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OSXのtips6-6

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。

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USB機器を認識しなくなった場合の対処法〜IOUSBFamilyの不適合について

会社で検疫用に立てているPowerMac(G5、OS10.4.11)がしばらく前からUSB機器を認識しづらくなっていた。
具体的にはUSBメモリを挿してもマウントしない、マウント解除してもフリーズしたように反応しないなどの問題を起こしていた。

最近だんだん症状がひどくなってきて、USBメモリをくわえこんだままClamXavがフリーズしたようになってしまい、そのまま再起動ということもちょくちょく起きていた。

そこで一度徹底的に診断しようということでシングルユーザモードに入ってみる(コマンド+Sキーを押しながら起動)と定期的に、

USBF: 任意の数字 [0x2b98100] The IOUSBFamily is having trouble enumerating a USB device that has been plugged in. It will keep retrying.

USBF: 任意の数字 [0x2b98100] The IOUSBFamily was not able to enumerate a device.


というような表示を出している。
fsckやAppleJackなどをかけてみてもいっこうに改善する様子もない。

このアラートはどうやらUSBの不具合の時によく見かける文字列らしく、いろいろなケースで起きているらしい。


それでこれの対処法としてこういうフォーラムのやり取りを見つけた。

InsanelyMac Forum > Problems with IOUSBFamily.kext

ここで触れられているのは
IOUSBFamily.kext
というUSB機器の接続をコントロールするカーネルエクステンションが壊れているというトラブルで、純正のOSなどからこのカーネルエクステンションを取り出して入れ替えるという手順。

1) IOUSBFamily.kextを入れ替える
2) 以下のコマンドを打つ
chown -R root:wheel /System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext
3) さらに以下のコマンドを打って所有権とアクセス権を補正
chmod -R 755 /System/Library/Extensions/IOUSBFamily.kext
4) 再起動






まずこのUNIXコマンドだけ試してみた
IOUSBFamily.kextのアクセス権が壊れているということが考えられるからだ
結果は不発だったがこれだけで治るケースもあるかもしれない


このフォーラムのスレ主はこれでは解決しなかったというが、これで解決したというケースも見つかった。
なかなかこの種のトラブルはケースバイケースらしい。

それでこれをやってみたわけだが、これは非常に危険な手術ということになる。
実は私も不注意にもこの罠に落ちてしまった。
IOUSBFamily.kextを入れ替えたら、すぐに上記の「chown」「chmod」のコマンドを確実に実行しておかないといけない。

ところが他の作業をしながら片手間でやっていて手順を間違えて先に再起動をしてしまったために、起動後は一切のキーボード、マウスでの操作を受け付けず、 外部のディスクから起動してもIOUSBFamily.kextを入れ替えて所有権、アクセス権を補正する方法がなく、結局再インストールする羽目にナッテしまった。

それでクリーンインストールをしたのだが、なんと翌日シングルユーザモードで起動してみるとまた同じIOUSBFamilyのアラートを表示していることに気がついた。

なんと治っていなかったのだ!

ここで始めてハードウエアのトラブルを疑ってみるのだが、その勘は正しかったがもうひと粘りソフトウエア的な対処をトライすることにした。
さらに調べてみると、こうしたトラブルのためにAppleのデベロッパーコネクションという開発者のフォーラムでIOUSBFamily.kextのトラブルのためのデバッグ用ファイルが配布されていることを知った。

こういうものまで用意されているのだからこの種のトラブルは結構あるらしい。

Hardware & Drivers - Mac OS X USB Debug Kits Downloads-2

ここでIOUSBFamily.kextのインストーラとログを吐き出すタイプのIOUSBFamily.kextとがセットで各OSのバージョンに合わせて用意されている。
もし皆さんも使うことになったらバージョンを間違えないようにダウンロードしてほしい。

これを入れてみたが、やはり解決しない。
ログを吐き出すタイプを見ていると、やはりUSBデバイスを認識できていないというような意味合いのログを吐き出し続けている。






USB Debug Kitsをインストールしてみる
インストーラの指示に従って進めるだけで完了
シングルユーザモードに入るとUSBとのセッション状況をリアルタイムで見ることができる



ここでこのMacのハードウエアの構成をふりかえってみた。
今回このPower Macを検疫用に転用するにあたってモニターを古いものに付け替えた。
できるだけお金をかけないという命題があるからだ。






もともとPower Macに繋いでいたモニターは右のアルミ筐体タイプ
古いMacを廃棄にして別用途で新しいMac Proを買ったのでそのモニタはそちらに転用して
古いMacについていた左のスケルトンタイプのシネマディスプレイに繋ぎ換えていた



マウスをキーボードのUSB口に挿し、そのキーボードをモニターのUSBの口に挿し、そのモニターをMacの筐体裏側のUSBに挿すという構成で、一列タンデムに直列結線していた。
これはスケルトンタイプのシネマディスプレイに切り替えた後も同じ結線にしていた。
ところが、ふと思い立ってこのディスプレイを前のアルミ筐体タイプに切り替えたらどうなるか試してみると、なんとIOUSBFamily.kextのエラーログが出なくなっている。

つまりこのモニターを通してUSB接続したときのマッチングに問題があったようだ。
いろいろ繋ぎ換えてみて、エラーの原因はモニターに絞られたので、キーボードとマウスをモニターを通さないで、筐体に直接差し込んでみるとスケルトンシネマディスプレイでも見事にIOUSBFamily.kextのエラーが収まることがわかった。

ここ数日USBメモリを挿すたびに起こっていたトラブルもこれで収まりそうだ。
口の形が合うといっても組み合わせによってはこういうトラブルも起きるという教訓だ。

それとIOUSBFamily.kextのトラブルは、結構な頻度で起きているので今後もこういうトラブルが起きたときのために備忘録としても書き留めておく。








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ウプデートに失敗したのかな?〜デフラグについて

最近ウイルス対策の問題に関わるようになってからいろいろウォッチングしているのだが、その過程で気がつくのは
「今年はウイルスの当たり年」
だということだ。

それも普通じゃない増え方でウイルスの種類も感染数も増えている。






JPCertは今年の6月22日に出した報告書で文字通り「パンデミック」を警告している
流行の急増は07年の夏に始まり一時期終息しかけていたが再び増加傾向にある





その増加の主因はAutorun系のウイルスの亜種の爆発的な増加で、もはやケタが一桁違っている
このことからWindowsがターゲットにされていることもわかる





IPAの感染報告数推移ではこの2〜3年ほどはウイルスは落ち着きかけているように見えるが
よく見るとこのグラフのトレンドラインは完全に右上がりだ
どういうことかというと、この傾向だと近いうちに感染爆発が起きるということだ



グラフで見ると、あらゆるデータが今年は尋常ではないウイルスの当たり年になりそうな予兆を示している。
それを実感できる数字もある。
UNIX系のオープンソースで運営されているclamavのウイルス定義ファイルの総数は2〜3年前まで数千という単位だった。
これでも「多いな」と思ったのだが、2年くらい前に1万を越えた。
そして今は60万4000ほどに激増している。
今では一日に1000、1週間で5000〜7000というペースで新種のウイルスが増えていっている。
かつての1万なんて水準は10日で越えてしまう計算だ。
しかも先週の週明けに一日で6000ほど増えた時期もあった。

シマンテックアンチウイルスのウイルス定義も最近では毎日更新される。
かつては週に1〜2回というような長閑な時期もあったが、今では毎日更新されるだけでなく朝に更新されたのに夕方にはもう次の更新が出ることがある。
ものすごいハイピッチだ。

それで、シマンテックアンチウイルスの更新を毎日するのだが、自分のMacBookでも毎日更新するためにVMWare Fusionを毎日起動しなくてはいけなくなっている。
そのVMWare FusionのWindowsがだんだん重くなってきていて、アップデートに失敗するようになってきた。






VMWare Fusionの上で起動したSymantec Antivirusのウイルス定義アップデートに失敗
ファイルをダウンロードして適用の段階で「応答なし」になってしまいプロセスはスタック





強制終了してSymantec Antivirusを起動すると定義ファイルは最新の日付になっていたが
信用できないので念のためにダウンロードしたアップデータで手動アップデートした



ということでアップデート失敗に関してはすぐにクリアできたのだが、最近VMWare Fusion上のWindowsXPの調子がいまいちなので、ちょっと手入れすることにした。
といっても私が知っているのは、ディスククリーンナップとディスクデフラグくらいで、どちらも何ほどの効果があるのかよくわからない。

前々から何度も書いていることだが、私は「デフラグ不要論者」でMacに関しては一生に一度か二度くらいはデフラグを経験しておくのもいいかもしれないが、それ以上は全くの無用で、デフラグは百害あって一利なし、危険なだけで得るものはないと思っている。
ただしそれはMacOSXの場合の話で、Windowsの場合はやはりデフラグはある程度有効らしいということも最近学習した。
だからWindowsユーザが二言目には
「デフラグすればいいんじゃない?」
というのはそういう理由だったのだ。

ただ、VMWare Fusion上のWindowsXPも同じように効果があるのかどうかはよくわからない。
仮想マシン式でインストールしている場合は意味がないかもしれない。
私の場合はBootCampでインストールして、そのボリュームを利用してVMWare Fusionで起動しているので、意味はあるかもしれない。

それでディスクデフラグをやってみた。

他にもWindowsのメンテナンスでこういうことをやれば良いという知恵をお持ちの方がいらっしゃれば、是非ご教授願いたい。
Macでは定期的にメンテナンスをやっているのだが、そういう意味ではWindowsはほとんどなす術がないというのも歯がゆいので、お知恵を寄せていただければ嬉しい。






VMWare Fusionの上でもちゃんとディスクデフラグは機能した
診断によるとそれなりに断片化は起きているということだ





それで「最適化」をクリック、VMWare Fusionの上でもプロセスは進行している





赤い部分が断片化したファイルでかなり解消したのだが残っている部分も結構多い





リポートを見ると断片化されたファイルの総数は「2」とか出ているがグラフィックは最低8以上ある
というよりこのグラフィックとレポートは一致していないのでどうも信用できない
まだかなりの数のファイルが断片化したままで残っていると思われる





このデフラグをもっと減らせないかと再度デフラグをかけてみた
ディスクの空き容量は結構あるので効果があるのではないかと期待したのだが・・・





結局断片化している赤い部分が移動するだけで減ることはない
デフラグは1回かければ充分で何回もかけても危険なだけで
効果は全く無いと考えた方がよさそうだ







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最近流行の2テラストレージを入手

こういうものを買ってしまった。



My Book Mac Edition 2 TBハードドライブ

これは本の形をした面白いフォルムの外付けハードディスク。
机の上の本立てにさりげなく立てておける。

今は外付けハードディスクが劇的に安くなっていて、2テラというかつては百万円以上のサーバストレージでないとあり得ないような大きさが卓上の、小さな英和辞書程度で実現できてしまう。

買った目的は例によってWindowsの防疫システムの実効性を調べるために、わざと感染させてその広がりをテストするためもので、感染したWindowsのボリュームを一瞬で元に戻すことができるようにボリュームごとディスクイメージにしてバックアップする方法をとっている。

具体的にはWincloneを使って、Windowsが入っているBootCampのパーティションを丸ごとイメージにして、元々の状態、ウイルス対策を全部剥がした状態など様々な状態のWindowsを保管している。
そのためにまとまったボリュームの大きさがいるので、今回2テラを買ってしまった。

これがスゴいのはUSB2.0だけでなくFirewire800、eSATAなどもインターフェイスとして備えている点だ。
このeSATAなんてのはいずれ近いうちに試してみようと思う。

普通にバックアップに使うには2テラは充分過ぎる大きさだ。
Time Machineのバックアップとしても充分使える。
またこのストレージ自体にTime Machineに似たバックアップソフトがついている。






私が買ったMy Book 2テラバージョンは付属のPDF説明書にMac Editionとあり、
「Mac専用のHFS+でフォーマットしている、Windows用にして使う時には◯○を参照」
などと書いてある割にはしっかりFAT32でフォーマットしてあって
Windows向けワームのAutorun感染防護策まで施してあった





そこで私はこれをMacBookと同じようにHFS+のMac専用パーティションと
Windows共用のFAT32のパーティションに切ってフォーマットすることにした
Mac用のパーティションにはそこからintelMacを起動できるようにするために
「GUIDパーテォションテーブル」を設定する(こちらを参照)





最初は「MS-DOS(FAT32)」という記述があったパーティションマップ方式は
「GUIDパーティションテーブル」に表示が変わった
これでintel/OSXからもWindowsからも起動できるボリュームになる





My Bookには容量が巨大でeSATAがついているなどの他にも面白い特徴がある
付属のソフトは一定時間ごとにホームフォルダのバックアップを自動的にとる
インターフェイスもなんとなくTime Machineを連想させる
時計の向きは逆だが



2009年5月12日










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久しぶりにはずしたか?・・・ごろ寝マウスを買ってみたがこれ考えたヤツはアホだ

自宅のMac miniに繋いでいたElecomのマウスが知らない間にクリックが利かなくなっている。
クリックボタンの中央を注意深く垂直に押さないとクリックが認識できなくなっていた。
これではマウスとして使い物にならない。

考えてみたらこのマウスは初代のiMacのマウスの使いにくさに苛ついて、スクロールホイール付き3ボタンマウスを使ってみたいと思って買ってきたもので、もう8年は使っている気がする。
本体のMacよりも長寿を誇っていたが、さすがにガタがきても不思議でない。

それで急ぎ自宅近くの家電量販店にマウスを買いにいった。

いつものことながら当てもなく、これが良いというのもなく行ったのだが、この店頭にあったトラックボールは見事に無くなっており、今や地方の量販店はスクロール付き3ボタンマウスで埋め尽くされている。

正直3ボタンマウスはどれもこれもいっしょで、ロジクールのトラックボールを使い始めてからというもの、
「マウスなんてどれもこれも似たり寄ったりで善し悪しなんてない」
と思っている。
店内のワンブロックにずらっと並んだ3ボタンマウスに嫌気が差して、ふと目に止まったこういう物を手にしてしまった。






ごろねリターンズ


・・・ごろね?・・・しかもリターンズ?ってなんじゃそら??

そういえば数年前にこういうマウスが話題になっていた気がするな・・・
ここは一丁・・・

何だか腹の底で悪い蟲が鎌首をもたげているのを自覚しないではなかったが、この「謎」の魅力に打ち勝てなかった。
上代2980円なりで思ったよりも高かったが、つい買ってしまった。
しかしこれってどうやって使うのだろうか?

最初ケーブルの出ている細い方を手前にして使ってみたが、トラックボールの動きが逆でクリックが右クリックになってしまうことがわかった。
ボタンをリマップすることもできそうな気がしたが、付属のドライブという物は何もない。
やっぱり使い方は逆なのだ。

一体どうやって持つのかすらわからない。






とりあえずキーボードの横に置いてみた「ごろねリターンズ」
置いてみたがこの向きでいいのかすらよくわからない





とにかくわかったことは「NEWごろ寝マウス」と名乗っているが
マウスではなくトラックボールだということだ
だからボール操作が主になるのだがそれ以外のボタンが異様だ
一見5ボタンのように見えるがグリップの中のボタンは
クリックと右クリックで上面のクリックボタンと同じだ
なんじゃそりゃ?





これは置いて使うものではなく握って使うものらしい
一応机の上に立つように設計されているがとても安定が悪いからだ
握ってみたがこの握り方では上面のボタンで死んでしまい操作性はかなり悪い





取説にも握り方の説明がなかった
もう「ギブ」ということで製品サイトを見に行くとこういう握り方が推奨されていた
ただしこれだと上面のクリックボタン、スクロールホイール、
トラックボールは全て親指で操作することになる
どちらかというとゲーム向けか
ちなみに私はもっと深く握って人差し指がクリックトリガーに
完全にかかるくらいが使いやすかった





ゲームならその握り方でいいがキーボードを使う時にキーを打つ手で
マウスも操作しないといけないので結局置いて操作することになる
その場合の操作法はやはりこうなるわけでそのために「倒立可能な突起が追加された」
というのもこの「Newごろ寝」の新機軸のひとつらしい





その倒立使用時の突起なのだがこのようにどう見ても単なる脚にしては異様な形状だ
また結局立てて使うならもっと高さを低くする工夫が欲しかったが
この突起の機能はそれだけではなかった





取説によるとこの突起は「つぼ押しポイント」という名称らしく操作に疲れたら
ここで全身のつぼを刺激して疲労を回復するという新機能が追加されたらしい(^_^;)





結局いろいろ試してみたが安定が悪くて倒れてしまうのなら
最初から倒して使うのがいいだろうということで今はこのような使い方をしている
若干トラックボールの反応が悪くなるが使えないこともない



ところでこの「NEWごろ寝」の製品サイトだが遊べるだけ遊んでくれている。
このマウスは単なるマウスではなく地球制服を狙う悪の結社から地球を守る親父超一郎とごろ寝ガール達の秘密兵器の形であり、その秘密組織の基地の形状でもあるのでこの形でないといけなかったらしい。

そういう設定でこの製品は発売されていて、その親父やガール達のキッチュさについては改めてここでは触れないが、要するにそういうことらしい。

「リターンズ」となっているのは、これのオリジナルが10年以上前に結構人気があった「使えてマウス」の復刻版だからだ。
この「使えてマウス」はリング状の形態でスクロールホイールやつぼ押しポイントなどはついていなかったが、このリングを握ってトラックボールとクリックボタン、クリックトリガーでパソコンを操作するという形状が
「使いにくい」
と評判は散々ながら結構一部のマニアには人気があって、彼らの間で「ごろ寝マウス」と俗称されていた。
秋葉原や日本橋のような電気店街でも結構見かけた筈だ。
キーボードを使わないでただwebを見るだけゲームするだけという時にはこれで、布団に入ったまま操作できたからだろう。

その復刻版ということなのだが、発売された数年前にも少し話題になっていた。






設定のページで紹介されている主人公「親父超一郎」達の
手に握られているレイガンに注目してもらいたい
要するにこのマウスはこういう気分で使ってもらいたいというメッセージだ(°д°)


久しぶりに楽しませていただいたが、案の定家族の評判は散々だ。
慣れればそれなりに使えるマウスだと思うが、過剰な設定説明で形状の奇妙さを納得させなくてはいけない企画にムリがあった。
これも機材箱行きかもしれない。
だが、実際一人暮らしで家ではごろ寝してパソコンをどんどんスクロールして見ているだけという独身者には実用的価値があると思う。

スクロールホイールとトラックボールがこの価格で両方ついている製品は他にないからだ。
しかしその条件にはまらない人は、この設定を楽しんでレイガンを持っている気分でパソコンを操作するしかない。
それも楽しいかも。




2009年7月14日










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スゴイケーブル・イージープロを使ってみた〜これは本当にスゴいかも

こういうものをテストしてみた。


スゴイケーブル・イージープロ

パソコンからパソコンにファイルを渡す時に、ケーブルを挿したらすぐに相手が見えてファイルをドロップして渡せたら便利だろう。

そういうことをパソコンに詳しくないころは思ってしまうが、実際にケーブルを挿してみるとパソコン同士のやり取りはそんなに簡単なものじゃないことを思い知る。

USBやFirewireのケーブルを挿してみてもお互いが見えるわけでもないし、ドロップしてファイルが渡せるわけでもない。
Mac同士なら片方をTキーを押しながら起動してターゲットモードに入れば外付けハードディスクのようにファイルのやり取りが可能になるが、これもターゲットモードで起動するというメンドクサイ手続きが必要になるし、Mac同士でしか使えない。
USBはこの方法は使えない。
イーサケーブルなら簡単に繋げるのだが、これも普通のケーブルで繋がるのはMacがからむ場合で、Windows同士ではクロスケーブルが必要だ。

USBケーブルを挿すだけでお互いから相手にファイルをお手軽に渡せたら便利なのに・・・
そしたらいちいち外付けハードディスクにファイルを入れ手渡すという手間が無くなるの・・・ということを持っている人は多いと思う。

この スゴイケーブル・イージープロがその問題を解決する。

このスゴイケーブルを2つのパソコンの間で繋ぐと相手のディレクトリが全て見える。
そのディレクトリの好みの場所にファイルをドロップして渡すことができる。
相手がMacだけでなくWindowsでも問題ない。
Windows同士でも問題ない。
残念ながらMac同士の場合だけはうまくいかなかったが、Mac同士はクロスケーブルがなくてもイーサケーブルで繋がるので良しとしよう。

USBを挿せばWindowsの場合はAUTORUN機能でファイルブラウザアプリが自動的に起動する。
Macの場合やAUTORUN機能が殺してあるWindowsの場合は自動起動しないが、その場合はマウントしたディスクイメージを開いてアプリを起動すればいい。
ディスクイメージの中にはWindows用のアプリとMac用のアプリが入っているが、拡張子を見ればすぐに区別はつくだろう。
.exeとなっている方がWindows用で.appとなっている方がMac用だ。






このUSBケーブルをお互いのUSBの口に挿すだけで
このようのお互いの内部のディレクトリがすっかり見える
上はMacのディレクトリで下はWindowsのデスクトップを表示したところ
Macのルートがマイコンピュータになっているところが愛嬌だ
ファイルを上から下にドロップして転送するとこんなプログレスバーが出る



2009年7月18日










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「未来派デザイン」のマウスを買ってしまった


SCOPE NODE

自宅のMac mini用に買ったごろ寝マウスが家族の評判が散々なので、ちゃんとしたマウスを買うことにした。
オムスビ型iMacといっしょに買ったサンワサプライのマウスのクリックが壊れてきているということもある。

それで、本当はトラックボールが欲しかったのだが自宅のすぐ近くのエディオンが閉店セールをやっていることもあり、そこではトラクボールを置いていないのでノーマルなマウスを買うことにした。
ワイヤレスかケーブル式かで迷ったが、ワイヤレスは前に一度失敗しているので、ケーブル式USBの3ボタンマウスを買うことにした。

とてもノーマルな選択だ。

でもノーマルすぎるのは面白くない。
それで前々から気になっていたこのSCOPE NODEを試してみた。
デザインがかっこ良かったから・・・それしか理由がないのだが。

80年代に士郎正宗デザインの未来的マウスというのが話題になったことがある。
それとデザイン的なツボが似ていると誰かが評しているのを読んだことがある。
そうなのかどうかよくわからない。
見た目使いにくそうだが、意外に持ってみると使いやすいかもしれないと期待したが、やっぱり見た目通り使いにくい。
スクロールホイールの位置がセンターよりも右にずれているので、人差し指でスクロールホイールを回していると、どうしても人差し指の移動距離が大きくなってしまう。
それでスクロールホイールは中指で回して、薬指で右クリックをするという使い方がよさそうなのだが、薬指を使うのに慣れていないために、どうしても手首をひねって中指で右クリックしてしまう。
慣れたら使いやすくなるのだろうか?

それとも使い方が違うのかな。
やはりトラックボールに勝るものはないなぁ。




2009年10月5日










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iBook DualUSB補完計画始動!


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OS10.2Jaguar+Classic環境復元計画始動!

一連のLinux騒動のきっかけになったiBook DualUSBのリストア計画がまた始動した。
Linuxをインストールしてデスクトップ機として使用するか、あるいはファイルサーバとして使用するという計画は頓挫した。
詳細は以下の記事以下数日の一連を参照あれ。
ことの起こりはiBook〜そしてFedora Core本格始動に向けて戦いは始まった・・・

かといってPowerPCのG3Macなので、Windowsをインストールするとかいうわけにもいかず、今まで放置されていたのだが、ここは初心に戻って
OS10.2+OS9.1Classic環境
というオールドタイマーな環境に復元することにした。

ところで、インストールは順調に進み、OS9のインストールも完了してClassicも起動、AirMacExpressから無線LANに繋ぐこともできた。
しかしここでファイル共有に問題があることに気がついた。
私のところではMac miniをOS10.3Pantherで、iBookG4はOS10.4Tigerで、MacBookはOS10.5Leopardで運用している。
バラバラだ。
OS10.3以上はファイル共有に関しては問題はない。
しかしMac miniはJaguarのiBook DualUSBに繋ぐことができない。
Mac miniからiBookに繋がらないしiBookからMac miniにも繋がらない。

OS10.2のiBookからOS10.5のMacBookには繋がるが、OS10.5のMacBookからOS10.2のiBook DualUSBには繋がらない。
つまりこのOS10.2をインストールしたiBookDualUSBをファイルサーバとして使える可能性はないということだ。
デスクトップOSとしてJaguarが使いにくいことはこの数日散々経験している。

ということでせっかくリストアには成功したが、結局このiBookの使い道はいまだに思いつかないということだ。

今度はTigerくらいインストールしてみようか・・・






OS10.2Jaguarのインストールを久しぶりにした
アップデートは今でもサポートされているらしく
Jaguarの最終バージョンのOS10.2.8には問題なくアップデートできた





この時代(OS10.2リリース当時)にはデフォルトブラウザはMSのInternet Explorerだった
Classic環境のインストールにも成功してOS9のInternet Explorerも起動に成功





久しぶりに使うClassic環境
しかし起動の仕方すら忘れている





Classic環境用としてはOS9.2.2の方が安定しているが
OS9で起動する場合はOS9.1の方が安定している
今回はOS9で起動するケースも考えて9.1で止めた
久しぶりに見る「アイコンパレード」





これはClassic環境で起動したK'z GomokuMerryXmas Vaccine
MerryXmas Vaccineは99年に流行したMerry XMASというMac最後のウイルスを駆除する
これはHyperCardのスタックという形で感染するウイルスだった





Macユーザに比較的普及していたのはこのEarly Birdだった
こういうコレクションが私のハードディスクにはまだ残っている





今回Classic環境を起動してみて初めて気がついたのだがこんなソフトもあった
何の役に立つのかわからないが方程式が表現するグラフを自動生成するアプリ
数学の先生には役に立つアプリなのかな





Jaguarの頃はネットワーク上のサーバに接続する方法も今のMacとはかなり違う
今のMacは最初からFinderの左ペインに接続可能なホストが見えているが
この頃はコマンド+Kでブラウジングしないと接続できない
これはJaguarからLeopardに接続した図でボリュームアイコンのデザインも今と違う





逆ルートを試してみたが失敗
つまりLeopardやTigerからJaguarの共有フォルダには接続できない
イコールJaguarで起動しているMacはこの組み合わせではファイルサーバにはできない
iBookの使い道がなくなってしまったがしばらくはClassic環境の研究に使うかも



2009年10月7日










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iBook DualUSBのその後〜Macの内蔵VNC(画面共有)を試してみる(追記あり)

壮絶なLinux戦争の端緒になったiBookG3(DualUSB)は結局Linuxで再生することは意味がないことが判明した。
詳細参照:
2009 年 9 月 24 日
ことの起こりはiBook〜そしてFedora Core本格始動に向けて戦いは始まった・・・

そこで本来のOS10.2 Jaguarをインストールしてサーバとして使用できないか試してみたが、結局共有を開くことができないなどの問題があってサーバとしても役に立たないことが判明した。
詳細参照:
2009 年 10 月 7 日
OS10.2Jaguar+Classic環境復元計画始動!

これでiBook DualUSB本格退役かと思われたが、ダメ元で入れてみたOS10.4TigerでiBookの起動に成功。
デスクトップOSとして使うにはやや重すぎる印象だが、当時としては大盤振る舞いしたメモリ768MBのおかげで機能的には問題ない感じだ。
そこで再びiBook G3サーバ化計画が始動した。





OS10.4.11Tigerで起動しているiBook DualUSBのデスクトップ
最近まで使っていたTigerのデスクトップなのでClassic環境のように
「あれっ?ここどうするんだっけ?」ということもない




「このMacについて」を開くと燦然と輝く「OS10.4」のクレジット
ただ今一気にOS10.4.11にアップデート中


余談ながら、コンピュータの扱いというのは一度覚えたら一生忘れないというわけにはいかないようだ。
自転車や水泳は一度覚えたら一生忘れないとよくいうが、OS9の扱い方なんてあれだけ毎日徹夜するほどの激闘を繰り返したのに、きっちり全部忘れてしまっている。
当時ハマッたのと同じ場所でハマッている。
久しぶりにOS9と激闘していた頃のログを開いて読んでいたらちゃんと自分でインストールの注意点を書いていたにもかかわらず、そのことをもすっかり忘れていた。
かくして人間というのは全く進歩しないのだなと納得した。

ところでこのファイルサーバ化したiBook G3を何に使うかだ。

何に使うにしてもこのサーバをリモートで扱えるようにしたいので、久しぶりにVNC(Vine Server)を起動することにした。
問題はMacBook/intel/Leopardで使うVNCビュアー(クライアントアプリ)の方だが、ここで面白い発見をしてしまった。


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画面共有
(Bundle)
OS10.5Leopard対応

LeopardからOSに標準で実装されたVNC(バーチャルネットワーキングコンピュータ)というコンピュータをGUIでリモート操作するシステム。

このプロジェクトはVNC4XVine Serverの項目で触れたが、もともとAT&T研究プロジェクトとしてスタートし、オープンソースとして発展したコンピュータ同士をGUIのリモート操作で繋ぐというこのアプリは、今でもサーバ側、つまりリモートされる方はVine Serverというフリーウエアとして配布され、クライアントアプリ、つまりリモートする方はいくつかのフリーウエアが配布されている。

Leopardでもこれを使えるのかテストしていなかったので、久しぶりに試そうと思っていじりだしたところ、なんとLeopard以降のMacはこのVNCを既にOSに内蔵していることを知った。
何もインストールしないでLeopard以降のOSXはVNCサーバにもクライアントにもなれる。

サーバになる方法はシステム環境設定の「共有」に入って「画面共有」のところにチェックを入れる。
ここで「コンピュータ設定」に入って「VNC使用者が画面を操作することを許可」にチェックを入れてパスワードを設定する。
セキュリティに入ってファイアウォールで「画面共有」を許可する。

クライアントとして機能する場合はFinderの左ペインに現れたVNCサーバホストをクリックして「画面を共有」ボタンをクリックすることでサーバに接続できる。
当然途中で設定したパスワードを要求されるが、これで相手のコンピュータを操作できる。
これは勿論WindowsやLinuxにインストールしたVNCをリモート操作することもできる。

画面共有のアプリはシステムフォルダのCoreServiceとして格納されていて、直接触ることはない。
インターフェイスは上記の通りシステム環境設定とFinderだけだ。
簡単だし、システムと一体化していて違和感がない。





画面共有をスタートする方法
サーバ、つまりコントロールされる方になる場合はシステム環境設定の
「共有」に入って「画面共有」のチェックを入れる
「コンピュータ設定」ボタンをクリックしてパスワードを設定する
接続するクライアントを限定したい場合は下のリストでホストを制限できる




クライアントになる方はもっと簡単だ
Finderの左ペインに見えているVNCを起動しているホストをクリックして
ファイル共有と同じように接続ボタンをクリックするだけだ




設定したパスワードをこの時に要求される




この時「このセッションは暗号化されていない」旨のアラートが出る
SSHを使ってパスワードを暗号化する方法が示唆されているので
セキュリティ上必要な人はトライしてみると良い




今回はiBook DualUSBをサーバにしたので
Vine Serverを起動して先方のポートナンバー5900番を開いた
これで接続するとこのようにすんなりiBookのデスクトップをMacBook上に表示した



<追記>

大切なことを書き忘れていた。
画面共有をするにあたって、今回はiBook DualUSBの方でVine Serverを起動するだけでなく、VNCのポート5900-5902のどれかを開くことを忘れてはいけない。
私の場合は5900番を開いた。
これでMacBookの方から問題なく接続できた。





Vine Serverを起動したサーバ側(リモートされる側)の
環境設定を開いてファイアウォールにVNCという項目を追加する
方法は「新規」ボタンをクリックする




こういうタブが出てくるので上のプルダウンでVNCを選ぶ
するともうこういうプリセットが用意されている
通常自宅での使用ではこのままで大丈夫場なはずだ



2009年10月14日









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iBook DualUSBのその後〜TigerのClassic環境って・・・

先日ちょっと触れたTigerをインストールしたiBookだが、ここはPowerPCの特権、Classic環境をインストールすることにした。
iBookのシステムディスクには、当時はまだキチンとClassic環境用のOS9がバンドルされていた。
実はJaguar環境でインストールしていたOS9のアップデートに失敗、再起動すると「?」マークのついたフォルダアイコンが表示されるだけで、OS9だけでなくOSX環境もぶっ壊してしまったようだ。

このJaguar環境では実はパーティションを切らないで、ひとつのボリュームにOSXとOS9をインストールしていたのだが、そうするとこういう問題が起きる・・・
ということが実は9年前の私自身のログを読んでいたら、書いてあった。
当時の私は
「OSXにClassic環境としてOS9をインストールするならパーティションを切って別パーティションにそれぞれのOSをインストールすること」
を強く推奨していた。
そおーだったんですね。
今の今まですっかり忘れていました。

それで結局アップデートインストールしたTiger環境もぶっ壊してしまったので、もう一度ディスクを初期化して今度はパーティションを切り直した。
最初のパーティションにTigerをクリーンインストール、起動するのを確認して2番目のパーティションにOS9をインストールし始めて、こちらも問題なく起動できることを確認した。

さらっと書いているがここまで半日を浪費

これが実現すればVNC経由ではあるがintelMacのMacBookのデスクトップにClassic環境が現れる・・・と思いきや、なぜかClassic環境起動に失敗。
「QuickTimeのバージョンが5だが6以上を推奨する」
とかいろいろなアラートは出てくるのだが、どれが原因なのかわからない。
しかしOS9.1というのがどうもダメな気がしたので、OS9.2.1、OS9.2.2のアップデートを順番にかけ直すことにした。
このOS9.2.1のアップデータがどうも壊れていたようで、再びインストール中にクラッシュ。
再度初期化して、OS9インストールからやり直して、今度はアップルのサイトからOS9.2.1のアップデータをダウンロードしてきた。
この時代にはComboアップデートはないのでOS9.2.2ダウンロードをかける前に、必ずOS9.2.1にアップデートしておかないといけない。

さらっと書いているがここでさらに半日を浪費している。

賢者は歴史に学ぶとはまさにこのことだ。

結論からいうとOS10.2Jaguarの時代には、Classic環境はOS9.1でも起動できたが、OS10.4のTigerの時代にはクラシック環境はOS9.2以上のバージョンでないと起動できないらしい。

OS10.4を2年近く使っていたがそんなことには全く気がつかなかった。
全く気がつかなかったということはとりもなおさず、2年近くクラシック環境を起動していないくても何ら不自由がなかったということを示している。
今頃になってそんなことに気がつくということは、やっぱりClassic環境は要らない環境だということもできる。
そんな要らない環境をいまさら復元して何の意味があるのだという疑問はあるが、目的は後から考えよう。
とにかく今は手段が先だ。

OS9.2.2アップデートをかけてやっとClassic環境は起動できるようになった。
とりあえずVNC越しにClassic環境も使えるようになったので、次のテーマにチャレンジしたい。
手製TimeCapsuleは無料で自作可能かというテーマだ。





リモート操作でClassic環境のインストーラをどんどんコピーしている
OS10.4TigerにClassicをインストールしてOS9も
使えるようにするというプロジェクトがスタートした




ところがClassic環境は起動途中で止まってしまいアイコンパレードまで進行しない




QuickTimeのバージョンが5は推奨されていないというアラートが出るがこれが原因なのかは疑問
というよりもどうやらTigerになって仕様的にOS9.1以下のシステムは
Classic環境のゲストとして起動できないということらしい




ここで不具合を出したOS9.2.1アップデータを
アップルのサイトからダウンロードしている待ち時間の間小休止
Monolingualを使って日本語、英語以外のリソースを削除する




Symantec AntiVirusをインストールしてウイルス定義ファイルを最新版にアップデート
これらの作業が余裕でできてしまうくらいアップデータのダウンロードには時間がかかった




ここまでやってやっとClassic環境の起動に成功した




やっとK'sGomokuMerry XMAS Vaccineの起動にも成功
ハイパカもちゃんと動いているようだ
ここまでの教訓としてやはりシステムは全て別のパーティションにインストールするということか
アップデートに失敗してボリュームを壊してしまっても他のボリュームに入れたOSは生き残る
いくらサポートされていても同一ボリュームに入れてしまうとその運命は一蓮托生だ



2009年10月15日










anchor

iBook DualUSBのその後〜iBookサーバで自作TimeCapsuleは可能か?

TimeCapsuleについて、簡単に概要を。
Leopard以降MacはTimeMachineという強力な機能を持った。
FireWireなどで接続した大容量ディスクに、なんと毎時バックアップを取って、もしシステムに問題が起きたり、重要なファイルを誤って削除してしまったらこの外付けハードディスクから
「まるでタイムマシーンで過去に戻るようなインターフェイスで」
それらを復元できてしまうという画期的な機能だ。
私自身も、今ではもうこの機能が無いとMacを動かせないというくらい頼りっきりになってしまっている。

ところでこのTimeMachine機能は当初の発表ではFireWire接続の外付けハードディスクだけでなく、無線LAN接続のNASにもバックアップが取れるという話だった。
ところがAppleが無線LAN経由でTimeMachine機能を実現するTimeCapsuleという商品を発表。
これはこれでなかなか良いものだと思うが、いつの間にか無線経由のボリュームへのTimeMachine機能はTimeCapsule限定ということになってしまった。

技術的に問題があるからなのか、それとも単にTimeCapsuleを売りたいからなのか、その理由は知らない。
でもできるんじゃないかなと思っていたことが「できない」といわれると、どうしてもできるようにしてしまいたいという生来の天の邪鬼の虫が疼きだす。


実はこういうことに疑問を感じている人はかなり多いようで、ネットに自作TimeCapsuleを作ったという記事は結構上がっている。

最初に参考にしたのはこちら。
Desire for wealth - Leopard の Time Machine で無線 LAN 越しにバックアップする

要約するとTimeMachineのバックアップ先のルートには
.com.apple.timemachine.supported
という0バイトのファイルがあってこれがバックアップ先の指定の記録になっているようだとのこと。

FireWire接続で外付けハードディスクにTimeMachineバックアップ先の指定をしておき、これをサーバ側のMacに繋ぎ直して、ファイル共有で無線LAN越しにこのボリュームをマウントするという方法をトライした。





リンク先はAirMacDiskをTimeMachineの保存先にしたがこちらはiBookサーバを保存先にする
外付けハードディスクをLeopardにFireWireで接続してTimeMachine保存ディスクに指定
このディスクをiBookサーバにFireWire接続、ファイル共有で公開すると無線LAN越しにマウントできた
そしてアイコンを見るとTimeMachineアイコンでマウントされバックアップ動作が自動的に始まる




ところがひとしきり何かをやっていたが結局失敗という表示
「Mac OS拡張ではありません」と出ているが勿論「Mac OS拡張」だ
やはりAirMacDiskじゃなくてiBookサーバだからダメなのか
それともAppleが「こういうタダ乗りは許さん、TimeCapsuleを買え!」とばかりに
TimeMachineを改良してしまったのか理由はわからない
理由はともかくこの方法はダメだということだ



あと方法として出ていたのはこちらのサイト
IODATA の LAN DISK + 無線 LAN で Time Machine - 人生いきあたりばったりで生きてます@はてな

次回トライするために概要を書いておく。

TimeMachine用のディスクイメージを作る

hdiutil create -size $SIZEg -fs HFS+J -type SPARSEBUNDLE -volname "Backup of $MACHINENAME" $MACHINENAME_$MACADDRESS.sparsebundle

SIZEはハードディスクの1.2〜1.5倍、MACHIHNENAMEにはコンピュータ名、MACADDRESSにはMACアドレスを代入するとのこと。


作成したディスクイメージをHDDにコピーする。

cp -r mymachine_0017f2c8426b.sparsebundle /Volumes/MyBackup/.

魔法の呪文を唱える(^_^;)

defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1


Time Machine を設定

(「ディスクを変更」から対象 HDD の「disk」を選択する)

HDD を取り出す!

Time Machine スタート

(メニューバーの Time Machine から「バックアップを作成する」)
という手順で進行するらしい。 なぜ今すぐ自分で試してみないかというと、別の問題が発生したからだ。



上記手作りTimeCapsule製造法をさっそく試したかったが
その前に別ボリュームに無線経由でiTunesライブラリなどをバックアップ・・・
と思ったら所要時間が2〜3日と出てしまった
連休でもないと実用的にバックアップできないスピードだ
TimeMachineは通常5〜8GBのバックアップを取るので
計算すると7〜8時間バックアップに時間がかかることになる
家に帰ったら無線を通じてバックアップ開始というのを夢見ていたが
そのためには早く寝ろということらしい




同じ量のバックアップをFireWireでやると最長でも1時間
やはり有線に勝るものは無いようだ
これが「手作りTimeCapsule」作りでちょっとくじけている理由




ただしシステムバンドルの画面共有のおかげで自宅のiBook DualUSB、
Mac miniの2つを同時にオペレーションできる




これで複数環境で同時にバックアップを取った方が仕事が早く済むし
コントロール側のMacBookは待ち時間の間に普通にネットしたりメールしていても差し支えない
夢のタダ乗りTimeCapsuleよりもこちらの方が実用的か



2009年10月15日










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iBookでTimeCapsuleを企画:第2弾〜やってみたけど結局失敗

前回は方法を書き留めただけでトライしていなかった、iBook無線LANサーバ経由でTime Machineを実現する「自作無料TimeCapsule」計画を発動。

トライしてみたのだが、最近「失敗しました」という報告ばかりで申し訳ないのだが今回も失敗した。

以下のサイトなどを参考に少し手順を整理した。

IODATA の LAN DISK + 無線 LAN で Time Machine - 人生いきあたりばったりで生きてます@はてな

Mitzyuki's Blog -- Time Machine

この方法の要諦は
1)Time Machineのターゲットのボリュームを無線LAN越しにマウントする
2)Terminal
defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
とコマンドを打つ
3)ディスクユーティリティでsparsbundleのディスクイメージファイルを作成する
この時の共有ホスト名とAirMac共有のMACアドレスをボリューム名ではなくファイル名につける
4)このディスクイメージファイルをターゲットボリュームにコピーする
5)アンマウント、あるいは再起動をする
6)Time Machineで「今すぐバックアップを生成」でバックアップを作る


ということに集約されるようだ。
でこの手順でやってみたが「ディスクイメージの作成ができない」というアラートを出してTime Machineはバックアップに失敗した。

原因として考えられるのはディスクイメージのファイル名
私の場合ホスト名の「ibookg3」をつけているがシステムプロファイルの共有名は
「ibookg3 の ibook」
あるいは
「ibookg3-no-ibook」
なのでこの名前でないといけないのかもしれないということだ。

時間がなかったのでそこまで検証できなかったので次の課題だが、これがハズレだったらあとは「iBookがだめなんじゃないの」という一番考えたくない結論も見えてくる。
どうなんだろうねぇ・・・(´・ω・`)っ旦





今回はディスクユーティリティでディスクイメージを作ってみる
注意点はファイル名を「ホスト名」_「MACアドレス」とすること
ボリューム名は任意でもいいようだ
イメージフォーマットを必ずsparsbundleディスクイメージにすることくらいだ




生成されたディスクイメージファイルをターゲットの
iBookにぶら下げた外付けハードディスクにコピーする




そして例の「呪文」をTerminalに打って実行




Time Machineからターゲットのボリュームを指定する




ここでパスワードを訊かれるのでパスワードを入れておく




このボリュームをアンマウントしておく
再起動が必要との記述もあるので念のために再起動もしておく




そしてめでたくTime Machineはバックアップに・・・失敗
この瞬間がもっともがっくりくる時だ
最近続いているので敗北感もひとしおだ




念のためにボリュームのアクセス権なども調べてみたが問題ないようだ
この原因究明は次回の機会に・・・なんせ時間が無さ過ぎる・・・・



2009年10月19日










anchor

iBookでTimeCapsuleを企画:第3弾〜今度はやっと成功、失敗の原因は単純なことだった

ほこりをかぶっていた歴戦の勇士iBook DualUSBの再生計画で、
iBookでTimeCapsuleを
という試みは前回あえなく失敗したのだが、どうも感触的に非常に単純なミスで失敗しているだけでかなり良い線までいっているのではないかと私のゴーストがささやいていた。

そこで昨夜再度トライしてみたのだが、今回はうまくいった。
結論からいうとターゲットボリュームの中に置くsparsebundleの名前の設定の仕方を間違えていたということだ。

昨夜トライした時にも相変わらず
「バックアップディスクイメージを作成できませんでした」
というアラートを出して止まっていた。
その時にターゲットボリュームの中を覗いていると
「クライアント共有名_クライアントのMACアドレス.tmp.sparsebundle」
というファイル名のディスクイメージが生成されていることに気がついた。
これはこのTime Machineが初回生成するテンポラリーなディスクイメージで、これが「.tmp」が取れてホンチャンのスパースバンドルに変わるのだと想像した。
この名前が問題で、最初私はiBookg3という共有名とiBook DualUSBのMACアドレスをディスクイメージの名前にしていたのだが、この共有名が
「ibookg3 の iBook」
というMacの共有独特の名前にしなかったから失敗したのかと思っていた。

ところがそれは全然関係なくて、このテンポラリーファイルの名前をみていると、名前に設定しなくてはいけないのはサーバ側の名前とMACアドレスではなくクライアント側の名前のMACアドレスなのだということに気がついた。

私の場合iBookDualUSB+ターゲットの外付けハードディスクをサーバ側、MacBookをクライアント側とすると、このMacBookの共有名とMACアドレスをディスクイメージのファイル名にしないといけないということだ。

さらにこのボリュームをマウントしたままMacBookのTime Machineでターゲットに設定して「今すぐバックアップを作成」をクリックすると、再起動もアンマウントも必要なく、そのままバッククアップを始めることもわかった。

手順は大幅に簡略化されたと思う。
もう一度手順を確認する

1)Time Machineのターゲットのボリュームを無線LAN越しにマウントする
2)Terminalに

defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1

とコマンドを打つ
3)ディスクユーティリティでsparsbundleのディスクイメージファイルを作成する
この時に「クライアント側の」共有ホスト名とAirMac共有のMACアドレスをボリューム名ではなくファイル名につける
例えばクライアントMacBookの共有ホスト名が
muta(2)
でMACアドレスが
00:12:34:56:ab:cd
だとしたら
muta(2)_00123456abcd.sparsebundle
というファイル名にする
ボリュームの名前は適当に好みの名前で良い
4)このディスクイメージファイルをターゲットボリュームにコピーする
5)Time Machineで「今すぐバックアップを生成」でバックアップを作る


このディスクイメージのファイルの名前のつけ方がわからない場合は、一度この外付けハードディスクをクライアント側にマウントしてTime Machineで設定して
「今すぐバックアップを作成」
をしてみる。
このバックアップはどうせ失敗するのだが、この時に外付けハードディスクの中に
.tmp.sparsebundle
という拡張子がついたディスクイメージファイルが生成されるので、その名前をコピーしておく。
ディスクユーティリティでスパースバンドルファイルを作る時に、その名前をペーストして拡張子の
「.tmp」
の部分だけを削除すれば良い。
これなら簡単だし間違えない。





今回もトライしてみたところTime Machineで無線LAN越しの
iBookのボリュームにバックアップを作成することには失敗した
しかしその途中面白いことに気がついた
作成中に「クライアント側の名前+MACアドレス.tmp.sparsebundle」
というテンポラリーファイルがターゲットボリュームに生成されているのに気がついた
この名前をコピーして「.tmp」の部分だけを外してディスクイメージファイルを
作ってターゲットボリュームに置けば良いのじゃないかと思い当たった




ディスクユーティリティでスパースバンドルファイルを作る
ファイル名は「クライアント側の」共有ホスト名とMACアドレスを名前につける
よくわからない時には上記のターゲットボリュームに生成されるテンポラリーファイルの
名前をコピーしてその名前から「.tmp」の部分だけを削除してペーストすれば良い
ボリューム名は好みの名前で良いがイメージフォーマットは
必ず「スパースバンドル・ディスクイメージ」を選ぶこと
ボリューム容量も他のファイルがたくさん入っていてもかまわないから
ターゲットディスクの容量の1.2〜1.5程度を気前よくおごってやろう




このディスクイメージファイルをターゲットボリュームにコピーしたら
Time Machineでこの外付けハードディスクをターゲットに設定する
いちいちパスワードを訊かれるが快く入力してあげよう




Time Machineのメニューから「今すぐバックアップを作成」を
クリックすると再起動もボリュームアンマウントも必要なくバックアップ動作に入る
いつもここまでは進めるのだがここからがいよいよドキがムネムネだ




今回は成功してTime Machineは無線LAN越しのiBook DualUSBに
ぶら下がった外付けハードディスクにバックアップを作り始めた
手作りTimeCapsule成功の瞬間だ
ところでバックアップ元は80GB以上あるが80MBほどファイルを転送するのに5分かかった
ということは全部完了するの5000分、=83時間、=3.47日かかることになる
すみません、有給休暇とって良いですか???(;´・`)>



2009年10月21日










anchor

iBookでTimeCapsuleを企画:第4弾〜結局手製iBookTimeCapsuleは使い物になるのか・・・(追記あり)

先日ここにも書いたとおり、もう使わなくなったiBook DualUSBをサーバ化してTimeCapsule、つまり無線Time Machineのサーバストレージにするという試みは見事成功した。
2009 年 10 月 21 日
iBookでTimeCapsuleを企画:第3弾〜今度はやっと成功、失敗の原因は単純なことだった

しかし成功するにはしたが、これが無線自動バックアップシステムとして本当に役に立つのかどうかが、疑問だったのだが、実際にやってみていくつか問題点を克服すれば使えないこともないと思った。
そのいくつかの問題点は以下の通りだ。

まずやはりiBook DualUSBなどの旧世代機の転送速度の遅さが問題だ。
先日私は87GBのバックアップに3.7日かかるというようなことを書いてしまったが、これは大きな計算違いだということがわかった。
実際には実効速度は200kbpsというところで、3GB転送するのにほぼ一昼夜かかる。
すると約90GBのディスク全部を転送するのに30日かかることが判明してしまった。
30日間バックアップなしで、しかもそれが完了したあとも1日のバックアップ分が一晩で完了するのかどうかがわからない。

まずなんとしてもこの90GBのバックアップを完了してしまうのが先決だと考えた。





先日の週末にほぼ一昼夜かけてできたバックアップがたったこれだけ
3GBで丸一日かかるということは90GBのバックアップには30日まるまるかかるということだ




というのも我が家の無線LANは一世代昔のものでAirMacもAirMacExpressも802.11nではない
802.11nに対応してるのはMacBookだけで新しいAirMacExpressを買おうか迷ってしまった
しかしそれでは本末転倒でiBookDualUSBを再生するという最初の目的が達成できない




そこで問題のiBookにぶら下げているハードディスクを
直接バックアップ元のMacBookにFireWireで接続
これでバックアップがうまくいくかトライしてみることにした
うまくいけばFireWireの転送速度で2時間程度で完了する筈だ




と思ったがやはりいつまでたってもバックアップ作成に入らない
Time Machineの設定で敢えてディスクイメージを選択して「すぐに作成」としてみた




しかしこれはうまくいかなかった
FireWireからsparsbundleのディスクイメージにバックアップを
作ることはできないようでこれはLAN経由のみの仕様らしい


とこういうことでFireWireで一気にけりをつけるという試みはうまくいかなかった。
外付けハードディスクのボリュームを選択して、Time Machineの「すぐにバックアップを作成」メニューを走らせるとディスクイメージの外側にバックアップを作り始めるようで、要するにFireWireと無線LANの両方をバックアップに使っていると、バックアップをまるまる2つ作ることになってしまう。
これは大いにディスクスペースの無駄だ。

ここで思いついたことなのだが、FireWireがダメなら有線のイーサケーブルで直接iBook DualUSBとMacBookを繋いだらどうかということだ。
Mac同士ならクロスケーブルも必要ない。
直接通常のLANケーブルで繋げばお互いが認識できる筈だ。

結論からいうとこれはうまくいった。

この方法で無線LANの20倍のスピードでバックアップを取ることができた。
あとはデイリーの更新が毎日バックアップを取るのに適したサイズかという問題だけとなった。





今度はLANケーブルで直接MacBookとiBook DualUSBを繋いでみた
勿論iBook DualUSBに手製TimeCapsuleの外付けハードディスクをFireWireでぶら下げている
先に無線LANでTime Machineバックアップ先のボリュームお設定しておけば
今度は無線の時と同じようにバックアップを作り始めた




その転送速度は毎秒3〜5MB出ていて無線LANの20〜30倍ということになる
これならおよそ90GBのハードディスクのバックアップも1日で取れることになる
FireWireがLANケーブルに変わっただけというツッコミが聞こえるが勿論気にしない
また無線LANと有線の時のMACアドレスは違うので厳密にはなぜこれでバックアップに
成功するのかという疑問が残るのだがちゃんと動いているものに文句を付けることもない




このままバックアップに成功したらディスクの容量がかなり逼迫することが予想されるので
FireWireで作成していた旧Time Machineのバックアップを削除することにした
Time Machineに入って「すべてのバックアップを削除」を実行




なぜFinderで削除してはいけないかというとアクセス権がないから
削除できないということもあるがハードウエアリンクはなかなか扱いが難しく
手動で削除すると泥沼にはまる可能性があるからだ




ところが結局手動の削除を避けても泥沼にはまることになる
一晩経って旧Time Machineのバックアップがきれいに消えたら同じ階層に
入れていた他の写真や音楽などのファイルのバックアップもきれいになくなってしまった
原因はかわからないがTime Machineにはこういうバグがあるのかもしれない




バックアップがこれひとつしかないならここでパニックになるところだが
私は常にバックアップは2つ以上持つ主義だから予備のバックアップから復元することにした
他の外付けハードディスクから消えたファイルを復元する




ここでさらに問題が発生
予備のバックアップの外付けハードディスクが突然死んでしまった
ボリュームがマウントできなくなってしまいディスクユーティリティの修復も失敗する




Bツリーの損傷という昔よく聞いたエラーログを出しているが結局このディスクは直らなかった
ハードディスクの歩留まりというのはこんなものと割り切っているから別に驚きもしない
しかしたったひとつのバックアップディスクにしかデータが残っていないという状況が
いかに危険かはこのケースを見ても解ってもらえると思う
私はこういう事態に備えて常に同じバックアップを同時に2つ以上のディスクに置く主義だ
もうひとつの予備外付けハードディスクから失われたファイルは復元することにした




Time Machineでやらなくてはいけない残りのバックアップは87GB




しかし今度は有線のイーサネット経由でバックアップしているので速度は20倍
10時間ほどでバックアップは完了した




Time Machineの画面にもスムーズに入れる
このまま有線で使っている分には何ら問題はなさそうだ


さてここまでの苦闘で無線偽装TimeCapsuleのボリュームにバックアップを取ることができた。
再び接続をワイヤレスにして、無線LAN越しにバックアップが取れることも確認した。
一応動作を確認したわけだから、これで満足といえば満足なのだが次に知りたいのは
「こんなに苦労して構築した『自作iBook/TimeCapsule』は本当に実用的なのか」
ということだ。

ここで問題なのは毎日のバックアップの大きさだ。
私の場合VMWareの仮想マシンも使っているし個人情報や仕事情報をExcesで暗号化ボリュームとして保存している。
MacJournalも同じように暗号化したファイルにメモなどを書き足していっている。

これらのイメージファイルや暗号化ファイルは一日の仕事で使わないことはほとんどない。
そしてたとえ1行書き足しただけでも、Time Machineはこれらのファイルを全域バックアップを取る。
この3つのファイルを合わせただけで5〜6GBあるので毎日5〜6GBのバックアップを取ることになる。

前述のとおり無線自作TimeCapsuleの転送速度は一晩に2〜3GB程度だ。
これは我が家の無線LANシステムが既に老朽化・陳腐化しているのが原因で、話題の新世代無線LAN「802.11n」に対応しているのはMacBook一台だけだからだ。

AirMacもAirMacExpressもiBook DualUSBも皆対応していない。

なのでこれらのボリュームを小型化することにした。





一日のバックアップは最近では5〜6GBで自作無線LAN越しTimeCapsuleでは
バックアップに三日かかってしまいとうてい実用的とは言えない




Excesで仕事ファイルなどを格納している暗号化ボリュームの小型化をトライ
暗号化する必要がないものを外に出し「Shrink」ボタンでイメージを小型化した
これだけで4GBの領域が1GBまでスリム化できた


このように毎日使うファイルを残して古いファイルは別のメージファイルに移した。
MacJournalも最新の記録のみ残して古いものはバックアップに移した。
これでTime Machineのバックアップ領域は半分ほどに減って、一日の許容量としてはギリギリのところまで抑えることができた。

これで無線越しの自動バックアップがうまくいけばメデタシメデタシ・・・だったのだが、今度はSpotlightがこのTime Machineディスクイメージのメタデータを無線越しに作り始めた。
いくら待っていても終わりそうにない。

システム環境設定のSpotlightに入って「プライバシー」領域にいくら設定してもエラーが出るばかりでこのボリュームを除外することができない。

ここらでだんだん堪忍袋の緒が切れてきた。
堪忍袋というのは昔の人は五臓六腑のなかにそういう袋があって、赤ん坊のへその緒が切れるようにこれの緒が切れると「堪忍」というホルモンが分泌できなくなって、癇癪を起こし始めると考えていたのかもしれない。
苛つくあまり、だんだんうむらうすの「ハル」さんのように弱電波が出てき始めた。





バックアップ領域をスリム化してついに自動バックアップへ・・・
と思って見ていたらSpotlightがこのディスクイメージの検索データベースを作り始めた
所要時間は5時間と出たり10時間と出たり、しかもいっこうに減っている様子がない
さすがにここで堪忍袋の緒がすり切れてきた


ここでついかっとなってAppleストアでAirMac Extreme BaseStationとAirMacExpressを「ぽちっとな」しそうになって我に返った。

AirMac Extreme BaseStationとAirMacExpressの上代は都合26600円也だ。

TimeCapsuleは29800円だ。
古いiBookと外付けハードディスクを有効活用するというのが当初の目的だったのだが、そのための出費がそろそろTimeCapsule本体価格を上回りそうだ。
(この間に壊れた外付けハードディスクの代わりにBuffaloの500GBを13000円で買っていたので、合計すると最初からTimeCapsuleを買っていた方が安上がりということになる)

これでは本末転倒だ。
今のところ有線なら使えるが、それなら何もしなくてもFireWireの有線で数分で毎日のバックアップが可能だ。

無線で利用するとなると、やはり802.11n対応のインフラは不可欠のように思われる。
結局やっぱりiBookは必要ないことになる。
苦労した割には得るものは少なかった。
しかしすでに802.11nで自宅のネットワークを構成している人には、この方法は結構有望と思われる。
そういう人にはお薦めのTipsだ。



<追記>

このTipsは802.11n無線LAN専用だと書いてしまったが、昨晩は初めてバックアップに成功した。
ここまでの道のりは遠かったが、調整するところを調整すれば11n非対応の低速無線LANでもうまくいくようだ。
夜中の2時頃から開始して朝の6時頃には完了していたから、まあまあいい感じだ。
これで自宅に帰って無線LANに接続するだけで自動的に、Time Machineのバックアップが始まる夢のタイムカプセル生活が始まった。
ちょっとうれしい。

誰にでもお勧めするわけにはいかないがチャレンジ精神がある人はやってみてはどうだろう。




2009年10月27日














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