anchor
今度はMac miniの外付けドライブとして使っていた東芝のハイブリッドドライブがまたもや2ヶ月で死んだ…さすがに鈍い私でもこれはハード相性問題を疑わざるを得ない…
さて表題の通りだ。
東芝のSSHD(ハイブリッドドライブ)がまたもやお亡くなりになった。
文字通り仏の顔も三度までである。
それで原因を究明したいが、もう修復は不可能なので修理に出して知見を聞くしかない。
「多くはないが多少の不良はある」
という知見である。
これでは同じディスクが3度も続けて死んだ説明にはならない。
そこでさすがに、いくら鈍いワタクシでもこの問題はハード相性問題が関連していると考える方が自然だという結論に至った。
理由は以下。
1)3つのディスクが続けて故障したが3つとも入手時期、入手経路が違うので同じ不良ロットをつかんだという確率はゼロではないが限りなくゼロに近い
ましてや東芝という巨大マニュファクチャラーの製品だから同じロットの製品に当たる方がはるかに難しいと思う。
2)東芝のSSHDそのものの欠陥というのも考えにくい
東芝SSHDの不良品情報を結構探しまわったが、あまりそういう情報が流れてこない…ということは概ね良好だが特定の条件でこのトラブルは起きるということらしい
3)3つの故障が同じようなタイミングで起きている
過去の時系列を整理してみた。
SSHDを使用開始
老兵Mac近代化改修第2弾〜Mac mini/Late2009モデルをハイブリッドドライブに換装して夢の高速起動を実現する…まあまあかな
これが2/8
SSHD1台目故障・2台目に交換
Mac miniに入れたハイブリッドドライブがわずか2ヶ月で死んでしまった〜結局いろいろ検討して同じものを交換部品として入れて様子見中
これが4/19
SSHD2台目が故障・3台目を内蔵ディスクではなく外付けハードディスクとして使い始める
VPNサーバとして使っていたMac miniのハイブリッドディスクがまたもや2ヶ月でお亡くなりに〜Macとは相性が悪いのかもしれない
これが6/28
そして今回9/2に外付けハードディスクとして使用していた3台目が故障。
いずれも2ヶ月強のサイクルで故障が起こっている。
正確には以下のようなインターバルになる。
70日・70日・67日
4)時期的に熱や他の要素が考えにくい
最初の障害はまだ寒い時期だったので熱によるディスクの故障は考えにくい…
まして今回の3台目は内蔵ディスクとしてマウントしたことは一度もない。
USB外付けハードディスクとしてマウントしていただけだ。
となると消去法でMac miniの故障か相性問題しかなくなってくる。
5)そして間もなく相性問題かMac miniの故障かも明らかになる…
現在Mac miniは内蔵ディスクはWDのHDDを入れている。
これも間もなく稼働が70日になる
もしMac miniそのものの障害でマウントしているディスクを破損してしまうのであれば、間もなくこの内蔵HDDも故障する筈だ。
ところがこれがもし故障しない場合、この問題はこのMac miniと東芝のSSHD間の固有の問題ということになる。
このWDは新品ではなくSSHDを導入する前に何ヶ月か使っていたので、様子見しないとわからないが普通に考えてこのディスクでは障害は起こらないと思われる。
すると、もう原因はMac miniと東芝SSHDの相性問題に絞られてくるわけだ。
今月一杯くらいで結論が出るだろう。
これまでMacにマウントしただけで故障するハードディスクなんて経験がなかったのでにわかに信じがたい結論だが、こういうこともあるのかもしれない…としかいいようがない。
東芝SSHDとMacの相性についてはSeagateを入手して、比較、MacBook Pro他のMacにもマウントという方法でテストしてみようと思っている。
今朝になって気がついたのだがMac miniのTime Machine がバックアップ失敗の表示を出していた
詳細を見ると「バックアップディスクに問題が起きた」 という内容
バックアップディスクがマウントできていないことに気がついたので再起動をかけたところ
「読み取れないディスク・初期化/取り出す」 という例のタグが出てきた
ディスクを修復するにもマウントできないと修復ができないためやむなく初期化する
そして初期化に失敗して「装置の最後のブロックに書き込めません」 という表示
これらの症状は過去のSSHDの故障と全く同じで
コマンドなどを使って修復を試みてもことごとく失敗する
SSHDディスクの根本的なハード故障で修理は不可能だ
実際過去のサポートの対応も「新品同型品と交換」という内容だった
さて問題なのは今回のSSHDは内蔵ディスクとしてマウントしたことは一度もなく「修理」として
新品と交換されて戻って以来ケースに入れて外付けハードディスクとして使っていたことだ
つまり普通の外付けハードディスクと同じ使用法なのだが過去にMacにマウントしただけで
故障する外付けハードディスクというものに出会ったことがないのでにわかに信じがたいことだ
修理品として返ってきていたもう一台の東芝SSHDと交換して
もう一度外付けハードディスクとして使用することにした
そしてこの交換済み外付けハードディスクはあっさりマウントして普通にフォーマットにも成功
当たり前だがディスクの修復でも一切異常は出なかった
とりあえずバックアップは必要なのでこのSSHDの
外付けハードディスクでTime Machine のバックアップを開始した
もし推論が正しければこのディスクも70日以内に故障するのでそれまでに対策を打たないといけない
2014年9月2日
anchor
2ヶ月周期で死ぬ東芝のハイブリッドドライブをまた修理に出したが…情報は得られず…性懲りもなく今度はSeagateを入手した
さて、前回こちらの記事で取り上げたようにMac miniを高速化する目的で導入した東芝のSSHD(ハイブリッドドライブ)が3本立て続けに死んだ。
2014 年 9 月 2 日
今度はMac miniの外付けドライブとして使っていた東芝のハイブリッドドライブがまたもや2ヶ月で死んだ…さすがに鈍い私でもこれはハード相性問題を疑わざるを得ない…
3本目は外付けハードディスクとして使用していただけにもかかわらず、3本とも70日という周期で故障を繰り返していることも前述の通り。
前回の記事が分かりにくかったかもしれないので、少し追記する。
前回、詳細に消去法でハードの相性問題と考えるしかないという道筋を書いたのは
「ハードの相性問題なんてのは一般的にあり得ない」
という原則が前提にあるからだ。
トラブルの原因を究明する時に、安直なサポートはすぐにこういうことを言う。
「タイミングの問題でたまたま処理が正常に進まなかった」
「機器の相性の問題です」
「単なる表示の問題です」
「システムのメモリーリークが原因です」
サポートとか修理のエンジニアとかがこれをいう時は、大体原因がよく分からない時だ。
かなり前のことだがプロバイダーのサポートにネットに接続ができなくなった時に問い合わせたところ、こんな回答をされたことを書いた。
「お使いのPCは何ですか?」
「はあ?Macですが?」
「それですよ原因は。Macはサポートしておりませんので」
「バカいっちゃいけませんよ。ネットに繋がるかどうかはTCP/IPの通信手順が正常に実行されているかどうかで、全て規格で決まっているんだからMacもWindowsも関係ないでしょ?」
「いえ、相性があるんです」
このサポート氏は真面目に原因を究明する気が全く無くて、とにかく口先だけで早くこの電話を終わらせたいというのがアリアリと見えた。
どこのサポートかはあえて伏せるが、某Yahoo!BBのサポートである。
TCP/IPはWindowsのために作られた規格ではない。
というよりWindowsがTCP/IPに準拠する前から、UNIXやMacOSの世界では標準的に使われていた世界標準だ。
この規格に準拠した機器がインターネットに対応しているといえる。
ところがこの時代はもうWindowsがデファクトスタンダードだったから、Windowsに準拠していないMacはサポートしないという理屈だが、このサポート氏はまずインターネットの歴史を全く知らないでこんな理屈で素人を騙せると思っているらしかった。
「単なる表示の問題です」 もGUIはCUIと違って表示の段階で誤動作があり得る…という原則論を楯に
「本当はこんなことはあり得ないんだけどね、なんだか表示が調子悪くでそんな風に見えるだけで、本当はそうじゃないんですよ…」
というサポートの苦しい言い訳に使われることが多い。
「タイミングの問題」 も多くのプロセスが錯綜してくると、しかも同じリソースを使うプロセスの動作が奇跡のタイミングで誤動作を引き起こすことが、非常に稀ではあるがあり得る…という原則を楯にとって
「本当はこんなことはあり得ないんだけどね、奇跡のタイミングであり得ない動きをしただけで、次回からはこういうことは無いからね…」
という苦しい言い訳の心情が透けて見える。
本当はノイマン型コンピュータは、同じ入力に対しては同じ出力を返すというのが動作の大条件になっている。
そうなるように作られているのがノイマン型コンピュータで、そうならないのはノイマン型コンピュータの条件を満たしていない。
そして今現在、我々の目に触れる全てのコンピュータはノイマン型コンピュータである。
詳しくはこちらを参照。
なんちゃってなIT用語辞典17
ノイマン型コンピュータ:von Neumann-type computer
あとWindowsをベースにした業務ソフトを作っている人達がよく言うのが
「システムのメモリーリークですね」
実際長期稼働するとWindowsはメモリ管理に問題を起こすことがある。
だから突然サーバがクラッシュしたら、システムのメモリの枯渇も考え得る…という原則論を楯に
「システムのメモリ枯渇で、クラッシュが起きました…クレームはマイクロソフトまで…」
これも「原因はよく分かりません」と同義語だと思う。
同じように「相性の問題です…」 というのも、安直に原因不明の言い訳に使われることが多いのは、最初のYahoo!BBのサポート氏と同じである。
だから、簡単にMacと東芝SSHDの相性の問題という結論には飛びつきたくなかった。
しかし、東芝のSSHDは3本続けてトラブルを起こした。
今日、このSSHDを再び修理依頼に出してきた。
対応してもらえるようだ。
ただし、これが3本目だという説明もして「単なる歩留まり」とか「たまたま不良ロットに当たった」とは考えにくいことも説明した。
「東芝のSSHDについて何かうわさは聞いていますか」
という質問に対して
「特にそういうものは聞いていません」
という常識的な答えだった。
これは仕方がないだろう。
こちらは純粋に技術的興味で聞いているのだが、ここで
「ええ、実は不具合のうわさもあるんです」
なんてうっかり答えたら、
「不具合のうわさがあるものを売りつけたのか?金返せ!」
とか食い下がる質の悪い客が最近は多いから、お店もうかつなことは言えない。
こちらはディスクなんて歩留まり品だし、ある程度消耗品だということも充分理解しているのでクレームを言うつもりはない。
しかし、たった9千数百円のディスクですら「金返せ」とかいうヤツがいるから仕方がない。
しかし東芝SSHD自体の欠陥といううわさも聞こえない。
でも70日周期でトラブルは起こった。
実はこの70日周期というのが結構重要な要素だと思っている。
トラブルに周期があるのは、コンピュータの場合何かがカウントアップしているとかそういうことだ。
それはタイムカウントリソースのカウントアップかもしれない。
ハードディスクだからバッドブロックが積み上がったのかもしれない。
最近のディスクは工作精度の向上のおかげで、ひと昔のようにスピンドル異常で回転がおかしくなるというトラブルは激減しているらしい。
替わりに増えているのは、ディスクへの書き込みの冗長性のエラーで書き込みができないブロックができてしまう不正ブロックの問題だ。
不正ブロックがある一定数を超えるとファームウエアによりディスクは「故障」と判定される。
これはHDDのようなメモリメディアの場合仕方がないことだ。
ただし通常は70日なんていう短い期間で不正ブロックが許容限度を超えることはない。
だが、それがSSDのドライブ部分に限定されていたらどうか…
私はSSHDの最初の頃の記事を書いた時に少し誤解をしていたのだが、フュージョンドライブではSSDが死んでもHDDはメディアとして生きているので、SSDを換装することでドライブは復活できるが、SSHDもこれと同じに違いないと思っていた。
しかし実際には8GBのSSDに不正ブロックが積み上がってくるとHDD部分だけでドライブとして稼働できるようにはなっていない。
となると8GBのNANDメモリの耐久性はUSBメモリと同じようなものかもしれない。
それでも通常の使用なら問題はない筈だ。
ところが制御しているのがファームウエアならMacのファイル操作との相性の問題はあり得るのではないか…
にわかに信じがたい結論だし、
「相性というのは原因が分からない時に言う言い訳だから原因として結論にしたくない」
という上記のような思いもあった。
しかし世間的にはトラブルがないのに3本続けてSSHDが死んで、しかも3本目は外付けハードディスクとしてUSB接続のみで、今月末くらいには結論が出るがHDDでは70日のトラブル周期が見られない…となると東芝SSHDとMacの相性としか結論づけられなくなる。
そこでさらにこれを裏付ける方法を準備した。
これを本日購入した。
そして性懲りも無くまた購入したのがSeagateの1TBのSSHD :ST1000LM014
BBSにSakipapaさんから情報をいただいていたハイブリッドドライブで
最初から素直にこちらにしておけばよかったのだが今回初めて購入した
来月始めにでもMac miniに換装する予定だ
こちらはスペック的には東芝のSSHDとほぼ同じような製品だ。
容量は同じ1TBでSSD部分も同じ8GB、違いはキャッシュメモリが64MBあるというくらいか。
今月末まで現状のHDDで稼働させて70日問題の影響がないのか確認したら、その上でこれに内蔵ディスクを換装する予定だ。
もしHDDの状態で故障が起こったら…一連のトラブルは単なるMac miniの故障だから、諦めてMac miniを買い替える。
HDDが故障しなければ、問題はSSHDとMac miniの相性問題と断定できるので、次はこれが東芝固有の問題なのかSeagateでも起きるのかを知りたい。
もしSeagateでも同じトラブルが起きたら、intel/Macの片割れであるにもかかわらずMac miniはSSHDに対応できないという結論になる。
もしSeagateで問題が再現しない場合は…
ここまで検証したらもう「東芝とMacは相性が悪い…」という結論で良いと思う。
こういうことを考えていたんです…ワタクシ…
2014年9月3日
anchor
【中間報告】2ヶ月で死んだ東芝のハイブリッドドライブに替えて内蔵をWDのHDDに交換して82日が経過した〜仮説はかなり確実になりつつある
表題の通りだが東芝のSSHDが3本立て続けに死んで、それが全てMac mini/intelの内蔵・外付けに使用したケースだったことは前回ここに書いた。
詳細こちら。
2014 年 9 月 3 日
2ヶ月周期で死ぬ東芝のハイブリッドドライブをまた修理に出したが…情報は得られず…性懲りもなく今度はSeagateを入手した
その運用テストの中間報告なのだが、WDの内蔵HDDは本日で運用日数が82日を超えた。
前回も書いたが、東芝のSSHDは70日ごとに故障するというはっきりした法則性があったので、HDDが82日も何も問題なく動いていることからして、前回書いた推論はかなり確率が高まった。
原因はMac miniの故障ではなく東芝のSSHDとMac miniの相性問題ということにますます絞られてきそうだ。
予定通り10月に入ったら内蔵HDDをSeagateのSSHDに交換して、WDの内蔵HDDをコピー元にして環境を復元しSeagateとの相性テストに入る。
結論が出るのは年末になりそうだが、中間報告として一応予想通りに進行していることをメモしておく。
前回も前々回も東芝SSHDはシステム不調になって再起動した時に認識しなくなった
最初のはいきなりシステムが落ちていて二度とマウントできなかった
ドキドキしながら再起動をかけたが問題なく起動できてuptimeなどのコマンドを正常に受けている
そしてGUIも何事もなく普通に起動して正常に動いている
問題の70日はすでに2週間近く通り過ぎたが何も起こらない
予定通りあと2週間ほどでSeagateのSSHDに換装して相性をテストする
東芝SSHDはOS Xをサポートとはどこにも書いていないので
この結果で別に東芝にクレームを入れるつもりはないが
こういう情報があってもいいと思いテスト内容を公表している
2014年9月17日
anchor
2ヶ月周期でハイブリッドが死ぬMac mini…HDDだとやっぱり70日以上稼働しても問題ない…今度はSeagateのSSHDに換装してみるテスト
6月28日に内蔵ディスクとして使用していた東芝のSSHDが死んでしまったMac mini。
その時に検証のためにWDのHDDに換装していた。
詳細はこちら
186)VPNサーバとして使っていたMac miniのハイブリッドディスクがまたもや2ヶ月でお亡くなりに〜Macとは相性が悪いのかもしれない
そして90日以上様子を見ていたがWDのHDDは現在に至るも全く問題を起こしていない。
ディスクユーティリティ でチェックしても全くエラーを出していない。
これでMac mini自体の故障の線はかなり薄くなったと思う。
次はSSHDはどれもこうなるのかという検証に入る。
そのために先日入手していたSeagateの1TBのSSHDに換装した。
もうMac miniの分解は何回目だろうか。
どこが手間がかかるか、どこでつまづくかも熟知してしまったのでマニュアルも何も見ないでも分解組み立ての最短ラップを叩き出した。
それはともかく本日より開始したSeagateのSSHDで70日目に問題が起きないか…結果が出るのは年末というところ。
その頃のまた結果報告をアップするね。
90日以上検証したWDのHDD(左)はやはり何ら問題を起こさなかった
そこで計画通りこれをあらかじめ入手していたSeagateのSSHD(右)に換装する
SSHDは認識に多少時間がかかったがディスクユーティリティ でマウントを確認
さっそくHFS+でフォーマットした
そしてMavericksのインストーラもあっさりこのディスクを認識した
OSをクリーンインストールして外付けハードディスクに
移したWDのHDDから移行アシスタント で環境を復元する予定
そのあと動作を一通り確認したらWDのHDDはTime Machine のバックアップディスクになる
ところで今回もこちらの手順でインストールメディア化 したハードディスクから
インストールしてもう一つの外付けディスクケースに移したWDのHDDから環境を復元した
バックアップのインストーラアプリから起動できないかやってみたが
自分で自分を復元できないのは仕様らしい
自分のコピーを復元できないのはライセンスの関係からか…結局この方法に落ち着いた
2014年10月5日
anchor
SeagateのSSHDを換装したMac miniでそのスピードなどレビューしてみる
先日以下の記事にも書いたように自宅のメディアサーバー兼VPNサーバ兼家族共有機のMac mini/intelの内蔵ディスクをWDのハードディスクからSeagateのハイブリッドディスクに交換した。
2ヶ月周期でハイブリッドが死ぬMac mini…HDDだとやっぱり70日以上稼働しても問題ない…今度はSeagateのSSHDに換装してみるテスト
換装後のデータの引き継ぎも順調に進んで快調に動いている。
体感速度的にはやはりハイブリッドになってかなりテキパキ動くようになった。
そこでベンチマーク的にはどれくらい速くなったのかをBlackmagic Disk Speed Test のテスト結果で比較してみた。
こちらはWDの1TBハードディスクを搭載時のベンチマーク
かなり遅いが大容量のファイルサービスをするAppleTV用ストレージ的な
役割を期待していたのでその面では充分な速度とも言える
ただ共用機として使っている家族からは「スゴく遅くなった」というクレームの対象になった
比較のために東芝のハイブリッドディスクを搭載時のベストスコアを
常時はリードライトともに90〜100Mbbsほどだったが
時々こういう目も醒めるようなスピードが出た
今回換装したSeagateのハイブリッドディスクは東芝のように
突発的にベストスコアを叩き出したりはしない
ただ常時アベレージの80〜100Mbpsのスピードは
出ているので体感的には東芝とあまり変わらない
このようにスピードはまあまあ満足がいくレベルなので、あとは故障さえしなければいいのだがどうなりますことやら…
2014年10月11日
anchor
約90日稼働したMac miniのSeagateのSSHDは健康そのもの…そろそろ結論を出す時ではないかと思うがやっぱ東芝のSSHDの品質問題?
このシリーズもいよいよ大団円を迎える!
(シリーズだったのか?これ?いつのまにそうなったんだ?)
この物語の発端はちょうど1年前…老朽化した2009年モデルのMacBook Proを近代化改修するため、バッテリーの交換その他と併せて、光学ドライブを外してSSDを導入、これをFusionDrive化した。
そのききさつかこちら。
老兵MacBook Pro近代化改修計画発動〜まずはSSD導入〜Fusion Drive化計画を実行〜おおむね結果は良好だが痛恨のミスも…(前半)
多少痛恨のミスはあったものの、この結果がなかなか好結果になり従来だとMacのノートは大体4年ほどでお役御免、サーバに転用…という道を歩むのだがこの2009年モデルはおそらく2015年も生き抜いてしばらく現役になりそうだ。
この結果に浮かれていたら、BBSにSakipapaさんから
「ハイブリッドドライブに換装すればよかったのに…そしたらただのディスク交換と一緒だから『痛恨のミス』とかもなかったのに…」
という情報をいただいた。
そうだよね、ハイブリッドドライブだよね。
ソフトウエア的にドライブをバンドルするのも最初からやってあるし、本当に手間はただのディスク交換と一緒だよね…気がついてなかったわけじゃないんだよ…いろいろと検討してね…こうなったんだよ…
(実は気がついていなかった…)
ということで同じ世代のインテルのMac miniを近代化換装するためハイブリッドドライブを試してみた。
その経緯は以下。
老兵Mac近代化改修第2弾〜Mac mini/Late2009モデルをハイブリッドドライブに換装して夢の高速起動を実現する…まあまあかな
SakipapaさんはSeagateのSSHDを推奨していたが、天邪鬼の私は「東芝も試してみたい」とそちらを入れた。
ところがこれがその後の長くて厳しい戦いの幕開けになってしまった。
その詳細はこちら。
Mac miniに入れたハイブリッドドライブがわずか2ヶ月で死んでしまった〜結局いろいろ検討して同じものを交換部品として入れて様子見中
要は東芝SSHDとインテルMac miniの組み合わせで70日問題というようなディスク故障がこのタームで必ず発生するという問題が起きた。
結局この検証で3本のディスクが70日で死んだのだからもう間違いないと思う。
その後普通のWDのハードディスクに換装したところなんら問題を起こさず90日を経過してしまった。
そしてさらにその後、すべてのSSHDでMac miniを駆動させると同じ問題が起きるのかという検証が残った。
その詳細が以下。
2ヶ月周期でハイブリッドが死ぬMac mini…HDDだとやっぱり70日以上稼働しても問題ない…今度はSeagateのSSHDに換装してみるテスト
本日SeagateのSSHDに載せ替えて88日目、およそ90日になって70日問題は再現しなかった。
このSeagateに載せ替えてからMavericksをYosemiteにアップデートして、VPNサーバとして問題が起きたので、ディスク全域を初期化して再びMavericksにデグレードしたり、AppleTVのファイルサーバとして毎日大量・大容量のファイルを書き換えしているので、はっきりいってかなりディスクには負荷がかかっているはずだと思う。
しかし70日問題は再現しなかった。
さらに余った修理品の東芝SSHDは今の所Yosemiteインストールメディアと、もう一個はSony VaioとファイルをやりとりするためにexFATでフォーマットして使っているのだが…後者が先日Macでマウントできなくなった。
Vaioでディスクチェックをかけたら今回は元に戻ったのだが、どうも動作が不安だ…
今まではMac miniと東芝SSHDの相性問題ということに結論付けていたし,そういうことで収めたいのだがひょっとすると東芝のメモリドライブの品質管理の問題なのかもしれない。
(BBSに同じ症状を経験しているという人の書き込みもあった)
う〜〜ん、どうなんだろう。
東芝のサポートは丁寧な対応をしてくれたけど、ものが動かないんじゃなぁ…
ともかくSeagateのSSHDはとても快調なので、もう結論を出してもいいんじゃないかと思うがこれからディスク換装を計画している人にはSeagateをお勧めすると思う。
Mac miniのディスクボリュームチャート
過酷なアップグレードとデグレード、AppleTVサーバーとして大容量データの書き換えと結構負荷をかけている
いまのところSMARTもDisk Utility も特にエラーを出していない
快調に動いているので明後日で90日になるしそろそろ結論を出してもいい頃かと思う
MacにSSHD入れるならSeagateにしなはれ…
2015年1月1日
anchor
結論〜MacでSSHDを使うならSeagateにしなはれ〜120日を経過した検証にパス・それと東芝のSSDに関して若干噂など…
さてハイブリッドディスクを導入したが、なぜか70日ごとにタイマーでも仕込んであるかのように故障する問題は東芝のSSHDを止めることで解決した。
詳細はこちら。
約90日稼働したMac miniのSeagateのSSHDは健康そのもの…そろそろ結論を出す時ではないかと思うがやっぱ東芝のSSHDの品質問題?
その後東芝のSSHDについての噂のようなものを集めてみたが、故障の原因になるような決定的なものを見つけられない。
東芝のSSHDは1AでUSBは0.7Aしか電力がないから、電力不足でディスクが破損するというデマに近いようなものまで集めて検証しているが詳細は不明。
(内蔵電源は1A以上あるはずだし、すくなるともUSBケーブル2本挿ししていた外付けハードディスクケースも同じように70日で故障した理由が説明できない。これはほぼデマと判断している)
ただ過去の履歴を調べると東芝のSSDはコントローラに問題があったり(砂コン問題)、MacBook Airでリコールを起こしたりいろいろ経歴はあるようだ。
今回の問題は70日経つと起動ボリュームがマウントできなくなるという問題で、修復ボリュームからは起動できるので、電力不足のようなハード的な問題ではないように思える。
修復ボリュームから起動できても起動ボリュームはやはり修復ができないので、SSDとHDDの複合ボリュームが壊れてしまっているようだ。
時間に規則性があることから不良ブロックを疑っているが、とにかく壊れてしまうと何の証拠も残さずに昇天してしまうので原因究明の決定打がない。
東芝の代理店も快く修理交換には応じてくれるものの、故障の原因についての質問には一切答えてくれない。
とにかく120日が無事に過ぎようとしているので、Macでハイブリッドディスクを使うのなら、迷わずSeagateをお勧めしたい。
2015年2月4日