2007 年 9 月 22 日anchor RealBasicのアプリが壊れた&メニューエクストラが壊れた久しぶりのトラブルシューティング。 今日久しぶりにメンテナンスをしようと思い立った。ディスクの空きスペースが減ってきているように思ったので、キャッシュ、ユニバーサルバイナリコード、各国語リソースがまた溜まってきていると感じたからだ。 そこでYoupi Optimizer Monolingual Cache Out TrimTheFat などをかけて再起動した。 そうしたところ以下のようなエラーがでてメニューエクストラが半分ほどしか表示されないということが起こった。 起動時にこういうエラー表示がでるようになってしまった 再起動しても、再ログインを繰り返しても治らない これは初めて見るエラー表示だ。 しかしこのREALBASICのフォーラムというのが大きなヒントになった。 このエラー表示は大まかには そこでREALBASICで作られたメニューアプリで起動項目に入れているものということで、すぐにComoが思い浮かんだ。 これはOS9風に重なったウインドウのひとつをクリックして最前面に出すと、同じアプリで開かれたウインドウが全て前面に出てくるという動きをするメニューエクストラで、OSXのGUIの欠点を補うスグレモノメニューエクストラだ。 そこでこれをログインアイテムから外してみると、エラー表示が出なくなった。 不具合の一部でREALBASICベースと思われるComoを再インストールした 方法はComoを削除してディスクイメージから取り出したアプリ本体を入れるだけだ これでComoはちゃんと起動できるようになり、例のエラー表示は再ログインの時に出なくなった それでruntime環境を失ったためにREALBASICベースのComoが動かなくなったのだろうと思う。 もうひとつのトラブルのメニューエクストラが半分くらい表示されなくなったというのもよく見ると、 これはシステム環境設定などを開いて全部ひとつずつ再設定するしかなかったが、それで解決した。 ところでメニューエクストラと大雑把に十把一絡げでいっているが、メニューエクストラには3種類あることに気がついた。 Appleが非公開にしたSystemUIServerに替わって最新のOSXはSystemUIServerとは無関係にメニューバーにアイコンを表示できるメニューバーに表示できるメニューエクストラのAPIが用意されているようだ。 解決法は上記のように全て表示されるように全部再度設定し直すしかない。 私のメニューバーの内訳はこんな感じだ SystemUIServerとそうでないメニューエクストラの見分け方は コマンドキーを押しながらドラッグで並び順を変更できるものがSystemUIServerであり、 変更できないものが擬似的なメニューエクストラだということだ Spotlightはどういう仕組みなのかさっぱり分からないが どちらにも属さないことは分かるのでこういう分類だと思う 今回はこのSystemUIServerに属するものがほぼ全滅した 2007 年 9 月 25 日anchor Freemem Monitor(Freeware) OS10.4Tiger対応 自称「スワップファイル撲滅政策決定会合審議委員」の「うむらうす」の「ハル」さんがまた快挙を成し遂げてくれた。 ここでも紹介しているがSwapの生成を防ぐためにドックを再起動しながら「Locateデータベースなどの再構築」を実行してメモリの空き領域を開放するRelease Memoryや、ドック、メニューエクストラ、Finderを再起動しながら「アクセス権の修復」を実行することでやはりメモリの空き領域を開放するRelease Memory2など面白い、かつ実用的なScriptを次々作っておられるが、これを使うべきタイミングを常駐して監視してくれるScriptを作ってくれた。 使い方は迷いようがないくらいに簡単なので、キャプチャーを参照してもらいたい。 ところが私の環境で試したところ、このFreemem Monitorを使ってまめにメモリを開放していると、Swapへのページアウトが減って、結果的にSwapがひとつ減ったりすることがある。 Swapが増える時というのは大体作業に夢中になって、メニューバーのMenu Metersなんか見ていられない時だからだ。 解凍するとFreemem Monitorと Release Memory2という二つのスクリプトが入っている このうちFreemem Monitorの方を起動する 空きメモリの容量がいくらを切ったら実行タグを表示するかその閾値を最初に聞いてくる デフォルトは200MBになっているが、しょっちゅう起動すると困るという人は 100MBあたりに減らすのもありかと思われる Swapができないギリギリのレベルを各自鋭意探ってみて欲しい メモリの空き容量がその閾値を割り込むとこのような画面を表示する ここでメモリ開放スクリプトを実行するか、止めとくか、監視そのものを中止するかを選択 プロセスでこのような意味不明のアラートが出るが「ハル」さんによると 「気にするな」ということらしい 近日中に修正されると思われる プロセスが終了するとこのように「終了」表示が出るのでこれが現れるまではじたばたしないこと メモリの空き領域は265MBまで回復しているのが見て取れる 起動した時には閾値の200MBを割っていたはずだから有為の効果が見られる anchor Freemem Keeper(Freeware) OS10.4Tiger対応 「うむらうす」の「ハル」さんがFreemem Monitorというメモリ開放スクリプトを連動するメモリ空き領域監視スクリプトを作っておられることを上記記事で書いたが、これに対してビジタから これも使い方は非常に簡単なのでキャプチャーで確認して欲しい。 アプリケーション形式にまとめられ、プロセスが進行していることを知らせるアラートはアプリのタグでも表示できるしGrowlにも対応したので、Growlの側で好みのスキンを選んで表示することもできる。 プロセスが全て自動化されているので、ユーザは起動させたらあとは放ったらかしでいい。 またSafariなどドックにしまった状態で、これが作動するとそれ以降Safariが操作不能になる不具合が起きる。 いずれにしてもこれを動作している時には起動中のアプリをドックにしまったり隠したりしない方がいい。 Freemem Keeperを起動するとこのようにアプリの説明とバージョンヒストリが現れる 実行で起動 ここでも最初にメモリ空き容量の閾値を聞かれる 今度は100MBでやってみた リリースメモリのプロセスがスタートすると Growl対応バージョンはこのように表示される メモリ開放のプロセスが完了したらこんな感じの表示 2007 年 9 月 26 日anchor Image Folder Browser(Freeware) OS10.4Tiger対応 画像ブラウザアプリ。 これはその機能に特化している。 フォルダを指定するとそのディレクトリにある画像ファイルをサムネイルで表示する。スライダでサムネイルの大きさを変更できる。3段階だが。 Image Folder Browserでフォルダを指定してサムネイル表示をした様子 カーソルキーを使って次のグループにどんどんスクロールしていく アスペクト比は固定で表示されるので横長に歪んでいる写真もある 要するに何が映っているか分かれば良いという割り切り方のようだ 下のスライドを動かすとサムネイルの大きさを変更できる ・・・3段階だが サムネイルをクリックするとFinder上でオリジナルファイルを表示できる つまりそういう探し物のために作られたアプリということだろう anchor 『「みくみく」にされちゃうのは音楽産業』って意味分からんぞ?アマチュア音楽がひとつのムーブメントを作っている。 YAMAHAのVOCALOIDという歌声合成ソフトウエアに声優が声を提供した「初声ミク」という製品が発売され、これで歌をDTMで「合成」するのがひとつのムーブメントになっているらしい。 「どうです? 『みっくみっくにしーてあげるー♪』という意味不明のサビに『萌え』すら感じる人もいるのではないでしょうか? 再生回数はすでに18万を越え、もうすぐ20万に達しようとしています。それほどの中毒性すら秘めたこの曲が、ユーザーの手によって作られてるということに驚きを禁じ得ません。」 「パソコンによる音楽作成はDTM(DeskTop Music)と呼ばれ、20年以上の歴史があります。 それよりもこのVOCALOIDから新しい音楽供給者が生まれてきて、音楽産業そのものが本当に「みくみく」されてしまうのだろうか? この記事の後半の趣旨はよくわかる。 しかし問題は、DRMがかかっているから今の音楽産業はダメなのではない。 「だってそうでしょう。提供できるコンテンツの質は多少上かもしれませんが、買うと致命的に高い。1000円でDVDが買える時代になぜ3000円も出してCDを買うのか。」 70年代に国内版のLPは一枚2800円もした。70年代の2800円は物価換算すると今のいくらになるだろうか。CDの半分も曲数が入らないLPレコードが換算すると7~8千円にもなる値段で売られていたのだが(計算根拠によっては1万円を超えるかも)、それでも我々の世代はLPレコードを買った。 こういうコンテンツを販売するには二通りの考え方がある。 この二つの考え方は実はどちらが効率的かということは問題ではない。 音楽産業の皆さんは相変わらずファイル共有ソフトにより音楽が盗まれているために、CDの売り上げが落ちているのだと主張している。 こういう人達はCDの売り上げの落ち込みの理由が他にあるとは考えもしないのか、実は気がついているが気がつくとiPod課金の大義名分がたたないから気がつかないフリをしているのか、それは私は知らない。 音楽の中心購買層の10代から20代の若者はまさに生活が圧迫されるくらいケータイの通信費用を支払っている。 しかし今は違う。 そしてここにもっぱらファイル共用ソフトだけで音楽を手に入れる輩もいる。 しかし日本の音楽産業は結局、このコピー禁止に躍起になって高コスト構造を抱え込む方向に行かざるを得ないだろう。 そこでこのエントリを書いた方のいわれるように、アマチュアの作者がwebに広範に現れて、これがやがて音楽産業に取って代わる(これが「みくみく」の意味?)ということが起きるかというとそうはならないだろう。 音楽のメインストリームは常にサブカルチャー、カウンターカルチャーから浮上してきてメインストリームに取って替わるということを繰り返してきた。 しかしそれが音楽産業の体質を変えるかといったら、そんなことはない。 だからそんなものが流行って音楽史を塗り替えるような大事件になっても、音楽のトレンドが変化するだけの話で、音楽ビジネスのあり方そのものは何ら変わらないだろう。 ところでオープンなソフト流通を指向した瞬間に日本の音楽ビジネスは死滅すると書いたが、違う選択をしたらどうなるかというと、クローズドな禁止ビジネスを指向しても結局は緩慢に死を迎えるだけだ。 anchor web素材のボタンを無料で自動生成してくれる日本語サイトButtonMaker webボタン素材 自動生成サイト - 無料というサイトを見つけた。 当節流行の「web2.0風」のテカテカのボタンや、タブボタンやリンクイメージを好みのスキンを選んで自動的に生成してくれるサイトだ。 これで好みのボタンを作ってサイトに貼付けてみてはどうだろう。 ボタンを生成する設定画面 必要な項目をチェックすいていくだけでもっともらしいボタンができてしまう 出力はgifになっている 試しに作ってみたタブ風のボタン 使い方によってはかなり垢抜けしたサイトデザインの素材になりそうだ 2007 年 9 月 27 日anchor CopyrightInserter(Freeware) OS10.4Tiger対応 webにアップする画像ファイルにコピーライト(権利)マークをウォーターマークで入れ込む単機能のアプリ。 例えばwebに画像見本を上げて、画像を買いたい人にはお頒けしますというようなことをするとき、画像に何もサインを入れないと見本をダウンロードされておしまいになるかもしれない。 そういう時には自分の権利マークやサインのひな形をjpegなどの画像で作っておけばこういうソフトで簡単にインサートできる。 フォルダ単位で加工する写真が入っているフォルダ、加工した画像の書き出し先、ウォーターマークの画像をドロップして決める。 CopyrightInserterの操作画面は非常に分かりやすい 上の二つの窓は元素材のフォルダと書き出し先のフォルダをドロップする窓 下に入れたいマークの画像をドロップしてその下の項目で位置、大きさ、透明度を決定する 試しに入れてみたのがこんな感じ 自分の撮った写真にサインを入れたい時とかに役に立ちそう anchor 気になっていること~イノベーションのジレンマちょっと前の話だが、「イノベーションのジレンマ」というクレイトン・クリステンセンという人の著書の話を聞いてそれが気になっていた。 ちょっとそのことで調べてみる気になったので、見てみると結構この人とその著書は何年か前に話題になっていて記事はたくさん出てくる。 例えばCNETにはご本人のインタビューが載っていたりする。 この方の考え方で面白いのは、 その流れは「一見取るに足りない」派生商品、亜流技術のようなところから始まり、客にいくらリサーチをかけてもその流れは予想できないというものだ。 分かりにくいのでもう少し続けると、こういうことだ。 ところがここに亜流メーカーが3.5インチディスクなどというものを開発する。 すると客のアンケートリサーチからは「より小さな製品を」なんて要望はひとつもなかったにもかかわらず、いつの間にか客のニーズは3.5インチハードディスクに移ってしまい、5インチハードディスクは全く売れなくなってしまう。 このことは何を表しているかというと、 私自身はこの本を読んでいないので、理解に多少間違いがあるのかもしれないが、このクリステンセンの論を非常に分かりやすく解説した記事も見つけた。 こちらのLife is beautiful- 図解、イノベーションのジレンマという記事では元マイクロソフト社員の筆者が ここでいう破壊的テクノロジー(disruptive technology)は5インチハードディスクの市場を破壊した3.5インチハードディスクのようなものをさす。 LP→CD→DVDと進化してきて次にHD-DVDやBlueRayというような進化を続けているところにiTunesやRapsody、On demandTVのようなものが破壊的テクノロジーになるかもしれない。 Nintendo→PS→PS2と進化してPS3やXBox360というような進化を続けているところに「携帯電話とか、ネットに繋がった他のデバイスに提供する新しいデジタル・エンターテイメント」が破壊的テクノロジーになるかもしれない。 Office→Office95→OfficeXPと進化して今まさにOffice2008なんて製品が発表されているが、サイボウズあたりがwebアプリケーションをやる方がずっとインパクトが強い破壊的テクノロジーになるかもしれない。 これらのことは起こってみないと本当にそうかが分からない話だが、でもそうかもしれないと思わされる話ばかりだ。 この話がなぜ気になったかといえば、「ニーズは客に訊くな」というマーケットリサーチの世界ではよく聞く話がここには盛り込まれているからだ。 そうこうしているうちにまるで見当違いのように見えるサービスが、競合相手から現れていつの間にかこちらは完全に後手に回るということになる・・・こうなりそうな予感は常々感じていて、だから クリステンセンの話では何故客のニーズは客に聞いても得られないのかが明解に説明されている。 ただご他聞に洩れず、この「イノベーションのジレンマ」も一時マーケ屋の間では随分流行したために陳腐化してしまい、今では反論する人も多くなっている。 ここで興味深いのは クリステンセンはハーバードのビジネススクールの先生だから、ビジネスの分析は得意だがIT技術のことは意外にご存じないというのもそうなのかもしれない。 そのことで今ちょっと連想したことがあったのだが、このことはいずれ後日に書く。 2007 年 9 月 28 日anchor Sunbird(Freeware) OS10.4Tiger対応 Mozillaのスケジュール帳プロジェクトから生まれたスケジューラーアプリ。 MozillaCalendarというスケジューラープロジェクトもあるが、こちらはほぼ同じコードを使いながらより独立性が強い単一のプログラムと説明されている。 使い方は意外に取っ付きやすい。iCalを常用しているユーザならそんなに戸惑うことはない。 気になるiCalとのスケジュール共有だが、インポートをしてみたところ、かなり時間はかかったもののインポートには成功した。 今回再度トライしてみてそこいらの不満点は今回ビルドで改善されているので「どうやら使い物になりそう」というレベルまで来ている。 今回はそういうプロセスを経てデータを軽くしてiCalからのデータ移行には成功したので、とりあえずiCalから乗り換えるという使い方では使えると思う。常時スケジュール共用は現時点では考えない方がいい。 このSunbirdはiCalにはない良さもあって、イベントを時間やカテゴリーやタイトル名でソートして探したりできるので、過去の けど何をスルにしても動作が重いのは厳しいなぁ。 Sunbirdの一日のスケジュールを表示した画面 同刻の複数イベントをこのように表示できたりカテゴリーで色分けできるなど 表示上はiCalに機能的には負けていない 左下のペインはToDo、上には祝日や天気などwebのカレンダーイベント読み込みが可能 iCalと同じicsファイルを読み込めるのでiCal向けサービスを利用できる カレンダー上をクリックすると入力タブが降りてきて内容や時間、場所などの情報を書き込める ツールバーの「NewEvent」ボタンクリックでもこのタブが出てくるので とりあえず入力してドラッグで日時、デュレーションなどを動かしてもいい オンマウスでカレンダーには表示しきれない情報も全部表示できる こちらは週間スケジュール表示に切り替えたところ さらに月間スケジュール表示に切り替える この表示は実用性には疑問を感じるが 「今月も忙しいなぁ」とタメ息をつきたい時にはいいかもしれない 私が便利だと思ったのは過去のイベントも含めて、 時間、タイトル名、カテゴリーなどでイベントをソートできるこのリスト機能 相手先、場所、目的など記入の順番を決めておきカテゴリーも必ず設定すると この機能は探し物にはなかなか使えるようになると思う もうひとつ面白いと思ったのは一日表示のスケジュールを横スクロールにも表示できることだ ファイロファックスとか使い慣れていた人はこの方がいいかもしれない ところで前回ビルドではiCalのイベントデータベースを読み込もうとすると こういう表示が出てほぼ間違いなくクラッシュしてしまった しかもシステムを巻き込んでクラッシュするというかなりいただけないトラブルだった 今回はこれは改善されている 今回のビルドから初めて起動すると「どのスケジューラからインポートするか?」と訊いてくる iCalしかないのでこの場合はそういう表示なっている インポートが完了した時にはこういう表示 ただしスムーズに移行したいならiCalのスケージュールデータを軽くしておくことをお勧めする iCalの環境設定/詳細に入ってここにチェックを入れておく そうすると次回iCal起動時に60日より古いイベントは自動的に削除される デフォは60日だが、ここでその日数は変更可能だ |