Previous Topへ Next

OSXのtips6-18

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。
anchor

El Capitanのインストールメディアを作ってインストールとディスク修復の非常事態に備える〜作るにはやはりDiskMaker Xが有効だがちょっと注意点も…

世間ではEl CapitanのEl Capitanのインスコ祭りで賑わっていて大変結構である。

すでにダウンロードしてインストール中という諸兄も多いと思う。

そのEl Capitanなのだが、ディスクユーティリティが大きく変化して、見た目は起動ボリュームのアクセス権の修復メニューがなくなってしまった。
それはいらない事情はそのうち機会があったら書くとして、機能的には起動ボリュームのカタログデータをチェック・修復する機能だけになってしまった。
しかしこの起動ボリュームのカタログデータがもし破損したら、実際は内部からの修復で治る可能性は極めて低いと思う。
つまりディスクユーティリティもなんだか飾りになってしまった気がしないでもない。

しかしこの飾りのようなカタログデータ修復も外からかければ強力な修復ツールになる。
そのために今のMacはレスキューボリュームがあって、いざ起動不能になってしまった時にはそこから起動してメインのボリュームをディスクユーティリティを使って救出すればいいという仕組みになっている。

でもパーティションテーブルじゃなくて起動ディスクのテーブルそのもが壊れた場合はこの救出ボリュームは役に立つのか甚だ疑問だ。
なんせ同じディスクの上に乗っているからね。

そこで外付けUSBディスクや光学メディアから起動ができれば、それ自体が強力な救出ツールになる。
実際この方法で壊れたMacを何台も治してきた経験がある。

今のMacはそんなに簡単にボリュームが壊れたりはしないけど、絶対にないとは言えないのでやはりインストールメディアは一つは持っておきたい。

Yosemiteで使用しているならYosemiteのインストールメデイアが必要だし、El Capitanで使っているならEl Capitanのインストールメデイアが必要だ。

と言っても今のAppleはOSはダウンロード配布が原則で、DVDインストールディスクも売ってくれないことはないけど、有償でしかもどこにでもあるわけではない。
ならばせっかくインストーラ自体は無料で手に入るのだから、自分で作ってしまおう!
という記事を以前にも書いたことがある。
参照↓
Yosemiteインストールメディアを作ってMac miniもアップデート〜にしたらVPNサーバが自動起動できなくなった〜打つ手なし・゚・(つД`)・゚・

こんなの面倒だな…という向きにはアプリで簡単にやってしまう方法がある。
DiskMaker

そしてこのDiskMakerはちゃんとEl Capitanのタイミングに合わせて対応してきた。

anchor

DiskMaker X
(Freeware)
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

ダウンロード配布のみになったMountain Lion以降のOS XをUSBメモリなどにインストールメディアとして書き出すインストーラ作成アプリ。

この便利なアプリが最新版のEl Capitanにも対応した。
その分Mountain Lionはサポート対象外になった。
App StoreではMountain LionとMavericksの配布は中止されたようだから、実際にはMountain Lionサポート中止はそんなに影響はないかもしれない。

使い方は以前のYosemiteバージョンとほぼ同じだ。

事前の準備としてはEl Capitanなどのインストールメデイアを作りたいOSのインストーラをまずApp Storeからダウンロードしてくること。
そして8GB以上の容量のあるインストールメディアを用意すること。
8GBのUSBメモリがあればMacのライブディスク式インストーラディスクを作成できる。

手元に8GB以上のUSBメモリがない人はUSB外付けハードディスクをインストールメデイアにすることもできる。
その場合256GBのディスクであっても使用できるのは8GBだけなので、まるまる使ってはもったいないので8GB+248GBのディスクにあらかじめパーティションを切っておいてもいい。
パーティションを切った場合の作成手順も合わせて説明する。

なお作成したボリュームが作成に成功したかどうかのテスト基準で、前回システム環境設定起動ディスクを開いて、そのボリュームが表示されるかで判断するという方法を書いたが、El Capitanに関しては成功していても起動ディスクに表示されないことが判明した。

実際にoptionキーを押しながら起動してインストールメディアから起動できるか試してみるしか方法がない。
私のところでは問題なく起動できて、インストールにも成功したので特に支障はないと思うが…





DiskMaker Xを起動すると10,9、10.10、10.11のインストーラの検出数が表示される
あらかじめEl Capitanをダウンロードしてあるので10.11をクリックする
このパネルでは最新版のEl Capitanが追加されMountain Lionが削除された




ダウンロードしたインストーラを認識したらこの表示になる
アプリケーションフォルダ以外にインストーラがある場合は「別のファイル」を選択することになる




USBメモリをインストールメディアにする場合は迷わず右のボタンをクリック
もし大容量外付けハードディスクをインストールメディアにしたい場合
右のボタンを選択するとその大容量ディスクがインストールディスクになってしまってもったいない
その場合は8GB以上のパーティションを切っておいてそこだけインストールメディアにすることができる
その場合は「他の種類のディスク」を選択する




次のウインドウでマウントしているボリュームのリストが
表示されるのでインストールしたいボリュームを選択する




あとはアプリの指示に従ってひたすらOKを押し続けるだけでいい




パスワードを要求されるよという予告が出る
管理者パスワードを入力するフォームが次に出てくる




あとはプログレスバーとのにらめっこだ…ちょっと待たされる
ここでウインドウを閉じるにはコマンド+Qを…とか
注意書きが出るが気にしないで見ているだけでいい




作業が完了したらこのタグが出る
気に入ったら寄付をすればいい
全バージョンと同じくシステム環境設定起動ディスクを開くというボタンもあるが…




システム環境設定起動ディスクを開くとなぜか
このインストールメディアのボリュームが起動ディスクとして認識されていない
Yosemiteまでのバージョンの場合こうなったらメディア作成失敗なのだがEl Capitanはちょっと事情が違う




デスクトップにはちゃんとインストールメディアのボリュームが
マウントされインストーラを含むウインドウも開く




実はこのインストールメディアを使ってVMWareに新規でEl Capitanをインストールしようとしたが
インストールメディアを作成できませんというエラーが出てインストール失敗
これはVMWare Fusionを最新版にアップデートしないとだめなようだ
理由は起動ディスクとして認識しない理由と同じかもしれない




クリックすればちゃんとインストーラも起動するが、もしや失敗?
このままインストールすると途中で起動に失敗というエラーが出て
システムぶっ壊されてインストールに失敗する?
…とこの時点で冷や汗が出る




VMWare Fusion上のEl Capitanパブリックベータ版に
マウントしてみたがやはり起動ディスクとして認識していない
それどころかこうやってマウントするとかなり高い確率でEl Capitanがフリーズしてしまう…
悪い予感MAXである




しかしVMWare Fusionのインストールの問題はEl Capitanパブリックベータ版に
El Capitanインストールアプリそのものをコピーすることでインストールに成功した
コロンブスのたまご…というか前はこれできなかったはずなのにここは少し緩くなったんだろうか…




脇道に逸れたが結局起動ディスクとして認識しなくてもインストールメディアから起動は可能で
Optionキーを押しながら起動してEl Capitanインストールボリュームを選択すると
ちゃんとインストーラも起動して任意のボリュームにEl Capitanのインストールに成功した
当然内蔵ディスクにもインストールできるし、ディスク診断用のメディアとして
ディスクユーティリティTerminalも使える
私の場合余った248GBのボリュームにEl Capitanをインストールしたので
緊急用の起動ディスク作成にも成功した
要は起動ディスクとして認識できなくても気にするなということらしい



2015年10月4日









anchor

MacBook Proから異音が…7年落ちのハードなのでファンエラーだったようです…渋谷にドナドナされていくMacBook Pro…

先週くらいから愛用のMacBook Proがやけに騒がしくなったので、開腹手術して中を掃除。

掃除は例によってエアブロワだけでなく面相筆もフル稼働でホコリの掃除をしたのだが、騒音は改善せず。
改善しないどころかだんだん音がひどくなってくる。
ディスクが逝ったかとも思ったが、耳を寄せてよく聞くと音はやはりファンから出ているようだ。
となるとハードエラーかファンコントローラファームウエアかというところに絞られてくるのだが、何か出ていないかと思ってハードウエアテストを実施したところ、エラーが出た話は次回に譲る。
というのは、HardwareTestで出てきたエラーはファンとは無関係なエラーだったからだ。

それでもう一度開腹して今度は徹底的にバラしてクリーニングを実施。
それでも改善しないので、もうダメもとでエアガン用の高精製潤滑油を軸受けに垂らす…が少し改善しただけでやはりダメみたい。





ファンがおかしいと判断した理由は音の出ている位置がHDDの場所ではなく
ファンのあるあたりだったということが決め手だったがそれ以前から
smcFanControlでモニタしているファンの回転数がおかしかったからだ
CPU負荷を最大にしてもファンの回転がなかなか上がらない




デフォルトではファンの最低回転数が2000rpmに
設定されているにもかかわらず時々1600あたりまで落ちていた
高精製油を差してからは回転数は安定したが音は治まっていない




腹を開けてCPU冷却ファンを取り出しそのダクトの片側にある直径1ミリほどの
超微細ビスを精密ドライバの一番小さいプラスで外してファンの中身を見る




予想ではシャフト周りに糸屑のようなホコリが絡んでいるのではないか
と思っていたが残念ながらホコリとかのせいではなかった
精製油が少し効果があったが取り出して電源を入れてみると
騒音だけでなくすごい振動が起きていることがわかった
要するに軸受けがもうすり減ってヘタってきているということだ
こうなったら対処法は物理的に部品を交換する以外にない



このファンの交換部品は純正品がかなり品薄になっていて代替品はネットでも手に入るが、一度久しぶりにジニアスバーを予約して彼らの意見を聞いてみることにした。
部品在庫があればなんとかなるかもしれないし。

ただ延命に延命を重ねた私のMacBook Proは2009Midモデルなのでもうすぐ7年型落ちのモデルになる。
サービスエンドで部品在庫保管義務もそろそろ消滅する時期なので、厳しいかもしれない…
ということで、このMacBook Proはこれから渋谷のアップルストアにドナドナされていくのであった。

結果は後ほど報告。




2015年11月1日



anchor

【悲報!】すごい音がファンからし始めたMid2009・MacBook ProはEOS(エンドオブサービス)なんだそうです〜早速Webでファン探しを開始…

口絵はイメージです…おそらく今こんな顔しています…

ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜…渋谷まで曳かれて行ってファンの音を聞かせてキ〜タ〜よ〜

結論から言うとこの問題はアップルストアのジニアスバーでは治りませんw

担当してくれたジーニアスの説明は概ねこういう内容だった。

「お持ちいただいたMacBook Proは2009年モデルでこのタイプは我々は『ビンテージ』と呼んでいる。
このタイプのファン部品は現在入荷の予定がなくこのタイプの修理はできない状態。
特にこの2009年モデルは今年の初めにEOS(エンドオブサービス)になった。
ゆえにこのモデルをビンテージと呼んでいるのです」

物は言いようですな。
「お前のMacはもう古い」
と言うと言われた人はちょっと傷つくが、
「あなたのMacはもはや希少価値があるビンテージモデルだ」
と言われればちょっと褒められた気分になって「修理できないのも仕方ないか…」となってしまい…ませんがなwww
MacBook Proはビンテージと褒められようがどうしようが、ガラガラいってますがなw





ジニアスバーでHardwareTestを受けるビンテージモデルのMacBook Pro




テストの結果赤いコーションマークがついたのは光学ドライブと内蔵ドライブで
これは自作Fusion Driveを構築するためにドライブを交換した結果
「認識できない」という警告が出ているものでこの場合正常な表示
黄色マークはメモリを交換しているためApple純正品ではないという警告
要するにHardwareTestでは異常はないということだ
「ファンの異常はどうやって検知しましたか?」とのご質問だが「耳で」と答えた
耳を当てたジニアスが「なるほど今も鳴っていますね」という会話があって上記のやり取りになった




この2009年モデルはアルミ削りだしユニボディの多分二代目か三代目くらいのMacBook Proだった
プリインストールOSはもう五代前のOS10.6 SnowLeopardだった
気が付いたら内蔵ディスクもメモリも入れ替わり光学ドライブはSSDに入れ替わり
バッテリーも新品に交換してメインボードとスピーカ以外はほとんど中身を入れ替えてしまった
そして今CPU冷却ファンも入れ替える必要が出てきた


ということで、結局かかった費用は電車賃だけだったが無駄足だった。
そこで早速帰り道にAmazon.comで代替部品をポチッとなした。

純正部品同型品のSANON製のファンもあったがマーケットプレイス出展品だったので、ちょっと不安。
というよりAppleが同型品の供給は終わっていると言い切っているので、今流通しているのは中古品か流通在庫しかないはずだ。
それよりはサードパーティでもメーカー品の方がまだいいかもしれないと判断した。

数日のうちに交換作業の報告が書けると思う。


ところで2009年モデルが今年の初めにEOSになったということは、2010年モデルを使っている諸君!
来年は君らのモデルが「ビンテージ」呼ばわりされるのは運命付けられているぞ!
今のうちに不具合出ししておけよ…と老婆心ながら思ってしまうのであった。




2015年11月1日



anchor

MacBook Pro冷却ファン故障は結局Amazonでサードパーティ製パーツを購入して交換した〜結構いいお値段したが動作は快調

口絵はイメージです…おそらく今こんな顔しています…

前回MacBook ProのCPU冷却ファンから異常な騒音と振動がし始めた件を書いた。

そのMacBook Proを渋谷のアップルストアに持って行きジニアスの意見を聞いたが、
「ファンのハード故障で間違いない。でも古すぎてもう修理部品が入ってこないのでどうしようもないよ」
と言われて(・ω・`)ショボーンとして帰ってきた話も前回書いた。

このMacBook Proは、Mid2009モデルだからもう購入丸5年経つわけで、私個人のMac史上、iBook DualUSBを抜いてダントツの長命Macとなった。
だからもうそろそろ買い替えを考えてもいい時期なのだが、私個人のMac史上もっとも延命に手間とお金をかけたMacとなったMacBook ProはせっかくSSD導入やバッテリー交換で新品に近いスタミナ・スピードも出ているのでもうちょい使い込みたい。

引退するにしても次はサーバー用途が待っているだろうから、どのみちファンは修理した方が良いと判断した。
そこでサードパーティ製冷却ファン交換部品をこちらのAmazonから購入した。

Macbook 13インチ Unibody A1278で検索した結果出てきたほぼ唯一の流通品だった。(ほかは在庫なし・入荷予定なしばかりだった)

ちなみに価格は送料込みで3700円、ずいぶん高いなと思ったが今は為替は122円/ドルなのだと思い知った。


ところで渋谷のジニアスに「お前のMacBook Proはビンテージだ」と言われた件についてSakiPapaさんから以下の情報を頂いた。
「アップルのサポート文書
「ビンテージ製品とオブソリート製品」
https://support.apple.com/ja-jp/HT201624
によると、

・ビンテージ製品とは、製造中止から 5 年以上 7 年未満の製品
・オブソリート製品とは、製造中止から 7 年以上が経過した製品

ですが、

Apple 直営店や米国とトルコ以外の地域では、ビンテージ製品とオブソリート製品を区別せず、オブソリート製品とみなす。

ので、Apple Store 内で「ビンテージ」は正式な表現ではなさそうです。

ということで、米国内のサービスプロバイダからは、まだ MBP 2009(米国内ではビンテージ扱い)のファンを入手することが、来年あたりまでは可能なようです。」


いつも有用な情報ありがとうございます。
結局サードパーティの中国製のファンを購入して対応しました。
純正品も中国製なので問題ないだろうと判断したので…





無紋無垢の何も書かれていない段ボール箱にゴロンと梱包されたファンが届いた
差出人住所を見ると差出人名は英語社名だが住所は中国の上海になっていた
純正品のSUNONも中国製なので問題ないと判断したがやはり中国のコピー品だった
ただし中国のモジュール技術を侮るなかれ、完成品全体としては粗製品が多いが
部分々々のコピー技術は非常に精緻であると聞いたことがある
CDのパイオニアもDVDの東芝もみんなこの技術にやられてしまった




通販サイトには「多少傷あり」とあったが特に傷もなく
見たところ純正品よりもプレスの工作は良いように見える
中国語の出荷検品票がなければ中国製とは気づかないかもしれない




ユニボディのファンは13インチボディ用と15インチボディ用で
微妙にサイズが違うらしいから注意して購入すること
リプレイスしてみたところはめ合わせもぴったりで平面で構成された
純正品に比べると一応流路の空力に配慮したようなカーブがダクトについていたり
ファンのブレードの数を減らしてモーターへの負荷を軽減したような違いがあった
効果のほどは分からないがなんとなく純正品よりもよくできている感じはする




一番の注意点はファンモーターケーブルの抜き差しで特に抜くときに破損の危険がある
前回光学ドライブを外してSSDを導入したときに
痛恨のスピーカーケーブルプラグ破損事件があったので
今回はマイクロドライバで押さえながら慎重に抜いた
はめる方は上から押し込むだけだから簡単だ




蓋を閉める前に電源を投入してみた
非常に静かに軽快にモーターが回ることを確認した




ファンの回転数の変化をsmcFanControlでモニターしているが
非常に安定していて温度変化の追随も問題ない
何よりも音がしない・振動がないというだけで
これだけ安心するのだという心理要因が一番大きい



それにしてもこういう非純正交換部品って、昔は日本橋や秋葉原みたいな電気店街のパーツ屋を巡って探し回っていたのだが今はネットで検索した方が早く見つかる。
これも感慨深いものがあった。




2015年11月7日









anchor

MacBook ProのHardware Testで「4SNS-1-40000000- TB3T-128.000」というエラーがが出るが、その意味と対処法〜バッテリーセンサーなんだそうです

先日のCPU冷却ファンの騒音騒ぎの際、Hardware Testで状態を確認できないかと思いやってみた。

今の新しいMacはDキーを押し続けてMacを起動することでApple Diagnosticsを使用することができる。
また古い型でもレスキューボリュームがあるMacなら同じくDキーを押し続けることでApple Hardware Testを起動することができる。

私のMacBook Proはそのどちらにも該当しないので、付属のインストールDVDの2枚目の方を光学ドライブに入れてDキーを押しながら起動する。
SSDにリプレイスしてしまっているので光学ドライブは内蔵には無いがUSB接続でも問題ない。

簡易テストで数分、フルテストで数時間後にハードウエアのエラーを表示する。

私のMacBook Proの場合は
4SNS-1-40000000- TB3T-128.000
というエラーを表示した。

これは今回のファンエラーとは直接の関係はなかったようだ。
エラーの詳細な内容と対応法はこちらのページに解説されているがバッテリーのセンサーエラーということらしい。
How To Fix The 4SNS-1-40000000- TB3T-128.000 Macbook Error | The Fake Geek

対処法はNVRAMリセットが推奨されている。
コマンド+Option+P+Rを押し続けながら起動するお馴染みのPRAMクリアというやつだ。
それで治らない場合は、SMCリセットが推奨されている。
MacBook Proの場合は開腹して、バッテリーのケーブルを抜いて電源ケーブルも抜いた状態で電源ボタンを押す。
あるいは同じ状態でShift+Control+Optionキーを押す。

私の場合はこの二つ目の方法でクリアできたようだ。
この原因はバッテリーの交換をやっていると出ることがあるとのことだ。
ただし深刻なものではなく気にならないなら放置でも良いとのことだ。





2013年モデルより古いMacの場合はApple Hardware Testを使用する
Dキーを押しながら起動、あるいはインストールディスク2枚目を入れて
Dキー起動で口絵のアイコンが表示される
次に使用言語を選択して検査画面に入る
そのままTボタンで実行なら簡易テスト、「全テストを実行します」に
チェックを入れると数時間かかる徹底検査になる




こうして出てきたエラーコードが4SNS-1-40000000- TB3T-128.000
これでファンの異常のステータスが分かるのではないかと期待したが
残念ながらこれは今回のトラブルとは無関係だったようだ
内容はバッテリーのセンサー不整合という意味合いのようで
バッテリーの交換をすると結構よく出るらしい
別にクリティカルなエラーではないので無視してもいいが
気になるなら上記のクリア法が紹介されている



2015年11月7日









anchor

iPhoneのバッテリーが半日保たなくなってきたので延命策を講じた(前編)〜原因はバッテリーというよりはiOSの側にあるらしい〜まずはとにかく初期化でしょう

iPhoneが半日保たなくなった。

私自身はそんなにケータイ依存症というほどの禁断症状が出る人ではないので困らないといえば困らないのだが、さすがに1日持ち歩くことができないケータイ端末は持っている意味があるのだろうかという疑問は感じる。

また最近プチフリというか、ログイン時に表示が固まってしまって操作ができなくなる、あるいはスクリーンロックを解除する時に画面が真っ黒になってそのまま数分待っても戻って来ないなどの現象も起こり始めて、結局再起動しないとクリアできないなどの問題が起こり始めていた。

この再起動でまたバッテリーをロスしてしまう。

iPhoneは2年縛りも半年通過してしまったiPhone5なのでもう型も古いのかもしれないが、もう少しなんとかできないかと思い対処法も含めて調べてみた。

まずは敵を知り、己を知れば百戦危うからず。

iPhoneのスペックとバッテリーレベルを調べてみることにした。


anchor

coconutBattery
(Freeware)
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応

元はMacのバッテリーチェッカーだったが、最近のバージョンでiOSデバイスにも対応した心強いアプリ。

使用法は簡単でiPhoneをUSBでつないでリフレッシュをクリックするだけで、iPhoneのステータスを取得して表示してくれる。

心強い…というのもAppleのサポートページにもiPhoneのバッテリーレベルを検測するサービスはあるのだが
「あなたのiPhoneは問題ありません」
と非常に大雑把な結果が表示されるだけで、一体バッテリー容量が何mAで何%だったから何を根拠に問題ないと言っているのかがさっぱりわからないという残念なサービスだからだ。

例によってAppleの「細かいことはユーザは知る必要がないしユーザは知りたがっていない」という独善的なポリシーのサービスのように思った。

問題ないと言われたって実際半日保たないんだから、問題あるだろう、何が問題か考える材料ぐらいくれればいいのに…
ということをAppleに文句いうより自助努力でなんとかしてしまった方がMacユーザらしくて良い。

このアプリならバッテリーレベル、容量、容量減衰率、チャージ回数などのデータが細かく得られるのでバッテリーの健康チェックに有効だ。





coconutBatteryでiPhoneのバッテリーヘルスをチェック
モデル名などの下にチャージ状況とチャージ容量の減衰率などが表示される
チャージ回数は568でリチウムバッテリの一般的な寿命は
フルチャージ500回分程度と言われているからそれを超えている
ところが意外なことに容量減衰率は88.4%でそんなにへたっているわけではない
意外にもバッテリは健康だという結果になった
そりゃAppleにも「問題ない」といわれるわな…




Mactrackerで調べてみた
こういうやつだ
長くなったiPhone初代で製造からもう3年経っているはずだ




ちなみに昨年春にバッテリーを新品に交換したMacBook Proは
現在チャージ95回で容量減衰率は86.8%、普通大体こんなもんだと思う
するとiPhoneの500回越えで88%の容量というのが信じられないほど好成績なのだが
信じるとして、すると問題はバッテリー容量の減衰ではなく
iOSが電気を食うのではないかという結論に至った
実際、半日保たない問題もプチフリ問題もiOSを9に上げたあたり発生しているように思う



意外にもiPhoneのバッテリーヘルスは、Appleのサービスサイトが言うように問題ないのかもしれない。
となるとiPhoneのソフト側に問題があるのかもしれない。
アプリが電気を食っているのかもしれないと思い、こまめにアプリの終了をやってみたが結果はあまり変わらない。

となると消去法で問題はiOSの側にある…という結論になってしまう。

そこでiPhone軽量化作戦を発動した。

まずは…デバイス軽量化の王道…初期化である。





初期化を開始する前にiPhoneをUSBでMacにつなぎiTunesを起動してバックアップを取る
バックアップはiCloudにもあるが復旧のスピードを考えてMacローカルに取り直した
バックアップ先のラジオボタンで「このコンピュータ」を選択する
それに合わせて不要な音楽とかアプリを削除して内蔵ドライブの空き容量を18GB確保した




初期化はiTunesからもできるが
今回はiPhoneからやったのでその手順を紹介
設定を開いて中の一般にはいる




その一番下をスクロールするとリセットというメニューがある




リセットのレベルを幾つか選択できるが完全に初期化したいので
すべてのコンテンツと設定をリセットをタップする




初期化には最初に設定した管理者の
パスコード(4桁のPIN番号)が必要だ




暗証番号を入れると確認画面が出てくるのでiPhoneを消去をタップ




初期化すると中のデータは完全に失われるのでもう一回確認画面が出てくる
ここでiPhoneを消去をタップして初めて初期化が始まる




初期化が完了するとiPhoneをアクティベートするか聞いてくる
ネット環境が必要なので無線LANに接続する設定を入力する
アクティベートが完了したら中身真っ白の電話だけのiPhoneになるので
ここに先ほどのバックアップを流し込む
その操作はiTunesの方からやる
デバイスを選択して「続ける」をクリックすると復元が始まる




初期化されているのでこの通り内蔵ドライブには何も入っていない状態だ




バックアップデータ量によるのだが待つこと1時間〜数時間でこういうメッセージがMacに出る




バックアップから復元が完了すると初期化前の姿に戻る




iTunesで見ると単純に初期化して復元しただけなのに
内蔵ドライブの容量が数GB増えている
つまりそれだけの量のゴミが残っていたということだ
ゴミファイルがあることもバッテリーに影響はあるそうなので
これも効果は多少あると思う
次回は設定の見直しをトライする



2015年11月21日



anchor

iPhoneのバッテリーが半日保たなくなってきたので延命策を講じた(後編)〜設定変更でバッテリーの保ちを改善する〜怪しい奴はいっぱいいる…<追記あり>

先日iPhoneを初期化して復元するという手順を紹介した。

これをやった結果、問題だったプチフリ、ログイン後に画面が真っ黒になったままいつまで待っても表示しないなどの問題は解決した。
しかしバッテリーの保ちを改善するという所期の目的は微妙に改善したようなしないような…という感じなのでやはりここは設定の変更に本格的に踏み込まないといかんことも判明した。
まあアプリやハードの問題というよりiOSの問題だろうと最初から踏んでいたから意外でもなかったが。

そこで見直すべき設定の手順を書き留めておく。





無線LAN、Bluetoothは小まめにオフ
というよりBluetoothは使わないのでオフ、
自宅の無線LAN環境でWi-Fiはできるだけ速やかにオン
外に出たらキャリアの公共無線LANのハンドオーバーで
逆にバッテリーをロスするので基本オフ
これをこまめにやる




いちいちログオンして設定を開いてWi-Fiのオンオフを
やるのは面倒なので待機画面でもスワイプでコントロールセンター
アクセスできるようにしておいてここで無線LANの入り切りをする
機内モードは電波を一気にオフにできるのでバッテリーセーブにも有効なはずだ




その無線を使用しているはメーラやWebブラウザ、
ツイッタークライアントだけではない
位置情報サービスも結構パワーを使っているのでその調整をする
設定からプライバシーに入る




そこで位置情報サービスにはいる
デフォルトではもちろんオンになっているはずだ




中に入ったらこのスライドボタンで一気に
位置情報サービスをオフにすることができる
ただそうするとすべてのアプリの位置情報が
無効になるので色々不便になる




そこで下にスクロールして行ってそれぞれの
アプリの位置情報を有効か無効か設定する
こうしてみていくとなんでこんなアプリに位置情報が
必要なのか?と疑問に思うようなものもオンになっている




「許可しない」、「常に許可」、アプリによってはバックグラウンドで
位置情報を使用するため「このAppに使用中のみ許可」の三段階が選べるものがある
このバックグラウンドがあるアプリが「常に許可」になっていたりするのも結構くせ者
こういうものが数があると結構バッテリーのロスになる




あと結構バッテリーを食うのがメール
特にIMAPメールがプッシュ設定になっていたりするとてきめんにバッテリーが減る
設定から「メール/連絡先/カレンダー」に入り
ここで一網打尽にプッシュ設定をオフにすることもできる




プッシュをオフにしたらメールアカウントごとにフェッチ、手動を選択できる
プッシュとはメールサーバーにメールが来たら
ほぼリアルタイムに同期してiPhoneにもメールが飛んでくる設定
フェッチは15分間隔など設定のサイクルでiPhoneが
メールサーバーにメールを自動で取りに行く設定
手動はメールでメール受信の操作をした時だけ受信する設定
手動がもちろん一番バッテリーをロスしないがそれでは不便だ
というならフェッチで受信間隔を調整すればいい
プッシュは常時同期なので一番バッテリーを食う




使用頻度が低い、あるいは重要メールが飛んでこない個人メールは手動にして
ビジネス用のメールはフェッチにしてその間隔も応答しないと
まずい時間に合わせて長めに設定するのが良いと思う
フェッチは15分〜1時間の幅が選択できる




Macを使っているとわかるがSpotlight検索も
イベントごとにメタデータを更新するので結構パワーを使う
Spotlight検索の範囲を絞れば絞るほどここでロスする電源は少なくなる
この見直しは設定から一般Spotlight検索に入る




私は基本iPhoneでは検索は使わないのですべてをオフにしているが
これも自分の使用頻度で見直せばいい
もちろん検索対象は少なければ少ないほどパワーセーブできるはずだ




アプリのモバイルデータ通信も見直しの対象だ
見直しは設定のなかのそれぞれのアプリアイコンに入る




もちろんネット環境が必要なメーラやブラウザなどは
モバイルデータ通信が無効になっていると外で使えないわけだが
なかにはなんでこんなアプリにモバイルデータ通信が
必要なんだ?と疑問に思うアプリもオンになっている
シェアウエアの広告表示のために貴重なバッテリーをロスすることはない
動作に関係ないアプリはどんどんオフにする




使わなくなったクラウドアプリ、あるいは使っているけど
写真の共有には使用していないとかそういうクラウドクライアントアプリも
ここの設定で不要なアクセスをどんどんオフにすることで通信だけでなく
iOS内のデータの読み込みも減らせて電力をロスしなくなる




実は機内モードにしてもバッテリーがロスすることも検証済みなので
バッテリーを食っているのは不要な無線通信だけではない
iOS自体も何か電力を食う要素があるようだ
そこで視差効果を無効にする設定も試す
場所は設定の中の一般の中のアクセシビリティ




ここに視差効果を減らすという設定があるのでここに入る




ここで視差効果を減らすをオンにする
「減らす」なので完全にオフにはできないようだがこれで余計なエフェクトも減らせる
この効果自体はなかなか人の感覚に沿った面白い効果だと思ったが
いくら視覚効果が面白くてもバッテリーが半日で切れたら
ケータイとしても役に立たないので泣いて馬謖を斬ることにした




とあるところで最近のiCloudの仕様変更もバッテリーロスや
Macの虹色ビーチボールの原因になっているという情報を聞いた
今回は試せることはすべて試すことにしているので
iTunes StoreやApp StoreのiCloud同期もオフにする
場所は設定iTunes & App Storeに入る




他のデバイスで購入した音楽やムービーを自動ダウンロードしたり
アプリも自動インストールしたりの機能はいらないので全部オフにした
出先で音楽を購入したりムービーダウンロードしたりもまずないのでモバイルデータ通信もオフにする




一般Appのバックグラウンド更新に入る




それぞれのアプリがハンドルしているログやファイルを他のデバイスと同期して更新する機能は
必要なアプリもあるのでどれをオフにしたらいいかはその人の使用頻度によるのだが
意外に不要なアプリもオンになっていたりするのでこれもどんどんオフにする




キーボードはデフォルトでは日本語かな(フリック)、
日本語ローマ字、絵文字記号、英語が設定されているが
これもアプリごとにスタンバイでいちいち読み込んでいるので
少ないほうが準備電力が少なくて済むはずだ
フリックが使えるならローマ字はいらないし、
絵文字も使わないなら編集で削除しよう
場所は設定キーボードの中だ




編集をタップするとそれぞれのIMに赤丸のマイナスマークが付くのでタップすると消える




これは私の場合最初からオフになっていたが人によっては
診断データと使用状況データの自動送信がオンになっているかもしれない
設定プライバシーの中の診断/使用状況に入る




設定プライバシーの中の広告に入って追跡型広告を制限をオフにする
これも効果はわからないがプッシュ型広告のデータを
与えるために私物のバッテリーを使わせることはない




余談だが設定バッテリーに入って
バッテリー残量は常に表示するようにして残り少なくなったら停電力モードに
切り替えることでバッテリー切れの時間を少しでも遅らせることができるそうだ
こういうメニューこそコントロールセンターにあって欲しい気はするが…




その低電力モードを下にスクロールすると
最近のバッテリーの使用率が上位順で表示される
中には意外なアプリが表示されているはずなのでそういうものを重点的に
バックグラウンド更新やモバイルデータ通信をオフることでバッテリーの節約ができる
しかしアプリがというよりiOS自体が電気を食うようになった気がするので
iOSのデータ関連の設定見直しは必要だと思う
この状態で現在評価中だ
感覚では効果があったように思う



<後日追記>
この環境で先日夕方にはバッテリー残量ゼロになって落ちた日と同じ環境で1日運用してみた結果がキャプチャーの通り。 やはりバッテリー容量などのハードの問題ではなく、iOSやアプリなどソフト側に問題があったようだ。





ハンドオーバーなどでバッテリーをロスしそうな環境で終日使ってみたが
先日夕方までバッテリーが持たなかったのにこの時間でまだ残容量がこれだけある
やはり原因はソフト側?



2015年11月22日









anchor

SPAMメールのフィルタリングサーバをお役御免になったG4Mac miniに分けることにした〜こうしてサーバは増殖していくんだなということをあらためて思い知った

サーバは常に増殖していく…そんなIBMのコマーシャルが昔ありましたなぁ…

ブレードサーバのコマーシャルだったか…サーバを増やさないためにブレードサーバをを導入せよ!…という内容だったような…

以前、Mac向けのメジャーなメールクライアントほぼどれでも使えるスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを使って、iPhoneやiPadに来るメールもブロックする方法を紹介した。 その詳細はこちら。
効果絶大!〜Mac向けのスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを使ってiPhone、iPadにもスパムが来ないようにブロックする方法

これが確かに効果絶大で、毎日iPhoneでスパムメールを削除してバッテリーを浪費していた馬鹿らしい手間がすっかりなくなった。
そのことだけでもこれは導入した価値があったが、Mac mini/Intelで自分のアカウントにログインしっぱなしでGyazmailSpamSieveを起動させておくという運用が厳しくなってきた。

このインテルMac miniはVPNサーバをやらせながらAppleTVのメディアサーバーもやらせておまけに家族の共用パソコンの役も兼用させている上に、メールフィルタリングサービスまで受け持たせるのはさすがに負荷が大きすぎた。

そこでシステムの再インストールができなくなってしまい、一度は引退したG4のMac miniを引っ張り出してきてこれにメールフィルタリングをやらせることにした。

OSは10.4.11のタイガーたんだ。
久しぶりのTigerだが、ラッキーなことにGyazmailSpamSieveもTigerに対応していた。

SpamSieveは作者サイトからTiger対応バージョンの SpamSieve-2.9.6-tigerがまだダウンロードできる。
Gyazmailは現行バージョンの1.5.17がTigerもサポートしていた。
どちらもユニバーサルバイナリという親切構造だ。

G4Mac miniを整備するためにClamXav2.2.1をセットアップ、この当時のバージョンのClamXav SentryとG4Macの組み合わせはSentryが落ちる、グレーアウトしてclamdソケットを掴み損ね正常に動かないなどの問題を起こしていたため、久しぶりにClamXav Helperのインストーラを引っ張り出してきてインストールした。





こうしてデバイスは増えていくのか
長らく休眠させていたMac mini/G4を起動してメールフィルタリングサーバー専用機にすることにした
別の用途で固定IPはもともと振っていたので遠隔からでもメンテナンスはできる




GyazmailSpamSieveのG4対応バージョンをインストール
Gyazmailに関しては現行バージョンがPowerPCのTigerもサポートしている




ここでちょっと問題というかやり方を忘れていたのだがSpamSieve
毎回この画面を表示してヘルプビュワーを毎回起動するという問題
これはルールのデータを今までのサーバーから移すだけでは駄目で
このMacでSPAMの登録を一回でもしないと自動学習を開始しないと書いてある
手動でSPAMを覚えさせたところ次回からこれは表示しなくなった




さらにTigerたん(OS10.4)とClamXav2.2.1の組み合わせ当時の固有の問題として
ClamXav Sentryが落ちるという問題と
ログイン時グレーアウトしてスキャンを開始ないという問題が起きた
ログイン時グレーアウトする問題は毎回
アクティビティーモニターでSentryを終了させてやらないといけない




Sentryが落ちる方の問題はこの当時愛用していた
ClamXavHelperをインストールすることで解決した
これを使うコツはClamXav Sentryをログイン項目から外して
自動起動しないようにすることだったということを久しぶりに思い出した
このバイナリは現在も配布されていることに感激した
これでウイルスメール対策も問題無し




自動学習をさせた結果メールのルールもどんどん覚え始めた


ところで久しぶりに触るG4Macだが、こんなに遅かったのだろうか?
というぐらい反応がいちいちワンテンポ遅れる。
フリーズしているのかと思うぐらいだ。

昔はこんなに遅いMacで満足していたのかな?
遅いパソコンを使うのは人生の貴重な時間を浪費している…という実感をひしひしと感じている。
暫定的にしばらくこれでやるが、そのうち中古のMac mini/Intelでも買ってきて交代させようかな…




2016年1月31日









anchor

リビングの無線LANオーディオ用だったAirMac ExpressがLEDが暗くなってネットワークから見えなくなった〜どうやらお亡くなりになったらしい

ある日、ふとWho Is On My WiFiで自宅のネットワークを見てみたら、リビングに設置している無線LANルータのAirMac Expressが見えなくなっていた。

また固まったのかもしれないと思い、ルーティンのように再起動したがLEDが光っていない。
これまでオレンジランプが点灯して設定が飛んだとかのトラブルは何回かあったので、またそれかと思ってリセットしてみた。

リセットの手順はここに詳しく解説されている。
AirMac ベースステーションのリセットに関してよくお問い合わせいただく質問 (FAQ) - Apple サポート

手順としてソフトリセットをかけてそれでも改善しないならハードリセットをかけて(Expressはできないが)それでもダメならデフォルトリセットという順番になる。

結論からいうとデフォルトリセットをかけても全く症状が改善しなかった。

よく見るとLEDは光っていないのではなく緑で早く点滅しているのでリセット状態のはずだが、LED自体が非常に暗く昼間の光の中では点灯しているように見えなかったという状態だった。
リセットを繰り返してUSBやETHERNETケーブルでMacとも繋いでみたが全くデバイスとして認識しなかった。

要するにハードウエア障害ということらしい。
最近本業の方でも頻繁に体験しているが、ルータとかハブとかのネットワーク機器は予兆もなくある日突然死ぬからなぁ。

そして対策はハードウエアの交換以外にない。





ある日Who Is On My WiFiを見ていたら10.0.1.3あたりに
いつも並んでいるもう一つのルータが見えなくなっていた




iPhoneのエアマックユーティリティでチェックしてみた
自宅のネットワークはAirMac ExtremeをルータにAirMac Expressを
受け側ルータとしてネットワークを構成していた
そのうちリビングのAirMac Expressが見えなくなった




デバイスが見つかりませんの表示
電源が落ちているかフリーズしているか最悪設定が飛んでいるか…
そんな楽観的な予想をしていた時期が僕にもありますた




手順に従ってソフトリセット、デフォルトリセットをかける…
この時点で悪い予感がしていたのだがLEDランプが消えていたのはこれまでなかった症状だった
今までは緑点灯のまま固まっているかオレンジ点灯で設定が飛んでいるかのケースだった
その場合はこのリセットで大抵は治る…再設定の必要はあるが…
しかし今回はちょっと違う様子だ…




そして悪い予感は的中しリセットしようがLEDは点灯せず、
MacにUSBやETHERNETケーブルで直繋ぎしてもデバイスとして認識せず…
決定的だったのがLEDは消えていたのではなくよく見ると非常に暗いが緑で素早い点滅状態だった
つまりリセットはかかっているが電源部などのハード障害で通信ができなくなっているということだ
残念ながらハードウエア障害っぽい…
いろんなユーティリティで見てみたが何で見ても一緒だった…要するに動いてない


ということで新しいAirMac Express 11200円お買い上げ…しかないかなと思ったがこのリビングのルータはかつてはテレビのインターネットやWiiなどを接続していたが今ではネットワークとしての役目はすっかり終わっていた。

テレビはもうAppleTVで接続するからネット接続は必要ないし、WiiもWi-Fi接続に変えていたし…となるとCMOSパワーアンプとエンクロージャスピーカーというオーディオセットに音源を無線で送って鳴らすという使い道しかなかった。
最近音楽もAppleTVで聴くことが多いから、このオーディオもほとんど電源を入れないし…
なんだ要らないじゃないか。
ということで修理も買い替えも見送り…
いろんな機器がWi-Fiに対応してきたから、このようにルータをいくつもあちこちに置く意味も薄れてきている。

あとケアしなくちゃいけないのはWPA2に対応できないG4世代のMacたちぐらいだから、現実にはほぼ要らないのか…
もろもろ時代は変わりつつある。
AirMacのコンディションをiPhoneでチェックする時代が来るなんて、設置した時には思いもしなかったし…




2016年2月14日









anchor

今では自宅WebサーバーになっているiBook G4を久しぶりに分解掃除してみる〜G4はカンタン…とはいえやはりiBookは分解がめんどくさい…次回のためにはまりポイントメモ

自鯖のうちWebサーバーを担当しているiBook G4が設置してもう2年以上経つ。

なのでファンレスだったiBook G3と違って冷却ファン内蔵のため、内部のホコリが気になっていた。
このiBookが鯖に変身した経緯はこのシリーズ参照。
7年ぶりに手許に帰ってきたiBook G4を使ってファイルサーバを立てた〜これもシステム終了失敗問題対策のひとつです

それで久しぶりに分解掃除することにした。
iBookの分解方はもうすっかり忘れていたが、以前にもここで紹介したMacの分解違法解説サイト「Mac Repair/ iFixit」を参考に概ね問題なく分解できた。

キャプチャはiFixitに書かれていないはまりポイントで私がすっかり忘れていたことをメモとして書き留めておく。





大まかに言うと基本底板をはずしてシールドを外すだけだ
それでファンにコンタクトできるのだがこの底板を外すのが
MacBook Proなんかと比べてかなりめんどくさい
といってもiBook G3よりははるかに簡易化されてはいるのだが…
先ずは底板に付いている足を外して中の固定ネジを外すのだが足の形状は左右で違う
底板左側は内側にプラスティックの足のフックがないタイプ




底板右側の足二つは足を固定するプラスティックのフックがあるタイプ
ドライバーで抉るよりも爪でほじくり出すようにした方が破損が少ない…
(ということをすっかり忘れていて足を固定するプラのフックを少し変形させてしまった)




足の金具の中の3本のビスの他に底板とツライチの3本の六角レンチネジを外す
この底板真ん中のレンチネジは意外に忘れやすいが
外し忘れたまま底板を剥がすと当然破損の原因になる
また組み立ての時はこの中央のネジだけが短いので間違えないように戻す




さらにバッテリーハウジングの中に2本横向きに
底板固定ネジがあるという御念の入った固定方法




これでネジ類は全部外れているがさらに底板を固定しているタブロッキングを一つずつ外していく
このタブロックはほぼ底板の全周にあるが背後の面のタブが強敵なので記録のために写真を残しとく




左側面のUSBなどのハードポイント周りにもタブが配置されている
これを傷をつけずに外すには細心の注意が必要でネジさえ外せば
ぱかっと取れる今のMacBook ProやMacBook Airよりはかなり根気を要する
iBookはこの強力な底板固定構造のおかげで全ラップトップ中最強の筐体強度を得た




底板を外すのに成功したら紛失防止のために
バッテリーテンションスプリング2本を確保しておく
これがすっ飛んで行って紛失するパターンも結構ありそう




次に底板のシールドを外す
ネジの位置はこの4箇所だが特に
バッテリーハウジング横の一本を忘れがち




こうしてやっと冷却ファンにコンタクトできた
ファンは4本のビスで固定されている




ファンを外して裏返しブレードと通気経路のホコリを
例によってさばき筆、面相筆などで掃除する
MacBook Proよりはかなり小ぶりなファンでこのひと世代前の
iBook G3はファンレスだったしやはり今のMacに比べると熱量も
知れているのでそんなに冷却に配慮した設計にはなっていないようだ
そのせいか経路のホコリも心配したほど詰まってはいなかった




バラしたついでにキーボードの裏のホコリも掃除する
G4からキーボードのロックは3点になった
中央のキャップスロックランプのロック解除は忘れがちなので要注意




これはあまり動作には関係しないかもしれないがキーボードに
ホコリが噛んでいるのは見ていて気持ちいいものではないので




こうしてiBook G4 Webサーバーはハード的にリフレッシュした
ついでに先日紹介したコマンドで起動画面をverboseモードに変更した



2016年9月17日









anchor

故障ハードディスクを廃棄処分する手順〜ぶっ壊すんだから大胆にいこうぜ

外付けレスキュー用として置いていた256GBハードディスクがついに読み書き不可になってしまった。
カタログデータが壊れた…ディスクの最終部分にパーティション情報の書き込みができない…というようなエラーでフォーマットもできなくなってしまった。

こうなったらもう治らないのは経験則だし、このディスクはMacBook Proのもともとオリジナルで入っていたディスクなのだが内蔵当時からSMARTエラーを出していた曰くつきのディスクなので、逆にままでよくもったと褒めてやりたい。
しかし褒めようが賞賛しようが、結局使えないので捨てるのである。

ところでこういうボリューム構造が壊れてしまったディスクでもデータをサルベージできる可能性はわずかにある。
ということはこのまま捨てるのは個人情報流出の要因になる。
セキュリティ基準準拠ユーザの私としてはちゃんとディスクを破壊してから捨てたい…というほど大げさなものでもないがやってみたくなったので…

ということで以前にもどこかで話題になったけどその破壊の方法だ。
以前はアルミ製のプラッターというのもあったが今はほぼガラス蒸着ディスクが多いんだそうだ。
昔ながらのラジオペンチで破壊をやってみた。





ハードディスクの封入パネルは大抵は星型ドライバのような特殊工具を使う
SSD・FusionDrive導入の時に購入していた工具でパネルを開ける




256GBのプラッターは1枚ものだったが大容量ディスクなら2枚、あるいは3枚というものもある




このディスクのヘリをプライヤーかラジオペンチのようなものでひねればいいのだが
HDDのディスク面はガラス蒸着なのでこれでも破片がちょっと飛び散る
手のひらで飛散を抑えて作業するといい




完全にぶっ壊さなくてもこの程度で十分データ修復は不可能になる




ゴミが飛び散らないようにパネルを元に戻して捨てる




HDDのファームウエアはそれぞれ固有なので
さらに裏のファームウエア基盤のチップをポンチで破壊しておけばなお確実



2016年9月19日









anchor

iPhone6SEをiOS10にアップデートしたら、やっぱり評判通りバッテリーの保ちが悪くなったようだ〜対処法をおさらいするが効果は限定的

iOSが10になったとのことで月初にアップデートした。

いろいろ使いにくいよ、とかiPhone7+Sierraに最適化されているので6とYosemite使用者には苦しいかも…とかついにVPNからPPTPが削除された…とか前評判は聞いていたのでためらったが幾つか重要なセキュリティアップデートも含んでいるとのことだったのでついやってしまった。

そして気がついたらある日、夕方にはiPhoneのバッテリー残量が20%を切っていることに気がつくことになる。

これについてiOS10.0.2でバグは解消されたという声もあるが、完全ではない気がする。
iOS9で使っていたときよりもやはりバッテリーの保ちは悪い。

いずれは最適化されるのかもしれないが、時間がかかりそうなのでもう一度バッテリー長持ち設定のおさらいをする。
おさらいをするが「これをやればあなたのiPhoneはもう大丈夫」なんてノウハウサイトのようなことを書くつもりはない。
これをやっても改善されるがやはり元どおりというわけではない。





午前中が終わった段階でのバッテリーレベル
朝通信ゲームをやりながら出勤したとはいえこれでは夕方にはバッテリー切れ
帰りはiPhoneなしということになってしまう




これはどうもiOS側の問題のようなので設定で解決する問題ではないのだが
それでも設定の見直しである程度解消できる可能性はある
以前にも取り上げたがバッテリー長持ち設定のおさらい
まず環境設定の中のBluetoothを使用しない人はオフにして
その下のモバイルデータ通信に入る




ここでデータ通信ができないと使い物にならない必要なアプリ以外はすべてオフにする
アプリ自体がベンダーとバックグラウンドで通信していることが
あるのでこの設定は意外に節約に貢献する




さらに通知の設定に入って通知センターのバナーなどの
通知の必要がないアプリはバサバサオフにする




次に環境設定一般の中のアクセシビリティ
Appのバックグラウンド更新を軽量化する




アクセシビリティの中にシェイクで取り消しは使わないならオフにする




Appがアクティブでない時もバックグラウンドで通信を続けるバックグラウンド更新
ほとんどのアプリでは必要ない機能なのでこれもバサバサオフにする




新機能なのかモーションセンサーだけでスリープ解除が
できる手前に傾けてスリープ解除設定が追加されているが必要ないのでオフ



これで夕方までしかバッテリーが保たないというひどい状態は脱したが、それでもやはりiOS9時代よりバッテリーの保ちは見劣りがする。
そのうち解消するか、それとも自然に忘れるか…

ネットにもiOS10バッテリーの保ち解決法とかいう情報がワンサカ出ているが、どれも効果は限定的であることは理解しておこう。




2016年10月15日









anchor

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>

例によって口絵写真は本文とは関係がありませんが、今朝までこんな顔をしていたと思われます

数日前からMacBook Proが異常な音を立てている。

酷使7年目のMacBook Proのファンが異常音と異常振動を起こしたのでいろいろすったもんだあったが、結局中華製サードパーティファンを購入して交換した経緯はこちらに書いた。

MacBook Proから異音が…7年落ちのハードなのでファンエラーだったようです…渋谷にドナドナされていくMacBook Pro…
【悲報!】すごい音がファンからし始めたMid2009・MacBook ProはEOS(エンドオブサービス)なんだそうです〜早速Webでファン探しを開始…
MacBook Pro冷却ファン故障は結局Amazonでサードパーティ製パーツを購入して交換した〜結構いいお値段したが動作は快調


それ以来快調に動いていたMacBook Proではあったが、今週水曜の明け方に突然すごい音を上げて唸り始めた。 前の純正ファンは「ブ〜〜〜ン」という感じの音と強い振動を起こしており、軸受けが完全に磨耗してもうハード的にダメという雰囲気だった。

今回はなんというか安物のSF映画の光線銃の様な音というか、チェーンソウに何か詰まって空回りしている様な音というか、そういう相当耳障りな音を立てており夜明け前に叩き起こされた。
ただし前と違って振動は無いようだった。

早速ソフト原因なのかハード原因なのか切り分けるために、ハードウエアリセット・パワーマネージャーリセットを試みた。
方法はコマンド+Option+P+Rキーを押しながら再起動。

起動後しばらくは正常に戻った様に見えたが、また2〜3時間後に異常音が再現して今度は回転が異常に落ち始めた。

デフォルトでは回転が2000rpmより落ちない様に設定しているが、1700rpm台まで落ち始め、異音がピークに達すると突然断末魔の様に悲鳴が止まって「0rpm」の表示が…

もはやハード側の問題であることは疑いないこと、かなりヤバイ状況であることも疑いないことを確信。

デフォルトのファンは7年保ったのに、サードパーティ製は1年4ヶ月かぁ…あまりにも短いので今度は純正交換モーターを入手しようといろいろ調べていた。
結果入手したのだが、調べている過程で面白い噂というかTipsを見かけたので先にそちらを試してみることにした。

異音がするファンの軸にシリコングリスを塗るというTipsだ。

ファンの異音の何割かの原因は部品の変形・磨耗ではなく、ファンの回転軸受けの潤滑油の枯渇が原因という話だ。

前のファンは異音と同時に完全に振動を起こしていたので、潤滑油をさしても効果なかった(ガンオイルをさしたのはちょっと間違いだった件は後述)
しかし異音がし始めた初期のうちに潤滑油を追加してやれば異音は治るケースがあるというものだ。

これは当然Appleのサポート外の修理行為で、これをやってしまうとAppleCareなどのAppleのサポートサービスの対象外になってしまうことを承知できない人は以下は読まないでほしい。
私のようにサポートに相談したけど「どうにもなりまへん」と言われた人たちだけを対象にした記事であることだけは了解してほしい。(自分でファン交換すること自体が既にサポート外だというツッコミは受け付けませんw)





MacBook Proから異音がし始めるとファンの回転数が1700rpmあたりまで落ちるようになってきた
設定では2000以下には落ちないようにしているはずなのにだ
時々悲鳴をあげて0rpmになるのはまさに断末魔のような状態




1年半保たなかったのはサードパーティ製に問題があったというよりは
歩留りの問題ではないかと思っているがそれでもやはり次の交換部品は
純正品を買おうといろいろ調べているうちに面白いウワサを見つけた
Maglevモーターを採用しているファンモーターは
固めのグリスで異音が止まることがあるとのこと
早速バイク用のシリコングリスを密林から入手した
模型用のグリスではなくバイク用のグリスにしたのは
「グリスは硬めの方が効果が高い」という情報ゆえだ
ちなみにAmazon価格は250円なり




例によって早速MacBook Proを分解
裏板を外すともう空気の流路にかなりの埃が付着している
そういやファン交換以降掃除サボってたからなぁ…




実はもう次の交換用ファンを入手済みでこれの製品型番がMG62090V1-Q020-S99
MacBook Pro15インチの右のファンをバラ売りしているサイトで見つけてきた
シールの型番を信じるならMacに内蔵されている純正品と同じで
15インチの右のファンと13インチのファンは同じものだ
1500円ぐらいで出回っているSUNON製のZB0506AUV1-6Aは「偽物だ」
という人もいるが多分そうではなく純正メーカーのバルク品というところだと思う
ただ修理品も多く出回っており純正新品となるとかなり探し回らないといけない
これも修理品かどうかまではわからないがファンブレードの数が
オリジナルと同じなので多分新品未使用品だと思う
これは誤情報でした
MG62090V1-Q020-S99とZB0506AUV1-6Aはファンサイズが同じというだけで互換性がないことが判明
取り付け穴の位置が微妙に違うためMG62090V1-Q020-S99は13インチユニボディには使えない
13インチに合うのはZB0506AUV1-6Aだけということになる




と、交換用のファンを入手したのでこれに交換してメデタシ…では面白くない
このファンを探す過程で幾つかのサイトで見つけた面白いウワサを検証したくなった
先ずは異音がするファンを外すためにケーブルを抉って外す
「リフトアップする」とか書いているサイトもあるが、上に引き上げると
ソケットがバキッといって左上のスピーカーケーブルのような
悲惨な状況になるので絶対にリフトアップなんかしちゃダメ
ケーブルが刺さっているソケットの左右を極細マイナスドライバーで
抉って広げて プラグを外すこと…ドジった経験者が言うんだから間違いない




ファンを外すとやはり流路にはかなりの埃が積もっていた
こいつも騒音の原因の一つかもしれない
今回はエアブロワで徹底的に掃除した




外したファンのシャーシを分解する
ネジ一つで止まっているだけだがネジ径は極細で精密ドライバーの一番細いプラスが必要




ファンにもかなりの埃が積もっている
これが最高6000回転以上でブン回るわけだから
この程度の埃でもかなりモーターには負荷になる
これも綺麗にしておく




このファンはマグレブモーターに刺さっているだけなので引っ張ればスルッと抜ける
マグレブとはこのことだったのかと得心が行ったのは軸受といっても
ダイヤやベアリングで軸が固定されているわけでなくファンは
ヤジロウベェのようにシャフトの先だけを接点にして宙に浮いている
ここにグリスが充たされ振動を防ぐ構造になっているはずだが開けてみると
やはりグリスはほとんど干上がっていた
脱落したのか元々ケチられていたのかは不明




前のファンが異音を出した時にここにエアガン用の高精製の潤滑油をさしたがこれは間違いだった
(もっとも前のファンは振動も起こし始めていたので何をしても手遅れだったようだが…)
ここには比較的粘度の高いグリスを使わないといけないというのが機械屋さんの意見
マグレブが起こす振動をグリスが吸収するんだそうだ
これが硬めのバイク用のシリコングリスを選択した理由でシャフトと軸受両方に
たっぷりめに塗って何度も抜き差しして馴染ませはみ出した余分なグリスを拭き取る




ファンを戻したら蓋を固定する前に一度起動してちゃんとファンが回転することを確認する




開腹手術前は音に怯えてハードウエアテストもできなかったが
音がぴたりと止んだのでApple Hardware Testを実施した
私のMacBook Proは旧世代なのでインストールディスクの
2枚めをドライブに入れて再起動してテストする
2枚のDVD-ROMのうち「AHT version***」
「AHTを使う時はDキーを押しなが起動せよ」
と書いてあるほうが検査用ディスク




起動時に何語を使うか聞いてくる
私は見栄をはらずに日本語




選択肢は「簡易テスト」か「全メニューテスト」の二択
チェックを入れれば全テストになりテストボタンで開始する




テスト結果はこのエラーだけだった
これは以前「4SNS-1-40000000- TB3T-128.000」というエラーが出るというページで
取り上げたバッテリーセンサーエラーで他にファン関係のエラーは検知しなかった
回転が落ちていた時にやったらエラーが出たかどうかは不明
悲鳴をあげているのに2時間以上もフル回転させる度胸がなかった




以前はリセットしても2〜3時間で悲鳴をあげて回転が落ちていたが
初日は回転も安定しており音もピタリと止んだ
この効果が継続するのかは今後も観察・報告する



2017年3月25日


【追記報告】MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

先日異音がし始めたMacBook ProのCPUファンを交換しないでシリコングリスを注入するというTipsを紹介した。
今後も継続的に経過を報告するが、とりあえず初動の1週間が経過した時点での状態はとても順調だ。

回転も落ちないし、ファンからも全く音がしなくなった。
負荷をかければちゃんと追随して回転数も上がるので、今のところ全く問題ない。

この後1カ月、3カ月、半年と置いたらどうなるのか興味が湧いてきた。
ファンを交換するよりこちらのほうに今のところ関心が向いている。
その頃になったらまた途中経過を書く。





CPUファンはデフォルトで2000rpmを最低回転として設定している
実際の回転数はほぼこの数字で止まっているの優秀だ
もちろん安物の光線銃のような悲鳴も上げなくなった
最高回転の6000rpm以上にもすぐに反応するしみたところ全く「治った」と言っていい



2017年3月31日



anchor

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスのTipsは順調だがその後を常時監視するためにMacs Fan Controlを使うことにした

MacBook Proのファンが故障後交換したが、今度はこの交換したファンから異音がし始めた件を取り上げた。 その経緯はこちら参照。

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

これまでのところ3週間経って特に異音はせず、バイク用のグリスを回転軸に差すというTipsは有効なようだ。

引き続きグリスの有効性を確認中だが、目を離している時にもファンの回転異常が起きていないか確認する方法を探していた。
そういうアプリはないかと探していたが、その方法は足元にあった。
以前にもここで紹介したMacs Fan Controlがそのニーズに応えられる。


anchor

Macs Fan Control
(Freeware)
OS10.7Lion対応OS10.8Mountain Lion対応OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応OS10.11El Capitan対応OS10.12Sierra対応

Macのファンの監視と回転数の制御を実現するメニューバーアプリ。

メニューバーに監視対象のセンサー温度とファンの回転数を表示するだけでなく、システムの制御(SMC)に任せるか自分のカスタムの回転数制御に切り替えるかも数クリックで操作可能。
そして大事なことは、カスタム制御中はファンの回転数の推移をログに記録することができる。





Macs Fan Control自体はシンプルなメニューバーエクストラで
センサー温度とファンの回転数のみを表示する
デフォではメニューバーアイコンも表示するがメニューバーの
スペースを節約するために表示しない設定にしている




カスタムのファン設定は本体ウインドウのここでできる
自動はシステムのデフォルトでカスタムの方を選択すると設定画面が表示される




センサー温度に比例してファンの回転数を制御する場合はこちらのラジオボタンにチェック
ファン温度のスレッショルドの設定もここでできる




監視対象センサーはここでプルダウンから選択できる
MacBook Proでもこれだけの数のセンサーがある




ファン回転数を固定するという設定も用意されている
あまりお勧めはできないが…




ファンの回転数履歴を監視するにはこのDiagnosticsメニューの中のログを有効のチェックを入れる
この設定変更は次回のシステム再起動後に有効になる




設定が有効になるとデスクトップにMacsFanControl.logというファイルを生成する
このファイルはConsoleで確認できる




ログの見方だがSet fan mode 0がシステムデフォルトで1が
Macs Fan Controlのカスタム制御に切り替えられたことを示す
カスタム制御の時のみファンの回転数をSetting fan speed toの後の数字で示す
単位はrpmで本当はリアルタイムではなくセットコマンドなのだが
現在の回転数からかけ離れた数字は出さないようなので
概ね異常な回転数がなかったかは確認できる



2017年4月12日



anchor

異音を発生したMacBook ProのCPU冷却ファンはバイク用グリースを差して一ヶ月が経過…異音の再発はなくファンの回転も正常

先月、異音を発生して回転数が異常に落ちたMacBook ProのCPU冷却ファンについてその後正規品の交換用ファンも入手したのだが、試しにやってみたバイク用のグリースをファンの回転軸に塗りたくるというTipsがその後意外に好成績でこのままでも良いのではないかと思い始めている。

ことの経緯は以下を参照。
MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

一ヶ月ずっと回転数落ちや異音の再発がないかチェックしていたが、全く正常に戻ってしまった。
どちらかというと負荷がかかった時よりもアイドル状態でスリープしたりすると異音を発生する傾向があったが、そういう条件を再現しても問題ない。

定期的にこの結果はリポートするつもりだが、半年後、一年後の報告もできるんじゃないかという気がしてきた。





ファンの回転数コマンド履歴のログも取っているが、特に異常な動きはしていない
異常発生時には明け方に叩き起こされるようなけたたましい音を立てていたファンは
今では全く静謐そのものだ
バイク用グリース最強説をうちたてたいw



2017年4月22日



anchor

MacBook Proの冷却ファンから異音がした時にファンにバイク用グリスを差すTipsは半年が経過したが全く問題がない

MacBook Proの冷却ファンが故障して交換して2年で異音がし始めたが、バイクのブレーキ用グリスをファンのシャフトにたっぷり塗れば解決できるというTipsを見つけて、テスト開始して以来半年…現在に至るまで異音の再発も回転異常も全く起きていない。

詳しくは以下の過去記事を参照

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>
【追記報告】MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調


MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスのTipsは順調だがその後を常時監視するためにMacs Fan Controlを使うことにした

異音を発生したMacBook ProのCPU冷却ファンはバイク用グリースを差して一ヶ月が経過…異音の再発はなくファンの回転も正常

駄目元で失敗した時のために交換用の冷却ファンまで用意してやり始めたTipsだが、意外に効果絶大でこのまま本体MacBook Proの引退まで行けそうな気がしてきた。
次の報告は1年経過の来年になると思うが、これは大当たりだった。





TemperatureMonitorで温度監視中のMacBook Pro
CPU平熱の59度からマックス90度までいろいろ
負荷をかけているがこの半年全く問題なかった
バイク用ブレーキグリス最強と強調しておきたい



2017年9月23日



anchor

異音を発生していたMacBook Proの冷却ファンにバイクのブレーキ用のグリスを差すというTipsは1年経ったが全く問題ない

今からちょうど1年前、交換してあまり日が経っていないMacBook Proの冷却ファンがレーザー光線銃のような音を立て始めたトラブルのことは以前にも書いた。
詳細は以下を参照。

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…純正と思しきファンを入手したがその前にシリコングリスでファンの異音を止めるというTipsを試してみたところ…<訂正あり>
【追記報告】MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスでファンの異音を止めるというTipsはなかなか順調

MacBook Proの交換したばかりのファンから再び異音が…シリコングリスのTipsは順調だがその後を常時監視するためにMacs Fan Controlを使うことにした
異音を発生したMacBook ProのCPU冷却ファンはバイク用グリースを差して一ヶ月が経過…異音の再発はなくファンの回転も正常
MacBook Proの冷却ファンから異音がした時にファンにバイク用グリスを差すTipsは半年が経過したが全く問題がない

そして1年経った結果を書いておくと、MacBook Proのファンは未だに健全に回っているし異音は再発しない。

結論
MacBook Proのファンが異音を発したら部品交換が原則だが、場合によってはマグレブのシャフトにバイク用の硬めのグリスを差せば治ることがある

とりあえずこれを最終報告とするが何か変化があったらまた書く。





マグレブのファンのシャフトに以前モデルガン用の高精製潤滑油を使ったが改善しないので
機械屋さんに伺ったらそういう時は粘度の高い機械油を使うのが正解だというアドバイスをいただいた
それでこのバイクのブレーキ用のグリスを使ったところ1年経っても再発なしに快調に回っている



2018年3月28日









anchor

MacBook Proの冷却ファン排気口に10円玉を積むだけでファンの回転数を抑えることができるという面白いTipsを試してみた〜その効果検証と効率的な10円の積み方を試してみた

ツイッターのタイムラインを見ていたら面白いことをつぶやいている人がいた。

情景師アラーキー-荒木さとしさんのツイート- 【I love Mac】 愛用のMacBookの冷却ファンの唸りをあげると夏の訪れを感じるのがMacファン。 そんな時は、画面下のこの場所に10円玉を数枚積むだけで、あっという間にファンは静かに。銅の伝導率の高さを利用した簡単冷却方。効きます♬

このノートPCのCPU放熱フィンの上に、10円玉を積むというTipsは不覚にも私は知らなかったのだが、MacユーザーだけでなくWindowsPCユーザーなどの間でもかなり前からいわれていたらしい。
ググってみると結構あちこちに記事があった。

確かに熱伝導率を考えたら銅が一番コストパフォーマンス的に良いので、ヒートパイプなんかも銅が使われることも多い。
しかも銅のチップは身近にいくらでも手に入る。
それがこの10円玉クーラーだ。

銅には及ばないが同じく熱伝導率の高いアルミ筐体のMacBook ProのCPUフィンの直上に置けば効果は確かにありそうだ…
と思うと試さずにはいられない。





10円玉をいくつどういう配置で積むのがいいか組み合わせや位置をいろいろ試してみた
2枚重ねで最初3つ、4つの組み合わせを試したが多く積むと排気流を妨げる
この4つのうち左の二つが特に熱くなるので左寄せで2つ〜3つぐらいが適当のように思った
やたら冷却ファンをぶん回すCarrier Landingsを起動してテストしてみた




CPUのヒートシンクのフィンの位置を考えるとMacBook ProのMid2009、
13inchの場合左右対称ではなくやはり左寄せがいいようだ
全部が熱くなるのはこの辺の位置だった
特に左から2番目の10円玉はアチチッというくらいに熱くなる
確かに冷却効果はありそうだ




CPU温度はすぐに80度を超える
問題はその時にファンの回転がどうなるかで冷却効果があるなら
熱量累積で制御する冷却ファンの回転数はそれほど上がらないはずだ




こちらが左寄せで3つの山に10円玉を2枚ずつ摘んだ結果




こちらは10円玉なしの場合の回転数
「劇的に冷える」というウワサがネットには充ち溢れているが
実際には劇的というほどの差は出ない
でも確かに有意な差はありそうだ




このCarrier Landingsには視点をどんどん切り替えていると
クラッシュしてメモリリーク、CPUフルアップを起こすというバグがあって
この「機能」を使って冷却ファンをテストすることがよくある
こちらが2枚積みの2つの山を置いたクラッシュ状態の結果




こちらが10円玉を積んでいない場合のメモリオーバーフロー状態のファン回転数
やはり確かに効果はありそうだ




端的にいってこんな感じで一つだけヒートシンクフィンの直上に置くだけでも効果はあるようだ




そしてクラッシュ状態のCarrier Landingsを強制終了したあと
安静状態の2000rpmにまで回転が戻る時間も見てみた
これも劇的とは言わないが10円を置いた方が速く冷えるという結果になった
これから真夏日の日が多くなるのでこういう手もあるというTipsということで




10円玉を置くレイアウトをいろいろ変えてテストしてみた
トップパネルの一番熱を持つところに分散して何枚か重ねて置くテスト




これはネットとかでよく見かけるモニター下に右から左までずらりと並べるレイアウトのテスト
10円玉を5枚以上重ねるのはあまり意味がなさそうだし全体に並べると
やはり左右の端の何枚かはあまり熱を持たず意味がないことも判明した
何よりもfキーが使いにくいのがこのレイアウトの最大の難点




一番熱を持つところに厚めに積んで他は一枚だけ置くレイアウトのテスト
これも悪くはないが一番熱を持つところがきちんと放熱されていれば
その周囲の熱は大して上がらないし排気の流路が妨げられるのも気になる
つまりこの放熱がうまくいけば左パームレストアッチッチ問題も解決するということだ
これらの結果を演繹すると一番熱いところに3〜5枚積むというのが最適解のように思う




つまりこんな感じの置き方が一番効率が良いようだ
ネットには数十枚の10円玉を積み上げている写真も上がっているがあまり意味がなさそうだ
もちろん左右にファンがある15inchタイプなら右にも同じようにふた山10枚積むという感じになると思う
何れにしても総予算100円でできてしまうCPUクーラーなので試す価値はあると思う



2017年5月23日













Previous Topへ Next





site statistics