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OSXのtips1-14

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
システムメンテナンスのtips

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さて恒例の年末のMacの大掃除である〜一年のたまった垢(キャッシュ・ホコリほか)をきれいにしましょ

これが年内最後の記事になると思う。
まあ大晦日のこんな時間に書いているんだから当然だがw

師走といえば大掃除だ。
部屋の物理的なホコリの掃除をすませたら、Macの大掃除もしよう。

外部だけでなくふたも開けて中もエアブロワなどでホコリを飛ばしてあげよう。
Macに限らずパソコンは意外にホコリを吸い込んでいることに驚くはずだ。
放置していれば何年か後に必ず故障の原因になる。

ところで物理的な掃除が終わったら内部の、ソフトウエア的なホコリもクリーンにしてあげよう。
基本的な考えは、キャッシュ、db、テンポラリファイルなどの動的なファイルは全て削除して生成し直してやる、ディスク修復、アクセス権の修復など修復関係のコマンドは全て実行するというイメージで、私の場合ほとんどMainMenuAppleJackTerminalですませてしまうというのは例年とさほど変わらない。
おそらく一年前の記事を見ていただくと、ほとんど同じことを書いているはずだ。





MainMenuでルーティンメンテナンスを全て実行する
これは特に意識する必要はないが普段バックグラウンドで
システムがやっている補修を手動で実行するというもの




システム関係のクリーニングはシステムキャッシュ、オールユーザーキャッシュ、
フォントキャッシュ、DNSキャッシュ、ログ、アーカイブログ全てクリーニングする
どこか調子が悪いとかいうことがなければログも必要ないと思う




これは縁起物だがメモリも解放しておく
他にSpotlightのインデックスは再構築しておく




ウインドウの表示ステータスを記録する.DS_Storeファイルは全てのディレクトリから削除する
方法はTerminalを起動してsudo find / -name ".DS_Store" -deleteとコマンドを打つ
これはしばらく時間がかかるがたまにはやっておかないといけない
年に一度程度で十分だと思うが徹底的にやる方法はTerminalからやるしかない
ユーティリティアプリからはMainMenuも含めてなぜかうまくいかない




こういうタイミングに全てのバックアップ、サーバーの同期をやっておく
私はSyncTwoFoldersをすっと愛用している




efiフォルダをリネームして一時的に無効にして再起動、
コマンド+Sで起動するとシングルユーザモードに入れる
ここで起動ボリュームのファイルシステムチェックをやって
方法はfsck -fyというMacユーザにはお馴染みのコマンドを実行




さらにここでAppleJackのオートナビゲーションで全てのメニューを実行しておく




起動後またMainMenuで起動ボリュームのアクセス権修復をやっておく
ディスクユーティリティでやっても同じだがMainMenuならバッチで実行できる




ここでリビルド系のコマンドをまとめて実行
Launchサービス、WhatisDB、LocateDBを再構築しておく
Spotlightはさっきやったので省略




壊れた設定ファイルの削除を実行しておく
これこそほぼMacの動作には関係ないが一年の垢をお清めするという意味で大掃除しておく



さて今年も残すところ後数時間、来年2013年は幣サイトが今の形のサイトとして開始して10年目になる。
長いようで短い10年でした…という定形の挨拶もそこそこに10年目に入る。

皆さんもよいお年になりますように。




2012年12月31日








システムメンテナンスのtips

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iPhoneの動作が異常に遅くなる〜メモリの解放をやって解消

以前はそんなに気にならなかったのだが、iOS6に上げたぐらいからiPhoneがすごく遅くなることがあるのが気になっていた。

いつもというわけではない。

朝に多いのだが家のWi-Fiから3G、WiMAXと乗り換えた時に、突然メールの読み込みに5分、ブラウザの読み込みが始まるのに5分…みたいに異常に時間がかかることがある。
通勤時間がルーティンのメール、RSS、常連サイトのチェックの時間なのだが、下手をすると表示させるだけで朝の通勤時間が終わってしまうことがある。

それでかなり前に
「iPhoneでもMacと同じように時々メモリの解放をやってやった方が良い」
というような記事をどこかで読んだような記憶がよみがえってきた。

どうやるんだったっけ?何か使うんだったかな…
と考え込んでいても記憶が曖昧すぎるのでググったところ「もとまか日記」さんにズバリの記事があった。
iPhoneのメモリを解放して更に快適に使うための3つの方法 - もとまか日記

つい面倒でサボりがちなiPhoneのメモリ解放をリマインドしつつ超簡単に実行する方法 - もとまか日記

以下、「もとまか日記」さんを参考に…というよりほぼ引き写しなのだがメモリの解放をやってみた。

前は再起動すると解消することは知っていたが、iPhoneが遅くなるたびにいちいち再起動は片腹痛いなと思っていたが、この方法なら同じ効果が得られる。





といっても方法は実にシンプルでホームボタンを
二度押しして起動プロセスのアイコンをしたに表示させ
どれかのアイコンを長押しするとアプリの削除の時と
同じような「-」マークがアイコンに現れる
そしたら全部のアプリを削除すること
使用中だから残そうとか思わないで必ず全部やる
そうすることでページアウトしたキャッシュも解消される可能性がある

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iMemGraph
(Freeware, via App Store)

メモリがどれくらい解放されたかをチェックできるリアルタイムグラフアプリ。

もとまか日記さんによるとこれ自体にメモリ解放の機能もあるらしいがそちらはまだ試していない。
ただ上記の方法で十分効果があるので、このアプリは監視専用でも良いと思う。





このように数分ごとにポーリングしてメモリの使用量を表示
グタフはMacと同じようにWired、Active、Inactive、Freeとなっていて
Freeが解放されたメモリ量、InactiveとWiredが解放される可能性があるメモリ領域
アプリ終了をいくつかすると早速効果が出ている




全部終了したらFreeが175MBに激増した
iPhone4の場合、物理メモリの総量は500MBで
5でも1GBくらいしかなかったのではないか
だからこの解放量は結構な量だ
一昔のMacが125MBのメモリで動いていたのをふと今思い出したが…

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SysStatsLite
(Freeware, via App Store)

こちらはメモリだけでなくCPU使用量などシステムのステータスを総合的に監視するアプリ。





こちらは日本語表示なのでおそらく「現在使用中」がアクティブ、
「現在非使用中」がInactive、「固定中」がWired、
「その他」がよくわからないが「空き」がFreeということだと思う
重い時はやはり10以下の時が多いようだ




システムバックグラウンドも含めてそれぞれの
プロセスのアップタイムもチェックできる




マルチタスクで起動中のアプリを削除すると
大きな効果があることはこちらのアプリでも確認できた
使いやすい方を一つ入れれば良いと思う



2013年1月9日








システムメンテナンスのtips

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Time Machineボリュームの中身は手動で削除したりしてはいけない〜正しいディスク容量確保法<追記あり>

Time Machineの中身を消して、ディスクの空き容量を確保した…

どこかでこんな記述を見かけた気がするのでTime Machineに関するやってはいけないことを書いておく。

外付けのハードディスクにTime Machineのバックアップを取っていると、結構な容量を取っていても残り容量が少なくなってくる。
そこでバックアップを削除して、残り容量を確保したくなる。

Time Machineのバックアップは、外付けハードディスクの中の
Backups.backupdb
というディレクトリの中に収まっていて、その中に日付順に並んだフォルダがありその中にその日の起動ボリュームの中身ごっそりが全部入っている。

なのでこの古いフォルダを消せばディスク容量を確保できそうな気がする。
しかし実際には話はそんなに単純ではない。
Time Machineのバックアップデータは、実はここに見えているものではない。
ここに見えているのは全てGUI操作を楽にするための仮想リンク(ハードリンク/エイリアスのようなもの)で実態のファイルは
.HFS+ Private Directry Data
という見えないディレクトリの中にある。

このハードリンクというのはもともとバラバラにあるデータを一続きのファイルに見せるために用意されたものだから、OSとかファイルシステムとかそういうファイルオペレーションの根幹の部分に関係している。
それをうっかり手動で消したりなんて(簡単にできるとは思えないが)すると今度は消えないリンク、消えないファイルができたりしてそれがファイルシステムの削除できないゴミになり、そういうのが溜まってくるとディスク容量がどんどん少なくなってくる。

Time Machineについては、容量確保のためにファイル削除は基本的に必要ないと覚えてほしい。
ディスク容量が逼迫してくると、システムが古いバックアップをどんどん消していくので問題はない。
時々「空き容量不足のためバックアップに失敗しました」と警告が出る時もあるだろうけど、次回のバックアップには成功するはずだ。

しかしそれでも気になる場合はGUIでバックアップの一部を削除することはできる。
そこらの仕組みはこちらに書いた。
〜Time Machineのバックアップをコンパクト化するTipsに誤りがあったので訂正

Terminalを使える人は、うっかりこのバックアップのdbを消したりできちゃうかもしれないがやってはいけない。

消すんなら以下で紹介するGUIでバックアップを消す方法か、ディスクをまるまる初期化するかにした方が良い。





Time MachineのバックアップのHDDをFinderでのぞくとこのようにBackups.backupdb
の中の「Macintosh」というフォルダの中に日付順に並んだフォルダがある
この中にそれぞれの日の状態の起動ボリュームがまるまる残されているが実体はここにはない
不可視ファイルを表示する状態にしてキャプを取っているがそれでもその実体は見えていない
これを消すことは普通はできないしTerminalなどで強制削除すると
後で面倒なことに巻き込まれるんじゃないかなぁ…と思うよ




このTime MachineバックアップディスクをTiger搭載のiBookG3にマウントして
不可視ファイルを表示する設定にすると.HFS+ Private Directry Dataというディレクトリが見える
この中にバックアップの実体があるので実際にはこの中身を
消さないとディスク容量は節約できないことになる
ところがこちらは判りやすく日付順に並んでいるわけではないし複数のハードリンクが
スパゲッティのように絡み合っているのでスパゲッティに手を突っ込みたくなかったら
うっかり手を出さない方がいいと思う




Time Machineに入ってFinderのギヤアイコンボタンで
選択中のディレクトリのバックアップを消すことができる
これで容量を稼ぐことができるが特定の日付以前の
バックアップを全て消すというような操作はできない
それはTime Machineが自動でやってくれるので放っとけば良い
過去のバックアップ全部を消したい場合はこれでも消せるけど
ディスクをフォーマットした方が早いと思う



<追記>

メールで「たか」さんより情報をいただいた。
AppleのサポートにTime Machineのディスクの軽量化について問い合わせたところ、この方法を教えられたそうだ。

Time Machineに入った状態で、過去のバックアップに戻しておく。
Finderのツールバーの「バックアップを削除」を選択するとその選択した回のバックアップだけを削除できるとのこと。

古いバックアップは要らないというのなら、過去に戻ってこの方法で一つずつ削除するという方法はある。
バックアップの数が数十を超えるとやはり一気にどばっと削除できる手段が欲しいところだが…





Time Machineに入って過去のバックアップに遡りFinder
ギヤアイコンを開くと「バックアップを削除」という項目もある
これはこの回のバックアップを全域削除するというメニュー




選択すると本当に削除しても良いか聞いてくる
消したいバックアップが数十個ある場合はフォーマットした方が
早いがいくつか間引きしたいという時にはこの方法が使える
あまりにも頻繁に「ディスクの空き容量が不足しているため失敗」
という警告が出るようならば試す価値はあるが
その場合は大きめのハードディスクに交換することをお勧めする
大体内蔵ディスクの倍くらいの容量があれば快適に使えそうだ



2013年1月15日








システムメンテナンスのtips

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アプリをアンインストールしたい時、設定変更したい時〜関連ファイルを簡単に探すにはアクティビティモニタを使うと良い

最近増えたMacの初心者本とか初心者向けブログでよくある質問として
「Macで『プログラムの追加と削除』のような機能はありませんか?」
というのがある。
Windowsからスイッチしてきた人が、Macユーザが「アンインストール」と称してアプリのアイコンをゴミ箱に放り込んでいるのを見て
「そんなことしていいの?それやってるとシステムが調子悪くならない?」
という疑問を持つみたいだ。

結論から言うと、調子悪くならない場合がほとんどなので気にしないでやれば良いのだが、中にはアプリが関連ファイルをいろんなところに挿入してその行方が解らない場合がある。
それがdaemonだったりカーネルエクステンションだったりするとちょっとシステムの調子に影響する。

さらに最近紹介したBattery Time Remainingであった事例なのだが、アプリの設定ファイルが通常の
~/Library/Preferences
の中にない場合もある。

Battery Time Remainingの括弧を付ける設定を弄ったらメニューバーから隠れてしまい設定の変更がGUIから不可能になってしまった。
それで
~/Library/Preferences
に設定ファイルを探しにいったが、見当たらなかった。

こういう時、前述の初心者向けブログなんかを見るとよく
AppTrapを入れれば完璧!アプリをゴミ箱に移動すれば関連ファイルを一緒に移動してくれるからアンインストールや設定の初期化も簡単」
なんて書いてある。

しかし確かにAppTrapはとても便利な優れものアプリだけど、実際は完璧というにはほど遠い。
AppTrapが削除してくれるのは定位置にあるplistファイルとApplicationSupportの中にある関連ファイルの一部だけで、アプリがインストールするものを全部抽出してくれるわけではない。
このアプリは、あった方が気分よくMacを使えるアプリというぐらいの理解にとどめておいた方がいいと思う。

そこでどうやって関連ファイルを探すか…
アプリの名前を検索するという手もあるのだが、これも必ずかかるとは限らない。
現に今回のBattery Time Remainingのケースでは、この方法ではplistファイルを見つけることができなかった。

そこでもっと確実な方法がある。

アクティビティモニタを起動する。
そこで該当のプロセスを見つけたらそこをクリック。
そるとそのプロセス(アプリ)が開いているファイルのリストを見ることができる。
これで定位置にないplistファイルなども一網打尽で捉まえることができる。
今回のBattery Time Remaining
~/Library/Containers/
の中にplistファイルがあった。
これを削除することで設定を初期化できた。

こういう事があるので、またアンインストールはきれいにやってしまいたいという人もこの方法は覚えておいて損はないと思う。

注意しないといけない点は「開いているファイル」がすべてそのアプリの専用のファイルとは限らないということだ。
リストにあるものを全部削除してしまうと、場合によっては他の機能が使えなくなったり最悪はシステムが起動できなくなる場合もある。
もっともそこまで行く前に「このファイルを削除しても良いのか?」という警告はかなり出ていたはずだが…
この方法でアンインストールをするには、やはりMacの基本的な構造が頭に入っている程度の知識は求められる。





アプリをゴミ箱に移動するとAppTrapは関連する設定ファイルなどを
リストアップして一緒にゴミ箱に移動するか聞いてくる
アンインストールの時には便利なアプリだがこれをもって
「完璧だ」などと紹介しているブログはちょっと事実誤認
実際には基本的な設定ファイルだけで削除できないファイルも多い
AppTrapはあれば便利なアプリというぐらいの理解が正しい




関連ファイルを探すもっと確実な方法は
システムに付属しているアクティビティモニタを使う
プロセスリストの中から該当するアプリを見つけて
クリックするとそのプロセスの詳細が表示できる
この「開いているファイルとポート」のタブに入る




ここにアプリが開いている関連ファイルが全部パスで表示されている
このパスを参考にすればすぐに場所も特定できるはずだ




例えば今回のBattery Time Remainingの設定ファイルは 定位置の~/Library/Preferencesではなく
~/Library/Containers/com.codler.Battery-Time-Remaining
~/Library/Containers/com.codler.Battery-Time-Remaining-Helperにあった
こりゃ見つけられんわ…これを削除すれば設定の初期化、アンインストールは完璧だが
中にはシステムで用意されたファイルも含まれるのでそれぞれの役割を理解した上で削除すること
今回は.plistファルという解りやすい形態だったから気軽に削除した



2013年1月21日








システムメンテナンスのtips

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MacのCPUが突然フルアップして激遅になる〜helpdの暴走癖がまた復活してるのはデグレ?

最近時々、MacBook ProのCPUがフルアップして虹色ボールがぐるぐる回ったまま激遅になる問題が起きている。
いつからかはっきり記憶にないが、そんなに前からではない気がする。

それがまた今朝起きたので、アクティビティモニターを起動したところhelpdというプロセスがCPUを100%食っていた。
この問題を検索したところ、海外のフォーラムでもチラホラMountain Lionでのheldの暴走が報告されている。

この問題はLionの時に発生したもので、Mountain Lionではこの問題は修正されたはずだったのだがデグレが起きたのか、またこの問題が再発しているようだ。

そこでLion時代にもやっていた対処法なのだが、以前のLionの時に試した方法 とはちょっと違う方法を試した。
どうせヘルプ機能は使っていないので、この機能を殺すために以下のパスにあるhelpdをコメントアウトする。

/System/Library/PrivateFrameworks/HelpData.framework/Versions/A/Resources/helpd

何でもいいのでhelpd以外の名前に書き換えることでパスが通らなくなる。
rootのパスワードを要求される。
これで何か障害が出るかどうかしばらく試してみる。
皆さんがこの方法を試す時には自己責任でお願いします。





CPUフルアップの原因をアクティビティモニターで見るとhelpdが暴走してCPUを100%食っていた
helpdの詳細を見ると本体のパスがここにあるのでこれをコメントアウトすることにした
/System/Library/PrivateFrameworks/HelpData.framework/Versions/A/Resources/helpd
今回はNo-helpdにリネームしたが要するにパスが通らなくなれば何でもいい



2013年2月24日








システムメンテナンスのtips

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Macのスクリーンを90度ずつ回転させて表示する

これは『Jekylle+』さん経由で知った『ザリガニが見ていた...。』さんのネタ。

 MacBookの画面を縦長標示! - Jekylle+

MacBookのRetinaディスプレイを縦2880pxにした壮観な眺め - ザリガニが見ていた...。

Windowsの場合は
control+Alt+カーソルキー
でモニター映像を90度ずつ回転させて縦長、逆さまなどの表示変更ができる。
以前KbdAppleの記事で、このアプリを使えばMac上のBootcampで起動しているWindowsでもこのスクリーン回転ができることは紹介していた。

しかし「ザリガニ…」さんの記事によるとMacでもこのスクリーン回転ができるということだ。 知らなかったなぁ…





こちらはBootcampで起動しているWindowsXPがcontrol+Alt+カーソルキーで回転した様子




つまりこんな風に見える
今回これと同じことをMacでもできることを知った




システム環境設定を起動してコマンド+optionを押しながらディスクプレイをクリックする
すると普段は表示されない「回転」というメニューが追加されている
これを90°、180°、270°などに選択する




するとこのようにMacネイティブでも
縦長スクリーン、逆さまスクリーンなどが実現できる




外観はこんな感じ
ただしどのMacでもできるわけではなくMacBook Proでも
できるものとできないものがあるそうだ
私のMid2009モデルではできた



2013年3月11日








システムメンテナンスのtips

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iPhone・iPadの「その他」項目を削除してディスク空き容量を確保する方法

iPhoneを使っていてiTunesと同期する時にふとその容量にほとんど余裕が無いことに気がつく。
そんなにたくさんファイルやアプリを入れただろうかと訝しんでいたが、最近突然こういうことが起きる。

そして今朝はついにこれが5GBを超えた。
32GBしか容量が無いSSDに5.4GBも意味不明な項目があるとさすがにこれは運用に関わってくる。
音楽減らさなきゃいけないのということになるが、それよりこれを消したい。

それでメモリの開放の時にやっていた手順とか、ユーティリティとかいろいろ試してみたんだけど、結局以下の手順がもっとも効果があった。

MacにUSBでつないでiTunesを起動し、iPhoneをマウントした状態でiPhoneの方を再起動をかける。

この「その他」を解消する方法としてバックアップを取ってiPhoneを初期化してバックアップから復元という手順が有名だし、サポートフォーラムにもそういう方法が確か書いてあったと思うけど、いわば不良キャッシュの削除のためにいちいち本体を初期化するのは面倒だし、リスキーだし避けたいところ。

この方法なら単なる再起動だから、リスクも面倒も無い。

この「その他」項目はテンポラリーファイルで削除されていないもの、破損されたものが残っているという解説をあちこちで見るが、そういうものは本来作業が完了されたら削除されるのが正しいふるまいだと思う。
iTunesと接続しておくとクリアされるところを見ると、正しく削除されているにもかかわらず表示上残ってしまっているということなのかもしれない。
詳しいことは分からないが、正規のバックアップからクリアリストアする方法以外では、この方法が一番効果的なようだ。

何よりもいいのはただの再起動だから、失敗してもリスクが無い。
誰にでもお勧めできる方法だ。
結局古いMacユーザの格言が今でも生きているということかもしれない。
「再起動に勝るリセット無し」





今朝ついにiPhoneの謎の「その他」項目が5GBを超えてしまった
空き容量も数百MBと危機的状況
そこでいろいろ試した結果iTunesを起動してUSBでiPhoneをつなぎ…
つまりこの容量グラフを表示した状態でiPhoneを再起動する
方法は電源ボタン+ホームボタンを同時長押し




その結果謎の「その他」項目は1.5GBにまで減った




さらに以前紹介したiPhoneのメモリの解放だの無駄なものを
すっきり削除して再起動を繰り返し空き容量がここまで確保できた
32GBというシビアな記憶空間なのでこの違いは大きい
古典的な手法だが「再起動に勝るリセット無し」はまだ生きているということか



2013年3月12日








システムメンテナンスのtips

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MacのエラーコードをTerminalで確認するコマンド

Macのエラー表示のうちテクニカルエラーコードを表示するものの意味を調べるコマンドがある。

大体その内容は
「〇〇が起こりました(OSStatus エラー -40)
というような感じで素人が見ても意味が分からない。

このエラーコードがエラーの内容を示しているのだがエラーコード表がAppleのサイトで掲示されているわけではないので、これって結局サポートの技術者が見るためだけのものと思っている人は多いかもしれない。

ところがMacのTerminalに、このエラーコードの内容を表示するコマンドが用意されている。

macerror -(エラーコード)

これでEnterで表示される。
表示内容は英語で説明は至極シンプルなので、読み解くにはやはりある程度Macの知識が必要だが何も分からないよりいい。





MacのエラーコードのOSStatusコードの表示
素人が見ると何を意味するのかさっぱり分からないが
トラブルシューティングの時にこれが有ると無いとでは対応が全く変わる事もある
ちなみにこれはセキュリティの設定でブロックされたApp Store以外のアプリを
右クリックで強制起動した時に表示されるOSStatusエラー -67049




使い方は簡単でTerminalにmacerrorというコマンドとオプションで
エラーコードを入力するとエラーの内容の説明が表示される
説明は英語でとてもシンプルだがトラシューの時にはこれが大きなヒントになる
48はデュプリケート時のファイルネームのエラー、40はファイルのスタートポジションのエラーなど
ところが上のキャプチャーで出ていた67049は「不明なエラー」となっている
Macの基本設定によって出たエラーなんだから「知らない」は無いんじゃないかと思うが
このように何でも分かるわけではない



2013年4月21日








システムメンテナンスのtips

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スクリーンセーバのスクショを解除されないように撮る簡単な方法

スクリーンセーバを最近はこのサイトでもあまり取り上げないのだが、以前はこだわっていた時期があってかな数取り上げていたことがあった。

その時に苦労していたのはやはりスクリーンショットを撮る方法だった。
今ではSimpleCapを使って、タイマーでスクリーンを撮影するという方法をとっていた。

これでも問題無いのだが、もっと簡単な方法がこちらで紹介されていた。
Macでスクリーンセーバ画面のスクリーンショットを撮る方法 - ライフハッカー[日本版]

概ねこの記事の通りの方法で成功するのだが、私の環境ではスクリーンショットのショートカットキーは
コマンド+shift+3
でフルスクリーン撮影になっている。
リンク先ではcontrol+shift+3となっているがどちらがデフォルトだろう?

それはともかくコマンド+shiftを押しながらシステム環境設定スクリーンセーバ「プレビュー」をクリックしてセーバを起動、コマンド+shiftを押しっぱなしで3キーを叩くとセーバのスクリーンショットが撮れる。
これは便利だ。





システム環境設定デスクトップとスクリーンセーバに入る
ここのスクリーンセーバの「プレビュー」コマンド+shiftを押したままクリック




スクリーンセーバが起動したあともコマンド+shiftを押したまま
3キーを叩くとスクリーンセーバのスクリーンショットが撮れる
今まではSimpleCapを使っていたがこれは簡単だ




スクリーンセーバからの復帰が速いIlluminated Clockなんかは
割とスクショ撮りに失敗していたがこれも問題なく撮れる
こんな簡単な方法はもっと早く教えてほしかった…



2013年4月22日








システムメンテナンスのtips

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「このMacについて」は単なる仕様表示機能ではない!実は優れた使い方ユーティリティに進化している

Macを使っている時に今の自分のMacのコンディションを知りたかったら何を使うだろうか?

いろいろ優れたフリーウエア、シェアウエアのオンラインウエアはあるのだが、システムそのものの機能の「このMacについて」もなかなか捨てたものじゃない。
つい最近までは素っ気ないバージョン情報を表示するだけのタグで、「詳細」でハードウエアやOSの構成を確認できるデベロッパー向けというかあまり面白みの無い機能だったのだが、最近のMacではこの機能や見てくれがとても変わってきている。
いろいろ面白い機能があるので、Macを使い始めた人はここを使いこなすことから始めたらいいかもしれない。

「このMacについて」はデスクトップの左上一番隅のリンゴマークをプルダウン、「このMacについて」(About This Mac)というメニューがあるのでそこから呼び出す。
以下キャプチャーで機能を説明する。





「このMacについて」の最初の画面
素っ気ないバージョンタグに見えるがここが各種機能の入り口になっている
ジニアスバーにMacを持っていった時に「シリアル番号をお願いします」
と言われて「しまった!保証書を家に忘れてきた」とか思う必要は無い
上のOSバージョンをクリックするとシリアル番号が出てくるので
保証期間内なら書類無しでも無償修理も受けられる
下の「詳しい情報」に入るとさらにMacの詳細状態見ることができる




まず「概要」ではそのMacのハードウエアの概要を見ることができる
これは私のメイン環境のmid2009のMacBook Proの表示
メモリのタイプ(DDR3)やチップセット(GeForce)等の情報がここで得られる
ここでもハードのシリアルが確認できる
ソフトウエアアップデートやかつての「このMacについて」詳細
にあたるシステムレポートにはここから入ることができる




メモリに入ると現在のメモリの状態を知ることができる
この場合4GBのDDR3が2枚刺さってるという表示
下の「メモリのアップグレードの手順」をクリックすると…




Appleのサポートサービスのページに飛んで
その機種ごとのメモリの交換手順の説明を見ることができる
昔はこういう情報は全部自分で調べるしかなかったんだが
今のMac入門者は恵まれてるなぁ…




ストレージに入ると現在の内蔵ディスクの各ボリュームの使用状況を確認できる
Windowsのドライブのプロパティみたいな感じでこれで何が容量食ってるのかわかる
私の場合ムービーデータは意図のうちだが思いのほか「その他」の領域が大きかった
これはシステム領域のことでこの中身が何だったかは後日詳細を解説する
また光学ドライブなどの書き込み可能なフォーマットもここで確認できる




もしあなたが自分のMacの正確なディスプレイサイズを知る必要がある場合は
以前ならシステム環境設定のディスプレイを開いて見ることができたが
今では確認だけならここを開いた方が速い
それで変更の必要などが出てきたら下のボタンで
システム環境設定のディスプレイを開くことができる




最近のMacでは外部モニタを使う場合も含めて滅多に弄ることは無いが
それでもスクリーンサイズを変更したい場合等はここで変更は可能




サポートに入ると各種ドキュメントをオンラインで見ることができる
例えばユーザーズガイドをクリックすると…




今の世代のMacのは紙の取説なんてついているのだろうか?
最近の事情は知らないが紙が無くたってここでMacの取説ページを開くことができる




Macの基本的な使い方、各部の名称と機能、初歩的な
トラブルの解決の方法はここにすべて書いてある




また技術仕様のページでそれぞれのハードの詳細な仕様を確認できる
オーディオアウトはインプットもサポートしてるのかなどの
見た目ではよくわからない細かい機能はここで確認できる
さらに故障の時のサポートフォーラム、AppleCareなどのリンクもある
基本的なMacの使い方の入り口として「このMacについて」は進化している



2013年5月12日








システムメンテナンスのtips

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テラバイトクラスの内蔵ディスクが残り容量20GBを切る危機!〜ディスクの中身を整理してみたのでその手順を公開

先日見つけたこんな記事が身につまされた。
MacBookのディスク容量が残り2GBという信じられない状況になっていたので、いろいろと削除して70GBまで復活させた道のりを記録してみる。 - Gadget Girl

実は私の愛機、MacBook Proも昨年内蔵ディスクを1TBのHDDに換装、AppleTVのメディアサーバーとなっているMac mini/Intelとライブラリを同期してファイル管理をユーティリティで簡単にできるようにした。
MacBook Pro大増量化計画発動!〜交換したディスクは500GB外付けバックアップディスクに

かつてはおにぎり型iMacに40GBの内蔵ディスクが入っていたのを見て
「このディスクが満杯になることなど永久に無いに違いない」
と思ったのに1年も経たないうちにディスク空き容量が無くなってしまったのと同じように、この無限容量に見えた1TBディスクも先日ふと気がついたら動画エンコード作業中に残り容量が20GBを切っていたことに気がついた。

これは危機的状態である!


ここでディスクの空き容量が足りないというのはどれくらいの空き容量のことを言うのかというのと、その場合どういう問題が出るかについて。

MacのようなUNIX系のOSはディスクにSwapという仮想メモリの領域を確保して、ハードに挿してある物理メモリに収まりきれない処理データをハードディスクに書き出しておくという動きをする。
Swapの正体は普通のファイルだ。

このファイルは当然書き出しするメモリの内容が多ければどんどん増えていく。
不要になったメモリの残骸はどんどん削除するようにしてくれればいいのだが、この中身も断片化しているのでシステムは大事を取って疑わしきは原則削除しないという動きをする。
つまりSwapはどんどん増えていく。

かつてはこのSwapは80MBからスタートしてふたつ目は256MB、3つ目は512MBなんてのどかな時代があったが、今は3つ4つぐらいからスタートしてGB単位でどんどん増えていく。
もしディスク空き容量が10GBぐらいしか無くて、そこに6GB、7GBという調子でSwapができていったらどうなるか?
MacのHFS+のファイルシステムはファイルの断片化を防ぐために空きスペースを使って、ファイルの書き込み位置を移動とかしょっちゅうやっているわけだが、空きスペースが無いのでそんなこともできない。
結果Macではあまり発生しないはずの断片化がどんどん起こる。

さらにGUIのインターフェイスは操作の画面を表示するためにグラフィックなどのキャッシュをどんどん貯めていく。
それもメモリが足りないと書き出しスペースが心細くなるので、やはりSwapを整理するためにSwapのリードアウトと削除を長時間かけてやり始める。
このために虹色のボールがぐるぐる回り始めていつまでたっても操作できない、フリーズしたような動きをし始める。

またMacBook Proのようなモバイルを使っている場合、ハイバネーションに備えて常にスリープメモリに実メモリの内容をバックアップしている。
これはバッテリが切れた時に作業中の内容が失われるのを防ぐためにメモリの中身をバックアップして強制的にスリープに入る機能がLionあたりから標準で稼働しているためだ。

この機能を有効にしているとこのスリープメモリに8GBの物理メモリを積んでいる場合は、常に8GB分のバックアップを取り続けている。
(最近の世代のOSXはコマンドを使わないとこの機能が無効化できなくなっている)
この書き出しも空き容量の領域に更新ファイルを書いて、旧ファイルを削除するということを繰り返しているので、もし空き容量が10GBしかないとこの更新も断片化した空きスペースを探しもっての作業となるので、これも虹色ボールの原因になる。


要するに何か切り替えたり操作するたびにいちいち虹色ボールがぐるぐる回ってひどい時は数分、数十分待たないと次のステップに進めないということになってしまう。
iPhoneなんかでも同じことだが、空きスペースはたっぷり持っておいた方が操作は快適になる。

それでこれらのSwapやハイバネーションメモリなどの数字を考えると「空き容量不足」というのはどれくらいのことをいうのかは自ずと計算できそうだ。


Swapが最大何個できるかを監視していて、それプラス数個分の余裕、あるいは実メモリの数倍の容量… ここらあたりの数字を切っている場合ディスク空き容量不足と考えていい。

一般的には250GB〜500GBの内蔵HDDを積んでいる時に、やはり残容量10GBを切ったらもうピンチだと考えていい。
人によってはディスクスペースの25%を切ったら切迫状態で10%を切ったらピンチという人もある。
もし1TBのディスクを積んでいたら10%は

100GB

ということになる。

これが適正な数字かどうかは分からないが、要は内蔵ハードディスクの空き容量はやはりたっぷり確保しておけということだ。


それで上述のように10GB台まで空き容量が減ってしまった我が愛機のMacBook Proの内蔵ハードディスクはやはり、危機的状態だということだ。
以前は常時90〜100GB位の空き容量を確保していたのだが、ここのところ急激にディスク空き容量が減っていた。
それで何が空きスペースを圧迫しているのかをまず特定することにした。

上記記事では昨日紹介した Magicanを使ってディスク空き容量を確保する方法も試したが、昨日の記事の通りこの方法で確保できた空き容量は1.4GBに過ぎない。
これだってそれなりの数字だが100GBの目標に対しては焼け石に水な感じがしないでもない。





Magicanを使ってディスクの無駄なスペースをスキャンした結果確保したのは1.4GB
ほとんどがPowerPCバイナリとキャッシュで削除済みアプリのゴミで
これ自体は結構大きな数字だが100GBという目標には遠く及ばない



まず上記記事に習ってこれも先日紹介した「このMacについて」のストレージの項目で調べたところディスクの使用状態が分かった。

やっぱり圧迫しているのはムービーデータなどだが、これはその領域を確保するためにこのHDDを入れたのだから除外するとして、それ以外では「その他」の項目が大きなスペースを占めている。





先日取り上げた「このMacについて」を使ってディスクの中身を見ると
ムービーデータについで目を引くのが「その他」という項目
(このキャプチャーはある程度作業が進んだ後なのでもう85GBも空き容量を確保してしまっている)




この「その他」という項目の内訳を詳しく知るために
やはりこういう目的では一番洗練されていると思われるDaisyDiskを使って調べてみた
「その他」にはシステムそのものの他に各種バックアップ、キャッシュ、
Swap、そしてVMWareの仮想ディスクが含まれることが判明した




このあとシステム領域の不要ファイルの削除の手順も紹介するが
100GB目標を達成する上でもっと効果的だったのはVMWare Fusion
仮想ディスクを外付けハードディスクに退避させたことだったのは言うまでもない




これで空き容量を85GB確保したので目標の9割は達成されてしまった
ここでこの記事は終わってもいいくらいだ



ここでこの記事を終わってもいいくらいだと書いてしまったが、本当にここで終わったら前置きが長い割にはしり切れとんぼ感があまりにも強いので、もう少し試してみることにした。

上記記事でこのサポートコミュニティまとめ記事が紹介されていて、これがなかなか有用なのだがコマンドを使って不要なファイルを探すというのがやはり一般的なユーザには馴染みにくいと思う。
ハードディスクの空き容量が極端に少なくなる場合の対処方法- Apple サポートコミュニティ

そこでコマンドを使わないでGUIでこの領域を探す手順を以下にキャプチャーで紹介した。

ここで紹介されているいくつかの項目のうち、
「ああ確かにあるある」
と思ったのは以下の項目。


Time Machineのローカルスナップショット (/.MobileBackups)
Lionよりデフォルトで有効になったローカルスナップショット。

これはモバイルの場合最近変更されたファイルの履歴を内蔵ディスクに保存する、いわばローカルTime Machineのような機能。
もちろん内蔵ディスクの全域をバックアップするわけではなく差分だけをバックアップしていくのだが、それでもそのバックアップ領域は数GB〜十数GBになるはず。
どういうファイルを変更したかでそのサイズは劇的に変わる。
そこらの事情と、初期のLionではやはりバックアップ作成中はシステムが重くなる癖があったので私の場合この機能は切ってある。
(こちらのスナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?を参照)
この機能が切ってある場合/.MobileBackupsというディレクトリが無いのを確認すれば問題無い。

切っていない場合はこのディレクトリが異常なサイズになっていないか確認する


スリープ時に作成されるsleepimageファイル (/private/var/vm/sleepimage)
これは上述したモバイルでバッテリ切れになった時に、メモリの中身を保存して強制ハイバネーションに入るためのメモリバックアップ。

これは/private/var/vm/sleepimageに物理メモリの実サイズプラスαのスリープイメージができているはずだ。
この機能を切っている場合はこのファイルを削除する。
切っていない場合は削除してもまたすぐに生成されるので意味は無いが、実メモリのサイズに比べて何倍もの巨大サイズに肥大化している場合はやはり異常なので削除してみるのは手だと思う。





ハイバネーション時の実メモリのバックアップはこの/private/var/vm/sleepimage
この場合8GBの物理メモリに対して8.59GBのスリープイメージができているのは正常
これが異常に大きくなっている場合は削除してみる
ちなみのその下に並んでいるのが仮想メモリのSwapの実体で
これが結構デカいのだがこれはいじり様が無いので黙って見過ごすしかない



iOSデバイスのバックアップファイル (~/Library/Application Support/MobileSync/Backup)

iPhone、iPad、iPod touchなどiOSのデバイスを使っていて、これをiTunesを使って同期、アップデート、バックアップなどを一度でもやったことがある人はこの対象になる。

iCloudを使っている場合はそちらにバックアップがあるはずなので、ローカルでバックアップを持つ必要が無い。
またクラウドは信用できないので、ひとつはバックアップを持っておきたいという場合も、過去の履歴分だけたくさんバックアップを持っている必要は無い。
問題無く稼働した一番新しいバックアップだけがあれば、それより古いファイルは必要ない。





Terminalを起動せずコマンドを使わず作業をするためにこういう準備が必要
不可視ファイルを見えるようにするユーティリティを使い不可視ファイルをFinderに表示させる
私はMainMenuを使っているがこういうアプリはいくつかある




~/Library/Application Support/MobileSync/Backupのサイズを調べるとここだけで11.6GB
これが結構デカい




これの削除はiTunesから実施する
設定の「デバイス」に入って過去のバックアップ履歴を確認し
不要な物を「バックアップを削除」ボタンで削除する



iOSデバイスのアップデートファイルが残っていたら削除(~/Library/iTunes/iPhone Software Updates)

これは元記事には無い追記だが、iPhoneなどのiOSのアップデートをダウンロードしたままアップデートを延期した場合、アップデートファイルがMac側に残ってしまう。
これは意図的に削除してやらないと自然に消えないようだ。
場所は~/Library/iTunes/iPhone Software Updatesの中にあるのでここをチェックすればいい。





Daidy Diskでサイズの大きいファイルを探していて発見したiOSのアップデートファイル
これ一個で軽く1GBを超えている




これはユーザ領域の~/Library/iTunes/iPhone Software Updatesにあり不可視ファイルでもない
レゴアイコンのアップデートファイルがあるのでこれを削除する
一個でサイズが1GBを超えているのでいくつも貯めてると
結構ディスクサイズを圧迫している可能性がある




以上の手順を実施したところさらに11GBディスク空き容量を確保できた
一応目標の100GBに近い数字まではいったので目標達成とした



他に私の場合は該当しなかったが、以下の場合は過去の経験からいって結構あり得ると思ったので紹介しておく。


コアダンプファイル/cores

システムがクラッシュした時、テクニカルサポートのデバッグ用に主にメモリの内容をテキストに書き出すコアダンプファイルが残っているケース。

最近のOSXはカーネルレベルでクラッシュする「カーネルパニック」をほとんど出さなくなった。
操作不能になるクラッシュはたいていはその上のアプリやシステムUIサービスなどのGUIのサービス部分でしか起こらないので、コアダンプファイルってほぼ吐き出さなくなった。

これはWindowsでいうところのmini dumpまたはcrash dumpと同じような物で、システムが勝手に再起動するとか、落ちるとかいう時にその原因を究明するのに有効なログになる。
これを見ることで少なくともクラッシュがハード原因で起きているのか、システム原因で起きているのかなどを切り分けできる。

だが素人ユーザで最近クラッシュも起きていないというのなら、このファイルは残しておいてもあまり意味がない。





コアダンプファイルは不可視領域の/coresの中にある
ここを覗いて空っぽなら問題ない



ログ、アーカイブログの削除 /private/var/log

以前サーバメンテナンスの記事のところで書いたかもしれないが、Macのシステムログなどは/private/var/logに入っている。
コンソールを起動したら見えるあのログだ。 そういう物が大量に溜まっていると、またこれが数GB容量を食っているなんてこともある。

これは削除するユーティリティがいくつかあるが、愛用のMain Menuではなぜか削除コマンドが効かないので手動で整理してしまってもいいかもしれない。
全削除しても再起動すれば新しいログファイルは生成されるしアーカイブドログだけならただ削除するだけでも問題無い。


ルートユーザのゴミ箱 (/private/var/root/.Trash)

Compressorなどの一部のアプリの書き出しが失敗した時に、そのテンポラリファイルがルートユーザのゴミ箱に移動されて削除できなくなるという問題が起きるらしい。

これは昔のバージョンのMacOSでCDRの焼き込み失敗でできた暫定ファイルが不可視状態のままでどんどん積み上がっていくというバグがあったが、こういう問題は他のアプリでも起きるかもしれない。

ルートユーザを有効にしてユーザID=rootでログインすれば「ゴミ箱を空にする」で削除できるかもしれない。

ただ私はrootでログインし直すのがめんどくさかったので、これはTerminalを起動して以下のコマンドを打った。

sudo du /private/var/root/.Trash





Terminalを起動してsudo du /private/var/root/.Trashとコマンドを打ったが
「そのようなディレクトリは存在しない」との返信
実際lsコマンドで確認したが.Trashというディレクトリは生成されていなかったので問題無い



プリンタがらみの問題で /private/var/spool/cups/tmp 内に大量のファイルが残っていた

プリンタのタスクが失敗した場合タスクがプリントキューから削除できれば問題無いが、これが共有プリントの失敗とか何らかの理由で中断して上記プリンタスプールのテンポラリディレクトリに残ってしまう場合があるらしい。





/private/var/spool/cups/の中はシステム領域なので
不可視ファイルを表示する設定にしても中を覗くことはできない
だが「情報を見る」でそのサイズを確認することはできる
この場合フォルダ全体で25KBしかサイズが無いので問題は無い



Norton AntiVirusが /private/var/tmp 内に大量のファイルを作成していた

これはNortonに限ったことではないが、ウイルス対策ソフトが定義ファイルの置き場所として/private/var/tmpに仕掛かり中のファイルを残してそのままになってしまうケースが稀にある。

それ以外のネットから何かを落としてくるタイプのアプリはブラウザも含めてその可能性があるのだが、たいていは大した問題になならないがなぜかウイルス対策ソフトではこれがどんどん溜まることがあるようだ。





これもチェックは簡単で/private/var/tmpのサイズを「情報を見る」で確認すればいい
私の場合8KB程度で問題無かったがここが異常にデカい場合は何か起こっていると考えるべき



QuickTimeがらみの不可視ファイルがデスクトップ (/Users/username/Desktop) 内に残っていた

これもQuickTimeがらみで何かをエンコードしようとしてそれが失敗して、そのテンポラリーファイルがデスクトップに不可視ファイルとして残ったというケースで、昔のCD-R、DVD-R書き出し失敗のケースと似ている。

対策は不可視ファイルを表示する設定にして、デスクトップのファイルのリストを見ればいい。
.QT-0384-c51a6aa3-bfffdf2c-00とかドットで始まるファイル名で異常にデカいファイルがあればそれはゴミだから削除すればいい。





不可視ファイルを表示する設定にしてデスクトップを
カラム表示にすればドットで始まるファイルネームが上にくる
正常ならここには.DS_Storeと.localizedというファイルがあるだけのはずだが
.QTなどで始まるGB単位のファイルがある場合は何かの書き出し、
エンコードの失敗の時にできたゴミだから削除していい



2013年5月13日








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Launchpadをキーボード一発で呼び出す〜Mission Controlの任意のデスクトップへの一発切り替えも可能にする

MacのLion以降だと思うがLaunchpadという機能がついて、アプリのアイコンが並んだ画面をトラックパッドのタップスクロールで切り替えてアプリの起動ができる〜まるでiPhoneやiPadのような便利な機能…の筈だったのにいまいち使い切れていないという人が多いと思う。

使えない理由は大体ふたつで、ひとつはLaunchpadはアプリとして同梱されているので、この画面を開くにはドックのアイコンをクリックするかアプリ本体をクリックしないといけない。
もう一点はLionの頃はLaunchpadはアプリが使用頻度順に並び変わったりしてとても使いづらかった。

そうしたことが重なって「Launchpadイラネ」と言ってもう触らなくなってしまった人が多いと思う。

2番目の問題はいつのバージョンからかLaunchpadは自分で並び替えができるようになって、表示が必要ないアプリは(App Store経由のアプリだけだが)表示しないということもできるようになった。
その手順と消したアプリをまた表示させる手順はキャプチャーで紹介するが、要するにアンインストールされるので表示したい時は再インストールということになる。

Launchpadのアプリを並べ替えたり隠したい時には、Lionの頃はLaunchpad-Controlが使えて、今でも検索するとLaunchpad-Controlを使えという記事が一杯かかるが、残念ながらこのアプリは今ではディスコンになってしまった。
Mountain Lionでは正常に動作しない。

隠したいアプリを隠せないので膨大な数が並んで使いにくいという人にはちょっとしたTipsをキャプチャーで紹介する。


そして1番目の問題、iPhoneライクに使えるシステムのインターフェイスの筈なのに、ドックアイコンをクリックなんて…という不満か。
ドックに見えてるんだがらクリックすれば良いじゃないかとも思うが、ヘビーユーザというのはカーソルをドックに移動するのすら億劫なものなのだ。

そこでDashboardMission Controlと同じようにキー一発でLaunchpadを起動する方法も紹介する。
なんとこれはシステム標準のキーボードショートカットの設定で可能だ。

こうした手順を踏めばMacのLaunchpadも、iPhoneやiPadのアプリアイコンの表示のように便利に使える(かも)。
ここまでの手間をかけても良いならだが。





まずLaunchpadをキー一発で起動したい場合
システム環境設定のキーボードに入る




モバイルならMission Controlキー、Dashboardキーは
それぞれF3、F4キーとしてデフォで用意されている
これをLaunchpadでもやりたいという人は「キーボードショートカット」
のタブのLaunchpadとDock」に入る
ここでLaunchpadを表示」のチェックを入れる
ここで好みのショートカットキーを割り当てる
Fキーでも良いのだがモバイルはFキーにすべて機能が
割り当てられているので私の場合コマンド+Lキーを割り当てた




これで設定したショートカットキー一発でLaunchpadが立ち上がる
これは便利




便利なのだがLaunchpadはあまりにもたくさんのアプリが
ランダムに並びすぎているというのも使えない理由だった
今はiOSと同じようにアイコンをドラッグして
ページを超えて並び替えができるようになった
非表示にしたい場合はApp Storeで購入したアプリに限り
Optionキーを押すかアイコン長押しでアイコンが震え始めて
左肩に×マークが出るiPhoneと同じインターフェイスになった




この×マークをクリックすると削除していいか聞いてくる
つまり単に非表示にするのではなくアンインストールする
なのでApp Store経由以外のアプリとシステムバンドルの
アプリは消すことができなくなった




こうして消してしまったアプリを再び表示したい場合は
App Storeを起動して「購入済み」のタブに入る
消したアプリは「インストール」ボタンがアクティブに
なっているのでインストールすれば再び表示されるようになる




インストールボタンを押すとこの通りダウンロードが始まるので
この操作はネットに接続していないといけない
Cloud的発想でとりあえず目先必要ないものはクラウド上に
置いて内蔵ディスクには置かないという考え方らしい




App Store経由でない、あるいはシステムバンドルのアプリでも
Launchpadで表示したくない邪魔なアプリも有る
それはいらないもの同士アイコンをドラッグして重ねると新規フォルダにまとめられる




こうして表示したくないものをひとつのフォルダにまとめてしまえば良い
あとはiPhoneでやってるのと同じように使用頻度の高いものを
最初のページに持ってくるとか好みの並べ方をすれば良い



さてモバイルの場合FキーにMission Controlは並んでいて、これは一発で呼び出せる。

ただこれもヘビーユーザから見ればかったるい仕様ということになる。
Mission Controlの各デスクトップのレイアウトを変更したい場合はこれで良いけど1番のデスクトップから6番のデスクトップに移動したい時に、このMission ControlFキーで開いてトラックパッドかマウスかで6番のデスクトップにカーソルを移動してクリックしなきゃいかんのだろうか?

とにかくヘビーユーザはカーソルを動かしたくないのだ。

これもシステム環境設定の設定一発で解決する。





Mission Controlはホットキー一発で呼び出すことができる
めでたし…とはいかない
任意のデスクトップに移動するのはやっぱりクリックなのか…
見えてるんだからクリックすれば良さそうなものなのに
ヘビーユーザのわがままはとどまることを知らない




システム環境設定の同じキーボードの設定に入って「キーボードショートカット」
このMission Controlのショートカットも変更できる
デフォルトではデスクトップ切り替えはcontrol+左右カーソルキーで可能な設定になっているが
1番のデスクトップから6番のデスクトップに移動するのにいちいち
2〜5番のデスクトップを見なくちゃいけないのかというダルさが有る
そこでこの「デスクトップ1〜n番への切り替え」というショートカットキーのチェックを入れる




こうしていちいち間を送らないで1番から一気に6番のデスクトップに移動できる
いちいちMission Controlを開く必要もなくダイレクトに移動できる
いろいろウインドウを開いて複数の作業を同時進行しているような人には便利な機能になると思う



2013年5月26日








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暗い場所や直射日光が当たる場所でも目が疲れないようにするスクリーンのカラー反転がなにげに便利〜MacとiPhoneの設定法

最近の情報機器はパソコンを含めて表示はほとんど液晶になってしまった。

昔、大学の生協で初めて液晶のモニターを見たときその表示の美しさと値段の高さに驚いたことがあった。
ところが今ではすっかり普及して、逆にCRTのモニターなんてもうどこにも無くなってしまった。
めでたい…
めでたいのだけど、使ってみて知ったのは液晶というのは結構目が疲れるということだ。

今では職場でも紙の伝票を起票するなんてこともほぼなくなった。
一日中仕事中は液晶のみのターを見ることになる。
その上時間外にはiPhoneなどの情報機器、Macなどをいじっている間もほぼずっと液晶を見ている。

その場所も寝る前のくらい部屋、出先の日光の下、いろいろな状況なのでますます目が疲れる。
皆さんどう対策していますか?
最近お仲間内で、液晶モニターの階調逆転で目の疲れを防ぐという話が出ていた。
実は私もやっているので、皆考えることは同じだなと思ったことがあった。

MacとiPhone、iPadなどのiOSデバイスはシステムに標準で表示の色を逆転させる設定が有る。
しかも設定だけでなくショートカットキーなどで、一発で表示を元に戻したりまた逆転したりが切り替えられる。
この設定は昔から知っていたが、以前は視覚に障害が有る人以外には縁がない、一発芸みたいな数分遊んでおしまいという機能かと思っていた。

ところが実際使ってみると、なかなか目が疲れないよろしいものだと分かった。
というより標準の白地に黒い文字が表示される液晶表示が、以下に目に負担になるかということだ。

以下MacとiPhoneのそれぞれの設定法をキャプチャーで紹介する。
iPadもほぼ同じ。

以前聞いた話だが「ユニバーサルデザイン(身体障害者向けのデザイン)は実は健常者にとっても便利なアイデアが一杯」というのを思い出した。

先が割れたフォークスプーンやウォシュレットなども元々は障害者、非介護者向けの商品から産まれているのだという。
でも健常者にも便利なら使わないてはない。
このアクセシビリティの設定はなかなか宝の宝庫だと思う。





まずMacの設定から システム環境設定アクセシビリティに入る




ここでここで「カラーを反転」にチェックを入れる




この通りカラー階調が逆になった表示になる
(キャプチャーは正階調で撮れてしまうのでPhotoshopでイメージを再現)
暗い場所であるいは外で日光が当たる場所で文字を読むときこの方が目が疲れない




カラー階調も逆転するのでアイコンなど色で認識しているものは逆に探しにくくなる
なのでアクセシビリティの設定でグレイスケールにすることもできる
これならアイコンも探しやすい




さて階調逆転して読みやすい環境もあるのだが
通常の室内・照明十分の環境ではこの黒地に白文字は逆に読みづらい
その度にいちいちシステム環境設定を開いて設定変更するのは面倒だ
そこで同じシステム環境設定キーボードの中の「キーボードショートカット」の設定に入る
ここの「カラーを反転」のチェックを入れてショートカットキーを設定する
デフォはコマンド+option+control+8キーになっている
このキー一発で表示を戻したり反転させたりの切り替えができて便利




iPhoneの場合は設定一般に入る




ここのアクセシビリティに入る




ここで色を反転をオンにする




ツイッターの表示はこんな感じ
(カラー反転したキャプチャーは撮れないのでこれもPhotoshopでイメージ再現)




Safariなどの表示はこんな感じで黒地に金フレーム、白抜きで悪くない表示
(これもPhotoshopでイメージを…以下略)




これもいちいち設定を開かないと表示を切り替えられないのは不便なので
設定の先ほどのアクセシビリティの中のトリプルクリックに入る




ここでホームボタンのトリプルクリックで何を切り替えるかを選べる
色を反転を選択すると「あのボタン」3回押しで表示を切り替えられる
これは便利




ちょっと面白いと思ったのは充電中の待ち受け画面
オリジナルの黒地に緑の電池が充電されているイメージは
カラー反転すると白地にピンクの表示になってちょっとおしゃれ
(これもPhotoshopにて…もう分かっとるよね)



2013年5月26日








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パーティションマップはたまには手入れしないといけないという話

先日ふと思い立ってディスクユーティリティを起動して起動ボリュームではなく内蔵ディスクのドライブを検証した。

すると赤文字の警告が!

「パーティションマップに問題が見つかりました。起動できない可能性があります」
という警告で赤文字の内容が
「パーティションマップを修復する必要があります。データパーティションにローダー領域が必要です。」
とのこと。

内蔵ディスクは交換後は極めて快調で、起動できないとかマウントできないとかいうトラブルは一回もないのだが、それでもパーティションを切り直したりBootCampのWindowsを削除してrEFItを入れてLinux用にパーティションを切り直したりいろいろいじっていたので不整合が出てきているのかもしれない。

ドライブのカタログ領域は放っておくとそのうち大きなトラブルになるので修復した

手順はディスクユーティリティの「ディスクを修復」をエラーが出なくなるまでかけるという簡単な方法だ。





起動ボリュームではなく起動ディスクを選択してディスクユーティリティで診断すると
赤文字で「パーティションマップを修復する必要があります。
データパーティションにローダー領域が必要です。」
という警告が…
「ディスクを修復」ボタンで修復を開始




修復が完了するとエラーが出なくなった
現状特に問題はなかったがたまにはこういう手入れも必要だということだ



2013年7月8日








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VMWare Fusionを起動するとMacが遅くなる〜Windowsに入れていたAVGが原因との疑いが濃厚になる

少し前から気になっていたことなのだけど、VMWare Fusionを起動してWindowsXP、Windows7を起動するとMac全体が異様に遅くなって
1)アプリの切り替えに1分以上かかる
2)切り替えた後もクリックできない、入力できない
まともに操作できるようになるのに数分かかる
3)日本語の入力が異常に遅い
虹色ボールが回り始めてタイプしてから文字が現れるまで1分近く待たされる

こうなるとVMWare Fusionを終了しても、動作が遅いのが治らない。
結局再ログイン、あるいは再起動することになる。
見ているとどうもその間ずっとディスクにアクセスし続けている。

VMWare FusionがSwapを書き出してそれの処理がなかなか終わらないので待たされてる…っていう感じなのはわかるのだがどうやって解消しようか考えていた。

VMWare Fusionさえ起動しなければMac自体は快調に動いているのだから問題はVMWare Fusionの中、それもWindowsXP、7の中の共通項だと思っていた。

Windowsを起動して私が得意だと言われている「タスクマネージャー」を開いてみていたら気がついたことがあった。

どちらもAVGがいつまでもフルアップして重くなっていることに気がついた。
要するに

AVGがタコだった

という結論に至った。

それで両方からAVGをアンインストールすることにした。
もともとこのAVGはおもだったWindowsのウイルス対策ソフトを全部テストして検出率とか軽さとかでもっとも優れていると判断したから使い始めたソフトだった。

ところがどうも昨年のバージョンあたりから重くなり始めて最新の2013で決定的にクソ重たいソフトになってしまったみたいだ。
なぜかはわからないが多分Webレピュテーションあたりの機能を入れたぐらいが原因ではないかという気がしている。
先日のSafariの件といいこの機能はメリット少なくデメリットばかり多いような気がするが、このことは今は掘り下げない。

ともかくAVGをアンインストールする。

Webとは接続するので替わりのウイルス対策ソフトをインストールしないといけない。
XPはSAVを復活させることにした。
問題は7の方だけどSAVは64bitで動かないバージョンなので、以前にテストしたMicrosoft Security Essentialsを試してみた。





7の方だが起動してもいつまでたってもCPUレートが
下がらないのでこちらもAVGをアンインストール




コンパネの「プログラムと機能」でアンインストールをするが
このAVG付属のアンインストーラが性悪でなかなかアンインストールさせてくれない
途中の選択肢もいろいろ罠があって最初のリンクスキャナはチェックを外す




次のチェックはふたつとも入れる
次に「なぜアンインストールするのか」アンケートが出てくるが無視していい
「くそ重くなったからだ」と書いてもいいけど




7の方はMicrosoft Security Essentialsを本格的に試してみることにした
サイトからは86版とAMD64版がダウンロードできるがデフォ64bitの7では後者をダウンロードする




インストールのウイザードは特に難しくない




情報を提供してMicrosoftの品質向上に貢献するかどうかは個人の判断だが
MSのこの手のプログラムには基本参加しないことにしている




ファイアウォールを設定しているがない場合は入れたい
と言っているのでお好きなように…という設定で




以上でインストールは完了する




インストール後すぐにウイルス定義ファイルのアップデートを始める
この時のタイトルバーの表示は赤




シグネチャーアップデート後クイックスキャンを自動的に始める
所要時間は20分程度だった




その間CPUがフルアップ状態なのは前とあまり変わらないのだが…




さてまずXPの方だが割当メモリを3100MBに増やしたこともあって
フィジカルメモリもCPUも極めて安定している
何度か再起動とかサスペンドとかやってみたが問題なさそうだ




試しに負荷が大きそうなアプリをどっさり起動してみた




勿論CPUやメモリの負荷は大きくなるがそれを終了するとすぐに元に戻るのを確認した




Windows7の方もメモリを3872MBまで増やしてみた以前は2700MBだった
この仮想領域にどれくらいメモリを割り当てるかは悩ましい問題なのだ
多すぎるとホストのMac側でSwapをどんどん書き出してしまうので
却って重くなってしまうが少ないとゲストのOSどんどんSwapを書き出して重くなる




そして落ち着いた7の方はなかなか軽くならない
スキャンが終わった後もディスクアクセスが止まらない
CPUはかなり開放しているのだがゲストのMacで見ると
やはりずっとディスクアクセスが続いていて前ほどでないが軽くもならない
でもアプリの切り替えに1分もかかったり日本語入力の表示に
数十秒かかるようなことは無くなった
7の方は経過要注意だが効果はあった



ということで現在様子見中。

XPの方は実用的な軽さになったので問題解決と言いたいが、7の方がなぜかディスクアクセスが止まらない。
ずっと起動しているとやはりホスト、ゲストともに重くなってくる。
前ほどではないけど。

プロセスを停めれば普通に軽くなるというところまでいきたいのだが…


ところでシンダンメーカーに「タスクマネージャーが得意」呼ばわりされたので、タスクマネージャーのTipsをひとつ。

Windowsでマウスが使えなくなってプロセスが固まっているために再起動もできない場合、タスクマネージャーを使ってプロセスをひとつずつ止めて再起動したい場合の対処法。

Control+Shift+Escキーでタスクマネージャーを起動したらControl+Tabでタブを選択する
「アプリケーション」を選択してtabキーまたは上下カーソルキーでアプリのリストに入り上下カーソルキーでアプリを選択
もう一度tabキーまたは上下カーソルキーで終了ボタンを選択してaltキー+Eキーで終了する。

終了してもいいかという確認タグ、プロセスがフリーズ、スタックしている時は「Microsoftに報告するか?」という質問タグが出てくる。 それらは皆Enterキーでクリアできる。

最後にWindowsキーを叩いてスタートメニューを開き、カーソルキーもしくはtabキーでシャットダウンボタンのオプションを選択し再起動する。
こうしてマウスが利かなくなっても安全にプロセスを終了してWindowsの再起動できる。

今回はすっきり解決しなかったので。
おまけのTipsでした(ちゃんちゃん)




2013年7月8日








システムメンテナンスのtips

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VMWare Fusionを起動するとMacが遅くなる(解決編)〜AVGだけの問題ではなくVMWareそのものの問題だった


最近、VMWare FusionでWindowsを起動するとVMWare Fusion上のWindowsがフルアップしっぱなしになって、ホストのMacも虹色ボールが回りっぱなしになる、テキストの入力に異常に時間がかかる、変換候補が出てくるのに1分近く待たされる等の問題が起きていた。

このことで以前も対策をした。
こちら参照。
VMWare Fusionを起動するとMacが遅くなる〜Windowsに入れていたAVGが原因との疑いが濃厚になる

それでしばらく様子を見ていたのだが、AVGのアンインストールは確かに効果があったのだが、全体的にいうとほとんど改善されておらず相変わらずVMWare FusionでWindowsを起動するとMacが全面的に重くなって、VMWare Fusion終了後も再起動するまで重いのが治らないという症状が続いていた。

特にWindows7がひどい。

それでいろいろお調べしたところ、結論からいうとVMWare Fusionのリジューム機能に問題があることがわかった。

VMWare FusionではゲストOSをいちいち終了しなくても、サスペンド状態で保存できる。
次回はサスペンド状態からリジュームできるのでOSの起動が速かった。
実機のWindows機は起動を速く見せる工夫がいろいろされているが、仮想マシンだと結構待たされる。
ところがこの起動したまま保存したものを解凍することで実機以上に早くWindows環境に入れて、これがBootCampに対しても有利なところだったのだが、残念ながらこれをやっているとVMWare Fusionが遅くなるという問題が必ず起きるようだ。

今のところ11の仮想マシンを登録していたのだが、これを全部終了状態にしたところディスクの空き容量が15GBも節約できた。

つまり仮想マシンファイルとは別にVMWare Fusionも別のディレクトリに差分ファイルを保存しているということらしい。
11個終了したら15GBのスペースができたということは相当の差分ファイルをキャッシュしていたことになる。
どうやらこれがホストOSにとっても負荷になっていたようだ。
すべてのOSを終了して、やっとVMWare Fusionがいつまでたっても負荷になる現象が解消した。





前回、AVGをあきらめてMicrosoft Security Essentialsをインストールしたが
一時的に動作は解消しても結局リジュームでホストもゲストも
フルアップしてしまうという問題が再発していた
仮想マシンの破損が疑わしかったのでバックアップから上書きして1月の状態に戻した
しかし結論からいうとリジュームするとやはり問題が再発した




もうひとつ最近顕著になっていたのはサスペンド状態から
リジュームする時に異常に時間がかかるという問題
特に3分の2くらいで止まって20分ぐらい待たされることもあった
仮想マシンの破損を疑ったのはこういうことが根拠にあったのだが
比較的新鮮な仮想マシンでも同じ問題が起きることが判明した




一度起動すれば再起動してシステムは落ち着く
Macの再起動もやっておけばCPUも大して食わないし
Windowsのタスクマネージャもこの通り落ち着く




しかし一度Windows7をサスペンドしてVMWare Fusionを終了し
再び起動してリジュームすると30分待ってもフルアップが止まらない




もうこの時点でおかしいとわかるのはこういう表示崩れが起きること
WindowsのUIがまともに動いていない




ただしよく観察してみるとこの謎のフルアップはWindows7だけでなく
MacOSXも含めたすべてのゲストで起きている




そこで11ほど登録していたVMWare FusionのゲストOSを全部リジュームを解除して終了させた




これは余録なのだがWindows7を終了させるとディスクの空き容量が9GBほど節約された
Win7が一番仮想マシンのファイルサイズがデカくて54GBになる
その分デカいキャッシュを蓄えていたということらしい




他のWindowsXP、MacOSX、SUSELinux、Windows8、仕事用の検証環境の
XP多数を終了すると11個で全部で15GBのディスク容量の節約になった




そして起動後WindowsXPは2〜3分で落ち着くようになった
どうやらリジュームをたくさんやってキャッシュを
溜め込むと動作が重くなるということらしい




vmwareのメモリサイズも半分の2GB程度に落ち着いた
さらに注目なのはその下のSafariのメモリサイズ
ここでは合計1.6GBのメモリを食っているがフルアップして
「反応なし」の赤文字になっているときは4〜6GBになっている




さらにVMWare FusionSafariを止めてまた起動したところSafariのメモリサイズが
同じものを表示しているにもかかわらず500MB程度まで落ち着いている
同じ現象はEchofonでも起きている
つまりVMware Fusionのキャッシュ読み出しがオーバーフローすると
ゲストのWindowsがフルアップするだけでなくなぜかSafariEchofon
ことえり等を巻き添えにしてループし始めるという現象が起きるらしい
VMware Fusion5のバグかもしれないが、原因不明だがリジュームをやめることでこの現象は防げる




何回か強制終了しているうちにWindows7のスタートアップが壊れて修復モードに入ってしまった
このまま修復を試してみるのもよかったが時間がかかり過ぎるので再度バックアップから復元した




再度AVGをWeb閲覧や個人情報、メールスキャンなどをオフにして使ってみた
しかしWindows7だけはやはりフルアップして重くなる症状が残った




そこでAVGをアンインストールしてMicrosoft Security Essentialsをインストールした




その結果Windows7も起動後2〜3分で落ち着くようになった
前回のTipsのAVGをやめるというのも一応効果があったということだ
この両方を実施してVMWare FusionフルアップしてMacも使えなくなる事件は解決した
したが、リジューム機能ですぐにWindowsなどを使い始められるというのが
VMWare Fusionのメリットだったのにメリットがひとつ減ってしまったのは残念だ



2013年8月12日













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