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2014 年 2 月 24 日




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memoryIO
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

スリープから復帰する度に、あるいはふたを開けるたびにあなたの写真を撮るメニューバーアプリmemoryIOとこれとCloudサービスを使ったMacBook Pro盗難対策

このmemoryIOはログイン項目に入れておくと、起動時、スリープ復帰時、MacBook Proなどのノートでふたを開けるたびに自分の顔を撮影してくれる。

自分の顔というのは意外に撮影しないものだ。
自分撮り大好きなガールズを除けば、カメラが趣味という人も風景や他人のポートレートばかり撮って自分を撮影しようという発想がない。
だからカメラライブラリを覗いてみると自分の写真なんてもう大昔の分しかない…というのが普通だと思う。

このmemoryIOの作者さんはこうして自動的に自分の写真を撮りためてくれるアプリを入れておくと、過去の写真を振り返って自分では気がつかない自分の変遷を見ることができる…という使い方を推奨している。

自分がだんだん老けていくのを見たいだろうかという問題は置いておいて、この使い方は簡単で起動してログイン時に起動する設定にしておくだけだ。
撮った写真をタグ付きでツイッターにアップすることもできるので、「今日の自分」を写真でお知らせもできる。

しかしこの使い方だけでは面白くないので、Dropboxと組み合わせて盗難対策防犯アプリとして応用する方法も後半で紹介する。





memoryIOは起動するとメニューバーにひっそり表示される
Force Photoで手動で撮影ができるのでテストに使用できる




起動する、スリープから復帰する、ふたを開けるなどの度に内蔵カメラで写真を撮る
写真の場所は~/Pictures/memoryIOの中で日付のファイルネームのjpegをためていく




写真を撮るたびに通知センターのバナーでお知らせしてくれる
Tweetボタンをクリックすると…




Twitterに写真をメッセージを添えてアップできる
「きょうのわたし」なんていうナルシスなツイートを毎日実施することもできる
これが作者推奨の使い方だがこれを利用して盗難対策アプリにする使い方を以下で紹介
MacBook Proなどが盗難にあった時にこれを開いた相手の顔写真をネット越しにゲットする

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SymbolicLinker
(Freeware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

MacのGUIでUNIXのシンボリックリンクを作成するサービスパッケージ、コンテクストプラグインのセット。

通常はMacの中で実体のないリンク、いわゆるWindowsでいうところのショートカットを作るのは右クリックの「エイリアスを作る」で十分だ。

だがエイリアスはMac同士でないと認識できない。
今回はmemoryIOの写真を自動的にクラウドサービスにアップして、他の端末からチェックできるようにする方法を試みる。
そのためには、このシンボリックリンクのようなMac以外のプラットフォームでも認識できるリンクが必要になる。

といってもこの盗難対策、設定は簡単だ。
まずこのSymbolicLinkerをインストールする。
ダウンロードしたディスクイメージの中にある
SymbolicLinker.service
をクリックするだけでインストールできると書いてあるが、これがうまくいかない場合は
~/Library/Services/
にSymbolicLinker.serviceをドロップする。
OSがSnowLeopard未満の場合は
SymbolicLinker.plugin
の方を使うらしいが、今回はMountain Lion以上で動作するmemoryIOと組み合わせるので.serviceの方を使う。

で、memoryIOの写真フォルダ、
~/Pictures/memoryIO
を右クリックでシンボリックリンクを作ってこれをDropboxのフォルダの中に入れる。

MicrosoftのSkyDriveも試してみたが、こちらはシンボリックリンクを認識できなかった。
Dropboxなら認識できる。
これでmemoryIOが写真を撮ったらすぐにDropbox経由で写真をゲットできる。 実際にやってみたところ、MacBook Proを開いた相手の顔をiPhoneで捕獲するのに成功した。





SymbolicLinkerのインストールはディスクイメージ内の
SymbolicLinker.serviceをクリックするだけでもできるらしいが
私の場合はうまくいかなかったので~/Library/Services/にドロップする




右クリックのサービスメニューの中に「シンボリックリンクを作成」
あるいは「Make Symbolic link」というメニューが現れる
memoryIOの写真置き場の~/Pictures/memoryIOのシンボリックリンクを作る




これをDropboxのフォルダの中に入れる




MacBook Proの蓋を開けるとiPhone版のDropboxの中にも写真が現れる




こうしてMacBook Proを盗難した奴の顔をばっちり捕獲した
Find iPhoneアプリ+iCloudと組み合わせれば相手の居場所と顔をばっちりゲットできる
DropboxmemoryIOもフォルダのパスを変更する設定がないために
リンクで写真を共有する方法を模索してみた
Macのエイリアスを認識するクラウドサービスが無いためにいろいろ試した結果
Dropboxならシンボリックリンクは認識できることが分かった








2014 年 2 月 23 日




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MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応できず3〜どうやら原因がほぼ判明〜結局外付けHDDも原因/対処法も明らかになったがややこしいので整理しとく<追記あり>

Mavericksになって、その前から時々起きていたシステムの終了に失敗する問題だがようやく原因特定と対応ができたようだ。

結論から言うと原因は一つではなく複数の要因が重なってあるいは複数の要因がそれぞれ原因になtって起きる複合的な現象のようだ。

この結論に至った途中のプロセスを説明しだすと長くなるので結論だけ説明しておく。

まずこの現象が起きた原因を考えられるだけ挙げておく。
1)Mavericksアップデートに伴いFinderシステム環境設定の設定ファイルの破損により設定記述に不正がある
2)~/Library/Preferences、/Library/Preferencesにある環境設定ファイルの中にcom.apple.アプリ名.ランダムな英数文字.plist、com.apple.アプリ名.plist.lockfileという名前のゴミファイルができている
3)Mavericksインストール時にどこかのプロセスリソースのインストールに失敗している
4)終了時に一部のlaunch daemonの終了に失敗している
5)終了時に一部のボリュームのアンマウントに失敗している
6)不良ボリュームをマウントし続けてシステムに何らかのストレスがかかっている

これらの原因はどれが正解ということではなく、どれもそれぞれあり得る話でそれぞれこの方法で症状が改善したという人がある。
私の場合は効果がなかったものも含まれるが、どれがメインの原因になって起きるかは人によって条件が違うので一概にいえない。

そしてこれに対する対処法は以下の通り
1)~/Library/Preferences/com.apple.finder.plist、~/Library/Preferences/com.apple.systempreferences.plistを削除する
2)rm -rf ~/Library/Preferences/*.plist.lockfile、sudo rm -rf /Library/Preferences/*.plist.lockfileなどのコマンドでlockfileを削除する、またランダムな英数文字を含む.plistファイルのゴミを削除する(MACアドレスを名前に含んでいるplistファイルもあるので要注意)
3)Mavericksシステムのクリーンインストールを実施後にさらにMavericksの上書きインストール(現象が無くなるまで数回試す必要があるらしい)
4) sudo defaults write /System/Library/LaunchAgents/com.apple.daemonの名前 ExitTimeOut -int 1コマンドでlaunch daemonの終了タイムアウト値を20秒から1秒に書き換える
5)/home、/netを掴んでいるプロセスが終了時に残っていないか確認する。
特にメタデータ関係のプロセス
6)外付けハードディスクのうちSMARTなどに問題のあるものがないか確認し、長時間マウントしたままにしない

以上を実施したところシステム終了に失敗しなくなった。
人によっては1〜2だけ実施すれば改善したという人もいるようだ。
しかし私の場合は、これらが問題だったようで特に.plistファイルは損の問題とdaemon問題、不良ボリュームをマウントしない、あるいは長時間マウントしないという方法で回避できた。

なおdaemonのタイムアウト値を変更するコマンドをこちらの記事でも紹介した。
MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応(できたかな?)〜はたしてdaemonのタイムアウト値を変更して改善するか!?<加筆あり>

おさらいすると以下のコマンドでdaemonのタイムアウト値を1秒に変更する。

sudo defaults write /System/Library/LaunchAgents/com.apple.coreservices.appleid.authentication ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.securityd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.coreservices.appleevents ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.mDNSResponder ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.diskarbitrationd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.metadata.mds ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.awacsd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.AOSNotification ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.warmd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /Library/LaunchDaemons/com.bombich.ccc ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /Library/LaunchDaemons/com.micromat.TechToolProDaemon ExitTimeOut -int 1

これに加えてさらにshutdown_monitorも追加した。

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.shutdown_monitor ExitTimeOut -int 1





例のこいつである
もう見飽きたがこいつのツラを見るとぞっとする




前回Bluetoothを壊してしまった件について書いたが結局修復が
面倒になってあれからシステムを再インストールした
そしてBluetoothは治ったが相変わらずシステム終了失敗は治っていない




不可視領域を表示する設定にすると/home、/netというボリュームがマウントされていることは前回触れた




そこで今回これをアンマウントしてからシステム終了するという手順も考えてみた
sudo diskutil unmount /なんちゃらで結論から言うとこれでアンマウントするが
システム終了失敗はやっぱり起こった
つまりこの問題はシステム終了失敗とは無関係だということだ




もう一度システム終了失敗の時のverbose画面を良く見てみた
launchdの中にcom.apple.shutdown_monitorというプロセスがあることに気がついた




コンソールで見ると確かにcom.apple.shutdown_monitorというプロセスが大量に残っているのを確認した




そこでこのcom.apple.shutdown_monitorのタイムアウト値も1秒に短くするコマンドを実施
sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.shutdown_monitor ExitTimeOut -int 1
でエンターでさらにシステム終了は高速化し瞬時にシステムは止まる
しかしやはりシステム終了失敗は再発した




ここでBBSに「さくら」さんから「外付けHDDをアクティブにしてる場合、頻繁に起こります。
なので、外付けをゴミ箱(取り出し)でHDDの電源を切ってから終了なり再起動してます。」
という情報
しかし私のところではもとより緊急事以外は外付けハードディスクをマウントしたまま
システム終了禁止
というルールで運用しているのでこれは当てはまらないと思っていた
しかし考えたらかなり前にも外付けハードディスクが壊れていたために
システム終了できないというトラブルを経験していたことを思い出した
そこで最近までMac miniに繋いでいて今はMacBook Proの
バックアップRAIDディスクの一つにしている500GBのことを思い出した




先日Mac miniのハイブリッドドライブ化に伴い取り出した1GBを外付けハードディスクにした
そのためにそれまでTime Machine用にしていたIOデータ500GBが不要になったので
MacBook Proのバックアップのさらにバックアップに使っていたRAIDの一つに組み込んでいた
このディスクは昨年Mac miniが熱で内部ディスクがやられた時に何度も強制終了した影響なのか
少し痛んでいるみたいでスピンドルの回転が上がるまでずいぶん時間がかかる
時々数回スイッチの入り切りを繰り返さないとスピンドルが回らない時がある




それでもマウント後はディスクの診断をすると「問題ない」と出るので使っていても問題ないと判断した
ところがこのディスクを一晩とか長時間マウントしているとこれを
アンマウントしてUSBケーブルを抜いてもシステム終了失敗になることを発見した
これをマウントしなければシステムにいくら負荷をかけてもシステム終了失敗は起こらない
なぜアンマウント後も影響が残るのかは分からないがMavericksのUSBドライブは
いろいろ問題を抱えているようなのでここにあまり負荷をかけない方がいいようだ
これを気をつけるようになってから終了失敗が根絶できたので
どうやらこの複合的な原因で問題が起きていたようだ



<追記>

Mac miniでもシステム終了失敗が起きていたので、Mavericksの普遍的な障害だと確信したわけだが、Mac miniの方はシステムを上書きインストールした時点でこの問題は解決していたようだ。
にもかかわらずシステム終了失敗が再現していたのは、例のIOデータの外付けハードディスクも原因だった。 BBSに情報をもらった「さくら」さんの書き込みがヒントになった。

不良がある外付けハードディスクをマウントしたままシステム終了すると失敗するのは以前にも体験していた。

2008 年 7 月 28 日
再起動に失敗する〜iPodつなぎっぱなしで再起動は御法度


2012 年 11 月 28 日
マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる5〜容疑者は絞り込めた〜あとはどこまで切り分けができるか


しかし、今回はいちいち外付けハードディスクをアンマウントしてからシステム終了するという個人ルールに従って再起動などをやっていたのでこの可能性は排除していたのだが、どうやらこれが間違いだったらしい。
そしてMac miniのシステム終了失敗の原因になっていた外付けハードディスクを外したところMac miniではこの現象は起こらなくなり、代わりにバックアップディスクとして繋いだMacBook Proの方で失敗の原因として残った。

これに気がつくのに時間がかかったために問題解決が進まなかった。

なぜアンマウントしたボリュームがシステムに影響するのかは分からない。
本文の推測通りMavericksのUSBドライブにはバグがあるという定評なので、その影響かもしれない。
これは推測だが、他の可能性を思いつかないのでこれではないかと思う。

以上すっきりした解決ではないが、複合的な原因の時にはこんなものかもしれない。
今回は本当に疲れたし、検証に時間がかかった。

<追記2014.03.16>

以上の方法で現在この問題を解決できていません。
引き続き解決法を調査中です。








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PushDialer
(Freeware/Shareware)
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

Macの連絡先から電話をかける操作でiPhoneから電話をかけられるシステム環境設定ペインとiOSアプリのセット。

iOS版はPushDialer on the App Store on iTunesから。

以前ここで、Dialogueというアプリを紹介したことがあるが、これがなぜかMavericksで動かなくなってしまって悲しい思いをしていた。

このPushDialerは受信はなくて発信だけをMacからできるのが、Dialogueと違う。
また接続はBluetoothではなくWi-Fiを使う。

使い方はシンプルでiPhone側で表示した5桁のPINコードをシステム環境設定ペインの増すに入力するだけでマッチングができる。
あとはMacとiPhoneのWi-Fiアドホック接続で電話をかける動作をリモートできる。
iPhoneの方に「かけてもいいか?」という確認が出るので許可すると電話をかけられる。

iPhoneに完全にノータッチというわけにはいかないが、やっぱりiPhoneの連絡先よりMacのアドレス帳の方が使いやすいと感じでいる私のようなコンサバティブなユーザには歓迎される機能だと思う。





最初に無線LANでMacとiPhoneをペアリングする
iPhone側で表示された5桁のPINコードをMacに入力すると許可するか聞いてくる




Mac側はフリーウエアのシステム環境設定ペインに5桁の升があるのでここに入力する
接続の設定はこれだけでとても簡単




電話の掛け方は連絡先の電話番号を右クリック
Dial Number on iPhoneでiPhoneに番号を引き渡す




iPhone側はロック状態の場合はスライドで電話発信を許可する




ログイン中は「許可するか?」と聞いてくるので許可ボタンで発信
完全ノータッチというわけにはいかないが電話をクラックされるのも
怖いのでセキュリティのために仕方が無いということで納得しよう


2014 年 2 月 22 日




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アップルIDから身に覚えのないパスワードリセットメール〜うちにも来たかフィッシングメール!…と思いきや本物だったみたい〜本物と偽物の見分け方

最近ツイッター界隈でも、他でも割と良く聞く話題がAppleから本物そっくりの
「AppleIDのパスワードリセットの方法」
というフィッシングメールが来るというもの。

このメールが来たらリンクを踏んではいけない、メールは無視して削除せよとかあちこちに書いてある。

詳細はこういうブログが沢山上がっているので参考までに。
【ガチ注意】Appleを装ったフィッシングメールが大流行中です iPhone Mania

ふ〜ん、そういうものかと思っていたらなんとうちにも来ましたよ、こんなメールが。





appleid@id.apple.comという本物っぽい差出人からこういう文面のメールが来た
今回は宛先が「利用者の皆様」ではなく私の登録名だったので
少なくとも差出人は私のAppleIDと名前を把握していることになる
私は通常htmlメールは見ないで削除するのだがあまりに本物っぽかったので思わずブラウザでも表示
あれ?本物?でもパスワードリセットした覚えがないのに誰かが勝手にアクセスしてる?




そこで徹底的に調べてみた
まずメールのヘッダをフル表示してReceived fromを確認
ここがフリーメールのドメインとかになっていたらニセモノ確定なのだが
一応apple.comの本物っぽいドメインから来ている




さらにパスワードリセットできるというリンク先を踏んでverisignの認証情報を確認すると…
なんと間違いなくこのサイトはクパチーノにあるApple.incという会社の所有サイトだとのこと
つまりこれは本物だった




さてこちらがニセモノのフィッシングメールなのだが
上の本物メールと見比べてみてどうだろうか
見た目がほとんど当てにならないことがよくわかる
やはりヘッダのレシピアント情報、リンク先のドメインの確認などが重要で
MacとかPCなら誘導リンクにマウスオーバーしただけでリンク先のURLを
確認できるからクリックする前にドメイン名をよく見る習慣を付けるべきだ
スマホにはそういう機能がないのでスマホではやたらリンクを踏まないという注意が必要だ
(出典iPhone Maniaさん)



AppleIDをリセットした覚えがないのにAppleからIDリセットのご案内が来た理由を調べていたら、どうやらパスワードの変更を長期間やっていないユーザにランダムにパスワード変更の案内メールを実際にAppleも出しているとのこと。

こういうのはメールでやるのは感心しないが、特にメールにパスワード変更フォームがあるページのリンクを置くというやり方をもしAppleもやっているのだとしたら、そちらにも問題があるような気がする。


今回の私のところに来たメールはどうもこれではなく、実際に誰かが私のメールアドレスをAppleIDのリセットフォームに書き込んでリセットボタンを押したのかもしれない。
私は安全を確認したので、リンク先にいってリセットのキャンセルボタンをクリックしたため変更はされていない。
誰が何のためにこういうことをするのかよくわからない。
これをやってもパスワードを抜けるわけでもないので単なるいたずらかもしれないが、ちょっと思ったのはこういうピンポンダッシュ式のいたずらリセットを数回やっておいて、最後に本物のフィッシングメールをこのメールアドレスに送りつけたら
「ちっ、またかよ」
なんていって安直にメールのリンクを踏んで実際に自分のパスワードを入力してしまうかもしれない。

もしそれを狙っているんだとしたらかなり巧妙だ。





これは「Apple ID」を狙うフィッシングサイト増加を確認 個人情報収集が目的か
トレンドマイクロ セキュリティ ブログ
より
昨年アメリカでの統計だがAppleIDを狙うフィッシング詐欺は着実に増加している
そして英語だけでなく日本語のメールも飛んでいるのは上記の通りで
もし私の想像通り数回リセットピンポンダッシュをやって最後にフィッシングメールを
投げるなんてことをやっているんだとしたら手口も巧妙化しているのかもしれない

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MacPurge
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

物理メモり開放アプリ、あのMacPurgeが帰ってきた。

メモリ開放ユーティリティはいくつかあるが、このMacPurgeは結構深いメモリの開放を実行するので、使用中は完全に動作が止まってしまうが確かに数字は出ていた。
しかしMavericksから動かなくなっていたので、使用を中止していた。
そのMacPurgeがMavericksにも対応し機能するようになっていたのでまた使ってみることにした。

正直言うと、MavericksになってからMacのメモリ管理はかなり変わって使用していないメモリ領域は圧縮されて常にある程度のメモリの空き容量は確保する圧縮メモリなる機能が追加されたので、メモリの開放ユーティリティは必要かという問題はある。

それにメモリの管理の仕組みも結構変わってきているみたいなので、昔劇的な効果があったアプリが効果が無くなってきているという面もある。
Swapも以前のようにどんどん書き出されて気がついたら10GBに迫る…なんてこともなくなった。
今はメモリよりもMavericksの重さに耐えるデータリードライトに対応するとか、そっちの考え方の方が明らかに快適度は上がる気はする。

それでもやっぱりメモリは確保して起きたい、メモリに余裕があると細かいところでシステムの動作が速い気がする…というこだわりがある人にはお勧めできる。

試してみた所やはりこのMacPurgeもかつてのような劇的な効果は無くなってきたようだが、それでも今常用しているMain Menuよりは深い開放ができるようだ。
インターフェイスも相変わらずシンプル。





インターフェイスのデザインは今風のフラットに近くなったものの使い方はほとんど変わっていない
OSがMavericksかMavericks以前かをタブで選択してパージボタンを押す
メニューからもそれぞれ選択して実施できる




クリックすると管理者パスワードを要求される




例えばSafariGyazmalEchofon、Windows7/VMWare Fusionなどを走らせて
ページメモリ空き容量165MB、物理空き容量2195MB/8GBの状態




VMWare Fusionを終了させてページメモリ2714MB空き、物理メモリ4609MB空きになったところで…




MainMenuでメモリを開放




ページメモリ空き容量3295MB、物理メモリ4501MBという空き容量に変化




さらにMacPurgeをかけるとページメモリ3653MB空き、物理メモリ4821MB空き
というようにもう一段メモリを開放したい時に数字は小さいが効果はある
圧縮メモリのMavericksにこれが必要かという問題はあるがこの差が気になる人は使ってみるといい


2014 年 2 月 18 日




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MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応できず2〜Bluetoothはシロだった〜つまり最初に戻ってlaunchdを疑うしかない&Bluetooth壊れた

もう表題の通りです。

Bluetoothは濡れ衣だったみたいで、またシステム終了失敗が再発した。
外付けハードディスクもつながっていない状態で…

この問題は完全に振り出しに戻ってしまった。
そして五里霧中だ。
アンド、Bluetoothが壊れてしまった。
例のzip化したプラグインを解凍して元に戻したが、アクセス権が戻らない。
アクセス権といっても通常のアクセス権と所有権は修復できたが、それ以外のカスタムのアクセス権が元に戻らない。
このACLのアクセス権はひょっとしたら最近のMacのSandboxに関与しているのかもしれない。

Time Machineから復元してみるが、だめならシステム再インストールか(´・ω・`)ショボーン





またも一日で問題が再発した
verboseモードの終了画面のまま止まってしまったMacBook Pro
最後の行はやはりIOBluetoothHost…のログ




しかも例のプラグインをアーカイブ化した直後は正常動作していたBluetoothが異常をきたした
handyLockが反応しなくなった




結局Bluetoothの問題ではないと判断
システム終了失敗の問題は結局原因不明のまま最初に戻って
launchdの洗い直しからということになった
例のアーカイブ化したIOBluetoothHostControllerUSBTransportを解凍して元に戻した




ところがアクセス権が違うのか問題が起きた
Bluetoothが使えなくなってしまった
アンテナケーブルが抜けた時のように「入にする」ボタンが
グレーアウトして操作できなくなってしまった




アクセス権も所有権もシステムになっていなかったのでこれはBaChmod
使って戻したがACLと思われるカスタムアクセス権を戻すことができない
結局問題を解決できないままBluetoothを壊してしまった
皆さんは決してマネしないように…ということでこれからBluetooth修復の旅が始まる…
ていうか面倒だからシステム再インストールするかな…Mavericksにアップして
もう何回目のインストールになるか…この再インストール回数はOS9以来だな…

<追記2014.03.16>

以上の方法で現在この問題を解決できていません。
引き続き解決法を調査中です。


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FolderPlayer
(Freeware)
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

名前の通りフォルダの中にある音源をお手軽に再生する音楽プレイヤーアプリ

初回起動時にどこのフォルダを演奏するかを決める。 あとはそのフォルダの中のディレクトリに分けて保存されている音源を順番に、あるいはランダムに、あるいは繰り返して再生できる。

プレイ/ストップ、次の曲、前の曲、FolderPlayerの起動などの基本的な操作をショートカットキーを割り当てられる。
プレイリストも組める。
デスクトップに表示させるためのミニプレイヤー画面もあるなど、お手軽だが機能は豊富だ。

USBでもらった音源をiTunesに登録する前に素早くチェックできる…作者さんはそういう使い方を勧めている。





初回起動の時にどこのフォルダを再生するか聞いてくる
これはあとから設定で変更できる
ルートボリュームにはSpotlightを有効にする必要があるという注釈が出ている




指定したフォルダの下の階層が左ペインに見えている
そこを選択すると背景はカバーアートにデザインになる
右のリストにそれぞれのフォルダの中の曲が表示される




このアプリを呼び出す、再生/停止、次の曲、前の曲、ボリューム大きく/小さく…
などの操作にどんなショートカットキーを割り当てるかは設定項目で決定
一番下のボタンで再生するフォルダを変更できる




上のメニューの音符アイコンボタンをクリックするとプレイリスト操作画面になる




Control+クリックまたは右クリックで新規プレイリスト




ミニプレイヤー画面も用意されている


2014 年 2 月 17 日




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MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応できず〜daemonの問題ではなくもうひとつのBluetooth容疑者に対応<追記あり>やっぱりだめぽ

先日Mavericksになってからシステム終了に失敗する問題に対処すべく、BSDの領域のボリュームアンマウント失敗の原因になっていると思われるdaemonのタイムアウト値を1秒に変更した下りは書いた。
<参照>
MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応(できたかな?)〜はたしてdaemonのタイムアウト値を変更して改善するか!?<加筆あり>

結論から言うと、これは効果がなかった。
検証わずか一日目でまたシステム終了失敗が起こってしまった。

しかし、全く成果がなかったわけではない。
今回もverboseモードで起動していたので、また終了失敗のログが確認できた。
そのログは…前回と全く同じだった。

さらに/home、/netのアンマウント失敗のログはシステム終了成功の時も出ていることが分かった。
つまりこれは問題の原因ではなかったのだ。





またシステム終了失敗が起きた
そのログは前回と同じだった/home、/netアンマウントの失敗…だが何度か
テストするうちにこれは終了成功している時も出ていることが判明した
つまりこの問題の原因ではなかったということだ
すると怪しいのはあともう一つのIOBluetoothControllerUSBTransport
というカーネルエクステンションだけということになる



前回のdaemonの終了タイムアウトを1秒にするtipsは残念ながらこの問題の解決にはつながらなかった。

ただシステムの終了を高速化するという効果は確かにあった。
これのおかげでかなり速くシステムが終了するので、このTipsはそういう目的のためにはお勧めしたい。


それでもう一つverboseモードで出ているログはIOBluetoothHostControllerUSBTransportのデバイスがサスペンデッドというものだった。

それでちょっと調べてみた。
このIOBluetoothHostControllerUSBTransportはBluetoothのUSBドングルにコントロールを渡すホストのエクステンションのようだ。
これの本体は
/System/Library/Extensions/IOBluetoothFamily.kext/Contents/PlugIns/
IOBluetoothHostControllerUSBTransport.kext

にある。

これは何のためにあるかというと、外部のドングルにBluetooth経由でコントロールを渡す場合のエクステンションだとのことだ。
Tech Tech walker- 【iBeacon】部屋に帰ると「おかえり」って言ってくれるiPhoneアプリを作る【iMac→iPhone】

このエクステンションをの機能の優先度を下げる設定はこちらに紹介されていた。
MacでのBluetoothホストコントロールデバイスの優先順位の変更 unknownplace.org

そこでUSBドングルをMacBook Proで使う予定は無いので、このカーネルエクステンションを徹底的に殺すことにした。





リンク先のIOBluetoothHostControllerUSBTransportの優先順位を下げる設定をやってみた
sudo nvram bluetoothHostControllerSwitchBehavior="never"
これで「外付けのホストコントローラにスイッチせず、つねにビルドインコントローラを使う」のだそうだ




こうして切り離しておいてIOBluetoothHostControllerUSBTransport
が起動できないように無効化することにした
IOBluetoothHostControllerUSBTransport
/System/Library/Extensions/IOBluetoothFamily.kext/Contents/PlugIns/
IOBluetoothHostControllerUSBTransport.kext
にある
システムの中のExtensionsの中のIOBluetoothFamily
右クリックで「パッケージの内容を表示」で開くと中にこれがある




これがUNIXのお約束のパス管理されているなら名前を変えてしまえば無効化するはずだ
頭にxをつけて無効化




でもUNIX部分ではないためパス管理ではないかもしれないとも思った
その場合ファイルが存在すればリンクは活きているというMacの原則があるので
右クリック圧縮でこのエクステンションを右クリックした
以前LeopardあたりでARDAgentのアクセス権がおかしいというバグが発生した時にやったTipsだ



こうして「徹底的」にIOBluetoothHostControllerUSBTransportを無効化。
もちろんこんなことをするとUSBにBluetoothアンテナデバイスを差しても反応しなくなるのだが、そういうものを導入する予定が無いので、このまま動作テストをしてみた。

Bluetoothでデスクトップのロックを解除するhandyLockをテストしてみたが問題なく動作する。
これが無くても特に不具合は起きないようだ。

さて、あとはこれで再起動失敗問題が解決するかどうか…
もしダメなら完全な手詰まりになってしまうのだが…

<追記2014.03.16>

以上の方法で現在この問題を解決できていません。
引き続き解決法を調査中です。



2014 年 2 月 17 日




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TotalTerminal
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

Terminalコマンドスクリーンがデスクトップの上端からバイザーのようにおりてくるようになり邪魔にならないTerminal画面カスタマイズ表示アプリ。

以前Visorとして紹介しているが、中身はVisorとは全く別物になった。
VisorはSIMBLプラグインだったが、このTotalTerminalはSIMBLに依存しない独立したアプリになった。

そうすると何が便利かというと、普通にTerminalから起動すれば普通のTerminal画面になって、TotalTerminalから起動すればバイザー風の表示になる。
いちいちSIMBLなどのランタイムを止めなくても使い分けができるので、コレは便利になった。

またVisor風の表示だがTerminalなので、Terminalのタブ機能は使える。

Terminalがアクティブでない時はコマンドラインのウインドウが自動的に消えるので邪魔にならないのがいい。
いつでも起動しておいて使いたい時にすぐTerminalに入るという使い方をしたい時には便利だと思う。





TotalTerminalのディスクイメージを開いたところ
インストーラと一緒にアンインストーラも入っているので安心して試せる




インストールは基本インストーラの指示に従って「続ける」「OK」をひたすらクリックするだけ




デスクトップの上端からスーッと降りてきてデスクトップ上半分を覆ったデフォルトの表示状態
別のアプリをアクティブにするとすぐにこのパネルは消えるのが便利




分割表示も可能なので目grepも自由にできる(?)w




またサイズをデフォルトサイズに変更することも可能
他のアプリと見比べながらコマンドを打ちたい時はこちらの方が便利かもしれない




そして標準のTerminalと同じようにタブも使える
標準Terminalから起動すれば普通のターミナル画面になるし
TotalTerminalから起動すればこの画面に戻れるので
いちいち何かの環境を入れたり切ったりしなくても表示の切り替えができる
他のアプリがアクティブになればこのスクリーンは消えるのでTerminal
GUIをしょっちゅう行き来する人にはとても便利なデザインだと思う


2014 年 2 月 16 日




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MavericksになってからOSの終了/再起動に失敗する問題に対応(できたかな?)〜はたしてdaemonのタイムアウト値を変更して改善するか!?<加筆あり>

ここでも何度か取り上げているが、Mountain Lion時代からまれに起きていて、Mavericksになってからかなりの頻度で発生していたOSの終了/再起動に失敗する問題がまだ尾を引いている。

ここまでのおさらいをするなら、MacBook Pro(Mac miniも)をしばらくの期間起動しっぱなしで使っていると システム終了に失敗する。
デスクトップが消えてグレー画面になりデイジーギアがぐるぐる回りっぱなしになって、そのまま何十分待っても終了にも再起動にも失敗する。
(正確には2時間以上待ったことが無いのでもっと長時間待っていれば終了に成功するのかもしれない。しかしシステム終了に10分以上かかっている時点でもう異常だと思うので失敗と看做す。)

発生条件としては「しばらくの期間起動しっぱなしで使っていた」ということしか今のところ特定できていない。
VMWare Fusionを使っていた時や、Time Machineを使っていた時に発生頻度が高いような気がするが、そうでない時も発生しているので決め手にならない。





これである



前回この問題が発生した時に、Finderシステム環境設定の設定ファイルを削除する、ライブラリ/Preferenceの中のlockfileやランダムな数字の入った名前の.plistファイルなどゴミファイルを削除する、OSをクリーンインストールしたあと、上書きインストールするなどの対策を試してみたがいっこうに改善しない。

最近FusionDriveやハイブリッドドライブを導入して、またOSを再インストールしてからまたひどくなったので頭が痛い問題だった。

そこでいろいろ調べている時にいくつか気がついたことがある。
再起動に失敗する時はディスクにコンタクトしながら、延々何かを待っているような感じで止まっている。
GUIは完全に終了しているので、ショートカットキーは基本的に効かない。
でもコンソールでログを見ていると、どうもいくつかのdaemonを終了するのに失敗しているようでlaunchdのログを大量に吐いているのが分かる。
<参照>
再起動に失敗するMavericksの問題が再発したのに対応…しきれたのかは不明。これが原因じゃないかというものは見つけたが…lauchdのshutdownログが大量に出ている…

それでいろいろ調べているうちに、こういう記事を見つけた。
シャットダウンの遅さによるイライラはこれで解消!Macのシャットダウンが遅い場合に見直したい項目 / Apple情報局

これはlaunchdのいくつかのkillのタイムアウト値をデフォルトの20秒から1秒にすることでシステムの終了を速くするというTipsだが、この手法が今回の問題に有効ではないかと思い始めた。

システムの動きが正常なら、終了時にdaemonをkillしてプロセスが反応しない場合も、20秒でタイムアウトしてあとは強制的にシステムが終了するという手順を踏む。
ところが今回その20秒を過ぎてもなぜか死なないプロセスがあるみたいだ。
それでも強制的に残ったプロセスを見殺しにしてシステムが終了してしまうのが正常な動きなのだが、何かが原因になって見殺しにできないプロセスが残って、それがシステム終了を止めているのではないか…という推論に至った。

その何かが何かは以下の方法で確認できそうだと思って試した。
リンク先でも解説しているverboseモードだ。





問題のシステム終了失敗が起きたらある程度終了プロセスが
進んで無意味なログを吐き始める場合もある




それでも調べているうちに終了時にdaemonの終了失敗に
関するログを大量に吐いているのに気がついたのが前回まで
図のようにlaunced-shutdownsystem.log「still valid」
スクリーニングすると大量のdaemon終了失敗のログが出てくる
問題はこのうちのどれがシステム終了失敗の原因になっているかだ




そこで上記リンク先記事を参考にしてverboseモードを試してみた
verboseモードとは…要するにUNIXやLinuxをいじったことがある人なら
みんな知っていることだがこれらのUNIX系またはUNIXに似たOSはGUI化されたものも
みんな起動時と終了時にプロセスの読み込みと終了で何をしているかをCUI画面で表示する
MacもBSDの一派なのだから本当はそうなのだが、OS Xは伝統的にこのプロセスを隠すデザインに
なっているが、それが昔は水色プログレスバーだったし今はデイジーギアになったわけだ
verboseモードはこのデイジーギアを止めて普通のUNIXのように今何をしているかをCUIで表示するモードだ
起動時にコマンド+Vキーを押しながら起動すると起動時・終了時に表示する




こうしてverboseモードで使用すること数日、待ちかねたシステム終了失敗の瞬間が訪れた(^_^;)
そしてverbose画面が示したのは意外にも/home、/netボリュームのアンマウント失敗のログだった
他にBluetoothのコントローラプロセスのサスペンドのログもあるがいったんこちらは無視する
原因はアンマウントできないボリュームがあるためにシステム終了ができないということだ




その招待はコレで不可視ファイルを表示するモードにするとルートボリュームとは別に
/home、/netというボリュームがマウントされていることが分かる
これはMacの核の部分のBSDのUNIXが使う領域であまりOS Xの
アプリケーションよりも上のレイヤーはいじらない領域だ
GUIで除くと中身は空っぽだが起動中はアンマウントはできない




さらに面白いものも見つけた
いつの間にか「lost+found」というフォルダがルートに
できていてここにシステムのみのアクセス権のファイルが格納されている
コレはシステムがいきなり電源落ちなどで終了された時にファイルシステムが
/homeなどの中身を保存場所に困って仮置きしたファイルの置き場なのだそうだ
起動後fsckコマンドを実施すると生成されるらしい
何かのプロセスがこのボリュームを掴みっぱなしにしてシステム終了に
失敗していろいろ問題を起こしている様子が分かる



どうもこれらの状況証拠から、何かのプロセスがこの/home, /netなどのボリュームを掴みっぱなしになっていて終了に失敗しているらしい。
ボリュームを強制アンマウントするスクリプトの適用も考えたが、どういうトリガーで動作させたらよいかが思いつかないので、スクリプトをどう置いたらいいかが分からない。

それならボリュームを掴んでいるプロセスを殺せばいい。
それが何かは分からないが、syncing disksという文字列がverbose画面に出ている。
メタデータ関連も怪しい。
それを考えるとシステム終了の時に大量に失敗しているdaemonも怪しい。
ここからは状況証拠による推論だが、上記リンク先で解説されている認証、mDNSresponse、diskarbitrationdあたりが怪しい。

そこで例のdaemonのkillタイムアウト値を20秒から1秒にするtipsを発動する。

上記サイトは以下のシステムdaemonのタイムアウト値変更を推奨している。
/System/Library/CoreServices/AppleIDAuthAgent
/usr/sbin/securityd
/System/Library/CoreServices/appleeventsd
/usr/sbin/mDNSResponder
/usr/sbin/diskarbitrationd


さらに私の独自解釈で以下のdaemonもサスペクティブ。

/System/Library/com.apple.metadata.mds
/System/Library/LaunchDaemons/com.apple.awacsd
/System/Library/LaunchDaemons/com.apple.AOSNotification
/System/Library/LaunchDaemons/com.apple.warmd
/Library/LaunchDaemons/com.bombich.ccc
/Library/LaunchDaemons/com.micromat.TechToolProDaemon


特に今回の/home、/netのアンマウントに失敗しているのは何かのプロセスがこのボリュームを掴んだままになっているためと判断しているが、それが何か分からない。
それで可能性があるものはすべて1秒タイムアウトに変更することにした。
具体的には以下のコマンドをTerminalで実行。

sudo defaults write /System/Library/LaunchAgents/com.apple.coreservices.appleid.authentication ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.securityd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.coreservices.appleevents ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.mDNSResponder ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.diskarbitrationd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.metadata.mds ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.awacsd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.AOSNotification ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.warmd ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /Library/LaunchDaemons/com.bombich.ccc ExitTimeOut -int 1

sudo defaults write /Library/LaunchDaemons/com.micromat.TechToolProDaemon ExitTimeOut -int 1





Terminalで上記のdaemonをkillした時のタイムアウト値を1秒に変更するコマンドを実行
システム領域のdaemonが多いのでルートのパスワードを要求される




こうして次々実行
あとはシステムを酷使してみて終了失敗が起きるかどうかの評価テストに入る



ということで、これから評価のためにVMWare Fusionやネットワーク接続、Time Machine連続稼働などをしてシステム終了失敗が起きるかをテストする。
今度こそビンゴなら良いのだが…

<追記2014.03.16>

以上の方法で現在この問題を解決できていません。
引き続き解決法を調査中です。



2014 年 2 月 15 日




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【悲報】MacBook Proのバッテリーがもう40分もたなくなってきている〜そろそろ近代化改修第2弾を発動すべきか…

さて、雪でダイヤが大乱れの出勤電車の車中で空いているもんでMacBook Proの再起動に失敗する問題に取り組んでいた。
これに関しては一筋の光明が見えているので後日検証結果をアップする。

それはともかく、そのテストをしている途中でMacBook Proがいきなり落ちた。

もう何度か経験しているので今回は慌てなかった。
バッテリーがアウトになったということだ。

そこで調べてみるとバッテリーの充電回数487、充電容量は41%の2247mAと出た。

一応世間的にはリチウムの寿命はフルチャージ500回という定説があるようなので、それに従うならあと13回しか寿命が無い。
しかし今回は40分しかもたなかった。充電容量40%なら1時間ぐらいはもちそうなものだが、どうも残り20%を切ったあたりでいきなり落ちたので、実際の容量は40%も無いようだ。





雪のせいで待ち時間ができた通勤電車の中で再起動問題の
解決のためテストをしていたらMacBook Proがいきなり落ちた
電源を繋いでバッテリーをBattery Healthでチェックすると
4年使用で充電回数は487回、通説に従うとあと13回の寿命と判明
41%の充電容量となっていてそうなら1時間ぐらいは
もちそうなものだが実際には40分しかもたなかった




XBatteryでバッテリーログをチェックするとどうも0%まで使い切っていなくて
残容量25%のあたりでいきなりシステムが落ちているようだ
つまり事実上の残容量は20%も有るか無いかというところまで追い込まれているらしい
20%は1000mAというところで確かに40分もつかどうかという数字とつじつまが合う




そこでBattery Time Remainingの警告を出すタイミングを
65%を切ったら40%まで5%毎に出すように変更した
うざいけどもいきなり落ちてディスクにダメージを与えるよりはましだ




ところでBattery Healthが「1時間半はもつはず」という診断結果を出している
もうリチウムインフォバッテリーの容量管理の部分も
かなり当てにならなくなってきているらしい
要するに寿命だということでそうなら近代化改修第2弾
バッテリー交換をそろそろ発動すべき時なのかもしれない


2014 年 2 月 11 日




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KillCfprefsd
(Freeware)
OS10.9Mavericks対応

Mavericks(OS10.9)の設定ファイルを削除してもアプリを起動し直すともとに戻ってしまう仕様を「殺す」メニューバーアプリ

Macのトラブルか畏服法として『設定ファイル(.plist)を削除』という方法はよくあるし結構有効なのだが、Mavericksからplistファイルを削除するとこれをキャッシュから復元されるようになってしまった。

別にバグではなくこの設定を保護する安全策として仕様変更されたのだけど、これが動きが時々おかしくなって設定ファイルを勝手に書き換えたりする。
これが結構めんどうなことに壊れたあるいは設定がぐちゃぐちゃになったplistファイルをいちいち直すより削除して手っ取り早くリセットしようという時に、気がついたらこれが戻ってしまっているという問題がある。

そこでこの復元を実行しているcfprefsdを、plistファイルを削除する時にkillall cfprefsdというコマンドをいちいち打つよりも便利なメニューバーアプリを、Hysさんが作ってくれていた。

『OS X 10.9 はcfprefsd が正しく動作していない?かどうかは今後のマイナーアップデートで判明してくるかと思いますが、今現在は設定ファイルを捨ててアプリケーションを起動しなおしても、キャッシュから古い設定ファイルを復活させる仕組みになっています。

ぷんぷんです。』


とのことで機能的には
『アプリケーションが起動中にplist ファイルがゴミ箱へ追加されると自動判定し、コマンドを実行します。』
なのだそうだ。

いろいろ便利そうなので常駐させてみることにした。





メニューバーアプリとして常駐するので自分でログイン項目に登録する
設定などは無いので自分でやらないといけない




プルダウンで手動実行と終了だけがコントロールできる




実際にアプリのplistファイルをゴミ箱に移動してみてシステムの動きを見てみる
KillCfprefsdがkillall cfprefsdしているのが分かる

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Time Machine Buddy
(Freeware, Widgets for Dashboard)>
OS10.5Leopard対応 OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応

Time Machineがバックアップを取る時に実際に何をやっているのかをチェックできるログビュワーのDashboardウィジェット。

本当に久しぶりにDashboardウィジェットの紹介。

Time Machineは(例外項目を除く)指定ボリューム全域を1時間ごとに差分バックアップしてすべてのタイミングのシステムを完全な姿で復元できる…ということになっていて、実際そのおかげで私も何度か救われているわけだが、じゃ、実際外付けハードディスクがつながっていて「バックアップを取っています」という表示が出ている時に何をやっているのかというと結構謎の動きをしていたりする。

バックアップディスクの空き容量が突然増えたりとかだが、このTime Machine Buddyを起動していればどれくらいの容量のファイルをコピーしたかとか、いくつコピーしたとかポストバックアップでバックアップの間引きをやったとかそういう動きがログで見ることができる。

それを見たからといって、その動きが気に入らないからカスタマイズするとかはできないのでちゃんと動いているなら放っておけば良いのだが、
「何か分からないところでよくわからないことをしているのはいやだ、システムがやっていることはすべて分かっておきたい」
というコンソール大好きなユーザは、コンソールでは見ることができないTime Machineの動きがチェックできるこのウィジェットは常駐させる価値があると思う。





Time Machine BuddyTime Machineが実際何をやっているかをログで表示できるビュワー
現在バックアップ中の表示




上の左右矢印キーをクリックすると1時間ごとに取っているバックアップの時に
それぞれ何をやったかの記録がチェックできる
ここでは171個9.7MBのバックアップを開始してその後も追加でいくつかバックアップして
次に過去のいつのバックアップを削除して間引きしたかの記録も続く
Time Machineの動きを細かく追えるウィジェットだ
バックアップに失敗したら何に失敗したかも分かる


2014 年 2 月 9 日




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Mavericksアップデート以降スリープから復帰できないという問題が時々起こっている〜そのとりあえずの暫定的な回避法

Mavericksに上げてから時々起こっていた問題なのだが、MacBook Pro、Mac miniともにスリープから抜け出せなくなることがある。

毎回ではないがMacBook Pro、Mac miniともにFusionDrive化、ハイブリッドドライブ化してMavericksをインストールし直してからちょくちょく起きるようになった。
おそらくドライブは関係ないのだろうが。

これは調べると割と該当記事が沢山引っかかった。

新型MacBook Proの一部にフリーズの不具合 Mavericksのバグか ガジェット速報

MacBook Air (13inch, Mid 2013) をMavericksに更新後、スリープからの復帰に失敗する Apple サポートコミュニティ

しかし
「今回のバグは新型MacBook Pro 13インチモデルのほか、ごく一部の15インチモデルでも問題が生じていると伝えられています。」
とあるが、まいどまいど強調するけど私のMacBook ProもMac miniも2009年モデルなのでこのドライバーのバグが原因なのかは不明。

症状はスリープから復帰すると黒画面のまま。
よく見ると完全な画面が落ちた状態ではなく、バックライトはしっかり点灯しているが画面が黒になっている。
上記ディスカッションボードのこの症状に近い。
「スリープから復帰した際、画面がブラックアウトし全く操作不能に陥ります。」

完全に操作を受け付けないわけではなくキーを叩くたびに「無効キー」の警告音が鳴るので(私のMacBook Proはそういう設定をしているので)黒画面の向こうで何らかの操作画面は立ち上がっているらしい。
しかしloginwindow.appアプリがおそらくちゃんと立ち上がっていないので、ロックを解除できない感じ。

ディスカッションボードにあったようにMacBook Proの場合はふたを閉じて一度強制的にスリープさせてもう一度開くとロック解除画面が出てくるという方法で、一度は解除できている。
だが、それができないこともある。

何ともならない時は結局強制再起動しか無いので、これはできるだけ避けたいところだ。





結局この問題はloginwindow.app、logindというシステムコアサービスに
入っているアプリが正しく起動しないのが原因で新しいMacBook Proで
発生しているグラボドライバーのバグとはまた違う問題かもしれない
これが起こる条件はスリープ/スクリーンセーバ解除時にパスワードを
要求するセキュリティの設定にチェックが入っているということらしい




そこでスクリーンロックとして代わりに先日ここで紹介したhandyLockを使うことにした
iPhoneが近くにある時だけ自動的にスクリーンロックが
解除されるこのアプリでモバイルのセキュリティは多少ましかも
どのみちシステムのスクリーンロックそのものも
そんなに堅牢なセキュリティではないので代用品としては十分といえる




そしてスリープ解除時のパスワード要求設定は解除した
これでスリープからスムーズに復帰できるか様子を
見ているところだが今のところ良好のようだ




スリープからはパスワード無しで復帰するがMacから離れている時はロックがかかる
これでも目的は果たせると判断した
問題はこれでスリープから復帰できなくなる問題を回避できるかだ



システム環境設定のセキュリティの設定で今まで「スリープ解除/スクリーンセーバ解除にパスワードを要求」にチェックを入れていた。
持ち去られた時、紛失した時盗まれた相手が十分情弱なら多少個人情報を守る役に立つかもしれないという意味でこの設定をしているのだが、これを解除するとスリープから復帰できなくなる問題は解決するというディスカッションボードの情報があったので今検証中だ。

ただスクリーンロックを何もかけないのは、いくら見かけのセキュリティ対策といっても心もとないのでキャプチャーの通り先日ここで紹介したhandyLockを代用品としてかけている。

今のところこれでスリープ解除の不具合は起きていないが、様子を見ているところだ。
Mac miniに関してはこれが起こった時に画面共有で入って遠隔からスリープを解除することで復帰できるようだ。


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自宅VPNサーバーがMavericksアップデート以降つながらない〜正確にはログインしていないとつながらない問題

先日ハイブリッドドライブ化したMac miniを自宅のVPNサーバーとして使っている。

このサービスはどうせバックグラウンドで動いているので家族共用機として使いながら裏でVPNサービス、ファイルサービスをするという構成にしていた。
ところがMavericksにアップして以降VPNにつながらないという現象がたびたび起きていた。

テストの結果、Mac miniのどれかのアカウントにログインしていないとVPNサービスがWANに対してオープンにならないことが分かった。
当然Mountain Lionまではログオフ状態でもVPNサービスは有効だった。

これは困った。
そこでログオフ状態だとWOL(Wake On LAN)が必要なのかと思い試行錯誤してみた。





ある日VPN(L2TP)がつながらないことに気がついた
テストでは間違いなくL2TPは有効になっていて何度やっても
接続に成功するのに出先からは接続できない




何が問題なのかチェックしてみたら
システム環境設定省エネルギー設定がスリープする設定に変わっていた
ここを変更してもMavericksを上書きインストールすると設定が元に戻ってしまうらしい
いくつか元に戻る設定が見受けられた




これが原因かもしれないと思いコンピュータはスリープしない設定に変更した




この設定変更は重大な変更にあたるらしくシステムから
「本当に変更しても良いのか?」という念押しがでてくる
こうしてスリープしない設定にすればVPNの接続に
反応しなくならない…という目論みは外れた
結局ログオフするとVPNに接続できないのは同じだった




こういう時のWOL(Wake On LAN)だよねと最新版のWOLをダウンロードしてきた
久しぶりに使うWOLだがここで私は2重の意味で思い違いをしていたことを思い知った
一つはWOLはMacではすでにBonjourの機能の一つとして統合されているため必要ないこと、
もう一つはWOLは同一セグメントにいないと効果がないこと
つまり同一セグメントに入るためにWOLを使うことを思いついたのに
WOLは同一セグメントでないと相手を起こすことができない…というループ



こうしてVPNは外からつなぐにはログオフ状態では使えないことが判明した。
外から同じネットワークセグメントに入るためにWOLを使うことを思いついたのに、仕様を調べるとWOLは同じセグメントからLANに接続するときのみサーバーを揺り起こすことができる機能だということを知った。

これってループじゃん。

もう一つ初めて知ったのはOS9時代から愛用していたWOLだが、現在ではMacのBonjourの機能とお統合されていて、Wake on Demandという名前でスリープ解除のコマンドを投げられるようになっている。

Wake on Demand および Bonjour Sleep Proxy について

つまりMacには必要ないということだ、少なくともMac同士の場合は。

サーバ側がアカウントにログオンしないとVPNに外部から接続できないというのはMavericksの仕様ということらしい。
もちろんOS X Serverを導入すればログオンは必要なくなる。
OS X Serverは料金たったの2000円也だ。
たった2000円ならばサクッと買ってしまうというてもあるのだが、折角クライアント機でもVPNサーバにできるVPNActivatorを導入しているのに、サーバーを導入してしまったら悲しいではないか…
サーバーを自分で構築するテストをしているのに…

ということで残念ながらしばらくはMac miniはログインした状態で運用することにした。
何か方法があるのかもしれないけど今のところ見つけ切れていない。



2014 年 2 月 8 日




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老兵Mac近代化改修第2弾〜Mac mini/Late2009モデルをハイブリッドドライブに換装して夢の高速起動を実現する…まあまあかな

ここでmid2009のもはやサービスエンド近しの老兵MacBook Proが特にMavericksにアップデート後虹色ボール回りまくりで、虹色ボール鑑賞で人生の大半の時間を浪費したくないと思い立ってMacBook Proを近代化改修、擬似FusionDrive化した話を取り上げた。

老兵MacBook Pro近代化改修計画発動〜まずはSSD導入〜Fusion Drive化計画を実行〜おおむね結果は良好だが痛恨のミスも…(前半)

老兵MacBook Pro近代化改修計画発動〜SSD+HDDをFusion Drive化する手順は意外に簡単だった〜そのメリットとデメリット〜実際の速度アップ実測値(後半)

FusionDrive化したMacBook Pro、その後〜起動時間をちゃんと計ったらやっぱり速かった〜でもシステム終了に失敗する癖がついたので毎回終了して持ち歩くことにした…

するとすぐに常連さんの「Sakipapa」さんから同じくMacBook Proのハイブリッドドライブ化についての情報をいただいた。
例によってBBSはすぐに消えるので、全文引用する。


『Fusion Drive化おめでとうございます。楽しんで読ませていただいております(私のMacBook Proも2010年と、mutaさんの愛機と、そう変わりありませんので)。

1年半に1回ほどのペースでHDDを交換し、古いものは外付けケースに入れ、バックアップコピー用に流用しています。ここ2回はSeagateのハイブリッドドライブ(SSHD)

http://www.seagate.com/jp/ja/internal-hard-drives/laptop-hard-drives/laptop-solid-state-hybrid-drive/

を使っています。現在はST1000LM014という1TB 5400回転のモデル(SSDは8GB)です。どの領域がSSDに格納されるのか、SSHDのファームウェアにお任せですが、2〜3回起動を繰り返せばMavericksで40秒弱で起動するようになります。アプリケーションも起動させたものはSSDに格納されるので、次回の起動はかなりはやくなります。

SSDが8GBで実用になるの?と思ってしまいますが、Seagateによれば、ほとんどの場合これで十分であるという説明。かなり自信を持っているようです。

http://www.seagate.com/jp/ja/tech-insights/adaptive-memory-in-sshd-master-ti/

HDD の交換だけなのでハードルも低く、オーディオケーブルを壊すなどの危険もありません:-P。mutaさんの記事ネタにはならないでしょうが、現時点では強くお勧めしたい製品です。

交換後、最初は起動の早さに驚くものの、すぐに慣れてしまうのは人間の性として恐ろしいですね。』


そうだ!ハイブリッドドライブというテがあったよね!

今頃気がつくか?
  _, ._  
(;゚ Д゚)

ということでMacBook Pro高速化以降、ますます触るたびにイライラするMac miniも近代化改修を進めることにした。
Sakipapaさんのお薦めに従ってこちらはハイブリッドドライブ化することにした。

そこでハイブリッドドライブについて概要を解説しよう


ハイブリッドドライブとはHDDとNAND型メモリを内蔵して組み合わせたストレージで、機能的には先日ここで紹介したFusionDriveのようにSSDとHDDのいいとこ取り、つまりSSDの高速の読み書きとHDDの安価な大容量を組み合わせたドライブということになる。

WindowsVistaで実現した初期の頃のハイブリッドドライブはMacのFusionDriveとほぼ同じようなものでOSレベルでNANDメモリとHDDの配分をコントロールするというものだった。
しかしあれから数年経ち、ハイブリッドドライブも世代が進んできて、その形態も大きく変わってきた。

まずメモリとディスクドライブの案配はもはやOSには頼らずドライブ内臓のファームウェアでコントロールする。
外観だけでなく機能的にも単体のHDDと同じになっており、OSから見れば一つのSATAドライブにしか見えない。
高速化の仕組みはすべて内部で解決するようになった。

高速化の方法もFusionDriveとは少し違うのかもしれない。
今回導入したハイブリッドドライブは東芝製の1TBで1000GBのHDDと8GBのNAND型メモリの組み合わせになる。
容量1008GBにならないところに注目。
Seagateもそうだけどもこの8GBはキャッシュメモリとして機能するらしい。
ディスクキャッシュとはまた別に一部のシステム、アプリファイルなど頻繁に読み出されるものをキャッシュしておく仕組みとのことだ。
だから書き込み速度よりも読み出し速度の向上に期待が持てる。

反面先日のFusionDriveはSSD領域は256GBなのに対して、これはたったの8GBだ。
こんなちょっとのメモリで本当にMac miniの高速化が実現できるのだろうかという疑問もある。
これはその検証の結果を後述。

ハイブリッドドライブのメリットはマルチドライブと比べて安価だということだ。
今回導入した東芝製のドライブはバルク品ということもあって9500円也で入手した。
普通の1TB、2.5inch HDDと全く変わらない値段だ。
SeagateもUSAのサイトを見ると$99ということでほぼ同じような値段で供給されている。

安いということは正義だ(;¬_¬)

それと施工が簡単ということがある。
先日光学ドライブを取り出してその跡地にSSDを設置するという手術を実施したが、そのために専用のシャーシスペーサーも購入しなくてはいけなかったし、その工事でちょっとシクってオーディオケーブルを破損してしまった。

ところがこのハイブリッドドライブなら外観の通り普通のHDDと同じだから、交換作業もHDDの更新と同じ手間だけで済む。
トリムの設定など何かソフトウエア的なことが必要かどうかも気になったが、キャプチャーで説明する通りその必要も無かった。
手間は普通のディスク交換と同じということだ。

頻繁に使うファイルはメモリから読み出されるので省電力になるだろうし、そういうファイルをHDDから読み出さないのでディスクのスピンドルを長時間休ませることにもなるだろう。
結果的にはディスクの寿命を延ばす効果も(若干ながら)期待できる。


と、良いことずくめのように見えるがデメリットとしてどういうことが考えられるか。
やはりメモリからの読み出しとディスクからの読み出しの引き継ぎのところで突然動作が遅くなることが考えられる。
頻繁に使うファイルはメモリから読み出すので、スピンドルを長時間休ませることになる。
するとメモリに無い新しいファイルを読み出す時に、シークに入る前にスピンドルの回転が上がるのを待たなくてはいけない。
この結果、ある時点まではSSD並みに速いが突然虹色ボールがぐるぐる回りだして、今まで以上に待たされるということは考えられる。

デメリットはそんなところか。
NANDメモリの寿命に問題があるのではという指摘も読んだが、メモリが壊れたら普通のハードディスクになるだけの話だから問題ない。
(キャッシュとしてメモリを使っている強みか。FusionDriveだとSSDが故障した場合、一度グルーピングを解除してディスクをフォーマットし直さないと継続して使用できないと思う。)

どのみち故障はあり得るわけだし、どんな形態でも故障がなくなることは無いので内臓ディスク全域のバックアップは絶対必要といえる。
逆に言えば全域のバックアップが常にあれば、どんなリスキーなハードウエアも怖くない。
ハイブリッドドライブを利用する際も、外付けハードディスク+Time Machineを強く推奨する。





今回の購入品は東芝製MQ01ABD100Hという1TBのハイブリッドドライブ
Dynabookに搭載されているディスクのバルク品できれいな紙箱に入っていると11500円
バナナの叩き売りのようにプチプチ入りだと9500円
つまり東芝ロゴ入り紙箱の値段は2000円である
私が紙箱は必要ない派なのはいうまでもない




開封の儀完了の図
といってもプチプチと静電気防止用中袋を破っただけ
見た目はまるっきり普通のSATAのHDDだ




Mac miniに内臓したWD製1TBHDDと並べたところ
この1TBも最近入れたばかりのものだが外付けハードディスクケースに入れて
Mac mini用Time Machineストレージにしようと思っている
これに関しては悲話があり…(´・ω・`)




Mac miniの分解についてはこちらの記事を参照
Mac miniの分解は手数が多いので面倒ではあるが決して
難度が高いわけではないのでチャレンジしてみてほしい
上下シャーシを分解してディスクを取り出しハイブリッドドライブに交換する




Mac mini分解の時には毎回書いているが交換が終わったらいきなりケースをかぶせないで
まずこの状態で外付けハードディスクの起動ボリュームから起動して無線LANアンテナ、
Bluetoothアンテナ、オーディオケーブルなどが正しく繋がっているかチェックする
ケースを固定した後で無線LANが飛ばないことに気がつくとものすごい脱力感なので…




内臓ハードディスクは未フォーマットのディスクとして無事認識した




今回は外付けハードディスク化した元内臓ディスクの復元ボリュームからMavericksをインストール
そのあと以降アシスタントで外付けハードディスクのアカウント情報をコピーした




こちらはディスク交換前に取ったBlackmagic Disk Speed Testのベンチマーク
WDのディスクは書き込み読み出しともに50Mbps程度で
この速度がボトルネックになっていたのは明白だ




ディスク交換後数回取ったベンチマークのうちのベストスコア
書き込みは1.5倍、読み出しは4倍の速度に改善している




さらに何回か再起動、テストを繰り返すうちに書き込みの速度も2倍程度に改善してきた
このようの交換直後よりもある程度キャッシュが溜まってくる時間が経った方が速度は改善する




トリムは必要なのかも気になっていたところ
しかしかけても有効にはならない




システムプロフィールを見てもトリムの項目が無いのでサポートしてないようだ
というよりドライブの内部的にやっているのかもしれない
またメディアのタイプも普通のHDDと同じく「回転」になっている
つまり外から見るとまるで普通のSATAのHDDと同じに見えるということだ



さてベンチマークはキャプチャー参照なのだが、東芝が歌い上げるような「SSD+HDDのさらに倍」というような劇的な速度アップはちょっと話盛り過ぎという印象。
これも2009年モデルのMac miniの性能限界なのかもしれないが、HDDよりは有為に速度向上は見られたがSSDを上回るほどではない。

ほぼ同じようなスペックのMacBook ProのFusionDriveとの比較で書き込みで1/2、読み出しで4/5倍というところでまあ悪くはない数字ではあるが画期的というほどでもない。
でもこの手間のかからなさは確かに画期的だ。

ベンチマークはそうなのだが、実際起動などしばらくテストしてみた感想はあの遅くてどうしようもなかったMac miniがきわめて実用的な速度に戻ったということだ。
特に起動、ログイン、常用しているアプリの起動の速さはやはり予想通りで、虹色ボールやデイジーギアがぐるぐる回るのを見て時間だけが過ぎていくあの空しさからは解放された。
8GBのメモリ領域なのでやはり最初はなかなか速くなったという実感が得られにくい。
しばらく運転していてだんだん速くなっていくのを感じた。

メモリからHDDへの読み出し引き継ぎのところで逆に遅くなるのではないかという懸念はほぼ杞憂だった。
そういうことを意識させないで普通に使える。
もし古い世代のMacでまだHDDで駆動しているものを使っているならこれはぜひお勧めしたいところだ。
FusionDriveはMountain Lion以上が動作条件だが、これならLion以下のシステムでも使えると思う。

筐体が古すぎると別のボトルネックがあってハイブリッドドライブのメリットを活かせないかもしれないが、少なくともIntelのCPUでクロックが2GHz以上の筐体ならメリットはあるのではないかと感じた。


以下余談

このディスク交換中に恐ろしいことに気がついた。
取り出した1TBの内臓ディスクをケースに入れてUSBで繋いだところマウントしない。
「げっ、ディスク壊れたか?」
とおもったが他のケースに入れて繋いだところあっさりマウントした。
本日起動ディスクに使った「緊急システムドライブ」のハードディスクをその問題のケースに差し換えてみたところ、やっぱりマウントしない…なんと外付けハードディスクケースが故障していたことが判明…

ここで背中にいや〜な汗が流れた。
先日このケースに入れていた500GBの日立がマウントしなくなったので
「故障したディスクを未練がましく置いていても仕方が無い」
とあっさりと捨ててしまった。
しかし故障していたのはディスクではなくケースだったらしい…ケースなんて壊れることがあるんだねぇ…ということはあのディスクは故障していなかったんではないか?
健康な500GBのハードディスクをよく確かめもしないで捨ててしまった…悲しい…Mac mini高速化したのに嬉しさも中くらいなりおらが春…である。

以上余談終わり。



2014 年 2 月 7 日




anchor

VPNActivator
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応

OSXに隠されているVPNサーバ機能を稼働可能にしてクライアント機のMacをVPNサーバーに変えるアプリ。

例によってMacのベースになっているBSD/UNIXはVPNサーバーの機能をデフォルトで内蔵している。 しかしOS X Serverを導入しないと、このVPNサーバー機能はGUIでアクティベートすることはできない。 いわゆる隠し機能になっている。

ところがサーバーを導入しなくてもクライアント機の普通のMacも実はVPNサーバーになる。
それがこのVPNActivatorで、その機能と操作法は以前のバージョンの紹介で詳しく触れた。

今回のバージョン4.7ではMacでもPPTPをサポートした。

VPNは今のところ大まかにはPPTPとL2TPのグループとその折衷型と3つの勢力があるがMacのVPNはこのうちPPTPとL2TPをサポートしている。
その違いはPPTPは軽便で互換性が高いがセキュリティ的にはやや弱く、逆にL2TPは現在では通常共有シークレットやRSAキー認証などで2重にセキュリティがかけられているものが多くて安全だがその分通信も重くなり互換性も低い。

以前のVPNActivatorではL2TPのみだったが、このバージョンでPPTPをサポートしたのでより互換性が高くなったのはメリットがある。
Mac同士、あるいはWindows7以上の間のVPN通信なら、しかもDSL、FTTH以上の接続環境ならL2TPを推奨する。
でも繋ぎたいのはMacやWindowsだけではないし、スマホやタブレットやサポートしているかどうかは知らないが場合によってはゲーム機なんかとか様々なプラットフォームを接続したいという需要はあるだろう。
繋ぐ相手も3G以下の低速無線環境かもしれない。
その場合PPTPなら繋がるというケースもあると思う。





新しいVPNActivatorだが見たところアイコンが変わった以外は特に変化はない
インターフェイスのデザインもほぼ一緒
ところがこれでアクティベートすると…




こちらはリモート接続するクライアント側の設定
従来のL2TPの設定は前のバージョンで解説した
今度はPPTPで接続する手順を解説する
システム環境設定ネットワークペインでネットワーク接続を+ボタンで増設する




接続インターフェイスはVPNを選択、VPNタイプは
以前はL2TPを選んだが今回はPPTPを選択する
サービス名は自分が分かりやすい任意の名前でいい




セキュリティは1重のパスワードのみ
この簡易さがL2TPよりも手軽だといえる




サーバアドレスはVPNサーバーを置いている自宅もしくは職場の
グローバルIP、またはドメインを持っている場合はサーバのURLを入力
アカウント名はVPNActivatorで設定したアカウントだ




VPNのメニューバーアイコンにできたPPTPからも接続が可能




こうしてMacのクライアント機もPPTPのVPNサーバーになりMac同士でもPPTP接続が可能になる
実は最近のMacやWindows7以上ではあまりメリットは無いのだがそれ以外の
プラットフォームも接続させたい場合はやはり互換性が高いPPTPはメリットがある
ただし上記のように暗号化のパスワードが簡便なぶんだけセキュリティ的には弱い




そこで旧バージョンの0.4.1以下のVPN Activatorと一緒に
アプリケーションフォルダに入れておくことをお勧めする
PPTPを許可したい時だけ新しいVPN Activatorでアクティベートして
普段は旧バージョンでアクティベートするように使い分ければPPTPを閉じておくことができる
この二つのバージョンは並べて同じディレクトリに置いても
問題ないようにという目的なのか名前が微妙に違う




旧バージョンでアクティベートしたサーバーにPPTPで接続したところ接続できないことを確認
L2TP接続成功は確認したしやはりセキュリティ的に堅固なL2TPを普段は使うことをお勧めする


2014 年 2 月 5 日




anchor

アプリケーションフォルダなどルートボリュームのいくつかのフォルダがTime Machineでバックアップできなくなった

またまたTime Machineのトラブル。

というより正確にはMavericksのトラブルか?

古くなって陳腐化したMacを近代化改修するシリーズ第2弾、Mac miniをハイブリッドドライブ化する手術を先日断行した。
その経過と結果については近日中にまとめてここにアップする予定だが、その過程で内臓ディスクを取り出して、外付けハードディスク化し、従来のでかいハードディスクは外して新規でバックアップを取り直し始めた。
問題はこの時に起きた。





Mac miniをハイブリッドドライブ化、取り出した1TBを
外付けハードディスク化し早速Time Machineでバックアップを取る
ウキウキしてベンチマークを取りはじめたいところだがTime Machine
バックアップでユーザフォルダとその他の領域しか
バックアップできないていないことに気づく




ディスクを交換する前は普通にシステムフォルダやアプリケーションフォルダもバックアップできていた
Time Machineの環境設定を確認しても特にバックアップの除外領域ファフ得ているわけでもない




もっと詳細な設定項目は無いものかと途方に暮れたがMacにはそういう設定項目は存在しない
/Library/Preferences/にあるcom.apple.TimeMachine.plistという設定ファイルを開いてみた
すると上記設定項目には無い「ExcludeByPath」という項目がいくつもできている
意味はまさに「除外項目」でここに/System/Library/Applicationsだけでなく
/bin、/var、/etcなどのUNIX側のシステムファイルもほとんど除外されていた
このままではアプリも消えるしシステムやユーザの設定ファイルも
大部分バックアップされていないので意味をなさない




これらの項目を削除するエディット可能だが面倒なので件の
com.apple.TimeMachine.plistというライブラリ設定ファイルを丸ごと削除した
当然Time Machineの設定は初期化される
削除して再起動するとまっさらの設定のcom.apple.TimeMachine.plistができ上がっている




そうしてバックアップを100GBほど作り始めて数時間
Time Machineのバックアップの中にはアプリケーションフォルダや
ライブラリフォルダ、システムフォルダが見える
不可視化されているがちゃんとUNIX領域もバックアップされているはずだ




ちなみに動作が正常なMacBook Proのplistファイルを見ると
ここは大部分はキャッシュファイルを除外する設定のようだ
時間がある時にこれらの設定を復元しないと今度はキャッシュが
Time Machineの容量を食ってしまいそうだ



これが起きた原因だが、設定ファイルが勝手に書き変わるMavericksの特有の癖というかバグというかその生徒しか思えない。
ロックファイルという拡張子のゴミができたりあちこち設定が勝手に変わってしまうなど何かとMacもセキュリティ強化の煽りで不便になってきた。

この問題の解決策は上記の通りライブラリフォルダ(ユーザの中のライブラリフォルダではない)にあるTime Machineの設定ファイルを削除して初期化するという単純なものだった。

今回はバックアップが正常に取れない理由について結構悩んだので、このバグには何遍も煮え湯を飲まされている。 他にもいくつか問題はあるのだが、後日まとめよう。

ともかくTime Machineの挙動がおかしいと思ったら
/Library/Preferences/com.apple.TimeMachine.plist
を削除してみることだ。
設定だけでなく場合によってはバックアップしたファイルも失うかもしれないがこれが最も簡単で有効な方法だ。







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