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WiMAX~URoad SS10を入手〜ソフバン3Gに嫌気がさしたらWiMAXもひとつの選択肢だと感じた
いろいろいきさつがあってこういうものを入手した。
WiMAXを利用することになったので、WiMAXのモバイルルータとしてURoad SS10が手元に来た。
これによってau/iPhone5、Softbank/iPhone4、2台持ちという構想は無くなったので、ソフバンの超低速iPhoneをどうするかは後日検討する。
多分解約してauに乗り換える。
それはいいとして、WiMAXだ。
WiMAXについてはいろいろ評判は聞いていたし、LTEが本格始動するこの時期になんでWiMAXなのかということもあるのだが、そこをあえてWiMAX。
WiMAXの3G/LTEに対してのメリット・デメリットは以下のようになる。
1)最大のメリットは転送量帯域制限がないこと
2)一度接続設定してしまえば3Gと同じ使い勝手
3)テザリングの設定が不要/自宅WiFiとシームレスに使える
特に利用者が自分だけなら固定線環境を解約してWiMAXに絞ってしまえばコストメリットもある
4)転送速度はどの条件でも3Gより上回る/噂ではLTEより上回る
5)テザリングではないので出先でiPhone、iPad、MacBook Pro同時使用も可
これに対してデメリットは
1)地下構内、ビルの深部、高層階ではつながりにくい
ただしJRなどの地下駅ではむしろソフバンの3Gなんかよりつながる
2)モバイルルータのバッテリの持ちはスマホには負ける
一つずつ説明するとメリット1)に関しては私にとっては絶大で、現在ソフトバンクのiPhone4をソフトを使ってテザリングもやっているが転送量が常時制限を超えているようで、昨年の夏からはずっと低速状態が続いている。
買った当初は「無線LANと比べても遜色ない」と思った3Gだったが、今では常時PHS並みの低速環境になっている。
これについては昨年の夏に約款が変わって、ソフトバンクの帯域制限が厳しくなったということが関係しているらしい。
プラチナがどうとかいったってつながった後のスループットが遅いんじゃ仕方がない。
これに対してWiMAXは今のところ転送量制限がないので一ヶ月に何TB送受信しようが、現在のこの速度は保証されていることになる。
auに乗り換えしてLTEで全て解決するということも考えたが、auもソフトバンクほどシビアじゃないにしても帯域制限があるのは同じことだし、むしろデータ通信はWiMAXに全て任せてケータイキャリア波で飛ばすのはモシモシハイハイだけでも良いんじゃないかという気がしてる。
今現在はそういう設定にしている。
そうなるとモシモシハイハイのためにLTEだの3Gだのは意味がないので、iPhoneの契約を打ち切って通話専用にPHSを復活させるかと思ったりもする。
iPhone、iPad、MacBook ProはすべてWiMAXでデータ通信、電話だけ電話機でという感じか。
そうするとコストメリットも出てきそう。
メリット2)の設定後は3Gと同じ使い勝手というのは、キャプチャーで設定の説明をするが、これをやってしまえば出先、自宅などの接続の切り替えも意識しなくて済むので3G+WiFiの時と同じように何も気にしないで使える。
詳細はキャプションを。
メリット3)今まではこちらのソフト を使ってiPhone4でテザリングを実現して来た。
これは結構お世話になったのだが、接続には毎回設定が必要なのが面倒だった。
LTE+テザリングならそんな面倒はないのかもしれないけど、WiMAXはルータと端末の接続は普通のWiFiだからもうテザリングの設定も不要だし、切り替えも意識しないでいい。
自宅で別の無線LANを使っているなら、そっちが優先設定になっているなら自然にそっちに切り替わる。
これは特にMacBook Proなどで接続する時にメリットになる。
メリット4)の速度と接続状況については気になる人も多いと思う。
接続状況をいえば事前に聞いていた悪評は、それほどでもないと思っている。
確かに地下構内や、高層階では一部つながらないところがある。
ただしJRの地下駅ではどこでもソフトバンクの3Gよりも遥かにスムーズにつながるしつながるエリアも広い。
駅間の線路上ではつながらないのは同じだが、結局つながっている時間は3Gより長いし、つながっているエリアではどこでも3Gより速度は速い。
噂ではLTEよりも速いと書いたが、ベンダーのホームページに明確に固定線ADSL+無線LANよりも高速と謳っているので、当然LTEよりも速いことになる。
また郊外で使えるかという問題も、思った以上に大部分のエリアでは使える。
私の自宅は結構な田舎だが、アンテナは3本しっかり立っている。
エリアや接続状況は3Gと見劣りしないかも。
地下街で使えないのが問題かなと感じるくらい。
メリット5)に関しては例のテザリングソフトは1対1のアドホック接続だったし、接続にプロキシを使うのでセキュリティのかかったメールの認証ができない、VPNの認証ができないなどのデメリットもあったが、この問題も解消した。
同時に10までのデバイスを接続できるのでMacBook Pro、iPhone、iPad、iPod touchまで同時使用可能だ。
デメリット1)については、やはりキャリアー波の特性なのか基地局の数の問題なのか、地下構内やビルの奥、高層階はつながりにくい。
ただ心配した高速移動中のハンドオーバーの問題はほとんど感じない。
なので地下でどうするかという問題さえクリアできたら我慢はできる。
今までは地下だろうが、地上だろうが重いリンクは全てパスして来たので3G高速通信のメリットがほとんどなかったのだが、それに比べたら「使えるエリアが拡がった」というのが実感だ。
デメリット2)のバッテリの持ちは確かに問題だ。
公称では接続しっぱなしで9時間は持つとなっている。
実際に使った実感は7〜8時間程度か。
待機状態で20時間の意味が分からないが、接続状態のままネットにアクセスしないと確かにバッテリーの持ちは長いようなので、全く使わなければ20時間は持つのかもしれない。
スリープ状態、電源オフ状態なら一回の充電で2週間は持つらしい。
これはそのうちテストするけど、本体に触らないで接続を回復できるのがWiMAXのメリットなのに、スリープ状態からの回復は本体のスリープボタンを長押ししないとダメなようだ。
ここらはちょっと何とかなってほしいところだが、旧WiMAXユーザにいわせるとこのバッテリー寿命は「ずいぶん改善された」ということらしい。
一つメリットがあるのは、iPhoneの3Gオン、WiFiオンの状態でもモバイルデータ通信をWiFiのみに制限すると、iPhoneのバッテリー寿命が結構延びるということか。
3Gのデータ通信は想像以上に電力を消耗するようなので、それがないだけでiPhoneが長持ちする。
URoad SS10を起動するとMacからもiPhoneからもそのホストが見えている
SSID1に振られたホストを選択して本体シールに
書かれたネットワークキーを入力すれば接続できる
URoad SS10には二つのSSIDが振られていてそれぞれに
5つずつ動的ローカルIPが振られてDHCP接続が可能
SSID1はデフォでWPA-TKIP、SSID2はWPA2-AESのセキュリティが割り当てられている
接続してマニュアルに書いてあるIPをSafari に入力するとSS10のルータ設定画面に入れる
ここでWPA2のSSID2のキーも確認することができる
セキュリティのためにはWPA2を使うことを強くお勧めするし
可能ならSSID1もWPA2に変更してしまった方がいいと思う
iPhoneのSafari で上記のようにルータローカルIPに接続すると
このようにバッテリーのステータスなどをリアルタイムで表示できる
また後述するがこれは専用アプリでも表示できる
下のボタンでルータの電源オフ、スリープ、上記のルータ設定画面にも入れる
iPhone、Android向けにはこのバッテリー管理などの専用アプリも用意されている
それぞれのApp Store、Marketからダウンロードしてくる
ログインはブラウザと同じくデフォルトはユーザ名admin/パスワードadminだ
デフォルトのルーターのファームウエアでは
このアプリの接続に対応していないためにこのような表示が出る
Safari で接続してルータ設定画面でアップデートもできる
これが出たらアップデートしよう
アップデートはブラウザの設定画面でバージョン情報に入ってここでかけられる
接続が成功したアプリの画面
ブラウザと少し違うのは設定画面ボタンが違うのと再起動ボタンがあること
設定画面は下の歯車アイコンから入れる
ここでそれぞれの項目の設定を変更できる
さて実際に使ってみたWiMAXは私が活動しているほぼ全域で
ソフトバンク3Gよりも接続領域、速度で好成績だった
ということはソフトバンクの3Gデータ通信はもう要らないことになる
ならiPhoneの環境設定 から「一般」→「モバイルデータ通信」 に入って
「モバイルデータ通信」 をオフにすることでデータ通信はWiMAX、
「モシモシハイハイ」はソフトバンク3Gという割り振りができる
これをするならデータ定額の契約も必要ないかもしれないが…
WiMAX移行のメリットの一つは今までプロキシ設定を利用するアドホックテザリングだと
セキュリティ制限のかかったVPNには接続できなかったのが可能になったこと
仕事ではこれは必要なのでメールの送受信やレンタルサーバーへの
FTP接続が可能になったことも合わせて利用範囲が広がった
ところで、問題はこの後だ。
iPhone5導入を機会にau乗り換えを検討していたのだが、キャリアーに求めるのがモシモシハイハイだけなら別にauに乗り換える意味は無い。
ソフトバンクのデータ定額だけ解約して、通話プランの一番安い奴に切り替えればコストメリットも出てくる。
ソフトバンクを解約してPHSも買って、PHS、WiMAXルータ、WiFi専用iPhone、仕事用ケータイの4台持ちも検討したが、さすがにそれは邪魔かも。
しかしソフトバンクの請求書が毎月
請求額504000円
値引き500000円
差引請求額4000円
となっているのを見ると、データ定額を解約してもし万一iPhoneの上記設定が何かの弾みでモバイルデータ通信オンに変わっているのに気がつかないでいると、この正価のパケット代の請求書が来ることになる。
これは恐ろしい。
ひと月でパケ死決定だ。
それを思うと安全にPHSに乗り換えた方がいいのかもしれない。
au/iPhone5はまだ捨てきれないのだが、データ通信を使うとどうしてもコスト的にダブりは出る。
悩ましいところだ。
2012年11月24日