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2016 年 1 月 31 日




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SPAMメールのフィルタリングサーバをお役御免になったG4Mac miniに分けることにした〜こうしてサーバは増殖していくんだなということをあらためて思い知った

サーバは常に増殖していく…そんなIBMのコマーシャルが昔ありましたなぁ…

ブレードサーバのコマーシャルだったか…サーバを増やさないためにブレードサーバをを導入せよ!…という内容だったような…

以前、Mac向けのメジャーなメールクライアントほぼどれでも使えるスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを使って、iPhoneやiPadに来るメールもブロックする方法を紹介した。 その詳細はこちら。
効果絶大!〜Mac向けのスパムメールフィルタリングアプリSpamSieveを使ってiPhone、iPadにもスパムが来ないようにブロックする方法

これが確かに効果絶大で、毎日iPhoneでスパムメールを削除してバッテリーを浪費していた馬鹿らしい手間がすっかりなくなった。
そのことだけでもこれは導入した価値があったが、Mac mini/Intelで自分のアカウントにログインしっぱなしでGyazmailSpamSieveを起動させておくという運用が厳しくなってきた。

このインテルMac miniはVPNサーバをやらせながらAppleTVのメディアサーバーもやらせておまけに家族の共用パソコンの役も兼用させている上に、メールフィルタリングサービスまで受け持たせるのはさすがに負荷が大きすぎた。

そこでシステムの再インストールができなくなってしまい、一度は引退したG4のMac miniを引っ張り出してきてこれにメールフィルタリングをやらせることにした。

OSは10.4.11のタイガーたんだ。
久しぶりのTigerだが、ラッキーなことにGyazmailSpamSieveもTigerに対応していた。

SpamSieveは作者サイトからTiger対応バージョンの SpamSieve-2.9.6-tigerがまだダウンロードできる。
Gyazmailは現行バージョンの1.5.17がTigerもサポートしていた。
どちらもユニバーサルバイナリという親切構造だ。

G4Mac miniを整備するためにClamXav2.2.1をセットアップ、この当時のバージョンのClamXav SentryとG4Macの組み合わせはSentryが落ちる、グレーアウトしてclamdソケットを掴み損ね正常に動かないなどの問題を起こしていたため、久しぶりにClamXav Helperのインストーラを引っ張り出してきてインストールした。





こうしてデバイスは増えていくのか
長らく休眠させていたMac mini/G4を起動してメールフィルタリングサーバー専用機にすることにした
別の用途で固定IPはもともと振っていたので遠隔からでもメンテナンスはできる




GyazmailSpamSieveのG4対応バージョンをインストール
Gyazmailに関しては現行バージョンがPowerPCのTigerもサポートしている




ここでちょっと問題というかやり方を忘れていたのだがSpamSieve
毎回この画面を表示してヘルプビュワーを毎回起動するという問題
これはルールのデータを今までのサーバーから移すだけでは駄目で
このMacでSPAMの登録を一回でもしないと自動学習を開始しないと書いてある
手動でSPAMを覚えさせたところ次回からこれは表示しなくなった




さらにTigerたん(OS10.4)とClamXav2.2.1の組み合わせ当時の固有の問題として
ClamXav Sentryが落ちるという問題と
ログイン時グレーアウトしてスキャンを開始ないという問題が起きた
ログイン時グレーアウトする問題は毎回
アクティビティーモニターでSentryを終了させてやらないといけない




Sentryが落ちる方の問題はこの当時愛用していた
ClamXavHelperをインストールすることで解決した
これを使うコツはClamXav Sentryをログイン項目から外して
自動起動しないようにすることだったということを久しぶりに思い出した
このバイナリは現在も配布されていることに感激した
これでウイルスメール対策も問題無し




自動学習をさせた結果メールのルールもどんどん覚え始めた


ところで久しぶりに触るG4Macだが、こんなに遅かったのだろうか?
というぐらい反応がいちいちワンテンポ遅れる。
フリーズしているのかと思うぐらいだ。

昔はこんなに遅いMacで満足していたのかな?
遅いパソコンを使うのは人生の貴重な時間を浪費している…という実感をひしひしと感じている。
暫定的にしばらくこれでやるが、そのうち中古のMac mini/Intelでも買ってきて交代させようかな…









2016 年 1 月 25 日




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テキトウ・不敵・勝手に回答のエスパー企画が復活の中編〜皆さんのお困りごとに一方的にお答えしましょう10<追記あり>

前回も予告した通り、2年ぶりに復活したあのみなさんのお困りごとを、アクセス解析の検索キーワードからテキトーに想定して、テキトーに答えて、役に立ったか立たないか知ったこっちゃないというエスパー企画を続けるよ。


今回は前回に続き22位以下のキーワードから…

22位のキーワードはこちら
「no_reply@email.apple.com ご利用の Apple ID による最近のダウンロードについて」

これはiTunes Storeなどからアプリをダウンロードするとno_reply@email.apple.comから確認のメールが来る。

これ自体は通常のルーティンなのだが、最近AppleからのID確認メールを装ってパスワードを抜きに来るフィシングメールが出回ってきていることに不安を感じているに違いない。
私のところにもこのメールが具体的にやってきた。
詳細は以下参照。
「あなたのAppleIDが凍結されている。至急リンク先ページでIDの確認をせよ」という内容のno.reply@appleid.ssl.comのメールはフィッシングだから気をつけろ!<さらに追記あり>

今回の疑問は

「Appleの本物のID確認メールとフィッシングメールどう見分けるの?」

という質問に決めた。


この確認メールの差出人が
本物は
no_reply@email.apple.com

フィッシングメールの方は
no.reply@appleid.ssl.com

とても紛らわしい。

しかも以前はこの手のフィッシングメールというと、大抵は英語だったので
「俺英語読めないから引っかからないもん」
とたかをくくっていた人も多かったと思うが、今回来たAppleのニセID確認メールはほぼ完璧な日本語で、Appleのログの配置も本物っぽかったし、メールからのリンクで誘導されるパスワード確認ページも実に本物っぽかった。

そこでフィッシングの見分け方をワンポイントだけ。





これがno.reply@appleid.ssl.comから来たフィッシングメール
文面が本物そっくりにできている上にこれがスマホの弱点だと思うのだが
差出人のアドレスを表示しないためこれが本物かどうかをこれで見分けるのは不可能だ




しかしフィッシングメールというものは必ずパスワードやカード番号を
入力させて抜くフィッシングサイトへのリンクに誘導するものだ
添付ファイルをクリックさせて強制的にリンクに飛ばすあるいは
トロイの木馬に感染させるというものもあるが
とにかくそのリンク先のURL表示を見れば騙そうという意図が見抜けるはずだ
このURLはapple.comという尤もらしい文字列を混ぜて使っているが
注目するべきなのは最初のスラッシュの直前のドメインがどうなっているかだ
この場合ssl-eu.comというのが最初のスラッシュ前のドメインになっている
これが一番の親ドメインでその前に目くらましで長々と書いてあるが
結局Appleとはなんの関係もないドメインであることがわかる




本物のAppleのID確認ページにはこのようにSSL認証局の証明書が表示される
鍵の部分をクリックするとこの場合シマンテックの
認証が「Apple.incのサイトであることを証明」してくれている
Safariの場合URLがこのように緑になるのが認証ありの目印




「証明書を表示」をクリックするとこの証明がどの程度の信頼性があるかを確認できる
ただしAppleの正式社名はApple Inc.であることを知らなければこの証明書は何の役にも立たない
Apple Tech Incみたいな紛らわしい名前の正式証明がもしあったら
それは本当にAppleの証明なのかどうか分からなければ意味がない
この場合California Cupertinoと書いてあるからまず間違いないとは断定できるが…




一番簡単なのはSafariの場合URLウインドウをクリックしてURLを全表示させてみること
そうすると最初のスラッシュの前のドメインがapple.comであることを確認できる
これが親ドメインでここを偽装することはできないのでここを確認するのが一番確実だ



そして23位は
「497日問題」

これはこちらに詳しく書いた。
497日問題って対岸の火事と思ってたけど意外と深い問題なのかもしれない
〜Mac miniサーバ連続稼働記録は247日でストップ

「497日問題とはなに?」

という疑問だと透視した。

これはWindowsの連続起動時に起こる問題で、497日を通過すると外部からの操作に全く無反応になってしまい見た目はフリーズしたのと同じようになってしまうという問題だ。
時間を記録するコードのビット数の制約で、497日目に時間の尺度が枯渇してしまい動かなくなってしまうのがその原因。
WindowsXPはSP1でこの問題は対応済みだが、このリンク先の記事を書いた時にはWindows7やWindows2008Serverなどが未対応だったためにちょっと界隈では問題になっていた。

ところがこの◯◯日問題というのは実はWindowsだけではなく、同じような時計構造を持つほぼすべてのコンピューターが同じような問題を抱えていることがこの時に調べていて判明した、
Macとて例外ではない。
我々が現在使っているOS XのMacは2038年の1月にすべて使えなくなってしまうそうだ。

iBook DualUSB、iBook G4はOS9で起動すれば使える。

あと22年しかない。
その時までにOS9をちゃんと使えるように整備しておかなくては…



以下、順位に関係なく似た検索ワードが多かった順に五月雨式に答える。


「惑星ソラリス」
「ソラリス 映画 」
「惑星ソラリス 解説」
「アンドレイ・タルコフスキー 惑星ソラリス」
「タルコフスキー ソダーバーグ」


ソラリスの映画評に関してはこちらに書いた。
 惑星ソラリス/ソラリス

これはあと一歩でノーベル文学賞を逃したポーランドのSF作家、スタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとで』を原作にして旧ソ連でタルコフスキーによって映画化された『惑星ソラリス』と、そのリメイクのソダーバーグ版『ソラリス』について知りたいという疑問だろう。

映画の批評は他にもいろいろ書いているのだが、検索ワードを見ていると「攻殻機動隊」とこの「ソラリス」の二つが圧倒的に多い。
つまりこの2作品は

「とりあえず観たけどようわからん、ネットでの評判はどうなってるんだろう?」

という感想なのかもしれない。

この映画を観た私の感想はリンク先にまとめたのでそちらを見ていただくとして、なぜこの映画が検索が多いのか考えてみた(ってそれ全然質問の答えにならない悪寒ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ)

スタニスワフレムについては最近ツイッターでこんなエピソードが流れてきた。
『SF作家レムの息子がプリンストン大学に留学していた時。父は頻繁に手紙をくれたが、話題は銀河やブラックホールのことばかり。息子が母に
「お父さんはどうして内面のことを書いてくれないんだろう」
とこぼすと、母はこう答えた。
「お前のお父さんの内面というのはね、ブラックホールや銀河なんだよ」』


この話の出元はよく知らないし、本当のことかどうかも知らない。
でも本当かもしれないというのはレムの小説を読んだことがある人なら思うかもしれない。

そしてタルコフスキーは『ローラーとバイオリン弾き』で監督デビュー(映画大学の卒業制作だが)、そして『僕の村は戦場だった』で日本にも紹介された。
当時はソ連とアメリカが深刻に対立し合っていた冷戦時代で、ソ連は軍事力だけでなく国際共産主義のイデオロギーとそれを支える社会主義リアリズムという文化思想であらゆる面で資本主義者の攻撃を跳ね返していた時代だった。

タルコフスキーという人は、卒業制作でもわかるように実はファンタジー作家だったと思われるが、時代が良くなかった。

レムのSFを取り上げて映像化するのは良い、それがSFであってもよい、しかしそれは無意味なファンタジーであってはならず、人間を真摯に描いた社会主義リアリズム精神に則ったSFであるべきだ…という左巻きの文化思想圧力が大いにかかったに違いない。
『惑星ソラリス』劇中で、宇宙ステーションに到着したケルビンが友人のギバリャンが自殺した部屋を初めて訪ねた時に、部屋の壁に
「人間」
と書かれた首を吊っている人を描いた子供の落書きを発見するシーンがある。
このエピソードはレムの原作にはなかったし、このカットの意味が初めて見た当時には全くわからなかった。

あれは今にして思えば
「はい、『人間』と描いたよ」
というタルコフスキーの皮肉だったのではないかという気がしている。

この解釈が当たっているのかどうかはともかく、ことほど左様にタルコフスキーの映画は当時のソ連の社会の空気を理解しないと意味がわからないシーンが多いと思う。

そしてソダーバーグ…
ソダーバーグは『アウト・オブ・サイト』『トラフィック』、『チェ28歳の革命』『チェ39歳別れの手紙』など好きな映画が多い、どちらかというと私のお気に入りの監督さんなんだけどなぜか『ソラリス』ですっ転んでしまった(ただし興行的な意味でだけど…)。

オーシャンズシリーズなどどちらかというとスカッとする快作が多い監督さんなのに、なぜヘビーSFマニアしか読まないレムの原作の映画化作品、それも社会主義リアリズムとの相克の中で苦吟しながら映画化し、晦渋で難解になってしまったタルコフスキーの映画作品をわざわざ選んでリメイクしようと思ったのか、その意図が謎だった。

結果案の定ソダーバーグ版は
「タルコフスキーの映画の上澄みだけをさらった安直な作品」
「ソダーバーグはレムの原作なんか一度も読んだことがないに違いない」

とまで酷評され駄作の名をほしいままにした。

しかし、この作品は確かにレムやタルコフスキーを引きずって難解な部分もあるんだけど、そんなにわかりやすい駄作かなぁという疑問もずっとあった。

事実、この映画は一度観ると、しばらく経ったらまた観たくなるようないわゆる『後を引く』映画だった。

なぜ「後を引く」のか、その疑問に答えを出そうと試みたのがリンク先の批評だった。

多分タルコフスキー版かソダーバーグ版の映画を観た人たちが「他の人はどんな感想を持ったのだろう?」と思って検索してきているに違いない。
それくらいこの2作は難解でいわく言い難しなんだけど、じゃつまらない映画かというとそんなことはなくて
「あれはどういうことだったんだろう?」
と気になってもう一度観たくなるような映画だったと思う。


もう一点ソダーバーグについて付け加える。
この人は『セックスと嘘とビデオテープ』という派手なタイトルとは裏腹な渋いデビュー作以来、監督、撮影監督、脚本、制作とマルチにこなす人なのだが、クレジット上は映画労組との協定で『マルチは禁止』ということになっているので「監督」としか出せない作品が多い。

しかし一作だけ制作と脚本だけやっている『クリミナル』という映画を観て思ったのだけど、この人は一番いいのは脚本で、本当は脚本家として仕事をすればいい仕事ができる人なんじゃないかと思った。

『ソラリス』という題材に対して、実は関心を持ったのは脚本家ソダーバーグだったのではないか?

例えば
「指を包丁で切る…血が出るのでシンクで血を洗い流す…血糊をふき取ると怪我がどこにもないことに気がつく…その瞬間自分に訪れた運命を悟る」
というような流れ、あるいは
「もしもこの世に現れた瞬間に自分と同じ顔をした人間に襲われたら…どんな反応をするか…そしてその反応をしてしまった結果、自分が何者であるか段々理解したら…その人間は他人を押しのけてでも自分が生き残りたいと考えるだろうか?」
という流れの思考の結果追加された、原作やタルコフスキー版には無かったシーンがソダーバーグの真骨頂なのかもしれない。

そう思うと、この映画がなぜ後を引く、結果的には面白い映画なのかなんとなく理解できる気がする。

要するに簡単には言葉に言い表せないけども何かを秘めた面白い作品だったと感じた人が、「その何かとは何か?」を知りたくて検索しているのではないかと感じた。



もう一つ映画の話題を…
「映画 マーシャル・ロー 最後 コーラン」
で検索している人もいる。
これは多分「マーシャル・ロー」という映画の情報を探しているのだと決めた。

「映画「マーシャル・ロー」について知りたい」

のならこちらを。
マーシャル・ロー

これは本当に面白い映画なので、まだ観てない人にはあまり予備知識を持たないで素直に観て欲しい。
そして観終わったら、この映画の制作年度を調べて二度驚いて欲しい。

以下ネタバレ注意なのだが、この映画は昨年制作された映画だと言われても信じてしまうかもしれない。
今、中東などで起こっているイスラム原理主義の過激派による自爆テロが、もしニューヨークのど真ん中で起こったらどうなるか…
とても今日的なテーマなのだが、この映画は実は1998年制作の映画だ。

この映画のワンシーンでニューヨークの遠景のシーンがあるが、そこにツインタワービルが写り込んでいる。
つまりこの映画は9.11よりも前の映画なのだ。

この時代にこのテーマをここまで掘り下げられたこの映画の脚本の洞察の深さに関心する。
イスラム原理主義は世界の大国のエゴに対して怒っている。
そして力で勝てないなら個人にテロの原理を教え込み、爆弾を抱え込んで自分たちを弾圧する大国の本国のバスや小学校を爆破せよと教え込む。

この狂信的自爆宗教を信奉するテロリストに、
「あなたたちが信じるコーランには『平和を愛せよ』と書いてある」
と説けばどうなるか?

彼らはイスラムの教えに気がついて爆弾テロを起こそうとした自分たちの行いを恥じて悔いるだろうか?
現実にはそうならない。
そのコーランの名に於いて彼らは聖戦を行っているのだ。
「俺にコーランを説くな!」
という反応。

そしてこのテロリストたちを取り締まる戒厳軍は何を守ろうとしているのか?
アメリカは自由と民主主義の国だ。
「あなたには黙秘権がある」
これは被疑者を逮捕拘束するときにアメリカのエンフォーサーが必ず告知しないといけない容疑者の権利の読み上げの決まり文句だ。
これは憲法修正第5条に明記されている。

この戒厳軍はまさにこの自由と権利を保障した憲法を守るためのもののはずだ。
しかし戒厳軍はテロリストを見つけ出すことができず、中東系住民すべてを予防拘束するという「包囲作戦」に出る。

「この権利はあなたたち兵士の父親や祖父たちが血で贖った権利だ」
と兵士たちに説くデンゼル・ワシントン演ずるFBI捜査官。
よくできた脚本だと思う。

しかもこの映画が9.11の同時多発テロの3年前に制作された映画だと知って二度驚くはずだ。
9.11以降の世界の空気を驚くほど見事に予言している。

こういう映画があるから、映画を観る趣味はやめられない。



もう一つ映画の話題の検索ワード。
「映画 つまらなくなった」

これは私も答えを知りたい疑問だ。

「映画は昔よりもつまらなくなったのか?それとも元々つまらなかったのか?」


実は最近学生時代とかに観て印象に残った映画を観なおしている。
その結果「昔は映画は面白かったのに最近の映画はつまらないものばかりになっている」というのは一種の思い込みだと思い始めている。
新しい映画にも面白いものがある。
そして昔観た、面白かったと思い込んでいた映画も今観ると「意外につまらない映画だったな」と思うものがある。

結局その映画を観たときの自分の精神年齢や、心の状態、関心事、いろいろなものに影響されて、ある時期ものすごく面白いと思ったものが別の年代に観るととても退屈な映画に感じられるという…言葉にすると至極当たり前のような結論に至りつつある。

とりあえず1970年代のアート志向の映画は、当時はいろいろな感想を持ったが今観るとほとんどみんなゴミだったな…と思っている。
上記のソダーバーグ他の映画の話題でも少し触れたが、最近の映画にも面白いものがある。
そして面白さの質はだんだん多様化している。
だから「映画はつまらなくなったとしたら、それは映画の問題ではなくあなたの問題」という結論になる。



Macについて取り上げている弊サイトへの疑問を検索ワードから探る…という割にはずっとMacと無関係な話題が続いたので、Macがらみの検索ワードを。

外付けHDD WindowsからMac
windowsで使用していた外付けHDD macで使用
mac ファイルシステム
外付けHDD windowsからmac
nas mac windows 共用 簡単?
MacBook Proハードディスクはなんでもつかえる?
大文字/小文字を区別、ジャーナリング どっちが良い Time Machine
外付けハードディスク ウィンドウズとマック区別ある?


これらはいずれも

「今までWindowsで使っていた外付けハードディスク、NASをMacでも使えるか」

という疑問だと思う。
またMacのファイルシステムに関する質問という大くくりな分類をすると以下の検索ワードもこの部類かもしれない。
マックで圧縮したデータをwindowsでみるとファイルがふえているように見える
info.zip文書が文字化けして出る


これは

「MacのファイルをWindowsに渡したらおかしなことになるのか?」

という疑問だと思う。

一つ目の質問の答えは

「ビミョー」

ということになる。

基本は使える。
Windowsの外付けハードディスクはFAT32でフォーマットされていることが多い。
これをUSBなどでMacにつないでマウントすることはもちろんできる。
USBメモリと同じだ。
読み出しだけでなく書き込みもできる。

ならいいじゃないか…とはならない。
FAT32はファイルサイズに4GBの上限があって、昔なら問題になるサイズではなかったのだが今では動画の編集プロジェクトをやりとりなんてシチュエーションも普通にあるわけで、その場合時によっては数十〜数百GBサイズのファイルを受け渡さないといけない。

AvidなどMac、Windows両方に対応している編集ソフトがあまりメリットが無かったのはそうしたGBサイズのプロジェクトを異なるプラットフォーム間で共有する手段が無かったからだ。
勿論SANサーバなどを準備すれば瞬時に共有することはできるが、プロでもなかなか用意できない環境の話をしても仕方がないわけで、普通のこうした用途に使う人には受け渡しの方法がない。

NTFSでフォーマットすればいいじゃないか、それならファイルサイズ問題はなくなるわけではないが現実的には気にしなくてもいいぐらいでかいサイズのファイルが記録できるようになる…

ところがNTFSで記録されたHDDはMacでマウントすることはできるが書き込みができない。

つまり一方向になってしまい、MacからWindowsにでかいファイルを渡す方法はこれでも不十分ということになる。


そこでNTFS3Gだ。
NTFS-3G
NTFS-3G for Mac OS X
これらはMacのファイルシステム(以下FSと略する)を拡張してNTFSに対応させるプロジェクトで、シェアウエア化されたフロントエンドプロジェクトにParagonがある。
Paragon NTFS for Mac OS X

しかしこれらのプロジェクトは最近分裂してやや混乱しつつある。
そんななかNTFS3Gとは全く別の考え方でUNIXのボリュームディレクトリにNTFSを直接マウントするアプリも登場してきた。
Mountyが、それ。




MountyはNTFSを書き込み可能な状態でマウントして
Finderに表示できる画期的なメニューバーアプリ
Windowsとの外付けハードディスクを介した大容量ファイルやりとりには欠かせない


こうしたものを使えばWindowsの外付けハードディスクもMacで使える。
じゃ、MacでフォーマットしたHDDをWindowsで使えるか…使えないんじゃないの?よく知らんけど…


もう一つの疑問の「MacのファイルをWindowsに渡したら…」というのはこのサイトの開設以来何度も取り上げてきた古くて新しいテーマだ。

答えは

「ビミョー」

ということになる(そればっかりや〜〜)

Macで例えばあるフォルダを丸ごとzipに圧縮したとする。
フォルダのままではメールに添付できないし「ZIPでくれ」というWindowsユーザは今でも圧倒的に多いからだ。

するとどうなるか。




Macのフォルダを不可視ファイルも表示する設定に切り替えて覗くと
いろいろなシステムファイルがあちこちにあるのがわかる
.DS_Storeなんてその典型でMacのほぼ全域の開いた履歴があるすべてのフォルダにある
Macでは見えていないがフォルダごとzipしてWindowsに渡すと当然これが「意味不明のゴミ」になる


Macにはこの不可視ファイルがあちこちにあるので、これが紛れ込んでしまうとWindowsに渡した時に
「ファイルの数が増えてる、しかも開かない、壊れたファイル送ってくんな」
となってこれがいつの世もMacユーザとWindowsユーザの紛争の種になってきた。

info.zipとはinfo-zipのことか…いや、もうそうだと決めつけて答える。

zipファイルが文字化けするメカニズムについては、このアプリの解説のところで実験を交えて詳しく書いた。
Windowsで文字化けしないzipを作る
Windowsで文字化けしないパスワード付きzipを作る
Windowsで文字化けしない無圧縮zipを作る


要は気をつけていれば防げる問題ばかりなのだが、どうしても日本語2バイト文字をzipで渡したい時はこうしたユーティリティを使うしかないのだが、残念ながらリンク先のAppleScriptは現行の最新Macでは動かないのじゃないかな?
しかも作者が推奨していたMacZip4Winも配布が終了しているようだし…
何かお手軽で良いFSユーティリティ(しかもフリーウエアならなお可)があればご紹介ください。

このサイトは皆様のお知恵を拝借して成長するサイトです。


<1/31追記>
BBSにSakipapaさんより情報を頂いた。
Windowsでも文字化けがしない、そしてゴミファイルが混じらないZipperとしてMacWinZipperがあるとのこと。

そういえば私もここでレビューしていたわwww
MacWinZipper

anchor

MacWinZipper
(Freeware/Shareware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応

以前にレビューした時にはまだアルファ版プレビュー版だったが、今や立派なZipperアプリに成長してSHAREWAREになっているとのこと。
御同慶のいただりである。

Zipファイルを作りたいだけならFreewareで使用するのでも十分だ。
Windowsユーザの中にはZipはパスワードを掛けて暗号化してやりとりしないといけないというこだわり方をする人もいるので、そういう人とも不自由なくファイルのやりとりをしないといけない場合は、シェアウエア登録をお勧めする。





ファイルをドロップすると4桁のPIN番号の暗号化なら受け付けてくれる
何も入力しないで作成ボタンを押せば暗号化しないZIPが生成される
英数文字、記号、数字混じりのパスワードを使いたい場合はシェアウエア登録が必要




シェアウエア登録をすると他にもこういう機能が利用可能になるそうだ




作者サイトにフリーウエア版、シェアウエア版それぞれで何ができるか詳しく書いてある
先日取り上げた文字化け、Windowsでゴミファイルになる余計な
ファイルの自動削除機能はどちらでも利用できる
ここが大事なところだ




次の検索ワードはこちら
「コンピュータウイルス 感染経路 」
「感染しやすい領域 どれくらい ウィルス パソコン」
「ウイルス対策 しなくても」
「macウイルス感染したらなんか出る?」


これも古くて新しい…というより何度も何度も取り上げてきた、そして口を酸っぱくして言ってきたテーマだけど、もう一度言うね。

「Macにはウイルス対策ソフトは要らないの?」

【答え】
んなわけあるかい!

「Macのウイルスはシェアが低いから無いと聞いたけど、それでもお金出してウイルス対策ソフト入れる必要がありますか?」

【答え】
あったりまえ!
というか、誤解を解くとMacにもウイルスが無いわけではないけど、数はWindowsに比べて圧倒的に少ない。
その理由はシェアとは無関係なんだけど、その話はあちこちに書いたから探して読んで。
じゃウイルス対策ソフトは要らないかというと「んなわけあるかい!」という答えになる。

Macといえどもネットワークにもつながっていないスタンドアローンでもない限り、普通はWindows機とファイルのやりとりをしている。
そのファイルの中にWindowsのウイルスが入っていたらどうなるか?
Macにもちろん感染しない。
しかし渡した相手がWindowsだと感染する。
そして渡した相手から「Macはウイルスまみれ」「Macユーザはセキュリティ意識が低い」という差別的レッテル貼りが返ってくる。
だからMacユーザこそウイルス対策ソフトには気を使ってほしい。
Macユーザが使うべきウイルス対策ソフトは、Mac向けのウイルスだけしか検出できないものではなくWindowsウイルスもバッチリ検出できるものを推奨する。
今の有償ソフトの大部分はそういう仕様のはずだ。

「Macは感染したら自動的に何か出してくれる?」

そんな機能があるなんて聞いたことがない。
対策ソフトを何も入れていない素のMacは、無防備だと思ってほしい。

「ウイルスはどこから感染する?」

これもこの答えがわかれば大部分のウイルスは防ぐことができる重要な質問だ。
ウイルスというと「見えない脅威」とか言って、どこからともなく侵入してくる恐ろしいもの…という怖がり方をする人達もいるが、ことコンピュータウイルスに関してはこの表現は正しくない。

コンピュータウイルスは空気感染はしない。
同室にウイルスに感染したPCを使っている人がいるからといって、その人を別室に隔離しないといけないわけではない。
またコンピュータウイルスは「見えない脅威」ではない。
大抵は見えるファイルだ。
目くらましの工夫をしているだけで大体目の前に見えている。

ウイルスが入ってくる経路は大別すると以下のように分類できる。
1)メールなどの添付
2)ネットワーク経由
3)Webサイトからのインジェクション
4)ファイル共有ソフト経由のスクリプト
5)USBメモリなどのリムーバブルメディア経由


説明すると毎日大量に入ってくるスパムメールの添付ファイル。
これの何割かはウイルス、トロイの木馬そういうようなものだ。
ことMacに関しては、メールを閲覧しただけで感染するウイルスというのは実例がない。
私はhtmlを表示しないメールクライアントを使用しているが、バンドルのメールはhtmlを表示する。
個人的にはメールのhtml仕様は廃止してほしいと思っているが、この本文テキスト以外の添付を全部排除すれば基本的には問題ない。

知らない人からのメールの添付はたとえAppleやメインバンクのメールでもクリックしないことだ。
そういうのは大抵フィッシングだから。

ネットワーク経由のウイルスもMacでは実例がないが、Windowsでは何回か大規模に流行したことがあって、新聞社や主要上場企業の機能を止めたものもあった。
これもWindowsがファイアウォールをオンにするのをデフォルト仕様にしてから流行がおさまった。
ファイアウォールがちゃんと入っているか、すべてのMacで常に確認すること。

Webサイトを閲覧しただけで感染するウイルスは厄介だが、幸いこれも今までMac向けのものは例が少ない。
ただしこれは大体はFlashやJavaScript、JREなどの脆弱性を利用して感染するので、こうしたものを常に最新にしておくことで確率的には問題ないレベルに抑えられると思う。
変わったところではWindowsのFTPクライアントの脆弱性を利用するものもあったが、これはMacには関係がない。

ファイル共有ソフト、特にWinnyはウイルスの巣窟だ。
これはWindowsユーザの間でも常識だが、常識であるにもかかわらず相変わらず共有ソフト経由で感染する例が後を絶たない。
数年前のイカタコウイルスなんてのは、その典型で
「ウイルス対策ソフトさえ入れていれば、ちゃんとスキャンさえすれば Winny経由のファイルでも大丈夫」
というWindowsユーザの思い込みの裏をかいた「ウイルス」だった。
〜タコ「ウイルス」をゲット、テストしてみた〜これは引っかかるヤツが悪いといってしまうと身もふたもないのだが・・・

これもこういうソフトに手を出さなければ感染の心配はしなくていい。

USBメモリ経由でウイルスが大流行したのは数年前までWindowsの標準機能だったAutorunの仕様上の脆弱性を突かれたからだが、この件があってどこの企業でもUSBメモリの使用は厳しく制限されるようになった。
しかし本当はリムーバブルメディアというのは、USBメモリスティックだけでなく外付けハードディスクや、デジカメ、ビデオ、MP3プレイヤー、iPod、iPhone、iPadなどコンピュータにつなぐことができるものはすべて含まれる。

MacにはWindowsのようなAutorun機能はないのでマウントしただけで感染というリスクはあり得ないが、ウイルスをクリックして起動してしまえば同じことだ。
外から入ってくるメディアの見慣れないファイルには基本的に要注意ということになる。


最後に

「感染しやすい領域はどこ?」

という疑問について。
これはどこをチェックすればウイルスを発見しやすいかということにもつながる。
基本的にはユーザ権限でアクセスできる領域はすべてだ。
ユーザフォルダの中全部ということになる。

Macの場合、共有ライブラリやシステムフォルダ、アプリケーションフォルダに何かを新規挿入する場合は、管理者のパスワードを要求されるのでパスワードを乗っ取られていない限り問題はない。
パスワードを乗っ取られたら、どんな対策をしても意味がない。
乗っ取られた管理権限はパスワード変更で、断ち切るべきだ。
ただし漏れたパスワードは変更するべきだといったら、ならば定期変更をすれば有効じゃないかという世迷いごとを言う人もいるから要注意。
漏れている時点でセキュリティ的にはダメなんだけどね。

しかしMacにはTerminalにピギーバッキングのリスクがあるため、管理者権限乗っ取りのリスクが全くないわけではない。 この対策は幾つかある。
Terminalを自動起動して悪意あるコードを実行されるリスクを回避するコード

セキュリティ向上のための簡単なまとめ

Safariのセキュリティホールに対処する基本的な設定とアプリ

未公認だが存在するTerminalの認証の弱点を防ぐ
以上のTipsは一部システム領域も触るため熟読して理解してから実行してもらいたい。


Windowsの場合は復元ポイントの保存領域を狙うウイルスが後を絶たないのであの機能もやめればいいのにと思うのだが、MacのTime Machineに対する対抗意識なのか何のかわからないがいつまでもあれを残している意味はよくわからない。
どうせディスクが飛んだら役に立たないのに…


前後編でまとめるつもりだった今回の、エスパー企画はまだ、いろいろ積み残しているので前中後編の三部作になる(かもしれないしならないかもしれない)
一旦ここで今回の記事は終了する。



2016 年 1 月 17 日




anchor

もうみんな忘れた頃だろうと思ったのであのテキトウ・不敵・勝手企画が復活〜皆さんのお困りごとに一方的にお答えしましょう9

もう表題のとおりである。
このサイトのアクセス解析に基づき、皆さんがどんな検索ワードでこのサイトに辿り着いてきているのかを抽出して、その検索ワードを元に皆さんの抱いていた疑問を勝手に想像して、勝手に答えて、それが当たっているのか・役に立っているのかどうかなんて知ったこっちゃないテキトー無双のエスパー企画が帰ってきた。

前回からおよそ2年ぶりとなる今回も、皆さんの質問を勝手に思い込みと独断で想像して勝手にしかもテキトーに答えるぞ!ww


検索ワードランキング1位の「検索ワード不明」さんは今回もスルーさせていただくw

検索ワードランキング2位以下を独占しているMacKeeperさんも、いい加減飽きたのでスルーさせていただく。


さて、一気に下がって検索ワードランキング10位は…(ふらむ)
「ウィンドーズ マイドキュメント Macは」
このほか同様の検索ワードは沢山ある。
「mac cドライブ」
「mac マイコンピュータ」
「マック マイコンピュータ」
「マック ドライブ とは」
「MAC デスクトップ マイコンピューター」
「mac まいこんぴゅーた」
「mac マイネットワーク」
「ドライブレター mac 無い」
「Macでエクスプローラは何処にあるの」


つまり皆さんWindowsからのスイッチャーで、WindowsでいうところのCドライブはMacではどこにあるの?
Windowsのマイドキュメントはどこにあたるの?
MacにはなぜCドライブが無いの?
マイネットワークはどこ?…
というようなことが聞きたいんだろうと思う。

それに対する答えは

「そんなものは無い!」

…ではあまりにもそっけないのでこちらで、その解説を試みた。
WindowsからMacにスイッチ(乗り換え)する時の疑問番外編
〜マイコンピュータ、マイドキュメントはどこにあるの?

そっち見ろ…でも愛想が無いので少し補足する。

Macにも実はマイコンピュータが存在する。
もちろんマイコンピュータという名前ではない。
Finderの環境設定でデバイスを有効にすると最初のセットアップの時に決めたMacの名前のデバイス名が見える。
この中にデフォルトなら「Macintosh HD」という名称のボリュームが見えているはずだ。
これがマイコンピュータとCドライブに当たる。





Finderがアクティブな時にFinderのメニューから環境設定に入る
サイドバーの表示のデバイスのところにチェックを入れる
ハードディスクにもチェックを入れると起動ボリュームも見えるようになる




デバイス名は最初にMacを起動した時に設定したログイン名になっているはずだ
これがマイコンピュータにあたる
その中に私の場合名称を変更しているがデフォルトならMacintosh HDというボリュームが見えているはずだ
これがCドライブ、その隣にネットワークと見えているのがマイネットワークといえばいえないこともない


この疑問の中で「「MAC デスクトップ マイコンピューター」というのがあるが、おそらくWindowsのExplorerではデスクトップの中にマイコンピュータがあってその中にCドライブがあるという構造になっているが、デスクトップは一体どこにあるんだという疑問だと思う。

デスクトップは…今あなたが見ている画面だ。

Macの場合は共通のデスクトップというものが存在しないので、デスクトップにボリュームをマウントするという考え方ではない。
デスクトップはあくまで各ユーザの作業スペースなのでその場所はユーザフォルダの中の
~/Desktop
になる。ユーザごとにこのフォルダは用意され、共用デスクトップは存在しない。
そしてそのフォルダの中身がまさに今あなたが見ているアイコンが並んでいるスクリーンだ。

ドライブレターという考え方もWindows以外のOSにはない。
だいたいなぜrootボリュームがAではなくCドライブなのかという点がむしろほかのOSユーザから見ると不思議な点だ。
フロッピー起動していたDOS時代の盲腸みたいなもんというふうに見えてしまう。

ExplorerはMacではどこにあるんだというのもWindowsユーザの多くが持つ疑問。
スタートメニューのマイコンピュータを開くかWindowsキー+EキーでWindowsの場合Explorerが開くが、Macの場合ドックの一番左に顔マークのアイコンが見えているはずだ。





ドックの一番左にあるのがFinderアイコン
ここでファイルブラウザを開く




Windowsの場合Windowsキー+Eキーを叩くとExplorerのファイルブラウザが開くのがスマートだが
Macはさらにメニューの移動から主要なディレクトリに直接入った状態でファイルブラウザを開ける
それぞれショートカットキーが割り当てられているので例えばコマンド+Shift+Aキー
アプリケーションフォルダとかコマンド+Shift+Uキーでユーティリティフォルダとか
直接ディレクトリに入った状態でファイルブラウザを開くことができる
これを覚えておくと作業時間が大幅に短縮できる




先ほどのネットワークフォルダが「マイネットワークと言えば言えないこともない」
という微妙な言い方をしたのは厳密にはMacのネットワークフォルダと
Windowsのマイネットワークは違うものだからだ
Windowsのマイネットワークにはブラウズしたネットワークドライブ
だけでなく接続履歴のあるドライブも見えている
Macでは履歴は見えない、見えるのは今現在マウント
されているボリュームと接続可能なホストだけだ
それでは履歴はどうやってみるのだというとFinder
コマンド+Kキーを叩くと「サーバへ接続」メニュータグが開く
ここに過去に接続した時に登録したドライブの情報が見えるので
ここからネットワークドライブにアクセスできる


マイネットワークとネットワークは実は微妙に役割と機能が違う例を紹介したが、同じようにWindowsのマイドキュメントはMacのドキュメントに当たる…とか解説しても
「ええ?違うだろう?Macのドキュメントフォルダの中にはなんでマイピクチャーやマイミュージックフォルダが無いんだ?AppDataフォルダはどこにあるんだ?…」
とか細かいツッコミが入り始めると
「やかましい!名前が似てるから似たようなものがあると紹介しただけだ!誰が同じだと言った?」
と喧嘩になるだけだ。
このようにMacとWindowsではそれぞれの意味・機能が微妙に違うので「Windowsの◯◯はMacの何に当たるの?」という質問は本質的には意味が無い。





MacとWindowsと違うのは許せない、どうしても一緒にしたいという人向けのTips
まず最初にMacを起動するときのMacの名前の設定のときに
普通は自分の名前や機体のニックネームをつけたいところだが
そこをぐっと我慢してマイコンピュータというログイン名を設定する
するとデバイス名がマイコンピュータという名前になる
その中のMacintosh HDも名前が変更できるのでCドライブという名前に変えるとWindowsそっくりだ
ただしこれはコラでつ




その場合ログインユーザ名もマイコンピュータという名前になってしまってカッコ悪いので
これとは別の「Administrator」という名前のユーザをシステム環境設定
「ユーザとグループ」のユーザリストに追加すればいい
そして「Administrator」というユーザでログインすれば自分の名前も「Administrator」に変わる
本当はWindowsの世界でも「Administrator」を剥き出しで使うのは
推奨されていないのだが使っている人多いでしょ?




こうして作成した「Administrator」ユーザフォルダの直下に日本語で起動している場合は
「書類」というフォルダができているがこれは本当は~/Documentsというフォルダで
ローカライズ表示で見た目だけ日本語で表示されているので書き換えないほうがいい
どうしても書き換えたい場合は.localファイルの書き換えで「マイドキュメント」表示ができなくもないが…
その中にピクチャーフォルダやミュージックフォルダのエイリアスを作成する
さらに~/Application Supportフォルダのエイリアスを作ってAppDataと名前を変更すれば完璧だ




こうして作成したマイコンピュータ、Cドライブ、マイミュージック、マイピクチャー、
マイドキュメントフォルダをFinderの左のナビゲーターにドロップすれば
登録できるのでますますWindowsのExplorerと見た目がそっくりになるはずだ
こんなことに手間をかけるならMacの表示の作法に慣れたほうが早い気はするが…
ということでここまでのスクリーンキャプチャはコラでつ
私はこんなTipsは推奨しませんからな( ゚Д゚)y─┛~~


ちょっと長くなったが、これで合計10個の疑問に同時に答えたことになる…ああ効率的!
ということで一つ目完了!


さて二つ目のキーワードは栄えある11位…(ふらむ)
「mac 不便」
これはそのものズバリ

「Macは不便か?」

という質問だと解釈した。

はい、Macは不便です。
Macに乗り換えを検討しているならやめたほうがいいです。
Windowsが使えているならWindowsでいいぢゃないですか?
どこかで見かけたMac使いが何か楽しそうなことをしているように見えてもそれわ気のせいです!
不便です。
MacなんてメールができてWebが見れてツイッターやフェイスブックなどのSNSができて、音楽が聴けて音楽や映画をダウンロードできてAppleTVで再生できたり、iPhoneやiPadと音楽、動画が同期できてスケジュール管理やアドレス帳管理や無線同期ができて、音楽や映像の編集ができて、Officeの閲覧や編集ができて、グラフィックを編集したり絵を描いたりゲームしたりリモート取ったり取られたり、サーバー代わりになったり…そんなことができる程度の機械です。
大したことありません。
乗り換えを検討しているならやめなさい。今すぐやめなさい。ぜひやめなさい。とにかくやめなさい。

こんな答えを聞ければ満足でしょうか?


さて次の疑問は12位!…(ふらむ…ってもうええっちゅうねん)
「Mac 用 システムユーティリティ 口コミ」
これは

「Macで評判のいいシステムメンテナンス用のユーティリティソフトはないでしょうか?」

という質問であると決めた。

あります。

あなたのMacのドックの一番左にある顔マークのアイコンをクリックしてください。
アプリケーションというフォルダを探してその中にユーティリティというフォルダがあるのを探してください。
その中にディスクユーティリティというアプリがあるのを探してください。
それを起動してください。
OSが10.10Yosemite以下ならディスクのアクセス権修復とボリュームの修復というメニューがあるからこれを実施してください。
もし10.11El CapitanならディスクユーティリティFirstAidというボタンをクリックしてください。

同じくユーティリティフォルダの中にターミナルというアプリがあるはずです。

それを起動して以下のコマンドをコピペしてEnterキーを叩いてみてください。
パスワードを要求されるはずです。
sudo diskutil repairPermissions /

sudo find / -name ".DS_Store" -delete





Yosemite以下のMacならディスクユーティリティFirst Aidのタブに
ディスクを修復と検証というボタンがあるはず
デバイスを選択しているとこちらが操作できるようになっているはずだ
これを実行してカタログメニュー、パーティションマップなどの検証・修復ができる
中の詳細結果で赤い文字が出たら問題を抱えている
緑の文字で「問題ないようです」と出れば修復と検証は完了だ




左ペインでボリュームを選択したらボリュームのアクセス権の修復が可能だ
同じく赤文字が出れば問題あり、緑文字が出れば問題なしという結果になる




El Capitanの場合はディスクユーティリティがずいぶん様変わりしてしまった
基本的にボリュームの構造の検証だけになりアクセス権の修復はできなくなった
日常的にやっているということなのか例の厳しいアクセス権制限で
システムのアクセス権が書き換えられることがなくなったので
もう必要ないということなのかは不明だがAppleが触るなと言っているらしい
First Aidボタンをクリックして実行をクリックするだけになった




それだけ?それだけじゃ物足りない…という向きにはターミナルをお勧めする
(メンテナンスなんてもの足りるか足りないかの問題ではないが)
ここにファイルシステムの振る舞いを記録する.DS_Storeという不可視ファイルを
システム全域にわたって削除するコマンドをペースとして実行する
コマンドはsudo find / -name ".DS_Store" -delete
数ヶ月ごとにこれを実行することでアイコンが
白抜けしたりFinderがやたら重くなったりの不具合を防げる




El Capitanでは排除されてしまったアクセス権の修復だがターミナルからも実行できる
sudo diskutil repairPermissions /でルートボリューム全域のアクセス権修復ができるし
ユーザ領域だけでいいならsudo diskutil repairPermissions ~/でよい
これも神経質に実行する必要はないがたまにやっておけばいい


以上メンテナンスユーティリティは完了である。

「え〜、これだけ?これだけでMacが調子良く動くはずがナイッ。もうちょっとなんかあるでしょう?」
いやこれだけだといったらこれだけ。
「え〜〜、これはないんじゃない?なんかあるでしょ?オンラインウエアのレビューサイトとか自称してるんだったら?」
なんだと、このやろ、俺がないと言ってるんだからないんだよ。
「え〜〜〜、もう少しサァ、ポイのってあるじゃない?」
ポイの意味がわかりません。
「ポイってさぁ、なんとかリペアーとかなんとかメンテナンスとかそういうダウンロードしたらもうそれだけでMacが生き返るみたいな…」
はい、わかりました。
ポイのね。
そういう不信心ものはこちらの記事を見よ!
求めよ!さらば与えられん!

【大公開!】Yosemiteを快調に動かし続けるために私がやっている年末大メンテナンス手順
ということで今やっているシステムメンテナンスの手順のまとめだが、ほとんどMainMenuに負んぶに抱っこなんだなぁ…これがまた…


さて一気に下がって18位
面白いIT用語

「面白いIT用語辞典ってあります?」

という質問だと決めた。

面白いIT用語辞典はこちらにあります
多分何の役にも立たないIT用語辞典
なにを隠そう私のサイトの中では一番不人気なページである。
が、面白いので一度読んでみてください。
ただし、もうここ数年更新していないため多少情報が古いです。

例えばこちらの記事は タブレットPCが全滅しかけていた2004年に書いた記事なので、今日のタブレットPC隆盛の時代から見れば隔世の感がある。
Microsoftはこの時代にはWindowsXPタブレットPC版というなにが違うのかよくわからないおざなりOSしか回答を出せなかったが、iPhone、iPadを徹底研究した結果Windows8、そして今日のWindows10で一気に汚名を挽回しようとしている。
そして当時一番有りえなさそうだったAppleのタブレットが市場を席巻するなんて、当時は夢想するだけで、しかもこれは
「これだからApple信者は…」
と一笑に付されて終わるような妄想だった。

こっからどうなるんでしょうねぇ?

とか思いながら読み返してみるのも一興である。


さてさらに一気に21位まで下がって…
黒島亀人

これは最近
「特攻隊 発案者 」
「特攻 発案者」
「特攻の生みの親」
「黒島亀人 戦後 」

などのキーワードで検索してくる人が多く見かけられるようになったので、その疑問は

「特攻隊って誰が考え出したの?」

という疑問であると決めつけた。

これについてはこちらに書いたので、これが検索にかかるのだろう。
「特攻の生みの親」黒島参謀のこと

特攻の発案者については諸説ある。
諸説あるが、一般的には海軍の航空の大家の大西瀧治郎中将が現場の航空隊員と相談して自発的に決定したということになっている。

ということになっているが、この説は私にはあまりにも不自然に感じる。
これは何かを隠すために後から付けられた理屈なのか、誰かが嘘をついているのかそんな匂いがする。

リンク先の記事に書ききれなかったことをちょっと補足する。

まずはこの大西瀧治郎中将という人物像について。

真珠湾攻撃のことの起こりからその結末までを、ほとんど模型やグラフィックを使わずに実物の航空機と艦船を使用して撮影した今では信じられない「トラ・トラ・トラ」という二十世紀フォックス映画の序盤で、艦隊に赴任したばかりの山本五十六が
「もし日米戦がどうしても避けられない場合は、緒戦ですべてを決するぐらいの大打撃をアメリカの艦隊に与えておきたい。
そのために航空戦力だけで真珠湾を攻撃することは可能だろうか?」

と相談する相手が、当時の海軍一の飛行機通だった大西瀧治郎中将だった。

大西瀧治郎中将の答えは
「それは無茶です」
というものだった。

この話には多少の背景説明が必要だ。
日本はこの30年ほど前に世界最大の超大国、ロシアのバルト海方面艦隊と東洋艦隊2セットの大海軍を相手に海戦を繰り広げ、当時世界中がアジアの小国日本の惨敗を予想した。
「日本は完膚なきまでにロシアに叩きのめされ、最悪ロシアの植民地になってしまうだろう。
そうなるとアジアのパワーバランスが崩れてしまうので非常に好ましくない状況である」

と当時同盟国のイギリスでさえそういう観測をしていた。

ところがフタを開けると日本は連合艦隊というたった1セットの艦隊だけでロシアの2セットの大艦隊をほぼ全滅状態に追い込んでしまった。
このことに世界が驚愕したが、一番驚いたのが当事者の日本人だったに違いない。

この時に一つの神話が生まれた。

日本は巨大な主砲を擁した大鑑を日本海、太平洋に並べてその大口径の主砲で打ち摧けば、世界一の大国でも粉砕できるという神話。

これが後々まで尾を引いて当時の日本の海軍にも大鑑巨砲主義という思想が染み付いていた。

ところがここに「航空主兵」というそれとは全く違う思想がある。

飛行機こそ近代兵器の最先端であり、航空攻撃の前にはいかなる大鑑であろうが巨砲であろうが何の意味も持たない…だから海軍も航空戦力を主力にするべきだという考え方だ。

日米戦がもし起これば、その様相はまさに日露戦争の時と同じになるに違いない。
アメリカは英国ほどではないにしても世界最大級の大艦隊を太平洋と大西洋、インド洋にまで展開しておりこれと戦うのはロシアと戦った時と同じように困難を極めるから日本海海戦の時と同じように大鑑巨砲を太平洋に並べるべしという思想と、航空戦力と機動力で圧倒するべきという考え方が相克する。

人間というのは成功体験からなかなか抜けられないものだ。
一度ラッキーヒットで大金を手にすると、次もラッキーヒットを期待してどんどん博打でスってしまうのと同じで、当時も日本海海戦と同じことをやっておけば間違いないという考え方の方が説得力があった。

この時代に航空戦力だけで、世界最大級の大国の一艦隊を壊滅させようというアイディアがどこから出たかが問題だ。
映画では山本五十六が発案したことになっている。

そうかもしれない。
航空の素人だった山本五十六が発案して、航空の専門家だった大西瀧治郎に相談したが彼はこれを「無茶だ」と言ったという。
もしそうだとしたら、山本の決死作戦に対して大西は「損害のわりに効果がない」という判断をしたのかもしれない。
そういう人物がなけなしの航空戦力を石つぶてのように浪費してしまう特攻作戦を発想するだろうか?
(実際、当初この真珠湾作戦の効果について疑問が多かったことはリンク先で紹介している「真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝」という本にも書かれている。これを克服したエピソードは面白いのだが、詳細は本を参照あれ)


このくだりには異説があって、実は山本ではなく真珠湾作戦の着想は大西瀧治郎の方だという説。
山本はそのバックグラウンドからやはり戦艦中心主義だったはずだから、奇兵として航空を重視していたとしても主力とまでは考えていなかったかもしれない。
そこに大西が
「飛行機だけでやりましょう、戦艦は足手まといだから置いていきましょう」
というプランを出したとする。
映画でも描かれていた通り当時戦艦中心主義者からの偏見、圧力は大変なものだったらしい。
それもはねのけて結果的に真珠湾で、日本海海戦にも匹敵する大戦果を挙げた。

そういう人物が南方戦で敗れて戦力の過半数を失ったからといって、
「体当たりで挽回しよう」
なんてことを考えるだろうか?
体当たりなんかすれば多少は戦果はあるかもしれないが、一気に消耗するのは難しい計算をしなくても誰でもわかる。

挽回したいなら、「航空戦力を一箇所に集めてもう一度真珠湾のような大作戦をやろう」という発想にならないだろうか?

いずれにしても、大西が特攻隊を思いついて現場の隊員とともにこれを提案して軍上層部は
「いたしかたなし」
としぶしぶこれを承認したということになっている…という史観はどうしても納得がいかない。
大西瀧治郎はこの非人道的かつ戦術の根本常識をわきまえない非効率作戦を正当化するためのスケープゴートにされたのではないかという思いが長年あった。


そこにこのリンク先の記事のようにNHKの番組で
「第二部長がある日執務室に来て『爆弾を抱えて体当たりする必死必中の攻撃というのはどうだろうか?』と自分のアイデアを話していった」
と当時の軍令部第一部長が証言したというエピソードが紹介された。
これは本人の話の録音なので伝聞ではない。

また兵器開発担当者もこの第二部長が現場に来て
「特攻兵器の安全性の低さ、効率の悪さを訴えると『そのような了見で戦争遂行ができるか、この国賊』と怒鳴られた」
という証言をしていた。
「この人物は真珠湾作戦の作戦立案者だったから、神格化されていて誰も反論できなかった」
と言っていたのでまさに黒島のことだとするとすべてが符合する。

このエピソードは大西瀧治郎が突然特攻隊を思いついた時期の2年前か3年前か…

そうでなくてなんで5000人も突入するほどの段取りが組めるのかということにもなると思う。
この時期特攻専用の飛行機まで実用化していたのに、そんなことが思いついて何週間かでできるわけがない。


この大西発案という説にはやはり矛盾が多すぎる。
そこでこの矛盾に関して石原慎太郎の原作・脚本の「俺は、君のためにこそ死ににいく」という映画では新しい説明が試みられている。

映画の冒頭で大西瀧治郎が
「この戦争は負ける。しかし負けるなら少しでも講和条約を有利にするために日本人が勇猛果敢で命も顧みないことを敵に見せつけておくことが必要だ。
無駄でもこの作戦はやり遂げないといけない」

と力説するシーンがある。
「負ける喧嘩でも負け方が大事なんだ」
という理屈だ。

うわー、それはないわぁと観ていて思った。
なんとなく辻褄が合っているようにも見えるが、さすがにこれはないんじゃないだろうか?
リンク先記事でも紹介している「真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝」という真珠湾を作戦の指揮官の自叙伝を見ると、航空関係の軍人は勇ましいだけの猪武者ではなく冷静で緻密な技術者だったことがよくわかる。

おそらく砲兵学校を卒業後すぐに航空戦隊の創設に携わった大西もそうだったに違いない。
要するに飛行機は根性では飛ばんのだよ、十分な性能の飛行機があって十分なガソリンと十分な技能を持った搭乗員が揃わないと航空機というものは1ミリも飛ばない…という冷厳な物理法則をよくわきまえていた人だったと思われる。


最近このキーワードで弊サイトに来られる方が頓に増えている。
多分これまでは特攻礼賛は軍国主義者とか、逆に特攻批判は隊員の家族の心情を踏みにじる…みたいな両論とも多くのタブーがあって、特攻についてはあまりちゃんと語られることもなく、語られても
「多くの未来ある若者が死んでいった悲惨な戦争エピソード」
「だから戦争反対」
というようなステロタイプ、教条主義的な語られ方ばかりがされてきてその真実がおざなりにされていたことの反動ではないかという気がする。

いろいろくびきが外れてきて、真実を知りたいと思っている人が多くこの検索ワードをネットに投げているのかもしれない。
私の持説が正しいか間違っているかよりも、この事実に興味を感じる。


黒島亀人の戦後についてのキーワードもあったので、ついでに。
こちらのWikipediaに記述がある。
本人が極東軍事裁判に先立って証拠隠滅を図ったとか、当時の重要書類を紛失したとか、晩年は宗教研究に凝ったとか、日本海海戦の秋山参謀に自分をなぞらえていたのかは不明だしどれくらい事実なのかはわからないがいろいろ臭みのあるエピソードが多い晩年だったらしい。


思うところをセーブしないで書いていたら、思わぬ長さになってしまった。

このエスパー企画、後半も後日続ける(かもしれない)
とりあえず、せっかく用意したので第620位…
「Mac mini虹色マーク」

Mac miniが虹色ボールを表示して動きが重い」

という疑問だと透視した。

これはメモリ増やしなはれ…で終わってしまうのだが、最近のMac miniはメモリを増やすにも限界があるのかもね。
起動ディスクの空き容量が不足してSwapの読み書きに時間がかかっているのかもしれない。
その場合には空き容量を増やす、SSDを導入するなどの方法で改善するかもしれない。

しかし多くの場合、ハードのスペック不足でしょうなぁ。
買い替えどきでは?





こいつである
これをわざと表示するジョークソフトもあったがそんなもの入れたら
軽い殺意を感じるのでMacユーザ相手にそういうジョークは慎んだ方がいい


2016 年 1 月 16 日




anchor

Amphetamine
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応

Macを好みの時間だけあるいはスケジュールでスリープさせない、あるいは特定の条件でスリープ禁止と解除を設定できる自由度抜群のメニューバーアプリ。

例えばプレゼンの時とか展示の時とかMacがスリープするたびに付き添ってパスワードで解除するとかはスマートではない。
システム環境設定でスリープを解除することはできるがいちいち設定を戻すとかももっちゃりしている。
私はメニューバーから一時的にスリープを解除するCaffeineのようなシンプルなアプリを使用しているが、基本オンオフだけしか機能がないこういうシンプルさもいいがもうちょっと細かい自動設定も欲しいという人もあるかもしれない。

このAmphetamineなら、スリープ解除する時間だけでなくスケジュールで開始したり解除したり、電源とかバッテリーとかの条件でスリープ解除したり特定のアプリを起動している間だけスリープ解除するとか細かい設定が可能だ。
プレゼンアプリが決まっているならこれで設定すれば操作要らずになる。





起動時にアプリの説明が表示される
チェックを外せば次回は表示されない




メニューバーアイコンとして静かに常駐している
Indefinitlyは期限の定めなし、つまり永久にスリープしない設定で
他に分単位、時間単位、選択肢以外の長さの時間に設定とか、
スケジュール設定、特定のアプリ起動時のみ有効などの起動法が用意されている




スリープ停止を解除したい時はここ
End Current Sessionでとにかく止めてスリープ振る舞いは
システム環境設定の設定通りに戻る




スケジュール設定は別ウインドウが出てきて開始時刻・終了時刻が設定できる
リピートのチェックを入れると毎日この時刻に繰り返す




特定のアプリの設定も別ウインドウで対象アプリを選択できる
プレゼン用途・展示用途で使用するアプリが決まっているなら
この設定を一度すればスリープ停止になっているかいちいち気にしなくてもよくなる




即席設定には様々な条件で振る舞いを決定するメニューが用意されている
上からコンピュータのスリープだけ禁止してスクリーンのスリープは許可とか
スクリーンセーバー許可、特定のWi-Fi接続時のみ有効、電源ケーブル接続時のみ有効、
バッテリー残量によって解除、アプリ起動で有効、
ドライブ解除、メニューバーに残時間表示など




設定画面に入るとそれぞれの振る舞いの詳細な設定が可能になる
トリガーのWi-Fiタブでどのネットワークに接続した時に有効にするかなどの登録ができる




細かいところではメニューバーアイコンを変更したり
自分で作ったアイコンに差し替えることもできる
この設定スキンもスモークガラス風の黒に変更することもできる


2016 年 1 月 10 日




anchor

Vivaldi
(Freeware)
OS10.6SnowLeopard対応 OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応
WindowsXP~7対応 Linux対応

友人達のために作られた超軽量・高速・多機能・カスタマイズ自由なOperaの流れをくむ新しいWebブラウザ。

このブラウザの開発意図はとにかく低スペックな旧型マシンでも高速で動くこと、でありながら最新のWebの要素を表示できること、さらにタブを何十個も開いたままにしてWebブラウザを使う、ブラウザをメモ代わりにするような人にも軽快に使えること、キーボードショートカットやマウスジェスチャー・機能拡張・表示ルールなど自由にカスタマイズできるということだとのこと。

実に盛りだくさんだが、軽くて高速と、多機能・自由度の高さは常に二律背反の関係にあってどちらかを重視し始めると他方が犠牲になるというのをこれまで試した数多くのWebブラウザで見てきた。
このブラウザはどちらになるのかわからないが今のところ、その相反する二律がバランスよく成立しているようだ。

特にタブをいくつも開きっぱなしにして、ブックマークに入れたりリストに入れたりしないで「後で読む」とかやっているユーザのために…ってそれ俺のことじゃんm9(^Д^)…ということなので試してみないわけにはいかない。

常時15〜30ぐらいのタブは開きっぱなしの私の使用法をそのままやってみた。
言うだけあってSafariよりも軽快だし起動しっぱなしでもキャッシュが溜まって虹色ボール回転、ファンも高速回転ということも起こりにくいようだ。
タブは当然次回起動時に全部復元できる。

そのほかSafariではSafariStandを入れないとできなかった隣のタブへの移動のショートカットキーをデフォルトでカスタマイズできるとか、確かに言うだけあって自由度は高いと感じたのが感心した点。

インストール時にClamXavがウイルス認定して削除してしまうなどちょっと困ったが、問題ないようなので除外項目にした。
詳細はキャプチャを。

今のところパスワードなどもちゃんとキーチェーンとやりとりして保存できているようだし、SafariでできてVivaldiでできないこともなさそうなので、しばらく愛用してみることにした。

このVivaldiに関しては一昨年に立ち上がったプロジェクトらしいが、もうWikipediaの解説ページもできている。
もとは一部のコアなユーザに人気があったWebブラウザのOperaがベースになっているが、Operaを立ち上げた創始者が、会社組織になったOperaの配付元の方針とそりが合わなくなり、そこを飛び出して自分たちが理想とする新しいブラウザを作り始めたといういきさつらしい。

こういう話ってMosaicに対するMozillaとか、Netscapeに対するFirefoxとかあちこちで聞いたような話だが、そういうことがここでも起こっていた。
この創始者が独立するにあたって開発コミュニティを一方的に閉鎖してしまった会社に反発して、これまで協力してくれた「友人達のために彼らの必要なブラウザを作る」というのが開発コンセプトにあるらしい。
だから「友人達のためのブラウザ」なのだそうだ。





Vivaldiのインストールはディスクイメージから
アプリケーションフォルダにアプリをコピーするだけなのだが
ClamXav Sentryが反応してウイルス認定・隔離をしてしまった




脅威名はHtml.Exploit.CVE_2014_4138でこれはMicrosoftの
Internet Explorerの脆弱性を攻撃するエクスプロイト(ウイルス本体を
注入搬送するための悪意ある実行ファイル)のこと




最新版のバイナリを入手したがやはり同じメッセージでウイルス認定・隔離してしまった
調べてみたがこのエクスプロイトは特定のブラウザの脆弱性を攻撃するものだから
IEと関係がないブラウザに入り込むことはないし入り込んでも意味がない
またこれを検出するのはMacやLinuxのclamav勢だけだとのことなので誤検知と判断した
clamavがWindows版のFFFTPをウイルス認定してしまうのと同じような話じゃないかと思う
Mac版、Linux版使用者は要注意ということだ




そこでこれを除外項目に入れるのだが2013年に確かVivaldiという名称の
目的不明のトロイの木馬というかウイルスがあったはずだから
正規表現を使わず名称にVivaldi.appという文字列を含むファイルのみを
除外というルールをClamXavに追加した




こうしてやっとインストールに成功し起動もできた
この通り初期画面はとてもシンプルな印象だ
大まかに言うと上がタブとURLウインドウ・ブックマークのエリア
左がダウンロード、ブックマークウインドウ、ウエブパネルのエリア
下がステータスバーのエリアというレイアウト




検索エンジンはデフォルトはBingだがその都度選択できるし
もちろん環境設定でデフォルトエンジンも変更できる




ブックマークの登録にはふた通りの方法がある
簡単なのはURLウインドウの一番右のしおりマークボタンを
プルダウンしてブックマークを選択して保存




すると左のパネルのブックマークに登録したリストが見える
URLウインドウの下にも表示できる
このパネルの「+」ボタンで新規ブックマークを作ってURLをコピペしてもいい




ブックマーク以外にもウエブパネルに登録するということもできる
これも登録・削除・非表示自由自在なので「後で読む」リストに使えるか
気になったURLをタブ開きっぱなしで置いておいて本当に後で読みたい時は
どこかに登録したいがブックマークに入れてしまうと後でなぜそれを登録したのか
わからなくなってしまう…という私のような混乱したユーザには
こういうちょっと置いとく場所が充実しているのは嬉しい




このウエブパネルの中にダウンロードのプログレスが表示される




面白いのはタブにマウスオーバーするとそのページのサムネイルが表示されることか
やはり10〜30ぐらいは常時タブを開きっ放しにしている私にとっては
タブに書いてある文字はほとんど読めないのでこういう配慮がありがたい




ステータスバー、パネル、ブックマークバー、パネルの中身の表示切り替えも
メニューが用意されているがそこを見ればわかる通り
ほとんどの操作はショートカットキーが割当られている
キーボードだけでも大部分の操作ができるということだ




Vivaldiの設定画面
背景やデフォルトページのデザインが変更できる
自分で好きなものを追加することもできる




キーボードショートカットも設定で大部分割り当てができるようになっている




隣のタブに移動はデフォルトではコマンド+4が左のタブ、5が右のタブを割り当てられているが
SafariStandのようなプラグインを入れなくてもこの割り当ては変更できる
自分好みにすべてのキーはカスタマイズできるということで
この自分だけの使い勝手を実現する自由度がこのブラウザのコンセプトだとのこと




私はほぼ使わないがMozilla系を愛用する人たちには
マウスジェスチャーにこだわる人が多い
そういう人にももちろん対応している




そして面白いのがステータスバーのこの位置にあるページアクション
これは3Dということで平面のページが3次元に表示される




マウスオーバーしていない要素はフォーカスアウトするオブスキュアのページアクション




広告要素をブロックするページアクション




サイトをモノクロームやグレースケールで表示するページアクションも用意されている




これはテーブル要素の中だけ色を反転させるページアクション




そしてセピアで表示するページアクション




各要素を囲んで表示するページアクション
マウスオーバーした要素をハイライトするページアクション




これなんかどういう意味があるのかよくわからないが
イメージだけねじれさせて表示するページアクション
誰が何を気に入るかわからないからとにかく
できそうなものはどんどん実現するという方針らしい


2016 年 1 月 9 日




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FastTasks 2
(Freeware)
OS10.9Mavericks対応 OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応

主要なシステム情報を一目でわかるように表示したりメモリを解放したり不可視ファイルを表示したり、そして起動時に自動的にMacKeeperのプロセスを止めたりもできるメニューバーアプリ。

これのできることはドックの状態表示、FireWallの状態表示・設定画面呼び出し、不可視ファイル・ユーザライブラリの表示・非表示、バッテリー・ファンの状態表示、メモリの情愛表示と空き領域、解放、DNSキャッシュ削除、RAMディスクマウント、システムパラメーター表示など非常に機能が多い。

そして今度のバージョンから起動時にスキャンをかけてMacKeeperのプロセスを自動的に止めて削除することもできるようになった。
やってみたがなかなかの精度だと思う。





これもMacUpdateのインストーラを使用している
起動時にインストールを求められる




そして例によってスルーできるがホームライセンス、プロ版ライセンスが推奨されている




起動時に自動的にスキャンが始まって「スキャン完了」と表示される
今回はMacKeeperをスキャンして停止できるという触れ込みなので後でやってみる




FastTasks 2自体はメニューバーアプリでメニューバーアイコンをプルダウンすると
すでに起動時のスキャンで収集したシステム情報を表示している
一番上のブロックでドック、ファイアウォール、不可視ファイル表示、
ユーザライブラリの表示の状態と設定変更ができる




バッテリーステータスをクリックするとバッテリーのチャージ状態、バッテリーヘルスなどを表示する




その下のファンスピードはSMC(システムマネージャコントロール)
の領域なので管理者パスワードを要求される




ファンスピードの表示は通知センターのポップアップを使って表示される




DNSキャッシュをクリックするとキャッシュクリーンに成功したと表示される
DNSキャッシュはディスクの空き容量確保やシステムスピードアップにはあまり貢献しないが
DNSポイゾニングなどの影響は防げるかもしれないのでたまにはやっているといいかもしれない




IPアドレスをクリックすると現在のネットワーク情報が表示される




ネットワークコネクションをクリックすると
現在インターネットに接続しているアプリのリストが表示される
ここに見慣れないものがあったらスパイウエアかもしれない
このWebKitとはこの場合Safariのことだ




Free Memoryをクリックすると現在のフィジカルメモリーの
容量、使用量、空き容量が表示される




右上のPurgeボタンをクリックすると文字通りpurgeコマンドが実行されて
メモリの空き容量が増えているのがわかる




ログインアイテムを開くとシステム環境設定が起動してユーザのログイン項目が表示される
Remove Allでログイン項目を一気にクリアすることもできる
システム起動にやたら時間がかかる人は大抵ここがいっぱいになっている人だ




高速ボリュームとしてRAMディスクをマウントすることもできる
ここにSwapを置いてシステムを高速化するとか昔やったTipsだったが
今はSSDの普及などで内蔵ストレージも十分高速になったので
あまりこういうことも話題にならなくなった




設定画面のタスクメニュー
メニューバーからのプルダウンが長すぎるという人は
あまり使わないタスクのチェックを外してメニューを短くすることもできる




起動時にアナライザーを自動で走らせるか、
システムログオン時に自動でFastTasks 2を起動するかなどの設定と、
ディスク空き容量が5%を切ったら出る警告を止める設置もある




できるということなので早速MacKeeperをインストールしてテストしてみよう
例によってドヤ顔のインストーラを起動する
この最新版インストーラにも相変わらず不具合があるようだ




インストール後システムのスキャンをすると
例によってシステムのパフォーマンスが深刻な状態で
セキュリティもかなり問題がある状態だという警告が出る
が、気にしない




FastTasks 2を起動すると早速スキャンが始まってMacKeeper関連ファイルのパスを表示し始めた




つとに知られていることだがMacKeeperはアプリ本体や設定ファイル以外に
ヘルパーなどをインストールしているのが見て取れる
この情報を見ると評価はいずれもパフォーマンスに問題を起こすとなっている
これらのファイルは削除する前にシステムのバックアップを
取って削除後は必ず再起動を実施することと書いてある




設定ファイルフォルダの中に不可視ファイルを突っ込んできているのもわかる
次回インストールした時に「お久しぶりですね◯◯さん」とかやるつもりなのだろうか
不可視設定ファイルを置く意味がよくわからない




FastTasks 2のシステムチェンジログを見ると
これらのパスにヘルパーや設定ファイルなどが追加されたというログが見て取れる




これらの検出したファイルはRevealボタンでFinderに表示することができる




その隣のdeleteボタンで選択したファイルをゴミ箱に移動できる
本当に削除していいのかという確認タグが出てくる




こうしてすべてのファイルはゴミ箱に移動した




確認のために「システムファイルを含む」「可視属性は可視または不可視」
の条件で内蔵ストレージ全域でMacKeeper関連ファイルをスキャンする
結果はなかなか良好のようだ




チェンジログにも該当ファイルが削除されたという記録が残る




さらに念のために今朝紹介したMacKeeperキラーアプリのDetectXでもスキャンしてみた
ユーザ環境設定フォルダに不可視ファイルが見つかったがそれ以外は何も出てこなかった

anchor

DetectX
(Freeware)
OS10.7Lion対応 OS10.8Mountain Lion対応 OS10.9Mavericks対応
OS10.10Yosemite対応 OS10.11El Capitan対応

システムに問題を起こすMacKeeperなどのアプリやキーロガー、アドウエアなどを検出・システムに加えられた変更も記録・表示するセキュリティアプリ。

ついにMacKeeperもマルウエア扱いということなのか。
Macのパフォーマンスを向上させてあなたのMacを汚染しているウイルスを削除するという触れ込みで強引な販売を続けていたMacKeeperだったが、最初はただ強引で効果に疑問があるだけだったのに最近
「あなたのMacは汚染されている!」
とかスケアウエアまがいになってきて、しかもアンインストールがすごく面倒というランサムウエアじみたアプリになってきたためその削除の手順があちこちで紹介されるまでになってきた。

そしてついにMacKeeperを検出して削除するアプリが登場してきた。

このアプリはMacKeeperだけでなく
MacBooster、MacCleanse、CleanMyMac
などのアンインストールが面倒なシステムゴミ削除系ソフトを検出してその関連ファイルとともに削除する。
他にMacの主なキーロガー、アドウエアも削除できる。
アドウエアの脆弱性に関しては、最近話題のvvvウイルスはMacには感染しないがキャリアにはなってお知り合いのWindowsユーザに迷惑をかけてしまう可能性はあるのでこういうチェックができるのはよいかもしれない。

このアプリ自体がインストーラを使って常駐してチェンジログを取っているので、アンインストールする時は以下のディレクトリのファイルを削除する。

/Applications/DetectX.app
/Applications/__MACOSX/DetectX.app
~/Library/Application Support/com.sqwarq.DetectX
~/Library/Application Support/com.sqwarq.DetectX/dtxRuns.log





MacUpdateのサイトからバイナリを入手すると
MacUpdate謹製のインストーラがディスクイメージから出てくる
App Storeに対抗するサードパーティの安全対策なのかもしれない
使用するにあたってはもちろんインストールする




インストーラを完了するとライセンスの購入をオススメされる
ホームとプロ版のライセンスがありすでにドネーションした人は
メールでライセンスキーを受け取れるようだ
もちろんスルーもできる




DetectXのインターフェイスはとてもシンプルで
上のプルダウンで検出したい対象を選んでSearchボタンで検索する
特に理由がなければ対象は「All Searches」でいいと思う




何か見つかったらこんな感じの表示が出る 今回はかなり前に入れたElite-Keyloggerを検出した




検出したファイルとそのパスはこんな感じで表示される
Finderで表示したい時は「Show」ボタンをクリック
今回のキーロガーは不可視ファイルを埋め込んでいるので
それをFinderで表示したい時は下の「不可視ファイルを表示」のチェックを入れる
Finderが再起動して不可視ファイルを表示できるようになる




「Show」ボタンの右のTrash Allボタンをクリックするとこういう警告が出る
「ユーザ領域以外のファイルを削除するときは管理者パスワードを求められる」という内容
問題なければ「OK, Got it」(はいわかりました)ボタンで削除に進む




警告通りパスワードを要求される




アプリを終了するときは「ライセンス購入よろしくね」というリマインドが毎回出てくる




検出告知のタグのMoreボタンをクリックすると
検出したファイルの詳細を解説したWebサイトに飛べる
今回検出したのはキーロガーでこれ自体は自分のMacの
監視に使えば知らない間にMacをいじられていないかを
監視するセキュリティアプリになるが他人に仕込まれると
個人情報を盗まれるようなリスクもあるアプリなので
これを検出できるのは意味がある




何も検出しなかった場合はこのように「よかったね、何も出てこなかったよ」という表示になる




上のスライドを真ん中にするとサーチログが表示される




さらにスライドを下にするとシステムチェンジログを表示する
この監視のために何かのプロセスを常駐させている可能性があるので
アンインストールの時には上記のように関連ファイルの削除もやったほうがいい


2016 年 1 月 3 日




anchor

IPv4サブネットマスクのアドレス計算をお手軽にやってくれるWebサービスページで、自宅のネットワークも整備をしよう!

ネットワークの話は実は込み入っている。
詳しく話し始めるとキリがない。
でも簡単にすませたい。
なので簡単に説明したい。

インターネットが世界を網羅した巨大なネットワークだということはみんなよく知っている。
また会社で使っている構内ネットワーク(LAN)や自宅のiPhoneを支援している無線LANもネットワークだと知っている。
その両方が繋がっているのも知っている。
ただそれがどういう仕組みで繋がっているかはよく知らないかもしれない。

パソコン同士をイーサケーブルで繋ぐとつながらなかったりする。
この時に、ここには何らかの仕組みがあるに違いないと気がつく。
(実はパソコン同士はクロスケーブルという通常とは接続の並びが違う特殊なケーブルを使うとつながるのだが、Mac同士はクロスでなくても通常のLANケーブルで繋がったりする。こういうところが話が混乱する要因になるのだが、このことは今日のお題に関係ないのでそのうち時間がある時に書く…かもしれないし書かないかもしれない)

IPアドレスという言葉を知っていれば説明が早い。
いやもう知っているという前提で説明する。
IPアドレスというのはパソコンの設定の時に
192.168.001.131
とか入力するアレである。
◯◯@◯◯.com
とかいうのはメールアドレスだし、
www.◯◯.co.jp
というのはWebのURL(サイトを置いているサーバーの住所)なのでそれとは違う。

このIPアドレスは4つのオクテットの3桁の数字で構成されている。
ただし数字の頭の0は省略しても良いというルールになっているので、さきほどの
192.168.001.131

192.168.1.131
と書いても良い。
同じことである。

この4つの3桁の数字は実は2進数の数字で割り振ったアドレス(住所)番号を10進数の数字で表示している。
数字は
000.000.000.000〜255.255.255.255
の組み合わせだけ使える。
つまり2進数で表示すると
00000000.00000000.00000000.00000000〜11111111.11111111.11111111.11111111
の組み合わせだけ数字が表示できる。
この組み合わせは4294967296通りある。
各オクテットには00000000〜11111111、つまり十進法で書くと000〜255まで256通りの数字の組み合わせがあるので
256×256×256×256=4294967296
という計算になる。

およそ43億だ。
43億もアドレスがあるなら、十分足りるじゃないか…とIPv4を決定した当時の人も思った。
しかし現実は世界中で一人に一台パソコンが普及し始め、パソコンだけでなくスマホやタブレットにもIPアドレスを振らなくてはいけなくなってきた。
またネットワークの途中の経路、例えばネットワークの経路を決定しているルータやWebサーバ、メールサーバ、ネットワークサーバ、VPNサーバ…などあらゆるネットワーク上のデバイスにそれぞれIPアドレスを振らないといけない。
同じIPアドレスが2つ以上あるとルーティングが混乱してパケットが届かなくなってしまう。

43億個で足りると思った人は、こんなにネットワークデバイスが世界中に普及するなんて思いもしなかったに違いない。
なんせインターネットは最初4ノードから始まっているから、「400万やそこらは余裕で対応できるから問題ないんじゃね」と思ったに違いない。

しかし現実はこのネットの洪水、スマホタブレットの洪水だ。
世界人口はもう80億人に達しようとしている。
もちろん80億人が全員PCを持っているわけではないが、一人でデスクトップ、ラップトップ、スマホ、タブレット、ガラケーと5つもIPアドレスを使っている人もいる。

そこでIPv6だ
2の32乗個のIPv4に対して2の128乗個のIPアドレスを振れるのでその数は
340澗(かん)
となる。
正確には
340282366920938463463374607431768211456個
ということになる。

余談ついでに、この澗(かん)という数字の大きさがピンとこないので、
数字の桁を並べてみた。
おなじみの一、十、百、千、万から始まって万以上は4桁ずつ増えていく。
10の36乗 澗 かん
10の32乗 溝 こう
10の28乗 穣 じょう
10の24乗 予 じょ
10の20乗 垓 がい
10の16乗 京 けい
10の12乗 兆 ちょう
10の8乗 億 おく
10の4乗 万 まん
10の3乗 千 せん
10の2乗 百 ひゃく
10の1乗 十 じゅう
10の0乗 一 いち


とにかくもうイメージできないくらいでかい数字であることだけは理解いただけると思う。

さらに余談ついでにここより上の桁も書いておく。
10の68乗 無量大数 むりょうたいすう
10の64乗 不可思議 ふかしぎ
10の60乗 那由多 なゆた
10の56乗 阿僧祇 あそうぎ
10の52乗 恒河沙 ごうがしゃ
10の48乗 極 ごく
10の44乗 載 さい
10の40乗 正 せい


昔こういうコマーシャルがありましたな。
不可思議とか無量大数とかあたりは「もう意味わからん…ていうかこんなでかい数字意味あんの?」という意味合いらしいが。 なんせ上の桁の方が少ないくらいの領域にIPv6は踏み込んでいる。

「そんないいものがあるんなら今すぐIPv6に切り替えればいいじゃないか、Macのシステム環境設定のネットワーク設定にもIPv6という項目があるし、すぐに対応できるじゃないか!」
と思うのは無理もない。
しかし現実にはそんなに話は簡単じゃない。

IPv6のアドレスを一意で使うなら途中のルータ、ネットワークデバイスなどの経路もすべてIPv6で表示されなければいけない。
しかしすでに43億では全然足りないくらいに世界のネットワークデバイスの数は増えてしまっているので、これらをすべてIPv6に切り替えるにはあと数年、へたすると数十年かかるかもしれない。
最初に43億では足りないということに思い至ればよかったが、70年代にIBMとAppleやMicrosoftなどのPC事業者の間で「個人PCは需要があるかどうか」という論争が起こった時には
「個人がコンピューターを購入する時代などやってこない」
というIBMの主張を支持する人が多かったから仕方がない。

この状態でIPv4とIPv6を同居させるためIPトンネルなどの技術が普及しある程度成功している。
そしてそれ以前にIPv4側でも同じIPアドレスをできるだけ使い回すようにして、たった43億個しかないIPアドレス資源を有効活用しようというルールづくりとNAT、IPマスカレードというような技術も発展してきてこれも広く普及している。
こういうものが広く普及すると43億個のIPv4でもなんとかまわっている。
IPv6も結局しばらくはトンネル技術で回さなきゃいけないんだったら、別にNATでIPv4を使い続けたって一緒じゃないか…という矛盾もある。
このことがIPv6の普及の足を引っ張っているというなんとなく鶏卵論争のような状況にもなってきている。

その同じIPを使い回す技術というのがNATで、そのためのサブネットマスクだ。
おお、やっとここからが本題だ。


先ほどのIPv4のIPアドレスの桁数のきまりをちょっと紹介したが、000〜255の256個の数字の4オクテットの組み合わせという以外にもう一つルールがある。
IPアドレスにはグローバルとローカルの二つがある。
グローバルは文字通り世界にそれ一つしかない一意の数字だ。
これがWANの中を飛び交っている。
しかし既述の通りたった43億個しかないIPアドレスを全部グローバルで使い切ってしまうと43億を超えた途端にネットワークにパニックが起こって全世界のネットワークが落ちる。
そうならないようにある領域を囲って、その中だけで通用するIPアドレスを振ってそこにある多くのデバイスはグローバルではなくローカルなIPアドレスを使うというルールが始まった。

そのIPアドレスはそのローカルな領域だけでしか使わないので、外に出ない。
出ないようにNAT、つまりネットワークアドレス変換(Network Address Translation)という技術が始まってグローバルのIPをそのネットワーク内のローカルIPに翻訳して住所を表示している。

外に出ないならローカル同士は世界中、同じような数字を使いまわしてもいい…というルールにしておけば枯渇は起こらない。
厳密には起こらないわけではないが、今日明日というような切羽詰まった状態ではなくなる。

192.168.1.131あるいは10.0.1.2というような構内LANなどでよく見るあのIPアドレスがローカルオンリーの使い回し可能なIPアドレスだ。
192.168.1.131というPCのアドレスを使っている人は、世界中に同じ数字を使っている人が数千人から数万人はいると思っていい。

じゃその構内のネットワークのアドレスとネットワークに繋がっているPCなどのデバイスの番号をどうやって識別するかが問題だ。
なんせPCが数百台あるようなネットワークでもグローバルIPは8.8.8.8というようなたった一つのアドレスを使っているかもしれない。(ちなみにこれはGoogleのDNSサーバーのグローバルIPだ)
外からその個別の端末にメッセージを送りたいとか、ブラウザからリクエストされたWebサイト表示のレンダリングデータを返す時とかに、どこに返したらいいのかをどうやって識別するかだ。

答えは簡単で192.168.0.0で始まるようなIPアドレスでも上の9桁だけネットワークアドレスに使い、下の桁を全部端末名に割り振ってしまうような振り分け方をすれば200以上の端末の場所を表現できる。
192.168.0.1〜192.168.0.255までの数字で254台のPC・ネットワークデバイスとネットワークIP一個、終端IP一個を表現できる。
相当な大規模の事業者のオフィスでもない限り、こんなでかい数字を使い切ることもないだろう。
この192.168.0.の桁までをネットワークの住所として使い、残りの3桁をパソコンの番号として使う場合の、ネットワーク上の表現が
「サブネットマスク」
ということになる。

実際には255.255.255.0というように表示する。
これは2進数で書くと
11111111.11111111.11111111.00000000
となる。
192.168.1.131は2進数で書くと
11000000.10101000.00000001.10000011
となる。
サブネットマスクは、文字通りサブネットの情報として使う部分をマスクするということで、この場合1で表示されている桁はサブネットワークの住所として有効、0で表示されている桁はサブネットの住所としては無効で、その中のパソコン(デバイス)の番号というきまりになる。
つまりこの場合は192.168.1.*というネットワークの131番のパソコンという意味だ。
ネットワークIPアドレスは0番を使うきまりになっているから、この場合サブネットワークのアドレスは
192.168.1.0
このローカルネットワークをルーティングしているルータは大抵の場合1番か254番を使っているはずだ。(これはきまりじゃないけどわかりやすくするためにこうすることが多いということじゃないかと思う)

大抵はルータ、PCのネットワーク設定にIPアドレスとサブネットマスクを書くようになっている。
この場合は192.168.1.131が端末のIPアドレスで、255.255.255.0がサブネットマスク。
そしてネットワークの情報をその上位のルータに設定する時は
192.168.1.0
255.255.255.0

あるいは
192.168.1.0/24
という書き方をする。
先ほどの2進数で書いたサブネットマスクの1の数字が入った桁数をこの末尾に書くので、この場合は24桁ということでこう書く。

このサブネットマスクは255.255.255.0と書けば254台のPC、ルータなどがつなげると書いた。
こんなに台数はいらないがネットワークの数はもっと欲しいというときはサブネットマスクの桁数を増やせばいい。
255.255.255.252
と書けばIPアドレスは4つしか取れないのでつなげるデバイスは3台だけだがネットワークアドレスは、192.168.1.0から4番おきに開始アドレスを取れるので小さな部屋を多数作れるようになる。
逆に
255.192.0.0
というようなサブネットマスクを設定すると、使えるIPアドレスは
192.128.0.0~192.191.255.255
で一部屋となるので約420万台の端末・デバイスをつなげるネットワークになる。

この計算式はなかなか簡単ではなくて、しかもローカルIPとして使える数字、使えない数字があるのでややこしい。
ならば自分で計算しなくても、今使っているIPアドレスやネットワークアドレスを入力すると
「サブネットマスク幾つの設定のときには何番から何番までの何個のIPアドレス使用が可能」
という計算サービスをしてくれるWebサービスサイトがある。

それがこちらのサイトだ。
サブネットマスク計算(IPv4)/サブネット一覧(早見表)

ああ、やっと結論に入れる。

これが何の役に立つかだが、もちろん会社の大規模ネットワーク管理者にはこういうことが理解できるだけでなく計算できる能力が必要なのだが、会社でなくても家庭のネットワークでもこういうことを知っていると便利だよという話がしたかった。
それはなぜかもキャプチャで説明する。





この「サブネット一覧(早見表)」のサイトに行って
調べたいIPアドレスを入力、想定のサブネットマスクを選択する
計算実行をクリック




するとネットワークアドレス、使用できるIPアドレスの範囲、
ブロードキャストアドレスなどが表示される




さらにサブネットマスクを/1〜/32に設定した時にいくつのIPアドレスが使えるか
使えるIPアドレスの範囲などの早見表も表示される
こういう知識が必要なのは大抵は大規模なネットワークの管理者なのだが
個人の自宅ネットワークでもこういうことを知っていると役に立つことがある




例えば私の自宅のネットワークはDHCPの範囲と
固定IPの範囲を同一セグメントの中で割り振っている
DHCPは大抵若い番号から使っていくので
範囲を知っておけばその区分の設定が楽だ




自宅ネットワークのサブネットマスクは/24
つまり255.255.255.0で設定されている
つまりスタートを10.0.1.0とすると10.0.1.0〜10.0.1.255の
IPアドレスが使用できるということだ




という情報を知っていればDHCPの範囲を10.0.1.1〜10.0.1.200あたりまで振っておいて
固定IPの予約は10.0.1.201から上の番号を使えば固定IPとDHCPのIPが衝突することもない
まあ数字が大きいので勘で設定しても大抵は問題ないのだが
こういうことを知っているとより安心できるという話だ


ちなみにIPアドレスの4つの数字の塊を表現する場合、第1オクテット、第2オクテット、第3オクテット、第4オクテットという言葉を使うが、このオクテットとは8人組、または八重奏曲のことだ。
11000000.10101000.00000001.10000011
というように2進数で書くと数字が8桁ずつブロックになっているからこう呼ぶ。

さらにちなみにオクテットの語源の重奏曲の呼び方はこんな感じ。
ソロ(独奏曲)
デュエット(二重奏曲)
トリオ(三重奏曲)
カルテット(四重奏曲)
クインテット(五重奏曲)
セクステット(六重奏曲)
セプテット(七重奏曲)
オクテット(八重奏曲)

ネットワークとは関係ない知識だったが、これも知っとくと面白い。



2016 年 1 月 2 日




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最近Safariの表示がやたら遅い…特にGoogle、Amazon…虹色ボールが止まらない…という人はひょっとしたらPer-Tabが原因かもしれない

これは私がはまったケースで一般の人はあまり関係がないかもしれない。
ただしこちらでも取り上げたがMavericksの時にやたらSafariが遅くなったのでその対策をした人は、同じ問題を抱えているかもしれない。
『Mavericks Safariを以前のサクサク軽快Safariに戻す方法』を試してみた〜Safari高速化のためというよりMavericks高速化のためにメリットあり

結論からいうとこの対策をした人限定のSafariスピードアップ法なのだが、このPer-Tab Web Processesのチェックを外せばいい。

原因はMavericksの時にSafariの最適化が不十分で、タブごとにプロセスを独立させてSafariを高速化するつもりが逆にやたら重くてモッサリなってしまったが、その後SafariがPer-Tab Web Processesに最適化されて、そうなると逆にPer-Tab Web Processesを解除していた設定だとプロセスの干渉が起こって、特にGoogleの検索結果表示画面やAmazonの検索画面など毎回ページを生成して表示するようなタイプのサイトの表示がやたら重くなるという問題が起きていたようだ。
対策はSafariのデフォルトに戻すだけだから、何もやってなかった人には関係ない。





リンク先のアプリやさらにそのリンク先のコマンドで
Per-Tab Web Processesを有効・無効の切り替えメニューを表示するようにしていた場合
debugメニューの中にこういうチェックが入っているはずだ
要はこのチェックを外すだけ
こういう対策をやっていない人にはこのメニュー自体が表示されていないと思う




そうするとPer-Tab Web Processesを切り替えてSafariを終了してもいいか聞いてくる
次の起動から設定変更は有効になる




切り替えるとActivity Monitorで見ると開いたタブの数だけ
Safariのプロセスが起動しているのが確認できる




最近やたらGoogleやAmazon、Yahoo!などの検索系のページの表示が遅いし、
虹色ボールを出してタブを閉じるのもやたら時間がかかる…
という人はここをチェックするといい
私のSafariもすっきり高速化した


2016 年 1 月 1 日




anchor

Windows7のVNCが繋がらなくなった〜RDCを使えってパンがないならケーキをお食べってこと?…と悲鳴を上げかけたがRealVNCの危機はUltraVNCが救ってくれた

※口絵は例によってVNC合わせ鏡です。今度はMacとWindowsでやってみましたw特に意味はありません。
嬉しかったからやってみただけ。


お仕事環境のWindows7をリモートでVPN/VNC接続で操作しているのだが、このWindows7がなぜか年末辺りから繋がらなくなっていた。

繋がらないといろいろ困ることになる。
幸いRemote Desktop Connectionは有効にしてあるので、WindowsからもMacからも繋がることはつながる。
しかしRemote Desktop Connectionはとっても使いにくい。
画面サイズが固定で、小さくなってしまうのでデスクトップのアイコンも移動してしまうし、反応も遅い。
繋いでいる間、他の人はデスクトップを見ることができないなど良いことなんて一つもない。
やっぱりVNCが恋しい…

ところで使っていたのは都合があってRealVNCだったのだが、これももう開発が止まっているというかWindows7対応版はシェアウエアになってっている。
7で使えないという情報は見当たらないのだが、なぜ繋がらなくなったのかわからない。
もちろん7の問題の「サービスモードで起動するとサーバーが機能しないのでユーザモードで起動する」というのは、つとに知っていて守っていたし、再インストールもチャレンジしてみたけど「管理モードで起動してインストールする」というのもやってみた。

遠隔だからダメなのかと思い同じセグメントからも繋いでみたし、WindowsからもMacからもトライしけどだめだった。
しかも同じセグメントにいるほかのWindows7はちゃんと繋がっていたりする。

訳がわからないけど、もうRealVNCの不具合の究明をしても仕方ないということで、UltraVNCを入れてみた。
入れてみたところ一発で解決した。
なぜだかわからない。

その過程はキャプチャで説明。

懸念材料はビュワーは訳あってRealVNCでないとまずいのだが、RealVNCビュワーとUltraVNCサーバーの同居はコンフリクトが起きないかということ…案ずるより産むが易しで結局なんともなかった。
同じVNCだから問題ないということなのかな?
よくわからないが結果オーライなのであまり深く考えない。





Windows7のRealVNCにMacの画面共有から接続しようとするとこのような表示
MacだからではなくWindows7からも繋げないし同じネットワークセグメントの中にいても繋がらない
しかも特定の端末だけ繋がらない…ほかの7にはつながるのに…

anchor

UltraVNC
(Freeware)
WindowsXP~7対応

あれこれ考えていても仕方がないのでRealVNCサーバーを諦めてUltraVNCを試した。
UltraVNCは32bit版と64bit版があるのでよく確かめてインストールすること。

VNC互換ソフトなのでやることはRealVNCと同じはず。





まずウイザードに従ってインストールするのは問題ない




サービスモードでも利用できるらしいが今回は普通にサーバーアプリを起動して使ってみた




サーバー側のIPをipconfigのコマンドであらかじめ確認しておく




Macの画面共有を起動してIPアドレスを入力




UltraVNCのパスワード設定のためにタスクトレイアイコンから設定に入る
プロパティと管理者プロパティがあるがパスワード変更は管理者の方




パスワード変更はここに入力するがUltraVNCはフルコントロールと
ビューオンリーモードそれぞれのパスワードを設定できるのが面白い
見せるだけの人とリモート渡す人にはそれぞれ違うパスワードを渡すという使い方ができる
ここではビューオンリーは使わないので同じにしたが…




画面共有からの接続もパスワードを求められるので今設定したパスワードを入力する




こうしてMacからもWindowsからもあっさり繋がった
嬉しさのあまり冒頭のVNC合わせ鏡へとエスカレートする
懸念だったRealVNCビューワとの同居もなんら問題なかった
なぜRealVNCがダメだったのかはよくわからないが
動いているんだからもういいや

anchor

【新春企画】私がMacを使う上でこれがないと話にならない…というか現在常駐または愛用しているアプリたち

年も明けて2016年、大型新春企画である。
(まとめていたら意外にエントリの分量が大きくなって年末の更新に間に合わなかったということも可能かもしれない)

折々私のMacで愛用しているアプリを一年に一回〜二年に一回ぐらいのペースで取り上げている。
だいたい年末が多い。
年末・年始は忙しくてMacのことにかまっていられないからネタがないなんてわけでは(ほとんど)ない。

だいたいどこのブログでも年末・年始は愛用アプリ特集ネタと大掃除ネタをやるものと相場は決まっているのだが、大掃除については割と取り上げているし、毎年やり方が変わるわけでもないので久しぶりに現在愛用しているアプリを取り上げる。

と言ってもこちらも大きく顔ぶれが変わっているわけでもない。
変わっているわけでもないのだが、逆に言うとここで取り上げるアプリは長年バトルプルーフされた実戦的な役立つアプリなので参考になればと思いまとめてみた。

名付けて「これがなかったらMacなんか使えるか!ベーロー」アプリ集である。

<よく起動するアプリ>


Safari

(Bundle)

言わずもがなのバンドルブラウザだ。
ブラウザに関してはMacOSにもともとバンドルされていたInternet Explorerへの愛憎から東西あらゆるものを試した。
やはりFirefoxGoogle Chromeといったところが頭一つ抜けている気はする。

でも結局Mac OS XバンドルのSafariを起動することが多い。
Google検索ページやAmazon検索ページの表示が遅いとか若干不満はないでもないが、iPhoneと閲覧履歴を共有できるなどの便利さから結局このブラウザを常用している。


iTunes

(Bundle)

OS9時代に軽量なジュークボックスアプリとして登場したiTunesだが、今ではすっかり別のアプリに変貌した。
AppleTV向けのメディアサーバーソフトだしAirPlayサーバソフトだし、iTunes Storeのクライアントアプリだし、かつて構想倒れに終わったSherlockAirfoilを統合したような巨大なアプリになった。
音楽や映像、iPhone・iPadのアプリなどの管理アプリとして結局使わざるを得ないので常用しているが、反面スタート地点の「軽量なジュークボックス」というのも恋しい気はする。
それでいろいろなジュークボックスアプリを試してみるのだが、結局iTunesに戻ってくるという腐れ縁のようなアプリ。
でもジュークボックスは今からでもいいものを見つけたら愛用したいとは思っている。


GyazMail

(Shareware)

ブラウザはSafari、音楽はiTunes、ならばメールはメール…と言いたいところだが、私はMacバンドルのメールは使っていない。

理由はMacのメールを信頼していないからだ。
OS Xを使い始めた時からGyazMailを愛用している。
日本語ネーティブだし、軽いし、クラッシュしてメールデータを失ったこともないし、バックアップもバックアップからの復元も簡単だし、別の端末に過去のメッセージを含めて移転するのも簡単だし、Macバンドルの連絡先(旧アドレス帳)とも連携できるからだ。
弱点だったスパムメールフィルタリングは次に紹介するアプリで解消した。
アプリ名は「ギャズメール」と読む…とアイコンに書いてある。





オーソドックスな3ペイン式メールクライアントだが軽量で安定していてバックアップも楽だし
日本語の扱いでおかしな振る舞いもしないので一番信頼できるメールクライアントだと思っている

SpamSieve

(Shareware)

GyazMailのほぼ唯一の弱点だったスパムメールフィルタリングが弱いという問題を一気に解決してくれたスパムメールフィルタリングアプリ。
GyazMailだけでなくMacバンドルのメールThunderbirdなどMacで使える主要なメールクライアントに対応している。
自動学習でルールを構成していくので最初のうちは必要なメールを勝手にゴミ箱に移動していないか監視が必要だが、ホワイトリストが充実してくればかなり精度は上がる。

これを利用してiPhoneやiPadのメールにくるスパムもフィルタリングする方法も紹介したが、御蔭でiPhoneのメールが本当に快適になった。


CotEditor

(Freeware)

AYNiMacさんの個人作品としてスタートしたテキストエディタだが今ではオープンソースになっている。
htmlなどのコード書きに必要な基本機能、コードのカラー表示やテキストエンコードの変更、キャラクターセットの変更なども充実しており、単純なメモ書きからコード書きまであらゆることに利用できる。
WindowsでいうところのEmEditorみたいな便利なエディタ。





コードの色分け表示もあらゆるコードタイプに対応しているしテキストエンコードも変更できる
テキストエディタとして必要なものは全部揃っているエディタだと思う

iText Express

(Freeware)

こちらはコード書きじゃなくてもうちょっと文章を書く方に特化したテキストエディタ。
これがあればWordは要らない…とまではいわないがビジネスで使っている程度の簡単なテキストだったらこのアプリでたいてい間に合ってしまう。
.txt形式だけでなく.rtf形式でもファイルを保存できるので、共通機能のみ使っているならMacバンドルのテキストエディタやWindowsの秀丸などとも互換性がある。
何よりも軽いのがいいので、ちょっとした書き物をしたい時にはバンドルのテキストエディタではなく、iText Expressの方を起動する。





シンプルなテキストエディタとはいってもこんなこともできるので手離せなくなる

feedly

(Freeware)

RSSフィードリーダー。
RSSは滅びつつあるテクノロジーだという見解もあるが、ネットから定期購読という形で情報を効率よく取得しようと思ったら、まだまだ有効な手段だと思っている。
最近はRSSはiPhoneなどで見ることの方が多いのだが、Macで見る場合はこのfeedlyを愛用している。
豪華なブラウザ機能などをカットしてとにかく軽量にしたRSS見出しリーダーという感じのアプリ。
打ち切られたGoogleRSSサービスの後継サービスのfeedlyとの相性がいい純正アプリ。





とってもシンプルなRSSリーダだが見出しをチェックして詳しく見たい記事は
デフォルトブラウザにURLを渡してどんどん読むという実用本位なアプリ

Simplenote

(Freeware)

スマホ向けのOTA同期メモサービスのSimplenoteの純正アプリのMac版。
メモをiPhoneと同期させたいだけならMacの純正メモでも十分なのかもしれないが、Android携帯とも同期できるとかの汎用性があるのはサードパーティの強み。
といっても私自身Androidを使っているわけではないが、未来永劫iPhoneとも限らないので、互換性は正義という原則からバンドルのメモではなくこちらを愛用している。





左ペインでエントリを選択して右ペインにメモを書いていくだけのシンプルなメモアプリ
純正アプリよりも有利なのは多機種との互換性

SyncTwoFolders

(Freeware)

フォルダ単位で内容を同期する、コピーするなど自動・手動のオペレーションが可能なバックアップアプリ。
MacのバックアップならTime Machineで決まりだが、メインのMacで作成したiTunes ライブラリを自宅機のデスクトップMacに同期したいとかの目的では、このSyncTwoFoldersがコピー元、コピー先のディレクトリをフォルダ単位で指定できる分だけ使い勝手がいい。





一方向コピーだけでなく、双方向差分を残す同期、残さない同期
特定の拡張子を除外するなど目的に合わせて細かく設定できる

HandBrake

(Freeware)

ビデオエンコードアプリ。
DVDのVOB形式をH264やAVIなどの他の形式に書き出すことができる。
そういう触れ込みのアプリは他にもたくさんあるが、フリーで対応フォーマットも多く何よりもAppleTVなどのプリセットも豊富なので使い易い。





ソースを選択すると音声、タイトルなどのレンダリング設定の上バッチに登録して一気に書き出せる
右のドロワにプリセットのフォーマットが登録されている
この時代はAppleTVは一種類だが現在はAppleTV3まで3世代選択できる

MakeMKV

(Freeware/Shareware)

こちらはブルーレイのビデオファイルをMKVに切り出すことができるアプリ。
フリーウエアでもブルーレイデータディスクのバックアップとしてイメージファイルに書き出すことはできる。
ブルーレイビデオの書き出しにはシェアウエア登録が必要だが、この手の光学ディスクを信用していない私としてはバックアップデータを持つことは意味があると思っている。
ビデオに関してはMKVに書き出す単機能だが、MKVにさえすればそれをMPEG4などに変換するアプリは各種出回っている。
ただしあくまで個人として利用する範囲に止めないといろいろ微妙な問題があることは注意。





インターフェイスは視覚的で光学ドライブのマウント・排出もここの操作でできる
フォルダアイコンのボタンでデータディスクのバックアップが可能

VLC

(Freeware)

現行のPCで扱えるほぼすべてのビデオフォーマットを再生できるビデオビュワーアプリ。
最近開発元が停滞していて開発が中止されたとかいう情報も聞かれたが、ノンプロフィットグループが開発を引き継いだとサイトにある。今でもビデオ再生の汎用性という意味では手離せないアプリだ。
これと純正のQTがあれば大抵のものは再生できる。
(WindowsMediaのことは知らん…滅びつつあるフォーマットは早く滅べ)


Who's On My WiFi

(Freeware)

今接続している無線LANネットワークに他にどんな端末が接続しているか、そのIPアドレスとMACアドレスをスキャンして表示する。
またMACアドレスごとに誰の何のデバイスかを登録できるので、これができることでワングランスで不正アクセスされている時はわかる。
そういうネットワーク監視にも使えるし、空きIPとかをチェックしてどの機器を割り振ろうか考える資料も作れるしネットワーク管理の強い味方になる。





同じセグメントにいる無線LANのデバイスをリスト表示してくれる
MACアドレスで誰の機器か登録しておけば見慣れない接続者もすぐに炙り出せる

Remote Desktop Connection

(Freeware)

MacからWindowsのリモートデスクトップに接続する時に使えるリモートデスクトップクライアントアプリ。
Windowsのデスクトップなら問題ないが一部のWindowsサーバーには別の系統のMicrosoft Remote Desktop Connection For Macが必要になるとか、相変わらずMicrosoftも混乱しているがこういうものがフリーで手に入るのはある意味すごいことだと思う。
負荷を考えるとリモートデスクトップではなくVNCを使いたいところだが、Windowsの世界で汎用性がある遠隔アプリはやはりこっちの方だ。





使い方はとっても簡単で接続したい相手のドメインまたはIPを入力する
ホストに接続成功したらログインパスワードを求められる

VMware Fusion

(Products)

Macの上でWindowsやLinuxなどのINTELライドのOSをエミュレートする仮想マシンソフト。
かつては
「MacにWindowsをインストールできませんか」
とか
「WindowsにMacOSをインストールできませんか」
という初心者の質問がどこの質問コーナーにも並び、その度に古株のユーザが冷たく
「できません。できないからです」
と答えていた。
しかしMacがintelの石を導入しOSのAPIの仮想化が容易になった時に一気に仮想マシンソフトが開花し、MacでWindowsを使うのは普通のことになってしまった。
BootCampでWindowsがインストールできるというのもintel/Macの売り文句だったが、Windows専用マシンとして使いたい人以外はあまり使っていないと思う。
複数のデスクトップをControl+左右キーで切り替えるSpace機能と合わせてほぼワンタッチでMacとWindows、Linuxと切り替えられる便利さを一度知ったらBootCampなんかカッタルくて使ってられない。
仮想マシンソフトはフリーのものからシェアウエア、製品版ソフトまでいろいろあるが私はこの製品版のVMware Fusionが一番手に馴染んだ。
何よりもWindowsのVMware Playerと仮想マシンの互換性があるのがもう便利すぎてつらい。





このようにMacの上に各バージョンのWindowsやMac OS Xが並んでいる
これでもずいぶん整理して減らしたのだが…

Feeder

(Shareware)

RSSフィードを「手動で」生成できるRSSフィーダーアプリ。
ブログサービスの中にはメールのように記事のテキストを書くだけで、アップロードだけでなく自動的にRSSフィードまで生成してくれるところもあるらしいが、なんでも自分でやりたいという人もいると思う。
また私のようにhtmlでサイトを作成している人(ほぼ絶滅危惧種…)の場合は自動的になんて望むべくもない。
このアプリはRSSのタイトル、エントリのパマネントリンクのURL、本文を入力するとRSSに対応したXMLに書き出してくれて、設定すればWebサーバーにアップロードもしてくれてpingを打ったり、各種SNSサービスに更新情報も自動的に投げてくれたりと至れり尽くせりのアプリだ。
RSSにまだ価値を感じているのなら、このアプリは使う意味がある。





左にRSSフィードのチャンネル、右上にエントリのリスト、右下に本文というようにわかりやすい3ペイン
左下のメニューでSNSへの自動投稿なども設定できる

英辞郎ビューア

(Freewareただし配布中止)

これも結構愛用しているアプリなのだが残念ながら絶版になってしまった。
今でも英辞郎の製品版を購入してMacの辞書アプリで見ることはできるのだが、残念ながらMacの辞書アプリは辞典を開いて関連項目や例文をじっくり読むような作りになっていない。
とりあえず選択した単語の意味を調べたいだけの早わかりには便利なのだが、辞書を読むのも英語学習のうちと思っている私にはMacの辞書アプリの使い勝手は全く納得がいかない。
それでこの古い閲覧アプリを今でも使っている。
絶版になって権利的に再配布もできないアプリをここで紹介するのもどうかと思ったが、かつてはこういう便利なアプリもあったという記録として…





まさに引きたい語句を入れると意味だけでなく例文、類語、関連表現がどっさり出てくる
関連表現を読んでいるうちにその単語の微妙なニュアンスが
わかったりするのでこういうのは大事だと思うのだが…

ImageWell

(Freeware開発中止)

Macで使える手軽な画像加工ソフト。
Macの定番といえばもちろんPhotoshopなのだが、ちょっとしたサイズ調整やシャープネス加工、トリミング程度のことしかやらないWeb用の画像加工にいちいちPhotoshopを起動するのも億劫だ。
こういう軽くて必要最低限の機能だけがある、それでいて操作面が集約されたアプリを使う方が簡単な加工なら結局作業の能率が上がる。
それでも次のToyViewerと合わせると日常的な画像加工の大部分はカバーできてしまう。
しかしこの便利なお手軽アプリも配布中止の憂き目となった。
MacUpdateなどの配付サイトからはまだダウンロードできるようなので未入手の方は急げ!





画像のリサイズ、トリミング、シャープネス、矢印や文字、吹き出しなどを
つける簡単な加工には本当にもってこいのいいアプリだったが
作者サイトが閉鎖されているので配布も途絶える日が近いと思われる

ToyViewer

(Freeware)

こちらはリサイズだけでなくエンボスやぼかしなど各種の加工が可能。
一つ加工するたびに新規フローティングウインドウに結果が表示されるので気に入らなければ戻るのもウインドウを閉じるだけと簡単だ。
この二つが揃えば日常的な加工でPhotoshopのような大物ソフトを起動することはまずない。





画像に含まれるちょっとしたマズイ部分をぼかすとかの加工に便利
ぼかしの深度も自在に変更できるので見えそうで見えないという微妙な加工もできる

The Unarchiver

(Freeware)

zip、tarなどの圧縮ファイルを展開するアーカイバーアプリ。
もちろんMacのOSに附属しているアーカイバーでも概ね問題はないのだが、このThe Unarchiverなら解凍できないファイルはないというぐらいすべての形式に対応している。
さらに展開も速いし元ファイルと同じディレクトリだけでなく指定の場所に展開できる。
いろいろ便利なアプリだ。





LZHや7ZIPなどWindowsで使われ始めている圧縮形式にも対応しているので
他プラットフォームとファイルのやり取りが多い人には便利なアプリだと思う

QRこ〜でんネン!

(Shareware)

Macでテキストなどメッセージを打ってそれをQRコードに素早く変換できるアプリ。
ドコモ形式、au形式などそれぞれのガラケーのメッセージサービスのフォームに対応しているので、Macで手早く文章を打ってQRコードをガラケーのカメラで読み込ませてメールをガラケーから送ったりするのに使っている。
この方がケータイで文字打つより圧倒的に速い。(少なくとも私にとっては…)





メッセージを打つとリアルタイムにQRコードが生成されるので長文の場合は
いきなり入力しないでテキストエディタで文章を作っておいてコピペする方が作業がはかどる
ケータイにさっと渡せるので親指タイプが苦手な私にはネ申ソフト

AirPort Utility 5.6.1 Launcher

(Freeware)

AirMac無線ルータ、AirMac Expressなどを設定する時に重宝するAirPort Utility 5.6.1を起動できるスクリプト。
現在のAirMacユーティリティは6.3.5までバージョンが上がって見た目はすっきりした洗練されたデザインになったのだけれど、v5.6あたりまであった細かい設定項目が消えてしまいとても使い勝手が悪くなった。
昔のAirPort Utility 5.6を使いたくてもMavericksあたりから起動できなくなってしまった。
このスクリプトをAirPort Utility 5.6と一緒に入れてスクリプトから起動するとなんとYosemiteでもAirPort Utility 5.6が動く。(El Capitanでも動くかどうかは知らないが多分動くと思う)





AirPort Utility 5.6.1 Launcherから起動すると毎回
AirMacユーティリティをアップデートするか聞いてくるが当然無視する
こうして昔の細かい設定が可能になる…ていうかこれはAppleのユーティリティの改悪だと思うのだが…


<ログイン項目に入ってるアプリ>

以上はよく起動しているアプリだったがここからは、システムにログインする時に自動的に起動するログイン項目、つまり普段常駐しているユーティリティを紹介する。
やはり個人的な嗜好から、メニューバーアプリが過半数を占める。





システム環境設定ユーザとグループにログイン項目がある
ログイン時に自動起動する常駐アプリのリストということになる

AccessMenuBarApps

(Freeware)

個人的にメニューバーアプリがとても好きだ。
Macの使い勝手を改善するのはやはりデスクトップの一番上のメニューに何を常駐させるかだと思う。
Application Enhancerがメニューエクストラの仕様変更とともに追放されMacの使用感の多様性を奪うAppleの仕打ちに憤っていた時期もあった。今でもメニューバーアプリという形で解放はされているので、そのままとは言わないがまあまあの使用感はこれまでは確保されていた。
今後さらにここからサードパーティーを排除する方向になるのかは知らない。
しかし気に入ったアプリの何割かがメニューバーアプリなので、メニューバーは常に右の端から左の端までぎっしりアイコンが並んでいる。
この領域を少しでも広く表示したということで、アイコンだけでメニューがないアプリがアクティブになっていればほとんど端から端までメニューバーアプリで使える。
そういう発想のアプリはいくつかあったが、このAccessMenuBarAppsはドックアイコンが時計になっているとか若干の工夫でリードした。





AccessMenuBarAppsをアクティブにすると
メニューバーがほとんど端から端まで表示される
メニューバーアプリを入れまくっている私にはなくてはならないアプリ
あとこのアプリをアクティブにしてコマンド+option+Hキーを叩くと
すべてのアプリを一瞬で隠してデスクトップを表示できるのもなにげに便利

XBattery

(Shareware)

MacBook Proなどのモバイルのバッテリーのステータスを表示するアプリ。
そういうアプリはどっさりあるが、このアプリが手放せないのはヒストリーグラフを記録して表示してくれるところだ。
特にバッテリー容量の変化とかチャージの進捗とかを時系列で見ることができるとバッテリー関係のトラブルシューティングにはかなり役に立つ。
現在の値を表示するだけのアプリはたくさんあるが、こういう発想のアプリはこれしかないと思う。





XBatteryの強みはこのヒストリーグラフスタイルだと思う
特にバッテリー容量変化は100年も記録できるなどオーバースペックですらある

HardwareGrowler

(Freeware)

Macのハードウエアの状態変化をGrowlの機能を使って表示してくれるアプリ。
Growlを使っている理由の何割かはこれを使うためでもある。
MacはWindowsよりもマウントしたボリュームを解除したかシビアに確認してからリムーバブルメディアを取り外さないと、本当にボリュームが壊れて認識できなくなってしまう。
USBはちゃんとコンタクトしたのか、マウントやアンマウントは正常にできたのかを逐一デスクトップのポップアップして知らせてもらいたい。
こんな機能はOSに元からあるべきだと思うのだがMacにはない。
ないならHardwareGrowlerで追加する。
今ではこれ込みでMac OS Xだという感覚だ。





外付けドライブ、ネットワークドライブのマウント、アンマウント、
ネットワーク接続、IP変化などハードウエアの情報はいろいろあるのだが
Macはあまり親切に表示してくれるとは言い難い
そこでこのアプリで状態変化を監視することになる

Growl

(Freeware)

OSやアプリがやり取りしている状態変化の情報をデスクトップにポップアップで表示してくれるアプリ。
最近のOS Xはその一部を通知センターで表示してくれるようにはなったが、まだまだ不十分だ。
というより何を表示して何を表示しないか、どんなデザインでどの位置に表示したいかなど細かい設定はやはりユーザに委ねるべきだと思う。
その意味で通知センターの使い勝手はとても悪いと思っているので、まだまだこれからもGrowlの必要性は無くならないと思う。
かつてはコンファブレーターの機能をダッシュボードで横取りしたり、Appleも結構パクリをやってサードパーティーのAPIを滅ぼしてきているが、通知センターの出来を見ている範囲ではGrowlはまだまだ生き延びると思う。





Growlは各アプリごとにどの位置にどんなデザインの
ポップアップを出すか、消えたり消えなかったりとか細かい設定が可能だ
このきめ細かさがあるから手離せない

SlimBatteryMonitor

(Freeware)

バッテリーが今どれくらい残っているか、チャージにどれくらい時間がかかるかなどの今のリアルタイムなステータスを表示するアプリ。
OSバンドルでもそういう機能はあるし、サードパーティーからもそういうアプリは各種出ているが、このSlimBatteryMonitorがいいのはそれをメニューバーに邪魔にならないように表示することだ。
名前の通り表示はスリムなのでメニューバーが混雑する私のようなユーザにはありがたいアプリだ。





SlimBatteryMonitorの表示内容はバッテリー駆動中なのか
チャージ中なのか、駆動(チャージ)時間、それだけだ
チャージが終わったら時間表示も消える
場所をとらないのが最大のメリットだ

MainMenu Pro

(Shareware)

Macの基本的なメンテナンスに必要な手順をほぼワンストップで実行できるメンテナンスアプリ。
私の場合最近Macのメンテナンスはほぼこのアプリに頼りっきりだ。
日常的にはキャッシュの削除とメモリの解放、不正な設定ファイルの削除、アーカイブログファイルの削除あたりを頻繁に。
あとはアクセス権の修復、デイリー・ウイークリー・マンスリーメンテナンススクリプトの実行、Launch Serviceの再構築、Spotlightインデックスの再構築、Whatisデータベースの再構築、Locateデータベースの再構築、すべてのゴミ箱の完全削除を時々。
システムキャッシュ、オールユーザキャシュ、フォントキャッシュ、検索キャッシュ、DNSキャッシュの削除を稀にやるくらいでMacはいつもご機嫌に動いている。





頻繁にやるのはキャッシュ削除とメモリ解放
必要なメニューはすべてこのアプリで揃っているので
あとはシングルユーザモードのfsckぐらいしかやらない

ScreenSharingMenulet

(Shareware)

OS Xのバンドルの画面共有にメニューバーから入れるメニューバーアプリ。
通常は相手ドメインやIPを入力するかFinderの相手ホストの表示画面から画面共有に接続するが、このScreenSharingMenuletなら相手ホストを登録しておけるので、相手がWindowsやWAN越しの接続の時にはとても便利。





セグメント内の接続できるホストはプルダウンの下にリストアップされるが
あらかじめ登録しておいたIPやドメインを直接呼び出すこともできる
ネットワーク越しの時はこちらの方が便利

smcFanControl

(Freeware)

冷却ファンの回転数を表示、カスタム回転数設定も可能なメニューバーアプリ。
フロッピーや光学ドライブが消え、HDDもSSDに取って代わられMacの最後のモーター可動部分は冷却ファンのみになってきた。
ところが最後に残ったやつが一番トラブルを抱えている。
最近MacBook Proでも経験したが、冷却ファンモーターはどんなに丁寧に扱っても経年変化とともに必ず故障する。
遅いか早いかだけだ。
だから常にその回転が正常なのか監視したいところだ。
メニューバーに回転数を表示してくれれば、音だけに頼っているよりはるかに確実な監視が可能だ。
それにモバイルの場合、夏場はやはり回転数を上げ目にしたい。
極端にやるとそれはそれでモーターの疲弊につながるがそうした回転数カーブの変更もできる。





表示するのはCPUトップの温度と回転数だけ
最近のトラブルで回転数がわかるだけでもモーターの調子が
はっきりわかることが判明したのでこのアプリも入れておけば心強い

SimpleCap

(Freeware)

デスクトップキャプチャーアプリ。
ということならシステムそのものにコマンド+Shift+3〜4キーでスクリーンのキャプチャ・ウインドウのキャプチャができるが、このアプリはもっと細かくアプリの指定、ダッシュボードウイジェット、範囲指定ができる。
さらにタイマーでキャプチャできるので、コマンドキーやShiftキーを押して画面が変化しているところを撮りたい時にシステムのキャプチャでは取れない時があるがこれならできる。
さらにいいのはマウスポインタ込みの画像が撮れるので、そういう必要がある時もこれが重宝する。





なにの画像を撮りたいかはその都度選択できる
タイマー設定、ポインタ込みのキャプチャなどは環境設定で

Como

(Freeware)

最近のMacユーザはすっかりお忘れのようだが、昔OS9の頃まではMacは下に隠れたウインドウをクリックしてトップに持ってくると同じアプリが開いている他のウインドウも一斉にトップに出てきていた。
これは下に隠れたウインドウをワンクリックで呼び出せるWindowsにはない便利な機能だったが、OS Xになってこの機能は廃止された。
OS XはWindowsと一緒になってしまった…とずいぶんMacユーザはブウタレていたはずなのにもうすっかり慣れてしまったのだろうか?
私は未だに慣れないのでこのComoを使っている。
ものかのさんの小品だが、これのおかげでとても快適だと思っている。





Comoはアプリごとにウインドウの振る舞いを変える設定も用意されているので
何でもかんでもOS9風になっては困るという人にも配慮されている

Caffeine

(Freeware)

Macをスリープさせないメニューバーアプリ。
そういう趣旨のアプリもたくさんあるが、このアプリはコーヒーカップがメニューバーアイコンに表示され、クリックするとコーヒーが満たされる。
そうするとスクリーンはスリープしないプレゼンモードになる。
もう一度クリックするとコーヒーは空になりスリープ設定が有効になる。
なんとなくこのインターフェイスデザインが洒落ているので未だにこれを使っている。





デフォルトではコーヒーが入ったらずっとスリープしないが
スリープ禁止の時間を限定することもできる

Alarm Clock

(Freewareただし開発中止)

Macのメニューバーに常駐して指定の曜日の指定の時間に目覚ましのアラームを鳴らしたり指定の音楽を鳴らしてくれる目覚まし時計メニューバーアプリ。
シンプルだし今まで使ったものの中で一番使いやすかったのに作者は開発から手を引いてしまった。
フリーウエアの維持は大変なのだろう。
iTunes Libraryにある曲はすべて目覚まし音楽に指定できるが、数日目覚ましに使うとその音楽を聴いただけでゾッとするという副作用があるので使用には注意する。
それは作者のせいではないのだが…





アラーム、タイマー、ストップウォッチも兼ねたシンプルな割に意外に多機能なやつ
Macを起動しとけば目覚ましのかけ忘れも無くなるが音楽を使う時は
その曲がトラウマになってもいいようなものを選曲すること

Flux

(Freeware)

Macの煌々と青い液晶スクリーンを夜の間目に優しい色温度が低い色味に調節するタイマーメニューバーアプリ。
特に夜寝る前に青い画面を暗い部屋で見ていると、睡眠障害になることがつとに知られている。
寝る前にはMacはスリープさせて画面を見ないのが一番だが、そうもいかない人はせめて画面の色温度を下げて青い光を減らしてMacを使おう…という操作を自動的にやってくれるスグレモノアプリ。





その時間帯からどれくらい色温度を下げるのかを
また2段階に分けて落とすのかなど細かく設定できる

memoryio

(Freeware)

MacBook Proなどのモバイルを開くたびに開いた奴の顔写真をバッチリ撮る防犯アプリ。
この写真フォルダをDropboxなどでクラウド共有しておけば、Macを探す機能と合わせて防犯対策になる。
私のMacBook Proを盗んだ奴が、ログインに成功したらめでたくその位置とIPアドレスと顔写真が抜かれて不幸になるという仕掛け。
最初はそのつもりで入れたアプリだったが、フォルダに溜まるのは私の顔写真ばかりで、ここ数年の自分の顔の変化に今感心しているところだ。





メニューバーに常駐してひたすらログイン時に写真を撮るだけのアプリ

Dropbox

(Freeware)

言わずもがなのWebファイル共有クラウドサービスのクライアントメニューバーアプリ。
以前は目的毎に各クラウドサービスを使い分けていたが最近はMicrosoftのOneDriveも止めて、AppleのiCloudも縮小し、基本的には写真もなにもかもこのDropboxに統合しつつある。
使い勝手どうこうもあるし結局老舗だけあって、これが一番安定している気がする。
だから自宅のMacもWindowsもiPhoneもiPadも全部Dropboxで同期している。





iPhoneで撮った写真をOTAでMacに同期するのも、
WindowsのスクショをリアルタイムでMacに持ってくるのも
一時期iCloudを使っていたが結局Dropboxが一番安定していると最近では思っている

DesktopUtility

(Freeware)

スクリーンショットを撮るときにデスクトップに散らかったアイコンを隠してすっきりした画面を取れるデスクトップ隠蔽アプリ。
メニューバーに常駐し指定のショートカットキー一発でデスクトップアイコンを隠したり表示できる。
最近のバージョンはいろいろ機能が増えているが、私がなぜ古いバージョンを使っているのか理由があった気がしたが忘れた。
何か不具合があった気がするが思い出せない…( ー`дー´)キリッ





ショートカットキー一発で散らかったデスクトップもこの通り!
これでスクショも安心だね!他に不可視ファイル・ユーザライブラリの表示や
ゴミ箱の強制削除、Finderの再起動も設定できるんだよ
ママも安心だね!

Karabiner

(Freeware)

Macのキーの振る舞いを自由に変更して使用していないキーを有効活用するメニューバーアプリ。
ショートカットキーの新設も可能。
例えば左右にshiftキーがあるのは無駄だから、片方には違う機能をつけたいとか、そういう使い方。
となると誰でも考えるのがMacの虫垂とも言えるCapsLockキーだが、このキーだけは特殊でKarabinerでは機能変更できない。
ことえり風のキールールをMavericks以降の新しい日本語IMでも実現するキーボードファイルの編集は、Yosemite以降のアクセス権の変更で危険な作業になってしまった。
ならばそんな危険なことはしないでこのKarabinerを使って安直にかつ安全にことえり風キーを実現しよう…という情報を頂いたので詳しくはリンク先の記事を参照。





Karabinerのルール設定画面
上二つがユーザのカスタム設定でことえり風のキーも実現した

Seil

(Freeware)

Macキーボードの代表的な無駄CapsLockキーを有効活用すべく役割を変更するアプリ。
Karabinerは多機能なアプリだが、なぜかCapsLockキーの変更だけができなかった。
それを実現したCapsLock専用アプリ。
とりあえずfnキーに変更したがやっぱり使い道がない気はする。
ただ知らぬ間にCapsLockがかかってイラっとすることは無くなっただけでも良しとすべきか…





CapsLockキーを他のキーに変更するとしてリストに従いキーナンバーを入力する
そしてCapsLockキーは新たな生を受けるという単機能アプリ
どうやったら有効活用できるかまだ私の知恵が足りていないのが問題点

Alfred 2

(Freeware)

ランチャーアプリは数あれどもこれほど手になじむアプリは他にない…というくらいお勧めしたいヌーメリックサーチランチャーアプリ。
自分で設定したショートカットキーでフォームを呼び出し、起動したいアプリの頭文字を打つ。
するとそのアルファベットで始まるアプリをいくつか候補表示してくれるが、何度もやると使用頻度が高いアプリが候補の最上位に来るので慣れてくるとほぼワンキーで目的のアプリが起動できる。
この楽さ加減は特筆に値する…というかこんなに楽しているとどんどん脳が退化していくぞと心配になるレベル。

ヌーメリックサーチだから英語のアプリはいいが日本語アプリは変換が確定するまで候補を表示してくれない。
ターミナルTerminalシステム環境設定System Preferencesで検索する習慣をつける方が便利。
どのみちTとSだけでそのうち起動するようになってくるが…





一文字打つだけで最近使ったアプリの候補を出してくれるので
ランチャーアプリとしては抜群のスピード感だ

ClipMenu

(Freeware)

クリップボード拡張メニューバーアプリ。
Macのクリップボードは一番最近コピペしたやつしか記憶していないのがデフォルト。
しかしシステムが記憶していないわけではなくペーストボードを遡るメニューが用意されていないだけだ。
ならば過去履歴を遡れるメニューを用意しちゃいましょうというのがこのアプリ。
WindowsからMacにきた人たちが、ペーストボードが不自由なのが不便というところに意外に不満を持っているのでお勧めできる。
ただし私がこのアプリを愛用しているのは、そういう機能よりもスニペット機能があるからだ。
スニペットは短いキー操作でワンブロックの定型文とかコードとかをペーストできる文章・コード書き手抜き機能。
時には数ページ分の定型文をワンクリックでペーストできるので、時間節約になる。
が、これも脳の退化に結びつくので使用は注意してもらいたい。





あらかじめ登録したスニペットをどんどん貼って
長文も大作コードもあっという間に出来上がり
あ〜〜〜ラク!

HyperSwitch

(Freeware)

大量に開いたウインドウをドックアイコンから吹き出したサムネールのクリックだけで選択・移動できるアプリ。
というのが本来の機能なのだが、私がこのアプリが手放せないのはウインドウの切り替えショートカットキーが設定できるからだ。
Macのコマンド+tabキーはアプリごとの切り替えしかできないので、同じアプリで大量に開いたウインドウをキー操作だけで選択していくショートカットキーも欲しいところだ。
このアプリがまさに設定項目にそれがあって、私の場合隣のoption+tabキーでウインドウの切り替えをする設定にしているので、ほとんどキーボードのポジションを変更しないでアプリの切り替え・ウインドウの切り替えを使い分けている。
この設定も慣れてしまうと、もうこれがなくてはMacを使えない。





コマンド+tabでアプリ選択表示からも吹き出しが出る
これをカーソルキーで選択してウインドウを選別することもできる
目的のウインドウにたどり着く時間が飛躍的に短縮できる

cDock

(Freeware)

私はドックの背景を透明にしたいという好みがはっきりしているのでTigerよりも以前からドックのカスタマイズアプリにこだわってきた。
正直ドックは邪魔だと思うからだ。
それで最近ではこのcDockがいい。
というよりもMavericks以降ではほぼ唯一の有効なアプリだ。
機能するにはSIMBLのインストールが必要だ。





私の場合ドックの左寄せ、背景透明化というこだわりがあったが
ドックの左右寄せの機能は完全に廃止されたようだ
透明化だけはかろうじてこのcDockが実現してくれる

ClamXav

(Shareware)

Macで使える強力なウイルス対策ソフト。
最近までフリーウエアだったが、さすがに維持が大変になってきたのかシェアウエアに移行した。
何が強力なのかというとまずそのウイルス定義ファイルの更新頻度だ。
ClamXavのエンジンのclamavはUNIXのウイルスチェックエンジンとして、世界で最も活発なフォーラムが日夜ウイルス定義の更新に勤しんでいる。
最盛期、数年前のウイルスパンデミックの時には1日に数回のウイルス定義ファイル更新があった。
おそらく最もゼロデイ攻撃に強いソフトの一つだと思う。
この活性が最近流行の振る舞い検知を省略したパターンマッチングのみのアプリであるにもかかわらず抜群の検出率を誇った理由だ。
そして振る舞い検知がないので動作は他のウイルス対策ソフトと比べて極めて軽い。
さらに最近までフリーウエアであったにもかかわらず、ClamXav Sentryという常駐ファイル監視のモジュールも同梱し、メニューバーに常駐してファイル操作で選択するだけでそのファイルをスキャンしてウイルスを一網打尽にするという仕組みも備えていた。
これがMacで使えるのだからMacユーザはラッキーだと思っていい。
今のところチェックにかかるウイルスのほとんどがWindowsのウイルスなのが、残念なところだが…





ClamXavの何が強力かというとこのClamXav Sentryを同梱しているからだと思う
設定するとメニューバーに常駐し移動したり選択しただけのファイルもチェックする

popCalendar

(Shareware)

デスクトップにカレンダーと時計を表示したい。
これはなくてもいいかとしばらく省略して使ってみたが、やっぱりこの二つはないと不便だ。
カレンダーアプリについてはいろんなものを試したが、結局今はこれに落ち着いている。
カレンダーは今日の日付だけでなく、何月何日まであと何週間あるとか、何日あるとかそういうことを視覚的に把握できないと使い物にならないという教訓から、この文字通り卓上カレンダーみたいなアプリに落ち着いた。





バンドルのカレンダー(旧iCal)で設定した予定の色分けで
カレンダーの日にちに色がつくのでその日に何か予定が入っているのがわかる
結局はこういう卓上カレンダーみたいなアプリが一番便利だと思うようになってきた

Desktop Clock

(Freeware/Shareware)

これも長らくいろいろな時計アプリを試してみた結果結局こういうデスクトップにフローティングでアナログ時計を表示するアプリが一番便利だという教訓を得てこのアプリに落ち着いた。
時計もやはり何時まであと何時間とかを視覚的に把握できるのでアナログ時計に限る。
そして普段はデスクトップの最下層にいて作業の邪魔にならないが、一定の時間放置すると最上層に上がってくる時計表示というのがこれの決め手だった。





時計のデザインはシェアウエア登録するといろいろ選べるようになるが
結局一番シンプルな透明な時計ばかり使っている


<システム環境設定ペイン>

システム環境設定ペインは一時期大量にインストールしていた時期があった。
しかしあまりたくさん常駐させていると、システムが重くなるという問題も起こったので、最近では必要最小限のもの以外は停止またはアンインストールしている。
ここには残ったわずかなペインのうち今でもよく使っているものだけ紹介する。


AppTrap

(Freeware)

アプリをゴミ箱に移動するとアプリの関連ファイルも自動的にゴミ箱に移動してくれるスグレモノアプリ。
と言っても、この手の自動削除アプリはみんなそうだがこれが削除してくれるのは環境設定ファイルの.plistファイル(~/Library/Preferencesにある)とApplication Supportファイル(~/Library/Application Support)ぐらいでそれ以外の領域に支援ファイルやdaemonなどをインストールしてくるアプリに関してはやはり自分で調べて手動でアンインストールしないといけない。
でもplistとApplication Supportだけでも自動アンインストールしてくれれば結構手間は省けるので、スグレモノアプリであることは間違いない。





アプリ本体をApplicationフォルダからゴミ箱に移動すると
「関連ファイルをゴミ箱に移送していいか?」という確認タグが出てくる
Moveは削除でLeaveは削除しないだから間違えないように
百発百中ではないが主要な関連ファイルを削除してくれるだけでも随分手間が省ける

DoubleBoth

(Freeware)

本来の機能はFinderなどのウインドウのスクロールアローを片側だけでなく両側に表示することでマウス移動することなくスクロールできるというペインだった。
しかしスクロールホイールの普及やタッチパッドの普及でスクロールアローそのものが位置表示くらいの意味しかなくなってしまい、ダブルボスのアローは意味がなくなるはずだった。
でもこのアプリを未だに使っているのは、ショートカットキー一発で十字線で今のマウスポインタの場所を表示してくれるという機能のためだ。
私はしょっちゅうマウスポインタの位置を見失う。
特に広い画面だと毎度毎度見失う。
その度にマウスをガーッと左右に大きく振ってマウスの位置を確認したりする。
そんなことしなくても十字線で表示してくれるこのアプリがあれば、イライラしてマウスを振り回さなくてもいい。
OS Xを使い始めた当時から愛用しているアプリだが、15年たっても未だに稼働している。





ショートカットキーキー一発で全画面に渡る十字線でマウスポインタの位置を表示してくれる

MenuMeters

(Freeware)

CPU使用率、メモリ使用率、ネットワーク流量、ディスクアクセスなどのシステムステータスを表示するアプリ。
そういう趣旨のアプリもたくさんあるが、このアプリが良いところはメニューエクストラとして場所をとらず、またシステムの負荷もほとんどかからずにヒストリーグラフを表示するという点だ。
実際このアプリはシステムのトラブルシューティングでどれほど役に立ったかわからない。
これもOS Xを使い始めた当時から愛用していたアプリだが、残念なことにEl Capitanでまたメニューエクストラの仕様が変更され、サードパーティは本格的にメニューエクストラから追放されたということらしい。
作者さんはどうやらEl Capitan対応を断念したようだ。
その後BBSにもらった情報で別の有志が、メニューエクストラではなくメニューバーアプリとしてソースを組み替えた改良版を作って配布しているようだが、こういうステータスアプリはやはりメニューバーの一番右に出ていて欲しいので、本当はネイティブに対応して欲しいところだ。
Appleの意固地さには本当に呆れるしかない。





CPU使用率、メモリ使用率などを表示するためにCPUやメモリを食ってしまうという
ナンセンスなステータスアプリが多い中このMenuMetersは本当に軽くていいアプリだった
これがEl Capitanに対応しないのは本当に残念だ

PFKeyAvailerPref

(Freeware)

F1〜F9キーとかF12キーとかのFキー一発でアプリを起動したりファイルを開いたりするアプリ。
日頃よく使うアプリ、例えばブラウザとかメーラとかテキストエディタとかの類は毎日使うので、いちいちApplicationフォルダから起動しなくてもキー一発で起動したい。
ならばこのPFKeyAvailerPrefが役に立つ。
Fキーに意図するアプリ、ファイルを登録するだけ。
prefpaneは32bitのみなので開くときは一度システム環境設定を開き直さないといけないが、動作的には特に問題はない。
このFキー一発で常用するアプリが開くのに慣れると、これを設定していないMacを触るのが嫌になってくる。





使い方はとても簡単でそれぞれのFキーボタンを押すと何を指定するか聞いてくるので
アプリ、ファイル、フォルダなどを設定するとワンキーでそれが開く

TrashTimer

(Freeware)

不要なファイルをゴミ箱に入れてそのままにしておくとだんだんシステムが重くなってくる。
以前システムが異常に重いという人のMacを見たら、ゴミ箱の中にテラバイトに近い量のゴミが入っていた。
こんなに貯めるとそれはメモリを圧迫するので当然よくない。
かといって毎日神経質にゴミ箱を空にしないといけないものでもないし、あまり神経質に空にしていると
「あっ、あれ捨てちゃいけなかったのに!」
というときに取り返しがつかない。
そういう時のためのTime Machineなのだが、Time Machineはゴミ箱の中身まではバックアップしてくれない。
数日置いといて自動的に削除してくれるといいのに…というものぐさの要求を満たすのがこのアプリ。
ゴミ箱に移動後指定の日数に達したファイルだけを削除していく。
毎日別のファイルを捨てていれば雁行してそれらが消えていく。
さすがにいくらうっかりしても、一か月前のゴミ箱ファイルを取り戻したいとは思わないはずだから、それで何日ぐらいに設定すればいいか割り出せる。

これでゴミ箱を空にするのを忘れてテラバイトクラスのゴミを貯めるというゴミ屋敷のような惨事も防げる。





TrashTimerのインターフェイスはとてもシンプル
有効にするかしないか何日でゴミ箱ファイルを削除するかだけだ
これでゴミ箱に大量のゴミを貯めるものぐさも救われる






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