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2020 年 5 月 31 日




anchor

balenaEtcher
(Freeware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応 OS10.14Mojave対応 OS10.15Catalina対応
WindowsXP~7対応 Linux対応

ISO、DMGなどのOSイメージファイルをUSBメモリやHDD、SDカードなどに簡単に焼くバーンユーティリティ。

byte to byteなのでMacでWindowsのISOなんかも焼けるんじゃないかな。

もともとディスクイメージファイルをUSBメモリ、HDD、SDカードに焼くユーティリティだからインストールディスクを作るだけが目的ではないのだけど、こういうものはやはりインストールメディアを作るということだと思う。

使い方は簡単なんだけど、注意点はmacOXの場合、App Storeから入手できるインストール.appはイメージ化できない点。

Appleのサイトからダウンロードできるdmgファイルでないとインストールメディアはできない。

またイメージがブータブルなシステムを持たない場合ブータブルなメディアにはならないので、トラブルシューティング用のシステムディスクの代わりにはならない。

Macのインストールメデイアは残念ながらブータブルではない。

そういうものが必要なら、USB外付けHDDにシステムをインストールする方が早い。

ディスクイメージのダウンロード先は
OS X Yosemite
OS X El Capitan
macOS Sierra

High Sierra以降は.Appしかダウンロードできないので、一旦落としてディスクユーティリティでイメージ化したものを焼くことができると思う。

ただしCatalinaではbalenaEtcherはそのままでは動かないので以下のコマンドを打って起動する必要がある。
sudo /Applications/balenaEtcher.app/Contents/MacOS/balenaEtcher
もし/Applications以外の場所にbalenaEtcherを置いているならパスを書き換える必要がある。





OSデイスクを作成するにはインストールDMGが必要
App Storeからダウンロードする.appファイルはそのままではメディ化できない




認識できるのはDMG、ISOなどのディスクイメージファイルだけなので.appはフォルダにしか見えていない
.appのなかのinstallESDイメージを指定してインストールディスクを作成できるタイプのユーティリティではない
あくまでbyte to byteでイメージをそのままUSBメモリやSDカードに焼くだけのユーティリティだ




一番左のボタンでディスクイメージファイルを指定する




インストールイメージを選択




この時パーティションテーブルが存在しないという警告が出るが気にしない




真ん中のセクターでインストール先を選択する




ドライブが認識されていたらUSBメモリやHDD、SDカードなどがリストに見えている




両方指定できたらFlash!ボタンをクリック




「USBがでかいがそのまま実行していいか」という警告が出る
メディアにパーティションを切っても初期化して一つのボリュームにされてしまうので
数GBのOSイメージをTBクラスのHDDに焼くのは確かにナンセンスだが
それを気にしないならそのまま実行で構わない




この時に管理者パスワードを求められる




ヤキヤキ開始!




焼き付けが完了してメディア検証中




完了するとこういう表示になる




こうしてディスクイメージと同じ名前・内容のUSBメディアが完成する




中身はDMGと同じ内容




PKGファイルを起動するとシステムインストーラが起動する




不可視ファイルを表示すると何も入っていない
つまりブータブルなディスクになったわけではない
ブータブルなメディアを作りたい場合はDiskMakerを使う方がいいが
イメージをメディア化したい場合はとにかくこれは簡単




High Sierra以降のAppしかダウンロードできないシステムは
ディスクユーティリティでイメージファイル化できるはず










2020 年 5 月 23 日




anchor

日本の産業がガラケー化している本当の理由〜方法がダメなんじゃない、減点法でしか仕事や人材を評価しない企業風土が問題なんだ…

面白いサイトを見つけた。

というか、つとに有名サイトでその筋の人はみんな知っているかもしれないが私が読んでいなかっただけだったかも。
Life is beautiful〜日本のケータイが「ガラパゴス化」した本当の理由

日本のケータイがなぜガラパゴス化したのかという理由について考察されている10年前の記事だが、実に正鵠を得ている。

そもそも「ガラパゴス化」という言葉を最初に使ったのはこのお方だと主張されている。

そして「ガラパゴス化」という言葉は、最初は悪い意味ではなくガラパゴスのように独自の進化を遂げている国が極東にあるぞということを欧米の通信業界がほとんど気がついていなかったので知らせるためにこの言葉をアメリカでのカンファレンスで使ったのだとか。


世界のデータ通信サービスの進化は間違いなく1999年〜2001年にかけてのiモードのヒットが突破口になって急激に進んだし、この当時日本はインフラでも通信サービスのビジネスモデルでも世界の最先端だった。

そのことは私自身世界の通信業界を取材して目の当たりにした。

しかしその後、世界は急激に日本に追いつけ、追い越せと急進歩している中、日本だけが足踏みして結局世界の進化から取り残されてしまった。
この取り残された古めかしいケータイを「ガラパゴスケータイ」「ガラケー」と呼ぶようになり「ガラパゴス化」という言葉の意味は、旧態依然と夜郎自大と井の中の蛙と閉鎖的な護送船団方式のすべての意味がこもった罵倒に近いような言葉に変わった。

時系列で記述すればこれが事実なのだが、このエントリーについたコメントを見て
「ああ、今ネットにあふれているパヨク、ネトウヨ、放射脳、アベノセイダーズ、ニッポンスゴイ、出羽の守…いろんな言葉があるけどこういう事実関係無視で結果だけ見て決めつける人たちの思考回路ってこうなんだ」
としみじみ再認識した。

そのコメントは以下
ちょっと長いが逐一反論したいので全文引用。

ガラパゴス賛美は気持ちが悪い。
imodeを代表とする日本の携帯ビジネスは世界的に見て異様な奇形でしかなく、世界に受け入れられなかったのは日本のハードメーカーのせいではなく、そもそもその奇形的な規格を立ち上げようとしたdocomoのミスであった。
そもそもwwwは世界的に規格をすすめていて、一企業の都合で歪めてしまうような公益性の低いモノではなかった。
docomoのimodeは当時の低いハードスペックに合わせて独自企画を満載した歪んだカタチのインターネットで、当初から限界が見えていた。
それをコンテンツ自体のレベルを落とし、
さらにスペックが低く、二年も持たない端末を四半期ごとに新機種を発表して次々に買い替え需要を促すためにキャリアがメーカーに開発補助をし、メーカーは結局ユーザーをよりもキャリア目線でたん末を開発する市場経済のカタチからすると歪んだハード市場を作り上げた。
さらにコンテンツ市場は単なる画像データに壁紙などと称して月額料金を徴収したり、PCユーザー視点からはせいぜいWebゲームに過ぎない程度の品質のゲームにやはり高額な月額料金を徴収するボッタクリとしか言えない市場となり、ネットを単なるキャリア囲い込みの徹底した集金システムに仕上げてしまった。
こんなimodeを受け入れるほど海外のメーカーは思慮が浅くはなかったと言うだけ。
結局端末のスペックと通信速度が安定すれば、フルブラウザひとつ搭載すれば凌駕されてしまう程度の市場でしかなかった。
このハードとエコシステムの違いは結局一時期国内で普及していたワープロ専用機の多機能モデルとのちにそれを駆逐したPCの違いに近い。
誰が使い始めたかなどどうでもいい。
ジャンクは最初からジャンクに過ぎなかったと言うだけ。


まず出だしのこれがすでに間違っている。
「世界に受け入れられなかったのは日本のハードメーカーのせいではなく、そもそもその奇形的な規格を立ち上げようとしたdocomoのミスであった。」

奇形的な規格なぞ立ち上げていない。

あの当時世界の趨勢が独自規格を立ち上げて
「我こそはデファクトスタンダードだ」
と主張し合っていただけで世界標準なんてものはなかったし、どれかの規格が世界標準になるようなアドバンテージもなかった。
早い話どれも大したことなかった。

この当時の規格の世界分布を調べて自分なりに表にまとめていたのだが、その資料が見当たらないので探していたらこちらのサイトにほぼ同じ趣旨の資料をまとめておられたのでお借りする。





通信方式の世界分布図
ヨーロッパのGSM、日本のPDC、アメリカのTDMA、中国を中心としたアジアのAMPS
それぞれの通信方式が群雄割拠していた
通信利用者の人口から言えばヨーロッパのGSMが世界最大だったが
肝心の通信サービスがSMSベースの簡単なお知らせ機能中心というのがイケてなかった



iモードは世界に通用しない独自規格と罵られるのはその末期のiモードサービス終了間際の話で、最初の時期には逆に世界に通用する標準規格なんてどこにも存在していなかった。


『そもそもwwwは世界的に規格をすすめていて、一企業の都合で歪めてしまうような公益性の低いモノではなかった。
docomoのimodeは当時の低いハードスペックに合わせて独自企画を満載した歪んだカタチのインターネットで、当初から限界が見えていた。
それをコンテンツ自体のレベルを落とし…』

このお方は通信規格とコンテンツの規格をごっちゃにしておられる。

これは多分iモードのコンテンツ記述に使用されたcHTMLのことを言っておられるのだと思うが、すでにHTMLというティム・バーナーズ・リーが創設したWebの標準規格があるのに、なんでドコモでしか使えないcHTMLなんてローカル規格をコンテンツメーカーに強要したのか…ということが言いたいんだと思う。

これについて当時世界3位のモバイル端末メーカーで世界1位のインフラメーカーだったスウェーデンのエリクソン社の副社長が象徴的なことを言っておられた。
詳しくはIT用語辞典の「PDC、GSM、 TDMA」のページでも触れた。

副社長のマッツ・ダリン氏は
「2000年に日本でiモードがヒットしているというニュースを聞いて本当にワクワクした。
なぜならモバイルデータ通信を利用した商業サービスが可能なのではないかということは、私もこの20年間ずっと思い続けていたからだ」

とコメントした。

重要なのはこのコメントの後半部分。

ケータイ電話を使ってデータ通信をすれば個人向けに面白いサービスができてこれがネットワーク通信の底をさらに広げるのではないかということは、実は平野ノラがネタで使う自動車移動電話が普及し始めた時代からみんな思っていたことだった。

できれば面白いに違いない、できればきっとビジネスチャンスも大きく広がるに違いない…と思ったのはなにもドコモの幹部だけではない。

思っていたのならなんでやらなかったのか…ってできなかったからなんですよ。


当時のGSMにしろPDCにしろ通信速度は今の4G、5Gと比べれば二桁も三桁も違う。

端末の性能も貧弱だった。

ノートPCだってPHSを使ってダイヤルアップでやっとメールチェックができるぐらいのものだったし、iモードが始まった1999年ごろのモバイルノートなんてWindows98とかMacOS8とか9とかクソ重いOSを使ってダイアルアップすると、しょっちゅうOSごと落ちていた時代だ。

ましてやノートPCよりさらに小さな筐体で、PCでも不自由なWebコンテンツの利用なんて夢のような話だった。

すでにあったインターネットのWebコンテンツをケータイで見られるようにすればよかったじゃないか…とこの批判的コメントを書いたお方は思っているのかもしれないが、これは今だからできることであってスマホが一般に普及する以前は、こんなスペックの端末なんてどこにもなかった。
そして端末があったとしてもそんな重い通信に耐えられるモバイルデータサービスなんて世界中どこにもなかった。

これができなかったからドコモのiモードチームはcHTMLというHTMLを大幅に換骨奪胎した「軽い」HTMLを規格開発して、これでコンテンツを作るという方法を編み出した。


『cHTMLなんてゴミだ』と後出しでいうのは簡単だ。

でも1999年の1月にiモードサービスが始まって以来、当時の女子高校生を中心にこのサービスが急激に普及する。

この「女子高校生」という部分も重要。

それまでのWebのアーリーアダプターのPCオタク、ネット中毒者などのギークではなく、普通の高校生がこのサービスを支持したというのが重要で、それで初めて
「データ通信はライフスタイルを変えるようなヒット商品になりうる」
と言えるようになった。


それまでのネットギーク、PCオタクなんかとは桁違いの人口とマーケットを持つ層がデータ通信にコンタクトしてきたから初めて世界のキャリアーやベンダーはインフラや携帯端末の開発に資金を投下できるようになった。
その結果PDAのような半魚人みたいな中途半端な端末ではなくまさしくミニPCのようなスペックのスマホが登場し、そのスマホの登場とより広帯域の通信新方式の普及によってWebのHTMLテキストだけでなく、音楽や動画などあらゆるコンテンツがリアルタイムで利用できるようになってきた。

この巨大な市場を開拓する上で世界中のモバイルキャリアと携帯端末ベンダは数百兆あるいは数千兆円もの設備投資、開発投資をしてきたはずだ。

それができるようになったのもiモードを突破口に
「モバイルデータ通信は商売になるぞ」
ということが世界中の通信業界関係者に知れ渡ったからで、こうした資金投入が可能になり世界規模の進化につながった。

まさしくcHTMLを採用したiモードは突破口になった。

そのiモードが2010年代になっても世界規格にならなかったのは、規格そのものが奇形だったからだという批判は物事の順序をごっちゃにしている。

すくなくとも2001年ごろはヨーロッパのキャリアやベンダーは3Gの導入やデータ通信サービスには懐疑的で、当時のイギリスの新聞にも

「まもなくヨーロッパに導入される3Gケータイサービスは必ず失敗する」

という見出しがあったのを見ている。

当時元ブリティッシュテレコムの幹部にインタビューした時も、帰り際に
「今日は前向きな話ができてよかった。なんせヨーロッパでは『3Gは金の無駄遣いだ、そんなものに投資するぐらいならケータイの通信料金を下げろ』という論調ばかりだからね」
とちょっと暗い顔をしていたのが印象的だった。

AppleがiPhoneを発売したから世界の通信業界はスマホに移行して、無限に広がるWebコンテンツが利用できるようになった…なんてそんな簡単な話ではなかった。


『さらにスペックが低く、二年も持たない端末を四半期ごとに新機種を発表して次々に買い替え需要を促すためにキャリアがメーカーに開発補助をし、メーカーは結局ユーザーをよりもキャリア目線でたん末を開発する市場経済のカタチからすると歪んだハード市場を作り上げた。
点からはせいぜいWebゲームに過ぎない程度の品質のゲームにやはり高額な月額料金を徴収するボッタクリとしか言えない市場となり、ネットを単なるキャリア囲い込みの徹底した集金システムに仕上げてしまった。』

これも世界の市場は端末メーカーと通信キャリアは独立して対等の関係なのに対して、日本はドコモなどのキャリアがユーザ契約を独占してキャリアからベンダーに端末を一括発注して「0円ケータイ」などという曲芸のようなことまでして護送船団方式でユーザーから通信料を騙し取ってきたと批判される部分。

しかしこれがあったから日本のケータイは受注が見込めるのでiモードケータイとして進化することができた。

先の元ブリティッシュテレコム幹部のコメントのように
「3Gなんてどうてもいいからケータイ料金を安くしろ」
なんていうユーザーばっかりだったら、端末ベンダーも巨額の端末開発資金に安心して投資できない。


2001年にイギリスのマン島で3Gの実用試験をしているところに行ったが、この時イギリス人の通信会社の社員が自分のケータイを見せて
「日本人、見てみろ、オレのケータイは画面がカラーなんだぞ」
と自慢していたのが印象に残っている。

この時に一緒に日本から来ていたスタッフは彼が何を自慢しているのかすぐにピンと来なかった。
なんせ日本ではカラーディスプレーのケータイなんてとっくに普及して、モノクロのケータイは見かけなくなっていたから。

「いまさらそんなもの自慢しているの?」
というのも悪い気がしたので一応驚くフリだけはしてあげた。

「それどこのケータイ?」
と質問したら
「Oh! NEC」
というオチが付いていたが…


それぐらい当時のヨーロッパのベンダー事情は遅れていたし、日本が先進的だという情報もあまり入ってきていない様子だった。

先のIT用語辞典のページでも書いたが、この日本の護送船団方式は最初の段階では非常にうまく機能していたんじゃないかな…とこの記事を書いた2004年当時も思っていたし、今も思っている。

このドコモなどのキャリアの一括受注という護送船団方式があったから、日本のベンダーは安心してケータイ端末開発に設備投資できた。

だから1999年から2004年ぐらいまでは日本の端末は世界最先端だった。

そのことは間違いない。


『このハードとエコシステムの違いは結局一時期国内で普及していたワープロ専用機の多機能モデルとのちにそれを駆逐したPCの違いに近い。』
あともう一つ揚げ足とっておくならば、ワープロは別に日本独自のガラパゴスではなく世界標準でしたよ。
少なくともワードとかいうワープロソフトでソフト化された形で標準になる前から…


じゃ、なぜ日本のケータイベンダーは今現在見事に凋落してしまい、日本市場ですらサムスンやAppleなどの端末に席巻されてしまっているんだろうか?
というのが文頭のLife is beautifulさんの
『日本のケータイが「ガラパゴス化」した本当の理由』
という考察の内容になってくるんじゃないかと思う。


日本の特に大企業は本当に冒険をしない。

そして本当に決断が遅い。

それはなぜかというと、日本の大企業の特に幹部の考え方が減点法だからだと考えている。

どんなにいい業績を残した人でもそのプロセスでミスがあってそのために問題も起こしたとなると、その問題があった部分ばかりがクローズアップされて全体として優れた業績であっても評価されない。

そのかわりに全体的にパッとしなくてもミスがなければ高い評価になる。


日本の経営者が結果主義だの実力主義だのKPIで数値化だの言いだした当時も、そういう考え方は日本企業には向かないんじゃないかなとずっと思ってきた。

実力主義というのなら実力を正しく評価できる上長がいなくてはいけない。

しかしその上長が「仕事の過程でミスがなかったか」という部分しか評価できない人物だったら、その職場では実力主義は機能しない。

ましてや大企業はもう経営幹部がみんな減点主義だ。

ミスをして損失を出すぐらいだったら、何もしないでトントンの方がマシ。
こういう考えの人たちが日本の大企業の舵取りをしている。


NTTドコモやKDDIなどの大手キャリアによる一括発注方式の護送船団の頃は、減点主義でも安全にビジネスができたから開発投資にも積極的だった。

ところが海外製の端末がどんどん日本に入ってきてそれまでの貿易障壁という「鎖国」が解かれてしまうと、ケータイ端末に巨額の資金投資をするのは大きなリスクになってきた。

日本のベンダーとして代表的なところはNEC、東芝、シャープ、日立、富士通、パナソニック…名だたるところはみんな参加していたのに一人抜け、二人抜けしていく。

かわりにアメリカ市場、ヨーロッパ市場、中国市場に積極的に打って出ればよかっただろうけど、ヨーロッパでも中国でも日本製の端末は人気がなかった。

店頭で聞くと
「日本製は機能が多くて高級なんだけど使いにくい」
「日本のケータイはデザインがダサい」
「壊れないし、いい商品なんだけど値段が高い」

というような評価ばかりだった。


そんなこんなでモタモタしているうちに、Appleが2007年にiPhoneを発売、同じ年にGoogleがケータイ向けのオープンプラットフォームAndroidを発表

その時に日本メーカーは何をしていたかというと2007年冬モデルとして各メーカーとも一斉にiPhoneのデザインをパクった平たくてタッチパネルの「ガラケー」を発売してきた。

この時のスティーブ・ジョブズの個人メモに書いてあったことが、のちに話題になった。

ジョブズは日本メーカーが一斉にiPhoneのデザインをパクったことに関しては意にも介していなかった。

ところがGoogleのAndroid OSの発表のニュースだけには反応し
「あきらめろ!愚か者!」
とイライラした調子で書いている。

ジョブスはこの問題に関して何がAppleの脅威になって何がならないか見抜いていたようだ。


1999年から2004年ぐらいまでの日本のケータイのアドバンテージは、このiPhoneとAndroidの登場でキレイに失われビハインドを取り戻すような積極的なメーカーもなく、どこのメーカーもケータイデバイス事業は赤字部門としてお荷物になり撤退、分社化、売却が相次いだ。

その間昔ながらの二つ折りのガラケーは、お年寄りを中心になじみがあったので一定数売れていた。

これが日本メーカーがガラケーばっかり作っている理由だと思う。


このブログは最近は更新が止まっているようだが、実は書いている人はあの憎っくきWindows95を実用化したMicrosoftの開発チームの主要メンバーだったらしい。

Windows95発表直前、対抗するカイロプロジェクトに対して、シカゴプロジェクトのプロジェクトリーダーから「ビルゲイツ御大の前でシカゴプロジェクトのプレゼンをしろ」と命じられ、見事次期OSの座を勝ち取ってこれが晴れてWindows95になったというエピソードを書いておられる。
米マイクロソフト本社で目の当たりにしたビル・ゲイツの決断力

日本人がWindows95の中心開発メンバーだったとは知らなんだ。

ならばもっと日本語フレンドリーなOSにしてくれればよかったものを…


このエントリを見ると対抗馬だったカイロプロジェクトは新しいインターフェイスと新しいファイルシステムの開発に膨大な人数をかけて遅々として進捗がなかったというエピソードがあって、のちのAppleのCoplandの開発失敗と同じようなことが書かれている。
Coplandの詳細はこちらを参照。
『アップル』は当時を知る人達にちゃんと取材してまとめられた久しぶりに読んだ良書だった

そしてWindows VistaになるはずだったLonghornもまたCairo、Coprandと同じような危機をはらんだプロジェクトだったというエントリーも興味深い。
Longhorn は Cairo か?

結果的にはWindows VistaはLonghornとは全く別物のWindowsXPの外装を架け替えただけのOSになり、今ではMicrosoftの黒歴史になりつつある。
(Microsoftの記述で「Windows95、98、Windows2000、WndowsXP、WIndows8、Windows10」という並びになってWindows MEとVistaが欠番扱いになっているのを見つけてしまった…さもありなんだけど…)


そしてこのお方のプロフィールはこちらを見るとわかる。
NTTの株価総額が世界一だった時に、Microsoftに転職した理由

アスキーから分裂した日本マイクロソフト社に初代社長の古川享に売り込んだのか引き抜かれたのかNTT研究室から転職した当時の話が興味深い。

NTTの民間企業でありながら役所のような旧弊な風土が書かれていて、日本企業の硬直している理由が垣間見えるかもしれない。



2020 年 5 月 21 日




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バッテリーを交換した〜膨らんでないバッテリーを入れるとトラックパッドもクリックできるようになった&ビリビリもなくなった…

先日MacBook Proのバッテリーが膨らんで、その影響でトラックパッドがクリックできなくなった現象は、アマゾンに発注した新しいバッテリーが来て交換したところ治った。

トラックパッドが普通にクリックできて、ドラッグアンドドロップでもファイルを落とさなくなったのはとても使い勝手が向上した。

3本指でドラッグできるように設定していたので実はクリックができなくても支障はなかったのだが、それでもクリックでドラッグができるのはやはり画面を超えてURLなどをドラッグするときには便利。

そしてトラックパッドを交換したときに治ったパームレストのビリビリが再発しているような気がしていると書いたのは、気のせいではなかった。
バッテリーを交換したらビリビリがなくなった。

現在一度完全放電して再充電中。





到着した互換バッテリー(左)と膨らんだ純正バッテリー(右)
交換自体はY型ドライバーがあれば数分で完了する




せっかくなのでここで一つの実験
Mac ProもiMacも内部にブートメモリ励起用の電池が内蔵されていた
昔のPowerBookにも内蔵されていたはずだがどこかの世代でMacBook Proの
内蔵電池は省略され内蔵バッテリーがブート用電池を兼ねる仕組みに変わったはずだ
昔のMacBookは内蔵バッテリーを外すと起動できなかった
この世代のMacBook Proも起動できないのか試してみたことがなかったが
やはりそうなんだろうか?…とやってみたところやはりバッテリーなしでは
電源アダプターをつないでも起動できないことがわかった
ということは今のMacBook Proはバッテリーが死んだらもう起動できなくなる?
それともブート用の乾電池が復活したのかな?興味深いテーマだ




気を取り直してバッテリーをつないで起動したところあっさり起動した




そしてトラックパッドは引っ込んでいる
素晴らしい!




XBatteryで確認したところチャージ回数は1回で充電容量は6008mAとなっている
出荷時の充電率は83%まあまあのコンディションだ




coconutBatteryで見ると製造後70日となっている




そして履歴を見ると充電1回、設計スペックの104%の充電容量となっている
6008mAの充電容量は設計スペックを上回っているが新品のこの数字はアテにならないので
一度完全放電して充電容量や起動時間などのちゃんとした数字が出るように
バッテリーのメモリをリセットすることにした




2%まで放電した状態
過放電はバッテリーを傷めるのでここまでにしておく




やはり残充電量が20%を切ったあたりで5%ぐらいまでストンと落ちている
実際の充電容量は5000mAというところのように思われる



とりあえずMacBook Proが治って良かったのだが、内蔵バッテリーが死ぬとブート用の電池がないと起動できないという、なんとなく気づいてはいたけどやっぱりそうだったのかという事実を突きつけられると、最近のバッテリーが交換できないMacは大丈夫なんだろうかと思ってしまう。

リチムウムイオンバッテリーは充電回数500回で充電容量は25%を切って、MacBook Proの場合一時間も起動できなくなるのは経験済みなので、今のバッテリーが交換できないタイプのMacモバイルも、内蔵電池が入っていないならバッテリーが死ぬと同時に起動もできなくなる…ということにならないだろうか?

それとも内蔵電池が復活したのかな?

興味深い疑問だ。

【追記】

チャージが完了した。





チャージはおよそ6時間かかって途中チャージレベルの
ジャンプもなくほぼスペック通りの性能になりそうだ
互換バッテリーは当たり外れがあるようだがこれは当たりだったかもしれない



さらに TemperatureMonitorでバッテリーの温度も監視しているが前のバッテリーが
33℃前後で推移していたのに対して新しいバッテリーは27℃前後となっている
前のバッテリーはやはり発熱していたということなのかも

2020 年 5 月 19 日




anchor

最近どうもトラックパッドの反応がおかしいと思っていたら…バッテリーが膨らんだ〜敢えなくバッテリー交換となりました…

最近MacBook Proの動きがおかしいと思っていた。

ドラッグアンドドロップをするときに、トラックパッドの反応が切れて掴んでいたファイルを落としてしまう…ときにはトラックパッドが反応しないこともある。

トラックパッドは一度不具合を起こしているので、カリフォルニアのパーツベンダーから並行輸入したものに交換している。

クリックが反応しなくなるだけでタップやスワイプは問題なく反応しているのでパーツの不具合ではないと思っていた。

そういえばトラックパッドを交換した時に、購入当時から感じていた漏電によるものと思われるパームレストのビリビリが治ったと書いたが、そのビリビリがまた最近ぶり返してきたような気がしていた。

これでピンとこなくちゃいけないのに、最近Macに関心がなくなってきているのか
「トラックパッドの交換の時にネジを強く締めすぎたかな?」
ぐらいに思って気にしていなかった。





MacBook Proの近影
この写真を見てピンときたあなたは鋭い…




そういえば最近トラックパッドがパームレストよりも盛り上がってきている気がする
いや、こうして横から見ると気がするじゃなくて明確にトラックパッドの方が出っ張っている
ここでふと嫌な予感がした




早速裏ぶたを開けようとするとネジが一本脱落して蓋が盛り上がっている…




そしてこの通り…
内蔵バッテリーが見事に膨らんできている
いやトラックパッドの反応がおかしいと思った時にすぐに気づけよ>オレ




問題のバッテリーは純正品ではあるがこちらの記事を書いた2014年に交換したものだ
こちらはXBatteryで確認したバッテリステータスヒストリー
初代のバッテリーはちょうど5年で容量が2000mAまで下がったがこのバッテリーは
6年使っても容量が4600mAも残っていて優秀だなと思っていたが…




coconutBatteryで確認するとこのバッテリーは250回充電している




coconutBatteryでチャージヒストリーを確認する
リチウムバッテリーの寿命はだいたいフル充電500回というのが相場なので
250回充電で充電容量が80%も残っているという数字がおかしい気がしていた




coconutBatteryのサイトでこの履歴を世間のビッグデータと比較ができるが
やはり充電容量の減り方の少なさが突出している
バッテリーの制御チップが膨らんだ影響でちゃんと動いていないということか…
そういえば最近表示の割にはバッテリーが減るのが早い気がしていた…
いや、気がしていたんだったら早く気がつけよ…


ここまでの診断は…過充電でしょうね。

以前会社の事務機やビデオ編集機として使っているMac bookやMacBook Proをサポートした時に気がついたけど、ずっと電源アダプターに繋ぎっぱなしで使っているMacBook Proなどのモバイルはバッテリーが膨れやすい傾向がある。

そして膨らんだバッテリーはもう寿命であると考えるべき。

無理して使っていると発火したり、最悪爆発してMac本体ごと黒焦げ…なんてこともありうる。

昔はMacBook Proを毎日のように持ち出して、バッテリーを結構放電させていたので容量は減少していったけど膨らむことはなかったが、最近はMacBook Proはずっとお家でお留守番で電源アダプタ刺しっぱなしでスリープしている時間が長いので、容量は減っていないがバッテリーが膨らんでしまったということなんだろう。

ほとんど使用していないバッテリーだったら交換プログラムの対象になっていないか調べる手もあるが、今回のこのバッテリーは純正品のバルクとはいえ交換したバッテリーだし実際に300回近くはフル充電しているはずだから寿命と考えるしかない。

前回の交換の年月日を調べたら6年3カ月も稼働しているし、まあ寿命なんでしょうなぁ…

物入りで痛い時期だが、バッテリーを購入することにした。





ところが以前発注したMacBook Pro純正バッテリーバルク品はページごとなくなってしまった
そりゃそうか、もう11年落ちだから純正品はさすがに手に入らんわなぁ…




ということでおそらく中国製のA1278バッテリーを購入した
それまでバッテリーの固定ネジは外しておき裏ぶたも半分だけ閉めて残りのネジは
紛失しないようにシャーシ側のネジ穴にねじ込んでおき交換バッテリーの到着を待った
中華バッテリーについては悪い噂も聞くが純正品も膨らんでしまうんだから
どちらにしても同じことでむしろBOOT用の電池が必要だから容量がすぐに激減しても
膨らんでないバッテリーが付いている方がマシという考え方で注文した
蓋を浮かせておくとなんとトラックパッドのクリックが普通に使えるようになった(!)
漏電も止まったような気がする…


2020 年 5 月 16 日




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ShareMouse
(Freeware/Shareware)
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応 OS10.14Mojave対応 OS10.15Catalina対応
Windows7~10対応

Mac同士あるいはMacとWIndowsの画面操作を一つのキーボードで操作するソフトウエアKVMメニューエクストラ。

MacとWindowsで画面操作を共有するソフトはいろいろあったけど、これは簡単。

起動したらMac側はセキュリティの許可をするだけ、Windows側はインストーラーでサービスを立ち上げるだけ。

同一セグメントのネットワーク内にいるMac同士、あるいはMacとWindows2台以上があって、それぞれモニターがあれば簡単につながる。

つながれば1セットのキーボード、マウスで接続している全てのMac、PCを切り替え動作なしに操作できる。
特にWindows10をMacBook Proのトラックパッドで操作する快感を体験してみてほしい。
リアルなマウスなんか速攻捨てたくなる。

異なるスクリーン間でマウスが移動できるので、モニターを2台、3台並べれば全体で一つの巨大なスクリーンのように扱えるし、異なるスクリーン間でファイルのドラッグアンドドロップの移動、ペーストボードの共有などもできる。

起動30分間はデモバージョンでもフル機能が体験できるが30分で接続が切れてしまう。

継続使用はシェアウエア登録が必要だが、30分過ぎてもクライアント側のShareMouseを起動しなおせば、また30分使える。





ShareMouseを初回起動するとアクセシビリティの設定を求められる
システム環境設定を開くボタンをクリック




システム環境設定セキュリティとプライバシープライバシー
中のアクセシビリティShareMouseにチェックを入れる




メニューバーにマウスポインターのアイコンが表示される




Mac同士なら以上の手順を繰り返す
相手がWindowsの時はインストーラーを起動する




基本インストーラーの指示に従ってNext、Nextで進んでOKするだけですぐに使用できる




2台以上でShareMouseを起動するとメニューバーアイコンにチェックマークが入る
ディスプレイマネージャーが立ち上がってくるはずだが立ち上がらない時にはここから開く




ディスプレイマネージャーでスクリーンのレイアウトをアレンジできる




ディスプレイマネージャーを立ち上げると相手がたの
モニターにどっちがAでどっちがBか表示されるのが親切
ディスプレイマネージャーを閉じればすぐに使用できる




Windows側のアイコンはタスクトレイに現れる
こちらも同じく他の端末を検知したら緑のチェックバッジが表示される
サブ画面にマウスが移動したらどちらも波マークが表示される




マウスオーバーすると何台のコンピューターが繋がっているか表示される




ドラッグアンドドロップをサポートしているので
スクリーンをまたがってファイルのコピーが可能
またスクリーン間でペーストボードの共有もできる
Macでコピーしたテキストを…




Windowsのメモ帳にペースト
異なるプラットフォーム間でもテキストを渡せるのでこれは便利




メニューバーアイコンから設定に入るとキーボードショートカットや
終了、ログオフ、画面ロックなどの動機などが細かく設定できる


2020 年 5 月 10 日




anchor

HAL 9000 Console Basic
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応 OS10.14Mojave対応 WindowsXP~10対応

スタンリー・キューブリックの代表作にしてSFの金字塔「2001年宇宙の旅」の人気「キャラクター」HAL9000のコンソール画面のスクリーンセーバー。

かなり前に当サイトでもこのセーバーを紹介したが、このスクリーンセーバーを配布していたHAL9000ファンサイトはいつの間にか閉鎖されてしまった。

FlashベースのセーバーだったのでMountain Lion時代にもうMacでは表示できなくなっていたのだが、Macに対応しないかなと思ううちにサイトが消えてしまった。

と思ったらこのセーバーをアーカイブ再配布しているサイトがあった。
こちらのサイトさんで知った情報で、この再配布されているバージョンはMountain Lion以上のバージョンでも表示できる。
ただし、Catalinaではやっぱり表示できないようでAppleが.saverのスクリーンセーバーのサポートを打ち切るという噂は本当だったらしい。

動画ファイルをResourceから取り出すことができたら、昨日の記事で紹介した方法でCatalina以上でも表示できるqtzファイルに変換することもできるかもしれないが。

ネタ元のサイトのこちらのページにはHAL9000のコンソールではなく個別モニターのセーバーも保存されていた。

残念ながらWindows版のみなので昨日はこれをVMWare Fusion上のWIndows7で起動してMacで動画キャプチャーを撮ってMacのセーバーに移植した。





HAL 9000 Console Basicをダウンロードして展開すると.appファイルが出てくる
これがインストーラになっているので起動して指示に従うとセーバーのリストに見えている




起動するとこの通り
あのHALのコンソールが再現される




ネタ元のサイトに保存されていたWindows版の個別モニター用セーバーを
ダウンロードして仮想環境で再生してMacのQTでキャプチャ
Quartz ComposerでMacのスクリーンセーバー化した




再生できるとこうやってモニターを何台か並べたくなるのは不思議である


2020 年 5 月 9 日




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お仕事サボり用の「やってますやってます」セーバーを自作した〜Quartz Composerの使い方…それとHAL9000セーバーを復元

これも一種のコロナの影響なのかもしれない。
リモートワーク徹底の指示が出て職場の出勤者数が例の8割減の状態になったが、当方はその少数派の2割に属する。

それで周りに人がいなくてスカスカなのでMacの画面が遊び画面だと通りすがりの人から見て目立つことこの上ない。

昔任意のお仕事風画面をフルスクリーンで表示してくれるジョークスクリーンセーバーがあったが、いつの間にかOS Xでは動かなくなってしまい、開発元のリンクも切れてしまった。

ないんだったら作ろうということで、Quartz Composerを使って.qtzの拡張子のスクリーンセーバーを作ってみた。

以下にその手順をまとめておく。





Macは,saverの拡張子を今後サポートしない方向なので.qtzのセーバーが
必要になるがこれには.mov、h264などの動画素材が必要になる
昔はFlashのSWFやFLVなどを使ったスクリーンセーバーが主流だったが
これは現用のMacでは使えないのでまず.movの動画を作るべく
QuickTime Playerでデスクトップの動画キャプチャーを撮る
今回はFinalCut Proの編集風景をキャプチャ
QuickTime Playerのメニューの新規画面収録を選択する




画面収録が出てきたら赤いボタンをクリックして録画開始




撮りたい映像を撮ったらドックアイコンから右クリックで
録画停止して編集メニューのトリムに入る




録画した動画のうち頭やお尻の要らない部分をドラッグして指定
右端のトリムボタンで不要な部分をカットする




できあがった動画は非圧縮のQuickTime PlayerのMOVなので
これをスクリーンセーバー用に軽くするエンコードを任意のアプリで実施する
私の場合はHandBrakeを使用してH.264の720P×30を指定した

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Quartz Composer
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応 OS10.12Sierra対応
OS10.13High Sierra対応 OS10.14Mojave対応 OS10.15Catalina対応

Macの動画エレメントを作成するQuartzエンジンのエディター

OS Xのスクリーンセーバーはこのアプリで作れる。

フリーソフトだが幾つか注意点がある。

まずダウンロード先はDeveloper.Apple.comになるのでダウンロードページを開くにはAppleのDeveloperIDが必要になるのでまずこれを登録すること。
登録は無料。

またすでにXcodeをインストールしているなら、それと合ったバージョンをダウンロードすること。





Quartz Composerを起動するとテンプレート画面が現れる
ここからScreen Saverを選択する




するとこういうスクリーンセーバープロジェクトのひな型が現れるが
動画を表示するだけのスクリーンセーバーならこの囲んだ部分は必要ない
Shiftキーを押しながら選択してDeleteキーで削除




このプロジェクト画面に先ほどエンコードしたH264のmp4をドロップする




そして新たにできた動画のボックスと「Resize image if in Preview」のボックスの
「image」プラグをドラッグでつなぐ
これで動画をセーバーのBillboardに出力できるようになる




上のメニューのPreviewアイコンで望み通りの画像が再生されるか確認する




これで問題なければプロジェクトを保存する
場所はとりあえずどこでもいい




できあがったセーバープロジェクトをそのまま~/Library/Screen Saversまたは
すべてのユーザと共有したい場合は/Library/Screen Saversにドラッグアンドドロップ




システム環境設定デスクトップとスクリーンンセーバを開くと作ったセーバーが
見えているはずなので選択すればすぐにスクリーンセーバーに指定される
注意点としては動画ファイルはバンドルされないので削除してしまうと動画が表示されなくなる
Xcodeはパス管理なので動画の場所を動かしても表示されなくなる
動画はどこに置いてもいいが最初からスクリーンセーバーフォルダの中に
入れてからQuartz Composerの編集を始めたほうがいいかもしれない




こうしてFinalCut Proで編集している風のスクリーンセーバーが完成
居眠りの言い訳にしたいのなら書き出し、エンコードの画面をキャプチャすればいい
FinalCut Proならいいがワードエクセルをキャプチャしたりすると仕事していないのが
バレバレなのでキャプチャするソフトは慎重に選択してもらいたい




Mac、WindowsなどでHAL9000型コンピューターのコンソール画面を
再現するスクリーンセーバーをかつて愛用していたがこれも
Flashベースのセーバーなので今のMacでは動かなくなってしまった
そのうち対応するかと思ううちに配付元のHalProject.comそのものが閉鎖になってしまった
そこでWindows版のFlashのセーバーの動画キャプチャーを撮って
MOV化してQuartz ComposerでOS X対応のセーバーに作り変えた




このスクリーンセーバーは非常に画面バリエーションが多かったのでキャプチャは
かなり巨大になってしまったが上記の手順で画質的には満足がいくセーバーになった
これで自宅では当分2001年ごっこができる



なおコロナ禍で自宅リモートワークを実施している会社のなかには、上司が部下の仕事ぶりを監視するために時々部下のPCにリモートで入って居眠りしていないかチェックするという企業もあるやに聞いた。

まったく前時代的というか何か根本から考え方を間違っているような気がするが、社員もその程度の信用しかないのかもしれない。

こういうアフォな企業の上司の目をごまかすためにはこのセーバーは使えない。

VNCかリモートデスクトップかを繋いだらセーバーが解除されてしまうだろうから、この場合は VLCで動画をフルスクリーン再生するのがオススメだ。

ていうか、そういう企業には未来がないのでさっさと辞めたほうが良いような気もするが…



2020 年 5 月 3 日




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iPhoneで見つけた気になるサイトのURLをMacのSafariに渡す…って最新の標準ならできるんだけど古いバージョンでもやる

iPhoneで見つけた面白いWebサイト、気になるサイトのURLをMacに渡して詳しく見る…ってこれは最新のiOS、macOSのバージョンならSafari同士で「iCloudタブを表示します」で今開いているページをリアルタイムOTAで開くことができる。

この手順は前にも紹介した。

ところが今私の手元のMacBook Proではこれができない。

iOSが全部iOS12からiOS13になってしまっているのにMacBook Proは未だにYosemiteで稼働しているからだ。

この組み合わせだとこのiCloudタブ共有が使えない。

ならばMacのOSを上げればいいじゃないか…世の中はそう単純じゃないんだよ…

MacはEl Capitanから以降VPNの接続でPPTPをサポートしなくなった。

PPTPはL2TPと比べると認証強度が弱いのでセキュリティに問題がある…だからサポートしないってのはどうなの?

いや、セキュリティ的強度が弱いのはそうだと思うけど、PPTPだってそんなにそこらで破られているなんて話は聞かないし、世の中には未だにPPTPしかサポートしないVPNもあるんだよ…

PPTPが使えないと仕事ができないから今でもMacはYosemiteなんだけど、「そんな古いOS使ってんじゃないよ」とかいうのは世の中の事情からかけ離れすぎてる…

というかセキュリティ的にどのレベルまで求めるかという判断はやはりユーザーに委ねてほしいなぁ>Apple


というわけでデバイス間の「iCloudタブを表示」が使えないからSimplenoteで共有する。

同じことは多分Evernoteでもできるはずだ。





iPhoneで開いていたページを続けてMacのSafariで見る時は
「iCloudタブを表示します」で開くことができる…はずなのだが
iOSはアップデートしていくのにMacは未だにYosemiteなのでこれが表示できなくなった




なんでmacOSをアップデートしないんだってEl Capitan以上では
VPNのPPTP接続をサポートしなくなったから
PPTPなんか使わなきゃいいのに…なんてアントワネットなことは言わないでほしい
世の中にはPPTPでないとできない仕事もあるんだよ…




そこでiPhoneで見ていたページのURLをコピペしないでMacに渡す方法を
iPhoneはURLフォームのコピペがすごくやりにくい…
というよりそんなことする奴は相手にしていない感がすごい
それで下のこのアイコンをタップする




ここの連携先でSimplenoteが見えていたらそれをタップ
見えていなければ右端の「その他」をタップ




「その他」で開くアクティビティーの編集でSimplenoteをONにする




それでSimplenoteをタップするとURLを
保存するか聞いてくるのでSaveをタップ




SimplenoteをiPhoneとMacにインストールしていればすぐにOTAでMacに同期する
MacでSimplenoteを開いたら先ほどのページのURLが見える
Simplenoteを使ったのはクリッカブルだからでこのURLを
クリックするだけでデフォルトブラウザーで開けるためこのアプリを使った




こうしてMacのデフォルトブラウザーのSafariでさっきまでiPhoneで開いていたページが開いた
iCloud経由の共有よりもちょっとめんどくさいがURLをテキストにコピペして共有するよりは手間が少ない
一番いいのはEl Capitan以上でPPTPのクライアント接続ができるアプリがあることなんだけど…






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