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2015 年 7 月 26 日




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バックアップ用の2TB、RAIDなどファイルサーバにつないでいた諸々の外付けHDDが死にかけた〜が無事復旧した手順

バックアップで使っている外付けハードディスクをファイルサーバにつないでネットワーク上からワイヤレスでファイルをバックアップしていた。

MacBook Proの内容をTime Machine用の2TBにバックアップして、それとは別に2TBをネットワーク共有してMacBook Proには入りきらないようなファイルを外に置いている。
そのままでは冗長性がないので1.4TBのRAID結合した別のディスクボリュームにCarbon Copy Clonerで定時バックアップを取っている。

ところがある晩、このCarbon Copy Clonerのバックアップが40%ほどで止まってしまった。
止まったと同時に虹色ボールが回りっぱなしになってファイルサーバにしているPowerPC iBookG4が操作不能になってしまった。
大容量ボリュームをマウントしたままボリュームの認識ができなくなるとOSごと操作できなくなってしまうのは、PowerPC/G4時代のMacの癖だった…と今になって思い出した。
一週間毎日強制再起動をしているとメインのバックアップディスクのカタログデータが破損の兆候を示し始めた。





先日までの我が家のネットワークドライブの構成概念図
MacBook ProにTime Machine用の外付けハードディスクをUSB接続し
ファイルサーバとして使っているiBookG4に2TBのハードディスクと
230GB、300GB、1TBをRAID結合したボリュームを外付けしてバックアップしていた




iBookの2TBに置いた外部バックアップは結合した1.4TBに
Carbon Copy Clonerでコピーをとって冗長性にしていた
ところがある日Carbon Copy Clonerのコピーが途中で止まってしまい
iBookを強制再起動しないと操作できなくなってしまった
大容量ボリュームをマウントしたまま強制再起動すると大体よくないことが起きる
案の定RAIDボリュームは壊れてしまい2TBのメインバックアップも書き込みができなくなった
Disk Utilityで修復しようにも修復ボタンがグレーアウトして操作できない珍しい壊れ方をしている




これはやばい状態だと判断して急遽2TBの全域バックアップをとるべくSeagateの2TBを購入
Carbon Copy Clonerでコピーを取ろうとしたがこれも失敗した
読み出しにも影響が出ているらしくできるだけ早くこの2TBの中身を
取り出してすべてのディスクを初期化する必要が出てきた




ここでPowerPCのiBookG4(OSはTiger)のファイルサーバーを諦めて
データの取り出しはメイン機のMacBook Proでやることにした
USBの口が足りないから実際にはTime Machineボリュームとバックアップの
2TBを同時に挿すことはできないが概念図的にはこういう構成になる




とにかくまず2TBのバックアップディスクの中身を取り出さなくてはいけない
初期化できるかどうかはその後の問題だ
結局Carbon Copy Clonerや他のアプリ、Terminalでcpコマンドを使ってのコピーには
失敗したので最後の手段…Finderでドラッグアンドドロップで中身を取り出した




やっとの事で2TBバックアップの中身をSeagateに取り出したら今まで使っていた2TBとRAIDを初期化した
特に2TBバックアップはもう修復もできなくなるまでカタログデータが壊れていたので完全に初期化
この状態でディスクドライブとボリュームはやっと正常になった
やはりiBookにマウントしたまま数回強制再起動したのがかなりまずかったようだ
例の2TBの中身をSeagateに移したら初期化したあとで
1パーティションでフォーマットし直してボリュームを作り直した




こうしてやっとFirst Aidでディスクの修復もできるようになった
どうやらボリュームのカタログデータが壊れただけで初期化したら修復できる




さらにTime Machineボリュームも調子が悪くなってきた
修復してもエラーが消えなくなったので初期化した
つまり大部分のバックアップ冗長性が失われた状態で極めて危険な状態になった




初期化したらボリュームも正常になったので急ぎバックアップ大会を始めた




USBの口が足りないのでTime Machineボリュームと
外付けHDDボリュームは交互に挿してバックアップすることにした
MacBook Proの中身のうち内部に置いておけないものも含めてSeagate2TBにバックアップ
それを旧2TBにCarbon Copy Clonerでコピーして冗長性を確保
さらにめぼしいディレクトリを1.4TBのRAIDに
Carbon Copy Clonerでコピーしてダブルの冗長性を確保
Time Machineとは別にMacBook Proの中身は家族共用機のMac miniにも
コピーしているのでこれですべてのバックアップにダブルの冗長性を取ることができた
バックアップは常に複数持つ…これが過去の教訓から学んだバックアップの鉄則だ








2015 年 7 月 22 日




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先週いっぱい当サイトが表示されにくかった問題を解決〜使用していないブログパーツ・Webアプリなどは小まめに整理しないといかんね

先週なぜか弊サイトの表示が非常に遅くなって、ページ間の移動に時間がかかるという障害が起きた。

サーバの異常かと思ったが、時間が経っても回復しないし自宅に立てたサーバに置いたミラーサイトも同じように表示が遅くなっているのでサイトを置いているサーバの問題ではない。

だとしたら何が原因か?
先週頭に弊サイトにつけているアクセス解析用パーツのWebサービスがメンテナンスに入っていた。
そこからアクセス数がおかしくなっていた。
ところが弊サイト創設当時の古いページを表示したところ、別に表示も遅くなっていない。

その違いはブログパーツのタグの有無だった。





このサイトに最近Twitterのアカウントのフォローを促す
表示を出すWebサービスのブログパーツを貼っていた
貼っていたこと自体すっかり忘れていたようなサービスだが
このjsと下のアクセス解析の識別用のjsが衝突していたらしい
先週から表示が異常に遅くなっていたページがこのTwitterの
パーツのタグを削除すると表示速度が元に戻った
元々テスト的につけていたタグだし最近Twitterの情報発信力には
疑問を感じ始めていたので全ページ外すことにした
1000ページ以上の全部のタグを削除するのはなかなかの大仕事だったが…
ついでに他の削除漏れブログパーツとか
昔試したCSSの残骸とか余計なものを全部削除した




先週は1日のユニークビジター数がそれまでの半分までに落ち込んでいた




こちらは日別アクセス数推移
7/6の解析サービスサーバのメンテナンス以降大幅にアクセス数が減少している




ぶつかっていたタグを削除したところ表示が速くなってユニークビジター数も
元どおりとは言わないが以前の7〜8割くらいには回復してきた
とうことで弊サイトの表示が長らく遅くなっていて大変ご迷惑をおかけしました
直しましたんでまた今まで通り覗いてみてください




しばらく見ていなかったアクセス解析もこの際マジマジと見てみた
スマホからのアクセスがユニークビジター数ベースで全体の2割を超えている
以前ケータイサイト対応をしたが大して利用者もいなかったので必要性に疑問を感じたが
スマホの普及以来やはり大きく情勢は変わったようだ
Google先生の言う通りスマホ対応の最適化はやはり必要なのかもしれない…
と言いながら何もする気はないのだが…




回復したのはアクセス数だけではなくページの表示もまた秒速にもどった
というかhtmlのプレインテキストのメリットって表示が速い以外にないのだから
そこが遅くなっていたらとりえ無しになってしまう
余計なものは全部外し今後入れない方針にした


2015 年 7 月 18 日




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AppleJackをYosemiteや多分El Capitanでももっと便利に使う〜ワンキーでメンテナンスナビゲーションを実行できるようにする手順

【注意】YosemiteでAppleJackをワンキーで動かすTipsだが、以下の文章の最初だけ読んで意味もわからないで真似しないこと。最初の方法はリスキーな手順を含んでいる。
さらに後半にオチがあるが後の方法は簡単で安全でもある。
やってみようという人は必ず最後まで読んで、意味を理解してからから取り掛かること。


MacのメンテナンスキットでJaguar以来便利に使ってきたAppleJackがついにYosemiteでは動かなくなってしまった。

シングルユーザモードのアクセス権がrootユーザーと管理者ユーザがごっちゃになっていて、それがMacのセキュリティ的弱点だという指摘が多かったので、その二つを厳しく分けた結果ということらしい。

MacのメンテナンスはほぼAppleJackMainMenuの二つだけに頼りっきりだったので、ちょっと衝撃だったのだが、結局シングルユーザモードの時でもパスが通っていないだけでパスを打ち込んでやればYosemiteでもAppleJackは動くことを前回取り上げた。 詳細はこちら。
AppleJackはYosemiteでも使える〜ただし一部機能制限あり

Yosemiteでシングルユーザモードの時にAppleJackを使うコマンドは以下。
/private/var/root/Library/Scripts/applejack.sh

ただシングルユーザモードのシェルは履歴を覚えないので毎回このコマンドを打たなくてはいけないのが面倒だった。
シェルである以上どこかにプロファイルはあるはずだし、シェルヒストリーファイルもあるはずだと思って探していたらついに見つけた。





シングルユーザモードの時のシェルヒストリーファイルはrootフォルダの中にあった
なのでまずこれをやっていない人はrootを有効にしないといけない
Terminalを起動してsudo passwd rootと打つ
初見なら「sudoを誤って使うと大切なデータを失いシステムファイルを破壊する
man sudoと打ってそこよく読め」
という警告が出てくるはず
昔は「大いなる力には大いなる責任が伴う」という
スパイダーマンで引用された有名な文句が出ていた
管理ユーザーのパスワードを求められて
新しいパスワードを2回入力することが求められる
パスワードを変えたくない時には同じでもよい




試しにsuと打ってみてパスワードを入れる
するとプロンプトが$マークから#マークに変わったはず
これでrootにログインできている
確認したいならwhoamiと打ってみればrootになれているかどうかわかる




rootを有効にしたら一度ログオフして
新しくできた「その他」というユーザでユーザID「root」、
パスワードは先ほど設定したものでログインする
rootでログインするとシステムファイルのあらゆる禁止事項を超越して
なんでもできてしまう神の権限になるので何をするにもいちいち確認する注意力が必要




シングルユーザモードの時のシェルのヒストリーファイルはここにある
/private/var/rootの中の.sh_historyがユーザフォルダの中の.bash_historyにあたる
ここはrootにならないと中を見ることもできないのでrootでログインした




この.sh_historyをテキストエディタか何かで開いてここに
/private/var/root/Library/Scripts/applejack.shというコマンドを追記する




すると次回からシングルユーザモードで入った時に上向きカーソルキーで
履歴をたぐってEnter一発でapplejackを実行できる




rootでログインしているTerminalの上でAppleJackが起動できることを確認した



ということでこれで次回からシングルユーザモードに入った時に上向きカーソルキー一発で例の長ったらしいコマンドを呼び出すことができて、後はEnterキー一発でAppleJackを動かすことができる。
残念ながらアクセス権の修復が管理権の制限で実行できないが、それはリペアボリュームからもできることだしまあよしとしよう。

不正終了したのでなければfsckもルーティンの扱いでいいだろうし、それならキャッシュの削除とセットで一気にやってくれるなら手間も省ける…とここまでは良かったのだが、シングルユーザモードの履歴に他のコマンドも残っているのが気になった。
SUMでは履歴を記憶しないはずなのに、なぜ履歴が残っているんだ?…と思案していてはたと思い至った。

別にわざわざrootでGUIにログインして.sh_historyに直接追記するような危険なことをしなくても、Terminalsuコマンドでrootになったら、その時実行したコマンドが履歴に残るらしい…ということに思いいたった。

つまりこのTipsは以下の手順で十分。
1)最初のrootを有効にするsudo passwd rootを実行してパスワードを入れてrootを有効にしておく
2)suコマンドでrootになる
3)/private/var/root/Library/Scripts/applejack.shとコマンドを打ってEnterでAppleJackを起動する
4)コマンド+Sキーを押しながらMacを起動するとシングルユーザモードの履歴にこのコマンドが残っているので上向きカーソルキー、Enterキー一発でAppleJackを実行できる





わざわざrootでGUIにログインしなくても
もっと簡単で安全な方法があったことに気がついた
Terminalでrootを有効にしたらsuコマンドを打つ
先ほど設定したパスワードを求められるここで例の
AppleJackを呼び出す長ったらしいコマンドを打ってEnter




こうして一度実行しておけば次回シングルユーザモードに入った時に
上向きカーソルキー一発でAppleJackを呼び出すコマンドを実行できることを知った
なんだ、わかってみれば簡単じゃない…しかもいちいち
applejackと打たなくてもいいので前よりも簡単になった




同じことがEl Capitanでもできることを確認した




手順も全く同じでrootを有効にしてsuコマンドでrootになっておき
/private/var/root/Library/Scripts/applejack.shのコマンドを一度実行しておく




するとrootの履歴に残って次回からはカーソルキーだけで呼び出せるところまでは確認した
私のところではまだEl CapitanはVMWare Fusion上で
テスト中なのでシングルユーザモードには入れない
もし実機にインストールした人がこの記事を読んでいたらEl Capitanでも
AppleJackが使えるか確認して情報を教えてほしい
多分同じだと思うので使えるはず…


2015 年 7 月 12 日




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DiskMaker X
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

OS XのインストーラからUSBメモリなどにYosemite、Mavericks、Mountain Lionのブータブルインストールメディアを作成するアプリ。

これまでここでMountain Lion、Mavericks、Yosemiteのインストールメディアの作成法は紹介してきたが、どれもTerminalでコマンドを打ったりで初心者にはちょっと敷居が高かった。
しかしインストールメディアは、いくら内蔵ディスクにリペアボリュームがあってもやはり必要になる局面はあると思う。

このアプリは難しいコマンドは一切なしで、アプリが表示する指示に従ってインストーラやメディアを選択しあとはOKをひたすらクリックし続けるだけだからとても簡単だ。
このアプリ自体はSnowLeopard以上が動作環境になっているが、作成できるのはMountain Lion以上ということになっている。

Mountain Lion、Mavericks、Yosemiteそれぞれインストールメディアの作成法が微妙に異なるので、それを自動化してくれたこのアプリはありがたい。
今週配信が開始されたEl Capitanに関しては作者さんもまだ作業にかかっていないとのことなので、対応するかどうかは不明。
試してみたがやはりうまくはいかなかった。
なお先日一瞬4ベータ6というバージョンが配布されたが、重大なバグがあったとのことなので2015年7月12日現在の最新バージョンは4ベータ5ということになる。





App Storeからダウンロードしてきたインストーラアプリは、
そのMacまたは外付けブータブルディスクにしかインストールできない
起動可能なインストーラメディアが手元にあるとやはりトラブルシューティングの時に役に立つ
DiskMakerは外付けハードディスクやUSBメモリなどにインストールメディアを作成する
まずはMountain LionからYosemiteの内のどのOSのインストーラメディアを作成するか聞いてくる




ソースのインストーラのパスを指定する
通常はアプリケーションフォルダの中を自動的に検索するようになっているので
システムインストーラアプリが一つしかなければこのファイルを使用ボタンでいい
他の場所にある場合は「別のファイルを使用」を選択




次にインストーラを作成するメディアを選択する
USB接続の外付けメディアを優先検索するようになっているので
8GB以上のメモリが挿さっていればそれが選択されているはず
インストールには8GB以上の容量が必要で1TBの外付けハードディスクも
一つのパーティションメディアにしてしまう




すでにインストーラとして作成されているメディアの場合は更新になる




以上でインストーラ作成を開始するがUSBメモリをリネームして
フォーマットするため管理者権限が必要になる
そのためパスワードを要求される




以下は終了まで自動的に進行する
結構待たされるので気長に待った方がよい
この時点でキャンセルしたい場合はコマンド+Qキーで




全ての作業が完了したらこの表示が出る
システム環境設定を開くもよし寄付するもよし




USBメモリにしろハードディスクにしろフォーマットされてこういう名前にリネームされている
またアイコンもブータブルメディアのアイコンに変わっている




システム環境設定起動ディスクを開いて
今作成したメディア餓鬼道ボリュームに見えていれば成功




メディアの中にはインストーラが見えている




これを起動してインストール可能なメディアになっていることを確認した




もちろん再インストールの時にも重宝するが、このメディアから起動して
ディスクユーティリティTerminalを使用して内蔵ドライブのトラブルシューティングも可能だ
インストールメディアを持つメリットはこの方が絶大で
これまでに何台のMacをこの方法ですくってきたかしれない




なおベータ版のEl Capitanも試してみたがまだこれには対応していないようで
メディアを作成するような動きはするがブータブルでもないしインストーラも機能しない

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Net Drive Status
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応

ネットワークドライブをマウント・アンマウントをメニューバーアイコンの色と音、通知センターなどで知らせてくれるメニューバーアプリ。

Webサーバーなど特定のネットワークドライブをいつも利用している人は便利だと思う。
メニューバーアイコンの色で知らせるのがデフォルトだが、マウント・アンマウントのたびに音を鳴らしたり通知センターのポップアップでマウント・アンマウントを知らせてくれる設定も可能。





監視するボリュームを設定する
ボリュームのパスを記入するフォームの右側のフォルダアイコンでダイアログからも指定できるし
マウントしているならそのボリュームアイコンをフォームにドロップしてもいい




ネットワークドライブがアクセス中なら緑のアイコンで表示
ヒトデ型のアイコンなのだが黒メニューバーだと丸岳が見える




ネットワークドライブへの接続が切れている時には赤いアイコンになる
ネットワークドライブのパスが未設定の場合は黄色のアイコンになる




状態が変わる時、マウントしたり接続が切れる時にこの星型がチラチラ点滅する




ここからプルダウンで先ほどの監視ドライブのパスの設定画面も呼び出せる
終了やドライブリストもここで呼び出せる




ドライブリストは現在マウントしているドライブのリストが表示される

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YosemiteでSSDのTrimを有効にしていると通行止めマークが出て二度と起動できなくなる恐怖の体験を克服〜Disk Senseiがこの問題を解決してくれる

以前ここでYosemiteでサードパーティのSSDを使用していて、それをTrim Enablerで高速化している場合、PRAMクリアなどをするととんでもないことになるという話題を取り上げた。

私の場合、PRAMクリアはやばいというのはあらかじめ聞いていたが、セーフモード起動もやばいことまでは知らなかったのでドツボにはまってしまった。
詳細はこちら。
196)MacBook Proが突然「進入禁止」マークを出して起動できなくなった〜YosemiteでSSDを使用してTrim Enablerを使っている場合、セーフブートも危険〜その復旧法

SSDはバッテリーと同じで使っていると段々読み書き速度が劣化してくる。
これは使っていれば必ずなる現象でしかもバッテリーの容量問題とおなじように、一度速度劣化したSSDは二度と戻らない。


このSSDを高速化するだけでなく速度劣化もある程度防いでくれる素晴らしいアプリがあった。
それがTrim Enablerだった。
Trim EnablerがなぜSSDの高速化と劣化予防に効果があるのか詳細はこちらに書いた。
〜老兵MacBook Pro近代化改修計画発動〜SSD+HDDをFusion Drive化する手順は意外に簡単だった〜そのメリットとデメリット〜実際の速度アップ実測値(後半)

ところがYosemiteからカーネルエクステンションをサードパーティアプリが挿入する場合、認証を無効化させないと機能しないというセキュリティの仕様変更があった。
それを承知でTrim Enablerを使っていたが、ある日ふと思い立ってセーフモードでMacを起動しようとしたら全く起動しなくなってしまった。

どうやってクリアしたかはリンク先の記事を参照していただきたいが、NVRAMがリセットされるとカーネルエクステンションの認証も復活してTrim Enablerが差し込んでいるエクステンションが無効になり再起不能になるというのがこの現象の理由で、何かのはずみでNVRAMがリセットされるということはありうることなのでこれを使い続けるのはリスクが高すぎると判断した。


ところがせっかく高速化した擬似フュージョンドライブのMacBook Proが最近なんとなく遅い。
気のせいではなく、口絵のようにベンチマークをとったらSSD搭載当時よりもかなり遅くなっていることが判明した。

そこでTrim Enablerで何か進展がないかと作者サイトを見に行ったら、耳寄りな情報があった。
なんとTrim EnablerDisk Senseiというアプリと組み合わせることで、このカーネルエクステンション認証問題を回避できるんだそうだ。
詳細はこちら。
Safely enable Trim on Yosemite and El Capitan! | Cindori

これでYosemiteだけでなく、セキュリティポリシーがもう一段厳しくなるEl Capitanでも認証を回避せずに使用できるそうだ。
もう「通行止めマーク」で悩まされることはない!
との作者の言。

そこでこのDisk Senseiのテストを実施した。


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Disk Sensei
(Shareware)
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

NVRAMがリセットされても起動不能になるリスクなくSSDのTrimを有効にするドライブユーティリティ。

このアプリはディスク、SSDなどのドライブの健康状態チェック、空容量管理などドライブユーティリティアプリ。
このアプリがカーネルエクステンションの認証回避をせずにSSDの空きスペース管理のTrimコマンドを有効にすることができる。

Trim EnablerChameleonなどのこれまでのアプリは、カーネルエクステンションに認証を義務付ける仕様に変わったYosemite以降ではそのままでは使用できない。
Trim Enablerにはこの認証を無効化する機能が備えられているため、一応Yosemiteでも使える。

ところが認証回避をしてカーネルエクステンションをインストールすると、何かのはずみで認証が復活した時にOSが起動できなくなってしまう。
何かのはずみとしてつとに知られていたのはPRAMクリアだったが、私の場合セーフモード起動した時にもこの状態にはまってしまった。

作者サイトではこのDisk Senseiを使用すればこの認証回避をせずにTrimを有効化できるということだったので試してみた。





Trim EnablerでTrimを有効にしてセーフモードで起動した結果現れた恐怖の通行止めマーク
外から認証を無効化するコマンドを打ってやるか外付けディスクから
起動してTrim Enablerで認証無効化をしないと二度と起動しない




Disk Senseiの起動には管理者のパスワードを求められる
これもヘルパーをインストールするからだ
起動後はドライブをスキャンして諸元、リード・ライトエラーなどの数字を表示している




ツールバーのToolsに移るとシェアウエア登録せよとでてくる
とりあえず右下のボタンで無料試用はできるので使えるのを
確認してからライセンス購入すればいいと思う




このツールメニューのTrimタブに入るとシンプルな画面だがTrim有効化パネルになっている




使い方はTrim Enablerと同じでここのスライドボタンをOnにするだけ
上の文字が「効果を反映するために再起動を推奨する」という表示に変わった




OSを再起動してTrim Enablerと同じように
Everything looks superという表示が出たらTrimが有効になっている




試しにTrim Enablerを起動してみると
こちらでもTrimが有効になっているという表示に変わっている




試しにこの状態でベンチマークをとってみた
書き込み・読み出し共に有為に速度が上がっている
一度失われた速度は取り戻せないそうだがSSDの拘束された空きスペースを
解放しながらの書き込みになるので長期使用していると特に書き込みはやはり渋滞してくる
その渋滞分は速くなったということらしい
プラセーボ効果かもしれないがOSの再起動も速くなった気がする




ここで気になるのはManual Trimと書かれたこのボタン
これがSSDの空き領域を一気に解放してくれる手動トリムということらしい




ボタンをクリックしてみるとこの操作には
30分から数時間かかるよという警告が出てくる
私の場合256GBのSSDで95分という表示が出た




しかし実際には3時間かかってSSDをスキャン、その後ドライブのトリムに取り掛かってかれこれ1時間
この間負荷のかかる作業や書き込み読み出しが多いアプリは使用しないほうがいい
それを知らずにやってフリーズしてしまい危うくドライブを破損するところだった
トリムの間はこの青いアメーバが動き回る表示になるが何かのステータスを
表示しているわけではなくなんとなく雰囲気を出すための飾りらしい




トリム中はSSDの空き容量が全てビジーになるので普段300GB以上の空きがある内蔵ドライブが14MBになってしまう
ここででかいソフトを起動しているとフリーズしてしまうのでManual Trimを動かし始めたら放置が理想的




Manual Trim完了の表示に変わった
通知センターからもポップアップが出る
効果を反映するためにまた再起動を求められる




再起動後もう一度ベンチマークをとってみた
これまた読み書きともに明らかに有為の高速化が認められた
なお作者サイトの言葉通りセーフモードで起動しても
起動不能にならないかのテストも実施
何事もなかったように普通に起動した
これでTrimに関する悩みは全て解決した




Disk Senseiのその他の機能
これはディスクスペースをたくさん取っている領域がどこなのかパイグラフで表す機能
表示したいところをクリックするとまたそこの内訳をパイグラフに展開する




物理ドライブごとにヘルス状態を確認できる
ドライブの運転時間(通電時間)通電回数、平均温度、
CRCエラー回数、これまでの書き込み容量などが表示される
これはSSDだがHDDのほうでは不良アロケーション数なども表示される




HDDを表示したメイン画面
リードライトエラー数などが表示されている




ディスクのアクティビティもドライブごとにヒストリーグラフで表示できる


2015 年 7 月 8 日




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VMWare Fusion上のWindowsが起動即フリーズを繰り返して操作不能になってしまった〜バージョンアップ前にVMware Toolsをアンインストールしておくこと〜でないとこうなるぞw

VMWare Fusionが先日v7.1.2のアップデートの告知があったので何気なくアップデートした。
そうしたところWindowsが操作不能になってしまった。
正確にはWindows7がほぼ起動直後にフルアップしたままフリーズ状態で操作できなくなる、XPもフルアップしたままCPUが止まらないなどの問題が起きた。

結論からいうとゲストOSとホストOSのマウスを統合したりスクリーンサイズを整合させるVMWare ToolsというアプリをゲストOSにインストールするのだが、これがホストとバージョン不適合を起こして、コンフリクトを起こしたような状態になっていた。

これまでもVMWare Fusionのアップデートなんて何回もやってきたのに、こんなことは初めてだ。

特に問題なのはWindows7で起動直後にフリーズしてしまう>強制再起動する>起動する>フリーズして操作不能…を繰り返すためどうしようもない。
バックアップから復元を検討したが、まずWindowsXPの検証をしていたところフルアップしていたのはVMWare Toolsのプロセスだったことが判明。
Windows7もログイン直後にタスクトレイのVMWare Toolsのアイコンを右クリックして強制終了したところ、操作できるようになってようやくコンパネからアンインストールができるようになった。

他のMacの10.9や10.10などは普通にアンインストール、インストールができたので問題なかった。
Windowsに関してはVMWare Fusionのアップデート前にVMWare Toolsはアンインストールしておけということらしい。

VMWare Fusionを使っている理由のほぼ9割はWindowsを使うためなので、私にとってはこれはちょっとヘビーな問題だった。





VMWare Fusion上ですべてのゲストOSが
フルアップして操作不能になってしまう問題が起きた
特にWindows7が深刻で何もできないままフリーズしたようになって
強制再起動を繰り返すという悪循環になってしまった
WindowsXPはまだ少し動いていたのでタスクマネージャーを開いて
何がフルアップしているのか確認したところなんとゲストOSと
ホストOSの操作性の橋渡しをするVMWare Toolsだった




四苦八苦してなんとかVMWare Fusionのメニューコマンドから
VMWare Toolsのインストールにこぎつけた
が、この通り表示も何かと異常




アンインストールに成功してインストールウイザードまでなんとかたどり着いた




WindowsXPについては苦労したがMac OS Xの10.9と
10.10は問題なく(でもないが、なんとか)アップデートできた




アップデート後はCPUのフルアップはすんなり止まった
やはりこれが原因だった




問題はWindows7だった
起動直後にCPUがフルアップして操作を受け付けないし再起動しても同じことの繰り返し
何度か試行錯誤するうちにログイン後ほんのわずかな時間操作できることが分かったので
その間にタスクトレイのVMWare Toolsのアイコンを右クリックして終了させる
これで操作できるようになる




操作できるようになったら気が変わらないうちに
コンパネを起動してVMWare Toolsをアンインストールする




アンインストールがうまくいったらあとはVMWare Fusion
メニューバーからVMWare Toolsをインストールする




ここまで進むことができたら後は通常のツールのインストールウイザードに従って進む




ツールのバージョンの確認はこんな感じ




これでフリーズしたようになって全くいうことを聞かなくなっていたWindws7も落ち着いた




VMWare FusionにはMac OS Xの10.9と10.10もインストールしている
こちらの方も同じようにフルアップしたがVMWare Fusionのメニューから
ツールのインストールをかけるとディスクイメージをマウントする
ここにVMWare Toolsのアンインストーラも同梱されているのでこちらは問題なくアップデートされた


2015 年 7 月 6 日




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Slicer
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応
WindowsXP~7対応 Linux対応

CT、MRIまたはDICOMデータを表示、コンバート、3D化して詳細を比較検討するなどの操作ができる医療向けスキャナデータビュワー。

かなり以前にDICOMデータビュワーのOsiriXなるアプリも紹介したことがあるが、これはみたところもっと汎用性が高そうだ。

このソフトは米国の連邦政府機関、オープンフォーラム、医療機関などが支援してC++を中心に100万以上のコードで構成されるソフトということらしい。
こういう巨大なソフトを気前よくフリーウエアで公開してしまうのは、やはりこれが医療目的のソフトだからだろう。

Mac OS X、Windows、Linuxに対応している(いずれも64bitシステムが必要)。

数時間触ってみたが、使い方を完全に理解するにはちょっと時間がかかりそうだ。
本体だけでなく3Dモデル化のためのプラグインが、これまた膨大な量公開されているので、ダウンロードして使い方を覚えるのが大変そうだ。
幸いなことに私は医療関係に転職することはないと思うが、医療機器の映像機器のサポートは場合によっては医療関係の資格が必要な場合もあるそうだからどこで関係してくるかわからない…なんて心配をしてもしょうがないのだが。





お試しのMRIデータが公開されているのでちょっと試してみた
これがデフォルトの4分割レイアウトで3軸のスライス画像と3D用のペインで構成されている




MRI、CTなどは大量の画像データを撮るのでそれをプレビューするために
スライドでどんどん位置を変えて画像を確認できる
よく見かける輪切り画面を座標を変えて表示するあれだ




こちらはCTの胸部画像
クロスヘアを表示してみているポイントを縦横の座標で正確に比較することもできる




画像の背景をスワイプすることで画像の明るさを変えることができる
その色深度のゲージが画像の右に出ている
この濃淡を変えることでレントゲンなどでは
見つけにくい影を鮮明化することができる




そのほか各種モジュールの選択はプルダウンから
ほとんど使い方がわからないがいろいろ面白そうな機能がある




過去に読み込んだデータは/var/folders/ms/の中の
任意名称のテンポラリフォルダの中に保存されている
結構なデータ量のはずだからディスクの空き容量は気にしておこう
ということは前回読み込んだデータを簡単に読み出せる




そして気になる3Dモデル化のプラグインはいろいろなものが公開されている
ここから選択してダウンロード、インストールする仕組みになっている




ビュワーのペイン構成は1ペイン、2ペイン、3ペイン、4ペイン
さらに輪切り画面をずらっと並べるマルチ画面とか各種選択できる
これは1ペインで画像の詳細を見たい時にはこの表示が便利だこう




ルーラを表示して画像内の寸法を比較できるだけでなく
2点間を任意に打ってその距離を正確に表示することもできる




そのCT画像を3D化したのがこちらの画像
赤青のメガネを使って立体的に見ることができる画像処理をしていて奥行き感を把握できる




こちらは赤青メガネを使用しない3D化画像
マウスでつかんでグリグリ向きや角度を変えることができるし
画像表示パネルを呼び出して自動で画像を回転させることもできる
3Dで表示することで表面画像では把握しにくい形態を把握することができる




同じようにMRI画像を3D化してみた




5ペインで下の画像のスライドを動かすとスライスの
位置が変わってさらに内部を立体的に把握できる
これはスライズ画像を任意に見る3Dプラグインだが
他に3Dモデル化するプラグインとか色の濃淡を立体化するプラグインとか
目的に合わせていろいろなプラグインが選択できる


2015 年 7 月 5 日




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Yosemiteを10.10.4にアップデートしたらEasySIMBLが機能しなくなった問題はSIMBLのインストールとcDockSafariStandのアップデートで解決した

先日Yosemiteを10.10.4にアップデートしたらSIMBLアプリのcDockSafariStandが動かなくなってしまったので、タブ移動の設定をしたという記事を書いたところ、BBSに情報を頂いた。

『Yosemiteのアップデート10.10.4にした処、私もSafariStandとcDockをEasySIMBLを入れて
使っていましたが、3種類ともに動かなくなってしまいました。

ネットで色々と検索した処、EasySIMBLの代わりに「SIMBL-0.9.9」を使えばSafariStandとcDockが使える様になりました。』

とのこと。

実はSIMBL-0.9.9はお試し済みだったのだが、私の環境では動かなかった。
それでどこに違いがあるのかよく見たら私の場合、cDockSafariStandのバージョンが古いことに気がついた。
そこで今のところのレイテストバージョンのcDock8.1SafariStand8.0.214.をSIMBL-0.9.9と組み合わせたところ情報通りいずれもちゃんと機能した。

情報を頂いた「久保田」さん、ありがとうございます。


anchor

SIMBL0.9.9
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

SafariFinderなどのシステムバンドルアプリをハックする便利プラグインを有効化するオリジナルSIMBL(シンバルと発音するそうだ)。

これのアプリ版のEasySIMBLがYosemiteの10.10.4アップデートで動かなくなってしまった。
多分近日中には対応すると思われるが、今のところオリジナルSIMBLを使うしかない。
オリジナルは10.10.4でも機能している。





Yosemite10.10.4では最新版のSIMBL0.9.9なら機能する
インストールはプロジェクトページからダウンロードしてきたzipに入っているアンインストーラで
古いバージョンを一度アンインストールをかけてインストーラでインストール




なおこれまで便利に使っていたSIMBLアプリ版のEasySIMBLは機能しなくなってしまったが
有効になっているプラグインにチェックが入った表示板としての機能だけは動いている

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cDock8
(Freeware)
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

ドックの背景を変更する、内容にロックをかける、Finderのサイドパネルアイコンをカラー化するなどの機能を持ったSIMBLアプリ。

10.10.4にアップデートした時に動かなくなったSIMBLアプリの一つで、起動はできるしApplyボタンをクリックすればドックも再起動するのだが、ドックの背景も変わらないし他の設定も全く反映しない。

SIMBL0.9.9を入れたが動かないのでSIMBL自体未対応なのかと思ったら、頂いた情報ではこのcDockが古かった。
アップデートのチェックはする設定にしていたにもかかわらずなぜ最新バージョンを検知していなかったかは不明だが、cDockを8にあげたら、SIMBL0.9.9との組み合わせで機能するようになった。

ただしEasySIMBLはやはり機能していない(2015/07/05現在)。





cDockをアップデート現時点での最新版は8.1
EasySIMBLでは機能しないが、SIMBL0.9.9との組み合わせなら機能した




ずっと愛用しているドックの透明化もうまくいった
なのでドックを左に移動して自動的に隠す設定を外し元の下位置に戻した




Finderのサイドバーのアイコンをカラー化するColorfulSideBar機能も動いた
設定は最初の設定画面のExtra SettingのViewボタンを
クリックしてこの画面を呼び出しここにチェックを入れる

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SafariStand8.0.214
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応

Safariの操作系をハックするSafariStandもバージョンを8まで上げればYosemite10.10.4アップデートでも機能した。

hetimaさんのサイトトップにもちゃんと「Yosemite10.10.4ではEasySIMBLでは機能しないのでSIMBL0.9.9を使用せよ」とちゃんと書いてある。
要するにアップデートを怠っていた私の問題だった。





EasySIMBLをやめてオリジナルSIMBLをアップデートして
SafariStand8.0.214にあげたらちゃんとStandメニューが表示されるようになった
いろいろ試行錯誤してタブの移動のショートカットキーを設定したが
やっぱりStandメニューで実現する<>キーでタブ移動はめちゃくちゃ便利だ
なくなってわかるSafariStandのありがたさかな…




タブにファビコンを表示するとかタブバーを隠してサイドバーに
タブを表示するとかいろいろ便利な機能がある
Safariをメインブラウザにしているならやはり欲しいプラグインだ

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INDI Server
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

天体観測用などの光学デバイスを遠隔設定・操作するプロトコル、INDIのデバイス側サーバーアプリ。

INDI Frequently Asked Questionsによると
「INDIとは」
「 Instrument-Neutral-Distributed-Interface の略で天体観測などに使用されるデバイスの制御用のプロトコル」
というクリアスカイ研究所のElwood C. Downey氏が主導のオープンプロジェクトとのこと。

どんなデバイスを制御するのかはこちらのページにその機器名称などが掲載されている。
天体望遠鏡、フォーカス、CCDなどのデバイスのメカニカルな部分の調整をUSBなどで制御するのがその趣旨。
最近は天体観測だけでなくINDIは産業の各所で応用され始めている。
例えば
ZEISS 日本のこちらのサイトのようなことができるらしい。

そうした応用もされているINDIだが、天体観測でなくても対応のCCDなどをお仕事で遠隔から使用したいということなら、このINDIのサーバーソフトが利用できる。
クライアントアプリのINDI Control Panelとセットで使用する。


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INDI Control Panel
(Shareware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応

INDI Serverのクライアント遠隔操作パネルアプリ。

INDIプロトコルでデジタルに制御できるデバイスをさらにTCP/IPベースで遠隔から操作できるクライアントアプリ。 TCP/IPベースということはLAN経由のような簡易で汎用性が高いネットワークで制御ができるということだし、Web経由でネットから遠隔操作もできる。
専用の遠隔制御経路を構築するのはそれなりに専門知識と経費が必要なのが一般的だが、これを使用すれば普通の構内LAN向けサーバ、Webサーバの知識と費用だけで遠隔操作が実現する。

サーバソフトは完全フリーウエアだが、クライアントアプリはお試し用がサイトからフリーでダウンロードできるものの制限があり常用する場合は有料版をApp Storeからダウンロードするという仕組み。





サーバソフトを起動する
最初が真っ白なのでないを制御したいかの選択を下の「+」ボタンで開始する




例えば望遠鏡なら対応機種のリストがこのように出てくる




こちらは望遠鏡アクセサリーのフォーカサーのリスト




適合機材名を選択してAddボタンをクリックするとサーバのリストに表示される
これでサーバの準備は完了




次にクライアント側のINDI Control Panelの接続設定
といってもサーバのホスト名(IPアドレスまたはドメイン)とポート番号を入力するだけ
ポートは特に設定変更していなければデフォルトの7634番を使用してOpen
web経由またはスイッチ経由の場合ルータに7634番のポートマッピングを
しないといけないのは一般的なWebサーバやFTPサーバを構築するのと全く同じ




接続できるとすぐにサーバ側で選択した機材名が見えてくる
ツリー型の表示を開くと設定や操作のメニューが見える
コネクションでConnectを選んでグリーンが点灯したら接続完了




接続が完了するとサーバ側の表示もidleから1 clientに変わる




これはCCDの画角などの設定画面
ビデオサイズ・サチュレーションなど細かいパラメータが用意されている




フレームサイズは1280の準HDに変更…といった具合




サーバ側で制御ドライバを増やしていくとクライアントアプリの方でもすぐにそれが見えてくる




サーバ側を落とすと「接続エラー」の表示
使用感はFTPサーバ・クライアントアプリなどに似ていてとても簡単
あとはハード側のオペレーションとサーバアプリの連携さえうまくいけばすぐに使えるはずだ


2015 年 7 月 4 日




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SafariTerminalなどのタブ移動をショートカットキーだけで実行する設定

Yosemiteのアップデート10.10.4をかけたところSIMBLが動かなくなってしまった。

私の場合EasySIMBLを使っているが、これも当然動かなくなってしまった。
その結果影響を受けたのはドックの透明化、サイドバーのアイコンカラー化などに使っていたcDock
それとSafariのタブ移動が楽だったSafariStandも動かなくなってしまった。

ドックの透明化の方は、今のところどうにもならないのでSIMBLの対応を待つしかない。

しかしタブの移動は、SafariStandがなくても、もともとデフォルトのショートカットキーがあったはずだとメニューを探してみた。
あったにはあったが、割り当てられたショートカットキーが
Control+tabで次のタブへ、
Control+tab+Shiftで前のタブへ、

というキーだった。

しばらくこれで動かしていたが、どうもこのキーは使いにくい。
そこでシステム環境設定でこのキーをもうちょっと直感的な組み合わせに変更することにした。





Yosemiteアップデートに伴いめでたくSIMBLが動かなくなってしまった
その結果Safariで<>キーだけでタブ移動できていたSafariStandも動かなくなってしまった
タブを移動するもともとのショートカットキーはメニューのここにあった
これはめったに見ないシンボルだが次のタブを表示Control+tab
前のタブを表示Control+tab+Shiftキーということになる




しばらく使っていたがやはり使いにくいのでこのショートカットキーを変更することにした
システム環境設定を開いてキーボードに入り右のメニューからアプリケーションを選択する
下の「+」ボタンでショートカットキーを追加したいアプリを選択する
すべてのアプリという選択肢もあるがどこでどうショートカットキーが
衝突するかわからないので一つずつ動きを見ながら変更していくことにした
メニュータイトルはアプリのメニューにあるコマンドを一字一句違えないように正確に入力
最後に変更したいショートカットキーを割り当てる




追加ボタンでショートカットキーがリストに追加される




こうしてSafariのタブ移動メニューのショートカットキー表示も変更された
私は<>キーに場所も似ているShift+左右カーソルキーにしたが
何を割り当てるかはもちろん各位の好み
キー一発でタブをどんどん移動できるのはやはり便利だ
これが使えないとタブブラウザの魅力は半減する




これがうまくいくと他のタブを使用するアプリも統一したくなってくる
Safariの次にタブ移動をよくするアプリは私の場合Terminalということになる
Terminalにはコマンド+{、コマンド+}キーがすでに割り当てられているがなぜかこのキーは動かない
そこで同じようにシステム環境設定でショートカットキーを割り当てる
アプリ選択のプルダウンにはアプリケーションフォルダの最初の階層しか見えていないので
「その他」を選択してまずユーティリティフォルダに入ってからTerminalを選択する




Terminalも設定完了




こうしてTerminalのショーカットキーも変更され
Shift+左右カーソルキーでタブ移動できるようになった
これは便利!




こうなるとつい調子にのるのが私である
次によくタブを使うアプリということになるとFinderかということでこれも変更
デフォルトはSafariと同じくControl+tabControl+tab+Shiftキーになっている




同じようにShift+左右カーソルキーを割り当てたがここで問題が起きた
よく考えたらFinderではカーソルを動かしながら領域を選択するのに
Shift+左右カーソルキーを頻繁に使っていることに気がついた
残念ながらFinderに関しては元の使いにくいキーに戻した
設定を戻すのはリストの下の「-」ボタンで選択した設定を削除すればいい






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