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2012 年 4 月 30 日




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iBackup Viewer
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

iTunesで同期する時に取るiPhoneなどのiOSデバイスのバックアップの中身を見るブラウザ。

そういう設定にしていれば、iCloudにバックアップを置かない場合はほぼそうなのだが、iTunesの側にiPhoneなどのiOSデバイスのバックアップを取ることは前にもここで触れた。
これが結構な容量を取るので、ディスクの容量を確保したい時にはこれを削除するのが意外に効果絶大なのだが、単に邪魔者というだけでなくこれはこれで便利なのだ。
このバックから希望の日時の状態に自由に戻すことができるのは、Macに対するTime Machineと同じだ。

さらにこのiBackup Viewerを使えば、iPhoneの全体を復元できるだけでなく、バックアップから一部のデータを取り出してそこだけ復元ということもできる。

ブラウザで見ることができるのは、通話履歴、アドレスブック、SMS、Safariブックマーク、アプリのリストなど。





これは通話記録のリスト
滅多にないケースだろうけどiPhoneの履歴が失われた時に
過去の通話相手の番号を知りたくなったとかそういう時に役に立ちそう




もう少し実用的な機能としてSMSのバックアップを見ることができる
消してしまったSMSを見たいとかSMSを活用している人には役に立つに違いない




バックアップされたアドレスブック
Macのアドレスブックに同期していれば必要ないかもしれないが
これもアドレス帳の中身を単独で復元できる




SafariのブックマークもMacのSafariなんかと同期していない場合は
ここからひとつずつ取り出すこともできる
これも誤消去からひとつだけ復元したい時に役に立ちそう




アプリに何を入れていたかのリストも見ることができる
それぞれのアプリの構成もここで知ることができる




私の場合バックアップはほぼ取っていないが
内部のバックアップの設定にしている場合ここに過去の履歴がプルダウンでずらっと出る
いつのバックアップを見るかを選択することができる







2012 年 4 月 28 日




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SabPub Checker 1.0
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

Macを狙ったトロイの木馬SabPubを検出・駆除できるアプリ

javaの脆弱性を利用してMacを攻撃するマルウエア「Backdoor.OSX.SabPub.a」についてはこちらを参照。
Javaの脆弱性を突くMacマルウエア「SabPub」 - 世界のセキュリティ・ラボから:ITpro

特定のサーバをwebに置いてそれとトロイの木馬を連動させて攻撃を継続するいわゆる標的型攻撃のマルウエア。
こういう構造を持つことによって、侵入するコードは非常にシンプルながらいろいろ組み合わせワザで高度な攻撃が可能になる。
日本の大手電機メーカーが防衛機密などもごっそり盗まれた事件があったが、ああいうものを想像しておけばそれほど間違いではない。

SabPubの感染経路についてはJavaの脆弱性を利用するWebから入ってくるものとWordの脆弱性を利用する経路を限定しないものもあるなどの異種もあって、ここに気をつけていれば安全とも何ともいえない。
今のところ猛威を振るっているともいえないが、やられた時の被害が侮れないのと感染経路がはっきり特定されていないということもあってでチェックするに越したことはない。

チェックは非常に簡単だ。
起動して「スキャン」ボタンをクリックするだけでいい。





操作は簡単で上のボタンをクリックするだけでいい
感染がなければこのような表示になる
感染を発見したら削除までやってくれる


2012 年 4 月 25 日




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マルチプラットフォームな感染を実現したTrojan.Maljavaが本当の脅威になる日

今Windows、Macなど両方に感染するウイルスの脅威が広まるかもしれない。

詳細はこちら。
昨日シマンテックより以下のようなプレスリリースが届いた

    MacとWindowsを同時に狙うマルウェア

この度、シマンテックでは、MacとWindowsを同時に狙う
Javaアプレットマルウェアに関するブログを公開しました。

最近、Macを狙ったOSX.Flashbackマルウェアに、60万台を
超えるMacコンピュータが感染したことで注目されましたが、
今回初めて、MacとWindowsを同時に狙うマルウェアが確認されました。

攻撃の経路は従来と同じですが、今回はJavaアプレットが実行
環境のOSをチェックし、そのOSに適したマルウェアをダウンロード
するという特徴があります。

この脅威に関する詳細は、次のシマンテックブログをご参照ください:
http://www.symantec.com/connect/blogs/mac-windows

シマンテックでは、セキュリティに関する専門家が待機しております
ので、本件に関するご質問やご不明な点がございましたら、下記
連絡先までご連絡ください。

さらにこのマルウエアについての詳細はリリースにあるリンク先のセキュリティレスポンスを参照。
Mac と Windows を同時に狙うマルウェア | Symantec Connect Community


ほんの2〜3ヶ月前のことだが、あるセキュリティベンダーの大手にインタビューに行った時のこと。

そのセキュリティベンダーはSNSを通じて感染を拡げるマルウエアと、詐欺サイト、スケアウエアが新たな脅威になりつつあるという分析を展開していた。
それはそれで確かに現状を捉えているし、その面で教えられることも多々あったのだけど、もっと一般の人が気がついていない脅威があるんじゃないかなと質問してみた。

例えばMacを足がかりにして、まずセキュリティ意識が低いMacユーザに感染して、そこではサイレントランニングしておいてお友達のWindowsユーザを一網打尽にやってしまうようなそういうマルウエアは考えられないのか?と。

ところがベンダーさんの反応は鈍かったかな。
「可能性は否定できないけども今のところそういう兆候はないし、今のところ脅威なのはやはりSNSと詐欺サイトとスケアウエアだ」
という趣旨だった。
いっしょに取材に行った元ネットワークベンダーのセキュリティ担当だったというライターさんも
「Windowsの実行ファイルは.exeでMacは.appだから両方で動くウイルスはあり得ないですよ」
なんて言っていたけども、「専門家」という人でさえ認識はこんなものなんだなと思った。


これが何が間違っているかというと、Windowsの実行ファイルは.exeだけではないという点だ。

スクリーンセーバの.scrだってexeと同じ実行ファイルで、そこを目くらましされて最近タコウイルスとかでやられたばっかりだったというのはもう忘却の彼方なのかもしれない。
もっといえばWindowsのコマンドプロンプトの.batのバッチファイル、MacのTerminalにドロップして実行できる.commandファイルも実体は、コマンドラインを書いたただのテキストなので、どちらにドロップしても実行する実行ファイルは原理的に可能だ。

もちろん本当にそれをやるには、コメントアウトをどう処理するとか、実行ファイルをドロップするような自動スクリプトをどうやってセキュリティをかいくぐって実行するかというような問題はあるが、逆にいうとそういうところさえクリアすればMacとWindowsを同時に狙えるようなマルウエアは実現可能だと思っている。


それにそういうMacやWindowsのセキュリティの敷居はそんなに高くないと思っている。
例えばMacのTerminalのシェルは一度ルートのパスワードを認証すると、5分間はroot権限が必要なコマンドが、ルートのパスワード認証無しに実行できてしまうという問題がある。
これについてはここでも取り上げた。
未公認だが存在するTerminalの認証の弱点を防ぐ

Terminalでsudoを実行する時、いやTerminalである必要すらないのだが、root権限を要する認証をしてパスワードを入力すると、システムのセキュリティログに読み書きする。

ならばちょっとしたトロイの木馬を仕込んでおいて、常駐プロセスでセキュリティログにコンタクトがあったかどうかだけを監視しておけばいい。
ユーザがパスワード認証をすると、すぐそれを察知して悪意ある実行ファイルをシェルにドロップすればいい。
Terminalを起動しないで実行することも可能だから、ユーザが気がつかないうちにルート権限を乗っ取ることができる。

こういうのを「ピギーバッキング」(「豚の背中に乗って狼が柵の中に入る」こと「タダ乗り」と訳される場合もあるけど)という。
防ぐ方法は上記リンクのように5分間パスワードを要求しない猶予設定を無効にするしかない。

このピギーバッキングができればあとはもう自由自在だ。
バックドアを開いて、カード番号などの個人情報を抜くこともできるし、リモート権限を取ることもできる。
そのMacを足場にしてネットワークに繋がっている全てのMacやPCをスキャンして次の宿主を物色することもできる。


MacのウイルスはWindowsでは動かないなんてたかをくくってはいけない。
つい最近OSX.Flashback、やOSX.SabpabなどでJavaの脆弱性をつけば、Macに感染するトロイの木馬を実現できるという事実を目の当たりにしたところだ。
60万台のMacがやられたそうだが、そのJavaはMacだけでなくWindowsでも動いている。

さらに最近のWindowsの世界ではDownloaderタイプのトロイの木馬が大流行していて、トロイの木馬が入り込んだら、それがウイルス本体をダウンロードして招き入れるという手法で、好き放題やられている。

MacもJavaなどの脆弱性のおかげで そのお仲間の資格を得ただけでなく、上記のようなシステム的セキュリティの問題も抱えてたりで、しかもWindowsの世界ではDownloaderなどの組み合わせ型の複合的マルウエア、ウイルスのおかげでMacなら安全とか、MacのマルウエアはWindowsで動かないとか、そういうことは言い切れなくなってきていると思う。





シマンテックのセキュリティレスポンスのブログに
掲げられた新しいMac、Windows両用のウイルスの概念図
最初の感染は最近話題になったJavaランタイムで動くトロイの木馬で
MacにもWindowsにも入り込み本体を招き入れる
そしてMac上ではPythonで、Windows上ではC++で動く本体のウイルスが
Downloaderのような仕組みで次のペイロードをダウンロードしてくる
あとはもうなんでも好き放題だ


かつてはマルチプラットフォームというと、MS OfficeのExcelなどを利用して感染したマクロウイルスがMacでもWindowsでも脅威をふるったが、今狙われているPythonやjava、C++なんてそれぞれの環境で自由に実行できるし、Excelを起動していないと動かないなんてこともない。

あと僅かな障壁を乗り越えたらMacも巻き込まれて、大きな流行に繋がるものが出てくる気がする。
こういう予感は当たって欲しくないのだが。



2012 年 4 月 24 日




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Bartender
(Shareware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

Macのメニューバーから溢れそうになっているメニューバーアプリを別枠に表示しいくつ入れても、アイコンが見えなくなる問題を解決するメニューバーアプリ

たびたび書いていることだが、私はMacのインターフェイスで最も優れているポイントのひとつに、メニューエクストラの存在を上げている。
メニューバーにシステムなどのステータスを表示し、各種機能の入り口に当たるアイコンにもマウスポインタを画面上に飛ばせるだけですぐにアクセスできるという、Windowsにも他のX-WindowsのようなGUIには無い特徴を持っている。
これがMacの快適な操作性に寄与している比率は、体験したことがない人には想像できないくらいだと思っている。

だからメニューバーアプリをいつも大量に入れているのだが、当然メニューバーの長さには限りがある。
さらによく使うアプリのメニューが多いと、その背景に隠れてしまうメニューバーアイコンもたくさん出てくる。

本当は使いたいメニューバーアプリがたくさんあるのに、泣く泣く常時起動している数を制限しているのはそういう理由だ。

MinimumMenuのようなアプリを使って多少使いやすくする工夫はしているが、数に限界はある。

そこでメニューバーアプリを別枠の「第2メニューバー」に分けて表示してくれるこのBartenderがあれば、この数の制約から大幅に開放される。
いくつまで表示を増やせるかは試し切れていない。
一段目が一杯になったら第3メニューバーになるのかどうかは分からないが普通の人なら充分な数だと思う。





Bartender初回起動時に「追加ファイルをインストールする必要がある。続けるか?」
と聞いてくるのがちょっとイヤな感じ
問題ないとは思うが




メニューバーにBartenderが常駐している様子
右のギヤアイコンをクリックすると設定に入れる




設定に入るとそれぞれのアプリごとに本家メニューバーに表示するか、
第2メニューバーに移動するか、メニューバーアイコンを隠すかを選択できる
ただし対象はサードパーティのメニューバーアプリだけで
システム純正のメニューエクストラは移動できない




メニューバーアイコンを移動するとこんな感じでメニューバーはすっきり
ただしサードパーティ製メニューバーアプリでもいくつかコントロールできないものもある




Bartenderのメニューバーアイコンをクリックすると第2メニューバーが現れる
これならメニューの数が多いSafariPhotoshopのようなアプリを
アクティブにしていてもメニューバーアイコンにコンタクトできる
これは便利




もちろんのことだがここから各種の操作に入ることもできる


2012 年 4 月 23 日




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DVDビデオディスクのリッピングに必要なFairMountがいつの間にか起動できなくなっていた

DVDをどんどんリッピングしてディスクを捨ててしまおうという計画が進行している。
そのために大いに活用していた FairMountがいつの間にか起動できなくなってしまった。

DVDビデオディスクというのはいろいろ大人の世界の事情で、ファイルブラウザで操作するにはプロテクションがかかっていて、画像などの取り出しに不便という問題があった。
このFairMountは、もちろんフェアユースという目的に限定されるが、リッピング目的のファイル取り出しを可能にするアプリだ。
(フェアユースというのは例えば自分が有償で買ったDVDをバックアップするとか、今回のようにAppleTVで楽しむとか、とにかく購入者の自分だけが利用するという目的でリッピングするケースのことをいう。たとえ無償でも友達に上げたりするとフェイアユースとはならないので要注意)

これが動かなくなった理由については心当たりがあって、
VLCが見つからないために起動できない」
というコーションが出るのだが、最近そういえばVLCをアップデートした。
どうやらあれがいけなかったらしい。
というよりFairMountVLCのエンジンを使っていたというのも知らなかったのだが。

それでどう対処したらいいのかをどこかでみ出し項目を見かけた気がするのだが、探しきれなかったのでVLCのプロジェクトのWebサイトに行って古いVLCをダウンロードしてきた。
どうやら2.0以上がNGのようで、未満のVLCなら動くことが判明した。

VLCの各バージョンがダウンロードできるFTPサイトはこちら
Index of -pub-videolan-vlc-1.1.9-macosx





FairMountを起動してDVDビデオディスクをマウントすると
ディスクにベーグルのパテが塗りたくられるグラフィックが出る
完了するとビデオディスクはFinderでファイルを取り出せるようにマウントされる
ガードのついたDVDをリッピングするには必要なアプリ




ところが最近VLCのライブラリがロードできない」
という表示を出して起動しない問題が起きていた
VLCをアップデートしてしまったからで、この問題は上記サイトに行って
VLC2.0未満にダウングレードすれば解決する

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AppleTVとMacのリモコン干渉を防ぐ〜そしてiPhoneでAppleTVをコントロールする

AppleTVを導入したことは先日ここでも書いた。
AppleTVを導入したよ

で、ビデオなどの視聴方法が変わってしまうくらいのカルチャーショックを受けていて、まさにDVDやBlu-rayなどのディスクを全部捨ててしまう日が急激に近づいているのを実感しているのだが、ひとつだけ不満なのはこのリモコンの仕様だった。

リモコンはそこでも書いた通り、日本のプロダクトの常識からは考えられない斬新なデザインで、それを実現する背景にはユーザインターフェイスに対する深い洞察があるからこういうものが作れるんだなと感心したのだが、残念なのはリモコンを操作するたびに部屋中のMacがいっしょに反応してしまうことだ。

AppleTVのメニューに入る操作をするとMacBook ProやMac miniで一斉にFront Rowが起動してしまう、ビデオ再生が始まってしまう。

ちょっと笑えない感じなのだが、AppleTVでリモコンを再登録してもMacの方で排除機能が働かないみたい。
当面、Macの方をリモコンで使う予定は無いので、Macのリモコン機能を殺すことにした。
その場所が判らなかったのだが、調べたところシステム環境設定のセキュリティにその設定があった。





システム環境設定のセキュリティとプライバシー一般に入って
「リモートコントロール赤外線レシーバーを無効にする」
にチェックを入れるとリモコンに反応しなくなる


ここでAppleTVをiPhoneからもコントロールできるのでこれをトライすることにした。
こちらはIR(赤外線)ではなく無線LAN経由のリモートになり、アプリはRemoteを使う。

方法は以下の通り。





AppleTVの側は特に何も設定する必要はない
iPhoneにRemoteが入っていることを確認する
Remoteを起動してAppleTVに設定したホームシェアリングをここでも設定する
そこで使ったAppleIDとパスワードだ




登録が完了するとこういう画面になる




あとはリモートのメニューでAppleTVを選択すればいい




AppleTVが起動していてiTunes共有ライブラリも
起動しているならそこにライブラリが見えているはずだ
ここでコントロールを選択する




こういうコントロール画面が出てくる
これは要するにMacBook Proなどのトラックパッドと同じだと考えればいい
上のスペースでタップしてドラッグで選択したメニューを上下左右に移動できる
メニューを戻りたい時は下のメニューボタン、再生開始は右のプレイボタン
チャプターリストを表示したい時は左のボタンをラップすればいい
メニューを戻っていけばムービーメニューにも設定メニューにも入れる




再生中はこんな感じの表示で使い方はiPhoneのビデオアプリといっしょ
華奢なリモコン一個だけがコントロールの術というのはやや心細いので
iPhoneやiPodTouchでも自由にリモートコントロールできるのは心強い
とりあえず部屋中のMacが一斉にFront Rowに入って
YouTubeを再生し始める問題はこれで解消できるw


2012 年 4 月 22 日




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Macをキレイに軽量にする大掃除の手順〜Macを軽快にする10のTips<追記あり>

もうすぐゴールデンウイークということで、まとまった休みを取れる人は多いと思う。
そういう人はこの際だから普段はなかなか取りかかれないMacの外と中の大掃除をやってみてはどうだろうか?

私はゴールデンウイーク中もシフトで仕事なのであまり関係ないのだが、こういう時こそ普段なかなか取りかかれない掃除をやるチャンスだと思う。
私の場合MacBook Pro+Lionの組み合わせのMacを軽量化するためにいくつかの設定と定期的な掃除系のメンテナンスをやっているので、いまでも快適に動作している。
そうした手順をここでまとめて紹介する。

外部の掃除、内部の掃除、ハードディスクなどの中身の不要ファイルの掃除などに順を追って触れようと思うが、まず外部の掃除。

(初心者向け解説でありながら解説が不親切だったので関連記事へのリンクを追加しました。)

1)外部の掃除の手順と便利ツール

特にキーボード周りは、汚れやすいしMacBook Proなどのラップトップはスクリーンと込みで掃除したい。
意外にいろいろなものが飛び散って(吹いた時のコーヒーとかくしゃみで飛んだ鼻水とか!?)スクリーンも結構汚れている。

外部は食器洗いに使う中性洗剤を薄めた水を染ませたウエスで荒ぶきして、渇いたウエスで拭き取るのをお勧めする。
別にアルコール系や高価なクリーナーにこだわる必要はない。
絶対にお勧めできないのが揮発油系の溶剤。

私はメガネ拭きを使っているが、フエルト、ビロードのような捨てる布で充分だと思う。
ティッシュなどの紙は意外にキズになるので、特にスクリーンの掃除にはあまりお勧めできない。


キーボードの掃除の時に、OSを落とさないでやりたい時もある。 そういう時に役に立つのがKeyboardCleanTool



KeyboardCleanTool
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

スクリーン上でクリックするとキーボード操作を無効にする。

キーボードの掃除が終わったら、マウス、トラックパッドで解除ボタンをクリックすると、キーボード操作が可能になる





シンプルなフェイスだが右のバーボタンをクリックして
アイコンが赤くなればキーボード操作が無効になる
その間ウエスでキーボード掃除しても何も入力されないので
エンコード作業をやりながら掃除もでき手時間を有効に使える




こうして応急的にキーボード、スクリーンなどを掃除する
私はメガネ拭きのフェルト、楽器用のベッチンなどを使っている
汚れが落ちない時は食器洗いの中性洗剤を薄めた液を染ませて荒ぶき、
渇いたもう一枚のウエスで拭き取れば綺麗になる
間違ってもベンゼンやシンナーのような揮発剤を使ってはいけない
思わぬトラブルの原因になる


2)内部の掃除はやっぱりホコリ対策

MacBook Proの開腹手術についてはこちらの記事を参照ください。


MacBook Proのメモリを8GBに換装してみた〜その体感速度の差は想像以上だった

MacBook Proのハードディスクを500GBに換装、Windows7を導入してみた
まずはディスク交換〜andついでに先日死んだと思われたディスクを復活させた





ここからは電源を落としてやった方がいい(私は忘れてしくじったw)
MacBook Proの裏ぶたを開けるともう全ての
ユニットにアクセスできるので掃除は容易だ
バッテリーなどの上に埃が散らばっているのが分かるだろうか




一番問題なのは冷却ファンやヒートシンクの上に積もった埃だ
私の場合は毎日持ち歩いて埃っぽい部屋でも使っているし相当酷使しているが
その割にはマシな方だと思うがそれでもこれくらい埃が絡んでいる




埃を払うのはエアダスターのスプレーが一番望ましい
エアゾルで埃を吹き飛ばすスプレーでPCなどの
専門店で売っているがなかなか一般家庭には無いかも
その場合は筆先を裁いた模型用の塗装筆で埃を払うという手もある
埃は結構入り込んでいるので入念に作業すべし




ところでメモリーが緩んでフックが片方外れていることに気がついた
それでも今まで正常に動いていたが何かの衝撃で外れるかもしれない
しっかり挿し直したところでOSが起動しっぱなしだったことに気づく(マヌケww)
案の定ハードウエアエラーでOSが落ちたので一通りメンテナンス手順を
実行してアップルメニューからハード情報を見る
メモリーをちゃんと8GB認識しているのを確認


3)ディスクスペースを節約する大掃除便利ツール

外観、内部の物理的な掃除が済んだら次はディスクの中身の掃除を勧めたい。
私は以下の手順で愛機MacBook Proのディスクスペースを50GBほど節約できた(!)
いや、ホントの話

  

最近のOSはテンポラリーファイルを大量に使うのでOS自体もディスク容量を圧迫しているし、いろいろなユーティリティを入れているとそれがディスク容量を食っていることもある。
昔だと、重複している無駄なJPEGを削除したりもしていたが、今はディスクの無駄なスペースもMB単位からGB単位になってきている。
そんなことをちまちまやっていてもほとんどディスクスペースの節約にならない。

そこで何がディスク容量を大量に圧迫しているのか手早く見るアプリを勧めする。
シェアウエアだがDaisyDiskあたりが使いやすいと思う。



DaisyDisk
(Shareware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

ディスクスペースをパイグラフ状に階層表示するアプリ。

階層にどんどんマウスオーバーするだけで入っていけるので、何がディスクスペースを圧迫しているのか見つけやすい。





ディスク容量を圧迫しているファイルを探す DaisyDiskで起動ボリュームを選択
シェアウエアだが起動カウントダウンを我慢できるなら試用モードでフル機能が使える
気に入ったらレジストすればいい




階層を追ってどこにどれくらいのスペースを
取っているかをマウスオーバーするだけで判別できる
こうして探してみるとキャッシュなどよりOSやユーティリティツールの
テンポラリファイルの方がディスクスペースを圧迫していることが分かる




俗説ではよく推奨されているキャッシュクリーンは
ディスクスペース節約には大して効果がないと思っている
ディスクスペース節約アプリとしてルーティンでやるメンテナンスアプリもあるが
キャッシュ削除はそれが溜まって破損してきてシステムの表示がおかしくなったり
といったトラブルを未然に防ぐ効果はあるのでやっておくのはいいと思う
がその頻度は「たまに」でいいと思う
(キャッシュ削除に使っているアプリについてはMainMenuを参照)




ちなみにWebサーバとして運用しているMac miniをメンテしていて気がつくのは
110日も起動しっぱなしでWebサイトFTPサーバとして
酷使しているにもかかわらず意外にキャッシュが溜まらないということ
キャッシュはGUIで利用されているのでサーバにはさほど必要ないということなのかもしれない


4)意外に省スペースになる.DS_Storeファイル削除





それより意外にスペース節約効果があるのが.DS_Storeファイルの削除
これは元々アイコンが消えたりウインドウサイズをFinderが覚えてくれないなどのトラブルを
防ぐためにやるのが主目的だが滅多にやらないので結構なスペースを取っていることがある
削除コマンドはsudo find / -name ".DS_Store" -deleteでEnter
(コマンドについてはこちらのコマンド解説を参照)


5)PubSubファイルを削除





RSSリーダーなどを常用している人はライブラリフォルダの
PubSubなんかを削除するといいかもしれない
リセットされるだけなので削除しても大丈夫だと思う
これが長年溜まると結構なスペースになる


6)ノートソフトの保存ファイルを削除してTime Machineバックアップディスクを掃除





MacJournalなどのように記録ファイルを暗号化するタイプの
メモソフトは一行更新しただけでファイル全部が更新される
これは本体のディスク容量にはあまり影響がないので無視してもいい




ただしTime Machineでバックアップを取っているならこういうメモソフトの
保存ファイル本体、VMWare Fusionのような仮想マシンのVMファイルなどが
バックアップディスクのスペースをどんどん圧迫していくのは無視できない
この際バックアップディスクも掃除する意味で綺麗に削除しよう
またバックアップを取り直せば問題ない
Time Machineのバックアップをコンパクト化するTipsを参照)


7)iPhoneなどのiOSデバイスのバックアップファイルを削除





iPhone、iPad、iPodTouchなどを使っているなら
同期するたびにiTunesがそのバックアップを取っていく
これが実は結構なディスクスペースを食っていることが判明した
削除法はiTunesの設定の「デバイス」に入って
バックアップリストを選択して下の削除ボタンをクリック
今回はこれがでかかった


8)TechTool Proなどのディレクトリバックアップユーティリティもスペースを取る





TechTool Pro 6のような一部のユーティリティアプリは
ディレクトリ情報をどんどんバックアップしていくので
このファイルも溜まってくると数十GBというサイズになってくる
~/Library/Application Support/TechTool Pro 6の中身をごっそり削除




ディレクトリ情報が破損してもファイルをサルベージできるのが
この手のTechTool Proのようなアプリの売りの機能だが
そのために数十GBものディスクスペースを浪費するのは厭だと
考えるならこのバックアップ機能を殺してしまうという手もある
だったらこのアプリを入れる意味は何なのかという疑問は残るが…


9)Lion目玉機能のスナップショットを殺せば省スペース+OSの軽量化と一挙両得…ちょっともにょるが…





LionにはTime Machineと同じことを内蔵ディスクでもやる
スナップショットという新機能が追加された
これのおかげで出先でも間違えて消してしまったファイルを復元できる可能性もある
しかしその滅多にないことのためにディスクスペースを大量に使うのはどうかという疑問はある




自分はそんな機能が無くても充分注意深いから大丈夫だ
という人はこの機能を殺してしまうのをお勧めする
方法はここのスナップショットを殺してみる〜やっぱり重いぞLion!?を参考に
コマンドはtmutil disablelocalでこの機能は止まる
結果的にOSも軽くなるのでお勧めしたいが目玉機能を殺してしまうなら
なんでLionを使っているのかという疑問も残るが…


10)意外にリソースを喰う常駐プロセス、daemonを削除する





ディスクスペースのゴミ掃除というよりもOSの動きを軽くする目的の方が大きいが
起動中常駐するdaemonやスタートアップアイテムのうち不要なものを削除するのもいい
場所は/Library/LaunchAgents/Library/LaunchDaemons
/Library/StartupItemsあたりの要らないものを探す
こういうMicrosoft Officeの体験版を削除したあとも
ライセンスdaemonが残ったりするので抹殺!


2012 年 4 月 17 日




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Conversion
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

ドロップウインドウにドロップしたメディアをmp4、MPG、AVI、FLV、WMV、DVなどの汎用フォーマットに変換してくれるアプリ

ビデオコンバートのアプリとして、UNIX由来のffmpegが有名だし、Mac上ではMPEG Streamclipなんかがポピュラーかもしれない。
私は最近手軽さからHandBrakeを愛用している。

それらよりもさらに設定項目を簡略化したのがこのConversionと思えばいい。
エンジンはffmpegだからプロセッサー的には同じことをやっていると言える。
ちなみにこちらは64bitを要求される。

ただ、上記ポピュラーなソフトはビデオシロウトな人には意味が分からない設定が一杯ついていて、敷居が高いかもしれない。
インターレイスがどうのCBRかVBRか?、ストリーミングレイトはどうする?とかいろいろ聞かれても
「知らんがな、そんなもん。AppleTVで見られるようになったらそれでいいだけなんじゃ」
という人も多いと思う。

そういう人はConversionがお薦め。
iPhoneかAppleTVか、何で視聴したいか?フォーマットはなにか?どれくらいのグレードで圧縮するか?
聞いてくるのは基本これだけで、デフォで使えばデバイスとフォーマットだけ選択してあとはドロップ、コンバートだけでいい。
iTunesヘの登録も自動でやってくれる設定がついている。

細かい設定が無いということは日本語などの副音声や、クローズドキャプスタンのスーパーインポーズとかの設定も省かれている。
それでいて、FLVやAVI、WMV、DVなど専門的にはちょっと魅力あるフォーマットもサポートしている。
使い道としてはホームユースのビデオディスクのバックアップというよりは、素材クリップ切り出しという使い方が向いていると思う。





Conversionのインターフェイス
右にメディアをドロップして変換すべきクリップリストが表示される
左は書き出すデバイスとフォーマットの種類を設定するウインドウ




登録したいデバイスはこんな感じでプルダウンで選べる




下のスライドでグレードを設定
H.264エンコードはもうAppleデバイスではスタンダードだと思う




右タブに入ると変換したいビデオフォーマットを選択できる
ここでもクオリティを決定するスライダがあるのが謎だが




フォーマットはAVI、MP4、MPG、FLV、WMV、DVなどが選択できる
編集前提ならAVI、DVなんかをサポートしているのがありがたい




右ウインドウに素材メディアをドロップしたところ
何が要らないか分かっているならこの時点で削除すればいい




あとは「コンバート」ボタンをクリックして結果を待てばいい

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Displaperture
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

OSXのデスクトップをLeopard以前のコーナーが丸いデスクトップに戻すアプリ

それだけの機能なので、SnowLeopard以降にマックユーザになった新規スイッチャーあたりから見るとこんなもの何の意味があるのかとしか見えないかもしれない。

しかし旧MacOSからのユーザにとって、Macのデスクトップのコーナーのあの微妙な丸みにはとても意味があったと思う。
実際SnowLeopardで、あのコーナーの丸みが無くなってしまった時に非常に違和感を感じた。
Windows使っている時には何とも思わないのに、Macのデスクトップのコーナーが丸くないなんてMacじゃないみたいと思った。

昔映像屋の駆け出しだった時に、大御所からスタジオで使うフリップは分からない程度にコーナーを丸く切り落とせと教わったことがある。
見ている人は意識しないが、そういうことをした方がプロっぽく見えるという話だった。

人間てほとんど意識していないが四角い画面のコーナーに僅かな丸みがあると、何か安心感みたいなものが出てくるらしい。
Macがコーナーが丸いデスクトップだったのは、旧MacOSの頃からだったし、どのバージョンからなのかは知らないが確かにそれを特徴にしていた時代はあった。

コーナーが丸いからといって使いやすいとかそういうことではないのだが、やはり「Macらしさ」にこだわる古いユーザには喜ばれる機能かもしれない。
新規スイッチャーも試してみるといい。
こういうどうでもいい細かいことにこだわるのが、Macのカルチャーなんだと理解できて面白いと思う。





Displapertureを起動した時に現れる設定画面
コーナーのRを決めるスライダーと、メインスクリーンだけにかけるか
全てのスクリーンにかけるかのプルダウン、終了する時は下の終了ボタンをクリック
デスクトップ図アイコンの四隅のチェックを外すと希望のコーナーだけ丸めることも可能
次回から最初のクリックでバックグラウンドで起動し2回目のクリックで設定画面が出る
ドックアイコンもメニューバーアイコンも表示しないのでこの2回クリックを覚えておくことが必要




拡大しないと分からないがこのメニューバー3分の1くらいにRをかけるのがMac流
しかし現行のMacはもうこのスクリーンコーナーを丸めるアピアランスではなくなっている
この僅かな違いでMacっぽい雰囲気が出るのが面白い…
といっても分かるのは前からのMacユーザだけかも




もちろん設定次第でこのように大きなRを付けることもできる
ますます実用的な意味はないが


2012 年 4 月 16 日




anchor

60万台のMacが感染したというFlashbackは、27万台にまで減少しひとまず沈静化の方向らしいが

先日こちらでも紹介したが、Javaの脆弱性を利用してWebサイトを閲覧しただけで感染しバックドアを仕込むFlashbackというトロイの木馬の続報。
Flashbackについてはこちらを参照。
世界で60万台のMacが感染しているというFlashbackって何〜対処法は?

これについてシマンテックからプレスリリースが来ていて、現状感染数は27万台で、流行は沈静傾向にあるという。
シマンテックのプレスリリースについては以下を参照。

『2012年4月12日

Mac OSを標的としたOSX.Flashback.Kの推定感染数が27万台に減少


この度、シマンテックでは、Mac OSを標的に、推定で約55万台ものMac
コンピュータに感染したOSX.Flashback.Kに関するブログを公開しました。
OSX.Flashbackは、2011年後半にソーシャルエンジニアリング詐欺として
登場しました。そして、Appleから発行されたと称するデジタル証明書を
利用して、Flash Playerの更新ファイルに偽装する手口により、急激に
被害を広げており、日本でも感染が確認されています。

シマンテックでは、OSX.Flashback.K関連の悪質なコンテンツが現在は
拡散されていないことを確認していますが、攻撃者集団が再度拡散に
利用する場合に備えて、厳重な監視を続けています。』


ただしこの感染台数を割り出したロシアのセキュリティベンダーのDr.WebとAppleはどうも非協力的というか、最初のベンダーの警告をAppleが無視したのみかDr.WebのサーチサーバをAppleが一味呼ばわりして停止を警告したとかの情報も流れてきて、Appleの油断ぶりがちょっと心配だ。

マルウェアを解析した会社の忠告に対する Apple の冷たい仕打ち | スラッシュドット・ジャパン

URIの大規模な脆弱性が見つかった8年前のような後手に回ることが無いかちょっと気になるところだ。


anchor

AppleTVを導入したよ

こういうものを導入してしまった。

何故今AppleTVかというと、当方もついにディスクメディアに見切りをつけたということだ。

かつて貯め込んでいたカセットやVHSなどのテープメディアをどんどん捨てていたのだが、最近になってそれがDVDにも及んでいる。
テープメディアは70年代にVHSが普及して40年で姿を消したがDVDは20年も寿命が続かなかった。
後継規格のBlu-rayはどれくらい保つかというと、その時代は非常に短いと思っている。
というかMDのように過渡的なメディアとして短期間に消えると思っている。

その次に何がくるかというと、もうメディアという考え方が終わると思っている。

今放送業界では急激にテープメディアが消滅し、ディスクメディアとメディアサーバーが両立しているが、放送に必要なスペックの問題でしばらくディスクメディアは残るかもしれない。
ただ遅かれ早かれ結局ディスクは絶滅してファイルベースに規格は統一されるだろう。
民生機でももうその方向は始まっている。

AppleTVはいうなればMacやPCを「擬似的」なメディアサーバーに変えてしまう。
そのiTunesライブラリに入っているファイルを、「送出」させてAppleTVが繋がっているテレビに高画質の動画を表示する。
「擬似的」と書いたのは、メディアサーバーを映像信号を送出できるサーバーと定義するなら、AppleTVとiTunesの組み合わせはその定義から外れるからだ。

AppleTVは要はそれ自体にライブラリを持つ仕組みを前回のアップデートで止めてしまい、ネットやMac/PCとテレビをつなぐ機器に徹しているのだが、その構造はiPhoneやiPodと同じように無線LANでデータを出し入れできるNAND型メモリが主要部分で、違いはそれをHDMIで送出できるコンバーターを持っているというくらいの構成になっている。

映画の再生を始めると、AppleTVはMac/PCから映画のファイルをダウンロードし始める。
20〜30秒ほどバッファーしたら再生を始めるので、待ち時間はVHSやDVDとさほど変わらない。
しかし再生とダウンロードを同時進行に進め、再生が完了したところから消去しているということを毎回やっているところが、メディア、あるいはメディアサーバーと大きく違うところだ。

「擬似的」なメディアサーバーと書いたのはここのところで、厳密にはコンバーターは「コネクター」側のAppleTVが持ち、ライブラリをファイルサービスするMacやPCの側にはコンバーターを持たない。
なので大きな映像信号が無線LANで流れるわけでもない。

これが可能になったのはやはりH.264のような圧縮率が大きいMPEG規格のおかげで、データの流量がフルHDよりも非常に小さくなったということが大きいと思う。
このおかげで無線LANは旧式の802.1a/bのような低速規格でもハイビジョンの映画を(720pという日本ではやや不利な規格ではあるが)視聴することができる。

これは面白い。
それでさっそくDVDをどんどんリッピングして、DVDメディアをもう捨ててしまいたいと思っている。
元々ジャケットアートや、ライナーノートには愛着は無い。
昔はそういうものにこだわりがあったが、LPレコードがCDに変わった時にそういうこだわりは全部捨てた。
だからCDを捨てるのも全然抵抗がなかった。
今もDVDを捨てるのに、いささかもためらいが無い。
ましてやBlu-rayのディスクメディアなんて一枚も買いたくない。

前回のMacBook Proなどのマイナーアップデート発表の時に、ファンからMacがBlu-rayを搭載しなかったことに失望の声が聞かれたが、私の勘ではMacにBlu-rayが搭載される時代は来ないと思っている。
99年のiMacはいきなりフロッピーディスクドライブを搭載していないことで世間を驚かせた。
MacBook Airは光学ドライブを搭載しないことで世間を驚かせた。
Appleはどうやらディスクメディアには未来はないと思っているようだ。
そしてホームネットワークとiCloudのようなオンラインサービスの統合を、全てファイルベースでやろうと考えている節がある。
その帰結がMacにはBlu-rayが搭載される時代は来ないということになる。

日本の家電メーカーにはさらに厳しい世界観なんじゃないかという気がする。
日本の家電メーカーの行く末に思いいたしたことも今回一つあった。
その詳細はキャプションで。

それはともかく、これ自体は実に楽しい機械だと思う。

Mac側に映画などの動画情報を持っておきたいために、そのための前回のMac mini1TB化だった。
実際やってみると、これって非常にラク。
VHSからDVDに変わった時に「観終わっても巻き戻しが必要ない」というメリットに「巻き戻しくらい面倒がらずにやれよ」と思ったが、実際にはこの作業がないのは本当に楽だった。
今、ディスクメディアが無くなったらディスクの後片付けも必要なくなった。
これも「片付けぐらい面倒がらずにやれよ」と思われるかもしれないが、観たら観っぱなしでテレビの電源を消してMacをログアウトするだけ、というのは本当にラク。





AppleTVの背後アクセスパネル全景
左から電源ケーブルソケット、HDMIプラグ、その下がミニUSB、光学ケーブルプラグ、LAN
大きさは大きめのシガレットケースほどで非常に小さいのに驚かされる




設定も非常にシンプルで直感的
まず使用言語を選択する




自宅の無線LANネットワークを選択する
次のステップで無線LANのWPAなどのセキュリティのパスワードを要求される




設定のネットワークで設定一覧は確認できる指示誤に変更することもできる




繋がるとさっそくアクティベートを開始




ここでオンラインの映画をプレビューしたりダウンロードしたり
海外テレビメディアのビデオプログラムを視聴したりのメニューがもういきなり見える




さてここからが本題のホームシェアリングの設定だ
起動したなりでもMacやiPhoneなどからAirPlayで
ビデオをAppleTVに送出することは可能だ
だがそちらから何も操作しないでAppleTVからビデオを
再生したい場合はホームシェアリングの設定が必要になる
ここに希望のAppleIDのメールアドレスを入力して送信する




次にサーバ化したいMac(PC)でiTunesを起動して
「詳細」メニューから「ホームシェアリングを入にする」メニューに入る
ここでも同じAppleIDとパスワードを要求される
この機能にはiTunes10以上が必要




こうしてMac miniを1TB化した意味が出てくる
かつてのように年間200本近い映画を観るような無茶はもう今はしないが
時々観たくなるような映画はここに溜めていこうと思っている
そしてディスクメディアはどんどん捨てていく方向だ




ところでこのAppleTVのリモコンがまた印象的な作りだ
アルミ削り出しボディは手のひらに隠れる失くしてしまいそうなサイズでボタン類は3つだけ
日本製テレビリモコンは30から多いものでは100近いボタンがついているものもある
実は今回の設定で一番難儀したのはシャープ製のAQUOSの
外部入力に「AppleTV」という文字を表示するよう設定することだった
結局その設定メニューを探し出すのに取説と首っ引きで1時間かかった
AppleTV本体設定よりも時間がかかっているのだがこの日本の家電の
インターフェイスの分かりにくさはもういい加減なんとかならないものだろうか?


2012 年 4 月 14 日




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Mac mini、1TB化計画発動〜あっさりことは成った

タイトルの通りで、家族共有機兼ファイルサーバとして稼働しているMac mini/intelの内蔵ハードディスクを現行の160GBから1TBに更新した。

ハードディスク交換の手順は以前ここでも紹介した。
MacBook Proの流れでMac miniもメモリ増設〜ディスク増量には失敗

今回は交換すべきディスクを取り違えて、最初前の160GBのままで組み上げるというトラブルがあったが(マヌケww)それ以外は特に問題はなかった。

ディスクは日立製の1TB、5400rpm、SATA、9.5mmのもので秋葉原で1万1千円で入手した。
最低価格ではないがかなりそれに近い。
1TBが1万1千円!これもまさに隔世の感がある。
今から8年前くらいだったか、職場でXserve 1.5TBを導入した時には、一式価格は70万円くらいだったっけ?
(当時としてはこれもRAIDサーバーとして画期的な安さだったが)
今では1万そこそこの投資で自宅Macがテラバイトサーバーになってしまう。

話題のSSDを試してみたいという気持ちもあったが、今回の大容量化は別の目的があったためで、SSDで多少サイズが上がっても追いつかないかもしれないので、HDD1TBを選択した。
その目的は次回紹介する。

とにかくディスクマウントから旧環境復元までが3時間ほどで完了してしまった。
この手軽さもTime Machineのおかげか。
昔はディスク換装となるとデータバックアップから、復元、環境復元で1週間かかったものだけど、これも隔世の感。





Mac miniの分解法は上記リンクを参照、
難しいのはパティシエナイフでふたを開けるのと無線アンテナの各ケーブルを
抜けないように上下ユニットを結合するところくらいで意外に簡単
ディスクは手前がデフォの160GB、奥が1TBでいずれも日立製




前にも書いたが組み上がったらいきなり蓋を閉めないで
一度起動してハードウエアのテストをすること
蓋を閉めてから問題に気がつくのは精神的ダメージが大きいからだ
今回この時点で交換すべきディスクを取り違えて前の160GBが入っていることに気がついた
蓋を閉めたあとだとこの脱力感は計り知れない




問題なければシステムディスクから起動してディスクユーティリティを起動する
ディスクを消去することでフォーマットできる
このプロセスもちょっと心配だったのだが問題なく1TBを
認識して問題なくフォーマット、あとの診断も問題なかった




次にTime Machineに入って過去のバックアップ履歴から最新を選択
「続ける」ボタンで復元を開始する




インストール先はもちろん内蔵の1TB
「復元」ボタンをクリックして約3時間後、4人分のアカウントの環境や
VMWare Fusion上のWindows環境も含めて問題なく復元した
昔OS9時代にはディスク換装は1週間仕事だったのを思うとこの速さはどうだろう!
Mac miniが陳腐化してると感じたらトライしてみてはどうだろうか?
たった1万円だし…


2012 年 4 月 10 日




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AccessMenuBarApps
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

アプリのメニューで隠れてしまうメニューバーアプリアイコンを見えるようにするメニューエクストラ

本題に入る前にちょっとメニューエクストラとメニューバーアプリについて整理。

Macのアプリのうち、ドックなどにアイコンを表示せずメニューバーだけに起動していることを表示するアプリがある。

このうちメニューバーの一番右側の領域を使用するものをメニューエクストラという。
さらにその左にあるグループをメニューバーアプリという。
違いはシステムUIサーバーというプロセスを使っているかどうかで、私は個人的にはこれらを全部ひっくるめて「メニューエクストラ」と呼んでいる。

しかし実際はある時期AppleはシステムUIサーバーからサードパーティを締め出してしまい、この領域はOSの標準機能かApple純正アプリしか使えないことになっている。
この仕様変更には随分批判があったが、システムUIサーバーをサードパーティに自由に使わせることによって、システムが不安定になることを嫌ったのかもしれない。
このあたりきっと機能拡張をサードパーティに自由に使わせた結果、ほとんどインストールしたなりでも毎週のように爆弾マークを出していたMacOS9までの教訓ということなのかもしれない。

Appleはこのメニューエクストラとは違う、その左に表示されるグループのAPIを用意した。
これがメニューバーアプリ。
だからこれもひっくるめて「メニューエクストラ」と呼ぶのは本当は正しくないのだが、私はそう呼び慣らわしているし当サイトのアプリのページのジャンル分けにまで「メニューエクストラ」を使ってしまったのでいまさら変更も利かない。

それはともかく、この「メニューエクストラ」はとても便利な機能で、デスクトップやドックに何も表示しないからジャマにならないし、いざ必要になったらマウスポインタを画面天辺に飛ばすだけでアクセスできる。

これもWindowsには無い醍醐味で、システムのステータスや日付・カレンダー・目覚まし時計・Growlなどの表示系のアプリの設定変更、バッテリステータス、ネット接続環境、VNC接続トグル…もうありとあらゆるものをここに置いている。

そのために愛機のMacBook Proでは常にメニューバーが手狭で…というよりほとんど右の端から左の端までメニューエクストラが埋まっている。

当然そうすると困ったことが起きるわけで、Macの場合通常アプリのメニューもメニューバーの左寄せで表示されるわけで、これがアプリによっては3分の1から3分の2以上まで占めることになる。
当然その領域にあるメニューエクストラは見えなくなる。

そこでこれを見えるようにするために、MinimumMenuというアプリを今まで使っていた。
これはアプリメニューが無いアプリで、これをアクティブにすればメニューバーの大部分が表示されるというシンプルながらコロンブスのタマゴ的発想のアプリ。

このAccessMenuBarAppsもほぼMinimumMenuと同じような考え方のアプリ。
メニューがないアプリなら、メニューエクストラが全部見える。

同じなのだが、質実剛健、実用一点張りでムダが無いMinimumMenuに比べるとAccessMenuBarAppsの方は、Macらしい遊び心がちょっと感じられる。

AccessMenuBarAppsを表示してメニューエクストラを露出させる方法はいくつか用意されている。

1)マウスポインタを画面一番上まで持ってくると、青い線が出てくるのでそこをクリック
2)コマンド+tabキーでAccessMenuBarAppsをハイライトする

この二つはMinimumMenuと同じ、他に
3)マウスポインタを画面一番上まで持っていってそこを押すよう上にマウスを動かすマウスジェスチャーをする
4)マウスポインタを画面一番上まで2回持っていってノックするマウスジェスチャーをする
5)設定のホットキー(デフォルトはShift+Spaceキー)を叩く

サウンドもついているし、メニューバーのアプリアイコンを煙のエフェクトで登場させたり消したりしている。
細かい遊び心があるので使っていて楽しいと思う。
そのアプリアイコンも文字でなくアイコンを表示するようにして、メニューバーのスペースを少しでも無駄がないように配慮されている。
これは面白い。





私のMacBook Proはメニューバーのほぼ端から端までを
メニューエクストラ、メニューバーアプリアイコンが占めている
ところが何かのアプリをアクティブにしている時には
そのアプリメニューがその何分の一を隠してしまう




AccessMenuBarAppsをアクティブにするとこの通り
メニューバーはほぼ端から端までメニューエクストラで使用できる




その切り替え方はいくつか用意されている
マウスジェスチャーを一番上まで持ってきて出てきた青い線を押すように
さらに上にポインタを移動しようとすると青い線が段々太くなって…




ギッコンというサウンドエフェクトと煙のエフェクトと共に
AccessMenuBarAppsが表示される




アプリアイコンから設定に入れるがAccessMenuBarAppsに切り替える方法は
いくつか用意されていて絞り込むこともできるしホットキーの
組み合わせも変えることができる
またドックアイコンを切り替えることもできる




アイコンはアナログ時計にもなる便利設計
設定を変更すると懐かしの目玉がマウスポインタを
追いかけるドックアイコンに切り替えることもできる

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Anti Flashback-Trojan
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

Macで久々に流行の兆しを見せているFlashbackに感染していないか簡単チェックできるアプレット

こちらのヴェアダルさんの記事で知りました。
トロイの木馬「Flashback」に感染していないか確認『Anti Flashback-Trojan』 | Macの手書き説明書

MacでJavaの累積の脆弱性を利用してインターネットを閲覧しただけで自動感染するFlashbackと呼ばれる一群のトロイの木馬の感染をチェックする記事は先日、ここでも書いたしヴェアダルさんのところでも紹介されている。

これはF-Secureのセキュリティブログのチェック方法を紹介したもので、原理まで理解した上で実施すれば大変有効だと思うが、セキュリティはTerminalを弄ることもできないような初心者ユーザでも簡単に対応できるようでないと意味が無いともいえる。
その意味では先日の対策は確かに敷居が高かったかも。

このアプレットは先日のコマンドの流れをそのままAppleScriptでアプレット化したもので、操作もただクリックして起動すればいい。

何か検知するかしないかを表示するだけのアプリだが、これは役に立つと思う。
チェックするのはSafariFirefox、それからユーザ全域の環境変数で。若干注意事項がある。





ダウンロードしたアプリをクリックして起動すると何も検知しない場合こういう表示
シンプルこの上ない




OKボタンをクリックすると作者サイトのドネーションページに飛ぶが別に怪しいアプリではない
最近そういうアプリも紹介したがこれは別にドネーションだし
いち早くこういう便利なものを作ってくれた作者さんに感謝はあっていいと思う
実際フリーウエア作者さんは大変だし…




コンパイル前のスクリプトも同梱されていたので見てみたが
先日の手順を忠実にスクリプト化しているのが分かる
ところで先日注釈付けるの忘れていたがSafariFirefox
必ずアプリケーションフォルダの最初の階層にないとチェックできない
そういうパス管理になっているからでその下のフォルダに移動しているとノーチェックになる

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ウイルス監視用のClamXav Sentryがクラッシュするようになった〜ClamXav Helperをまた使い始めることに

私のところではMacのウイルス対策ソフトとして、ClamXavの付属ソフト、ファイルシステムのリアルタイムウイルス監視用アプリClamXav Sentryを使っている。

これはメニューバーに常駐しメモリも食わないスグレモノで、設定で指定したディレクトリを常時監視しそこに新規ファイルを置いたり何か外からファイルをコピーしてきたらその瞬間にスキャンしてパターンがマッチしたら隔離なり警告なりしてくれる。

大変重宝していたのだが、最近のアップデートでこれが知らない間にクラッシュして落ちてしまうという問題が起きていた。

このClamXav Sentryは以前にもこういう問題を起こしていたのだが、クラッシュしてもフリーズしたり何か画面に警告を出すわけでもなく静かに居なくなってしまうので、ウイルスが監視できていないことにユーザが気付かないという厄介な問題を起こしてくれる。

以前はこの問題を解決するために ClamXavSentryKeeperというアプリを常用していたのだが、AppleScriptの構造が変わってしまったので、これがLionで使えなくなっていた。
作者さんにも、おそらく対応アップデートの予定は無いと思う。

そこで同じ作者さんが後継ソフトとして開発、使用を推奨されていたClamXav Helperを使うことにした。
以前に使用していたこともあるので実績は問題ない。
こちらはLionでも問題なく動作した。

こちらはClamXav Sentryが落ちたらすぐに起動するだけでなくスキャンログが大きくなり過ぎないように512KBごとにログを「まわす」機能がついている。
そのためにその度ごとにClamXav Sentryを再起動するので、今まではClamXav Sentryをログイン項目に入れて使っていたが、ログイン項目から外した。

さらにそのためにGrowlが、ClamXav Sentryが再起動するたびに「ウイルス定義はすでに更新済みです」という表示を出し続け、ちょっと目を離すとデスクトップがこのアラートタグで埋め尽くされるという問題が起きたが、これはGrowlの設定を変更することで回避した。
その手順はキャプチャー参照。

以前使っていたシマンテックやNOD32は動作を軽くするためにアンインストールして、ClamXav Sentryに頼っている状態なので、このClamXav Helperでまた落ちなくなったのは心強い。





ClamXav Helperはインストーラでインストールする
その機能についてはここに簡潔にまとめてある




そしてClamXav Sentryが知らない間に落ちているという問題は解決したのだが、
ClamXav Helperは定期的にClamXav Sentryを再起動する働きがあるので
起動ごとにGrowlが「ウイルス定義はすでに最新です」という表示を出す
これがスティッキー設定されているのでちょっと目を離すと
デスクトップがこれで埋め尽くされるという問題が起きた




システム環境設定Growlの設定に入ってアプリケーションタブの
リストをクリックするとメッセージ毎に表示を変更できる
ウイルス監視が任務のClamXav Sentryは重要度が高いために全てのメッセージが
勝手に消えないようだがウイルス定義更新完了の定義はやや重要性も低いので
スティッキー設定「なし」に変更する


2012 年 4 月 9 日




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DropCopy
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応

デスクトップに表示された小さなホールを通じてMacからMacへ簡単にしかも高速でファイルをドロップするだけで転送するアプリ

LionからMacには通常のAFPファイル共有とは別にAirDropという機能が追加された。
これはFinderのウインドウに表示されるアイコンにファイルをドロップするだけで近くに有るMacに手軽にファイルを転送できるという大変直感的な機能だ。

これは面白いのだが、相手もLionでないと認識でないために相手がSnowLeopard以下だと使えない。
世の中には事情があってLionにアップデートできないMacもあるに違いない。
その場合この機能が使えないのが悲しい。

実は私がそのケースに当たっている。
LionにアップデートしたMacBook Proに対し、Mac mini/intelはSnowLeopard、サーバ用途のMac mini/PowerPCはTigerと環境がバラバラで当然AirDropは使えない。

Mac mini/intelはLionに対応しているのだから、上げてしまえばAirDropを使えるのだが、いろいろ事情があって上げることができない。

と思っていたら、このDropCopyがほぼ同じような操作性を実現できることが分かった。
しかもSnowLeopard以上に対応しているので、私でも試せるのが嬉しい。

実際簡単だと思う。
準備としては転送元と転送先の二つのMacで、DropCopyを起動するだけでいい。
本当にドロップするだけで相手に渡せる。

3つ以上起動しているMacがあった場合、どうなるかも試したいところだが、そうなるともうひとつSnowLeopard以上対応のMacが必要なので今のところ試せていない。

転送のファイルサイズのマックスリミットは2GBまで、フリーウエアでこの使い勝手は上出来だと思う。





DropCopyを最初に起動した時だけ設定画面が開く
通常の使い方で特に設定を気にする必要もないが気に入ったら
「ログイン時に開く」くらいにチェックを入れてもいいと思う
送り先は相手のデスクトップがデフォなので「常に上書き」という
項目もあるが事故を防ぐためにチェックしない方がいいかもしれない




完了するとこういう形でデスクトップに常駐する
ほとんど目立たないし作業のジャマにもならない控えめな見た目




準備としては転送先のMacでもDropCopyをインストールして起動しておくこと
このように相手がSnowLeopardでも使えるのはありがたい




転送元のホールに渡したいファイルをドロップする
マウスオーバーするとこの時に転送先のMacの名前が表示される




転送を開始するとブラックホールっぽく(?)モヤモヤとホール内に霧が表示される




よく見るとこの時に下に何を送っているか、何%進んでいるか
などが大変控えめにレター表示されている




転送完了するとGrowlで完了を知らせてくれる




転送先ではアプリがファイルを受け取ったことを表示する
このタグをクリックするとFinderでファイルを表示してくれるので
デスクトップ以外の深い階層を転送先フォルダに設定していてもワンクリックでアクセスできる




ところで転送できるファイルはひとつのサイズが2GB以下ということになる
サイズを超えるとこういう表示が出て転送失敗を告げる
2GB以上の転送が必要な場合はFinder備え付けの共有かFTPあたりを使おう




メニューエクストラとしてメニューバーにもアイコンを常駐させる
そこからも簡易に設定を変更できる
例えばここから転送先のリストを常時表示するようにもできる




3台以上のMacが繋がっていた場合はどうなるかという解がこれで
転送先がリスト状に表示されドロップしたファイルの転送先を選ぶことになる
OSのファイル共有を開いていなくても使えるのでIMのファイル添付のような
お手軽さでファイルを双方向にやり取りできるのがとても便利

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LINE for iPhone
(Freeware, via App Store)

スマートフォン、ガラケー間で無料音声通話、PCなども含めて無料メールメッセージサービスを実現するフリークライアントアプリ。

そういえばベッキーを使って派手に宣伝していたメッセージサービス。
主体は無料メールで、デコったりできるのが若者向け(?)なのかな、いわゆるIMAPやPOPなどを使うIPベースのメールではなくインスタントメッセンジャーのようなメールだから、相手もこのクライアントを入れていることが条件になる。

目玉は無料音声通話で、スマホなどのケータイ同士でも何時間しゃべっていても通話料は無料となる。
当然パケット料金はキャリアから別請求ということになるから、通話機能を使うならパケット定額制を利用することをお勧めする。

試してみたかったのだが、アカウントの設定はスマホからしかできなくてPC、スマホ間で通話はできない。というよりアカウントがスマホの電話番号と紐付けられるのでスマホの電話番号が2つ無いと通話のテストはできない。
そのうちLINE友達を見つけたら、無料通話のテストもしてみようと思う。

ひとつ問題点があって、同様のサービスで話題になったViberと同じように、アドレスブックに入っている全ての連絡先をサーバにアップロードする仕組みになっていること。
自分の情報を他人に検索させるかどうか、決定できるようになっているがこういう個人情報をサーバにアップする場合のセキュリティの問題は残ると思う。

少なくとも個人情報保護などのコンプライアンスに厳しい企業の場合は使用を禁止されるというケースがあると思う。
あくまで私用かな。





LINEのアカウントのアクティベーションはスマホからでないとできない
登録画面で利用国とキャリアはもう選択されているので電話番号を登録する




電話番号を登録するとSMSに認証番号が送られてくる




送られてきた認証番号は30分のうちにフォームに入力しないと無効になる




認証番号を入力したら利用登録に入る
アドレス帳を登録するかどうかは選択できる




ログインするにはメールアドレスとパスワードの登録が必要になる
下のメニューの一番右「設定」から「メールアドレス登録」に入る




希望のメールアドレスとパスワードを登録する
これがログインの時のアカウントデータになる




登録が済むといくつかおすすめのサービスアカが見えている
これを友達に追加するとそこからのプッシュ情報を利用することができる
「招待」ボタンでアドレスブックから追加できる




登録したアカウントをタップするとこういう画面に入る
「トーク」は無料メールというよりチャットのような雰囲気、
音声通話で電話したい場合は「無料電話」を選ぶが、
このサービスアカウントは通話機能は持っていない




試しにプッシュサービスアカウントを登録してやり取り
ニュースを毎日配信してくれるサービスアカウントで登録もメッセージのやり取りで行う




自分の登録情報をQRコード表示してケータイのカメラでお互いを登録できるし
GPS昨日が使える場所ならiPhone同士なら
このふるふる機能でお互いを同時の登録してもいい
どちらかというとこういう個人の友達同士の
プライベートなつながりに利用する仕様だと思う




さっそくニュースのアカウントが毎日トップニュースの
見出しをプッシュしてくれるようになった

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LINE
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 WindowsXP~7対応

LineサービスにPCやMacからもログインできるクライアントアプリ。

このサービス、Skypeなんかとは似て非なるサービスで、PCやMacはあくまでスマホのサブ機ということらしい。
Skypeなら複数のアカウントを登録してスマホとMacで音声通話やビデオ通話も可能だが、これはあくまでスマホがメインで、PCやMacはスマホで通話しながらログインしてショートメッセージも同時にチェックできるような補助的な使い方になる。
PC、Mac相手に音声通話はできないし、こちらからアカウントを登録することもできない。
あくまでログインしてメールのやり取りができるだけだ。





スマホで登録したアカウントにログインできる
ただしこちらから別のアカウントを新規登録することはできない
あくまでスマホがメイン機でPCやMacは補助機という位置づけらしい




アカウント未登録状態の画面
トークを開始するとこちらで招待を登録することはできる




メールというかメッセージサービスのやり取りはPCやMacでもできる
プッシュサービスの情報もこちらで見ることができる




スマホで登録した友達リストもMacから見えている




放射線情報なんてプッシュサービスもあるので
同様情報を送ってくるアプリもあった気がするがそういうものを
入れるよりここから情報もらう方がいいかもしれない
このプッシュサービスも種類が増えれば面白いと思う


2012 年 4 月 8 日




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世界で60万台のMacが感染しているというFlashbackって何〜対処法は?

最近数多くのMacが感染し、実際AutoStart(もう十数年前の話だ!)以来のMacのマルウエア流行の兆しを見せているFlashbackについて情報を。

FlashbackについてはF-Secureのブログに良記事があるが、セキュリティの専門知識がない一般読者にはちょっと読みづらい内容なので簡潔にまとめる。
一言でいえばJavaの脆弱性を利用することに特徴がある。
エフセキュアブログ - 目下のMacマルウェア
エフセキュアブログ - (Mac)Flashbackはあるか?


Javaはプラットフォームに依存しないコード実行環境を実現する言語なのだが、解決されていないセキュリティ上の脆弱性があるうえに、昨年後半から現在にかけていくつか脆弱性も発見されている。

Macとどう関係あるのかと言うと、SnowLeopard以前のMacにはこれがデフォルトでインストールされていた。

そもそもはMacだのWindowsだの、そうしたOSプラットフォーム環境に関係無しにコード開発して動作するアプリケーションを実現するためのものだが、大部分のライトユーザには必要ないともいえる。
実際Lionにはデフォルトでインストールされていないそうだが、私の場合SnowLeopardからの上書きインストールなので、当然前のJava環境を引き継いでいる。

今回流行の兆しを見せているFlashbackAとFlashbackBその他の亜種は、まさにこのJavaの脆弱性を利用して流行しているところに特徴があり、危険性をはらんでいる。
これまでのMac OS X向けの大部分の「コンセプトウイルス」はユーザが「インストールする」に「OK」し、パスワードを入力しないと有効にならない程度のシロ物だったので大した脅威でもなかったのだが、このタイプはWebサイトを閲覧するだけで感染する可能性がある。
現に世界で60万台のMacが既にやられているという情報もある。(4月6日のニュース


このFlashbackはウイルスというよりはトロイの木馬なので影響は深刻でないように聞こえるが、上記F-Secureブログによるとバックドア性の動きをするようなので、これを糸口にいろいろ悪さができてしまいそう。
これ自体エクスプロイト(ウイルス侵入用のコード)の働きもできそうだ。

そういうものをインストールしなければ問題ないわけだからFlashbackの多くの世代が利用している脆弱性を持つJavaそのものを削除してしまえばいい。

アンインストールでもいいしユーティリティフォルダの中のJava環境設定を使ってJavaを無効にしてしまうのが根本的な解決かもしれない。





Javaは要らないということであれば
/Applications/Utilities/Java Preferences.appを起動して設定変更する




全てのバージョンのJavaのチェックを外す
これでJavaはインアクティブになる




厄介なのは動画関係、音響関係ではJRE(Javaランタイム環境)
を利用しているアプリ、製品が結構多いことだ
上記の設定をすると当然これらのアプリが動かなくなってしまう
Javaをアクティブのままにするならこまめにアップデートをしておくこと




上記ブログにもあるが今では大部分のユーザにはブラウザでのWeb閲覧で
Javaが必要になることはほぼないのでブラウザの設定でJavaを無効にできる
Safariの場合は環境設定の「セキュリティ」に入って
そこで「Javaを有効にする」のチェックを外す
「JavaScript」はまた違うものなので置いておいていい




こういうアクティブな情報をポーリングするサイトはJavaScriptを利用するので
Javaプラグインを無効にしてもちゃんと表示される




Firefoxの場合は以前のバージョンは設定に「Javaを有効にする」
という項目があったが最近のバージョンではこれが削除されている
ツールメニューからアドオン管理画面に入る




ここでjavaアプレットプラグインを無効にする
またJava Deployment Toolkitなんかが入っている場合はこれも無効にする


さて、これらの方法でFlashbackに利用されそうな脆弱性を持つJavaの対策はできるし、今のところブラウザで閲覧したサイトから自動感染させられるというのが主な感染経路だからこれで問題ないはずだが、すでに感染しているかもしれないという場合はどうだろうか?

今のところ知られているのはSafariFirefoxを利用して感染する例だ。

症状として
「前はそんなことがなかったのに、アップデートもしてないのにSafariFirefoxがすぐに落ちるようになった、あるいはフリーズしたように動きが止まるときがある」
という場合が疑わしい。

そういう場合は診断をしよう。

上記F-Secureのブログによると、FlashbackはSafariFirefoxのアプリ本体のバンドルの中に環境変数を挿入してくるので以下のコマンドをTerminalで実行する。
コピペしてEnterキーで大丈夫。

defaults read /Applications/%browser%.app/Contents/Info LSEnvironment

意味は
「%browser%.app」のパッケージの中の『Contents』の中のInfo LSEnvironmentの設定を表示せよ」
ということで「%browser%.app」にSafariFirefoxなどのチェックしたいブラウザの名前を入れる。
以下の要領で。

defaults read /Applications/Safari.app/Contents/Info LSEnvironment

defaults read /Applications/Firefox.app/Contents/Info LSEnvironment





Safariをチェックするコマンドを入れる
問題がない場合は「Info LSEnvironmentは存在しない」
という意味の読み出し失敗のコメントが返ってくる




Firefoxもやって見たがこちらも「存在しない」とのお返事
感染している場合は「"Applications/Safari.app/Contents/
Resources/.BananaSplittervxall.xsl"という環境変数ライブラリが
指定されている」
というような表示になるらしい
環境変数のファイルが挿入されているからだがそういう心当たりがあるかどうかが問題だ


この環境変数が指定されているという答えが出てきた場合は、このファイルを探す。
grepコマンドで先ほどの環境変数ファイルのパスを「%path%」のところに置き換える。

grep -a -o ' __ldpath__[ -~]*' %path%

例えば上記の場合は

grep -a -o ' __ldpath__[ -~]*' Applications/Safari.app/Contents/Resources/.BananaSplittervxall.xsl

というコマンドをTerminalに置いてEnterすると場所を示してくれる。

削除は上記挿入されたファイルを削除する(捕獲したファイルはF-Secureなどのセキュリティコミュニティの検体として提供して欲しいそうだ)。
その上で必ず以下の手順でやらないとまずいことになるらしい。
まず問題のブツを削除する。これも出てきたブラウザの名前を%browser%のところに置き換える。

sudo defaults delete /Applications/%browser%.app/Contents/Info LSEnvironment

次に環境変数を書き換える。

sudo chmod 644 /Applications/%browser%.app/Contents/Info.plist


ブラウザだけ狙うタイプではなくもうひとつのユーザ環境変数全体を狙うタイプは、OSにかなり負荷をかけるようなので、すでに不安定になっているかもしれない。
このタイプを探す時のコマンドは

defaults read ~/.MacOSX/environment DYLD_INSERT_LIBRARIES

これもTerminalにコピペしてEnterキーを叩くだけでいい。



Terminalに上記のコマンドを置いてEnter
コチラも感染がない場合は「存在しません」というコメントを返して読み出しに失敗する


ここでもし
Users/Shared/.某.dylib
などを表示した場合、それに心当たりがなければ感染の可能性がある。
その場合は以下のコマンドを実行

defaults delete ~/.MacOSX/environment DYLD_INSERT_LIBRARIES

launchctl unsetenv DYLD_INSERT_LIBRARIES


今回はFlashbackがJavaの脆弱性を利用しているというところで、その対策をまとめたがJava自体はかなり前から脆弱性に対応が遅い、しかもリスクが高いなどで評判を落としているという問題がある。

プラットフォームに依存しないコード開発環境というのはMac、Windowsどちらが優れているか論争で少数派のプラットフォームに常に希望を与えてきた。
だが今回の騒動でAppleはもう見切りをつけてしまい、Lionからデフォルトでインストールしていないという事実を初めて知りちょっと衝撃を受けている。

実際もうJavaの時代ではないかもしれないし、ブラウザのJavaを止めたところで困る場面がほぼないことも分かった。
多分オンラインバンクかオンライントレードくらいかもしれないし、そういうAPIに依存しているのはむしろそういう金融とかのテクノロジー的に保守的な世界だけかもしれない。

時代はオンラインのアプリケーションサービスに移行しているのだから確かにJavaはもう役割を終えたのかもしれない。
ただ業務用の放送機器、動画編集ソフト、音響編集ソフト、送出管理ソフトなどにJREを使っているものが非常に多いのも事実だ。
こういうものはますます汎用機のMacやPCと分化していき、隔離されセキュリティのためにハミゴにされて、しかもますますアップデートもかけられないで逆にセキュリティリスクを高くしていくという矛盾が加速するのかもしれない。

まあそれはともかく、一般のライトユーザにはほぼJavaは要らないので、対策はシンプルだと思う。



<追記>
この記事書きながら憂鬱に思っていたのは「Windowsは大丈夫だろうか」ということ。
Mac狙ってくるんだから、当然Windows狙いたいっていうJavaクラッカーは居るよね。
Windowsの対策もチェックしなきゃ…ユーウツ



2012 年 4 月 6 日




anchor

TinyUmbrella
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 WindowsXP~7対応

iPhoneなどのiOSデバイスを古いバージョンのファームウエアで復元するための認証情報SHSHを取得保存して復元も可能にするアプリ。

古い認証のSHSHがどういうケースで必要かというと、まず第一義的には脱獄している人かな。
脱獄していると、何かの弾みにファームウエアをアップデートされてしまうと再び入獄ということになるだけでなくいろいろ不都合なことがあるらしい。
ヘタすると環境ぶっ壊れるということになりかねない。

でもどういう弾みで復元をやらないといけなくなるか分からないので、古い環境に戻すファームウエアの認証は必要ということになる。

私は主にセキュリティ的な理由から脱獄はしない主義なのだが、それでも何かの弾みでSHSHは必要になるかもしれない。
あと30分で復元しないといけないのにオンライン認証がうまくいかないとか…あまり考えられないけど最近のAppleの認証サーバーも当てにならない感じなので、脱獄しない人も念のためにSHSHを持っておくのはいいかも。

iOSのファームウエア認証は全てのデバイスに個別に振られたECIDとファームウエアバージョン情報を掛け合わせてSHSHとして生成される。
だから過去の使いたいバージョンそれぞれに全て、自分のiOSデバイス固有の認証を一個ずつ作らないといけないらしい。





TinyUmbrellaはインストーラでインストールされる




認証を済ませると起動時にライブラリを読み込んでいる様子




そして簡単な説明を表示する
OKで抜ける




さてこういうシンプルきわまりないフェイスで操作できるボタンも
いくつも無いので操作法を間違えそうも無いと思うのだが…




SHSHを読み込む準備でまずStop TSS Serverというボタンをクリックする
これはファームウエアを復元する時に偽装認証サーバになるもので
認証情報を取得する時にはジャマになるから止めておくということ




TSSサーバーが止まったらこういう表示になる
下のタブで「General」を選択するともう無線LAN越しに
iPhoneを認識しているのが分かる
「Save SHSH」ボタンでプログレスバーが進み始める




進み始めるのだがユーザフォルダ直下の不可視フォルダの中は空のまま
ログを見ると「 CYDIA DOES NOT HAVE YOUR SHSH… YOU ARE JUST TOO LATE」
という文字列が延々並んで全てのバージョンのSHSH取得に失敗していることが分かる
Cydiaからの認証は脱獄してない人には使えない?
もう少しいろいろ試してみることにした




思い当たることがあっていくつか設定を外してみた
「意味が解らない人はここを触るな」と書いてあるが
脱獄していない場合Apple純正の認証しか受け入れないのかも
しれないと思いこうしてみた




ビンゴ!最新のバージョンのみだがSHSH取得に成功


2012 年 4 月 3 日




anchor

AirPlayを今さらながら試してみる

ここでいくつかAirPlayを利用したアプリを紹介しているが、その大元のAirPlayで音楽を飛ばしてみた。

今までにも無線LANとAirMac Expressを利用してMac miniから音楽を飛ばすということをやっていた。
そのMac miniをVNCを使ってiPhoneなどからリモートコントロールして、iTunesを起動し、そこから音楽を無線で飛ばして、家中のオーディオ機器で受信して音楽を鳴らすということをしていた。

今度はMac miniを通さずにダイレクトにiPhoneからAirMac Expressに音楽を飛ばす。

これが今回のiOS4.2あたりから実は可能だったのだが、あまり気にしていなかった。
やってみたところ、iPhoneやiPodをドックに載せてアクティブスピーカーの音楽ステーションにする製品がいろいろ有ったがあれが、AirMac Expressだけで実現できてしまうイメージ。
他に必要なのはアクティブスピーカーだけという手軽さ。

最近の製品はACからUSBケーブルに直接電源を取込めるアダプターが付属しているから問題ないが、結構バッテリーは喰う。
でも手許操作でオーディオをコントロールできてしまうのはラク。

こうなるとやはりAppleTVが欲しくなってくる。
音楽だけでなくビデオも自宅のテレビにつないで鑑賞したくなってきた。
次はそこ辺りかな。
そのあとほとぼりが冷めたiPadに行くという感じかな?





ミュージック再生の画面でここからAirPlayに入れる




AirPlayに入るとどのデバイスに飛ばすかを聞いてくる
ここにAppleTVがあればビデオも飛ばせる




サードパーティ製のアプリの場合はAirPlayのリンクがない場合もある
その場合はホームボタン二度押しで下のメニューを一番左に移動すると
AirPlayのコントロールに入れる




AirPlayに繋がっている間はこのボタンアイコンが青く光る
接続が切れれば白に戻る


2012 年 4 月 2 日




anchor

Sparrow Lite
(Freeware)
OS10.7Lion対応

MacとiPhone、iPadなどで共通で使える新しいメールクライアント。

実はここでメールクライアントを紹介するのは本当に久しぶりだ。
Macは初期の頃のMailの出来が非常に悪かったので、 Thunderbirdとか他のサードパーティエールクライアントを彷徨って、GyazMailに行きついて現在に至るという経緯があった。

ところが今では、本家のMailもそこそこ使えるレベルに来ているようだし、昔Mac版OutlookExpressを使っていた時にはしょっちゅうクラッシュしてメールが消えるということが起きていたので、メーラもバックアップを持つというのを永らくポリシーにしていたが、最近ではもうそういうことも起きないのでメールクライアントに対するこだわりもなくなった。

特に理由がない人はシステムについてくるMailを使ってりゃいいんじゃないの?僕はGyazmailで行くけどね‥という感じだった。

でもこのSparrowがいろいろ今風の機能を付けていたり、アドレスブックとの連携も問題ないとかのウワサは聞いていた。
気になるのは文字化け、MIME処理で添付ファイルが消えるとかのウワサだけだった。

今回のバージョンを試してみることにした。

結論からいうとこのネガティブなウワサは両方とも問題ない。

文字化けはSparrowがUTF-8しかサポートしていないという理由のためという説明だった。
UTF-8というUNIX系では普及した文字コードはGoogleのGmailなど各種Webサービスとも親和性が高く、まさにそれがこのSparrowの売りの部分ではあるのだが、世の中にはUTF-8をサポートしていない環境というのもあるわけで、しかもそれが結構メジャーだったりするので、どうだろうかと思っていた。

しかし今回どういう仕組みか、おおむね問題ないようなので実用性はグンと上がったという印象。
添付ファイルに関してもファイルネームさえ気をつければ問題ないという印象だ。

そうなるとアドレスブックとも連携しFacebookやGmail、Dropbox、CoudAppとも親和性が高いこのメーラを使うメリットが生きてくる。

ライト版は広告表示が出るのと、アカウントは1つだけという制約がつく。
マルチアカウントで使っている人は多いと思うが、1アカウントで試してみて利用価値があるならシェアウエア版に移行すればいいと思う。





起動時に使用したいアカウントの表示名とメールアドレス、パスワードを訊いてくる
Sparrowに限らず最近のメールは大抵これだけで設定を完了してくれるのが
昔メールの設定で苦しんだヲジサンには隔世の感がある




最初にFacebook連携を設定するか聞いてくる
これがこのメーラのメリットのひとつなのだがFacebookと
同じタイムラインアイコンを表示してくれるのでそっちのユーザは使いやすいと思う
これはあとからでも設定できるので飛ばしてもいい




次に初回起動のみスプラッシュが表示される
デフォルトメールにするかのチェックが最初から入っていないところに慎ましさを感じる




読み込みは少し待たされるのでその間に設定項目をチェック
とてもシンプルな印象だ




添付ファイルの共有はDropbox、CloudAppで使用できる
これはこれで面白い使い方ができそうだ




フェイスはLionのUIスタイルとマッチした極めてシンプルなデザイン
上がツールバーで左がアカウントのボックス、右上が選択したメールのプレビューで
下にスレッドを表示する3ペイン方式




さっそく新規メールメニューで文字化けしないかのチェック
添付ファイルも付けて送信してみた




送信が完了するとその内容をGrowlが表示




Windows7、Outlookで受信したところ
懸念の文字化けは発生していない




添付ファイルも問題なく表示した




一応愛用のGyazmailなどの各種クライアントでもチェック




一番心配だったWindowsXPのOutlootExpressでも文字化けは発生しなかった
これは転送した場合はどうなるかとかもっといろいろなケースを試してみないと
何ともいえないが一応ひと通りやった範囲では問題ないようだ




Sparrowにはいろいろなメリットがある
アドレスブック連携がそうで送りたい相手の名前を入力すると
候補をアドレスブックから探して変換候補に上げてくれる
それを選択することで送り先を入力できる




もうひとつ面白いのはGmail風のキーボード操作の設定を
チェックすればWeb版のGmailと同じキー操作が可能になること
例えば上下の項目に移動はJ,Kキー、新規メールはCキー、
返信はRキー、送信はコマンド+Enterキー
で操作できる
deleteキーでゴミ箱移動も設定で有効にできる
これは便利



<追記>
Sparrowがマルチアカウントに対応しているのではないかという情報をBBSでいただいた。

しかし手許のSparrow Liteにはそういう機能は無かった。
AppStore版のSparrow Liteではなく作者サイトからフリー版のSparrowを直接ダウンロードしてみたところこちらには、マルチアカウント機能が有った。
どうやら広告無し・マルチアカウント対応のシェアウエア版、広告あり・マルチアカウント対応のフリー版、広告あり・マルチアカウント非対応のAppStore版の3つのバージョンが有るらしい。

フリー版でマルチアカウントを設定するのは以下の通り。

「salchu」さん、「silverbacknext」さん、情報ありがとうございました。





設定からあるいはファイルメニューから「アカウントを追加」に入る




すると設定画面が開いて初回起動の時と同じ名前とメールアドレス、
パスワードを入力するフォームが現れるので入力する
例によってこれで詳細設定は自動的に読み込んでくれる









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