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OSXのtips1-12

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
システムメンテナンスのtips

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最近のWindowsOS運用記録あれこれ〜小ネタ集

最近、Windowsを使って作業することが多かったので、その過程でいくつか。
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Wincloneで修復したボリュームは断片化もそのまま再現

最近こちらの記事でも取り上げたが、BootCampのWindowsXPの環境をWincloneを使って修復した。
Wincloneを使ってスノレパ環境で初めてのVMWare上のWindowsXPの修復にトライした

Windowsの環境がどうにもならないくらい重くなっていたからで、結果からいうと成果半分というところ。

VMWare Fusion上でWindowsXPを起動させてからもずっと重いままだった症状はやや軽減された気がする。
完全に起動してしまえば軽快に動くときもある。

しかし起動するまでにやはりかなり時間がかかるとか、その間Mac側の動作も遅くなるとかの問題は改善されない。

それでもWindowsは実用的に動くようになったのだが、ふと気になってディスクデフラグツールをかけてみた。
すると結構な量の断片化が検出された。

ここで思い出したのだが、Wincloneはディスクイメージからの鏡のような復元であり、鏡のようなということは当時の元のシステムボリュームに断片化があれば、その通りに断片化も再現されるという話だった。
図らずも今回それは事実だということを身を以て証明してしまった。

この話から教訓を得るとするならば、バックアップのディスクイメージはシステムをインストールしたらできるだけ速くとれということだ。




先日Wincloneを使って復元したWindowsXPの環境の
状態が気になったのでディスクデフラグツールをかけてみた
すると案の定かなりの量の断片化が検出された
Wincloneに限らずディスクイメージからの復元は断片化もそのまま再現するということだ




断片化を解消したところかなりの修復件数だった
おかげで気持ちシステムが軽くなった気がする
デフラグ信者になったということはオレもドザになってきたということだろうか?




さらに余談だがVMWare Fusionのアップデートが久しぶりにかかってきた
私はまだVMWare Fusion2を使っているのだがもう時代はかなり前から3に移行している
なのでアップデートはもう出ないのかと思っていたらここでv2.0.8がかかってきた
セキュリティアップデートの類いかもしれないがマカフィーユーザには
もう1年ライセンスが伸びていいかもしれない
例の起動に時間がかかる問題が改善されるかと期待したが変化は無いようだ

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Windowsで誰にものぞかれない隠しフォルダを作成する

これは最近こちらで知ったWindowsの環境に他人にのぞかれないフォルダを作るというTips
パスワードつき隠しフォルダを簡単に作る方法 - ライフハッカー[日本版]

方法は以下の方法でバッチコマンド(Windowsのターミナルにあたるコマンドプロンプトで実行するコマンドスクリプトのことをWindowsではバッチというが、それをファイル化したもの)をBATファイルにする。

それを特定のフォルダで実行するとそこに作られたフォルダは消えて、最初に作成者が設定したパスワードがないと表示できなくなるというもの。

手順は以下の通り
1)Windowsのデスクトップかマイドキュメントかどこでもいいが、隠したいファイルを置く場所に新規でフォルダを作る
2)そこに右クリックから新規テキストを作成
3)このテキストを開いて以下のテキストをコピペする


cls
@ECHO OFF
title Folder Private
if EXIST "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" goto UNLOCK
if NOT EXIST Private goto MDLOCKER
:CONFIRM
echo Are you sure you want to lock the folder(Y/N)
set/p "cho=>"
if %cho%==Y goto LOCK
if %cho%==y goto LOCK
if %cho%==n goto END
if %cho%==N goto END
echo Invalid choice.
goto CONFIRM
:LOCK
ren Private "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}"
attrib +h +s "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}"
echo Folder locked
goto End
:UNLOCK
echo Enter password to unlock folder
set/p "pass=>"
if NOT %pass%== PASSWORD_GOES_HERE goto FAIL
attrib -h -s "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}"
ren "Control Panel.{21EC2020-3AEA-1069-A2DD-08002B30309D}" Private
echo Folder Unlocked successfully
goto End
:FAIL
echo Invalid password
goto end
:MDLOCKER
md Private
echo Private created successfully
goto End
:End/
4)このテキストの「PASSWORD_GOES_HERE」のところに上書きして自分の任意のパスワードを書き込む
5)保存したテキストの拡張子を.TXTから.BATに変更する
システムから「変更すると開けなくなる可能性がある」というアラートが出るが気にしないで実行
6)保存したBATファイルをクリックすると「Private」という名前のフォルダが新たに生成される
7)このフォルダに守秘義務のかかった書類、あるいはムフフ系の画像など好きな物を放り込む
8)もう一度.BATファイルをクリックするとコマンドプロンプトが現れて「フォルダに鍵をかけてもいいのかY/N」と聞いてくるのでYをタイプしてENTER
9)すると「Private」フォルダが消える
10)フォルダを表示したい時にはもう一度.BATファイルをクリックする
11)またコマンドプロンプトが起動してきてパスワードを要求される
パスワードを入力すると消えたフォルダがまた現れる





手順をキャプチャーでおさらい
好きな場所に好きな名前のフォルダを作成




このフォルダを開いて余白上で右クリック
「テキストドキュメント」を新規作成する




このテキストを開いて上記のバッチコマンドをコピペする
「PASSWORD_GOES_HERE」のところに自分の任意のパスワードを上書きする




保存したテキストの拡張子を「.TXT」から「.BAT」に書き換える
システムから「そんなことしていいんかい?」というアラートが出るが気にしないで実行




.BATファイルに変わるとアイコンがこういう歯車アイコンに変わる




このバッチファイルをクリックすると「Private」という新規のフォルダが生成される
消えるのはこのフォルダの方になる




この「Private」の中に隠したい物を入れておく




再びバッチファイルをクリックするとコマンドプロンプト
(Windows環境のTerminalという理解でいい筈)が起動してきて
「そのフォルダにロックをかけてもいいのか?」と聞いてくる
問題なければ「Y」キーを叩く




すると「Private」フォルダが消える




もう一度表示したい時にはまたバッチファイルをクリックする
すると「パスワードを入力せよ」というプロンプトが現れる




例の「PASSWORD_GOES_HERE」のところに上書きしたパスワードを入力




すると消えた「Private」フォルダが再び現れる


この方法は検証したところ、Windowsのフォルダオプションの「不可視ファイルやフォルダを表示する」や「保護されたシステムオペレーティングファイルを表示する」設定にしても表示することができなかったので、Windowsだけのネットワーク上で誰にも見られないフォルダを作って機密を守るとか、個人のPC の情報を守るとかの場合は非常に安全性が高い。

しかしWindows以外の、例えばMacとかLinuxとかのOSが入っている混成ネットワークの場合はこの隠しフォルダはほとんど機密性がない。





問題のWindows隠しフォルダをMac側から覗くとこの通り
パスワードも何も必要なく普通に中身が見えてしまっている
ネットワーク上にこういう隠しフォルダを置くならMacやLinuxなどの
異なるOS環境の端末が接続する可能性がないことを確認した方がいい




しかも例のバッチファイルはMacにコピーすると
Quicklookで難なく中身を見ることができてしまう
つまりこのTipsを知っているMacユーザにかかると
パスワードもチョンバレになってしまうということだ

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Ghost Sphere
(Shareware)
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

同じことをMacでやろうと思うならこのGhost Sphereがお薦めだ。

これは前にも取り上げたがMacの任意のディレクトリを不可視にしたり、プロ版にレジストリしたら暗号化ディスクイメージにしたりできる。

不可視にする原理はフォルダ名の頭に「.」をつけるという方法でFinderから見えなくする。
この方法ならネットワーク上のWindowsからも見えないので、Windows環境のみ不可視になるバッチファイルよりは機密性は高いといえる。
問題点はGhost SphereはMac版しかないという点と、この方法で隠したフォルダは例えばTerminal
ls -a
なんてコマンドを打つと難なく見えるという点か。
というよりどんな環境からも見えないように隠すなんてこと自体が土台不可能なのだが、MacとWindowsという世界で使われている大部分のクライアントOSから隠せるなら、一般的には利用価値は高いと思う。

不可視になっているフォルダは管理権で中は見ることができないように設定されている。
これもrootのパスワードを知っている相手なら開けられてしまうが、バッチファイルをのぞけばパスワードが見えるというものでもないので、これもやや安全度は高い。





Ghost Sphereを起動する時にパスワードを要求される
これは管理者のパスワードだが初回起動のみ
「不可視フォルダを開く時のパスワード」の設定も要求される
これは管理用パスワードとは別でもかまわない




下のボタンの「+」「−」で隠すフォルダを登録、太陽アイコンボタンは
隠したフォルダを「表示」、これが三日月アイコンに変わっている時は「隠す」
上のチェック欄の一番左は「起動時にフォルダを表示(隠す)」のチェック




このアプリはシェアウエアだが隠すだけなら無料でも機能制限なしに使える
この「10秒待て」のデモ表示が出るだけの差だ




Finderに「不可視ファイルを表示させる」変更をするとこの通り隠したフォルダは見える
一応管理権で守られているが




管理者ならこのフォルダを開くことができるのでこれも万全ではない




それでも同じボリュームをWindowsから見れば一応隠されていて見えない

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Autorunよけのファイルを外付けボリュームに自動生成するバッチファイル

そういえば昨年Autorun系のウイルスが猛威を振るったが、これの対処策として外付けボリュームに細工する方法を紹介した。詳細こちらの記事。
ウイルス騒ぎって子供の頃の颱風みたいにちょっとワクワク・・・(不謹慎)〜autorun.infまたはW32.Gammima.AGM/対策

Autorun系のウイルスというのは、Windowsの「AUTORUN」機能を悪用して自らのコピーをシステムの中にバラまくというワームの感染手順が特徴で、リンク先のように最初はオンラインゲームのパスワードを盗むGammimaというような他愛のないウイルスが始まりだったが、これがあまりにも成功したので他のワーム作者も一斉にこの手法をマネしてさらに凶悪なワームにこのAutorun感染能力を追加するということが昨年から今年にかけて大流行し膨大な数の亜種が発生した。

ピーク時には一日1000件以上の新種ウイルスのパターンファイルが発行されていたから、これはこの方法がいかにウイルス作者に普通の方法になったか、そしてこれがいかに模倣するには簡単な方法かということの証だと思う。

このAutorun系のウイルスは多くの場合、USBメモリが感染の媒介になった。
だからこれが一番の注意点なのだが、本当はUSBメモリだけでなく外付けハードディスクとかCD-R、DVD-R、SDカードとか、iPodとかあらゆる種類のリムーバブルメディアが感染の媒介になる。

対策としてウイルスがこうしたメディアに侵入する時に必ず生成するファイルと同じ名前の空フォルダを作っておけばいい。
この時にWindowsの上書き禁止の「nokill.」ファイルを中に生成しておけばいい。
そうするとワームがそのメディアに侵入できないし、かいくぐって侵入できたとしてもエクスプロイトがアクティブにならないから勝手に感染されてメディアもパソコンもぼろぼろということは防げる。

この感染防止ファイルをワンクリックで、外付けメディアにバラまくバッチファイルをWindows専門の同僚に作っていただいた。
それをここに公開するので、使用する時は同じような手順で、これをテキストにコピペ、拡張子を「.BAT」に変更すれば 以下コマンドプロンプトに従って一気に処理できる。

これでAutorun系のウイルスの被害はかなり防げる筈だ。
USBメディアに散らばったダミーフォルダを一カ所のフォルダにまとめたりというような移動をしないことをユーザに徹底すること。
ダミーファイルを移動してしまうと、この対策は全く無意味になる。
使用に当たっての注意点はこれくらいか。



@echo off 
echo リムーバブルドライブに「autorun.inf」関係のダミーファイルを設置します。
set /p DRV="リムーバブルディスクのドライブレターを入力してください(例: D または d) >"
%DRV%:

label %DRV%: %USR%

cd¥
md Autorun.inf
attrib +H autorun.inf
cd autorun.inf
md nokill..¥

cd¥
md 8ot8y86.exe
attrib +H 8ot8y86.exe
cd 8ot8y86.exe
md nokill..¥

cd¥
md 6hbb9d1d.com
attrib +H 6hbb9d1d.com
cd 6hbb9d1d.com
md nokill..¥

cd¥
md 2yeyce82.exe
attrib +H 2yeyce82.exe
cd 2yeyce82.exe
md nokill..¥

cd¥
md 3g08.bat
attrib +H 3g08.bat
cd 3g08.bat
md nokill..¥

cd¥
md 3o32.bat
attrib +H 3o32.bat
cd 3o32.bat
md nokill..¥

cd¥
md 8e9gmih.bat
attrib +H 8e9gmih.bat
cd 8e9gmih.bat
md nokill..¥

cd¥
md 9rhtx.bat
attrib +H 9rhtx.bat
cd 9rhtx.bat
md nokill..¥

cd¥
md a0fr.bat
attrib +H a0fr.bat
cd a0fr.bat
md nokill..¥

cd¥
md agtlh8e.com
attrib +H agtlh8e.com
cd agtlh8e.com
md nokill..¥

cd¥
md as.bat
attrib +H as.bat
cd as.bat
md nokill..¥

cd¥
md bm.bat
attrib +H bm.bat
cd bm.bat
md nokill..¥

cd¥
md eipctcc.bat
attrib +H eipctcc.bat
cd eipctcc.bat
md nokill..¥

cd¥
md fudtnmje.bat
attrib +H fudtnmje.bat
cd fudtnmje.bat
md nokill..¥

cd¥
md o0s.cmd
attrib +H o0s.cmd
cd o0s.cmd
md nokill..¥

cd¥
md pq1o2ga.cmd
attrib +H pq1o2ga.cmd
cd pq1o2ga.cmd
md nokill..¥

cd¥
md q83iwmgf.bat
attrib +H q83iwmgf.bat
cd q83iwmgf.bat
md nokill..¥

cd¥
md uevr.cmd
attrib +H uevr.cmd
cd uevr.cmd
md nokill..¥

echo %DRV%ドライブにautorun.infのダミーファイルを設置しました。
echo.
pause
exit




上記テキストをWindows環境でテキストドキュメントにコピペ、
拡張子を「.BAT」に変更してバッチファイルを作る
この時に¥マークはエスケープできていないのでWindowsの方で
バックスラッシュに書き換えること(日本語環境だと英数の¥マークかも)
またコマンド案内の日本語も化けているかもしれないからその場合は打ち直してもらいたい




このバッチを実行するとUSBメモリや外付けハードディスクのなかに
「AUTORUN.INF」等のダミーフォルダが生成されその中身に
上書き禁止の「nokill.」が生成されるので多くの場合Autorun系のウイルスは侵入できない
よしんばペイロードを侵入させることができても引き金の「AUTORUN.INF」
上書きできないので少なくとも自動感染はできない筈だ
ただし「片付け」とかいってこれらのダミーファイルを
一つのフォルダにまとめてたりされるとこの対策は無意味になる
ウイルス対策は「バカ対策」にはならないということだ

ネットワーク管理者に役立ちそうな情報を追加すると、このボリューム名に必ずユーザの名前をつけるとかして、端末のウイルス対策ソフトに外付けボリュームを自動スキャンする機能を設定しておけば、誰がUSB等を差したか特定できて、ウイルス感染が起きた時に、感染経路が特定できたりする。
これは対策上結構、有効な方法だった。

一律にUSBメモリを禁止してしまえば話は速いのだが、これはどこの職場でも必ず抵抗がある筈だからこういう対策も有効だった。

バッチつながりでちょっと思い出したので書いておく。




2010年12月5日








システムメンテナンスのtips

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PRAMの設定を変更する

先日ネットを徘徊していたら面白いページを見つけた。
靴紐の通り方ーBootROM

こちらも古いページで、しかも一時無くなっていたらしいが別の方がサルベージしてネットにおいてくれたそうで、その方のページも更新が止まってからかなり時間が経つ。
OSXの成立をその根本的な仕組みから説き起こしてくれているかなり貴重なページで、もともとOSフェチな私は夢中で読んでしまったが、最近こういう大元のrootの解説はとんと見かけなくなってwebアプリケーションのようなものが当節は流行で、ヲジサンはついていけない。
こうしてwebも世代交代、淘汰が進んで行くのかもしれない…なんていう愚痴はどうでもいい。

ここで面白いのは、PRAMってなんじゃということを、しっかり解説しておられることだ。

昔からのMacユーザはもう「PRAMクリア」というのは呪文のように馴染みがある。
かつてはMacが調子悪くなったら最初に試みるのはPRAMクリアだった。
ところでPRAMクリアって一体何ですか?という質問に対してMacユーザから
「なるほど」
と思える答えをもらったことが無い。
なんだか
「RAMの前のプライマリRAMというのがあって、これが壊れるとMacは調子悪くなるのだよ。だからクリアして元に戻すのだよ」
というような説明が多くて、上記の解説を読むと間違いではないのだが何だか分かったような分からない説明だった。
PRAMってWindowsのBIOSのようなもんだろうかと漠然と理解していた。

それはともかくそのPRAMというのは実はいろいろいじれるのだということをここで初めて知った。

例えばTerminal
sudo nvram boot-args="-s"
というようなコマンドを打つと再起動した時に、コマンド+Sキーを押し続けなくてもシングルユーザモードに入れる。
SUMだがこれで本来のUNIXのCUIマシンになるわけだ。





Terminalsudo nvram boot-args="-s"というコマンドを打ってenter
パスワードを求められるが入れてEnterすると・・・何も起こらない
しかしここで再起動すると何もしなくてもシングルユーザモードに
入ってfsckやり放題・・・って注意があるからよく読んでからやること


これでSUMでfsck等必要なことをやると、通常は
reboot
と打てばGUIのMacOSに戻れる。
ところがこのコマンドを打った後だと何回rebootしてもシングルユーザモードに入ってしまいGUIに戻ることができない。
GUIに戻る方法を確認してからこのコマンドは試すべきだ。
そうしないと、一生抜け出せなくなる。
そんな間抜けな奴オランで・・・とツッコミを入れましたね、そこのあなた。
それがいるんです、私がそんな間抜けな奴です。

ということで出先でGUIに戻れなくなってしまい、何回再起動してもシングルユーザモードに入ってしまう。
ネットで抜け出し方を調べようにもシングルユーザモードではネットをみることができない。
ヤバ!
という緊急事態にも慌てず騒がずoptionキーを押しながら起動して、起動ボリュームを選択して起動する手順でBootCampのWindowsXPから起動して、Windows環境で調べてみました。
あってよかったね、BootCamp、Windows・・・┐(#≧ェ≦)┌

元に戻れないのは当たり前で
sudo nvram boot-args=
というコマンドは起動の度にOpen Firmwareがどういう振る舞いをするかをPRAMに書き込むコマンドで
sudo nvram boot-args="-s"
とsの引数を打ち込むとそれ以降は必ずシングルユーザモードで起動するという振る舞いをせよPRAMに書き込まれる。

何度再起動しても元に戻れないのだ。
何でもかんでも元に戻す方法を調べないで、後先考えずにやたらTerminalに入れて試すなということだ。


PRAMのセッティングを元に戻すコマンドは
sudo nvram boot-args=""

これの応用でVerboseモードで起動する場合は
sudo nvram boot-args="-v"

デュアルCPU以上のCPUでシングルCPUで起動して動作テストしたい場合は
sudo nvram boot-args="cpus=1"

他にもいろいろできそう。
これらは皆PRAMの設定を変更するコマンドだ。

ところでもう気がついている方もあるかもしれないが、このようにシングルユーザモードにしか入れなくなってしまった場合、上記のPRAM設定を元に戻すコマンドを打つ以外に、PRAMクリアをしてまた元通りGUIのMacから起動できるようにするという方法もある。
やり方はお馴染みの
コマンド+option+P+Rを押しながら再起動
というやつだ。
何度もジャーンを鳴らさなくても一回で充分だ。

PRAMクリアなんてもう何年もやっていなかったし、やらなくてもMacは快調に動く。
旧OSユーザが
「何かあったらPRAMクリア」
なんていっていたのは、今のMacOSXユーザが
「何かあったらfsck」
なんて言っているのと同じでほとんど迷信に近いトラブル対処法だったと今になって思う。
PRAMクリアのジャーンは何回鳴らすべきかで論争になったこともあったが、これも仕組みを知れば1回で充分ということが分かる。
(1回で効果がでない場合はトラブルの原因はPRAMではないということだ)


上記解説ページのトップページは
カモノハシと水遊び
ここの
靴紐の通り方ー概論
がMacOSXとDarwinに関する理解を深めてくれる。




2010年12月11日








システムメンテナンスのtips

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MacOSX自体を軽量化する〜ByHostフォルダをスッキリ清算してしまう

先日来VMWare Fusion上のWindowsXPを軽量化するネタがマイブームになっているが、環境が重いなと感じ始めているのは、ホストのMacOSXの方も同じことだった。

端的にいえばことえりなどの変換動作が一拍遅れるという感じ。
テキスト打ち込んでスペースキーを叩くとすぐに変換候補が出てきて欲しいのだが、そこに2〜3秒から時には数十秒遅れが出たり、虹色ボールが出たり、打ち込んだテキストがタイプインされるように遅れて表示されたりで、日本語環境の重さがどうにもストレスになっていた。

これを解消するのに こちらの記事等を参照して
~/Library/Preferences/ByHost
の中身を整理することにした。

きっかけはやはりWindowServerの振る舞いがおかしいような気がしたこと。
ここにはこの初期設定フォルダの中のByHostフォルダに入っている
com.apple.windowserver.xxxxxx.plist
という名称のWindowServer初期設定が複数重複しているという例を取り上げていた。
これがまさに私の場合ビンゴだった。

こういうものは一つしか無いのが正常だ。
それ以前にサーバOSとして運用していないので基本的にByHostフォルダにはあまり用が無い筈だ。
ところがここには300あまりの初期設定ファイルがあり、中には結構な容量のものがある。

何かネットワーク接続でホスト的な動きをバックグラウンドでやっているのかもしれない。
あまり必要を感じなかったので、このByHostの中身をごっそり削除してしまうことにした。

結論からいうと、いくつかの設定が初期化されてしまったが、それ以外は特に問題はない。
ことえりの日本語変換が一拍以上遅れるという例のイライラも解消した。

これでMac、Windowsともに軽くなったのでやっと快適になった。
追記すると先日のVMWare Fusionを高速化するTipsは大成功だったようで、あれからずっとWindowsを起動して結構使っているが、ほぼストレスを感じなくなった。





~/Library/Preferences/ByHostはOSXをサーバとして使った時に
複数の端末でログインした時のそれぞれの設定を隔離して保存する場所
最近VNC等いろいろいじったからここが肥大したのかもしれないが
サーバOSではないので基本的にはここは要らない




このByHostフォルダの中身をごっそり削除して再ログインしてみた




日本語入力設定などいくつかの設定が初期状態に
戻ってしまったが300項目も初期化されたわけではない
ほぼ影響は無かったし日本語入力の時にワンテンポ遅れる、
虹色ボールが回るなどのストレスは解消された



2010年12月12日


ByHost 投稿者:WAO 投稿日:2010/12/25(Sat) 22:46 No.4726

お世話になってます、WAOです。

えと、以前お書きになってたByHostフォルダごと削除してみる、をやってみたんですが、MobileMeで同期サービスを使っていると、同期がオフになっちゃうみたいです。

もう一度同期させるときにチョット面倒だったりする方もいらっしゃるかもしれません。

どのファイルがそうなのかな?とか思って怪しそうな名前はたくさんあるんですが、タイムアップで試せず^^;

蛇足ながら念のためご報告でした。m(__)m



Re: ByHost muta - 2010/12/26(Sun) 00:42 No.4727

WAOさんお久しぶりです。

なるほどByHostを削除するとMobileMeで影響が出てくるんですね。
確かに構造的に考えたらありそうな話です。
私のところではMobileMeを使っていませんので、検証はできません。
因に今使っているオンラインストレージサービスのところでは、問題なく接続もできています。
Dropboxも問題なく動いています。

GoogleカレンダーとiCalの同期も問題なくでいているようですし、MobileMeの同期の設定に問題点は絞られてきそうですね。


Re: ByHost WAO - 2010/12/26(Sun) 02:39 No.4728

>mutaさん

そうなんです、iCalはCalDAVになったからかMobileMeを使っていてもiPhoneなどと「何故か」同期出来ていて気づかなかったんです。

アドレスブックが同期されないなぁ、と思って弄ってるウチに発見し、最近やったことといえば・・・ByHostフォルダの削除だったな、と。







システムメンテナンスのtips

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Macでも電力需要軽減に協力するぞ!〜省エネのためにMacでできること

3月19〜21日の3連休は計画停電を免れたが、計画停電は今後も長期にわたって続くだろうし大規模停電の危機は去ったわけではない。
大規模停電が一度起きてしまうと、電源の復旧に最悪数日かかってしまうこともあり得るそうだ。

今まで電気は当たり前のように日常にあったが、無くなるとこんなに困るものなのだということは停電になってみて実感した。
原発反対のツイートをするのも、東電の責任追及のブログを書くのもみんな電気があってのことなのだ。

この数日計画停電が結構中止されているが、それは工場などの被害が当初予想よりも大きく工業需要が伸びていないのと、個人中心に節電努力を予想以上にしているということが原因らしい。
「ヤシマ作戦実行ちう」
というツイートをたくさん見かけた。

我々Macを使う者も、非常に微力ではあるが電力需要の軽減に貢献できないかということでいくつか方法を考えてみた。


1)省エネルギー設定をいじってみる

やっぱりまずはここからでしょう。
スリープに入るタイミングをいじる省エネルギー設定をいじるのは、省エネの王道です。

モバイルの場合は特に電源アダプタ接続の時の設定に注目、デスクトップ機は使い分けはないが、基本スリープする設定にするということになる。





システム環境設定「省エネルギー」に入ってモバイルの場合は特に「電源アダプタ」に入る
ディスプレイのスリープの設定を短めにすることで電気の消費は抑えられる
さらにスリープした時の利便性を考えてその下のチェックもキャプチャーのようにする
コンピュータのスリープは作業の内容であまり絞らない方が
いい場合もあるのでそこは使い道を考えて設定

anchor

Caffeine
(Freeware)
OS10.4Tiger対応OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

ところで環境設定でスクリーンもこまめにスリープする設定にしてしまうと実際の作業で使いにくい場合がある。
プレゼンテーションの時にスリープして欲しくないので、設定を解除するとそのまま忘れて、結局エネルギー最高消費状態のまま放置されていることにかなり経ってから気がついて舌打ちすることになる。

そこで基本システム環境設定はいじらないで、このCaffeineでスリープを解除するという考え方がいいと思う。
これならメニューバーアイコンをワンクリックしてスリープ解除、もう一回クリックスリープ開始の切り替えが簡単にできる。

しかしこれだけではやはりスリープしない設定のまま忘れてしまうことがある。
そこで設定から「スリープ解除を自動的に解除する時間」を設定できる。
これなら解除忘れも問題ない。
実際のところ仕事で使っているMacの場合、細かい設定の切り替えなんてすぐに忘れてしまう。
ならばこれで設定戻し忘れに備えるのが現実的だと思う。





Caffeineのメニューバーアイコンをクリックするとコーヒーカップにコーヒーが入る
これでスリープ禁止になり、もう一回クリックしてコーヒーを空にするとスリープ解禁になる




さらにコマンドキーを押しながらクリックすると設定に入れる




ここでどれくらいの時間で「スリープ禁止」を自動解除するかを設定できる
5分、10分、15分、30分、1時間、2時間、5時間が設定できる
これで解除忘れを防ぐことができる


2)スクリーンを暗めにして使う

CPU、ディスク、スクリーンをこまめにスリープさせる設定の次に節電効果を期待できるのが、画面の明るさ調整だ。

これはブライトネスの調整を設定ですることになるが、注意したいのはあまりスクリーンを暗くしすぎると目が疲れやすくなるということだ。
ただ節電で暗くしている部屋で画面だけ晃晃と明るくしているのも目が疲れる。
要は眼に優しいレベルを意識すれば、省エネルギーにもなるというもんだ。
実際のところ液晶でしかも最近はLEDバックライトなのでこれの省エネ効果は大きくないが、やらないよりましだ。





システム環境設定のカラーLCDあるいはスクリーンに入ってディスプレイの明るさを調節する
iSight用カメラを内蔵しているモバイルなら「環境光の変化に合わせて輝度を自動調整」に
チェックを入れるのもいい

anchor

ScreenShade
(Freeware)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

こういうScreenShadeのようなアプリを使ってスクリーンの明るさを調整することもできる。

これを使うメリットは、メニューバーアイコンからプルダウンですぐ明るさ調整の設定に入れる手軽さと、メインモニターだけ、あるいはサブモニターだけの明るさ調整が可能なのでメインとサブの明るさのバランスをとって全体の明るさ調整はシステム環境設定のディスプレイ設定を使うという使い方も可能だという点だ。





ScreenShadeを起動するとメニューバーアイコンからプルダウンで設定に入れる




ここでスクリーンの明るさを設定できる

anchor

Brightness Control
(Freeware)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

ScreenShadeは開発終了したアプリなのでダウンロードページもいつ消えるかわからない。
そこでこういうBrightness Controlのようなほぼ同趣旨のアプリもいくつかある。

あるいは他に
Shades
のようなアプリもあるが、注意したいのはディスプレイの出力を暗くするタイプと、元のスクリーンディスプレイ信号を暗くするものがあって、後者は省エネルギー効果は無いということだ。





Brightness Controlを起動すると操作パネルが表示される
スライドで明るさを設定し、「Restore」ボタンクリックあるいはescキーで解除できる


3)無線デバイスなど余計なものは設定を切る

無線マウス、無線キーボードを使ってない人はBluetoothなどの無線デバイスはほぼ要らない。
最近はモバイルだけでなくMac miniなどのデスクトップ機もBluetooth等の無線デバイスがオンになっていたりするので、これを切ることで多少の省エネ効果が期待できる。





個人によって無線の使用状況は違うが無線LANを使っていないならAirPortは必要ないし、
MagicMouseを使っていないならBluetoothは要らないとかそれぞれ節約できるものはある
システム環境設定で不要な無線デバイスが生きていないか確認してみよう


4)不要な冷却ファンが回らないように監視する

実のところスリープをこまめにする設定にしたら、あとはもっとも電気を食う要因は冷却ファンだと思われる。
そこで冷却ファンの回転数、あるいはその回転数を決定している各パーツの温度を監視することで、冷却ファンを回さないように節電するという考え方もある。

やや上級になるが意外に効果は高いかもしれない。

ただ、温度が上がらない最も有効な手段は
「いくつもプロセスを起動しないで、作業はゆっくりする」
ということに尽きるかもしれない。

今回の計画停電はライフスタイルを見直すいいきっかけになるかもしれない。


anchor

smcFanControl
(Freeware)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

このアプリの本来の目的は夏場の熱を持ちやすい時にファンの回転数を上げて、冷却効果を上げるということだ。
だがこれ自体ファンの回転数を監視する目的で使える。

これを見ていれば結構こまめにファンが回っていることに気がつくので、節電のヒントにはなる筈だ。
残念ながらMac Proなどはサポート対象外だが、動くかもしれない。
今後サポートされる予定。





smcFanControlを起動するとメニューバーに冷却ファンの回転数を常時表示する
意外にこまめに回っていることに気がつく

anchor

Temperature Monitor
(Freeware)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応

その冷却ファンの回転数を決定している内部の温度センサーの数字を直接モニターすることもできる。
このTemperature Monitorを使えば、デスクトップなどに常時CPUやディスク、GPU他の温度変化をリアルタイムに監視できる。





Temperature Monitorのスクリーンディスプレイを使えば
デスクトップに各部の温度を表示できる
smcFanControlと組み合わせることでどこの温度がどれくらいになったら
冷却ファンの回点が速くなるのかが段々わかってくる
結論からいうと「のんびりやろうよ」ということになるのだが


全体的にいってそれぞれの節電効果は非常に微々たるものだと思う。
これをやったからって、家庭の電気代が劇的に変わるものではない。
でも全てのMacユーザがみんなこういうことを意識することで、全体としては結構大きな力になるかもしれない。 いや、なってほしいと願って、緊急特集ということにあいなった。
参考になれば幸いです。




2011年3月21日








システムメンテナンスのtips

anchor

Mac使うならこれだけはやっておけというメンテナンスを省力化してやってしまう〜追記あり〜

Macの初心者が増えてきているので、Macを使うならこれだけはやっておけというメンテナンスについて。

といってもこの話題は過去に何度も取り上げていて、過去記事はOSのバージョンが古いといってもそんなに変化しているわけではない。
かつてとの違いといったら、Macユーザが最初に覚える金科玉条のターミナルコマンド、prebindingが最近のMacでは無効になっているとかビミョーに有ることはあるのだがそんなに変わらない。
過去記事参照・・・では終わってしまうので最近私がやっている手順を紹介する。

最近はすごく簡単に済ませているが、Macはすこぶる調子がいい。
簡単でいいと思うし、最近はGUIのアプリはMainMenuくらいしか使わなくて、ほぼコマンドだけでやってしまう。

Terminalのコマンドとかメンドクサそうだなと食わず嫌いになっている人もあるかもしれないが、実はこれは使い慣れるととっても便利。

いくつものメンテナンスメニューをほぼカーソルキーとEnterキーだけで実行できる。
ラクチンこの上ない。
そのこともおいおい解説する。


まず週一程度にやるメンテナンス
1)週1程度のメンテナンス

週に一回キャッシュのクリーンをやる。
キャッシュとはシステムやアプリがデータを次々処理する時に、そのデータの一部をファイルに書き出して一時置き場に保存すること。

何のためにそんなことをするかというとパソコンの作業は実は結構繰り返しが多いから。
その繰り返しの度に同じ演算をいちいち最初からやるよりも、前にやった結果をそのまま読み込んで表示した方が手っ取り早くて、高速化、リソースの節約になることがある。

イメージしやすい例はWebブラウザの「戻る」ボタン。

ホームページを表示している時に戻るボタンで前に表示したページに戻る時にいちいちWebに新しいデータの読み込みをリクエストするよりも、最近表示したページの履歴をディスクに保存しておいてそこから読み出した方がダウンロードのスピードにも制約されないし、レンダリングもある程度済んでいるものを表示する方が速いに決まっている。
同じダウンロードを繰り返さなくて済む分、バックグランドでやってる別のダウンロードスピードに影響も与えないので、パソコンが高速化したような効果を得られる。

キャッシュはわかりやすい例ではブラウザで利用されているが、実はブラウザだけでなく各種アプリやシステムそのものも利用している。
特にMacOSXはキャッシュに依存する比率が高いOSのように思う。

その仕組みのおかげでアプリやシステムは高速化して結構なのだが、デメリットもある。

ブラウザのメンテナンスで体験したことがある方も多いと思うが、Webブラウザは最初は結構高速なものも使っているうちに段々重く、遅くなってくることがある。

その時にブラウザのキャッシュクリーンをすると、ブラウザが劇的に速くなることもある。
これはキャッシュが溜まってくると、その読み出しでスキャンするだけで結構時間がかかったり、キャッシュデータそのものが壊れてしまい読み出しに失敗したりということが起こってくるからだ。

キャッシュをきれいに掃除してしまえばまた元にもどる。
キャッシュはあくまでキャッシュ、つまりデータの一時置き場だから消したからって何かがおかしくなるなんてこともない。

ブラウザは個別にキャッシュを消すメニューが用意されているが、システムも同じようにキャッシュが溜まってくると重くなってくるなどの問題を起こす。
ならブラウザとシステム、ユーザプロセスのキャッシュを全体的に掃除してしまおうということを、私の場合は週に一回程度やっている。





最近シェアウエアに移行したMainMenuを私はキャッシュクリアに愛用している
システム、全ユーザのキャッシュを全部消去するメニューと今ログインしているユーザの
キャッシュのみ削除するメニューが用意されているが週一メンテナンスでは後者で簡単に済ます




キャッシュクリーンは週一なら数分で済む
MainMenuGrowlと連携しているので始めたら後は
放ったらかしでも終わったら知らせてくれる
他のことをやっていてもかまわないし別に再起動も必要ない


ということで週一メンテナンスは以上だ。

「えっ?それだけ??デフラグとかやらなくて良いの?」
とか思っているWindowsからのスイッチャーもいるかもしれないが、週一ならこれだけで充分。
補足するなら、ディスクに充分空き容量があるならディスクデフラグなんて一生やらなくてもいいと思う。

これだけではメンテナンスやってる気分が味わえない、もう少し「らしい」作業をやりたいという向きにはアクセス権の修復ぐらいをお勧めする。

キャッシュクリアとアクセス権の修正はつきものだからだが、別にゼヒモノでもない。
ただアクセス権の修復をやっておくとメモリの使用されていないが拘束されている領域が開放されて(なぜそうなるのか理由は知らないが)、メモリの空き容量が増えてSwapなどが増えるのを抑えることができるかもしれない。

あくまでこれも気が向いたらやるということでいいと思う。





週一メンテの時は同じくMainMenuを使って簡単にディスクアクセス権の修復をする
これはキャッシュクリアよりも少し時間がかかるかもしれないが
バックグランドでほったらかしでできる




ディスクアクセス権の修復はディスクユーティリティでやるアクセス権の修復と同じ
ここからやっても良い


2)月一程度のメンテナンス

月に一度くらいならもう少し深いメンテナンスをやってもいいと思う。

といっても
1)システム全域のキャッシュ削除、オールユーザのキャッシュ削除、フォントキャッシュ、DNSキャッシュ削除など各種キャッシュ削除
2)ディスク修復、アクセス権修復などディスクユーティリティコマンドの実行

という各種メニューを実行するくらいだ。

基本的な考え方は週一メニューと変わらない。





キャッシュクリアはやはりMainMenuを使ってやる
月一はシステム全域のキャッシュ、オールユーザのキャッシュ、フォントキャッシュ、
DNSキャッシュ、アーカイブログの削除などここのメニューを一通り実行しておく
これは完了したら再起動が必要




再起動が完了したらディスク、アクセス権の修復を一通り
ディスクユーティリティを使ってまったりやるのも良いが
私はTerminalを使って手っ取り早くやっている
まずはmountコマンドで起動ボリュームの名称を調べておく
いくつか見えると思うがhfs、local、journaledな
最初のディスクがおそらく起動ボリュームの筈だ




ディスクの修復はdiskutil repairDisk (さっき調べたボリューム名)というコマンド
ただし起動ボリュームは「使用中のためアンマウントできない」と怒られる
インストールディスクか外付けハードディスクの
システムなどから起動すればこのコマンドは実行できる
これは是非ものコマンドではないが調子が悪い時は効果絶大
ディスクユーティリティディスク修復と同じ効果だ




別に調子悪くはないがチェックだけはしたいという場合は
diskutil verifyDisk (ボリューム名)というコマンドでもいい
これならアンマウントは必要ない
内容はfsckなどのファイルシステムチェックのメニューとほぼ同じで
下にプログレスが出るようになったのが進歩の証




アクセス権の修復はdiskutil repairPermissions (ボリューム名)というコマンドで実行
これも効果はディスクユーティリティのアクセス権の修復とほぼ同じ




修復されたアクセス権、修復に成功しなかったアクセス権は表示される
また下にはプログレスバーも表示される
CUIといっても最近はこんなに視覚的なのだ




完了するとFinished verify/repair permissionsという表示が出る


こうして月一回のメンテナンスではキャッシュの徹底的削除とディスク修復をやる。
ディスク修復はディスクユーティリティなどのGUIアプリを使えばできるのだが、Terminalを使うと便利なことがある。

Windowsのコマンドプロンプトではそういう振る舞いはないが、MacのTerminalは過去のコマンド履歴を憶えている。

なので一度これらのコマンドを実行しておけば、次回からはTerminalを起動したらカーソルキーの上キーを叩くだけで前回のセッションのコマンドを呼び出せる。
後はEnterキーを叩くだけ。

ということは最初にやった、mountコマンドで起動ボリュームの名前を調べるなんてのも2回目からはやらなくて良いということだ。

Terminalをクリックして起動、上キー、Enter、上キー、Enter、上キー、Enter、
というこれだけの操作でメンテナンスができる。
ラクチンだ。

そして月一のメンテナンスもこれだけだ。
簡単だ。



かつてMacユーザがなんとかの一つ覚えのようにやっていた
sudo update_prebindingのコマンドは最近のMacでは無効になっている
コマンドそのものがインストールされていないようだ
ジャーナリングの技術が進んできてもう必要なくなったということらしい


3)2〜3ヶ月に一回程度のメンテナンス

以下の手順を実行
1)MainMenuで月一の時と同じようにすべてのキャッシュを削除
2)コマンド+Sキーでシングルユーザモードに入ってfsck -fyコマンドでファイルシステムチェックと修復を実行
3)Applejackのオートナビゲーションで一通りのメニューを実行後rキーで再起動
4)上記Terminalを起動してディスク修復コマンドを実行しておく
5)MainMenu
Launch Servicesのリビルド
Spotlightインデックスの再構築
Whatisデータベースアップデート
Locateデータベースアップデート
6)Terminalを起動してディスク全域の.DS_Storeファイルを削除する
これをやっておくと、アイコンが紙アイコンになったり化けたり、ファイルサイズが分からなくなったりのトラブルを解消できる。コマンドは
sudo find / -name ".DS_Store" -delete

などを実行しておく。


やっとメンテナンスらしくなったかな。
しかし、これは3ヶ月イチくらいでいいと思う。
プロダクションなどで1年も2年もメンテナンス無しで使い倒しているMacなんかも見かける。
「最近調子悪いんですよ」
なんて言っているが、さすがにそんなに長期間メンテナンスをしないで使い倒していたら調子悪くなるのが当たり前だと思う。
Windowsだって、LinuxだってMacだってデスクトップクライアントを起動しっ放してメンテナンスフリーで使えるなんてことはない。

以前自宅Mac miniを6ヶ月メンテナンスしないでほっておいたことがある。
その時はさすがにいろいろ問題が起きていたし、メンテナンスのプロセスも結構時間がかかった。
そこらが問題が出始めるリミットらしいから、その前に2〜3ヶ月に一回くらいこういう徹底的なことをやっておけばトラブル知らずでいけると思う。





キャッシュクリア後fsck -fyのコマンドでファイルシステムチェックと修復をやっておく
3ヶ月も使っているとノーエラーともいかなくなるのでOKが出るまで何度も実行
その後このApplejackを実行する
ダブっているメニューもあるが3ヶ月イチなので徹底的にやるという考え方で気長に
aキーを叩いてEnterするとすべてのメニューを自動で実行できる




再起動してGUIに戻ったら再びMainMenuで各種データベースなどの再構築をやっておく
これもトラブルの原因になったことはないのだがずっとやってないと問題を起こすかも
Spotlightのインデックスなんて古くなると壊れて
mdsの暴走を起こすのでそうなる前にリビルドだ




ディスク全域のすべてのフォルダに生成される.DS_Storeファイルを削除するコマンドを実行する
.DS_Storeファイルはウインドウサイズや背景色、アイコンの管理などの情報を管理していて
長い間使っているとこれが壊れてウインドウサイズを覚えてくれないとか
アイコンが全部紙アイコンに化けてしまうという不具合を起こす
実用に著しく差障るわけでもないが気分は悪いトラブルなので
予防のために3ヶ月イチくらいでこれをクリアして再生成させる




コマンドはsudo find / -name ".DS_Store" -delete
これはプログレスが何も表示されないがディスクコンタクトが
激しくなっていることで動いていることがわかる
次のコマンドプロンプト$マークが出たら完了した目印
2〜3「ディレクトリが見つからない」という表示を出すが正常な動作なので気にしなくていい


今回久しぶりにメンテナンスの手順をまとめてみた。
昔と比べてずっとシンプルになっていると思う。
基本使うのはMainMenuTerminalとシングルユーザモードくらいのものだ。

頻度もここに書いたように「たまに」でいい。
神経質にやる必要はない。
Macが最近調子悪いという人はやってみてはどうだろうか。

<追記あり>

3ヶ月に一回やるメンテナンスで.DS_Storeの削除を忘れていた。
メンドクサイので素っ飛ばすことが多いために忘れていたわけではほとんどない。
他にも忘れていた手順を思い出したら何か追記するかもしれない。




2011年6月25日








システムメンテナンスのtips

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私の私物MacBook Proの中身なんかさらしてみる

最近ここでWindowsのデスクトップ画面ばかりアップしているの、またアプリの紹介記事で一時期リンクとかいろいろ張っていただいたのだが最近全くアプリの紹介もやっていなくて、OSの動かし方みたいな記事ばかり書いている。

実はここのサイトの本来の趣旨はそれで、OSの運用記録こそ本来のこのページの目的なのだが最初は書くことがなくてアプリの紹介記事を書いていることが多かったので、そういうサイトとして理解いただいている方も多いかもしれない。

罪滅ぼしというわけでもないのだが、Macの記事も書かねばと思いつつ最近Macであまり新しいことやってないしFTPサーバとかそんなことにばっかりかまけている。

Macの初心者向け記事を、これからは書いていこうね。
特にMac始めたばかりで何をどうして良いか解らない人向けに。

最近私のデスクトップはどんな感じになっているかまずさらしてみることにする。

自宅でメインに使っているのは口絵写真の13インチのMacBook Pro(intel)だ。
他に音楽送出用、ファイルサーバ、家族のマルチユーザネット環境兼用のMac mini(intel)
先日から話題になっているWebサーバに生まれ変わったiBook DualUSB(G3)
ほぼ宛名職人専用になっているMac mini(G4)
長男に占拠されてほぼ管理外になっているiBookG4
という感じで構成されている。





MacBook Proのデスクトップ
以前は頻繁に模様替していたが最近はもうずっとこのスタイルのままで使っている
デスクトップにゴミ箱があるのはPath Finderのおかげ
だからドックは思い切り小さくして左に寄せることができるが隠す設定にはしていない
ドックは起動アプリ確認用として常に見えるようにしている
デスクトップに常駐しているのはSimpleFloatingClockTemperatureMonitorだけ




最近は検証したいことが出てきたらすぐに乗り移りたいので
VMware Fusionとその上のWindowsXPを常時起動しっ放しにしている
切り替えはcontrol+→キーSpacesの切り替えか
コマンド+tabキーでアプリの切り替えでも瞬時にできるようにしている




その設定はここシステム環境設定ExposéとSpacesでやっている
アプリケーションの割当でVMware Fusionを選択するとSpacesの2番目の画面に、
画面共有を選択すると3番目の画面に移動する設定にしている
下の設定でsontrol+左右カーソルキーで隣りの画面に移動できるようにする
これでMac、Windows、リモート画面に瞬時で切り替えられる設定にしている




これは画面共有を割り当てたSpacesの3番目の画面
何台もMacを持っているが直接手をふれるのはこのMacBook Proだけで
ここですべてのMacを操作する
今現在はファイルサーバのMac mini(intel)
WebサーバのiBookDualUSB(G3)が見えている




音楽の選択はMacBook Proからやっているが
iTunesの無線LANから飛ばしているのはMac mini(intel)の仕事
リソースを散らすことで大きなパワーを必要とする仕事も音楽を聴きながら
しかもそのために重くなったりもせずに実行できる




私はドックよりも操作の起点をメニューバーに置いている
メニューバーはこんな感じで右からSpotlightファストユーザスイッチ、時計、サウンド(音量)、
IM(入力アシスタント)、AirMacTime Machine(ここまでシステムバンドル)
Menu Metersのディスクアクセス、ディスク容量、ネットワーク流量、CPU使用率、
そしてシステムバンドルのVPNとなっている




そのVPNの左側は画面共有ClamXav Sentry SneakyBastardsmcFanControlCaffeine
BwanaDikSlimBatteryMonitorGmail+GrowlAlarmClockSMARTReporterFlux
ComoSimpleCapTextExpanderDesktoppleDropboxPath FinderMainMenu
という感じで並んでいる




ドックはアプリの起動にはほとんど使っていないので
最小化して起動アプリの確認だけに使っている
唯一最近使った項目をドックから起動している




いつも使うアプリは結構決まっているのでドックの
最近使った項目でほとんど常駐アプリの起動はできる
ドックに「最近使った項目」等を表示する便利なTipsを参照のこと




1300ほどのアプリが入っているアプリケーションフォルダだが
最初の階層は100ちょっとに絞り込んでいる




アプリは機能ごとにフォルダにまとめて保管している
ファイル操作、ゲーム、インターネット、音楽、画像、動画という感じでジャンル分けしている



2011年7月10日









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私のLion移行後の私物MacBook Proの中身なんかさらしてみる2

私の現在メイン機で使っているMacBook Proのデスクトップ設定などを晒してみます。
(註:口絵のMacBook Proのデスクトップ画面ははめ込み合成です。現在のデスクトップをはめこんであり、実際のLionデスクトップのMacBook Pro2010モデルの画像は出回っていません)

といっても、私のMacBook Proの中身まとめはつい最近記事にしたところなので、そんなに変わっていません。
参考
私の私物MacBook Proの中身なんかさらしてみる





現在のメインのデスクトップの様子・・・といっても7月に紹介した時と絵ヅラはほぼいっしょ
OS10.7は上書きインストールしたので見てくれは変わりません




Mission Controlに統合されたDashboard
賛否あるけどDashboardがデスクトップ作業スペースの
ひとつになったことは私にはありがたい改善
今常駐させているのはこんな感じだが落ち着いたらもうちょっと減らすかも
鉄道運行情報Currency ConverterFirewall SwitchBluetooth Switch電卓
DashNoteTigerたん 空模様 WakeOnLan Show Off
Dock UnLocker 2 Nikkei Stock Average Yen Exchage Rate等が常駐




SnowLeopardまではSpacesのデスクトップは横3つで使っていたが
Lionから要求仕様が変わり横4つプラスDashboardという設定に変わった




ちなみにこのMission Controlの画面には4本指上向きスワイプで入れる
デスクトップを増やすのは、使いたいアプリのウインドウを
右上のドラッグすると新しいデスクトップが現れる




2番目のデスクトップにはVMware Fusionが割り当ててある
ここでWindowsXP、Windows7、Ubuntu、FedoraなどのゲストOSがフルスクリーンで使える
切り替えはLionから3本指横向きスワイプに変わった




3番目のデスクトップはVPN専用にしている
ここでは仕事で必要なVPNを通じてMicrosoft RemoteDesktopを使っている
接続先は会社機のWindowsXP




4番目のデスクトップはVNC専用
ここでは自宅のLANを通じてWebサーバのMac mini、ファイルサーバ兼家族共用機の
Mac mini/intelなどを遠隔コントロールしている




Mission Controlはショートカットキーやホットコーナーで素早く切り替えられる
私の場合それらの設定はほぼ利用していないが




ホットコーナーもコマンドキーの装飾キー付きで
スクリーンセーバーを起動する設定くらいであとは殺している




Lion移行後も操作の起点をメニューバーにする使い方は変わらない
メニューバーはこんな感じで右からSpotlightファストユーザスイッチ、時計、
IM(入力アシスタント)、サウンド(音量)、AirMacTime Machine(ここまでシステムバンドル)
Menu Metersのディスクアクセス、ディスク容量、ネットワーク流量、CPU使用率、
そしてシステムバンドルのVPNとなっている




そのVPNの左側はComoMainMenu画面共有ClamXav Sentry
SlimBatteryMonitorsmcFanControlBwanaDikAlarmClock
Gmail+GrowlSimpleCapSMARTReporterDropboxFlux
TextExpander SneakyBastardCamouflage Path Finder
という微修正で並んでいる




Lionで何が変わったといってやっぱりトラックパッドなど
のスワイプ、しクロールの振る舞いが大きく変わった
皆が戸惑いを感じているのも多くはここだと思うけど私の場合敢て設定を
SnowLeopard以前のように戻したりしないでほぼデフォルトの状態で使っている
いずれ統合されるiOSのロードマップを見届けたいからだ


Lionでもうひとつ戸惑いが大きいのはリジューム機能で、再起動、あるいは再ログイン後に、以前の開いていたウインドウをそのまま復元するという機能が追加されていますが、これは一部のログイン項目に登録している常駐アプリのウインドウが複数開いてしまう問題が起きて困っていました。
ログイン項目から外すという解決策もありますが、この機能だけはどうにも邪魔だと感じたので、こちらのTipsで殺してしまいました。
「再ログイン時にウィンドウを再度開く」にチェックが入っていても無効にする方法を試してみました





メインのブラウザはSafariを愛用しているがアドオンなどのプラグインは一切使っていない
アップデートごとに調子が変わるのがいやだからでこれで特に不便も感じていない




そのかわり愛用しているのがSafariStandでこれがないと
Safariが使えないというくらい依存していたがLionで大部分のAPIが
変更されてしまったようで機能が制限されてしまった
それでもタブの移動でピリオド、カンマキーが使えるなど便利などで愛用している
SafariStandのタブ復元機能はシステム環境設定のデフォルト設定になった


Time Machineのバックアップ外付けハードディスクをつないでいなくてもローカルディスクに随時バックアップを取っていくスナップショット機能はLionの重要な新機能ではあります。

これがあることで出先で間違えて消してしまったファイルもすぐに復元できる可能性があります。
それはそれでいいのですが、私の場合VMWare Fusionなどの仮想ボリュームを結構頻繁に使うので、これがあっという間にローカルディスク容量を圧迫してきます。
それでスナップショットを殺す設定もしています。
詳細はこちらのTipsで
スナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?





以下手抜きです
ドックに登録している「最近使った項目」は今でも健在で殆どのアプリをここから起動します
ドックに「最近使った項目」等を表示する便利なTipsを参照のこと




アプリケーションフォルダの構成は相変わらずそんなに変わりません
最初の階層には100あまりのアイテムしかありません
ジャンル分けのフォルダを作ってここにアプリをまとめています
ところでスクロールバーはLionで操作中しか表示しない仕様に変わりましたが
私はクリック一発で一番下に移動したりしますので常時表示に変更しています




Finderのサイドバーのアイコンに注目
Lionからこのアイコンがモノクロになってシックにはなったけど視認性は下がった
見やすくするために以前のカラーアイコンに戻すColorfulSidebarを使用しています



2011年10月3日









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年末なのでMacの中身も大掃除〜年一メンテナンスの手順<追記あり>

ことしもお世話になりました。

ということで戦友MacBook Pro、その他のご一統様のメンテナンス手順など。

といっても普段やっている2〜3ヶ月おきにやっているややディープなメンテナンスと基本手順が変わらない。

再起動を前提としてメンテナンスをやる。
1)全てのユーザのキャッシュを削除
2)システムのキャッシュを削除
3)フォントキャッシュを削除
4)DNSキャッシュを削除
5)Spotlightインデックスを削除
ここまでをMainMenuでやってしまう
次にTerminalを起動して
sudo find / -name ".DS_Store" -delete
というコマンドを打って.DS_Storeという不要ファイルを全削除

ここで再起動して、fsckなんてコマンドを
fsck -fy

そのあとAppleJack
に入って
aキー
で全部のメニューを実行。完了後
rキー
で再びMacのGUIで起動して
MainMenuを使って
LaunchDBの再構築、ディスクアクセス権修復、WhatisDB、LocateDBを再構築

大体こんなところかな。

あと.DS_Storeの削除をやるとデスクトップのアイコンの並び順が変わってしまうから、
DIM 2
を使って、元の場所に戻す。
こんなところだと思います。





Macの年末大掃除
といってもMainMenuAppleJackのおかげでその作業は随分ルーチン化した




もうひとつ忘れていた
年末なので大バックアップ大会&MacBook ProとMac miniなどの
ライブラリ、メモ、メールwebデータ大同期大会
同期にはSyncTwoFoldersを使っている



2011年12月21日









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MS Officeなどのアプリをアンインストールする

先日テスト用にMS Office2011体験版をインストールした。

テストが目的なので、結局テストが目的なので購入はしない。
そこでこれをアンインストールしたいのだが、さすがにMS Officeとなるとあちこちにいろいろなファイルをバラまいていて、plistファイルだけ削除して済むものではない。

まあ、Macの場合はアンインストールの際に残るファイルは「気にしない」というのがデフォルトだが、基本的にあらかじめそういう関連ファイルを読み込むような仕様になっていないので、これがあってもシステムの動作が重くなるということはない。

問題起こしそうなのはdaemonとか、起動時に読み込む一部のプラグイン、常駐プロセスだけなので基本「気にしない」でいいのだが、こういう大物ソフト(行儀の悪いソフト?)の場合は、ディスク容量を圧迫しないかとかやはり残り物が気になる。

それでMS Officeのようなソフトをアンインストールする時、またそういう大物に限らずいつもやっていることを紹介する。





Macの場合アプリのアンインストールは専用にアンインストーラが
付属しているアプリを除いて「ゴミ箱に移動して削除」が基本だ
だがこれでは設定ファイルをはじめ関連ファイルが残ってしまう




私の場合AppTrapを使っている
これならアプリをゴミ箱に移動した時点で関連の
plistファイル(初期設定ファイル)などをいっしょに移動するか聞いてくれる




しかし問題はMS Officeのようなメンドクサイアプリの場合
AppTrapが見つけ出してくれるのはplistファイルと
後はせいぜいApplicationSupportファイルくらいでそれ以外のファイルを
バラまくMS Officeのようなソフトの場合はかなりのゴミが残ってしまう
そこでFinderの検索窓にアプリの名前を入れて関連ファイルを検索する




MS Officeともなると支援ファイルはライブラリフォルダの中だけでなく
/usr/binのようなUNIX領域にまでファイルを突っ込んでくる
そこでSpotlightの条件検索を利用する
右の+ボタンで条件を追加して左のメニューをプルダウンで条件を選択する




UNIX領域のファイルやシステムファイルまで条件に含めたい時は
「その他」を選択して条件オプションで「不可視のファイル」
「システムファイル」のチェックを入れる




そしてこのように「不可視属性」「可視または不可視」を、
「システムファイル」「含む」という条件で検索する
結構な数のファイルがヒットするが最後に開いた日、種類で
ソートしながら探すと関連ファイルは結構分かるものだ




このようにして関連ファイルをきれいに削除したら
MS Officeはドックに勝手にアイコンを登録する癖があるので
これもドックの外にポイっと捨てて削除する


これがMS Officeやそれに似たメンドクサイアプリのアンインストールの手順となる。

ただし繰り返すが、アンインストールで手を抜いてもMacが調子悪くなるなんてことはあまりないので、基本的には細かいことは気にしない、本体をゴミ箱に捨ててそれでよしとするいうのがMacの流儀だし、概ねそれで問題ないと思う。

これは細かいことが気になる神経質な方にだけお勧めしたい方法だ。




2012年1月8日









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Appsoleteを使ってアプリケーションフォルダの中みを整理した

昨年Lion導入の時に紹介したAppsoleteを使って、不要なアプリケーションを大幅に掃除した。

これはLionで動かなくなるアプリ、プラグインなどを一網打尽にリストアップしてくれるアプリ。

中には「実際には動いているよ」というものが無くはないが、概ね信頼できる。
こういうものはひとつずつ検討して削除していきたい。

それで精査してみた結果、ほとんどのアプリはもう数年起動していないものが多くいくつかバージョンアップして延命したものもあるが大部分は要らないアプリだと判断した。
そういうものを削除したらディスク容量がおよそ数百MB節約できた。
長年溜まったハードディスクの肥やし恐るべしだ。





Appsoleteでリストアップされたアプリの数は数百
必要ないアプリかひとつずつ検討して削除したところ大部分要らないことが判明
おかげでディスク容量は数百MB節約できた




AppTrapを常駐させているのでplistファイル程度なら
アンインストールの時に「削除するか」と聞いてくれる
Preferenceフォルダにゴミが溜まってもシステムの動作には影響は無いが
いざという時、初期設定ファイルを棚卸ししなきゃいけなくなったら
関係ないゴミが大量にあってジャマではかどらないなんてことになる
そういう意味ではこまめに削除した方がいい



2012年1月10日









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Macが重いなら!〜MacBook Pro/Airを軽快にするために僕がやっていること

RSSで見かけた「MacBook Pro/Airを軽量化するTips」記事のリンクをツイッターにポストしたところ、結構favやRTを頂いた。

「◯◯を高速化する」「△△を軽くする」
というのはやっぱりTipsの王道なんだなと再認識した。

でも自分でポストしておきながらこんなこというのもなんだけど、自分がやっている方法と全然違ったので、ここではわたしが普段やっている「Macを軽快にするTips」を紹介することにした。

といっても結構普段のメンテナンスの作業とかぶる部分がある。
メンテナンスはMacを軽快に保つためやっているわけだから当然といえば当然かもしれないが。

リンク先にはツールを使って重複ファイル、ムダなファイルの削除をするというのが載っているが、やって悪いことはないけどその大部分はMacを軽快にするのにあまり関係ない。
それはそれでディスクスペースを節約するという意味はあるけど、Macの動きが重い時にやはり重要なのはキャッシュ削除ということになる。

キャッシュはもともとシステムを高速化するために、読み戻しをいちいちしないようにそれぞれのプロセスの読み込んだものを一時置き場に書き込んでおくという仕組みで、よく引き合いに出されるのはWebブラウザの戻るボタンの例。
戻るボタンで同じページに戻るたびにいちいちWebから読み込むよりも内蔵ディスクにそのページを溜めておけば表示を高速化できるという仕組みがキャッシュ。

しかしこのキャッシュは貯め込んでおいてもイイことはあまりない。
壊れるとシステムの不調に繋がるし、壊れなくてもどんどん溜まるとSwapファイルにどんどん書き出されてディスクスペースも圧迫するし、それを管理するメモリも食う。
こういうことでシステムが重くなっていくので、メモリの解放量、Swapの書き出し量には常に注目している。
そしてこれの対策のためにこまめにキャッシュの削除をやっている。

わたしがやっているMac軽量化の根幹の考え方はこれ。
さらにメモり解放のために時々、ブラウザを終了したりFinderを再起動する、メモリ解放の保守コマンドを実行するなど。

特にLionにOSを上げてからMacが重くなった、時々反応しなくなってクラッシュしたようになると悩んでいる場合は以下のプロセスをやってみるといいと思う。
おかげさまでわたしのところではMacBook Proは、SnowLeopard以前と同じように軽快に動いている。





まず現状をチェックするためにMenu Meters を使ってメモリとSwapの使用量を表示
やや専門知識を必要とする表示スタイルだが結局これが様々なケースに臨機応変に使える
ここではメモリの解放量、Swapの使用量をチェックするが
Swap8つ、使用中が3GB近くあるのは結構蓄積していることを示している




ディスクの空き容量の数字を記憶しておくと
これでどれくらいゴミが溜まったか分かることもある




まずやるのはユーザキャッシュの削除、いつも通りMainMenuを使って実行
再起動を前提としない時にはカレントユーザのみのキャッシュ削除
再起動をしてもいい場合はシステムキャッシュとオールユーザキャッシュを削除




次に「Locate Database」を再構築、これは再ログイン後でも構わない
「うむらうす」さんのRelease Memoryの項目でも書いたが、
このプロセスがメモリの「拘束された領域」を解放する
なぜそうなるのかは分からないがうむらうすさんのアプリはその効果を利用したもの
わたしは同じことを普段手動コマンドでやっている
といっても難しいことではなくてMainMenuの再構築をクリックするだけ




キャッシュといえばネットワークのアドレス解決のための
DNSのキャッシュも長期放置していると結構な量になる




さらに意外に大きな容量を食っているのは
.DS_Storeというウインドウの振る舞いを記憶するファイル
これはキャッシュとは違うがやはり同じようにウインドウサイズ、背景、
アイコン配列などを記憶しているファイルで壊れるとアイコンが消えたりの不具合を起こす
それだけでなくこれを削除する過程で不思議なことが起きる
この.DS_Storeファイルの削除には結構時間がかかるがTerminalを使って
sudo find / -name ".DS_Store" -deleteというコマンドを使って削除する
詳細はリンク先にあるが起動ボリューム全域のファイルを一網打尽にする




このウインドウ管理ファイルを削除するとメモリも解放されていくことが分かる
僅かな量だがこういう大量のデータベースファイルを管理するために
システムはかなりのリソースを消費していることは考えられる
徹底的に軽量化するためにはお勧めできる




同じ理由でコマンド+option+escキーを叩いてFinderの再起動をやることをお勧めする
QuickLookが実装されて以来結構Finderも色々貯め込んでいるようだ




本当はSwapの解消にはSafariなどのWebブラウザの終了が効果が大きかったりする
履歴キャッシュだけでなくクッキーとかいろいろなものをSwapに
ページアウトしているようでキャッシュクリアよりも効果が大きかったりする
私の場合タブを数十開いたまま1週間起動しっぱなしだったりするのでなおさら効果は大きい
簡易にやりたい時にはこれだけやっても効果がある




ここで一度ログアウト、再ログイン
こうしてディスクスペースは4GB以上節約された




再ログインしたらMainMenuを使って起動ボリュームのアクセス権の修復




これをやる意味はやはり「うむらうす」さんの見解で
Locateデータベースの再構築と同じ効果があるということだ
これもなぜ効果があるのか理由はよくわからないが実際効果はある
これ自体はディスクユーティリティでやってもいいしTerminalを使ってやってもいい
これでメモリがいくらか解放されるしSwapの使用量が軽減される




こうしたプロセスでメモリの解放量は1GB増えた
再ログインしたので使用していないSwapも自動的に削除され
3つで実使用領域も100MBまで縮小された




.DS_Storeファイルの削除でデスクトップの
アイコンの並び順は変わってしまうことがあるので
あらかじめDIM 2を使って配列を記憶しここで修復する




さてLion以降何故か時々システムがハングアップしたように急に重くなるときがある
その時の応急処置としてアクティビティモニタを起動して
ある種のプロセスを止めると解消することがある
容疑者は「ことえり」「Safari Webコンテンツ」
「FlashPlayer(Safariプラグイン)」「hiutil」「PreDictionaly」
あたり
これらはkillしてもシステムには影響は無い
Safari関連のふたつはSafariを再起動するだけでも解決するかも



2012年1月22日









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Lionのログイン画面に「拾った人は連絡ください」というメッセージを表示する簡単な設定

ライフハッカーさんのこちらの記事で知ったTips。
パソコンをなくした時のためにMac OS X Lionのログイン画面に連絡先を追加する方法 - ライフハッカー[日本版]

Lionにはログイン画面にメッセージを表示する機能が追加されているそうで、それを利用してMacBook Proなどを扮した時に、拾った人向けに「このMacを拾った方は××-××××-××××に連絡ください」というメッセージを表示することができるそうだ。

こういう性善説に準拠したセキュリティが有効かどうかは別にして、こういう機能が追加されているというのは知らなかった。
さっそく試してみる。

セキュリティのためというより自分に向けてのメッセージを、ここに置いておくという使い方もできるかもしれない。
というより元々はそういう目的の機能かな?





システム環境設定のユーザとグループのペインに入る
ここのユーザリストの下のログインオプションに入る




ここでまず「自動ログイン」を「切」にする
これで起動ごとにログイン画面が表示される
これはセキュリティのためにも実行しておくことをお勧めする




次にセキュリティとプライバシーに入って「一般」タブに入る
ここにチェックを入れて表示したいメッセージを入力する
もちろんリンク先のライフハッカーさんのように拾った人に
連絡先を教えるメッセージを入力するのもよい




そしてログアウトするとログイン画面にこのようにメッセージが表示されている



2012年1月31日













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