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2009 年 10 月 21 日




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Glary Utilities
(Freeware)
Windows2000~Vista対応

Windowsのシステムを軽快にする簡単なメンテナンスアプリ。

Windowsをしばらく使っていると最初は軽快に動いていたのにだんだん重くなってくる。
これにはいろいろな問題が絡んでいて、キャッシュが貯まっていたり壊れていたり、不要なあるいは壊れたdllが貯まってきたり、不要なプロセスが起動していたりということが考えられる。

そういう問題をひとつずつ解決する専用のツールはあるのだが、どれも扱いがコンピュータに詳しくない人には難しそうで、そういう扱いにくいソフトをいくつも起動しないといけないというのも面倒だ。

このGlary Utilitiesはそうした小難しいことをユーザに考えさせなくてもいくつものツールをひとまとめにして、ほぼ自動的に問題を解決してくれる。
ワンクリックメンテナンスというモードがまさに簡単だ。

個別の問題点をよく見ながら解決していきたいという人向けに、それぞれのツールを別々に呼び出す「モジュール」モードもあるので、普段は簡単にやってしまいたいが、何かあったら注意深くメンテナンスの過程を進めていきたいという人にも使えるソフトになっている。

いろいろ探していたが、これがなかなかドンピシャな感じだ。
肝心の効果だが、相当数の問題を発見して解決した。
結果システムのキビキビ間は体感できる程度に上がった。
ブラウザやメーラの起動、動作も速くなった。





Glary Utilitiesのインストールの手順
インストールを開始する前に言語を選択できる
日本語も用意されている




以降はインストールウイザードの指示に従ってひたすら進めば良い




Glary UtilitiesはWindowsアプリにしては垢抜けたフェイスを持つ
シンプルな見た目とは裏腹に実は非常な多機能だ
下の「問題点をスキャン」をクリックして操作を始める




チェックが入っている項目について問題点のスキャンを開始する




これがその結果だが比較的最近この手のユーティリティを
かけているにもかかわらず751ものdllの問題をリストアップした
その他にも不要なファイルやスタートアッププロセスなどを検出した




それぞれの詳細を見ることもできる
見ないでいきなり処理を実行することもできるし
よくチェックして慎重にことを進めることもできる
そこらはユーザの考え方次第だ




不要なスタートアップはQuickTime Taskがリストアップされていた
削除してもiTunesなども問題なく動くようだ




一時ファイルはキャッシュとごみ箱が検出されたのでこれも問題なさそうだ
これ自体は高速化とはあまり関係ないと思われる




「問題点を修復」ボタンをクリックすると再スキャンをかける
今度は問題点なしと出た




トロイの木馬など負荷になりそうな常駐プロセスも
削除するのでそのパターンファイルを更新する
このあたりの仕組みはウイルス対策ソフトと似ている
シェアウエアのプロ版に移行するとスケジュールスキャンが可能になるようだ




このアプリは実は数多くのユーティリティモジュールの集合体で
個別のモジュールを別々に操作することもできる
その操作はこの「モジュール」タブから入る




例えば「ディスクの分析」はディレクトリごとの容量使用状況をスキャンする




それらの情報を元に各個のクリーナー系ユーティリティが用意されている




面白いのはファイルの分割と統合のユーティリティなんかも用意されていること
いろいろ使いこなせばかなり便利そうだし
全体的にインターフェイスが洗練されているので使えると思う



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iBookでTimeCapsuleを企画:第3弾〜今度はやっと成功、失敗の原因は単純なことだった

ほこりをかぶっていた歴戦の勇士iBook DualUSBの再生計画で、
iBookでTimeCapsuleを
という試みは前回あえなく失敗したのだが、どうも感触的に非常に単純なミスで失敗しているだけでかなり良い線までいっているのではないかと私のゴーストがささやいていた。

そこで昨夜再度トライしてみたのだが、今回はうまくいった。
結論からいうとターゲットボリュームの中に置くsparsebundleの名前の設定の仕方を間違えていたということだ。

昨夜トライした時にも相変わらず
「バックアップディスクイメージを作成できませんでした」
というアラートを出して止まっていた。
その時にターゲットボリュームの中を覗いていると
「クライアント共有名_クライアントのMACアドレス.tmp.sparsebundle」
というファイル名のディスクイメージが生成されていることに気がついた。
これはこのTime Machineが初回生成するテンポラリーなディスクイメージで、これが「.tmp」が取れてホンチャンのスパースバンドルに変わるのだと想像した。
この名前が問題で、最初私はiBookg3という共有名とiBook DualUSBのMACアドレスをディスクイメージの名前にしていたのだが、この共有名が
「ibookg3 の iBook」
というMacの共有独特の名前にしなかったから失敗したのかと思っていた。

ところがそれは全然関係なくて、このテンポラリーファイルの名前をみていると、名前に設定しなくてはいけないのはサーバ側の名前とMACアドレスではなくクライアント側の名前のMACアドレスなのだということに気がついた。

私の場合iBookDualUSB+ターゲットの外付けハードディスクをサーバ側、MacBookをクライアント側とすると、このMacBookの共有名とMACアドレスをディスクイメージのファイル名にしないといけないということだ。

さらにこのボリュームをマウントしたままMacBookのTime Machineでターゲットに設定して「今すぐバックアップを作成」をクリックすると、再起動もアンマウントも必要なく、そのままバッククアップを始めることもわかった。

手順は大幅に簡略化されたと思う。
もう一度手順を確認する

1)Time Machineのターゲットのボリュームを無線LAN越しにマウントする
2)Terminalに

defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1

とコマンドを打つ
3)ディスクユーティリティでsparsbundleのディスクイメージファイルを作成する
この時に「クライアント側の」共有ホスト名とAirMac共有のMACアドレスをボリューム名ではなくファイル名につける
例えばクライアントMacBookの共有ホスト名が
muta(2)
でMACアドレスが
00:12:34:56:ab:cd
だとしたら
muta(2)_00123456abcd.sparsebundle
というファイル名にする
ボリュームの名前は適当に好みの名前で良い
4)このディスクイメージファイルをターゲットボリュームにコピーする
5)Time Machineで「今すぐバックアップを生成」でバックアップを作る


このディスクイメージのファイルの名前のつけ方がわからない場合は、一度この外付けハードディスクをクライアント側にマウントしてTime Machineで設定して
「今すぐバックアップを作成」
をしてみる。
このバックアップはどうせ失敗するのだが、この時に外付けハードディスクの中に
.tmp.sparsebundle
という拡張子がついたディスクイメージファイルが生成されるので、その名前をコピーしておく。
ディスクユーティリティでスパースバンドルファイルを作る時に、その名前をペーストして拡張子の
「.tmp」
の部分だけを削除すれば良い。
これなら簡単だし間違えない。





今回もトライしてみたところTime Machineで無線LAN越しの
iBookのボリュームにバックアップを作成することには失敗した
しかしその途中面白いことに気がついた
作成中に「クライアント側の名前+MACアドレス.tmp.sparsebundle」
というテンポラリーファイルがターゲットボリュームに生成されているのに気がついた
この名前をコピーして「.tmp」の部分だけを外してディスクイメージファイルを
作ってターゲットボリュームに置けば良いのじゃないかと思い当たった




ディスクユーティリティでスパースバンドルファイルを作る
ファイル名は「クライアント側の」共有ホスト名とMACアドレスを名前につける
よくわからない時には上記のターゲットボリュームに生成されるテンポラリーファイルの
名前をコピーしてその名前から「.tmp」の部分だけを削除してペーストすれば良い
ボリューム名は好みの名前で良いがイメージフォーマットは
必ず「スパースバンドル・ディスクイメージ」を選ぶこと
ボリューム容量も他のファイルがたくさん入っていてもかまわないから
ターゲットディスクの容量の1.2〜1.5程度を気前よくおごってやろう




このディスクイメージファイルをターゲットボリュームにコピーしたら
Time Machineでこの外付けハードディスクをターゲットに設定する
いちいちパスワードを訊かれるが快く入力してあげよう




Time Machineのメニューから「今すぐバックアップを作成」を
クリックすると再起動もボリュームアンマウントも必要なくバックアップ動作に入る
いつもここまでは進めるのだがここからがいよいよドキがムネムネだ




今回は成功してTime Machineは無線LAN越しのiBook DualUSBに
ぶら下がった外付けハードディスクにバックアップを作り始めた
手作りTimeCapsule成功の瞬間だ
ところでバックアップ元は80GB以上あるが80MBほどファイルを転送するのに5分かかった
ということは全部完了するの5000分、=83時間、=3.47日かかることになる
すみません、有給休暇とって良いですか???(;´・`)>


2009 年 10 月 22 日




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XRG
(Freeware)
OS10.2Jaguar対応 OS10.3Panther対応 OS10.4Tiger対応 OS10.5Leopard対応

MacのCPU使用率、温度、メモリ使用率、ディスクアクセス、天気、株価などのステータスをデスクトップに表示するアプリ。

先日 PCWizardについて触れた時に
「Macでは温度監視は TemperatureMonitorを使っている」
と書いたところAYNiMacさんからこれについてリンクをいただき、AYNiMacさんはかつては TemperatureMonitorを愛用していたが今ではXRGを使用しているというエントリを書いておられた。

そのXRGなるものはどういうものかとみると、なかなか面白そうだ。
これも現在値だけを表示するのではなく、一応ヒストリカルグラフになっている。
TemperatureMonitorのようの過去数日にわたって記録を残すわけではないのだが、一般的なユーザの使用法からいえば過去数分ほどの記録がわかれば充分だから実用的かもしれない。

デスクトップに常駐してCPUやディスクアクセスを表示する必要があるのかは意見が別れるだろうが、個人的にはメモリと温度は常に監視しておきたいところなので、これはこれで有用だと思う。
ちなみに私はiStat menusを愛用していたが、再帰このアプリはシェアウエアになってインターフェイスのデザインが変わってしまったのだが、どうもあまり良いデザインとは言えないのでMenu Metersに戻ろうか思案しているところだ。
私は基本的にこういうステータス系はメニューバーに表示してくれると嬉しいと思っているので。

面白いところでは指定の場所の天気と株価を表示することだ。

株価はNYに上場している銘柄のシンボルを入力することで株価のザラ場を表示できる。
天気はICAOコードを入力するとその地域の天気を表示する。
ICAOは日本の各地も対応しているので、地元の天気も表示できるかもしれない。





XRGのデスクトップ表示ウインドウ
なかなかカッコいいデザインだと思う




上からCPUの使用率ヒストリカルグラフ、メモリのグラフ、
バッテリのステータス、各ポートの温度計となっている




下半分は上からネットワークスループット、ディスクアクセス、
気圧、湿度、風力などの天気、NYSE上々の銘柄の株価となっている




設定で縦表示横表示の切り替えやデスクトップの階層、表示位置などが変更できる
また8つもメニューが必要ない人はここでメニューを減らすこともできる




背景やウインドウの色、透明度を変更するのはこちら
好みの色の変えてみるのも良い




それぞれのメニューについても設定項目がある
デフォルトでは全てのステータスを表示するようになっているが
見やすくするために必要最低限に刈り込むこともできる




天気予報の表示地域の設定はここでする
「Station Listening」というリンクをクリックすると
ブラウザでICAOのステーションリストに飛ぶ




この表示されるリストでICAOコードを取得してそれを設定画面のフォームにコピペする
表示例では成田国際空港の天気を表示してみた
海外旅行の前にチェックしてみてはいかが?




横表示、透明度をちょっと下げて成田の天気を表示している様子


2009 年 10 月 23 日




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DRMのかかったDVDをコピーする第2弾〜最もシンプルな組み合わせ

先日DRMのかかったDVDから映像を切り出して民生機でもかかるDVDにきりだす方法を書き留めた。
2009 年 10 月 10 日
DRMのかかったDVDをコピーする

しかし先日の方法は特殊な事情があって、なにか手の込んだDRMがかかっていたようだ。
通常のDRMはMacTheRipperで外すことができるが、前回の場合MacTheRipperを使うと音だけ切り出せて映像がついてこないという現象が起きた。

DRMも進化しているのかもしれないが、それで前回はああした遠回りなことをしてしまったが通常はMacTheRipperで充分なようだ。

また今回もDRMのかかったDVDを権利者の了解のもとDVDにコピーすることになったが、今回はMacTheRipperでDRMを外せたようなので、この場合のシンプルは組み合わせを試してみた。


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LiquidCD
(Freeware)
OS10.5Leopard対応

CD、データCD、DVDビデオ、データDVDなどをバックアップして焼くアプリ。

いろいろ試してみたが、単にCDやDVDをバックアップしたい場合は、このLiquidCDが一番シンプルだ。
DVDビデオをバックアップする場合はMacTheRipperと組み合わせるのが良い。

MacTheRipperでDRMを外すとDVDディスクと同じ構成のフォルダがデスクトップに生成される。

ディスク名のフォルダの中に
VIDEO_TS
AUDIO_TS

というフォルダが生成されるがDVDビデオの場合、必要なファイルは全てVIDEO_TSの中にある。
このフォルダをLiquidCDで指定してディスクに書き出すだけなのだが、AUDIO_TSというフォルダもいっしょに入れとかないと、問題が起きる気がしたのでインクルードした。
実際には要らないかもしれない。
DVDビデオの場合は音声トラックはビデオのファイルに織り込まれているからだ。

DRMが問題なく外せる場合はこのMacTheRipperLiquidCDの組み合わせが単純なリッピングのもっともシンプルな組み合わせだと思う。
ディスクの内容を完全にミラーリングしてくれる。
メニュー画面の機能や背景動画まで再現してくれる。

問題は今回使用したDVDは80分強、ファイル容量で4GB強の大きさだったから、問題なくそのままコピーできたが2層式のトラックのDVDの場合録画時間はこの倍、ファイル容量も8GB以上ある。
これをDVD-Rに起こすとなるとそのままで書き出すことはできない。

何らかの方法で圧縮する必要があると思うが、そういう機能はMPEG Streamclipなどを使って圧縮したエンコードに書き出すステップが必要になると思われる。
あるいはイン点とアウト点を打って特定の部分を切り出すか、分割するかということになるがその場合もMPEG Streamclipということになるかも。
画質の劣化は避けられないかもしれない。





DRMがかかったDVDビデオのバックアップの取り方
まずはMacTheRipperで下ごしらえをする
ディスクの選択をすると光学ドライブに入っているディスクが選択できる筈だ
あとは「G0!」ボタンをクリックするだけ




完了するとこんな表示を出しデスクトップにディスクと同じ内容のファルダを生成する
ボンバーマンは「所有していないディスクをコピーするな、犯罪だ」と言っている




LiquidCDを起動して「ビデオDVD」メニューを選ぶ




ここでVIDEO_TSフォルダからDVDを書き出せる
ボタンをクリックしてVIDEO_TSフォルダの入ったフォルダを選択する
必要かどうかは不明だが「AUDIO_TS」をインクルードしておく




右上のディスクを作成ボタンをクリックするとディスク書き込みタグが出てくる
「ディスクをニンベン」ボタンをクリックすると書き込みが始まる




あとは見ているだけディスクが焼き上がったら自動的にエジェクトされる
もう一度マウントしてビデオが再生されるかチェックする




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FLV Extract(Freeware)
Windows2000~Vista対応

FLVをmpegやAACに変換するWindowsアプリ。

使い方は簡単で解凍したフォルダ内にあるexeの内、私の場合はCLとなっていない方を起動して、出てきたウインドウに必要なチェックを入れてFLVファイルをドロップするだけで変換が始まる。

ビデオはH.264でオーディオはAACで、タイムコードはテキストで取り出せる。

FLVの変換アプリはMacで使えるものもここでいくつか紹介しているが、FLVが普及してきて、またコーデックの混乱が起きているようで変換できるものとできないものが出てきている。
Windows環境も持っているなら、こういうアプリを用意しておいてそんな状況に備えるのも意味があると思われる。





FLV Extractのzipを解凍するとソースコードいっしょに2つ実行ファイルが入っている
私の場合はCLとなっていない方を起動したらうまくいった
この違いはよくわからない




起動したら現れるウインドウに必要なもののチェックを入れる
ビデオだけ、オーディオだけという取り出し方が
できるし3つ入れると3つバラバラに取り出せる
TCはテキストで取り出せるのでマルチストリームの
ビデオ編集ソフトで編集することを前提にしているようだ




3つチェックを入れるとこのように3つのファイルが取り出せる
H.264のビデオ、AACのオーディオ、テキストのTCという出力になる


2009 年 10 月 26 日




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あのGumblarが帰ってきたぞ〜サイト管理者は要注意!

5月頃に一時騒然となったGenoウイルス(Gumblar)の亜種がまた、リバイバルしているようだ。
前回のGumblarの流行についてはここでも取り上げた。
2009 年 5 月 24 日
GENOウイルスに注意!〜webサイトを見るだけで感染、自前ブログなどを持っていると他人にまで被害を拡げてしまう最悪シナリオのウイルス

この再流行についての記事はこちら。
「Gumblar」酷似ウイルスが流行の兆し、国内60サイトで感染確認 -INTERNET Watch

こちらによると、手口はやはりAdobeのAdobe ReaderShockwave Player(FlashPlayer)、あるいはActiveXの脆弱性をついてくるという手口らしい。

亜種だから当然出始めの頃はシマンテックアンチウイルスなどのパターンマッチでは防御できないことが充分考えられる。

ActiveXについてはWindowsで無効にするなどの対策を別途とるか、無効にできないものではやたらネットを巡回したりしないことを勧める。
Adobeについてはキャプチャーのとおりパッチが出ていると言っても相変わらずずさんな仕事ぶりなので、アンインストールしてしまうか、プラグインを無効にしてしまうのが安全だと思う。
私のMacではそうしてしまった。
不便だが、サイトにウイルスを仕込まれるリスクを負うくらいだったらのこの方がマシだ。





Adobe Readerのaboutメニューでバージョンをチェック
今の時点の最新バージョンはv.9.2だ




ヘルプメニューの「アップデートをチェック」から最新バージョンをインストールする




インストールは順調なように見えるが・・・




結局失敗する
プラグインが無効だというがどのプラグインが無効なかは全くわからないし
Adobeのサイトに行っても結局どこでその情報を得られるのかもさっぱり分からない
春の騒ぎの時も思ったが相変わらずずさんな仕事ぶりだ




仕方がないので、Adobe Readerの設定画面に入ってJavaScriptを無効にした
この設定をやっておかないとここの脆弱性を突かれる可能性がある




FlashのプラグインはSafariのヘルプメニューの
「インストール済みプラグイン」から確認できる
コマンド+Fキーで「Flash」と打ち込めばすぐに出てくる




これもAdobeのサイトに行って最新版をダウンロードしてインストールしたが
相変わらずバージョン表示は10.0r32のまま
アップデートに成功したのかどうか確認できない(多分失敗している)




仕方がないのでSafariの設定で「プラグインを有効にする」のチェックを外す




これをすることで例えば当サイトのトップページの下の方に都道府県別アクセス比率を
表示するJSのブログパーツを貼ってるがこれの表示ができなくなる
このように一部のサイトの表示が崩れてなかなか不便なことになる




サイトのよってはこのように本当に広告以外何も表示できないところもある
便利を取ってリスクを取るか悩ましいところだが最近では大部分の人が
自分のブログやTwitterなどのアカウントを持っているので神経質になった方が良い気がする
これについては他人の反応が冷ややかなのであまり強く勧めないが私ならこうする


2009 年 10 月 27 日




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iBookでTimeCapsuleを企画:第4弾〜結局手製iBookTimeCapsuleは使い物になるのか・・・(追記あり)

先日ここにも書いたとおり、もう使わなくなったiBook DualUSBをサーバ化してTimeCapsule、つまり無線Time Machineのサーバストレージにするという試みは見事成功した。
2009 年 10 月 21 日
iBookでTimeCapsuleを企画:第3弾〜今度はやっと成功、失敗の原因は単純なことだった

しかし成功するにはしたが、これが無線自動バックアップシステムとして本当に役に立つのかどうかが、疑問だったのだが、実際にやってみていくつか問題点を克服すれば使えないこともないと思った。
そのいくつかの問題点は以下の通りだ。

まずやはりiBook DualUSBなどの旧世代機の転送速度の遅さが問題だ。
先日私は87GBのバックアップに3.7日かかるというようなことを書いてしまったが、これは大きな計算違いだということがわかった。
実際には実効速度は200kbpsというところで、3GB転送するのにほぼ一昼夜かかる。
すると約90GBのディスク全部を転送するのに30日かかることが判明してしまった。
30日間バックアップなしで、しかもそれが完了したあとも1日のバックアップ分が一晩で完了するのかどうかがわからない。

まずなんとしてもこの90GBのバックアップを完了してしまうのが先決だと考えた。





先日の週末にほぼ一昼夜かけてできたバックアップがたったこれだけ
3GBで丸一日かかるということは90GBのバックアップには30日まるまるかかるということだ




というのも我が家の無線LANは一世代昔のものでAirMacもAirMacExpressも802.11nではない
802.11nに対応してるのはMacBookだけで新しいAirMacExpressを買おうか迷ってしまった
しかしそれでは本末転倒でiBookDualUSBを再生するという最初の目的が達成できない




そこで問題のiBookにぶら下げているハードディスクを
直接バックアップ元のMacBookにFireWireで接続
これでバックアップがうまくいくかトライしてみることにした
うまくいけばFireWireの転送速度で2時間程度で完了する筈だ




と思ったがやはりいつまでたってもバックアップ作成に入らない
Time Machineの設定で敢えてディスクイメージを選択して「すぐに作成」としてみた




しかしこれはうまくいかなかった
FireWireからsparsbundleのディスクイメージにバックアップを
作ることはできないようでこれはLAN経由のみの仕様らしい


とこういうことでFireWireで一気にけりをつけるという試みはうまくいかなかった。
外付けハードディスクのボリュームを選択して、Time Machineの「すぐにバックアップを作成」メニューを走らせるとディスクイメージの外側にバックアップを作り始めるようで、要するにFireWireと無線LANの両方をバックアップに使っていると、バックアップをまるまる2つ作ることになってしまう。
これは大いにディスクスペースの無駄だ。

ここで思いついたことなのだが、FireWireがダメなら有線のイーサケーブルで直接iBook DualUSBとMacBookを繋いだらどうかということだ。
Mac同士ならクロスケーブルも必要ない。
直接通常のLANケーブルで繋げばお互いが認識できる筈だ。

結論からいうとこれはうまくいった。

この方法で無線LANの20倍のスピードでバックアップを取ることができた。
あとはデイリーの更新が毎日バックアップを取るのに適したサイズかという問題だけとなった。





今度はLANケーブルで直接MacBookとiBook DualUSBを繋いでみた
勿論iBook DualUSBに手製TimeCapsuleの外付けハードディスクをFireWireでぶら下げている
先に無線LANでTime Machineバックアップ先のボリュームお設定しておけば
今度は無線の時と同じようにバックアップを作り始めた




その転送速度は毎秒3〜5MB出ていて無線LANの20〜30倍ということになる
これならおよそ90GBのハードディスクのバックアップも1日で取れることになる
FireWireがLANケーブルに変わっただけというツッコミが聞こえるが勿論気にしない
また無線LANと有線の時のMACアドレスは違うので厳密にはなぜこれでバックアップに
成功するのかという疑問が残るのだがちゃんと動いているものに文句を付けることもない




このままバックアップに成功したらディスクの容量がかなり逼迫することが予想されるので
FireWireで作成していた旧Time Machineのバックアップを削除することにした
Time Machineに入って「すべてのバックアップを削除」を実行




なぜFinderで削除してはいけないかというとアクセス権がないから
削除できないということもあるがハードウエアリンクはなかなか扱いが難しく
手動で削除すると泥沼にはまる可能性があるからだ




ところが結局手動の削除を避けても泥沼にはまることになる
一晩経って旧Time Machineのバックアップがきれいに消えたら同じ階層に
入れていた他の写真や音楽などのファイルのバックアップもきれいになくなってしまった
原因はかわからないがTime Machineにはこういうバグがあるのかもしれない




バックアップがこれひとつしかないならここでパニックになるところだが
私は常にバックアップは2つ以上持つ主義だから予備のバックアップから復元することにした
他の外付けハードディスクから消えたファイルを復元する




ここでさらに問題が発生
予備のバックアップの外付けハードディスクが突然死んでしまった
ボリュームがマウントできなくなってしまいディスクユーティリティの修復も失敗する




Bツリーの損傷という昔よく聞いたエラーログを出しているが結局このディスクは直らなかった
ハードディスクの歩留まりというのはこんなものと割り切っているから別に驚きもしない
しかしたったひとつのバックアップディスクにしかデータが残っていないという状況が
いかに危険かはこのケースを見ても解ってもらえると思う
私はこういう事態に備えて常に同じバックアップを同時に2つ以上のディスクに置く主義だ
もうひとつの予備外付けハードディスクから失われたファイルは復元することにした




Time Machineでやらなくてはいけない残りのバックアップは87GB




しかし今度は有線のイーサネット経由でバックアップしているので速度は20倍
10時間ほどでバックアップは完了した




Time Machineの画面にもスムーズに入れる
このまま有線で使っている分には何ら問題はなさそうだ


さてここまでの苦闘で無線偽装TimeCapsuleのボリュームにバックアップを取ることができた。
再び接続をワイヤレスにして、無線LAN越しにバックアップが取れることも確認した。
一応動作を確認したわけだから、これで満足といえば満足なのだが次に知りたいのは
「こんなに苦労して構築した『自作iBook/TimeCapsule』は本当に実用的なのか」
ということだ。

ここで問題なのは毎日のバックアップの大きさだ。
私の場合VMWareの仮想マシンも使っているし個人情報や仕事情報をExcesで暗号化ボリュームとして保存している。
MacJournalも同じように暗号化したファイルにメモなどを書き足していっている。

これらのイメージファイルや暗号化ファイルは一日の仕事で使わないことはほとんどない。
そしてたとえ1行書き足しただけでも、Time Machineはこれらのファイルを全域バックアップを取る。
この3つのファイルを合わせただけで5〜6GBあるので毎日5〜6GBのバックアップを取ることになる。

前述のとおり無線自作TimeCapsuleの転送速度は一晩に2〜3GB程度だ。
これは我が家の無線LANシステムが既に老朽化・陳腐化しているのが原因で、話題の新世代無線LAN「802.11n」に対応しているのはMacBook一台だけだからだ。

AirMacもAirMacExpressもiBook DualUSBも皆対応していない。

なのでこれらのボリュームを小型化することにした。





一日のバックアップは最近では5〜6GBで自作無線LAN越しTimeCapsuleでは
バックアップに三日かかってしまいとうてい実用的とは言えない




Excesで仕事ファイルなどを格納している暗号化ボリュームの小型化をトライ
暗号化する必要がないものを外に出し「Shrink」ボタンでイメージを小型化した
これだけで4GBの領域が1GBまでスリム化できた


このように毎日使うファイルを残して古いファイルは別のメージファイルに移した。
MacJournalも最新の記録のみ残して古いものはバックアップに移した。
これでTime Machineのバックアップ領域は半分ほどに減って、一日の許容量としてはギリギリのところまで抑えることができた。

これで無線越しの自動バックアップがうまくいけばメデタシメデタシ・・・だったのだが、今度はSpotlightがこのTime Machineディスクイメージのメタデータを無線越しに作り始めた。
いくら待っていても終わりそうにない。

システム環境設定のSpotlightに入って「プライバシー」領域にいくら設定してもエラーが出るばかりでこのボリュームを除外することができない。

ここらでだんだん堪忍袋の緒が切れてきた。
堪忍袋というのは昔の人は五臓六腑のなかにそういう袋があって、赤ん坊のへその緒が切れるようにこれの緒が切れると「堪忍」というホルモンが分泌できなくなって、癇癪を起こし始めると考えていたのかもしれない。
苛つくあまり、だんだんうむらうすの「ハル」さんのように弱電波が出てき始めた。





バックアップ領域をスリム化してついに自動バックアップへ・・・
と思って見ていたらSpotlightがこのディスクイメージの検索データベースを作り始めた
所要時間は5時間と出たり10時間と出たり、しかもいっこうに減っている様子がない
さすがにここで堪忍袋の緒がすり切れてきた


ここでついかっとなってAppleストアでAirMac Extreme BaseStationとAirMacExpressを「ぽちっとな」しそうになって我に返った。

AirMac Extreme BaseStationとAirMacExpressの上代は都合26600円也だ。

TimeCapsuleは29800円だ。
古いiBookと外付けハードディスクを有効活用するというのが当初の目的だったのだが、そのための出費がそろそろTimeCapsule本体価格を上回りそうだ。
(この間に壊れた外付けハードディスクの代わりにBuffaloの500GBを13000円で買っていたので、合計すると最初からTimeCapsuleを買っていた方が安上がりということになる)

これでは本末転倒だ。
今のところ有線なら使えるが、それなら何もしなくてもFireWireの有線で数分で毎日のバックアップが可能だ。

無線で利用するとなると、やはり802.11n対応のインフラは不可欠のように思われる。
結局やっぱりiBookは必要ないことになる。
苦労した割には得るものは少なかった。
しかしすでに802.11nで自宅のネットワークを構成している人には、この方法は結構有望と思われる。
そういう人にはお薦めのTipsだ。



<追記>

このTipsは802.11n無線LAN専用だと書いてしまったが、昨晩は初めてバックアップに成功した。
ここまでの道のりは遠かったが、調整するところを調整すれば11n非対応の低速無線LANでもうまくいくようだ。
夜中の2時頃から開始して朝の6時頃には完了していたから、まあまあいい感じだ。
これで自宅に帰って無線LANに接続するだけで自動的に、Time Machineのバックアップが始まる夢のタイムカプセル生活が始まった。
ちょっとうれしい。

誰にでもお勧めするわけにはいかないがチャレンジ精神がある人はやってみてはどうだろう。



2009 年 10 月 29 日




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かわせみ
(Shareware)
OS10.5Leopard対応

Macの名作日本語入力メソード「EGBridge」の後継日本語入力ソフト。

ある意味「ことえり」の代替になるかもしれない優れものの日本語入力ソフトだ。

それも曰くあることなのだが、この作者はかのエルゴソフトでEGBridgeの開発に取り組んだご本人だそうだ。
道理で操作感がEGBridogeっぽい。

Macの日本語入力メソードについてひとくさり。
Macはかつては日本語ローカライズは日本の代理店がやっていた。
それがキャノン販売であったりアップルジャパンだったりしたわけだが、この日本語ローカライズは英語版OSに比べてリリースが数ヶ月遅れたという問題以外にもう一つ弱点があった。

日本語バージョンの日本語入力メソードの「ことえり」が信じられないくらいアフォだったという点だ。

こればかりは使ったことがある人にしかわからないと思うが、「ことえり」で小一時間日本語の文章を打っていると三日ぐらい有給休暇を取らないと割に合わないというくらいストレスを感じた。
とにかく変換は的外れだし、文脈をいっさいくみ取れないし、漢字は知らないし、空気読めない日本語メソードだった。

だから旧MacOSの場合、ATOKかEGBridgeの購入はゼヒモノだった。

これはOSXの10.1あたりまではそうだったが、OS10.2のTigerあたりから、デフォの日本語メソードの「ことえり」が急速にブラッシュアップされて賢くなってきた。
このあたりからEGBridgeの凋落が始まっているような気がするのだが、「ことえり」が賢くなってくるにつれてATOKやEGBridgeなどの市販の日本語入力メソードが話題にならなくなった。

昨年の始めにEGBridgeは突然開発と販売の打ち切りが公表された。
詳細はこちら。

2008 年 1 月 29 日
EGBridge開発担当ご本人の「事業撤退の挨拶」に一抹の淋しさが・・・

私は旧MacOSの時代にはどちらかというとATOKよりはEGBridgeの方が好きだったが、このニュースを聞いた時には「仕方がないかな」と思ってしまった。

私はOSXになってからはずっと「ことえり」を日本語メソードとして使ってきたし、正直今の「ことえり」にはさほど不満はない。
皆ATOKやEGBridgeの方が変換率が高いと言うが、デフォではそうかもしれないが、私の場合いろいろ学習させたり辞書プラグインを入れているおかげで「強化ことえり」の方が市販の日本語入力メソードよりも変換効率が高いというのが私の実感だ。
だから残念ながら「『ことえり』を使っている人は今すぐ『かわせみ』に乗り換えるべき」とは思わない。

しかし実際に使ってみてこのかわせみには可能性を感じてしまった。
変換候補の表示の仕方が、やはり「ことえり」よりはMac的だし、プラグインを入れなくても辞書機能が充実しているのはむしろ初心者向けだと思う。

長文の文書一括変換が「ことえり」よりも弱いのは隔世の感があるが、「ことえり」はある程度開発が進んだソフト、「かわせみ」はEGBridgeをリファインしてこれから開発が始まるソフトと考えれば、やはりこれからに期待は持てる。

それにOS9時代のEGBridgeは住所録機能とかいろいろ便利な機能が満載だった。
またそうした機能を開発していくならお楽しみなソフトであることは間違いない。





かわせみのバイナリを開くとこんな感じ
インストーラとアンインストーラがセットで入っている
シェアウエアのお試し版だが安心してお試しできる筈だ




使用を始めるにあたってとりあえずインストーラの指示に従って進めるだけ




製品版アプリなのでライセンスキーを要求されるがとりあえず30日間はお試し版で使用できる




インプットメソードメニューはこんな感じになる
半角かなとかインラインとか充実しているのが用途によってはありがたいと思う
コマンド+option+スペースキーでどんどん切り替えられるので便利だと思う




変換候補の表示の仕方はこんな感じ
フォントがゴシックなところがデフォと雰囲気が違うし
仮名、無変換の候補が後に緑で表示されるのがやはり実用的だと思う




英文の変換候補がデフォで用意されているところも「ことえり」にはない面白さ
私はことえり補強辞書を入れて外来語の変換をやっている
そういう手間をかけたくない人はかわせみがお薦めだが
キャピタライズされた変換候補がないのがちょと不満だ




インストーラが関連ファイルを突っ込んでくる場所はこんなところ
まずはユーザフォルダの「Shared」領域には学習履歴などがあって複数ユーザで共有できる




ライブラリフォルダのInput Methodsフォルダには
そのものズバリアプリケーション本体が格納される
そのバンドルの中味には各種設定メニューが入っていて
それぞれがアプリケーションになっている構造が分かる
このIMは旧OS時代からいろいろメカフェチ的な楽しみも提供してくれる




メニューから開いた設定画面
例えばここで各種メニューの切り替え用ショートカットを決定できる




こちらは辞書メニューの設定
かわせみは人名や医学用語、地名住所などの辞書が最初から同梱されている
この辞書の充実ぶりはやはりEGBridgeゆずりだ
なおこれらの設定画面はアプリケーションなので
ウインドウを閉じるだけでは終了しない
コマンド+Qで終了する




全角数字で郵便番号を打つと住所や会社名などに変換される
私はことえりで新郵便番号辞書を使って
この機能を実現しているがそれがデフォで入っているのが良い




まだこれからなのが長文の一括変換の能力
残念ながらこの能力はことえりに一歩譲る






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