウト値は86400秒までのばされた。
24時間ということだ。

この場合の問題点はもし本当にFTPのセッションに問題があって転送に失敗している場合でも、24時間はずっと「転送中」の表示が続いて、転送失敗の表示に変わらないということになる。
これでは逆に実用上問題が出てくる。

このケースの教訓は「経験則に頼り過ぎるな」ということだ。

FTP転送失敗の原因が毎回タイムアウトだから、今回もそうに違いないと決めつけてタイムアウトを600秒、900秒、1200秒…とだんだんのばしていって最後には24時間になってしまったという笑い話のような、でも笑えない実話だ。

本当は1200秒あたりまでのばしても転送失敗が続く時点で、他の原因にも思い至らないといけない。





WindowsのFTPdaemonであるIISはデフォルトでは
タイムアウト値は120秒にセットされている
いろいろな見解があると思うがこの設定は短すぎると私は思っている
それでコントロールセッション値を900秒に変更する設定を施している
しかし転送失敗のたびにタイムアウトをのばして
24時間…まで行く前におかしいと考えないといけない



コンピュータの、少なくとも今のノイマン型コンピュータの基本動作の要件には
「同じ入力に対しては同じ出力を得られる」
というのがある。

つまり平たくいうと、同じ事を何回やっても結果は同じというこだ。
コンピュータに限っていうなら、何回かやって失敗したけど今度はうまくいくかもしれない…というのは普通はあり得ない。
一度失敗したら何度やっても失敗する。

だから失敗したらその要因を探って何らかの条件を変えてやらないと、同じ事を何度やっても事態は好転しない。

ところがFTP転送というのはパソコンが扱うプロトコルの中でも結構いい加減な部分が多く、また外部要因が絡んでくるケースも多いので、一度失敗しても何度かやっているうちに成功するケースもある。
これが経験則になって、サルのようにFTP転送を繰り返したりタイムアウトをのばしたりを繰り返す羽目になる。


コンピュータの動作はしかし、こういうケースを除けばやはり結構確定的で、
ないものはない/あるものはある
一度失敗したものは何度やっても失敗する

という原則で動いている。

よくトラブルシューティングの時に、
「これでできないはずはない、前はこれでうまくいったんだからできる筈だ」
といって顔を真っ赤にしてEnterキーを連打している人を見かけるが、これも「前はうまくいった」という経験則が邪魔している。

失敗したなら失敗する原因がある筈で、その原因を取り除かない限り何度Enterキーを叩いても問題は解決しない。
(除くFTP転送のケースw)


とりあえず、トラブルシューティング十訓のうち前半の5つをまとめた。
後半はまた次回。




2013年8月5日








システムメンテナンスのtips

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Macが壊れた!〜その時何をする?とかノウハウものに飛びつく前にそもそものトラシューの考え方をまず理解しよう〜以下トラブルシューティング十訓(2)

さて、前半記事はやや心得論中心だったが、後半は具体例をできるだけ織り交ぜてトラブルシューティングの時に何を考えるべきかをまとめてみる。

6)データは活用すべし

トラブルシューティングは手探りのケースが多い。
症状を確認して次に障害原因を想定して切り分けをしなくてはいけないのだが、障害原因が雲をつかむようにわからないケースもある。

そういう時にトラブルの原因を見つける強い味方のツールがある。

MacにはユーティリティフォルダにConsoleというアプリがある。
これを開くとシステムやネットワーク、アプリのログを見ることができる。

このConsoleというアプリはAppleの純正アプリのうちでも、おそらくもっともユーザーには人気がないアプリだと思う。
これを愛用しているという人は少数派かもしれない。

Macは他のWindowsやDOS、UNIXと違い文字による情報に頼らないでグラフィックなユーザーインターフェイスで操作するOSだという思いも根強くある。
そのMacを使うのになんでグラフィカルでもなんでもないシステムログとか読まなきゃいけないのか…ということで不人気なのかと思う。

しかしトラブルシューティングのプロ達がもっとも頼りにしているのは、システムやアプリが吐き出すログなのだ。
見た目だけでは障害の原因が分からない時に、やはり最後に決め手になるのはログだ。

そしてMacの場合はそのログを見るログビュワアプリがこのConsoleということになる。





Windowsの場合は入り口のログはシステム管理のイベントビューワで見る
Windowsのイベントビューワは結構おおざっぱな情報しか
わからないのだがこれだって有力な手がかりにはなる
Windows7ではXP時代よりはかなりログは強化された




WindowsのOSのクラッシュはクラッシュダンプで原因を特定できる
クラッシュダンプのビュワのWindbgはWindowsSDKに含まれているのでインストールが必要
ここではメモリの障害でOSが落ちたとありハード故障と思われる
この他にDr.Watsonのログなどでシステム障害の解析ができる




Macの場合はConsoleがある
ログはUNIX的な管理になるのでConsoleを起動するとユーザセクション、
システムセクション、アプリケーションセクションのログを一元的に見ることができる




以前はこのCrash Reporterには本当にお世話になった
システムの動きがおかしくなった時にここを見れば
アプリなどが原因でおかしくなった時はかなりの確率で原因が分かった
今のMountain Lionは安定しているのだろうかここを覗いてもログが何も無い
Consoleでトラブル解決した事例は次項目で紹介する




最近よく見ているのはこのSMARTReporterログ
ディスクの状態を常時監視し故障予兆を警告してくれるSMARTの
ログを過去にさかのぼって見ることができる
OS X SAT SMART Driverがあれば外付けハードディスクも監視できるので
これによって初めてトラブルが発生する前に予防する
という攻撃的なトラブルシューティングが実現するかもしれない
このログはユーザライブラリのアプリのセクションにあるがやはりConsoleで一元チェックできる


トラブルの時に参考になるのはログだけではない。
システムやアプリが表示する警告タグにも実はトラブルシューティングに有用な情報が盛り込まれている。

警告タグについては常々言っていることだが、読まずにOKボタンをクリックしてしまう人が多い。
しかし警告タグは読むべきだ。
ユーザーに注意喚起をする必要がある問題があるから警告タグを出すわけで、読んでも読まなくてもどうでもいいタグならわざわざ表示してユーザーを煩わせる必要は無い。

これはOSのメーカーにも責任の一端がある問題で、一時期のOSベンダーは
「不正な操作が行われたためにシステムを強制終了する
保存されていないファイルは失われる」

という全く無意味な警告を出してOSが落ちるということを繰り返していた。
OSそのものの問題で落ちるにもかかわらず「不正な操作が行われた」と責任をユーザーになすり付け、これによって起きる損害の責任回避をすることだけが目的の警告タグを出すのを見て、ユーザーに
「タグなんか読まなくてもOKボタン押しときゃオッケー」
という刷り込みを与えてしまった。

しかしこのOSベンダーも反省したのか、今ではもっと有用な情報を出すようになったし、例えばMacなんかでも注意して見ていれば問題を特定できるヒントをたくさん表示していることに気がつく筈だ。

以前セキュリティの専門家と話していた時に、彼が言ったのは
「今のシステムはフールプルーフの考え方が普及してきているので、素人がでたらめな操作をしてもシステム全体が崩壊するようなクリティカルな事態にならないようにインターフェイスも工夫されている。
しかし警告を読まないで何でもかんでもOKをクリックするユーザーは、セキュリティ的見地からいってもシステムを破壊しようという意図がある悪意あるユーザーと同じぐらい質が悪い」

ということだった。

ウイルスへの有効な対策という見地からも「警告タグは読め」ということは常々心しておいた方がいいと思う。





あまり当てにならないかもしれないがMacの警告タグが
表示するエラーコードの情報は実は公開されている
これが問題の解決につながるケースもある




Terminalmacerror -(エラーコードの数字)を入力するとエラーコードの意味を教えてくれる
例えばこれは「SOM(開始点)より前から再生しようとした」というエラーで
ビデオファイルのプレビューでちゃんと頭に合わせているのにこれが出る場合は
タイムコードなどのストリーム情報が破損している可能性がある
「不明なエラー」という結果が多いのが難だがこれはこれで使える




ディスクユーティリティなどのアプリが表示する警告もよく読んだ方がいい
なんか赤いのが出てるからもう一度実行…でも大体問題無いのだがメッセージを読めば
そのディスクがどういう問題を抱えているのかを把握することができる
キャプチャーはボリューム内に不正ブロックが見つかった場合の表示




Growl等の各種アプリを使っていればいろいろな警告をシステムは表示してくれる
めんどくさがって機械的にOKボタンをクリックするのではなく必ずメッセージを読むこと
それを励行するだけでもシステムのコンディションが常時頭に入っていざという時対処しやすい
(キャプチャはウイルス検出テストをした時の参考画面)




これはWindowsの青画面だがここで表示されるエラーコードも原因解明に役に立つ
青画面の中にSTP:0×00000000Aというエラーコードが見える
これは許可されないメモリ領域にアクセスしようとした…という意味合いで
ドライバーとハードウエアの互換性に問題を抱えている可能性があるというメッセージだ


ログや警告タグからどういう情報を読み取れるか具体例をいくつか挙げた。
これを見てもらえばわかると思う。
教訓としては以下の通り。

ログは読むべし
タグは読むべし


7)同じ時間、同じ系統、同じファイルに着目せよ

トラブルには前兆があるものが多いということを書いた。
しかしここで同時性ということにも注目するとログを読むヒントになる。

ログの読み方だが、ログには
「〇〇が■■したのでそれが原因で△△がクラッシュした」
というようにわかりやすく書かれているわけではない。

以前にも書いたと思うがコンピュータというのは非常におおざっぱな理解をするなら、巨大で超多機能な目覚まし時計のような構造の機械なのだ。

目覚まし時計の第一の機能は正確な時間を刻むことだ。
これによって正確に時刻情報を得ることができる。
そしてもうひとつの機能はその時刻情報を元にセットした時間に「目覚まし」という出力をするということ。

この目覚まし時計は「目覚ましを鳴らす」という単機能だが、コンピュータはさらにこれに多くの機能を足していって高速化することであたかも複数の機能を同時処理しているかのように見せている。
しかし実態は内部に非常に精密な時計を持っていて、その時計に合わせてセットされたプロセスを実行し、その時刻情報とともにその時に何をしたのか、あるいは何ができなかったのかという情報を逐一ログに記録していく…
これがコンピュータの基本動作なのだ。

だからログが書き出す時刻情報というのは非常に重要だ。

何か問題が起きたら、トラブルシューティングで最初にやるべきことは
問題が起きた正確な時刻を把握すること
これが極めて重要になる。

その時刻を正確に把握する方法は前項に上げたログなどが使える。
ログは必ずコンピュータの内部時計を基準にした正確な時刻情報とともにイベントを記録している。
Windowsの場合はイベントビューワログ、クラッシュダンプ、Dr.Watson、Macの場合はConsoleログなどが役に立つ。

そして問題発生の正確な時刻を把握したら、次はその発生時刻と同時に、あるいは少し前に何が起こったかを探していく。
この時に関連がありそうなプロセスのクラッシュが見つかればそれが怪しいし、怪しいものがいくつも見つかった場合は項目2)の手順に従って切り分けをしていく。
この方法で大部分の問題の原因は特定できる。





例えばこれはSystemUIServerがクラッシュしてメニューバーが
真っ白になってしまったという障害が起こった時のログ
障害が起こった時間を見るとClamXav Sentryがクラッシュしているのがわかる
この常駐アプリのクラッシュがシステムのサービスの
SystemUIServerを巻き込んでクラッシュした事が判明した
連発していたUIのトラブルはClamXav Sentryを止めることで回避できた
このあとClamXav Sentryは改善されこの問題は解消された
このようにログの同時性に着目すれば原因を探り出す大きなヒントになる


このように同じ時刻に起こった何かに着目してログを探すと原因に行き当たるケースがある。
同じように同じ系統、同じファイルに着目するという手法がある。

ある放送専用機でいつも起きる謎のクラッシュ…
ログを見てもその専用機ソフトがランダムな時刻にクラッシュしているという情報しか見つからない…
この時にその専用機が送出しているファイルのファイル名に着目すると…
いつも同じファイルを送出している時にクラッシュが起きていた…
つまりこのファイルの破損がクラッシュの原因だった。

これも実際にあったケースだが、同系統、同じファイルというのも大きなヒントになるという実例だ。


8)ネットワークエラーの切り分け方

ネットワークというのはネットワーク技術者という新しい職種が成立するくらいコンピュータの新しい領域として確立している。
コードにいくら精通していてもネットワークはまた別のジャンルの話なのだ。

そして今のコンピュータはその用途から考えても、もうネットワークなんかどうでもいいという機種はほぼあり得なくなった。
そのネットワークのトラブルは、またコンピュータの内部のコードのトラブルシューティングとは違う手法で実施する。

とは言っても、その考え方はこれまで解説してきたのと同じだ。
症状を観察し、切り分けをし、障害を特定する

端末があるネットワークにつながらない…これが大部分のネットワークのトラブルのケースだが、そのトラブルシューティングの手順は
まず経路を確認せよ
ということになる。

そこでここではこういう教訓を
ping/tracerouteは切り分けの王道





VPNネットワーク越しでファイル操作をするアプリを起動
ファイル共有に接続しようとするが正常なら
どのボリュームに接続したいか、パスワードは?などと聞いてくる




ところが接続がおかしいと問題が起きましたという表示になる
ここでは明確にネットワークがおかしいというメッセージを表示しているが
ファイルを操作するアプリによっては単純に「接続に失敗しました」という表示しかしないこともある




Terminalを起動してtracerouteコマンドを打ってみる
Windowsでいうところのtracertコマンドとほぼ同じでいくつか経路がある場合は
どの経路を通ろうとして失敗しているかを探ることができる




まず手始めに接続の失敗はアプリが原因なのかネットワークが原因かを切り分ける
アプリのエラーででつながっていないケースも考えられるので
pingコマンドを打ってネットワークそのものの接続を確認する
この場合12パケットすべてロストしているのでアプリの問題ではなく
ネットワークの問題であることがわかる
UNIXのpingコマンドはWindowsのそれとほぼ同じだがオプションで
回数を設定しない場合Contrl+Cで止めるまで永遠にpingを打ち続ける




ネットワークの障害を確認したら故障箇所の切り分けに入る
こういうネットワークがあってAからGにつながらない場合どうするか




いくつか機器を飛ばして途中に接続した端末からAとGにpingを打ってみる
この場合Aには飛ぶがGには飛ばないので障害はCからGの間で起こっていることがわかる




さらに別の端末をEにつないでAとGにpingを飛ばせば今度はGには飛ぶがAには飛ばない
これで問題はEとCの間と特定できる
この手順を繰り返していけばどんなに複雑な経路でも障害箇所を特定できる
最後にDにつないでどこにもpingが飛ばないことを確認したらこいつがビンゴだ
実際の現場ではAからBに、AからCに、AからDにという順番で
pingを飛ばしてどこで引っかかるかを見る手法が多い




traceroute IPアドレスBtraceroute IPアドレスC…というように途中の端末までの経路を確認できる
tracerouteコマンドの結果、このキュプチャーはWANから
VPNルータを通ってターゲットのサーバまで経路確認が成功している様を示す
これができるなら問題はこの経路以外のところで起きていることがわかる
複雑な経路がある場合妙な遠回りをしようとしている場合は途中の経路のどこかがおかしいとわかる




問題が解決したらpingコマンドのエコーはすぐに帰ってくる


ネットワークの切り分けの考え方は、規模の大小でいろいろ方法もあるが基本的な考え方はこれの応用だ。
実際に通信を飛ばしてみて故障箇所を特定したら問題箇所を切り離して切り分けをする。


ネットワークのトラブルに関してはこういうことがあった。

構内の独立したセグメントにしていたネットワークで、つながっている端末が一斉にネット接続できなくなった。
何かしていたわけでもないのに急に壊れた…というお決まりの文句を一通り言って切り分けに入ったが、本当に直前までは普通につながっていたのに、突然つながらなくなった。
雰囲気的にはルータが故障した時に似ている。
それでルータをチェックすると、やはりルータが反応していない。

ルータの再起動をかけた結果復活。
しかしこのネット障害は数日後また再発した。
そこでネットワークにぶら下がっているものをチェックしたところ、なんとハブに挿してあったLANケーブルのうち先が余っていたものが元のハブに戻してさされていた。
つまりループになっていた。





これも実際にあったケース
ルータ直下のハブからLANケーブルが何本か出ていたが、
1本口が余っていたので余ったLANケーブルは元のハブに差されていた
そのためにループになっていたが電源ケーブルの場合ショートすれば
すぐに火花が散ってブレーカーが落ちるからわかるが
LANの場合こういうショートが起きてもしばらくは正常に接続できる
だがその内ルータからの信号が段々雪だるまみたいに膨らんでいって
突然ネットワーク全体が落ちる


ネットワーク管理者泣かせというか、素人は
「口を余らせておくとジャックが破損したりするから余ったケーブルはハブに差しておこう」
なんて余計なことを考えるらしい。

ところがイーサケーブルというのは何もしていない時でも、常にルータからの死活監視やタイミングの信号が出ている。
ループにしているとルータが自分で自分の出した死活監視やタイミング信号に返信することになって、雪だるま式にどんどん信号の量が増えていき最後にルータが落ちる。

考えられないようなことを、素人はするものだという実例でもあるのだが、教訓として
ルータのふるまいがおかしい時にはネットワーク全体の経路構成と何がぶら下がっているかもチェックしろ
という教訓と
ネットワークには余計なケーブルを挿しておかない
ということが考えられる実例だった。

この問題が起きた時に、上司から
「なんでこんな初歩的なこともわからなかったのか?」
となじられたが、こっちだって
「こんなバカなことする奴がいるなんて想像もしていなかったんだよぉ〜」
という言い分があったのだが…知らんがな(´・ω・`)

とにかく素人が触る可能性がある場所は「狂人が触っても大丈夫」という対策をしておくべきだと感じた事件だった。


9)Google先生はやはり強い味方

ここで少し矛盾した話をする。

トラブルシューティングというのはググってすぐに答えが出るというものではない。
それぞれの使っている環境、何をインストールしているか、どんなネットワークにつながっているか、どんな稼働条件なのかで同じようなトラブルでもトラブルの原因が違う。

条件が違うのに
「動作が遅い」
でググってみて
「キャッシュが溜まって動作が遅い時にはOnyXがオススメ」
という記事を見つけてきて、切り分けも条件のチェックも何もしないでOnyXを機械的に全部チェックを入れてかけるとどうなるか?
OnyXだって使い方をちゃんと理解して使わないと、中には動作が意図しない動きに変わってしまったとなるような設定もある。

ネットで検索してその情報を安直に試すというのは、一番やってはいけないことだと思う。

しかし、じゃネットなんか一切見ないで四六の蝦蟇のようにMacと向き合って脂汗を流し続けた方がいいのかというと、そうではない。


これはそのひとつの実例
ディスク交換したMacBook Proが全面的不調に〜everyoneのアクセス権が二つになって「カスタム」が出る場合の(ACLの)解除法

ある日MacBook Proの内蔵ディスクを交換した。
交換した後バックアップから、前の環境を復元した。

ディスク交換、環境復元まで数時間もかからない…とても快調…
と思っていたらユーザー領域の全域でファイルにeveryone/読み書きとeveryone/カスタムという見慣れない表示ができてしまい、段々おかしくなってアプリが起動できない…あるいはアプリがなぜか初期化されて新規ユーザで起動してしまう…などシステム全体がおかしくなってきた。

アクセス権の問題であることはすぐにわかったのだが、その対処法がわからない。
ディスクユーティリティのアクセス権修復はこの問題を解決してくれない。

その後どういう奮闘をしたかはリンク先の記事を参照してもらえばわかるのだが、結局解決の決め手になったのはGoogle検索だった。
Googleで検索しているといろいろな情報が見つかるのだが、そのうちACLというキーワードが引っかかってくる。
該当する症状がACLが入っている時と酷似している。
ACLはMac OS X Serverで標準とされるアクセス権でクライアント版のOS Xに関してはACLはユーザ領域に関しては無効にしてあるのだが、なぜかこれが有効になってしまったらしいというところまで突き止めた。

everyone/カスタムというのがACLが入っている時の特徴的な表示だ…というのはこれ以前にAppleからもさんざん告知され、Macファンには周知の事実だったにもかかわらず私は知らなかった。
これが今回のトラブルの原因だと気がつかせてくれたのはまさにGoogle先生だった。





ある日MacBook Proの内蔵ディスクを交換してTime Machineから環境を復元
作業は順調だったのに突然あらゆるアプリが起動できない…
あるいは起動しても前の設定を一切引き継いでいない
という現象が起きてDropboxやiTunesのライブラリも共有できないなど
要するに「システムぶっ壊れた」状態になってしまった
この時の手がかりになったのが「情報を見る」
「everione/カスタム」という見たこともないアクセス権




これをググったところ「ACL」というキーワードにたどり着いた
どうやらサーバーOSのみに有効になる筈のこのアクセス権が
なぜか有効になってしまっているらしいという結論に至ったのはググったおかげだ
私にそういう知識があったわけではない
原因が分かればchmodというコマンドで対処するという解決法に至るのは早かった


10)視点を変える

これは抽象的な意味ではなくまさに自分の立ち位置を替えてトラブルの解決法を考えてみようという意味だ。

どういうことかというと、我々は今操作しているMacのデスクトップから世界を発想している。
このデスクトップから内蔵ディスクやCPUを通じて、ネットワークを見上げている。
そしてその先の広大なインターネットの世界を眺望している。

トラブルシューティングもデスクトップから発想して、ここに手を入れてどこを触ったらいいかという風に発想している。
普段は意識していないが無意識のうちのその発想はこのMacのウチなる世界に縛られている。

それでもおおかた問題は無いのだが、トラブルシューティングの時にはちょっと困った問題が起きる時もある。


例えばこういう実例があった。
ある日
「MacのUSB機能を拡張するカーネルエクステンション」
というパッケージをインストールした。
USBを便利にする、すばらしい!…だがその時に私は「IntelMacに限る」という注意書きが作者サイトに書いてあるのを見落としていた。
この当時私はまだG4/PowerPCのMacを使っていた。

その結果どうなったか…

G4Macにはエクステンションの不適合を警告する機能がなかったので、インストールは成功してしまった。
そして起動したところ、USBマウスは勿論、キーボードもトラックパッドも何もかも一切操作不能になってしまった。
起動はできるし画面は出るが、何も操作できない。

だから問題のカーネルエクステンションの場所は分かっているのだが、それを削除することができない。
キーボードが利かないからCUIのコマンドは使えないし、マウスが使えないからFinderで削除することもできない…
操作できるのは強制終了の電源ボタンだけ…
あなたならどうする?


この場合いくつか解はあるのだが、Mac的な方法はこのMacをターゲットモードで起動して別のMacにマウントして、そちらから問題のカーネルエクステンションを手動削除して再起動という手を使った。

この時は思い至らなかったが、セーフブートという手もある。
いずれにしてもこういうシステムの重篤な場所をいじるなら中からの発想だけでなく、外から手を突っ込むという発想も必要になると思う。
Macはたまたまこういう柔軟性が高いOSなんだから、自分の発想しやすい立ち位置を実現できる手段をできるだけ多く持っているべきだ。

例えばネットワーク上からVNCリモートデスクトップ等で接続する方法とか、できるだけこういう視点はたくさん持っている方が、問題解決の手段をたくさん持つことになる。
(不幸なことにこの当時私は自分のMacのファイル共有もリモートも開いていなかった。このためにエラい冷や汗をかく羽目になったことは言うまでもない)






ディスクターゲットモードはTキーを押しながらシステム起動で入れる
この表示になるとMac自体を外付けハードディスクのように別のMacにマウントすることができる
ファームウエアレベルで起動するのでキーが操作できないカーネルエクステンションの問題もこれで修復可能だ


11)余録〜ディスクの話

十訓と言いながらいつものように11番目の余談に走る私…

トラブルの解決法ではなく個人的な愚痴かも

今はトラブルシューティング受難の時代だと思う。
といっても初心者ユーザーの受難ではない。
初心者ユーザーはむしろ今ほど情報が豊富な時代は無かったと思うので、これほど幸せな時代は無い。

誰でも手軽にトラブルシューティングの情報をネットを通じてゲットできる。

しかしこの初心者を見かねて親切心で、トラブルシューティングのコツを教えてあげようなんて奇特なことを思う上級者にとって受難の時代だと思う。
昔は、少なくとも情報が全くなかった昔は、先輩ユーザーの言うことは絶対だった。

「PRAMクリアをすればたちどころにMacは治るであろう!!!」
と先輩ユーザーがいえば、初心者は
「ははーーーーーっ」
とひれ伏すしか無かった。


ところが今は初心者といえども耳も目も大年増になっている。
半年目の初心者ユーザでも妙なところで知識を持っていたりする。

いろいろトラシューをしたが不幸なことに原因がつかめず、時間切れで症状だけは改善させなきゃいけない。
どうしましょ?

「じゃ、とりあえず再起動だけやっとこうか」
「あれ?再起動は安易にやっちゃいけないんじゃなかったの?
再起動なんておまじないみたいなものでしょ?」

(うるさい奴だな…なんて思ったことはおくびにも出さず…)

「あっ、再起動といってもコールドブートね。
リンゴマークから「再起動」を選ぶんじゃなく「終了」を選んでいちど完全にシステムを終了して冷やしてから起動してみよう!」
「あれ?いまなんかごまかしませんでした?
さっきは単に『再起動』といったよ?
それに冷やしてからって、大して熱もってないのに『冷やして起動』って意味あんの?
なんかおまじないで適当に済まそうとしてない?」

(うざいなコイツ、こんな奴の相談受けるんじゃなかったな…なんてことはおくびにも出さず)

「これこれ、なにをいう…コールドブートも再起動も決しておまじないではないぞ。
一度システムを終了することによってメモリや仮想メモリに残っていたプロセスが全部リセットされるだけでなく、ハードウエアの読み込みも一旦リセットされるので、そこに原因があった場合は改善されるとググったら書いてある…」
「あっ、Google先生のお言葉なら確かですね…」

(オレの言うことは当てにならんのかよ、むかつくなコイツ)

不幸である。


例えば今はみんな「パソコンに詳しい人」になってしまった。
するとハードディスクなんて秋葉原に行けば1TBのバルク品が1万円を切る値段で平積みにされている… なんてことは皆知っている。

ところが業務用の専用機サーバーの内蔵ハードディスクの交換部品は250GBで十数万円からメーカーによっては20万円を超えることもある。

1TBが9000円で250GBが20万円…あまりにも差があり過ぎるではないか?
いくら最高級品のハードディスクといっても純金で作られているわけではないのにこの差はおかしいんでないか?…なんて疑問がある。

実は純正品というのは、メーカーの規格に完全に合致した工場で合致したロットで生産されたもので、それ以外は
「動作保証外品」
ということになる。
専用機はバルクに合わせる必要は無いので、生産時に採用されたハードディスクでしか動作テストしていない。

故障した時に交換ディスクとして部品支給されるのはすべてその専用機が新品だった当時に作り置きされた在庫品だ。
なんせそれ以外のものは動作テストしていないんだから、
「秋葉で数千円のバルク品のディスク買ってきて入れて壊れても修理しませんでぇ」
ということなのだ。
だから10年前に生産された250GBのディスクは当時の価格で在庫納品されている。
それ以外はメーカーが認めないのだから当時の価格の20万円で買わないと仕方が無い。

ところがユーザーが変にアキバの情報に詳しい人物だと
「これと同じディスクメーカーのバルクをこの前8480円で買ったんだけどなぁ…本当にこの値段するの?このディスク?なんか変なマージンとってんじゃないの?」
とか言い出す始末…。

パソコンが民生機として普及しすぎたせいなんだろうなぁ。
WindowsもMacも民生機も業務用機も同じOSで動いているし…
Macなんて
「Macかあいい!iPhoneとおそろ!」
とかいっているにわかユーザも、専用機として運用している業務用ユーザーも同じ機種を使っていたりする。


トラブルシューティングもそういう人たちに「先輩の威厳」を保ちながら智恵を授けなきゃいけないので大変だわw…
困った時にヒントを上げることができるけど、結局は自分で「冷静になって」「原因を想定」して「切り分け」てログデータなど見るとか「手順を自分で考え」て解決しないといけない。
ネットに落ちている情報をそのまま持ってきて、とりあえず試してみる…というのは大体いい結果にならない。
トラシューの最大の心得は「自助努力せよ」しかないと思う。

そして例によって決まり文句だけど、「トラブルシューティングは自己責任で実行してください」ということになるので、そこはよろしく。




2013年8月6日








システムメンテナンスのtips

anchor

Macをログオフすると100%フリーズする〜その時の対処法と原因は?

最近こういう現象が頻発していた。

Macでひとしきり作業をして、Swapも増えたのでメモリ開放とSwap解消してMacの動きを軽くするためにログオフする。
するとグレー画面のままいつまで待ってもログイン画面が出てこない。
マウスポインタも動かないので完全なフリーズのようだ。
正確にはOSのカーネルは動いているがloginwindow.appというCoreServiceのアプリが起動しないためにログイン画面が表示されない。

Macではこのようにログイン画面もアプリなので、このアプリがフリーズするまたは起動に失敗するとこういうことになる。
それでこの問題の原因と対処法だ。

強制再起動してログインし直せばログオフできるようになることもある。
でも私の場合は再ログイン後、何もしないでログオフするとまたログオフに失敗するということを繰り返していた。

そこでRecoveryVolumeから起動して、起動ボリュームのアクセス権の修復を実施。
これでログオフはまたできるようになる。





MacBook Proをログオフするとこのような画面のままマウスポインタも動かなくなってしまう
キー操作にも何も反応しないので見たところフリーズと同じことになってしまう
こうなると電源ボタン長押しの強制終了しか脱出法が無くなってしまう
毎回ファイルシステムチェックをするのが鬱陶しいので対応することにした




再ログイン後すぐにログオフしても再発する場合復元ボリュームから起動する
optionキーを押しながら起動するとこの画面になるのでカーソルキーで「復旧」を選択してEnter




ディスクユーティリティを起動して起動ボリュームのアクセス権を修復する
ACLの不正がいくつか見つかるがこの現象との関係は不明



こうした応急処置でログオフはできるようになるが、また再発する。

それで根本的原因解明と対策を模索した。
Consoleを見たところ問題が起きた時刻にやはりloginwindow.appが問題を起こしていることは明確になった。
それでこれを回避する方法なのだが、PowerPC時代のTipsでloginwindowsのplistファイルを削除するというのがあったことを思い出した。

これを試してみた。

plistファイルは
~/Library/Preferences
にある。
またこの中にある
~/Library/Preferences/ByHost
の中にも
「com.apple.loginwindow.BF862254-BCF3-5E99-BDEB-AF9909B084CB.plist.Tv8xYuS」
のようなテンポラリファイルが大量に生成されている。

これらのファイルを全部削除した。

この際だからこちらのTipsに従ってByHostもフォルダごと削除した。
MacOSX自体を軽量化する〜ByHostフォルダをスッキリ清算してしまう

こちらにも書いたが、これをやるとIMの設定、クリックの設定、スクリーンセーバ、Mission Controlの設定などがいくつかリセットされてしまうが、全体的には大した手間ではない。
ネットワークの設定には影響はない。





アクティビティモニタで見ているとVMWare Fusionにつられて
Echofon Safariが反応なしになることが多い
ここらが悪さをしているのかを疑ったが結局関連性がわからなかった




またメモリの開放のためにMainMenuMacPurgeをかけたら
ログオフ失敗が発生するのかと疑ったがこれもこれも切り分けの結果関係なかった




Consoleを見ると問題が発生した時刻にloginwindow.appという
CoreServiceが問題を起こしていることがわかった
これはログイン画面を表示する一種のアプリでシステムフォルダの中にある




アプリなので当然Macの場合.plistという拡張子を持った設定ファイルを持っている
その場所が~/Library/Preferences~/Library/Preferences/ByHostとなる
ここにあるcom.apple.loginwindow.plistというファイルをデスクトップかゴミ箱に移動




さらにここに「com.apple.loginwindow.plist.Tv8xYuS」
のようなテンポラリファイルができているのでこれも削除する




plistとテンポラリファイルはByHostフォルダの中にもある
ここに大量のテンポラリファイルができていたのでByHostフォルダごと削除することにした
以前にも解説したがここを削除してもいくつかの設定がリセットされるだけで大勢に影響はない




そして問題が起きた手順をまたやって再現するかテストした
VMWare Fusion上でWindows7にガンガン負荷をかけて
キャッシュとメモリ開放をやってログオフしてみたが症状は再発しなかった
PowerPC時代のTipsがまだ通用するということは今のMacも共通の弱点を持っているということだ
そのことに驚くがとにかくこの方法で回復はする



2013年8月13日








システムメンテナンスのtips

anchor

Macをログオフすると100%フリーズする2〜やっぱり再発、切り分けた結果解決法はSMART Driverのアンインストールだた…<追記あり>

先日MacBook Proをログオフするとログイン画面が立ち上がってこず、100%フリーズするという問題を取り上げた。
Macをログオフすると100%フリーズする〜その時の対処法と原因は?

この時の解決法で、Preferenceフォルダの中の
com.apple.loginwindow.plist
に関連するゴミファイル削除とByHostフォルダの中を綺麗さっぱりしてしまうことで解決したと書いた。
確かに一時的に解決したし、100%フリーズすることは無くなったが、結局また再発した。

それで、まずこれが起きる条件を整理。

・ログインして普通にログオフ→発生しない

・ログインしてSafariEchofonVMWare FusionでWindows7起動→発生しない

・ログインしてSafariEchofonVMWare FusionでWindows7起動、さらにMain Menuでキャッシュ削除、メモリクリア、 MacPurgeでメモリクリア →発生しない(以前はこれでも発生)

・ログインしてSafariEchofonVMWare FusionでWindows7起動、そのまま外付けハードディスクを接続してTime Machineでバックアップ一晩、さらにMain Menuでキャッシュ削除、メモリクリア、 MacPurgeでメモリクリア →発生←イマココ

さらに発生している時の直前に起きた症状を整理すると、
1)CPUがフルアップしていた

2)Windows7は対策したおかげで1分ほどで落ち着くようになり、VMWare FusionでWindows7起動してもホストのMacが重くなることは無くなったが、今回はVMWare Fusionの終了がなかなか進まなかった。

3)さらにアクティビティモニタを起動して何がCPUフルアップさせているか確認したところ、なんと珍しいことにTemperatureMonitorだった。

このアプリはもう10年近くMacに常駐させていてトラブルを起こしたことはなかった。

それでさらに何が問題を起こしているのか、考えたところ最近の変化は OS X SAT SMART Driverをインストールしたことだった。
これは外付けUSBのハードディスクのSMART情報もチェックするカーネルエクステンションで、これを入れたことでTemperatureMonitorSMARTReporterは外部のディスクのSMARTもチェックするようになった。

この外部の温度モニターがクラッシュしていて、フルアップしていたらしい。

このOS X SAT SMART Driver自体は大変有用だと思うし、これ自体が問題を起こしていたわけではない。
今回は当初から何となく感じていた通り、複合的な原因だと思う。

1)VMWare Fusionなどのシステムリソースを消費するソフトを起動してキャッシュクリアなどの操作を繰り返す
2)TemperatureMonitorを常駐させている
3)OS X SAT SMART Driverをインストールして外部ディスクを監視している
4)Time Machineを使って日常的にバックアップを取っている

これらの条件が重なった時にこの問題は起きるようだ。

今回は切り分けとして、OS X SAT SMART Driverをアンインストールして様子を見ることにした。
一時期はシステム再インストールかとも思ったが、何となく再インストールしても治らない気がしているので、もう少し粘ってみる。

その過程でPreferenceフォルダに大量のゴミがたまっていたことに気がついた。
今回の問題と関係あるかどうかはわからない。
少なくともcom.apple.loginwindow.plistのゴミはログオフに失敗するたびに増えるので、関係あると見てこれらをきれいに掃除した。
掃除の手順もキャプチャで説明する。





今回の切り分けの過程で前回もcom.apple.loginwindow.plistのゴミファイルの削除をやったが
~/Library/Preferences~/Library/Preferences/ByHost/Library/Preferences
の中に「.plist.lockfile」なるゴミが大量にできていることに気がついた




今回問題を起こしているcom.apple.loginwindow.plistにもこのlockfileなるものができている
これはテンポラリファイルの一種でこれ残っているのは正常な状態ではない
今回の問題との関連はわからないが、loginwindow
この問題を起こしていたのできれいに掃除することにした




方法はTerminalを起動してrmコマンドを使った
ユーザフォルダはrm -rf ~/Library/Preferences/*.plist.lockfileで削除、
キャプチャではライブラリフォルダはシクっているが
アクセス権の問題があるのでsudoを使わないといけない
sudo rm -rf /Library/Preferences/*.plist.lockfileで削除できた




さらにランダムな文字列が.plistの拡張子の前や後にくっついているテンポラリファイルも大量にある
これらがログオフ失敗に関係あるかどうかはわからないが
CPUのフルアップには関係あるようなので全部削除することにした
問題を起こしているのはcom.apple.〜の文字列で始まる設定ファイルなので
この文字列で始まるファイル名のplistを重点的に掃除。




ちなみにMainMenu等を使って「不正なPrefernceを削除」コマンドで
一網打尽にできないか試してみたが全く反応しない
結局目視+手動で一個ずつ削除しないと仕方がないようだ




結局ユーザフォルダを中心に42個のゴミを捕獲した




ゴミを生成している本体の.plistファイルも破損している可能性があるので削除した
このおかげで後にモニタしてもゴミはほとんど再生されないが
いくつか環境設定が真っ白になってしまった
com.apple.loginitem.plistを削除した結果ログイン項目がきれいに消えた
今回無駄な常駐があることを発見したのでこれはこれでよかったが…
と前向きに物事を捉えてみるテスト




それでもログオフ失敗が再発
再発した時に珍しいことにTemperatureMonitorがフルアップしていた
これは最近OS X SAT SMART Driverを入れたおかげで
外付けハードディスクの温度モニタもできるようになっていた
そしてトラブルは外付けハードディスクに挿したまま
一晩置いてTime Machineのバックアップヲと多後に起きた
これらの複合的な原因が関係あると見てOS X SAT SMART Driver
アンインストールして様子を見ることにした
方法は/System/Library/Extensionsからこのふたつのカーネルエクステンションを削除する
システム領域なのでroot権限が必要で注意して作業する必要がある
これで治るかしばらく様子を見ることにした



<追記>

数日様子を見たがやはりOS X SAT SMART Driverのアンインストールがビンゴだったようだ。

OS X SAT SMART Driverが悪いという意味ではない。
こういう条件が重なると、こういうことが起こるということでカーネルエクステンションの場合はあり得ることだ。

外付けハードディスクの温度管理などができるのはそれはそれで便利な機能だったので、OS X SAT SMART Driverを復活させて何か他の条件を変えることでクリアできるかをその内テストしてみる。

VMWare FusionTime Machineとぶつかっているとなるとちょっと苦しいところだが…




2013年8月19日








システムメンテナンスのtips

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iPhone5をiOS7にアップデート〜ちょこっと罠はあったけどアップデートしてよかった、いやするべき〜レビュー&Tips1

もう既に各所で話題になっていることだけど、iPhoneの5s、5cが発表になって乗り遅れまくっていたドコモからもついにiPhoneが発売されて、ドコモ、au、ソフバンどこのiPhoneが通信が速いのかつながりやすいのか…なんてことが喧伝されている。

が、そういう世間の波には一切惑わされず我が道を行く…Wineなんかで遊んでいる幣サイトなのであった…

ところがさすがにiPhone5のアプリが一気に20〜30もアップデートがかかったり、SimpleNoteEvernoteがアップデートできなくなったり、iOS7の告知が来たりiTunesが11.1にあがったりなんてことになると、さすがに
「オレは知らん」
では済まなくなってきた。

そこでiPhone5をiOS7にアップデートして試してみることにした。

ところがここで問題が起きた。
iOS7にはiTunes11.1が必要なのだという。
なくても単独でアップデートできるが、アップデート前とあとですぐにバックアップを取りたいのでやはりアップすることにした。

MacBook Proはすんなり一回でアップデートできたが、Mac miniがApp Storeを起動するたびにSMARTReporterがディスクエラーを吐いてApp Storeがクラッシュするようになってしまった。
クラッシュは100%の確率で起きる。

たちが悪いのはSMARTReporterの方で、ディスク故障予兆の表示が消えなくなった。
ログをクリアして再起動すると一応故障予兆の表示は消える。
そしてアップデートをかけるとまたクラッシュして故障予兆が出る。
ここで無限ループに入ってしまった。

SMARTがもし本当に故障予兆を検知したなら、Mac側のログクリアでリセットはできない。
ハードディスク側に故障のログを抱いているので、いくらリセットしても起動した瞬間に
「このディスクは問題がある」
という警告が出る。

これは以前実際にSMARTエラーを出したディスクで経験済み(参照内蔵ディスクが死んだ〜SMARTのアラートが生まれて初めて役に立った〜その時の脱出法)なので、このリセットできるけどアップデートをかけるとクラッシュしてまたエラーが出るというのはふるまいとしてお明らかにおかしい。

各所でiOSとiTunesのアップデートをかけたらMacが死んだという書き込みを見かけたがこれと関係あるのかもしれない。
どのMacでも必ずクラッシュするわけではなく全くしないものもある。
現に私のメイン機のMacBook Proは一回もクラッシュしないでアップデートに成功した。

あまりしつこく繰り返していたら本当にMac miniが壊れてしまうかもしれないので、久しぶりにAppleのサイトに行ってiTunesのインストーラをダウンロードしてきた。





iOS7の発表とともに待ってましたと言わんばかりに30個ほどアプリのアップデートが上がってきた
このうちSimpleNoteEvernoteはiOS6にはインストールできないという表示
今回は5sも5cもスルーする予定だったので無関心だったがさすがにiOS7は無視できなくなった




iOS7のバックアップなどのオペレーションはiTunes11.1が必要とのことなので
アップデートをかけたが家族のiPhoneの母艦のMac miniの方が
SMARTエラーの誤表示を伴って100%クラッシュするという問題が起きた
永遠にループしていると本当にMac miniが壊れそうだったので
久しぶりにAppleのサイトに行ってiTunesのインストーラをダウンロードしてきた
手間掛けさせやがってww




ということでせっかく手間かけてiTunesのスタンバイをしたが
今回はMacにつながないでワイヤレスでiPhone単体でアップデートというのを
経験してみたかったのでとりあえずiOS7アップデートをダウンロード




ここで一難去ってまた一難
以前にここで紹介したTinyUmbrellaがSHSHサーバが反応しないので
iOS6の認証をバックアップできないと言っている
Appleが著作権を盾にSHSHを躍起になってつぶしにかかっているという
噂を聞いたことがあるのでつぶされてしまったのかもしれない
どういうことかというと一度iOS7に上げてしまうと気に入らないからiOS6に戻す
ということができなくなった…つまり片道切符のインストールになったということだ




覚悟を決めて片道切符のインストールを開始
iPhoneを人柱にしてやってみる…がインストールは意外にスムーズ
インストーラが3.3GBとデカい割にはiOS6の時より時間もかからない




この画面が出たらインストール完了で位置情報などいくつか設定すればすべて完了




位置情報を使うかどうかだが地図のGPSやiCloudの
「iPhoneを探す」機能を使うならここはためらわず「オンにする」を選択する




iCloudを使うならAppleIDの設定を再確認される




大まかにいうとこれだけでインストール完了
ところでiOS7の初回起動時に「Spotlightは移動した」という表示が出るが
これは本当にどうして今までこうしなかったのかと思った変更点だ
スクリーンをスクロールして一番左にいくとSpotlightの検索画面が出てくるのが本当に邪魔だった
どうせiPhoneを軽くするためにSpotlightは殺してあるんだからこれを表示しないようにしたかった
今回表示しなくなったのだが真に同慶の至りだ
表示したい時は画面を下にドラッグすればいい
コロンブスのたまご的だがどうして今までこうしなかったんだろうと思う




ロック画面の解除ボタンは元々iPodの物理的なロックボタンを
ソフトウエア的に表現したものだがこれもついに文字だけの表示に変わった
今回のiOS7ではLisa、Mac、iPodの呪縛からiOSが
本格的に離脱しようとしているという意思表示を感じた




例えばアイコンは陰影のないフラットなデザインになった
このことと各所で賛否両論を呼んでいる視差効果は密接に関係があると思う
iPhoneを上下左右に傾けると視差が表現されて壁紙が
奥まったところにありアイコンが手前に浮いているように見える
この視差効果は賛否両論…というよりどちらかというと
否定的意見が多いがこれは単なるおもしろギミックではない
またこれはシャドー効果をキルしたトレードオフだから
そんなにリソースの無駄遣いにもなっていない筈だ




視差効果はアウトラインもシャドーも使わないでアイコンを認識できる方法としてひとつの解だと思う
人の意識の馴れというのは恐ろしいものでアウトラインを使わないUIは太古からあるように錯覚するが
実はMacがアウトラインなしのUIを本格採用し始めたのはほんの10年ちょっと前、OS Xからだ
それ以前はアニメのようなアウトラインアイコンが主流で
OS標準のメニューバーもウインドウもLisa以来のアウトラインで表現していた
OS9時代にアウトラインを使わない初代iTunesが出てきてこの時代両方のUIが混在していた
それをデスクトップで際立たさせるためにシャドー効果がつけられた



このiOS7を起動した時に壁紙が奥まったところにあるように見える「視差効果」だが、どちらかというと
「リソースの無駄遣いのおもしろ効果」
という捉え方が多いようだ。
でも本当にそうだろうか?

GUIというのはもう1984年にMacが発売されて、ウインドウが立体的に重なるUIが初めて商業的に成功して以来、実はあまり進歩していない。

ウインドウを線で囲んでいたものを影をつけて立体感を表現して、アウトラインを止めて漫画っぽかった表現を少しリアルにした…程度の進歩しかしていない。
もうじきMacが発売されて30年になるのに、その間に獲得した進歩はこれだけ…ということになる。

その間に2Dのデスクトップを止めて3Dの立体的ナビゲーションを実現する様々な方法が試されたけど、結局どれも定着しなかった。
(例えば映画ジュラシックパークで自称ギークの女の子が操作する「UNIXのファイルシステム」がそういうものだったが実際のUNIXでああいうファイルシステムが採用された例を聞かない)

3Dナビゲーションはどうやら人間の情報処理能力を超えるらしい。
ならば従来の2Dのデスクトップをせめてもう少しモダンにできないか…というのが今のAppleのテーマなのかもしれない。

OS9までMacは線でアイコンやメニューバー、ウインドウすべてを囲んで表現するUIを採用していたが、OS Xからアウトラインを止めて、色の階調だけでアイコン、ウインドウすべてを表示する方式に変えた。
アイコンも32×32のような小さなものから、128×128ドット(最終的には512×512ドット)という画期的なきれいなものに変えた。

しかしそれでもデスクトップの壁紙の色によってはとても見づらくなった。
そのためにOSXから大きな、そしてリアルな影をOSがレンダリングするようになった。

この効果は当初Windowsユーザから
「リソースの無駄遣い」
と揶揄されたが、WindowsVista、7、8とバージョンを進めるごとに結局Microsoftもこの後追いをしてきた。
LinuxなどのX-Windowの最近の表現もMacそのものだ。

ところがこの影をつけて立体感をつけるという方向を最近本家のApple自体が否定にかかっている。
OS Xがスタートした時に、OKボタンが水色のドロップのようにてかてかして陰影があるAquaインターフェイスに、ちょっとワクワクしたものだ。
ところがOS Xはもう10.8.5までバージョンが進んで、最近のMacのインターフェイスはすっかりフラットになってきている。

Web2.0っぽいWebデザインに大きな影響を与えた、テカテカボタンだが本家のMacのボタンはいまではあまりテカテカもしていないし影もほとんどない。

そして今回のiOS7ではついにテカテカボタンそのものもオブジェクトに影をつけることも止めてしまった。
そのトレードオフがこの視差効果なのだと思う。

人がiPhoneを持っている手は三脚のように固定されているわけではない。
人はジッとしているつもりでも常にその姿勢は常に揺れている。
ならモーションセンサーを利用して、その揺れを検知して揺れに合わせて壁紙が奥まったところにあるように微妙に揺れたら影がなくてもアイコンの立体感を出せる…これが視差効果の意味でiPhoneをぐりぐり傾けて遊ぶためのおもしろギミックではない。
(当然マーブルチョコレートおまけの立体シールを再現したのでもない)

iOSのこの視差効果がいずれはiOSデバイスとして統一されるというMacにどういう風にフィードバックされるのかはわからないけど、iPhone、iPadに関してはこれは面白い考え方だと思う。
Macを手に持ってぐりぐり動かすわけにもいかないし、業界的には完全に失敗した3Dテレビのように眼鏡をかけて立体感を出すとかいう方向だけは絶対止めてほしいと思うが、多分Appleのことだからそこは大丈夫だと思う。





この視差効果には私は注目しているので愛用しようと思っている
ただこういうのに乗り物酔いのように弱い人はいるのでこの効果を切ることはできる
設定「一般」の中の「アクセシビリティ」の中にこの「視差効果を減らす」がある
これをオンにするとほとんどわからないくらいに背景の揺らぎは止まる




あと「アクセシビリティ」の中を見ていたら前から
あったのかどうか定かでないが「補聴器」という機能もあった
補聴器モードでイヤフォンが補聴器になるしBluetoothの
ワイヤレスイヤフォンを購入すれば無線補聴器になる
これは耳が聞こえにくい人にはありがたい機能かもしれない
シームレスに補聴器と電話に移行できる




今回のアップデートで今まで使えていた機能が使えなくなることが
一番危惧されていたことだったが結局アップデートして使えなくなった機能はほとんどない
AirPlayの場所はホームボタン二度押しからスクリーンの上ドラッグのコントロールセンターに移った
という情報を聞いたが開けてみるとここにはAirDropがあるだけでAirPlayがない
「えっ、使えなくなったの?」と一瞬焦ったが…




AirPlayが使えるネットワークの中にいる時だけ表示されるように変わった
外にいる時は見えなくなる仕様だ




AirPlayの中身も表示は変わったが慣れれば問題無い
それぞれ接続できるデバイスが見えていて
AppleTVに対するスクリーンミラーリングも問題無い




ちなみにこのコントロールセンター
ログインしなくてもロック画面からでもアクセスできる
そしてこのロック画面でBluetoothのAirDropのオンオフ、
無線LANのオンオフもコントロールできる




機内モードも同じくログイン前のコントロールセンターでオンオフできる
これは便利なのだが盗まれたiPhoneを機内モードにされると
「iPhoneを探す」機能で所在を見つけることはできないなど
セキュリティ的に脆弱性になりうるという指摘記事も見かけた




そういうことが気になる場合は設定コントロールセンターに入って
「ロック画面でのアクセス」をオフにするという手もある
便利を取るか安全を取るかは各自検討すべし




ログイン画面でアクセスできるのは前はカメラだけだったが
コントロールセンターには他に時計、電卓などにもアクセスできる




もうひとつ追加された機能は懐中電灯
これはシェアウエアを買ったのにAppleがiOSの機能として取り込んでしまった
古くは昆布の例があるようにAppleはサードパーティの機能を
どんどん取り込むのは賛否あるところだ
容量節約のため残念ながら懐中電灯アプリは削除することになったが…




表示が変わったアプリの例をいくつか
Safariのタブは前のサムネールタイプからWindowsVistaみたいなフリップタイプに変わった
下の方にスクロールすると母艦のMacのSafariで今開いているタブをiTunes同期の時に共有している
MacからiPhoneにURLは無線で渡せるということでちょっと便利になった
同時に開けるページ数も増えたのはうれしい




各所で話題になっているフォルダの表示もこんな風に変わった




メールは一括で開封済みにする、あるいは未読に戻すという操作ができるようになった
右上の「編集」をタップする




ここで一括操作したいメールにマークをつけていく
以前のようにいちいち開いてゴミ箱しなくてもタイトルだけで
不要とわかるメールを開かないで捨てることもできるようになった
またマークをタップすると…




またメールを一括で開封済みにするメニューが出てくる
メールをローカルで持てる数もかなり増えたようだし
iPhoneのメールはウイークポイントだったのでここが機能強化されたのはうれしい



2013年9月23日








システムメンテナンスのtips

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iPhone5をiOS7にアップデート〜今回のiOSは表示を中心に大幅に雰囲気が変わった〜レビュー&Tips2

先日iPhone5をiOS7に上げたところなかなか調子が良かったのでiPadもアップデートした。

見た目がすっきりして洗練されたと思う。
全体的に画面が明るい印象になった。
白っぽいベースが増えたからで、これは逆に目が疲れやすく暗い場所ではキツく感じるという声もあった。
そういう場合はスクリーンのカラー反転が便利という記事を以前にも書いた。
暗い場所や直射日光が当たる場所でも目が疲れないようにするスクリーンのカラー反転がなにげに便利〜MacとiPhoneの設定法

白っぽいベースが多いから反転すれば黒っぽいベースに白抜きの表示になる。





iOS7の画面の色調は全体的に白っぽくなった
垢抜けていると思うが暗いところでは目にキツいので
以前紹介したホームボタン3回押しのカラー反転がますます有効になると思う



さて私のようにiPhone5でiOS7にアップした人は、アップデートで動きが重くなるんじゃないかというのがまず気になる点。
しかしこれは全く杞憂だった。

動きは逆に軽くなった気がする。
これもアップデートをお勧めしたい点。

ただ軽くなったといっても、最新ハードに最適化されているのならやはりバッテリーの保ちが心配ではある。
今のところiPhone5でほぼ一日充電なしで保つので、充電器やケーブルは持ち歩いていないが結構ギリギリではある。

そこでバッテリーの保ちを少しでものばす方法を調べてみた。





アプリのバックグラウンドプロセスを終了する方法
iOS6ではホームボタン二度押しで起動中アプリを下のドック位置に表示して
アイコンを長押ししてプロセスを止めるという方法だったがこれも変わった
iOS7では操作はホームボタン二度押しは同じだが出てきたプロセス画面を上にスワイプして飛ばす
ライフハッカーのサイトでは三本指で一気に3つずつ終了させるTipsも紹介されていた




全部止めるとこの通りすっきり画面になる




この方法はバッテリーの保ちを良くするというよりも
メモリを開放して動きを軽くするTipsだと思う
これをやることで内蔵メモリの空き容量が一気に600MB以上になっているのがわかる




iOS7が気に入ったのでiPadも早速アップデートした
iPadの場合このプロセスの表示はジェスチャーでも可能で
5本指で上にスワイプするとこの画面が出る
ピンチでホーム画面に戻る、左右スワイプでアプリ切り替えができる
この切り替えはiPhoneにも取り入れてもらいたい機能だ




上スワイプで早速プロセス表示画面に飛んだ




バッテリーの保ちを良くするにはやはりバックグラウンドで
ネットにつないで通信しているプロセスをできるだけ止めるとか
BluetoothやWi-Fiなどの無線を使っていない時はできるだけ止めるとかが有効だと思う
設定の「一般」のAppのバックグラウンド更新を開けてみるとそういう通信をしているアプリが見える
全部止めてしまうのもひとつの手
自分の使い勝手と相談して決めればいい



ところでこの何をすればバッテリーの持ちを良くできるかを指南してくれるアプリはこちらの記事で紹介されていた。
iPhone5s - 5cに負けたくない! iPhone5でもバッテリーを長持ちさせる工夫 - ライフハッカー[日本版]


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バッテリーマニア
(Freeware for iPhone, iPad)

これはありがちな現在のバッテリーのステータスを表示してくれるだけでなく何をすればどれくらいの時間バッテリー持続時間を増やせるかのマニュアルも表示してくれるアプリ

これはなかなか参考になった。





このアプリは節電でバッテリーの持続時間を徹底的に延ばそうという趣旨のアプリ
よくあるバッテリーの充電量や減り具合を表示するだけでなく
下に何がどれくらいの持続時間を稼げるかを現在のステータスで表示してくれる
例えばWi-Fiを切れば2時間以上バッテリーが長持ちするそうだ
これは聞き捨てならん!




聞き捨てならんと思ったらその項目をタップしてみる
するとこの設定の手順がちゃんと書かれている




下のマニュアルメニューを選択すると
さらにいろいろTipsが書いてあって参考になる




例えばiOS6のメンテナンスの項目に書かれているひとつに
「時刻の自動設定を切る」というのがある
これは業務用機ではよく問題になるがPCではNTPで
ネットに時間を一日に数回取りにいく設定になっている
iPhoneも同じとすると一日に何回かは地下鉄の中だったり
でNTP時刻同期に失敗しているかもしれない
一回の失敗で3回程度リトライしているかもしれないからチリのような節電ではあるが
積もって山となるかもしれないのでこういうことも気にしておくということもある
ただ時計が家にはiPhone一台しかなくて1分以上
狂ったら困るという人はやはりここはオンにしておく




これは他のアプリでもよくある機能だが現在の充電残量で
何をしたら何時間バッテリーが保つかという表示もできる
「詳細」をタップするとそれぞれの用途で使い続けた時の持続時間が出る




Wi-Fiで77%の充電量で約7時間と出た
なかなか悪くない数字だと思う




バッテリーマニア起動中に充電するとこういう表示になる
置き時計にもなるしフル充電までの時間も表示してくれるのが良い




良いのはそれだけではない
バッテリーのチャージ状況をログとして記録して
それでバッテリーの寿命も占ってくれる




充電した日をタップすると詳細な充電状況の記録が表示される




それを元にバッテリー充電の健康チェックもしてくれる
過充電も良くないが空にしておくのも良くない
どうしたらいいか下にアドバイスが出る




ということで先日インストールできなくなったと
書いたアプリもiOS7に上げて無事アップデートできた
App Storeアプリの表示はアップデート記録が残るスタイルに変わったようだ




表示の雰囲気が変わった例をひとつ
音楽プレイヤーのミュージックは黒っぽい表示から白っぽい背景に変わった




歌詞の表示も黒っぽいスモークパネルに白抜き文字だったのが白背景の黒文字に変わった
この変更がiOS7の全体的なデザインの傾向を象徴している




それとiPhoneを横向きにした時に表示されていたCoverFlow風の
アルバムジャケットの表示はタイル状の表示に変わった
CoverFlowはおしゃれだが聴きたいアルバムを選択するという目的では使いやすいとはいえなかった
これもiOS7を象徴する変更だが見た目のおしゃれさよりも実用を優先する考え方になったのかもしれない
またこの変更により表示は格段に軽くなった




先日書くのを忘れていたのだがAirPlayでストリーミング接続中は
AirPlayのカラムには接続先の名前が表示される
まあ書いてなくてもどこにつながっているか普通はわかると思うけど
ホストがたくさんある人はここでも確認できる




iOS7の発表と同時にアプリも30個アップデートがかかってきて
iTunesも新しくなったがAppleTVもファームウェアがアップデートされた
ムービーとホームビデオのディレクトリが完全に分かれたり便利なような不便なような変更も…
みんなiOS7に対応したということらしい




iTunesの表示も見た目は大きく変わってないが微妙に仕様が変わった
iPhoneの同期画面でのアプリのページのスクリーン表示が
複数列並べられて順番の入れ替えとかがやりやすくなった
ムービーのリストの表示も軽くなって全体に使いやすくなった




地味に改良されたのがコンパスのキャリブレーション
前は本体を八の字に回せという指示が出るだけだったが
なかなか正確な方向を指してくれなかった
iOS7から丸い玉を2周円に沿って転がしたら調整完了になる
おかげでコンパスは正確に北を指すようになった
ハードウェアのセンサーは前と一緒だからやはり
キャリブレーションの方法に問題があったようだ




またコンパスには大まかな水準器もついた
真ん中の十字を大きな十字と重ねると大体水平になる
水平にした方が正確な方角を表示できる




コンパスが正確になったから以前は使い物にならなかったマップの
リアルタイム表示が正確に方角も表示できるようになった
前はマップの示す方角に従って歩くととんでもないところに行ってしまったりしたが
マップの使い勝手も向上したのは大変ありがたい



2013年9月24日








システムメンテナンスのtips

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そうだSnapShot使ってみよう〜Time Machineのローカルスナップショット機能は使えるようになったか〜それとオンオフアプリSnapShotKill更新しました

何がきっかけということもないのだが、例によって「教えて」のページを見ていたら
「Windowsにはディスク復元機能があるがMacにはない」
というでたらめな回答をしている人がいて、そんなことないがな、MacにはLion以降「SnapShot」という機能がついているがな…どうしてこの「教えて」の回答者はでたらめばっかり答えるんだろう…とまたお怒りモードになっていた。

それはいいのだが、このSnapShotの機能だが私自身はLion導入直後に「使えない」と判断してオフにしてしまった。
ディスク容量を圧迫するのと、バックアップ中に例えばVMWare Fusionなんか動かしていたらフリーズしたみたいになって動かなくなるのにイライラして、結局オフにしてしまった。
詳細はこちら
スナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?

でもこれは参考にしないでね。
私はWindowsのOSもすべて復元機能はオフにして使う人なので、基本的にこういうモノが好きでないのと、Time Machineでディスク全体のバックアップ取るんだから要らんだろうという思いもあって、こういう設定にしているのだが、このSnapShot自体は面白い機能だしちゃんと使えるなら使ってみたいとは思っていた。

SnapShotが登場して以来、かれこれ二年経つしその間にOSのバージョンだってふたつも進もうとしてるんだから改良されて使える機能になっているんじゃないか?と思い試してみることにした。

それと当時見かけたとあるサイトに
「SnapShotは1〜2GBしかディスクスペースを取らないのでSnapShotを殺せばディスクスペースを節約できるというのは誤解だ」
と書いてあるのを見かけたのだが、これがずっと心に引っかかっていて
「そんなことない筈だ、いつか検証しよう」
と思いながら二年経ってしまったので今ここで解決しておく。


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SnapShotKill
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応

OS10.7用はこちら

ローカルバックアップ機能のSnapShotをオン/オフできるアプリをMountain Lionでも動くようにコンパイルし直しました。

こちらの記事にも書いたがSnapShotを殺したい時にはTerminalを起動してコマンドを打てば簡単にオフにできる。
またオンにするコマンドもこちらで紹介している。
スナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?

でもTerminalを起動するのはいやだという人向けに、@kaoru_ariさんに書いていただいたスクリプトをコンパイルしてアプリ化したのがこのSnapShotKill

使い方は簡単で起動するとrootのパスワードを要求されるので、タイプしてOKを押せばSnapShotは無効になる。
もう一度有効にしたい時にはSnapShotKillを起動してパスワードをタイプすればOK。

このアプリがMountain Lion以降動かなくなっていたので、Mountain LionLion向けにコンパイルし直した。

このアプリを使うメリットとしてSnapShotをオンオフできるだけでなく、SnapShotのバックアップを削除することもできる。
詳細は以下。





SnapShotを止めたい時にはSnapShotKillを起動する
「killします」と書いてあるのを確認してパスワードを入力してOKボタンクリック
これでSnapShotは止まる




もう一度SnapShotKillを起動すると「復帰します」と書いてあるはず
復帰したい場合はやはりパスワードを入れてOKボタンをクリック




ところでSnapShotのバックアップは不可視領域の
/Volumes/MobileBackups/Backups.backupdb/localhostの中にある




ここにバックアップを取った日付時間のフォルダが次々とできていく




Time Machineに入るとこの日付時間フォルダが白いメモリで見えている
これがローカルスナップショットの仕組みだがディスクスペースを
確保するためにこのフォルダをGUIで削除なんて絶対してはいけない
これはファイルの実体ではなくハードリンクなので実体ファイルはさらに見えない領域に隠されている
無理に削除すると実体ファイルが削除できなくなって逆に泥沼にハマる
後述するがバックアップ削除はSnapShotKillで可能



さて、SnapShotを使ってやりたいことはふたつ。
VMWare Fusionを起動してSnapShotのバックアップが始まると重くならないか、
SnapShotのバックアップは本当に2GBを越えることがないか…

いろいろ条件を変えて検証してみたが結論からいうとSnapShotはやはりバックアップをクリーンナップしている時は重くなる。
そしてバックアップは2GBどころか10GBだって軽く越えることがある。
ただしそれがディスクの容量を圧迫して有害かどうかはビミョーとうところ。
詳細は以下の通り。





SnapShotを有効にしてVMWare FusionでWindows7を起動してみる
普段は全く問題はないのだがWindowsUpdateがかかったタイミングで
SnapShotのバックアップ、クリーンナップがかかるとさすがに重くなる
FinalCut Proとか負荷の大きいアプリでレンダリングなどの
作業することが多い人はやはりSnapShotは切っておくべきだと感じた




もうひとつの課題はVMware Fusionなどの仮想マシンに使われるSparsbundleなどの
ディスクイメージはゲストOSを稼働するたびに全体が更新されるので例えば50GBの
Windows7を起動するたびに50GBのバックアップを取るのではないかという疑問
空き容量109GBからテストを開始してみた




ところが予想に反してバックアップは3GB程度
ディスクイメージでも差分ファイルとしてバックアップできるのかここは予想外だった
SnapShotは使えるといううれしい誤解だったわけだが




それではディスクイメージではなく実体のある20GB程度のファイルを削除、追加したらどうなるか…
早速SnapShotは24時間を過ぎなくても過去のバックアップを間引きし始めた
これがどれくらいで始まるかはディスクの空き容量によるのだろうが100GB空きがあるから
100GB使い切る寸前までバックアップを取るということはしないようだ




でSnapShotの容量はどれくらいに制限されているのかは不明だったが
1〜3GBしか容量を取らないというのはウソだった
少なくとも10GB程度はバックアップを取っていく




段階的に大容量のメディアファイルを削除・追加したところ11.6GBのバックアアプができた




面白いのは「このMacについて」の詳細で見るとディスク空き容量は98GBで
バックアップは11GBを越えているがFinderMenu Metersで見ると
空き容量は109GBに戻っておりバックアップが計算に入っていない
こういう不一致が起きるのは「バックアップは空き容量が必要になったらいつでも消すので
空き容量に加算してもかまわないよ」
という柔軟なルールになっているためかもしれない
しかしこれはこれでディスクの断片化の原因にならないかという別の問題を連想させる




実際不可視領域を直接確認するとバックアップは消えているわけではないことが確認できる
そのまま時間が経過すればTime Machineのルール通り24時間までは1時間おきにバックアップを取る
それが過ぎたら過去のバックアップを段々間引きしていくという動きをする




SnapShotKillを使って一度SnapShotを無効にしすぐに有効にすると
このバックアップはきれいにクリーンナップされてバックアップは8MBに激減した




SnapShotKillを使うとバックアップは最新のものひとつだけになって古いものは削除される



結論からいうとSnapShotはディスク容量を1〜3GB以上は食わないというのは見かけ上は正しいが、実際は違うということだ。
そしてディスクスペースを占拠している以上空き容量が少ない時に大容量ファイルの書き込み、削除を繰り返すと断片化の原因になる可能性はゼロではない。

ただかなり早期に閾値を越えたバックアップは削除する仕様になっているようなので神経質になる必要はないかもしれない。
ディスクの空き容量が増えない…とかが気になる人はSnapShotはオフに。
気にしない人、ビデオレンダリングなどで大容量高負荷の作業を長時間やらない人はSnapShotオンでも良いのではないかと感じた。

特にMacBook Proなどのモバイルユーザなら、間違えて削除してしまったファイルが外付けハードディスクがなくても取り戻せるかもしれないというメリットは計り知れない。
SnapShotは使えると感じたので、しばらくオンで運用してみようと思う。




2013年10月7日



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そうだSnapShot使ってみよう〜Time Machineのローカルスナップショット機能の正体見破ったり!〜相変わらずの持病もありProcessRenicerでnice値を変更してみた

先日Macのローカルディスクに1時間おきにTime Machine方式のバックアップを作るローカルスナップショットを試してみようという記事を書いた。

結果は概ね良好なのだが、やはりSnapShotの持病が出た。
こういうことだ。

このサイトのイメージフォルダは最近ズボラをしているせいで、新しいホルダを作っていない。
ひとつのフォルダに8000もjpegイメージが入っている。
こういう大量のファイルが入っているフォルダや、例えばiTunesライブラリのようなフォルダを表示したままでTime Machine画面の中で日付を移動すると、Macの冷却ファンが最高回転になって画面から出られなくなる。

この時にアクティビティモニターでチェックするとmtmfsと時々mtmd、QuickLookSatelliteというプロセスがフルアップしている。
これを強制終了すれば収まるのだが、上記の操作をすると100%また再発する。

Time Machineの画面でこれが起きるとしばらく出られなくなることがあるので、このプロセスの優先順位を下げるnice値編集アプリを試した。





スナップショットを有効にしていてかつて問題を感じた持病が再発した
mtmfsというプロセスがフルアップして冷却ファンが最高回転のままになってしまった




その問題は以下の手順で100%再発する
Time Machine画面に入って数千のファイルが入っているフォルダを表示する
iTunesライブラリとかでも起きる




その状態のまま過去に戻ったり最近のバックアップに移動したりすると
冷却ファンがすごい音を立てて回り始める




これがひどいとTime Machine画面から出るのに数十分待たないといけなくなる
待ってアクティビティモニターを起動するとmtmfsというプロセスがフルアップしている
時々mtmdやQuickLookSatellite-legacyというプロセスも一緒に踊り回っている
数十分待たないと止まらないこともあるが待っていればいつか必ず止まる
しかし待っていられない場合はアクティビティモニターで強制終了することになる

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ProcessRenicer
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

プロセスの優先順位を決定するnice値をGUIで変更するアプリ。

作者サイトによると開発終了だが今のところ最新環境のMountain Lionでも動く。

nice値とはプロセスにそれぞれ設定された数字で、デフォルトはゼロ。
-20から+20までの数字が設定できる。
数字は大きいほど優先順位は低い。
数字は起動ごとの一回きりの設定とパーマネントの設定ができるが、とりあえずこのアプリが変更できるのはテンポラリーのnice値だ。

これで例のmtmfsなどのnce値を下げてみた。
結果は思わしくない。
というかこの開発終了のアプリはちゃんと動作したのでその結果は良好だったが、nice値を下げても逆に上げても上記のフルアップは再現した。





ProcessRenicerはプロセスのnice値を変更できるアプリ
こういう変更はTerminalでコマンドを使ってやるのが普通だがこのアプリはGUIで変更できる




その方法は簡単でリストで変更したいプロセスを選択して左上のReniceボタンをクリックする
すると上からスライダが出てくるのでこれを動かして-20〜+20の範囲で変更できる




その過程でこういうシステムに関するプロセスはパスワードを要求される




nice値が変更された状態
nice値の変更は成功したが結論からいうとnice値を
変更しても上記スナップショットのフルアップは起こる
これはこの機能のバグなのかもしれない
Time Machine画面でやたらファイル数が多いフォルダを表示しなければ
問題はないので操作で気をつけるという考え方はありかも
元々非常用だし画面に入らなければ起こらないのだから「気にしない」が最大の対策か



2013年10月7日



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そうだSnapShot使ってみよう〜解決編:Time Machineに入ったらCPUフルアップしてファンがブン回る問題を解決〜要するにTime Machineに入らなきゃいいのよ〜BackupLoupe導入

さてLion導入時に
「OSが重くなる」
という理由で速攻オフにしてしまったローカルスナップショット、オフにするための専用アプリまで作って配付しているくせに、今になって突然
「ローカルスナップショット使ってみたくなった〜っ」
とかわがままほざいている冒険譚もついに終章「解決編」へとなだれ込む。

前回Time Machineの画面に入ってローカルスナップショットを表示すると特定のプロセスがフルアップして、冷却ファンが最高回転、しばらくどこもクリックできなくなるという問題が起きることを書いた。

観察しているとこれが起きる条件は、Time Machine画面に入って数百以上ファイルやフォルダが入っているディレクトリを表示したまま、過去の日付に戻ったり移動する時。 それ以外はスナップショットのバックアップを取っている時も大して負荷にはなっていない。
やはり二年経ってスナップショットも改良されたということなのか。

でも、Time Machine方式でローカルディスクにもバックアップを作るのはいいけど、それを開いて取り出そうとすると、フリーズ様に固まってしまうのでは使い物にならないではないか…というのもその通りなんだよなぁ。
特に消してはいけないファイルを削除してしまって、焦っている時にTime Machineに入って固まってしまって苛ついて強制再起動したらバックアップが消えてしまった…なんてことになったら話にならない。
(さもあったことのように書いているが…実際にあった話である…他人のことのように書いているが…自分のことである)

そこでツイッターで@JiaYueさんから情報をもらった。
BackupLoupeというアプリがある。
これがなかなか使えるようなので、もう少し継続してテストすることにした。

要するに
「パンがないならケーキを食べればいいのよ」
Time Machineに入ったらシステムがフルアップするなら、入らなければいいのよ。」
「ケーキをお食べ」
はい、おっしゃる通りです。
しかも結果は思ったより良好です。





ローカルスナップショットがアクティブな状態でTime Machineに入って
ファイル数数百のフォルダを開いたまま過去に戻るとmtmfsというプロセスが
フルアップしてファン最高回転、OSも操作できなくなってしまう問題が起きていた




そこでスナップショットを実用で使うために復元ファイルをFinderで取りだす手順をテストした
MainMenuを使って不可視ファイルをを表示する設定にする




そして/Volumes/MobileBackups/Backups.backupdb/localhost
中に入って必要なファイルをドラッグアンドドロップで取り出す
はい、すごい原始的な方法です…




しかしこれをやっている間もやはりmtmfsはフルアップしている
勿論Time Machineで過去の履歴をぐりぐりやるのに比べたら
遥かにマシなので実用の範囲内なのだが要はスナップショットの
ファイルシステムをいじっている限り必ずこれはフルアップしている
nice値変更も効果は無かったしこの件ここで迷宮入りかと思ったら思わぬ情報をいただいた

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BackupLoupe
(Shareware)>
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応

Time Machineのバックアップの中身をブラウズしたりファイルを探したりそこから復元したりTime Machine画面に入らないでできるアプリ

これはスナップショット専用というわけではなくTime Machineのバックアップ全体をブラウズできるバックアップブラウザなのだが、私から見るとこの問題を解決するためにあるようなおあつらえ向きのアプリだった。

ローカルスナップショットのバックアップの中身をTime Machine画面に入らずに見たり探したり復元できるというのが重要で、Time Machine画面も開かないし/Volumes/MobileBackups/Backups.backupdb/localhostを直接開いたりもしないのでOSは別にフルアップしたりしない。

ファイルの復元の手順はTime Machineと変わらない。
Time Machine画面が重くて使い物にならないならTime Machine画面に入らなければいいのだ。
コロンブスのたまご的展開かな。

シェアウエアなんだけど、ライセンスはドネーションウエアのような緩やかなものだったので、誰でも試してみることはできる。

情報をいただいた@JiaYueさんありがとうございます。





BackupLoupeを起動すると早速Time Machineのバックアップを探しにいく




過去のバックアップのリストが表示される
これがTime Machine画面のあの右側の日付時間のメモリ
見たいものを選んでスキャンをかける
この必要なものしか読み込まないというのが重要で
だからフルアップしたまま止まらなくなったりもしない




カラム方式のファイルブラウザはFinderと同じ扱い
表示はTime Machineのようにすべてのファイルをハードリンクで
表示するわけではなく変更がかかったファイルだけ表示される
だから軽いのだがいつ変更したか思い出せない時には探しまわることになる
目的のファイルを見つけたらRevealボタンでFinderに表示できる




ざっくりとそれがある/Volumes/MobileBackups/Backups.backupdb/localhostの中の
ディレクトリを開いてくれるので数百ファイルがある時はちょっと探しまわらないといけないが
いい点は直接ここを開くのと違って例のプロセスがフルアップしないということか




用のあるファイルがどこにあるか分からない場合はFindボタンで検索することもできる
なんだか日本語は通らないっぽいが検索は非常に早い




Infoボタンでファイルの情報を見ることもできる




またFnderで取りだすのではなく直接もとあったディレクトリに復元することもできる
ツールバーのRestoreボタンを押すと復元先を確認してくる
Restoreで削除したファイルも元の場所に戻ってくる




このBackupLoupeを使っていてスナップショットの動作が分かってきた
VMware FusionでWindows7を起動したところバーチャルマシンのディスクイメージを丸ごと
バックアップしているわけではなくその中身をマウントして差分をバックアップしている
左のスナップショットバックアップの総合計は90GBを越えているが
「このMacについて」でみるとバックアップの総量は200MB程度
このようにしてバックアップが大きくなり過ぎないようにしているようだ
ただ先日の20GBを越えるビデオファイルの削除更新は差分というわけにはいかないので
古いバックアップはやはりどんどん消していくようだ



2013年10月8日








システムメンテナンスのtips

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OS10.8.5追加アップデートでOSのカーネルそのものがFinderで見えてしまう不具合〜可視属性を変更できるアプリで修正

これはヴェアダルさんのサイトで知ったネタ。
「OS X v10.8.5 追加アップデート 1.0」を適用すると「mach_kernel」が丸見えになってしまう不具合が発生します - Macの手書き説明書

OS10.8.5は最近のMountain Lionの累積の不具合を修正したバグフィックス版のアップデートだったが、そのアップデート自体に新たなバグがあった。
それでその追加バグフィックスのパッチアップデートが先日配布されたが、これを当てるとFinderでなんとOSのカーネル本体が普通に見えてしまう。

見えても別にどうってことないがうっかり削除したりすると、OSが起動できなくなるから注意が必要だ。
特にマルチユーザで使っているMacは管理権を持っていないユーザにもすべて見えてしまう。
情けないミスだと思う。





OS10.8.5追加アップデートをかけると起動ボリュームの
最初の階層に「mach_kaernel」というファイルが見えている
「なんだこれ…ゴミなら掃除しよう…」なんて思わないことだ
(root権限がないと削除はできないが)
やってしまうとOSインストールし直しになる



次のアップデートで修正はされるだろうけど、とりあえずマルチユーザのMacの管理者はこのカーネル本体が見えないようにしておいた方がいいと思う。
その方法はヴェアダルさんのサイトに書いてあって、簡単なコマンドだからやってみればいいと思うが、Terminalを使いたくないという人は以下のアプリが使える。


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invisibliX
(Freeware)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応

ウインドウにドロップしたファイルの可視属性、ロックを手軽に変更するアプリ。

使い方は簡単でまさにドロップしてチェックを入れたり外したり…
mach_kernelのようなシステムファイルの場合は変更時にパスワードを要求される。

設定からメニューバー常駐アプリにもできる。
メニューバーから不可視ファイルを探したり、Finderに不可視ファイルを表示するようにしたりも可能。

可視属性を変更するのにTerminalを使いたくないという人は、これで変更可能





invisibliXを起動すると警告画面の次がこのシンプルなウインドウ




ここに可視属性を変更したいファイルをドロップする
可視属性のチェックボックスを入れるとmach_kernelのような
システムファイルの場合パスワードを要求される




変更が確定すれば次回ウインドウを開いてもチェックが残っている
この状態なら通常のFinderでは見えない




Finderで可視属性を確認
無事mach_kernelは見えなくなっている
マルチユーザのMacを管理している人はやっておいた方がいいと思う




ファイルメニューからFinderで不可視ファイルも表示するようにも変更できる




こちらのメニューはinvisibliXから不可視ファイルを探して選択できる




設定でこちらにチェックを入れるとメニューバーアプリにもなる




メニューバーに常駐して不可視ファイルを探したりFinderに表示させたりの変更が可能になる



2013年10月7日













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青木さやか