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OSXのtips6-13

今まで運用記録に書いてきたシステム運用のtipsを一カ所にまとめることにした。 要するに記事の量が当初の想定よりも多くなってしまい 私自身探すのが大変になってきたからだ。 ちょっとしたメモとしてのtipsも結構重要な情報になったりするので ここで項目を集めることにした。

anchor

いろいろあって2TB外付けハードディスクとバスパワー型USBハブを購入した〜とりあえずデイジーチェーンは解消





WD Elements デスクトップ WDBAAU0020HBK
外付けハードディスクドライブ2TB/USB2.0



Time Machineのバックアップ環境を改善しようとしてこういうものを購入した。

2TBを購入したのはやはり1TBを搭載したMacBook ProのTime Machineバックアップ環境として1TBのMyBookProは容量不足だと感じ始めていたからだ。

ムービーファイルなど一部の領域をTime Machine領域から除外して、容量不足をだましだまし使っていたが、Time Machineって内蔵ディスクの全域を何も考えないで全部バックアップするんでないと使い勝手が悪い。

そういう除外領域を作ると、そのバックアップが別に必要になってその同期を手動でやらないといけないとか、複数バックアップを持つとどれを同期したか分からなくなるとか、ミスの元になってろくなことが無い。

なら単純に「全域のバックアップ」がTime Machineの領域にあって、さらにその予備バックアップもあるというくらいにしておいた方がいいと思う。

なのでバックアップ環境を単純化するために、前々から2TBの導入を考えていた。
秋葉に向かいながら
「1万円切っていたらいいなぁ…2万円だとビミョーだなぁ。9千円切っててくれると即買いなのだが…」
なんて思っていた。

なんと上記のディスクが8400円でしたわ。
飛びついて買ったのは言うまでもない。
しかし60万だか70万だかのXServeの1.5TBストレージの整備をしていたのはほんの8〜9年前だったが、時代は移り変わりゆくのだな。
ハードディスクのコモディティ化は凄まじいな。

そしてもう一つ買ったのがこれ




バスパワー型USBハブ/USB-HSM410W
USB2.0/4口+マスターアウトUSB2.0/1口



MacBook Proのバックアップやら保守用システムの入ったディスクやらで、USBとFirewireに大量のディスクがぶら下がっていることを前にも書いた。
前はFirewireはデイジーチェーンで3つのディスクがぶら下がっていた。

さすがにこれはよろしくないと思っていたが、先日のTime Machineのトラブルで、やはり外でハブ化してMacBook ProにはUSB2本差すだけという風にしたいと思っていた。
少なくともデイジーチェーンは解消したいと思っていた。

しかしそこでネックになるのはMacから取り出した、交換済みの2.5インチディスクをケースに入れた無電源の外付けハードディスク。

電源が無いからUSBなりFirewireなりから電力を取らないといけない。
そうしたディスクはやはり直差しでないと電源が取れない→どうしてもレイアウトが制限される→電源があるものはデイジーチェーンでまとめざるを得ない…
というのも問題点だった。
無電源のディスクケースはこのハブにぶら下げることで、MacBook Proの電源負担も減らしたかったし、デイジーチェーンも解消したかった。





2TBのWD ElementsはデフォルトでNTFSでフォーマットしてある
まあ時代はもうFAT32ではないということだろう…容量制限も一杯一杯だし
FUSE for OS Xを入れているのでそのままでも使えなくはないが
Time Machineで使うという性格を考えたらやはりHFS+でフォーマットし直した方がいいだろう




HFS+はMac標準のMac OS拡張(ジャーナリング)で大文字小文字を区別しないものを選ぶ




フォーマットしたら必ずFirstAidで修復




とりあえず修復したらパーティションでボリュームの名称やパーティションテーブルを決定する
パーティションを切らない場合でも1パーティションで実行する




今のMacはもう何も考えないでGUIDパーティションテーブルで良いと思う
データディスクならAppleテーブルでもいいがメリットは無い
完了したらもう一度FirstAid




このディスクをTime Machineのバックアップディスクにするには
システム環境設定のTime Machineに入ってディスクを選択




ここでディスクを選択




面白いことに複数のTime Machineボリュームを選択できる
この場合二つのボリュームを交互に書き足すのでミラーリングに近い効果がある
今回は考えあって一つにしたが十分余裕があるならこの考え方も面白い




1TBほぼ一杯の内蔵ディスクのバックアップは14時間かかると宣告された




ところでこの満艦飾のような大量のボリュームもなんとかしたいと思っていた
やはりどこに何を入れたか分からなくなってくる
そこでメインバックアップを2TB、その他普段は内蔵ディスクに入れないものを1TBに
そしてそれ以外のディスクから不良を洗い出して
それ以外を一つのボリュームにまとめることを考えた




と思案しているうちに所要時間は5日に…途中だ最大10日と言い始めたが
結局10時間ほどでバックアップは完了した
当初予想通りの時間だった




そして今までTime Machineボリュームだった1TBは初期化して
予備バックアップとしてFileをひとまとめにする
普段内蔵ディスクに置けないものを中心にここに置く




こうして出来上がったバックアップ体勢はこの通り…メインが2TBでTime Machine専用
内蔵ディスクに置けないものを1TBに固めてそれ以外のディスクは予備バックアップとする
いずれはRAIDを使ってこの予備バックアップボリュームを一つにまとめることも検討中
MacBook Proのデフォルトの内蔵ディスクだった250GBはどうもディスクが死んだようだ
また今回は残した10年前のiMacの交換ディスクの120GBも挙動が怪しい
やはりSMARTを少しは信じろということか…RAIDボリュームからは外す予定
となると1TBをミラーリングするには180GB足りない…そこをどうするか思案中



2012年12月5日









anchor

2TB導入を機にバックアップドライブをRAID統合して簡素化を図った〜バックアップが楽になったよ

先日2TBの外付けハードドライブとバスパワー型USBハブを導入した話を書いたが、これを機に満艦飾のクリスマスツリー状態になっていたハードドライブを統合して、バックアップを簡素化することにした。

前回も書いたがTime Machineのバックアップdbは2TBに任せて、普段はMacBook Proの内蔵ディスクに入れない編集用のビデオデータとか、あまり聞かないのでパージした音楽のファイルとか仮想マシンのバックアップ、仕事環境のテストベッドなどを1TBのディスクにおいて、その他のディスクを統合して、この1TBをミラーリングするというプランを考えた。

MacBook ProのユーザフォルダはMac miniのメインユーザに同期するので、このバックアップ体勢が完成すれば全てのファイルが3カ所にバックアップ合わせて存在することになる。
経験上本体とバックアップが一緒にやられることはあっても、本体とバックアップ二つが同時にやられることはほぼあり得ないので、この体勢でまあ万全じゃないかと思われる。

このプランで一番障害になっていたのはリプレイスで取り出した内蔵ディスクをケースに入れて外付けハードディスク化したドライブで、RAID統合を以前試した時も不良ドライブが原因で、3ヶ月でRAIDが壊れてしまった。

今回は別途250GBの外付けハードドライブを手に入れたので、それを組み合わせて逆に不良ドライブをパージする。

以前から問題になっていた250GBと120GBは、以下の宵越しのドライブがアンマウントできなくなる問題の原因にもなっているようだし、ここで見切りを付けてパージすることにした。

マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる2〜やはり改善しなかったのでTime Machineディスクを初期化

マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる3〜Time Machineディスク初期化も効果無し、原因はデイジーチェーン+Spotlight+Time Machineなど複合的か

マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる4〜やはり複合的原因か、今度はSpotlightが最重要容疑者か

マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる5〜容疑者は絞り込めた〜あとはどこまで切り分けができるか

このうち250GBはMacBook Proにデフォルトで入っていた2.5inch内蔵ディスクで、MacBook Proに内蔵している当時からSMARTReporterがエラーを吐いていたという代物で、エラーのために内蔵状態で修復も初期化もできないという重症だったが、取り出して外付けドライブケースに入れたら何となくマウントできて、なんとなく初期化も修復もできて使えてたので、だましだまし使っていたのだがSMARTがダメだと言っているものはやはりいつかはダメになるということらしい。

先週の図版で残していた120GBも元々職場で作業ストレージとして使っていたのがディスクユーティリティで不良ドライブと診断されたもので、何度かトライしているうちに初期化と修復に成功したのでだましだまし使っていた。

前者の250GBは完全に死んでしまったようだ。
マウントしてもしばらくしたらディスクの中身が正しく読めなくなってしまう。
これがMacBook Proの内蔵ディスクのままだったら結構なトラブルになっていたはずだ。

120GBの方はほぼ使えるのだが、やはり宵越しで認識できなくなる癖が抜けないので、これも外すことにした。
こういう出自が怪しいディスクはやはりバックアップには使うなという教訓だ。

そして新たに入手した250GBも実はモーションセンサーに異常があって、持ち上げただけでセーフティがかかってドライブが認識できなるなる故障を抱えているが、それ以外はまあまともなのでこれを組み合わせて1TBのバーチャルなRAIDドライブを作ることにした。

RAID連結については以前にも紹介した。

たくさん転がってるサイズが小さい外付けハードディスクを有効活用する〜ボリュームをひとつにまとめるRAID連結の活用法

RAIDでまとめたバックアップディスクは快調〜だけどRAIDについて知っておくべきこと





2TBを導入してTime Machineボリュームとし1TB/MyBookProに
内蔵に入れていない諸々のでかいファイルをバックアップ
これを残りのディスクを統合してミラーリングしたい
先週便宜的につないでいた120GBはやはり
長時間マウントし続けると認識できなくなる癖が抜けない
宵越しドライブがアンマウントできなくなるトラブルの原因の半分はこいつだったようだ
これはパージすることにした




代わりに250GBのモーションセンサーが壊れたHDDを入手
まあそれなら問題があるのは地震が起きた時だけだろうということで使うことに
これで全てのドライブはUSB2.0経由になりFirewireは使わない構成になった




さらにこの320、500、250GBをあわせるとほぼ1TBになるのでこれをRAID連結
1TB/MyBookProをミラーリングすることにした
これでバックアップの構成がとてもシンプルになって
何を同期して何を同期してないか訳が分からなくなることも無い(はず)




RAID連結は前回同様ディスクユーティリティを使う
RAIDタブを選択して連結したいセット名、フォーマットを設定、
結合したいボリュームをここにドロップしていく
アップデートボタンで待たされること数分新しい1TBボリュームが誕生した




一応修復をかけておく
RAIDはそんなに修復は必要ないし意味も無いかもしれないが念のため




Time MachineボリュームはもちろんTime Machineで同期するが
新たに作った1TBはSyncTwoFoldersを使って旧1TBとボリュームごと同期する
こうして全てのファイルはバックアップを持つことになった
RAID連結したボリュームは当然フィジカルなHDDよりも故障は多いということは
知っておくべきだがバックアップのバックアップなのでその都度対応すればいい
間違ってもこのRAID連結ボリュームに命を託そうとは考えないこと



2012年12月9日









anchor

MacBook Proを再度開腹手術、内部を掃除した〜ダクト周りの掃除は手抜きしちゃいかんということやね

年末にMacの大掃除について取り上げた。
さて恒例の年末のMacの大掃除である〜一年のたまった垢(キャッシュ・ホコリほか)をきれいにしましょ

ここでソフトウエア的に掃除してきれいにする手順を取り上げたのと、
「ハードウエアもカバーも開けて内部も含めてきれいに掃除しましょう」
と通り一遍のことを書いてしまったが、実際には時間がなかったので内部の掃除はそんなにきっちりできていなかった。

そのことがずっと気になっていた。
さらにここ最近以下の症状が常態化しているのも気になっていた。
・ファンが回りっぱなし
・筐体の温度が高い
・バッテリーがバッテリー監視アプリの表示時間よりも早く上がってしまう

これはソフトウエア的な原因も考えられるんだけど、やはり冷却がうまくいっていないというのも原因として大いにあり得る。
昨年末もふたを開けて掃除はしていたんだけど、そんなに徹底的にやっているわけではない。
購入して満3年のlate2009年モデルのMacBook Proなので、年限的にはそろそろ本格的なハードウエア障害が出てきてもおかしくない時期だ。

そこで気になっていた冷却ダクトの掃除を、もう一度開腹してやった。

結論から言うとハードウエアのメンテナンスもサボっちゃいかんということだ。
「サボっちゃいかん」と通り一遍のことはあちこちに書いてあるが、それを読んでも
「ああ確かにできるだけやった方が良いよねぇ」
と思いつつも忙しかったりで時間がなくて「緊急性がないから後回し」となっちゃうんだよなぁ。

年一は少なくとも通気ダクトの経路は完全にクリーニングしましょう。





何度も取り上げているがMacBook Proの分解は
比較的簡単なのでチャレンジしてはどうだろうか
底板を開くとほとんどのセクションにアクセスが可能になる
まず中央の冷却ファンを外す




すると軽くブロワで噴いたはずなのにやはりファンの陰にほこりが積もっていた
さらに問題なのは手前の赤く囲った部分がヒートシンクの冷却フィンなのだが
ここにホコリが溜まって半分近く詰まった状態になっていた
今回はここにブラシも入れて徹底的にホコリを取った
写真のように結構大量のほこりが出てきた




おかげで前は結構ブンブン回っていたファンが落ち着いた
これはブラウザもRSSリーダやツイッタークライアントも起動しっぱなしで
VMWare Fusionも起動してWindowsもがんがんアップデートかけている様子だが
ファンが平常値の1999rpmより滅多に上がらなくなった
やっぱりハードウエアのメンテナンスもさぼっちゃいかんということやね



2013年1月8日









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WindowsにはXPモードとは別に互換モードというのがあってこれでアプリの互換性を確保している

先日Windows7で起動できないインストーラがあることに気がついて、でも用途からXPモードとか入れたくないし入れる必要ないしどうしたものかと思っていたらこういう手があることを知った。

起動する時にプロパティで「互換モード」というのが設定できる。

これはOSのAPIレベルでWindows7上にアプリが利用する部分だけ擬似的にWindowsXP的APIを駆動させるようなそういうモードらしい。
XP環境をそのまま仮想的に実現するXPモードとは違って、ずっとライトな用途の機能ということになる。
なので互換性の保証もシビアではないが、ある程度はこれで解決できるらしい。

XPモードについては過去にここで触れた。
動かないと思われていたXPモードにチャレンジ〜VMWare Fusion上のWindows7の上でXPモードは実は動く・・・すごくトロいが・・・

XPモードとの違いは、仮想環境ではなくネイティブにアプリを動かすという点か。
Windows7になっていくつかのアプリが動かなくなっていたので、使用を諦めていたものもある。
(かといってわざわざXPモードを起動してというほどのものでもない…第一VMWare Fusionの上のWindows7の上でWindowsXPを動かすと、動くのは動くが重い!)
そういうアプリもまた復活できるかもしれない。

こんな機能がWindows7にあったのかと思って調べていたら、この機能Windows7のオリジナル機能じゃなくてWindowsXPにもついていたらしい。
もっと前の2000はどうか分からないけど互換対象がMS-DOSまであるので、その当時もあったかもしれない。

まだまだWindowsを使いこなせとらんねぇ…





アプリやインストーラ、実行ファイルを起動しようとすると
「このOSとは互換性がない」という表示が出ることがある
この場合XPモードでということになるがWindows7のXPモードは
かつてのMacのクラシック環境と同じでとても使いやすいとは言えない




こういう時はそのアプリなどのバイナリを選択して右クリック
プロパティを開く




そのプロパティで「互換性」のタブを開く
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れて互換モードを選択する
WindowsXPで使っていたアプリを動かしたい場合はXP SP3でよいと思うが
選択肢には一応MS-DOSまであることはある(動くかどうかは知らない)



2013年2月7日









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VMWare Fusion上でUbuntu12がまともに動かなくなった〜クリーンインストールしたら直るのかな?

Linuxお稽古用にVMWare FusionにインストールしていたUbuntu12が先日のアップデート後の再起動で「Guest」でしかログインできなくなった。

なんだかサイズがおかしいログイン画面でアカウントを選択すると
「インターナルなエラーにより正常に起動していない 詳細を見る/見ない」
という表示が出る。

アップデートに失敗したのかと思い、バックアップのTime Machineボリュームからアップデート前の仮想マシンをもってきて読み込ませたところ、今度はアップデートしないで再起動をかけるとやはり同じことになる。

VMWare FusionとUbuntuのマッチングの問題だろうから、Ubuntuが悪いとも一方的に言えないところだけどこの組み合わせでサーバなんか立ち上げていたら相当腐る状況になっていたろうな。

いきおいサーバ管理者は
「めったやたらとアップデートしない、動いているならやたら環境を触らない」
という考え方になって、セキュリティパッチも当てたがらないということになると思う。
実際今の職場でもそうだし。

それはともかくググっても同様の症状の記述が見当たらないので、案外クリーンインストールすれば直るのかもしれない。
でもUbuntu12になってからUIも使いにくくなったし、結局ほとんど起動してないんだよなぁ。
今はWindowsと格闘している時間の方が圧倒的に長いし…
そのうち、暇になったら検証してみるが当面はUbuntuとはさよならかな。
Linuxで検証が必要になったらFedoraがあるし…

でもどなたか、情報お持ちなら教えてください。
こういうもんなん?





Ubuntu12を再起動するとこんな画面になってしまう
ログイン画面みたいだがどのみちどこを選択してもGuestにしかまともにログインできない
要するに使えないということ
原因はVMWare FusionのアップデートにあるのかUbuntuの問題なのかは不明



2013年2月7日









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Webサーバーとして180日連続稼働しているMac miniのUIをメンテナンス〜ちょっとリモート表示にトラブルあったがリフレッシュして快調!

自宅Webサーバーとして一昨年から稼働しているMac miniサーバーだが、実はとても快調だ。

Mac miniを自宅鯖として使い始めた経過についてはこちら参照。
家サーバーはMac mini G4が引き継ぐことになった〜今度こそ本当に引退の危機かiBook DualUSB

その自宅鯖で公開しているWebサイト。
こちらのミラーサイト

この鯖をWebサイト、FTPサービス、WebDAVのストレージ、VPNのスレイブとしても使っている。
最初は遊んでいたPowerPCのMac miniがどの程度使えるのかテストするのが目的だったけど、実際に使い始めると安定しているしサーバとしても多目的に使えることが分かってきたのでしっかり実用に使っている。

このサーバをVNC(Apple Remote Desktop)でつないで遠隔でメンテナンスをしているのだが、昨日連続稼働日数が半年を超えた。
それでVNC経由のGUIがちょっと反応が遅くなったり、Main Menuのログ画面がすぐに消えたりふるまいもおかしくなってきたので、GUIだけリフレッシュしようと思い、再ログインすることにした。

このサーバはOS10.4、Tigerで動いているがVNCはサードパーティではなくApple Remote Desktopを使用している。
クライアントはMacの画面共有で接続する。
だからログアウト中も接続できるし、そのまま再ログインの操作もできるはずだ。

テストの目的はログアウト中もWebサイト、WebDAV等の各種サービスをそのまま使えることを確認することもあった。
つまりサービスを止めないでメンテナンスできるなら、ますます実用性が高くなる。

で、やってみたところログアウト中も機能は完全に維持されているし問題無しだったんだけど、再ログインした時に問題が発生した。

なぜかリモートで見るとスクリーンのリフレッシュタイミングがおかしくなったみたいで、画面がゼブラなってしまった。
何度か再ログインを繰り返してみたが、ログアウトすると直るのだがログインするとまたゼブラになってしまう。

このままではメンテナンスができない。
ログアウトしたままで使用継続することも考えたが、ウイルス対策ソフトはログインしないと常駐しないので、やはりなんとかすることにした。

モニタとキーボードをつなげたところ、普通にデスクトップを表示したのでやはりApple Remote Desktopの問題らしい。
おそらく再起動すれば直るんだろうけど、再起動しないで連続使用がどこまで可能かというテストだから、そこは仕方がない。

回避法は、モニターをつないでMac mini側のApple Remote Desktopを一端オフにする。
その状態で再ログインをする。
ログインが完了したら、Apple Remote Desktopをオンにして画面共有で再接続したところ、解決した。

とりあえずこれでGUIはリフレッシュしたので、あと半年も連続稼働は可能だという気がする。
こうなるとMac miniを10台くらい段積みにして、ブレードの代用品みたいな使い方ができないかとか考えてしまう。
1年半前には老朽化したiBookを何かに使えないか、サーバとして動けば十分と思っていたのに真に人間の欲望はエスカレートするものだ。





Mac miniサーバは相変わらず快調なのだがGUIで毎週メンテナンスをする時に
やたら反応が遅くなったりしていたので再ログインしてリフレッシュした
ログアウト中もサービスが途切れないことも確認して結果は良好だったのだが
再ログイン後スクリーンのリフレッシュの水平同期タイミングが
おかしくなったみたいで画面がゼブラになってしまった
モニタをつなぐと普通に表示するのでVNCだけの問題と思われる




結局一回Apple Remote Desktopを切って直接Mac miniを操作してログインし直すことで直った
こうなるとやはりリアルなKVMかCPU切り替え機が欲しくなるところだ
連続稼働は182日を超えたがGUIがリフレッシュされたのであと半年は十分いけそうだ



2013年2月11日









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au/iPhone5に家族で乗り換えた〜vCardで読み込んだ住所をiCloudで同期できない〜テザリングも試してみた

事情があって、家族全員でiPhone5に乗り換えた。

きっかけは次男が進学に合わせてスマートフォンを欲しいということだった。
それにあわせて、長男もガラケーを卒業してスマートフォンを使いたいと言い出した。
今まで我慢していたのだが、私もソフトバンクの速度規制にはいい加減うんざりしていたので、もうソフトバンクモバイルを卒業したいというのもあって学制割り、家族割りに便乗することにした。
さらに奥さんもそれに合わせてガラケーを卒業したいということになった。

ならいっそ4人iPhone5を持てば互換性とか、操作が分からない時に便利だろうということになった。
ガラケーを卒業するなら、どういう組み合わせにしてもこれ以上通信料が割安にはならないだろうという見積もりで、大蔵大臣を説得。

ということで今週からauユーザです。
テザリングもLTEもつけてもらいましたw
来月からの請求が怖い…





早速iPhone5を設定
iPhoneからiPhoneへの乗り換えはユーザなら分かると思うけど
実にスムーズで時間もMacの再インストールより遥かに短い
ガラケーからの乗り換えはちょっと手間取ったがvCardで住所録を吸い込む方式でスムーズに…




と思ったのだが新規ユーザの次男の設定でちょっとつまずいた
新規ユーザなので私のアドレス帳からvCardを何人か書き出して
Mac miniの次男のアカウントのアドレス帳に読み込ます
そしてiCloudを設定すればスムーズに読み込むはずがいっこうに同期しない



これはちょっと手こずったのだが、結局原因は不明。
iPhone側で新規登録したユーザはiCloudを通じてMac miniやiPadに同期するが、なぜかMac miniのアドレス帳に読み込ませたvCardだけは杳としてiCloudに上がらない。
一度初期化して一から同期させたりいろいろやってみたがダメだった。

結局メールでvCardをiPhoneに送って、そこでvCardファイルをタップして開いて新規登録したところ、iPadにもMac miniにも同期した。
だからiCloudは機能はしている。
原因は分からないがこの方法で回避はできるのでよしとした。


iPhone5に乗り換えたら一番やってみたかったテザリングをテストしてみた。
今はWiMAXを使っているので必要性は高くはないのだが、せっかくあるなら使ってみたい。
感想としてはやはりWiMAXに引けを取らない高速で、PHSで低速通信をやっていた7〜8年前がもう遠い昔のように思えてきた。

LTEは高速でいいのだが、エリアが狭くまた3Gとのハンドオーバーでもたつく感じはある。
ただ耳寄りな情報としては、auショップの人の情報だがLTEを切って3Gだけでテザリングをすれば転送量規制にかからないので、速度制限にも引っかからないということだ。
となるとエリアの広さやつながりやすさから考えてWiMAXよりメリットがあるかもしれない。





テザリングをアクティブにする手順を…
「設定」「一般」に入る




その中の「モバイルデータ通信」に入る




その中の「インターネット共有」に入ってオンにする
この時にBluetoothもアクティブにするか聞いてくる
省エネルギーにしたいならアクティブにしないだしMacとの接続をBluetoothに任せて
Wi-Fiは自宅などの無線LAN環境専用にすれば移動のたびに設定をいちいち変更しないで
シームレスに無線寛容でMacやPCを無線でインターネット接続できる




無線LAN接続の場合ここで表示されるパスワードがWPA2のパスワードになる




Macの側でこのiPhoneの名前を選択して先ほどのパスワードを入力する




テザリング接続が完了するとiPhoneの表示がこんな風になる




ログイン後もずっと表示状態
ちょっとうるさい表示だがそれだけApple的には
テザリングのメリットを強調したいのかも
キャリア的にはしんどいサービスかもしれないが…



2013年3月18日









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250日で落ちたMac miniサーバは今度は2週間でダウン〜プリンタスプールが原因か?

247日稼働したMac miniサーバを再起動した話を先日書いたが、なんとこのWebサーバが今度は2週間でクラッシュした。
今度はGUIで共有やVNCに入れないだけでなく、Webサービスも完全に止まって、sshでログインすることもできなくなった。
サーバが出力も得られない、制御もできないとなるとタダの箱になってしまう。

それでモニタとキーボードをつないで電源ブッコヌキで再起動をかけた。
こんな「完全に動かなくなるフリーズ」は何年かぶりというくらい久しぶりだった。

8ヶ月連続稼働したMac miniサーバは先日の記事の通り、Webサーバとしては問題無く稼働していたがGUI部分およびVNCが制御できなくなって強制再起動していた。
497日問題って対岸の火事と思ってたけど意外と深い問題なのかもしれない〜Mac miniサーバ連続稼働記録は247日でストップ

それでたまたまMSからの497日問題の通知を受けていたおりだったので、◯日問題というキーワードで調べていたら、上記記事のように今のコンピュータというのは◯日問題という名称で多くの課題を抱えていることを知った。

それで上位のプロセスがこの時計問題を抱えて丁度247日という節目で問題を起こしたのかもしれない… と思った。

しかし、これはこれで納得できないものがあった。
根拠は247日目に問題が起きたという数字だけだ。
しかもそのあと2週間後にクラッシュしたことも説明がつかない。
それでやはり手順に則ってもう少しちゃんと調べてみることにした。
サーバの問題を究明するほぼ唯一の方法は、やはりログの解析ということになる。

そこでMac miniからログを回収して読んでみた。
手順と詳細はキャプチャ参照。
MacといえどもBSDのサーバと同じOSがベースになっているので、手順も実はそんなに変わらない。
ログから読み取れる情報も限定的ではあるが、ログはある意味正直ではある。

コンピュータは実際にやらかしたことをログに記録していないということはままある。
しかし実際にはやっていないのに「やった」とウソをログに書くことは絶対にしない。
だからログは絶対ではないが、読み方によっては確かな情報を得ることができる。

で結論からいうと、ログから見て取れることは「何も問題無い」ということになる。
エラーはたくさん出ているが、どれも決定的なものではない。
エラーのタイミングと合っているのはなんとプリントスプールのエラーだけという意外な結果になった。

このサーバからのプリントなんか年賀状の印刷の時ぐらいしか使わないのに?
何かエラーになったプリントプロセスも特に無かった。
しかし先日の247日目で止まった時、その2週間後に止まった時、信じられない結論だが、共通しているのはプリントスプールのエラーだけだ。

そこでプリントスプールのサービスも止めることにした。
手順は環境設定に入ってプリンタとファックスのページでプリンタ登録を削除するだけだ。

これで効果があるのかどうか、またこれから247日のテストが続いた後に明らかになると思う。





先日247日連続稼働のあとわずか2週間でMac miniサーバがクラッシュした
それで真面目にログを調べたがクラッシュリポータには何も残っておらず
システムログはずっとmDNSResponderの記録を残しているだけ
この許可されないオペレーションというのが何かを最初にクラッシュと
見誤ったがこれは毎日午前3時15分に出ているので逆に原因とは考えにくい




uptimeコマンドのキャプチャーも記録しておく
今回の再起動は2013年の5月1日13時頃ということになる
前の晩からフリーズが発生していたとしたら
前回クラッシュの2週間後ということになる




そこでリモートではなくログファイルを真面目に回収して読むことにした
ログの場所は/private/var/logの中でこれは昔から変わっていないようだ




この必要な項目をごっそりリモート監視に使っているMacBook Proのデスクトップに持ってくる




ログファイルをそのままクリックすればConsoleが起動するが
私はConsoleは使いにくいと思っているのでFraiseのようなコードエディタで開いて読んでいる




今回クラッシュしたあたりでクラッシュリポータを調べると
AppleVNCServer、Finder等のクラッシュが大量に出ている
しかしこれは原因ではなく結果だ




今回の4/15、4/30、そしてその前回サーバが落ちたのは
停電が原因だから参考にならないとしてその前の回まで調べた
クラッシュリポータでは傾向は掴めなかったがエラーログを見ると
共通しているのはプリンタースプールのエラーが出ていること
でもプリンターなんて宛名職人で年賀状を印刷する時ぐらいしか使わないのに!
確かにサーバにはプリンタースプールは必要ないサービスだし
大体起動できる環境がもうここしか無いという理由で
宛名職人をここで起動しているのも問題ではあるが…




ということでプリンターサービスを削除することにした
方法はシステム環境設定のプリンタとファックスに入って登録済みのプリンタを削除する
勿論プリント共有もオフにしていることが前提
今回はこれで様子を見ることにした
といっても結果が出るのはまた8ヶ月後かな




ところで今回使ったuptimeというコマンドについて
表示しているのは現在の時間、アップタイム(日、時、分)、
現在ログインしているアカウント(GUIでログインしてsshでつないだら2ユーザになる)、
ロードアベレージ(過去1分、5分、15分のCPU平均使用率)
これまではGUIでチェックしていたがssh接続を原則にしたのでこういうコマンドも使っている



2013年5月6日









anchor

お払い箱になったiPhone4を中古で売る時の手順〜ただいまの買い取り市場価格はいくらくらい?

3月に家族で乗り換えたiPhone5の記事をこちらでも取り上げた。
au/iPhone5に家族で乗り換えた〜vCardで読み込んだ住所をiCloudで同期できない〜テザリングも試してみた

その結果、必要なくなったiPhone4の筐体はWebカメラか定点観測カメラとか何かそういう活用の仕方がないか模索していたのだが、電力とかいろいろ考えるとこれはこれで中途半端なスペックだ。

かといって電話機能無しでアクティベートして、分厚目のカメラ付きiPodとして使うには重いし既にiPhone5を手にしている家族の誰も欲しがらない。
私も含めてだが。そりゃそうか…

そこに我が家の愛犬の予防接種の季節が迫っていることが判明して、その資金をひねり出すためにもうiPhone4は売り払ってしまえという結論に達した。

そこで売り払う前にやっておくべき手順と、実際いまいくらで売買されているのかリサーチしてみた。





いうまでもなくスマートフォンは個人情報が
詰まっているので以下の手順で初期化する
まずは設定から…




「一般」に入る




ここに「すべてのコンテンツと設定を消去」というメニューがあるので
これをタップするとメディアデータ、設定の消去をするか聞いてくる
「iPhoneを消去」をタップ




クリティカルな操作なので「本当に続けますか?」ともう一度聞いてくる
勿論消したいので消去をタップ




消去が完了したら「ようこそ」画面が出てくる
バッテリが足りない時にMacにUSBでつないで
初期化する時はiTunesが起動してもすぐ終了させる
うっかりアップデートなんかしてしまうと店舗によっては査定額が下がることもあり得る




最後にSIMカードも個人情報の固まりなので抜いておく
このカードはリース品なので本当は通信業者に
返すことになっているが最近は「返せ」とはいわれない
SIM無しでも電話・3G通信機能以外はアクティベートできるので必要ないのだが



さて、以上の準備をして先月iPhone4を17000円査定ベースにしているという情報を聞いていた某大手ブックオフへ持ち込んだ。
ところが都心の店では17000円を上限という価格表まで見せてくれたのに、郊外の店での査定額はなんと3000円!
そんな馬鹿な!と何度も確認したが、お店のお姉さんは某大手ブックオフの全店共通の価格だと言い張って聞かない。

17000円満額で売れるとは思っていなかったが、3000円はあまりにも差があり過ぎるので そこは辞退して買い取り価格を調べてみた。


秋葉原でのiPhone4 黒、32GBの買い取り最高価格はネットではやはり16000円になっていた。
ただし上限価格が高い店は価格が厳し目との情報も。
それで比較的評判がいいソフマップに持ち込んでみた。
ネットで買い取り上限価格は13000円となっている。

待ち時間の間秋葉原の中古ショップも回ってみたが、中古・黒・iPhone4・32GBの販売価格は15000円まで来ている。
売値が15000円なら買い取り価格は13000円がやはり上限だろうと悟った。

16000円の店も、持ち込めばいろいろ理由がついて結局1万円前後の査定になるに違いない。
ちなみにiPhone4S 32GBあたりの値段は20000円前後でそんなに変わらない。
2年の分割払いが終了していない機体は中古買い取りはできないそうだ。


待つこと30分で結局査定内容は
イヤフォン変色により欠品と評価 -100円
USBケーブル付根破損により欠品と評価 -500円
筐体キズ(小) -1100円

で11300円の評価。
3年近く使い倒したiPhoneだったので万は無理かもと思っていたのでこれは意外に高評価だった。
イヤフォンやケーブルなどの欠品は大した評価額にならないとのこと。

一番マイナスになったキズは落とした時に表面のガラス面についた傷で、それも長さ1ミリ程度の、研磨したら消えるんじゃないかという浅いキズだった。
このキズだけは厳しい査定になるので、もっとざっくり深い傷が入っていたらマイナス4000円、5000円ということもあるそうだ。
つまりiPhoneは買ったらすぐその日のうちにバンパーと保護スクリーンを貼っておけということらしい。

いろいろ聞いて見ると面白いものだ。

またこの買い取り上限は今年年初には16000円くらいだったそうだから、どんどん下がっている。
こういうものは置いとかないで値段がつくうちにさっさと売ってしまえという教訓だ。




2013年5月15日









anchor

バッテリの充電回数のカウントの仕方と寿命の充電回数

1)バッテリの充電回数のカウント法

バッテリに関してはどれくらい保つのかというのは気になるところだと思う。

最近のリチウムイオンバッテリは充電回数500〜1000回で大体寿命が来るということになっている。
500と1000では随分開きがあるが、なんでそんなに開きがあるのかという話に入る前に、大体そもそも充電回数というのはどうカウントするかが問題だ。

バッテリでは、特に最近の電子回路で充電状況を管理するリチウムイオンバッテリでは100% の充電量を延べで「1回」の充電とみなす。

つまり50%の充電を2回繰り返したらこれで「1回」とカウントする。





50%バッテリ駆動で使って電源ケーブルを挿して100%充電、
トリクル状態でしばらく使ってまた50%バッテリで駆動、
このあと100%充電にした場合この充電回数は2回ではなく1回でカウントする
つまり出先で半分充電、自宅に帰って半分充電しても2回にならない
延べで100%充電して1回とみなすのであまりバッテリ駆動をしない人は
当然寿命は長めになる(バッテリ自体のリセットをしない場合は別だが)
つまりバッテリの寿命は100%充電を一年のうちでどれくらいやるかで決まる



バッテリ寿命といわれる充電回数は?

で、このバッテリの寿命は500〜1000回という大きな開きがあるのは、バッテリの使用状況によって差が有るというのが一番目の理由。

つまりバッテリが完全にゼロになってしまうと、バッテリの容量は何%か失われる。
これを頻繁に繰り返していると当然寿命は短くなる。
使用する温度も関係ある。
極端に暑い、または寒いところで使い続けると寿命はやはり短くなる。
一般には寒い方が悪い影響があるかもしれない。

そういうことも関係あるが二番目の理由は、容量喪失が何%で寿命とみなすかという基準の問題も有る。
モバイルユーザの場合、外でもふたを開けて画像編集ソフトなんかを動かすなんて使い方をするなら、バッテリ容量が50%失われてももう使い物にならないに違いない。

この場合は500回が寿命になる。

しかし同じモバイルユーザでも
「使う時は有線で使う、移動中はスリープ状態を維持してくれればいい」
というならバッテリ容量喪失は80%までは許容できるという基準になるかもしれない。
この場合は寿命は1000回以上になるかもしれない。


バッテリ寿命の充電回数は大体何年後に訪れるか?

少し試算してみたのだが、2日に一回100%放電するとして1年の充電回数は182回
この使用状況で3年で547回充電する。
これでバッテリ容量は50%〜40%位失われているはずだ。
新品の時にバッテリ駆動で3時間保ったとすると、1時間半の駆動時間になる。

あと500回充電すると残りの50%の容量が失われるかというとそうではない。
50%の50%が失われるので充電容量は最初の頃の20〜30%まで落ちるはずだ。
20%なら30分保つか保たないかというレベルだろう。
これは私の使用感とほぼ合っている。
(この容量損失率は利回り計算のような行列計算になるので、数式を書こうかと思ったけど結構面倒なので概算でσ(^_^;))

もし「バッテリは数時間スリープ状態を維持してくれればいい」というのであれば、1000回の充電で寿命が来るという計算になる。
これはさらに3年後ではなく充電容量も減っているので、実際にはもっと早く来るに違いない。
仮に1年半と考えるとこのケースでも4〜5年がバッテリの寿命ということになる。


途中でバッテリの交換を一回したら?

MacBook Proの交換バッテリはAmazonで見ると6〜7000円で販売されている。

その頃にはAppleCareはもう切れているだろうから、自分で交換するのもいいかもしれない。
(私は修理も自分でするという前提で最初からAppleCareに入っていないが)
バッテリを自分で交換すると保証外になるが、どうせ3〜5年過ぎたMacBook Proは正規使用していても保証外だし。
交換すればまた3時間のバッテリ駆動時間が戻るから、ここからさらに3〜5年使える。

10年後にさらにもう一度バッテリが弱ったらどうするか…
10年経ったらもう、そのMacはさすがに老朽化が進んで使い物にならなくなっているだろう。
私のところでいえば2001年に購入したiBook G3がOSはJaguarのままで、WPAの無線LANにも対応できず、ファイル転送速度も激遅で使い道が無くなっているのを考えると、もうそこらが諦め時だと思う。
2回目の交換は考慮に入れる必要はなさそうだ。


バッテリ駆動をほとんどしない「デスクトップモバイル」なら寿命は長い?

モバイルといってもデスクトップと同じように机の上で固定で使っている人も多いと思う。

この場合100%充電はほとんどしないので永久に寿命が保つかというとそうでもない。
バッテリは定期的に0%近くまで放電して満充電するリセットをしないといけない。
目安は月一回だそうだ。

最近のモデルはこのリセットをしなくても回路が正常に保たれるという解説をAppleのサイトで読んだ気がするが、これもどの程度か分からない。

デスクトップ固定で使っている人は大体バッテリのメンテナンスをしないので、結構毎日バッテリ駆動で使っている人とあまり変わらない年数で寿命が来る。


机の上に固定でデスクトップPCのような使い方をしている人がバッテリメンテナンスを怠った場合、どれくらいの容量ロスがあるのかは資料が見つからなかった。

月一回のメンテナンスが推奨されていたから、1月2〜3%のロスがあると仮定して3年でやはりバッテリ容量は半分近くなる。
つまり2日に一回100%放電するヘビーユーザと大して変わらないということになる。
実際私も7年間机の上で使い続けてバッテリ駆動時間5分というiBookを見たことが有る。
これも実際の使用感と合っているんじゃないだろうか。





私のバッテリの履歴
一番左はiBookG4から始まっていて5年前にMacBookを導入
3年前の一度グラフが上がっているところでMacBook Proを導入
どのハードも順調に右肩下がりにバッテリ容量が減り続けている
使い方次第でバッテリ寿命の延命は可能だがどういう使い方をしても
バッテリ容量は減っていつかは寿命は来ると考えた方がいいかも



2013年5月19日









anchor

MacBook Proの冷却ファンがもうブンブン回りっ放し〜SafariのCPU使用率が上がりっ放しが原因〜意外な対処法

6月中旬の空梅雨の日中。
本日の昼間の気温は29°C。
あとぅい。

あとぅいのだけど、MacBook Proのファンがずっとブン回っている。

どれくらいブン回っているのかというと、smcFanControlの表示では3800〜4400rpmあたりとなっている。
「ガンガンにブン回っている」の一歩手前状態。

起動しているアプリはGyazMailEchofonSafariくらいなもんで後は常駐のメニューバーアプリとかGrowlとかだけ。
夏は確かにMacBook Proなどのモバイルは、冷却が問題なのだがちょっと早すぎ。
そこでアクティビティモニターでチェックする。

もう予想通りなんだけど、Safariが40〜60%CPUを食っている。
時々間欠的に90%近いCPUリソースを食っている。

最近VMWare Fusionが重い気がしていたのもこれと関係あるんだろうな。
私の場合常にSafariは起動しっぱなしなので、全般的にMacが重くなっていた。

例によってAdobe Flashが悪さしているに違いないと思い、久しぶりに機能拡張を復活させて、ClickToFlash をアクティブにした。
その過程でClickToPluginをお勧めされたので、こちらを入れてみた。
これならFlashだけでなくSliverlightやQTもブロックできる。

ところが、確かにFlashなどはブロックできたのだけどどうも結果が思わしくない。
肝心の冷却ファンは相変わらずブン回ったまま。
SafariのCPUレートもいっこうに下がらない。





ここのところずっとMacBook Proの冷却ファンが回りっぱなしで気になっていた
本日ついに3800rpm〜4400rpmと「ブン回り」状態に




アクティビティモニターを起動して何がCPUを食っているのか確認
予想通りというかやっぱりSafariだった
40〜60%、時々90%という跳ね上がり方




その結果ずっとアイドル状態なのにCPU稼働率もこの通り
ヒストリカルグラフで見ると一目瞭然でこの上にVMWare Fusion
FinalCut Proなんかを起動したらどうなるか推して知るべしだ




それでClickToFlashClickToPluginを入れてみた
いずれもちゃんとFlashなどをブロックしてくれたのだが今回はこの経験則は通用しなかった
これをしてもいっこうにCPU使用率も下がらないしファンもブン回ったままだった




そこでいろいろググった結果SafariのWindows版ユーザから
詐欺サイト警告の設定を外すと軽くなったという報告があったことに注目
Windows版のSafariが重い時には環境設定から「セキュリティ」に入って
「詐欺サイトを訪問したときに警告」のチェックを外す
これはWebレピューテーションに基づいて詐欺サイトとして報告されているサイトに
行こうとすると警告する設定で余計なお世話だと思っていたのでこの際外した




設定変更後Safariを再起動した結果のヒストリカルグラフがこれ
ゼロにはならないが明らかに改善している




SafariのCPUは相変わらず間欠的に40%以上まで跳ね上がるが
常時7〜30%までのところに収まるようになってきた
その結果全体のCPUも10〜30%、冷却ファンもミニマムの1900rpmに近い数字まで落ちてきた
音もブワーといっていたのがほとんど感じられないまでに下がった




この設定はこういう奴を表示するための機能を有効にする
Googleやその他の機関に詐欺サイトとして報告されたり捕捉されたサイトの
URLデータベースを参照しそれに該当するURLを開こうとしたら警告してくれる
初心者にはありがたい機能だがDNSCryptを利用して
OpenDNSを使用しているので私には必要ない機能だ




DNSCrypt経由で利用しているOpenDNSがフィッシングサイトをブロックした様子
ブラウザにわざわざそんなことやってもらわなくても
DNSの解決の時に怪しいサイトを撥ねてくれればいい
DNSCryptを入れて設定しているならSafariのこの機能は必要ない



今回はSafariの設定の「セキュリティ」に入って
「詐欺サイトを訪問したときに警告」のチェックを外すことで改善された。
これは5あたりからSafariにも追加された機能で、Googleなどで「詐欺サイト」認定されたURLを踏もうとすると警告が出るという機能。
Webレピューテーションなどとも呼ばれる。

初心者は使った方がいいかもしれない機能だが、このデータベースにWAN経由で接続してブラックリストを参照するには案外大きなリソースが必要ということらしい。
これがSafariを重くしていたようだ。

Safari自体の表示には概ね大きな影響はないが、私のように常時Safariを起動しっぱなしにしている人は気になる筈だ。

WebレピューテーションならDNSCryptでもブロックされるので、私の場合はSafariのこの機能は必要ない。

外した結果は良好で、少なくとも冷却ファンブン回りは解消できた。




2013年6月18日









anchor

Macが起動できなくなった〜起動時に?マーク付きのフォルダアイコンが表示される場合の対処法〜それと迷信のような対処法について

BBSに質問をいただいたのだが、このケースの対応法について手順を追ってまとめていなかったので、改めて書く。
私がどうしていたかという手順について。

【原因】
これが起こる原因は割とはっきりしている。

1)ディスク、パーティションマップの問題により起動ボリュームがマウントできない。
2)システムリソースが破損している

最初にスクリーンがグレーになって「ジャ〜ン」という例のMacの起動音が鳴っているのでファームウエアの起動までは問題無く進んでいる。
スクリーンに火が入っているので、電源関係の問題ではないし黒画面からは脱出できているのでロジックボードが壊れているという問題は考えにくい。

そのあと内蔵ディスクのシステムファイルそのものをメモリに取り込みにいっているのだが、ここで「システムが見つからない」あるいは「システムが破損している」という問題を起こしているとこういう表示になる。





起動時にいつものリンゴマークの替わりに?マークがついたフォルダアイコンが出てくる
意味は「システムリソースが見つからない」ということだ



【詳細と切り分け】
まず、2)の可能性について。

システムが壊れる要因は、現在のOS Xではあまり考えられないが不良セクターなどのディスクの異常で起こりうる。
ただ一般的にシステムが壊れたら、フリーズかカーネルパニックが出ることが多いと思う。
以前、遊び半分テストで
sudo rm -rf /
というコマンドを無理矢理実行したらどうなるかテストしたことがある。
シェルが「このコマンドはシステム重大な影響をもたらす可能性がある」という警告を出していきなり実行しない。
そこを曲げて無理矢理実行してみる。

すると途中でシステムがフリーズしてしまった。
その状態で強制再起動をかけると途中までは起動しかかるが中途半端なところでカーネルパニックが起きる。
システムが壊れた時は多分、概ねこんな反応をすると思う。

一方システムリソースが見つからない場合、例えば内蔵ハードディスクが入っていないとかの場合は、必ず?マーク付きフォルダアイコンを表示する。

システム破損で?マーク付きフォルダアイコンを表示するケースも考えられるが非常に稀だと思う。
システムの起動を誘導するWindowsでいうところのBOOT.INIのような領域がある。そういうところが不正ブロックで壊れるとこの可能性がある。

この2つのケースの切り分けは、概ねボリュームをマウントできるかできないかで見分けられる。

内蔵ディスクが見えていればシステム破損だし、見えていない場合はシステムリソースが見つからないケースと思っていい。

見えるか見えないかは、以下の方法で判断する。
1)もう一台Macを持っていてFirewireを装備したMacの場合はターゲットモードで起動してマウントしてみる
方法はTキーを押しながら起動、Firewireをつなぐ
問題のMacが外付けハードディスクのようにマウントできたら、内蔵ディスクは生きている

2)もう一台Macを持っていない場合は、外付けハードディスクから起動する
システムをインストールした外付けハードディスクを持っていない場合は、内蔵修復ボリュームから起動する(Lion以降のシステムのケースのみ)
方法はOptionキーを押しながら起動、修復ボリュームが見えたらカーソルキーで選択、Enterキーで起動
3)どちらも実行できない場合はインストールディスクから起動する(SnowLeopard以前の場合)
方法はインストールディスクを挿入してCキーを押しながら起動
起動が完了したらディスクユーティリティを起動して内蔵ディスクが見えているかを確認する。





問題を起こしたMacをTキーを押しながら起動すると
青画面にFirewireのマークのこんなスクリーンで起動する
これがターゲットモードでこの状態でFirewire接続すると
別のMacに外付けハードディスクのようにマウントできる




もう一台Macを持っていない場合は修復ボリューム(Lion以降の場合)
または外付けハードディスクからの起動を試みる
Optionキーを押しながら起動すると起動ボリュームとして選択できるボリュームが見える
カーソルキーとEnterキーで選択して起動




Lion、Mountain Lionの場合は通常のシステムとは別に
修復ボリューム(リカバリーディスク)が別パーティションにある筈だ
ここからシステムの修復ができる




ただ内蔵ディスクが壊れている場合、パーティションマップが
破損している場合は修復ボリュームも見えない可能性がある
その場合は外付けハードディスクからあるいはインストールディスクから起動する
方法は同じくOptionキーを押しながら起動でカーソルキー+Enterキーでボリューム選択
あるいはインストールディスクを持っているならCキー+起動




修復ボリュームおよびインストールディスクから
起動できたらメニューからディスクユーティリティを選択する




ディスクユーティリティを起動すると内蔵ディスクが見える筈だ
内蔵ディスクが見えるのに?マークが出る場合はシステム破損と判断できる
だが大体のケースでは内蔵ディスクは見えていない筈だ


【対応】
以上で切り分けができたらそれぞれの対応法を。

『内蔵ディスクがマウントできる場合の対応法』

まずは簡単な方から。
この「システムが破損している」場合は、ユーザデータをできるだけ吸い出してOSを再インストールすることで復帰できる。

システム破損はその領域に不良セクターがあるということだから、遅かれ早かれディスクそのものが死んでしまうかもしれない。
でも修復できるかもしれない。
なので最初にするべきことは、マウントに成功したらユーザフォルダからできるだけユーザデータを救出することだ。
バックアップディスクは常に持っておくべきだということは私は常々言っていることだが、もしあなたがそれを持っていないならこの機会に是非導入するべきだ。

この際注意すべきことは、アプリケーションとかは重要ではなく一番重要なのはユーザデータだということだ。

アプリケーションはまたネットからダウンロードすればいい。
こういう時のためにインストーラを保存しておけばなおいい。
でも個人の写真データとか音楽データとかお仕事のテキストとかのユーザデータは失われたら修復は不可能だ。
そういうものをまず優先的に救出するべきだ。
バックアップもそういうものが一番重要になる。
その次に大事なのがライブラリフォルダの個人設定ということになる。

ユーザデータを救出したら、ディスクは初期化して何度か診断をかけよう。
修復に成功したらディスクそのものも救える可能性があるので、システムを新規インストールしてユーザデータを戻して環境を復元する。

ただし繰り返しになるが不良セクターが出たということは、内蔵ディスクのハード故障の予兆も考えられる。
近々本格的にぶっ壊れるという可能性も考慮に入れて、必ず外付けハードディスクにTime Machine等でバックアップをとること。

もっといえばこういうことがなくても、必ず外付けハードディスク+Time Machine等のバックアップ手段は持っておくこと。
ハードディスクは水物なのだな。
だから10年間回しっぱなしで壊れないものもあれば、数時間でぶっ壊れるものもあってその寿命の予測は不可能。すべて「歩留まり」としか言いようがない。
つまり「ハードディスクは常に壊れる可能性がある」という前提でシステムを運用するべしとしか言いようがない。

さらにちなみにが続くのだがSSDなら壊れないかというとそういうものでもないらしい。
確かにHDDと比べて機械的な可動部分がないのでSSDの方が壊れにくいということは、確率の問題としていえると思う。
だがSSDもメモリとしてデータをアドレス管理している以上、アドレスの不正が起きるとそれ以降の番地のデータが全て吹っ飛ぶということも考えられる。

さらに悪いことにHDDの場合は完全に壊れても、プラッターが無事である限り業者に頼めば数万円程度でデータを救出できる可能性がある。
しかしアドレス不整合でデータ読み出しができなくなったSSDは、業者に頼んでいくら札束積んでもデータの復旧は不可能らしい。
余談が続いたが、結局「バックアップは常に持て」これに尽きると思う。





内蔵ディスクがマウントできる場合は、何もしないで
とにかくユーザデータを救出することを最優先にする
その上で内蔵ディスクそのものの修復を実行して初期化後
新規インストール、ユーザ環境の復元という手順になる
ディスクユーティリティを詳細表示にしてかけてみる
修復に成功するまで何度も修復をかけること
成功しない場合はもうハード故障と判断していいと思う



『内蔵ディスクがマウントできない場合の対応法』

さて厄介なのはディスクユーティリティで確認しても内蔵ディスクのマウントが確認できない場合だ。

この場合できることはあまり多くない。

何度も問題のMacを強制再起動かけて、ディスクユーティリティでマウントできるか様子を見てみる。
時にディスクとして見えているがマウントできていないという場合もある。
その場合はディスクユーティリティのメニューのマウントで強制マウントすることで認識できるようになることもある。





内蔵ディスクが見えているがマウントできていない場合は
ディスクユーティリティで強制マウントすることもできる
ツールバーのマウントボタンかメニューのマウントコマンド、
ショートカットキーも用意されている



さてこれもダメな場合は、Terminalを起動してUNIX的な手段で解決をはかる。

この手順については以前、黒画面で起動できないケースでも書いたがもう一度ここでもまとめる。
参照
画面がまっ黒なまま起動できなくなった〜ボリュームのファイルシステムをチェックするfsckコマンド〜mount/fsck_hfsコマンドの使い方





インストールディスクからCキー起動、または外付けハードディスクから起動でTerminalを起動する




mountというコマンドを叩く
EFIから認識できるデバイスが見える筈だ
内蔵ディスクの若いポートからdisk0、disk1…という感じで昇順でディスクIDを
振っているので何個内蔵ディスクを入れているかでどれが内蔵ディスクか分かる
このルールはEFIでもBIOSでも同じ筈だ
デバイスが見えない時はまたMacの再起動を試してみる
ここではLeo1TBと見えているのが内蔵起動ボリュームの名前
MacはデフォでMacintosh HDというボリューム名を
割り当てるが私は意図的にこの名前を変更している
こういう時に固有の名前を付けておくと探すのが早い




この特定したデバイスネームでコマンドを使って修復する
コマンドはfsck_hfs -f /dev/ディスクデバイスネーム
この場合はfsck_hfs -f /dev/disk0s2
またカタログBツリーの修復はfsck_hfs -r /dev/disk0s2
これらを交互にマウントできるようになるまで何度も執拗に繰り返すしかない



『以上を実行してみたがやっぱりマウントできない場合の対応法』

さてここまでの手順を実行したが結局マウントできなかったという場合…

残念だが内蔵ディスクのデータは諦めるということになる。
これ以降は以下の記事でも書いたが、内蔵ディスクを交換することでMac自体は救える可能性が高い。 突然Macが起動できなくなって死んでしまった(内蔵ディスクお亡くなり)

ここに書いたように後は取り出したディスクを、外付けハードディスクケースに入れてみてマウントできるかどうかにかかっている。
外付けハードディスクは内蔵ディスクよりもSMARTのチェックなどマウントの基準がややルーズなようなので、内蔵ではどうにもならなかったディスクがマウントできる可能性はある。

だがあくまでも可能性で、しかももしマウントに成功したらそれを戻して治ったことにしようとか考えないで何よりも個人のユーザデータの救出を優先すること。
それしかない。
ディスクが生きているならバックアップディスクぐらいにはなるかもしれないが、繰り返すがこういうディスクはいつお亡くなりになっても不思議でないということだけは理解しておこう。



『それ以外の対応法の有効性について』

BBSに質問をいただいた質問主さんはこれらの対策を既に試みたと書いておられるが、これらの対応に関する私見を書いておく。

1)PRAMリセット
何も変化なし

PRAMリセットについてはMacユーザには一種の神話がある。
曰く「システムのクラッシュ、フリーズ、起動できないという問題がPRAMクリアで治った」
特にOS9以前からの古いユーザはPRAMクリアについて信仰に近い感情を持っている。

しかし私なりの結論では、少なくともOS Xに関してはPRAMクリアは何の意味もない。
やっても無駄とは言わないが、ほぼ意味はないので一回やって効果がなければすぐに次のステップに進むべきだと思う。

PRAMとはプライマリ ランダム アクセス メモリのことで、起動時に最初に読み込むファームウエアの設定を記憶しておくハードウエア管理のRAM、正しくはPowerPC独自の用語でインテルになってからはNVRAMとなっているのだが、相変わらず古い習慣でPRAMと呼び習わされている。
ここには起動時の音量とか起動ディスクの選択とかの情報が記憶されている。

OS9時代には実際にPRAMクリアでOSが治ったケースもあったし、Macがおかしくなった時に先輩ユーザから最初に教えられるトラブルシューティング法は
「PRAMクリアをやってみろ」
だった。
理由はわからない。
理由はわからないが勝手に治るというおかしな動きをするのがOS9だった。

しかしOS X以降、これでシステムの問題が治ったという体験は一度もしていないし、PRAMが果たしている役割を考えるとほぼ意味はない。
詳しくはこちらを参照
NVRAM と PRAM について


2)Optionキーを押したまま電源ON
起動ディスクを選択
起動

Optionキーを押したまま電源ONはしたが、起動ディスクをどうやって選択するのかが分からない。

起動ディスクの選択法は上記記事で詳細参照。
目的は他のシステムから起動することで、ロジックボードの異常で起動できないのか内蔵システムの異常で起動できないのかを切り分ける目的もある。
目的を持たないでやっても意味はない。


3)Xキーを押したまま電源ON→起動したらキーを放す
何も変化なし

これはBootCampボリュームなどいくつか起動できるボリュームが有って、その中からOS Xを強制的に起動させるというキーコマンドなので、起動ボリュームが見えていない場面で使っても意味はない。


4)セーフモードで起動して修復
 電源を入れる
 起動音が聞こえたらすぐに「shift」キーを押したまま
 アップルマークと回転マークが表示されたら「shift」キーを放す
 起動したら普通にMacを再起動
 OSXを再インストール
 何も変化なし

セーフモードが有効な場面は以下の場合に限られている。
USB、Firewire、Ethernet、内蔵ドライブ、メディアボードなとの拡張ボードなどに接続している何かのデバイスが悪さをしてシステムが起動できなくなっている場合。

このケースではまずそれらのデバイスを完全に外してしまうのが一番の切り分け策だが、いろいろセットアップの都合でそれができない場合がある。
その場合は、それらのデバイスを読み込まないでシステムをクリーンな状態で起動するのがこのセーフモードとなる。
これでもし起動できる場合は、それらの何かのデバイスが悪さをしていることになるので、ひとつずつ切り離して起動できるかテストして切り分けていくことになる。

セーフモードで起動できないということは、デバイスが原因ではないということなのでこれも一回試してダメなら次のステップに進むべき。


5)OSXを再インストール
起動しないのにどうやったら再インストールできるのかが分からない。

まあ、そういうことです。
再インストールは次のステップで、まずマウントを復元することが先決。
そのために上記の手順を試してみるべき。

実際私は過去に職場の壊れかけたMacをこの方法でいくつか復元しているので、上記外付けかインストールディスクからの起動、ディスクユーティリティTerminalからの修復が最も確実なかつ有効な方法だと思っている。




2013年6月26日









anchor

WindowsでフォーマットしたハードディスクをMacで読み書き〜NTFS3G最新事情〜どうするNTFSボリュームへの書き込み

「WindowsでフォーマットしたハードディスクをMacにマウントして読み書きできるか?」

「2GB以上の大容量ファイルをMacからWindowsに渡したいがどうしたらいいか?」


これはMacとWindowsが共存する環境で両者を使っている場合、あるいはWindowsからMacに乗り換えた場合、あるいはその逆で普通に発生しそうな初歩的な疑問に見える。

ところがこの質問の答が結構混乱している。

結論からいうとできる。勿論MacからWindowsに2GB以上の大容量ファイルを渡すこともできる。
ただし「上級者なら」ということになると、にわかMacユーザ、にわかWindowsユーザはどうしたらいいのかということになる。


思い出したようにこの古いテーマを書き出した理由は、最近NTFSでフォーマットされた外付けハードディスクにMacからUSB経由で大容量ファイルを書き出す必要が出てきてNTFS-3Gでマウントしようとしたが、書き込みに失敗したという経験をしたからだ。

例によってメンテナンスを怠っていた私のせいでFUSE for OS X(OSXFUSE)のバージョンが今のMountain Lionに合わなくなっていたのだろうと、軽く考えていた。

ちょうどGitHubで新しいFuseが公開されているということなので試してみた。
FUSE for OS X

結果は以下のキャプチャの通り、Macでこれを使うには容易ではない問題があることを知った。


どうやら最近のバージョンのMountain LionはMacでのFUSEの書き込みを禁止する設定に変わったという情報を得た。
LionとMountain LionはNTFSの扱いに関して重大なバグがあるらしい。
そこで読み出しの性能を確保するために書き込みを禁止したという情報だ。

対策としてできることは…
1)外付けハードディスクの場合はExFATでフォーマットする。
この新しいFATなら容量制限も実用上気にしなくていいし、WindowsでもMacでも読み書きができる。
もっとも簡単な解はこれだと思う。
WindowsだけでなくMacもこのフォーマットができるようになっているのでお互い便利

2)すでにNTFSでフォーマットされているボリュームは…ネットワーク経由?
WindowsでマウントしてCIFSあるいはFTPで共有してEthernet経由で転送すればボリュームのフォーマットは関係ない。MacからはSMB、FTPで接続するということになる。
ネットワークが遅いと数十GB以上のデカいファイルの転送は苦痛だが…

3)Mac自体の設定をNTFS使用可能にする
Terminalを使いこなせて腕に覚えがあるならMac側のNTFSの制約を解除する方法はある。
以下リンク参照
NTFSファイル書き込み(Lion-Mountain Lion編)

Mountain Lion等でWindowsのNTFSボリュームへ書き込みできるようにする方法 | Macとかの雑記帳

4)fstabに追記する方法
Mac: 標準機能でWindowsへの読み書きを可能にする(fstab編) | Macとかの雑記帳
/etc/fstabをいじる方法も紹介されていた。
これが今のMountain Lionに有効かどうかは検証していない。
というより筆者さんはこの方法でNTFSボリュームのファイルを全消失したと書いておられる。
fstabに限らずファイルシステムはいじって失敗するとこういうリスクがあるのは同じなので、どの方法をとるにしろ違う領域にデータのバックアップは必ずとっておくことは必要だと思う。

5)Paragon、Texerraなどの製品版アプリを使う
今のところ1)のExFATと並んでもっとも安全で確実、簡単なのはこれらの製品版アプリを購入して使用することだと思う。
いずれも日本語のマニュアルも利用できるしサポートもある。
また10〜15日の無料試用もできるので使ってみて自分のニーズに合うと確認してから購入することができる。
Paragon NTFS for Mac OS X

Tuxera

今回はParagon NTFS for Mac OS Xを試して動作を確認した。





GitHubで公開されていたFUSE for OS XNTFS-3Gとともにインストール
WindowsでNTFSにフォーマットした外付けハードディスクを
USBでマウントしてみるがディスクユーティリティでもマウントできない




以前の通りNTFS3GというNTファイルシステムはインストールされているので
インストールに失敗しているわけではない




強制マウントしてみるとライブラリの「libfuse2.dylib」が見つからないとのメッセージ




FUSE for OS Xのインストールをやり直し
不足していると言われたのは今度はMacFUSE時代の古いライブラリなので
MacFUSEのコンパーティブルレイヤーのチェックを入れてインストール




念のためにNTFS-3Gもインストールし直し




NTFSフォーマットされた外付けハードディスクはマウントされた




FinderなどのGUIでもいじれるようになった…
メデタシメデタシ…とはいかなかった
コマンド+Iキーを叩いてみると




「読み出しのみできる」とな
これでは何もインストールしないでそのままつないだ時と同じではないか




勿論ディスクのルートは書き込み可能なのでフォーマットはできる
しかしボリュームの中の書き込みは…




この通り、進入禁止マークが出てファイルのドロップはできない
勿論リネームも新規ファイルも書き込めない




アクセス権がどうとか書いてあったので元ボリュームをWindows側で共有オープンにしてみた
オールユーザにあたるEVERYONEにアクセス許可したが結果は同じ
Windows側の問題ではなくMac側でNTFS書き込みを禁じる仕様変更があったようだ
FUSEをインストールするだけでは書き込み可能にならないし読み出しオンリーなら
何もインストールしなくでも素のMacで普通にできる
NTFSの扱いのバグのために読み出しの性能を確保するために書き込みを封じたという情報を見かけた

anchor

Paragon NTFS for Mac OS X
(Products)
OS10.5Leopard対応OS10.6SnowLeopard対応OS10.7Lion対応
OS10.8Mountain Lion対応

この問題の最適解はファイル受け渡しのためにExFATでフォーマットした外付けハードディスクでファイルのやり取りをすることだ。

でもBootCamp領域に直接書き込みをしたいとかいう事情があることもある。
またこのExFATというフォーマットはWindowsユーザにもあまり馴染みがないフォーマットなので、これでディスクをフォーマットしているWindowsユーザはほぼいない。
起動ボリュームにできないという理由もあるからかもしれない。

普通WindowsユーザはFAT32かNTFSでフォーマットしたメディアを持ってくる。
FAT32は2GB以上のファイルを扱えないとかファイルネームに制限があるとか、もうWindowsユーザからみても古めかしいフォーマットでUSBメモリかSDカードぐらいでしか使われないフォーマットになりつつある。

データの入ったNTFSのディスクを渡されて「ここに40GB入れといてね」と言われたらどうするか?
「ExFATにフォーマットしてもいいですか?」
「んなことしたら今入っているファイル消えちゃうじゃん。ダメに決まってるでしょ」
といわれたらどうするか?

泣きながらFTP転送するのもひとつの手だが、このParagon NTFS for Mac OS Xのような製品版アプリを使用するという手がある。
幸い試用版インストール後10日間は無料で使えるし…





Paragon NTFS for Mac OS Xのインストールはインストーラの指示に従って進むだけ
再起動後はすぐにNTFSボリュームが「読み書き」に変わっているのを確認できる




またインストールされるNTファイルシステムのフォーマットは
NTFS-3Gとはちょっと違ってWindows標準に近い




システム環境設定ペインの設定項目
起動ボリュームとして指定するかどうかなどの簡潔な設定項目だ




今度は読み出しだけでなくドラッグアンドドロップでファイルの書き込みにも成功
ExFATを使えない場合のもっとも簡単な解決法だ



2013年7月9日









anchor

MacBook Proのファンが回りっぱなし〜その時にできることは?〜SMCリセットの手順、温度センサーの読み方<追記あり>

以前ここで、MacBook Proの冷却ファンが回りっぱなしになった時に何をしたかをここに書いた。
MacBook Proの冷却ファンがもうブンブン回りっ放し〜SafariのCPU使用率が上がりっ放しが原因〜意外な対処法

このケースはSafariの「詐欺サイトフィルター」の設定が悪さしていて、アイドル状態の間もSafariのプロセスがフルアップして、CPUに負荷がかかりファンがガンガン回っていた。

対処法としてはSafariの設定で「詐欺Webサイトを訪問した時に警告」のチェックを外すことで解決した。
詳細はリンク先記事で。

でもSafariが原因じゃないケースがある。
最近見かけた記事で知った。それがこちら。
MacBookのファンが回りっぱなしで高温になり続ける場合は「SMCのリセット」が有効
そしてそれの元ネタがこちら。
Intel-based Macs:SMC (システム管理コントローラ) のリセット

Macのハードウエアコントロールをするソフトが動いている。

SMC(システムマネージメントコントローラ)という名称になっている。
ハードウエアをコントロールするがファームウエアベースではなく、OSのレイヤーでハードウエアをコントロールしている。
何をしているかというと、主に冷却ファン、キーボードバックライト、電源制御、バッテリー制御、ビデオコントロール等を司っている。

これに問題が起きると以下のような症状が起きるらしい。

『ファン
コンピュータへの負荷が高くなく、正しく通気されているにもかかわらず、コンピュータのファンが高速で回転する。

照明
キーボードバックライトが正しく動作しないようだ (この機能のある Mac コンピュータの場合)。
ステータスランプ (SIL) が正しく動作しないようだ (SIL のある Mac コンピュータの場合)。
バッテリーランプがあるが正しく動作しないようだ (内蔵バッテリー搭載のポータブル Mac の場合)。
ディスプレイバックライトがアンビエントライトの変化に正しく応答しない (この機能のある Mac コンピュータの場合)。

電源
電源ボタンを押してもコンピュータが応答しない。
ポータブル Mac が蓋を開け閉めしても正しく応答しないようだ。
コンピュータが予期せずスリープ状態になったり終了したりする。
バッテリーが正しく充電されないようだ。
MagSafe 電源アダプタの LED が適切な動作状態を示さないようだ。

システムパフォーマンス
特に負荷をかけていないにもかかわらず、コンピュータの実行が通常と異なり遅い。
起動時にアプリケーションのアイコンが Dock で通常よりも長くバウンドし続ける。
アプリケーション正常に機能しない、または起動後に応答しなくなる。

ビデオ
ターゲットディスプレイモード をサポートするコンピュータで思うようにターゲットディスプレイモードにしたり、ターゲットディスプレイモードを解除したりできない。
ターゲットディスプレイモード をサポートするコンピュータが、予期せずターゲットディスプレイモードになったり、ターゲットディスプレイモードが解除されたりする。
(Appleサポートページより)

対象は全てのMacだが、このキーボードバックライトなどが発生するのはMacBook Proなどのモバイルのケース。
この対処法は以下の通り。

SMCのリセットをする前に以下の方法でこの症状を改善できないか試すことができる。

1)「command + option + esc」キーを押して、応答していないアプリケーションをすべて強制終了
2)アップルメニューから「スリープ」を選択し、Mac をスリープ状態に。
スリープ状態になったらコンピュータをスリープ状態から解除
3)アップルメニューからMac を再起動。
4)アップルメニューから「システム終了」を選択し、Mac を終了。


モバイル独自の対応
1)電源ケーブルを抜く
2)バッテリーを外せる場合は外す(MacBook Pro Early 2009 以降、MacBook Airは分解が必要)


以上で改善しない場合のMacBook Pro Early 2009 以降、MacBook AirモデルでのSMCリセットの手順

1)コンピュータを終了。
2)MagSafe 電源アダプタを電源に接続
3)shift+control+optionキーを押しながら電源ボタンを押す。
4)すべてのキーと電源ボタンを同時に放す。
5)電源ボタンを押してコンピュータを起動。

ハードウエアの制御もファームウエアではなくシステム側でする以上そこに溜まるキャッシュもあるので、動作異常が考えられるということらしい。
そのおかげでキーボードバックライトとか、バッテリーのアクティブなステータス確認とか様々なメリットを得ているのだが、これはその代償らしい。

私の場合、これで特にファンの挙動は変わらなかったが、前述のSafariを停めてもファンが止まらないなどの問題を感じたら試してみる価値はある。





全てのアプリを強制終了するのはcommand + option + escキーで強制終了ウインドウを呼び出す
プロセスがハングアップしている時にはここに反応なしのアプリがある筈
それでファンがブン回っていることもあるので全て強制終了する
Finderのようにデフォルトで終了メニューがないアプリも強制終了できる




全てを停めたらアップルメニューからスリープを選択しスリープに入ったことを確認して
マウスかトラックパッドのタッチ、あるいはいずれかのキーでスリープらか復帰する
そののち再起動で動作を確認してみる




以上で改善しない場合はSMCリセットを試みる
システムを落として電源ケーブルを接続
shift+control+optionと電源ボタンを同時押し
同時に離して起動し動作を確認する



これからの季節はそうでなくても温度が高いところでモバイルを使うことになるだろうから、ファンが回りっぱなしになるのは気になると思う。
異常を感じたら以上の手順を試してみてもらいたい。

ところでMacBook Proなどのモバイルのファンの制御と温度センサーについて以下にキャプチャーをまとめた。





これはTemperatureMonitorでMacBook Proの内蔵温度センサーをモニターしているところ
見やすいように背景を黒にして内蔵11個、外付けハードディスクSMART3個を表示している
上の方で細かく波打っているのがCPU周りのセンサー
真ん中で大きく波打っているのがヒートシンクとその周辺エンクロージャー(外装ケース)
下で平板なグラフを形成しているのが内蔵HDDとそのシャーシ、外付けHDD、
ヒートシンク直下以外のエンクロージャーという大まかに分けると3つのグループに分類できる




例えばビデオエンコードなどの高負荷な作業をはじめるとCPUA、CPUB(CoreDuoなので)が
跳ね上がり、それにつられてヒートシンク、ヒートシンクシャーシが急上昇するが
結構大きなファイルをガンガン読み書きするにもかかわらず
HDDの温度は意外に影響を受けないのがわかる




作業が完了すると急激に温度が下降する
これはメニューバーのsmcFanControlの表示でもわかるように
冷却ファンが6200rpmもの高速回転をしているおかげ
CPUの最高温度は91℃、ヒートシンクは71℃、それでもHDDは38℃程度




作業をいったん中断するとsmcFanControlの表示は2000rpmまで落ちた
ファンコントロールがモニタしているのはやはりCPU温度でCPUが
80℃を超えると最高回転になり65℃を割り込むとだんだん落ち着いてくる
ファンの最低回転は1800rpmに設定されているのでほぼ落ち着いた様子




プロセスを再開してファンが3800rpmまで上がった様子




グラフを数時間レンジにしてモニターしているとそのふるまいがよくわかる
以前HDDは常時50℃以上、CPUは常時85℃以上で稼働していると
故障の確率が高くなるという話を聞いたことがある
smcFanControlはSMCのデフォルトよりもファンの回転数を上げることができるアプリだが
そういうものを使わなくても大体システムはデフォルトで適正に調整されているようだ
温度上昇が気になるならファンの回転数を上げたらいいと思う
温度が上がっていないのにファンがやたら回る場合は上記のTipsのような対応が必要になる



<追記>
という記事を上げたら鍵垢界隈でKさんが「ノートの本体の下には鉛筆を入れる」というTipsをつぶやいておられた。
ありがとうございます。
この情報いただきます。

というか、MacBookを仕事で使っていた当時は私もここに消しゴムを入れていた。
MONO消しゴムが丁度高さ的にもよかったので、液晶ヒンジの真下くらいに入れてノートの本体の下と机の間に隙間を空けて冷却効果を上げていた。

最近はあまりやらなくなったのだけど、これの効果も調べてみた。

結論からいうとメインヒートシンクの温度が2℃程度下がるので気のせいではなく効果はあると思う。





Kさんよりの情報
Mac本体の液晶ヒンジ直下に鉛筆を置く
本体が滑りやすくなるのが気になる人は消しゴムを試してみるのもいいがMacBook Proの場合
ヒンジ真下中央が一番熱くなるので樹脂の消しゴムは溶けてしまうかもしれない
左右に一個ずつ置くのがオススメ




そして負荷をかけたり止めたりして温度変化を観察した
ヒートシンク周りで1〜2℃程度温度低下が認められたので
気のせいではなく実際効果があると思う


<さらに追記>

MacBook Proのヒンジ下に鉛筆を挟むというTipsを紹介したところ鍵垢界隈のMさんから
「ノートPC全体をネットで支えて持ち上げるクーラーが推奨で、鉛筆や消しゴムを挟むと基盤にたわむ力がかかって負荷がかかるのでお勧めしない。基盤は曲げに弱いから」
という意見をいただいた。

ごもっともだと思う。

実際基盤はわずかな歪みの力で断線、接触不良を起こしてボードごと故障を起こす。
本来なら箱形の据え置き筐体にがっしり固定されて、筐体はラックにねじでしっかり固定…というのが電子機器には理想的な形態だと思う。
また基盤の材質もそういう用途を前提に作られているので、そんなに頑丈なものではない。

それを厳密に敷衍したら、ノートPCなんて本来あり得ない形態でいつ壊れても文句がいえない機器と言えるかもしれない。
ましてやiPod以降のモバイルなんてありえない機器ということになるかもしれない。

大体iPodにハードディスク入れるなんて無茶誰が考えたんだろうと思う。
それができちゃうことに驚けと思うのだが。

それはともかくMacBook Proに鉛筆挟んで大丈夫かということだが、結論からいえば私個人の感想だが
「今のMacBook Proなら大丈夫」
と思っている。

今の世代のMacBook Proはアルミのインゴットからの削り出しのボディを使っていて、側だけで充分歪みなどへの剛性を確保している。
それとキーボード側を一体として、底板をはめ込んでいる構造になったのが大きいと思っている。

鉛筆を挟んで毎日キーを叩いて基盤は大丈夫かと言うと、上に座ったりしない限り大丈夫だと考えている。
ポリカのMacBookも筐体がワンピース化されてから以降のものは大丈夫だと思っている。

ただ昔のチタンボディのPowerBook、アイスキューブ時代の3ピース筐体だったiBookは大丈夫ともいえない。
あの世代は基盤も含めた全体の構造の合計で剛性を確保していたので、鉛筆挟んだりすると歪みが起こって基盤が壊れるということはないとはいえない。

今から考えたら、あのiBookを平気で毎日持ち出して、時々落っことしたりしながら使ったりなんてよくやっていたもんだと思う。
よく壊れなかったなと。
iBookはあの世代のノートPCでは最強の強度はあったと思うが、それでもやはりラッキーだった面もあると思う。




2013年7月23日









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もつれない、よじれない、しかもカンタン〜iPhone、iPodのイヤホンケーブルをカンタンに手早く巻き取る方法を改良してみた

これはiPhoneで音楽を聴き始めた人類が、聞き終わったあとにケーブルを適当に丸めると次回音楽を聴きたい時にイヤフォンケーブルが必ずもつれてイライラするという問題に直面し、これを克服した道のりの克明な記録である。

ネタ元はこちら。
ウィーッ! 絡まりがちなケーブルの上手なまとめ方 - ライフハッカー[日本版]

このネタ元のケーブルライフハックの要点は、要は八の字巻きである。

解説【八の字巻き】
技術さんなら結構誰でも知っているケーブルの巻き方。
特にテレビ局の技術スタッフが中継車やスタジオ収録のアシスタントに付けられたら、最初に必ず練習させられるのはトライケーブルの八の字巻き。

これはケーブルを床に八の字状において巻いていき最後に養生ロープで縛るというケーブルの収納方法で、中継車ケーブルは絶対に普通に丸くぐるぐる巻いてはいけないと教えられる。
こういう業務系のケーブルは太さ10mm〜十数mmしかないのに長さが50メートルとか200メートルとかあるのでもつれたら悲惨だからだ。
さらに最近のデジタル機器は光ケーブルなんかも使っていたりする。
すると片巻き、つまり丸くぐるぐる巻くとほどく時に必ずケーブルがよじれて断線の原因になる。

家庭でアイロンやヘアドライヤーなどのケーブルとグルグル巻いている人があるが、あれは本当はケーブル断線への道をまっすぐ突き進んでいるので、事実家庭電化製品の故障部位のダントツ一位はコンセント、ケーブル周りなのだ。

なので中継車やテレビ局のスタジオだけでなく家庭でも八の字巻きは励行されるべきだ。
たしか海軍の艤装のやり方にも八の字巻きはあったと思う。
これは人類文明5000年の智恵なのである。


以上解説終わり。

ということで今丁度iPhoneのイヤフォンケーブルがもつれる問題に直面していたので、このTipsはビンゴだった。
ところがこのライフハッカーのTipsカンタンそうに見えたけど実際やって見ると結構やりにくいのだ。
それで私なりに改良してみた。





ライフハッカーのビデオを見るとイヤホン側を中指と薬指で押さえて
八の字に捲くとなっているがこの方法は私にはやりづらく感じた
そこで逆にプラグの側を最初に押さえて八の字に捲く方法を考えた
コツは常に人差し指と小指の前をケーブルが通過すると覚えれば途中で混乱しない




大体巻き取れたら中央の八の字状に交差したところを
右手でつまんで左手の人差し指と小指を抜く




プラグ側を余らせて中央にぐるぐると固めに巻いていく




最後にプラグを中央に捲いたベルトの中に差し込む
ここを固めに捲けばほどけない
プラグが右の輪から来た時は右から来た時は左から差し
左から来た時は逆から差すことでもしこの輪がほどけてももつれない




こうして出来上がった様子
ライフハッカースタイルよりちょっとだけやりやすくなったと思う



さてここまで何度か練習して結構上手く捲けるようになったのだが、やはり問題は最後の中央を縛る部分だ。

ここをゆるくしていると鞄に入れて次に取り出す時にほどけてしまう。
その場合でも丸く捲くよりもつれ方は少ないし、何よりもよじれないのでケーブルの寿命は延びる筈だが、この中央の縛りをあまり固くすると今度はこれが原因で断線しそうだ。

ここが問題だと思う。

クリップを使ってほどけないようにするTipsなんてのもあるらしいが、基本こういう道具を使う方法はNGだと思う。
ことに私の場合、そのクリップを探してまた鞄の中身をごそごそしてしまう。
ポケットに入れるとかいろいろな方法が考えられるが、こういうのを使うのは大体通勤時間電車の中とかが多く、ずっと他のことを考えていてクリップをどこに入れたなんて憶えていない。
降りる時にごちゃごちゃして結局クリップが見つからなくて、ケーブルをくしゃくしゃに丸めて、家に着いてからポケットからクリップが出てくるなんてTipsじゃ使い物にならない。
ケーブルを巻き取るケースなんてのも過去に使ったこともあるが結果は同じだった。
(少なくとも私にとっては…)

何度かトライして改良法はないか考えていて思いついたのが、キャプチャーの輪ゴムを使う方法だ。

中央の八の字状の交差する部分を輪ゴムでぐるぐる巻きにする。
ほどく時にこの交差部分を持って輪ゴムを自分の右手にはめる。
聞き終わったら上記のTipsのように八の字に捲くところまでは一緒。
あとは最初に右手の手首に巻いた輪ゴムをそのまま交差部分にもってくればいい。

この方法ならケーブルを傷めないし、何よりも巻き取りの時間が10秒を切った。
電車の中でさっとケーブルを片付けるのに最適だ!





右手で八の字状の中央の交差した部分をつまみ右手首に捲いた輪ゴムをそのままここにはめる




これでケーブルはカンタンにまとめられるし輪ゴムを何重捲きにしてもケーブルは痛まない
また巻き取りに要する時間も十秒を切ったので実用上問題無い



こうして、「改良八の字巻き」でこの問題は解決した。

メリットは
1)八の字巻きなのでケーブルが痛まない
2)ほどく時にケーブルがもつれないしよじれない
3)輪ゴムなので最後の縛りの部分でケーブルが痛まない
4)巻き取りに要する時間は十秒を切る

デメリットは
1)見た目はやはりライフハッカー方式の方がかっこいい
2)音楽を聴いている間右手には輪ゴムを捲いたままなので総務の事務のオバサンみたいである

整理するとこういうことになる。

さあ!あなたも右手に輪ゴムを捲こう!




2013年9月17日









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Mac miniが壊れた!〜起動画面から前に進めないのでTime Machineから復元手順〜ここ数日SMARTエラーを出していたのはひょっとして誤検知ではなかったかもしれない

例のiPhoneアップデート祭りに伴いiTunesアップデートをかけたところ100%App Storeが落ちてSMARTReporterがディスクエラーを表示していたMac miniが、ついに起動できなくなってしまった。

本日虹色ボールが回りっぱなしになって反応しなくなったので、結局電源ボタン長押しで強制終了、起動をかけたところ起動画面の白画面までは進むが、その先にいつまでたっても進めない。

シングルユーザモードでメンテナンス手順を一通りかけて起動したところ、ログインが面まで進んだがそこでフリーズ、Optionキーを押しながら起動で「復元」ボリュームから起動してディスクユーティリティで起動ボリューム、起動ディスクを修復。
特に異常は出なかったが、やはり起動時のリンゴ画面から進めなくなってしまった。

この場合考えられることは…
1)SMARTの誤検知ではなく実際に内蔵ディスクが死にかけている〜ブートセクションが読み込めないために起動の初期の段階で止まっている
2)SMARTエラーになるほど深刻ではないが不良ブロックが出てこれが修復できないデータを作っている
(シングルユーザモードの時にfsck -fyコマンドで何度かVolume was modifyedというリザルトが出ていた。これがBootセクションにかかっている可能性がある)
3)メモリ、CPUの物理セクションの故障

こんなところか。

復元ボリュームからすんなり起動できたので3)の可能性は低い
するとソフトが壊れたのかハードディスクが壊れたのかの二者択一になる。

そこで切り分けのためにボリュームの初期化とTime Machineからの復元を試してみた。
手順は以下の通りで、これで起動に多少もたついたが起動に成功した。←イマココ
もし起動に失敗したら、今度はTime Machineの一番古いバックアップに復元し、それでも起動しない場合はHDDの物理エラーと判断してディスク交換に進む予定だった。


今後の手順は、メンテナンス手順を一通り実行後、再度再起動を繰り返して問題なさそうなら、復元ボリュームからOSの上書き再インストールだけやっておこうと思う。

今回の不正ブロックでOSの一部が痛んだ可能性があるので、せっかくならリフレッシュしておこうという考え方からだ。





Mac miniが起動できなくなった…
正確にはシングルユーザモードや復元ボリュームからは普通に起動できるので
内蔵ディスクの物理故障か起動セクションのディスク領域が不正ブロックで壊れたかあたりが怪しい




SUM(シングルユーザモード)で修復または復元ボリュームからディスクユーティリティをかける




しかし起動画面から先に進めない…これを繰り返し進めなくなった




そこで以下の手順で復元した
復元ボリュームから起動して起動ディスク、起動ボリュームいずれも修復
ここで特にエラーなし




どうせ消すのだが一応エラーが出ないか見ておきたいので起動ボリュームのアクセス権を外から修復




どっと出てきたのはライブラリフォルダのアクセス権とiTunesのアクセス権エラー
これはこれで問題のような気はするが今回の事象とは関係ない




そして起動ボリュームを消去
ディスクのフォーマットはやらないでボリュームの消去だけやって切り分けをする




消去が完了したら一応ボリュームの修復




そしてTime Machineへと進む




久々に見るこの画面
システム全域を復元するにはこの復元ボリュームからの起動、Time Machineの修復を使う




復元元のディスクを選択
普段から常時つないでいるバックアップディスクがここで初めて役に立つ




いつのバックアップに戻すかを選択
一応事象が発生する前の直近のバックアップを選んだが
これで改善しない場合はもっとも古いバックアップに戻す




次はインストール先の指定
勿論内蔵起動ボリューム




これはTime Machineによる起動ボリューム全域の復元になるので
復元先のディスクにあるデータは消えてしまうという警告
勿論もう削除済みなので問題無い




例によって復元には11時間かかるという表示が出た
このプログレスバーは当てにならないのは周知
事実今回は3時間ぐらいで復元完了した




復元後起動に成功、ログインにも成功
これでディスクが壊れている可能性は低くなった




ただ気になったのがSMARTが内蔵ディスク温度が56℃になっていることを表示
ディスクはできるだけ50℃以下で運用するのが望ましいのでこれはちょっと高い
SMARTReporterが繰り返しエラーを出していたのと関係があるのかもしれない




一通りメンテナンス手順後再起動も問題無くできることを確認した
これで終わりではなく一応念のためにOSを復元ボリュームから再インストール
これでしばらく運用してみて問題無ければSMARTエラーの疑いは晴れる
さてどうなることやら…



2013年9月24日









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Mac miniが壊れた!2〜Time Machineで復元した筈だったがやはりボリューム自体が壊れていた〜熱でハード故障の線も捨てきれず…<追記あり>復活したかも

先日起動できなくなったMac mini/intelの内蔵ディスクのエラーと見てボリュームを消去、Time Machineから復元してOSを再インストールで復旧した話を書いた。
Mac miniが壊れた!〜起動画面から前に進めないのでTime Machineから復元手順〜ここ数日SMARTエラーを出していたのはひょっとして誤検知ではなかったかもしれない

ところがやはり今日になって、VPNサーバーとして機能していない…ログオフしたところいつまで待ってもログイン画面が出てこない…強制再起動をかけてSUMでfsckをかけると
corrupt, need to be repaired
という表示で何回修復をかけてもOKが出てこない…再起動…また起動できなくなる…
という問題に行き当たった。

fsckは何回もかけてみたが(多分10回ぐらい)全く進展がないので、外部ディスクのシステムから起動。
こちらの手順に従って外部からfsck_hfsのコマンドをかけようとしたが、結局ボリュームがマウントできないことが判明。
画面がまっ黒なまま起動できなくなった〜ボリュームのファイルシステムをチェックするfsckコマンド〜mount/fsck_hfsコマンドの使い方

以下キャプチャーで何をやったかを説明





Mac miniが再び不調なのでシングルユーザモードに入ってfsckをかけるが
「ボリュームに障害があるので修復せよ」という意味合いの警告が出るだけで何回やってもOKが出ない
そこで外付けハードディスクのシステムから起動して
修復をかけようとしたがディスクがマウントできないことが判明




夏の間何度かSMARTの警告が出ていたのが気になっていた
バラしてみると案の定中はかなりホコリがたまっていた




ファンダクト周りだけでなく反対側のディスクベイまでホコリが詰まっている
内部のホコリ掃除はしましょう…と書く割には自分のMac miniは無養生だった
メイン機のMacBook Proはこまめに掃除するがファイルサーバなんてこんなもんだ




結局ほとんど完全分解に近いところまでバラして掃除
ファンダクトの中も外もヒートシンクにもディスクの裏側にまでほこりが積もっていた
今年の猛暑のことを考えるとかなり中に熱がこもっていた筈だ
先日温度センサーがSMARTで56℃を表示しているのが気になると書いたが
チェックしても対処しなければ意味がない…と深く反省した




冷却ファンのブレードにもかなりほこりが積もっていたので
ファン自体悲鳴を上げかけていたかもしれない
これも外して中まで掃除した
この熱の影響でHDDがハード障害…ということになると本当はディスク交換以外に対策はない




掃除して起動したがやはりディスク修復のプログレスバーを
表示したまま起動途中で落ちてしまう




そこで切り分けのために外付けハードディスクから起動
これができる時点で故障箇所は内蔵ハードディスクに特定できるのだ




ディスクユーティリティは検証に失敗
ボリュームの修復が必要だという




そして修復をかけるとこのディスクは修復できませんのエラー
「取り出せるものはできるだけただちにバックアップせよ」とのミコトノリだ
典型的なSMARTで「障害あり」認定されたディスクのふるまいだ




Terminalからディスク修復する手順に従ってmountコマンドを叩く
しかしリストにはdisk1のボリュームしか見えていない
MacにしろWindowsにしろLinuxにしろ内蔵ディスクの筆頭は必ずdisk0s0から番号を振る筈だ
つまり内蔵ディスクが見えていないということだ




再びディスクユーティリティで強制マウントしようとすると
「ボリュームを修復せよ」という警告が出て無限ループ
そこで今回はボリュームの修復ではなくディスク自体をフォーマットすることにした
ディスク自体の診断はパーティションマップも含めて問題ないという表示が出るからだ




ディスクを完全消去したのでボリュームは「名称未設定1」という名前に変わっている
このボリュームをFirtAidで診断した所問題なしの表示




mountコマンドで内蔵ディスクボリュームはdisk0s2になっていることを確認し
fsck_hfs -f /dev/diskos2とコマンドを叩いて修復・診断をかけた
やはり「障害が見つかった、修復せよ」の表示




そこでパーティションマップをリフレッシュするためにパーティションを切り直した
といっても分割するわけではなく1ボリュームのパーティションでテーブルを適用
再度FirstAidで修復・診断




するとなんということでしょう!
fsck_hfsで久しぶりにappears to be OKの表示が出た




そこで確認のためにディスクユーティリティで修復・診断
問題ないと出たが再度確認のためにfsck_hfsを実行
すると今度はまた「障害が見つかった修復せよ」の表示
もう、どっちを信じたらいいんだろうか?
ここで業務用機なら当然もうディスク交換推奨なのだが
個人のファイルサーバ、VPNサーバなので一度これで様子を見ることにした




そして内蔵ディスクはまっさらになってしまったので外付けハードディスクの
復旧ボリュームから起動してTime Machineで障害前の状態に復元中←イマココ



こんな感じでディスク復活させて今復元中だけど果たして結果はどうなることやら。
プログレスバーは残り時間5時間20分を示している。
結局ディスクを買いに逝かなきゃいけない羽目になるのか…運命の分かれ道!




<追記〜復活したかも>

この記事アップ中にTime Machineからの復元が完了した。

いま起動・終了時の不具合が再現しないかテスト中。
ひょっとして今回は完全にディスク逝ったかと思っていたので、復活は(財政難の折もあって)うれしいのだが少し意外。
やはり神は努力する者を救われるのか…

ともかく今徹底的にディスクなどのメンテナンス手順を繰り返して再起動をやっている。
うまくいったらまたOSの再インストールと思っていたが、考えたらバックアップも先週インストールしたばかりのOSだし、この状態で様子を見ることにした。

外付けから起動して、修復、初期化…というのはOS Xになる前の太古の昔からやっている修復法だが、やはりこれが最後の決め手になった。
石器時代人の智恵だよね。





Time Machineからの復元が完了するとMac miniは起動した
シングルユーザモードでのfsckでもボリュームOKを表示
SMARTもDriveOKを表示しているので要するに「治った」というこだ




ディスクユーティリティのディスク診断、ボリューム診断も
頑に拒否していたのにあっさり「問題ありません」とさ
要するに熱で固まったために強制再起動を繰り返した結果
パーティションテーブルあたりが完全に破損したという感じなのか…




念のためにすべてのメンテナンス手順を実行して再起動を何度か繰り返してみた
ここまでは問題なし




ちょっと気になったのはやはりSMARTのセンサーがたたき出す温度データ
Mac miniのケースを戻す前でも49℃ある
しかも今日は秋晴れのさわやかな日なのにだ




ケースを戻すとさらに温度が上がって55℃を示した
先日56℃だったのは猛暑のせいかと思ったがこれがMac miniの仕様らしい
Mac miniは冷房の効いていない部屋で使うなということらしい
Appleは分解もサポートしていないので二年使ってホコリと熱で死んだら
新しいのに買い替えてねというメッセージなのかも…
ちなみにGoogleのレポートで見かけたSMARTの推奨は50℃以下だった



2013年9月29日









anchor

Mac miniが壊れた!3〜<追記の追記>「復活したかも…」と思ったのはぬか喜びであった…やっぱりハードディスクが壊れていた〜故障予兆と不正ブロックについて

以前より取り上げた通り、Mac miniが一晩経つとSMARTエラーを出しているという症状が発生していた。
正確にはSMARTReporterがエラーを表示していた。
それで、ログをクリアーするとエラーが消えることから誤検知ではないかと思っていたのだが、本日誤検知でなかったことが判明した。

ことの起こりは、Mac miniがログオフ、ログオンに失敗するため強制再起動をかけたところ、今度は起動できなくなってしまったことだった。
Mac miniが壊れた!〜起動画面から前に進めないのでTime Machineから復元手順〜ここ数日SMARTエラーを出していたのはひょっとして誤検知ではなかったかもしれない

SMARTエラーをSMARTReporterが表示しているが、logをクリアするとドライブ認証に成功することから誤検知の可能性を疑った。 そしてディスクをサルベージしてちゃんと起動できるところまでに戻した。 その経緯は以下の通り。
Mac miniが壊れた!2〜Time Machineで復元した筈だったがやはりボリューム自体が壊れていた〜熱でハード故障の線も捨てきれず…<追記あり>復活したかも

しかし復旧したディスクは確かに起動はできるようになったが、今度はSMARTReporterの警告が本物のpredict failureになってきて、要するに
「このまま使い続けると近日中にディスクが死ぬよ」
という警告に変わった。

以前、ここでSMARTは当てにならないということを書いた。
これがちょっと誤解を招いた可能性があるので反省して、ちょっと詳しく書くと
「SMARTが出ないからディスクは大丈夫という保証はどこにもない」
ということであって
「SMARTエラーが出たディスクでも死なないかもしれない」
という意味ではない。

以前SMARTエラーを吐いたディスクをTime Machine用の外付けHDDとして使っていたところ、明け方にディスクのアンマウントができなくなるという問題が起きたことがあった。
マウントした宵越しの外付けハードディスクがアンマウントできなくなる5〜容疑者は絞り込めた〜あとはどこまで切り分けができるか

結局SMARTエラーを一度吐いたディスクは内蔵ディスクや外付けバックアップディスクとしては使わない方がいいというのが結論だ。
OSにも良くない影響がある。

こういうディスクは緊急時のワークスペースくらいにしか使えない。
バックアップのバックアップ位にはなるが大切なファイルをそこだけにしかないという状態で保管すると必ず後悔することになる。

ディスクは水物。
死ぬときは死ぬ。
SMARTは故障の予見にはならないが、一度SMARTエラーを吐いたディスクは遅かれ早かれ必ず故障するということはいえる…これが今のところの結論。

さて今回は結局秋葉原で1TB2.5インチディスクを買いにいくことになった。
今回はWDのディスクにチャレンジしてみた。
今までは日立が多かったのだがふりかえってみると案外歩留まりが良くなかったのと、外付け用に購入した3.5インチ据え置きのWD製(1TBと2TB)がいずれも故障もトラブルもなく結構快調に動いているので、2.5インチでは初めてのWD製にチャレンジしてみた。

信頼性の結論が出るのは二年後?





Mac miniに常駐させているSMARTReporterが今までは
認証失敗の警告でログクリアで警告を解除できていたが
とうとう「Predict failure」つまり「故障予兆を検知した」
という表示がログクリアしても消えなくなった
ログイン時に必ずこの表示になるので本格的に
ディスクがSMARTエラーを吐き始めたということだ
このSMARTは出ないからディスクは大丈夫とはいえないが、
出れば必ず故障するという悪い方の確実性は結構ある




泥沼の死闘の末に復活させた内蔵1TBのハードディスクだが故障と判断して交換することにした
今回はWD製の1TBをアキバで7000円ほどで購入(本当に安くなったもんだ)




取り出した内蔵ディスクは例によって外付けケースに入れてしばらくテスト用に
そして本体のディスク組み込み組み立ても完了
Mac miniの分解・組み立てももう虎の巻も何も見ないでそらでできるぐらいに手慣れてしまった




例によって最後のケースをはめないでシステムインストールした外付けハードディスクから起動
Mac miniはWi-FiやBluetoothアンテナケーブル、スピーカーケーブル、
SMART温度センサーケーブルなどの差し込みが組立中に抜けやすい
ケースをはめた後でWi-Fiなどが死んでいることに気がつくとすごおい脱力感なので
ケースをはめる前に一通りのハードウエアテストをするのがMac mini組み立てのコツ
覚えておくといいと思うw




こうして一度普通の環境で起動してWi-Fi、Bluetoothをチェック、
あとスピーカーと温度センサーをチェックすれば組み立てはまず問題ない




さてハードウエアテストに成功したら以下の手順はこんな感じ
1)まず蓋を閉める(これ忘れたら大変w)
2)外付けハードディスクから起動して内蔵ディスクをフォーマット
3)外付けハードディスクのシステムでTime Machineを起動
4)Time Machineバックアップ用外付けハードディスクから内蔵ディスクに旧環境を復元
5)念のためにシステムを上書きインストールしてOSをリフレッシュ




例によって「このディスクは起動用ディスクとして認識できません」という警告が出るが
気にしないでマウントするのを気長に待ってフォーマットしてしまう
パーティションテーブルも1パーティションで切ってディスク修復
当然新品なので「問題なし」の結果




そしてTime Machineを起動して環境復元
外付けのシステムのTime Machineユーティリティで「復元」を選択すれば
複数アカウントの領域すべて起動ボリューム全体を一気に復元できる
この数日何回この光景を見たか…




さて取り出した問題のディスクだがUSBでマウントして診断したところ「異常なし」の表示
やはりSMARTに比べてディスクユーティリティの診断は甘い




おそらく問題を起こしていたパーティションマップも問題なしの表示




ただしfsck_hfsコマンドをテストするとやはり「障害検知、修復せよ」のメッセージ
その内壊れるかもという覚悟でつきあうべきディスクということだ




ところで新品の内蔵ディスクの温度センサーだが書き込み作業中はやはり55℃まで上がってきた
今日はヒンヤリしているがやはりこれはMac miniの仕様ということらしい
HDDは本当は50℃以下で運用すべきなのだが部屋をかなり冷やさないとダメらしい




さて環境復元が完了したら復旧用に使った外付けハードディスクにインストールしている
MountainLionのインストーラからシステムを上書きインストールしてシステムリフレッシュ
ネットにつながっていれば復元ボリュームからも再インストールできるがシステムファイルを
Appleからダウンロードすると結構時間がかかるので内部のインストーラからする




シングルユーザモードでfsck久しぶりにmodifyとかでないでVolume OKのメッセージを見た
そしてシステムインストールしたばかりなのでAppleJackは動かない



ところでそもそもハードディスクが壊れるというのは何が起こっているのかをちょっと調べてみた。

ディスクの落下などでプラッター(記録する円盤)にキズが入るとか軸受けが機械的にガタが来るとかいう故障もなくはない。
が、今の工作精度、モーションセンサーでプラッターとヘッドを切り離して緊急退避させる安全対策などでそうした故障はほぼ皆無になってきている。

それでもやはり一定の歩留まりで、ディスクは必ず死ぬ。

そのほとんどは不正ブロックの累積で起きるらしい。
不正ブロック、ログにはbad blocksとして表示されるがこれが起きる流れはこんな感じだ。

ディスク同士でデータを分散して相互にバックアップするRAIDという仕組みがあるが、RAIDを組んでいない一般のPCに入っているハードディスクも、単体でこれに似た仕組みを実は内部に持っている。

データを受け取ったHDDの回路はまずデータ書き込み領域と誤り補正用の予備の領域の両方にデータを書き込む。
そして書き込みが終わった後で今度はデータ領域からデータを読み出して、ひとつずつ予備領域のデータと照合していく。
ここでエラーがなければ、書き込み成功と判断して予備領域に書き込まれたデータは放棄され削除される。

ところがここでエラーが発見されると、ディスクファームウエアはデータ領域のデータは誤りと判断し、そのデータが書き込まれたブロックは「壊れたブロック」として投棄される。
それ以降のこの領域のデータの読み書きは、予備領域のその部分を書き込んだ領域が代用として使われる。
これが「不正ブロック」で、この壊れたブロックと判断されたデータ領域は、次回ディスクを初期化しても二度と使用されることはない。
永遠に放棄されることになる。

そして予備領域として確保されたセクターが実用レベルには足りないくらいに、代用に回されて減ってしまったディスクが「故障予兆を検知したディスク」ということになる。
SMARTはこれをチェックしているらしい。
さらに症状が進んで、誤り補正ができないくらいに予備領域が減ってしまったら晴れて
「内蔵ハードディスク故障」
という表示に変わる。
つまり故障していても、実際は内部のプラッターの大部分は記録可能なのだ。

それでもファームウエアは「このディスクは壊れたから投棄せよ」というメッセージを残して停止してしまう。
記録領域はエラーが1%あっても「使い物にならない」という精度を求められる。
実際には数兆回の書き込み書き出しで一回のエラーも許されないという精度が要求されているから、もったいない気はするがこういうものらしい。

ハードディスクを見るとプラッターを収納した金属ケースの裏側に緑の基盤がついているのがわかる。
そこには集積化されたチップがいくつか載せられていて、結構複雑な構造になっていることがわかる。
ディスクの機械的な動作だけでなくそうしたファイルシステムとの連携にも関わってくるような誤り補正もここに仕込まれたファームウエアでコントロールされているらしい。

ところで監視システムによっては、今不正ブロックはいくつで今回のエラーでいくつに増えた…なんてカウントも見ることができる場合もある。
不正ブロックはいくつを越えたら「故障予兆」になっていくつを越えたら「故障」になるのか…
それがわかれば便利かもしれないが、そこらの数字は各メーカーの独自規格ということらしいので、実際には我々素人の部外者にはわからない。
それを教えてくれるのがSMARTということで納得しよう。
するしかない。

ちなみにMacの昔からのディスク診断で「不正ブロック」「不良セクター」「不良アロケーション」という言葉が出てくる。
警告のメッセージもバラバラだったりする。

これもこの際だから調べてみた。
ブロックとアロケーションというのはMacが採用しているhfsの世界では単位の違いということらしい。
1TBのディスクの場合、30bit(2の30乗)の数字でディスク内のアドレスが表示されるが、このメモリアドレスをいくつかまとめて、18bit(2の18乗)で表すのがブロック、4KBのブロックの塊がアロケーションということらしい。

アドレスが最小単位、ブロックが塊、アロケーションがファイルシステムの最小単位の小部屋ということのようで、不正ブロックはこの塊が壊れてデータが不正になっている状態を示す。
セクターというのはディスクの円盤をケーキのように扇状に切り取って、その塊をアロケーションとはまた別の考え方で管理する単位らしい。
多分物理的に記録領域を管理する言い方だと思うが、この不良アロケーション、不正ブロック、不良セクターなんて用語が結構ごっちゃに使われて混乱する。

今回のディスクの故障診断に使われる単位はすべてブロックということらしい。
だから不正ブロックが出るとはどういうことかを調べたら、上記のようなことだった。
知っていたからってどうということはない話だが、なぜ故障予兆でもディスク交換が推奨されるのかはこういう話を知っていると理解しやすい。

今回、不正ブロックができた原因だが、やはり熱を持ってMacのログオフができないとかの問題が起きた時に何度か強制終了をしたことが原因かもしれない。
強制終了って結局書き込み途中のディスクの都合を聞かないでバツッと切るので、その時書き込み中だったブロックは正しい記録ができない領域になってしまうかもしれない。
「強制終了は最後の手段にせよ」とはまさにこういう理由からだ。

その都度シングルユーザモードに入ってfsckをやるが、最近連続して「Volume is modified」というメッセージが出ていた。
直接にはこれが原因だと思う。
そしてこれが起きないためにはやはり常時通電で使っているMacがある部屋は冷やしておけ…というサーバルーム運用の基本に立ち返ることになる。
分かってはいるんだけどなぁ…




2013年10月1日









anchor

先日SMARTエラーが出たMac miniサーバーの1TBディスクは…やっぱり死んだ…SMARTを侮っちゃいかんと学んだ(2回目)〜MacBook Proデフォの250GBに起動ボリュームをコピー〜<追記>なめんなよ(3回目)

先日SMARTエラーを出して初期化できなくなったintel/Mac miniに詰め込んでいた1TBのハードディスクは、取り出したあとにUSB外付けハードディスクケースに入れて復活を目指すということを書いた。
Mac miniが壊れた!3〜<追記の追記>「復活したかも…」と思ったのはぬか喜びであった…やっぱりハードディスクが壊れていた〜故障予兆と不正ブロックについて

が、結局このディスクUSBからも復活させることができなかった。

以前別のSMARTエラーを吐いたディスクが内蔵からは初期化できなかったが、外付けハードディスクにすると初期化できてストレージとしては使えるかもしれないということを書いた。
しかし結局あのディスクも一晩つなぎっぱなしにしておくとシステムがクラッシュしてアンマウントもログオフもできなくなってしまう問題が起きた。

今回もMac miniから取り出したディスクは、読み出しができるようなそぶりを見せたが結局修復も初期化もできないことが判明した。
SMART恐るべし、SMARTを侮っちゃいかんということやね。

以前SMARTは当てにならないということをどこかに書いてしまった記憶があるが、前言撤回。
SMARTエラーが出ないからといって故障が起きないというわけではないので、そういう意味ではSMARTは当てにならないが、SMARTエラーが出たディスクは遅かれ早かれ必ず問題を起こす。
そういう意味ではSMARTはとても当てになる。

出たら早めに交換して、警告が出たディスクは諦めろということやね。

今回そのMacBook ProでSMARTエラーを出したデフォで入っていた250GBを初期化して、これをMountainLionのインストールディスクとしても復活させた。
その手順はこちらに書いた。
Mountain Lionのインストールディスクを外付けケースに入れたハードディスクに作ろう

これもぶっ壊れるかSMARTの「支配力」を確認してみることにした。





先日Mac miniから取り出した1TBディスクはSMARTエラーを
吐いていたがUSBからならマウントできるようだった
ならば修復できないかと思ったが修復はすべて拒否された
そこでもうディスクを初期化してフォーマットからやり直したがこの表示
要するにディスクとしては完全に死んだということでSMART侮るべからず
早めに決断しておいてよかった…




そこでこのディスクは諦めて前にSMARTエラーを出していて交換と相成ったMacBook Proの
元々内蔵だった250GBのディスクを初期化してこれをMountain Lionのインストールディスクにした
手順は前にも紹介した通り5GB以上のパーティションを組んでインストーラから
インストールメディアを作るディスクユーティリティを使って簡単に実行できる




インストーラボリュームから起動できることを確認
これを作っておくとすべてのリソースをネットでダウンロードする
復元HDに比べてOSのインストールはダントツに早い




残りのボリュームにCarbon Copy Clonerを使ってブータブルなバックアプを作る
なおCarbon Copy Clonerは最近シェアウエアになった




バックアップ実行中…




と思ったらやっぱりディスクエラーを出してバックアップは失敗した…
要するにSMARTなめんなよ…ということでした…なんちゅうおちw



2013年10月15日









anchor

Mac miniが壊れた!4〜<追記の追記の追記>HDD交換して完全解決と思いきや、VNC、ssh接続できないから始まって夏に起こったログアウト失敗〜ディスク修復がまた再発した

Mac miniがまた問題を起こしている。

Webサーバーとして使っているG4/PowerPCの方じゃない。
家族共有機として使いながらVPNサーバとしても稼働しているIntel/Mac miniの方だ。

この間ログイン、起動に失敗するトラブルが起きて、結局内蔵ディスクを新品に交換したばっかりだ。
OSもTime Machineで復元した後インストーラでインストールしたばっかりの新品のはずだが、本日2度ログアウトに失敗して白画面のまま…あるいは白画面にギヤがぐるぐる回ったままの状態で永遠に止まってしまう症状が再現した。
この状態になると結局、電源ボタン長押しで強制再起動するしかなくなるんだよね。

この前はそれでHDDが壊れてしまった訳だし。

sshからログインして遠隔から強制終了を試みてみたが、なぜか認証に失敗。
その前にVNCの接続にも失敗するというおかしな振る舞いをしていたので、最初遠隔操作のソケットが破損したかを疑ったが、VNCとsshとARDの3つの遠隔全部のソケットが壊れるのはおかしいので、認証データ全体が壊れたかを疑った。
sshはキーチェーンに依存していないだろうから、内蔵ファイルの全体がおかしくなったか…と渋々また再びTime Machineからの修復に取りかかった。

ログオフに失敗して強制終了というのは、前回のトラブルの発端でもあった。
これが治っていなかったのはかなりのショック。
詳細は以下参照。
2013 年 9 月 24 日
Mac miniが壊れた!〜起動画面から前に進めないのでTime Machineから復元手順〜ここ数日SMARTエラーを出していたのはひょっとして誤検知ではなかったかもしれない


2013 年 9 月 29 日
Mac miniが壊れた!2〜Time Machineで復元した筈だったがやはりボリューム自体が壊れていた〜熱でハード故障の線も捨てきれず…<追記あり>復活したかも


2013 年 10 月 1 日
Mac miniが壊れた!3〜<追記の追記>「復活したかも…」と思ったのはぬか喜びであった…やっぱりハードディスクが壊れていた〜故障予兆と不正ブロックについて





そもそもの発端はこれ、Mac miniのリモートが外部から全くとれなくなってしまった
今まで少なくともLAN内からのリモートには失敗したことがなかったのでこれはおかしい
再起動をかけるが白画面になったまま動かなくなってログオフに失敗という事案が2回起きた
これを繰り返しているとまた前回のHDD故障の二の舞だ




それでsshでログインして遠隔から強制終了をかけようとしたが今度はsshの認証に失敗した
これはかなり問題がある
sshはMacのGUIに依存していないはずだからOSがぶっ壊れていないとすると
Mac miniのロジックボードが逝きかけていることになる




切り分けのためにもう一度Time Machineから内蔵ディスクの修復と
OSの再インストールを実施したが半ばまで進みかけたところで気がついたことがあった


と、ここまで来て既に3%ほどディスクの復元が進んでしまっているところで、ふと気がついたのだがsshの認証失敗でキーボードがどうとか謎のメッセージが出ていた。

シングルユーザモードに入ってfsckとかかけようとした時にSUMに入る画面でUSBIOFamilyがどうとかのメッセージが出ていた気がする…しまった!写真ぐらいとっておけばよかった…
もうログも消えてしまっているだろうし

何かのUSB機器がおかしくなっているのかもしれない…

Mac miniにぶら下がっているUSBは
キーボード、予備マウス(メインマウスはBluetooth接続)、スキャナー、バックアップ用外付けハードディスク、iPad用ドック…
こんなところか一応5USBのMac miniだから許容の範囲内だと思うが、この一部がUSBハブを介して接続している。
これが問題を起こしているのかもしれない。

復元が完了したらここも整理しよう。
ハブは止める、予備マウスは普段は抜いておいてメインマウスが動かなくなった時だけ差す、iPad用ドックはAirMacに直差しにする…
こんなところかな。

外付けHDDとキーボードとスキャナーが刺さっている…なんてごく普通の環境じゃないか。
できればTime Machineの復元を始める前にこれを思いついたらよかったのに…





先代のiMacの時代から引き継いだUSBハブ
昔はフロッピードライブやらいろいろなデバイスがぶら下がっていたので
ハブには意味があったが今では無線LAN化が著しくプリンターすら
つながっていないのでハブを止めてみるのも手だった…
と内蔵ディスク復元が3%も進んだところでふと思いついた¬
お、遅い…(*T^T)



2013年10月30日









anchor

Mac miniが壊れた!5〜<どこまでも追記>VNC、ssh接続できないのはOSが壊れたかららしい〜ちょっとした不具合ではすまなくなってきた→再インストールへ〜どうせならMavericksを…

【前回までのあらすじ】
Mac miniが壊れたんだよ〜


昨日VNCでの接続ができなくなった家族共用のMac mini/intelはTime Machineでトラブルが発生する前の状態にボリューム後と復元した。

それと昨日疑わしいと思ったのでUSBの余計な物を全部外した。
おかげでシングルユーザモードに入る時にUSBIOFamilyのエラーは表示しなくなった。
やはり何かがおかしかったらしい。

それでOSを上書きインストールする前にもう一度接続テストをしてみた…が、残念、症状は再現した。
ssh、VNC、ARDいずれも接続できない。
MacBook Proからだけでなく昨日まで接続に成功していたVAIOからも接続できない。

それでちょっと検証してみた。
sshの時に出てくる「publickey,keyboard-interactive」というエラーの内容について調べてみた。
キャプチャー参照だが認証鍵のパスのディレクトリのアクセス権がおかしいらしい。

アクセス権の修復は効かなかったので、外部ディスクから起動、アクセス権の修復…
ここでARDエージェントのアクセス権がおかしいが修復できないという警告…
もう一度sshdのチェックをしたがやはりアクセス権がおかしいまま…





Time Machineで起動ボリューム全体を一昨日の状態にまで
戻してみたがやはりssh、VNC、ARDともに接続できない
sshは例のpublickey,keyboard-interactiveという警告ともつかないメッセージを出して接続拒否




sshdの場所を不可視領域表示の設定にして調べて/usr/sbin/sshd -dのコマンドを実行
結果RSAキーとDSAキーのアクセス権がおかしいらしくパーミッションではねられている
強制終了した時にディスクのバッドブロックの修復で壊れたか…




アクセス権の修復をやってみたが効果なし




インストールメディアとして造っていた外付けハードディスクから起動してディスクアクセス権を修復
しかしここで今度はARD(Apple Remote Device)Agentの修復が不可能という警告
あちこちおかしい上にこれをやった後もやはり接続は復元しない



どうもリモート系の認証が全般におかしいのだが、問題はこれが起こった原因で昨日、ログオフに失敗して強制再起動した時から調子がおかしい。
あの時にfsckでディスクのバッドブロック修復、Invalid Space Countを書き換えが行われたのでその時にシステムが壊れたのかもしれない。

今のところ不具合が出ているのはリモート系だけだが、他にどこが壊れているかは見当もつかない。
こういう時は一つずつ直すよりも素直にシステムの再インストールをし直した方がいい。

これ以上の検証は時間の無駄のように思ったので推測だが今回の現象をまとめる。
夏場の熱が原因でOSがスタックしてHDDが壊れたと前回結論したが、再現したことからその結論は間違っていた。
おそらく原因はUSBの問題で、これのためにシステムの起動、終了に異常に読み込み時間がかかってしまいフリーズしたようになってしまう…その時に強制再起動をかけるためにHDDが壊れたと判断した。

今回のOS破損も原因ではなく結果と考えている。

そこで対応だが、上記の通りOS再インストールなのだがどうせならクリーンインストールしたい。
どうせクリーンインストールするなら、これを機会にMavericksにアップしてしまいたい。

そこでOS10.9Mavericksのインストールメディアを作成して、クリーンインストールする←イマココ

Mavericksのインストールメディアの作り方とクリーンインストールの仕方は次回記事で解説。
Mountain Lionまでのインストールメディアの作り方とはちょっと変わった。




2013年10月30日









anchor

OS10.9 Mavericksのインストールメディアを外付けハードディスクに作る〜Mavericksを外付けからクリアインストールする〜【追記】治った

ということでMac mini/intelのOSが壊れたのでクリーンインストールすることにした。
どうせクリーンインストールするならいっそMavericksを入れることにした。

ところがMavericksはまだMacBook Proにダウンロードしただけで、インストールメディアがない。
あまり考えないで、前にこちらで紹介したLion以降のOSのインストールメディアの作り方と同じ手順を実行したところ
「インストールできる要素がありません」
という警告が出てインストールに失敗した。

こういうのはよく調べてからやるべきと反省。
どうやらMavericksからインストールメディアの作り方がちょっと変わった。

簡単になったとも言える。
インストールしたいディスクにインストーラ用のパーティションを切って消去しておく。
パーティションサイズは6GB以上が適切。
インストーラのサイズが5.1GBあるので多少余裕をみた方がいい。
私は7.5GB取った。

そして名称未設定のままMacにマウントして以下のコマンドをTerminalにコピペしてEnter。

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app

名前を付けたパーティションがターゲットの場合はこのコマンドの「Untitled」の部分をその名前に変えれば良い。





Mavericks無料アップデート祭りに参加した人はアプリケーションフォルダの中に
Mavericksのインストーラがあるのを確認できるはずだ




例によってダウンロードしたOS10.9 Mavericksの
インストーラを右クリックで「パッケージの内容の表示」




今回のインストールメディアは中に見えるディスクイメージをそのまま復元するだけでは失敗する
ディレクトリ構造が変わったからで代わりにTerminal用にスクリプトが同梱された
このcreateinstallmediaというファイルを実行すれば良い




sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app
これをそのままTerminalにコピペしてEnterをたたく
このコマンドは『上記createinstallmediaというスクリプトを外付けの「名称未設定」
というボリュームをターゲットに実行する』
という意味だから外付けボリュームを
名前を付けないで初期化してそのまま実行すれば良い
Enterすると「実行する場合YをたたいてEnter」と聞いてくるのでその通りEnter




名称未設定ボリュームが「install OS X Mavericks」という名前に変わればインストール成功
一応検証しておく




起動ディスクにもちゃんと見えているので中身が空ということはない




後はこの外付けボリュームから起動して内蔵ディスクを先にディスクユーティリティ
初期化しておいてクリーンインストールを選択
ここでも検証しておく




その後Mavericksのインストーラの指示にしたがってインストールを進める




インストールは40分ほど
完了したらTime Machineからユーザデータ一式を復元する



以上がMavericksのインストールメディアの作り方と、クリーンインストールの仕方。
現在ユーザデータ復元中でおそらく5時間ぐらいかかるので、VNC接続失敗問題が解決するかどうかはその後に判明する。




【追記】
治りましたwwwww
よかった〜





Mavericksインストール後まだセットアップ中だが画面共有でMacBook ProからMac miniに接続できた
とりあえず治ったということか



2013年10月30日













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